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特許7526420情報処理装置、プログラム、及び、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、及び、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/02 20060101AFI20240725BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20240725BHJP
   A63F 13/798 20140101ALI20240725BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20240725BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240725BHJP
【FI】
G09B7/02
G09B19/00 G
A63F13/798
A63F13/80 D
G06Q50/20
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020080468
(22)【出願日】2020-04-30
(65)【公開番号】P2021173968
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-04-28
(73)【特許権者】
【識別番号】505071066
【氏名又は名称】メドピア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230116816
【弁護士】
【氏名又は名称】成川 弘樹
(74)【代理人】
【識別番号】100146123
【弁理士】
【氏名又は名称】木本 大介
(72)【発明者】
【氏名】石見 陽
(72)【発明者】
【氏名】林 麦
【審査官】柳 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-044688(JP,A)
【文献】特開2008-233200(JP,A)
【文献】臨床現場で必要な知識・技術に特化した 臨床看護師向け「看護クイズ」開始,PRTIMES,2017年04月18日,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000010301.html,[online], 2024年2月29日検索
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 7/02
19/00
A63F 13/00-13/98
G06Q 50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療従事者に対するクイズ処理を実行する情報処理装置であって、
前記医療従事者からクイズへのエントリを受け付ける手段を備え、
前記クイズにエントリした医療従事者に対して、医療に関する設問を提示する手段を備え、
前記医療従事者から前記設問に対する解答を取得する手段を備え、
前記設問及び解答の組合せを参照して、前記医療従事者の得意科目を判定する手段を備え、
前記解答及び前記医療従事者の医療科目を参照して報酬を決定し、且つ、前記医療従事者に対して前記報酬を付与する手段を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記付与する手段は、前記医療科目及び前記設問の設問科目の相関値を参照して、前記報酬を決定する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付与する手段は、前記解答に要する解答時間を更に参照して、前記報酬を決定する、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受け付ける手段は、複数の医療従事者からエントリを受け付け、
前記付与する手段は、各医療従事者のクイズの解答を参照して、報酬の合計値から各医療従事者に分配すべき報酬を決定する、
請求項1~請求項3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受け付ける手段は、複数の医療従事者からエントリを受け付け、
前記取得する手段は、前記複数の医療従事者のうち最も早く解答した医療従事者から前記解答を取得する、
請求項1~請求項4の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記医療従事者の医療科目及び得意科目の少なくとも1つを参照して、前記設問を決定する手段を備え、
前記設問を提示する手段は、前記決定された設問を提示する、
請求項1~請求項5の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記医療従事者のクイズの成績を集計する手段を備え、
前記成績を参照して、前記医療従事者によって指定されたカテゴリのランキングを計算する手段を備え、
前記ランキングを提示する手段を備える、
請求項1~請求項6の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記医療従事者によって作成された設問に関する情報を取得する手段を備え、
前記設問を作成した医療従事者に前記報酬を付与する手段を備える、
請求項1~請求項7の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記判定する手段は、判定の対象となる医療従事者である対象医療従事者のクイズの成績と、前記対象医療従事者以外の医療従事者である参照医療従事者のクイズの成績と、を比較することにより、前記対象医療従事者の得意科目を判定する、
請求項1~請求項8の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記判定する手段は、前記対象医療従事者対象科目の成績と、医療科目と前記対象科目が同一である参照医療従事者の前記対象科目の成績と、を比較することにより、前記対象医療従事者の得意科目を判定する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記判定する手段は、医療科目対象科目とが同一である対象医療従事者の前記対象科目の成績と、医療科目と前記対象科目が同一である参照医療従事者の前記対象科目の成績と、を比較することにより、前記対象医療従事者の得意科目を判定する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記判定する手段は、医療科目対象科目とが異なる対象医療従事者の前記対象科目の成績と、医療科目と前記対象科目が同一である参照医療従事者の前記対象科目の成績と、を比較することにより、前記対象医療従事者の得意科目を判定する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記判定する手段は、医療科目対象科目とが同一である対象医療従事者の前記対象科目の成績と、医療科目と前記対象科目が異なる参照医療従事者の前記対象科目の成績と、を比較することにより、前記対象医療従事者の得意科目を判定する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記判定する手段は、医療科目対象科目とが異なる対象医療従事者の前記対象科目の成績と、医療科目と前記対象科目が異なる参照医療従事者の前記対象科目の成績と、を比較することにより、前記対象医療従事者の得意科目を判定する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータを、請求項1~請求項14の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
コンピュータに、医療従事者に対するクイズ処理を実行させる情報処理方法であって、
前記医療従事者からクイズへのエントリを受け付けるステップを備え、
前記クイズにエントリした医療従事者に対して、医療に関する設問を提示するステップを備え、
前記医療従事者から前記設問に対する解答を取得するステップを備え、
前記設問及び解答の組合せを参照して、前記医療従事者の得意科目を判定するステップを備え、
前記解答及び前記医療従事者の医療科目を参照して報酬を決定し、且つ、前記医療従事者に対して前記報酬を付与するステップを備える、
情報処理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、及び、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な職種の専門家の学習を支援するサービスが普及している。このようなサービスを利用することにより、専門家は、より効率的に知識を習得することができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、サーバコンピュータ及びクライアントコンピュータを用いて、課題症例に対するトレーニングを提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-275871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、医療従事者(例えば、医師)に対しても、知識を習得するニーズが高まっている。医師(特に、病院で勤務している勤務医師)は、診療や急患対応のため、自由時間が少ない。そのため、医療従事者の知識習得では、継続性が課題である。
【0006】
しかし、特許文献1の技術では、単に、課題症例に対するトレーニングの提供に留まっている。そのため、自由時間が少ない医療従事者にとっては、継続的にトレーニングを行うことは困難である。
【0007】
本発明の目的は、医療従事者に対して、継続的な知識の習得が可能な環境を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
医療従事者に対するクイズ処理を実行する情報処理装置であって、
前記医療従事者からクイズへのエントリを受け付ける手段を備え、
前記クイズにエントリした医療従事者に対して、医療に関する設問を提示する手段を備え、
前記医療従事者から前記設問に対する解答を取得する手段を備え、
前記設問及び解答の組合せを参照して、前記医療従事者の得意科目を判定する手段を備え、
前記解答を参照して、前記医療従事者に対して報酬を付与する手段を備える、
情報処理装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、医療従事者に対して、継続的な知識の習得が可能な環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
図3】本実施形態の概要の説明図である。
図4】本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図5】本実施形態の設問情報データベースのデータ構造を示す図である。
図6】本実施形態の解答ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図7】本実施形態の成績ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図8】本実施形態のクイズ処理のシーケンス図である。
図9図8のクイズシーケンスの詳細なシーケンス図である。
図10図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図11図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図12】本実施形態のランキング処理のフローチャートである。
図13図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図14図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図15図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図16】変形例1の設問作成処理のシーケンス図である。
図17図16の情報処理において表示される画面の例を示す図である。
図18】変形例2のクイズ処理のシーケンス図である。
図19図18のクイズシーケンスの詳細なシーケンス図である。
図20図18の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図21】変形例3のクイズの報酬ルールデータベースを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0012】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成を説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。図2は、図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
【0013】
図1に示すように、情報処理システム1は、クライアント装置10と、サーバ30とを備える。
クライアント装置10及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0014】
クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。クライアント装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0015】
サーバ30は、クライアント装置10から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント装置10に提供するコンピュータ(「情報処理装置」の一例)である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
【0016】
(1-1)クライアント装置の構成
クライアント装置10の構成を説明する。
【0017】
図2に示すように、クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。
【0018】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0019】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0020】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0021】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、クライアント装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせである。
【0022】
入出力インタフェース13は、クライアント装置10に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、クライアント装置10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0023】
通信インタフェース14は、クライアント装置10とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0024】
(1-2)サーバの構成
サーバ30の構成を説明する。
【0025】
図2に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。
【0026】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0027】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0028】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0029】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又は、これらの組み合わせである。
【0030】
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0031】
通信インタフェース34は、サーバ30とクライアント装置10との間の通信を制御するように構成される。
【0032】
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要を説明する。図3は、本実施形態の概要の説明図である。
【0033】
図3のサーバ30は、医療従事者に対するクイズ処理を実行する情報処理装置である。
サーバ30は、医療従事者が使用するクライアント装置10と接続される。
サーバ30は、以下の機能を有する。
・医療従事者からクイズへのエントリを受け付ける機能
・クイズにエントリした医療従事者に対して、医療に関する設問を提示する機能
・医療従事者から設問に対する解答を取得する機能
・設問及び解答の組合せを参照して、医療従事者の得意科目を判定する機能
・解答を参照して、医療従事者に対して報酬を付与する機能
【0034】
(3)データベース
本実施形態のデータベースを説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
【0035】
(3-1)ユーザ情報データベース
本実施形態のユーザ情報データベースを説明する。図4は、本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0036】
図4のユーザ情報データベースには、ユーザ情報(「医療従事者情報」の一例)が格納されている。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。
ユーザ情報データベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ名」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「グループ」フィールドと、「報酬」フィールドと、「バッジ」フィールドと、「得意科目」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0037】
ユーザは、医療従事者である。医療従事者は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・医師
・薬剤師
・医学生
・医学生
・看護師
・医学研究者
・医療事務
・臨床検査技師
・理学療法士
・診療放射線技師
・獣医師
・臨床工学技士
・看護学生
・保健師
・言語聴覚士
・作業療法士
・薬学生
・管理栄養士
・助産師
・歯学生
・歯科医師
・介護福祉士
・社会福祉士
・歯科衛生士
・精神保健福祉士
・柔道整復師
・その他医療関係者
【0038】
「ユーザID」フィールドには、ユーザ識別情報が格納される。ユーザ識別情報は、ユーザを識別する情報である。
【0039】
「ユーザ名」フィールドには、ユーザ名情報(例えば、テキスト)が格納される。ユーザ名情報は、ユーザの名称に関する情報である。
【0040】
「ユーザ属性」フィールドには、ユーザ属性情報が格納される。ユーザ属性情報は、ユーザの属性に関する情報である。
「ユーザ属性」フィールドは、「性別」フィールドと、「年齢」フィールドと、「第1医療科目」フィールドと、「第2医療科目」フィールドと、を含む。
【0041】
「性別」フィールドには、性別情報が格納される。性別情報は、ユーザの性別に関する情報である。
【0042】
「年齢」フィールドには、年齢情報が格納される。年齢情報は、ユーザの年齢に関する情報である。
【0043】
「第1医療科目」フィールドには、第1医療科目情報が格納される。第1医療科目情報は、ユーザが主に従事する医療科目(以下「第1医療科目」という)に関する情報である。第1医療科目は、例えば、ユーザが医師の場合、当該医師の主要な診療科目及び標榜科目の少なくとも1つである。
「第2医療科目」フィールドには、第2医療科目情報が格納される。第2医療科目情報は、ユーザが従事可能な医療科目(以下「第2医療科目」という)に関する情報である。第2医療科目は、例えば、ユーザが医師の場合、当該医師の対応可能な診療科目及び標榜科目の少なくとも1つである。
第1医療科目及び第2医療科目は、ユーザがユーザ情報データベースに自身のユーザ情報を登録させるときに当該ユーザによって指定される。
医療科目は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・アレルギー科
・一般内科
・家庭医療
・感染症科
・血液内科
・健診・予防医学
・膠原病科
・呼吸器内科
・在宅医療
・腫瘍内科
・消化器内科
・神経内科
・循環器内科
・腎臓内科・透析
・総合診療
・代謝・内分泌科
・リウマチ科
・老年内科
・一般外科
・血管外科
・口腔外科
・呼吸器外科
・腫瘍外科
・消化器外科
・循環器外科
・人工臓器・移植外科
・乳腺・内分泌外科
・脳神経外科
・整形外科・スポーツ医学
・リハビリテーション科
・泌尿器科
・産婦人科
・小児科
・小児外科
・形成外科
・美容・アンチエイジング
・皮膚科
・眼科
・耳鼻咽喉科
・緩和医療
・麻酔科
・救急医療科
・集中治療科
・輸血部
・放射線科
・放射線腫瘍科
・心療内科
・精神科
・漢方医学
・産業医
・製薬医学
・代替医療・統合医療
・病理
【0044】
「グループ」フィールドには、グループ情報が格納される。グループ情報は、ユーザが属するグループに関する情報である。「グループ」フィールドは、「出身大学」フィールドと、「勤務地」フィールドと、を含む。
【0045】
「出身大学」フィールドには、出身大学情報が格納される。出身大学情報は、ユーザの出身大学に関する情報である。
【0046】
「勤務地」フィールドには、勤務地情報が格納される。勤務地情報は、ユーザの勤務地(例えば、都道府県)に関する情報である。
【0047】
「報酬」フィールドには、累積報酬情報が格納される。累積報酬情報は、クイズに対するユーザの解答に応じてユーザに付与される報酬の累積値に関する情報である。報酬は、サーバ30の運営者又は当該運営者とは異なる事業者が提供する商品及びサービスの少なくとも1つと交換可能である。報酬が交換されると、「報酬」フィールドの累積報酬情報から交換量の分が差し引かれる。
【0048】
「バッジ」フィールドには、バッジ情報が格納される。バッジ情報は、科目別の解答数、解答の総数、科目別の正答数、科目別の正答の総数、連勝数、及び、専門科目以外の設問科目の解答数の少なくとも1つに応じて決定される。バッジ情報は、クイズの成績に応じてユーザに付与される称号である。
【0049】
「得意科目」フィールドには、得意科目情報が格納される。得意科目情報は、ユーザが得意な設問の科目(以下「設問科目」という)に関する情報である。得意科目情報は、クイズの成績に応じて決定される。
【0050】
(3-2)設問情報データベース
本実施形態の設問情報データベースを説明する。図5は、本実施形態の設問情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0051】
図5の設問情報データベースには、設問情報が格納されている。設問情報は、ユーザに出題されるクイズの設問に関する情報である。
設問情報データベースは、「設問ID」フィールドと、「設問コンテンツ」フィールドと、「正解」フィールドと、「解説」フィールドと、「設問属性」フィールドと、「作成者ID」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0052】
「設問ID」フィールドには、設問識別情報が格納される。設問識別情報は、設問を識別する情報である。
【0053】
「設問コンテンツ」フィールドには、設問コンテンツ情報(例えば、テキスト及び画像の少なくとも1つ)が格納される。設問コンテンツ情報は、医療に関する設問の内容に関する情報である。設問の内容、及び、所定の解答方式に基づく解答を含む。解答方式は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・所定数の選択式
・穴埋め
【0054】
「正解」フィールドには、正解情報が格納される。正解情報は、設問の正解に関する情報である。
【0055】
「解説」フィールドには、解説情報が格納される。解説情報は、設問の解説に関する情報(例えば、テキスト及び画像の少なくとも1つ)である。
【0056】
「設問属性」フィールドには、設問属性情報が格納される。設問属性情報は、設問の属性に関する情報である。「設問属性」フィールドは、「設問科目」フィールドと、「難易度」フィールドと、を含む。
【0057】
「設問科目」フィールドには、設問科目情報が格納される。設問科目情報は、設問の内容が属する設問科目に関する情報である。設問科目は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・医療科目(一例として、臨床)
・症例(一例として、糖尿病)
・疾患(一例として、内臓疾患)
・薬(一例として、用法、用量、併用可否、処方制限、禁忌、及び、薬名)
【0058】
「難易度」フィールドには、難易度情報が格納される。難易度情報は、設問の難易度に関する情報が格納される。
【0059】
「作成者ID」フィールドには、作成者識別情報が格納される。作成者識別情報は、設問の作成者を識別する情報である。作成者は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・サーバ30の運営者
・ユーザ
・製薬会社(例えば、サーバ30が提供するサービスのスポンサ)
・出版会社(例えば、サーバ30が提供するサービスのスポンサ)
【0060】
(3-3)解答ログ情報データベース
本実施形態の解答ログ情報データベースを説明する。図6は、本実施形態の解答ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0061】
図6の解答ログ情報データベースには、解答ログ情報が格納されている。解答ログ情報は、ユーザに出題されたクイズの設問に対するユーザの解答に関する情報である。
解答ログ情報データベースは、「解答ログID」フィールドと、「解答日時」フィールドと、「クイズID」フィールドと、「設問ID」フィールドと、「解答」フィールドと、「解答時間」フィールドと、「判定」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
解答ログ情報データベースは、ユーザ識別情報に関連付けられている。
【0062】
「解答ログID」フィールドには、解答ログ識別情報が格納される。解答ログ識別情報は、解答ログ情報を識別する情報である。
【0063】
「解答日時」フィールドには、解答日時情報が格納される。解答日時情報は、ユーザによる解答の日時に関する情報である。
【0064】
「クイズID」フィールドには、クイズ識別情報が格納される。クイズ識別情報は、クイズを識別する情報である。クイズは、複数の設問の集合である
【0065】
「設問ID」フィールドには、ユーザに出題された設問の設問識別情報が格納される。
【0066】
「解答」フィールドには、解答情報が格納される。解答情報は、ユーザの解答に関する情報である。
【0067】
「解答時間」フィールドには、解答時間情報が格納される。解答時間情報は、設問の提示から解答の入力までの所要時間(以下「解答時間」という)に関する情報である。
【0068】
「判定」フィールドには、判定情報が格納される。判定情報は、ユーザの解答に関する判定結果(例えば、正解又は不正解)に関する情報である。
【0069】
(3-4)成績ログ情報データベース
本実施形態の成績ログ情報データベースを説明する。図7は、本実施形態の成績ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0070】
図7の成績ログ情報データベースには、成績ログ情報が格納されている。成績ログ情報は、ユーザの成績の履歴(以下「成績ログ」という)に関する情報である。
成績ログ情報データベースは、「成績ログID」フィールドと、「クイズID」フィールドと、「日時」フィールドと、「スコア」フィールドと、「獲得報酬」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
成績ログ情報データベースは、ユーザ識別情報に関連付けられている。
【0071】
「成績ログID」フィールドには、成績ログ識別情報が格納される。成績ログ識別情報は、成績ログを識別する情報である。
【0072】
「クイズID」フィールドには、成績ログの対象となるクイズのクイズ識別情報が格納される。
【0073】
「日時」フィールドには、成績ログの対象となるクイズが実施された日時に関する情報が格納される。
【0074】
「スコア」フィールドには、成績ログの対象となるクイズで付与されたスコア情報が格納される。
【0075】
「獲得報酬」フィールドには、成績ログの対象となるクイズで獲得された報酬情報(以下「獲得報酬情報」という)が格納される。
【0076】
(4)情報処理
本実施形態の情報処理を説明する。
【0077】
(4-1)クイズ処理
本実施形態のクイズ処理を説明する。図8は、本実施形態のクイズ処理のシーケンス図である。図9は、図8のクイズシーケンスの詳細なシーケンス図である。図10は、図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。図11は、図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0078】
図8に示すように、クライアント装置10は、エントリリクエスト(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P10(図10)をディスプレイに表示する。
【0079】
画面P10は、操作オブジェクトB10a~B10eと、フィールドオブジェクトF10と、を含む。
【0080】
操作オブジェクトB10aは、科目Aのクイズへのエントリを指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB10aには、科目A(例えば、臨床)を示す設問科目情報が割り当てられている。
操作オブジェクトB10bは、科目B(例えば、呼吸器疾患)のクイズへのエントリを指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB10bには、科目Bを示す設問科目情報が割り当てられている。
操作オブジェクトB10cは、科目C(例えば、皮膚疾患)のクイズへのエントリを指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB10cには、科目Cを示す設問科目情報が割り当てられている。
操作オブジェクトB10dは、ランキングを閲覧するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB10eは、設問を作成するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0081】
フィールドオブジェクトF10は、ユーザ識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。
【0082】
例えば、ユーザがフィールドオブジェクトF10にユーザ識別情報を入力し、且つ、操作オブジェクトB10aを操作すると、プロセッサ12は、エントリリクエストデータをサーバ30に送信する。
エントリリクエストデータは、以下の情報を含む。
・フィールドオブジェクトF10aに入力されたユーザ識別情報(以下「エントリユーザ識別情報」という)
・ユーザによって操作された操作オブジェクトB10aに割り当てられた設問科目情報(以下「エントリ科目情報」という)
【0083】
ステップS110の後、サーバ30は、マッチング(S130)を実行する。
具体的には、記憶装置31には、プロセッサ32によって解答が決定されるプレイヤ(以下「NPC(Non Player Character)」という)に関するNPC情報が記憶されている。NPC情報は、例えば、以下の情報を含む。
・NPCを識別するNPC識別情報(例えば、NPC名に関するNPC名情報)
・NPCのクイズに対するレベル(例えば、カテゴリ毎のレベル及び設問毎のレベルの少なくとも1つ)に関するNPCレベル情報
・NPCのクイズに対する解答時間(例えば、カテゴリ毎の解答時間及び設問毎の解答時間の少なくとも1つ)に関するNPC解答時間情報
【0084】
プロセッサ32は、クライアント装置10からエントリリクエストデータを取得すると、エントリリクエストデータに含まれる設問科目情報が示す設問科目毎に、エントリリクエストデータに含まれるエントリユーザ識別情報及びエントリ科目情報の組合せに新規のクイズ識別情報を割り当てる。
【0085】
プロセッサ32は、以下の何れかの方法により、エントリユーザと対戦させるべきNPCのNPC識別情報を決定する。
・プロセッサ32は、ランダムにNPC識別情報を決定する。
・プロセッサ32は、エントリユーザの累積スコア、平均スコア、及び、ランキングの少なくとも1つに応じたNPCレベル情報に対応するNPC識別情報を決定する。
【0086】
プロセッサ32は、割り当てられたクイズ識別情報をマッチング完了クイズのクイズ識別情報として特定する。マッチング完了クイズとは、エントリユーザ及びNPCの組合せが完成したクイズ(つまり、マッチングが完了したクイズ)である。
プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、エントリユーザ識別情報に関連付けられた「合計スコア」フィールドの合計スコア情報を特定する。
【0087】
ステップS130の後、サーバ30は、エントリレスポンス(S131)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、エントリユーザ識別情報を含むエントリリクエストデータを送信したクライアント装置10にエントリレスポンスデータを送信する。
エントリレスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS130でマッチング完了クイズのクイズ識別情報に割り当てられたエントリユーザ識別情報
・当該エントリユーザ識別情報に関連付けられた合計スコア情報
【0088】
ステップS131の後、クライアント装置10は、エントリ結果の提示(S132)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P11(図10)をディスプレイに表示する。
【0089】
画面P11は、表示オブジェクトA11と、操作オブジェクトB11と、を含む。
【0090】
表示オブジェクトA11は、マッチング完了クイズのエントリユーザ(以下「プレイヤユーザ」という)のユーザ情報(例えば、ユーザ名及び合計スコア)を表示するオブジェクトである。
【0091】
操作オブジェクトB11は、クイズの開始を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0092】
ステップS111の後、クライアント装置10は、開始リクエスト(S112)を実行する。
具体的には、プレイヤユーザが操作オブジェクトB11を操作すると、プロセッサ12は、開始リクエストデータをサーバ30に送信する。
【0093】
ステップS112の後、クライアント装置10及びサーバ30は、クイズシーケンス(S20)を実行する。
【0094】
図9に示すように、サーバ30は、1問目の設問の決定(S230)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、設問情報データベース(図5)を参照して、ステップS130でクイズ識別情報に割り当てられたエントリ科目情報に対応する設問科目情報に関連付けられた複数の設問識別情報を特定する。
プロセッサ32は、特定した複数の設問識別情報のうち、1つの設問識別情報を任意に選択する。
プロセッサ32は、選択した設問識別情報(以下「対象設問識別情報」という)に関連付けられた設問コンテンツ情報をクライアント装置10に送信する。
【0095】
ステップS230の後、クライアント装置10は、設問の提示(S210)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P20(図10)をディスプレイに表示する。
【0096】
画面P20は、選択式のクイズの例を示す。画面P20は、表示オブジェクトA20と、操作オブジェクトB20a~B20dと、を含む。
【0097】
表示オブジェクトA20は、ステップS230で送信された設問コンテンツ情報を表示するオブジェクトである。
【0098】
操作オブジェクトB20a~B20dは、ユーザが複数の選択肢の中から解答を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB20a~B20dには、それぞれ、選択肢に対応する解答情報が割り当てられる。
【0099】
ステップS211の後、クライアント装置10は、解答リクエスト(S211)を実行する。
具体的には、プレイヤユーザが操作オブジェクトB20bを操作すると、プロセッサ12は、解答リクエストデータをサーバ30に送信する。
解答リクエストデータは、以下の情報を含む。
・プレイヤユーザによって操作された操作オブジェクトB20bに割り当てられた解答情報
・解答時間情報
【0100】
ステップS211の後、サーバ30は、解答の判定(S231)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、クライアント装置10から解答リクエストデータを受信すると、設問情報データベース(図5)において対象設問識別情報に関連付けられた正解情報と、判定対象解答リクエストデータに含まれる解答情報と、を比較する。
プロセッサ12は、当該正解情報と当該解答情報とが一致する場合、プレイヤユーザの解答を「正解」と判定する。プロセッサ12は、当該正解情報と当該解答情報とが一致しない場合、プレイヤユーザの解答を「不正解」と判定する。
【0101】
ステップS231の後、サーバ30は、解答レスポンス(S232)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、解答レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
解答レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS231の判定結果(例えば、正解又は不正解)を示す情報
【0102】
ステップS232の後、クライアント装置10は、判定結果の提示(S212)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P21(図10)をディスプレイに表示する。
【0103】
画面P21は、表示オブジェクトA211と、操作オブジェクトB21と、を含む。
【0104】
表示オブジェクトA21は、解答レスポンスデータに含まれる判定結果を示す情報を表示するオブジェクトである。
【0105】
操作オブジェクトB21は、次の設問に進むためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0106】
ステップS212の後、クライアント装置10は、進行リクエスト(S213)を実行する。
具体的には、ユーザが操作オブジェクトB21を操作すると、プロセッサ12は、進行リクエストデータをサーバ30に送信する。
【0107】
ステップS210で提示された設問が最終設問でない(つまり、問題数を示すN(Nは2以上の整数)が所定の上限数未満である)場合、ステップS213の後、サーバ30は、N問目の設問の決定(S233)を実行する。
【0108】
ステップS233の第1例として、プロセッサ32は、1問目の設問の決定(S230)と同様に、ステップS233を実行する。
【0109】
ステップS233の第2例として、プロセッサ32は、N-1問目についてのステップS231の判定結果に基づいて、ステップS233を実行する。
より具体的には、プロセッサ32は、N-1問目の設問に対する解答の判定結果が「正解」である場合、ステップS230で特定した複数の設問識別情報に関連付けられた難易度情報を参照して、N-1問目についてのステップS230で選択された対象設問識別情報に関連付けられた難易度情報より高い難易度を示す設問識別情報を、N問目の対象設問識別情報として特定する。これにより、N-1問目の設問に対する解答が正解であった場合、N問目の設問の難易度は、N-1問目の設問の難易度より高くなる。
【0110】
ステップS233の後、クライアント装置10は、N問目の設問について、設問の提示(S210)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P22(図11)をディスプレイに表示する。
【0111】
画面P22は、穴埋め式のクイズの例を示す。画面P22は、表示オブジェクトA22a~A22bと、操作オブジェクトB22と、フィールドオブジェクトF22と、を含む。
【0112】
表示オブジェクトA22aは、ステップS233で送信された設問コンテンツ情報(例えば、設問の内容)を表示するオブジェクトである。
【0113】
表示オブジェクトA22bは、ステップS233で送信された設問コンテンツ情報(例えば、正解の一部)を表示するオブジェクトである。
【0114】
操作オブジェクトB22は、ユーザが解答をサーバ30に送信させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0115】
フィールドオブジェクトF22は、ユーザによる解答情報の入力を受け付けるためのオブジェクトである。
【0116】
ステップS210の後、クライアント装置10は、N問目の設問について、解答リクエスト(S211)を実行する。
具体的には、ユーザがフィールドオブジェクトF22に解答を入力し、且つ、操作オブジェクトB22を操作すると、プロセッサ12は、解答リクエストデータをサーバ30に送信する。
解答リクエストデータは、以下の情報を含む。
・フィールドオブジェクトF22に入力された解答情報
【0117】
ステップS211の後、サーバ30は、N問目の設問について、解答の判定(S231)、及び、解答レスポンス(S232)を実行する。
【0118】
ステップS232の後、クライアント装置10は、N問目の設問について、判定結果の提示(S212)、及び、進行リクエスト(S213)を実行する。
【0119】
ステップS233、S210~S211、S231~S232、及び、S212~S213、及び、S233は、Nが上限数に達するまで繰り返し実行される。
【0120】
Nが上限数に達した(つまり、ステップS210で提示された設問が最終設問である)場合、最終設問についてのステップS213の後、サーバ30は、図8の成績の決定(S132)を実行する。
【0121】
ステップS132の第1例では、プレイヤユーザの成績が、医療科目情報に基づく相対評価により決定される。
より具体的には、プロセッサ32は、以下の情報の組合せを参照して、プレイヤユーザのスコア情報及び獲得報酬情報を決定する。
・正解数
・プレイヤユーザのユーザ識別情報に関連付けられた医療科目情報(例えば、第1医療科目情報及び第2医療科目情報の少なくとも1つ)、並びに、対象設問識別情報に関連付けられた設問科目情報(以下「対象設問科目情報」という)の相関値(一例として、プレイヤユーザの医療科目と設問科目との相関値が低いほど、獲得報酬が高くなる)
【0122】
ステップS132の第2例では、プレイヤユーザの成績が、設問の難易度に基づいて決定される。
より具体的には、プロセッサ32は、以下の情報の組合せを参照して、プレイヤユーザのスコア情報及び報酬情報を決定する。
・正解数
・対象設問識別情報に関連付けられた難易度情報(一例として、難易度が高いほど、獲得報酬が高くなる)
【0123】
ステップS132の第3例では、プレイヤユーザの成績が、合計解答時間に基づいて決定される。
より具体的には、プロセッサ32は、以下の情報の組合せを参照して、プレイヤユーザのスコア情報及び報酬情報を決定する。
・正解数
・合計解答時間(一例として、合計解答時間が短いほど、獲得報酬が高くなる)
【0124】
プレイヤユーザの成績は、上記ステップS132の第1例~第3例の少なくとも1つに基づいて決定される。
【0125】
ステップS132の後、サーバ30は、得意科目の判定(S133)を実行する。
ステップS132では、判定の対象となる設問科目(以下「対象科目」という)について、判定の対象となるプレイヤユーザ(以下「対象ユーザ」という)の成績と、対象ユーザ以外のユーザ(以下「参照ユーザ」という)の成績と、の比較によって、得意科目であるか否かが判定される。対象ユーザは、対象医療従事者の一例である。参照ユーザは、参照医療従事者の一例である。
【0126】
ステップS132の第1例では、参照ユーザは、対象ユーザ以外の全てのユーザである。
具体的には、プロセッサ32は、対象ユーザの対象科目「内科」の成績(例えば、平均スコア又は正答率)が、全ての参照ユーザの設問科目「内科」の平均成績以上である場合、設問科目「内科」を「得意科目」と判定する。
つまり、第1例では、任意の科目を医療科目とする対象ユーザについて対象科目が得意科目であるか否かの判定において、全ての参照ユーザの対象科目の成績が参照される。
【0127】
ステップS132の第2例では、参照ユーザは、対象科目と医療科目が同一であるユーザである。
具体的には、プロセッサ32は、対象ユーザの対象科目「内科」の成績が、医療科目(例えば、第1医療科目)「内科」である参照ユーザの平均成績以上である場合、設問科目「内科」を「得意科目」と判定する。
つまり、第2例では、任意の科目を医療科目とする対象ユーザについて対象科目が得意科目であるか否かの判定において、対象科目を医療科目とする参照ユーザの対象科目の成績が参照される。
【0128】
ステップS132の第3例では、対象ユーザは、対象科目と医療科目が同一であるユーザであり、且つ、参照ユーザは、対象科目と医療科目が同一であるユーザである。
具体的には、プロセッサ32は、医療科目「内科」である対象ユーザの対象科目「内科」の成績が、医療科目「内科」である参照ユーザの対象科目「内科」の平均成績以上である場合、対象科目「内科」を「得意科目」と判定する。
つまり、第3例では、対象科目と医療科目が同一である対象ユーザ(つまり、対象科目の専門家)について対象科目が得意科目であるか否かの判定において、対象科目と医療科目とが同一である参照ユーザ(つまり、対象科目の専門家)の対象科目の成績が参照される。
【0129】
ステップS132の第4例では、対象ユーザは、対象科目と医療科目が異なるユーザであり、且つ、参照ユーザは、対象科目と医療科目が同一であるユーザである。
具体的には、プロセッサ32は、医療科目「外科」である対象ユーザの対象科目「内科」の成績が、医療科目「内科」である参照ユーザの対象科目「内科」の平均成績の第1割合(例えば、80%)以上である場合、対象科目「内科」を「得意科目」と判定する。
第1割合は、対象ユーザの医療科目と対象科目が異なり、且つ、参照ユーザの医療科目と対象科目が同一である(つまり、対象ユーザは対象科目の専門家ではなく、且つ、参照ユーザは対象科目の専門家である)ことから、標準値(例えば、100%)より低い値である。
つまり、第4例では、対象科目と医療科目が異なる対象ユーザ(つまり、対象科目の非専門家)について対象科目が得意科目であるか否かの判定において、対象科目と医療科目とが同一である参照ユーザ(つまり、対象科目の専門家)の対象科目の成績が参照される。
【0130】
ステップS132の第5例では、対象ユーザは、対象科目と医療科目が同一であるユーザであり、且つ、参照ユーザは、対象科目と医療科目が異なるユーザである。
具体的には、プロセッサ32は、医療科目「内科」である対象ユーザの対象科目「内科」の成績が、医療科目「外科」である参照ユーザの対象科目「内科」の平均成績の第2割合(例えば、120%)以上である場合、対象科目「内科」を「得意科目」と判定する。
第2割合は、対象ユーザの医療科目と設問科目が同一であり、且つ、参照ユーザの医療科目と設問科目が異なる(つまり、対象ユーザは対象科目の専門家であり、且つ、参照ユーザは対象科目の専門家ではない)ことから、標準値(例えば、100%)より高い値である。
つまり、第5例では、対象科目と医療科目が同一である対象ユーザ(つまり、対象科目の専門家)について対象科目が得意科目であるか否かの判定において、対象科目と医療科目が異なる参照ユーザ(つまり、対象科目の非専門家)の対象科目の成績が参照される。
【0131】
ステップS132の第6例では、対象ユーザは、対象科目と医療科目が異なるユーザであり、且つ、参照ユーザは、対象科目と医療科目が異なるユーザである。
具体的には、プロセッサ32は、医療科目「外科」である対象ユーザの対象科目「内科」の成績が、医療科目「外科」である参照ユーザの対象科目「内科」の平均成績以上である場合、対象科目「内科」を「得意科目」と判定する。
つまり、第6例では、対象科目と医療科目が異なる対象ユーザ(つまり、対象科目の非専門家)について対象科目が得意科目であるか否かの判定において、対象科目と医療科目とが異なる参照ユーザ(つまり、対象科目の非専門家)の対象科目の成績が参照される。
【0132】
ステップS133の後、サーバ30は、データベースの更新(S134)を実行する。
【0133】
具体的には、プロセッサ32は、各プレイヤユーザ識別情報に関連付けられた解答ログ情報データベース(図6)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「解答ログID」フィールド:新規の解答ログ識別情報
・「解答日時」フィールド:ステップS211の実行日時に関する情報
・「クイズID」フィールド:ステップS130でプレイヤユーザ識別情報に割り当てられたクイズ識別情報
・「設問ID」フィールド:ステップS230で特定された対象設問識別情報
・「解答」フィールド:ステップS211で送信された解答情報
・「解答時間」フィールド:ステップS211で送信された解答時間情報
・「判定」フィールド:ステップS231の判定結果を示す情報
【0134】
プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、各プレイヤユーザ識別情報に関連付けられたレコードを特定する。
プロセッサ32は、特定したレコードを以下のとおり更新する。
・「報酬」フィールド:ステップS132で決定された報酬情報を加算する。
・「得意科目」フィールド:ステップS133で判定された得意科目情報を格納する。
【0135】
プロセッサ32は、各プレイヤユーザ識別情報に関連付けられた成績ログ情報データベース(図7)に新規レコードを追加する。新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「成績ログID」フィールド:新規の成績ログ識別情報
・「クイズID」フィールド:ステップS130でプレイヤユーザ識別情報に割り当てられたクイズ識別情報
・「日時」フィールド:クイズ処理の実行日時に関する情報
・「スコア」フィールド:ステップS132で決定されたスコア情報
・「報酬」フィールド:ステップS132で決定された報酬情報
【0136】
ステップS134の後、サーバ30は、成績通知(S135)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、設問情報データベースにおいて、全ての対象設問識別情報に関連付けられた解説情報(以下「対象解説情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、成績通知データをクライアント装置10に送信する。
成績通知データは、以下の情報を含む。
・ステップS132で決定された報酬情報(つまり、獲得報酬情報)
・対象解説情報
・ステップS134で更新された「報酬」フィールドの累積報酬情報
【0137】
ステップS135の後、クライアント装置10は、解説の提示(S113)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P12(図11)をディスプレイに表示する。
【0138】
画面P12は、表示オブジェクトA12と、操作オブジェクトB12と、を含む。
【0139】
表示オブジェクトA12は、対象解説情報を表示するオブジェクトである。
【0140】
操作オブジェクトB12は、ユーザに付与された報酬を提示する画面を表示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0141】
ステップS113の後、クライアント装置10は、成績の提示(S114)を実行する。
具体的には、ユーザが操作オブジェクトB12を操作すると、プロセッサ12は、画面P13(図11)をディスプレイに表示する。
【0142】
画面P13には、ステップS135で送信された成績通知データに含まれる獲得報酬情報及び累積報酬情報が表示される。
【0143】
(4-2)ランキング処理
本実施形態のランキング処理を説明する。図12は、本実施形態のランキング処理のフローチャートである。図13は、図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。図14は、図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。図15は、図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0144】
図12に示すように、クライアント装置10は、ランキングリクエスト(S310)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P10(図10)をディスプレイに表示する。
ユーザがフィールドオブジェクトF10にユーザ識別情報を入力し、且つ、操作オブジェクトB10dを操作すると、プロセッサ12は、画面P30(図13)をディスプレイに表示する。
【0145】
画面P30は操作オブジェクトB30a~B30fを含む。
操作オブジェクトB30aは、1週間の個人成績ランキングの閲覧を指定するためのユーザ指示を受け付けるである。操作オブジェクトB30aには、ランキングカテゴリ情報「個人成績(週間)」が割り当てられている。
操作オブジェクトB30bは、医療科目別の個人成績ランキングの閲覧を指定するためのユーザ指示を受け付けるである。操作オブジェクトB30dには、ランキングカテゴリ情報「個人成績(医療科目)」が割り当てられている。
操作オブジェクトB30cは、勤務地別の個人成績ランキングの閲覧を指定するためのユーザ指示を受け付けるである。操作オブジェクトB30dには、ランキングカテゴリ情報「個人成績(勤務地)」が割り当てられている。
操作オブジェクトB30dは、年代別の個人成績ランキングの閲覧を指定するためのユーザ指示を受け付けるである。操作オブジェクトB30dには、ランキングカテゴリ情報「個人成績(年代)」が割り当てられている。
操作オブジェクトB30eは、出身大学別の成績ランキングの閲覧を指定するためのユーザ指示を受け付けるである。操作オブジェクトB30eには、ランキングカテゴリ情報「グループ成績(出身大学)」が割り当てられている。
操作オブジェクトB30fは、勤務地別の成績ランキングの閲覧を指定するためのユーザ指示を受け付けるである。操作オブジェクトB30fには、ランキングカテゴリ情報「グループ成績(勤務地)」が割り当てられている。
【0146】
例えば、ユーザが操作オブジェクトB30a~B30fの何れかを操作すると、プロセッサ12は、ランキングリクエストデータをサーバ30に送信する。
ランキングリクエストデータは、以下の情報を含む。
・フィールドオブジェクトF10に入力されたユーザ識別情報
・ユーザによって操作された操作オブジェクトに割り当てられたランキングカテゴリ情報
【0147】
ステップS310の後、サーバ30は、集計(S330)を実行する。
【0148】
ステップS310で送信されたランキングカテゴリ情報が「個人成績(週間)」である場合、プロセッサ32は、各ユーザ識別情報に関連付けられた成績ログ情報データベース(図7)の「日時」フィールドを参照して、ステップS330の実行日から遡って1週間に該当するレコードを特定する。
プロセッサ32は、特定されたレコードの「獲得報酬」フィールドの獲得報酬情報の合計値(以下「合計獲得報酬」という)を計算する。
このように、プロセッサ32は、ユーザが指定した期間におけるユーザ別の合計獲得報酬のユーザ別のランキングを集計する。
【0149】

ステップS310で送信されたランキングカテゴリ情報が「個人成績(医療科目)」である場合、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、ランキングリクエストデータに含まれるユーザ識別情報に関連付けられた医療科目情報(以下「対象医療科目情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、ユーザ情報データベースを参照して、対象医療科目情報と同一の医療科目情報に関連付けられたユーザ識別情報(以下「対象ユーザ識別情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、対象ユーザ識別情報に関連付けられた成績ログ情報データベース(図7)の「獲得報酬」フィールドの獲得報酬情報の合計値(つまり、合計獲得報酬情報)を計算する。
このように、プロセッサ32は、ユーザが属する医療科目におけるユーザ別の合計獲得報酬のランキングを集計する。
【0150】

ステップS310で送信されたランキングカテゴリ情報が「個人成績(勤務地)」である場合、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、ランキングリクエストデータに含まれるユーザ識別情報に関連付けられた勤務地情報(以下「対象勤務地情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、ユーザ情報データベースを参照して、対象勤務地情報と同一の勤務地情報に関連付けられたユーザ識別情報(以下「対象ユーザ識別情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、対象ユーザ識別情報に関連付けられた成績ログ情報データベース(図7)の「獲得報酬」フィールドの獲得報酬情報の合計値(つまり、合計獲得報酬情報)を計算する。
このように、プロセッサ32は、ユーザが属する勤務地におけるユーザ別の合計獲得報酬のランキングを集計する。
【0151】

ステップS310で送信されたランキングカテゴリ情報が「個人成績(年代)」である場合、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、ランキングリクエストデータに含まれるユーザ識別情報に関連付けられた年齢情報(以下「対象年齢情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、ユーザ情報データベースを参照して、対象年齢情報と同一の年齢情報、又は、対象年齢情報と同年代を示す年齢情報に関連付けられたユーザ識別情報(以下「対象ユーザ識別情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、対象ユーザ識別情報に関連付けられた成績ログ情報データベース(図7)の「獲得報酬」フィールドの獲得報酬情報の合計値(つまり、合計獲得報酬情報)を計算する。
このように、プロセッサ32は、ユーザが属する年代に属するユーザ別の合計獲得報酬のランキングを集計する。
【0152】
ステップS310で送信されたランキングカテゴリ情報が「グループ成績(出身大学)」である場合、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、ランキングリクエストデータに含まれるユーザ識別情報に関連付けられた出身大学情報(以下「対象出身大学情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、ユーザ情報データベースを参照して、対象出身大学情報と同一の出身大学を示す出身大学情報に関連付けられたユーザ識別情報(以下「対象ユーザ識別情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、対象ユーザ識別情報に関連付けられた成績ログ情報データベース(図7)の「獲得報酬」フィールドの獲得報酬情報の合計値(つまり、合計獲得報酬情報)を計算する。
このように、プロセッサ32は、ユーザが指定した出身大学におけるユーザ別の合計獲得報酬のランキングを集計する。
【0153】

ステップS310で送信されたランキングカテゴリ情報が「グループ成績(勤務地)」である場合、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、ランキングリクエストデータに含まれるユーザ識別情報に関連付けられた勤務地情報(以下「対象勤務地情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、ユーザ情報データベースを参照して、対象勤務地情報と同一の勤務地を示す勤務地情報に関連付けられたユーザ識別情報(以下「対象ユーザ識別情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、対象ユーザ識別情報に関連付けられた成績ログ情報データベース(図7)の「獲得報酬」フィールドの獲得報酬情報の合計値(つまり、合計獲得報酬情報)を計算する。
このように、プロセッサ32は、ユーザが指定した勤務地に属するユーザの合計獲得報酬のランキングを集計する。
【0154】
ステップS330の後、サーバ30は、ランキングレスポンス(S331)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ランキングレスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
ランキングレスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ランキングカテゴリ情報
・合計獲得報酬情報
【0155】
ステップS331の後、クライアント装置10は、ランキングの提示(S311)を実行する。
【0156】
例えば、ユーザが操作オブジェクトB30aを操作した場合、ランキングレスポンスデータに含まれるランキングカテゴリ情報は、「個人成績(週間)」である。
この場合、プロセッサ12は、画面P31(図13)をディスプレイに表示する。
【0157】
画面P31には、全ユーザにおけるユーザ別の成績(例えば、スコア)のランキングが表示される。
【0158】
例えば、ユーザが操作オブジェクトB30dを操作した場合、ランキングレスポンスデータに含まれるランキングカテゴリ情報は、「個人成績(医療科目)」である。
この場合、プロセッサ12は、画面P32(図13)をディスプレイに表示する。
【0159】
画面P32には、ユーザが属する医療科目におけるユーザ別の成績(例えば、スコア)のランキングが表示される。
【0160】
例えば、ユーザが操作オブジェクトB30cを操作した場合、ランキングレスポンスデータに含まれるランキングカテゴリ情報は、「個人成績(勤務地)」である。
この場合、プロセッサ12は、画面P33(図14)をディスプレイに表示する。
【0161】
画面P33には、ユーザが属する勤務地におけるユーザ別の成績(例えば、スコア)のランキングが表示される。
【0162】
例えば、ユーザが操作オブジェクトB30dを操作した場合、ランキングレスポンスデータに含まれるランキングカテゴリ情報は、「個人成績(年代)」である。
この場合、プロセッサ12は、画面P34(図14)をディスプレイに表示する。
【0163】
画面P34には、ユーザが属する年代におけるユーザ別の成績(例えば、スコア)のランキングが表示される。
【0164】
例えば、ユーザが操作オブジェクトB30eを操作した場合、ランキングレスポンスデータに含まれるランキングカテゴリ情報は、「グループ成績(出身大学)」である。
この場合、プロセッサ12は、画面P35(図15)をディスプレイに表示する。
【0165】
画面P35には、出身大学別のスコア(例えば、出身大学が同一である複数のユーザの合計スコア)のランキングが表示される。
【0166】
例えば、ユーザが操作オブジェクトB30fを操作した場合、ランキングレスポンスデータに含まれるランキングカテゴリ情報は、「グループ成績(勤務地)」である。
この場合、プロセッサ12は、画面P36(図15)をディスプレイに表示する。
【0167】
画面P36には、勤務地別のスコア(例えば、勤務地が同一である複数のユーザの合計スコア)のランキングが表示される。
【0168】
本実施形態によれば、クイズに解答した医療従事者に対して、クイズの解答に応じた報酬を付与し、且つ、得意科目を判定する。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、クイズを通して、知識を継続的に習得することの動機づけを医療従事者に与えることができる。このように、医療従事者に対して、継続的な知識の習得が可能な環境が提供される。
【0169】
特に、本実施形態によれば、医療従事者の医療科目に応じて報酬が決定される。これにより、報酬の付与の規則が複雑になる。その結果、医療従事者の報酬獲得意欲を維持及び向上させることができる。
【0170】
特に、本実施形態によれば、医療従事者の医療科目及び設問科目の相関値に応じて報酬が決定される。これにより、報酬の付与の規則が複雑になる。その結果、医療従事者の報酬獲得意欲を維持及び向上させることができる。
【0171】
特に、本実施形態によれば、医療従事者の解答時間に応じて報酬が決定される。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、医療従事者の報酬獲得意欲を維持及び向上させることができる。
【0172】
特に、本実施形態によれば、クイズの成績の集計結果(例えば、ランキング)が提示される。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、クイズを継続的に実施することの動機付けを医療従事者に与えることができる。
【0173】
特に、本実施形態によれば、ある医療従事者の得意科目を判定するときに、他の医療従事者の成績が参照されるので、得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0174】
特に、本実施形態によれば、ある医療従事者の得意科目を判定するときに、クイズの対象科目が共通する他の医療従事者の成績が参照されるので、得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0175】
特に、本実施形態によれば、ある医療従事者の得意科目を判定するときに、医療科目と対象科目が同一である医療従事者同士の成績が比較されるので、専門家同士の成績に基づいて得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0176】
特に、本実施形態によれば、医療科目と対象科目が異なる医療従事者(つまり、非専門家)の得意科目を判定するときに、医療科目と対象科目が同一である医療従事者(つまり、専門家)の成績が参照されるので、非専門家に対して、専門家との比較に基づく得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0177】
特に、本実施形態によれば、医療科目と対象科目が同一である医療従事者(つまり、専門家)の得意科目を判定するときに、医療科目と対象科目が異なる医療従事者(つまり、非専門家)の成績が参照されるので、専門家に対して、非専門家との比較に基づく得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0178】
特に、本実施形態によれば、医療科目と対象科目が異なる医療従事者(つまり、非専門家)の得意科目を判定するときに、医療科目と対象科目が異なる医療従事者(つまり、非専門家)の成績が参照されるので、非専門家に対して、非専門家との比較に基づく得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0179】
(5)変形例
本実施形態の変形例を説明する。なお、上述の説明と同様の説明は省略する。
【0180】
(5-1)変形例1
本実施形態の変形例1を説明する。変形例1は、ユーザが設問を作成する例である。
図16は、変形例1の設問作成処理のシーケンス図である。図17は、図16の情報処理において表示される画面の例を示す図である。
【0181】
図16に示すように、クライアント装置10は、設問作成リクエスト(S410)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P10(図10)をディスプレイに表示する。
ユーザがフィールドオブジェクトF10にユーザ識別情報を入力し、且つ、操作オブジェクトB10eを操作すると、プロセッサ12は、画面P40(図17)をディスプレイに表示する。
【0182】
画面P40は、操作オブジェクトB40と、フィールドオブジェクトF40と、を含む。
【0183】
操作オブジェクトB40は、設問を作成するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0184】
フィールドオブジェクトF40は、設問情報(例えば、設問コンテンツ、解答の選択肢、選択肢の判定基準(一例として、正解又は不正解)、及び、解説)を入力するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0185】
プロセッサ12は、設問作成リクエストデータをサーバ30に送信する。
設問作成リクエストデータは、以下の情報を含む。
・フィールドオブジェクトF10に入力されたユーザ識別情報
・フィールドオブジェクトF40に入力された設問情報(つまり、設問コンテンツ情報、正解情報、解説情報、設問科目情報、及び、難易度情報)
【0186】
ステップS430の後、サーバ30は、データベースの更新(S431)を実行する。
【0187】
具体的には、プロセッサ32は、設問情報データベース(図5)に新規レコードを追加する。新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「設問ID」フィールド:新規の設問識別情報
・「設問コンテンツ」フィールド:設問作成リクエストデータに含まれる設問コンテンツ情報
・「正解」フィールド:設問作成リクエストデータに含まれる正解情報
・「解説」フィールド:設問作成リクエストデータに含まれる解説情報
・「設問科目」フィールド:設問作成リクエストデータに含まれる設問科目情報
・「作成者ID」フィールド:設問作成リクエストデータに含まれるユーザ識別情報
【0188】
ステップS431の後、サーバ30は、設問作成レスポンス(S433)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、設問作成レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
設問作成レスポンスは、以下の情報を含む。
・ステップS430で得られた報酬情報
【0189】
プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)において、設問作成リクエストデータに含まれるユーザ識別情報に関連付けられた「報酬」フィールドの報酬情報に所定の作成報酬値を加算する。これにより、設問を作成したユーザに対して、設問の作成の対価としての報酬が付与される。
【0190】
ステップS430の後、サーバ30は、設問作成レスポンス(S431)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、設問作成レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。設問作成レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・「報酬」フィールドに加算された作成報酬値を示す情報
【0191】
ステップS431の後、クライアント装置10は、作成結果の提示(S411)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P41(図17)をディスプレイに表示する。
画面P41には、設問作成レスポンスデータに含まれる作成報酬値を示す情報が表示される。
【0192】
変形例1によれば、医療従事者から設問の作成を受け付け、且つ、設問の作成に対する対価としての報酬を当該医療従事者に付与する。これにより、設問を作成する動機付けが医療従事者に与えられる。その結果、医療従事者は、設問の作成を通して、知識を更に習得することができる。
【0193】
(5-2)変形例2
本実施形態の変形例2を説明する。変形例2は、複数のユーザが1つのクイズにエントリする例である。
図18は、変形例2のクイズ処理のシーケンス図である。図19は、図18のクイズシーケンスの詳細なシーケンス図である。図20は、図18の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0194】
図18のステップS110は、複数のユーザからエントリの指示を受け付ける(つまり、複数のクライアント装置10がエントリリクエストデータをサーバ30に送信する)点を除いて、本実施形態と同様である。
【0195】
ステップS110の後、サーバ30は、プレイヤマッチング(S530)を実行する。
具体的には、記憶装置31には、マッチングモデルが記憶されている。マッチングモデルには、複数のユーザの組合せを規定するための条件(以下「マッチング条件」という)が記述されている。
マッチング条件は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・レベル差が所定値(ゼロを含む)以下であること。
・得意科目が同一である、又は異なること。
・医療科目が同一である、又は異なること。
【0196】
プロセッサ32、複数のクライアント装置10からエントリリクエストデータを取得すると、マッチングモデルを参照して、複数のエントリリクエストデータに含まれる設問科目情報が示す設問科目毎に、エントリリクエストデータに含まれるエントリユーザ識別情報及びエントリ科目情報の組合せに新規のクイズ識別情報を割り当てる。
プロセッサ32は、所定数(例えば、4つ)のエントリユーザ識別情報を1つのクイズ識別情報に割り当てると、当該クイズ識別情報をマッチング完了クイズのクイズ識別情報として特定する。マッチング完了クイズとは、所定数のエントリユーザの組合せが完成したクイズ(つまり、マッチングが完了したクイズ)である。
プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、エントリユーザ識別情報に関連付けられた「合計スコア」フィールドの合計スコア情報を特定する。
【0197】
ステップS131の後、クライアント装置10は、エントリプレイヤの提示(S510)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P50(図20)をディスプレイに表示する。
【0198】
画面P50は、表示オブジェクトA50と、操作オブジェクトB11と、を含む。
【0199】
表示オブジェクトA50は、全てのプレイヤユーザのユーザ情報(例えば、ユーザ名及び合計スコア)を表示するオブジェクトである。
【0200】
ステップS112は、本実施形態と同様である。
【0201】
ステップS112の後、クライアント装置10及びサーバ30は、クイズシーケンス(S60)を実行する。
【0202】
図19のステップS230及びステップS210は、本実施形態と同様である。
【0203】
ステップS210の後、サーバ30は、解答の判定(S630)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、全てのプレイヤユーザのクライアント装置10から解答リクエストデータを受信すると、全ての解答リクエストデータのうち最も先に受信した解答リクエストデータ(以下「判定対象解答リクエストデータ」という)を特定する。判定対象解答リクエストデータは、全てのプレイヤユーザのうち、最も早く解答したプレイヤユーザの解答に対応する。
プロセッサ32は、設問情報データベース(図5)において対象設問識別情報に関連付けられた正解情報と、判定対象解答リクエストデータに含まれる解答情報と、を比較する。
プロセッサ12は、当該正解情報と当該解答情報とが一致する場合、プレイヤユーザの解答を「正解」と判定する。プロセッサ12は、当該正解情報と当該解答情報とが一致しない場合、プレイヤユーザの解答を「不正解」と判定する。
【0204】
ステップS232、S212~S213、及び、S233は、本実施形態と同様である。
【0205】
ステップS233の後、サーバ30は、図18の成績の決定(S531)を実行する。
【0206】
ステップS531の第1例では、プロセッサ32は、ステップS132の第1例~第3例の何れかと同様に、各プレイヤの成績を決定する。
【0207】
ステップS531の第2例では、各プレイヤユーザの成績が絶対評価により決定される。
より具体的には、プロセッサ32は、以下の情報の組合せを参照して、各プレイヤユーザのスコア情報及び獲得報酬情報を決定する。
・ステップS231で「正解」と判定された数(以下「正解数」という)
・解答時間情報に対応する解答時間の合計値(以下「合計解答時間」という)
【0208】
ステップS531の第3例では、各プレイヤユーザの成績が、他のプレイヤユーザのスコア情報に基づく相対評価により決定される。
より具体的には、プロセッサ32は、以下の情報の組合せを参照して、各プレイヤユーザのスコア情報及び報酬情報を決定する。
・正解数
・合計解答時間
・ステップS132の処理の対象となるプレイヤユーザ(以下「第1プレイヤユーザ」という)のスコア情報(例えば、対象設問科目情報に関連付けられた累積スコア情報及び平均スコア情報の少なくとも1つ)と、第1プレイヤユーザ以外のプレイヤユーザ(以下「第2プレイヤユーザ」という)のスコア情報(例えば、対象設問科目情報に関連付けられた累積スコア情報及び平均スコア情報の少なくとも1つ)の相関値
【0209】
プレイヤユーザの成績は、上記ステップS531の第1例~第4例の少なくとも1つに基づいて決定される。
【0210】
S134~S135、及び、S113は、本実施形態と同様である。
【0211】
ステップS113の後、クライアント装置10は、成績の提示(S511)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P51(図20)をディスプレイに表示する。
【0212】
画面P51には、各プレイヤユーザについて、ステップS135で送信された成績通知データに含まれる獲得報酬情報及び累積報酬情報が表示される。
【0213】
変形例2によれば、複数の医療従事者がクイズで対戦するので、各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0214】
特に、変形例2によれば、複数の医療従事者が早押しクイズで対戦するので、各医療従事者の競争意識を更に促進することができる。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、知識の習得を継続する動機付けを医療従事者に与えることができる。
【0215】
(5-3)変形例3
本実施形態の変形例3を説明する。変形例3は、上記のクイズのルールとは異なるルールによって実行されるクイズの例である。
図21は、変形例3のクイズの報酬ルールデータベースを示す概略図である。
【0216】
図21の報酬ルールデータベースには、報酬ルール情報が格納される。報酬ルール情報は、報酬を決めるための報酬ルールに関する情報である。
報酬ルール情報は、正解プレイヤ数「4」~「0」、及び、解答順「1」~「4」の組合せに応じた報酬を規定する。
報酬ルール情報は、難易度情報に関連付けられる。つまり、報酬ルールは、設問の難易度毎に規定される。
【0217】
例えば、プロセッサ32は、設問情報データベース(図5)を参照して、対象設問識別情報に関連付けられた難易度情報を特定する。
プロセッサ32は、特定された難易度情報に関連付けられた報酬ルール情報データベース(図21)を特定する。
プロセッサ32は、各プレイヤユーザの解答の判定結果、及び、解答時間の組合せに応じて、各プレイヤユーザに分配すべき報酬情報を決定する。
【0218】
変形例3では、以下のいずれかの方法により、プレイヤユーザに解答権を付与する。解答権が付与されたユーザのみが、設問に対して解答可能になる。
・全プレイヤユーザに解答権を与える。
・所定の解答順(例えば、4番目)以外のプレイヤユーザに解答権を与える。
【0219】
変形例3によれば、正解プレイヤ数及び解答順の組合せに応じて報酬情報が決まる。これにより、プレイヤユーザの競争意識を促進することができる。
【0220】
(6)付記
本実施形態の第1態様は、
医療従事者に対するクイズ処理を実行する情報処理装置(例えば、サーバ30)であって、
医療従事者からクイズへのエントリを受け付ける手段(例えば、ステップS130を実行するプロセッサ32)を備え、
クイズにエントリした医療従事者に対して、医療に関する設問を提示する手段(例えば、ステップS230を実行するプロセッサ32)を備え、
医療従事者から設問に対する解答を取得する手段(例えば、ステップS231を実行するプロセッサ32)を備え、
設問及び解答の組合せを参照して、医療従事者の得意科目を判定する手段(例えば、ステップS133を実行するプロセッサ32)を備え、
解答を参照して、医療従事者に対して報酬を付与する手段(例えば、ステップS134を実行するプロセッサ32)を備える、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0221】
第1態様によれば、クイズに解答した医療従事者に対して、クイズの解答に応じた報酬を付与し、且つ、得意科目を判定する。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、クイズを通して、知識を継続的に習得することの動機づけを医療従事者に与えることができる。このように、医療従事者に対して、継続的な知識の習得が可能な環境が提供される。
【0222】
本実施形態の第2態様は、
付与する手段は、医療従事者の医療科目を更に参照して、報酬を決定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0223】
第2態様によれば、医療従事者の医療科目に応じて報酬が決定される。これにより、報酬の付与の規則が複雑になる。その結果、医療従事者の報酬獲得意欲を維持及び向上させることができる。
【0224】
本実施形態の第3態様は、
付与する手段は、医療科目及び設問の設問科目の相関値を参照して、報酬を決定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0225】
第3態様によれば、医療従事者の医療科目及び設問科目の相関値に応じて報酬が決定される。これにより、報酬の付与の規則が複雑になる。その結果、医療従事者の報酬獲得意欲を維持及び向上させることができる。
【0226】
本実施形態の第4態様は、
付与する手段は、解答に要する解答時間を更に参照して、報酬を決定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0227】
第4態様によれば、医療従事者の解答時間に応じて報酬が決定される。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、医療従事者の報酬獲得意欲を維持及び向上させることができる。
【0228】
本実施形態の第5態様は、
受け付ける手段は、複数の医療従事者からエントリを受け付け、
付与する手段は、各医療従事者のクイズの解答を参照して、報酬の合計値から各医療従事者に分配すべき報酬を決定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0229】
第5態様によれば、複数の医療従事者がクイズで対戦するので、各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0230】
本実施形態の第6態様は、
受け付ける手段は、複数の医療従事者からエントリを受け付け、
取得する手段は、複数の医療従事者のうち最も早く解答した医療従事者から解答を取得する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0231】
第6態様によれば、複数の医療従事者が早押しクイズで対戦するので、各医療従事者の競争意識を更に促進することができる。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、知識の習得を継続する動機付けを医療従事者に与えることができる。
【0232】
本実施形態の第7態様は、
医療従事者の医療科目及び得意科目の少なくとも1つを参照して、設問を決定する手段(例えば、ステップS230を実行するプロセッサ32)を備え、
設問を提示する手段は、決定された設問を提示する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0233】
第7態様によれば、クイズにエントリした医療従事者の医療科目及び得意科目の少なくとも1つに応じて設問が変わるので、医療従事者に提示される設問のランダム性が向上する。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、知識の習得を継続する動機付けを医療従事者に与えることができる。
【0234】
本実施形態の第8態様は、
医療従事者のクイズの成績を集計する手段(例えば、ステップS330を実行するプロセッサ32)を備え、
成績を参照して、医療従事者によって指定されたカテゴリのランキングを計算する手段(例えば、ステップS330を実行するプロセッサ32)を備え、
ランキングを提示する手段(例えば、ステップS331を実行するプロセッサ32)を備える、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0235】
第8態様によれば、クイズの成績の集計結果(例えば、ランキング)が提示される。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、クイズを継続的に実施することの動機付けを医療従事者に与えることができる。
【0236】
本実施形態の第9態様は、
医療従事者によって作成された設問に関する情報を取得する手段(例えば、ステップS430を実行するプロセッサ32)を備え、
設問を作成した医療従事者に報酬を付与する手段(例えば、ステップS430を実行するプロセッサ32)を備える、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0237】
第9態様によれば、医療従事者から設問の作成を受け付け、且つ、設問の作成に対する対価としての報酬を当該医療従事者に付与する。これにより、設問を作成する動機付けが医療従事者に与えられる。その結果、医療従事者は、設問の作成を通して、知識を更に習得することができる。
【0238】
本実施形態の第10態様は、
判定する手段は、判定の対象となる医療従事者である対象医療従事者のクイズの成績と、対象医療従事者以外の医療従事者である参照医療従事者のクイズの成績と、を比較することにより、対象医療従事者の得意科目を判定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0239】
第10態様によれば、ある医療従事者の得意科目を判定するときに、他の医療従事者の成績が参照されるので、得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0240】
本実施形態の第11態様は、
判定する手段は、対象医療従事者の対象科目の成績と、医療科目と対象科目が同一である参照医療従事者の対象科目の成績と、を比較することにより、対象医療従事者の得意科目を判定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0241】
第11態様によれば、ある医療従事者の得意科目を判定するときに、クイズの対象科目が共通する他の医療従事者の成績が参照されるので、得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0242】
本実施形態の第12態様は、
判定する手段は、医療科目と対象科目とが同一である対象医療従事者の対象科目の成績と、医療科目と対象科目が同一である参照医療従事者の対象科目の成績と、を比較することにより、対象医療従事者の得意科目を判定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0243】
第12態様によれば、ある医療従事者の得意科目を判定するときに、医療科目と対象科目が同一である医療従事者同士の成績が比較されるので、専門家同士の成績に基づいて得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0244】
本実施形態の第13態様は、
判定する手段は、医療科目と対象科目とが異なる対象医療従事者の対象科目の成績と、医療科目と対象科目が同一である参照医療従事者の対象科目の成績と、を比較することにより、対象医療従事者の得意科目を判定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0245】
第13態様によれば、医療科目と対象科目が異なる医療従事者(つまり、非専門家)の得意科目を判定するときに、医療科目と対象科目が同一である医療従事者(つまり、専門家)の成績が参照されるので、非専門家に対して、専門家との比較に基づく得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0246】
本実施形態の第14態様は、
判定する手段は、医療科目と対象科目とが同一である対象医療従事者の対象科目の成績と、医療科目と対象科目が異なる参照医療従事者の対象科目の成績と、を比較することにより、対象医療従事者の得意科目を判定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0247】
第14態様によれば、医療科目と対象科目が同一である医療従事者(つまり、専門家)の得意科目を判定するときに、医療科目と対象科目が異なる医療従事者(つまり、非専門家)の成績が参照されるので、専門家に対して、非専門家との比較に基づく得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0248】
本実施形態の第15態様は、
判定する手段は、医療科目と対象科目とが異なる対象医療従事者の対象科目の成績と、医療科目と対象科目が異なる参照医療従事者の対象科目の成績と、を比較することにより、対象医療従事者の得意科目を判定する、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
【0249】
第15態様によれば、医療科目と対象科目が異なる医療従事者(つまり、非専門家)の得意科目を判定するときに、医療科目と対象科目が異なる医療従事者(つまり、非専門家)の成績が参照されるので、非専門家に対して、非専門家との比較に基づく得意科目が相対的に判定される。各医療従事者の競争意識を促進することができる。これにより、医療従事者に対して、知識の習得を継続する動機付けを与えることができる。
【0250】
本実施形態の第16態様は、
コンピュータ(例えば、プロセッサ32)を、上記の各手段として機能させるためのプログラム。
【0251】
本実施形態の第17態様は、
コンピュータ(例えば、プロセッサ32)に、医療従事者に対するクイズ処理を実行させる情報処理方法であって、
医療従事者からクイズへのエントリを受け付けるステップ(例えば、ステップS130)を備え、
クイズにエントリした医療従事者に対して、医療に関する設問を提示するステップ(例えば、ステップS230)を備え、
医療従事者から設問に対する解答を取得するステップ(例えば、ステップS231)を備え、
設問及び解答の組合せを参照して、医療従事者の得意科目を判定するステップ(例えば、ステップS133)を備える、
解答を参照して、医療従事者に対して報酬を付与するステップ(例えば、ステップS134)を備える、
情報処理方法である。
【0252】
(7)その他の変形例
その他の変形例を説明する。
【0253】
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、クライアント装置10と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
【0254】
上記の情報処理の各ステップは、クライアント装置10及びサーバ30の何れでも実行可能である。
例えば、クライアント装置10が上記の情報処理の全てのステップを実行可能である場合、クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信することなく、スタンドアロンで動作する情報処理装置として機能する。
【0255】
本実施形態では、ステップS130において、所定数のエントリユーザ識別情報をクイズ識別情報に割り当てたときに、当該クイズ識別情報をマッチング完了クイズのクイズ識別情報として特定する例を示した。しかし、本実施形態は、以下の例にも適用可能である。
例えば、所定時間が経過したときのクイズ識別情報に割り当てられたエントリユーザ識別情報の数が所定数未満である場合、プロセッサ32は、クイズ識別情報に割り当てられたエントリユーザ識別情報の数と所定数との差(以下「不足ユーザ数」という)の分だけ、NPC(Non Player Character)をプレイヤユーザとして決定しても良い。
この場合、プロセッサ32は、ステップS230及びステップS233において、NPCが所定確率(例えば、4割)だけ正解可能な難易度情報に関連付けられた設問識別情報を対象設問識別情報として特定しても良い。
【0256】
本実施形態では、ステップS231において、全ての解答リクエストデータのうち最も先に受信した解答リクエストデータを判定対象解答リクエストデータとして特定する例を示した。しかし、本実施形態は以下の例にも適用可能である。
例えば、ステップS210において、プロセッサ12は、解答権を得るためのユーザ指示を受け付けるオブジェクト(以下「早押しオブジェクト」という)を含む画面を表示する。
プレイヤユーザが早押しオブジェクトを操作すると、プロセッサ12は、解答権を要求するための解答権リクエストデータをサーバ30に送信する。
プロセッサ32は、全ての解答権リクエストデータのうち最も先に受信した解答権利クエストデータを送信したクライアント装置10に、画面P20又はP22を表示させる。
この例では、早押しオブジェクトを最も先に操作したプレイヤユーザに解答権が付与される。これにより、プレイヤユーザの競争意識を促進することができる。
【0257】
本実施形態では、ステップS230において、プレイヤユーザの医療科目及び得意科目の少なくとも1つに基づいて、設問を決定しても良い。
具体的には、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、プレイヤユーザのユーザ識別情報に関連付けられた医療科目情報及び得意科目情報の少なくとも1つを特定する。
プロセッサ32は、設問情報データベース(図5)を参照して、特定された医療科目情報及び得意科目情報に少なくとも1つと同一又は異なる設問科目情報に関連付けられた複数の設問識別情報を特定する。
プロセッサ32は、特定した複数の設問識別情報のうち、1つの設問識別情報を任意に選択する。
プロセッサ32は、選択した対象設問識別情報に関連付けられた設問コンテンツ情報をクライアント装置10に送信する。
これにり、クイズにエントリした医療従事者の医療科目及び得意科目の少なくとも1つに応じて設問が変わるので、医療従事者に提示される設問のランダム性が向上する。これにより、クイズの趣向性が向上する。その結果、知識の習得を継続する動機付けを医療従事者に与えることができる。
【0258】
バッジ情報は、ユーザに対して複数付与されても良い。例えば、複数のバッジ情報は、以下の少なくとも1つを含む。
・設問科目毎の成績に応じたバッジ情報
・専門科目毎の成績に応じたバッジ情報
【0259】
本実施形態では、図9に示すように、設問及び解答の組合せ毎にクライアント装置10及びサーバ30が通信する例を示したが、本実施形態の範囲は、これに限られない。
本実施形態は、ステップS230において、サーバ30が所定の出題数分の設問コンテンツ情報をクライアント装置10に送信する例にも適用可能である。
この場合、クライアント装置10は、全ての設問について、ステップS231~S232を実行する。
【0260】
本実施形態では、設問の難易度が予め定められている例を示したが、本実施形態の範囲はこれに限られない。本実施形態は、クイズの結果に応じて設問の難易度が変化する例にも適応可能である。
例えば、プロセッサ32は、ステップS134(図8)において、設問情報データベース(図5)を参照して、ステップS230で特定された複数の設問識別情報に関連付けられたレコードを特定する。
プロセッサ32は、ステップS231の判定結果(例えば、正解と判定されたプレイヤ数)を参照して、特定したレコードの「難易度」フィールドの値を更新する。
【0261】
本実施形態では、クイズの成績に応じて、報酬がプレイヤに付与される例を示したが、本実施形態の範囲は、これに限られない。
本実施形態は、報酬の付与条件を満たす場合に限りプレイヤに報酬が付与される例にも適用可能である。
例えば、プレイヤが付与条件(一例として、プレイヤに予め付与されたチケットの使用)を満たす場合、当該プレイヤに対して、クイズの成績に応じた報酬が付与される。この場合、付与条件を満たさないプレイヤについては、スコアは計算されるが、報酬は付与されない。
【0262】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例1は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0263】
1 :情報処理システム
10 :クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
図1
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