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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】軌条運搬車
(51)【国際特許分類】
   B61D 15/02 20060101AFI20240725BHJP
   B66C 23/36 20060101ALI20240725BHJP
   B66C 23/78 20060101ALI20240725BHJP
   B61D 15/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
B61D15/02
B66C23/36 D
B66C23/78 E
B61D15/00 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021036892
(22)【出願日】2021-03-09
(65)【公開番号】P2022137393
(43)【公開日】2022-09-22
【審査請求日】2023-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】512036465
【氏名又は名称】内田産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(72)【発明者】
【氏名】内田 晴久
【審査官】長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-156500(JP,A)
【文献】特開2003-118976(JP,A)
【文献】特開平11-335080(JP,A)
【文献】特開2010-001097(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1273317(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0271865(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61D 15/02
B66C 23/36
B66C 23/78
B61D 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
45度又はそれ以上の勾配を有する傾斜地に敷設された軌条上を走行するものであり、前記軌条上を転輪する車輪が設けられた台車と、前記台車上に設けられたクレーンとを備える軌条運搬車であって、
前記台車の走行駆動源が、前記クレーンとともに前記台車上に設けられており、
前記軌条の両側に配置されるとともに、前記傾斜地と前記クレーンとの間に介在して該クレーンを支持する一対のメインアウトリガと、
前記メインアウトリガの前方又は後方の少なくとも一方に配置されるとともに、前記傾斜地と前記クレーンとの間に介在して該クレーンを支持する補助アウトリガと、
油圧ポンプにより動作されて、前方に向かって前記補助アウトリガを傾かせる傾倒機構とを備えることを特徴とする軌条運搬車。
【請求項2】
前記補助アウトリガが、前記メインアウトリガの前方及び後方それぞれにおいて前記軌条の両側に設けられていることを特徴とする請求項記載の軌条運搬車。
【請求項3】
前記一対のメインアウトリガ及び前記補助アウトリガが、回転可能且つ伸縮可能なものであり、互いに独立して制御されることを特徴とする請求項又は記載の軌条運搬車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、山林等の傾斜地に敷設された軌条上を走行して物品や人間を運搬するための軌条運搬車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の軌条運搬車は、特許文献1に示されるように、クレーンが載せられたクレーン台車と、このクレーン台車とは別の動力車とを備え、動力車によってクレーン台車を牽引しながら傾斜地を上るように構成されたものがある。
【0003】
ところが、このような構成であると、動力車を操縦して例えば荷物を運搬していると、すぐにはクレーンを使用することができないし、逆に、クレーンを操縦して例えば荷物の吊り下げ作業をしていると、すぐには別の場所に移動することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-118976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題を一挙に解決すべくなされたものであって、傾斜地での作業性をこれまで以上に向上させることをその主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明に係る軌条運搬車は、傾斜地に敷設された軌条上を走行するものであり、前記軌条上を転輪する車輪が設けられた台車と、前記台車上に設けられたクレーンとを備える軌条運搬車であって、前記台車の走行駆動源が、前記クレーンとともに前記台車上に設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
このように構成された軌条運搬車によれば、走行駆動源がクレーンとともに台車に設けられているので、この台車が、背景技術で述べたクレーン台車としても動力車としても働く。これにより、作業者は、この台車上でクレーン及び台車の双方を操縦することができるので、クレーンを使用してからすぐに台車を移動させたり、台車を移動させてからすぐにクレーンを使用したりすることができ、傾斜地での作業性をこれまで以上に向上させることが可能となる。
【0008】
ところで、クレーンの性能を上げるためにはクレーンの自重を重くすることが考えられるが、そうすると、走行駆動源に必要な駆動力が大きくなったり、軌条にも大きな負担がかかったりするという問題が生じる。
そこで、前記軌条の両側に配置されるとともに、傾斜地と前記クレーンとの間に介在して該クレーンを支持する一対のメインアウトリガと、前記メインアウトリガの前方又は後方の少なくとも一方に配置されるとともに、傾斜地と前記クレーンとの間に介在して該クレーンを支持する補助アウトリガとをさらに備えることが好ましい。
このような構成であれば、メインアウトリガとは別に少なくとも1つの補助アウトリガが設けられているので、クレーンの自重の増大を抑えつつ、クレーンの性能を上げることができる。
【0009】
クレーンの性能のさらなる向上を図るためには、前記補助アウトリガが、前記メインアウトリガの前方及び後方それぞれにおいて前記軌条の両側に設けられていることが好ましい。
【0010】
山林等の傾斜地は、例えば敷設した軌条の左側と右側とでも傾斜が異なる場合があるし、軌条の前方と後方とでも傾斜が異なる場合がある。
そこで、様々な傾斜地においてメインアウトリガや補助アウトリガをより短時間で適切に設置できるようにするためには、前記一対のメインアウトリガ及び前記補助アウトリガが、回転可能且つ伸縮可能なものであり、互いに独立して制御されることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
このように構成した本発明に係る軌条運搬車によれば、傾斜地での作業性をこれまで以上に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係る軌条運搬車を示す模式図。
図2】同実施形態における傾斜地に移動させた軌条運搬車を示す模式図。
図3】同実施形態においてクレーンを持ち上げる動作を説明する模式図。
図4】同実施形態においてメインアウトリガを着地させる動作を説明する模式図。
図5】同実施形態において補助アウトリガを起立させる動作を説明する模式図。
図6】同実施形態において補助アウトリガを着地させる動作を説明する模式図。
図7】別の実施形態において補助アウトリガを着地させる動作を説明する模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態について各図を参照しながら説明する。
【0014】
本実施形態の軌条運搬車100は、山林等の傾斜地に設置されて例えば木材等の物品や人員を運搬するためのものであって、具体的には図1に示すように、軌条R上を走行する台車10と、台車10上に設けられたクレーン20と、台車10を走行移動させる走行駆動源30とを備えている。
【0015】
台車10は、本軌条運搬車100の作業者Aが乗り込む台車本体11と、台車本体11の下面に設けられて軌条R上を転輪する車輪12と、作業者Aが着席する操縦席13とを備えている。
【0016】
クレーン20は、例えば木材等の物品(荷物)を吊り下げて運ぶものであり、台車本体11の上面に設けられた台座部21と、台座部21に旋回可能に支持されるとともに起立姿勢と倒伏姿勢との間で起伏可能なブーム22と、ブーム22の先端部に例えばワイヤロープを介して取り付けられたフック23とを有している。なお、このクレーン20には、ブーム22を旋回させる旋回レバーや、ブーム22を起伏させる起伏レバーや、フック23を昇降させる昇降レバーなど、種々のクレーン操作部24が設けられている。
【0017】
走行駆動源30は、例えばガソリン式やディーゼル式のエンジンやクラッチ等の伝達機構(不図示)を備え、車輪12に動力を伝達するものである。本実施形態の走行駆動源30は、ケーシング31内に収容されており、このケーシング31には例えば前後進切替用操作レバーや、エンジン出力を制御するアクセル操作レバーなど、種々の走行用操作部32が設けられている。
【0018】
そして、この走行駆動源30は、図1に示すように、上述したクレーン20とともに台車10上に設けられている。すなわち、本実施形態の走行駆動源30は、クレーン20と一体的に傾斜地Zを上り下りするものであり、言い換えればクレーン20と分離しては移動させることができないものである。
【0019】
より具体的に説明すると、この走行駆動源30は、クレーン20との間で上述した操縦席13を挟む位置に設けられており、かかる配置により、1つの操縦席13を、走行駆動源30による軌条運搬車100の操縦と、クレーン20の操縦とに兼用することができる。なお、操縦席13は、走行駆動源30を向いて着席することもでき、クレーン20を向いて着席することもできるよう、回転可能に支持されて座席の向きを変更可能なものである。
【0020】
続いて、上述した軌条運搬車100を用いて傾斜地Zにクレーン20を設置する動作及びこの設置動作に資する構成について説明する。なお、以下では、軌条運搬車100が傾斜地Zを登る方向を前方とし、降りる方向を後方とし、前後方向と直交する方向(すなわち、軌条Rの幅方向)を左右方向とする。
【0021】
まず、図2に示すように、作業者Aが走行用操作部32を操作して軌条運搬車100を、例えば45度又はそれ以上の勾配の急傾斜地Zの所望の場所まで移動させる。ただし、本軌条運搬車100が用いられる傾斜地Zの勾配は、45度以上に限定されるものではなく、45度未満の傾斜地Zに本軌条運搬車100を用いても構わない。
【0022】
ここで、本実施形態の軌条運搬車100は、図2及び図3に示すように、台車10とクレーン20との間に介在して、クレーン20を前方に向かって傾かせる傾倒支持機構40を備えている。
【0023】
具体的にこの傾倒支持機構40は、図3に示すように、左右方向に延びるとともにクレーン20の前方下部を回転可能に支持する軸部材41と、クレーン20の例えば後方下部を持ち上げるリフト部42とを備え、リフト部42がクレーン20の後方下部を持ち上げることで、クレーン20全体が軸部材41周りに回転して前方に傾くように構成されている。なお、ここでのリフト部42は、油圧ポンプPにより動作するシリンダを利用したものであり、この油圧ポンプPは、上述した走行駆動源30とともにケーシング31内に収容されている。
【0024】
本実施形態では、図3に示すように、上述した傾倒支持機構40によりクレーン20を前方に傾かせると、これに連動して、クレーン20を支持するメインアウトリガ50が前方に傾くように構成されている。
【0025】
より具体的に説明すると、メインアウトリガ50は、クレーン20の左右両側それぞれに設けられた柱状のものであり、この実施形態ではクレーン20に対して一体的に取り付けられている。これにより、一対のメインアウトリガ50は、傾倒支持機構40によるクレーン20の傾きに連動して前方に傾くことになる。ただし、メインアウトリガ50としては、必ずしもクレーン20と連動する必要はなく、クレーン20とは独立して前方に傾くものであっても構わない。
【0026】
これらのメインアウトリガ50は、クレーン20と傾斜地Zとの間に介在してクレーン20を支持するものであり、回転可能且つ伸縮可能なものである。具体的にこのメインアウトリガ50は、例えば柱状の外殻部51と、この外殻部51の内側に収容されて外殻から下方に伸びる柱状の伸長部52とを有している。また、本実施形態のメインアウトリガ50は、左右方向にクレーン20から離れる向きに張り出し可能に構成されている。
【0027】
こうしたメインアウトリガ50の下方への伸長動作や左右方向への張り出し動作は、上述した油圧ポンプPを利用したシリンダによるものであり、ここでは一対のメインアウトリガ50が、それぞれ互いに独立して制御可能に構成されている。
【0028】
上述した構成において、作業者Aは、上述したように軌条運搬車100を急傾斜地Zの所望の場所に移動させた後、図3に示すように、上述した傾倒支持機構40によりクレーン20を前方に傾かせるとともに、これと連動してメインアウトリガ50を前方に傾かせて起立させる。ここでは、一対のメインアウトリガ50を互いに平行に且つ鉛直方向に沿って起立させている。
【0029】
このようにしてメインアウトリガ50を起立させた後、作業者Aは、図4に示すように、メインアウトリガ50を鉛直下方に伸ばす。ここでは、傾斜地Zに埋設した土台Bにメインアウトリガ50の伸長部52を着地させており、これによりメインアウトリガ50が、傾斜地Zとクレーン20との間に介在して、クレーン20を支持する。
なお、メインアウトリガ50を鉛直下方に伸ばす前に、左右両側又は片側のメインアウトリガ50を水平方向に張り出させても構わない。
【0030】
さらに本実施形態の軌条運搬車100は、図5、6等に示すように、メインアウトリガ50とは別に少なくとも1本の補助アウトリガ60と、台車10と補助アウトリガ60との間に介在して、補助アウトリガ60を前方に向かって傾かせる傾倒機構70、80を備えている。
【0031】
補助アウトリガ60は、ここではクレーン20の周囲の複数箇所に設けられた柱状のものであり、具体的には、メインアウトリガ50の前方における左右両側と、メインアウトリガ50の後方における左右両側に設けられている。
【0032】
これらの補助アウトリガ60は、クレーン20と傾斜地Zとの間に介在してクレーン20を支持するものであり、回転可能且つ伸縮可能なものである。具体的にこの補助アウトリガ60は、例えば柱状の外殻部61と、この外殻部61の内側に収容されて外殻から下方に伸びる柱状の伸長部62とを有している。また、本実施形態の補助アウトリガ60は、左右方向にクレーン20から離れる向きに張り出し可能に構成されている。
【0033】
こうした補助アウトリガ60の下方への伸長動作や左右方向への張り出し動作は、上述した油圧ポンプPを利用したシリンダによるものであり、ここでは複数本の補助アウトリガ60が、それぞれ互いに独立して制御可能に構成されている。
【0034】
傾倒機構70、80は、図4及び図5に示すように、複数本の補助アウトリガ60それぞれに対して設けられており、複数本の補助アウトリガ60を互いに独立して回転可能にしてある。なお、以下では、前方に位置する補助アウトリガ60を前方に向かって傾かせる傾倒機構70を第1傾倒機構70と言い、後方に位置する補助アウトリガ60を前方に向かって傾かせる傾倒機構80を第2傾倒機構80という。
【0035】
第1傾倒機構70は、前方の補助アウトリガ60の下部を回転可能に支持する軸部材71と、この補助アウトリガ60の下部よりも上方を前方に押し出す押出部72とを備え、押出部72が補助アウトリガ60の下部よりも上方を押し倒すことで、補助アウトリガ60が軸部材71周りに回転して前方に傾くように構成されている。なお、ここでの押圧部は、上述した油圧ポンプPにより動作するシリンダを利用したものである。
【0036】
第2傾倒機構80は、後方の補助アウトリガ60の下部を回転可能に支持する軸部材81と、この補助アウトリガ60の下部よりも上方を前方に引き寄せる引寄部82とを備え、引寄部82が補助アウトリガ60の下部よりも上方を引き寄せることで、補助アウトリガ60が軸部材81周りに回転して前方に傾くように構成されている。なお、ここでの引寄部82は、上述した油圧ポンプPにより動作するシリンダを利用したものである。
【0037】
上述した構成において、作業者Aは、上述したようにメインアウトリガ50によりクレーン20を支持させた後、図5に示すように、上述した第1傾倒機構70及び第2傾倒機構80により補助アウトリガ60それぞれを前方に傾かせて起立させる。ここでは、複数本の補助アウトリガ60をそれぞれ互いに平行に且つ鉛直方向に沿って起立させている。
【0038】
このようにして補助アウトリガ60を起立させた後、作業者Aは、図6に示すように、補助アウトリガ60それぞれを鉛直下方に伸ばす。ここでは、傾斜地Zに埋設した土台Bに補助アウトリガ60の伸長部62を着地させており、これにより補助アウトリガ60が、傾斜地Zとクレーン20との間に介在して、クレーン20を支持する。
なお、補助アウトリガ60を鉛直下方に伸ばす前に、1又は複数の補助アウトリガ60を水平方向に張り出させても構わない。
【0039】
上述した設置動作により、本実施形態のクレーン20は、メインアウトリガ50及び補助アウトリガ60に支持された状態で急傾斜地Zに設置される。
【0040】
このように構成された軌条運搬車100によれば、走行駆動源30がクレーン20とともに台車10に設けられているので、この台車10が、クレーン20を載せたクレーン台車としても働き、クレーン20を移動させる動力車としても働く。
これにより、作業者Aは、この台車10上でクレーン20及び台車10の双方を操縦することができるので、クレーン20を使用してからすぐに台車10を移動させたり、台車10を移動させてからすぐにクレーン20を使用したりすることができ、傾斜地Zでの作業性をこれまで以上に向上させることが可能となる。
【0041】
また、メインアウトリガ50とは別に、複数本の補助アウトリガ60を設けているので、クレーン20の自重を増大させることなく或いは自重の増大を抑えつつ、クレーン20の性能を上げることができる。
【0042】
さらに、一対のメインアウトリガ50及び複数本の補助アウトリガ60それぞれが、互いに独立して制御されるので、例えば敷設した軌条Rの左側と右側とで傾斜が異なる山林等、様々な傾斜地Zにおいてメインアウトリガ50や補助アウトリガ60をより短時間で適切に設置することができる。
【0043】
なお、本発明は前記実施形態に限られたものではない。
【0044】
例えば、前記実施形態では、メインアウトリガ50や複数本の補助アウトリガ60を互いに平行に且つ鉛直方向に沿って起立させていたが、図7に示すように、メインアウトリガや複数本の補助アウトリガの一部又は全部が、別のメインアウトリガや補助アウトリガとは平行でなくても良いし、鉛直方向に対して傾斜させても良い。
【0045】
また、前記実施形態では、クレーン20の前後左右それぞれに合計4本の補助アウトリガ60を設けて4本を設置させていたが、必ずしも4本の補助アウトリガ60を設置させる必要はないし、補助アウトリガ60の本数もこれに限らず、4本より多くても少なくても良い。
【0046】
さらに、前記実施形態では、メインアウトリガ50や補助アウトリガ60を油圧ポンプPにより動かす態様を説明したが、例えば電動又は手動でメインアウトリガ50や補助アウトリガ60を動かすようにしても良い。
【0047】
加えて、前記実施形態では、操縦席13が向きを変更できるものであったが、必ずしもこの構成に限らず、種々のタイプの操縦席を適用して構わない。
【0048】
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や組み合わせを行っても構わない。
【符号の説明】
【0049】
100・・・軌条運搬車
Z ・・・傾斜地
R ・・・軌条
10 ・・・台車
11 ・・・台車本体
12 ・・・車輪
13 ・・・操縦席
20 ・・・クレーン
30 ・・・走行駆動源
40 ・・・傾倒支持機構
50 ・・・メインアウトリガ
60 ・・・補助アウトリガ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7