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特許7526348災害状況終了時、サービス連続性をサポートする方法及びこれをサポートする装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-23
(45)【発行日】2024-07-31
(54)【発明の名称】災害状況終了時、サービス連続性をサポートする方法及びこれをサポートする装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/18 20090101AFI20240724BHJP
   H04W 76/25 20180101ALI20240724BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20240724BHJP
   H04W 60/04 20090101ALI20240724BHJP
   H04W 60/06 20090101ALI20240724BHJP
   H04W 8/06 20090101ALI20240724BHJP
【FI】
H04W48/18
H04W76/25
H04W24/04
H04W60/04
H04W60/06
H04W8/06
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023501822
(86)(22)【出願日】2021-07-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-07
(86)【国際出願番号】 KR2021008866
(87)【国際公開番号】W WO2022014981
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0086314
(32)【優先日】2020-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】パク,サンミン
(72)【発明者】
【氏名】チュン,サンダク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒュンスク
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-015562(JP,A)
【文献】国際公開第2020/003576(WO,A1)
【文献】3GPP,TR 22.831 (V17.1.0),Study on Support for Minimization of Service Interruption (Release 17),2019年12月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて動作するように構成されたUE(User Equipment:端末)によって実行される方法であって、
第1PLMN(Public Land Mobile Network)が災害条件であることを決定するステップ;
前記第1PLMNが前記災害条件であることに基づいて、第2PLMNで登録するステップ;及び、前記第2PLMNから災害ローミングサービスを受けるステップ;
前記第1PLMNで前記災害条件が終了したことに基づいて、前記第2PLMNのAMF(Accessand mobility Management Function)から登録要求(registration requested)ビットが「登録要求済み(registration requested)」に設定された設定更新表示IE(Information Element)を含む設定更新コマンドメッセージ(Configuration Update Command Message:CUCM)を受信するステップ;
前記第2PLMNの前記AMFへ登録要求メッセージ(Registration Request Message)を送信するステップ;
前記登録要求メッセージに応じて、前記第2PLMNの前記AMFから登録拒否メッセージ(Registration Reject Message)を受信するステップ;並びに
前記第1PLMNを選択するステップ;及び、前記第1PLMNで登録を実行するステップ;を含んでなる、方法。
【請求項2】
前記設定更新コマンドメッセージに対する応答として設定更新完了(Configuration Update Complete)メッセージを前記第2PLMNの前記AMFへ送信するステップ;を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2PLMNを、禁止された(forbidden)PLMNリストに含めるステップ;を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
内部的に設定された災害状況が終了したと更新するステップ;を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記登録拒否メッセージは、前記災害ローミングサービスが前記第2PLMNに提供することができないことを知らせるMM(Mobility Management)原因値を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記UEは、移動装置、ネットワーク、及び/又は前記UEを含まない自律走行車両のうちの少なくとも1つと通信することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいて動作するように構成されたUE(User Equipment:端末)であって、
1つ以上の送受信部;
1つ以上のプロセッサ;及び
前記1つ以上のプロセッサと動作できるように接続され、及び、前記1つ以上のプロセッサが実行され、動作を行う指示を格納する1つ以上のメモリ;を備えてなり、
前記動作は、
第1PLMN(Public Land Mobile Network)が災害条件であることを決定するステップ;
前記第1PLMNが前記災害条件であることに基づいて、第2PLMNで登録するステップ;及び、前記1つ以上の送受信部を介して、前記第2PLMNから災害ローミングサービスを受けるステップ;
前記第1PLMNで前記災害条件が終了したことに基づいて、前記1つ以上の送受信部を介して、前記第2PLMNのAMF(Accessand mobility Management Function)から、登録要求(registration requested)ビットが「登録要求済み(registration requested)」に設定された設定更新表示IE(Information Element)を含む設定更新コマンドメッセージ(Configuration Update Command Message:CUCM)を受信するステップ;
前記1つ以上の送受信部を介して、前記第2PLMNの前記AMFへ登録要求メッセージ(Registration Request Message)を送信するステップ;
前記1つ以上の送受信部を介して、前記登録要求メッセージに応じて、前記第2PLMNの前記AMFから登録拒否メッセージ(Registration Reject Message)を受信するステップ;並びに
前記第1PLMNを選択するステップ;及び、前記第1PLMNで登録を実行するステップ;を含んでなる、UE。
【請求項8】
前記動作は、前記設定更新コマンドメッセージに対する応答として設定更新完了(Configuration Update Complete)メッセージを前記第2PLMNの前記AMFへ送信するステップ;を更に含む、請求項に記載のUE。
【請求項9】
前記動作は、前記第2PLMNを禁止された(forbidden)PLMNリストに含むステップ;を更に含む、請求項に記載のUE。
【請求項10】
前記動作は、内部的に設定された災害状況が終了したと更新するステップ;を更に含む、請求項に記載のUE。
【請求項11】
前記登録拒否メッセージは、前記災害ローミングサービスが前記第2PLMNに提供することができないことを知らせるMM(Mobility Management)原因値を含むことを特徴とする、請求項に記載のUE。
【請求項12】
無線通信システムにおいて動作するように構成された第2PLMN(Public Land Mobile Network)のAMF(Accessand mobility Management Function)であって、
1つ以上のプロセッサ;及び
前記1つ以上のプロセッサと動作できるように接続され、及び、前記1つ以上のプロセッサが実行され、動作を行う指示を格納する1つ以上のメモリ;を備えてなり、
前記動作は、
災害ローミングの為にUE(User Equipment:端末)で登録を実行するステップ;
前記UEに災害ローミングサービスを提供するステップ;
第1PLMNで災害条件が終了したことを決定するステップ;
前記第1PLMNで前記災害条件が終了したことに基づいて、前記UEに、登録要求(registration requested)ビットが「登録要求済み(registration requested)」に設定された設定更新表示IE(Information Element)を含む設定更新コマンドメッセージ(Configuration Update Command Message:CUCM)を送信するステップ;
前記UEから登録要求メッセージ(Registration Request Message)を受信するステップ;並びに
前記登録要求メッセージに応じて、前記UEに登録拒否メッセージ(Registration Reject Message)を送信するステップ;を含んでなる、AMF。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は災害状況終了時、サービス連続性をサポートする方法及びこれをサポートする装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project:登録商標、以下同じ)LTE(Long-Term Evolution)は高速パケット通信を可能にするための技術である。LTE目標であるユーザーと事業者のコスト削減、サービス品質の向上、カバレッジ拡張及びシステム容量増加のためにたくさんの方法が提案された。3GPP LTEは上位レベルの必要条件としてビット当りコスト削減、サービス有用性の向上、周波数帯域の柔軟な使用、簡単な構造、オープンインターフェース及び端末の適切な消費電力を要求する。
【0003】
ITU(International Telecommunication Union)及び3GPPにおいてNR(New Radio)システムに対する要件及び仕様を開発する作業が開始された。3GPPは緊急な市場要求とITU-R(ITU Radio Communication Sector)IMT(International Mobile Telecommunications)-2020プロセスが提示するより長期的な要件を全て適時に満足させるNRを成功的に標準化するために必要な技術構成要素を識別して開発する必要がある。また、NRは遠い将来にも無線通信のために用いられる少なくとも100GHzにいたる任意のスペクトル帯域を利用可能でなければならない。
【0004】
NRはeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine Type-Communications)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)などを含む全ての配置シナリオ、使用シナリオ、要件を扱う単一技術フレームワークを対象とする。NRは本質的に順方向互換性があるべきである。
【0005】
移動通信サービスが日常生活において不可欠なサービスとして位置づけられており、通信事業者はサービスの断絶を防ぐために様々な試みをしている。例えば、通信事業者はコアネットワーク区間において複数の有線ネットワークを設置して(例えば、コアネットワークノード間の複数の有線ネットワーク)、1つの有線ネットワークにおいて問題が発生しても他の有線ネットワークを用いて通信サービスを継続して提供することができる。又は、通信事業者はAMFなどのコアネットワークノードを複数設置して、1つのコアネットワークノードにおいて問題が生じても他のコアネットワークノードがバックアップを実行して通信サービスが断絶することを防ぐことができる。
【0006】
しかし、火災又は地震のような災害が発生した場合、前記のような対策は役に立たない場合がある。例えば、火災が発生した場合、無線ネットワークのあるノードにおいて外部に接続された全ての通信ネットワークが失われる可能性があるためである。また、仮想化(virtualized)されたクラウド環境においては複数のコアネットワークノードが同じ地域に位置した1つのデータセンターに設置される可能性が高い。したがって、データセンターが位置した地域において火災又は地震が発生すれば、いくら複数のコアネットワークノードが設置されたとしても全てのコアネットワークノードの機能が失われる可能性が高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
災害が発生して特定の事業者のネットワークを介した通信サービスができないとき、当該事業者の加入者を周辺の他の事業者のネットワークで一時的にローミングしてサービスの中断を最小化する方法が議論されている。このとき、災害ローミングサービスを受けているUEが災害状況が終了してすぐ元のネットワークに戻ると、現在提供されているサービスが突然中断する問題点が発生し得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態において、無線通信システムにおいて動作するUE(User Equipment)によって実行される方法が提供される。前記方法は災害ローミングPLMNからHPLMN(Home PLMN)の災害条件が終了したことを知らせる情報を含む設定更新コマンド(Configuration Update Command)メッセージを受信するステップ、前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了するときまで待機するステップ、及び前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了した後、前記HPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報に基づいて前記災害ローミングPLMNと登録解除手順を実行するステップを含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)。
【0009】
他の実施形態において、前記方法を実装する装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本明細書は様々な効果を有する。
【0011】
例えば、災害ローミング通信ネットワークから災害ローミングを利用していたUEが、災害状況が終了される場合進行中であるサービスの断絶なしに正常に当該サービスを終了させた後もとの通信ネットワークに戻られるようにして、UEのユーザー経験を強化させることができる。
【0012】
本明細書の具体的な例を介して得られる効果は以上において列挙した効果に限られない。例えば、関連する技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解するか誘導できる様々な技術的な効果が存在する。これによって、本明細書の具体的な効果は本明細書に明示的に記載されたことに限らず、本明細書の技術的な特徴から理解するか誘導できる様々な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本明細書の実装が適用される通信システムの例を示している。
図2】本明細書の実装が適用される無線装置の例を示している。
図3】本明細書の実装が適用される無線装置の例を示している。
図4】本明細書の実装が適用されるUEの例を示している。
図5】本明細書の実装が適用される5Gシステム構造(system architecture)の例を示している。
図6】本明細書の実装が適用されるUEの設定更新手順の一例を示している。
図7】本明細書の実装が適用されるMINTの概念を示している。
図8】本明細書の実装が適用されるUEによって実行される方法の一例を示している。
図9】本明細書の第1実装に係るシグナリング動作の一例を示している。
図10】本明細書の第2実装に係るシグナリング動作の一例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次の技術、装置及びシステムは様々な無線多重接続システムに適用される。多重接続システムの例示はCDMA(Code Division Multiple Access)システム、FDMA(Frequency Division Multiple Access)システム、TDMA(Time Division Multiple Access)システム、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)システム、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)システム、MC-FDMA(Multi-Carrier Frequency Division Multiple Access)システムを含む。CDMAはUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000のような無線技術を介して実装される。TDMAはGSM(Global System for Mobile communications)、GPRS(General Packet Radio Service)又はEDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)のような無線技術を介して実装される。OFDMAはIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、又はE-UTRA(Evolved UTRA)のような無線技術を介して実装される。UTRAはUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long-Term Evolution)はE-UTRAを用いたE-UMTS(Evolved UMTS)の一部である。3GPP LTEはダウンリンク(DL;Downlink)においてOFDMAを、アップリンク(UL;Uplink)においてSC-FDMAを使用する。3GPP LTEの進化はLTE-A(Advanced)、LTE-A Pro、及び/又は5G NR(New Radio)を含む。
【0015】
説明の便宜のために、本明細書の実現は、主に3GPPベースの無線通信システムに関連して説明される。しかしながら、本明細書の技術的特性は、これに限定されない。例えば、3GPPベースの無線通信システムに対応する移動体通信システムに基づいて以下のような詳細な説明が提供されるが、3GPPベースの無線通信システムに限定されない本明細書の側面は他の移動通信システムにも適用できる。
【0016】
本明細書において使用された用語及び技術のうち具体的に記述されていない用語及び技術については、本明細書以前に発行された無線通信標準文書を参照すればよい。
【0017】
本明細書で「A又はB(A or B)」は「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。言い換えると、本明細書において、「A又はB(A or B)」は「A及び/又はB(A and/or B)」と解され得る。例えば,本明細書において「A、B又はC(A,B or C)」は,「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」又は「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A,B and C)」を意味し得る。
【0018】
本明細書において使用されるスラッシュ(/)やコンマ(comma)は、「及び/又は(and/or)」を意味し得る。例えば、「A/B」は「A及び/又はB」を意味し得る。これにより、「A/B」は「Aのみ」、「Bのみ」、又は「AとBの両方」を意味し得る。例えば、「A、B、C」は「A、B又はC」を意味し得る。
【0019】
本明細書において「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。また、本明細書において「A又はBの少なくとも1つ(at least one of A or B)」や「A及び/又はBの少なくとも1つ(at least one of A and/or B)」という表現は、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」と同様に解釈され得る。
【0020】
また、本明細書において、「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A, B and C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」又は「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A, B and C)」を意味し得る。また、「A、B又はCの少なくとも1つ(at least one of A, B or C)」や「A、B及び/又はCの少なくとも1つ(at least one of A, B and C)」を意味し得る。
【0021】
また、本明細書において用いられる括弧は「例えば(for example)」を意味し得る。具体的に、「制御情報(PDCCH)」と表示されている場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されているものであり得る。言い換えると、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されることなく、「PDCCH」が「制御情報」の一例として提案されるものであり得る。また、「制御情報(すなわち、PDCCH)」と表示されている場合にも、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されているものであり得る。
【0022】
本明細書において1つの図面内において個別に説明される技術的特徴は、個別に実現されてもよく、同時に実現されてもよい。
【0023】
これに限らないが、本明細書において開示された様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、機器間の無線通信及び/又は接続(例えば、5G)が要求される様々な分野に適用できる。
【0024】
以下、本明細書は、図面を参照してより詳細に記述される。以下の図面及び/又は説明において同一の参照番号は異なる表示をしない限り、同一又は対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック及び/又は機能ブロックを参照することができる。
【0025】
図1は本明細書の実装が適用される通信システムの例を示している。
【0026】
図1に示された5G使用シナリオは単なる例であり、本明細書の技術的な特徴は図1に示されていない他の5G使用シナリオに適用される。
【0027】
5Gに対する3つの主要要件範囲は(1)高速大容量(eMBB;enhanced Mobile BroadBand)範囲、(2)大規模マシンタイプ通信(mMTC;massive Machine Type Communication)範囲及び(3)超高信頼低遅延通信(URLLC;Ultra-Reliable and Low Latency Communications)範囲である。
【0028】
図1を参照すれば、通信システム(1)は無線装置100a~100f、基地局(BS;200)及びネットワーク300を含む。図1は通信システム(1)のネットワークの例として5Gネットワークを説明するが、本明細書の実装は5Gシステムに限らず、5Gシステムを超えて将来の通信システムに適用される。
【0029】
基地局200とネットワーク300は無線装置に実装でき、特定の無線装置は他の無線装置に関連して基地局/ネットワークノードとして作動することができる。
【0030】
無線装置100a~100fは無線接続技術(RAT;Radio Access Technology)(例えば、5G NR又はLTE)を用いて通信を実行する装置を示し、通信/無線/5G装置とも呼べる。無線装置100a~100fは、これに限らず、ロボット100a、車両100b-1及び100b-2、拡張現実(XR;eXtended Reality)装置100c、携帯装置100d、家電製品100e、IoT(Internet-Of-Things)装置100f及び人工知能(AI;Artificial Intelligence)装置/サーバー400を含むことができる。例えば、車両には無線通信機能がある車両、自律走行車両及び車両間通信が実行できる車両が含まれる。車両には無人航空機(UAV;Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)が含まれる。XR装置はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Realty)装置を含むことができ、車両、テレビ、スマートフォン、コンピューター、装着型装置、家電製品、デジタルサイン、車両、ロボットなどに装着されたHMD(Head-Mounted Device)、HUD(Head-Up Display)の形で実装される。携帯装置にはスマートフォン、スマートパッド、装着型装置(例えば、スマートウォッチ又はスマートメガネ)及びコンピューター(例えば、ノートパソコン)が含まれる。家電製品にはTV、冷蔵庫、洗濯機が含まれる。IoT装置にはセンサーとスマートメーターが含まれる。
【0031】
本明細書において、無線装置100a~100fはユーザー装置(UE;User Equipment)と呼べる。UEは例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコンコンピューター、デジタル放送端末機、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーションシステム、スレートPC、タブレッドPC、ウルトラブック、車両、自律走行機能がある車両、接続された自動車、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、ピンテック装置(又は金融装置)、セキュリティ装置、天気/環境装置、5Gサービス関連装置又は4次産業革命の関連装置を含むことができる。
【0032】
例えば、UAVは人が搭乗せず無線制御信号によって航行する航空機である。
【0033】
例えば、VR装置は仮想環境のオブジェクト又は背景を実装するための装置を含むことができる。例えば、AR装置は仮想世界のオブジェクトや背景を実際世界のオブジェクトや背景に接続して実装した装置を含むことができる。例えば、MR装置はオブジェクトや仮想世界の背景をオブジェクトや実際世界の背景として併合して実装した装置を含むことができる。例えば、ホログラム装置は、ホログラムと呼ばれる2つのレーザー照明が合ったとき発生する光の干渉現状を用いて、立体情報を記録及び再生して360度立体画像を実装するための装置が含まれる。
【0034】
例えば、公共安全装置はユーザーの体に着用可能なイメージ中継装置又はイメージ装置を含むことができる。
【0035】
例えば、MTC装置とIoT装置は人間の直接的な介入や操作が必要のない装置である。例えば、MTC装置とIoT装置はスマートメーター、自動販売機、温度計、スマート電球、ドアロック又は様々なセンサーを含むことができる。
【0036】
例えば、医療装置は疾患の診断、処置、緩和、治療又は予防目的で使用される装置である。例えば、医療装置は怪我や損傷を診断、処置、緩和又は矯正するために使用される装置である。例えば、医療装置は構造や機能を検査、交換又は修正する目的で使用される装置である。例えば、医療装置は妊娠調節目的で使用される装置である。例えば、医療装置は治療用装置、運転用装置、(体外)診断装置、補聴器又は施術用装置を含むことができる。
【0037】
例えば、セキュリティ装置は発生し得る危険を防ぎ安全を維持するために設置された装置である。例えば、セキュリティ装置はカメラ、閉回路TV(CCTV)、レコーダー又はブラックボックスである。
【0038】
例えば、ピンテック装置はモバイル決済のような金融サービスを提供する装置である。例えば、ピンテック装置は支払い装置又はPOSシステムを含むことができる。
【0039】
例えば、天気/環境装置は天気/環境をモニタリングするか予測する装置を含むことができる。
【0040】
無線装置100a~100fは基地局200を介してネットワーク300と接続される。無線装置100a~100fにはAI技術が適用され、無線装置100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバー400と接続される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク、5G(例えば、NR)ネットワーク及び5G以後のネットワークなどを用いて構成される。無線装置100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互い通信することもできるが、基地局200/ネットワーク300を介さず直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信(例えば、V2V(Vehicle-to-Vehicle)/V2X(Vehicle-to-everything)通信)をすることができる。また、IoT機器(例えば、センサー)は他のIoT機器(例えば、センサー)又は他の無線装置100a~100Fと直接通信をすることができる。
【0041】
無線装置100a~100f間及び/又は無線装置100a~100Fと基地局200間及び/又は基地局200間に無線通信/接続150a、150b、150cが確立される。ここで、無線通信/接続はアップ/ダウン通信150a、サイドリンク通信150b(又は、D2D(Device-To-Device)通信)、基地局間通信150c(例えば、中継、IAB(Integrated Access and Backhaul))などのように様々なRAT(例えば、5G NR)を介して確立される。無線通信/接続150a、150b、150cを介して無線装置100a~100Fと基地局200は互い無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本明細書の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報設定プロセス、様々な信号処理プロセス(例えば、チャネルエンコード/デコード、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、及びリソース割り当てプロセスなどのうち、少なくとも一部が実行される。
【0042】
AIは人工的な知能又はこれを作成する方法論を研究する分野を意味し、機械学習(machine learning)は人工知能分野において扱う様々な問題を定義してそれを解決する方法論を研究する分野を意味する。機械学習はある作業に対して継続的な経験を介してその作業に対する性能を高めるアルゴリズムで定義する場合もある。
【0043】
ロボットは自ら保有した能力によって与えられた作業を自動に処理するか作動する機械を意味することができる。特に、環境を認識して自ら判断して動作を実行する機能を持つロボットを知能ロボットと称することができる。ロボットは使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などで分けることができる。ロボットはアクチュエータ(actuator)又はモータを含む駆動部を備えロボット関節を動かすなどの様々な物理動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは駆動部にホイル、ブレーキ、プロペラなどが含まれており、駆動部を介して地上において走行するか空中において飛行することができる。
【0044】
自律走行は自ら走行する技術を意味し、自律走行車両はユーザーの操作なしに又はユーザーの最小限の操作で走行する車両を意味する。例えば、自律走行には走行中である車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動に調整する技術、指定された経路に沿って自動に走行する技術、目的地が設定されれば自動に経路を設定して走行する技術などが全て含まれる。車両は内燃機関のみを備える車両、内燃機関と電気モータをともに備えるハイブリッド車両、そして電気モータのみを備える電気車両を全て包括し、自動車のみならず電車、オートバイなどを含むことができる。自律走行車両は自律走行機能を持ったロボットである。
【0045】
拡張現実はVR、AR、MRを総称する。VR技術は現実世界のオブジェクトや背景などをCG画像のみで提供し、AR技術は実際のモノの画像の上に仮想で作られたCG画像をともに提供し、MR技術は現実世界に仮想オブジェクトをミックスして結合させ提供するCG技術である。MR技術は現実オブジェクトと仮想オブジェクトをともに見せるという点においてAR技術と似ている。しかし、AR技術においては仮想オブジェクトが現実オブジェクトを補完する形で使用される一方、MR技術においては仮想オブジェクトと現実オブジェクトが同等な性格で使用されるという点において差がある。
【0046】
NRは様々な5Gサービスをサポートするための多数のヌメロロジー(numerology)又は副搬送波間隔(SCS;Sub Carrier Spacing)をサポートする。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドにおいての広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzである場合、密集した都市(dense-urban)、低遅延(lower latency)及びさらに広い搬送波帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHz又はそれより高い場合、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
【0047】
NR周波数帯域は、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(Frequency Range)と定義されることができる。周波数範囲の数値は変更されることができる。例えば、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲は、下記の表1のとおりでありうる。説明の都合上、NRシステムで使用される周波数範囲のうち、FR1は、「sub 6GHz range」を意味することができ、FR2は、「above 6GHz range」を意味することができ、ミリメートルウェーブ(MilliMeter Wave、mmW)と呼ばれることができる。
【0048】
【表1】
【0049】
上述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更されることができる。例えば、FR1は、下記の表2のように、410MHz~7125MHzの帯域を含むことができる。すなわち、FR1は、6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内で含まれる6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域は、非免許帯域(unlicensed band)を含むことができる。非免許帯域は、様々な用途、例えば、車両のための通信(例:自律走行)のために使用されることができる。
【0050】
【表2】
【0051】
ここで、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、LTE、NR、及び6Gだけでなく、低電力通信のための狭帯域IoT(NB-IoT、NarrowBand IoT)を含むことができる。例えば、NB-IoT技術は、LPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であることができ、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格で実現されることができ、上述した名称に限定されるものではない。追加的に及び/又は代替的に、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。例えば、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であることができ、eMTC(enhanced MTC)などの様々な名称と呼ばれることができる。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(Non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE MTC、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち、少なくともいずれか1つで実現されることができ、上述した名称に限定されるものではない。追加的に及び/又は代替的に、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビ(ZigBee)、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)、及び/又はLPWANのうち、少なくともいずれか1つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。例えば、ジグビ技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低-パワーデジタル通信に関連したPAN(Personal Area Networks)を生成でき、様々な名称と呼ばれることができる。
【0052】
図2は本明細書の実装が適用される無線装置の例を示している。
【0053】
図2を参照すれば、第1無線装置100と第2無線装置200は様々なRAT(例えば、LTE及びNR)を介して外部装置へ/外部装置から無線信号を送受信することができる。
【0054】
図2において、{第1無線装置100及び第2無線装置200}は図1の{無線装置100a~100f及び基地局200}、{無線装置100a~100f及び無線装置100a~100f}及び/又は{基地局200及び基地局200}のうち、少なくとも1つに対応することができる。
【0055】
第1無線装置100は送受信機106のような少なくとも1つの送受信機、処理チップ101のような少なくとも1つの処理チップ及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。
【0056】
処理チップ101はプロセッサ102のような少なくとも1つのプロセッサとメモリ104のような少なくとも1つのメモリを含むことができる。図2にはメモリ104が処理チップ101に含まれることが例として見られる。さらに、及び/又は代替的に、メモリ104は処理チップ101外部に配置される。
【0057】
プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御することができ、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実装するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成し、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106を介して送信することができる。プロセッサ102は送受信機106を介して除2情報/信号を含む無線信号を受信し、第2情報/信号を処理して得た情報をメモリ104に格納することができる。
【0058】
メモリ104はプロセッサ102に動作できるように接続される。メモリ104は様々なタイプの情報及び/又は命令を格納することができる。メモリ104はプロセッサ102によって実行されるとき本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実行する命令を実装するソフトウェアコード105を格納することができる。例えば、ソフトウェアコード105はプロセッサ102によって実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実行する命令を実装することができる。例えば、ソフトウェアコード105は1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ102を制御することができる。例えば、ソフトウェアコード105は1つ以上の無線インターフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ102を制御することができる。
【0059】
ここで、プロセッサ102とメモリ104はRAT(例えば、LTE又はNR)を実装するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に接続され1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。各送受信機106は送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106はRF(Radio Frequency)部と交換可能に使用される。本明細書において第1無線装置100は通信モデム/回路/チップを表すことができる。
【0060】
第2無線装置200は送受信機206のような少なくとも1つの送受信機、処理チップ201のような少なくとも1つの処理チップ及び/又は1つ以上のアンテナ208を含むことができる。
【0061】
処理チップ201はプロセッサ202のような少なくとも1つのプロセッサとメモリ204のような少なくとも1つのメモリを含むことができる。図2にはメモリ204が処理チップ201に含まれることが本例として見られる。さらに、及び/又は代替的に、メモリ204は処理チップ201外部に配置される。
【0062】
プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御することができ、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実装するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成し、第3情報/信号を含む無線信号を送受信機206を介して送信することができる。プロセッサ202は送受信機206を介して第4情報/信号を含む無線信号を受信し、第4情報/信号を処理して得た情報をメモリ204に格納することができる。
【0063】
メモリ204はプロセッサ202に動作できるように接続される。メモリ204は様々なタイプの情報及び/又は命令を格納することができる。メモリ204はプロセッサ202によって実行されるとき本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実行する命令を実装するソフトウェアコード205を格納することができる。例えば、ソフトウェアコード205はプロセッサ202によって実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実行する命令を実装することができる。例えば、ソフトウェアコード205は1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ202を制御することができる。例えば、ソフトウェアコード205は1つ以上の無線インターフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ202を制御することができる。
【0064】
ここで、プロセッサ202とメモリ204はRAT(例えば、LTE又はNR)を実装するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に接続され1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。各送受信機206は送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206はRF部と交換可能に使用される。本明細書において第2無線装置200は通信モデム/回路/チップを示すことができる。
【0065】
以下、無線装置100、200のハードウェア要素についてより具体的には説明する。これに限られるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102、202によって実装される。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の層(例えば、PHY(physical)層、MAC(Media Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)層、RRC(Radio Resource Control)層、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)層のような機能的階層)を実装することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図によって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図によってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106、206に提供することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の送受信機106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を獲得することができる。
【0066】
1つ以上のプロセッサ102、202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ及び/又はマイクロコンピューターと称する。1つ以上のプロセッサ102、202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はこれらの組み合わせによって実装される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)及び/又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれる。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図はファームウェア及び/又はソフトウェアを用いて実装され 、ファームウェア及び/又はソフトウェアはモジュール、手順、機能を含むように実装される。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、1つ以上のメモリ104、204に格納され1つ以上のプロセッサ102、202によって駆動される。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図はコード、命令及び/又は命令のセットの形でファームウェア又はソフトウェアを用いて実装される。
【0067】
1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ102、202と接続され 、様々な形のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104、204はROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピューター可読記憶媒体及び/又はこれらの組み合わせで構成される。1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/又は外部に位置することができる。また、1つ以上のメモリ104、204は有線又は無線接続のような様々な技術を介して1つ以上のプロセッサ102、202と接続される。
【0068】
1つ以上の送受信機106、206は1つ以上の他の装置に本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図において言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106、206は1つ以上の他の装置から本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図において言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のプロセッサ102、202と接続され 、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報、無線信号などを送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報、無線信号などを受信するように制御することができる。
【0069】
1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のアンテナ108、208と接続される。1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のアンテナ108、208を介して本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フロー図において言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。本明細書において、1つ以上のアンテナ108、208は複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。
【0070】
1つ以上の送受信機106、206は受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理するために、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをRFバンド信号においてベースバンド信号に変換することができる。1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号においてRFバンド信号に変換することができる。このために、1つ以上の送受信機106、206は(アナログ)発振器(oscillator)及び/又はフィルターを含むことができる。例えば、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のプロセッサ102、202の制御下に(アナログ)発振器及び/又はフィルターを介してOFDMベースバンド信号をOFDM信号にアップコンバート(up-convert)し、アップコンバートしたOFDM信号を搬送波周波数において送信することができる。1つ以上の送受信機106、206は搬送波周波数においてOFDM信号を受信し、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下に(アナログ)発振器及び/又はフィルターを介してOFDM信号をOFDMベースバンド信号にダウンコンバート(down-convert)することができる。
【0071】
本明細書の実装において、UEはアップリンクから送信装置へ、ダウンリンクから受信装置へ作動することができる。本明細書の実装において、基地局はULから受信装置へ、DLから送信装置へ動作することができる。以下において説明の便宜上、第1無線装置100はUEに、第2無線装置200は基地局に動作することと主に仮定する。例えば、第1無線装置100に接続、搭載又は発売されたプロセッサ102は本明細書の実装によってUE動作を実行するか本明細書の実装によってUE動作を実行するように送受信機106を制御するように構成される。第2無線装置200に接続、搭載又は発売されたプロセッサ202は本明細書の実装に係る基地局動作を実行するか本明細書の実装に係る基地局動作を実行するために送受信機206を制御するように構成される。
【0072】
本明細書において、基地局はノードB(Node B)、eNodeB(eNB)、gNBと呼べる。
【0073】
図3は本明細書の実装が適用される無線装置の例を示している。
【0074】
無線装置は使用例/サービスによって様々な形で実装される(図1参照)。
【0075】
図3を参照すれば、無線装置100、200は図2の無線装置100、200に対応することができ、様々な構成要素、装置/部分及び/又はモジュールによって構成される。例えば、各無線装置100、200は通信装置110、制御装置120、メモリ装置130及び追加構成要素140を含むことができる。通信装置110は通信回路112及び送受信機114を含むことができる。例えば、通信回路112は図2の1つ以上のプロセッサ102、202及び/又は図2の1つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、送受信機114は図2の1つ以上の送受信機106、206及び/又は図2の1つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御装置120は通信装置110、メモリ装置130、追加構成要素140に電気的に接続され、各無線装置100、200の全体作動を制御する。例えば、制御装置120はメモリ装置130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて各無線装置100、200の電気/機械的作動を制御することができる。制御装置120はメモリ装置130に格納された情報を無線/有線インターフェースを介して通信装置110を介して外部(例えば、その他の通信装置)へ送信するか、又は無線/有線インターフェースを介して通信装置110を介して外部(例えば、その他通信装置)から受信した情報をメモリ装置130に格納することができる。
【0076】
追加構成要素140は無線装置100、200のタイプによって多様に構成される。例えば、追加構成要素140は動力装置/バッテリ、出入力(I/O)装置(例えば、オーディオI/Oポート、ビデオI/Oポート)、駆動装置及びコンピューティング装置のうち、少なくとも1つを含むことができる。無線装置100、200は、これに限らず、ロボット(図1の100a)、車両(図1の100b-1及び100b-2)、XR装置(図1の100c)、携帯装置(図1の100d)、家電製品(図1の100e)、IoT装置(図1の100f)、デジタル放送端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、ピンテック装置(又は金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、AIサーバー/装置(図1の400)、基地局(図1の200)、ネットワークノードの形で実装される。無線装置100、200は使用例/サービスによって移動又は固定場所において使用することができる。
【0077】
図3において、無線装置100、200の様々な構成要素、装置/部分及び/又はモジュールの全体は有線インターフェースを介して互い接続されるか、少なくとも一部が通信装置110を介して無線で接続される。例えば、各無線装置100、200において、制御装置120と通信装置110は有線で接続され、制御装置120と第1装置(例えば、130と140)は通信装置110を介して無線で接続される。無線装置100、200内の各構成要素、装置/部分及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含むことができる。例えば、制御装置120は1つ以上のプロセッサセットによって構成される。一例として、制御装置120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(AP;Application Processor)、電子制御装置(ECU;Electronic Control Unit)、グラフィック処理装置及びメモリ制御プロセッサのセットによって構成される。また別の例として、メモリ装置130はRAM、DRAM(Dynamic RAM)、ROM、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、非揮発性メモリ及び/又はこれらの組み合わせによって構成される。
【0078】
図4は本明細書の実装が適用されるUEの例を示している。
【0079】
図4を参照すれば、UE100は図2の第1無線装置100及び/又は図3の無線装置100又は200に対応することができる。
【0080】
UE100はプロセッサ102、メモリ104、送受信機106、1つ以上のアンテナ108、電源管理モジュール110、バッテリ112、ディスプレイ114、キーパッド116、SIM(Subscriber Identification Module)カード118、スピーカー120、マイク122を含む。
【0081】
プロセッサ102は本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実装するように構成される。プロセッサ102は本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実装するようにUE100の1つ以上の他の構成要素を制御するように構成される。無線インターフェースプロトコルの層はプロセッサ102に実装される。プロセッサ102はASIC、その他チップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。プロセッサ102はアプリケーションプロセッサである。プロセッサ102はDSP、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、モデム(変調及び復調器)のうち、少なくとも1つを含むことができる。プロセッサ102の例はQualcomm社製のSNAP DRAGONTMシリーズプロセッサ、Samsung社製のEXYNOSTMシリーズプロセッサ、Apple社製のAシリーズプロセッサ、MediaTek社製のHELIOTMシリーズプロセッサ、Intel社製のATOMTMシリーズプロセッサ又は対応する次世代プロセッサにある。
【0082】
メモリ104はプロセッサ102と動作できるように結合され、プロセッサ102を作動するための様々な情報を格納する。メモリ104はROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体及び/又はその他の格納装置を含むことができる。実装がソフトウェアにおいて実装されるとき、ここで説明された技術は本明細書において開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フロー図を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)を用いて実装される。モジュールはメモリ104に格納されプロセッサ102によって実行される。メモリ104はプロセッサ102内に又はプロセッサ102外部に実装でき、この場合技術において知られた様々な方法を介してプロセッサ102と通信的に結合される。
【0083】
送受信機106はプロセッサ102と動作できるように結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機と受信機を含む。送受信機106は無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。送受信機106は1つ以上のアンテナ108を制御して無線信号を送信及び/又は受信する。
【0084】
電源管理モジュール110はプロセッサ102及び/又は送受信機106の電源を管理する。バッテリ112は電源管理モジュール110に電源を供給する。
【0085】
ディスプレイ114はプロセッサ102によって処理された結果を出力する。キーパッド116はプロセッサ102において使用する入力を受信する。キーパッド116はディスプレイ114に表示される。
【0086】
SIMカード118はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)に関連キーを安全に格納するための集積回路であり、携帯電話やコンピューターのような携帯電話装置において加入者を識別して認証することに使用される。また、たくさんのSIMカードに連絡先情報を格納することもできる。
【0087】
スピーカー120はプロセッサ102において処理した音関連結果を出力する。マイク122はプロセッサ102において使用する音関連入力を受信する。
【0088】
図5は本明細書の実装が適用される5Gシステム構造(system architecture)の例を示している。
【0089】
5Gシステム(5GS;5G System)構造は次のようなネットワーク機能(NF;Network Function)で構成される。
【0090】
-AUSF(Authentication Server Function)
【0091】
-AMF(Accessand mobility Management Function)
【0092】
-DN(Data Network)、例えば事業者サービス、インターネット接続又は他社のサービス
【0093】
-USDF(Unstructured Data Storage Function)
【0094】
-NEF(Network Exposure Function)
【0095】
-I-NEF(Intermediate NEF)
【0096】
-NRF(Network Repository Function)
【0097】
-NSSF(Network Slice Selection Function)
【0098】
-PCF(Policy Control Function)
【0099】
-SMF(Session Management Function)
【0100】
-UDM(Unified Data Management)
【0101】
-UDR(Unified Data Repository)
【0102】
-UPF(User Plane Function)
【0103】
-UCMF(UE radio Capability Management Function)
【0104】
-AF(Application Function)
【0105】
-UE(User Equipment)
【0106】
-(R)AN((Radio)Access Network)
【0107】
-5G-EIR(5G-Equipment Identity Register)
【0108】
-NWDAF(Network Data Analytics Function)
【0109】
-CHF(CHarging Function)
【0110】
また、次のようなネットワーク機能が考慮される。
【0111】
-N3IWF(Non-3GPP Inter Working Function)
【0112】
-TNGF(Trusted Non-3GPP Gateway Function)
【0113】
-W-AGF(Wireline Access Gateway Function)
【0114】
図5は様々なネットワーク機能がどのように互い相互作用するかを示す基準ポイント(reference point)表現を用いて非ローミング(non-roaming)事例の5Gシステム構造を示す。
【0115】
図5においてはポイントツーポイント図面の正確性のために、UDSF、NEF及びNRFは説明されていない。しかし表示された全てのネットワーク機能は必要によってUDSF、UDR、NEF及びNRFと相互作用することができる。
【0116】
正確性のために、UDRと他のNF(例えば、PCF)との接続は図5に示されていない。正確性のために、NWDAFと他のNF(例えば、PCF)との接続は図5に示されていない。
【0117】
5Gシステム構造は次のような基準ポイントを含む。
【0118】
-N1:UEとAMFの間の基準ポイント。
【0119】
-N2:(R)ANとAMFの間の基準ポイント。
【0120】
-N3:(R)ANとUPFの間の基準ポイント。
【0121】
-N4:SMFとUPFの間の基準ポイント。
【0122】
-N6:UPFとデータネットワークの間の基準ポイント。
【0123】
-N9:2つのUPFの間の基準ポイント。
【0124】
次の基準ポイントはNFのNFサービス間に存在する相互作用を示す。
【0125】
-N5:PCFとAFの間の基準ポイント。
【0126】
-N7:SMFとPCFの間の基準ポイント。
【0127】
-N8:UDMとAMFの間の基準ポイント。
【0128】
-N10:UDMとSMFの間の基準ポイント。
【0129】
-N11:AMFとSMFの間の基準ポイント。
【0130】
-N12:AMFとAUSFの間の基準ポイント。
【0131】
-N13:UDMとAUSFの間の基準ポイント。
【0132】
-N14:2つのAMFの間の基準ポイント。
【0133】
-N15:非ローミングシナリオの場合PCFとAMFの間の基準ポイント、ローミングシナリオの場合訪問ネットワークのPCFとAMFの間の基準ポイント。
【0134】
-N16:2つのSMFの間の基準ポイント(ローミングの場合訪問ネットワークのSMFとホームネットワークのSMFの間)。
【0135】
-N22:AMFとNSSFの間の基準ポイント。
【0136】
場合によって、UEをサービスするために2つのNFを互い接続する必要があるかもしれない。
【0137】
以下、UE設定更新(UE Configuration Update)手順について説明する。3GPP TS24.501 V16.5.0(2020-06)のS5.4.4を参照することができる。5Gシステムにおいて新しく導入されたUE設定更新手順を介してネットワークはUEの複数のパラメータ及び/又は設定を更新することができ、又はUEの再登録(re-registration)をトリガすることができる。
【0138】
より具体的には、UE設定更新手順の目的は次の通りである。
【0139】
a)コマンド内において新たなパラメータ情報を提供することでAMFによって決定され提供される接続及び移動性管理に関連したパラメータに対するUE設定をAMFが更新できるようにする;又は
【0140】
b)AMFによって決定され提供される接続及び移動性管理に関連したパラメータを更新するためにUEが移動及び周期的登録更新のための登録手順をネットワークに対して実行するように要求する。
【0141】
この手順はネットワークによって開始されUEが設定された5GMMコンテキストを持ってUEが5GMM-CONNECTEDモードにある場合にのみ使用される。UEが5GMM-IDLEモードにあるとき、AMFはUE設定更新手順を開始するためにページング又は通知手順を使用することができる。AMFはパラメータがUEによって更新されたか確認するために確認応答を要求することができる。
【0142】
この手順はネットワークからのページング要求に対する応答として呼び出された正常なサービス要求手順以後及びN1NASシグナリング接続が解除される以前新たな5G-GUTI(5G Global Unique Temporary Identifier)をUEに割り当てるためにネットワークによって開始される。5GSM DLシグナリングの係留(pending)のためサービス要求手順がトリガされた場合、新たな5G-GUTIを割り当てる手順は5GSM DLシグナリングの送信後ネットワークによって開始される。
【0143】
次のパラメータは移動及び周期的登録更新のための登録手順を実行するようにUEに要求する必要なしにUE設定更新手順によってサポートされる。
【0144】
a)5G-GUTI;
【0145】
b)TAI(Tracking Area Identifier)リスト;
【0146】
c)サービス地域リスト;
【0147】
d)ネットワークID及び時間帯情報(ネットワークの全体の名称、ネットワークの短い名称、現地時間帯、標準時及び現地時間帯、ネットワーク夏時間);
【0148】
e)LADN(Local Area Data Network)情報
【0149】
f)拒否された(rejected)NSSAI(Network Slice Selection Assistance Information);
【0150】
g)事業者が定義した接続カテゴリ定義;
【0151】
h)SMS(Short Message Service)表示;
【0152】
i)サービスギャップ時間値;
【0153】
j)CAG(Closed Access Group)情報リスト;
【0154】
k)UE無線能力ID;
【0155】
l)5GS登録結果;及び
【0156】
m)切り捨てられた(truncated)5G-S-TMSI(5G SAE-Temporary Mobile Subscriber Identity)設定。
【0157】
次のパラメータは移動及び周期的登録更新のための登録手順を実行するための要求とともに又は要求なしにUEへ送信される。
【0158】
a)許可された(allowed)NSSAI;
【0159】
b)設定された(configured)NSSAI;又は
【0160】
c)ネットワークスライシング購読変更表示。
【0161】
次のパラメータは移動及び周期的登録更新のための登録手順を実行するための要求とともにUEへ送信される。
【0162】
a)MICO(Mobile Initiated Connection Only)表示;又は
【0163】
b)UE無線能力ID削除表示。
【0164】
次のパラメータは3GPP接続を介してのみ送信される。
【0165】
a)LADN情報
【0166】
b)MICO表示;
【0167】
c)TAIリスト;
【0168】
d)サービス地域リスト;
【0169】
e)サービスギャップ時間値;
【0170】
f)CAG情報リスト;
【0171】
g)UE無線能力ID;
【0172】
h)UE無線能力ID削除表示;及び
【0173】
i)切り捨てられた5G-S-TMSI設定。
【0174】
次のパラメータは接続タイプ別に管理され送信される。すなわち、3GPP接続又は非3GPP接続を介して独立的に管理され送信される。
【0175】
a)許可されたNSSAI;及び
【0176】
b)拒否されたNSSAI(NSSAIが現在登録領域に対して拒否された場合)。
【0177】
次のパラメータは共通的に管理され3GPP接続又は非3GPP接続を介して送信される。
【0178】
a)5G-GUTI;
【0179】
b)ネットワークID及び時間帯情報
【0180】
c)拒否されたNSSAI(NSSAIが現在PLMN(Public Land Mobile Network)に対して拒否/失敗/撤回されたNSSAAに対して拒否された場合)
【0181】
d)設定されたNSSAI;
【0182】
e)SMS表示;
【0183】
f)5GS登録結果。
【0184】
図6は本明細書の実装が適用されるUE設定更新手順の一例を示している。
【0185】
図6を参照すれば、AMFが設定更新コマンドメッセージをUEへ送信することでUE設定更新手順が開始される。
【0186】
AMFは設定更新コマンドメッセージ内に次のうち、1つを含む。
【0187】
a)次のパラメータのうち1つ以上:5G-GUTI、TAIリスト、マッピングされたS-NSSAI(Single NSSAI)を含むことができる許可されたNSSAI、LADN情報、サービス地域リスト、MICO表示、ネットワークID及び時間帯情報、マッピングされたS-NSSAIを含むことができる設定されたNSSAI、拒否されたNSSAI、ネットワークスライシング購読変更表示、事業者が定義した接続カテゴリ定義、SMS表示、サービスギャップ時間値、CAG情報リスト、UE無線能力ID、5GS登録結果、UE無線能力ID削除表示又は切り捨てられた5G-S-TMSI設定;
【0188】
b)登録要求(registration requested)ビットが「登録要求済み(registration requested)」に設定された設定更新表示IE(Information Element);又は
【0189】
c)a)とb)の組み合わせ
【0190】
UEから承認が要求されれば、AMFは設定更新コマンドメッセージにおいて設定更新表示IEの承認ビット(acknowledgement bit)に「承認要求(acknowledgemen trequested)」を表示してタイマーT3555を開始する。ネットワークID及び時間帯情報のみ含まれた場合を除いては全てのパラメータに対して承認が要求される。
【0191】
UEとネットワーク間のパラメータ再交渉を開始するために、AMFは設定更新コマンドメッセージにおいて設定更新表示IEの登録要求ビットに「登録要求済み」を表示する。
【0192】
新しく許可されたNSSAI情報又はサポートされるS-NSSAIのAMF再設定がAMF再配置(relocation)を必要とする場合、AMFは設定更新コマンドメッセージにおいて設定更新表示IEの登録要求ビットに「登録要求済み」を表示して設定更新コマンドメッセージに許可されたNSSAI IEを含む。
【0193】
AMFが設定更新コマンドメッセージに新しく設定されたNSSAIを含み新しく設定されたNSSAIがAMF再配置を必要とする場合、AMFは設定更新コマンドメッセージにおいて設定更新のIEの登録要求ビットに「登録要求済み」表示する。
【0194】
設定更新コマンドメッセージが許可されたNSSAIの変更のためでのみ開始されこのような変更のためUEが登録手順を開始する必要があるかAMFがUEに対して許可されたNSSAIを決定できない場合、設定更新コマンドメッセージは設定更新表示IEの登録要求ビットに「登録要求済み」を表示し、他のパラメータを含まない。
【0195】
S-NSSAIに対するネットワークスライス別認証及び権限(NSSAA;Network Slice-Specific Authentication and Authorization)手順が:
【0196】
a)正常に完了すれば、AMFは許可されたNSSAIに当該S-NSSAIを含む。
【0197】
b)失敗で完了すれば、AMFは拒否原因「失敗又はキャンセルされたネットワークスライス別認証及び権限のため使用できないS-NSSAI(S-NSSA Inotavailable due to the failed or revoked network slice-specific authentication and authorization)」とともに失敗又は撤回されたNSSAAに対する拒否されたNSSAIに当該S-NSSAIを含む。
【0198】
接続タイプに対して現在許可されたNSSAIにあるS-NSSAIに対する承認が撤回されれば、AMFは次を実行する。
【0199】
a)承認が撤回されたS-NSSAIを除いて新たな許可NSSAIをUEに提供して;及び
【0200】
b)拒否原因「失敗又はキャンセルされたネットワークスライス別認証及び権限のため使用できないS-NSSAI(S-NSSAI notavailable due to the failed or revoked network slice-specific authentication and authorization)」とともに、キャンセル又は撤回されたNSSAAに対する新たな拒否されたNSSAIに承認が撤回されたS-NSSAIを含めて提供する。
【0201】
許可されたNSSAI及び拒否されたNSSAIはNSSAAに係る手順の結果を反映するために設定更新コマンドメッセージに含まれる。
【0202】
AMFが設定更新コマンドメッセージにネットワークスライシング購読変更表示が「ネットワークスライシング購読変更(Network slicing subscription change)」に設定されたネットワークスライシング表示IEを含み、許可されたNSSAIの変更のためUEが登録手順を開始する必要があるか、AMFがUEに対して許可されたNSSAIを決定できない場合、設定更新コマンドメッセージは設定更新表示IEの登録要求ビットに「登録要求済み」をさらに表示し、許可されたNSSAIを含まない。
【0203】
AMFがLADN情報を更新する必要がある場合、AMFは設定更新コマンドメッセージのLADN情報IEにLADN情報を含む。
【0204】
AMFがCAG情報リストを更新する必要がある場合、AMFは設定更新コマンドメッセージにCAG情報リストIEを含む。AMFがCAG情報リストを更新する必要があり、UEが:
【0205】
a)緊急PDUセッションを持って;及び
【0206】
b-1)UEがCAGセルにあり、CAGセルによってサポートされるCAG-IDのうちどれも更新されたCAG情報リストにおいて現在PLMNに対する許可されたCAGリストに含まれないか;又は
【0207】
2)UEが非CAGセルにあり、更新されたCAG情報リストにおいて現在PLMNに対する項目がUEがCAGセルを介してのみ5GSに接続することができるという表示を含む場合、
【0208】
AMFは3GPP接続に関連する全ての緊急ではないPDUセッションのローカル解除を実行するようにSMFに表示する。
【0209】
AMFが制御平面CIoT(Cellular IoT)5GS最適化を用いてNB-N1モードにおいてUEに対する切り捨てられた5G-S-TMSI設定更新する必要がある場合、AMFは設定更新コマンドメッセージに切り捨てられた5G-S-TMSI設定IEを含む。
【0210】
確立された5GMMコンテキストの間、ネットワークはUEに1つ以上の設定更新コマンドメッセージを送信することができる。2つ以上の設定更新コマンドメッセージが送信される場合、メッセージの内容が同じである必要はない。
【0211】
設定更新コマンドメッセージを受信したUEは、実行中である場合タイマーT3346を中止してメッセージ内の内容を用いてUE内に格納された適切な情報を更新する。
【0212】
設定更新コマンドメッセージに設定更新表示IEの承認ビットに「承認要求」が表示されれば、UEは設定更新完了メッセージを送信する。
【0213】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいて新たな5G-GUTIを受信すれば、UEは新たな5G-GUTIを有効なことと看做し、以前5G-GUTIを有効ではないことと看做し、実行中である場合タイマーT3519を中止して格納されたSUCI(Subscription Concealed Identifier)を削除する。そうでない場合、UEは以前5G-GUTIを有効なことと看做す。設定更新コマンドメッセージが非3GPP接続を介して送信されUEが同じPLMNにおいて3GPP接続と非3GPP接続全てにおいて5GMM-REGISTEREDにある場合、UEは3GPP接続の下位層に5G-GUTIを提供する。
【0214】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいて新たなTAIリストを受信すれば、UEは新たなTAIリストを有効なことと看做し以前TAIリストを有効ではないことと看做す。そうでない場合、UEは以前TAIリストを有効なことと看做す。
【0215】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいて新たな切り捨てられた5G-S-TMSI設定を受信すれば、UEは新たな切り捨てられた5G-S-TMSI設定を有効なことと看做し以前切り捨てられた5G-S-TMSI設定を有効ではないことと看做す。そうでない場合、UEは以前切り捨てられた5G-S-TMSI設定を有効なことと看做す。
【0216】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいて新たなサービス地域リストを受信すれば、UEは新たなサービス地域リストを有効なことと看做し以前サービス地域リストを有効ではないことと看做す。そうでない場合、UEは以前サービス地域リストがある場合、これを有効なことと看做す。
【0217】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいて新たなネットワークID及び時間帯情報を受信すれば、UEは新たなネットワークID及び時間帯情報を有効なことと看做し以前ネットワークID及び時間帯情報を有効ではないことと看做す。そうでない場合、UEは以前ネットワークID及び時間帯情報を有効なことと看做す。
【0218】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいてLADN情報IEを受信すれば、UEは以前LADN情報を有効ではないことと看做し新たなLADN情報がある場合、これを有効なことと看做す。そうでない場合、UEは以前LADN情報を有効なことと看做す。
【0219】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいて関連する接続タイプに対して新たな許可されたNSSAIを受信すれば、UEは関連する接続タイプに対して新たな許可されたNSSAIを有効なことと看做し、関連する接続タイプに対して許可されたNSSAIを格納する。関連する接続タイプに対して以前許可されたNSSAIを有効ではないことと看做す。そうでない場合、UEは関連する接続タイプに対して以前許可されたNSSAIを有効なことと看做す。
【0220】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいて新たな設定されたNSSAIを受信すれば、UEは登録されたPLMNに対して新たな設定されたNSSAIを有効なことと看做し登録されたPLMNに対して以前に設定されたNSSAIを有効ではないことと看做す。そうでない場合、UEは登録されたPLMNに対して以前に設定されたNSSAIを有効なことと看做す。UEは新しく設定されたNSSAIを格納する。
【0221】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいてネットワークスライシング購読変更表示が「ネットワークスライシング購読変更(Networkslicingsubscriptionchange)」に設定されたネットワークスライシング表示IEを受信すれば、UEは現在PLMNを除いた全てのPLMNに対するネットワークスライシング情報を削除する。
【0222】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいて事業者が定義した接続カテゴリ定義IEを受信して事業者が定義した接続カテゴリ定義IEが1つ以上の事業者が定義した接続カテゴリ定義を含む場合、UEはRPLMN(RegisteredPLMN)に対して格納された事業者が定義した接続カテゴリ定義を削除し、RPLMNに対して受信された事業者が定義した接続カテゴリ定義を格納する。UEが設定更新コマンドメッセージにおいて事業者が定義した接続カテゴリ定義IEを受信して事業者が定義した接続カテゴリ定義IEが事業者が定義した接続カテゴリ定義を含まない場合、UEはRPLMNに対して格納された事業者が定義した接続カテゴリ定義を削除する。設定更新コマンドメッセージが事業者が定義した接続カテゴリ定義IEを含まない場合、UEはRPLMNに対して格納された事業者が定義した接続カテゴリ定義を削除しない。
【0223】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいてSMS可用性表示が次のように設定されたSMS表示IEを受信する場合:
【0224】
a)「NAS送信を介したSMSを使用できない(SM Sover NAS notavailable)」:UEはNAS送信を介したSMSがネットワークによって許可されないことと看做す;及び
【0225】
b)「NAS送信を介したSMSを使用できる(SM Sover NAS available)」:UEはUE設定更新手順を完了した後、移動及び周期的登録更新のための登録手順を実行してNAS送信を介したSMS使用を要求することができる。
【0226】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいてCAG情報リストIEを受信すれば、UEは格納された全てのCAG情報リストを削除し、CAG情報リストIEの値部分が空いていない場合CAG情報リストIEにおいて受信されたリストCAG情報リストを格納する。
【0227】
受信されたCAG情報リストが現在PLMNのIDを含む項目を含む場合、UEは次のように動作する。
【0228】
a)UEがCAGセルを介して設定更新コマンドメッセージを受信して受信されたCAG情報リストに現在PLMNに対する項目が現在CAGセルにおいてサポートするCAG-IDを含まず、及び:
【0229】
1)受信されたCAG情報リストに現在PLMNに対する項目がUEがCAGセルを介してのみ5GSに接続することができるという表示を含まない場合、UEは5GMM-REGISTERED.LIMITED-SERVICE状態になり更新されたCAG情報リストで適切なセルを検索する;又は
【0230】
2)受信されたCAG情報リストに現在PLMNに対する項目がUEがCAGセルを介してのみ5GSに接続することができるという表示を含み:
【0231】
i)受信されたCAG情報リストに現在PLMNに対する項目がUEが1つ以上のCAG-IDを含む場合、UEは5GMM-REGISTERED.LIMITED-SERVICE状態になり更新されたCAG情報リストで適切なセルを検索する;又は
【0232】
ii)受信されたCAG情報リストに現在PLMNに対する項目がCAG-IDを含まない、及び:
【0233】
A)UEが緊急PDUセッションを持っていない場合、UEは5GMM-DEREGISTERED.PLMN-SEARCH状態になり更新されたCAG情報リストでPLMN選択プロセスを適用する;又は
【0234】
B)UEが緊急PDUセッションを持っていれば、UEは緊急PDUセッションを除いて3GPP接続に関連する全てのPDUセッションのローカル解除を実行する;又は
【0235】
b)UEが非CAGセルを介して設定更新コマンドメッセージを受信して受信されたCAG情報リストに現在PLMNに対する項目がUEがCAGセルを介してのみ5GSに接続することができるという表示を含み、及び:
【0236】
1)受信されたCAG情報リストにおいて現在PLMNに対する許可されたCAGリストが1つ以上のCAG-IDを含む場合、UEは5GMM-REGISTERED.LIMITED-SERVICE状態になり更新されたCAG情報リストで適切なセルを検索する;又は
【0237】
2)受信されたCAG情報リストに現在PLMNに対する項目がCAG-IDを含まず:
【0238】
i)UEが緊急PDUセッションを持っていない場合、UEは5GMM-DEREGISTERED.PLMN-SEARCH状態になり更新されたCAG情報リストでPLMN選択プロセスを適用する;又は
【0239】
ii)UEが緊急PDUセッションを持っていれば、UEは緊急PDUセッションを除いて3GPP接続に関連する全てのPDUセッションのローカル解除を実行する。
【0240】
設定更新コマンドメッセージが設定更新表示IEの登録要求ビットに「登録要求済み」を表示して:
【0241】
a)他のパラメータを含まないか又は新たな許可されたNSSAI、新たな設定されたNSSAI又はネットワークスライシング購読変更表示のうち、少なくとも1つのパラメータを含み、及び:
【0242】
1)緊急PDUセッションが存在すれば、UEはUE設定更新手順を完了して緊急PDUセッションが解除された後、既存のN1NASシグナリング接続を解除して移動及び周期的登録更新のための登録手順を開始する;又は
【0243】
2)緊急PDUセッションが存在しない場合、UEはUE設定更新手順を完了して既存のN1NASシグナリング接続が解除された後、移動及び周期的登録更新のための登録手順を開始する;又は
【0244】
b)新たな許可されたNSSAI又は新たな設定されたNSSAIなしにMICO表示が含まれる場合、UEはUE設定更新手順を完了した後ネットワークとMICOモードを再び交渉するために移動及び周期的登録更新のための登録手順を開始する。
【0245】
設定更新コマンドメッセージにおいて拒否されたNSSAIを受信したUEは拒否されたS-NSSAIの拒否原因に応じて次の動作を実行する。
【0246】
-「S-NSSAIは現在PLMN又はSNPN(Stand-aloneNon-Public Network)において使用できない(S-NSSAI not available in the current PLMN or SNPN)」:UEは現在PLMNに対して拒否されたNSSAIに拒否されたS-NSSAIを追加し、UEを消したり、USIM(Universal SIM)を含むUICC(Universal Integrated Circuit Card)が除去されるか、又は現在SNPNのSNPN IDがある「加入者データリスト(list of subscriber data)」項目が更新される前までは現在のPLMNにおいて当該S-NSSAIを使用しようとしない。
【0247】
-「S-NSSAIは現在登録領域において使用できない(S-NSSAInot available in the current registration area)」:UEは現在登録領域に対して拒否されたNSSAIに拒否されたS-NSSAIを追加し、UEを消したり、UEが現在登録領域において外れるか、USIMを含むUICCが除去されるか、又は現在SNPNのSNPN IDがある「加入者データリスト(list of subscriber data)」項目が更新される前までは現在登録領域において当該S-NSSAIを使用しようとしない。
【0248】
-「S-NSSAIは失敗又は撤回されたNSSAAのため使用できない(S-NSSAI is not available due to the failed or revoked network slice-specific authentication and authorization)」:UEは失敗又は撤回されたNSSAAに対して拒否されたNSSAIに拒否されたS-NSSAIを追加し、UEを消したり、USIMを含むUICCが除去されるか、又は現在SNPNのSNPN IDがある「加入者データリスト(list of subscriber data)」項目が更新される前までは現在PLMNにおいてどの接続としても当該S-NSSAIを使用しようとしない。
【0249】
UEが設定更新コマンドメッセージにおいてT3447値IEを受信して登録要求メッセージにおいて「サービスギャップ制御サポート(service gap control supported)」を表示した場合、UEは格納されたT3447値をT3447値IEにおいて受信された値に代替し、当該値が0ではないか又は非活性化されない場合、次にタイマーT3447が開始されるとき受信されたT3447値を使用する。受信されたT3447値が0であるか非活性化された場合、UEは実行中である場合タイマーT3447を中断する。
【0250】
UEがNB-N1モードではなく、UEは登録要求メッセージの5GMM能力IEにおいてRACS(Radio Capability Signaling Optimization)ビットを「RACSサポート(RACS supported)」に設定して設定更新コマンドメッセージが次を含めば:
【0251】
a)「ネットワーク割り当てUE無線能力ID要求(Network-assigned UE radio capability IDs requested)」に設定されたUE無線能力ID削除指示IE:UEはUEに格納されたRPLMN又はRSNPNと関連するネットワーク割り当てUE無線能力IDを削除し、UEは移動性及び周期的登録更新のための登録手順を開始する;及び
【0252】
b)UE無線能力ID IE:UEはUE無線能力IDを格納する。
【0253】
UEが現在緊急サービスに登録されておらず設定更新コマンドメッセージにおいて5GS登録結果IEが「緊急サービスのために登録(Registered for Emergency services)」に設定されれば、UEは自身が緊急サービスに登録されたことと看做す。
【0254】
設定更新完了メッセージを受信すれば、AMFはタイマーT3555を中断する。
【0255】
新たな5G-GUTIが設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは新たな5G-GUTIを有効なことと看做し以前5G-GUTIを有効ではないことと看做す。
【0256】
新たなTAIリストが設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは新たなTAIリストを有効なことと看做し以前TAIリストを有効ではないことと看做す。
【0257】
新たな切り捨てられた5G-S-TMSI設定が設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは新たな切り捨てられた5G-S-TMSI設定を有効なことと看做し以前切り捨てられた5G-S-TMSI設定を有効ではないことと看做す。
【0258】
新たなサービス地域リストが設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは新たなサービス地域リストを有効なことと看做し以前サービス地域リストを有効ではないことと看做す。
【0259】
新たな許可されたNSSAI情報が設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは新たな許可されたNSSAI情報を有効なことと看做し以前許可されたNSSAI情報を有効ではないことと看做す。新たな設定されたNSSAI情報が設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは新たな設定されたNSSAI情報を有効なことと看做し以前に設定されたNSSAI情報を有効ではないことと看做す。新たな許可されたNSSAIに含まれていないS-NSSAIに関連した活性PDUセッションがあれば、AMFはネットワークが要求するPDUセッション解除手順を開始するためにこのようなPDUセッションに関連するSMFに通知する。
【0260】
設定更新コマンドメッセージにおいて設定更新表示IEの登録要求ビットに「登録要求済み」が表示され:
【0261】
a)設定更新コマンドメッセージが次を含み:
【0262】
1)許可されたNSSAI、設定されたNSSAI又は両方
【0263】
2)ネットワークスライシング購読変更表示が「ネットワークスライシング購読変更」に設定されたネットワークスライシング表示IE;又は
【0264】
3)他のパラメータなし;及び
【0265】
b)UEに対して確立された緊急PDUセッションがなければ:
【0266】
AMFはN1NASシグナリング接続の解除を開始する。
【0267】
LADN情報IEが設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは以前LADN情報を有効ではないことと看做し新たなLADN情報がある場合、これを有効なことと看做す。この場合、新たなLADN情報において受信したTAI(Tracking Area ID)リストが現在TAを含まない場合、AMFはLADNに対してPDUセッションを解除するかLADNに対してPDUセッションに対するユーザー平面リソースを解除するためにSMFに表示する。
【0268】
T3447値が設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFはT3447値を有効なことと看做し、当該値が0ではないか又は非活性化されない場合、次にタイマーT3447が開始されるときT3447値を使用する。設定更新コマンドメッセージに含まれたT3447値がタイマーが非活性化されたかタイマー値が0という表示を含む場合、AMFは実行中である場合T3447タイマーを中断する。
【0269】
CAG情報IEが設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは新たなCAG情報リストを有効なことと看做し以前CAG情報リストを有効ではないことと看做す。
【0270】
UE無線能力ID IEが設定更新コマンドメッセージに含まれた場合、AMFは新たなUE無線能力IDを有効なことと看做し以前UE無線能力IDを有効でないことと看做す。
【0271】
以下、サービスの中断最小化(MINT;minimization of service interruption)について説明する。3GPP TS22.261V17.2.0(2021-03)のS3.1及びS6.31を参照することができる。
【0272】
災害が発生する場合、通信サービスの断絶を防ぐ最も効率的な方法はローミング(roaming)を用いることである。すなわち、災害の発生で自身が加入した通信事業者から通信サービスを受けられない場合、周辺の他の通信事業者のネットワークでローミングして通信サービスを提供する方法で通信サービスの断絶を防ぐことができる。より具体的には、各通信事業者は自身が許可された地域(例えば、1つの国家)において積極的に無線ネットワーク及びコアネットワークを設置することができる。互い他の通信事業者は互い他の方法でネットワークを構築するか及び/又は互い他の建物にコアネットワークノードを設置することができるため、災害が発生したとしても全ての通信事業者に同じく影響を与えない。すなわち、1つの通信事業者に発生した問題が同じく他の通信事業者でも発生する可能性が低い。
【0273】
3GPP Rel-17においては、災害が発生した場合、災害によって影響を受ける通信事業者から通信サービスを受けるUEを周辺の他の通信事業者のネットワークでローミングして通信サービスを継続して受けるようにするMINTが議論されている。
【0274】
図7は本明細書の実装が適用されるMINTの概念を示している。
【0275】
図7を参照すれば、災害発生時、ローミング事業者は災害事業者のPLMN識別子を放送することで災害事業者の加入者を収容することができる。また、災害発生時、災害事業者の加入者を収容するためにローミング事業者のコアネットワークにおいて災害事業者のPLMN識別子を登録し、無線ネットワークに当該PLMN識別子をSIBメッセージに記録して放送するようにし、事業者間コアネットワークを介してトラフィックが相互送信される。
【0276】
各事業者は自社通信災害発生時、他社にローミングされた自社加入者を収容するようにするために及び/又は他社通信災害発生時、自社に他社加入者を収容するために災害ローミングのためのコアネットワークノード(例えば、MME、S-GW、P-GW)を構築することができる。
【0277】
通常当該システムは事業者間事前ネットワーク連動を介してローミングコール(call)収容のための準備ができている必要があり、通信災害発生時、発生基準によって事後措置を取ることで事業者間ローミングコールを収容することができる。事前及び事後措置は事業者間の協議に従うことができる。
【0278】
図7においてはMINTがEPS(Evolved Packet System)において適用されることが例示として示されているが、MINTは5Gシステムにおいても適用される。
【0279】
MINTに関連して、以下のように用語が定義される。
【0280】
-災害条件(Disaster Condition):政府がいつ開始して終了するか決定する条件である(例えば、自然災害)。この条件が適用されればユーザーはサービスの中断及び失敗を軽減する機会を持つことができる。
【0281】
-災害インバウンドローマー(Disaster Inbound Roamer):(a)災害条件の間、サービス失敗のため通常サービスが受けられるPLMNにおいてサービスを受けることができず、(b)他のPLMNに登録できるユーザー
【0282】
-災害ローミング(Disaster Roaming):災害条件の間適用される特別ローミング政策
【0283】
MINT関連して、以下のような要件が考慮される。
【0284】
モバイルネットワークは災害(例えば、火災)発生時、サービスを提供できない場合がある。5GSはサービスの中断を軽減できる機能を提供することができる。サービスを提供する準備ができたPLMN事業者があれば、UEは当該PLMN事業者から災害発生時、サービスを受けることができる。MINTは特定の時間と場所に制限される。災害ローミングをサポートする5Gシステムに与える影響を減らすために、災害インバウンドローマーの流入又は流出のための潜在的混雑が考慮される。
【0285】
規制要件又は事業者の政策によって、3GPPシステムは与えられたPLMNのUEが災害条件が適用される地域に対して他のPLMNから接続サービス(例えば、音声通話、モバイルデータサービス)を得られるようにすることができる。
【0286】
3GPPシステムは特定のPLMNに災害条件が適用されるという情報をUEが得られるようにすることができる。
【0287】
UEがHPLMN(Home PLMN)に対するカバレッジがなく災害条件がUEのHPLMNに適用されるという情報を得れば、UEは災害ローミングサービスを提供するPLMNに登録することができる。
【0288】
3GPPシステムはPLMN事業者が災害条件が適用される地域を認識できる手段をサポートすることができる。
【0289】
3GPPシステムは災害条件が適用される特定の地域内においてのみ災害インバウンドローマーに対するサービス提供をサポートすることができる。
【0290】
3GPPシステムはネットワークが災害条件がこれ以上適用されないことを災害インバウンドローマーに知られられる効率的な手段を提供することができる。
【0291】
規制要件又は事業者の政策によって、3GPPシステムは災害条件が適用されるか災害条件が適用されないとき、PLMN事業者が同じ国家において他のPLMN(ら)の失敗又は復旧を認識できるようにサポートすることができる。
【0292】
3GPPシステムは災害条件が適用され禁止されたPLMNリスト(forbidden PLMN list)にあるPLMNを除いて他のPLMNを使用できない場合、UEが禁止されたPLMNリストにあるPLMNに接続できる手段を提供することができる。
【0293】
3GPPシステムは災害条件が特定のPLMNのUEに適用されるようにする手段を提供することができる。
【0294】
3GPPシステムはPLMNが潜在的な災害インバウンドローマーがPLMNに接続できるか否かを潜在的な災害インバウンドローマーに表示するためのリソース効率的な手段を提供することができる。
【0295】
災害インバウンドローマーは災害条件が終了すればネットワーク再選択を実行することができる。
【0296】
3GPPシステムは災害ローミングのための混雑を最小化することができる。
【0297】
3GPPシステムは適用された災害条件に対する情報とともに災害インバウンドローマーに対する課金情報を収集することができる。
【0298】
災害条件を満足したUEに対する接続制御に関連して、接続識別番号(access identity number)4が適用される。この構成はUEがPLMNに接続できることを潜在的な災害インバウンドローマーに表示するPLMNに有効である。
【0299】
MINT関連して、次のによってネットワーク選択が実行される。
【0300】
スイッチをオンするとき、SIM/USIM(Universal SIM)に格納された通り最後に登録されたPLMNのカバレッジにあるとき、UEは当該ネットワークに接続される。
【0301】
オプションとして、自動ネットワーク選択モード(automatic network selection mode)においてEHPLMN(Equivalent HPLMN)リストがない場合、UEはHPLMNを選択することができる。EHPLMNリストが存在する場合、UEは使用可能なEHPLMNのうち、最も高い優先順位のEHPLMNを選択することができる。事業者はUSIM設定によってUE動作を制御することができる。
【0302】
オプションとして、UEがスイッチをつけるとき受動ネットワーク選択モード(manual network selection mode)である場合:
【0303】
-最後に登録されたPLMNを使用できず同等なPLMNを使用できない場合、及び
【0304】
-UEがHPLMN又はEHPLMNのカバレッジにあることを発見した場合
【0305】
UEは当該HPLMN又はEHPLMNに登録することができる。UEは受動ネットワーク選択モードで維持される。
【0306】
UEが既に登録されたPLMNのカバレッジ(SIM/USIMに格納された登録されたPLMNによって表示される)に戻れば、UEは必要な場合、新たな位置領域に位置更新を実行することができる。これに対する対案として、UEが自動ネットワーク選択モードにありHPLMN又はEHPLMNのカバレッジを見つければ、UEはHPLMN(EHPLMNリストがない場合)又は使用可能なEHPLMNの最も高い優先順位のEHPLMN(EHPLMNリストがある場合)に登録することができ、最後に登録されたPLMNに戻らない。EHPLMNリストがあり空いていない場合、これを使用することができる。事業者はこのオプションをサポートするUEがこのような対案的な動作に従うか否かをUSIM設定によって制御することができる。
【0307】
UEの基本動作は最後に登録されたPLMNを選択することである。
【0308】
SIM/USIMに登録されたPLMNが格納されていないか、又はこのPLMNを使用できず同等なPLMNを使用することができないか、又は登録試みが失敗した場合、UEはネットワーク選択のために次の手順のうち1つに従う。
【0309】
A)自動ネットワーク選択モード
【0310】
UEは位置領域が「ローミングのための禁止されたLA(forbidden LAs for roaming)」リストになく追跡領域が「ローミングのための禁止されたTA(forbidden TAs for roaming)」リストにない場合、使用可能で許可可能な場合他のPLMNにおいて次の順序で登録を選択/試みることができる。
【0311】
i)指定された順序で優先接続技術に対して、EHPLMNリストがある場合、EHPLMN、EHPLMNリストがない場合HPLMN(IMSIにおいて派生する)。複数のEHPLMNがある場合優先順位が最も高いEHPLMNが選択される。
【0312】
ii)SIM/USIMの「接続技術に係るユーザー制御PLMNセレクター(User Controlled PLMN Selector with Access Technology)」データフィールドの各項目(優先順位通り)。
【0313】
iii)SIM/USIMの「接続技術に係る事業者制御PLMNセレクター(Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology)」データフィールドの各項目(優先順位通り)。
【0314】
iv)任意の順序で十分な受信信号品質を持ったその他PLMN/接続技術の組み合わせ。
【0315】
v)信号品質が低下する順に他の全てのPLMN/接続技術の組み合わせ。
【0316】
PLMNに属したことと識別された全てのセルが当該音声サービスをサポートしない場合、PLMNに登録を試みしないように音声可能UEが設定される。
【0317】
UE動作モードA又はBにおいて動作するUEの場合、許可可能なPLMNはSIM/USIMの禁止されたPLMNデータフィールドにないPLMNである。このデータフィールドはME(Mobile Equipment)メモリにおいて拡張される。UE動作モードCにおいて動作するUEの場合、許可可能なPLMNはSIM/USIMの禁止されたPLMNデータフィールド又は又はMEのGPRSサービスのために禁止されたPLMN(Forbidden PLMNs for GPRS service)リストにないPLMNである。SIM/USIMの禁止されたPLMNデータフィールドにあるPLMNを除いて使用可能なPLMNがなく、また使用可能なPLMNが災害条件が適用されることを示した場合、このPLMNは災害条件が適用される間UEが登録することが許可されたと看做される。
【0318】
正常な登録が達成されれば、UEは選択されたPLMNを表示することができる。
【0319】
どのPLMNにも登録できず限られたローカル事業者サービスを提供する1つ以上のPLMNが発見された場合、UEは限られたローカル事業者サービスに対するユーザーの同意を得ることができ、UEはMEに格納された限られたローカル事業者サービスに対して優先するPLMNリストを使用することができる。限られたローカル事業者サービスに対して優先するPLMNを使用できない場合、UEは限られたローカル事業者サービスを提供する使用可能なPLMNを選択することができる。限られたローカル事業者サービスに対してこのようなPLMNのうち1つが選択されれば、UEは当該選択を表示することができる。どのPLMNも選択されない場合、UEは新たなPLMNが検出されるか禁止されたLAリスト又は禁止されたTAリストにない許可されたPLMNの新たな位置領域又は追跡領域が発見されるときまで待った後、手順を繰り返すことができる。
【0320】
どのPLMNにも登録できず限られたローカル事業者サービスを提供するPLMNが発見されない場合、UEはユーザーに「サービスなし(no service)」を表示して新たなPLMNが検出されるか禁止されたLAリスト又は禁止されたTAリストにない許可されたPLMNの新たな位置領域又は追跡領域が発見されるときまで待った後、手順を繰り返すことができる。登録できない場合バッテリ寿命を維持しながら接続時間を最小化するために、他の(不連続)PLMN検索方法を使用することができる。例えば、使用可能で許可可能なPLMNに属する確率が高いBCCH(Broadcast Control Channel)搬送波に有利になるように検索の優先順位を指定することができる。
【0321】
B)受動ネットワーク選択モード
【0322】
UEは禁止されたPLMNを含み、使用可能なPLMNを表示することができる。使用可能なPLMNがない場合にも表示される。ユーザーのHPLMNは使用可能なPLMNに対する追加情報をUSIMに提供することができ、これが提供されればUEは当該情報をユーザーに表示することができる。無料テキストに提供されるこの情報は次の通りである 。
【0323】
-優先するパートナ、
【0324】
-ローミング契約状態、
【0325】
-サポートサービス
【0326】
また、UEは使用可能なPLMNがPLMNセレクターリスト(例えば、EHPLMN、ユーザー制御、事業者制御又は禁止)のうち1つに存在するか否かと当該リストのうちいずれにも存在しないかを表示することができる。
【0327】
使用可能なPLMNの名称をユーザーに提供する目的で、MEは使用可能な場合USIMが定義した名称を使用するか、又は優先順位によって他のPLMN命名ルールを使用することができる(国家/PLMN表示)。
【0328】
使用可能な全てのPLMNは次の順序で表示される。
【0329】
i)HPLMN(EHPLMNリストがない場合);又は1つ以上のEHPLMNが使用可能な場合、USIMの選択的データフィールドに基づいて、使用可能な最も高い優先順位のEHPLMNがユーザーに表示されるか使用可能な全てのEHPLMNが優先順位によってユーザーに表示される。データフィールドがない場合使用可能な最も高い優先順位のEHPLMNのみ表示される。
【0330】
ii)SIM/USIMの「ユーザー制御PLMNセレクター」データフィールドに含まれたPLMN(優先順位順序で)
【0331】
iii)SIM/USIMの「事業者制御PLMMセレクター」データフィールドに含まれたPLMN(優先順位順序で)
【0332】
iv)任意の順序で十分な受信信号レベルを持ったその他PLMN/接続技術の組み合わせ。
【0333】
v)信号強度が減少する順序で他の全てのPLMN/接続技術の組み合わせ。
【0334】
PLMNが音声サービスをサポートしない場合、これはユーザーに表示される。
【0335】
ユーザーの希望でPLMNを選択することができ、UEはこのPLMNに登録を試みる(これはPLMNの表示中にいつでも発生し得る)
【0336】
どのPLMNにも登録できず限られたローカル事業者サービスを提供する1つ以上のPLMNが発見された場合、UEは限られたローカル事業者サービスに対するユーザー同意を得ることができ、ユーザーにこのようなネットワークのうち1つを選択するように提案することができる。このようなネットワークのうち1つが選択されれば、UEは選択されたPLMNを表示し、新たなPLMNが検出されるか禁止されたLAリスト又は禁止されたTAリストにない許可されたPLMNの新たな位置領域又は追跡領域が発見されるときまで待った後、手順を繰り返すことができる。
【0337】
どのPLMNにも登録できず限られたローカル事業者サービスを提供するPLMNが選択されない場合、UEは「サービスなし(noservice)」を表示することができる。ユーザーは上記の手順によって他の又は同じPLMNを選択して登録を試みることができる。UEはユーザーが選択していないPLMNに登録を試みてはならない。
【0338】
UEがユーザーが選択したPLMNに登録すれば、UEは次のに該当しない限り他のPLMNに自動に登録しない。
【0339】
i)新たなPLMNが登録されたPLMNによって同等なPLMNで宣言されるか;又は
【0340】
ii)ユーザーが自動ネットワーク選択モードを選択する場合
【0341】
PLMNが選択されたが「PLMN許可されていない(PLMN not allowed)」という理由で登録が拒否されUEが登録できない場合、UEは当該PLMNを禁止されたPLMNリストに追加することができる。ユーザーが同じPLMNを再び選択しない限り、UEは当該ネットワークに再び登録を試みてはならない。
【0342】
PLMNが選択されたが「このPLMNにおいて許可されないGPRSサービス(GPR Sservices not allowed in this PLMN)」という理由で登録が拒否されUEがPS(Packet Switched)サービスに対して登録できない場合、UEは当該ネットワークにおいてE-UTRAN又はUTRAN PS又はGERAN(GSM EDGE Radio Access Network)PSに対する登録を再び試みてはならない。PLMNは「GPRSサービスに対する禁止されたPLMN(ForbiddenPLMNsforGPRSservices)」リストに追加される。ユーザーが同じPLMNを再び選択しない限り、UEは当該ネットワークにおいてE-UTRAN又はUTRAN PS又はGERAN PSに対する登録を再び試みてはならない。原因「このPLMNにおいて許可されないGPRSサービス」の受信はCS(Circuit Switched)サービスに影響を与えない。
【0343】
PLMNが選択されたがUEが他の理由で登録できない場合、UEは選択されたPLMNの新たなLA(禁止されたLAリストになし)が検出されればPLMNに登録を試みることができる。
【0344】
UEがPLMNに登録されたがカバレッジを失った場合、新たな有効なBCCH搬送波を見つける時間を最小化してバッテリ寿命を維持するために他の(不連続)搬送波検索方法が使用される。例えば、登録されたPLMNのBCCH搬送波に有利になるように検索優先順位を指定することができる。
【0345】
UEの登録試みが「永久(permanent)」PLMN制限の表示でネットワークによって拒否されれば、PLMN識別子はSIM/USIMのデータフィールドに格納された禁止されたPLMNリストに記録される。
【0346】
禁止されたPLMNリストにあるPLMNに正常に登録されれば、当該PLMNはリストにおいて削除される。しかし災害条件が適用される間、禁止されたPLMNリストにあるPLMNに正常に登録された場合、当該PLMNは禁止されたPLMNリストにおいて削除されない 。
【0347】
自動ネットワーク選択モードにあるとき、UEは禁止されたPLMNリストに存在するため選択されない任意のPLMNを表示することができる。
【0348】
UEが禁止されたPLMNリストに含まれたPLMNを含む同等なPLMNリストを受信する場合、このPLMNはUEによって格納される前に同等なPLMNリストにおいて削除される。
【0349】
特定のPLMN(以下第1PLMN)において災害状況が発生すれば(すなわち、災害条件が満足すれば)、災害ローミングが適用されUEが周りの災害ローミングをサポートするPLMN(以下第2PLMN)から災害ローミングサービスを受けることができる。以後UEが第2PLMNを介して災害ローミングサービスを受ける途中第1PLMNが復旧される。このときネットワークは第1PLMN及び/又は第2PLMNを介して第1PLMNの復旧(すなわち、災害条件にもう満足しない)を災害ローミングサービスを受けているUEに知らせる必要がある。
【0350】
第1PLMNが復旧されたという事実がUEが第2PLMNを介して音声サービスなどを受けている途中に知らせられる。このとき、第2PLMNは第1PLMNから流入されたUE、すなわち、災害インバウンドローマーを全て第2PLMNから登録解除(deregistration)させることができる。又は、UEは第1PLMNの復旧が知らせられた直後即時第2PLMNから提供を提供されているサービスを中断してPLMN選択を実行して復旧された第1PLMNに移動することができる。どの場合でも、全て現在提供されているサービスが中断され、このためユーザー経験が悪化される。
【0351】
以下、本明細書の実装によって、第1PLMNにおいて災害が発生して第2PLMNから災害ローミングサービスを受ける途中、第1PLMNの復旧をUEに効率的に通知してUEに提供される通信サービスが断絶されることを最小化する方法が説明される。
【0352】
以下においてUEと端末は混用して使用される。以下で説明する本明細書の様々な実装及び/又は実施例は様々なサービス、例えばeMBB、V2X通信、公共安全(public safety)、IoTなどに適用される。また、以下で説明する本明細書の様々な実装及び/又は実施例は様々な種類の端末、例えばスマートフォン、車両、IoT端末、ロボットなどに適用される。
【0353】
以下で説明する本明細書の様々な実装及び/又は実施例は個別的に実行されるか、又は2つ以上が結合され複合的に実行される。また、以下で説明する本明細書の様々な実装及び/又は実施例のうち1つ以上の動作/構成/ステップの組み合わせが実行される。
【0354】
本明細書の実装によれば、第2PLMNのAMFはUEに設定更新コマンドメッセージを送信することができる。このとき設定更新コマンドメッセージは第1PLMN(すなわち、HPLMN)の災害状況が終了されたことを意味する情報を含むことができる。設定更新コマンドメッセージを受信したUEはHPLMNにおいて災害状況が終了したことを認知し設定更新完了メッセージで応答するが、現在第2PLMNにおいて提供を提供されているサービス(例えば、音声サービス)が終了するときまで待つことができる。以後、第2PLMNにおいて提供を受けたサービスが終了すれば、UEはすぐ第2PLMNに対して登録解除を実行し、PLMN選択を介してHPLMNを再び選択することができる。
【0355】
本明細書の実装によれば、第2PLMNのAMFはUEに設定更新コマンドメッセージを送ることができる。このとき設定更新コマンドメッセージは他の情報/パラメータなしに「登録要求済み」のみを含むことができる。設定更新コマンドメッセージを受信したUEは、現在第2PLMNにおいて提供を提供されているサービス(例えば、音声サービス)が終了すれば設定更新完了メッセージで応答することができる。第2PLMNのAMFがNASシグナリング接続解除を実行すれば、UEは再び登録要求メッセージを第2PLMNのAMFへ送信することができる。第2PLMNのAMFはこれに対して登録拒否メッセージで応答することができる。登録拒否メッセージは拒否原因でMM原因値#xxを含むことができ、MM原因値#xxは第1PLMN(すなわち、HPLMN)において災害条件が終了して、これによってこれ以上第2PLMNにおいて災害ローミングサービスを提供できないことを知らせることができる。登録拒否メッセージを受信したUEは第2PLMNに対してMM状態を5GMM。DEREGISTEREDに遷移し、PLMN選択を実行してHPLMNを選択することができる。
【0356】
本明細書の実装によれば、UEが第1PLMNにおいて災害状況が終了したことを意味する情報を受信すれば、UEは内部的に設定された災害状況が終了したと更新することができる。第2PLMNが災害状況以前禁止されたPLMNリストに含まれていた場合 、UEは再び第2PLMNを禁止されたPLMNリストに含むことができる。
【0357】
以下の図面は本明細書の具体的な一例を説明するために作成された。図面に記載された具体的な装置の名称や具体的な信号/メッセージ/フィールドの名称は例示的に提示されたことであるため、本明細書の技術的な特徴が以下の図面に使用された具体的な名称に限られない。
【0358】
図8は本明細書の実装が適用されるUEによって実行される方法の一例を示している。
【0359】
ステップS800において、前記方法は災害ローミングPLMNに登録され災害ローミングサービスを提供されるステップを含む。
【0360】
ステップS810において、前記方法は前記災害ローミングPLMNからHPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報を含む設定更新コマンドメッセージを受信するステップを含む。
【0361】
ステップS820において、前記方法は前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了するときまで待機するステップを含む。
【0362】
ステップS830において、前記方法は前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了した後、前記HPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報に基づいて前記災害ローミングPLMNと登録解除手順を実行するステップを含む。
【0363】
ステップS840において、前記方法は前記HPLMNを選択して前記HPLMNで登録を実行するステップを含む。
【0364】
一部の実装において、前記方法は前記設定更新コマンドメッセージに対する応答として設定更新完了メッセージを前記災害ローミングPLMNのAMFへ送信するステップをさらに含むことができる。
【0365】
一部の実装において、前記方法は前記災害ローミングPLMNを禁止されたPLMNリストに含めるステップをさらに含むことができる。
【0366】
一部の実装において、前記方法は前記HPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報に基づいて内部的に設定された災害状況が終了したと更新するステップをさらに含むことができる。
【0367】
一部の実装において、前記設定更新コマンドメッセージは登録要求ビットが「登録要求済み(registration requested)」に設定された設定更新表示IEを含むことができる。このとき、前記「登録要求済み」に設定された前記登録要求ビットに関係なく前記災害ローミングPLMNで登録が実行されない場合がある。また、前記「登録要求済み」に設定された前記登録要求ビットに関係なくNASシグナリング接続解除が実行されない場合がある。
【0368】
一部の実装において、前記UEは移動装置、ネットワーク及び/又は前記UEと他の自律走行車両のうち、少なくとも1つと通信することができる。
【0369】
また、図8においてUEの観点から説明された方法は図2において示された第1無線装置100、図3において示された無線装置100及び/又は図4において示されたUE100によって実行される。
【0370】
より具体的には、UEは1つ以上の送受信部、1つ以上のプロセッサ、及び前記1つ以上のプロセッサと動作できるように接続される1つ以上のメモリを含む。前記1つ以上のメモリは次の動作が前記1つ以上のプロセッサによって実行される指示を格納する。
【0371】
UEは前記1つ以上の送受信部を介して災害ローミングPLMNに登録され災害ローミングサービスが提供される。
【0372】
UEは前記1つ以上の送受信部を介して前記災害ローミングPLMNからHPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報を含む設定更新コマンドメッセージを受信する。
【0373】
UEは前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了するときまで待機する。
【0374】
UEは前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了した後、前記HPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報に基づいて前記災害ローミングPLMNと登録解除手順を実行する。
【0375】
UEは前記HPLMNを選択して前記HPLMNで登録を実行する。
【0376】
一部の実装において、前記方法は前記設定更新コマンドメッセージに対する応答として設定更新完了メッセージを前記災害ローミングPLMNのAMFへ送信するステップをさらに含むことができる。
【0377】
一部の実装において、前記方法は前記災害ローミングPLMNを禁止されたPLMNリストに含めるステップをさらに含むことができる。
【0378】
一部の実装において、前記方法は前記HPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報に基づいて内部的に設定された災害状況が終了したと更新するステップをさらに含むことができる。
【0379】
一部の実装において、前記設定更新コマンドメッセージは登録要求ビットが「登録要求済み(registration requested)」に設定された設定更新表示IEを含むことができる。このとき、前記「登録要求済み」に設定された前記登録要求ビットに関係なく前記災害ローミングPLMNで登録が実行されない場合がある。また、前記「登録要求済み」に設定された前記登録要求ビットに関係なくNASシグナリング接続解除が実行されない場合がある。
【0380】
また、図8においてUEの観点から説明された方法は図2において示された第1無線装置100に含まれたプロセッサ102の制御、図3において示された無線装置100に含まれた通信装置110及び/又は制御装置120の制御及び/又は図4において示されたUE100に含まれたプロセッサ102の制御によって実行される。
【0381】
より具体的には、無線通信システムにおいて動作する処理装置は1つ以上のプロセッサ、及び前記1つ以上のプロセッサと動作できるように接続される1つ以上のメモリを含む。前記1つ以上のプロセッサは、災害ローミングPLMNに登録され災害ローミングサービスが提供されるステップ、前記災害ローミングPLMNからHPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報を含む設定更新コマンドメッセージを獲得するステップ、前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了するときまで待機するステップ、前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了した後、前記HPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報に基づいて前記災害ローミングPLMNと登録解除手順を実行するステップ、及び前記HPLMNを選択して前記HPLMNで登録を実行するステップを含む動作を実行するように構成される。
【0382】
また、図8においてUEの観点から説明された方法は図2において示された第1無線装置100に含まれたメモリ104に格納されたソフトウェアコード105によって実行される。
【0383】
本明細書の技術的な特徴はハードウェアにおいて直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて又は2つの組み合わせで実装される。例えば、無線通信において無線装置によって実行される方法はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせで実装される。例えば、ソフトウェアはRAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスター、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM又はその他記憶媒体にある。
【0384】
プロセッサが記憶媒体において情報が読めるように記憶媒体の一部の例がプロセッサに結合することができる。又は、記憶媒体がプロセッサに統合される。プロセッサと記憶媒体はASICにある。他の例においてはプロセッサと記憶媒体が別の構成要素で存在する。
【0385】
コンピューターが読める媒体はタイプの非一時的(non-transitory)であるコンピューター可読記憶媒体を含むことができる。
【0386】
例えば、非一時的コンピューター可読媒体はSDRAM(Synchronous DRAM)のようなRAM、ROM、非揮発性NVRAM(Non-Volatile RAM)、EEPROM、フラッシュメモリ、磁気又は光データ記憶媒体又は命令やデータ構造を格納することに使用できる他の媒体を含むことができる。非一時的コンピューター可読媒体は上記の組み合わせを含むことができる。
【0387】
また、本明細書に記述された方法は、少なくとも部分的に命令やデータ構造の形でコードを運ぶか通信しながらコンピューターが接続、読み取り及び/又は実行できるコンピューター可読通信媒体によって実現される。
【0388】
本明細書の一部の実装によれば、非一時的CRM(Computer-Readable Medium)は複数の命令を格納する。
【0389】
より具体的には、CRMは動作が1つ以上のプロセッサによって実行される指示を格納する。前記動作は災害ローミングPLMNに登録され災害ローミングサービスが提供されるステップ、前記災害ローミングPLMNからHPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報を含む設定更新コマンドメッセージを獲得するステップ、前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了するときまで待機するステップ、前記災害ローミングPLMNから受信されているサービスが終了した後、前記HPLMNの災害条件が終了したことを知らせる情報に基づいて前記災害ローミングPLMNと登録解除手順を実行するステップ、及び前記HPLMNを選択して前記HPLMNで登録を実行するステップを含む。
【0390】
以下、本明細書の様々な実装に対して詳細に説明する。
【0391】
1.第1実装
【0392】
図9は本明細書の第1実装に係るシグナリング動作の一例を示している。
【0393】
図8において説明された方法が第1実装に対応することができる。
【0394】
図9を参照すれば、第1PLMN(すなわち、HPLMN)において災害が発生して(すなわち、第1PLMNが災害条件にある)、UEが災害ローミングによって第2PLMN(すなわち、災害ローミングPLMN)にローミングして第2PLMNによってサービングされる。以下、動作は次の通りである。
【0395】
ステップ1:現在UEが第2PLMNにおいてサービスを提供されている。
【0396】
ステップ2:第2PLMNは第1PLMNの災害条件が終了したことを認識する。
【0397】
ステップ3:第2PLMNのAMFは第2PLMNにおいてサービスを受けている接続状態のUEに前記設定更新コマンドメッセージを送信する。前記設定更新コマンドメッセージは第1PLMNにおいての災害状況が終了したことを意味する情報を含むことができる。また、前記設定更新コマンドメッセージは登録要求ビットが「登録要求済み(registration requested)」に設定された設定更新表示IEを含むことができる。
【0398】
ステップ4:第1PLMNにおいての災害状況が終了したことを意味する情報を含む設定更新コマンドメッセージを受信したUEは第1PLMNにおいての災害状況が終了したことを認識し、設定更新コマンドメッセージに対して設定更新完了メッセージで応答する。
【0399】
ステップ5:UEは第2PLMNにおいて提供されているサービス(例えば、音声サービス)が終了するときまで待つ。
【0400】
ステップ6:第2PLMNにおいて提供されているサービスが終了すれば、UEは即時第2PLMNに対する登録解除手順を実行する。すなわち、設定更新コマンドメッセージを介して登録要求ビットが「登録要求済み」に設定された設定更新表示IEを受信したにも関らず、第2PLMNで登録が実行されない場合がある。また、NASシグナリング接続解除も実行されない場合がある。
【0401】
ステップ7:UEは内部的に設定された災害状況が終了したと更新することができる。第2PLMNが災害状況以前、禁止PLMNリストに含まれていた場合、UEは第1PLMNにおいて災害条件が終了したことに基づいて第2PLMNを再び禁止PLMNリストに含むことができる。
【0402】
ステップ8:UEはPLMN選択を実行して第1PLMNを再び選択することができる。
【0403】
2.第2実装
【0404】
図10は本明細書の第2実装に係るシグナリング動作の一例を示している。
【0405】
図10を参照すれば、第1PLMN(すなわち、HPLMN)において災害が発生して(すなわち、第1PLMNが災害条件にある)、UEが災害ローミングによって第2PLMN(すなわち、災害ローミングPLMN)にローミングして第2PLMNによってサービングされる。以下、動作は次の通りである。
【0406】
ステップ1:現在UEが第2PLMNにおいてサービスを受けている。
【0407】
ステップ2:第2PLMNは第1PLMNの災害条件が終了したことをことを認識する。
【0408】
ステップ3:第2PLMNのAMFは第2PLMNにおいてサービスを受けている接続状態のUEに前記設定更新コマンドメッセージを送信する。前記設定更新コマンドメッセージは、上述した第1実装とは異なり、第1PLMNにおいての災害状況が終了したことを意味する情報を含まない 。すなわち、前記設定更新コマンドメッセージは登録要求ビットが「登録要求済み」に設定された設定更新表示IEのみを含むことができる。
【0409】
ステップ4:設定更新コマンドメッセージを受信したUEは第2PLMNにおいて提供されているサービス(例えば、音声サービス)を終了する。
【0410】
ステップ5:UEは設定更新コマンドメッセージに対して設定更新完了メッセージで応答する。
【0411】
但し、第2PLMNにおいて提供されているサービスが長くなる場合、設定更新手順自体が失敗することができるため、UEはこれを考慮して設定更新コマンドメッセージを受信した以後適当な時間以内に設定更新完了メッセージを送信することができる。この場合、第2PLMNにおいて提供されているサービスは設定更新完了メッセージの送信によってやむを得ず中断する。
【0412】
ステップ6:UEと第2PLMNはNASシグナリング接続解除を実行する。
【0413】
ステップ7:設定更新コマンドメッセージを介して登録要求ビットが「登録要求済み」に設定された設定更新表示IEを受信したため、UEは第2PLMNのAMFで登録要求メッセージを送信する。
【0414】
ステップ8:登録要求メッセージに対する応答として、第2PLMNのAMFは登録拒否メッセージをUEへ送信する。登録拒否メッセージは拒否原因としてMM原因値#xxを含むことができる。MM原因値#xxは第1PLMNにおいて災害状況が終了し、これによってこれ以上第2PLMNにおいて災害ローミングサービスを提供できないことを知らせることができる。
【0415】
ステップ9:MM原因値#xxを含む登録拒否メッセージを受信したUEは、第2PLMNに対するMM状態を5GMM。DEREGISTEREDに遷移させることができる。また、UEは内部的に設定された災害状況が終了したと更新することができる。第2PLMNが災害状況以前、禁止PLMNリストに含まれていた場合、UEは第1PLMNにおいて災害条件が終了したことに基づいて第2PLMNを再び禁止PLMNリストに含むことができる。
【0416】
ステップ10:UEはPLMN選択を実行して第1PLMNを再び選択することができる。
【0417】
本明細書は様々な効果を有する。
【0418】
例えば、災害ローミング通信ネットワークから災害ローミングを利用していたUEが、災害状況が終了した場合、進行中であるサービスの断絶なしに正常に当該サービスを終了させた後、もとの通信ネットワークに戻られるようにして、UEのユーザー経験を強化させることができる。
【0419】
本明細書の具体例により得られる効果は、前述された効果に限定されない。例えば、関連技術分野における通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解するか誘導できる様々な技術的効果が存在し得る。これにより、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されず、本明細書の技術的特徴から理解されるか誘導できる多様な効果を含む。
【0420】
本明細書に記載された請求項は、様々な方式で組み合せることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置として実現されることができ、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法として実現されることもできる。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置として実現されることもでき、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法として実現されることもできる。他の実現は、次のような請求範囲内にある。
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図10