(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】ゴルフ練習支援システム、及びゴルフ練習支援方法
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20240725BHJP
【FI】
A63B69/36 541Z
(21)【出願番号】P 2024039950
(22)【出願日】2024-03-14
【審査請求日】2024-03-14
(31)【優先権主張番号】P 2023177213
(32)【優先日】2023-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522171143
【氏名又は名称】株式会社SMART GOLF
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】大石 康太
(72)【発明者】
【氏名】高須賀 優人
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-136398(JP,A)
【文献】特開2022-087757(JP,A)
【文献】特開2022-061784(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/0126190(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00 - 71/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量と、前記複数の課題を解決するための複数の策案との関係である物理量・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶部と、
ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量を取得する取得部と、
前記物理量・策案の関係から、前記取得されたユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量に対応する、前記ユーザのゴルフスイングにおける課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける目標を達成するための策案を特定する特定部と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力部と、
を含み、
前記学習・記憶部は、複数のユーザのために、前記特定部により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定部は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援システム。
【請求項2】
仮想のゴルフコースにおける現状または目標の複数のスコアと、前記仮想のゴルフコースでのスコアにおける複数の課題を解決するための複数の策案との関係であるスコア・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶部と、
ユーザから仮想のゴルフコースでの現状または目標のスコアを取得する取得部と、
前記スコア・策案の関係から、前記取得されたユーザの仮想のゴルフコースでの現状のスコアに対応する、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける課題を解決するための策案、または、前記取得されたユーザの仮想のゴルフコースでの目標のスコアに対応する、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける目標を達成するための策案を特定する特定部と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力部と、
を含み、
前記学習・記憶部は、複数のユーザのために、前記特定部により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定部は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける前記目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援システム。
【請求項3】
ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量、及び、仮想のゴルフコースにおける現状または目標の複数のスコアと、前記ゴルフスイングにおける複数の課題及び前記ゴルフコースでのスコアにおける複数の課題を解決するための複数の策案と、の関係である物理量/スコア・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶部と、
ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量及び仮想ゴルフコースでのスコアの一方の数値を取得する取得部と、
前記物理量/スコア・策案の関係から、前記取得されたユーザの一方の数値に対応する、前記ユーザの課題を解決するための策案、または、前記ユーザの目標を達成するための策案を特定する特定部と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力部と、
を含み、
前記学習・記憶部は、複数のユーザのために、前記特定部により過去に特定された、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量及び仮想ゴルフコースでのスコアの他方の数値に対応する複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザの他方の数値に対応する、前記複数のユーザの課題を解決した効果、または、前記複数のユーザの目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記学習・記憶部は、前記一方の数値と前記他方の数値との対応関係である、物理量・スコア関係を学習し又は記憶しており、
前記特定部は、前記特定された策案に加えて、または代えて、
前記物理量・スコア関係及び前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザの一方の数値に対応する、前記ユーザの課題を解決するための策案、または、前記ユーザの目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援システム。
【請求項4】
コンピュータが、
ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量と、前記複数の課題を解決するための複数の策案との関係である物理量・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶工程と、
ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量を取得する取得工程と、
前記物理量・策案の関係から、前記取得されたユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量に対応する、前記ユーザのゴルフスイングにおける課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける目標を達成するための策案を特定する特定工程と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力工程と、
を
実行し、
前記学習・記憶工程は、複数のユーザのために、前記特定工程により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定工程は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援方法。
【請求項5】
コンピュータが、
仮想のゴルフコースにおける現状または目標の複数のスコアと、前記仮想のゴルフコースでのスコアにおける複数の課題を解決するための複数の策案との関係であるスコア・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶工程と、
ユーザから仮想のゴルフコースでの現状または目標のスコアを取得する取得工程と、
前記スコア・策案の関係から、前記取得されたユーザの仮想のゴルフコースでの現状のスコアに対応する、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける課題を解決するための策案、または、前記取得されたユーザの仮想のゴルフコースでの目標のスコアに対応する、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける目標を達成するための策案を特定する特定工程と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力工程と、
を
実行し、
前記学習・記憶工程は、複数のユーザのために、前記特定工程により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定工程は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける前記目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援方法。
【請求項6】
コンピュータが、
ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量、及び、仮想のゴルフコースにおける現状または目標の複数のスコアと、前記ゴルフスイングにおける複数の課題及び前記ゴルフコースでのスコアにおける複数の課題を解決するための複数の策案と、の関係である物理量/スコア・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶工程と、
ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量及び仮想ゴルフコースでのスコアの一方の数値を取得する取得工程と、
前記物理量/スコア・策案の関係から、前記取得されたユーザの一方の数値に対応する、前記ユーザの課題を解決するための策案、または、前記ユーザの目標を達成するための策案を特定する特定工程と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力工程と、
を
実行し、
前記学習・記憶工程は、複数のユーザのために、前記特定工程により過去に特定された、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量及び仮想ゴルフコースでのスコアの他方の数値に対応する複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザの他方の数値に対応する、前記複数のユーザの課題を解決した効果、または、前記複数のユーザの目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記学習・記憶部は、前記一方の数値と前記他方の数値との対応関係である、物理量・スコア関係を学習し又は記憶しており、
前記特定工程は、前記特定された策案に加えて、または代えて、
前記物理量・スコア関係及び前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザの一方の数値に対応する、前記ユーザの課題を解決するための策案、または、前記ユーザの目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゴルフ練習支援システム、及びゴルフ練習支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のゴルフコンテンツ提供装置等は、使用者のゴルフの実力をより効果的に向上させることを目的の1つとする(例えば、特許文献1の段落0006)。前記した目的を達成すべく、使用者は、ゴルフスイングの種類別分類等ごとに、複数のレッスンプロのうち少なくとも1人を選択し、ゴルフコンテンツ提供装置等は、前記選択された少なくとも1人のレッスンプロで構成される、前記使用者に合うレッスングループを設定する(例えば、特許文献1の請求項1)。
【0003】
なお、上記の特許文献1は、より詳しくは、ゴルフレッスン装置を通してゴルフレッスンを受けたり、仮想ゴルフシミュレーション装置を通して仮想のゴルフコースで仮想のゴルフラウンドなどを行うにおいて、使用者が自分に合うレッスンプロを直接選択したり、レッスンプロの推薦を受けてそれによる適切なゴルフコンテンツを受ける方式で、使用者が自分に合う個人向けゴルフコンテンツを受けたり、所望のゴルフコンテンツを受けることによって、使用者のゴルフ実力をより効果的に向上させ、ゴルフレッスンやゴルフ練習、仮想のゴルフラウンドにおいて使用者の興味を誘発させ得るゴルフコンテンツ提供装置及びこれを用いるゴルフコンテンツ提供システム、仮想ゴルフシミュレーション装置、ゴルフコンテンツ提供方法及び仮想ゴルフシミュレーション方法を提供する(例えば、特許文献1の段落0006)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のゴルフコンテンツ提供装置等では、上記の使用者が、例えば、上記したゴルフスイングの種類別分類を基準にしてレッスンプロを選択し、より詳しくは、ドライバーショット、アイアンショットという分類ごとに、少なくとも1人のレッスンプロを選択する。前記ゴルフコンテンツ提供装置等は、前記ドライバーショットについて選択されたレッスンプロに関するゴルフコンテンツ、及び、前記アイアンショットについて選択されたレッスンプロのゴルフコンテンツを前記使用者に提供する(例えば、特許文献1の段落0043、0044)。従って、前記使用者は、当該使用者のゴルフの実力を向上させる上での課題を解決するための対策を実践することができなかった。
【0006】
なお、上記のゴルフコンテンツ提供装置等では、より詳しくは、使用者がゴルフスイングの種類別分類を基準にしてレッスンプロを選択する場合、ゴルフスイングをドライバーショット、アイアンショット、アプローチショット及びパッティングに分類し、各分類ごとに少なくとも一人のレッスンプロが含まれるように選択することができる(特許文献1の段落0043、
図3)。
また、上記のゴルフコンテンツ提供装置等では、例えば、ドライバーショットの項目に'ヤン・ヨンウンプロ'が含まれるようにし、アイアンショットの項目に'シン・ジエプロ'が含まれるようにしてレッスングループを設定すると、ゴルフコンテンツ提供装置を通して使用者がドライバーショットを練習したり、ドライバーショットに関してレッスンを受ける場合は'ヤン・ヨンウンプロ'に関するゴルフコンテンツが提供され、使用者がアイアンショットを練習したり、これに対するレッスンを受ける場合は'シン・ジエプロ'に関するゴルフコンテンツが提供される(特許文献1の段落0044)。
【0007】
本開示の目的は、ユーザのゴルフの実力を向上させる上での課題を解決するための策案をユーザに示すゴルフ練習支援システム、及びゴルフ練習支援方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決すべく、本開示に係るゴルフ練習支援システムは、ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量と、前記複数の課題を解決するための複数の策案との関係である物理量・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶部と、ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量を取得する取得部と、前記物理量・策案の関係から、前記取得されたユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量に対応する、前記ユーザのゴルフスイングにおける課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける目標を達成するための策案を特定する特定部と、前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力部と、を含み、前記学習・記憶部は、複数のユーザのために、前記特定部により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定部は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記目標を達成するための策案を特定する。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係るゴルフ練習支援システムによれば、ユーザのゴルフの実力を向上させる上での課題を解決するための策案をユーザに示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの構成を示す。
【
図2】実施形態1のゴルフ練習支援装置GSの構成(その1)を示す。
【
図3】実施形態1のゴルフ練習支援装置GSの構成(その2)を示す。
【
図4】実施形態1の学習・記憶部GK(GS)の構成を示す。
【
図5】実施形態1のゴルフクラブ物理量(現状)GCB(G)、ゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M)の例を示す。
【
図6】実施形態1のゴルフボール物理量(現状)GBB(G)、ゴルフボール物理量(目標)GBB(M)の例を示す。
【
図9】実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの動作を示すフローチャート(その1)である。
【
図10】実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの動作を示すフローチャート(その2)である。
【
図11】変形例のゴルフ練習支援装置GSの学習・記憶部GK(GS)の構成を示す。
【
図12】ゴルフ練習支援装置GSの出力部SY(GS)、端末装置TSの入出力部NS(TS)が表示する仮想ゴルフコースKGKを示す。
【
図13】実施形態2の学習・記憶部GK(GS)の構成を示す。
【
図14】実施形態2のスコア(現状)SC(G)、スコア(目標)SC(M)の例を示す。
【
図16】実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSの動作を示すフローチャート(その1)である。
【
図17】実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSの動作を示すフローチャート(その2)である。
【
図18】変形例のゴルフ練習支援装置GSの学習・記憶部GK(GS)の構成を示す。
【
図19】ユーザUSaのための策案SKを特定する拠り所のバリエーションを示す。
【
図20】実施形態のゴルフ練習支援装置GS、端末装置TSのハードウェアによる構成を示す。
【
図21】実施形態のゴルフ練習支援装置GS、端末装置TSのソフトウェアによる実現に基づくハードウェアの構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〈実施形態〉
以下、本開示に係るゴルフ練習支援システムの実施形態について説明する。
【0012】
〈実施形態1〉
実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSについて説明する。
【0013】
〈実施形態1の構成〉
〈ゴルフ練習支援システムGRSSの構成〉
図1は、実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの構成を示す。
【0014】
実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSは、
図1に示されるように、ユーザUS1~USm(mは、正の整数)によるゴルフの練習を支援すべく、ゴルフ練習支援装置GSと、端末装置TS1~TSmと、を含む。ゴルフ練習支援装置GSと、端末装置TS1~TSmとは、
図1に示されるように、ネットワークNW(例えば、インターネット)を介して、相互に接続されている。
【0015】
ゴルフ練習支援装置GSは、
図1に示されるように、ユーザUSa(ユーザUS1~USmのうちの一人)が、例えば、ゴルフクラブGC及びゴルフボールGBを用いてゴルフの練習をするときに使用される。ここで、ユーザUSaがゴルフ練習支援装置GSを使用してゴルフの練習をするときに、ゴルフクラブGC及びゴルフボールGBは必須でなく、即ち、ユーザUSaは、例えば、ゴルフクラブGCを用いずにゴルフスイングを行ってもよく、また、ゴルフボールGBを打たなくてもよい。
【0016】
ゴルフ練習支援装置GSは、
図1に示されるように、例えば、ゴルフ練習支援装置GSを運営する会社が有する専用の練習場、ユーザUSaの自宅、公園等に設けられている。
【0017】
端末装置TS1~TSmは、ユーザUS1~USmにより使用され、より詳しくは、端末装置TS1は、ユーザUS1により使用され、端末装置TS2は、ユーザUS2により、使用され、端末装置TSmは、ユーザUSmにより使用される。
【0018】
以下では、説明及び理解を容易にすべく、例えば、複数の同一の装置を1つの名称で総称することがあり、例えば、端末装置TS1~TSmを端末装置TSと総称することがある。
【0019】
〈ゴルフ練習支援装置GSの構成〉
図2は、実施形態1のゴルフ練習支援装置GSの構成(その1)を示す。
【0020】
実施形態1のゴルフ練習支援装置GSは、
図2に示されるように、撮影部SA(GS)と、検出部KE(GS)と、入力部NY(GS)と、シミュレーション部SM(GS)と、処理部SH(GS)と、学習・記憶部GK(GS)と、通信部TU(GS)と、出力部SY(GS)と、を有する。
【0021】
撮影部SA(GS)は、例えば、カメラ、ビデオカメラから構成されている。
【0022】
検出部KE(GS)は、例えば、センサから構成されている。
【0023】
入力部NY(GS)は、例えば、キーボード、マイク等から構成されている。
【0024】
シミュレーション部SM(GS)は、例えば、CPUから構成されている。
【0025】
処理部SH(GS)は、例えば、CPUから構成されている。
【0026】
学習・記憶部GK(GS)は、例えば、AI、記憶媒体から構成されている。
【0027】
通信部TU(GS)は、例えば、通信用ユニット(例えば、インターネットに接続するためのユニット)から構成されている。
【0028】
出力部SY(GS)は、例えば、プロジェクタ、(スマートホン、タブレット、パソコン、スマートウォッチ等の)液晶モニター等から構成されている。
【0029】
図3は、実施形態1のゴルフ練習支援装置GSの構成(その2)を示す。
【0030】
〈現状のゴルフスイングに基づく策案SKの特定〉
撮影部SA(GS)は、例えば、ユーザUSaのゴルフスイングを撮影し、撮影されたゴルフスイングの画像であるスイング画像SGを出力する。
【0031】
検出部KE(GS)は、例えば、ユーザUSaのゴルフスイングの現状の物理量であるスイング物理量(現状)SWB(G)を検出し、検出されたスイング物理量(現状)SWB(G)を出力する。スイング物理量(現状)SWB(G)は、ユーザUSaのゴルフスイングにおける、ゴルフクラブGCに関する現状の物理量であるゴルフクラブ物理量(現状)GCB(G)と、ユーザUSaのゴルフスイングにおける、ゴルフボールGBに関する現状の物理量であるゴルフボール物理量(現状)GBB(G)と、からなる。スイング物理量(現状)SWB(G)については、後に詳述する。
【0032】
シミュレーション部SM(GS)は、スイング画像SG及びスイング物理量(現状)SWB(G)に基づきシミュレーションを行うことにより、検出部KE(GS)から出力されるスイング物理量(現状)SWB(G)より精度が高いスイング物理量(現状)SWB(G)を出力する。
【0033】
処理部SH(GS)は、検出部KE(GS)から出力されるスイング物理量(現状)SWB(G)、及び、シミュレーション部SM(GS)から出力されるスイング物理量(現状)SWB(G)のうちの少なくとも1つに基づき、学習・記憶部GK(GS)から、前記したスイング物理量(現状)SWB(G)に対応する策案SKを特定する。処理部SH(GS)は、換言すれば、ユーザUSaのゴルフスイングにおける課題に関連するスイング物理量(現状)SWB(G)に対応する、ユーザusaのゴルフスイングにおける前記課題を解決するための策案SKを特定する。
【0034】
出力部SY(GS)は、上述した特定された策案SK、及びスイング物理量(現状)SWB(G)をユーザUSaへ出力する。
【0035】
通信部TU(GS)は、上述した特定された策案SK、及びスイング物理量(現状)SWB(G)を、ネットワークNWを介して、ユーザUSaの端末装置TSへ送信する。
【0036】
〈目標のゴルフスイングに基づく策案SKの特定〉
入力部NY(GS)は、例えば、ユーザUSaから、ユーザUSaのゴルフスイングにおける目標の物理量であるスイング物理量(目標)SWB(M)の入力を受け、入力されたスイング物理量(目標)SWB(M)を出力する。スイング物理量(目標)SWB(M)は、ユーザUSaのゴルフスイングにおける、ゴルフクラブGCに関する目標の物理量であるゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M)と、ユーザUSaのゴルフスイングにおける、ゴルフボールGBに関する目標の物理量であるゴルフボール物理量(目標)GBB(M)と、からなる。
【0037】
スイング物理量(目標)SWB(M)は、上記したゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M)及びゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M)の他に、例えば、「〇〇〇ヤード飛ばしたい。」との願望であってもよく、また、「スコアが□□□を上回りたくない。」との悩みであってもよい。前記した願望、悩みから、シミュレーション部SM(GS)によるシミュレーション(ユーザUSaのゴルフスイングの解析)を経て導き出すことができる、例えば、「スイングスピード」(
図5に図示された、ゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M)の一例。)、「回転量」(
図6に図示された、ゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M))を用いることにより、後続の処理、例えば、策案SK(例えば、スイングスピードを向上させるための動画、回転量を増大させるための動画)の特定を行うことが可能となる。
【0038】
スイング物理量(目標)SWB(M)については、後に詳述する。
【0039】
処理部SH(GS)は、スイング物理量(目標)SWB(M)に基づき、学習・記憶部GK(GS)から、前記したスイング物理量(目標)SWB(M)に対応する策案SKを特定する。処理部SH(GS)は、換言すれば、ユーザUSaのゴルフスイングにおける目標に関連するスイング物理量(目標)SWB(M)に対応する、ユーザusaのゴルフスイングにおける前記した目標を達成するための策案SKを特定する。
【0040】
出力部SY(GS)は、上述した特定された策案SK、及びスイング物理量(目標)SWB(M)をユーザUSaへ出力する。
【0041】
通信部TU(GS)は、上述した特定された策案SK、及びスイング物理量(目標)SWB(M)をネットワークNWを介して、ユーザUSaの端末装置TSへ送信する。
【0042】
〈学習・記憶部GK(GS)の構成〉
図4は、実施形態1の学習・記憶部GK(GS)の構成を示す。
【0043】
学習・記憶部GK(GS)は、
図4Aに示されるように、スイング物理量(現状)SWB(G)を入力とし、策案SKを出力とするように、予め学習されており、または、予め記憶されている。
【0044】
学習・記憶部GK(GS)は、また、
図4Bに示されるように、スイング物理量(目標)SWB(M)を入力とし、策案SKを出力とするように、予め学習されており、または、予め記憶されている。
【0045】
要約すれば、学習・記憶部GK(GS)は、入力される、スイング物理量(現状)SWB(G)またはスイング物理量(目標)SWB(M)に対応する策案SKを出力するように、予め学習されており、または、予め記憶されている。
【0046】
〈ゴルフクラブ物理量(現状)GCB(G)、ゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M)の例〉
図5は、実施形態1のゴルフクラブ物理量(現状)GCB(G)、ゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M)の例を示す。
【0047】
ゴルフクラブ物理量(現状)GCB(G)、ゴルフクラブ物理量(目標)GCB(M)は、
図5に示されるように、例えば、スイングスピード、クラブパス、インパクト時の角度である。
【0048】
〈ゴルフボール物理量(現状)GBB(G)、ゴルフボール物理量(目標)GBB(M)の例〉
図6は、実施形態1のゴルフボール物理量(現状)GBB(G)、ゴルフボール物理量(目標)GBB(M)の例を示す。
【0049】
ゴルフボール物理量(現状)GBB(G)、ゴルフボール物理量(目標)GBB(M)は、
図6に示されるように、例えば、飛距離、回転量、飛ぶ方向である。
【0050】
〈策案SKの例〉
図7は、実施形態1の策案SKの例を示す。
【0051】
策案SKは、
図7に示されるように、例えば、動画、静止画、音声、テキスト等のいずれでもよく、また、これらのいずれの組み合わせでもよい。策案SKは、
図7に示されるように、例えば、(1)アドレスを修正、(2)バックスイング(テイクバック)を修正、(3)ダウンスイングを修正、(4)インパクトを修正である。さらに、例えば、(1)アドレスを修正は、(1-1)ポスチャー(姿勢)を修正、(1-2)スタンス(足の位置)を修正、(1-3)ソール(クラブの接地)を修正からなる。
【0052】
〈端末装置TSの構成〉
図8は、実施形態1の端末装置TSの構成を示す。
【0053】
実施形態1の端末装置TSは、
図8に示されるように、入出力部NS(TS)と、処理部SH(TS)と、記憶部KI(TS)と、通信部TU(TS)と、を有する。
【0054】
入出力部NS(TS)は、例えば、ユーザUSが、スイング物理量(目標)SWB(M)を入力し、また、スイング物理量(目標)SWB(M)に対応する策案SKを出力するために用いられる。入出力部NS(TS)は、例えば、キーボード、マウス、マイク、液晶モニター、プリンタ、スピーカから構成される。
【0055】
処理部SH(TS)は、例えば、上記したスイング物理量(目標)SWB(M)の入力、策案SKの出力に関連する処理を行う。
【0056】
記憶部KI(TS)は、例えば、処理部SH(TS)の処理に必要なデータを記憶する。
【0057】
通信部TU(TS)は、ネットワークNWを介した通信を行い、例えば、上記したスイング物理量(目標)SWB(M)をゴルフ練習支援装置GSへ送信し、また、上記した策案SKをゴルフ練習支援装置GSから受信する。
【0058】
〈対応関係〉
学習・記憶部GK(GS)は、「学習・記憶部」に対応し、撮影部SA(GS)、検出部KE(GS)、シミュレーション部SM(GS)は、「取得部」に対応し、処理部SH(GS)は、「特定部」に対応し、出力部SY(GS)、通信部TU(GS)は、「出力部」に対応する。
【0059】
但し、実施形態1のゴルフ練習支援装置GSは、必ずしも、撮影部SA(GS)~通信部TU(GS)(
図2に図示。)の全てを含まなくてもよく、即ち、それらの一部、例えば、シミュレーション部SM(GS)、処理部SH(GS)、学習・記憶部GK(GS)が、クラウド上に存在してもよい。
【0060】
図1、
図2に示されるように、学習・記憶部GK(GS)、撮影部SA(GS)、検出部KE(GS)、シミュレーション部SM(GS)、処理部SH(GS)、出力部SY(GS)は、ゴルフ練習支援装置GS内に設けられていることとは相違し、学習・記憶部GK(GS)、撮影部SA(GS)、検出部KE(GS)、シミュレーション部SM(GS)、処理部SH(GS)、出力部SY(GS)の一部は、例えば、端末装置TS1~TSm内に設けられていてもよい。
【0061】
〈実施形態1の動作〉
実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの動作について説明する。
【0062】
図9は、実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの動作を示すフローチャート(その1)である。
【0063】
実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの動作について、
図9のフローチャートを参照して説明する。
【0064】
〈ユーザUSaを撮影・検出する場合(現状のゴルフスイングに基づく策案SKの特定に相当)〉
ステップST11:ゴルフ練習支援装置GS(
図2に図示。)では、撮影部SA(GS)は、ユーザUSaのスイング画像SGを撮影し、また、検出部KE(GS)は、ユーザUSaのスイング物理量(現状)SWB(G)を検出し、即ち、ユーザUSaのスイング画像SG及びスイング物理量(現状)SWB(G)を取得する。
【0065】
ステップST12:ゴルフ練習支援装置GSでは、シミュレーション部SM(GS)は、スイング画像SG、スイング物理量(現状)SWB(G)を用いてシミュレーションを行い、その結果であるスイング物理量(現状)SWB(G)を出力する。
【0066】
ステップST13:ゴルフ練習支援装置GSでは、処理部SH(GS)は、検出部KE(GS)から出力されるスイング物理量(現状)SWB(G)、または、シミュレーション部SM(GS)から出力されるスイング物理量(現状)SWB(G)のうちの少なくとも1つに基づき、学習・記憶部GK(GS)から、前記したスイング物理量(現状)SWB(G)に対応する策案SKを特定する。
【0067】
ステップST14:ゴルフ練習支援装置GSでは、出力部SY(GS)は、上記したスイング物理量(現状)SWB(G)、策案SKをユーザUSaに出力し、また、通信部TU(GS)は、上記したスイング物理量(現状)SWB(G)、策案SKをユーザUSaの端末装置TSへ送信する。
【0068】
〈ユーザUSaが入力する場合(目標のゴルフスイングに基づく策案SKの特定に相当)〉
図10は、実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの動作を示すフローチャート(その2)である。
【0069】
実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの動作について、
図10のフローチャートを参照して説明する。
【0070】
ステップST21:ゴルフ練習支援装置GS(
図2に図示。)では、入力部NY(GS)は、ユーザUSaから、スイング物理量(目標)SWB(M)の入力を受ける。
【0071】
上記の入力に代えて、ユーザUSaが、ユーザUSaの端末装置TSの入出力部NS(TS)からスイング物理量(目標)SWB(M)を入力し、端末装置TSの通信部TU(TS)が、スイング物理量(目標)SWB(M)を、ゴルフ練習支援装置GSの通信部TU(GS)へ送信してもよい。
【0072】
ステップST22:ゴルフ練習支援装置GSでは、処理部SH(GS)は、入力されまたは受信したスイング物理量(目標)SWB(M)に基づき、学習・記憶部GK(GS)から、前記したスイング物理量(目標)SWB(M)に対応する策案SKを特定する。
【0073】
ステップST23:ゴルフ練習支援装置GSでは、出力部SY(GS)は、上記したスイング物理量(目標)SWB(M)、策案SKをユーザUSaに出力し、また、通信部TU(GS)は、上記したスイング物理量(目標)SWB(M)、策案SKをユーザUSaの端末装置TSへ送信する。
【0074】
〈実施形態1の効果〉
上述したように、実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSでは、処理部SH(GS)が、スイング物理量(現状)SWB(G)またはスイング物理量(目標)SWB(M)に基づき、学習・記憶部GK(GS)から、スイング物理量(現状)SWB(G)またはスイング物理量(目標)SWB(M)に対応する策案SKを特定し、出力部SY(GS)及び通信部TU(GS)が、上記したスイング物理量(現状)SWB(G)、スイング物理量(目標)SWB(M)、策案SKをユーザUSaに出力し、または、ユーザUSaの端末装置TSへ送信する。これにより、ユーザUSaのゴルフの実力を向上させる上での課題を解決するための策案SK、ユーザUSaのゴルフの実力を向上させる上での目標を達成するための策案SKを、ユーザUSaに示すことができる。
【0075】
〈変形例〉
図11は、変形例のゴルフ練習支援装置GSの学習・記憶部GK(GS)の構成を示す。
【0076】
学習・記憶部GK(GS)は、
図11に示されるように、ユーザUSと、ゴルフ練習支援装置GSの処理部SH(GS)により過去に特定された策案SKと、ユーザUSが実際に実施した策案SKとの関係を予め学習し、または、予め記憶してもよい。
【0077】
〈他人の過去を参照〉
学習・記憶部GK(GS)は、
図11に示されるように、より詳しくは、例えば、ユーザUS1~USmの一人である「ユーザUSp」について、策案SK「(1-1)ポスチャを修正」が特定され、そして、「(ユーザUSpが)策案SK「(1-1)ポスチャを修正」を実施したことを学習しまたは記憶し、同様に、例えば、ユーザUS1~USmの一人である「ユーザUSr」について、策案SK「(1-2)スタンスを修正」が特定され、しかし、「(ユーザUSrが)策案SK「(1-1)ポスチャを修正」を実施したことを学習しまたは記憶している。
【0078】
上述した実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSでは、例えば、処理部SH(GS)が、策案SK「(1-2)スタンスを修正」を特定すれば、出力部SY(GS)及び通信部TU(GS)は、当該特定された策案SK「(1-2)スタンスを修正」を直ちに出力し、または直ちに送信する。
【0079】
他方で、変形例のゴルフ練習支援システムGRSSでは、例えば、処理部SH(GS)が、策案SK「(1-2)スタンスを修正」を特定したとしても、処理部SH(GS)は、当該特定に留まることなく、さらに、
図11に図示の学習・記憶部GK(GS)を参照する。処理部SH(GS)は、この参照により、例えば、以下を知得する。
【0080】
(A)ユーザUSrが、策案SK「(1-2)スタンスを修正」を出力され送信されたにも拘わらず、実際には、策案SK「(1-1)ポスチャを修正」を実施し(
図11に図示。)、しかも、その実施によりユーザUSrのゴルフスイングの課題が解決されたこと(図示せず。)
(B)ユーザUSvが、策案SK「(1-2)スタンスを修正」を出力され送信されたにも拘わらず、実際には、策案SK「(1-1)ポスチャを修正」を実施し(
図11に図示。)、しかも、その実施によりユーザUSvの目標が達成されたこと(図示せず。)
【0081】
その結果、処理部SH(GS)は、当初に特定された、策案SK「(1-2)スタンスを修正」に加えて、または、代えて、上記参照により知得された策案SK「(1-1)ポスチャを修正」を出力部SY(GS)、通信部TU(GS)に受け渡し、出力部SY(GS)、通信部TU(GS)は、策案SK「(1-2)スタンスを修正」及び策案SK「(1-1)ポスチャを修正」の両者を出力し送信し、または、策案SK「(1-1)ポスチャを修正」のみを出力し送信する。
【0082】
上述したように、変形例のゴルフ練習支援システムGRSSでは、ユーザUSa以外の他のユーザUSp等が過去に実施し、かつ、課題の解決または目標の達成を得ることができた策案を参照することにより、実施形態1に比して、ユーザUSaの課題を解決するためにより効果的である策案SK、または、ユーザUSaの目標を達成するためにより効果的である策案SKを、ユーザUSaに示すことが可能となる。
【0083】
〈自己の過去を参照〉
処理部SH(GS)は、上述した参照により、例えば、以下を知得する。
【0084】
(A)ユーザUSaが、策案SK「(1-2)スタンスを修正」を出力され送信されたにも拘わらず、実際には、策案SK「(1-1)ポスチャを修正」を実施し(
図11に図示。)、しかも、その実施によりユーザUSaのゴルフスイングの課題が解決されたこと(図示せず。)
(B)ユーザUSaが、再び、策案SK「(1-2)スタンスを修正」を出力され送信されたにも拘わらず、実際には、策案SK「(1-1)ポスチャを修正」を実施し(
図11に図示。)、しかも、その実施によりユーザUSaの目標が達成されたこと(図示せず。)
【0085】
その結果、処理部SH(GS)は、当初に特定された、策案SK「(1-2)スタンスを修正」に加えて、または、代えて、上記参照により知得された策案SK「(1-1)ポスチャを修正」を出力部SY(GS)、通信部TU(GS)に受け渡し、出力部SY(GS)、通信部TU(GS)は、策案SK「(1-2)スタンスを修正」及び策案SK「(1-1)ポスチャを修正」の両者を出力し送信し、または、策案SK「(1-1)ポスチャを修正」のみを出力し送信する。
【0086】
上述したように、変形例のゴルフ練習支援システムGRSSでは、ユーザUSa自身が過去に実施し、かつ、課題の解決または目標の達成を得ることができた策案を参照することにより、実施形態1に比して、ユーザUSaの課題を解決するためにより効果的である策案SK、または、ユーザUSaの目標を達成するためにより効果的である策案SKを、ユーザUSaに示すことが可能となる。
【0087】
〈実施形態2〉
実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSについて説明する。
【0088】
実施形態2では、ユーザUSが単にゴルフスイングを行う実施形態1と相違し、ユーザUSは、仮想ゴルフコースKGK(
図12に図示。)を見ながら、即ち、実際のゴルフコースを疑似的に体験しながら、ゴルフスイングを行う。
【0089】
図12は、ゴルフ練習支援装置GSの出力部SY(GS)、端末装置TSの入出力部NS(TS)が表示する仮想ゴルフコースKGKを示す。
【0090】
実施形態2では、ゴルフ練習支援装置GSの出力部SY(GS)、端末装置TSの入出力部NS(TS)は、ユーザUSが実際のゴルフコースを疑似体験しながらゴルフスイングを行うことができるように、仮想ゴルフコースKGKを表示する。
【0091】
〈実施形態2の構成〉
実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSは、基本的に、実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSの構成(
図1、
図2、
図8)と同様である。
【0092】
実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSは、他方で、実施形態1のゴルフ練習支援システムGRSSと、以下の点で相違する。
【0093】
〈学習・記憶部GK(GS)の構成〉
図13は、実施形態2の学習・記憶部GK(GS)の構成を示す。
【0094】
学習・記憶部GK(GS)は、
図13Aに示されるように、スコア(現状)SC(G)、スイング物理量(現状)SWB(G)を入力とし、策案SKを出力とするように、予め学習されており、または、予め記憶されている。
【0095】
学習・記憶部GK(GS)は、また、
図13Bに示されるように、スコア(目標)SC(M)、スイング物理量(目標)SWB(M)を入力とし、策案SKを出力とするように、予め学習されており、または、予め記憶されている。
【0096】
要約すれば、学習・記憶部GK(GS)は、入力される、スコア(現状)SC(G)、スイング物理量(現状)SWB(G)、スコア(目標)SC(M)、またはスイング物理量(目標)SWB(M)に対応する策案SKを出力するように、予め学習されており、または、予め記憶されている。
【0097】
〈スコア(現状)SC(G)、スコア(目標)SC(M)の例〉
図14は、実施形態2のスコア(現状)SC(G)、スコア(目標)SC(M)の例を示す。
【0098】
スコア(現状)SC(G)、スコア(目標)SC(M)は、
図14に示されるように、例えば、80~90(上級者)、90~110(中級者)、110~140(初級者)、140以上(初心者)である。
【0099】
〈策案SKの例〉
図15は、実施形態2の策案SKの例を示す。
【0100】
策案SKは、
図15に示されるように、例えば、(A)ドライバーを修正、(B)アイアンを修正、(C)ウェッジを修正、(D)パターを修正である。
【0101】
〈実施形態2の動作〉
実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSの動作について説明する。
【0102】
図16は、実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSの動作を示すフローチャート(その1)である。
【0103】
実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSの動作について、
図16のフローチャートを参照して説明する。
【0104】
〈ユーザUSaを撮影・検出する場合(現状のスコアに基づく策案SKの特定に相当)〉
ステップST31:ゴルフ練習支援装置GS(
図2に図示。)では、撮影部SA(GS)は、仮想ゴルフコースKGK(
図12に図示。)を見ながらゴルフスイングを行うユーザUSaのスイング画像SGを撮影し、また、検出部KE(GS)は、ユーザUSaのスイング物理量(現状)SWB(G)を検出し、即ち、ユーザUSaのスイング画像SG及びスイング物理量(現状)SWB(G)を取得する。
【0105】
ステップST32:ゴルフ練習支援装置GSでは、シミュレーション部SM(GS)は、スイング画像SG、スイング物理量(現状)SWB(G)を用いてシミュレーションを行い、その結果であるスイング物理量(現状)SWB(G)を出力する。
【0106】
シミュレーション部SM(GS)は、また、例えば、仮想ゴルフコースKGKの状況及び条件(例えば、現在のホールは何番目のホールであるか、現在のホールはパーいくつであるか)を考慮しつつ、ユーザUSaのスコア(現状)SC(G)(例えば、全18ホールに亘ってゴルフスイングを何回行ったか)を算出する。
【0107】
ステップST33:ゴルフ練習支援装置GSでは、処理部SH(GS)は、検出部KE(GS)から出力されるスイング物理量(現状)SWB(G)、または、シミュレーション部SM(GS)から出力されるスイング物理量(現状)SWB(G)のうちの少なくとも1つ、及び、スコア(現状)SC(G)に基づき、学習・記憶部GK(GS)から、前記したスイング物理量(現状)SWB(G)、スコア(目標)SC(M)に対応する策案SKを特定する。
【0108】
ステップST34:ゴルフ練習支援装置GSでは、出力部SY(GS)は、上記したスイング物理量(現状)SWB(G)、スコア(現状)SC(G)、策案SKをユーザUSaに出力し、また、通信部TU(GS)は、上記したスイング物理量(現状)SWB(G)、スコア(現状)SC(G)、策案SKをユーザUSaの端末装置TSへ送信する。
【0109】
〈ユーザUSaが入力する場合(目標のスコアに基づく策案SKの特定に相当)〉
図17は、実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSの動作を示すフローチャート(その2)である。
【0110】
実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSの動作について、
図17のフローチャートを参照して説明する。
【0111】
ステップST21:ゴルフ練習支援装置GS(
図2に図示。)では、入力部NY(GS)は、仮想ゴルフコースKGK(
図12に図示。)を見るユーザUSaから、スイング物理量(目標)SWB(M)、スコア(目標)SC(M)の入力を受ける。
【0112】
上記の入力に代えて、ユーザUSaが、ユーザUSaの端末装置TSの入出力部NS(TS)からスイング物理量(目標)SWB(M)、スコア(目標)SC(M)を入力し、端末装置TSの通信部TU(TS)が、スイング物理量(目標)SWB(M)、スコア(目標)SC(M)を、ゴルフ練習支援装置GSの通信部TU(GS)へ送信してもよい。
【0113】
ステップST22:ゴルフ練習支援装置GSでは、処理部SH(GS)は、入力されまたは受信したスイング物理量(目標)SWB(M)、スコア(目標)SC(M)に基づき、学習・記憶部GK(GS)から、前記したスイング物理量(目標)SWB(M)、スコア(目標)SC(M)に対応する策案SKを特定する。
【0114】
ステップST23:ゴルフ練習支援装置GSでは、出力部SY(GS)は、上記したスイング物理量(目標)SWB(M)、スコア(目標)SC(M)、策案SKをユーザUSaに出力し、また、通信部TU(GS)は、上記したスイング物理量(目標)SWB(M)、スコア(目標)SC(M)、策案SKをユーザUSaの端末装置TSへ送信する。
【0115】
〈変形例〉
図18は、変形例のゴルフ練習支援装置GSの学習・記憶部GK(GS)の構成を示す。
【0116】
学習・記憶部GK(GS)は、
図18に示されるように、ユーザUSと、ゴルフ練習支援装置GSの処理部SH(GS)により過去に特定された策案SKと、ユーザUSが実際に実施した策案SKとの関係を予め学習し、または、予め記憶してもよい。
【0117】
〈他人の過去を参照〉
学習・記憶部GK(GS)は、
図18に示されるように、より詳しくは、例えば、ユーザUS1~USmの一人である「ユーザUSp」について、策案SK「(A)ドライバーを修正」が特定され、そして、「(ユーザUSpが)策案SK「(A)ドライバーを修正」を実施したことを学習しまたは記憶し、同様に、例えば、ユーザUS1~USmの一人である「ユーザUSr」について、策案SK「(B)アイアンを修正」が特定され、しかし、「(ユーザUSrが)策案SK「(A)ドライバーを修正」を実施したことを学習しまたは記憶している。
【0118】
上述した実施形態2のゴルフ練習支援システムGRSSでは、例えば、処理部SH(GS)が、策案SK「(B)アイアンを修正」を特定すれば、出力部SY(GS)及び通信部TU(GS)は、当該特定された策案SK「(B)アイアンを修正」を直ちに出力し、または直ちに送信する。
【0119】
他方で、変形例のゴルフ練習支援システムGRSSでは、例えば、処理部SH(GS)が、策案SK「(B)アイアンを修正」を特定したとしても、処理部SH(GS)は、当該特定に留まることなく、さらに、
図18に図示の学習・記憶部GK(GS)を参照する。処理部SH(GS)は、この参照により、例えば、以下を知得する。
【0120】
(A)ユーザUSrが、策案SK「(B)アイアンを修正」を出力され送信されたにも拘わらず、実際には、策案SK「(A)ドライバーを修正」を実施し(
図18に図示。)、しかも、その実施によりユーザUSrのゴルフスイングの課題が解決されたこと(図示せず。)
(B)ユーザUSvが、策案SK「(B)アイアンを修正」を出力され送信されたにも拘わらず、実際には、策案SK「(A)ドライバーを修正」を実施し(
図18に図示。)、しかも、その実施によりユーザUSvの目標が達成されたこと(図示せず。)
【0121】
その結果、処理部SH(GS)は、当初に特定された、策案SK「(B)アイアンを修正」に加えて、または、代えて、上記参照により知得された策案SK「(A)ドライバーを修正」を出力部SY(GS)、通信部TU(GS)に受け渡し、出力部SY(GS)、通信部TU(GS)は、策案SK「(B)アイアンを修正」及び策案SK「(A)ドライバーを修正」の両者を出力し送信し、または、策案SK「(A)ドライバーを修正」のみを出力し送信する。
【0122】
上述したように、変形例のゴルフ練習支援システムGRSSでは、ユーザUSa以外の他のユーザUSp等が過去に実施し、かつ、課題の解決または目標の達成を得ることができた策案を参照することにより、実施形態2に比して、ユーザUSaの課題を解決するためにより効果的である策案SK、または、ユーザUSaの目標を達成するためにより効果的である策案SKを、ユーザUSaに示すことが可能となる。
【0123】
〈自己の過去を参照〉
処理部SH(GS)は、上述した参照により、例えば、以下を知得する。
【0124】
(A)ユーザUSaが、策案SK「(B)アイアンを修正」を出力され送信されたにも拘わらず、実際には、策案SK「(A)ドライバーを修正」を実施し(
図18に図示。)、しかも、その実施によりユーザUSaのゴルフスイングの課題が解決されたこと(図示せず。)
(B)ユーザUSaが、再び、策案SK「(B)アイアンを修正」を出力され送信されたにも拘わらず、実際には、策案SK「(A)ドライバーを修正」を実施し(
図18に図示。)、しかも、その実施によりユーザUSaの目標が達成されたこと(図示せず。)
【0125】
その結果、処理部SH(GS)は、当初に特定された、策案SK「(B)アイアンを修正」に加えて、または、代えて、上記参照により知得された策案SK「(A)ドライバーを修正」を出力部SY(GS)、通信部TU(GS)に受け渡し、出力部SY(GS)、通信部TU(GS)は、策案SK「(B)アイアンを修正」及び策案SK「(A)ドライバーを修正」の両者を出力し送信し、または、策案SK「(A)ドライバーを修正」のみを出力し送信する。
【0126】
上述したように、変形例のゴルフ練習支援システムGRSSでは、ユーザUSa自身が過去に実施し、かつ、課題の解決または目標の達成を得ることができた策案を参照することにより、実施形態2に比して、ユーザUSaの課題を解決するためにより効果的である策案SK、または、ユーザUSaの目標を達成するためにより効果的である策案SKを、ユーザUSaに示すことが可能となる。
【0127】
〈ユーザUSaのための策案SKを特定する拠り所〉
図19は、ユーザUSaのための策案SKを特定する拠り所のバリエーションを示す。
【0128】
〈変形例1〉
上述した実施形態1の変形例のとおり、処理部SH(GS)は、ユーザUSaのための策案SKを、(1)ユーザUSaのスイング物理量SWBに基づき特定した後に、(2)過去の、ユーザUSa及び他のユーザUSp等のスイング物理量SWBに基づき特定され実際に実施された策案SK(仮題が解決されたもの、目標が達成されたもの)を参照して特定してもよい。
【0129】
〈変形例2〉
上述した実施形態2の変形例のとおり、処理部SH(GS)は、ユーザUSaのための策案SKを、(1)ユーザUSaのスコアSC等に基づき特定した後に、(2)過去の、ユーザUSa及び他のユーザUSp等のスコアSC等に基づき特定され実際に実施された策案SK(仮題が解決されたもの、目標が達成されたもの)を参照して特定してもよい。
【0130】
〈変形例3〉
処理部SH(GS)は、ユーザUSaのための策案SKを、(1)ユーザUSaのスイング物理量SWBに基づき特定した後に、(2)過去の、ユーザUSa及び他のユーザUSp等のスコアSC等に基づき特定され実際に実施された策案SK(仮題が解決されたもの、目標が達成されたもの)を参照して特定してもよい。
【0131】
例えば、処理部SH(GS)は、(i)ユーザUSaのスイング物理量SWB(例えば、アイアンのスイング物理量SWB)を取得し、(ii)学習・記憶部GK(GS)に予め学習され記憶されている「スイングとスコアとの対応関係」(例えば、アイアンのスイング物理量SWBが〇〇〇であれば、仮想ゴルフコースKGKでのスコアは□□□である可能性が大きい。)を参照することにより、取得されたユーザUSaのスイング物理量SWBからユーザUSaの仮想ゴルフコースKGKでのスコアSC(例えば、100)を予想し、(iii)予測されたユーザUSaのスコアSC(例えば、100)に基づき、上記した過去の、ユーザUSa及び他のユーザUSp等のスコアSC等に基づき特定され実際に実施された策案SK(仮題が解決されたもの、目標が達成されたもの)を参照することにより、ユーザUSaのための策案SK(例えば、ドライバーの修正)を特定する。
【0132】
〈変形例4〉
処理部SH(GS)は、ユーザUSaのための策案SKを、(1)ユーザUSaのスコアSC等に基づき特定した後に、(2)過去の、ユーザUSa及び他のユーザUSp等のスイング物理量SWBに基づき特定され実際に実施された策案SK(仮題が解決されたもの、目標が達成されたもの)を参照して特定してもよい。
【0133】
例えば、処理部SH(GS)は、(i)ユーザUSaの仮想ゴルフコースKGKでのスコアSC(例えば、100)を取得し、(ii)学習・記憶部GK(GS)に予め学習され記憶されている上記の「スイングとスコアとの対応関係」を参照することにより、取得されたユーザUSaのスコアSCからユーザUSaのスイングのスイング物理量SWB(例えば、アイアンのスイング物理量SWB)を予想し、(iii)予測されたユーザUSaのスイング物理量SWB(例えば、アイアンのスイング物理量SWB)に基づき、上記した過去の、ユーザUSa及び他のユーザUSp等のスイング物理量SWBに基づき特定され実際に実施された策案SK(仮題が解決されたもの、目標が達成されたもの)を参照することにより、ユーザUSaのための策案SK(例えば、スタンスの修正)を特定する。
【0134】
〈実施形態のハードウェアによる構成〉
図20は、実施形態のゴルフ練習支援装置GS、端末装置TSのハードウェアによる構成を示す。
【0135】
実施形態のゴルフ練習支援装置GS、端末装置TSは、上述した機能を果たすべく、図
図20に示されるように、処理回路SYOを含み、必要に応じて、入力回路NYUと、出力回路SYUと、を更に含む。
【0136】
処理回路SYOは、専用のハードウェアである。処理回路SYOは、主に、ゴルフ練習支援装置GSのシミュレーション部SM(GS)、処理部SH(GS)(
図2に図示。)、端末装置TSの処理部SH(TS)(
図8に図示。)の機能を実現する。
【0137】
処理回路SYOは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
【0138】
入力回路NYU及び出力回路SYUは、例えば、ゴルフ練習支援装置GS、端末装置TSの外部との間で、処理回路SYOの動作に関連する入力及び出力をやりとりする。
【0139】
〈実施形態のソフトウェアによる実現に基づくハードウェアの構成〉
図21は、実施形態のゴルフ練習支援装置GS、端末装置TSのソフトウェアによる実現に基づくハードウェアの構成を示す。
【0140】
実施形態のゴルフ練習支援装置GS、端末装置TSは、
図21に示されるように、プロセッサPROと、記憶回路KIOと、を含み、必要に応じて、入力回路NYUと、出力回路SYUと、を更に含む。
【0141】
プロセッサPROは、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processing)ともいう。)である。プロセッサPROは、主に、ゴルフ練習支援装置GSのシミュレーション部SM(GS)、処理部SH(GS)(
図2に図示。)、端末装置TSの処理部SH(TS)(
図8に図示。)の機能を実現する。
【0142】
プロセッサPROは、上記した機能の実現を、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより行う。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムPRGとして記述され、記憶回路KIOに記憶されている。
【0143】
プロセッサPROは、記憶回路KIOから上記したプログラムPRGを読み出して実行することにより、上記した機能を実現する。プログラムPRGは、主に、ゴルフ練習支援装置GSのシミュレーション部SM(GS)、処理部SH(GS)、端末装置TSの処理部SH(TS)の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
【0144】
ここで、記憶回路KIOは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、並びに、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等である。
【0145】
ゴルフ練習支援装置GSのシミュレーション部SM(GS)、処理部SH(GS)、端末装置TSの処理部SH(TS)の各機能のうち、一部の機能を処理回路SYO(
図20に図示。)により実現し、他方で、他の一部の機能をプロセッサPRO(
図21に図示。)により実現してもよい。
【0146】
上述したように、主に、ゴルフ練習支援装置GSのシミュレーション部SM(GS)、処理部SH(GS)、端末装置TSの処理部SH(TS)の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせにより実現可能である。
【0147】
入力回路NYU及び出力回路SYUは、例えば、ゴルフ練習支援装置GS、端末装置TSの外部との間でプロセッサPROの動作に関連する入力及び出力をやりとりする。
【0148】
〈構成の例示〉
本開示に係るゴルフ練習支援システム、ゴルフ練習支援方法、プログラム、及び記録媒体は、例えば、以下の構成を有する。
【0149】
[項目1]
ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量と、前記複数の課題を解決するための複数の策案との関係である物理量・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶部と、
ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量を取得する取得部と、
前記物理量・策案の関係から、前記取得されたユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量に対応する、前記ユーザのゴルフスイングにおける課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける目標を達成するための策案を特定する特定部と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力部と、
を含み、
前記学習・記憶部は、複数のユーザのために、前記特定部により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定部は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援システム。
【0150】
[項目2]
仮想のゴルフコースにおける現状または目標の複数のスコアと、前記仮想のゴルフコースでのスコアにおける複数の課題を解決するための複数の策案との関係であるスコア・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶部と、
ユーザから仮想のゴルフコースでの現状または目標のスコアを取得する取得部と、
前記スコア・策案の関係から、前記取得されたユーザの仮想のゴルフコースでの現状のスコアに対応する、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける課題を解決するための策案、または、前記取得されたユーザの仮想のゴルフコースでの目標のスコアに対応する、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける目標を達成するための策案を特定する特定部と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力部と、
を含み、
前記学習・記憶部は、複数のユーザのために、前記特定部により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定部は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける前記目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援システム。
【0151】
[項目3]
ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量、及び、仮想のゴルフコースにおける現状または目標の複数のスコアと、前記ゴルフスイングにおける複数の課題及び前記ゴルフコースでのスコアにおける複数の課題を解決するための複数の策案と、の関係である物理量/スコア・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶部と、
ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量及び仮想ゴルフコースでのスコアの一方の数値を取得する取得部と、
前記物理量/スコア・策案の関係から、前記取得されたユーザの一方の数値に対応する、前記ユーザの課題を解決するための策案、または、前記ユーザの目標を達成するための策案を特定する特定部と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力部と、
を含み、
前記学習・記憶部は、複数のユーザのために、前記特定部により過去に特定された、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量及び仮想ゴルフコースでのスコアの他方の数値に対応する複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザの他方の数値に対応する、前記複数のユーザの課題を解決した効果、または、前記複数のユーザの目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定部は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザの一方の数値に対応する、前記ユーザの課題を解決するための策案、または、前記ユーザの目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援システム。
【0152】
[項目4]
ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量と、前記複数の課題を解決するための複数の策案との関係である物理量・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶工程と、
ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量を取得する取得工程と、
前記物理量・策案の関係から、前記取得されたユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量に対応する、前記ユーザのゴルフスイングにおける課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける目標を達成するための策案を特定する特定工程と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力工程と、
を含み、
前記学習・記憶工程は、複数のユーザのために、前記特定工程により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定工程は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける前記目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援方法。
【0153】
[項目5]
仮想のゴルフコースにおける現状または目標の複数のスコアと、前記仮想のゴルフコースでのスコアにおける複数の課題を解決するための複数の策案との関係であるスコア・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶工程と、
ユーザから仮想のゴルフコースでの現状または目標のスコアを取得する取得工程と、
前記スコア・策案の関係から、前記取得されたユーザの仮想のゴルフコースでの現状のスコアに対応する、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける課題を解決するための策案、または、前記取得されたユーザの仮想のゴルフコースでの目標のスコアに対応する、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける目標を達成するための策案を特定する特定工程と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力工程と、
を含み、
前記学習・記憶工程は、複数のユーザのために、前記特定工程により過去に特定された複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける課題を解決した効果、または、前記複数のユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定工程は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける前記課題を解決するための策案、または、前記ユーザの仮想のゴルフコースでのスコアにおける前記目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援方法。
【0154】
[項目6]
ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量、及び、仮想のゴルフコースにおける現状または目標の複数のスコアと、前記ゴルフスイングにおける複数の課題及び前記ゴルフコースでのスコアにおける複数の課題を解決するための複数の策案と、の関係である物理量/スコア・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶工程と、
ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量及び仮想ゴルフコースでのスコアの一方の数値を取得する取得工程と、
前記物理量/スコア・策案の関係から、前記取得されたユーザの一方の数値に対応する、前記ユーザの課題を解決するための策案、または、前記ユーザの目標を達成するための策案を特定する特定工程と、
前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力工程と、
を含み、
前記学習・記憶工程は、複数のユーザのために、前記特定工程により過去に特定された、前記複数のユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量及び仮想ゴルフコースでのスコアの他方の数値に対応する複数の策案と、前記複数のユーザが実際に実施した複数の策案と、前記実施した複数の策案による、前記複数のユーザの他方の数値に対応する、前記複数のユーザの課題を解決した効果、または、前記複数のユーザの目標を達成した効果との関係である、特定策案・実施策案・効果の関係を学習しまたは記憶しており、
前記特定工程は、前記特定された策案に加えて、または代えて、前記特定策案・実施策案・効果の関係を参照することにより、前記ユーザの一方の数値に対応する、前記ユーザの課題を解決するための策案、または、前記ユーザの目標を達成するための策案を特定する、
ゴルフ練習支援方法。
【符号の説明】
【0155】
GRSS ゴルフ練習支援システム
GS ゴルフ練習支援装置
TS1~TSm 端末装置
US1~USm、USa ユーザ
NW ネットワーク
GC ゴルフクラブ
GB ゴルフボール
【要約】
【課題】ユーザのゴルフの実力を向上させる上での課題を解決するための策案をユーザに示す
【解決手段】ゴルフ練習支援システムは、ゴルフスイングにおける複数の課題に関連する、前記ゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量と、前記課題を解決するための複数の策案との関係である物理量・策案の関係を学習しまたは記憶している学習・記憶部と、ユーザからゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量を取得する取得部と、前記物理量・策案の関係から、前記取得されたユーザのゴルフスイングにおける現状または目標の複数の物理量に対応する、前記ユーザのゴルフスイングにおける課題を解決するための策案、または、前記ユーザのゴルフスイングにおける目標を達成するための策案を特定する特定部と、前記特定された策案を、前記ユーザに出力する出力部と、を含む。
【選択図】
図1