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特許7526282無線通信システムにおいてサウンディング参照信号送受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてサウンディング参照信号送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/21 20230101AFI20240724BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240724BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240724BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240724BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240724BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/0446
H04W72/231
H04W72/232
H04W28/06 130
H04L27/26 114
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022560916
(86)(22)【出願日】2021-04-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-25
(86)【国際出願番号】 KR2021004151
(87)【国際公開番号】W WO2021206382
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-10-31
(31)【優先権主張番号】10-2020-0042130
(32)【優先日】2020-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】コ ソンウォン
(72)【発明者】
【氏名】カン チウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョンテ
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/194589(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/194669(WO,A1)
【文献】特開2014-007710(JP,A)
【文献】国際公開第2020/084362(WO,A1)
【文献】OPPO,Remaining issues on SRS design[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1803971,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1803971.zip>,2018年04月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 27/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末により行われる方法であって、
基地局から、サウンディング参照信号(SRS)に関連した設定情報を受信する段階であって、前記設定情報は、トリガーする下りリンク制御情報(DCI)とSRS送信との間のスロットオフセットに関する情報を含む、段階と、
前記基地局から、スロット設定に関連した情報を受信する段階と、
前記基地局から、1つ以上のSRSリソースセットに対するSRSの送信をトリガーするためのDCIを受信する段階と、
前記1つ以上のSRSリソースセットのそれぞれで前記SRSを前記基地局に送信する段階と、を含み、
前記SRSは、前記スロットオフセットに関する情報により決定されるスロット以後のSRS送信に対して利用可能なスロットにおいて送信され、
前記利用可能なスロットにおける前記SRSの送信のための少なくとも1つのシンボルが、前記スロット設定に関連した情報によって柔軟シンボルと設定されることに基づいて、前記端末は、前記少なくとも1つのシンボル上で送信される下りリンク送信のスケジューリングを受信することを期待しない、方法。
【請求項2】
下りリンクスケジューリングは、DCIによって又は無線リソース制御(RRC)シグナリングによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スロット設定に関連した情報は、前記スロット設定に関連した端末特定の設定情報を含み、
前記端末特定の設定情報によって柔軟シンボル又は上りリンクシンボルと設定されたシンボル内でのみ、前記少なくとも1つのシンボルが決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スロット設定に関連した情報は、スロットフォーマット指示子(SFI)フィールドを含む第2DCIを含み、
前記SFIフィールドによって柔軟シンボル又は上りリンクシンボルと設定されたシンボル内でのみ、前記少なくとも1つのシンボルが決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記スロット設定に関連した情報は、スロットフォーマット指示子(SFI)フィールドを含む第2DCIを含み、
前記少なくとも1つのシンボルは、前記SFIフィールドによって柔軟シンボル又は上りリンクシンボルと指示される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線通信システムにおいて動作する端末であって、
無線信号を送受信するための少なくとも1つの送受信部と、
前記少なくとも1つの送受信部を制御する少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
基地局から、サウンディング参照信号(SRS)に関連した設定情報を受信し、前記設定情報は、トリガーする下りリンク制御情報(DCI)とSRS送信との間のスロットオフセットに関する情報を含み、
前記基地局からスロット設定と関連した情報を受信し、
前記基地局から1つ以上のSRSリソースセットに対するSRSの送信をトリガーするための下りリンク制御情報(DCI)を受信し、
前記1つ以上のSRSリソースセットのそれぞれで前記SRSを前記基地局に送信するように設定され、
前記SRSは、前記スロットオフセットに関する情報により決定されるスロット以後のSRS送信に対して利用可能なスロットにおいて送信され、
前記利用可能なスロットにおける前記SRSの送信のための少なくとも1つのシンボルが、前記スロット設定に関連した情報によって柔軟シンボルと設定されることに基づいて、前記端末は、前記少なくとも1つのシンボル上で送信される下りリンク送信のスケジューリングを受信することを期待しない、端末。
【請求項7】
無線通信システムにおいて基地局により行われる方法であって、
端末に、サウンディング参照信号(SRS)に関連した設定情報を送信する段階であって、前記設定情報は、トリガーする下りリンク制御情報(DCI)とSRS送信との間のスロットオフセットに関する情報を含む、段階と、
前記端末にスロット設定と関連した情報を送信する段階と、
前記端末に1つ以上のSRSリソースセットに対するSRSの送信をトリガーするためのDCIを送信する段階と、
前記1つ以上のSRSリソースセットのそれぞれで前記SRSを前記端末から受信する段階と、を含み、
前記SRSは、前記スロットオフセットに関する情報により決定されるスロット以後のSRS送信に対して利用可能なスロットにおいて送信され、
前記利用可能なスロットにおける前記SRSの送信のための少なくとも1つのシンボルが、前記スロット設定に関連した情報によって柔軟シンボルと設定されることに基づいて、前記少なくとも1つのシンボル上で送信される下りリンク送信のスケジューリングは実行されない、方法。
【請求項8】
無線通信システムにおいて動作する基地局であって、
無線信号を送受信するための少なくとも1つの送受信部と、
前記少なくとも1つの送受信部を制御する少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
端末に、サウンディング参照信号(SRS)に関連した設定情報を送信し、前記設定情報は、トリガーする下りリンク制御情報(DCI)とSRS送信との間のスロットオフセットに関する情報を含み、
前記端末にスロット設定と関連した情報を送信し、
前記端末に1つ以上のSRSリソースセットに対するSRSの送信をトリガーするためのDCIを送信し、
前記1つ以上のSRSリソースセットのそれぞれで前記SRSを前記端末から受信するように設定され、
前記SRSは、前記スロットオフセットに関する情報により決定されるスロット以後のSRS送信に対して利用可能なスロットにおいて送信され、
前記利用可能なスロットにおける前記SRSの送信のための少なくとも1つのシンボルが、前記スロット設定に関連した情報によって柔軟シンボルと設定されることに基づいて、前記少なくとも1つのシンボル上で送信される下りリンク送信のスケジューリングは実行されない、基地局。
【請求項9】
前記利用可能なスロットは、i)上りリンクシンボルのみを含むスロット、ii)柔軟シンボルのみを含むスロット、又はiii)1つ以上の上りリンクシンボル及び1つ以上の柔軟シンボルを含むスロットの1つに相当する、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいてサウンディング参照信号を送受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは音声に留まらずデータサービスまで領域を拡張し、現在、爆発的なトラフィックの増加によってリソースの不足現象が発生しており、ユーザもより高速のサービスを要求していることから、より発展した移動通信システムが望まれている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく、爆発的なデータトラフィックの受容、ユーザ当たりの送信率の画期的な増加、大幅に増加した連結デバイス個数の受容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率の支援である。そのために、二重接続性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)などの様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の技術的課題は、端末が上りリンクチャネル及び/又はサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)を送信する方法及び装置を提供することである。
【0005】
また、本開示の更なる課題は、上りリンクチャネルとSRSとの送信が衝突する時に、上りリンクチャネル及び/又はSRSを送信する方法及び装置を提供することである。
【0006】
また、本開示の更なる技術的課題は、SRSの送信位置が柔軟(flexible)シンボルに該当する時にSRSを送受信する方法及び装置を提供することである。
【0007】
本開示で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る無線通信システムにおいてサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)を送信する方法は、基地局からスロット設定と関連した設定情報を受信する段階、前記基地局からSRSリソースセットに対するSRSの送信をトリガーする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信する段階、及び、前記SRSリソースセット内で前記SRSを前記基地局に送信する段階を含むことができる。前記SRSの送信のための1つ以上のSRS送信シンボルが決定され、前記1つ以上のSRS送信シンボルにおいて、前記設定情報によって柔軟(flexible)シンボルと設定された1つ以上のシンボルでは下りリンクスケジューリングが行われなくてよい。
【0009】
本開示の一態様に係る無線通信システムにおいてサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)を受信する方法は、端末にスロット設定と関連した設定情報を送信する段階、前記端末にSRSリソースセットに対するSRSの送信をトリガーする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信する段階、及び、前記SRSリソースセット内で前記SRSを前記端末から受信する段階を含むことができる。前記SRSの送信のための1つ以上のSRS送信シンボルが決定され、前記1つ以上のSRS送信シンボルにおいて、前記設定情報によって柔軟(flexible)シンボルと設定された1つ以上のシンボルでは下りリンクスケジューリングが行われなくてよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施例によれば、SRSと上りリンクチャネルとの衝突が発生しても、それを解決するための動作を定義することによって、SRSと上りリンクチャネルとの衝突を防止することができる。
【0011】
また、本開示の実施例によれば、SRSと上りリンクチャネルとの衝突が発生しても、それを解決するための動作を定義することによって、上りリンク送信方法に対する曖昧さ(ambiguity)を解消することができる。
【0012】
また、本開示の実施例によれば、SRS送信シンボルが柔軟(flexible)シンボルに該当しても、他の下りリンク/上りリンクチャネル/信号との衝突を防止することができる。
【0013】
本開示から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本開示に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本開示の技術的特徴を説明する。
【0015】
図1】本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
図2】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
図3】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
図4】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。
図5】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
図6】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
図7】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてセルの区分の一例を示す。
図8】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて上りリンク下りリンクTDD設定を例示する図である。
図9】本開示の一実施例に係る上りリンク送信を行う方法に対する基地局と端末間のシグナリング手順を例示する図である。
図10】本開示の一実施例に係る上りリンク送信を行う方法に対する基地局と端末間のシグナリング手順を例示する図である。
図11】本開示の一実施例に係るSRS送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
図12】本開示の一実施例に係るSRS送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
図13】本開示の一実施例に係る無線通信装置を例示するブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示に係る好ましい実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明するためのもので、本開示の実施が可能な唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。ただし、当業者には、このような具体的細部事項無しにも本開示が実施可能であることが理解される。
【0017】
場合によって、本開示の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されてもよく、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。
【0018】
本開示において、ある構成要素が他の構成要素と“連結”、“結合”又は“接続”されているとき、これは直接の連結関係の他、それらの間にさらに他の構成要素が存在する間接の連結関係も含むことができる。また、本開示において用語“含む”又は“有する”とは、言及された特徴、段階、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものの、一つ以上の他の特徴、段階、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0019】
本開示において、“第1”、“第2”などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に使われるだけで、構成要素を制限するために使われることはなく、特に言及されない限り、構成要素間の順序又は重要度などを限定しない。したがって、本開示の範囲内で、一実施例における第1構成要素は他の実施例において第2構成要素と称することもでき、同様に、一実施例における第2構成要素を他の実施例において第1構成要素と称することもできる。
【0020】
本開示で使われる用語は、特定実施例に関する説明のためのもので、特許請求の範囲を制限するためのものではない。実施例の説明及び添付する特許請求の範囲で使用される通り、単数形態は、文脈において特に断らない限り、複数形態も含むように意図したものである。本開示に使われる用語“及び/又は”は、関連した列挙項目のうちの一つを指してもよく、又はそれらのうち2つ以上の任意の及び全ての可能な組合せを指して含むことを意味する。また、本開示において、単語の間における“/”は、別に断らない限り、“及び/又は”と同じ意味を有する。
【0021】
本開示は、無線通信ネットワーク又は無線通信システムを対象にして説明し、無線通信ネットワークにおいてなされる動作は、当該無線通信ネットワークを管轄する装置(例えば、基地局)がネットワークを制御し、信号を送信(transmit)又は受信(receive)する過程においてなされるか、当該無線ネットワークに結合した端末がネットワークとの又は端末間の信号を送信又は受信する過程においてなされてよい。
【0022】
本開示において、チャネルを送信又は受信するということは、当該チャネルで情報又は信号を送信又は受信するという意味を含む。例えば、制御チャネルを送信するということは、制御チャネルで制御情報又は信号を送信するということを意味する。類似に、データチャネルを送信するということは、データチャネルでデータ情報又は信号を送信するということを意味する。
【0023】
以下において、下りリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、上りリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。下りリンクにおいて、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であってよい。上りリンクにおいて、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であってよい。基地局は第1通信装置と、端末は第2通信装置と表現されてよい。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AI(Artificial Intelligence)システム/モジュール、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。また、端末(Terminal)は、固定されるか移動性を有してよく、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。
【0024】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いられてよい。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術によって具現されてよい。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現されてよい。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現されてよい。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)(登録商標)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)/LTE-A proは、3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0025】
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想がそれに制限されるものではない。LTEは、3GPP TS(Technical Specification) 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。細部的に、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。“xxx”は、標準文書細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。本開示の説明に用いられる背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる。例えば、次の文書を参照できる。
【0026】
3GPP LTEでは、TS 36.211(物理チャネル及び変調)、TS 36.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 36.213(物理層手続)、TS 36.300(説明全般)、TS 36.331(無線リソース制御)を参照できる。
【0027】
3GPP NRでは、TS 38.211(物理チャネル及び変調)、TS 38.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 38.213(制御のための物理層手続)、TS 38.214(データのための物理層手続)、TS 38.300(NR及びNG-RAN(New Generation-Radio Access Network)説明全般)、TS 38.331(無線リソース制御プロトコル規格)を参照できる。
【0028】
本開示で使用可能な用語の略字は次のように定義される。
【0029】
- BM:ビーム管理(beam management)
【0030】
- CQI:チャネル品質指示子(channel quality indicator)
【0031】
- CRI:チャネル状態情報-参照信号リソース指示子(channel state information-reference signal resource indicator)
【0032】
- CSI:チャネル状態情報(channel state information)
【0033】
- CSI-IM:チャネル状態情報-干渉測定(channel state information-interference measurement)
【0034】
- CSI-RS:チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal)
【0035】
- DMRS:復調参照信号(demodulation reference signal)
【0036】
- FDM:周波数分割多重化(frequency division multiplexing)
【0037】
- FFT:高速フーリエ変換(fast Fourier transform)
【0038】
- IFDMA:インターリーブされた周波数分割多重アクセス(interleaved frequency division multiple access)
【0039】
- IFFT:逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform)
【0040】
- L1-RSRP:第1レイヤ参照信号受信パワー(Layer 1 reference signal received power)
【0041】
- L1-RSRQ:第1レイヤ参照信号受信品質(Layer 1 reference signal received quality)
【0042】
- MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
【0043】
- NZP:ノンゼロパワー(non-zero power)
【0044】
- OFDM:直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing)
【0045】
- PDCCH:物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel)
【0046】
- PDSCH:物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)
【0047】
- PMI:プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)
【0048】
- RE:リソース要素(resource element)
【0049】
- RI:ランク指示子(Rank indicator)
【0050】
- RRC:無線リソース制御(radio resource control)
【0051】
- RSSI:受信信号強度指示子(received signal strength indicator)
【0052】
- Rx:受信(Reception)
【0053】
- QCL:準同一位置(quasi co-location)
【0054】
- SINR:信号対干渉及び雑音比(signal to interference and noise ratio)
【0055】
- SSB(又は、SS/PBCHブロック):同期信号ブロック(プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)及び物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)を含む)
【0056】
- TDM:時間分割多重化(time division multiplexing)
【0057】
- TRP:送信及び受信ポイント(transmission and reception point)
【0058】
- TRS:トラッキング参照信号(tracking reference signal)
【0059】
- Tx:送信(transmission)
【0060】
- UE:ユーザ装置(user equipment)
【0061】
- ZP:ゼロパワー(zero power)
【0062】
システム一般
【0063】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求するにつれ、既存の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信への必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結していつどこででも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要課題の一つである。これに加え、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインも議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本開示では便宜上、当該技術をNRと呼ぶ。NRは、5G RATの一例を表す表現である。
【0064】
NRを含む新しいRATシステムは、OFDM送信方式又はこれと類似の送信方式を用いる。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータに従い得る。又は、新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)にそのまま従うが、より大きいシステム帯域幅(例えば、100MHz)を支援できる。又は、一つのセルが複数個のヌメロロジーを支援することもできる。すなわち、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が一つのセル内に共存してもよい。
【0065】
ヌメロロジーは、周波数領域において一つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。参照サブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nでスケーリング(scaling)することにより、互いに異なるヌメロロジーを定義できる。
【0066】
図1には、本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
【0067】
図1を参照すると、NG-RANは、NG-RA(NG-Radio Access)ユーザ平面(すなわち、新しいAS(access stratum)サブ層/PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/MAC/PHY)及びUEに対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。前記gNBはXnインターフェースを介して相互連結される。前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGC(New Generation Core)に連結される。より具体的には、前記gNBは、N2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0068】
図2には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【0069】
NRシステムは、多数のヌメロロジー(numerology)を支援できる。ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)と循環前置(CP:Cyclic Prefix)オーバーヘッドによって定義されてよい。このとき、多数のサブキャリア間隔は、基本(参照)サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)でスケーリング(scaling)することによって誘導されてよい。また、非常に高い搬送波周波数において非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されてよい。また、NRシステムでは多数のヌメロロジーによる様々なフレーム構造が支援されてよい。
【0070】
以下、NRシステムにおいて考慮可能なOFDMヌメロロジー及びフレーム構造について説明する。NRシステムにおいて支援される多数のOFDMヌメロロジーは、下表1のように定義されてよい。
【0071】
【表1】
【0072】
NRは、様々な5Gサービスを支援するための多数のヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合に、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合に、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援し、SCSが60kHz又はそれよりも高い場合に、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅を支援する。NR周波数バンド(frequency band)は、2タイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)と定義される。FR1、FR2は、下表2のように構成されてよい。また、FR2は、ミリ波(mmW:millimeter wave)を意味できる。
【0073】
【表2】
【0074】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドのサイズは、T=1/(Δfmax・N)の時間単位の倍数と表現される。ここで、Δfmax=480・10Hzであり、N=4096である。下りリンク(downlink)及び上りリンク(uplink)送信は、T=1/(Δfmax/100)・T=10msの区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成(organized)される。ここで、無線フレームはそれぞれ、Tsf=(Δfmax/1000)・T=1msの区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、上りリンクに対する1セットのフレーム及び下りリンクに対する1セットのフレームが存在してよい。また、端末からの上りリンクフレーム番号iにおける送信は、当該端末における該当の下りリンクフレームの開始よりTTA=(NTA+NTA,offset)T以前に始めなければならない。サブキャリア間隔構成μに対して、スロット(slot)は、サブフレーム内でn μ∈{0,...,Nslot subframe,μ-1}の増加する順序で番号が付けられ、無線フレーム内でns,f μ∈{0,...,Nslot frame,μ-1}の増加する順序で番号が付けられる。一つのスロットはNsymb slotの連続するOFDMシンボルで構成され、Nsymb slotは、CPによって決定される。サブフレームにおいてスロットn μの開始は、同一サブフレームにおいてOFDMシンボルn μsymb slotの開始と時間的に整列される。全ての端末が同時に送信及び受信を行うことができるわけではなく、これは、下りリンクスロット(downlink slot)又は上りリンクスロット(uplink slot)における全てのOFDMシンボルが用いられ得るわけではことを意味する。表3は、一般CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数(Nsymb slot)、無線フレーム別スロットの個数(Nslot frame,μ)、サブフレーム別スロットの個数(Nslot subframe,μ)を示し、表4は、拡張CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数、無線フレーム別スロットの個数、サブフレーム別スロットの個数を示す。
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
図2は、μ=2である場合(SCSが60kHz)の一例であり、表3を参照すると、1サブフレーム(subframe)は4個のスロット(slot)を含むことができる。図2に示す1サブフレーム={1,2,4}スロットは一例であり、1サブフレームに含まれ得るスロットの個数は、表3又は表4のように定義される。また、ミニスロット(mini-slot)は、2、4又は7シンボルを含むか、それよりも多い又はより少ないシンボルを含むことができる。NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮されてよい。以下、NRシステムにおいて考慮可能な前記物理リソースについて具体的に説明する。
【0078】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルを、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの広範囲特性(large-scale property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。ここで、前記広範囲特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のいずれか一つ以上を含む。
【0079】
図3には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0080】
図3を参照すると、リソースグリッドが、周波数領域上にNRB μsc RBサブキャリアで構成され、一つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されない。NRシステムにおいて、送信される信号(transmitted signal)は、NRB μsc RBサブキャリアで構成される一つ又はそれ以上のリソースグリッド及び2μsymb (μ)のOFDMシンボルによって説明される。ここで、NRB μ≦NRB max,μである。前記NRB max,μは、最大送信帯域幅を表し、これは、ヌメロロジーだけでなく、上りリンクと下りリンク間にも変わってよい。この場合、μ及びアンテナポートp別に一つのリソースグリッドが設定されてよい。μ及びアンテナポートpに対するリソースグリッドの各要素は、リソース要素(resource element)と呼ばれ、インデックス対(k,
)によって固有に識別される。ここで、k=0,...,NRB μsc RB-1は、周波数領域上のインデックスであり、
=0,...,2μsymb (μ)-1は、サブフレーム内でシンボルの位置を表す。スロットにおいてリソース要素を示す時には、インデックス対(k,l)が用いられる。ここで、l=0,...,Nsymb μ-1である。μ及びアンテナポートpに対するリソース要素(k,
)は、複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険のない場合或いは特定アンテナポート又はヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)してよく、その結果、複素値は
又は
になり得る。また、リソースブロック(resource block,RB)は、周波数領域上のNsc RB=12の連続するサブキャリアと定義される。
【0081】
ポイント(point)Aは、リソースブロックグリッドの共通基準ポイント(common reference point)として働き、次のように取得される。
【0082】
- プライマリセル(PCell:Primary Cell)ダウンリンクに対するoffsetToPointAは、初期セル選択のために端末によって用いられたSS/PBCHブロックと重なる最低リソースブロックの最低サブキャリアとポイントA間の周波数オフセットを示す。FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定したリソースブロック単位(unit)で表現される。
【0083】
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)におけるように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
【0084】
共通リソースブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域において0から上方に番号づけられる。サブキャリア間隔設定μに対する共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、‘ポイントA’と一致する。周波数領域において共通リソースブロック番号nCRB μとサブキャリア間隔設定μに対するリソース要素(k,l)との関係は、下記の式1のように与えられる。
【0085】
【数1】
【0086】
式1で、kは、k=0がポイントAを中心とするサブキャリアに該当するようにポイントAに相対的に定義される。物理リソースブロックは、帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内で0からNBWP,i size,μ-1まで番号が付けられ、iは、BWPの番号である。BWP iにおいて物理リソースブロックnPRBと共通リソースブロックnCRB間の関係は、下記の式2によって与えられる。
【0087】
【数2】
【0088】
BWP,i start,μは、BWPが共通リソースブロック0に相対的に始まる共通リソースブロックである。
【0089】
図4には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。そして、図5には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【0090】
図4及び図5を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPでは1スロットが7個のシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6個のシンボルを含む。
【0091】
搬送波は、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(物理)リソースブロックと定義され、一つのヌメロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は、最大でN個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPで行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されてよい。リソースグリッドにおいてそれぞれの要素は、リソース要素(RE:Resource Element)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマップされてよい。
【0092】
NRシステムは、一つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)当たりに最大400MHzまで支援されてよい。このような広帯域CC(wideband CC)で動作する端末が常にCC全体に対する無線周波数(RF:radio frequency)チップ(chip)をオンにしたままで動作すると、端末バッテリー消耗が増加し得る。或いは、一つの広帯域CC内に動作する様々な活用ケース(例えば、eMBB、URLLC、Mmtc、V2Xなど)を考慮すれば、当該CC内に周波数帯域別に異なるヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔など)が支援されてよい。或いは、端末別に最大帯域幅に対する能力(capability)が異なることがある。これを考慮して、基地局は広帯域CCの全体帯域幅ではなく一部の帯域幅でのみ動作するように端末に指示してよく、当該一部の帯域幅を便宜上、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)と定義する。BWPは、周波数軸上で連続したRBで構成されてよく、一つのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、CP長、スロット/ミニスロット区間)に対応し得る。
【0093】
一方、基地局は、端末に設定された一つのCC内でも多数のBWPを設定できる。例えば、PDCCHモニタリングスロットでは相対的に小さい周波数領域を占めるBWPを設定し、PDCCHで指示するPDSCHは、それよりも大きいBWP上にスケジュールされてよい。或いは、特定BWPにUEが集中する場合に、ロードバランシング(load balancing)のために一部の端末に他のBWPを設定してよい。或いは、隣接セル間の周波数ドメインセル間干渉除去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全帯域幅のうち一部のスペクトル(spectrum)を排除し、両方のBWPを同一スロット内でも設定できる。すなわち、基地局は、広帯域CCと関連付けられた(association)端末に、少なくとも一つのDL/UL BWPを設定できる。基地局は特定時点に設定されたDL/UL BWPのうち少なくとも一つのDL/UL BWPを(L1シグナリング又はMAC CE(Control Element)又はRRCシグナリングなどによって)活性化させることができる。また、基地局は、他の設定されたDL/UL BWPへのスイッチングを(L1シグナリング又はMAC CE又はRRCシグナリングなどによって)指示できる。又は、タイマーベースでタイマー値が満了すると、定められたDL/UL BWPにスイッチしてもよい。このとき、活性化されたDL/UL BWPを活性(active)DL/UL BWPと定義する。ただし、端末が最初接続(initial access)過程を行っている中であるか、或いはRRC連結がセットアップ(set up)される前であるなどの状況では、DL/UL BWPに対する設定を受信できないことがあるので、このような状況で端末が仮定するDL/UL BWPは、最初活性DL/UL BWPと定義する。
【0094】
図6には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【0095】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink)で情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink)で情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、それらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0096】
端末は、電源が入るか、新しくセルに進入した場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S601)。そのために、端末は基地局から主同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び副同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)を受信して基地局と同期を取り、セル識別子(ID:Identifier)などの情報を取得できる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0097】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報をすることが取得できる(S602)。
【0098】
一方、基地局に最初に接続するか、信号送信のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対して任意接続過程(RACH:Random Access Procedure)を行うことができる(段階S603~段階S606)。そのために、端末は、物理任意接続チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)で特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S603及びS605)、プリアンブルに対する応答メッセージを、PDCCH及び対応するPDSCHで受信することができる(S604及びS606)。競合ベースRACHの場合、さらに、衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0099】
上述したような手続を行った端末は、その後、一般の上りリンク/下りリンク信号送信手続として、PDCCH/PDSCH受信(S607)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信(S608)を行うことができる。特に、端末はPDCCHで下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
【0100】
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK(Acknowledgement/Non-Acknowledgement)信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムにおいて、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHで送信できる。
【0101】
表5は、NRシステムでのDCIフォーマット(format)の一例を示す。
【0102】
【表5】
【0103】
表5を参照すると、DCI format0_0、0_1及び0_2は、PUSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、UL/SUL(Supplementary UL)、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、周波数ホッピングなど)、送信ブロック(TB:Transport Block)関連情報(例えば、MCS(Modulation Coding and Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)など)、HARQ(Hybrid- Automatic Repeat and request)関連情報(例えば、プロセス番号、DAI(Downlink Assignment Index)、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、DMRSシーケンス初期化情報、アンテナポート、CSI要請など)、電力制御情報(例えば、PUSCH電力制御など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。DCI format 0_0は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0_0に含まれた情報は、C-RNTI(Cell RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)又はCS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)又はMCS-C-RNTI(Modulation Coding Scheme Cell RNTI)によってCRC(cyclic redundancy check)スクランブルされて送信される。
【0104】
DCI format 0_1は、一つのセルにおいて一つ以上のPUSCHのスケジューリング、又は設定されたグラント(CG:configured grant)下りリンクフィードバック情報を端末に指示するために用いられる。DCI format 0_1に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI)又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0105】
DCI format 0_2は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCI format 0_2に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0106】
次に、DCI format 1_0、1_1及び1_2は、PDSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、VRB(virtual resource block)-PRB(physical resource block)マッピングなど)、送信ブロック(TB)関連情報(例えば、MCS、NDI、RVなど)、HARQ関連情報(例えば、プロセス番号、DAI、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、アンテナポート、TCI(transmission configuration indicator)、SRS(sounding reference signal)要請など)、PUCCH関連情報(例えば、PUCCH電力制御、PUCCHリソース指示子など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0107】
DCI format 1_0は、一つのDLセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_0に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0108】
DCI format 1_1は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_1に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0109】
DCI format 1_2は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_2に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0110】
キャリア併合(CA:carrier aggregation)
【0111】
本開示の実施例で考慮する通信環境は、マルチキャリア(Multi-carrier)支援環境をいずれも含む。すなわち、本開示で用いられるマルチキャリアシステム又はキャリア併合(CA:Carrier Aggregation)システムとは、広帯域を支援するために、目標とする広帯域を構成する時に、目標帯域よりも小さい帯域幅(bandwidth)を有する1個以上のコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を併合(aggregation)して用いるシステムのことを指す。
【0112】
本開示において、マルチキャリアは、キャリアの併合(又は、搬送波集成)を意味し、このとき、キャリアの併合は、隣接した(contiguous)キャリア間の併合の他に、非隣接した(non-contiguous)キャリア間の併合も含む意味である。また、下りリンクと上りリンク間に集成されるコンポーネントキャリアの数は異なって設定されてよい。このようなキャリア併合は、搬送波集成、帯域幅集成(bandwidth aggregation)、スペクトル集成(spectrum aggregation)などのような用語と同じ意味で使われてよい。
【0113】
上述したキャリア併合環境は、多重セル(multiple cells)環境と呼ぶことができる。セルは、下りリンクリソース(DL CC)と上りリンクリソース(UL CC)の一対の組合せと定義されるが、上りリンクリソースは必須要素ではない。すなわち、キャリア併合(carrier aggregation)は、それぞれキャリア周波数(セルの中心周波数)が異なる2つ以上のセルの併合と理解されてよい。ここで、いう「セル(Cell)」とは、一般に使われる、基地局がカバーする領域としての「セル」とは区分される必要がある。
【0114】
LTE-Aシステムにおいて用いるセルは、プライマリセル(PCell:Primary Cell)及びセカンダリセル(SCell:Secondary Cell)を含む。PセルとSセルはサービングセル(Serving Cell)として用いられてよい。
【0115】
特定セルにおいてN個のDL CCが管理される場合には、ネットワークは端末にM(M≦N)個のDL CCを割り当てることができる。この時、端末は、M個の制限されたDL CCのみをモニターし、DL信号を受信することができる。また、ネットワークは、L(L≦M≦N)個のDL CCに優先順位を与えて主なDL CCを端末に割り当てることができ、このような場合、UEはL個のDL CCは必ずモニターしなければならない。このような方式は上りリンク送信にも同一に適用されてよい。
【0116】
下りリンクリソースの搬送波周波数(又は、DL CC)と上りリンクリソースの搬送波周波数(又は、UL CC)間のリンケージ(linkage)は、RRCメッセージのような上位層メッセージ又はシステム情報によって指示されてよい。例えば、SIB2(System Information Block Type2)によって定義されるリンケージによってDLリソースとULリソースとの組合せが構成されてよい。具体的には、リンケージは、ULグラントを運ぶPDCCHが送信されるDL CCと該ULグラントを用いるUL CCとのマッピング関係を意味することができ、HARQのためのデータが送信されるDL CC(又は、UL CC)とHARQ ACK/NACK信号が送信されるUL CC(又は、DL CC)とのマッピング関係を意味することもできる。
【0117】
キャリア併合を支援するシステムにおいて、セルは、図7に示すように区分できる。
【0118】
図7は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてセルの区分の一例を示す。
【0119】
設定されたセル(Configured cell)は、図7に示すように、基地局のセルのうち、測定報告(measurement report)に基づいてキャリア併合(carrier aggregation)可能にしたセルであり、UE別に設定される。設定されたセル(Configured cell)は、PDSCH送信に対するACK/NACK送信のためのリソースをあらかじめ予約しておく。活性化されたセル(Activated cell)は、設定されたセル(configured cell)のうち、実際にPDSCH/PUSCHを送信するように設定されたセルであり、PDSCH/PUSCH送信のためのCSI報告とSRS送信を行う。非活性化されたセル(De-activated cell)は、基地局の命令又はタイマー動作によってPDSCH/PUSCH送信をしないようにするセルであり、CSI報告及びSRS送信も中断される。
【0120】
サウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)送受信方法
【0121】
以下、本開示では、基地局-端末(UE)間の追加SRS(additional SRS)の設定及び指示においてHARQ(hybrid automatic repeat request)参照設定(reference configuration)方法について記述する。また、該当設定に基づいてDL HARQ及びUL HARQにおいてUEの動作について記述する。また、基地局-UE間の追加SRSの送信可能なサブフレーム及び追加SRSを優先(prioritize)するサブフレームの事前設定に基づいて、追加SRSと他のULチャネルとの衝突を防止するためのUEの動作について記述する。最後に、キャリア併合(CA:Carrier Aggregation)状況において追加SRSとPUSCHとの衝突に対する及びSRS間の衝突に対するUEの動作について記述する。
【0122】
Rel-15までのLTE標準について説明すると、FDD(Frequency Division Duplex)システムにおいて、SRS(Sounding Reference Signal)は各サブフレームの最後のシンボル(symbol)で送信されてよい。また、TDD(Time Division Duplex)システムでは、UL一般サブフレーム(normal subframe)におけるSRS送信の他にも、さらに特殊サブフレーム(special subframe)内UpPTSを活用して特殊サブフレーム設定(special subframe configuration)によって1シンボル或いは2シンボルでSRSが送信されてよい。また、特殊サブフレーム内で、既存UpPTSの他にも、追加のUL用途のSC-FDMAシンボルの設定有無によって2シンボル或いは4シンボルでSRSが送信されてよい。LTEにおいてSRSは時間ドメイン(time domain)特性によってタイプ0(type 0)とタイプ1(type 1)トリガリング(triggering)に区別されてよい。タイプ0は、上位層設定に基づく周期的な(periodic)SRSであり、タイプ1は、DCIによってトリガーされる非周期的な(aperiodic)SRSである。
【0123】
以下、LTEにおいてMIMO向上(追加SRS)に関する議論を記述する。
【0124】
追加(additional)SRSシンボルを決定するに当たって、TDDにおいて非CA(non-CA(carrier aggregation))状況、TDDにおいて非CA状況、FDD-TDDにおいてCA状況が考慮される必要がある。
【0125】
1つのセルにおいて1つの一般ULサブフレーム内可能な追加SRSシンボルの時間位置は、次を含む。
【0126】
オプション1:1つのスロット内の全てのシンボルはセル観点でSRSのために用いられてよい。例えば、前記サブフレーム内の他のスロットは、短いTTI(sTTI:shortened Transmission Time Interval)可能なUEのためのPUSCH送信のために用いられてよい。
【0127】
オプション2:1つのサブフレーム内の全てのシンボルはセル観点でSRSのために用いられてよい。
【0128】
オプション3:1つのスロット内のシンボルのサブセットはセル観点でSRSのために用いられてよい。例えば、前記サブフレーム内の他のスロットは、短いTTI可能なUEのためのPUSCH送信のために用いられてよい。
【0129】
少なくとも低い下りリンクSINR(signal-to-interference-plus-noise ratio)領域において、一般サブフレームにおいてUE別追加SRSシンボルの支援は、下りリンク性能の利得を得ることができる。
【0130】
追加SRSシンボルに対する非周期的な(aperiodic)SRS送信が支援される。
【0131】
1つのセルにおいて1つの一般上りリンクサブフレーム内可能な追加SRSシンボルの時間位置は、次のオプションから選択される。
【0132】
オプション1:1つのサブフレーム内の1つのスロット内でのみ全てのシンボルがセル観点でSRSのために用いられてよい。
【0133】
オプション2:1つのサブフレーム内の全てのシンボルがセル観点でSRSのために用いられてよい。
【0134】
1つのULサブフレーム内の追加SRSシンボルが設定されたUEにおいて、SRS送信は次のようなオプションから選択される。
【0135】
オプション1:1つのULサブフレーム内で周波数ホッピングが支援される。
【0136】
オプション2:1つのULサブフレーム内で反復が支援される。
【0137】
オプション3:1つのULサブフレーム内で周波数ホッピング及び反復の両方が支援される。
【0138】
イントラ-サブフレーム(intra-subframe)周波数ホッピング及び反復の両方とも、追加シンボル内で非周期的(aperiodic)SRSのために支援される。
【0139】
イントラ-サブフレーム(intra-subframe)アンテナスイッチングが、追加シンボル内非周期的SRSのために支援される。
【0140】
結論的に、「追加SRSシンボル」との用語がリリース-16で導入され、最後のシンボルは「追加SRSシンボル」の一部ではない(すなわち、含まれない)。
【0141】
レガシー(legacy)SRS及び追加SRSシンボルは同一UEに設定されてよい。
【0142】
レガシーSRSが非周期的である場合に、UEは、同一サブフレーム内レガシーSRS又は追加SRSシンボルのいずれか一方を送信できる。
【0143】
レガシーSRSが周期的である場合、UEは、同一の又は異なるサブフレームでレガシーSRS及び追加SRSシンボルを送信できる。
【0144】
UEに設定可能な追加SRSシンボルの数は、1~13である。
【0145】
1つのセル内の1つの一般ULサブフレーム内で可能な追加SRSシンボルの時間位置に対して、1つのサブフレーム内で1~13シンボルがセル観点でSRSのために用いられてよい。
【0146】
同一のパワー制御設定が、単一のUEに設定された全ての追加SRSシンボルに適用される。
【0147】
UEの同一サブフレーム内の非周期的なレガシーSRS及び非周期的な追加SRSシンボルの送信が支援される。
【0148】
Rel-15までのLTE TDDシステムのUL一般サブフレーム(normal subframe)では、特定セルのためのSRS(すなわち、セル特定SRS(cell-specific SRS))と特定UEのためのSRS(すなわち、UE特定SRS(UE-specific SRS))の両方とも、1つのサブフレームにおいて1つのシンボル(symbol)(例えば、最後のシンボル)でのみ設定が可能である。
【0149】
Rel-16 LTE MIMO enhancementでは、UL一般サブフレーム(normal subframe)の追加SRS(additional SRS)において非周期的な(aperiodic)SRSのみが支援されると合意した。
【0150】
既存のレガシー(legacy)SRSは、ULスケジューリングのためのULチャネル状態情報(CSI:channel state information)取得、ULリンク適応(link adaptation)、DL/UL相互性(reciprocity)を活用したDLスケジューリングのためのDL CSI取得などの目的を持っていた。追加SRSの主目的は、レガシーSRSとは違い、単一サービングセル(serving cell)或いは多重セル(multi cell)(すなわち、キャリア併合(CA)環境)において、DL/UL相互性(reciprocity)を活用した各セル(cell)のDL情報取得にある。レガシーSRSは、既存UL一般サブフレームの最後のシンボル(last symbol)でのみ送信された。追加SRSの場合、レガシーSRSとは違い、最後のシンボルでない他のシンボル位置において多重シンボル(multi symbol)で送信されてよい。したがって、設定(configuration)にしたがって時間ドメイン(time domain)でUEが送信するSRSと、該当UEでない他のUEのPUSCH及び/又はPUCCHとが衝突することがある。その上、SRSを送信するUE自身にとっても、自身SRSと自身のPUSCH及び/又はPUCCHとが衝突する可能性がある。
【0151】
特に、DLデータ(data)に対するUEのHARQ ACK/NACKフィードバック(feedback)が上の追加SRSと衝突する場合に、DL収率低下(throughput degradation)が発生する。この場合に備えて、HARQ参照設定(reference configuration)概念を再利用してULサブフレームをDL HARQフィードバック専用サブフレームと追加SRS送信可能なサブフレームの2種類に分離でき、これにより、DL HARQフィードバックと追加SRSとが衝突しなくて済む。
【0152】
しかし、この場合にも、UEのULデータに対する基地局のフィードバック(例えば、PHICH(Physical channel HybridARQ Indicator Channel))がNACKと返された場合に、ULデータの再送信タイミングが、追加SRSの送信が可能なサブフレームに属してしまい、このため、UL再送信と追加SRSとが衝突することがある。本開示では、このような場合のUE動作について提案する。
【0153】
本開示における提案のうちの少なくとも1つの提案動作を適用するUEを、便宜上、「向上したUE(enhanced UE)」と称し、例えば、Rel-16UEなど、前記追加SRSを設定/適用/送信する動作が可能なUEを含む。
【0154】
また、本開示において、特に言及がないと、追加SRSは周期的な(periodic)追加SRSと非周期的な(aperiodic)追加SRSの両方を意味する。ただし、提案方法の説明において、さらにトリガー/トリガリング(trigger/triggering)が言及された場合に限って、追加SRSは非周期的な追加SRSを意味すると限定してもよい。
【0155】
また、本開示においてSRSリソースを送信するということは、当該周波数/時間/空間リソースでSRSをマップし、送信するということを意味できる。
【0156】
実施例1
【0157】
方法1:追加SRSにおいてHARQ参照設定(reference configuration)が活用される場合に、基地局-端末間DL/UL HARQ動作方法
【0158】
UEに設定/指示された追加SRSと当該UEのPUCCH及び/又はPUSCHとが衝突する場合に備えるための方法が提案される。そのために、基地局は、当該UEにDL HARQ参照設定によってDL HARQフィードバック(feedback)(例えば、PUCCH)専用ULサブフレームを設定できる。そして、当該設定されたULサブフレームでは向上したUEの追加SRS送信が禁止されてよい。したがって、向上したUEにおいて追加SRSとDL HARQフィードバック(例えば、PUCCH)との衝突が防止され得る。
【0159】
すなわち、ULサブフレームにおいて、DL HARQフィードバック専用サブフレームと追加SRSの送信が可能なサブフレームの2種類に分離されてよい。したがって、DL HARQフィードバック(例えば、PUCCH)と追加SRSが根本的に衝突しなくて済む
【0160】
これとは別に、基地局がスケジューリング(scheduling)するPUSCHは、DL HARQフィードバック専用サブフレームと追加SRSの送信が可能なサブフレームの2種類のサブフレームに全てスケジュールされてよい。ここで、追加SRSとスケジュールされたPUSCHとの衝突は、基地局(例えば、eNB)の制御によって避けることができる(すなわち、PUSCHリソース割り当て位置を制御することによって)。しかし、PUSCH送信失敗による再送信時に、再送信PUSCHと追加SRSとの間には場合の数が多いため、衝突が起きる可能性が大きい。そこで、当該衝突を防止するための方法を次に提案する。
【0161】
提案1:1つのセル(cell)に(システム情報ブロック(SIB:system information block)によって)設定されたDL/UL設定(又は、TDD設定)が1/2/3/4/5である場合
【0162】
提案1-1:DL HARQ参照設定上のULサブフレーム(及び/又は、DL HARQフィードバック専用でない他のULサブフレームのうち特定ULサブフレーム(例えば、追加SRS送信が設定/指示されていないULサブフレーム))でPUSCHが送信される場合に、UEは、次のオプションのうち少なくとも一つによって動作できる。
【0163】
オプション1:UEは、当該PUSCHに対して(既存と同一に)PHICHを検出/受信し、PHICHを検出/受信した結果を当該PUSCHの再送信に反映/適用できる。
【0164】
ここで、前記PUSCHは、初期送信されるPUSCH(以下、初期(initial)PUSCH)及び以前に送信されたPUSCHに対する再送信(例えば、初期PUSCH送信後に、UEがPHICH(Physical channel HybridARQ Indicator Channel)をデコードし、前記PHICHでNACKを受信した場合に送信されるPUSCH)(以下、再送信PUSCH)を含む全ての類型のPUSCHを含むことができる。
【0165】
提案1-2:DL HARQ参照設定上のULサブフレーム以外のサブフレーム(及び/又は、DL HARQフィードバック専用でない他のULサブフレームのうち特定ULサブフレーム(例えば、追加SRS送信が設定/指示されたULサブフレーム))でPUSCHが送信される場合に、UEは、次のオプションのうち少なくとも一つによって動作できる。
【0166】
ここで、前記PUSCHは、初期送信されるPUSCH(以下、初期(initial)PUSCH)及び以前に送信されたPUSCHに対する再送信(例えば、初期PUSCH送信後に、UEがPHICHをデコードし、前記PHICHでNACKを受信した場合に送信されるPUSCH)(以下、再送信PUSCH)を含む全ての類型のPUSCHを含むことができる。
【0167】
オプション2:UEは、当該PUSCHに対してはPHICHを検出/受信しないように動作できる。及び/又は、UEは当該PHICHをACKと仮定して動作できる。すなわち、それ以上当該PUSCHに対する再送信が行われなくてよい。
【0168】
オプション3:UEは、当該PUSCHに対してはPHICHを検出/受信しないように動作できる。及び/又は、UEは当該PHICHをACKと仮定して動作できる。そして、基地局から受信したUL DCI(すなわち、ULチャネルスケジューリングのためのDCI)の新しいデータ指示子(NDI:New data indicator)或いはHARQプロセス番号(HARQ process number)に基づいて、当該PUSCHを再送信するか否かを決定できる。言い換えると、仮に、当該PHICHの内容がNACKであれば、基地局は、新しくPUSCHスケジューリングをする(例えば、UL DCIのNDI或いはHARQプロセス番号を活用する)ことによってDL HARQ参照設定上のULサブフレームで再送信を誘導することができる。
【0169】
オプション4:UEは、当該PUSCHに対しても前記オプション1の動作を適用できる。すなわち、UEは、当該PUSCHに対して(既存と同一に)PHICHを検出/受信し、PHICHを検出/受信した結果を当該PUSCHの再送信に反映/適用できる。ここで、当該PUSCHの再送信PUSCHと追加SRS送信が同一ULサブフレーム(SF:サブフレーム)に指示/設定された場合に、UEは、PUSCH送信をドロップ(drop)し、追加SRS送信のみを行うことができる。すなわち、PUSCH再送信に比べて追加SRSが高い優先順位(high priority)を有してよい。仮に、再送信PUSCHとして割り当てられた周波数ドメインリソースと追加SRSとして割り当てられた周波数ドメインとが完全に重ならなくとも同一ULサブフレームに設定される場合に、前記オプション4の動作が行われてよい。
【0170】
例えば、下表6のように特定セルにTDD設定(すなわち、DL/UL設定)2が設定された場合における端末の動作について説明する。
【0171】
【表6】
【0172】
表6で、SF#0~SF#9はそれぞれ、サブフレームインデックスを表す。そして、DLは下りリンクサブフレーム、ULは上りリンクサブフレーム、SSFは特殊サブフレームを表す。
【0173】
例えば、当該セルのDL HARQ参照設定(reference configuration)としてSF#2のUL一般サブフレームが設定されることによって、SF#2がDL HARQフィードバック(PUCCH)専用サブフレーム(SF)である場合を仮定する。仮にSF#2でUEにPUSCHスケジューリングが発生した場合、UEは上記のオプション1のようにUL HARQ動作を行うことができる。一方、SF#7でUEにPUSCHスケジューリングが発生した場合、UEは、上記のオプション2、3、4のうち少なくとも1つのUL HARQ動作を行うことができる。
【0174】
上述した提案1は、特定セルに(SIBによって)設定されたDL/UL設定(又は、TDD設定)が1/2/3/4/5である場合に対して、再送信PUSCHと追加SRSとが衝突しないための方法を提案する。この場合、PUSCHのRTT(round-trip time)(PUSCHから再送信PUSCHまで)が10msであるので、UL SFインデックスXでのPUSCH送信に対する再送信は、10ms後に同一SFインデックスXで行われる。したがって、DL HARQ参照設定上のULサブフレームでPUSCHが送信される場合に、再送信PUSCHと追加SRSとが衝突する可能性がなく、よって上記のオプション1が行われてよい。一方、DL HARQ参照設定上のULサブフレーム以外のサブフレームでPUSCHが送信される場合に、再送信PUSCHと追加SRSとが衝突する可能性があるため、上記のオプション2、3、4のように衝突問題解決のための提案が行われてよい。
【0175】
提案2:1つのセル(cell)に(SIBによって)設定されたDL/UL設定が0/6である場合
【0176】
提案2-1:任意のサブフレームでPUSCHが送信される場合に、UEは、次のオプションのうち少なくとも1つによって動作できる。
【0177】
ここで、前記PUSCHは、初期送信されるPUSCH(以下、初期PUSCH)及び以前に送信されたPUSCHに対する再送信(例えば、初期PUSCH送信後に、UEがPHICHをデコードしてNACKを受信した場合に送信するPUSCH)(以下、再送信PUSCH)を含む全ての類型のPUSCHを含むことができる。
【0178】
オプション2:UEは当該PUSCHに対してはPHICHを検出/受信しないように動作できる。及び/又は、UEは当該PHICHをACKと仮定して動作できる。すなわち、それ以上当該PUSCHに対する再送信が行われなくてよい。
【0179】
オプション3:UEは当該PUSCHに対してはPHICHを検出/受信しないように動作できる。及び/又は、UEは当該PHICHをACKと仮定して動作できる。そして、基地局から受信したUL DCI(すなわち、ULチャネルスケジューリングのためのDCI)のNDI或いはHARQプロセス番号(HARQ process number)に基づいて、当該PUSCHを再送信するか否かを決定できる。言い換えると、仮に当該PHICHの内容がNACKである場合には、基地局は、新しくPUSCHスケジューリングをする(例えば、UL DCIのNDI或いはHARQプロセス番号を活用する)ことによってDL HARQ参照設定上のULサブフレームで再送信を誘導することができる。
【0180】
オプション4:UEは、当該PUSCHに対しても前記オプション1の動作を適用できる。すなわち、UEは、当該PUSCHに対して(既存と同一に)PHICHを検出/受信し、PHICHを検出/受信した結果を当該PUSCHの再送信に反映/適用できる。ここで、当該PUSCHの再送信PUSCH及び追加SRS送信が同一ULサブフレーム(SF)に指示/設定された場合に、UEはPUSCH送信をドロップ(drop)し、追加SRS送信のみを行うことができる。すなわち、PUSCH再送信に比べて追加SRSが高い優先順位(high priority)を有してよい。仮に、再送信PUSCHとして割り当てられた周波数ドメインリソースと追加SRSとして割り当てられた周波数ドメインとが完全に重ならなくとも同一ULサブフレームに設定される場合に、前記オプション4の動作が行われてよい。
【0181】
上述した提案2の場合、特定セルに(SIBによって)設定されたDL/UL設定(すなわち、TDD設定)が0/6である場合には、PUSCHのRTT(round-trip time)(PUSCHから再送信PUSCHまで)が10msでない。したがって、DL HARQ参照設定上のULサブフレームであるか否かによって再送信PUSCHと追加SRSとの衝突可能性が変わらず、常に衝突する可能性がある。このため、この場合にも、上記のオプション2、3、4のように衝突問題解決のための提案が行われてよい。
【0182】
提案3:1つのセル(cell)に(SIBによって)設定されたDL/UL設定に関係なく、任意のサブフレームで、基地局のトリガー(trigger)した追加SRSと再送信PUSCH(すなわち、UEが初期PUSCH送信後にPHICHをデコードしてNACKを受信することによって送信するPUSCH)とが衝突する場合に、UEは、追加SRS送信をドロップ(drop)し、PUSCHの再送信のみを行うことができる。言い換えると、追加SRSに比べて再送信PUSCHが高い優先順位を有してよい。すなわち、初期PUSCH送信後に、PHICHを検出し、ULデータを再送信(再送信PUSCH)するHARQプロセスが追加SRSよりも優先してよい。ここで、再送信PUSCHとして割り当てられた周波数ドメインリソースと追加SRSとして割り当てられた周波数ドメインが完全に重ならなくとも同一UL SFに設定される場合に、上述した提案3の動作が行われてよい。
【0183】
上述した方法1の提案(すなわち、提案1~3)は、1個のコンポーネントキャリア(CC:component carrier)或いは1個の帯域(band)に限定されず、帯域内(イントラ-帯域)CA(intra-band CA)又は帯域間(インター-帯域)CA(intra-band CA)状況にも適用されてよい。例えば、上記の提案1と2のオプション4のような動作において、特定CC上でのPUSCH再送信と他のCC上で設定された追加SRSが同時に発生する場合に、相変らず追加SRSが高い優先順位(high priority)を有してよい。
【0184】
上述した提案3の場合、基地局が初期スケジュールするPUSCHと基地局がトリガーする追加SRSは、基地局の裁量によって衝突が起きないように制御できると仮定する。したがって、後で、UEの送信した初期PUSCHが送信失敗して再送信PUSCHを送る時に、基地局のトリガーした追加SRSと衝突可能性があり、よって、当該衝突を制御するための方法が提案された。DL CSIを得るための追加SRSよりは、データを搬送するPUSCH或いは再送信PUSCHの重要度が高いことがあり、それによるUE動作を提案する。
【0185】
方法2:基地局の追加SRSの送信可能なサブフレームの設定/指示、及び/又は追加SRSを優先(prioritize)するサブフレームの設定/指示を用いた追加SRSと他のULチャネル(例えば、PUCCH、PUSCHなど)との衝突防止方法及び当該方法によるUE動作
【0186】
方法2によれば、追加SRSを送信可能なサブフレーム及び/又は追加SRSを優先(prioritize)するサブフレームがあらかじめ設定されてよい。このように追加SRSを送信可能な及び/又は追加SRSを優先するサブフレームがあらかじめ設定されることによって、追加SRSと他のULチャネルとの衝突が防止され、且つUE動作において曖昧さ(ambiguity)が解決され得る。
【0187】
提案1:基地局は、「追加SRS送信可能サブフレームセット(1つのサブフレームセットは1つ以上のサブフレームを含み得る。)」をUEに設定/指示できる。そして、前記設定/指示後に、後続するUEの追加SRS送信タイミングは、常に前記サブフレームセット内でのみ含まれてよい。すなわち、基地局のDL/UL DCI送信を用いた追加SRSトリガリング(triggering)後に、UEは、いかなるサブフレームでも追加SRSを送信できるわけではなく、前記「追加SRS送信可能サブフレームセット」に属するブフレームでのみ追加SRSを送信できる。
【0188】
前記「追加SRS送信可能サブフレームセット」は1つ又は複数のセットであり、上位層(例えば、RRC層)設定によって指示/アップデートされてよい。そして、そのうち、特定セットが下位層(例えば、MAC CE(contorl element)或いはDCI)(例えば、nビットフィールド)によって指示/アップデートされてよい。例えば、追加SRS送信可能サブフレームセット1~5がRRCシグナリングによってあらかじめ設定され、そのうち、下位層シグナリング(MAC CE又はDCI)によって1つ以上のセットが指示/追加されてよい。また、このように指示/追加されたセットのうち、特定の1つ以上のセットが削除されてもよい。
【0189】
提案1-1:基地局はDLグラント(grant)DCI(すなわち、下りリンクチャネルをスケジュールするDCI)によってUEに追加SRSをトリガーできる。
【0190】
この場合、サブフレームn(nは自然数)でDLグラントDCIによって追加SRS送信がトリガー(trigger)されると、UEは、n+4以後の最も早い候補(earliest candidate)追加SRSサブフレーム(或いは、別個の候補サブフレームが設定されない場合、最も早いULサブフレーム)を実際の追加SRS送信サブフレームと決定できる。すなわち、UEは、サブフレームk(k≧n+4、kは自然数)のうち最も早い候補追加SRSサブフレーム(又は、最も早いULサブフレーム)で追加SRSを送信できる。
【0191】
提案1-2:基地局はULグラント(grant)DCI(すなわち、上りリンクチャネルをスケジュールするDCI)によってUEに追加SRSをトリガーできる。
【0192】
この場合、サブフレームn(nは自然数)でULグラントDCIによって追加SRS送信がトリガー(trigger)されると、UEは、当該DCIによってスケジュールされたPUSCH送信サブフレーム以後の最も早い候補追加SRSサブフレーム(或いは、別個の候補サブフレームが設定されない場合に、最も早いULサブフレーム)を実際の追加SRS送信サブフレームと決定できる。すなわち、UEは、サブフレームk(k≧PUSCH送信サブフレームインデックス、kは自然数)のうち、最も早い候補追加SRSサブフレーム(又は、最も早いULサブフレーム)で追加SRSを送信できる。
【0193】
上述した提案1-1、提案1-2の最も早い候補追加SRSサブフレームは、前記「追加SRS送信可能サブフレームセット」内のサブフレームのうち、時間ドメインで最も早いサブフレーム(例えば、サブフレームインデックスが最も小さいサブフレーム)を表す。
【0194】
提案2:基地局は「追加SRSを優先(prioritize)するサブフレームセット(1つのサブフレームセットは1つ以上のサブフレームを含み得る。)」をUEに設定/指示できる。そして、前記設定/指示後に後続するUEの追加SRS送信タイミングは、レガシー(legacy)非周期的SRS(AP-SRS)送信タイミングに従ってよい。すなわち、トリガー(trigger)時点がnであれば、n+4以後のULサブフレームでSRSが送信されてよい。ここで、当該追加SRSが他のULチャネル(例えば、PUCCH、PUSCH、他のセルのためのSRS)と1つのセル内の同一サブフレームで衝突する場合に、UEは、追加SRSを他のULチャネルに優先(prioritize)するか否かを、当該サブフレームが前記「追加SRS優先のサブフレーム(additional SRS prioritized subframe)(すなわち、前記追加SRS優先のサブフレームセットに含まれるサブフレーム)」であるか否かによって決定できる。
【0195】
すなわち、追加SRSと他のULチャネルとが衝突する場合、UEは次のように動作できる。i)当該サブフレームが前記追加SRS優先のサブフレームである場合、UEは、追加SRSをULチャネルに優先させることによって、追加SRSを送信できる。一方、ii)当該サブフレームが前記追加SRS優先サブフレームでない場合に、UEは、他のULチャネルを追加SRSに優先させることによって、既存LTE優先順位規則に従って他のULチャネルを送信できる。ここで、優先しないチャネル(すなわち、当該サブフレームで衝突するULチャネルのうち、送信されるULチャネル以外の残りULチャネル)に対しては全てのシンボルをドロップ(drop)してよい(すなわち、割り当てられた全てのシンボルで送信されない。)。
【0196】
前記「追加SRS優先のサブフレーム(additional SRS prioritized subframe)セット」は、上位層(例えば、RRC)設定によって事前-設定(preconfigure)されてよく、下位層シグナリング(例えば、MAC CE或いはDCI)によって(例えば、nビットフィールド)指示/アップデートされてよい。例えば、追加SRS優先のサブフレーム(additional SRS prioritized subframe)セット1~5がRRCシグナリングによってあらかじめ設定され、このうち、下位層シグナリング(MAC CE又はDCI)によって1つ以上のセットが指示/追加されてよい。また、このように指示/追加されたセットのうち、特定の1つ以上のセットが削除されてもよい。
【0197】
又は、より動的な優先順位規則(priority rule)の変更のために、基地局が追加SRSをトリガー(trigger)するDCIに別個のフィールド(例えば、1ビットフィールド)が設定され、当該DCI内のトリガー(trigger)される追加SRSが、他のULチャネルよりも高い優先順位を有するか否かを、前記フィールドによってUEに指示することができる。例えば、追加SRSと他のULチャネルとが衝突するとき、上述したDCIの別個の1ビットフィールドが‘1’を指示すると、UEは、追加SRSがトリガーされる当該サブフレームにおいて他のULチャネルよりも追加SRSが優先すると見なし、UEは追加SRSを送信できる。逆に、前記1ビットフィールドが‘0’を指示する場合、UEは、追加SRSがトリガーされる当該サブフレームにおいて追加SRSよりも他のULチャネルが優先すると見なし、UEは他のULチャネルを送信できる。
【0198】
基地局-端末間動作において、上述した提案1又は提案2が独立に適用されてよく、また提案1と提案2との組合せで適用されてもよい。
【0199】
また、上述した方法2の提案(すなわち、提案1及び2)は、1個のコンポーネントキャリア(CC:component carrier)或いは1個の帯域(band)に限定されず、イントラ帯域CA又はインター帯域CA状況にも適用されてよい。
【0200】
NR MIMO Rel-17でも、LTE MIMO Rel-16のように、NRレガシー(legacy)SRS(すなわち、1スロット内の最後の6シンボル内で1つのSRSリソース内の最大4シンボルが設定されてよい。)に対して、より多くのシンボル数を支援する追加(additional)(又は、向上した)SRSが定義されてよい。
【0201】
SRS向上のためのRel-17 NR MIMO(FeMIMO)議論を参照すると、FR1及びFR2の両方を対象にするSRS向上は:
【0202】
a.より柔軟なトリガリング(triggering)及び/又はDCIオーバーヘッド/使用量(usage)減少を可能にするために非周期的SRSトリガリング上での向上を識別し特定する。
【0203】
b.8個のアンテナまでSRSスイッチング(switching)を特定する(例えば、xTyR、x={1,2,4}及びy={6,8})
【0204】
c.SRS容量(capacity)及び/又はカバレッジ(coverage)を向上させるために次のメカニズムを評価し、必要時に特定する:SRS時間バンドリング(bundling)、増加したSRS反復、周波数全体にわたる部分サウンディング(sounding)
【0205】
このように、NR SRSの容量(capacity)及びカバレッジ(coverage)を向上させるために、1スロット内の最後の6シンボル以外の時間ドメイン空間/リソースで4シンボル超の多重シンボル(multi-symbol)SRSが支援されると予想される。この場合、(Rel-17)追加(或いはenhacned)SRSでは、特定ULスロットにおいて、SRSの送信タイミングとULチャネル(例えば、PUCCH、PUSCH、PRACH(physical random access channel)など)の送信タイミングがシンボルレベルで衝突する場合があり、この時、端末動作に曖昧さ(ambiguity)が発生し得る。
【0206】
このような背景下に、前記方法2の提案1と提案2に対して追加的に提案する(以下、提案1’、提案2’)。本方法では、NRで主に目標とするシステムであるTDDを考慮する。(Rel-17 NR)追加(或いは、向上した)SRSを送信するように端末に設定/指示される場合に、端末がSRS送信可能な上りリンクスロット(uplink slot)までSRSを遅延/移動(delay/shift)させてSRSを送信する動作を提案する。例えば、非周期的SRSは、当該SRSリソースセット(SRS resource set)に設定されたスロットオフセット(slot offset)に関係なくSRS送信可能な上りリンクスロット(uplink slot)まで遅延/移動してよい。また、非周期的SRSは、トリガー(trigger)された時点から、当該SRSリソースセット(SRS resource set)に設定されたスロットオフセット(slot offset)後のスロットがULスロットでなくても、SRS送信可能な上りリンクスロット(uplink slot)まで遅延/移動してよい。
【0207】
SRSが遅延/移動(delay/shift)するということは、SRS送信を延期するということを意味する。言い換えると、スロットnで送信が予定されたSRSがスロットn+xに遅延/移動すれば、前記SRSはスロットnで送信されず、スロットn+xで送信されてよい。
【0208】
具体的には、提案1’と提案2’にわたってUE動作において(Rel-17 NR)追加SRSと他のULチャネルとの衝突を防止して曖昧さ(ambiguity)を解決できる方法について提案する。
【0209】
提案1’:基地局の設定した(非周期的)SRSリソースセットに設定されたスロットオフセット(slot offset)に関係なく又はトリガーされた時点からスロットオフセット後のスロット(slot)がULスロットでなくとも、端末がSRSを送信できる上りリンクスロットまでSRS送信が遅延/移動(delay/shift)してよい。
【0210】
ここで、スロットオフセットはSRSリソースセット(resourece set)別に又はSRSリソース別に設定されてよい。また、スロットオフセットは上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって設定されてもよく、下位層シグナリング(例えば、MAC CE又はDCI)によって設定されてもよい。また、上位層シグナリングによって1つ以上のスロットオフセットの候補値があらかじめ設定され、下位層シグナリングによって前記1つ以上のスロットオフセットの候補値のうちの特定値が指示されてもよい。ここで、上位層シグナリングによってSRSリソースセット(resourece set)別に又はSRSリソース別に1つ以上のスロットオフセットの候補値があらかじめ設定されてもよい。
【0211】
スロットオフセットは、DCIによってSRS送信がトリガーされた時点(すなわち、DCIが受信された時点)からSRSの送信時点までの間隔を意味できる。また、スロットオフセットは、DCIによってSRS送信がトリガーされたスロット(すなわち、DCIが受信されたスロット)からSRSの送信スロットまでのスロット間隔を意味できる。例えば、DCIによってSRS送信がトリガーされたスロットがスロットnであり、スロットオフセットが4であれば、SRSはスロットn+4で送信されてよい。
【0212】
提案1’-1:基地局がDCIフォーマット(format)1_1(DLスケジューリングDCI)によってUEに(Rel-17 NR)追加SRSリソースセットをトリガー(trigger)する場合に、UEは次のように動作できる。
【0213】
DCIによってPDSCH送信がスケジュールされたので、SRとの衝突は考慮しなくてよい。スロットnでDCIフォーマット1_1によって追加SRS送信がトリガーされると、UEは、スロットn+(スロットオフセット)又はスロットn+(スロットオフセット)以後の最も早い(earliest)ULスロットを実際の追加SRS送信スロットと決定し、当該決定されたスロットでSRSを送信できる。ここで、最も早い(earliest)ULスロットは、時間ドメインで判断された最も早いスロットに該当し、スロットn+(スロットオフセット)以後の最も早いULスロットは、スロットn+(スロットオフセット)以後に最も小さいスロットインデックスを有するULスロットを意味できる。
【0214】
提案1’-2:基地局がDCIフォーマット0_1(ULスケジューリングDCI)によってUEに(Rel-17 NR)追加SRSリソースセットをトリガーする場合に、UEは次のように動作できる。
【0215】
スロットnでDCIフォーマット0_1によって追加SRS送信がトリガーされると、UEは、次のようなオプションによってSRS送信タイミング(timing)を決定し、決定されたタイミングでSRSを送信できる。
【0216】
オプション1)PUSCHスケジューリング無しでSRSがトリガーされる場合について説明する。この場合、PUSCH送信がスケジュールされていないのでSRSとの衝突は考慮しなくてよい。例えば、PUSCHスケジューリング無しでSRSがトリガーされる場合は、当該DCIフォーマット0_1のUL-SCH指示子(indicator)が「0」であり、SRS要請(SRS request)が「非ゼロ(non zero)」である場合に該当し得る。
【0217】
スロットnで当該DCIフォーマット0_1によって追加SRS送信がトリガーされると、UEは、スロットn+(スロットオフセット)又はスロットn+(スロットオフセット)以後の最も早い(earliest)ULスロットを実際の追加SRS送信スロットと決定し、当該決定されたスロットでSRSを送信できる。
【0218】
オプション2-1)PUSCHとSRSが同時にスケジュールされる場合(UEがDCIによって送信ブロックを送信するようにスケジュールされ、SRS送信がトリガーされる場合)に、PUSCH送信がスケジュールされたので、PUSCHとSRSとの衝突を考慮する必要がある。例えば、PUSCHとSRSが同時にスケジュールされる場合は、当該DCIフォーマット0_1のUL-SCH指示子が「1」であり、SRS要請(SRS request)が「非ゼロ(non zero)」である場合に該当し得る。
【0219】
PUSCHのスロットオフセット(K_2)(PUSCHのスロットオフセットK_2は、PUSCHをスケジュールするDCIが送信/受信された時点(スロット)からPUSCHの送信時点(スロット)までの間隔(スロット間隔)を意味できる。)によるPUSCH送信ULスロットと上述のオプション1によるSRSを送信するULスロットが同一でなければ、端末はPUSCHとSRSをそれぞれの送信スロットで送信できる。すなわち、当該PUSCHとSRSとが衝突しない場合に該当するので、異なるスロットでそれぞれ送信されてよい。
【0220】
オプション2-2)PUSCHとSRSが同時にスケジュールされる場合(UEがDCIによって送信ブロックを送信するようにスケジュールされ、SRS送信がトリガーされる場合)に、PUSCH送信がスケジュールされているので、PUSCHとSRSとの衝突を考慮する必要がある。例えば、PUSCHとSRSが同時にスケジュールされる場合は、当該DCIフォーマット0_1のUL-SCH指示子が「1」であり、SRS要請(SRS request)が「非ゼロ(non zero)」である場合に該当し得る。
【0221】
PUSCHのスロットオフセット(K_2)によるPUSCH送信ULスロットと上述のオプション1による送信するULスロットが同一であるが、PUSCHとSRSが当該スロット内でシンボルレベル(symbol level)で重ならないと、端末は当該スロットでPUSCHとSRSの両方とも送信できる。ここで、シンボルレベルで重ならないということは、PUSCHの送信シンボルとSRSの送信シンボルのいずれか1つのシンボルも重ならないということを意味する。すなわち、当該PUSCHとSRSが同一スロットで送信されるが、シンボルレベルで互いに衝突しないので、同一スロットで両方とも送信されてよい。
【0222】
オプション2-3)PUSCHとSRSが同時にスケジュールされる場合(UEがDCIによって送信ブロックを送信するようにスケジュールされ、SRS送信がトリガーされる場合)に、PUSCH送信がスケジュールされているので、PUSCHとSRSとの衝突を考慮する必要がある。例えば、PUSCHとSRSが同時にスケジュールされる場合は、当該DCIフォーマット0_1のUL-SCH指示子が「1」であり、SRS要請(SRS request)が「非ゼロ(non zero)」である場合に該当し得る。
【0223】
PUSCHのスロットオフセット(K_2)によるPUSCH送信ULスロットと上述のオプション1による送信するULスロットが同一であり、且つPUSCHとSRSが当該スロット内でシンボルレベル(symbol level)で重なると、端末は、当該スロットでPUSCHを送信し、その後、次の有効な(valid)ULスロットでSRSの送信を移動/遅延(shift/delay)して行うことができる。
【0224】
その後、当該有効なULスロットでSRSが(さらに他の)PUSCHとさらに衝突すれば、SRSの低い優先順位(low priority)を考慮してSRSの送信を再び移動/遅延させ、端末は次の有効なULスロットでSRSを送信できる。しかし、端末のSRS移動/遅延動作において、エラー拡散(error propagation)防止のために総移動/遅延回数をi回に制限できる(例えば、i=5)。そして、当該制限を超えると、端末はSRSをドロップ(drop)してよい。又は、SRSが移動/遅延されるウィンドウ(window)(時間区間(duration))をDCIが渡来した時点nからt[ms]或いはk個スロット(例えば、t=20、k=20)のように制限し、当該ウィンドウを経過する(超える)場合に、端末はSRSをドロップしてよい。
【0225】
このような、SRSが移動/遅延され得る最大回数及び/又はSRSが移動/遅延され得るウィンドウは、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)又は動的シグナリング(例えば、MAC CE又はDCI)によって端末に設定されてよい。また、SRSが移動/遅延され得る最大回数及び/又はSRSが移動/遅延され得るウィンドウ(又は、時間区間)は、SRSリソースセット又はSRSリソース別に設定されてよい。
【0226】
又は、端末は、当該SRSにおいて重なるシンボルを除く残りシンボルのみを送信してもよい。すなわち、端末は、SRS送信として割り当てられたシンボルのうち、前記PUSCHと重なるシンボルを除く残りのシンボルでSRSを送信することもできる。
【0227】
又は、SRS送信自体がドロップ(drop)されてもよい。すなわち、端末は、DCIによってSRS送信がトリガーされても、当該SRS送信を行わなくてよい。
【0228】
提案2’:基地局は「追加SRSを優先(prioritize)するスロット(又は、スロットセット)」を端末に設定/指示できる。そして、前記設定/指示後に、後続するUEの追加SRS送信タイミングは、上述した方法2の提案1’のタイミングに従うことができる。そして、当該追加SRSが他のULチャネル(例えば、PUCCH、PUSCH、PRACH、他のセルに対するSRS)と1つのセル内の同一スロットでシンボルレベル(symbol level)で衝突(collision)が起きる場合に、UEは、追加SRSを優先(prioritize)するか否かを、当該SRS送信スロットがSRS送信を優先するように設定されたスロット(すなわち、前記追加SRS優先スロット)であるか否かによって決定できる。
【0229】
すなわち、追加SRSと他のULチャネルとが同一スロットで衝突する場合に、UEは、1)当該スロットが前記追加SRS優先スロットである場合には追加SRSを優先して前記同一スロットで追加SRSを送信できる。ただし、追加SRSが常に全てのULチャネルに優先するわけではなく、後述する本開示に係る「優先順位規則(priority rule)」によって優先順位が決定されてよい。一方、2)当該スロットが前記追加SRS優先スロットでない場合には、端末は、前記同一スロットで他のULチャネルを優先して既存NR優先順位規則(priority rule)に従って送信できる。
【0230】
ここで、優先しないULチャネル(すなわち、当該スロットで衝突するULチャネルのうち、送信されるULチャネルを除く残りのULチャネル)に対しては、全てのシンボルをドロップしてよい。すなわち、当該スロット内の全てのシンボルで優先しないULチャネルは送信されなくてよい。
【0231】
又は、優先しないULチャネルは、当該スロット内で重なるシンボルを除き、残りのシンボルのみ送信されてもよい。
【0232】
前記本開示に係る「優先順位規則(priority rule)」の一例として、SRSはPUSCHに対してのみ高い優先順位を有し、その他のULチャネル(例えば、PUCCH、PRACHなど)は、当該ULチャネルがSRSに対してより高い優先順位を有してよい。具体的には、SRS以外の他のULチャネルがSRSよりは重要な役割を担うチャネルであることを勘案し、前記「追加SRS優先スロットセット」では、PRACH/PUCCHと追加SRSとが前記スロットで衝突した時に、端末はPRACHとPUCCHを優先して送信できる。また、PUSCHと追加SRSとが衝突した時には、SRSを優先して送信することにより、4シンボル超過の多重シンボルSRSの送信を用いたSRS容量/カバレッジ(capacity/coverage)向上の効果を達成できる。
【0233】
他の例として、前記本開示に係る「優先順位規則(priority rule)」は、SRSと衝突するULチャネルのコンテンツ(contents)に基づいて決定されてよい。具体的に前記「追加SRS優先スロットセット」において端末はPUCCH又は/及びPUSCHよりも追加SRSを優先して送信できる。ここで、PUSCH/PUCCHのコンテンツによって比較的重要度が少ない情報を搬送するCSI報告用途のPUCCH又は/及びPUSCHよりは追加SRSが優先するように設定されてよい。例えば、前記スロットでACK/NACKを搬送するPUCCH又は/及びPUSCHと追加SRSとが衝突した場合、端末はSRSをドロップしてよい。一方、CSI報告(CSI reporting)情報を搬送するPUCCH又は/及びPUSCHと追加SRSとが衝突した場合に、端末はPUCCH又は/及びPUSCHをドロップしてよい。ここで、端末は、優先しないチャネルに対しては、全てのシンボルで当該ULチャネルの送信をドロップしてよい。又は、端末は、優先しないチャネルにおいて重なるシンボルを除いて残りシンボルでのみ当該ULチャネルを送信してもよい。
【0234】
さらに他の例として、本開示に係る「優先順位規則(priority rule)」において、特定用途(usage)を有するSRSのみが他のULチャネルに対してより高い優先順位を有してよい。本実施例は、前述した2個の実施例のいずれか一つに結合して、追加SRSが他のULチャネルに対して優先順位を有するための前提条件として適用されてよい。具体的に、基地局(例えば、gNB)の動的指示によって端末が送信する非周期的SRSのみが又は特定用途を有するSRSのみが、他のULチャネルに対してより高い優先順位を有してよい。例えば、ULリンク適応(link adaptation)において重要な役割を担う」コードブック(codebook)」或いは「非コードブック(non-codebook)」用途を有する(非周期的)SRSリソースセットに属した(非周期的)SRSリソースの送信が設定/指示された場合にのみ、SRSを他のULチャネルよりも優先視するようにしてよい。或いは、相互性(reciprocity)を活用してDLチャネル情報を得ようとする「アンテナスイッチング(antenna switching)」用途を有する(非周期的)SRSリソースセットに属した(非周期的)SRSリソースの送信が設定/指示された場合にのみ、SRSを他のULチャネルよりも優先視するようにしてもよい。
【0235】
前述した動作は「追加SRS優先スロットセット」の設定/指示に関係なく優先順位規則の形態であらかじめ定義され、基地局-端末間動作の基準にしてよい。
【0236】
SRS送信を優先するように設定されたスロット(セット)(すなわち、前記「追加SRS優先スロットセット」)は、上位層(例えば、RRC)設定によってあらかじめ設定(preconfigure)されてよく、MAC CE或いはDCI(例えば、nビットフィールド)によって指示/アップデートされてよい。又は、より動的な優先順位規則の変更のために、基地局が追加SRSをトリガーするDCIに別個の1ビットフィールドを設定し、1ビットフィールドによって当該DCIでトリガーされる追加SRSに対して他のULチャネルよりも高い優先順位を有するか否かをUEに知らせることができる。例えば、追加SRSと他のULチャネルとが衝突する場合に、前述したDCIの別個1ビットフィールドが「1」であれば、UEは、追加SRSがトリガーされる当該スロット(すなわち、上記の方法2の提案1’によって決定されるスロット)で他のULチャネルよりも追加SRSを優先(prioritize)して送信できる。逆に、前記1ビットフィールドが「0」であれば、UEは、追加SRSがトリガーされる当該スロット(すなわち、上記の方法2の提案1’によって決定されるスロット)で追加SRSよりも他のULチャネルが優先(prioritize)すると見なし、他のULチャネルを送信できる。
【0237】
基地局-端末間動作において、上記の方法2の提案1’又は提案2’が独立して適用されてよく、また、提案1’と提案2’の組合せで適用されてもよい。
【0238】
また、方法2の提案1’又は提案2’は、1個のCC或いは1個の帯域(band)に限定されず、イントラ帯域CA又はインター帯域CA状況にも適用されてよい。
【0239】
上述した提案1と提案2(及び/又は、提案1’と提案2’)は、追加SRSを送信可能なサブフレーム及び追加SRSを優先(prioritize)するサブフレームをあらかじめ設定することによって、追加SRSの送信が可能な或いは追加SRSが優先するサブフレームが設定されてよい。これにより、UE動作において追加SRSの送信タイミングを定義し、追加SRSと他のULチャネルとの衝突を防止し、曖昧さ(ambiguity)を解決する効果がある。
【0240】
以下、柔軟スロット(flexibleスロット)を支援する無線通信システムにおいてSRS送受信方法について記述する。
【0241】
本開示でいう「参照信号(RS:reference signal)」とは、標準で規定する種々のRSの他にも、同期信号(synchronization signal)及び/又はPBCH/SSブロックのような物理層信号/チャネル(physical layer signal/channel)を含む。
【0242】
また、本開示でいう「DLチャネル/RS」は、PDCCH、PDSCH、CSI-RS、PBCH/SSブロックなどを含むことができる。また、「ULチャネル/RS」は、PUSCH、PUCCH、PRACH、SRSなどを含むことができる。
【0243】
図8は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて上りリンク下りリンクTDD設定を例示する図である。
【0244】
図8を参照すると、「下りリンクスロット(DLスロット)」は、セル特定UL/DL TDD設定を決定するための上位層設定(情報要素(IE:information element))(すなわち、RRC IE:「TDD-UL-DL-ConfigCommon」)の上りリンク-下りリンクのTDDパターンに対する上位層IE(すなわち、RRC IE:「TDD-UL-DL-Pattern」IE)内に、各DL-ULパターンの開始から連続したDLスロット(slot)の数に対する上位層パラメータ(すなわち、RRCパラメータ:「nrofDownlinkSlots」)によって設定されたスロットを表す。「上りリンクスロット(ULスロット)」は、セル特定UL/DL TDD設定を決定するための上位層設定(IE)(すなわち、RRC IE:「TDD-UL-DL-ConfigCommon」)の上りリンク-下りリンクのTDDパターンに対する上位層IE(すなわち、RRC IE:「TDD-UL-DL-Pattern」IE)内に、各DL-ULパターンの開始から連続したULスロットの数に対する上位層パラメータ(すなわち、RRCパラメータ:「nrofUplinkSlots」)によって設定されたスロットを表す。「柔軟スロット(flexibleスロット)」は、それ以外のスロット(すなわち、DLスロットでもULスロットでもないスロット)を表す。ここで、DL-ULパターンの周期(periodicity)は、「TDD-UL-DL-Pattern」IE内で「dl-UL-TransmissionPeriodicity」パラメータによって設定される。
【0245】
「nrofDownlinkSlots」によって設定されたスロットのうち、最後の「DLスロット」に続く(次の)スロットにおいて部分的下りリンク(partial-downlink)シンボル(symbol)の個数は、上りリンクパラメータ(すなわち、「nrofDownlinkSymbols」パラメータ)によって設定される。すなわち、「nrofDownlinkSymbols」パラメータは、「nrofDownlinkSlots」によって設定されたDLスロットのうち、最後のDLスロットに続く(次の)スロットの最初から(先頭から)連続するDLシンボルの個数を示す。「nrofUplinkSlots」によって設定されたスロットのうち、最初の「ULスロット」に先立つ(preceding)(以前の)スロットにおいて部分的上りリンク(partial-uplink)シンボルの個数は、上りリンクパラメータ(すなわち、「nrofUplinkSymbols」パラメータ)によって設定される。すなわち、「nrofUplinkSymbols」パラメータは、「nrofUplinkSlots」によって設定されたULスロットのうち、最初のULスロットに先立つ(preceding)(以前の)スロットの末尾に連続するULシンボルの個数を示す。
【0246】
以下、UL/DL TDD設定(tdd-UL-DL-Configuration)と柔軟スロット(flexible slot)内のシンボルを設定/指示する方法について記述する。
【0247】
端末は基地局から「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定を受信することによって、DL-ULパターン(pattern)の周期(periodicity)内のスロットにおいてDLスロットの個数、ULスロットの個数、及び柔軟スロットの個数が設定されてよい。さらに、端末は、端末特定UL/DL TDD設定のための「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定を受信することによって、特定スロットインデックス(index)を有する(柔軟な)スロットにおいて「downlink」シンボルの数、「uplink」シンボルの数、及び「flexible」シンボルの数に関する情報を得ることができる。言い換えると、UEにさらに「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated’が提供されると、UEは、パラメータ「tdd-UL-DLConfigurationDedicated」は「tdd-UL-DLConfigurationCommon」によって提供されたスロットの数に対してスロット別柔軟(flexible)シンボルにおいてのみ優先する(override)。
【0248】
以下、TS 38.213セクション11.1のスロット設定について説明する。
【0249】
「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定は、次を提供する。
【0250】
- 「slotSpecificConfigurationsToAddModList」パラメータによるスロット設定のセット(set of slot configurations)
【0251】
- スロット設定のセットから各スロット設定に対して、「slotIndex」パラメータによって提供されるスロットに対するスロットインデックス
【0252】
- 「symbols」パラメータによる1つのスロットに対するシンボルのセットは、次の通りである。
【0253】
仮に、「symbols」=「allDownlink」であれば、前記スロット(すなわち、スロットインデックスによって識別されたスロット)内の全てのシンボルは、下りリンクである。
【0254】
仮に、「symbols」=「allUplink」であれば、前記スロット(すなわちスロットインデックスによって識別されたスロット)内の全てのシンボルは、上りリンクである。
【0255】
仮に、「symbols」=「explicit」であれば、「nrofDownlinkSymbols」パラメータは、前記スロット内先頭の(first)下りリンクシンボルの数を提供し、「nrofUplinkSymbols」パラメータは、前記スロット内の最後の上りリンクシンボルの数を提供する。「nrofDownlinkSymbols」パラメータが提供されないと、前記スロット内の先頭の(first)下りリンクシンボルがなく、「nrofUplinkSymbols」パラメータが提供されないと、前記スロット内の上りリンクの最後のシンボルがない。前記スロット内の残りシンボルは、柔軟(flexible)である。
【0256】
「slotIndex」パラメータによって提供される当該インデックスを有する各スロットに対して、UEは、当該「symbols」パラメータによって提供されるフォーマットを適用する。UEは、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定がそれぞれ下りリンクシンボルとして又は上りリンクシンボルとして指示するシンボルを、それぞれ、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定が上りリンク又は下りリンクとして指示することを期待しない。
【0257】
「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって提供される各スロット設定に対して、参照サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing)設定は、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定によって提供される参照SCS設定(μref)である。
【0258】
スロット設定時間区間(period)とスロット設定時間区間(period)の各スロット内の下りリンクシンボル、上りリンクシンボル及び柔軟(flexible)シンボルの数は、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定から決定され、各設定されたBWPにおいて共通である。
【0259】
UEは、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって下りリンクと指示されたスロット内シンボルを受信のために利用可能であると見なし、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって上りリンクと指示されたスロット内シンボルを送信のために利用可能であると見なす。
【0260】
「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定(提供された場合)によって、柔軟(flexible)と指示されたスロットのシンボルセットに対してUEがDCIフォーマット2_0のためのPDCCHをモニターするように設定されないと、又は「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定がUEに提供されないと:
【0261】
- UEがDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1によって当該指示を受信すれば、UEは、前記スロットのシンボルセット内でPDSCH又はCSI-RSを受信する;又は
【0262】
- UEがDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット2_3、又はランダムアクセス応答(RAR:random access response)ULグラント(grant)によって当該指示を受信すれば、UEは、前記スロットのシンボルセット内でPUSCH、PUCCH、PRACH又はSRSを送信する。
【0263】
対のないスペクトル(unpaired spectrum)内単一のキャリア上での動作において、UEがスロットのシンボルセット内で上位層によってPDCCH、PDSCH又はCSI-RSを受信するように設定されると、且つ、UEが前記スロットのシンボルセットの少なくとも1つのシンボルでPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを送信するように指示するDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット2_3を検出(detect)しないと、UEは、PDCCH、PDSCH、又はCSI-RSを受信する;そうでなければ、UEは前記スロットのシンボルセット内でPDCCH、PDSCH、又はCSI-RSを受信しない。
【0264】
対のないスペクトル(unpaired spectrum)内単一のキャリア上での動作において、UEが上位層によってスロットのシンボルセット内でPDCCH、PDSCH、又はCSI-RSを受信するように設定されると、且つ、UEがシンボルのセットのうちシンボルサブセットでCSI-RS又はPDSCHを受信するように指示するDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット0_1を検出(detect)すれば、
【0265】
- UEがDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1を感知(detect)するCORESETの最後のシンボルからPUSCH準備時間(Tproc,2)よりも小さいシンボルの数の後に、発生した前記シンボルセットのうちシンボル内送信を取消すように期待しない。ここで、d2,1=1であり、μはDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1を運ぶPDCCHのSCS設定とSRS、PUCCH、PUSCHのSCS設定間に最も小さいSCS設定に該当するか或いはμと仮定した当該UE処理能力(processing capsbility)に対するPUSCH準備時間(Tproc,2)が用いられる。また、μは、15kHz以上であれば、PRACHのSCS設定に該当し、そうでなければ、μ=0である。
【0266】
- UEは、前記シンボルのセットのうち残りのシンボル内のPUCCH、PUSCH又はPRACH送信を取消し、UEは、前記シンボルのサブセットのうち残りシンボル内のSRS送信を取消す。
【0267】
「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって上りリンクとしてUEに指示されたスロットのシンボルセットにおいて、PDCCH、PDSCH、又はCSI-RSが前記スロットのシンボルセットと部分的にも重なる(overlap)と、UEは、PDCCH、PDSCH、又はCSI-RSを受信しない。
【0268】
「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって下りリンクとしてUEに指示されたスロットのシンボルセットにおいて、PUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSが前記スロットのシンボルセットと部分的にも重なる(overlap)と、UEは、PUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを送信しない。
【0269】
「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定(提供されると)によって柔軟(flexible)とUEに指示されたスロットのシンボルセットにおいて、UEは、前記スロットのシンボルセット内でUEからの送信を設定する専用の(dedicated)上位層パラメータ、又は前記スロットのシンボルセット内でUEによる受信を設定する専用の(dedicated)上位層パラメータを受信することを期待しない。
【0270】
対のないスペクトル(unpaired spectrum)内単一のキャリア上での動作において、サービングセルの共通の設定「ServingCellConfigCommon」内SSB位置に対するパラメータ「ssb-PositionsInBurst」又はSIB1(System Information Block Type1)内「ssb-PositionsInBurst」によってUEに指示されたスロットのシンボルセットにおいて、SS/PBCHブロックの受信のために、送信が前記シンボルセットにおいていかなるシンボルとも重なる(overlap)と、UEは、前記スロット内でPUSCH、PUCCH、PRACHを送信しなく、また、前記スロットのシンボルセット内でUEはSRSを送信しない。UEは、UEに提供されると、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって前記スロットの前記シンボルのセットが上りリンクと指示されることを期待しない。
【0271】
有効なPRACH時点(occasion)に該当するスロットのシンボルセットと前記有効なPRACH時点(occasion)以前にNgapシンボルにおいて、受信が前記シンボルセットにおけるいかなるシンボルとも重なる(overlap)と、UEは前記スロット内でPDCCH、PDSCH、又はCSI-RSを受信しない。UEは、前記スロットの前記シンボルセットが「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって下りリンクと指示されることを期待しない。
【0272】
タイプ0 PDCCH共通サーチスペース(CSS:common search space)セットに対するCORESETに対してMIB(master information block)内のPDCCH設定のための設定「pdcch-ConfigSIB1」によってUEに指示されたスロットのシンボルセットにおいて、UEは、前記シンボルセットが「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって上りリンクと指示されることを期待しない。
【0273】
UEが多重スロットにわたってPDSCHを受信するようにDCIフォーマット1_1によってスケジュールされると、そして前記多重のスロットのうち1つのスロットに対して「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定が、前記スロットにおいてUEのPDSCH受信がスケジュールされたシンボルセットのうち少なくとも1つのシンボルを上りリンクシンボルと指示すれば、UEは前記スロット内でPDSCHを受信しない。
【0274】
UEが多重のスロットにわたってPUSCHを送信するようにDCIフォーマット0_1によってスケジュールされると、そして前記多重のスロットのうち1つのスロットに対して「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定が、前記スロットにおいてUEのPUSCH送信がスケジュールされたシンボルセットのうち少なくとも1つのシンボルを下りリンクシンボルと指示すれば、UEは前記スロット内でPUSCHを送信しない。
【0275】
上述した標準規格によれば、DL-ConfigurationCommon設定又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated設定によってUEに上りリンクと指示されたスロットのシンボルセットにおいて、UEは下りリンクチャネル/RSを受信しない。また、DL-ConfigurationCommon設定又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated設定によってUEに下りリンクと指示されたスロットのシンボルセットにおいて、UEは上りリンクチャネル/RSを送信しない。また、DL-ConfigurationCommon設定又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated設定によってUEに柔軟(flexible)と指示されたスロットのシンボルセットにおいて、UEは専用(dedicated)上位層パラメータによる送信/受信のいずれも期待しない。
【0276】
端末は、RRC設定であるサーチスペース設定によってスロットフォーマット指示子(SFI:Slot Format Indicator)を搬送するDCIフォーマット2_0を検出(detection)できる候補(candidate)設定を受信する。そして、当該設定によって特定スロット(例えば、柔軟スロット)において、端末はDCIフォーマット2_0をデコーディング(decoding)し、前記スロットで「下りリンク」、「上りリンク」、及び「柔軟」のシンボル数に関する情報を得ることができる。
【0277】
以下、TS 38.213セクション11.1.1のスロットフォーマットを決定するためのUE手順について説明する。
【0278】
スロットのシンボルセットにおいて、UEは、前記スロットの前記シンボルセットを上りリンクと指示するSFI-インデックス(SFI-index)フィールド値を有するDCIフォーマット2_0を検出(detect)し、また、前記スロットの前記シンボルセットでUEがPDSCH又はCSI-RSを受信するように指示するDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット0_1を検出(detect)することを期待しない。
【0279】
スロットのシンボルセットにおいて、UEは、前記スロットの前記シンボルセットを下りリンクと指示するSFI-indexフィールド値を有するDCIフォーマット2_0を検出(detect)し、また、前記スロットの前記シンボルセットでUEがPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを送信するように指示するDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット2_3、又はRAR ULグラントを検出(detect)することを期待しない。
【0280】
「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって下りリンク/上りリンクと指示されたスロットのシンボルセットにおいて、UEはそれぞれ前記スロットの前記シンボルセットを上りリンク/下りリンクと指示するSFI-indexフィールド値を有するDCIフォーマット2_0を検出(detect)することを期待しない。
【0281】
サービングセルの共通の設定「ServingCellConfigCommon」内SSB位置に対するパラメータ「ssb-PositionsInBurst」又はSIB1(System Information Block Type1)内「ssb-PositionsInBurst」によってUEに指示されたSS/PBCHブロックのインデックスに該当するスロットのシンボルセットにおいて、UEは、前記スロットの前記シンボルセットを上りリンクと指示するSFI-indexフィールド値を有するDCIフォーマット2_0を検出(detect)することを期待しない。
【0282】
有効なPRACH時点(occasion)に該当するスロットのシンボルセットと有効なPRACH時点(occasion)以前にNgapシンボルにおいて、UEは、前記スロットの前記シンボルセットを下りリンクと指示するSFI-indexフィールド値を有するDCIフォーマット2_0を検出(detect)することを期待しない。
【0283】
タイプ0 PDCCH CSSセットに対するCORESETに対してMIB内PDCCH設定のための設定「pdcch-ConfigSIB1」によってUEに指示されたスロットのシンボルセットにおいて、UEは、前記スロットの前記シンボルセットを上りリンクと指示するSFI-indexフィールド値を有するDCIフォーマット2_0を検出(detect)することを期待しない。
【0284】
「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定(提供された場合)によって柔軟(flexible)とUEに指示されたスロットのシンボルセットにおいて、又は「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定がUEに提供されない時に、仮にUEが255以外のスロットフォーマット値を用いるスロットに対するフォーマットを提供するDCIフォーマット2_0を検出(detect)すれば、
【0285】
- 前記シンボルセットのうち1つ以上のシンボルが、UEにPDCCHモニタリングのために設定されたCORESET内シンボルであれば、UEは、DCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値が、前記1つ以上のシンボルが下りリンクシンボルであることを指示する場合にのみ、前記CORESET内でPDCCHを受信する。
【0286】
- DCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値が、前記スロットの前記シンボルセットが柔軟(flexible)であることを指示すれば、そしてUEが前記スロットの前記シンボルセット内でPDSCH又はCSI-RSを受信するようにUEに指示するDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット0_1を検出(detect)すれば、UEは、前記スロット内前記シンボルセット内でPDSCH又はCSI-RSを受信する。
【0287】
- DCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値が、前記スロットの前記シンボルセットが柔軟(flexible)であることを指示すれば、そしてUEが前記スロットの前記シンボルセット内でPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを送信するようにUEに指示するDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット2_3、又は RAR ULグラントを検出(detect)すれば、UEは、前記スロット内前記シンボルセット内でPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを送信する。
【0288】
- DCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値が、前記スロットの前記シンボルセットが柔軟(flexible)であることを指示すれば、そしてUEが前記スロットの前記シンボルセット内でPDSCH又はCSI-RSを受信するようにUEに指示するDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット0_1を検出(detect)できないか、或いはUEが前記スロットの前記シンボルセット内でPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを送信するようにUEに指示するDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット2_3、又はRAR ULグラントを検出(detect)できなければ、UEは、前記スロットの前記シンボルセット内で送信又は受信しない。
【0289】
- UEが上位層によって前記スロットの前記シンボルセットでPDSCH又はCSI-RSを受信するように設定されると、UEは、DCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値が、前記スロットの前記シンボルセットが下りリンクであることを指示する場合にのみ、前記スロットの前記シンボルセット内でPDSCH又はCSI-RSを受信する。
【0290】
- UEが上位層によって前記スロットの前記シンボルセットでPUCCH、PUSCH、又はPRACHを送信するように設定されると、UEは、DCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値が、前記スロットの前記シンボルセットが上りリンクであることを指示する場合にのみ、前記スロット内でPUCCH、PUSCH、又はPRACHを送信する。
【0291】
- UEが上位層によって前記スロットの前記シンボルセットでSRSを送信するように設定されると、UEは、DCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値によって上りリンクシンボルと指示された前記スロットの前記シンボルセットのうちシンボルのサブセットでのみSRSを送信する。
【0292】
- 前記スロットの前記シンボルセットのうち1つ以上のシンボルで、UEは、前記スロットの前記シンボルセットが下りリンクであると指示するDCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値を検出し、また、UEにSRS、PUSCH、PUCCH、又はPRACHを送信するように指示するDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット2_3、又はRAR ULグラントを検出することを期待しない。
【0293】
- 前記スロットの前記シンボルセットがULタイプ2グラントPDCCHによって活性化されたPUSCH送信のいずれかの反復に該当するシンボルを含むと、UEは、前記スロットの前記シンボルセットを下りリンク又は柔軟(flexible)と指示するDCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値を検出することを期待しない。
【0294】
- UEは、前記スロットの前記シンボルセットを上りリンクと指示するDCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値を検出し、また、UEは、前記スロットの前記シンボルセットのうち1つ以上のシンボル内でUEにPDSCH又はCSI-RSを受信するように指示するDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1を検出することを期待しない。
【0295】
UEが上位層によってスロットのシンボルセットでCSI-RS又はPDSCHを受信するように設定されると、そしてUEが前記シンボルセットのうちシンボルサブセットに対するスロットフォーマットが上りリンク又は柔軟(flexible)であると指示する255以外のスロットフォーマット値を有するDCIフォーマット2_0検出するか、又はUEが前記シンボルセット内で少なくとも1つのシンボルでPUSCH、PUCCH、SRS、又はPRACHを送信するようにUEに指示するDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット2_3を検出すると、UEは、前記スロットのシンボルセット内でCSI-RS受信を取消するか或いは前記スロット内でPDSCH受信を取消す。
【0296】
UEが上位層によってスロットのシンボルセットでSRS、PUCCH、PUSCH、又はPRACHを送信するように設定されると、そしてUEが前記シンボルセットのうちシンボルサブセットに対するスロットフォーマットが下りリンク又は柔軟(flexible)であると指示する255以外のスロットフォーマット値を有するDCIフォーマット2_0検出するか、或いはUEが前記シンボルセットのうちシンボルサブセットでCSI-RS又はPDSCHを受信するようにUEに指示するDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット0_1を検出すれば、
【0297】
- UEは、DCIフォーマット2_0、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1を感知(detect)するCORESETの最後のシンボルからPUSCH準備時間(Tproc,2)よりも小さいシンボル数の後に、発生した前記シンボルセットのうちシンボル内の送信を取消すように期待しない。ここで、d2,1=1であり、μはDCIフォーマット2_0、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1を運ぶPDCCHのSCS設定とSRS、PUCCH、PUSCHのSCS設定間に最も小さいSCS設定に該当するか、μと仮定した当該UE処理能力(processing capsbility)に対するPUSCH準備時間(Tproc,2)が用いられる。また、μは、15kHz以上であれば、PRACHのSCS設定に該当し、そうでなければ、μ=0である。
【0298】
- UEは、前記シンボルセットのうち残りのシンボルでPUCCH、又はPUSCH、又はPRACH送信を取消し、前記シンボルサブセットのうち残りのシンボルでSRS送信を取消す。
【0299】
UEがスロットのシンボルセットが柔軟(flexible)又は上りリンクであると指示するDCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値を検出できないと、又はUEがシンボルセットでSRS、PUSCH、PUCCH、又はPRACHを送信するようにUEに指示するDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット2_3を検出できないと、UEは、PDCCHモニタリングのためにUEに設定されたCORESET内柔軟なシンボル(flexible symbol)が下りリンクシンボルであると仮定する。
【0300】
「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定(提供された場合)によって柔軟(flexible)と指示されたスロットのシンボルセットにおいて、又は「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定がUEに提供されない時、そしてUEが前記スロットに対するスロットフォーマットを提供するDCIフォーマット2_0を検出できないと、
【0301】
- UEがDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット0_1によって当該指示を受信すれば、UEは、前記スロットの前記シンボルセットでPDSCH又はCSI-RSを受信する。
【0302】
- UEがDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット2_3、又はRAR ULグラントによって当該指示を受信すれば、UEは、前記スロットの前記シンボルセットでPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを送信する。
【0303】
- UEは、10.1節で記述されているようにPDCCHを受信する。
【0304】
- UEが上位層によって前記スロットの前記シンボルセットでPDSCH又はCSI-RSを受信するように設定されると、UEは、前記スロットの前記シンボルセットでPDSCH又はCSI-RSを受信しない。
【0305】
- UEが上位層によって前記スロットの前記シンボルセットでSRS、PUCCH、PUSCH、又はPRACHを送信するように設定されると、そしてUEに上りリンクに対する設定(すなわち、「EnableConfiguredUL-r16」設定)が提供されないと、
【0306】
UEは、前記スロットでPUCCH、PUSCH、又はPRACHを送信しなく、UEは、DCIフォーマット2_0に対するPDCCHをモニターするように設定されたCORESETの最後のシンボル以後にd2,1=1を仮定した当該PUSCHタイミング能力に対するPUSCH準備時間(Tproc,2)以後のシンボルから始まって前記スロット内前記シンボルセットにおけるシンボルでSRSを送信しない。ここで、μは、DCIフォーマット2_0を運ぶPDCCHのSCS設定とSRS、PUCCH、PUSCHのSCS設定間に最も小さいSCS設定に該当するか、或いはμに該当する。ここで、μは15kHz以上であれば、PRACHのSCS設定に該当し、そうでなければ、μ=0である。
【0307】
UEは、DCIフォーマット2_0に対するPDCCHをモニターするように設定されたCORESETの最後のシンボル以後にd2,1=1を仮定した当該PUSCHタイミング能力に対するPUSCH準備時間(Tproc,2)以後のシンボル以前から始まって前記スロット内前記シンボルセットにおけるシンボルでSRS、PUCCH、PUSCH、又はPRACHの送信を取消すように期待しない。ここで、μは、DCIフォーマット2_0を運ぶPDCCHのSCS設定とSRS、PUCCH、PUSCHのSCS設定間に最も小さいSCS設定に該当するか、或いはμに該当する。ここで、μは、15kHz以上であれば、PRACHのSCS設定に該当し、そうでなければ、μ=0である。
【0308】
- UEが上位層によって前記スロットの前記シンボルセットでSRS、PUCCH、PUSCH又はPRACHを送信するように設定されると、そしてUEに上りリンクに対する設定(すなわち、「EnableConfiguredUL-r16」設定)が提供されると、UEは、それぞれ、SRS、PUCCH、PUSCH、又はPRACHを送信できる。
【0309】
FR1周波数バンド内のセル上でUEに対する対のないスペクトル(unpaired spectrum)動作において、無線リソース管理(RRM:Radio Resource Management)測定によってスケジューリング制限(scheduling restriction)が適用不可である時に、UEがシンボルセットで送信するように指示するDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット2_3を検出すれば、SS/PBCHブロック又はCSI-RS受信が前記シンボルセットのうち少なくとも1つのシンボルを含むと、UEは前記周波数バンドにおいて他のセル上でSS/PBCHブロック又はCSI-RS受信に基づくRRM測定を行うことが要求されない。
【0310】
上述した標準規格によれば、「DL-ConfigurationCommon」設定又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって設定された下りリンク/上りリンクと指示されたスロットのシンボルセットにおいて、端末はSFI-indexフィールドを運ぶDCIフォーマット2_0の検出(detection)を期待しない。
【0311】
また、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定(提供された場合)によって柔軟(flexible)とUEに指示されたスロットのシンボルセットにおいて、又は「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定がUEに提供されない時に、端末は、次のように動作する。DCIフォーマット2_0の検出によって設定/指示された柔軟(flexible)と端末に指示されたスロットのシンボルセットにおいて、端末は、SFI-indexによって指示された前記スロットの前記シンボルセットが柔軟(flexible)であると判断する/見なす。このように、UL DCIによって、前記スロットの前記シンボルセットでULチャネル(channel)/RSの送信が指示された場合に、端末は、当該ULチャネル/RSを送信し、またDL DCIによって、前記スロットの前記シンボルセットでDLチャネル/RSの受信が指示された場合に、端末は、当該DLチャネル/RSを受信する。前記スロットのシンボルセットで上位層シグナリングによるDLチャネル/RS送信とULチャネル/RS受信は、SFI-indexによって前記スロットのシンボルセットがそれぞれ「下りリンク」、「上りリンク」と設定された時にのみ可能である。また、前記スロットのシンボルセットで上位層シグナリングによるSRSの送信は、(DCIフォーマット2_0検出(detection)によって)SFI-indexフィールドによって指示された上りリンクシンボルのサブセットのみで可能である。端末は、スロットのシンボルセットを下りリンクと指示するSFI-indexフィールドを運ぶDCIフォーマット2_0の検出と、同時に前記シンボルセットの1つ以上のシンボルでULチャネル/RSを送信するように指示するUL DCIの検出を期待しない。また、端末は、前記スロットの前記シンボルセットを上りリンクと指示するSFI-indexを運ぶDCIフォーマット2_0の検出と、同時に前記シンボルセットの1つ以上のシンボルでDLチャネル/RSを受信するように指示するDL DCIの検出を期待しない。
【0312】
DCIフォーマット2_0内SFI-indexフィールド値は、UEがDCIフォーマット2_0を検出(detect)するスロットから始まって各DL BWP又は各UL BWPに対するスロットの数で各スロットに対するスロットフォーマット(slot format)をUEに指示する。スロットフォーマットは、下表7で当該フォーマットインデックスによって識別される。
【0313】
表7は、一般循環前置(CP:Cyclic Prefix)に対するスロットフォーマットを例示する。
【0314】
【表7-1】
【0315】
【表7-2】
【0316】
表7で、「D」は下りリンクシンボル、「U」は上りリンクシンボル、そして「F」は柔軟(flexible)のシンボルを表示する。提案3:端末に(追加(additional))SRS(例えば、非周期的SRS)を送信するように設定/指示された時に、前記限定されたULスロット(slot)を考慮して、端末は、SRS送信可能なスロット(例えば、上りリンクスロット(uplink slot)、柔軟スロット(flexible slot))で(追加)SRSを送信できる。言い換えると、端末は、SRSを送信できるスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)までSRS送信を遅延(delay)/移動(shift)させることによって前記スロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)でSRSを送信できる。
【0317】
すなわち、端末は、SRSの送信のためのSRS送信スロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)及び/又は当該スロット内1つ以上のSRS送信シンボル(例えば、上りリンクシンボル、柔軟シンボル)を決定できる。
【0318】
ここで、(追加)SRSは、非周期的SRS送信であってよい。端末は、1つ以上のSRSリソースセットに対する設定情報を上位層シグナリングによって受信することができ、設定された1つ以上のSRSリソースセット内で1つ以上のSRSリソースセットに対する(追加)SRS送信がDCIによってトリガー(又は、指示)されてよい。
【0319】
端末は、SRSの送信のためのSRS送信スロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)及び/又は当該スロット内1つ以上のSRS送信シンボル(例えば、上りリンクシンボル、柔軟シンボル)を決定する時に、DCIによってトリガーされたSRSリソースセット(SRSリソースセット)に設定されたスロットオフセット(slot offset)に関係なく、SRS送信スロット及び/又は当該スロット内1つ以上のSRS送信シンボルを決定できる。例えば、SRSリソースセットに対するスロットオフセットは上位層シグナリング(例えば、RRC、MAC CE)によって設定されてよい。この場合、DCIによってトリガーされたSRSリソースセット内でSRS送信スロットを決定する時に、前記SRS送信スロットは前記トリガーDCIから上位層シグナリングによって設定された当該SRSリソースセットのスロットオフセット以後のスロットでなくてよい。例えば、トリガーDCIがスロットnで送信/受信されており、スロットオフセット=4のとき、SRS送信スロットは、スロットn+4でなくてよい。すなわち、スロットn+4に関係なく、以後のSRS送信が可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)の中から前記SRS送信スロットが決定されてよい。
【0320】
また、端末は、SRSの送信のためのSRS送信スロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)及び/又は当該スロット内1つ以上のSRS送信シンボル(例えば、上りリンクシンボル、柔軟シンボル)を決定する時に、(追加)SRSがトリガー(trigger)された時点/スロット(例えば、DCIが受信された時点/スロット)からスロットオフセット後のスロットがULスロットでなくても、SRS送信可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)で(追加)SRSを送信できる。例えば、前記トリガーDCIから上位層シグナリングによって設定された当該SRSリソースセットのスロットオフセット以後のスロットが下りリンクスロットであれば、前記下りリンクスロット以後のSRS送信が可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)の中から前記SRS送信スロットが決定されてよい。
【0321】
ここで、遅延/移動の後にSRS送信スロット/シンボルが(「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は/及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定によって設定された)柔軟スロット(又は、flexible symbol)である場合に、又はスロットオフセット後のスロットがULスロットであるが、遅延/移動した(追加)SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)が上りリンクシンボルではなく柔軟シンボルに(部分的に/全体的に)位置する場合に、端末及び/又は基地局動作を、次の提案3-1/3-2/3-3で記述する。
【0322】
この場合、当該柔軟スロット(flexible symbol)に対する下りリンク/上りリンク/柔軟シンボル構成が端末に設定/指示されない状況が発生すると、端末動作の曖昧さ(ambiguity)が発生し得る。又は、当該柔軟スロット(flexible symbol)の下りリンク/上りリンク/柔軟シンボル構成が端末に設定/指示されたが、前記遅延/移動した追加SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)が上りリンクシンボルではなく下りリンク/柔軟のシンボルであるか又は下りリンク/柔軟のシンボルと部分的に重なる(partially overlap)状況で端末動作の曖昧さ(ambiguity)が発生し得る。提案3によってこのような問題を解決する。
【0323】
提案3-1:当該柔軟スロット(flexible symbol)の下りリンク/上りリンク/柔軟シンボル構成を端末が認知できない場合(すなわち、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定の不在又は/及びDCIフォーマット2_0検出(detection)の不在)に、端末は、前記遅延/移動した(追加)SRSを当該柔軟スロット(flexible symbol)で送信できる。
【0324】
ここで、当該柔軟スロット(flexible symbol)でDL DCIによって端末がDLチャネル(channel)/RSを受信するように指示されると、又は当該柔軟スロット(flexible symbol)でUL DCI/RAR ULグラントによって端末がULチャネル/RSを送信するように指示されると、DLチャネル(channel)/RSの受信又はULチャネル/RSの送信が前記追加SRSとシンボルレベル(symbol level)で衝突(全体的に/部分的に)することがある。すなわち、追加SRSの送信タイミングとDL/ULチャネル/RSの送信タイミングとがシンボルレベルドメインで重なる場合に、端末は、次のオプション(option)(すなわち、例示)のうち少なくとも一つに従って動作できる。ここで、SRSをトリガーするDCIとDL/ULチャネル/RSの送信/受信を指示する(スケジュールする)DCIは互いに異なるDCIであってよい。また、DL/ULチャネル/RSの送信/受信を指示する(スケジュールする)情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング又はMAC CE)によって送信されてよい。
【0325】
ここで、(追加)SRSとシンボルレベル(symbol level)で全体的に衝突する/重なるということは、(追加)SRSが送信される1つ以上のシンボル全体が前記DLチャネル(channel)/RSの受信又はULチャネル/RSの送信と衝突する/重なるということを意味できる。(追加)SRSとシンボルレベル(symbol level)で部分的に衝突する/重なるということは、(追加)SRSが送信される1つ以上のシンボルのうちシンボルのサブセットが前記DLチャネル(channel)/RSの受信又はULチャネル/RSの送信と衝突する/重なるということを意味できる。また、ここで、下りリンクから上りリンクへのRF(radio frequency)リチューニング時間(retuning time)を考慮して、DLチャネル/RS受信の後にもリチューニング時間(すなわち、n個シンボル)では(追加)SRSと当該DLチャネル/RSとが衝突したと見なすことができる。
【0326】
本開示において、説明の便宜のために、前記衝突する/重なるか否かの判断を柔軟スロット(flexible symbol)を基準に述べるが、これに限定されるものではない。具体的に、前記衝突する/重なるか否かの判断のための領域は、前記柔軟スロット(flexible symbol)及び当該柔軟スロット(flexible symbol)でのDLチャネル/RS受信以後のリチューニング時間による領域を含むことができる。すなわち、前記DLチャネル/RS受信以後のリチューニング時間による領域に遅延/移動した追加SRS送信のためのスロット(シンボル)の全部/一部が位置する場合にも衝突と見なされてよい。
【0327】
オプション1)端末は、当該SRS送信のための柔軟スロット(flexible symbol)で、前記遅延/移動した追加SRSとDL/UL DCIによるDL/ULチャネル/RSの送信/受信とがシンボルレベル(symbol level)で衝突(全体的に/部分的に)することを期待しなくてよい。又は、端末は、当該SRS送信のための柔軟スロット(flexible symbol)でDL DCIによるDLチャネル/RS受信指示又はUL DCI/RAR ULグラントによるULチャネル/RS送信指示を期待しなくてよい。
【0328】
上述したように、端末は基地局から1つ以上のSRSリソースセットに対する設定情報を上位層シグナリングによって受信することができ、設定された1つ以上のSRSリソースセット内で1つ以上のSRSリソースセットに対する(追加)SRS送信がDCIによってトリガー(又は、指示)されてよい。
【0329】
上述したように、DCIによってトリガー(指示)されたSRSリソースセットに対するSRSは、(遅延/移動することによって)SRS送信可能なスロット(又は、SRS送信可能なスロット内1つ以上のシンボル)で送信されてよい。ここで、DCIによってトリガー(指示)されたSRSリソースセットに対するSRSが送信されるスロット(又は、SRS送信可能なスロット内1つ以上のシンボル)は、前記SRSリソースセットに対して上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって設定されるスロットオフセットに関係なく決定されてよい。また、(追加)SRSがトリガー(trigger)された時点/スロット(例えば、DCIが受信された時点/スロット)からスロットオフセット後のスロットがULスロットでなくても、端末は、SRSが送信されるスロット(又は、SRS送信可能なスロット内1つ以上のシンボル)で(追加)SRSを送信できる。
【0330】
一方、上位層シグナリング(例えば、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」設定又は/及び「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定)によって設定された下りリンクスロット及び上りリンクスロットが設定されてよく、それ以外のスロットは柔軟スロットと設定されてよい。例えば、柔軟スロットは、1つ以上の柔軟シンボルを含むスロットを意味できる。
【0331】
上述したように、DCIによってトリガー(指示)されたSRSリソースセットに対するSRSが送信されるスロット(又は、当該スロット内1つ以上のシンボル)が柔軟スロット(flexible symbol)に該当する場合に、端末は、当該SRS送信のための柔軟スロット(flexible symbol)でDL DCIによるDLチャネル/RS受信指示(すなわち、DLチャネル/RSスケジューリング)又はUL DCI/RAR ULグラントによるULチャネル/RS送信指示(すなわち、ULチャネル/RSスケジューリング)を期待しなくてよい。
【0332】
例えば、DCIによってトリガー(指示)されたSRSリソースセットに対するSRSが送信されるスロット(すなわち、SRSを送信するように決定されたスロット)が柔軟スロットに該当する場合に、端末は、当該柔軟スロットで、DL DCIによるDLチャネル/RS受信指示(すなわち、DLチャネル/RSスケジューリング)又はUL DCI/RAR ULグラントによるULチャネル/RS送信指示(すなわち、ULチャネル/RSスケジューリング)を期待しなくてよい。
【0333】
さらに他の例として、DCIによってトリガー(指示)されたSRSリソースセットに対するSRSが送信される1つ以上のシンボル(すなわち、SRSを送信するように決定された1つ以上のシンボル)が柔軟シンボルに該当する場合に、端末は、当該柔軟シンボルで、DL DCIによるDLチャネル/RS受信指示(すなわち、DLチャネル/RSスケジューリング)又はUL DCI/RAR ULグラントによるULチャネル/RS送信指示(すなわち、ULチャネル/RSスケジューリング)を期待しなくてよい。
【0334】
さらに他の例として、DCIによってトリガー(指示)されたSRSリソースセットに対するSRSが送信される1つ以上のシンボル(すなわち、SRSを送信するように決定された1つ以上のシンボル)のサブセット(すなわち、一部のシンボル)が柔軟シンボルに該当する場合に、端末は、当該柔軟シンボルで、DL DCIによるDLチャネル/RS受信指示(すなわち、DLチャネル/RSスケジューリング)又はUL DCI/RAR ULグラントによるULチャネル/RS送信指示(すなわち、ULチャネル/RSスケジューリング)を期待しなくてよい。
【0335】
オプション2-1)端末は、(追加)SRSの優先順位を下げ(deprioritize)、前記遅延/移動した(追加)SRSを全部ドロップ(drop)する。
【0336】
DCIによってトリガー(指示)されたSRSリソースセットに対するSRSが送信される柔軟スロット(flexible symbol)でDL DCIによって端末がDLチャネル(channel)/RSを受信するように又は柔軟スロット(flexible symbol)でUL DCI/RAR ULグラントによって端末がULチャネル/RSを送信するように指示されると、端末はSRSを全部ドロップしてよい。ここで、SRSが送信される柔軟スロット(柔軟シンボル)で一部のみがDL/UL DCIによるDL/ULチャネル/RSとシンボルレベル(symbol level)で重なっても、端末はSRSを全部ドロップしてよい。
【0337】
この場合、端末は、SRSを送信しない柔軟スロット(柔軟シンボル)で当該DL DCI又はUL DCI/RAR ULグラントによって指示された動作を行うことができる。
【0338】
オプション2-2)端末は、(追加)SRSの優先順位を下げ(deprioritize)、前記遅延/移動した(追加)SRSシンボルのうち、前記DL/UL DCIによるDL/ULチャネル/RSとシンボルレベル(symbol level)で重なっているシンボルのみをドロップ(drop)し、重なっていない残りシンボルではSRSを送信してよい。
【0339】
ここで、下りリンクから上りリンクへのRF(radio frequency)リチューニング時間(retuning time)を考慮して、端末はDLチャネル/RS受信以後にもリチューニング時間に(追加)SRSシンボルもドロップしてよい。
【0340】
オプション2-3)端末は、(追加)SRSの優先順位を下げ(deprioritize)、前記遅延/移動した(追加SRS)シンボルのうち前記DL/UL DCIによるDL/ULチャネル/RSとシンボルレベル(symbol level)で重ならないシンボルではSRSをそのまま送信できる。そして、残りの重なっているSRS送信シンボルは、スロットレベル(slot level)で遅延/移動後に、次の有効な(valid)スロット(例えば、ULスロット、柔軟スロット(柔軟シンボル)など)で送信する。すなわち、前記DL/UL DCIによるDL/ULチャネル/RSと重なっているSRS送信シンボルは、以後のSRS送信をために利用可能なスロット内で送信されてよい。
【0341】
ここで、下りリンクから上りリンクへのRF(radio frequency)リチューニング時間(retuning time)を考慮して、端末は、DLチャネル/RS受信以後にもリチューニング時間に(追加)SRSシンボルも遅延/移動させることができる。
【0342】
オプション2-4)端末は、(追加)SRSの優先順位を下げ(deprioritize)、前記遅延/移動した(追加)SRSをさらにスロットレベル(slot level)で遅延/移動後に、次の有効な(valid)スロット(例えば、ULスロット、柔軟スロット(柔軟シンボル)など)で送信されてよい。例えば、前記DL/UL DCIによるDL/ULチャネル/RSと一部のSRS送信シンボルとが重なっても、SRS全部が以後のSRS送信をために利用可能なスロット内で送信されてよい。
【0343】
上述したオプション2-3と2-4における更なる(2番目の)遅延/移動後に(追加)SRSを送信する動作において、端末は、RRC設定での(追加)SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)をそのまま維持し、次の有効な(valid)スロットで(追加)SRSを送信できる。例えば、最初の遅延/移動後に決定されたSRS送信スロット内でシンボルレベル位置がk番目のシンボルであった場合に、更なる遅延/移動後に決定されたSRS送信スロット内でも同一にシンボルレベル位置はk番目のシンボルに該当し得る。
【0344】
又は、端末は、次の有効な(valid)スロットにおいて、i)最も早い(earliest)からSRSを送信し始めるか、ii)(他のチャネルを送信して残った)有効なシンボルのうち最も早い(earliest)シンボルからSRSを送信し始めてよい。ここで、前記i)動作又はii)動作は基地局によって設定/指示されてよい。
【0345】
オプション3)端末は、前記遅延/移動した(追加)SRSをトリガーしたDCIとDL/ULチャネル/RSの送信/受信を指示したDCIのうち、直近(latest)(すなわち、より遅く)DCIによって指示された方の優先順位を上げる(prioritize)ことができる。そして、優先順位の低い動作(すなわち、先にDCIによって指示されたSRS送信又はDL/ULチャネル/RSの送信/受信)は、上述したオプション2の方法(すなわち、オプション2-1/2-2/2-3/2-4)のうち一つに従うことができる。
【0346】
例えば、遅延/移動した追加SRSをトリガーするDCIがDL/ULチャネル/RSの受信/送信を指示したDCIよりも最近に受信された場合に、追加SRSが優先するように、端末は上記のオプション2-1に従ってDL/ULチャネル/RSの受信/送信をドロップしてよい。
【0347】
前述したオプションの動作(オプション1/2-1/2-2/2-3/2-4/3)は、一般(normal)ULスロットで(遅延/移動した)追加SRSが(UL DCIによって指示された)ULチャネル/RSとシンボルレベル(symbol level)で衝突する場合にも適用されてよい。
【0348】
提案3-2:柔軟スロット(flexible symbol)の下りリンク/上りリンク/柔軟シンボル構成を、スロット設定と関連した端末特定の設定情報(すなわち、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定)によって端末が認知した場合に、端末は、前記遅延/移動した(追加)SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)が上りリンク/柔軟と設定されたシンボルのサブセット(subset)内にある時に限って、前記(追加)SRSを送信できる。言い換えると、前記遅延/移動した(追加)SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)が前記スロット設定と関連した端末特定の設定情報によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルに含まれる場合に、端末は、SRSを当該シンボルで送信できる。すなわち、前記スロット設定と関連した端末特定の設定情報によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボル内でのみ前記1つ以上のSRS送信シンボルが決定されてよい。
【0349】
又は、前記遅延/移動した追加SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)が下りリンクと設定されたシンボルと重なる場合に、端末は、前記オプション2の動作(2-1/2-2/2-3/2-4)/オプション3の動作を行うことができる。例えば、SRSの優先順位を下げ(deprioritize)、SRS全部をドロップすることもでき(オプション2-1)、又は下りリンクと設定されたシンボルと重なるSRSのみをドロップすることもできる(オプション2-2)。又は、SRSの優先順位を下げ(deprioritize)、さらに、スロットレベル(slot level)で遅延/移動し、SRS送信が可能なスロットで前記SRSを送信するか(オプション2-4)、又は下りリンクと設定されたシンボルと重なるSRSのみをSRS送信が可能なスロットで送信することもできる(オプション2-3)。前記スロット設定と関連した端末特定の設定情報とSRS送信をトリガーするDCIとの時間的先後関係を考慮して、端末はオプション3のような動作を行うこともできる。
【0350】
仮に、前記端末特定設定情報によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルのサブセット(subset)内で(上位層シグナリングによる又はUL DCI/RAR ULグラントによる)前記SRSが送信される1つ以上のシンボルとULチャネル/RSとがシンボルレベル(symbol level)で衝突(fully/partially)する場合に、端末は、前記オプション1/オプション2(2-1/2-2/2-3/2-4)/オプション3のような動作を行うことができる。
【0351】
例えば、上記のオプション1のように、端末は上りリンク/柔軟と設定されたシンボルのサブセット(subset)内でSRSが送信される上りリンク/柔軟シンボルでは、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング又はMAC CE)による又はUL DCI/RAR ULグラントによるULチャネル/RS送信指示(すなわち、ULチャネル/RSスケジューリング)を期待しなくてよい。
【0352】
前記提案3-2の動作により、上位層によって柔軟スロット(柔軟シンボル)のシンボル構成が半静的(semi-static)に設定されているので、追加SRSの予期せぬ遅延/移動によって下りリンクシンボルと設定された位置にSRSが位置し得るという問題を解決することができる。
【0353】
提案3-3:柔軟スロット(flexible symbol)において端末のDCIフォーマット2_0検出(detection)からSFIフィールド(又は、SFI-index指示)によって下りリンク/上りリンク/柔軟シンボル構成を端末が認知した場合に、端末は、前記遅延/移動した(追加)SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)がSFIフィールド(又は、SFI-index指示)によって上りリンク/柔軟と指示されたシンボルのサブセット(subset)内にある時に限って、前記(追加)SRSを送信できる。言い換えると、前記遅延/移動した(追加)SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)がSFIフィールド(又は、SFI-index指示)によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルに含まれる場合に、端末は、SRSを当該シンボルで送信できる。すなわち、SFIフィールド(又は、SFI-index指示)によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボル内でのみ前記1つ以上のSRS送信シンボルが決定されてよい。
【0354】
又は、端末は、前記遅延/移動した(追加)SRSのシンボルレベル位置(symbol level position)に対して、SFIフィールド(又は、SFI-index指示)によって上りリンク/柔軟と指示されることを期待できる。
【0355】
仮に、前記上りリンク/柔軟と指示されたシンボルのサブセット(subset)内で(上位層シグナリングによる又はUL DCI/RAR ULグラントによる)前記SRSが送信される1つ以上のシンボルとULチャネル/RSとがシンボルレベル(symbol level)で衝突(fully/partially)する場合に、端末は、前記オプション1/オプション2(2-1/2-2/2-3/2-4)/オプション3のような動作を行うことができる。
【0356】
端末は、SFIフィールド(又は、SFI-index指示)に上りリンク/柔軟と設定されたシンボルのサブセット(subset)内でSRSが送信される上りリンク/柔軟シンボルでは、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング又はMAC CE)による又はUL DCI/RAR ULグラントによるULチャネル/RS送信指示(すなわち、ULチャネル/RSスケジューリング)を期待しなくてよい。
【0357】
遅延/移動した(追加)SRSが非周期的SRSであれば、柔軟スロット(flexible symbol)で送信されることが基地局にとって分かる。したがって、前記提案3-3の動作により、基地局は、DCIフォーマット2_0によって動的に(dynamic)当該スロット(シンボル)で(追加)SRSの位置が上りリンク/柔軟シンボルに位置するようにSFI-index指示を行うことができ、端末は、その通りに期待できるという長所がある。
【0358】
上述した方法2の提案3(提案3-1/3-2/3-3)は、(追加)SRSがクロスキャリアスケジューリング(cross-carrier scheduling)される場合及びキャリア併合(CA:carrier aggregation)状況でも拡張適用可能である。すなわち、互いに異なるキャリア上でのSRSの送信スロット(又は、シンボル)とそれ以外の下りリンク/上りリンクとの衝突/重複を防止することができる。
【0359】
上述した方法2の提案3(提案3-1/3-2/3-3)は、(追加SRS)の他にも、特定UL RS/チャネルの送信及び当該UL RS/チャネルが特定DL/UL RS/チャネルと衝突する場合に対して拡張適用可能である。
【0360】
実施例2
【0361】
方法3:CA(Carrier Aggregation)状況で追加SRSとPUSCHとの衝突及び/又はSRS間の衝突に対するUE動作
【0362】
既存Rel-15までのLTEにおいて、1つのサービングセル(serving cell)内でSRSとPUSCHとが衝突するようになる場合に、又は互いに異なるサービングセル上に送信されるSRSとPUSCHとが衝突する場合に、PUSCHに相対的に高い優先順位(high priority)を置き、SRSがドロップされた。
【0363】
また、UEの能力(capability)によって、CA状況で互いに異なるサービングセル上にSRSとPUSCHが同時に(例えば、同一サブフレームで)スケジュールされる場合に、SRSとPUSCH送信電力(power)の和によって動作が決定される。仮に、SRSとPUSCH送信電力の和が当該UEの最大送信電力を超えないと、端末は、互いに異なるセル(cell)のSRSとPUSCHを同時送信できる。一方、仮にSRSとPUSCH送信電力の和が当該UEの最大送信電力を超えると、端末はPUSCHを優先してSRSの電力をクリッピング(clipping)してスケールダウン(scale down)して同時送信するか又はSRS自体をドロップしてよい。
【0364】
これと違い、Rel-16及びそれ以降の向上したUEのCA状況で追加SRSとPUSCHとの衝突に対するUE動作について提案する。
【0365】
提案1:UEの単一サービングセル状況或いはCA状況で、同一のサービングセル上で追加SRSとPUSCHが同時に(例えば、同一サブフレーム又はスロットで)スケジュールされることにより同一時点に衝突(collision)が発生する場合に、UEは、追加SRSに相対的に高い優先順位(high priority)を置いてPUSCHをドロップし、追加SRSを送信することができる。また、CA状況で互いに異なるサービングセル上で追加SRSとPUSCHが同時に(例えば、同一サブフレーム又はスロットで)スケジュールされることにより同一時点に衝突(collision)が発生する場合に、UEは、PUSCHに相対的に高い優先順位(high priority)を置いて追加SRSをドロップし、PUSCHを送信することができる。
【0366】
上述した方法3の提案1では、UEの単一サービングセル或いはCA状況で、同一サービングセル上での追加SRSとPUSCHとの衝突が発生する時に、UEがPUSCHをドロップする動作を提案する。また、互いに異なるセル間の衝突が発生する時に、UEがSRSをドロップする動作を提案する。同一サービングセル上での衝突に対しては、基地局がDL情報取得のために追加SRSを設定/指示したが、PUSCHとの衝突がおきたエラーケース(error case)と見なし、UE動作を明確に定める効果がある。互いに異なるセル間の衝突に対しては、既存LTEと同様に、PUSCHに載せられた情報(データ、DL HARQフィードバックなど)を優先視して保護する効果がある。
【0367】
提案2:UEの最大送信電力(power)に対する能力(capability)に基づいてUEの動作が決定されてよい。CA状況で互いに異なるサービングセル上で追加SRSとPUSCHが同時に(例えば、同一サブフレーム又はスロットで)スケジュールされることにより同一時点に衝突(collision)が発生する場合に、次のように動作する。仮に追加SRSとPUSCH送信電力の和が当該UEの最大送信電力を超えないと、互いに異なるセルの追加SRSとPUSCHを同時に送信できる。一方、仮に追加SRSとPUSCH送信電力の和が当該UEの最大送信電力を超えると、追加SRSに相対的に高い優先順位(high priority)を置いてPUSCHの送信電力をスケールダウン(scale down)して同時送信するか、又はPUSCH自体をドロップ(drop)させてよい(すなわち、PUSCHを送信しない。)。
【0368】
また、このような追加SRSとPUSCHの同時送信が可能か否かに対して別個のUE能力(capability)が定義され、UEは、当該能力に対して基地局に報告できる。
【0369】
さらに、基地局はUEに、かかる追加SRSとPUSCHとの同時送信の可否に対して設定/指示できる。当該設定/指示によって同時送信が可能であると指示されると、UEは、(PUSCHの送信電力をスケールダウン(scale down)してでも)追加SRSとPUSCHを同時送信できる。又は、当該設定/指示によって同時送信が不可能であると指示されると、UEは、上のようにPUSCH自体をドロップしてよい。
【0370】
上述した方法3の提案2では、CA状況で互いに異なるサービングセル上で追加SRSとPUSCHが同時に設定/指示される場合に、UE動作の曖昧さ(ambiguity)を解消する効果を得ることができる。また、既存LTEとは違い、DLスケジューリングのための情報取得又はDL CSI情報取得のための追加SRSを優先視して同時送信及びドロッピング規則(dropping rule)を定義する効果がある。
【0371】
提案3:UEのCA状況において、互いに異なるサービングセル上で追加SRSとUpPTSのSRSが同時に(例えば、同一サブフレーム又はスロットで)設定/指示されて衝突(collision)が発生する場合に、UEは、追加SRSを優先(prioritize)して追加SRSを送信できる。
【0372】
又は、衝突(collision)が発生した追加SRSのシンボルの数とUpPTSのSRSのシンボルの数を比較し、UEは、相対的に多いシンボル数が割り当てられたSRSを送信し、相対的に少ないシンボル数が割り当てられたSRSをドロップしてよい。仮に、同一のシンボル数を有する場合に、UEは追加SRSを送信し、UpPTSのSRSをドロップしてよい。或いは、同一のシンボル数を有すると、UEは、優先順位が相対的に高い(PCell(primary cell)>PSCell(primary secondary cell)>SCell(secondary cell)、及び/又はMCG(master cell group)>SCG(secondary cell group))セル/セルグループのSRSを送信し、低いセル/セルグループのSRSをドロップしてよい。
【0373】
また、UEのCA状況において、互いに異なるサービングセル上で追加SRSが同時に(例えば、同一サブフレーム又はスロットで)設定/指示されて衝突(collision)が発生する場合に、UEは、優先順位が相対的に高い(PCell>PSCell>SCell、及び/又はMCG>SCG)セル/セルグループの追加SRSを送信し、低いセル/セルグループの追加SRSをドロップしてよい。衝突(collision)が起きた追加SRSのシンボル数を比較することによって、UEは、相対的に少ないシンボル数を持つSRSの優先順位を下げて(deprioritize)ドロップすることができる。
【0374】
また、前記互いに異なるサービングセル上での追加SRSとUpPTSのSRSとの衝突及び/又は互いに異なるサービングセル上での追加SRS間の衝突において、両体(entity)(例えば、SRS)の同時送信の可否に対して別個のUE能力(capability)が定義され、UEは、当該能力に対して基地局に報告できる。仮に、当該UE能力において前記衝突する両固体(entity)(例えば、SRS)の送信電力の和が当該UEの最大送信電力を超えないと、UEは、互いに異なるセルの両固体を同時送信できる。一方、前記衝突する両固体の送信電力の和が当該UEの最大送信電力を超えると、上述した方法3の提案3の優先順位規則(priority rule)に従って優先順位が下がった(deprioritize)個体の送信電力をスケールダウン(scale down)して同時に送信するか、又は優先順位が下がった(deprioritize)個体をドロップしてよい。さらに、基地局はUEに、かかる両固体の同時送信の可否に対して設定/指示できる。
【0375】
上述した方法3の提案3は、UEのCA状況においてセル別に異なるTDD構成(すなわち、UL-DL構成)を有するとき、追加SRSとUpPTSのSRSとが衝突する時のUE動作の曖昧さ(ambiguity)を解消する効果がある。また、互いに異なるサービングセル上で追加SRS同士が衝突する場合のUE動作の曖昧さ(ambiguity)を解消する効果がある。例えば、13個のシンボル(すなわち、シンボルインデックス0~12)の追加SRSが最後の2個のシンボル(すなわち、シンボルインデックス12、13)のUpPTSのSRSと衝突する場合に、重なっている1つのシンボルのために追加SRSがドロップされると、リソース活用側面で浪費であるといえる。したがって、シンボル数によってドロッピング規則(dropping rule)を定義することによってリソース浪費を最小化する効果がある。
【0376】
基地局-端末間動作において、上述した方法3の提案1又は提案2又は提案3が独立に適用されてよく、また、方法3の提案1、2、3のうち2つ以上の任意の組合せで適用されてもよい。
【0377】
図9は、本開示の一実施例に係る上りリンク送信を行う方法に対する基地局と端末間のシグナリング手順を例示する図である。
【0378】
図9では、先に提案した実施例1(方法1、方法2)、実施例2(方法3)に基づく端末と基地局間のシグナリング手順を例示する。図9の例示は、説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を制限するものではない。図9で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によってドロップされてよい。また、図9で、基地局と端末は一例示に過ぎず、図13で例示されている装置によって具現されてよい。例えば、図13のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、SRS関連設定情報、UL/DLスケジューリングのためのDCI、追加SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCH、PHICHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に記憶するように制御することができる。
【0379】
図9では、上述した実施例1の方法1、方法2、及び/又は実施例2の方法3で説明された方式に基づいてUEが上りリンク送信(例えば、ULチャネル、追加SRSなど)を行う場合が仮定される。
【0380】
図9を参照すると、基地局(BS:base station)は端末(UE:user equipment)にSRS関連設定情報を送信することができる(S901)。
【0381】
すなわち、UEは基地局からSRS関連設定情報を受信することができる。
【0382】
ここで、上述した方法1~方法3のように、SRS関連設定情報は、SRS(例えば、追加SRS、UpPts SRSなど)送信と関連した情報を含むことができる。例えば、SRS送信と関連した情報の一例として、SRSが送信される時間(スロット及び/又はシンボル)/周波数/空間リソースに関する情報、SRSが設定されるセル情報、周期的SRSの場合に周期、反復回数に関する情報、非周期的SRSの場合にスロットオフセットなどを含むことができる。
【0383】
また、上述した方法2のように、SRS関連設定情報は、追加SRSを送信可能なサブフレーム(又は、スロット)及び/又は追加SRSを優先(prioritize)するサブフレーム(又は、スロット)に関する情報を含むことができる。
【0384】
SRSは、周期的送信、半持続的(semi-persistent)送信、非周期的(aperiodic)送信の少なくともいずれか一つであってよい。
【0385】
ここで、SRS関連設定情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)及び/又は動的シグナリング(例えば、MAC CE又はDCI)によって送信されてよい。例えば、RRCシグナリングの場合、SRS関連設定情報はSoundingRS-UL-Config情報要素(IE:information element)及び/又はSRS-config IEを含むことができる。
【0386】
基地局は、SRS及び/又はULチャネル(又は、DLチャネル)などの送信と関連したDCIを(PDCCHを介して)UEに送信できる(S902)。
【0387】
すなわち、UEは基地局からSRS及び/又はULチャネル(又は、DLチャネル)などの送信と関連したDCIを(PDCCHを介して)受信することができる。
【0388】
ここで、DCIは、上述した方法1~方法3におけるDCI(すなわち、DLチャネルスケジューリングのためのDCI、ULチャネルスケジューリングのためのDCI)に該当し得る。
【0389】
また、非周期的SRS送信の場合、上記の方法2及び/又は方法3で記述された通り、S902段階でDCIによってSRS送信がトリガーされてよい。
【0390】
また、上記の方法2のように、DCIは、追加SRSに対するスロットオフセットを指示でき、及び/又は、DCIは、トリガーされるSRSが上りリンクチャネルわりも優先するか否かを示すことができる。
【0391】
UEは、受信したSRS関連設定情報及びDCIに基づいて、SRS及び/又はULチャネルを送信できる(S903)。
【0392】
例えば、上記の方法1の提案に先立ち、S902段階で、DLチャネルをスケジュールするDCIによって追加SRSがトリガーされた場合に、上記の方法2の提案1-1及び/又は提案1’-1によってSRSの送信タイミング(例えば、サブフレーム及び/又はスロット)が決定されてよい。
【0393】
又は、上記の方法1の提案に先立ち、S902段階で、ULチャネルをスケジュールするDCIによって追加SRSがトリガーされた場合に、上記の方法2の提案1-2及び/又は提案1’-2によって、ULチャネル及び/又はSRSの送信タイミング(例えば、サブフレーム及び/又はスロット)が決定されてよい。
【0394】
ここで、上記の方法2の提案1’-2のように、ULチャネルと追加SRS送信スロットとが異なるか又はULチャネルと追加SRSとがシンボルレベルで衝突しないと、UEは、ULチャネルと追加SRSの両方を送信できる。ただし、上記の方法2の提案1’-2のように、ULチャネルと追加SRS送信スロットが同一であり、当該スロット内でシンボルレベルで衝突すると、UEは、当該スロットでPUSCHを送信し、SRS送信は遅延/移動させてよい。
【0395】
また、上記の方法2の提案2及び/又は2’のように、ULチャネルと追加SRSの送信サブフレーム(又は、スロット)が同一であるか又はULチャネルと追加SRSがシンボルレベルで衝突する場合に、UEは、当該サブフレーム(又は、スロット)が、あらかじめ設定されたSRS送信が優先するサブフレーム(又は、シンボル)であるか否かによって、SRSとULチャネル間の優先順位が定められてよい。ここで、SRS送信が優先するサブフレーム(又は、シンボル)である場合に、上記の方法2の提案2’のように、本開示に係る「優先順位規則(priority rule)」によってSRSとULチャネル間の優先順位が定められてよい。
【0396】
また、上述した方法3のように、UEは、単一サービングセル或いはCAが設定された状況で、同一サービングセル上で追加SRSとPUSCHが同時にスケジュールされて衝突が発生する場合に、方法3の提案1の動作が行われてよい。また、UEは、CAが設定された状況で、互いに異なるサービングセル上で追加SRSとPUSCHが同時にスケジュールされて衝突する場合に、方法3の提案2の動作が行われてよい。また、UEは、CAが設定された状況で、互いに異なるサービングセル上で追加SRSとUpPTSのSRSが同時に設定/指示されて衝突する場合に、方法3の提案3の動作が行われてよい。
【0397】
その後、図9では例示されていないが、基地局は、UEからS903段階で受信したPUSCHに対するACK/NACKを(PHICHを介して)UEに送信できる。すなわち、UEは、S903段階で送信したPUSCHに対するACK/NACKを(PHICHを介して)基地局から受信することができる。ここで、当該セルに設定されたDL/UL設定(又は、TDD設定)が1/2/3/4/5である場合に、上記の方法1の提案1による動作が行われてよい。また、当該セルに設定されたDL/UL設定(又は、TDD設定)が0/6である場合に、上記の方法1の提案2による動作が行われてよい。また、当該セルに設定されたDL/UL設定(又は、TDD設定)とは関係なく、上記の方法1の提案3による動作が行われてよい。
【0398】
図10は、本開示の一実施例に係る上りリンク送信を行う方法に対する基地局と端末間のシグナリング手順を例示する図である。
【0399】
図10では、先に提案した実施例1(方法1、方法2)、実施例2(方法3)に基づく端末と基地局間のシグナリング手順を例示する。図10の例示は、説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を制限するものではない。図10で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によってドロップされてよい。また、図10で基地局と端末は一例示に過ぎず、図13に例示されている装置によって具現されてよい。例えば、図13のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、SRS関連設定情報、UL/DLスケジューリングのためのDCI、追加SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCH、PHICHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に記憶するように制御することができる。
【0400】
図10を参照すると、基地局(BS:base station)は端末(UE:user equipment)にスロット設定のための第1設定情報を送信できる(S1001)。
【0401】
すなわち、UEは基地局からスロット設定のための第1設定情報を受信することができる。
【0402】
ここで、第1設定情報は、下りリンク/上りリンクTDD設定情報を意味できる。言い換えると、第1設定情報は、TDDにおいて下りリンクスロット、上りリンクスロット、柔軟(flexible)のスロットを設定するための情報を意味できる。第1設定情報は、セル特定の設定情報(例えば、「tdd-UL-DLConfigurationCommon」)であるか、端末特定の設定情報(例えば、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」)であるか、又はこれら両方ともを含むこともできる。また、第1設定情報は、スロットフォーマット指示子(SFI:Slot Format Indicator)を搬送するDCIフォーマット2_0を含むことができる。
【0403】
基地局(BS:base station)は端末(UE:user equipment)にSRS関連設定情報を送信できる(S1002)。
【0404】
すなわち、UEは基地局からSRS関連設定情報を受信することができる。
【0405】
SRS関連設定情報は、1つ以上のSRSリソースセットに関する情報を含むことができ、1つ以上のSRSリソースセットのそれぞれに対するSRSリソースに関する情報も含むことができる。
【0406】
ここで、上述した方法1~方法3のように、SRS関連設定情報は、SRS(例えば、追加SRS、UpPts SRSなど)送信と関連した情報を含むことができる。例えば、SRS送信と関連した情報の一例として、SRSが送信される時間(スロット及び/又はシンボル)/周波数/空間リソースに関する情報、SRSが設定されるセル情報、周期的SRSの場合に周期、反復回数に関する情報、非周期的SRSの場合にスロットオフセットなどを含むことができる。
【0407】
また、上述した方法2のように、SRS関連設定情報は、追加SRSを送信可能なサブフレーム(又は、スロット)及び/又は追加SRSを優先(prioritize)するサブフレーム(又は、スロット)に関する情報を含むことができる。
【0408】
SRSは、周期的送信、半持続的(semi-persistent)送信、非周期的(aperiodic)送信の少なくともいずれか一つであってよい。
【0409】
ここで、SRS関連設定情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)及び/又は動的シグナリング(例えば、MAC CE又はDCI)によって送信されてよい。例えば、RRCシグナリングの場合、SRS関連設定情報はSoundingRS-UL-Config情報要素(IE:information element)及び/又はSRS-config IEを含むことができる。
【0410】
基地局は、SRS及び/又はULチャネル(又は、DLチャネル)などの送信と関連したDCIを(PDCCHを介して)UEに送信できる(S1003)。
【0411】
すなわち、UEは基地局からSRS及び/又はULチャネル(又は、DLチャネル)などの送信と関連したDCIを(PDCCHを介して)受信することができる。
【0412】
ここで、DCIは、上述した方法1~方法3におけるDCI(すなわち、DLチャネルスケジューリングのためのDCI、ULチャネルスケジューリングのためのDCI)に該当し得る。
【0413】
また、非周期的SRS送信の場合、上記の方法2及び/又は方法3で記述された通り、S1003段階でDCIによってSRS送信がトリガーされてよい。
【0414】
ここで、上記の方法2の提案3(3-1/3-2/3-3)のように、DCIは、SRS関連設定情報によって設定された1つ以上のSRSリソースセットのうち1つ以上のSRSリソースセットに対するSRS送信をトリガーできる。
【0415】
UEは、受信したSRS関連設定情報及びDCIに基づいて、SRS及び/又はULチャネルを送信できる(S1004)。
【0416】
UEは、S1003段階でトリガーされたSRSリソースセット内で(すなわち、SRSリソースセットに含まれた全てのSRSリソース内で)SRSを基地局に送信できる。
【0417】
ここで、上述した方法2の提案によって、SRSの送信タイミング(例えば、サブフレーム及び/又はスロット及び/又はシンボル)が決定されてよい。
【0418】
例えば、上述した方法2の提案3-1のように、SRS送信スロットは、DCIによってトリガーされたSRSリソースセットに設定されたスロットオフセット(slot offset)に関係なく、前記SRSの送信のために利用可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)の中から決定されてよい。
【0419】
また、上述した方法2の提案3-1のように、SRS送信スロットは、前記DCIの受信からDCIによってトリガーされたSRSリソースセットに設定されたスロットオフセット(slot offset)以後のスロットが上りリンクスロットでなくても、前記SRSの送信のために利用可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)の中から決定されてよい。
【0420】
SRS送信をために利用可能なスロット内で定められたSRSのシンボルレベル位置(symbol level position)(すなわち、1つ以上のSRS送信シンボル)が、先のS1001段階の第1設定情報によって柔軟シンボルと設定されたシンボルに(部分的に/全体的に)位置することがある。
【0421】
すなわち、1つ以上のSRS送信シンボル全体が、柔軟シンボルと設定されたシンボルに位置することがある。この場合、上述した方法2の提案3-1のオプション1によって、端末は、1つ以上のSRS送信シンボル全体で、上位層シグナリングによる又は他のDCIによる下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を期待しなくてよい。すなわち、基地局は、1つ以上のSRS送信シンボル全体で下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を行わなくてよい。又は、上述した方法2の提案3-1のオプション2、3によって、下りリンク/上りリンク送信のスケジューリングは許容されるが、1つ以上のSRS送信シンボルとスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信とが重なる/衝突する場合に、SRS送信とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信間の優先順位を考慮してドロップ/遅延動作が行われる。
【0422】
又は、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部が、柔軟シンボルと設定されたシンボルに位置することがある。この場合、上述した方法2の提案3-1のオプション1のように、端末は、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)で下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を期待しなくてよい。すなわち、基地局は、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)で、上位層シグナリングによる又は他のDCIによる下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を行わなくてよい。又は、上述した方法2の提案3-1のオプション2、3のように、下りリンク/上りリンク送信のスケジューリングは許容されるが、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信とが重なる/衝突する場合に、SRS送信とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信間の優先順位を考慮してドロップ/遅延動作が行われる。
【0423】
また、上記の方法2の提案3-2のように、1つ以上のSRS送信シンボルが、スロット設定と関連した端末特定の設定情報(すなわち、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定)によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルに含まれる場合に、端末は、当該1つ以上のSRS送信シンボルでSRSを送信できる。そして、上述した提案3-1のオプション動作が行われてよい。
【0424】
また、上記の方法2の提案3-3のように、1つ以上のSRS送信シンボルが、DCIフォーマット2_0のSFIフィールド(又は、SFI-index指示)によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルに含まれる場合に、端末は、当該1つ以上のSRS送信シンボルでSRSを送信できる。そして、上述した提案3-1のオプション動作が行われてよい。
【0425】
図11は、本開示の一実施例に係るSRS送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
【0426】
図11では、先に提案した実施例1(方法1、方法2)、実施例2(方法3)に基づく端末の動作を例示する。図11の例示は、説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を制限するものではない。図11で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によってドロップされてよい。また、図11で、端末は一例示に過ぎず、図13に例示されている装置によって具現されてよい。例えば、図13のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、SRS関連設定情報、UL/DLスケジューリングのためのDCI、追加SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCH、PHICHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に記憶するように制御することができる。
【0427】
図11を参照すると、端末は基地局からスロット設定のための設定情報を受信することができる(S1101)。
【0428】
ここで、スロット設定のための設定情報は、下りリンク/上りリンクTDD設定情報を意味できる。言い換えると、スロット設定のための設定情報は、TDDにおいて下りリンクスロット、上りリンクスロット、柔軟(flexible)スロットを設定するための情報を意味できる。スロット設定のための設定情報は、セル特定の設定情報(例えば、「tdd-UL-DLConfigurationCommon」)であるか、端末特定の設定情報(例えば、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」)であるか、又はこれら両方ともを含むこともできる。また、スロット設定のための設定情報は、スロットフォーマット指示子(SFI:Slot Format Indicator)を搬送するDCIフォーマット2_0を含むことができる。
【0429】
端末は基地局から、SRSの送信をトリガーするDCIを(PDCCHを介して)受信することができる(S1102)。
【0430】
ここで、DCIは、上述した方法1~方法3におけるDCI(すなわち、DLチャネルスケジューリングのためのDCI、ULチャネルスケジューリングのためのDCI)に該当し得る。
【0431】
ここで、上記の方法2の提案3(3-1/3-2/3-3)のように、DCIは、SRS関連設定情報によって設定された1つ以上のSRSリソースセットのうち1つ以上のSRSリソースセットに対するSRS送信をトリガーできる。
【0432】
UEはSRSを基地局に送信することができる(S1103)。
【0433】
UEは、S1102段階でトリガーされたSRSリソースセット内で(すなわち、SRSリソースセットに含まれた全てのSRSリソース内で)SRSを基地局に送信することができる。
【0434】
ここで、上述した方法2の提案によって、SRSの送信タイミング(例えば、サブフレーム及び/又はスロット及び/又はシンボル)が決定されてよい。
【0435】
例えば、上述した方法2の提案3-1のように、SRS送信スロットは、DCIによってトリガーされたSRSリソースセットに設定されたスロットオフセット(slot offset)に関係なく、前記SRSの送信のために利用可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)の中から決定されてよい。
【0436】
また、上述した方法2の提案3-1のように、SRS送信スロットは、前記DCIの受信からDCIによってトリガーされたSRSリソースセットに設定されたスロットオフセット(slot offset)以後のスロットが上りリンクスロットでなくても、前記SRSの送信のために利用可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)の中から決定されてよい。
【0437】
SRS送信をために利用可能なスロットの中から決定されたSRS送信スロット内でSRS送信のための1つ以上のSRS送信シンボルが定められてよい。ここで、定められたSRSのシンボルレベル位置(symbol level position)(すなわち、1つ以上のSRS送信シンボル)が先にS1101段階の1設定情報によって柔軟シンボルと設定されたシンボルに(部分的に/全体的に)位置することがある。
【0438】
例えば、1つ以上のSRS送信シンボル全体が柔軟シンボルと設定されたシンボルに位置することがある。この場合、上述した方法2の提案3-1のオプション1によって、端末は、1つ以上のSRS送信シンボル全体で、上位層シグナリングによる又は他のDCIによる下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を期待しなくてよい。すなわち、基地局は、1つ以上のSRS送信シンボル全体で下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を行わなくてよい。又は、上述した方法2の提案3-1のオプション2、3によって、下りリンク/上りリンク送信のスケジューリングは許容されるが、1つ以上のSRS送信シンボルとスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信とが重なる/衝突する場合に、SRS送信とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信間の優先順位を考慮してドロップ/遅延動作が行われる。
【0439】
又は、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部が、柔軟シンボルと設定されたシンボルに位置することがある。この場合、上述した方法2の提案3-1のオプション1のように、端末は、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)で下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を期待しなくてよい。すなわち、基地局は1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)で、上位層シグナリングによる又は他のDCIによる下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を行わなくてよい。又は、上述した方法2の提案3-1のオプション2、3のように、下りリンク/上りリンク送信のスケジューリングは許容されるが、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信とが重なる/衝突する場合に、SRS送信とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信間の優先順位を考慮してドロップ/遅延動作が行われる。
【0440】
また、上記の方法2の提案3-2のように、1つ以上のSRS送信シンボルが、スロット設定と関連した端末特定の設定情報(すなわち、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定)によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルに含まれる場合に、端末は、当該1つ以上のSRS送信シンボルでSRSを送信できる。そして、上述した提案3-1のオプション動作が行われてよい。
【0441】
また、上記の方法2の提案3-3のように、1つ以上のSRS送信シンボルが、DCIフォーマット2_0のSFIフィールド(又は、SFI-index指示)によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルに含まれる場合に、端末は、当該1つ以上のSRS送信シンボルでSRSを送信できる。そして、上述した提案3-1のオプション動作が行われてよい。
【0442】
図12は、本開示の一実施例に係るSRS送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
【0443】
図12では、先に提案した実施例1(方法1、方法2)、実施例2(方法3)に基づく基地局の動作を例示する。図12の例示は、説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を制限するものではない。図12で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によってドロップされてよい。また、図12で基地局は一例示に過ぎず、図13に例示されている装置によって具現されてよい。例えば、図13のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、SRS関連設定情報、UL/DLスケジューリングのためのDCI、追加SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCH、PHICHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に記憶するように制御することができる。
【0444】
図12を参照すると、基地局は端末にスロット設定のための設定情報を送信できる(S1201)。
【0445】
ここで、スロット設定のための設定情報は、下りリンク/上りリンクTDD設定情報を意味できる。言い換えると、スロット設定のための設定情報は、TDDにおいて下りリンクスロット、上りリンクスロット、柔軟(flexible)スロットを設定するための情報を意味できる。スロット設定のための設定情報はセル特定の設定情報(例えば、「tdd-UL-DLConfigurationCommon」)であるか、端末特定の設定情報(例えば、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」)であるか、又はこれら両方ともを含むこともできる。また、スロット設定のための設定情報は、スロットフォーマット指示子(SFI:Slot Format Indicator)を搬送するDCIフォーマット2_0を含むことができる。
【0446】
基地局は端末に、SRSの送信をトリガーするDCIを(PDCCHを介して)送信できる(S1202)。
【0447】
ここで、DCIは、上述した方法1~方法3におけるDCI(すなわち、DLチャネルスケジューリングのためのDCI、ULチャネルスケジューリングのためのDCI)に該当し得る。
【0448】
ここで、上記の方法2の提案3(3-1/3-2/3-3)のように、DCIは、SRS関連設定情報によって設定された1つ以上のSRSリソースセットのうち1つ以上のSRSリソースセットに対するSRS送信をトリガーできる。
【0449】
基地局は端末からSRSを受信することができる(S1203)。
【0450】
基地局は、S1202段階でトリガーされたSRSリソースセット内で(すなわち、SRSリソースセットに含まれた全てのSRSリソース内で)SRSを端末から受信することができる。
【0451】
ここで、上述した方法2の提案によって、SRSの送信タイミング(例えば、サブフレーム及び/又はスロット及び/又はシンボル)が決定されてよい。
【0452】
例えば、上述した方法2の提案3-1のように、SRS送信スロットは、DCIによってトリガーされたSRSリソースセットに設定されたスロットオフセット(slot offset)に関係なく、前記SRSの送信のために利用可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)の中から決定されてよい。
【0453】
また、上述した方法2の提案3-1のように、SRS送信スロットは、前記DCIの受信からDCIによってトリガーされたSRSリソースセットに設定されたスロットオフセット(slot offset)以後のスロットが上りリンクスロットでなくても、前記SRSの送信のために利用可能なスロット(例えば、上りリンクスロット、柔軟スロット)の中から決定されてよい。
【0454】
SRS送信をために利用可能なスロットの中から決定されたSRS送信スロット内でSRS送信のための1つ以上のSRS送信シンボルが定められてよい。ここで、定められたSRSのシンボルレベル位置(symbol level position)(すなわち、1つ以上のSRS送信シンボル)が、先にS1101段階の1設定情報によって柔軟シンボルと設定されたシンボルに(部分的に/全体的に)位置することがある。
【0455】
例えば、1つ以上のSRS送信シンボル全体が、柔軟シンボルと設定されたシンボルに位置することがある。この場合、上述した方法2の提案3-1のオプション1によって、端末は、1つ以上のSRS送信シンボル全体で、上位層シグナリングによる又は他のDCIによる下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を期待しなくてよい。すなわち、基地局は、1つ以上のSRS送信シンボル全体で下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を行わなくてよい。又は、上述した方法2の提案3-1のオプション2、3によって、下りリンク/上りリンク送信のスケジューリングは許容されるが、1つ以上のSRS送信シンボルとスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信とが重なる/衝突する場合に、SRS送信とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信間の優先順位を考慮してドロップ/遅延動作が行われる。
【0456】
又は、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部が、柔軟シンボルと設定されたシンボルに位置することがある。この場合、上述した方法2の提案3-1のオプション1のように、端末は、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)で、下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を期待しなくてよい。すなわち、基地局は、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)で、上位層シグナリングによる又は他のDCIによる下りリンクスケジューリング(又は、上りリンクスケジューリング)を行わなくてよい。又は、上述した方法2の提案3-1のオプション2、3のように、下りリンク/上りリンク送信のスケジューリングは許容されるが、1つ以上のSRS送信シンボルのうち一部のシンボル(すなわち、柔軟シンボル)とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信とが重なる/衝突する場合に、SRS送信とスケジュールされた下りリンク/上りリンク送信間の優先順位を考慮してドロップ/遅延動作が行われる。
【0457】
また、上記の方法2の提案3-2のように、1つ以上のSRS送信シンボルが、スロット設定と関連した端末特定の設定情報(すなわち、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」設定)によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルに含まれる場合に、端末は、当該1つ以上のSRS送信シンボルでSRSを送信できる。そして、上述した提案3-1のオプション動作が行われてよい。
【0458】
また、上記の方法2の提案3-3のように、1つ以上のSRS送信シンボルが、DCIフォーマット2_0のSFIフィールド(又は、SFI-index指示)によって上りリンク/柔軟と設定されたシンボルに含まれる場合に、端末は、当該1つ以上のSRS送信シンボルでSRSを送信できる。そして、上述した提案3-1のオプション動作が行われてよい。
【0459】
本開示が適用可能な装置一般
【0460】
図13は、本開示の一実施例に係る無線通信装置を示すブロック構成図である。
【0461】
図13を参照すると、 第1無線機器100と第2無線機器200は、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を用いて無線信号を送受信することができる。
【0462】
第1無線機器100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106から送信してよい。また、プロセッサ102は、第2情報/信号を含む無線信号を送受信機106から受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されてよく、プロセッサ102の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機106は、プロセッサ102と連結されてよく、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0463】
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、さらに、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206から第3情報/信号を含む無線信号を送信してよい。また、プロセッサ202は、第4情報/信号を含む無線信号を送受信機206から受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されてよく、プロセッサ202の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機206は、プロセッサ202と連結されてよく、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206は、RFユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0464】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102,202によって具現されてよい。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的な層)を具現することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された機能、手続、提案及び/又は方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、それを1つ以上の送受信機106,206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0465】
1つ以上のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ぶことができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せによって具現されてよい。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを用いて具現されてよく、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手続、機能などを含むように具現されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、1つ以上のメモリ104,204に保存され、1つ以上のプロセッサ102,202によって駆動されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、コード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアによって具現されてよい。
【0466】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ可読記憶媒体及び/又はそれらの組合せによって構成されてよい。1つ以上のメモリ104,204は、1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置してよい。また、1つ以上のメモリ104,204は、有線又は無線連結のような様々な技術によって1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよい。
【0467】
1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置に、本開示の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信できる。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置から、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、無線信号を送受信できる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御できる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御できる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208と連結されてよく、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208を介して、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてよい。本開示において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であってよい。1つ以上の送受信機106,206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)してよい。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを、ベースバンド信号からRFバンド信号に変換してよい。そのために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含むことができる。
【0468】
以上で説明された実施例は、本開示の構成要素及び特徴が所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特に明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されてもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本開示の実施例を構成することも可能である。本開示の実施例において説明される動作の順序は変更されてよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれてもよく、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係を有しない請求項を結合させて実施例を構成するか、或いは出願後の補正によって新しい請求項として含めることができることは明らかである。
【0469】
本開示は、本開示の必須特徴を外れない範囲で他の特定の形態として具体化できることは当業者に自明である。したがって、上述した詳細な説明はいかなる面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本開示の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内における変更はいずれも本開示の範囲に含まれる。
【0470】
本開示の範囲は、様々な実施例の方法による動作を装置又はコンピュータ上で実行させるソフトウェア又はマシン実行可能な命令(例えば、運営体制、アプリケーション、ファームウェア(firmware)、プログラムなど)、及びこのようなソフトウェア又は命令などが記憶されて装置又はコンピュータ上で実行可能な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)を含む。本開示で説明する特徴を実行するプロセシングシステムをプログラミングするために利用可能な命令は、記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上に/内に記憶されてよく、このような記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を用いて、本開示に説明の特徴が具現されてよい。記憶媒体は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスのような高速ランダムアクセスメモリを含むことができるが、それに制限されず、1つ以上の磁器ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又は他の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような非揮発性メモリを含むことができる。メモリは選択的に、プロセッサから遠隔に位置している1つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代案としてメモリ内の非揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本開示に説明の特徴は、マシン可読媒体の任意の一つに記憶され、プロセシングシステムのハードウェアを制御でき、プロセシングシステムが本開示の実施例に係る結果を活用する他のメカニズムと相互作用するようにするソフトウェア及び/又はファームウェアに統合されてよい。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバー、運営体制及び実行環境/コンテナを含むことができるが、これに制限されない。
【0471】
ここで、本開示の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gの他に、低電力通信のための狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things,NB-IoT)も含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であってよく、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格によって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であってよく、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれてよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち少なくともいずれか一つによって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)(登録商標)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)及び低電力広帯域通信網(Low Power Wide Area Network,LPWAN)のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低い電力デジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と呼ばれてよい。
【産業上の利用可能性】
【0472】
本開示で提案する方法は、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムの他にも様々な無線通信システムに適用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13