(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】レンズ駆動装置、カメラモジュール及び光学機器
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20240724BHJP
G03B 9/02 20210101ALI20240724BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G03B9/02 B
(21)【出願番号】P 2020506898
(86)(22)【出願日】2018-08-07
(86)【国際出願番号】 KR2018008966
(87)【国際公開番号】W WO2019031817
(87)【国際公開日】2019-02-14
【審査請求日】2021-08-06
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-14
(31)【優先権主張番号】10-2017-0099408
(32)【優先日】2017-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(72)【発明者】
【氏名】パク チェ クン
【合議体】
【審判長】秋田 将行
【審判官】野村 伸雄
【審判官】後藤 孝平
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-90887(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0341975(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0195530(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第101266386(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0136990(KR,A)
【文献】国際公開第2006/118180(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 5/00
G03B 9/02
G03B 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの内に配置される第2ハウジングと、
前記第2ハウジングの内に配置されるボビンと、
前記ボビンに配置される絞りと、
前記第1ハウジングに配置される基板と、
前記基板に配置されるセンサーと、
前記基板に互いに離隔して配置される第1コイル、第2コイル、第3コイル及び第4コイルと、
前記第2ハウジングに配置されて前記第1コイルと対応するように配置される第1マグネットと、
前記ボビンに配置されて前記第2コイルと対応するように配置される第2マグネットと、
前記ボビンに配置されて前記第3コイルと対応するように配置される第3マグネットと、
前記絞りに配置されて前記第4コイルと対応するように配置される第4マグネットと、を含み、
前記第2ハウジングは、前記第1マグネットと前記第1コイルによって光軸方向に移行し、
前記ボビンは、前記第2マグネットと前記第2コイルによって前記光軸方向に垂直な第1方向に移行し、
前記ボビンは、前記第3マグネットと前記第3コイルによって前記光軸と前記第1方向に垂直な第2方向に移行し、
前記絞りは、前記第4マグネットと前記第4コイルによって制御され、
前記第2コイルと前記第4コイルは、光軸を基準に互いに反対側に配置され、
前記センサーは、前記第4コイルに隣接するように配置される第4センサーを含
み、
前記第4マグネットは、前記ボビンと共に移動し、
前記第1マグネットの前記第1方向の幅は、前記第3マグネットの前記第1方向の幅より広く、
前記第2マグネットの前記第2方向の幅は、前記第4マグネットの前記第2方向の幅より広い、レンズ駆動装置。
【請求項2】
前記第1コイルと前記第3コイルは、前記光軸を基準に互いに反対側に配置される、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記第1コイル、前記第1マグネット、前記第3マグネット及び前記第3コイルは、前記第2方向に互いにオーバーラップされ、
前記第2コイル、前記第2マグネット、前記第4マグネット及び前記第4コイルは、前記第1方向に互いにオーバーラップされる、請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記第1ハウジングは、第1コーナー、第2コーナー、第3コーナー及び第4コーナーを含み、
前記第1コイルは、前記第1コーナーと前記第2コーナーとの間に配置され、
前記第2コイルは、前記第2コーナーと前記第3コーナーとの間に配置され、
前記第3コイルは、前記第3コーナーと前記第4コーナーとの間に配置され、
前記第4コイルは、前記第4コーナーと前記第1コーナーとの間に配置される、請求項1~3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記基板は、第1基板、第2基板、第3基板及び第4基板と、前記第1基板、前記第2基板、前記第3基板及び前記第4基板を連結する連結基板と、を含み、
前記第1コイルは、前記第1基板に配置され、
前記第2コイルは、前記第2基板に配置され、
前記第3コイルは、前記第3基板に配置され、
前記第4コイルは、前記第4基板に配置される、請求項1~4のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記センサーは、
前記第1基板に配置されて前記第1マグネットを感知する第1センサーと、
前記第2基板に配置されて前記第2マグネットを感知する第2センサーと、
前記第3基板に配置されて前記第3マグネットを感知する第3センサーと、を含み、
前記第4センサーは、前記第4基板に配置されて前記第4マグネットを感知する、請求項5に記載のレンズ駆動装置。
【請求項7】
前記連結基板の前記光軸方向への長さは、前記第1基板の前記光軸方向への長さより短い、請求項5又は6に記載のレンズ駆動装置。
【請求項8】
前記第1ハウジングは、
互いに離隔して配置される第1コーナー、第2コーナー、第3コーナー及び第4コーナーと、
前記第1コーナーと前記第2コーナーとを連結する第1連結部と、
前記第2コーナーと前記第3コーナーとを連結する第2連結部と、
前記第3コーナーと前記第4コーナーとを連結する第3連結部と、
前記第4コーナーと前記第1コーナーとを連結する第4連結部と、を含み、
前記第1コイルは、前記第1連結部に配置され、
前記第2コイルは、前記第2連結部に配置され、
前記第3コイルは、前記第3連結部に配置され、
前記第4コイルは、前記第4連結部に配置される、請求項1~7のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項9】
前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルは、前記基板の内側面に配置され、
前記基板は、前記第1連結部、前記第2連結部、前記第3連結部及び前記第4連結部に配置される、請求項8に記載のレンズ駆動装置。
【請求項10】
前記絞りは、前記第4マグネットと前記第4コイルとの電磁気的相互作用によって前記絞りを通過する光量が調節されるように配置される、請求項1~9のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項11】
前記絞りは、第1ブレードと第2ブレードを含み、
前記第1ブレードと前記第2ブレードによって定義されるホールの面積は、前記第4マグネットと前記第4コイルによって調節される、請求項1~10のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項12】
前記絞りは、
第1ガイド及び第2ガイドを含む固定子と、
前記固定子に配置されて前記第4マグネットが配置される可動子と、
一側が前記可動子と回転可能に連結されるコネクティングロッドと、
前記コネクティングロッドの他側と回転可能に連結されて中心が前記固定子と回転可能に連結される回転子と、を含み、
前記第1ブレードは、前記回転子の一側に配置され、
前記第2ブレードは、前記回転子の他側に配置され、
前記第1ブレードは、
一側が前記回転子の一側に回転可能に連結されて前記第1ガイドに沿って移動する第1連結ロッドと、
前記第1連結ロッドの他側に配置されて第1溝が形成された第1遮断板と、を含み、
前記第2ブレードは、
一側が前記回転子の他側に回転可能に連結されて前記第2ガイドに沿って移動する第2連結ロッドと、
前記第2連結ロッドの他側に配置されて第2溝が形成された第2遮断板と、を含み、
前記第1溝及び前記第2溝の少なくとも一部は、光軸方向でオーバーラップされ、
前記第1ブレードと前記第2ブレードによって定義されるホールは、前記第1溝と前記第2溝によって定義されるホールである、請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項13】
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に配置される第1ボールベアリングと、
前記第2ハウジングと前記ボビンとの間に配置される移動部材と、
前記移動部材と前記ボビンとの間に配置される第2ボールベアリングと、
前記第2ハウジングと前記移動部材との間に配置される第3ボールベアリングと、を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項14】
前記第4センサーは、前記第4マグネットと前記第1方向にオーバーラップされる、請求項1~13のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項15】
前記第4コイルは、前記第2コイルと異なる形状とサイズを有する、請求項1~14のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項16】
前記第4コイルと前記第4マグネットとの間の最短距離は、前記第1コイルと前記第1マグネットとの間の最短距離より大き
く、
前記第4コイルと前記第4マグネットとの間の最短距離は、前記第2コイルと前記第2マグネットとの間の最短距離より大きい、請求項1~15のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項17】
前記第4コイルの上端と前記第4コイルの下端との間の最短距離は、前記第2コイルの上端と前記第2コイルの下端との間の最短距離より大きい、請求項1~16のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項18】
前記第1コイルは、前記第3コイルと同じ形状とサイズを有する、請求項1~17のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項19】
第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの内に配置される第2ハウジングと、
前記第2ハウジングの内に配置されるボビンと、
前記ボビンに配置される絞りと、
前記第1ハウジングに配置される基板と、
前記基板に配置されるセンサーと互いに離隔して配置される第1コイル、第2コイル、第3コイル及び第4コイルと、
前記第2ハウジングに配置されて前記第1コイルと対応するように配置される第1マグネットと、
前記ボビンに配置されて前記第2コイルと対応するように配置される第2マグネットと、
前記ボビンに配置されて前記第3コイルと対応するように配置される第3マグネットと、
前記絞りに配置されて前記第4コイルと対応するように配置される第4マグネットと、を含み、
前記第2ハウジングは、前記第1マグネットと前記第1コイルによって光軸方向に移行し、
前記ボビンは、前記第2マグネットと前記第2コイルによって前記光軸方向に垂直な第1方向に移行し、
前記ボビンは、前記第3マグネットと前記第3コイルによって前記光軸と前記第1方向に垂直な第2方向に移行し、
前記第2コイルと前記第4コイルは、光軸を基準に互いに反対側に配置され、
前記センサーは、前記第4マグネットと前記第1方向にオーバーラップされる第4センサーを含
み、
前記第4マグネットは、前記ボビンと共に移動し、
前記第1マグネットの前記第1方向の幅は、前記第3マグネットの前記第1方向の幅より広く、
前記第2マグネットの前記第2方向の幅は、前記第4マグネットの前記第2方向の幅より広い、レンズ駆動装置。
【請求項20】
前記第1コイルと前記第3コイルは、前記光軸を基準に互いに反対側に配置される、請求項19に記載のレンズ駆動装置。
【請求項21】
前記絞りは、第1溝を含む第1ブレードと、第2溝を含む第2ブレードを含み、
前記第1溝と前記第2溝によって定義されるホールの面積は、前記第4マグネットと前記第4コイルによって調節される、請求項19または20に記載のレンズ駆動装置。
【請求項22】
前記基板は、前記第1コイルが配置される第1基板、前記第2コイルが配置される第2基板、前記第3コイルが配置される第3基板及び前記第4コイルが配置される第4基板を含み、
前記第4センサーは、前記第4基板に配置される、請求項19~21のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項23】
前記第4コイルは、前記第2コイルと互いに異なる形状とサイズを有する、請求項19~22のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項24】
前記第4コイルと前記第4マグネットとの間の最短距離は、前記第1コイルと前記第1マグネットとの間の最短距離より大き
く、
前記第4コイルと前記第4マグネットとの間の最短距離は、前記第2コイルと前記第2マグネットとの間の最短距離より大きい、請求項19~23のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
【請求項25】
印刷回路基板と、
前記印刷回路基板に配置されるイメージセンサーと、
前記印刷回路基板上に配置される請求項1~24のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置と、
前記レンズ駆動装置の前記ボビンに結合されるレンズと、を含む、カメラモジュール。
【請求項26】
フレームと、
前記フレームの一面に配置されるディスプレイと、
前記フレームに配置されて、前記ディスプレイと電気的に連結される請求項25に記載のカメラモジュールと、を含む、光学機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、レンズ駆動装置、カメラモジュール及び光学機器に関する。
【背景技術】
【0002】
以下記述される内容は、本実施例に対する背景情報を提供するだけであって従来技術を記載したのではない。
【0003】
種々の携帯端末の普及が広く一般化されて、無線インターネットサービスが商用化されるにつれ携帯端末と関連した消費者の要求も多様化されていて種々の付加装置が携帯端末に取り付けられている。
【0004】
そのうち代表的なものに、被写体を写真や動画で撮影するカメラモジュールがある。近年、被写体の距離に応じて焦点を自動で調節する機能であるオートフォーカス機能や、外力によってイメージセンサーに発生する振動(動き)を相殺するようにレンズモジュールを光軸方向と垂直な方向に移動させるかチルトさせる手振れ補正機能を備えたカメラモジュールが登場している。
【0005】
一方、絞りは、ホールの大きさを調節してレンズモジュールを透過する光量を調節する装置である。
【0006】
通常のカメラモジュールでは、オートフォーカス機能、手振れ補正機能及び絞りの駆動を別々の駆動部材によって行って、これにより構造が複雑になる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本実施例では、単一の駆動部材によってフォーカス機能、手振れ補正機能及び絞りの駆動を行うことができて、コンパクト(compact)な構造を持つレンズ駆動装置とカメラモジュールと光学機器を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施例のレンズ駆動装置は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングの内側に配置される第2ハウジングと、前記第2ハウジングの内側に配置されるボビンと、前記ボビンの上または前記ボビンに配置される絞りと、前記第1ハウジングに配置される第1コイル、第2コイル、第3コイル及び第4コイルと、前記第2ハウジングに配置され、前記第1コイルと対応するように配置される第1マグネットと、前記ボビンに配置され、前記第2コイルと対応するように配置される第2マグネットと、前記ボビンに配置され、前記第3コイルと対応するように配置される第3マグネットと、前記絞りに配置され、前記第4コイルと対応するように配置される第4マグネットと、を含み、前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルは、互いに離隔して配置され、前記第1コイル及び前記第3コイルは、前記第1マグネット及び前記第3マグネットを介して互いに対向して配置され、前記第2コイル及び前記第4コイルは、前記第2マグネット及び前記第4マグネットを介して互いに対向して配置されることができる。
【0009】
前記第1ハウジングは、互いに離隔して配置される第1コーナー、第2コーナー、第3コーナー及び第4コーナーと、前記第1コーナーと前記第2コーナーとを連結する第1連結部と、前記第2コーナーと前記第3コーナーとを連結する第2連結部と、前記第3コーナーと前記第4コーナーとを連結する第3連結部と、前記第4コーナーと前記第1コーナーとを連結する第4連結部と、を含み、前記第1コイルは、前記第1連結部に配置され、前記第2コイルは、前記第2連結部に配置され、前記第3コイルは、前記第3連結部に配置され、前記第4コイルは、前記第4連結部に配置されることができる。
【0010】
内側面に前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルが配置される基板をさらに含み、前記基板は、前記第1連結部、前記第2連結部、前記第3連結部及び前記第4連結部に配置されることができる。
【0011】
前記基板は、前記第1連結部に配置され、内側面に前記第1コイルが配置される第1基板と、前記第2連結部に配置され、内側面に前記第2コイルが配置される第2基板と、前記第3連結部に配置され、内側面に前記第3コイルが配置される第3基板と、前記第4連結部に配置され、内側面に前記第4コイルが配置される第4基板と、を含むことができる。
【0012】
前記基板の内側面に配置され、前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルと離隔し、前記第1マグネット、前記第2マグネット、前記第3マグネット及び前記第4マグネットのうち少なくとも一つの磁力を感知する一つ以上の磁気センサーをさらに含むことができる。
【0013】
前記第2ハウジングは、前記第1マグネットと前記第1コイルとの電磁気的相互作用によって光軸方向に移動し、前記ボビンは、前記第2マグネットと前記第2コイルとの電磁気的相互作用によって光軸と垂直な第1方向に移動し、又は、光軸と垂直な第1方向にチルトされ、前記ボビンは、前記第3マグネットと前記第3コイルとの電磁気的相互作用によって光軸と第1方向の両方に垂直な第2方向に移動し、又は、光軸と第1方向の両方に垂直な第2方向にチルトされ、前記絞りは、第1ガイド及び第2ガイドを含む固定子と、前記固定子に配置され、前記第4マグネットが配置される可動子と、一側が前記可動子と回転可能に連結されるコネクティングロッドと、前記コネクティングロッドの他側と回転可能に連結され、中心が前記固定子と回転可能に連結される回転子と、前記回転子の一側に配置される第1ブレードと、前記回転子の他側に配置される第2ブレードと、を含み、前記第1ブレードは、一側が前記回転子の一側に回転可能に連結され、前記第1ガイドに沿って移動する第1連結ロッドと、前記第1連結ロッドの他側に配置され、第1溝が形成された第1遮断板と、を含み、前記第2ブレードは、一側が前記回転子の他側に回転可能に連結され、前記第2ガイドに沿って移動する第2連結ロッドと、前記第2連結ロッドの他側に配置され、第2溝が形成された第2遮断板と、を含み、前記第1溝及び前記第2溝の少なくとも一部は、光軸方向でオーバーラップされ、前記第1溝及び前記第2溝によって形成されるホールの面積は、前記第4マグネットと前記第4コイルとの電磁気的相互作用によって調節されることができる。
【0014】
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に配置される一つ以上の第1ボールベアリングと、前記第2ハウジングと前記ボビンとの間に配置される移動部材と、前記移動部材と前記ボビンとの間に配置される一つ以上の第2ボールベアリングと、前記第2ハウジングと前記移動部材との間に配置される一つ以上の第3ボールベアリングと、をさらに含むことができる。
【0015】
前記第1ハウジング、前記第2ハウジング、前記ボビン、前記絞り、前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル、前記第4コイル、前記第1マグネット、前記第2マグネット、前記第3マグネット及び前記第4マグネットが内側に配置されるカバーをさらに含むことができる。
【0016】
本実施例のカメラモジュールは、レンズ駆動装置と、前記レンズ駆動装置に配置され、複数のレンズを含むレンズモジュールと、前記レンズ駆動装置の下に配置されるメイン基板と、前記メイン基板に実装され、前記レンズモジュールの光軸上に配置されるイメージセンサーと、を含み、前記レンズ駆動装置は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングの内側に配置される第2ハウジングと、前記第2ハウジングの内側に配置されるボビンと、前記ボビンの上または前記ボビンに配置される絞りと、前記第1ハウジングに配置される第1コイル、第2コイル、第3コイル及び第4コイルと、前記第2ハウジングに配置され、前記第1コイルと対応するように配置される第1マグネットと、前記ボビンに配置され、前記第2コイルと対応するように配置される第2マグネットと、前記ボビンに配置され、前記第3コイルと対応するように配置される第3マグネットと、前記絞りに配置されて、前記第4コイルと対応するように配置されて第4マグネットと、を含み、前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルは、互いに離隔して配置され、前記第1コイル及び前記第3コイルは、前記第1マグネット及び前記第3マグネットを介して互いに対向して配置され、前記第2コイル及び前記第4コイルは、前記第2マグネット及び前記第4マグネットを介して互いに対向して配置されることができる。
【0017】
本実施例の光学機器は、フレームと、前記フレームの一面に配置されるディスプレイと、前記フレームの内側に配置され、前記ディスプレイと電気的に連結されるカメラモジュールと、を含み、前記カメラモジュールは、前記レンズ駆動装置に配置され、複数のレンズを含むレンズモジュールと、前記レンズ駆動装置の下に配置されるメイン基板と、前記メイン基板に実装され、前記レンズモジュールの光軸上に配置されるイメージセンサーと、を含み、前記レンズ駆動装置は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングの内側に配置される第2ハウジングと、前記第2ハウジングの内側に配置されるボビンと、前記ボビンの上または前記ボビンに配置される絞りと、前記第1ハウジングに配置される第1コイル、第2コイル、第3コイル及び第4コイルと、前記第2ハウジングに配置され、前記第1コイルと対応するように配置される第1マグネットと、前記ボビンに配置され、前記第2コイルと対応するように配置される第マグネットと、前記ボビンに配置され、前記第3コイルと対応するように配置される第3マグネットと、前記絞りに配置され、前記第4コイルと対応するように配置される第4マグネットと、を含み、前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル及び前記第4コイルは、互いに離隔して配置され、前記第1コイル及び前記第3コイルは、前記第1マグネット及び前記第3マグネットを介して互いに対向して配置され、前記第2コイル及び前記第4コイルは、前記第2マグネット及び前記第4マグネットを介して互いに対向して配置されることができる。
【発明の効果】
【0018】
本実施例のレンズ駆動装置は第1ハウジングに配置されるコイルと第2ハウジング、ボビン、絞りに各々配置されるマグネットの電磁気的相互作用によってフォーカス機能、手振れ補正機能及び絞りの駆動をともに行うことができて、これによって、コンパクト(compact)な構造を持つことができる。進んで本実施例は前記レンズ駆動装置を含むカメラモジュールと前記カメラモジュールを含む光学機器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本実施例のカメラモジュールを概念的に示した断面図である。
【
図2】本実施例のカメラモジュールを概念的に示した分解斜視図である。
【
図3】(a)は、本実施例の第1ハウジングを概念的に示した斜視図で、(b)の上側は、本実施例の基板の展開図を内側から見た図面で、(b)の下側は、本実施例の基板の展開図を外側から見た図面である。
【
図4】本実施例の第1ハウジングと第2ハウジングとボビンと絞りとコイルとマグネットを概念的に示した平面図である。
【
図5】本実施例の絞りを概念的に示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面により説明する。各図面の構成要素に参照符号を記載するにあたり、同じ構成要素に対してはたとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同じ符号で表示する。さらに、本発明の実施例を説明するにあたり、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
【0021】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。このような用語は、その構成要素を別の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。ある構成要素が別の構成要素に“連結”、“結合”または“接続”すると記載された場合、その構成要素はその別構成要素に直接的に連結、結合または接続されることができるが、その構成要素とその別構成要素との間にさらに別の構成要素が“連結”、“結合”または“接続”され得ると理解されなければならない。
【0022】
以下で使われる“光軸”は、レンズ駆動装置に結合された状態のレンズモジュールの光軸であり得る。“光軸方向”は、z軸と平行になることができる。“第1方向”は、光軸と垂直になることができる。“第1方向”は、x軸と平行になることができる。“第2方向”は、光軸方向及び第1方向の両方に垂直な方向であり得る。“第2方向”は、y軸と平行になることができる。
【0023】
但し、“光軸”と“第1方向”と“第2方向”が互いに垂直に配置されると限定されない。例えば、“光軸”と“第1方向”が90°でない角度に傾斜するように配置されることができて、“第2方向”は、“光軸”及び“第1方向”と共に90°でない角度に傾斜するように配置されることができる。
【0024】
以下で使われる“オートフォーカス機能”は、イメージセンサーが被写体の鮮明な映像が得ることができるように、被写体の距離に応じてレンズモジュールを光軸方向に移動させてイメージセンサーとの距離を調節することで、被写体に対する焦点を合わせる機能と定義する。一方、“オートフォーカス機能”は、“AF(Auto Focus)機能”と混用される。
【0025】
以下で使われる“手振れ補正機能”は、外力によってイメージセンサーに発生する振動(動き)を相殺するように、レンズモジュールを光軸方向と垂直な方向(第1方向または第1方向)に移動させるかチルトさせる機能と定義する。一方、“手振れ補正機能”は、“OIS(Optical Image Stabilization)機能”と混用される。
【0026】
以下、本実施例の“光学機器”の構成を説明する。本実施例に係る光学機器は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートブックコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)及びナビゲーション等であるが、これに制限されず映像または写真を撮影するためのなんらかの装置であることも可能である。
【0027】
本実施例の“光学機器”は、外装部材であるフレームと、フレームの一面に配置されて情報をディスプレイするディスプレイパネルと、フレームの内側に配置されるカメラモジュールと、を含むことができる。カメラモジュールは、映像または写真を撮影して、ディスプレイパネルと電気的に連結されることができる。カメラモジュールで撮影された映像は、ディスプレイパネルで再生することができる。
【0028】
以下、図面を参照して本実施例の“カメラモジュール”の構成を説明する。
図1は、本実施例のカメラモジュールを概念的に示した断面図で、
図2は、本実施例のカメラモジュールを概念的に示した分解斜視図で、
図3(a)は、本実施例の第1ハウジングを概念的に示した斜視図で、
図3(b)の上側は、本実施例の基板の展開図を内側から見た図面で、
図3(b)の下側は、本実施例の基板の展開図を外側から見た図面で、
図4は、本実施例の第1ハウジングと第2ハウジングとボビンと絞りとコイルとマグネットを概念的に示した平面図で、
図5は、本実施例の絞りを概念的に示した平面図である。
【0029】
カメラモジュール1000は、カバー100、第1ハウジング200、コイル210、基板220、磁気センサー230、ヨーク240、第2ハウジング300、第1ボールベアリング310、ボビン400、レンズモジュール410、移動部材500、第2ボールベアリング510、第3ボールベアリング520、マグネット600、絞り700、ベース800、メイン基板900、イメージセンサー910、赤外線遮断フィルター(図示せず)、及び制御部(図示せず)を含むことができる。
【0030】
カバー100、第1ハウジング200、コイル210、基板220、磁気センサー230、ヨーク240、第2ハウジング300、第1ボールベアリング310、ボビン400、レンズモジュール410、移動部材500、第2ボールベアリング510、第3ボールベアリング520、マグネット600、絞り700及びベース800は、“レンズ駆動装置”の構成要素であり得る。
【0031】
カバー100は、“カメラモジュール1000”及び“レンズ駆動装置”の外装部材であり得る。
【0032】
カバー100の内側には、第1ハウジング200、コイル210、基板220、磁気センサー230、ヨーク240、第2ハウジング300、第1ボールベアリング310、ボビン400、レンズモジュール410、移動部材500、第2ボールベアリング510、第3ボールベアリング520、マグネット600、絞り700及びベース800が配置されることができる。カバー100の下には、メイン基板900とイメージセンサー910が配置されることができる。
【0033】
カバー100は、金属材質を含むことができる。カバー100は、外部から内部に電磁波が流入することや、内部から外部に電磁波が排出されることを遮断することができる。従って、カバー100は、“シールドカン(Shiled Can)”と称されることができる。但し、カバー100の材質は、これに限定されない。例えば、カバー100は、プラスチック材質を含むことができる。
【0034】
カバー100は四角プレート形態で、中央には光軸と並んだホールが形成された上板と、上板の各辺から下へ延びた4つの側板を含むことができる。カバー100は、カバー100の上板とカバー100の側板によって上面には光軸と並んだホールが形成されて、下面が開放された内部空間が形成されることができる。カバー100の上板のホールを被写体に反射した外部光が透過することができる。
【0035】
カバー100は、メイン基板900により支持されることができる。カバー100の側板の下面は、メイン基板900の上面と結合することができる。カバー100とメイン基板900の結合の部分には接着剤が塗布されることができる。但し、変形例(図示せず)ではカバー100は、ベース800により支持されることができる。この場合、カバー100とベース800の結合関係は、本実施例のカバー100とメイン基板900の結合関係が類推適用されることができる。
【0036】
第1ハウジング200は、カバー100の内側に配置されることができる。第1ハウジング200の内側には、第2ハウジング300、第1ボールベアリング310、ボビン400、レンズモジュール410、移動部材500、第2ボールベアリング510、第3ボールベアリング520、マグネット600及び絞り700が配置されることができる。第1ハウジング200には、コイル210、基板220、磁気センサー230及びヨーク240が配置されることができる。第1ハウジング200の下には、ベース800及びメイン基板900が配置されることができる。
【0037】
第1ハウジング200は、プラスチック材質を含むことができる。第1ハウジング200は、プラスチック射出物であり得る。但し、第1ハウジング200の材質は、これに限定されない。
【0038】
第1ハウジング200は、互いに離隔して配置される第1コーナー(C1)と、第2コーナー(C2)と、第3コーナー(C3)と、第4コーナー(C4)と、第1コーナー(C1)と第2コーナー(C2)を連結する第1連結部201と、第2コーナー(C2)と第3コーナー(C3)を連結する第2連結部202と、第3コーナー(C3)と第4コーナー(C4)を連結する第3連結部203と、第4コーナー(C4)と第1コーナー(C1)を連結する第4連結部204と、を含むことができる。
【0039】
第1コーナー(C1)及び第3コーナー(C3)は、光軸を基準に対称的に配置されることができる。第2コーナー(C2)及び第4コーナー(C4)は、第1コーナー(C1)及び第3コーナー(C3)と離隔して、光軸を基準に対称的に配置されることができる。第1コーナー(C1)は、第1連結部201と第2連結部202との間に位置することができる。第2コーナー(C2)は、第2連結部202と第3連結部203との間に位置することができる。第3コーナー(C3)は、第3連結部203と第4連結部204との間に位置することができる。第4コーナー(C4)は、第4連結部204と第1連結部201との間に位置することができる。
【0040】
第1連結部201及び第3連結部203は、光軸を基準に対称的に配置されることができる。第1連結部201及び第3連結部203は、“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。
【0041】
第2連結部202及び第4連結部204は、第1連結部201及び第3連結部203の間に配置されて、光軸を基準に対称的に配置されることができる。第2連結部202及び第4連結部204は、“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。
【0042】
第1連結部201及び第3連結部203は、相互に平行になるように配置されることができる。第2連結部202及び第4連結部204は、相互に平行になるように配置されることができる。第1連結部201及び第3連結部203は、第2連結部202及び第4連結部204と垂直になるように配置されることができる。
【0043】
第1連結部201には、第1コイル211、第1基板221、第1磁気センサー231及び第1ヨーク241が配置されることができる。第2連結部202には、第2コイル212、第2基板222、第2磁気センサー232及び第1ヨーク242が配置されることができる。第3連結部203には、第3コイル213、第3基板223、第3磁気センサー233及び第3ヨーク243が配置されることができる。第4連結部204には、第4コイル214、第4基板224、第4磁気センサー234及び第4ヨーク244が配置されることができる。
【0044】
ハウジング200の連結部は、コイル210、基板220、磁気センサー230及びヨーク240を支持する機能を行う支持部材であり得る。
【0045】
コイル210は複数であり得る。コイル210は、第1ハウジング200に配置されることができる。コイル210は、基板220に配置されることができる。コイル210は、基板220と電気的に連結されることができる。複数のコイル210は各々複数のマグネット600と各々“第1方向”と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように位置することができる。コイル210に電源が印加されると、コイル210はマグネット600と電磁気的に相互作用することができる。これにより、フォーカシング機能と、手振れ補正機能と、絞り700の駆動が行われることができる。
【0046】
複数のコイル210は、第1コイル211、第2コイル212、第3コイル213及び第4コイル214を含むことができる。
【0047】
第1コイル211は、導電線が巻かれたコイルブロック(coil block)または基板に形成されたパターンコイル(pattern coil)であり得る。第1コイル211は、第1ハウジング200の第1連結部201に配置されることができる。第1コイル211は、第1基板221に配置されることができる。第1コイル211は、第1マグネット610と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第1コイル211は、第1マグネット610と電磁気的に相互作用することができる。
【0048】
第2コイル212は、導電線が巻かれたコイルブロック(coil block)または基板に形成されたパターンコイル(pattern coil)であり得る。第2コイル212は、第1ハウジング200の第2連結部202に配置されることができる。第2コイル212は、第2基板222に配置されることができる。第2コイル212は、第2マグネット620と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第2コイル212は、第2マグネット620と電磁気的に相互作用することができる。
【0049】
第3コイル213は、導電線が巻かれたコイルブロック(coil block)または基板に形成されたパターンコイル(pattern coil)であり得る。第3コイル213は、第1ハウジング200の第3連結部203に配置されることができる。第3コイル213は、第3基板223に配置されることができる。第3コイル213は、第3マグネット630と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第3コイル213は、第3マグネット630と電磁気的に相互作用することができる。
【0050】
第4コイル214は、導電線が巻かれたコイルブロック(coil block)または基板に形成されたパターンコイル(pattern coil)であり得る。第4コイル214は、第1ハウジング200の第4連結部204に配置されることができる。第4コイル214は、第4基板224に配置されることができる。第4コイル214は、第4マグネット640と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第4コイル214は、第4マグネット640と電磁気的に相互作用することができる。
【0051】
第1コイル211と第3コイル213は、第1マグネット610と第3マグネット630を介して互いに対向して配置されることができる。第2コイル212と第4コイル214は、第2マグネット620と第4マグネット640を介して互いに対向して配置されることができる。
【0052】
第1コイル211、第2コイル212、第3コイル213及び第4コイル214は、あたかも四角形の各辺に沿って配列されたのと類似するように配置されることができる。また、第1コイル211は、第1マグネット610と対向することができ、第2コイル212は、第2マグネット620と対向することができ、第3コイル213は、第3マグネット630と対向することができ、第4コイル214は、第4マグネット640と対向することができる。
【0053】
上述した配置は、複数のコイル210が各々複数のマグネット600の中で対向するマグネットと電磁気的に相互作用するために有利な配置であると同時に、隣接するコイル210と隣接するマグネット600間の電磁気干渉を最小限に減らすことができる配置でもある。従って、本実施例のカメラモジュール1000では、精度のよいオートフォーカス機能と、手振れ補正機能と、絞り700の駆動を行うことができる。
【0054】
基板220は、第1ハウジング200に配置されることができる。基板220には、コイル210、磁気センサー230及びヨーク240が配置されることができる。基板220は、コイル210と電気的に連結されて、コイル210に電源を供給することができる。基板220は、磁気センサー230と電気的に連結されて、磁気センサー230の感知信号を伝達されることができる。基板220は、メイン基板900と電気的に連結されて、メイン基板900から電源及び各種制御信号の伝達を受けることができ、磁気センサー230の感知信号を伝達することができる。
【0055】
基板220は、第1基板221、第2基板222、第3基板223、第4基板224、第1連結基板225、第2連結基板226、第3連結基板227及び第4連結基板228を含むことができる。
【0056】
第1基板221はプリント基板(PCB,Printed Circuit Board)であり得る。第1基板221は、ハウジング200の第1連結部201に配置されることができる。第1基板221の内側面には、第1コイル211と第1磁気センサー231が配置されることができる。第1基板221の外側面には、第1ヨーク241が配置されることができる。
【0057】
第2基板222は、プリント基板(PCB,Printed Circuit Board)であり得る。第2基板222は、ハウジング200の第2連結部202に配置されることができる。第2基板222の内側面には、第2コイル212と第2磁気センサー232が配置されることができる。第2基板222の外側面には、第2ヨーク242が配置されることができる。
【0058】
第3基板223は、プリント基板(PCB,Printed Circuit Board)であり得る。第3基板223は、ハウジング200の第3連結部203に配置されることができる。第3基板223の内側面には、第3コイル213と第3磁気センサー233が配置されることができる。第3基板223の外側面には、第3ヨーク243が配置されることができる。
【0059】
第4基板224は、プリント基板(PCB,Printed Circuit Board)であり得る。第4基板224は、ハウジング200の第4連結部204に配置されることができる。第4基板224の内側面には、第4コイル214と第4磁気センサー234が配置されることができる。第4基板224の外側面には、第4ヨーク244が配置されることができる。
【0060】
第1連結基板225は、フレキシブルプリント基板(FPCB,Flexible Printed Circuit Board)であり得る。第1連結基板225は、第1基板221と第2基板222を電気的に連結することができる。変形例(図示せず)では、第1連結基板225は、様々な導線ライン(例えば、ワイヤー)に変更されることができる。
【0061】
第2連結基板226は、フレキシブルプリント基板(FPCB,Flexible Printed Circuit Board)であり得る。第2連結基板226は、第2基板222と第3基板223を電気的に連結することができる。変形例(図示せず)では、第2連結基板226は、様々な導線ライン(例えば、ワイヤー)に変更されることができる。
【0062】
第3連結基板227は、フレキシブルプリント基板(FPCB,Flexible Printed Circuit Board)であり得る。第3連結基板227は、第3基板223と第4基板224を電気的に連結することができる。変形例(図示せず)では、第3連結基板227は、様々な導線ライン(例えば、ワイヤー)に変更されることができる。
【0063】
第4連結基板228は、フレキシブルプリント基板(FPCB,Flexible Printed Circuit Board)であり得る。第4連結基板228は、第4基板224と第1基板221を電気的に連結することができる。変形例(図示せず)では、第4連結基板228は、様々な導線ライン(例えば、ワイヤー)に変更されることができる。
【0064】
磁気センサー230は、一つ以上であり得る。磁気センサー230は、基板220に配置されることができる。磁気センサー230は、基板220と電気的に連結されることができる。磁気センサー230は、マグネット600と対応(対向、オーバーラップ)される位置することができる。磁気センサー230は、マグネット600と“第1方向”と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように位置することができる。
【0065】
一つ以上の磁気センサー230は、複数のマグネット600の少なくとも一つの磁力を感知することができる。磁気センサー230は、マグネット600の磁力を感知して、感知信号を出力することができる。メイン基板900では、磁気センサー230の磁気信号を処理して、マグネット600の位置を特定することができる。これに基づいて、精度のよいオートフォーカシング機能と、手振れ補正機能と、絞り500の駆動を行うことができる(フィードバック制御)。
【0066】
一つ以上の磁気センサー230は、第1磁気センサー231、第2磁気センサー232、第3磁気センサー233及び第4磁気センサー234を含むことができる。
【0067】
第1磁気センサー231は、“ホールセンサー(hall sensor)”であり得る。第1磁気センサー231は、第1ハウジング200の第1連結部201に配置されることができる。第1磁気センサー231は、第1コイル211と離隔して、第1基板221に配置されることができる。第1磁気センサー231は、第1マグネット610と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第1磁気センサー231は、第1マグネット610の磁力を感知できて、これにより第1感知信号を出力することができる。
【0068】
第2磁気センサー232は、“ホールセンサー(hall sensor)”であり得る。第2磁気センサー232は、第1ハウジング200の第2連結部202に配置されることができる。第2磁気センサー232は、第2コイル212と離隔して、第2基板222に配置されることができる。第2磁気センサー232は、第2マグネット620と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第2磁気センサー232は、第2マグネット620の磁力を感知できて、これにより第2感知信号を出力することができる。
【0069】
第3磁気センサー233は、“ホールセンサー(hall sensor)”であり得る。第3磁気センサー233は、第1ハウジング200の第3連結部203に配置されることができる。第3磁気センサー233は、第3コイル213と離隔して、第3基板223に配置されることができる。第3磁気センサー233は、第3マグネット630と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第3磁気センサー233は、第3マグネット630の磁力を感知できて、これにより第3感知信号を出力することができる。
【0070】
第4磁気センサー234は、“ホールセンサー(hall sensor)”であり得る。第4磁気センサー234は、第1ハウジング200の第4連結部204に配置されることができる。第4磁気センサー234は、第4コイル214と離隔して、第4基板224に配置されることができる。第4磁気センサー234は、第4マグネット640と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第4磁気センサー234は、第4マグネット640の磁力を感知できて、これにより第4感知信号を出力することができる。
【0071】
ヨーク240は複数であり得る。ヨーク240は、基板220に配置されることができる。ヨーク240は、コイル210及びマグネット600と対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。複数のヨーク240は各々複数のコイル210及び複数のマグネット600と“第1方向”と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。ヨーク240は、コイル210の電磁気力とマグネット600の磁力を集束させて、コイル210とマグネット600の電磁気的相互作用が円滑に行われるようにする。
【0072】
複数のヨーク240は、第1ヨーク241、第2ヨーク242、第3ヨーク243及び第4ヨーク244を含むことができる。
【0073】
第1ヨーク241は、平板形態の磁性体であり得る。第1ヨーク241は、第1ハウジング200の第1連結部201に配置されることができる。第1ヨーク241は、第1基板221に配置されることができる。第1ヨーク241は、第1コイル211及び第1マグネット610と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第1ヨーク241は、第1コイル211の電磁気力と第1マグネット610の磁力を集束させることができる。
【0074】
第2ヨーク242は、平板形態の磁性体であり得る。第2ヨーク242は、第1ハウジング200の第2連結部202に配置されることができる。第2ヨーク242は、第2基板222に配置されることができる。第2ヨーク242は、第2コイル212及び第2マグネット620と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第2ヨーク242は、第2コイル212の電磁気力と第2マグネット612の磁力を集束させることができる。
【0075】
第3ヨーク243は、平板形態の磁性体であり得る。第3ヨーク243は、第1ハウジング200の第3連結部203に配置されることができる。第3ヨーク243は、第3基板223に配置されることができる。第3ヨーク243は、第3コイル213及び第3マグネット630と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第3ヨーク243は、第3コイル213の電磁気力と第3マグネット630の磁力を集束させることができる。
【0076】
第4ヨーク244は、平板形態の磁性体であり得る。第4ヨーク244は、第1ハウジング200の第4連結部204に配置されることができる。第4ヨーク244は、第4基板224に配置されることができる。第4ヨーク244は、第4コイル214及び第4マグネット640と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第4ヨーク244は、第4コイル214の電磁気力と第4マグネット640の磁力を集束させることができる。
【0077】
第2ハウジング300は、第1ハウジング200の内側に配置されることができる。第2ハウジング300の内側には、ボビン400、レンズモジュール410、移動部材500、第2ボールベアリング510、第3ボールベアリング520、マグネット600及び絞り700が配置されることができる。第2ハウジング300の下には、ベース800と基板900が配置されることができる。
【0078】
第2ハウジング300は、四角プレート形態で中央には光軸と並んだホールが形成された下板と、下板の各辺から上に延びた4つの側板を含むことができる。第2ハウジング300は、第2ハウジング300の下板と第2ハウジング300の側板によって下面には光軸と並んだホールが形成されて、上面が開放された内部空間が形成されることができる。第2ハウジング300の下板のホールを、レンズモジュール410を透過した光が透過することができる。
【0079】
第2ハウジング300と第1ハウジング200との間には、複数の第1ボールベアリング310が配置されることができる。第2ハウジング300は、第1ボールベアリング310により“光軸方向”に移動することができる。つまり、第2ハウジング300は、第1ハウジング200と“光軸方向”に移動可能に連結されることができる。
【0080】
第2ハウジング300には、第1マグネット610が配置されることができる。第2ハウジング300の側板のうち第1連結部201と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置された側板には、第1マグネット610が配置されることができる。第1コイル211に電源が印加されて、第1コイル211と第1マグネット610が、電磁気的に相互作用すると、第2ハウジング300が、“光軸方向”に移動する駆動力が発生することができる。
【0081】
第2ハウジング300が、“光軸方向”に移動すると、レンズモジュール410は、第2ハウジング300と共に“光軸方向”に移動することができる。このような過程によってフォーカス機能(AF)が行われることができる。
【0082】
第2ハウジング300は、プラスチック材質を含むことができる。第2ハウジング300は、プラスチック射出物であり得る。但し、第2ハウジング300の材質はこれに限定されない。
【0083】
ボビン400は、第2ハウジング300の内側に配置されることができる。ボビン400の内側には、レンズモジュール410が配置されることができる。ボビン400の内側または上には、絞り500が配置されることができる。ボビン400の下には、移動部材500、第2ボールベアリング510及び第3ボールベアリング520が配置されることができる。
【0084】
ボビン400は光軸と並んだホールが形成された中空形態であり得る。ボビン400のホールを、カバー100の上板のホールを透過した光が透過することができる。
【0085】
ボビン400と移動部材500との間には、複数の第2ボールベアリング510が配置されることができる。ボビン400は、第2ボールベアリング510により“第1方向”に移動するか、“第1方向”にチルトできる。つまり、ボビン400は、移動部材500に“第1方向”に移動するか、“第1方向”にチルトされるように連結されることができる。
【0086】
ボビン400には、第2マグネット620と第3マグネット630が配置されることができる。ボビン400でハウジング200の第2連結部202と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置された側部には、第2マグネット620が配置されることができる。ボビン400でハウジング200の第3連結部203と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置された側部には、第3マグネット630が配置されることができる。
【0087】
第2コイル212に電源が印加されて、第2コイル212と第2マグネット620が、電磁気的に相互作用すると、ボビン400を“第1方向”に移動させるか、“第1方向”にチルトさせる駆動力が発生することができる。
【0088】
第3コイル213に電源が印加されて、第3コイル213と第3マグネット630が電磁気的に相互作用すると、ボビン400を“第2方向”に移動させるか、“第2方向”にチルトさせる駆動力が発生することができる。
【0089】
ボビン400が、“第1方向”に移動するか“第1方向”にチルトされると、レンズモジュール410は、ボビン400と共に“第1方向”に移動するか“第1方向”にチルトできる。このような過程によって、“第1方向(x軸)”を基準に手振れ補正機能(OIS(x))が行われることができる。
【0090】
ボビン400が、“第2方向”に移動するか“第2方向”にチルトされると、レンズモジュール410は、ボビン400と共に“第2方向”に移動するか“第2方向”にチルトできる。このような過程によって、“第2方向(y軸)”を基準に手振れ補正機能(OIS(y))が行われることができる。
【0091】
ボビン400は、プラスチック材質を含むことができる。ボビン400は、プラスチック射出物であり得る。但し、ボビン400の材質は、これに限定されない。
【0092】
レンズモジュール410は、ボビン400の内側に配置されることができる。レンズモジュール410は、複数のレンズ及びレンズバレルを含むことができる。但し、レンズモジュール410の一構成はレンズバレルと限定されず、一つ以上のレンズを支持できるホルダー構造であればいずれも可能である。レンズモジュールを通過した光はイメージセンサー910に照射されることができる。
【0093】
移動部材500は、ボビン400の下に配置されることができる。移動部材500は、第2ハウジングの下板の上に配置されることができる。移動部材500は、第2ハウジング300とボビン400との間に配置されることができる。
【0094】
移動部材500は、中央に光軸と並んだホールが形成された四角プレート形態であり得る。移動部材500のホールを、ボビン400のホールを透過した光が透過することができる。
【0095】
移動部材500は、プラスチック材質を含むことができる。移動部材500は、プラスチック射出物であり得る。但し、移動部材500の材質はこれに限定されない。
【0096】
移動部材500とボビン400との間には、複数の第2ボールベアリング510が配置されることができる。ボビン400は、第2ボールベアリング510により“第1方向”に移動するか、“第1方向”にチルトできる。つまり、ボビン400は、移動部材500と“第1方向”に移動可能に、または“第1方向”にチルト可能に連結されることができる。
【0097】
移動部材500と第2ハウジング300との間には、複数の第3ボールベアリング520が配置されることができる。移動部材500は、第3ボールベアリング520により“第2方向”に移動するか、“第2方向”にチルトできる。つまり、移動部材500は、第2ハウジング300と“第2方向”に移動可能に、または“第2方向”にチルト可能に連結されることができる。ボビン400は、移動部材500により、“第2方向”に移動するか“第2方向”にチルトできる。
【0098】
マグネット600は、複数であり得る。複数のマグネット600は各々第2ハウジング300と、ボビン400と、絞り700に分配されて配置されることができる。複数のマグネット600は各々複数のコイル210と“第1方向”または“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。
【0099】
マグネット600はコイル210と電磁気的に相互作用して、第2ハウジング300とボビン400に駆動力を提供することができる。マグネット600とコイル210の電磁気的相互作用によって、第2ハウジング300が“光軸方向”に移動して、オートフォーカス機能(AF)が行われることができる。マグネット600とコイル210の電磁気的相互作用によって、ボビン400が、“第1方向(x軸)”に移動するか“第1方向(x軸)”にチルトされて、“第1方向(x軸)”を基準に手振れ補正機能(OIS(x))が行われることができる。マグネット600とコイル210の電磁気的相互作用によって、ボビン400が、“第2方向(y軸)”に移動するか“第2方向(y軸)”にチルトされて、“第2方向(y軸)”を基準に手振れ補正機能(OIS(y))が行われることができる。
【0100】
複数のマグネット600は、第1マグネット610、第2マグネット620、第3マグネット630及び第4マグネット600を含むことができる。
【0101】
第1マグネット610と第3マグネット630は、“光軸”を基準に対称的に配置されることができる。第1マグネット610と第3マグネット630は、“第1方向”を基準に平行になるように配置されることができる。第1マグネット610と第3マグネット630は、相互に内側面が“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。
【0102】
第2マグネット620と第4マグネット640は、第1マグネット610と第3マグネット630と離隔することができる。第2マグネット620と第4マグネット640は、“光軸”を基準に対称的に配置されることができる。第2マグネット620と第4マグネット640は、“第2方向”を基準に平行になるように配置されることができる。第2マグネット620と第4マグネット640は、相互に内側面が“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。
【0103】
第1マグネット610は、第1コイル211と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第1マグネット610は、外側面が第1コイル211の内側面と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)される平板マグネット形態であり得る。第1マグネット610は、第1コイル211と電磁気的に相互作用して、オートフォーカス機能(AF)を行うことができる。第1マグネット610は、第2ハウジング300の側板のうち第1連結部201と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置された側板に配置されることができる。
【0104】
第2マグネット620は、第2コイル212と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第2マグネット620は、外側面が第1コイル211の内側面と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)される平板マグネット形態であり得る。第2マグネット620は、第2コイル212と電磁気的に相互作用して、“第1方向(x軸)”を基準に手振れ補正機能(OIS(x))を行うことができる。第2マグネット620は、ボビン400の側部のうち第2連結部202と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置された側部に配置されることができる。
【0105】
第3マグネット630は、第3コイル213と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第3マグネット630は、外側面が第3コイル213の内側面と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)される平板マグネットであり得る。第3マグネット630は、第3コイル213と電磁気的に相互作用して、“第2方向(y軸)”を基準に手振れ補正機能(OIS(y))を行うことができる。第3マグネット630は、ボビン400の側部のうち第3連結部203と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置された側部に配置されることができる。
【0106】
第4マグネット640は、第4コイル214と“第1方向”に対応(対向、オーバーラップ)されるように配置されることができる。第4マグネット640は、外側面が第4コイル214の内側面と“第2方向”に対応(対向、オーバーラップ)される平板マグネットであり得る。第4マグネット640は、第4コイル214と電磁気的に相互作用して絞り700の駆動を行うことができる。
【0107】
絞り700は、ボビン400の上またはボビン400に配置されることができる。絞り700が、ボビン400に配置される場合(図示せず)、絞り700は、レンズモジュール410の複数のレンズの間に配置されることができる。絞り700には、第4マグネット640が配置されることができる。
【0108】
絞り700は、第1ガイド711と第2ガイド712を含む固定子710と、固定子710に配置されて第4マグネット640が配置される可動子720と、一側が可動子720と回転可能に連結されるコネクティングロッド730と、コネクティングロッド730の他側と回転可能に連結されて中心が固定子710と回転可能に連結される回転子740と、回転子740の一側に配置される第1ブレード750と、回転子740の他側に配置される第2ブレード760と、を含むことができる。
【0109】
第4コイル214と第4マグネット640の電磁気的相互作用によって、可動子720は、“第1方向”に移動することができる。可動子720の移動を円滑にするために、固定子710と可動子720との間には、複数の第4ボールベアリング(図示せず)が配置されることができる。
【0110】
可動子720の“第1方向”への移動によって、駆動力がコネクティングロッド730を介して回転子740に伝達されることができる。回転子740は、正方向または逆方向に回転して、回転子740の回転によって、第1ブレード750と第2ブレード750が“第2方向”に移動することができる。
【0111】
第1ブレード750は、一側が回転子740の一側に回転可能に連結されて第1ガイド711に沿って移動する第1連結ロッド751と、第1連結ロッド751の他側に配置されて第1溝752-1が形成された第1遮断板752を含むことができる。
【0112】
第2ブレード760は、一側が回転子740の他側に回転可能に連結されて第2ガイド712に沿って移動する第2連結ロッド762と、第2連結ロッド762の他側に配置されて第2溝762-1が形成された第2遮断板762を含むことができる。
【0113】
第1溝752-1と第2溝762-1の少なくとも一部は、光軸方向にオーバーラップされて、第1溝752-1と第2溝762-1は、ホール770を形成することができる。第1溝752-1と第2溝762-1により形成されるホール770の面積は、第1ブレード750と第2ブレード750の“第2方向”への移動によって調節されることができる。つまり、第1溝752-1と第2溝762-1により形成されるホール770の面積は、第4コイル214と第4マグネット640の電磁気的相互作用によって調節されることができる。
【0114】
絞り700は、イメージセンサー910に照射される光量を調節することができる。
【0115】
ベース800は、メイン基板900の上に配置されることができる。ベース800は、第1ハウジング200と、第2ハウジング300と、ボビン400と、移動部材500の下に配置されることができる。ベース800の上面は、第1ハウジング200の下面と、第2ハウジング300の下板の下面と、接触することができる。つまり、ベース800は、第1ハウジング200と、第2ハウジング300と、ボビン400と、移動部材500を支持して、固定する部材であり得る。
【0116】
ベース800は、中央に光軸方向でホールが形成された四角プレート形態であり得る。ベース800のホールを、レンズモジュール410と絞り700のホール770を透過した光が透過することができる。ベース800のホールを透過した光は、イメージセンサー910に照射されることができる。
【0117】
メイン基板900は、プリント基板(PCB,Printed Circuit Board)であり得る。メイン基板900は、カバー100、第1ハウジング200、コイル210、基板220、磁気センサー230、ヨーク240、第2ハウジング300、第1ボールベアリング310、ボビン400、レンズモジュール410、移動部材500、第2ボールベアリング510、第3ボールベアリング520、マグネット600、絞り700及びベース800の下に配置されることができる。メイン基板900には、光軸と並んでイメージセンサー910が配置されることができる。メイン基板900には、イメージセンサー910が実装されることができる。例えば、メイン基板900の上面内側には、イメージセンサー910が位置して、メイン基板900の上面外側には、カバー100とベース800が位置することができる。このような構造により、レンズモジュール410と絞り700のホール770とベース800のホールを通過した光は、イメージセンサーに照射されることができる。メイン基板900は、カメラモジュール1000に電源を供給することができる(例えば、コイルに電源を供給)。メイン基板900には、カメラモジュール1000を制御するための制御部が実装されることができる。
【0118】
イメージセンサー910は、照射される光をイメージ信号で出力することができる。イメージセンサーに出力されたイメージ信号は、メイン基板910を介して光学機器のディスプレイ部(ディスプレイパネル)に転送されることができる。イメージセンサー910は、CCD(charge coupled device、電荷結合素子)、MOS(metal oxide semi-conductor、金属酸化物半導体)、CPD及びCIDであり得る。但し、イメージセンサー910の種類はこれに制限されない。
【0119】
赤外線遮断フィルターは、イメージセンサー910に赤外線領域の光が入射されるのを遮断することができる。赤外線遮断フィルターは、例えば、レンズモジュール410とイメージセンサー910との間に位置することができる。赤外線遮断フィルターは、ベース800とは別に備えられるホルダー部材(図示せず)に位置することができる。但し、赤外線フィルターは、ベース800の中央部に形成されるホールに取り付けられてもよい。赤外線フィルターは、例えば、フィルム材質またはグラス材質で形成されることができる。赤外線フィルターは、例えば、撮像面保護用カパーガラス、カパーグラスのような平板形状の光学的フィルターに赤外線遮断コーティング物質がコーティングされて形成されることができる。
【0120】
制御部は、メイン基板900に実装されることができる。但し、制御部の位置はこれに限定されない。制御部は、カメラモジュール1000の外側に位置することができる。制御部は、カメラモジュール1000をなす各構成に対して供給する電流の方向、強さ及び振幅などを制御することができる。制御部は、カメラモジュール1000を制御してオートフォーカス機能、手振れ補正機能及び絞り700の駆動を行うことができる。
【0121】
以上、本発明の実施例を構成するすべての構成要素が一つで結合したり結合して動作すると説明されたが、本発明が必ずしもこのような実施例に限定されない。つまり、本発明の目的の範囲の中でなら、そのすべての構成要素の一つ以上が選択的に結合して動作することもできる。さらに、以上で記載された“含む”、“構成する”または“構成する”等の用語は、特に反対になる記載がない限り、該当構成要素が内在する可能性があることを意味するため、別の構成要素を排除するのではなく別の構成要素をさらに包含できると解釈されなければならない。技術的や科学的な用語を含んだすべての用語は、異なるように定義されない限り、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味がある。予め定義された用語と共に一般的に使われる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきで、本発明で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味と解釈されない。
【0122】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのもので、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されるべきで、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。