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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240724BHJP
   H05K 7/14 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
G09F9/00 347Z
G09F9/00 348Z
G09F9/00 346D
G09F9/00 346A
H05K7/14 C
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023106913
(22)【出願日】2023-06-29
【審査請求日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】202310187707.7
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】曲 同勲
(72)【発明者】
【氏名】楊 傑明
(72)【発明者】
【氏名】王 玉文
【審査官】西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2022/0085000(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0170255(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0092095(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0366059(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0067795(US,A1)
【文献】韓国公開特許第2003-0066960(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/0390803(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0158328(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0137890(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第115202502(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/136-1/1368
G06F 3/03-3/047
G09F 9/00-9/46
G09G 5/00-5/42
H01L 25/00-25/18
H01M 10/00-10/34
H04M 1/00-1/23
H05K 1/00-1/02
H05K 1/18
H05K 7/14
H10K 50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、
アレイ基板を含むディスプレイスクリーンであって、前記アレイ基板は、基板本体と、前記基板本体の第1の縁に接続される屈曲部と、を含み、前記屈曲部が前記ディスプレイスクリーンの非表示側に向かって屈曲するディスプレイスクリーンと、
前記基板本体に接続され、前記基板本体の一部と結合して第1の収容空間を取り囲む第1の支持板であって、屈曲された前記屈曲部の一部が前記第1の収容空間内に位置する第1の支持板と、
前記第1の収容空間内に設けられ、前記屈曲部に接続されて導通するフレキシブル回路基板であって、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に設けられるフレキシブル回路基板と、を含み、
前記第1の支持板は、支持本体と、遷移部と、段差部と、を含み、前記遷移部が前記支持本体と前記段差部とを接続し、前記電子機器の厚さ方向において、前記支持本体と前記段差部が所定の高さだけ離間し、
前記支持本体が前記基板本体に接続され、前記段差部の一側と前記遷移部の一側と前記基板本体の一部とが前記第1の収容空間を取り囲み、前記段差部の対向する他側と前記遷移部の対向する他側と前記支持本体とが第2の収容空間を取り囲み、
前記電子機器は階段状電池をさらに含み、前記階段状電池が前記第1の支持板の表示側から離反する側に設けられ、前記階段状電池の一部が前記第2の収容空間内に設けられるとともに、前記階段状電池の前記第1の支持板側に形成された階段部が、前記第1の支持板の前記段差部の対向する他側と前記遷移部の対向する他側と前記支持本体とからなる階段部と嵌合する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する側に位置する第1の電気的接続領域を含み、
前記フレキシブル回路基板は、前記第1の電気的接続領域に接続され、前記屈曲部から離れて延び、前記屈曲部の縁を包み込んで前記基板本体と前記屈曲部との間に折り込まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
電子機器であって、
アレイ基板を含むディスプレイスクリーンであって、前記アレイ基板は、基板本体と、前記基板本体の第1の縁に接続される屈曲部と、を含み、前記屈曲部が前記ディスプレイスクリーンの非表示側に向かって屈曲するディスプレイスクリーンと、
前記基板本体に接続され、前記基板本体の一部と結合して第1の収容空間を取り囲む第1の支持板であって、屈曲された前記屈曲部の一部が前記第1の収容空間内に位置する第1の支持板と、
前記第1の収容空間内に設けられ、前記屈曲部に接続されて導通するフレキシブル回路基板であって、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に設けられるフレキシブル回路基板と、を含み、
前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する側に位置する第1の電気的接続領域を含み、前記屈曲部は導電ビアホールを含み、
前記フレキシブル回路基板は第1の回路基板と第2の回路基板とを含み、前記第1の回路基板が前記第1の電気的接続領域に導通し、
前記第2の回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に位置し、前記導電ビアホールを介して前記第1の電気的接続領域に導通する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
電子機器であって、
アレイ基板を含むディスプレイスクリーンであって、前記アレイ基板は、基板本体と、前記基板本体の第1の縁に接続される屈曲部と、を含み、前記屈曲部が前記ディスプレイスクリーンの非表示側に向かって屈曲するディスプレイスクリーンと、
前記基板本体に接続され、前記基板本体の一部と結合して第1の収容空間を取り囲む第1の支持板であって、屈曲された前記屈曲部の一部が前記第1の収容空間内に位置する第1の支持板と、
前記第1の収容空間内に設けられ、前記屈曲部に接続されて導通するフレキシブル回路基板であって、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に設けられるフレキシブル回路基板と、を含み、
前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する側に位置する第1の電気的接続領域を含み、
前記フレキシブル回路基板は第3の回路基板と第4の回路基板とを含み、前記第3の回路基板が前記第1の電気的接続領域に接続されて導通し、前記第4の回路基板が前記第3の回路基板に接続されて導通し、前記第4の回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に位置する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項5】
電子機器であって、
アレイ基板を含むディスプレイスクリーンであって、前記アレイ基板は、基板本体と、前記基板本体の第1の縁に接続される屈曲部と、を含み、前記屈曲部が前記ディスプレイスクリーンの非表示側に向かって屈曲するディスプレイスクリーンと、
前記基板本体に接続され、前記基板本体の一部と結合して第1の収容空間を取り囲む第1の支持板であって、屈曲された前記屈曲部の一部が前記第1の収容空間内に位置する第1の支持板と、
前記第1の収容空間内に設けられ、前記屈曲部に接続されて導通するフレキシブル回路基板であって、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に設けられるフレキシブル回路基板と、を含み、
前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する側に位置する第1の電気的接続領域と、前記屈曲部の前記基板本体に向かう側に位置する第2の電気的接続領域と、を含み、
前記フレキシブル回路基板は第5の回路基板と第6の回路基板とを含み、前記第5の回路基板が前記第1の電気的接続領域に接続されて導通し、前記第6の回路基板が前記第2の電気的接続領域に接続されて導通し、前記第6の回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に位置する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体に向かう側に位置する第2の電気的接続領域を含み、
前記フレキシブル回路基板の前記基板本体と前記屈曲部との間に設けられる領域は前記第2の電気的接続領域に導通する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記電子機器の厚さ方向において、前記基板本体に対して、前記フレキシブル回路基板の最大高さは前記屈曲部の最小高さより低い、
ことを特徴とする請求項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1の支持板は、前記第1の収容空間と連通する第2の逃げ部を含み、
前記電子機器は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する表面に設けられ、少なくとも一部が前記第2の逃げ部内に位置するチップアセンブリをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記電子機器は、第1のチップと第2のチップとを含むチップアセンブリをさらに含み、前記第1のチップと前記第2のチップとはいずれも前記屈曲部の前記基板本体に平行な部分に設けられる、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記第1のチップと前記第2のチップとは前記屈曲部の中心線に対して対称に設けられ、前記中心線の延長方向は前記第1の縁に垂直である、
ことを特徴とする請求項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記基板本体に接続される第2の支持板と、
回転軸であって、前記第2の支持板が前記回転軸の一側に接続され、前記第1の支持板が前記回転軸の他側に接続され、前記第2の支持板と前記第1の支持板が前記回転軸の回転に伴って互いに接近または離間し、前記電子機器が展開状態と折り畳み状態との間で切り替える回転軸と、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末技術の分野に関し、特に、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、電子機器端末技術の発展に伴い、機器の知能化と集積化レベルも向上している。知能化が進むにつれて、内部モジュールの消費電力が増加し、機器の長時間の持続時間を満たすために電池容量に対する要求が必然的に増加している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、関連技術における欠点を解決するために、電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例によれば、電子機器を提供し、
電子機器であって、
アレイ基板を含むディスプレイスクリーンであって、前記アレイ基板は、基板本体と、前記基板本体の第1の縁に接続される屈曲部と、を含み、前記屈曲部が前記ディスプレイスクリーンの非表示側に向かって屈曲するディスプレイスクリーンと、
前記基板本体に接続され、前記基板本体の一部と結合して第1の収容空間を取り囲む第1の支持板であって、屈曲された前記屈曲部の一部が前記第1の収容空間内に位置する第1の支持板と、
前記第1の収容空間内に設けられ、前記屈曲部に接続されて導通するフレキシブル回路基板であって、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に設けられるフレキシブル回路基板と、を含む。
【0005】
選択的に、前記第1の支持板は、支持本体と、遷移部と、段差部と、を含み、前記遷移部が前記支持本体と前記段差部とを接続し、前記電子機器の厚さ方向において、前記支持本体と前記段差部が所定の高さだけ離間し、
前記支持本体が前記基板本体に接続され、前記段差部の一側と前記遷移部の一側と前記基板本体の一部とが前記第1の収容空間を取り囲み、前記段差部の対向する他側と前記遷移部の対向する他側と前記支持本体とが第2の収容空間を取り囲み、
前記電子機器は階段状電池をさらに含み、前記階段状電池が前記第1の支持板の表示側から離反する側に設けられ、前記階段状電池の一部が前記第2の収容空間内に設けられる。
【0006】
選択的に、前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する側に位置する第1の電気的接続領域を含み、
前記フレキシブル回路基板は、前記第1の電気的接続領域に接続され、前記屈曲部から離れて延び、前記屈曲部の縁を包み込んで前記基板本体と前記屈曲部との間に折り込まれる。
【0007】
選択的に、前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する側に位置する第1の電気的接続領域を含み、前記屈曲部は導電ビアホールを含み、
前記フレキシブル回路基板は第1の回路基板と第2の回路基板とを含み、前記第1の回路基板が前記第1の電気的接続領域に導通し、
前記第2の回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に位置し、前記導電ビアホールを介して前記第1の電気的接続領域に導通する。
【0008】
選択的に、前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する側に位置する第1の電気的接続領域を含み、
前記フレキシブル回路基板は第3の回路基板と第4の回路基板とを含み、前記第3の回路基板が前記第1の電気的接続領域に接続されて導通し、前記第4の回路基板が前記第3の回路基板に接続されて導通し、前記第4の回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に位置する。
【0009】
選択的に、前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する側に位置する第1の電気的接続領域と、前記屈曲部の前記基板本体に向かう側に位置する第2の電気的接続領域と、を含み、
前記フレキシブル回路基板は第5の回路基板と第6の回路基板とを含み、前記第5の回路基板が前記第1の電気的接続領域に接続されて導通し、前記第6の回路基板が前記第2の電気的接続領域に接続されて導通し、前記第6の回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に位置する。
【0010】
選択的に、前記屈曲部は、前記屈曲部の前記基板本体に向かう側に位置する第2の電気的接続領域を含み、
前記フレキシブル回路基板の前記基板本体と前記屈曲部との間に設けられる領域は前記第2の電気的接続領域に導通する。
【0011】
選択的に、前記電子機器の厚さ方向において、前記基板本体に対して、前記フレキシブル回路基板の最大高さは前記屈曲部の最小高さより低い。
【0012】
選択的に、前記第1の支持板は、前記第1の収容空間と連通する第2の逃げ部を含み、
前記電子機器は、前記屈曲部の前記基板本体から離反する表面に設けられ、少なくとも一部が前記第2の逃げ部内に位置するチップアセンブリをさらに含む。
【0013】
選択的に、前記電子機器は、第1のチップと第2のチップとを含むチップアセンブリをさらに含み、前記第1のチップと前記第2のチップとはいずれも前記屈曲部の前記基板本体に平行な部分に設けられる。
【0014】
選択的に、前記第1のチップと前記第2のチップとは前記屈曲部の中心線に対して対称に設けられ、前記中心線の延長方向は前記第1の縁に垂直である。
【0015】
選択的に、前記基板本体に接続される第2の支持板と、
回転軸であって、前記第2の支持板が前記回転軸の一側に接続され、前記第1の支持板が前記回転軸の他側に接続され、前記第2の支持板と前記第1の支持板が前記回転軸の回転に伴って互いに接近または離間し、前記電子機器が展開状態と折り畳み状態との間で切り替える回転軸と、をさらに含む。
【0016】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果がある。
以上の実施例から明らかなように、本開示では、第1の収容空間の容積を大きくすることなく、屈曲部の屈曲時に屈曲部と基板本体との間に形成される空間を利用してフレキシブル回路基板の当該部分を配置することができ、また、フレキシブル回路基板の幅を小さくして第1の収容空間の大きさを小さくし、第1の収容空間全体の容積を小さくし、第1の支持板とディスプレイスクリーンとの接触面積を大きくして、ディスプレイスクリーンの強度を高めるのに有利である。
【0017】
以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的かつ解釈的なものにすぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
ここの図面は、明細書に組み込まれて、本明細書の一部を構成し、本開示に適する実施例を示し、明細書とともに、本開示の原理を説明するために使用される。
図1】関連技術における電子機器の概略平面図である。
図2図1の電子機器の部分概略断面図である。
図3】例示的な一実施例によって示される電子機器の部分概略断面図である。
図4】例示的な一実施例によって示される別の電子機器の部分概略断面図である。
図5】例示的な一実施例によって示される別の電子機器の部分概略断面図である。
図6】例示的な一実施例によって示される別の電子機器の部分概略断面図である。
図7】例示的な一実施例によって示される別の電子機器の部分概略断面図である。
図8】例示的な一実施例によって示される電子機器の概略平面図である。
図9】例示的な一実施例によって示される電子機器の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、その例示を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、特に明記しない限り、異なる図面における同じ数字は、同じ又は類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載されている実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すわけではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述された、本開示の一部の態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0020】
本開示に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示を限定することを意図していない。本開示及び添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「一」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図している。さらに、本明細書に使用される用語「及び/又は」とは、1つ又は互いに関連する複数の列挙項目を含む、いずれの可能な組合せ又は全ての可能な組み合わせを意味することを理解されたい。
【0021】
本開示で第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明するが、これらの情報は、これらの用語に限定されないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報同士を区別するために使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱せず、第1情報を第2情報と呼ぶことができ、同様に、第2情報を第1情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、本明細書に使用される単語「場合(if)」は、「……であるとき」又は「……であると」又は「決定に応答して」として解釈されることができる。
【0022】
図1及び図2に示すように、従来の折り畳み可能なデバイス100では、支持板103をディスプレイスクリーンの一側に設けてディスプレイスクリーンを支持することで、ディスプレイスクリーンの強度を高め、支持板103の一部の下方に画面のFPC102とCOP(Chip on PI、COP) IC101が配置されており、FPCとCOPが空間を占有する必要があり、かつFPCが図2における水平方向に支持板103に向かって延びているため、大きな面積を占有する必要があるため、ディスプレイスクリーンの大きな領域が支持板103によって支持されることができず、ディスプレイスクリーンの強度が弱くなる。
【0023】
そのため、図3に示すように、本開示は電子機器200を提供し、該電子機器200は、ディスプレイスクリーン1、第1の支持板2及び階段状電池3を含むことができる。ここで、該ディスプレイスクリーン1は、アレイ基板11と、アレイ基板11の表面に設けられる表示層12とを含むことができ、アレイ基板11は、基板素子と薄膜トランジスタ層を含むことができ、該基板素子はフレキシブル基板素子であってもよい。アレイ基板11は、基板本体111と、基板本体111の第1の縁に接続される屈曲部112とを含み、基板本体111は表示層12に接続されていてもよく、該基板本体111は表示層12を支持し保護し、屈曲部112が表示層12に対して外側に位置するため、該屈曲部112は表示層12を包み込んでディスプレイスクリーン1の非表示側に向かって屈曲することができる。
【0024】
第1の支持板2が基板本体111に接続され、具体的には、該第1の支持板2は、接着剤によって基板本体111に接着して固定することができる。該第1の支持板2は、基板本体111とともに開口式の第1の収容空間4を取り囲むことができる。表示層12を包み込んで縁が屈曲された屈曲部112は、屈曲部112の一部が第1の収容空間4内に位置するように、屈曲された後に該第1の収容空間4内に延在することができる。
【0025】
該電子機器200は、フレキシブル回路基板6をさらに含むことができ、該フレキシブル回路基板6は第1の収容空間4内に設けられ、屈曲部112に接続されて導通し、該フレキシブル回路基板6の少なくとも一部は、接着剤によって基板本体111に接着することができる。屈曲部112は、フレキシブル回路基板6を介して基板本体111に間接的に固定されてもよく、または、屈曲部112は、接着剤によって基板本体111に接続されて固定されてもよく、具体的には必要に応じて設計してもよいが、本開示では限定されない。第1の収容空間4内のフレキシブル回路基板6の占有面積は、第1の収容空間4の容積に直接影響し、さらに第1の支持板2とディスプレイスクリーン1との接触面積に影響する。
そこで、本開示では、フレキシブル回路基板6の少なくとも一部を基板本体111と屈曲部112との間に設けることも提案し、これにより、屈曲部112の屈曲時に屈曲部112と基板本体111との間に形成された空間を利用してフレキシブル回路基板6の一部を配置することができ、第1の収容空間4の容積を大きくすることなく、また、フレキシブル回路基板6の図3における水平方向の大きさを小さくし、すなわちフレキシブル回路基板6の幅を小さくし、第1の収容空間4の図3における水平方向の大きさを小さくし、第1の収容空間4の図3における鉛直方向のサイズを大きくすることなく、第1の収容空間4全体の容積が小さくなり、第1の支持板2とディスプレイスクリーン1との接触面積を大きくし、ディスプレイスクリーン1の強度を高めるのに有利である。
【0026】
現在の発展傾向によると、有利な市場を占めるために、各大手メーカーは主要なフラッグシップモデルの配置をアップグレードすることを検討しているため、デバイス内部により多くのもっと大きな部品を配置する必要があり、デバイスの厚さの優位性が失われている。特に、現在主流の折り畳み可能な機種では、画面が大きいため、消費電力が著しく増加し、折り畳み可能なデバイスの持続能力を高めるためには、デバイスに比較的厚くて重い電池を配置する必要がある。図1及び図2の電池は支持板103の上方に設けられ、支持板103に隣接する側が平坦状であり、空間利用率が悪く、容量をこれ以上最適化してデバイスの持続能力を向上させることができない。
【0027】
したがって、図3に示すように、第1の支持板2は、支持本体21、遷移部22及び段差部23を含んでいてもよく、該遷移部22の一端が支持本体21に接続され、他端が段差部23に接続され、電子機器200の厚さ方向において、支持本体21と段差部23とは所定の距離だけ離間しており、該所定の距離の大きさは遷移部22の電子機器200の厚さ方向の高さと等しい。ここで、支持本体21は基板本体111の表示層12から離反する側に接続されてもよく、例えば両面テープによって基板本体111に接着されてもよく、支持本体21によりディスプレイスクリーン1の強度をさらに向上させ、遷移部22の一側と、段差部23の一側と、基板本体111の一部とは第1の収容空間4を取り囲むことができ、表示層12を包み込んで第1の縁が屈曲された屈曲部112は、屈曲部112の一部が第1の収容空間4内に位置するように、屈曲された後に該第1の収容空間4内に延在することができる。さらに、遷移部22がディスプレイスクリーン1の厚さ方向に沿って延びているため、支持本体21と段差部23の間に高さ差があり、遷移部22の対向する他側、段差部23の対向する他側及び支持本体21は結合して第2の収容空間5を取り囲むことができ、階段状電池3は該第1の支持板2のディスプレイスクリーン1から離反する側に設けられ、該階段状電池3の一部が第2の収容空間5内に設けられてもよい。
【0028】
これにより、階段状電池3の一部が第2の収容空間5内に設けられることができるので、階段状電池3の体積を増加し、階段状電池3の容量を増加し、電子機器200の持続時間を長くすることができる。本開示では、第2の収容空間5の両側にフレームが設置されていない場合を例にとり、実際には、他の実施例では、該第2の収容空間5は溝の形状を有していてもよいが、本開示では限定されない。特に、図3及び図5に示す実施例の提案によれば、フレキシブル回路基板6の幅及び第1の収容空間4の容積を小さくした後、第1の支持板2の遷移部22を屈曲部112により近づけて配置することができるため、第2の収容空間5の容積を大きくすることができ、階段状電池3の容量をより大きくするのに有利である。
【0029】
フレキシブル回路基板6の基板本体111と屈曲部112との間に設けられる部分は、様々な方法で実現することができる。
【0030】
一実施例では、また図3に示すように、屈曲部112は、屈曲部112の基板本体111から離反する側に位置する第1の電気的接続領域113を含んでいてもよい。フレキシブル回路基板6は、一体型のデザインであり、該フレキシブル回路基板6は、屈曲部112の縁を包み込んで基板本体111と屈曲部112との間に折り込むことができるため、図3における水平方向のフレキシブル回路基板6の幅を小さくすることができ、第2の収容空間5の容積を大きくするのに有利であり、さらに階段状電池3の高容量配置に有利である。ここで、屈曲して基板本体111と屈曲部112との間に延在したフレキシブル回路基板6の一部は、両面テープで基板本体111に接着され、基板本体111から離反する他側は屈曲部112に接着されて固定されていてもよい。もちろん、屈曲部112は両面テープとスペーサを介して基板本体111に直接接着されてもよい。
【0031】
別の実施例では、図4に示すように、屈曲部112は、屈曲部112の基板本体111から離反する側に位置する第1の電気的接続領域113を含んでいてもよく、該屈曲部112は導電ビアホール114をさらに含んでいてもよく、フレキシブル回路基板6は第1の回路基板61と第2の回路基板62とを含んでいてもよく、該第1の回路基板61が屈曲部112の上方に設けられ、第1の電気的接続領域113に接続されて導通し、第2の回路基板62の少なくとも一部が基板本体111と屈曲部112との間に位置し、導電ビアホール114を介して第1の電気的接続領域113と第2の回路基板62とを導通することができる。これにより、遷移部22の配置位置に寄与して、第2の収容空間5の容積を大きくするのに有利になる一方で、図3に示す実施例と比較して、フレキシブル回路基板6の屈曲を回避し、寿命を延ばすのに役立つ。ここで、第1の回路基板61と第2の回路基板62はそれぞれ接着剤によって基板本体111に接着されてもよい。
【0032】
別の実施例では、図5に示すように、屈曲部112は、屈曲部112の基板本体111から離反する側に位置する第1の電気的接続領域113を含んでいてもよく、フレキシブル回路基板6は第3の回路基板63と第4の回路基板64とを含んでいてもよく、該第3の回路基板63が第1の電気的接続領域113に接続されて導通し、第3の回路基板63が第4の回路基板64に導通し、該第4の回路基板64の少なくとも一部が基板本体111と屈曲部112との間に位置する。これにより、回路基板の屈曲を回避し、寿命を延ばすのに役立つ一方で、屈曲部112に開口することなく、屈曲部112の強度を高める。ここで、第4の回路基板64の一側が両面テープによって基板本体111に接着され、対向する他側が両面テープによって屈曲部112に接着される。
【0033】
さらなる実施例では、図6に示すように、屈曲部112は、屈曲部112の基板本体111から離反する側に位置する第1の電気的接続領域113と、屈曲部112の基板本体111に向かう側に位置する第2の電気的接続領域115と、を含んでいてもよい。言い換えれば、第1の電気的接続領域113と第2の電気的接続領域115とは対向して設けられる。フレキシブル回路基板6は第5の回路基板65と第6の回路基板66とを含んでいてもよく、該第5の回路基板65が第1の電気的接続領域113に接続されて導通し、該第5の回路基板65の少なくとも一部が屈曲部112の基板本体111から離反する側に位置し、第6の回路基板66が第2の電気的接続領域115に接続されて導通し、該第6の回路基板66の少なくとも一部が基板本体111と屈曲部112との間に設けられ、これにより、回路基板の屈曲を回避し、寿命を延ばすのに役立つ一方で、屈曲部112に開口することなく、屈曲部112の強度を高める。ここで、第5の回路基板65と第6の回路基板66はそれぞれ両面テープによって基板本体111に接着されてもよい。
【0034】
別の実施例では、図7に示すように、屈曲部112は、屈曲部112の基板本体111に向かう側に位置する第2の電気的接続領域115を含んでいてもよく、フレキシブル回路基板6は一体型の構造であり、該フレキシブル回路基板6の少なくとも一部が基板本体111と屈曲部112との間に設けられ、該フレキシブル回路基板6の基板本体111と屈曲部112との間に設けられる領域は、第2の電気的接続領域115に接続されて導通する。これにより、1枚のフレキシブル回路基板6により遷移部22の配置空間を確保し、屈曲部112に接続されて導通するという機能により、回路基板と回路基板との間の接続と導通を低減することができる。
【0035】
図7に示す実施例に基づいて、一例として、屈曲部112の基板本体111から離反する側にフレキシブル回路基板6を配置し、第2の電気的接続領域115、または基板本体111と屈曲部112との間のフレキシブル回路基板6と導通するようにしてもよい。別の例として、電子機器200の厚さ方向において、図7の鉛直方向において、基板本体111に基づいて、フレキシブル回路基板6の最大高さは、屈曲部112の最小高さよりも低く、すなわちH1<H2である。言い換えれば、フレキシブル回路基板6の全体を基板本体111と屈曲部112との間に配置することで、第1の収容空間4の容積を小さくすることができ、段差部23のための空間を空けることができ、階段状電池3の容量向上にも有利である。
【0036】
上記各実施例では、いずれも基板本体111と屈曲部112との間に単一層のフレキシブル回路基板6を配置することを例としたが、実際には、他の実施例では、空間が許す限り、基板本体111と屈曲部112との間に複数の回路基板を積層してもよいし、同じ回路基板を複数回屈曲させてもよいが、本開示では限定されない。
【0037】
また図7に示すように、第1の支持板2は、第1の収容空間4と連通する第2の逃げ部25をさらに含んでいてもよく、例えば段差部23が該第2の逃げ部25を含んでいてもよい。電子機器200は、チップアセンブリ7をさらに含んでいてもよく、このチップアセンブリ7は、屈曲部112の基板本体111から離反する表面に設けられてもよく、このチップアセンブリ7はディスプレイスクリーン1の関連信号を出力することができる。また、チップアセンブリ7を保護するために、このチップアセンブリ7が少なくとも部分的に第2の逃げ部25内に位置することができ、外力が加わったときのこのチップアセンブリ7への衝撃を低減することができる。もちろん、第1の支持板2とチップアセンブリ7との間に絶縁カバーなどの他の構造部材がある場合には、該構造部材に対応する貫通溝を形成してもよい。
【0038】
ここで、このチップアセンブリ7は、単一のチップを含んでいてもよいし、図8に示すように、チップアセンブリ7は、第1のチップ71及び第2のチップ72を含んでいてもよい。この第1のチップ71と第2のチップ72はいずれも屈曲部112の基板本体111に平行な領域に設けられ、この第1のチップ71と第2のチップ72がそれぞれ屈曲部112に導通する。この第1のチップ71と第2のチップ72により、ディスプレイスクリーン1の薄膜トランジスタ層の関連信号を収集し、さらにフレキシブル回路基板6を介して出力することができる。2つのチップを設置することで、関連技術の1つのチップと比較して、チップの処理リソースに対する要求を減らすことができる。図7の実施形態と合わせて、この第1のチップ71と第2のチップ72の少なくとも一方は第1の支持板2の第2の逃げ部25内に設けられてもよい。
【0039】
引き続き図8に示すように、この第1のチップ71と第2のチップ72は屈曲部112の中心線に対して対称に設けられてもよく、該中心線の延長方向は第1の縁に垂直であり、第1の縁は図8において鉛直に配置されているため、屈曲部112の中心線は図8において水平に配置されている。第1のチップ71と第2のチップ72を対称に設けることにより、薄膜トランジスタから出力される信号が2つのチップに分流しやすくなり、2つのチップと屈曲部112との間の電気的接続を簡素化することもできる。
【0040】
上記各実施例に基づいて、該電子機器200は片面スクリーンのデバイスであってもよいし、図9に示すように、該電子機器200は折り畳み可能なデバイスであってもよい。該電子機器200は、第2の支持板9及び回転軸10をさらに含んでいてもよく、この第2の支持板9は基板本体111の表示層12から離反する側に接続され、第2の支持板9は回転軸10の一側にも接続され、第1の支持板2は回転軸10の他側に接続され、その後、回転軸10の回転により、第2の支持板9と第1の支持板2とが互いに接近または離間することで、電子機器200が折り畳み状態と展開状態とに切り替えられる。
【0041】
上記実施例では、屈曲部112が第1の支持板2に隣接する縁を包み込むように屈曲し、第2の支持板9が平坦状に設けられている。実際には、他の実施例では、アレイ基板11の関連回路は、第2の支持板9の一側から引き出してもよく、同様に屈曲部を設けてもよい。後続の第2の支持板9に対応する側の電池配置及び関連回路基板配置は、前述の実施例を参照することができるので、ここでは説明を省略する。
【0042】
当業者であれば、明細書を検討し、かつ、本明細書に開示された開示を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到できる。本開示は、本開示のあらゆる変形、用途又は適宜変更を包含することを意図し、これらの変形、用途又は適宜変更は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない本技術分野における常識又は慣用の技術的手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものにすぎず、本開示の真の範囲及び精神は、下記の特許請求の範囲によって示される。
【0043】
本開示は、上で説明し、図面に示した正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【要約】      (修正有)
【課題】電子機器端末機器の長時間の持続時間を満たすために電池容量対応。
【解決手段】本開示は、電子機器200に関する。電子機器は、アレイ基板11を含むディスプレイスクリーン1であって、前記アレイ基板は、基板本体111と、前記基板本体の第1の縁に接続される屈曲部112と、を含み、前記屈曲部が前記ディスプレイスクリーンの非表示側に向かって屈曲するディスプレイスクリーンと、前記基板本体に接続され、前記基板本体の一部と結合して第1の収容空間4を取り囲む第1の支持板2であって、屈曲された前記屈曲部の一部が前記第1の収容空間内に位置する第1の支持板と、前記第1の収容空間内に設けられ、前記屈曲部に接続されて導通するフレキシブル回路基板6であって、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記基板本体と前記屈曲部との間に設けられるフレキシブル回路基板と、を含む。
【選択図】図3
図1
図2
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