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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】フォーム関連情報の承認方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240725BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022132455
(22)【出願日】2022-08-23
(62)【分割の表示】P 2019571488の分割
【原出願日】2018-06-20
(65)【公開番号】P2022162025
(43)【公開日】2022-10-21
【審査請求日】2022-09-02
(31)【優先権主張番号】201710529346.4
(32)【優先日】2017-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519375273
【氏名又は名称】成都牽牛草信息技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU QIANNIUCAO INFORMATION TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1609, 16th Floor, Hemei Haitang Center (Tianfu Chuangke) No.2039, South Section of Tianfu Avenue, Tianfu New Area, China (Sichuan) Pilot Free Trade Zone Chengdu, Sichuan 610000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】陳達志
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-014283(JP,A)
【文献】特開2006-277074(JP,A)
【文献】特開2008-140349(JP,A)
【文献】特開2015-121962(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0059587(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0031070(US,A1)
【文献】特開2004-240891(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0225986(US,A1)
【文献】特開2014-071559(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 21/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理ソフトウェアシステムを制御する制御手段が被承認者選択を受け付けること、
フォームを選択することであって前記制御手段が1つのフォーム選定を受け付け、前記フォームの候補関連情報を表示する、フォームを選択すること、
前記フォーム中で値が入力される欄であるフィールドを選択することであって前記制御手段が、フォームに権限操作を行おうとするフィールド選定を受け付け、選定されたフィールドフィールド値選択的に決定される或は自動的に決定されるフィールドである、フィールドを選択すること、
前記制御手段が被承認者に対してフォームの関連情報を承認することであって、選定されたフィールドの全てのフィールド値に前記候補関連情報でそれぞれ対応する全ての候補関連情報項から相応の候補関連情報項選択を受け付け、フォームの関連情報を承認すること、および、
前記制御手段が被承認者に対してフォームの関連情報を承認した後、被承認者のフォームの関連情報の権限を保存すること、を含み、
前記被承認者はロールを含み、
前記ロールはグループ又はクラスではなく、独立しており、
1つのロールは同時期に唯一のユーザーのみを関連付けることができ、
一人のユーザーは、1又は複数のロールを関連付けることができ、
前記ユーザーは、前記制御手段によって前記ロールに承認された権限を取得する、フォーム関連情報の承認方法。
【請求項2】
被承認者が1人である時、前記候補関連情報に被承認者に前回承認された時選定された且つ保存された候補関連情報項を前記制御手段が自動的に選定し、被承認者が2人或は2人以上である時、前記候補関連情報中の候補関連情報項を前記制御手段がまったく選定しない請求項1に記載のフォーム関連情報の承認方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ERPなどの管理ソフトウェアシステムのフォーム承認方法に関し、特に、フォーム関連情報の承認方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のERPなどの管理ソフトウェアシステムは、フォームの関連付けられたフォーム及び関連統計の検分権限をそれぞれ承認することはできない。従来のソフトウェアによる関連フォームの承認は、関連フォームの自身の承認で検分機能しか制御されない。このような承認は実際の制御に管理中の必要とするフォーム権限が相互に合致することが完全にできない。例えば、李四に対して承認している場合、顧客フォームは地域Aにいる顧客を承認したが、契約フォームは地域Aにある契約を承認しないで、注文フォームも地域Aにある注文を承認しない(これは独立したフォームを承認することである)。李四に対して承認した後、李四は特定顧客の関連情報をクリックする時、二種の処理方法がある。1つの種は、この顧客に関連付けられている契約と注文が検分されないことである(この方法は、契約/注文フォーム権限それ自体で制御される)。ユーザーを区分して関連フォームと関連統計を差別的に承認することが不可能である。たとえば、顧客フォームは、契約、注文、製造フォーム、出荷フォーム、設置フォーム、販売後フォーム等を関連付けた可能性があり、しかし、顧客に関連付けられた契約しか見えない権限を李四(ユーザー)に与えようとするが、関連付けられた設置フォームと販売後フォームの見える権限を張三(ユーザー)に与えようとする場合、従来の方法では達成できない。
【0003】
もう1つの種は、この顧客に関連付けられている契約と注文が検分されることである(この方法は、契約/注文フォーム権限それ自体で制御されなく、且つ他の方式で制御されなく、デフォルトでは、すべての関連情報が検分できる)。1つの注文は複数の契約に関わると、関われた契約により本契約以外の注文情報が全て見える(これらの契約さえ異なる顧客向けである)。この機密情報は、会社に不必要な損失を引き起こす可能性がある。
【0004】
その上、従業員に対する従来のフォーム承認は、各従業員に対してフォームを直接承認することである。従業員が異動している時、従業員に対してフォームを再度承認する必要がある。フォームに関連付けられた情報が多くある時、作業負荷が大きく、効率が低く、フォームとの間の承認が完全に合致するのをより難しく達成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、現行技術の欠陥を克服し、フォーム関連情報の承認方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、以下の技術的手段により達成される。フォーム関連情報の承認方法は、1人或いは複数の被承認者を選択すること、フォームを選択し、1つのフォームを選定し、前記フォームの候補関連情報を表示すること、被承認者に対してフォームの関連情報を承認し、被承認者が1人である時、前記候補関連情報に被承認者が前回承認された時選定された且つ保存された補関連情報項を自動的に選定し、前記候補関連情報から相応の候補関連情報項を選択し、被承認者が2人或は2人以上である時、前記候補関連情報中の候補関連情報項をまったく選定しないで、前記候補関連情報から相応の候補関連情報項を選択すること、被承認者に対してフォームの関連情報を承認した後、被承認者のフォームの関連情報の権限を保存することを含む。
【0007】
優先的に、前記被承認者は人、ユーザー、グループ、クラス、および、ロールのうちの一種類或は複数の種類を含む。
【0008】
優先的に、前記ロールは、グループ/クラスではなく、独立した個体でり、同時期に1つのロールが唯一のユーザーを関連付けることができ、1人のユーザーが1つ或は複数のロールを関連付ける。
【0009】
優先的に、前記ロールは部門に属し、ロールの作業内容によりロールを承認し、前記ロールの名称は部門内で唯一であり、前記ロールの番号はシステム内で唯一である。前記ユーザーは部門間で異動する時、ユーザーと元の部門のロールの関連を取り消し、ユーザーを新しい部門のロールに関連付ける。
【0010】
優先的に、前記候補関連情報は関連フォームと関連統計のうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
優先的に、フォーム関連情報の承認方法は、候補関連情報を設定するステップも含む。
【0012】
優先的に、被承認者が1人である時、被承認者とフォームを選定した後、前記被承認者のフォームが前回承認された承認操作者及び承認時間を表示する。
【0013】
フォーム関連情報の承認方法は、被承認者を選択すること、フォームを選択し、1つのフォームを選定し、前記フォームの候補関連情報を表示すること、フィールドを選択し、フォームに権限操作を行おうとするフィールドを選定し、選定されたフィールドがフィールド値の選択的に決定される或は自動的に決定されるべきフィールドであること、被承認者に対してフォームの関連情報を承認し、選定されたフィールドの全てのフィールド値に前記候補関連情報でそれぞれ対応する全ての候補関連情報項から相応の候補関連情報項を選択すること、および、被承認者に対してフォームの関連情報を承認した後、被承認者のフォームの関連情報の権限を保存すること、を含む。
【0014】
優先的に、被承認者が1人である時、前記候補関連情報に被承認者に前回承認された時選定された且つ保存された候補関連情報項を自動的に選定する。被承認者が2人或は2人以上である時、前記候補関連情報中の候補関連情報項をまったく選定しない。
【0015】
フォーム関連情報の承認方法は、被承認者を選択すること、フォームを選択し、1つのフォームを選定し、前記フォームの候補関連情報を表示すること、承認テンプレートを選択し、1つの既存のロールまたは作成されたテンプレートを選定して承認テンプレートとすること、被承認者に対してフォームの関連情報を承認し、候補関連情報に承認テンプレートが前回承認された時選定された且つ保存された補関連情報項を自動的に選定し、前記候補関連情報から相応の候補関連情報項を選択すること、 被承認者に対してフォームの関連情報を承認した後、被承認者のフォームの関連情報の権限を保存すること、を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有益な効果は次のとおりである。(1)本発明は、フォームの関連フォームと関連統計の検分権限をそれぞれ承認するのを実現することができ、顧客フォームを承認しながら顧客フォームの関連フォーム/関連統計が承認される。例えば、張三に顧客フォームを承認する時、顧客フォームを関連付けた契約フォーム、注文フォーム、出荷統計等を表示すると、「関連契約」が見えるように張三を承認するに従って、張三は特定顧客の相関情報を検分する時前記顧客を関連付けた契約情報が見えるが、前記顧客の注文及び出荷統計の情報が見えない。本発明は、現行技術で独立したフォーム権限によりフォーム間の関連情報の検分を制御してフォーム間の承認合致の脆弱性が現れる可能性がある問題、又は現行技術で関連情報(従来は関連情報が全て検分できるのをデフォルトにする)が選択的に検分できない問題を解決した。
【0017】
本発明は、フォームを承認している時、承認し選択するようにフォームの関連フォーム/統計を示し、且つこれ等の関連統計が前記契約関連のデータ情報しか統計しないので、不必要な情報漏洩と会社の損失の可能性を回避する。
【0018】
(2)ユーザーはロールを介して権限を取得する。従業員は、入職する時ロールを関連付けると関連ロールの承認されたフォームの関連情報の権限を取得し、新しく入職した従業員にフォームの関連情報の権限を個別に与える必要がない。従業員が異動するとき、従業員は異動した従業員に現在関連付けられている役割を取り消す必要があるだけで、従業員に異動した後の新しいロールを再度関連付ける。従業員は、新しいロールを介して現在の仕事に必要なフォームの関連情報の権限が取得でき、従業員に新しい職務の仕事のフォームの関連情報の権限を再度承認する必要がない。従業員のフォームの関連情報の権限を調整する場合、従業員の関連付けたロールのフォームの関連情報の権限のみを調整する必要がある。
【0019】
(3)1人の被承認者を承認する時、候補関連情報に被承認者が前回承認された時選定された且つ保存された補関連情報項を自動的に選定し、操作者がこれに基づいて修正しフォームの関連情報を承認するのに都合がよい。2人或は2人以上の被承認者を同時に承認することができ、権限の完全に同じ或はほとんど同じである被承認者のフォームの関連情報を一括承認する効率を向上させる。
【0020】
(4)被承認者が1人である場合、被承認者を選定した後、被承認者を前回承認した承認操作者及び時間を表示し、被承認者の権限に誤りが現れる時責任を追究し、被承認者を承認するかどうかを判断するのに都合がよい。
【0021】
(5)従来の権利管理メカニズムでは、ロールをグループ、職種、クラス等と定義し、ロールがユーザーとの1対多の関係にある。実際にシステムを使用するプロセスでは、運用プロセス中にユーザーの権限を調整する必要がある。たとえば、従業員の権限変更を処理する場合、ロールを関連付ける従業員の権限が変更され、このロールは権限の変更しない他の従業員を関連付けるので、個々の従業員の権限を変更したため、全体のロールの権限が変更できない。そのため、この状況に応じて、権限の変更された従業員に適うために新しいロールを作成するか、権限要件に基づいて従業員を直接承認(ロールからの離脱)する。上記の2つの処理方法は、ロールの権限が多数ある場合、ロールの承認に長い時間がかかるだけでなく、ミスを犯しやすく、ユーザーの操作がわずらわしく、面倒であり、システムユーザーの損失につながるエラーも発生しやすい。
【0022】
しかし、本発明の方法では、ロールが独立した個体であるため、ロール権限を変更して目標を達成することができる。本発明の方法は、システムの初期化時に作業負荷を増加させるように見えるが、ロールの作成或は権限授与の効率は、コピーなどの方法によってグループの性質を有する従来のロールより高くさせる。ユーザーを関連つける時にグループの性質を有するロールの共通性を考慮しないため、この発明技術的手段は、承認設定を明確にさせる。特に、システムが一定期間使用された後(ユーザー/ロールの権限が動的に変化している)、この発明技術的手段は、システム使用時のシステム管理の効率を大幅に向上させ、動的認証をより簡単、便利、明確にさせ、権限設定の効率と信頼性を向上させる。
【0023】
(6)従来のグループの性質を有するロールの承認方法は、エラーが発生しやすく、本発明の方法では、従来の方法でこのグループの性質を有するロールを関連付ける複数のユーザーにどのような共通性があるかを考慮することなく、ロールを独立した個体として考慮するだけでよいため、本発明の方法は権限エラーの確率を大幅に低減させる。承認エラーが発生した場合でも、ロールを関連付けるその1人のユーザーのみに影響するが、従来のグループの性質を有するロールは、前記ロールを関連付ける全部のユーザーに影響する。承認エラーが発生した場合でも、本発明の修正方法は簡単であり、時間が短く、従来のグループの性質を有するロールは、エラーを修正する時に前記ロールを関連付ける全部のユーザーの共通性を考えなければならない。機能ポイントが多い場合、変更が面倒且つ複雑であるだけでなく、非常にエラーが発生しやすく、且つ多くの場合、新しいロールを作成するだけで解決できる。
【0024】
(7)従来のグループの性質を有するロールの承認方法では、ロールの権限機能ポイントが多くある場合、時間が長くなると、ロールの具体的な権限を覚えにくく、権限の近いロールの間の区別を覚えるのはより困難である。本発明の方法のロール自身は、役職番号/職務番号の性質を有しており、選択は明らかである。
【0025】
(8)異動するときに、異動したユーザーの多くの権限を他のユーザーに割り当てる場合、処理する時に異動したユーザーのこれ等の権限を区別して、他のユーザーを関連付けるためにロールをそれぞれ作成する必要がある。このような操作は、複雑であり、時間がかかるだけでなく、エラーが発生しやすくなる。
【0026】
本発明の方法は次のとおりである。異動したユーザーは複数のロールを関連付け、異動する場合、まずユーザーと元の部門のロールの関連付けを取り消し(これ等の取り消されたロールは他のユーザーを再度関連付けることができる)、ユーザーは新しい部門のロールを関連付けてもよい。操作は簡単であり、エラーが現れない。
【0027】
(9)ロールが部門に属している場合、ロールは部門が変更できず、ロールは部門が変更できないのはなぜか?理由1:本発明のロールの性質は役職番号/職務番号と同等であるため、様々な役職番号/職務番号の作業内容/権限は異なる。例えば、販売部門の販売員1のロールと技術部門の開発者1のロールは、2つの役職番号/職務番号がまったく異なり、権限が違う。理由2:販売員1のロールの部門(販売部門)が技術部門に置き換えられる場合、販売員1のロールを変更しないと、技術部門には販売部門の権限を持つロールがある。これは、管理の混乱とセキュリティの脆弱性につながる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本発明の一種類の実施形態のフローチャートである。
図2図2は、本発明において被承認者が1人である時の概略図である。
図3図3は、本発明において被承認者が2人である時の概略図である。
図4図4は、本発明の他種の実施形態のフローチャートである。
図5図5は、本発明においてフィールドにより承認する時の概略図である。
図6図6は、本発明の他種の実施形態のフローチャートである。
図7図7は、本発明において承認テンプレートにより承認する時の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の技術的手段は、添付の図面を参照して以下でさらに詳細に説明されるが、本発明の保護範囲は以下に限定されない。
【実施例1】
【0030】
図1に示すように、フォーム関連情報の承認方法は、被承認者を選択することを含む。前記被承認者は、人、ユーザー、グループ、クラス、および、ロールのうちの一種類或は複数の種類を含む。
【0031】
前記ロールは、グループ/クラスではなく、独立した個体であり、同時期に1つのロールが唯一のユーザーを関連付けることができ、1人のユーザーが1つ或は複数のロールを関連付ける。
【0032】
前記ロールは部門に属し、ロールの作業内容によりロールを承認し、前記ロールの名称は部門内で唯一であり、前記ロールの番号はシステム内で唯一である。前記ユーザーはロールを関連付けるにより権限を確定し、1人の従業員は1人のユーザーに対応し、1人のユーザーは1人の従業員に対応する。
【0033】
ロールの定義:ロールは、グループ/クラス/カテゴリ/役職/職務/職種の性質を有しないが、非集合の性質を有する。ロールは唯一性を有し、独立して存在している個体である。ロールは企業や機関の応用で役職番号と同等である(役職番号はここで役職ではなく、1つの役職に同時に複数の従業員がいるが、1つの役職番号は同時に1人の従業員にしか対応できない)。
【0034】
たとえば、会社のシステムは次のロールを設立する可能性がある。総経理、副総経理1、副総経理2、北京販売部Iの経理、北京販売部IIの経理、北京販売部IIIの経理、上海販売エンジニア1、上海販売エンジニア2、上海販売エンジニア3、上海販売エンジニア4、上海販売エンジニア5等。ユーザーとロールの関連関係:その会社の従業員である張三は、会社の副総経理2を務め、同時に北京販売部Iの経理を務める場合、張三は副総経理2及び北京販売部Iの経理というロールを関連付ける必要がある。張三は両方のロールに対する権限を持っている。
【0035】
従来のロールの概念は、グループ/クラス/役職/職務/職種の性質であり、1つのロールは複数のユーザーに対応できる。本発明の「ロール」の概念は、役職番号/職務番号と同等であり、映画やテレビドラマのロールに似ている。1つのロールは1人の俳優のみに同時に(幼年、少年、中年...)演じられ、1人の俳優は複数のロールを演じることができる。
【0036】
前記ユーザーは部門間で異動する時、ユーザーと元の部門のロールの関連を取り消し、ユーザーを新しい部門のロールに関連付ける。ロールを作成した後、ユーザーを作成するプロセスでロールを関連付けることができ、または、ユーザーを作成した後、いつでもロールを関連付けることができる。ユーザーは、ロールを関連付けた後ロールとの関係がいつでも解除でき、他のロールとの関係がいつでも確立できる。
【0037】
フォームを選択し、1つのフォームを選定し、前記フォームの補関連情報を表示する。
【0038】
前記候補関連情報は関連フォームと関連統計のうちの少なくとも1つを含む。従って、フォームの関連フォームと関連統計の検分権限をそれぞれ承認するのを実現する。例えば、顧客フォームを承認しながら顧客フォームの関連フォーム/関連統計が承認される。従って、現行技術で独立したフォーム権限によりフォーム間の関連情報の検分を制御してフォーム間の承認合致の脆弱性が現れる可能性がある問題、又は現行技術で関連情報(従来に関連情報が全て検分できるのをデフォルトにする)が選択的に検分できない問題を解決した。例えば、張三に顧客フォームを承認する時、顧客フォームを関連付けた契約フォーム、注文フォーム、出荷統計等を表示すると、顧客フォームを関連付けた契約フォームが見えるように張三を承認するに従って(たとえば、張三は、直接検分するか、リンクをクリックして検分するように、顧客情報を表示するインターフェイスに顧客の関連情報を表示するか、顧客の関連情報のリンク識別子を表示する。)、張三は特定顧客の相関情報を検分する時前記顧客を関連付けた契約情報/内容が見えるが、前記顧客の注文及び出荷統計等様な他の情報/内容が見えない(従来のデフォルトでは、顧客の関連情報には契約情報、注文情報、出荷統計等があるので、張三は、関連を通じて関連付けられたすべての関連契約情報、注文情報、出荷統計等が検分できる)。
【0039】
フォームを承認している時、承認し選択するようにフォームの関連フォーム/統計を示し、且つこれ等の関連統計が前記契約関連のデータ情報しか統計しないので、不必要な情報漏洩と会社の損失の可能性を回避する。
【0040】
フォーム関連情報の承認方法は、候補関連情報を設定するステップも含む。従って、実際のニーズに応じて候補関連情報が設定できるため、適応性が向上する。
【0041】
被承認者に対してフォームの関連情報を承認する。被承認者が1人である時、前記候補関連情報に被承認者が前回承認された時選定された且つ保存された補関連情報項を自動的に選定し、前記候補関連情報から相応の候補関連情報項を選択する。図2に示すように、事務員1を選定しており被承認者とし、且つ事務員1が前回承認された時選定された且つ保存された候補関連情報項が契約フォームと出荷統計であると、この時は自動的に選定される。前回承認は張二から2017年5月6日15:00に完了された。被承認者が2人或は2人以上である時、前記候補関連情報中の候補関連情報項をまったく選定しないで、前記候補関連情報から相応の候補関連情報項を選択する。図3に示すように、事務員1と事務員2を同時に選定しており被承認者とする。この時に関連情報中の候補情報項をまったく選定しない。
【0042】
被承認者が1人である時、被承認者とフォームを選定した後、前記被承認者のフォームが前回承認された承認操作者及び承認時間を表示し、前記被承認者を承認するかどうかを判断するのに都合がよい。例えば、例えば、操作者は100人のロールに対して契約フォームフィールド値を承認する必要があるが、即日、前記操作者は70人のロールに対する承認のみを完了した。前記操作者は翌日に承認を続ける時、承認操作者或いはフォームの関連情報の前回承認された時間を選別するにより、承認を必要とするロールを検索することができる。別の例として、ロールの前回承認された時間を検分するにより、前記フォームの権限のどれくらい変更されていないかを知る可能性がある。
【0043】
被承認者に対してフォームの関連情報を承認した後、被承認者のフォームの関連情報の権限を保存する。
【0044】
本実施例ではフォームを選択する前に被承認者を選択する可能性があり、フォームを選択した後被承認者を選択する可能性もあり、更にフォームを選択しながら被承認者を選択する可能性があるのを説明する必要がある。
【実施例2】
【0045】
図4に示すように、フォーム関連情報の承認方法は、被承認者を選択することを含む。前記被承認者は、人、ユーザー、グループ、クラス、および、ロールのうちの一種類或は複数の種類を含む。
【0046】
前記ロールは、グループ/クラスではなく、独立した個体であり、同時期に1つのロールが唯一のユーザーを関連付けることができ、1人のユーザーが1つ或は複数のロールを関連付ける。
【0047】
前記ロールは部門に属し、ロールの作業内容によりロールを承認し、前記ロールの名称は部門内で唯一であり、前記ロールの番号はシステム内で唯一である。前記ユーザーはロールを関連付けるにより権限を確定し、1人の従業員は1人のユーザーに対応し、1人のユーザーは1人の従業員に対応する。
【0048】
前記ユーザーは部門間で異動する時、ユーザーと元の部門のロールの関連を取り消し、ユーザーを新しい部門のロールに関連付ける。ロールを作成した後、ユーザーを作成するプロセスでロールを関連付けることができ、または、ユーザーを作成した後、いつでもロールを関連付けることができる。ユーザーは、ロールを関連付けた後ロールとの関係がいつでも解除でき、他のロールとの関係がいつでも確立できる。
【0049】
フォームを選択し、1つのフォームを選定し、前記フォームの補関連情報を表示する。前記候補関連情報は関連フォームと関連統計のうちの少なくとも1つを含む。
【0050】
フィールドを選択し、フォームに権限操作を行おうとするフィールドを選定し(即ち、前記フィールドはフィールド値を使って承認が行われる)、選定されたフィールドがフィールド値の選択的に決定される(例えば、顧客フォームにおける前記業界フィールドのフィールド値に製造や金融や航空等が選択されてあり、それは手動で記入しない)或は自動的に決定される(たとえば、フォーム作成者や記録者やフォーム製作ロールやフォーム作る人や部門などのフィールドは、フォームデータが決定/保存されると、これ等の項目/フィールド値が関連するルールに従って自動的に決定/保存される)べきフィールドである。
【0051】
被承認者に対してフォームの関連情報を承認し、選定されたフィールドの全てのフィールド値に前記候補関連情報でそれぞれ対応する全ての候補関連情報項から相応の候補関連情報項を選択する。図5に示すように、選択されたフィールドが顧客の所属する産業である。フィールドのフィールド値は製造業、金融業、航空業である。全てのフィールド値にそれぞれ対応する全ての候補関連情報項は、前記候補関連情報において製造業の契約フォーム、製造業の注文フォーム、製造業の出荷統計、製造業の納品統計、金融業の契約フォーム、金融業の注文フォーム、金融業の出荷統計、金融業の納品統計、航空業の契約フォーム、航空業の注文フォーム、航空業の出荷統計、航空業の納品統計である。
【0052】
被承認者に対してフォームの関連情報を承認した後、被承認者のフォームの関連情報の権限を保存する。
【0053】
被承認者が1人である時、前記候補関連情報に被承認者に前回承認された時選定された且つ保存された候補関連情報項を自動的に選定する。被承認者が2人或は2人以上である時、前記候補関連情報中の候補関連情報項をまったく選定しない。
【0054】
被承認者が1人である時、被承認者とフォームを選定した後、前記被承認者のフォームが前回承認された承認操作者及び承認時間を表示し、前記被承認者を承認するかどうかを判断するのに都合がよい。
【0055】
本実施例では、被承認者を選択するステップとフォームを選択するステップとフィールドを選択するステップの間の順序は限定されず、任意の順序で実行することができるのを説明する必要がある。
【実施例3】
【0056】
図6に示すように、フォーム関連情報の承認方法は、被承認者を選択することを含む。前記被承認者は、人、ユーザー、グループ、クラス、および、ロールのうちの一種類或は複数の種類を含む。
【0057】
前記ロールは、グループ/クラスではなく、独立した個体でり、同時期に1つのロールが唯一のユーザーを関連付けることができ、1人のユーザーが1つ或は複数のロールを関連付ける。
【0058】
前記ロールは部門に属し、ロールの作業内容によりロールを承認し、前記ロールの名称は部門内で唯一であり、前記ロールの番号はシステム内で唯一である。前記ユーザーはロールを関連付けるにより権限を確定し、1人の従業員は1人のユーザーに対応し、1人のユーザーは1人の従業員に対応する。
【0059】
前記ユーザーは部門間で異動する時、ユーザーと元の部門のロールの関連を取り消し、ユーザーを新しい部門のロールに関連付ける。ロールを作成した後、ユーザーを作成するプロセスでロールを関連付けることができ、または、ユーザーを作成した後、いつでもロールを関連付けることができる。ユーザーは、ロールを関連付けた後ロールとの関係がいつでも解除でき、他のロールとの関係がいつでも確立できる。
【0060】
フォームを選択し、1つのフォームを選定し、前記フォームの補関連情報を表示する。前記候補関連情報は関連フォームと関連統計のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
承認テンプレートを選択し、1つの既存のロールまたは作成されたテンプレートを選定して承認テンプレートとする。 被承認者に対してフォームの関連情報を承認し、候補関連情報に承認テンプレートが前回承認された時選定された且つ保存された補関連情報項を自動的に選定し、前記候補関連情報から相応の候補関連情報項を選択する。図7に示すように、事務員1は被承認者であり、候補関連情報に作成済のテンプレート1が前回承認された時選定された且つ保存された候補関連付情報項を自動的に選定する。
【0062】
被承認者に対してフォームの関連情報を承認した後、被承認者のフォームの関連情報の権限を保存する。
【0063】
本実施例では、被承認者を選択するステップとフォームを選択するステップとテンプレートを選択するステップの間の順序は限定されず、任意の順序で実行することができるのを説明する必要がある。
【0064】
上記は本発明の優先的な実施形態だけである。本発明は、本明細書に開示された形態に限定されないと理解され、他の実施形態を除くとみなされなく、却って様々な他の組み合わせや修正や環境に利用でき、本明細書のコンセプトの範囲内で、上記の教示または関連分野の技術または知識により修正を行うことができる。当業者に行われる修正及び変更は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱するものではなく、全部と本発明に添付される請求項の範囲内にあるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7