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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】距離測定装置、方法、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20240724BHJP
   G01S 15/88 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
H04N5/64 511A
G01S15/88
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023005408
(22)【出願日】2023-01-17
(65)【公開番号】P2024048321
(43)【公開日】2024-04-08
【審査請求日】2023-01-17
(31)【優先権主張番号】202211185552.5
(32)【優先日】2022-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510283557
【氏名又は名称】富泰華工業(深▲セン▼)有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】500080546
【氏名又は名称】鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HON HAI PRECISION INDUSTRY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】66,Chung Shan Road,Tu-Cheng New Taipei,236(TW)
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】黄 文輝
【審査官】鈴木 肇
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0141231(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0184847(US,A1)
【文献】国際公開第2022/019482(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0187482(US,A1)
【文献】特開2015-130173(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 1/72- 1/82
G01S 3/80- 3/86
G01S 5/18- 5/30
G01S 7/52- 7/64
G01S 15/00-15/96
G02B 27/00-30/60
H04N 5/64- 5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に適用される距離測定方法であって、前記距離測定方法は、
距離測定命令に応じて、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定するステップと、
前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定するステップと、
前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップと、
前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記ユーザが装着するスマート眼鏡における導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出するステップと、を含み、
前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定するステップは、さらに、
前記第1位置及び前記第2位置に基づいて第1連結線を特定するステップと、
前記導波シートが位置する平面と、前記第2位置とに基づいて、前記導波シートが位置する平面と平行で、且つ前記第2位置が位置する対象平面を決定するステップと、
前記第1連結線と前記対象平面とのなす挟角を、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角として特定するステップと、を含むことを特徴とする距離測定方法。
【請求項2】
前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記ユーザが装着するスマート眼鏡における導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出するステップは、
前記対象平面において前記第1位置から最も距離が近い第3位置を特定するステップと、
前記第1位置及び前記第3位置に基づいて、第2連結線を特定するステップと、
前記挟角と前記第1距離に基づいて前記第2連結線の長さを算出し、前記第2連結線の長さを前記導波シートと前記瞳孔との間の第2距離として特定するステップと、を含むことを特徴とする請求項に記載の距離測定方法。
【請求項3】
前記ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定するステップは、
前記ユーザの目の画像を取得し、前記目画像に基づいて瞳孔が位置する第1位置を決定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の距離測定方法。
【請求項4】
前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップは、
超音波に基づいて、前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の距離測定方法。
【請求項5】
電子機器に適用される距離測定装置であって、前記距離測定装置は、
距離測定命令に応じて、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定する瞳孔追跡モジュールと、
前記第1位置と、前記距離測定装置が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記距離測定装置とがなす挟角を特定する角度算出モジュールと、
前記瞳孔と前記距離測定装置との間の第1距離を測定する距離測定モジュールと、
前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記ユーザが装着するスマート眼鏡における導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出する距離算出モジュールと、を含み、
前記角度算出モジュールは、前記瞳孔と前記距離測定装置とのなす挟角を特定する場合、具体的に、
前記第1位置及び前記第2位置に基づいて第1連結線を特定し、
前記導波シートが位置する平面と、前記第2位置とに基づいて、前記導波シートが位置する平面と平行で且つ前記第2位置が位置する対象平面を決定し、
その後、前記第1連結線と前記対象平面とのなす挟角を前記瞳孔と前記距離測定装置とのなす挟角として特定することを特徴とする距離測定装置。
【請求項6】
電子機器であって、
コンピュータが読み取り可能な命令を記憶するメモリと、
前記メモリに記憶されたコンピュータが読み取り可能な命令を実行して請求項1からのいずれかに記載の距離測定方法を実現するプロセッサと、を含むことを特徴と電子機器。
【請求項7】
前記電子機器は、超音波信号を送信し、返送された超音波信号を受信する超音波センサをさらに備えることを特徴と請求項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記電子機器は、ユーザの瞳孔を追跡するアイトラッカーをさらに備えることを特徴と請求項に記載の電子機器。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、電子機器内のプロセッサにより実行されて、請求項1からのいずれかに記載の距離測定方法を実現することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願実施例は、距離測定分野に関し、特に、距離測定装置、方法、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
拡張現実(Augmented Reality、AR)と仮想現実(VR、Virtual Reality)は、近年注目されているテクノロジー分野であり、ARとVR技術によるニアアイディスプレイ(Near-Eye Display)システムは、ディスプレイ上の画素を一連の光学結像素子により遠方の虚像を形成して人間の目に投影するものである。例えば、市場のARメガネ(又はVRメガネ)に用いられる表示システムは、各種マイクロディスプレイと導波シート等の光学結像素子との組み合わせである。マイクロディスプレイは、ARメガネ(又はVRメガネ)に表示内容を提供するために用いられる。マイクロディスプレイで結像が完了すると、導波シートは、結像に対応する光を自己のガラス基板に結合し、「全反射」の原理で光を目の前に伝搬させて放出する。
【0003】
ARメガネ(又はVRメガネ)における導波シートの取付位置は非常に重要であり、ユーザがARメガネ(又はVRメガネ)を装着したとき、導波シートからユーザの瞳までの距離は、ユーザがARメガネ(又はVRメガネ)を用いた視聴効果に影響する。組立時において導波シートは所定位置に正確に装着されていない可能性があるため、AR眼鏡(またはVR眼鏡)の組立完了後に、導波シートとユーザの瞳との距離を測定し、導波シートとユーザの瞳との距離に応じて導波シートの位置を調整する必要がある。しかしながら、従来は、ユーザがARメガネ(又はVRメガネ)を装着した後には、通常、リニアスケール等の計測ツールを用いて、導波シートからユーザの瞳までの距離を特定しており、このように計測した距離は正確でなく大きな誤差が出やすく、ARメガネ(又はVRメガネ)による表示効果に影響する。
【発明の概要】
【0004】
そこで、導波シートと瞳孔との間の距離測定の正確性を向上させるために、距離測定方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する必要がある。
【0005】
第1態様として、本出願実施例は、電子機器に適用される距離測定方法を提供し、前記距離測定方法は、
距離測定命令に応じて、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定するステップと、
前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定するステップと、
前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップと、
前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記ユーザが装着するスマート眼鏡における導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出するステップと、を含む。
【0006】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定するステップは、
前記第1位置及び前記第2位置に基づいて第1連結線を特定するステップと、
前記導波シートが位置する平面と、前記第2位置とに基づいて、前記導波シートが位置する平面と平行で、且つ前記第2位置が位置する対象平面を決定するステップと、
前記第1連結線と前記対象平面とのなす挟角を、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角として特定するステップと、を含む。
【0007】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記ユーザが装着するスマート眼鏡における導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出するステップは、
前記対象平面において前記第1位置から最も距離が近い第3位置を特定するステップと、
前記第1位置及び前記第3位置に基づいて、第2連結線を特定するステップと、
前記挟角と前記第1距離に基づいて前記第2連結線の長さを算出し、前記第2連結線の長さを前記導波シートと前記瞳孔との間の第2距離として特定するステップと、を含む。
【0008】
本出願のいくつかの実施例によれば、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定するステップは、
前記ユーザの目の画像を取得し、前記目画像に基づいて瞳孔が位置する第1位置を決定するステップを含む。
【0009】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップは、
超音波に基づいて、前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップを含む。
【0010】
第2態様として、本出願実施例は、電子機器に適用される距離測定装置を提供し、前記距離測定装置は、
距離測定命令に応じて、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定する瞳孔追跡モジュールと、
前記第1位置と、前記距離測定装置が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記距離測定装置とがなす挟角を特定する角度算出モジュールと、
前記瞳孔と前記距離測定装置との間の第1距離を測定する距離測定モジュールと、
前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記ユーザが装着するスマート眼鏡における導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出する距離算出モジュールと、を含む。
【0011】
第3態様として、本願実施例は、さらに電子機器を提供し、前記電子機器は、
コンピュータが読み取り可能な命令を記憶するメモリと、
前記メモリに記憶されたコンピュータが読み取り可能な命令を実行して上記の距離測定方法を実現するプロセッサと、を含む。
【0012】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記電子機器は、超音波信号を送信し、返送された超音波信号を受信する超音波センサをさらに備える。
本出願のいくつかの実施例によれば、前記電子機器は、ユーザの瞳孔を追跡するアイトラッカーをさらに備える。
【0013】
第4態様として、本出願実施例は、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な命令は電子機器内のプロセッサにより実行されて、上述の距離測定方法を実現する。
【0014】
以上の構成から明らかなように、本願実施例は、ARメガネ(又はVRメガネ)等のスマートメガネにおいて、導波シートと瞳孔との間の距離を正確に測定することができ、導波シートと瞳孔との間の距離を測定する正確率を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本願実施例による距離測定方法の流れを示す概略図である。
図2図2は、本願実施例による対象平面を示す概略図である。
図3図3は、本願実施例による第3位置を示す概略図である。
図4図4は、本願実施例による距離測定装置を示す概略構成図である。
図5図5は、本願実施例による距離測定方法を実現する電子機器を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、「第1」、「第2」という用語は、説明の目的にのみ使用され、相対的重要性を示す、または暗示する、または示される技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されてはいけない。これにより、「第1」、「第2」が限定された特徴は、1つまたはそれ以上の当該特徴を明示的または暗示的に含み得る。なお、本出願実施形態の説明において、「例示」、「あるいは」、「例えば」等の文言は、例示、例証又は説明として示すものとする。なお、本出願発明の一実施例における「例示」あるいは「例えば」と説明された任意の実施例や設計案は、他の実施例や設計案よりもさらに優先的なものであると解釈されるべきではない。具体的には、「例示」、「あるいは」、「例えば」等の文言を用いて、関連する概念を具体的に提示する意図がある。
【0017】
本明細書において用いられる技術および科学の用語は、特に定義されない限り、本出願の技術分野に属する当業者が通常理解する意味合いと同義である。本願明細書において使用される用語は、具体的な実施例を記述する目的のみであり、本願を制限することを意図するものではない。本願において特に明記されていない限り、“/”は「または」を示すものとする。例えば、A/Bは、AまたはBを表すことができる。本願における「及び/又は」は、関連対象を記述する関連関係のみであり、3つの関係が存在してもよいことを示す。例えば、A及び/又はBは、A単独で存在する、AおよびBが共に存在する、B単独で存在する、3つの場合が有り得る。「少なくとも1つ」とは、1つ又は複数を意味する。「複数」とは、2つ以上を意味する。例えば、a、b、cの少なくとも一つは、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、a及びb及びcの7つの場合を示す。なお、ここでのフローチャートに示すステップの順序は、変更されてもよいし、省略されてもよい。
【0018】
拡張現実(Augmented Reality、AR)と仮想現実(VR、Virtual Reality)は、近年注目されているテクノロジー分野であり、これらのニアアイディスプレイ(Near-Eye Display)システムは、ディスプレイ上の画素を一連の光学結像素子により遠方の虚像を形成して人間の目に投影するものである。例えば、市場のARメガネ(又はVRメガネ)に用いられる表示システムは、各種マイクロディスプレイと導波シート等の光学結像素子との組み合わせである。マイクロディスプレイは、ARメガネ(又はVRメガネ)に表示内容を提供するために用いられる。マイクロディスプレイで結像が完了すると、導波シートは、結像に対応する光を自己のガラス基板に結合し、「全反射」の原理で光を目の前に伝搬させて放出する。
【0019】
ARメガネ(又はVRメガネ)における導波シートの取付位置は非常に重要であり、ユーザがARメガネ(又はVRメガネ)を装着したとき、導波シートからユーザの瞳までの距離は、ユーザがARメガネ(又はVRメガネ)を用いた視聴効果に影響する。組立時において導波シートは所定位置に正確に装着されていない可能性があるため、AR眼鏡(またはVR眼鏡)の組立完了後に、導波シートとユーザの瞳との距離を測定し、導波シートとユーザの瞳との距離に応じて導波シートの位置を調整する必要がある。しかしながら、従来は、ユーザがARメガネ(又はVRメガネ)を装着した後には、通常、リニアスケール等の計測ツールを用いて、導波シートからユーザの瞳までの距離を特定しており、このように計測した距離は正確でなく大きな誤差が出やすい。以下、説明の便宜上、ARメガネとVRメガネをまとめてスマートメガネと称する。
【0020】
スマートメガネの導波シートからユーザの瞳孔までの距離の測定誤差が大きいことを解決するために、本願実施例によれば、スマートメガネの導波シートからユーザの瞳孔までの距離を測定する距離測定方法を提供し、導波シートからユーザの瞳孔までの距離の測定精度を向上することができる。図1は、本願実施例による距離測定方法の流れを示す概略図である。前記距離測定方法は、電子機器に適用される。例示的に、本願の実施例における電子機器は、スマートフォン、タブレット、デスクトップ、ラップトップ、ハンドヘルド、ノートパソコン、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile personal computer:UMPC)、ネットブック、携帯電話、携帯情報端末 (personal digital assistant:PDA)、人工知能(artificial intelligence:AI)機器、ウェアラブル機器、車載機器、スマートハウス機器、及び/又は、スマートシティ機器等の電子機器であってもよい。本願実施例は、当該電子機器の具体的な形態について特に限定しない。前記電子機器が置かれるネットワークは、インターネット、ワイド エリア ネットワーク、メトロポリタン エリア ネットワーク、ローカル エリア ネットワーク、仮想専用ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)などを含むが、これらに限定されない。
【0021】
本願実施例による距離測定方法の目的、構成要件および利点をより明らかにするために、以下、当該距離測定方法について図面および具体的な実施例を用いて詳細に説明する。図1は、本願実施例による距離測定方法のフローチャートである。フローチャートのステップの手順は、さまざまな要件に応じて変更できたり、一部のステップは省略することができる。
【0022】
本出願のいくつかの態様において、スマートメガネの導波管シートから瞳孔までの距離を測定する必要がある場合、ユーザは導波シートを含むスマートメガネを着用することができる。ユーザは、電子機器を持って、電子機器をスマートメガネに近づけ、距離の測定をトリガーする。例えば、ユーザが電子機器を移動させて電子機器をスマートメガネに密着させた後に、電子機器に予め設定されたボタン/キーを押下して距離測定命令をトリガーすることにより、スマートメガネの導波シートから瞳孔までの距離を測定することができる。また、例えば、ユーザが電子機器を移動させて電子機器をスマートメガネに密着させると、スマートメガネの電子機器に近い方の一端に、電子機器と導波シート(又はスマートメガネ)との距離を感知するセンサが設けられる。センサは、電子機器と導波シート(又はスマートメガネ)との間の距離が予め設定された距離閾値以下である場合に、距離検出命令をトリガーする。
【0023】
図1に示すように、前記方法は、以下の101~104ステップを含む。
【0024】
101ステップ:距離測定命令に応じて、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定する。予め設定された距離は、実態に応じて設定されればよく、特に限定されない。電子機器と導波シートとの距離が予め設定された距離よりも小さい場合、電子機器と導波シートとの距離は無視できる程度に非常に小さい。
【0025】
瞳孔が位置する位置を第1位置とし、例えば、1つの点で瞳孔を示して、当該点の位置が第1位置とし、瞳孔の中心点で瞳孔を示してもよい。本願のいくつかの実施例では、前記ユーザの目の画像を取得し、前記目画像に基づいて、瞳孔が位置する第1位置を特定してもよい。
【0026】
本願のいくつかの実施例では、電子機器には、前記ユーザの目の画像を取得するための撮影サブモジュールを含む。前記目画像のうち、瞳孔に対応する中心位置を、前記瞳孔が位置する第1位置として特定してもよい。
【0027】
上記電子機器がユーザの目の画像を特定する方法はあくまでも例示であり、実用上、他のアイトラッキング方法を用いて、アイトラッキングを行い、瞳孔が位置する第1位置を特定することができる。
102ステップ:前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定する。
【0028】
電子機器が位置する位置を第2位置とし、1つの点で電子機器を示して、当該点の位置を第2位置とする。例えば、前記電子機器の中心点を電子機器を示す点と決定し、前記電子機器の中心点の位置を第2位置と決定してもよい。
【0029】
本出願のいくつかの実施例において、前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定するステップは、
前記第1位置及び前記第2位置に基づいて第1連結線を特定するステップと、
【0030】
前記導波シートが配置される平面と、前記第2位置とに基づいて、前記導波シートが配置される平面と平行で、且つ第2位置が位置する対象平面を決定するステップと、
前記第1連結線と前記対象平面とのなす挟角を、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角として特定するステップと、を含む。
【0031】
二つの点を線で連結し、第1位置と第2位置との間を連結して第1連結線を得る。前記第2位置を含み且つ前記導波シートが位置する平面に平行な平面を、対象平面として特定する。図2は、本願実施例による対象平面を示す概略図である。図2に示すように、対象平面は、導波シートが位置する平面と平行であり、第2位置は、前記対象平面上にある。なお、図2では、導波シートが位置する平面と対象平面とをよりよく表示するために、導波シートと電子機器との間の距離が離れているが、実際には、電子機器は、導波シートに密着しているのが一般的であり、導波シートとの間の距離は無視できるほどに極めて小さい。
【0032】
103ステップ:前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定する。
【0033】
本出願のいくつかの実施例において、前記電子機器は、超音波に基づいて距離測定を行う超音波センサをさらに備え、超音波センサは、超音波信号を送信し、返送された超音波信号を受信することができる。前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップは、超音波に基づいて、前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップを含む。超音波は、返送された信号を利用して距離測定する機能を有し、電子機器が導波シートに密着しているため、電子機器が反射した超音波信号が導波シートを透過してユーザの瞳孔に当たった後に返送され、返送されて来た信号に基づいて前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を算出する。
【0034】
上述した超音波距離測定は、あくまでも例示に過ぎず、実用上、他の距離測定方法を用いて測距を行っても良く、ここでは第1距離測定方法について特定限定しない。
【0035】
104ステップ:前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記ユーザが装着するスマート眼鏡における導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出する。
前記第1距離を前記第2位置と前記瞳孔との間の距離として特定する。
【0036】
本出願のいくつかの実施例において、前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出するステップは、
前記対象平面において前記第1位置から最も距離が近い第3位置を特定するステップと、
前記第1位置及び前記第3位置に基づいて、第2連結線を特定するステップと、
前記挟角と前記第1距離に基づいて前記第2連結線の長さを算出し、前記第2配線の長さを前記導波シートと前記瞳孔との間の第2距離として特定するステップと、を含む。
【0037】
本願実施例では、第1位置に位置する点(例えば、瞳孔中心点)の対象平面への垂直投影点を、前記対象平面上で前記第1位置との距離が最も近い位置とし、前記垂直投影点が位置する位置を第3位置として決定する。図3は、本願実施例による第3位置を示す概略図である。図3に示すように、第1位置と第3位置とを連結して対象平面に垂直な第2連結線が得られる。第1連結線と前記対象平面のなす挟角と、第1連結線の長さに基づいて、第2連結線の長さを算出できる。
第二連結線の長さは、例えば三平方の定理を用いて算出することができる。
【0038】
上記実施例による距離測定方法は、スマートメガネにおける導波シートと瞳孔との間の距離を正確に測定することができ、導波シートと瞳孔との間の距離を測定する正確率を向上する。
【0039】
図4は本願実施例による距離測定装置であって、導波シートと瞳孔との間の距離測定精度を向上する。図4は、本願実施例による距離測定装置の概略構成図である。図4に示すように、距離測定装置100は、瞳孔追跡モジュール401、角度算出モジュール402、距離測定モジュール403及び距離算出モジュール404を含む。本願の実施例におけるモジュール/ユニットとは、電子機器のプロセッサにより取得可能であり、固定機能を果たすことができる一連のコンピュータ読み取り可能な命令セグメントであって、メモリに記憶されている。本実施例において、各モジュール/ユニットの機能については、以降の実施例において詳細に説明する。
【0040】
瞳孔追跡モジュール401は、距離測定命令に応じて、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定する。予め設定された距離は、実態に応じて設定されればよく、特に限定されない。前記距離測定装置と前記導波シートとの距離が予め設定された距離よりも小さい場合、前記距離測定装置と前記導波シートとの距離は無視できる程度に非常に小さい。
【0041】
角度算出モジュール402は、瞳孔が位置する位置を第1位置とし、例えば、1つの点で瞳孔を示して、当該点の位置が第1位置とし、瞳孔の中心点で瞳孔を示してもよい。本願のいくつかの実施例では、前記ユーザの目の画像を取得し、前記目画像に基づいて、瞳孔が位置する第1位置を特定してもよい。
【0042】
本願のいくつかの実施例では、電子機器には、前記ユーザの目の画像を撮影するための撮影サブモジュールを含む。角度算出モジュール402は、撮影サブモジュールにより撮影された前記ユーザの目の画像を取得し、前記目画像における瞳孔に対応する中心位置を、前記瞳孔が位置する第1位置として特定してもよい。
【0043】
上記電子機器がユーザの目の画像を特定する方法はあくまでも例示であり、実用上、他のアイトラッキング方法を用いて、アイトラッキングを行い、瞳孔が位置する第1位置を特定することができる。
【0044】
角度算出モジュール402は、前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定することができる。
【0045】
電子機器が位置する位置を第2位置とし、1つの点で電子機器を示して、当該点の位置を第2位置とすることができる。例えば、前記電子機器の中心点を電子機器を示す点と決定し、前記電子機器の中心点の位置を第2位置と決定してもよい。
【0046】
本出願のいくつかの実施例において、前記角度算出モジュール402が、前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定するステップは、
前記第1位置及び前記第2位置に基づいて第1連結線を特定するステップと、
前記導波シートが位置する平面と、前記第2位置とに基づいて、前記導波シートが位置する平面と平行で、且つ前記第2位置が位置する対象平面を特定するステップと、
前記第1連結線と前記対象平面とのなす挟角を、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角として特定するステップと、を含む。
【0047】
二つの点を線で連結し、第1位置と第2位置との間を連結して第1連結線を得る。前記第2位置を含み且つ前記導波シートが位置する平面に平行な平面を、対象平面として特定する。図2は、本願実施例による対象平面を示す概略図である。図2に示すように、対象平面は、導波シートが位置する平面と平行であり、第2位置は、前記対象平面上にある。なお、図2では、導波シートが位置する平面と対象平面とをよりよく表示するために、導波シートと電子機器との間の距離が離れているが、実際には、電子機器は、導波シートに密着しているのが一般的であり、導波シートとの間の距離は無視できるほどに極めて小さい。
【0048】
距離測定モジュール403は、前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定する。
【0049】
本出願のいくつかの実施例において、電子機器は、超音波に基づいて距離測定を行う超音波センサをさらに備え、超音波センサは、超音波信号を送信し、返送された超音波信号を受信することができる。距離測定モジュール403が前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップは、超音波に基づいて、前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定するステップを含む。超音波は、返送された信号を利用して距離測定する機能を有し、電子機器が導波シートに密着しているため、電子機器が反射した超音波信号が導波シートを透過してユーザの瞳孔に当たった後に返送され、返送されて来た信号に基づいて前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を算出する。
【0050】
上述した超音波距離測定は、あくまでも例示に過ぎず、実用上、他の距離測定方法を用いて測距を行っても良く、ここでは第1距離測定方法について特定限定しない。
【0051】
距離算出モジュール404は、前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記ユーザが装着するスマート眼鏡における導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出する。
【0052】
前記第1距離を前記第2位置と前記瞳孔との間の距離として特定する。
【0053】
本出願のいくつかの実施例において、距離算出モジュール404が、前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出するステップは、
前記対象平面において前記第1位置から最も距離が近い第3位置を特定するステップと、
前記第1位置及び前記第3位置に基づいて、第2連結線を特定するステップと、
前記挟角と前記第1距離に基づいて前記第2連結線の長さを算出し、前記第2連結線の長さを前記導波シートと前記瞳孔との間の第2距離として特定するステップと、を含む。
【0054】
本願実施例では、第1位置に位置する点(例えば、瞳孔中心点)の対象平面への垂直投影点を、前記対象平面上で前記第1位置との距離が最も近い位置とし、前記垂直投影点が位置する位置を第3位置として決定する。図3は、本願実施例による第3位置を示す概略図である。図3に示すように、第1位置と第3位置とを連結して対象平面に垂直な第2連結線が得られる。第1連結線と前記対象平面のなす挟角と、第1連結線の長さに基づいて、第2連結線の長さを算出できる。第二連結線の長さは、例えば三平方の定理を用いて算出することができる。
【0055】
上記実施例による距離測定装置は、スマートメガネにおける導波シートと瞳孔との間の距離を正確に測定することができ、導波シートと瞳孔との間の距離を測定する正確率を向上する。
【0056】
図5は、本願実施例による距離測定方法を実現する電子機器を示す概略構成図である。
【0057】
本願実施例における一実施例では、前記電子機器1は、メモリ12、プロセッサ13、および前記メモリ12に記憶され、距離測定プログラム等の前記プロセッサ13上で実行可能なコンピュータ読み取り可能な命令を含む。
【0058】
上記の概略図は、電子機器1の構成を限定するものではなく、電子機器1の単なる例であり、図示されたコンポーネントよりも多いまたは少ないコンポーネントを含んで構成されたり、またはいくつかのコンポーネントを組み合わせることにより構成されたり、または異なるコンポーネントにより構成されることを当業者は理解すべきである。例えば、電子機器1は更に入出力デバイス、ネットワークアクセスデバイス、バスなどを含むことができる。
【0059】
前記プロセッサ13は、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)であってもよく、または他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array:FPGA)またはその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサなどでもよく、前記プロセッサ13は、前記電子機器1の演算コア、制御センタであり、電子機器1全体の各部が各種インタフェースや回線で接続され、電子機器1のオペレーティングシステム及びインストールされた各種アプリケーションプログラム、プログラムコード、コンピュータ読み取り可能な命令等を実行する。
【0060】
前記メモリ12は、前記コンピュータ読み取り可能な命令および/またはモジュールを記憶し、前記プロセッサ13は、前記メモリ12に記憶されたコンピュータ読み取り可能な命令および/またはモジュールを実行し、前記メモリ12内に記憶されたデータを呼び出すことにより、前記電子機器1の各機能を実現する。前記メモリ12は、主にプログラム格納領域およびデータ格納領域を含み、プログラム格納領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを格納することができ、データ格納領域は、電子機器の使用に応じて作成されたデータを格納する。前記メモリ12は、例えば、ハードディスク、内部メモリ、プラグインハードディスク、SMC(Smart Media(登録商標) Card)、SD(Secure Digital)カード、フラッシュカード(Flash Card)、少なくとも1つのディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又はその他のメモリデバイスなどの不揮発性及び揮発性のメモリを含んでもよい。
【0061】
例えば、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、1つまたは複数のモジュール/ユニットに分割することができ、前記1つまたは複数のモジュール/ユニットは前記メモリ12に記憶され、前記プロセッサ13によって実行することにより、本願実施例を実現する。
【0062】
前記1つまたは複数のモジュール/ユニットは、特定の機能を実行することができる一連のコンピュータ読み取り可能な命令セグメントであってもよいし、前記コンピュータ読み取り可能な命令セグメントは、前記電子機器1における前コンピュータ読み取り可能な命令の実行を記述するためのものである。例えば、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、図4の瞳孔追跡モジュール401、角度算出モジュール402、距離測定モジュール403および距離算出モジュール404に分割することができる。
【0063】
前記メモリ12は、電子機器1の外部メモリおよび/または内部メモリであってもよい。また、前記メモリ12は、メモリスティック、TFカード(Trans-flash Card)などの実物のメモリであってもよい。
【0064】
前記電子機器1によって集積されたモジュール/ユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、スタンドアロン製品として販売または使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納することができる。このような理解に基づいて、本願は、前述の実施例のプロセスの全部または一部を実施することができ、関連するハードウェアを命令するコンピュータ読み取り可能な命令によって実施することもできる。上記のコンピュータ読み取り可能な命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納することができ、当該コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサによって実行されることにより、上述の各実施例のステップが実現される。
【0065】
ここで、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、実行可能ファイルまたは何らかの中間形式の形態等のコンピュータ読み取り可能な命令コードを含む。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、前記コンピュータ読み取り可能な命令コードを運ぶことができる任意のエンティティまたは装置、記録媒体、USBフラッシュドライブ、モバイルハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等を含む。
【0066】
図1を参照して、前記電子機器1の前記メモリ12は、距離測定方法を実現するコンピュータ読み取り可能な命令を格納しており、前記プロセッサ13は、前記コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより以下のことを実現することができる。
【0067】
前記電子機器と前記導波シートとの距離が予め設定された距離よりも小さい場合、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定する。
【0068】
前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定する。
【0069】
前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定する。
【0070】
前記挟角と前記第1距離とに基づいて、前記導波シートと前記瞳孔との間の第2距離を算出する。
【0071】
具体的には、前記プロセッサ13による上記のコンピュータ読み取り可能な命令の具体的な実現方法は、図1に対応する関連するステップの説明を参照することができ、詳細はここでは繰り返さない。
【0072】
本願実施例よって提供されるいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置および方法は他の態様で実現できることを理解されたい。例えば、上記の装置の実施例は単なる例示であり、例えば、前記モジュールの分割は論理機能の分割に過ぎず、実際の実装は別の分割方法であってもよい。
【0073】
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、プロセッサ13により前記コンピュータ読み取り可能な命令が実行される際に、以下のステップを実現する。
前記電子機器と前記導波シートとの距離が予め設定された距離よりも小さい場合、ユーザの瞳孔が位置する第1位置を特定する。
【0074】
前記第1位置と、前記電子機器が位置する第2位置とに基づいて、前記瞳孔と前記電子機器とのなす挟角を特定する。
【0075】
前記瞳孔と前記電子機器との間の第1距離を測定する。
【0076】
挟角と第1の距離とから、導波片と瞳孔との間の第2の距離を算出する。
【0077】
上記の分離された手段として説明したモジュールは、物理的に分離されていてもよく、あるいは分離されていなくてもよく、モジュールとして表示される手段は、物理的な手段、あるいは、物理的な手段でなくてもよく、1箇所に位置していてもよく、あるいは、複数のネットワークユニットに分布していてもよい。実際のニーズに応じてこれらのモジュールの一部又は全部を選択して、本実施例の目的を実現することができる。
【0078】
また、本願の各実施例における各機能モジュールは、一つの処理ユニットに集積されてもよく、各モジュールが物理的に別々に存在してもよく、または2つ以上のモジュールが一つのユニットに集積されてもよい。上記の集積されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されたり、またはハードウェアとソフトウェア機能モジュールの形式で実装できる。
【0079】
したがって、各実施例は、本願を制限するものではなく、例示と見なされるべきであり、本発明の範囲は、上記の説明により限定されることではなく、特許請求の範囲によって定義される。なお、特許請求の同等要素の意味および範囲におけるすべての変更は、本発明に含まれる。特許請求内の参照符号は、特許請求範囲を限定するものとして解釈されることはない。
【0080】
また、「含む」という言葉は、他の要素またはステップを除外しないことを理解されたい。上記の複数のユニット、または装置は、ソフトウェアまたはハードウェアを介して一つのユニット、または装置によって実現されてもよい。第1、第2などの単語は、名前を示すために使用され、特定の順序を示すものではない。
【0081】
以上の実施例は、本出願の技術的な態様を説明するためにのみ用いられるものであり、本出願を限定するものではない。以上のより良い実施例を参照して本出願を詳細に説明したが、当業者は、本出願の技術的態様の精神および範囲を逸脱することなく、本願の実施例の技術的態様を変更または同等に置換することができることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5