(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】フレーム
(51)【国際特許分類】
A42B 1/002 20210101AFI20240724BHJP
A42B 1/019 20210101ALI20240724BHJP
A42B 1/008 20210101ALI20240724BHJP
A41D 3/04 20060101ALI20240724BHJP
A42C 5/04 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
A42B1/002
A42B1/019 B
A42B1/008 K
A41D3/04 N
A42C5/04 A
(21)【出願番号】P 2023116358
(22)【出願日】2023-07-15
【審査請求日】2023-07-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516116699
【氏名又は名称】東 由紀子
(72)【発明者】
【氏名】東 由紀子
【審査官】西尾 元宏
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-121625(JP,U)
【文献】実公昭35-004841(JP,Y1)
【文献】登録実用新案第3153472(JP,U)
【文献】米国特許第01434201(US,A)
【文献】特開2020-059949(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A42B 1/00-1/002
A41D 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部の側面が覆われている衣類のフード形状を保持し、フードと頭部の間に距離を持たせて、前記フードの内面に沿わせて、通気を向上させるためのフレームであって、
前記フレームは本体と頭部接触部とを備え、
前記頭部接触部は、前記本体の内側で頭部と接触し、前記本体と前記頭部の間に距離を保ち、冠って装着する簡易構造であり、
前記頭部接触部を除く前記本体の装着時外面形状が、平板状の板で略U字、略V字、ボウル状、椀形状、リング状のいずれか又は組み合わせを用いた曲げによって形成され、
前記曲げによって形成された前記本体が、前記フードを支持するフレーム。
【請求項2】
前記頭部接触部を支える支持体を備えた請求項1記載のフレーム。
【請求項3】
肩近傍に付ける体位固定具を備えた請求項1または請求項2記載のフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フードを支持するフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
頭、首を被う衣類のフードは、頭部に直接被るものとして市場に流通しているが、雨の時など直接被ることを避けたい時でも頭部に接したまま被るものであった。ヘルメットの内部に、ヘルメットと頭部が直接接触しないフレーム状のものは流通しているが、頭部と直接接触するものである。レインウェアのフードの構造、及びレインウェアのフードの保形部材として公開済みのものもある(特許文献1参照)。
特許文献1には、レインウェアのフードのツバ部分を容易且つ適切に保形できるようにすることが記載されている。庇部と左右の側部とを一体に備えた、ツバ部分と一体をなす保形部材とを備えたフードの構造、保形部材である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-19060号公報
【文献】特開2020-59949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、通気を目的とするものではなく、前面開放部を囲うようにして前方に突き出すツバ部分と、内面又は外面に添着させてこのツバ部分と一体をなす保形部材とを備える構造である。また、保形部材の形状が、変形局部において幅を狭くする、板厚を小さくすることで弾性変形し易くしていることを特徴とする。保形部材はツバ部分の保形をする部材であり、「この保形部材は、前記ツバ部分の庇部を保形する上部と、前記ツバ部分の右側の側部を保形する右側の下部と、前記ツバ部分の左側の側部を保形する左側の下部とを一体に備えると共に、前記上部と右側の下部とをつなぐ部分及び前記上部と左側の下部とをつなぐ部分において弾性変形し易くなっていることを特徴とする」ものであり、フード自体を保形するという記載はない。更に、弾性変形し易いように、保形部材の変形局部において幅を狭くする、保形部材の変形局部において板厚を小さくするものであり、フード全体を支持する強度を持ち合わせているという記載もない。
特許文献2は、本発明の基礎発明であり、頭部フレーム、肩部フレーム、フレーム芯からなるフード支持フレームを備えたレインコートである。「頭部フレームが肩部フレームとフレーム芯により垂直方向に維持されている」構造であり、既存の衣類に取り付ける場合、サイズ変更が困難なものであった。更に、製造コストと収納時の利便性の改良により、より普及し易く、購入し易いものにする余地があった。
【0005】
本発明は、頭部の側面が覆われる衣類のフード形状を保持し、フードを頭部と離れた位置で支持するために頭部接触部を備えており、通気の向上を目的とし、フレームの末端部が頭頂部周辺から肩近傍への着接までの範囲に位置するフレームである。特許文献2のフレームとは構成が異なり、末端部が肩側に沿った形状の着接までのフレームの場合、本体を一体で構成することも可能となった。頭部に接触させるために構成された、フードと頭の動きに連動させるための頭部接触部をフレーム内部に備えるものである。
長時間フード着用しなければならない状況では、風などによる顔への纏わりつきにより作業効率が悪く、暑い季節は通気が難しいため不快感を助長する。また、既存の衣類に容易に対応できるような改良技術が必要である。それを実用化するために、ユーザーのニーズに応じて選択できるフレームであることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
頭部の側面が覆われている衣類のフード形状を保持し、フードと頭部の間に距離を持たせて、フードの内面に沿わせて、通気を向上させるためのフレームであって、フレームの内側に頭部と接触する頭部接触部を備える、本体が板状から成るフレームである。
また、頭部接触部を支える支持体を備えた、頭部の側面が覆われている衣類のフード形状を保持し、フードと頭部の間に距離を持たせて、フードの内面に沿わせて、通気を向上させるためのフレームであって、フレームの内側に頭部と接触する頭部接触部を備える、本体が板状から成るフレームである。
更に、体位固定具を備えた、頭部の側面が覆われている衣類のフード形状を保持し、フードと頭部の間に距離を持たせて、フードの内面に沿わせて、通気を向上させるためのフレームであって、フレームの内側に頭部と接触する頭部接触部を備える、本体が板状から成るフレーム、または、体位固定具、頭部接触部を支える支持体を備えた、頭部の側面が覆われている衣類のフード形状を保持し、フードと頭部の間に距離を持たせて、フードの内面に沿わせて、通気を向上させるためのフレームであって、フレームの内側に頭部と接触する頭部接触部を備える、本体が板状から成るフレームである。
フードの内面に沿わせてとは、部分的に沿わせている場合も含めて、フードの内面に密着している部分があることが好ましいことを示している。
板状とは、厚みの薄い形状であり、穴加工、絞り加工、曲げ加工、多様な形状の切り抜き加工、部分的に隆起させる加工、部分的に突出させる加工など、様々な加工により、板状から変化させたものも含むことを意味しており、様々な加工を組合せたものでも良いことを意味する。また、本体と頭部接触部を一体で成形した場合は、本体が板状であれば、頭部接触部はいかなる形状でも板状に含むことを意味している。
【発明の効果】
【0007】
上述したように本発明のフレームは、複雑な形状ではなく、容易に使用できる構成であり、頭部とフードの間に距離があることで、フードを直接被ることを避け、雨や日差しなどの外部環境の影響を直接受けることが少なくなり、長時間のフード着用時の不快感を軽減することを目的とている。 また、既存の衣類に着用することが可能で、安価で容易に利用でき、新規の衣類に当初からつける場合でも、容易に製造できるよう簡易な形状で、コスト削減により普及を目指すものである。
フレームにより視野が広くなり、頭部とフードの間にスペースを確保しつつ、フードと頭の動きに連動させるための頭部接触部を備えている特徴を有する。接着せずにフードに入れたフレームで支持できるように頭部接触部を頭部に接触させて使用する、フレーム本体、頭部接触部を着脱可能にして使用する、体位固定具に腕を通しフレームを予め装着してから衣類をかぶるように使用するなど、様々なニーズに対応したパターンにより更なる利便性を持つものとなり得る。
また、頭部接触部を設けられる面積があれば、フレームの末端部を頭頂部周辺から肩近傍への着接までのどの位置にも形状設定でき、末端部を長く設定してフレームの奥行をある程度持たせた形状にすると、衣類をフレームに挟めて、雨具の場合は濡れた側を内側にしてフレームを裏表にすることで、周りが濡れるのを防ぎ挟んで持つことができる。体位固定具を付ければ、装着時のフレームの安定性が増し、衣類をフレームで挟んで持ち運ぶ際の持ち手として流用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施例形態1の頭部接触部が左右に位置する正面図である。
【
図2】本発明の実施例形態1の頭部接触部を支持体で固定させた右側面図である。
【
図3】本発明の実施例形態2の頭部接触部を選択可能な概略を示す正面図である。
【
図4】本発明の実施例形態2の頭部接触部を選択可能な概略を示す平面図である。
【
図5】本発明の実施例形態3を示す使用形成前の展開図である。
【
図6】本発明の実施例形態3を示す使用時の頭部接触部が左右に位置する、末端部を着接部として備えた正面図である。
【
図7】本発明の実施例形態3を示す頭部接触部が左右に位置する、末端部を着接部として備えた右側面図である。
【
図8】本発明の実施例形態3に体位固定具を備えた斜視図である。
【
図9】本発明の実施例形態3に体位固定具を持ち手として衣類を挟んだ斜視図である。
【
図10】本発明の実施例形態4を示す略逆U字形状の正面図である。
【
図11】本発明の実施例形態5を示す略逆V字形状の背面図である。
【
図12】本発明の実施例形態5を示す略逆V字形状の平面図である。
【
図13】本発明の実施例形態6を示す略逆U字隆起形状の正面図である。
【
図14】本発明の実施例形態7を示す頭部に冠る平面隆起形状の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の「肩近傍への着接」、「フレームの末端部」、「頭部に冠る」についての詳細、実施例形態を
図1~
図14に基づいて説明する。
肩近傍への着接とは、肩近傍にフレームの末端部が接していることであり、フードの肩近傍に接していること、着接部として肩に沿っている形状であることも含んでいる。
フレームの末端部とは、フレームを装着した際、高さの位置が一番低い部分であるフレームの末端のことを指している。フレームは頭部接触部を設置できる面積があれば足り、フレームに穴加工、変形などした場合でも、フレーム装着時においての肩に一番近い部分の末端を指す。
頭部に冠るとは、頭部に載せられることであり、頭部を被う大きさから小さな面積で頭部に上に載せるものまでを含む。
【0010】
図1は、本発明の実施例形態1の頭部接触部6が左右に位置する正面図である。本体1の末端部12は、頭部の耳上方の位置になるよう板状の物の湾曲により構成された一例を示した。本体1が、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けてフードに沿う形状である。左右に位置する頭部接触部6を、支持体10に挟んで固定し、挟まっていない部分の膨らみで支持体10が隠れている。
図1では、本体1を略逆U字形状にし、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けて同じ形状、大きさである図であり、支持体10としてスリット2本を入れ、内側に湾曲させた簡易な形状で示したが、内側に突起状になるような形状であればいかなる形状であっても良い。よって、支持体10と頭部接触部6が一体のものでも良い。頭部接触部6は頭部に接触させるものであり、
図1では支持体10に挟んで支持体10からはみ出て膨らんでいる発泡体の弾性により、頭部接触部6の両端が頭部と接触し、動きと連動する役割を持たせている例を示した。
素材はいかなるものであっても良いが、好ましくは樹脂製で、本体1は例えばLDPEで、他にPP、PETなども考えられるが、手で触れるものであるため、柔軟性がありバリの出ない硬すぎない材料で、厚みは0.05mmから1mmが適している。薄過ぎると形状保持し難く、外部環境により効果が得られなくなる可能性があり、厚過ぎると加工し難く、素材を簡単に切ることができない可能性がある。
頭部接触部6はいかなる方法で構成されていても良いが、内側に湾曲させた部分に例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを挟み込むことで、弾性のある頭部接触部6を構成することができる。本体1と一体利用を目的とした、別体の頭部接触部6を備える場合は、支持体10と頭部接触部6を一体として使用するものであり、いかなる方法、材料でも良いが、例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを本体1の好みの位置に接着するなどして利用できる。また、頭部接触部6の位置は、
図1に限定するものではなく、本体1においては頭部に冠る形状も考えられ、頭部に載せられる形状であり、頭部を被う大きさから小さな面積で頭部に上に載せるものまでを含み、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で、本発明から排除するものではない。
ここで本発明の、「一体利用を目的とした」について説明する。頭部接触部6を、別体で備えたとしても、併せて一体利用するものであり、左右の頭部接触部6を含んだ本発明のフレームとして、頭部接触部6を個別に販売する、顧客が接着するまたは顧客が接着して利用する旨の表示をするなど、いずれも部品としての販売であり、未完成材として本発明のフレームとして利用するものである。よって、本体1が頭部接触部6と一体でなく、本体1との形状、素材など共通性が無くとも、本体と一体利用を目的とした頭部接触部6を別体で備えたものであり、本発明の趣旨に基づき、頭部接触部6は種々変更可能で、別部材とされた物も本発明から排除するものではない。
【0011】
図2は、本発明の実施例形態1の頭部接触部6を支持体10で固定させた右側面図である。本体1の末端部12は、頭部の耳上方の位置になるよう板状の物の湾曲により構成された一例を示した。本体1が、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けてフードに沿う形状である。支持体10としてスリット2本を入れ、内側に湾曲させる簡易な形状で示したが、内側に突起状になるような形状であればいかなる形状であっても良い。よって、支持体10と頭部接触部6が一体のものでも良い。頭部接触部6は頭部に接触させるものであり、
図2では支持体10に挟み入れて固定し、支持体10からはみ出て膨らんでいる発泡体の弾性により、頭部接触部6の両端が頭部と接触し、頭部の動きと連動する役割を持っている。
素材はいかなるものであっても良いが、好ましくは樹脂製で、本体1は例えばLDPEで、他にPP、PETなども考えられるが、手で触れるものであるため、柔軟性がありバリの出ない硬すぎない材料で、厚みは0.05mmから1mmが適している。薄過ぎると形状保持し難く、外部環境により効果が得られなくなる可能性があり、厚過ぎると加工し難く、素材を簡単に切ることができない可能性がある。
頭部接触部6はいかなる方法で構成されていても良いが、内側に湾曲させた部分に例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを挟み込むことで、弾性のある頭部接触部6を構成することができる。本体1と一体利用を目的とした、別体の頭部接触部6を備える場合は、支持体10と頭部接触部6が一体のものであり、いかなる方法、材料でも良いが、例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを本体1の好みの位置に接着するなどして利用できる。また、頭部接触部6の位置は
図2に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
ここで本発明の、「一体利用を目的とした」について説明する。頭部接触部6を、別体で備えたとしても、併せて一体利用するものであり、左右の頭部接触部6を含んだ本発明のフレームとして、頭部接触部6を個別に販売する、顧客が接着するまたは顧客が接着して利用する旨の表示をするなど、いずれも部品としての販売であり、未完成材として本発明のフレームとして利用するものである。よって、本体1が頭部接触部6と一体でなく、本体1との形状、素材など共通性が無くとも、本体と一体利用を目的とした頭部接触部6を別体で備えたものであり、本発明の趣旨に基づき、頭部接触部6は種々変更可能で、別部材とされた物も本発明から排除するものではない。
【0012】
図3は、本発明の実施例形態2の頭部接触部を選択可能な概略を示す正面図である。ボウル、椀形状の本体1に、支持体10としてスリット2本を入れ、内側に湾曲させ、頭部接触部6を支持体10に挟み入れて固定させた簡易な形状で例を示した。「選択可能な」とは、支持体10と頭部接触部6が、頭頂部を中心に360度全ての方向において選択可能に備えられていることを指す。2カ所でも、それ以上でも連結した頭部接触部6を挟み入れるように、支持体10を複数個所にするなど、支持体10と頭部接触部6の数や位置はいかなる数や位置でも良い。また、本体1は、頭頂部に穴を開けた物、部分的な球面状により形成された物など、本発明の趣旨に基づき、種々変更可能で本発明から排除するものではない。
図3の1点鎖線は、本体1の製作可能な末端の範囲を、破線は支持体10の製作可能な末端の範囲を、点線は頭部接触部6の製作可能な末端の範囲を連結させ線状にて示している。
頭部接触部6はいかなる方法で構成されていても良いが、内側に湾曲させた部分に例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを挟み込むことで、弾性のある頭部接触部6を構成することができる。本体1と一体利用を目的とした、別体の頭部接触部6を備える場合は、支持体10と頭部接触部6が一体のものであり、いかなる方法、材料でも良いが、例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを本体1の好みの位置に接着するなどして利用できる。頭部接触部の接触面積を最小限にするため、頭部の上半部面積の3分の1以下にすることが好ましい。
また、
図3ではボウル、椀形状で記載したが、頭頂部を円形に型抜きした、リング状にしたものから立体形状にして支持体10と頭部接触部が一体となったドーナツ状の物、球面を部分的に変形させたものなど、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
ここで本発明の、「一体利用を目的とした」について説明する。頭部接触部6を、別体で備えたとしても、併せて一体利用するものであり、左右の頭部接触部6を含んだ本発明のフレームとして、頭部接触部6を個別に販売する、顧客が接着するまたは顧客が接着して利用する旨の表示をするなど、いずれも部品としての販売であり、未完成材として本発明のフレームとして利用するものである。よって、本体1が頭部接触部6と一体でなく、本体1との形状、素材など共通性が無くとも、本体と一体利用を目的とした頭部接触部6を別体で備えたものであり、本発明の趣旨に基づき、頭部接触部6は種々変更可能で、別部材とされた物も本発明から排除するものではない。
【0013】
図4は、本発明の実施例形態2の頭部接触部を選択可能な概略を示す平面図である。ボウル、椀形状の本体1に、支持体10としてスリット2本を入れ、内側に湾曲させ、頭部接触部6を支持体10に挟み入れて固定させた簡易な形状で例を示した。「選択可能な」とは、支持体10と頭部接触部6が、頭頂部を中心に360度全ての方向において選択可能に備えられていることを指す。2カ所でも、それ以上でも一体の頭部接触部6を挟み入れるように、支持体10を複数個所にするなど、支持体10と頭部接触部6の数や位置はいかなる数や位置でも良い。また、本体1は、頭頂部に穴を開けた物、部分的な球面状により形成された物など、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
図4の1点鎖線は、本体1の製作可能な末端の範囲を、破線は支持体10の製作可能な末端の範囲を頭頂部側と端部側に2つの円として、点線は頭部接触部6の製作可能な末端の範囲を8個並べて連結させ360度全ての方向において選択可能に線状にして例を示している。
頭部接触部6はいかなる方法で構成されていても良いが、内側に湾曲させた部分に例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを挟み込むことで、弾性のある頭部接触部6を構成することができる。本体1と一体利用を目的とした、別体の頭部接触部6を備える場合は、支持体10と頭部接触部6が一体のものであり、いかなる方法、材料でも良いが、例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを本体1の好みの位置に接着するなどして利用できる。頭部接触部の接触面積を最小限にするため、頭部の上半部面積の3分の1以下にすることが好ましい。
また、
図3ではボウル、椀形状で記載したが、頭頂部を円形に型抜きした、リング状にしたものから立体形状にして支持体10と頭部接触部が一体となったドーナツ状の物、球面を部分的に変形させたものなど、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
ここで本発明の、「一体利用を目的とした」について説明する。頭部接触部6を、別体で備えたとしても、併せて一体利用するものであり、左右の頭部接触部6を含んだ本発明のフレームとして、頭部接触部6を個別に販売する、顧客が接着するまたは顧客が接着して利用する旨の表示をするなど、いずれも部品としての販売であり、未完成材として本発明のフレームとして利用するものである。よって、本体1が頭部接触部6と一体でなく、本体1との形状、素材など共通性が無くとも、本体と一体利用を目的とした頭部接触部6を別体で備えたものであり、本発明の趣旨に基づき、頭部接触部6は種々変更可能で、別部材とされた物も本発明から排除するものではない。
【0014】
図5は、本発明の実施例形態3を示す装着前の展開図である。フードを支持する本体1が、ひさし7のある形状であり、支持体10、頭部接触部6を有し、末端部12が肩近傍着接部4であり、フード境界切り込み参考線5で肩方向に曲げて使用する、板状の物の湾曲により形成される一例を示した。破線で示したフード境界切り込み参考線5は、顧客がフードのサイズに合わせて切り込みを入れる参考線としての印を記載してある。本体1は、フレームに沿わせて頭部に接触させるだけで使用する、脱着可能にするなど、顧客のニーズにより様々なパターンで製造、販売する選択肢が広がる。本体1が、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けてフードに沿う形状である。
図5では、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けて同じ形状、大きさである図の一例を示したが、本体1は、顔面開口側2だけをフードサイズに密着させてフード後方3を違うサイズにすることもでき、フード内のサイズに合わせる又はひさし7の無いもの、変形型でも良く、フレームを展開した状態の
図5に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。また、支持体10の位置、大きさ、長さは
図5に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で、本発明から排除するものではない。
素材を簡単に切ることができるものであれば、顧客が持っているフードサイズに合わせて切る、切り込みを入れて肩近傍着接部4が肩の形状に沿うように曲げることができ、顧客の加工によってひさし7の形状も変えることも可能である。ここで、
図5では、支持体10としてスリット2本を入れ、簡易なもので図示したが、内側に湾曲する形状にできるものであればいかなる形状であっても良い。また、内側に突起状になるような形状のものを別体で設け設置することも可能であり、様々な方法が考えられる。よって、支持体10と頭部接触部6が一体のものでも良い。頭部接触部6は頭部に接触させるものであり、
図1同様、支持体10に挟んで支持体10からはみ出て膨らんでいる発泡体の弾性により、頭部接触部6の両端が頭部と接触し、動きと連動する役割を持たせている例である。よって、本体1は四角形の基本形状でも変形型でも良く、肩近傍着接部4の形状も
図5に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
【0015】
図6は、本発明の実施例形態3を示す頭部接触部が左右に位置する着接部を備えた正面図である。略逆U字形状の本体1が、支持体10と頭部接触部6、肩近傍着接部4を有し、末端部12が肩近傍着接部4であり、肩近傍着接部4は肩に沿う形状になるよう、フード境界切り込み参考線5にて、一部切り込みを入れて曲げて使用する、板状の物の湾曲により形成された一例である。柔らかい材料であれば切り込みを入れないで使用することもでき、
図6に限定されず、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
本体1は、フレームに沿わせて頭部に接触させるだけで使用する、衣類9に直接取り付ける、脱着可能にするなど、顧客のニーズにより様々なパターンで製造、販売する選択肢が広がる。
図6では、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けて同じ形状、大きさである図の一例を示したが、本体1は、加工が容易な材料の場合は、フードのサイズに合わせる、又は顔面開口側2だけをフードサイズに合わせて密着させ、フード後方3を違うサイズにすることもでき、顧客の加工によって形状も変えることができるため、
図6に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
図6では、頭部接触部6としてスリット2本を入れ、内側に湾曲させる簡易な形状で示したが、内側に突起状になるような形状であればいかなるものでも良い。頭部接触部6の固定には、いかなる方法でも良いが、内側に湾曲させた部分に例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを挟み込むことで、圧迫感を軽減した頭部接触部6を構成することができる。本体1と一体利用を目的とした、別体の頭部接触部6を備える場合は、いかなる形状、方法、材料でも良いが、例えば硬めの軟質ウレタンフォームなどを好みの位置に接着して利用できる。また、頭部接触部6の位置は
図6に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
【0016】
図7は、本発明の実施例形態3を示す、頭部接触部が左右に位置する着接部を備えた右側面図である。フードを支持する本体1が、ひさし7のある形状であり、支持体10、頭部接触部6を有し、末端部12が肩近傍着接部4であり、フード境界切り込み参考線5で肩方向に曲げて使用する一例を示した。柔らかい材料であれば切り込みを入れないで使用することもでき、
図7に限定されず、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。頭部接触部6は、支持体10としてスリット2本を入れた部分を内側に湾曲させたスペースに挟み込み、右側面から見える部分以外を隠れ線として破線で記載した。
本体1は、フレームに沿わせて頭部に接触させるだけで使用する、衣類9に直接取り付ける、脱着可能にするなど、顧客のニーズにより様々なパターンで製造、販売する選択肢が広がる。本体1が、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けてフードに沿う形状である。
図7では、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けて同じ形状、大きさである図の一例を示したが、本体1は、顔面開口側2だけをフードサイズに密着させてフード後方3を違うサイズにすることもでき、フード内のサイズに合わせる又はひさし7の無いもの、変形型でも良く、フレームを展開した状態の
図7に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。また、支持体10の位置、大きさ、長さ、頭部接触部6の形状は、
図7に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で、本発明から排除するものではない。
素材を簡単に切ることができるものであれば、顧客が持っているフードサイズに合わせて切る、切り込みを入れて肩近傍着接部4が肩の形状に沿うように曲げることができ、顧客の加工によってひさし7の形状も変えることも可能であるここで、
図7では、支持体10としてスリット2本を入れ、簡易なもので図示したが、内側に湾曲する形状にできるものであればいかなる形状であっても良い。よって、本体1は四角形の基本形状でも変形型でも良く、肩近傍着接部4の形状も
図7に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
【0017】
図8は、本発明の実施例形態3に体位固定具を備えた斜視図である。フードを支持する本体1がひさし7のある形状で、支持体10、頭部接触部6を有し、末端部12が肩近傍着接部4であり、フード境界切り込み参考線5の位置で本体1の両端を肩方向に曲げ、肩近傍着接部4に腕を通す体位固定具8を付けた一例を示した。本体1は、フレームに沿わせて頭部に接触させるだけで使用する、衣類9に直接取り付ける、脱着可能にするなど、顧客のニーズにより様々なパターンで製造、販売する選択肢が広がる。柔らかい材料であれば切り込みを入れないで使用することもでき、しっかり装着でき、ずれも防止できる例である。
体位固定具8は、例えばベルト状のTPU、ゴムなどが好ましいが、体位固定具8の趣旨に基づき種々変更可能であり、形状も
図8限定されるものではない。この例は、フレームをフードに接着するなど本体1を衣類9に直接取り付けず、必要な時にフレームを装着することができ、風が強い時などずれ易い環境の下での利用にもその効果を発揮する。
図8では、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けて同じ形状、大きさである図を示したが、本体1は、フードのサイズに合わせる又は変形型した物、例えば、顔面開口側2だけをフードサイズに合わせて密着させ、フード後方3を違うサイズにすることもでき、顧客の加工によって形状も変えることができる素材を使うことも可能で、体位固定具8の取り付け方も、
図8に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。また、頭部接触部6の位置は
図8に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
【0018】
図9は、本発明の実施例形態3に体位固定具8を持ち手として衣類を挟んだ際の斜視図である。ひさしの無い四角形状でも可能であるが、
図9ではひさし7のある形状のものを一例として図示した。衣類9が不要になった時、フレーム本体1に衣類9を挟み、嵩張らないように持ち運ぶことができる一例である。体位固定具8があればより持ち易く利便性が向上する。雨具であれば濡れた側を内側にできるため、周りが濡れるのを防ぎ、使わない間は体位固定具8で吊るしておくこともできる。体位固定具8は、例えばベルト状のTPU、ゴムなどが好ましいが、体位固定具8の趣旨に基づき種々変更可能である。また、支持体10としてスリット2本を入れた部分の内側の湾曲を解いた例であり、頭部接触部6の形状により頭部接触部6を着脱可能にしたり、折り畳みや回転により可動式にしたり、体位固定具8の取り付け方も様々な構成を想定でき、位置も
図9に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
【0019】
図10は、本発明の実施例形態4を示す略逆U字形状の正面図である。フードを支持する本体1が、支持体10と頭部接触部6を有し、頭部接触部6は頭部に沿う形状で加工されている一例である。完全な逆U字曲線でも良いが、太線で示した支持体10で本体1の頭頂部周辺を内外から挟んでT字状にしたものが頭部接触部6に接続されている略逆U字形状で示した。素材はいかなるものであっても良いが、好ましくは樹脂製で、本体1は例えばLDPEで、他にPP、PETなども考えられるが、手で触れるものであるため、柔軟性がありバリの出ない硬すぎない材料で、厚みは0.05mmから1mmが適している。薄過ぎると形状保持し難く、外部環境により効果が得られなくなる可能性があり、厚過ぎると加工し難く、素材を簡単に切ることができない可能性がある。支持体10、頭部接触部6は、例えば1mm以上のある程度厚みがあり強度を持たせることが好ましい。
図10では、頭部接触部6を逆U字1か所にして頭部に沿う形状の簡易なもので図示したが、頭部に沿う形状になるものであればいかなる形状であっても良い。また、頭部接触部6の位置は、
図10に限定するものではなく、例えば、
図10の頭部接触部6を90度ずらした頭部接触部6を2か所備えて設置、位置を変えて複数設置するなど、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。更に、支持体10と頭部接触部6を回転可能に本体1に取り付けて、畳み易くするために本体1と平行にすることができる構成や、脱着可能な構成にして使うことも可能である。更に、
図6のように肩近傍着接部4を設けることもできる。
効果として挙げられるのは、顧客が持っているフードサイズに合わせて末端部12を切るなどして、フードの形状やサイズに合った本体1の加工可能性である。顧客によりフードサイズに合わせて加工できる素材であれば、肩近傍の末端部12の長さ、角度を変えるなどことで、様々な形のフード形状に合わせてより近い状態で使用することができる。尚、末端部12が短く肩近傍に未着接で、加工の必要が無い形状であればそのまま使うこともできる。
図10では、支持体10を直線形状にした図を示したが、本体1との距離が取れ支持できるものであれば良く、頭部接触部6も頭部接触できる形状であれば良い。また、衣類9に直接取り付ける、脱着可能にするなど、顧客のニーズにより製造、販売する選択肢が広がる。よって、本体1、頭部接触部6、支持体10は、
図10に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
ここで本発明の、「一体利用を目的とした」について説明する。支持体10、頭部接触部6を、別体で備えたとしても、併せて一体利用するものであり、本発明のフレームとして、支持体10、頭部接触部6を個別に販売する、顧客が接着するまたは顧客が接着して利用する旨の表示をするなど、いずれも部品としての販売であり未完成材として本発明のフレームとして利用するものである。よって、本体1が支持体10、頭部接触部6と一体でなく、本体1との形状、素材など共通性が無くとも、本体と一体利用を目的とした頭部接触部6を別体で備えたものであり、本発明の趣旨に基づき、頭部接触部6は種々変更可能で、別部材とされた物も本発明から排除するものではない。
【0020】
図11は、本発明の実施例形態5を示す略逆V字形状のフード後方から見た背面図である。フードを支持する本体1が、湾曲させた支持体10、頭部接触部6を有し、支持体10が本体1に連結され頭部接触部6を固定するように構成された一例を示した。破線は頭部接触部6がフレームの内側に向けて支持体10で隠れている左右の線を示したものである。本体1が、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けてフードに沿う形状である。
素材はいかなるものであっても良いが、好ましくは樹脂製で、本体1は例えばLDPEで、PP、PETなども考えられるが、手で触れるものであるため、柔軟性がありバリの出ない硬すぎない材料で、厚みは0.05mmから1mmが適している。支持体10、頭部接触部6は、例えば1mm以上のある程度厚みを持たせ強度を持たせることが好ましい。
図11では、頭頂部に当たる本体1を略逆V字形状にし、折り畳みし易い折れ線を頂点にした、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けて同じ形状、大きさである図の一例を示したが、本体1は、略逆U字形状でもフードに沿わせることができる形状であればいかなる形状でも良く、
図11に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。支持体10の位置を耳の上部近傍で記載したが、本体1の連結部分を顧客の好みの位置に変えられるよう着脱可能にでき、頭部接触部6が頭部と接触できる位置であれば良く、支持体10の本体1への連結も様々な方法が想定でき、支持体10、頭部接触部6は、湾曲する形状に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。更に、
図6のように肩近傍着接部4を設けることもできる。
【0021】
図12は、本発明の実施例形態5を示す略逆V字形状の平面図で、
図11を上から見た図になる。フードを支持する本体1が、湾曲させた支持体10、頭部接触部6を有し、支持体10が本体1に連結され頭部接触部6を固定するように構成された一例を示した。破線は頭部接触部6がフレームの内側に有る部分を示したものである。本体1が、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けてフードに沿う形状である。
図12では、頭頂部に当たる本体1を略逆V字形状にし、折り畳みし易い折れ線を頂点にして、顔面開口側2近傍からフード後方3近傍に向けて同じ形状、大きさである図の一例を示したが、本体1は、略逆U字形状でもフードに沿わせることができる形状であればいかなる形状でも良く、
図12に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
素材はいかなるものであっても良いが、好ましくは樹脂製で、本体1は例えばLDPEで、PP、PETなども考えられるが、手で触れるものであるため、柔軟性がありバリの出ない硬すぎない材料で、厚みは0.05mmから1mmが適している。支持体10、頭部接触部6は、例えば1mm以上のある程度厚みを持たせ強度を持たせることが好ましい。支持体10の位置を耳の上部近傍で記載したが、本体1の連結部分を顧客の好みの位置に変えられるよう着脱可能にでき、頭部接触部6が頭部と接触できる位置であれば良く、支持体10の本体1への連結もいかなる方法でも可能であり、支持体10、頭部接触部6は、湾曲する形状に限定するものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
【0022】
図13は、本発明の実施例形態6を示す略逆U字隆起形状の正面図である。頭部接触部6が、ブラシ状に本体1と一体成形され、頭部に載せてブラシの剛性で頭部との距離を保つ役割を持つ一例である。本体1を平面に伸ばしたり、丸めたりすることも可能であり、
図6のように肩近傍着接部4を設けることもできる。素材はいかなるものであっても良いが、例えばLDPEなどなどが挙げられる。ブラシ状の頭部接触部6の先端部分は、頭部に接触して支持するため、軟質で髪に絡まない頭部への圧力を低減させるものが好ましく、太くすると密度が増し、支持する力も強くなるが、ブラシの太さ、長さ、数など
図13に限定したものではなく、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。
【0023】
図14は、本発明の実施例形態7を示す頭部に冠る平面隆起形状の正面図である。頭部接触部6が、ブラシ状に本体1と一体成形され、頭部に載せてブラシの剛性で頭部との距離を保つ役割を持つ一例である。フードの中に入れて使わない時は、本体1は平面状であるが、フードの中に入れるとフードの重みで湾曲し、頭部に沿う形状になる。破線で示した湾曲した線が、フードの重みで湾曲している様子を図で示した。ブラシ状の頭部接触部6の先端部分は、頭部に接触して支持するため、軟質で髪に絡まない頭部への圧力を低減させるもので、太くすると密度が増し、支持する力も強くなるが、
図13に限定したものではなく本発明の趣旨に基づき種々変更可能で本発明から排除するものではない。素材はいかなるものであっても良いが、例えばシリコンなどが挙げられる。また、本体1の長さ、厚さ、ブラシの太さ、長さ、数など本発明の趣旨に基づき種々変更可能であり
図14に限定したものではなく、本発明から排除するものではない。
【0024】
本発明は、基礎発明の頭部フレーム、肩部フレーム、フレーム芯による試作を繰り返し、既存の衣類9に取り付ける場合、サイズ変更が困難なこと、更に、製造コストと収納時の利便性の改良により、より普及し易く、購入し易いものにするため、改良し続けた結果より得られたものである。シンプルなフレームにすることで、既存の衣類9に取り付けることが容易であり、サイズ調節可能で、コストを抑え、製造工程が少なく、配送時にコンパクトにして送料の低減、顧客の体形、利用し易さ、好みの大きさ、形に種々対応することを可能にしたものである。
フレームの形状は、実施例形態1から7を部分的に融合させたものでも、いかなる形状でも本発明の趣旨に基づき種々変更可能で、本発明から排除するものではない。顧客の好みにより様々なパターンで加工することができる素材で作り、選択できる幅を持たせることが好ましい。
長時間フード付き衣類9を必要とする環境下、例えば、高温雨天時の作業、スポーツ観戦など頭部との距離をとった状態で保持できる、フードの纏わりつきを無くして快適に過ごすことができる工夫を、安価で容易な方法で手に入れることができる。持ち運びの利便性も、電車の中での濡れた雨具の他への配慮を気にせずにできることから、普及への後押しが期待できる。本発明の実施例形態はその一例を示したものであり、本発明の趣旨に基づき種々変更可能で、本発明から排除するものではない。
【符号の説明】
【0025】
1 本体
2 顔面開口側
3 フード後方
4 肩近傍着接部
5 フード境界切り込み参考線
6 頭部接触部
7 ひさし
8 体位固定具
9 衣類
10 支持体
11 頭頂部
12 末端部
【要約】
【課題】 簡易なフードを支持するフレームが流通していなかった。
【解決手段】フードを直接被ることを避けたい時に、頭部から離れた状態で支持できることを目的とている。フレームにより頭部とフードの間に距離があることで、外部環境の影響を直接受けることが少なくなり、長時間のフード着用時の不快感を軽減することができる。また、既存の衣類に着用することも可能で、安価で容易に利用できる特徴を有する。多様なフードに対応できるよう簡易な形状で、コスト削減により安価で入手できるものとして普及を目指すものである。
【選択図】
図1