IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ザ・ボーイング・カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】航空機改造マーケットプレイス
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20240725BHJP
   B64F 5/10 20170101ALI20240725BHJP
【FI】
G06Q50/04
B64F5/10
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019198372
(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公開番号】P2020098577
(43)【公開日】2020-06-25
【審査請求日】2022-10-26
(31)【優先権主張番号】62/753,914
(32)【優先日】2018-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/573,486
(32)【優先日】2019-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/573,526
(32)【優先日】2019-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/573,572
(32)【優先日】2019-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】フェイヒィ, パトリック シー.
(72)【発明者】
【氏名】ギリー, シェルダン ディー.
(72)【発明者】
【氏名】バウ, マーク エー.
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-027064(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0066461(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0158955(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0297439(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0061174(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
B64F 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機の改造を管理するための方法であって、前記方法は、アクセスマネージャを含む改造マーケットプレイスのシステムによって実行され、
前記アクセスマネージャにおいて、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた改造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクを確立することであって、前記顧客情報データベースが、前記ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む、顧客情報データベースとのリンクを確立することと、
前記アクセスマネージャにおいて、前記ユーザに関連付けられた前記識別情報を使用して、前記ユーザが前記改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することと、
前記アクセスマネージャにおいて、前記ユーザが前記改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているという判定に応じて、航空機製品情報を包含するエンジニアリングデータベースとのリンクを確立することと、
前記アクセスマネージャにおいて、前記ユーザに関連付けられた前記顧客情報に基づき、前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、前記エンジニアリングデータベース内の前記航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供することとを含む、方法であって、
前記ユーザが前記改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、
前記開始入力の受信に応じて、認可データベースとのリンクを確立することと、
前記ユーザに関連付けられた前記識別情報及び前記ユーザに関連付けられた前記認可データベース内の認可情報に基づいて、前記改造マーケットプレイスをホスティングする法人との間に有効ライセンスを有している顧客に前記ユーザが関連付けられているかどうかを判定することと、
前記顧客は前記有効ライセンスを有していないという判定に応じて、前記改造マーケットプレイスへのアクセスを拒否することと、
前記法人との間に前記有効ライセンスを有している前記顧客に前記ユーザが関連付けられているという判定に応じて、売掛金勘定システムとのリンクを確立することと、
前記顧客に関連付けられた前記売掛金勘定システム内の信用情報に基づいて、前記顧客の信用度が閾値基準に合致するかどうかを判定することとを含む、方法。
【請求項2】
前記システムが、改装マネージャをさらに含み、前記方法は、
前記改装マネージャにおいて、前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組を選択するユーザ入力を受信することと、
前記改装マネージャにおいて、前記ユーザによって選択された前記航空機の組に基づいて、前記改造マーケットプレイスにおける前記ユーザのエクスペリエンスをカスタマイズすることとを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、前記航空機製品情報への前記選択されたアクセスレベルを提供することが、
前記顧客情報データベースから前記顧客情報を読み出すことであって、前記顧客情報が、前記ユーザに関連付けられた顧客タイプと所有者ステータスの少なくとも一方を含む、前記顧客情報を読み出すことと、
前記エンジニアリングデータベース内の前記航空機製品情報の一部分にアクセスすることだけが前記ユーザに許可されるように、前記ユーザに関連付けられた前記顧客タイプと前記所有者ステータスの前記少なくとも一方に基づいて、前記ユーザのアクセスを前記選択されたアクセスレベルに制限することとを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、前記航空機製品情報への前記選択されたアクセスレベルを提供することが、
前記ユーザに関連付けられた前記顧客情報に基づいて、前記ユーザに関連付けられた航空機群を特定することであって、前記選択されたアクセスレベルにより、前記航空機群に関連する前記航空機製品情報の一部分へのアクセスだけが許可される、航空機群を特定することを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記所有者ステータスは、前記航空機群を所有する顧客に前記ユーザが関連付けられているかどうかを示し、前記ユーザに提供されうるカートオプションの数が、前記顧客が前記航空機群を所有しているかどうかに基づいて制限され、前記カートオプションは、購入オプション、確定提案オプション、及び概要オプションを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記システムが、有効性マネージャをさらに含み、記方法は、
前記有効性マネージャにおいて、前記顧客情報に基づいて、前記ユーザに関連する複数の航空機を特定することと、
前記有効性マネージャにおいて、前記グラフィカルユーザインターフェースに、前記ユーザが前記複数の航空機から改造される航空機の組を選択することを可能にする有効性セレクタを表示することであって、前記有効性セレクタは、前記複数の航空機中の各航空機に関する有効性情報へのアクセスを提供する、有効性セレクタを表示することとを更に含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザが前記改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、
前記信用度が前記閾値基準に合致しない場合に、前記改造マーケットプレイスへのアクセスを拒否することを更に含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザが前記改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、
前記顧客の前記信用度は前記閾値基準に合致するという判定に応じて、前記顧客に関連付けられた前記信用度が、前記改造マーケットプレイスを通じて購入が行われる場合に前払金が必要であることを示すかどうかを判定することと、
前記信用度は前記前払金が必要であることを示しているという判定に応じて、前記ユーザが最終購入契約を締結するのに使用される、前払金情報を算出することとを更に含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザが前記改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、
購入権限付与フィルタ、製品アクセスフィルタ、又は業務シナリオフィルタのうちの少なくとも1つを使用して、前記ユーザに提供される前記選択されたアクセスレベルを決定することを含み、
前記購入権限付与フィルタは、前記ユーザが関連付けられている顧客の所有者ステータスに基づいて、前記ユーザに提供されうるフィーチャを制限し、
前記製品アクセスフィルタは、前記顧客の顧客タイプに基づいて、前記ユーザに提供されうるフィーチャを制限し、
前記業務シナリオフィルタは、どの種類の業務シナリオが前記顧客に適用可能であるかを判定するために使用される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザの前記エクスペリエンスをカスタマイズすることが、
前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、フィーチャ選択を受信することと、
前記フィーチャ選択の受信に応じて、顧客情報データベース、エンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、契約データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの少なくとも1つから、対応する情報を読み出すことと、
読み出された前記対応する情報に基づいて、前記フィーチャ選択が選択された前記航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機に既に組み込まれたフィーチャを含むかどうかを判定することとを含む、請求項2および請求項2を引用する場合の請求項3から9のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザの前記エクスペリエンスをカスタマイズすることが、
前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、前記フィーチャは前記航空機の組のうちの前記少なくとも1つの航空機に既に組み込まれていると、前記ユーザに注意喚起することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザの前記エクスペリエンスをカスタマイズすることが、
前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、フィーチャ選択を受信することと、
選択された前記航空機の組に含まれる航空機の数に基づいて、前記フィーチャ選択に関する合計金額情報を自動的に生成することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
航空機に対する改造を管理するためのシステムであって、
ディスプレイシステム上に表示されるグラフィカルユーザインターフェースと、
前記グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザに提示される改造マーケットプレイスとを備え、前記改造マーケットプレイスが、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行するよう動作可能であり、かつ
アクセスマネージャであって、前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて前記ユーザによってキーインされた前記改造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、前記ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む顧客情報データベースとのリンクを確立し、前記ユーザに関連付けられた前記識別情報を使用して、前記ユーザが前記改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定し、前記ユーザが前記改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているという判定に応じて、航空機製品情報を包含する複数のデータシステムのうちの少なくとも1つのデータシステムとのリンクを確立し、かつ前記ユーザに関連付けられた前記顧客情報に基づき、前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、前記航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供する、アクセスマネージャ、及び
前記グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組を選択するユーザ入力を受信する改装マネージャであって、選択された前記航空機の組に基づいて前記改造マーケットプレイスにおける前記ユーザのエクスペリエンスをカスタマイズする、改装マネージャを備える、
システム。
【請求項14】
前記改造マーケットプレイスがレイアウトツールを更に備え、前記レイアウトツールは、双方向内装レイアウトと双方向フライトデッキレイアウトであって、航空機の内装と前記航空機のフライトデッキの少なくとも一方に関して前記ユーザがフィーチャ選択を行うことをそれぞれ可能にする双方向内装レイアウトと双方向フライトデッキレイアウトの、少なくとも一方を提示する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記改造マーケットプレイスが、
航空機の望ましい重量変更に基づいて前記ユーザがフィーチャ選択を行うことを可能にする、重量変更マネージャであって、前記望ましい重量変更が要件に合致するかどうかを判定するために、重量要件情報と、重量データシステムから取得される運用自重情報とを使用する、重量変更マネージャを更に備える、請求項13に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して航空機に対する改造を管理することに関し、より詳細には、ユーザが航空機に対して改造を行う権限を有しているかどうかを判定し、この仮想航空機マーケットプレイスを通じたかかる改造の発注を管理する、仮想航空機マーケットプレイスを提供するための、方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
複雑な製品の発注及び購買は、多くの場合、所望よりも時間のかかる、困難なものである。例えば、複雑な製品(飛行機など)向けに改装フィーチャを発注し、又は航空機向けの新規構成を構築するには、顧客が大量の静的文書(製品カタログ、要件書、サービスブリテン、及びその他の種類の文書など)を隅々まで調べることが必要になりうる。現在使用されている一部のeコマースシステムは、顧客が製品に関する静的な文書及び資料をオンラインで閲覧することを可能にし、製品のオンライン購入も可能にしている。この種のeコマースは、多くの場合、商取引を行うために企業間で使用される。しかし、このようなeコマースシステムは、望ましいレベルのスピード及び効率を伴って製品を発注し、購入を行う方策を顧客に提供することが、可能ではないこともある。例えば、このようなeコマースシステムでは、顧客が、製品について十分な情報を得た上で決定を下すために所望よりも多くの時間を費やすことが、必要になりうる。更に、このようなシステムは、汎用的な発注・購入エクスペリエンスを提供しうるが、顧客ごとのニーズ及び事業戦略を弁別することは可能ではないことがある。ゆえに、顧客エクスペリエンスを向上させるためのシステム及び方法が求められている。
【発明の概要】
【0003】
例示的な一実施形態では、航空機に対する改造を管理するための方法が提供される。グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた改造マーケットプレイスの開始入力(launch input)の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクが確立される。顧客情報データベースは、ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む。ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかについて、判定が下される。ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているという判定に応じて、航空機製品情報を包含するエンジニアリングデータベースとのリンクが確立される。ユーザに関連付けられた顧客情報に基づき、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、エンジニアリングデータベース内の航空機製品情報への選択されたアクセスレベルが提供される。
【0004】
別の例示的な実施形態では、航空機の改造を管理するための方法が提供される。グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた改造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクが確立される。顧客情報データベースは、ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む。ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかについて、判定が下される。ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているという判定に応じて、航空機製品情報を包含する複数のデータシステムのうちの少なくとも1つのデータシステムとのリンクが確立される。ユーザに関連付けられた顧客情報に基づき、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機製品情報への選択されたアクセスレベルが提供される。航空機の組を選択するユーザ入力が、グラフィカルユーザインターフェースを通じて受信される。この航空機の組を改造するためのフィーチャ選択が、グラフィカルユーザインターフェースを通じて受信される。フィーチャ選択の受信に応じて、複数のデータシステムのうちの少なくとも1つのデータシステムから対応する情報が読み出される。読み出された対応する情報に基づいて、フィーチャ選択が選択された航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機に既に組み込まれたフィーチャを含むかどうかについて、判定が下される。ユーザは、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機にかかるフィーチャは既に組み込まれていると、注意喚起される。
【0005】
更に別の例示的な実施形態では、航空機に対する改造を管理するためのシステムが提供される。このシステムは、ディスプレイシステム上に表示されるグラフィカルユーザインターフェースと、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザに提示される改造マーケットプレイスとを含む。改造マーケットプレイスは、アクセスマネージャ及び改装マネージャを備える。アクセスマネージャは、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた改造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクを確立する。顧客情報データベースは、ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む。アクセスマネージャは、ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定する。アクセスマネージャは、ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているという判定に応じて、航空機製品情報を包含する複数のデータシステムのうちの少なくとも1つのデータシステムとのリンクを確立する。アクセスマネージャは、ユーザに関連付けられた顧客情報に基づき、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供する。改装マネージャは、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組を選択するユーザ入力を受信し、選択された航空機の組に基づいて改造マーケットプレイスにおけるユーザのエクスペリエンスをカスタマイズする。
【0006】
これらの特徴及び機能は、本開示の様々な実施形態で個別に実現可能であるか、又は、以下の説明及び図面を参照して更なる詳細が理解されうる更に別の実施形態において組み合わされうる。
【0007】
例示的な実施形態の特性と考えられる新規な特徴は、付随する特許請求の範囲に明記される。しかし、添付図面と併せて本開示の例示的な実施形態についての以下の詳細説明を読むことによって、例示的な実施形態だけでなく、かかる実施形態の好ましい使用モード、更なる目的、及び特徴が、最もよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイスのブロック図である。
図2】例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイスにおける改造マーケットプレイスのより詳細なブロック図である。
図3】例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイスにおける製造マーケットプレイスのより詳細なブロック図である。
図4】例示的な実施形態による、仮想航空機マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図5】例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図6】例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図7】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図8】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図9】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図10】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図11】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図12】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図13】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図14】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図15】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図16】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図17】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図18】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図19】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図20】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図21】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図22】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図23】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図24】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図25】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図26】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図27】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図28】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図29】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図30】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図31】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図32】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図33】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図34】例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの別の図である。
図35】例示的な一実施形態による、シミュレーションマーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図36】例示的な一実施形態による、シミュレーションマーケットプレイスのコールアウトウインドウを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図37】例示的な一実施形態による、シミュレーションマーケットプレイスのコールアウトウインドウを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図38】例示的な一実施形態による、シミュレーションマーケットプレイスのコールアウトウインドウを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図39】例示的な一実施形態による、シミュレーションマーケットプレイスのコールアウトウインドウを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図40】例示的な一実施形態による、航空機に対する改造を管理するためのプロセスのフロー図である。
図41】例示的な一実施形態による、航空機に対する改造を管理するためのプロセスのフロー図である。
図42】例示的な一実施形態による、航空機に対する改造を管理するためのプロセスのフロー図である。
図43】例示的な一実施形態による、航空機に対する改造を管理するためのプロセスのフロー図である。
図44】例示的な一実施形態による、航空機に対する改造を管理するためのプロセスのフロー図である。
図45】例示的な一実施形態による、新たな航空機の構成の構築を管理するためのプロセスのフロー図である。
図46】例示的な一実施形態による、新たな航空機の構成の構築を管理するためのプロセスのフロー図である。
図47】例示的な一実施形態による、グラフィカルユーザインターフェースを通じて航空機に対する改造を管理するためのプロセスのフロー図である。
図48】例示的な一実施形態による、グラフィカルユーザインターフェースを通じて航空機に対する改造を管理するためのプロセスのフロー図である。
図49】例示的な一実施形態による、データ処理システムのブロック図である。
図50】例示的な一実施形態による、航空機の製造・保守方法のブロック図である。
図51】例示的な一実施形態による、航空機のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
後述する例示的な実施形態は、航空機の構成に関連する、様々な方法及びシステムを提供するものである。詳細には、例示的な実施形態は、仮想航空機マーケットプレイスにおいて、既に使用されている航空機を改造し、既に発注された新たな航空機を構成し、購入する航空機を事前構成するための、方法及び装置を提供する。例えば、後述する例示的な実施形態は、航空機製造業者が様々な航空機に関して提供した航空機製品情報を包含するエンジニアリングデータベースにユーザがアクセスすることを可能にする、改造マーケットプレイスを提供する。この航空機製品情報は、例えば、ある1つの航空機向けに提供されうる改造を特定する、改造情報を含む。改造マーケットプレイスにより、認証ユーザだけがかかる改造情報へのアクセスを許可されることが、確実になる。後述する例示的な実施形態は、ユーザが新たな航空機の製造上のオプションを検討すること、又は新たな航空機を事前構成することを可能にする、製造マーケットプレイスも提供する。
【0010】
ここで図を参照するに、図1は、例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイス100のブロック図である。仮想航空機マーケットプレイス100は、ユーザが既存の航空機と新たな航空機の両方をカスタマイズすることを可能にする、総合的な仮想環境である。この総合的仮想環境は、任意の数の、個別の又は一体化された仮想環境を含みうる。仮想航空機マーケットプレイス100は、例えば、改造マーケットプレイス102、製造マーケットプレイス104、シミュレーションマーケットプレイス105、又はこれらの組み合わせを含みうる。
【0011】
改造マーケットプレイス102と製造マーケットプレイス104は、別個かつ単独で存在することも、一体化されることにより協働的に機能することもある。シミュレーションマーケットプレイス105は、改造マーケットプレイス102及び製造マーケットプレイス104とは別に、単独で存在する。しかし、他の実施例においては、改造マーケットプレイス102とシミュレーションマーケットプレイス105とが一体化されても、製造マーケットプレイス104とシミュレーションマーケットプレイス105とが一体化されても、3つ全ての組み合わせが一体化されてもよい。
【0012】
仮想航空機マーケットプレイス100、改造マーケットプレイス102、製造マーケットプレイス104、及びシミュレーションマーケットプレイス105の各々は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせを使用して実装されうる。ソフトウェアが使用される場合、仮想航空機マーケットプレイス100、改造マーケットプレイス102、製造マーケットプレイス104、及びシミュレーションマーケットプレイス105の各々によって実施される工程は、限定するわけではないが例としては、プロセッサユニットで実行されるよう設定されたプログラムコードを使用して、実装されうる。ファームウェアが使用される場合、仮想航空機マーケットプレイス100、改造マーケットプレイス102、製造マーケットプレイス104、及びシミュレーションマーケットプレイス105の各々によって実施される工程は、限定するわけではないが例としては、プロセッサユニットで実行されるよう固定記憶域に記憶されたプログラムコード及びデータを使用して、実装されうる。
【0013】
ハードウェアが用いられる場合、このハードウェアは、仮想航空機マーケットプレイス100、改造マーケットプレイス102、製造マーケットプレイス104、及びシミュレーションマーケットプレイス105の各々によって実施される工程を実施するよう動作する、一又は複数の回路を含みうる。ハードウェアは、実行形態に応じて、回路システム、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス、又は任意の数の工程を実施するよう構成された、他の何らかの好適な種類のハードウェアデバイス、の形態をとりうる。プログラマブル論理デバイスは、ある種の工程を実施するよう構成されうる。このデバイスは、かかる工程を実施するよう恒久的に構成されても、又は再構成可能であってもよい。プログラマブル論理デバイスは、限定するわけではないが例としては、プログラマブル論理アレイ、プログラマブルアレイ論理、フィールドプログラマブル論理アレイ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は他の何らかの種類のプログラマブルハードウェアデバイス、の形態をとりうる。
【0014】
仮想航空機マーケットプレイス100は、望ましい実行形態に応じて、コンピュータシステム106、クラウドコンピューティングシステム、一連の仮想機械、又はこれらの組み合わせを使用して、実装されうる。一連の仮想機械は、一又は複数の仮想機械を含みうる。下記では、コンピュータシステム106に関連して仮想航空機マーケットプレイス100について説明するが、この説明は、仮想航空機マーケットプレイス100が、追加的又は代替的に、クラウドコンピューティングシステム、一連の仮想機械、又はその両方を使用して実装される場合にも、適応可能でありうる。コンピュータシステム106は、1つのコンピュータ、又は互いに接続されている複数のコンピュータを備えうる。コンピュータシステム106は、1つのコンピュータ、又は互いに接続されている複数のコンピュータを備えうる。
【0015】
仮想航空機マーケットプレイス100は、コンピュータシステム106に接続されているディスプレイシステム110上に表示されるグラフィカルユーザインターフェース108において、ユーザに提示されうる。ディスプレイシステム110は、任意の数の又は任意の組み合わせの、有線の、無線の、光の、若しくはその他の種類の通信リンクを経由して、コンピュータシステム106に接続されうる。ディスプレイシステム110は一又は複数のディスプレイデバイスを含みうる。一部の実施例では、ディスプレイシステム110は、コンピュータシステム106の一部として実装される。一部の実施例では、ディスプレイシステム110は、仮想現実システム又は拡張現実システムを使用して実装される。
【0016】
仮想航空機マーケットプレイス100は、任意の数の通信リンクを使用して、複数のデータシステム112に接続されている。各通信リンクは、有線通信リンク、無線通信リンク、光通信リンク、その他の種類の通信リンク、又はこれらの組み合わせを含みうる。複数のデータシステム112の各データシステムは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせを使用して実装された、データ、データ構造、データ記憶装置、又はこれらの組み合わせの組織化された集合体でありうる。例えば、複数のデータシステム112のうちの1つのデータシステムは、データベース、データリポジトリ、スプレッドシート、表、ファイル、サーバ、サーバ群、クラウド記憶装置、連想メモリ、コンピュータベースのプラットフォーム、インターネットベースのプラットフォーム、他の何らかの種類のデータシステム、又はこれらの組み合わせのうちの、少なくとも1つを含みうる。一又は複数の例では、データシステムは、互いに接続されている複数のサーバ(例えばウェブサーバ、データベースサーバ、ファイルサーバなど)を含む。
【0017】
一又は複数の実施例では、複数のデータシステム112の各々は、コンピュータシステム106内に記憶される。他の実施例では、複数のデータシステム112の各々は、コンピュータシステム106内に記憶されても、コンピュータシステム106の一部として実装されても、コンピュータシステム106に対して遠隔に配置されても、又はこれらの組み合わせでもよい。複数のデータシステム112は、限定するわけではないが例としては、顧客情報データベース114、認可データベース116、エンジニアリングデータベース118、航空機トラッキング設定(ACT)データベース120、重量データシステム122、契約情報データベース124、プロジェクト管理データベース126、売掛金勘定システム128を含みうる。これらのデータベースに記憶される色々な種類の情報については、より詳細に後述する。
【0018】
仮想航空機マーケットプレイス100は、ユーザ136が、法人138によって提供された情報を検討し、分析し、かつ管理することを(ユーザ136がそのようにする権限を有している場合には)可能にする。法人138は、例えば航空機製造業者でありうる。法人138は、仮想航空機マーケットプレイス100を、かつこれにより改造マーケットプレイス102及び製造マーケットプレイス104を、「ホスティングしている(hosting)」と見なされうる。ユーザ136は、法人138の顧客139であることと、法人138の顧客139を代表することのいずれかによって、顧客139に関連付けられる。例えば、ユーザ136は、顧客139の従業員、代理人、又はその他の種類の代表者でありうる。顧客139は、例えば、航空機購入者、航空機所有者、航空機賃貸者、航空機運航者、航空会社、航空運送会社、航空機チャーター会社、航空機リース会社、第三者の航空機の改造施設、又は他の何らかの種類の顧客でありうる。本書における、仮想航空機マーケットプレイス100に関連した「顧客139」への言及は概して、顧客139であるか又は顧客139を代表する「ユーザ136」と互換可能であると見なされうる。例えば、グラフィカルユーザインターフェース108を通じた、顧客139によってキーインされるユーザ入力への言及は概して、グラフィカルユーザインターフェース108を通じた、顧客139であるか又は顧客139を代表するユーザ136によってキーインされるユーザ入力を意味すると、見なされうる。
【0019】
一実施例では、顧客139は、法人138によって提供(例えば製造)されたものでありうる、航空機の組140を所有する。航空機の組140は、一又は複数の航空機(一又は複数の飛行機など)を含みうる。航空機の組140は、複数の航空機を含む場合、航空機群(fleet)と称されうる。改造マーケットプレイス102は、顧客139が、航空機の組140向けの改造を特定することを可能にする。例えば、改造マーケットプレイス102は、顧客139が、航空機の組140の改装のために法人138から提供されうる改造を、特定することを可能にしうる。
【0020】
他の実施例では、顧客139は、航空機の組140に追加される一又は複数の新たな航空機、又は航空機群のうちの最初のものとなる一又は複数の航空機の、購入を試みることが可能である。製造マーケットプレイス104は、顧客139が、新たな航空機のため又は新たな航空機の事前構成のために提供されうる、製造上のオプションを検討することを可能にする。一部の事例においては、顧客139は法人138のリピーター顧客である。他の事例においては、顧客139は新規顧客である。
【0021】
一部の例では、顧客139は、一又は複数のフライトシミュレータ向けのフィーチャの購入を試みている。例えば、顧客139は、フライトトレーニング会社、フライトシミュレータ製造業者、又はフライトトレーニングシミュレータを有する航空会社でありうる。シミュレーションマーケットプレイス105は、顧客139が、フライトシミュレータの購入のために提供されうるフィーチャのオプションを検討することを可能にする。このような実施例では、シミュレーションマーケットプレイス105は、下記の図1及び図2に記載の改造マーケットプレイス102と同じ構成要素の多くを(又は改造マーケットプレイス102と同じ構成要素を)使用して、実装されうる。ある種の例では、シミュレーションマーケットプレイス105と改造マーケットプレイス102とが一体化されうる。更に別の例では、シミュレーションマーケットプレイス105は、改造マーケットプレイス102の一部として実装されうる。一部の実施例では、シミュレーションマーケットプレイス105は、改造マーケットプレイス102とは全く別個のものでありうる。
【0022】
顧客139は、仮想航空機マーケットプレイス100に入る時、仮想航空機マーケットプレイス100へのアクセスを取得するために、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて、入力(例えばユーザネームとパスワード、キー、又はその他のログイン資格情報)をキーインする。顧客139によってキーインされた入力が、顧客情報データベース114に記憶されている対応する識別情報と合致すれば、顧客139は、仮想航空機マーケットプレイス100へのアクセスが許可される。例えば、識別情報142は、顧客139の顧客データベース114内に記憶されうる。
【0023】
識別情報142は、例えばユーザネーム、ユーザパスワード、会社名、会社パスワード、その他の種類のログイン資格情報、セキュリティクリアランス情報、その他の種類の識別情報、又はこれらの組み合わせを含みうる。識別情報142は顧客情報データベース114内に記憶されうる。識別情報142は、顧客139に付与される仮想航空機マーケットプレイス100へのアクセスレベルを決定するために、使用される。顧客139は、仮想航空機マーケットプレイス100内に入ると、改造マーケットプレイス102、製造マーケットプレイス104、又はその両方を選択するための、オプションを得る。
【0024】
図2は、例示的な一実施形態による、図1の改造マーケットプレイス102の概略図である。顧客139が改造マーケットプレイス102において選択を行う際に、改造マーケットプレイス102は、航空機の組140に対する改造を管理するのに使用される情報を読み出すために、複数のデータシステム112と通信する。
【0025】
改造マーケットプレイス102は、アクセスマネージャ200と、有効性(effectivity)マネージャ201と、改装マネージャ202とを含む。このような実施例では、アクセスマネージャ200は、少なくとも顧客情報データベース114、認可データベース116、及び売掛金勘定システム128とのリンクを、確立することが可能である。前述したように、顧客情報データベース114は、法人138の顧客についての識別情報142を記憶している。
【0026】
認可データベース116は、所与の顧客が、法人138との間に適切なライセンスを有しているかどうかを示す、認可情報を記憶している。売掛金勘定システム128は、信用情報を記憶している。一部の例では、売掛金勘定システム128は、一又は複数の信用調査機関に接続されること、及び一又は複数の信用調査機関から情報を読み出すことが、可能である。
【0027】
グラフィカルユーザインターフェース108は、図1の仮想航空機マーケットプレイス100を顧客139に提示する。グラフィカルユーザインターフェース108は、顧客139が、改造マーケットプレイス102又は製造マーケットプレイス104を選択することを可能にする。仮想航空機マーケットプレイス100内でのユーザのエクスペリエンスにおけるいかなる所与の時点でも、グラフィカルユーザインターフェース108は、任意の数のグラフィック制御手段を表示しうる。本書において、グラフィック制御手段は、選択可能な文字、ボタン、アイコン、選択可能な画像、検索ボックス、チェックボックス、ラジオボタン、テキストボックス、スライドバー、又は何らかの方式でユーザによって選択可能又は制御可能な、他の何らかの種類のグラフィック制御手段、という形態をとりうる。例えば、グラフィカルユーザインターフェース108は、顧客139が開始入力204をキーインすることを可能にする、グラフィック制御手段を表示する。このグラフィック制御手段は、選択可能な文字、ボタン、アイコン、選択可能な画像、又は他の何らかのグラフィック制御手段でありうる。
【0028】
アクセスマネージャ200が、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて開始入力204を受信することで、グラフィカルユーザインターフェース108における改造マーケットプレイス102の画面が始動する。更に、アクセスマネージャ200が開始入力204を受信することで、顧客139を認証するため、及び(顧客139が認証された場合には)顧客139に付与されるアクセスレベルをカスタマイズするために実施される、バックエンド工程も始動する。このような実施例では、かかるバックエンド工程は、開始入力204が受信されるとほぼ瞬間的に、ただし改造マーケットプレイス102がグラフィカルユーザインターフェース108に完全に表示される前に、実施される。
【0029】
アクセスマネージャ200は、開始入力204を受信すると、一連のフィルタ203を使用して、顧客139が改造マーケットプレイス102にアクセスすることが許可されているかどうかを判定し、顧客139がどの程度改造マーケットプレイス102を使用しうるかを判定する。一連のフィルタ203は、例えば、ライセンスフィルタ206、信用フィルタ208、製品アクセスフィルタ210、購入権限付与フィルタ212、及び業務シナリオフィルタ214を含む。
【0030】
アクセスマネージャ200は、ライセンスフィルタ206を使用して、顧客137が顧客138との間にライセンスを有しているかどうかを判定する。このような例では、ライセンスフィルタ206は、認可データベース116に記憶された認可情報216を検索することにより、顧客139が法人138との間にライセンスを有しているかどうかを判定するために、顧客139の識別情報142を使用する、顧客139が法人138との間にライセンスを有していない場合、アクセスマネージャ200は、改造マーケットプレイス102へのアクセスを拒否する。法人138との間のライセンスは、通常ライセンスであっても、改造マーケットプレイス102へのある特定のアクセスレベルを提供するものであってもよい。例えば、第一種ライセンスを有する顧客には、改造マーケットプレイス102へのフルアクセスが付与されうる一方、第二種ライセンスを有する顧客には、改造マーケットプレイス102への部分的なアクセスのみが付与されうる。場合によっては、第三種ライセンスを有する顧客には、改造マーケットプレイス102へのフルアクセスが付与されうるが、改造マーケットプレイス102を通じて実際に提供されうる改造へのアクセスは、部分的なもののみになりうる。この様態では、改造マーケットプレイス102内で顧客139に提供する一種類の権限のレベルを決定するために、認可情報216が使用される。
【0031】
アクセスマネージャ200は、信用フィルタ208を使用して、顧客139に関連付けられた信用度218を決定する。一又は複数の例では、信用度218は法人138が行った発注と法人138への支払いとの履歴に関連する、顧客139の信用格付けに基づくものである。
【0032】
一実施例では、信用フィルタ208は、信用度218を特定するために、売掛金勘定システム128に記憶された情報を使用する。売掛金勘定システム128に記憶された情報により、信用度218、又は信用フィルタ208が信用度218を算出するために使用可能な情報が、特定されうる。信用フィルタ208は、信用度218がある基準(例えば閾値信用格付け)に合致するかどうかに基づいて、改造マーケットプレイス102へのアクセスを許可するか、それとも拒否するかを判定するために、信用度218を使用する。
【0033】
アクセスマネージャ200は、製品アクセスフィルタ210を使用して、顧客139にとって、どの種類の製品情報が製造マーケットプレイス102を通じてアクセス可能になるべきかを決定する。一又は複数の例では、製品アクセスフィルタ210は、顧客139の顧客タイプ220を決定するために、顧客情報データベース114に記憶された情報を使用する。一又は複数の例では、顧客タイプ220は、民間航空会社、航空機リース会社、航空運送会社、ビジネスジェット会社、第三者の改造施設、又は他の何らかの種類の顧客のうちの1つから選択される。製品アクセスフィルタ210は、顧客タイプ220に基づいて、どれだけのアクセスが顧客139に付与されるかを制限するか、又は顧客139に付与されるアクセスをカスタマイズする。
【0034】
例えば、民間航空会社及び航空機リース会社は、民間航空会社カタログ内の製品情報へのアクセスだけが許可されうる。航空運送会社は、貨物航空機カタログ内の製品情報へのアクセスだけが許可されうる。ビジネスジェット会社は、ビジネスジェットカタログ内の製品情報へのアクセスだけが許可されうる。更に、第三者の改造施設は、サポートカタログ内の製品情報へのアクセスだけが許可されうる。
【0035】
アクセスマネージャ200は、購入権限付与フィルタ212を使用して、顧客139の所有者ステータス222を決定する。このような実施例では、顧客139の所有者ステータス222は、航空機の所有者と非所有者のいずれかである。一又は複数の例では、購入権限付与フィルタ212は、所有者ステータス222プを決定するために、顧客情報データベース114内の情報を使用する。購入権限付与フィルタ212は、所有者ステータス222に基づいて、顧客139にどれだけのアクセスが付与されるかを制限する。例えば、顧客139が航空機所有者である場合、アクセスマネージャ200は、顧客139が、確定提案(firmproposals)の創出及び改造の購入のための契約の創出、並びに改装改造の購入のために、改造マーケットプレイス102を使用することを許可する。しかし、顧客139が航空機所有者ではない場合、アクセスマネージャ200は、顧客139に、購入の立案及び概要(rough order of magnitude:ROM)提案の創出だけを許可する。
【0036】
加えてアクセスマネージャ200は、顧客139がカタログ(複数可)全体をより容易に検索し、このカタログ内で提供されうる改造をより容易に閲覧するのに役立つよう、どの種類の業務シナリオが、顧客139に適用可能であり、顧客139に表示されるかを判定するために、業務シナリオフィルタ214を使用する。一又は複数の例では、業務シナリオフィルタ214は、提供されうる業務シナリオをフィルタリングするために、顧客タイプ220を使用する。業務シナリオは、フィーチャ又は改造のある特定の群に対応するカテゴリである。業務シナリオにより、顧客139は、ある特定の事業目的を目標とするフィーチャ群にアクセスすることが可能になる。
【0037】
この様態では、一連のフィルタ203の各々は顧客139を(これによりユーザ136を)認証し、顧客139に(これによりユーザ136に)付与される改造マーケットプレイス102へのアクセスレベルをカスタマイズする、異なる方策を提供する。アクセスマネージャ200は、一連のフィルタ203を使用して、上述した複数のデータシステム112のうちの様々なデータシステムに迅速かつ容易にリンクし、改造マーケットプレイス102へのアクセスをカスタマイズするのに使用される情報を読み出す。
【0038】
顧客139に改造マーケットプレイス102へのアクセスが提供されると、有効性マネージャ201は、改造が求められている特定の航空機を管理する。有効性マネージャ201は、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて有効性情報224を提示するために、航空機トラッキング設定(ACT)データベース120に記憶された情報を読み出す。このような実施例では、有効性情報224は、顧客139の支配下で所有され、リースされ、運航され、又は別様に管理されている複数の航空機の各航空機に関する有効性を含む。
【0039】
ある航空機又は飛行機の「有効性(effectivity)」は、例えば、可変番号、登録番号、製造者番号(MSN)、ライン番号、又はこれらの組み合わせを含みうる。一例では、航空機の有効性は、可変番号、登録番号、製造者番号(MSN)、及びライン番号の各々を含む。これらの異なる番号の各々は、一又は複数の数字、一又は複数の文字、一又は複数の記号、又はこれらの組み合わせからなりうる。航空機の可変番号とは、その航空機のモデルの世代(generation)の特定に役立つ番号である。航空機の登録番号とは、その航空機に関して、規制当局によって発行される番号(例えば、連邦航空局(FAA)によって提供される番号)である。航空機のライン番号は、製造ラインにおけるその航空機の位置を表わす。場合によっては、有効性は、ある1つの航空機モデルのある1つの構成を特定する、現在構成識別子も含む。
【0040】
有効性マネージャ201は、ユーザ入力に基づいて、顧客139によって選択された改造対象の航空機をトラッキングし、対応する有効性情報を使用して、顧客139に提示される製品情報をカスタマイズする。改造マーケットプレイス102は、アクセスマネージャ200によって提供される結果だけでなく、選択された改造対象の航空機に対応する有効性情報にも基づいて、顧客139に提供されるエクスペリエンスを特化する(tailor)。
【0041】
改装マネージャ202は、航空機が工場から出た後、航空機に既に組み込まれた改装フィーチャをトラッキングする。改装マネージャ202は、顧客139が、既に組み込まれた改装フィーチャを購入すること又はかかる改装フィーチャの購入を立案することを、確実に防止する。改装マネージャ202は、プロジェクト管理データベース126に記憶された情報を使用して、既に組み込まれた改装フィーチャをトラッキングする。
【0042】
プロジェクト管理データベース126は、プロジェクトについての情報を記憶している。一又は複数の例では、プロジェクトは、ある特定の航空機の発注、又はその航空機の構成に対応している。航空機の構成は、例えば、配線、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、ファームウェア構成要素、及びその航空機のその他の種類の構成要素又はフィーチャを含む。一部の例では、プロジェクトは、ある特定の航空機のための、フィーチャ又はフィーチャ群の発注に対応している。更に別の例では、プロジェクトは、ある特定の航空機のための、改装フィーチャ又は改装フィーチャ群の発注に対応している。
【0043】
一実施例では、既に工場から出た航空機(又は航空機の組)を改造するために、ユーザ入力により、改造マーケットプレイス102において改装フィーチャが選択される。改装マネージャ202は、顧客139によって選択された有効性に基づいて改造される航空機を特定するために、有効性マネージャ201と通信する。改装マネージャ202は、選択された航空機に関するプロジェクト管理データベース126に記憶された情報に基づいて、選択された改装フィーチャがその航空機に既に組み込まれているかどうかを判定する。このチェックは構成チェックと称されうる。
【0044】
改装フィーチャが航空機に既に組み込まれている場合、改装マネージャ202は、顧客139が選択された改装フィーチャを仮想カート225に追加することを防止する。しかし、改装フィーチャが航空機にまだ組み込まれていない場合、改装マネージャ202は、顧客139が、選択された改装フィーチャを仮想カート225に追加することを許可する。仮想カート225は、改造マーケットプレイス102を通じて顧客139によって選択されたフィーチャがあればそれをトラッキングし、かつ、顧客139が、選択されたフィーチャの各々に関して、顧客139に許諾されたアクセスレベルに応じて、確定提案を作成すること、概要提案を作成すること、又は購入を行うことを可能にする。
【0045】
一部の実施例では、選択された改装フィーチャを仮想カート225に追加するには、選択された改装フィーチャの前に又は選択された改装フィーチャと同時に、一又は複数の追加改装フィーチャが組込まれることが必要になる。かかる一又は複数の追加改装フィーチャは、「必須改装フィーチャ(prerequisite retrofit features)」と称される。一又は複数の必須改装フィーチャが航空機にまだ組み込まれていない場合、改装マネージャ202は、顧客139が、選択された改装フィーチャを仮想カート225に自動的に追加することを防止する。改装マネージャ202は、選択された改装フィーチャの前に或いは選択された改装フィーチャと同時に、一又は複数の必須フィーチャが組込まれる必要があるという通知を生成して、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて顧客139に注意喚起しうる。顧客139が選択された改装フィーチャを仮想カート225に追加することを選び続ける場合には、場合によっては、改装マネージャ202は、仮想カート225に一又は複数の必須改装フィーチャも自動的に追加する。
【0046】
一又は複数の実施例では、改装マネージャ202は、構成依存型の選択された改装フィーチャに関する価格情報234を提供するために、使用中構成情報232を使用する。構成依存型の改装フィーチャとは、その改装フィーチャの航空機への追加に関する価格情報234を提供するために、航空機の現在構成の確認が必要になるフィーチャである。構成依存型ではない改装フィーチャ(すなわち、構成非依存型の改装フィーチャ)とは、その価格情報234が、改装フィーチャが追加される航空機の現在構成と無関係のものである。
【0047】
使用中構成情報232は、エンジニアリングデータベース118、航空機トラッキング設定データベース120、プロジェクト管理データベース126、又は複数のデータシステム112のうちの他の何らかのデータシステムのうちの、少なくとも1つから取得される情報を含む。場合によっては、使用中構成情報232は、顧客情報データベース114から取得される情報も含む。一実施例としては、使用中構成情報232は、配線図、設計図、プロジェクトデータベース、記入済み書式、サービスブリテン、及びかかる様々なデータシステムに記憶されたその他のアイテムから取得される、情報を含む。一部の例では、改装マネージャ202は、一又は複数のツールを使用して、かかるデータシステムと通信し、必要とされる使用中構成情報232の少なくとも一部分を取得する。改装マネージャ202は、このツールによって提供される使用中構成情報232を使用して、価格情報234を生成する。
【0048】
価格情報234は、ある特定の航空機又は航空機の組のために選択された改装フィーチャ(複数可)が購入される金額を含む。このような実施例では、価格情報234は、部品、ハードウェア、配線、ソフトウェア、改造パッケージを開発して選択された改装フィーチャ(複数可)を追加するための技術労働者の住居、認可、その他の要因、又はこれらの組み合わせの、コストを勘案したものである。一部の例では、価格情報234は、法人138の雇用者が、選択された改装フィーチャ(複数可)が航空機に組み込まれる場所に行くことも、勘案したものである。
【0049】
一部の例では、改造マーケットプレイス102は重量変更マネージャ226も含む。このような例では、改造マーケットプレイス102は、顧客139が(これによりユーザ136が)、一又は複数の航空機の重量及びバランスを変えるフィーチャを購入すること、又はかかるフィーチャのための提案を生成することを可能にする。重量変更マネージャ226は、顧客139によって選択された有効性に基づいて一又は複数の航空機を特定するために、有効性マネージャと通信する。重量変更マネージャ226は、更に、選択された航空機の重量及びバランスの情報を管理するたに、重量データシステム122と通信可能である。
【0050】
重量データシステム122には、運用自重(operational weight)情報228及び重量要件情報230が記憶されている。運用自重情報228は、既に運航されている航空機に関する、重量及び価格についての情報を含む。一例としては、運用自重情報228は運航中の航空機の各々に関して、その運航中の航空機の、現在運用自重と有償重量(paid weights)とを含む。航空機の現在運用自重は、例えば、その航空機の離陸重量、滑走重量、着陸重量、及びゼロ燃料重量の、現在重量分量を含む。運航中の航空機の有償重量とは、顧客139によって対価が支払われる最大運用自重のことである。
【0051】
重量要件情報230は、航空機の種々の運用自重に関する要件又は制限についての情報を含みうる。例えば、重量要件情報230は、最大離陸重量(MTOW)、最大滑走重量(MTW)、最大着陸重量(MLW)、及び最大ゼロ燃料重量(MZFW)を含みうる。
【0052】
重量変更マネージャ226は、顧客139が、航空機(又は航空機の組)における重量変更をリクエストすることを許可する。リクエストされる重量変更は、例えばポンド単位の質量でありうる。重量変更マネージャ226は、このリクエストされた重量変更に基づいて、リクエストされた重量変更が航空機の重量要件を超過するかどうかを判定するために、重量データシステム122から情報を読み出すことが可能である。重量変更マネージャ226は更に、リクエストされた重量変更の価格を決定する。
【0053】
更に、重量変更マネージャ226は、顧客139が、代替重量及びリース重量をリクエストすることも許可する。例えば、顧客139は、ある特定の航空機に関して、1つの着陸重量変更だけでなく、2つの代替着陸重量も購入しうる。このような種々の着陸重量が、例えば種々の空港で、使用されうる。一部の例では、重量変更マネージャ226は、顧客139が、ある限定された期間にわたり、特定の運用自重をリースすることも許可する。
【0054】
一部の実施例では、顧客139は航空機群を所有する。この航空機群は、例えば数百の飛行機を含みうる。顧客139が改造マーケットプレイス102において重量変更をリクエストすると、重量変更マネージャ226は、航空機群中の各飛行機を処理して、この飛行機の重量情報及び価格を取得する。重量変更マネージャ226は、同じ重量情報及び同じ価格を有する複数の飛行機をグループ化して、複数のパッケージにしうる。
【0055】
このような実施例では、改造マーケットプレイス102は内装レイアウトツール236も含む。内装レイアウトツール236は、顧客139が、航空機の内装(例えば飛行機のキャビンの内装)をカスタマイズすることを可能にする。一又は複数の例では、内装レイアウトツール236は、航空機の内装を表現する双方向レイアウト238を含む。双方向レイアウト238は、例えば航空機の内装のマップでありうる。顧客139は、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて、双方向レイアウト238と対話し、双方向レイアウト238を操作することが可能になりうる。
【0056】
内装レイアウトツール236は、顧客139が、航空機の新たな内装を創出すること、又は既存の内装を再構成することを可能にする。既存の内装は、例えば、新たな飛行ルートをサポートするため、客室サービスを改善するため、乗客の利便性及び快適性を向上させるため、他の何らかの目的を達成するため、又はこれらを組み合わせのために、再構成されうる。内装レイアウトツール236は、一又は複数の選択された有効性に基づいて、提供されうる内装フィーチャ(例えば座席、ギャレー、戸棚、トイレ、頭上貨物収納庫、乗客エンターテイメントシステムの構成要素、及びその他の種類の内装フィーチャなど)を提示する。このような内装フィーチャは、新たな内装の構築又は既存の内装の再構成のために、提供可能でありうる。他の実施例では、内装レイアウトツール236は、顧客139が、現行の又は既存の内装フィーチャを再配置するために、双方向レイアウト238と対話することを可能にする。
【0057】
更に、内装レイアウトツール236は、顧客139に内装価格情報240を提供する。内装価格情報240は、例えば、概算金額見積りでありうる。内装レイアウトツール236は、この金額見積りと、これにより選択された改造を(すなわち一又は複数の内装フィーチャを)、仮想カート225に追加するというオプションを、顧客139に提供する。顧客139は、選択された改造を購入するために、仮想カート225から、契約を伴う確定提案をリクエストしうる。
【0058】
一又は複数の実施例では、改造マーケットプレイス102は契約書生成手段242を含む。契約書生成手段242は、仮想カート225に追加された一又は複数のフィーチャ(又は改造)を購入するための契約書を、電子的に生成する。顧客139が、グラフィカルユーザインターフェース108を通じてこの契約を受諾すれば(例えば契約書に電子署名すれば)、購入取引は、最終的かつ法的な、拘束力を持つものとなる。更に、契約書生成手段242は、契約の受諾に応じて、プロジェクト管理データベース126における新プロジェクトの生成を始動させる。一又は複数の例では、この新プロジェクトの創出により、改造を実施するのに必要な文書の準備、改造を組込むためのキットの組み立て、ソフトウェアの開発、及び設計図、配線図、又はその両方の更新版の製作が始動する。ソフトウェア及び設計図と配線図の更新は、購入された一又は複数のフィーチャが顧客139に出荷される時点まで、行われうる。
【0059】
図3は、例示的な一実施形態により示されている、図1の製造マーケットプレイス104及び複数のデータシステム112のブロック図である。製造マーケットプレイス104は、改造マーケットプレイス102と類似した様態で動作するが、顧客139が、新たな航空機304向けにカスタマイズされた構成を創出することを可能にする。場合によっては、顧客139は、新たな航空機群であって、各々がカスタマイズされた構成を伴う航空機を有する航空機群を創出するために、製造マーケットプレイス104を使用しうる。
【0060】
一部の例では、製造マーケットプレイス104は、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において、改造マーケットプレイス102とは別個のものである。他の例では、製造マーケットプレイス104は、改造マーケットプレイス102内に完全に一体化されている。更に別の例では、製造マーケットプレイス104と改造マーケットプレイス102とは、互いに部分的に一体化されている。
【0061】
一又は複数の例では、製造マーケットプレイス104は、アクセスマネージャ308と、コンフィギュレータ310と、シナリオ生成手段312と、質問生成手段314とを含む。一部の例では、シナリオ生成手段312及び質問生成手段314は、少なくとも部分的には、コンフィギュレータ310の一部として実装される。
【0062】
アクセスマネージャ308は、図2で上述した改造マーケットプレイス102のアクセスマネージャ200と類似した様態で動作しうる。例えば、グラフィカルユーザインターフェース108が、図1の仮想航空機マーケットプレイス100を顧客139に提示する。グラフィカルユーザインターフェース108は、顧客139が、製造マーケットプレイス104を選択することを可能にする。例えば、グラフィカルユーザインターフェース108は、顧客139が開始入力316をキーインして、製造マーケットプレイス104を選択することを可能にする、グラフィック制御手段を表示する。このグラフィック制御手段は、選択可能な文字、ボタン、アイコン、選択可能な画像、又は他の何らかのグラフィック制御手段でありうる。
【0063】
アクセスマネージャ308が、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて開始入力316を受信することで、グラフィカルユーザインターフェース108における製造マーケットプレイス104の画面が始動する。更に、アクセスマネージャ308が開始入力316を受信することで、顧客139を認証するため、及び(顧客139が認証された場合には)顧客139に付与されるアクセスレベルをカスタマイズするために実施される、バックエンド工程も始動する。このような実施例では、かかるバックエンド工程は、開始入力316が受信されるとほぼ瞬間的に、ただし製造マーケットプレイス104がグラフィカルユーザインターフェース108内に完全に表示される前に、実施される。
【0064】
アクセスマネージャ308は、開始入力316を受信すると、顧客139が改造マーケットプレイス102にアクセスすることが許可されているかどうかを判定し、顧客139がどの程度製造マーケットプレイス104を使用しうるかを判定するために、一連のフィルタ318を使用する。一部の実施例では、一連のフィルタ318は、図2の一連のフィルタ203のフィルタと類似しているが、製造マーケットプレイス104向けにカスタマイズされた、一又は複数のフィルタを含む。他の実施例では、一連のフィルタ318は一連のフィルタ203と同じものであってよく、一連のフィルタ203の各々が、改造マーケットプレイス102と製造マーケットプレイス104の両方へのアクセスの認証及びフィルタリングを実施するために、使用されうる。
【0065】
例えば、アクセスマネージャ308は、顧客139が、法人138との間に、新たな航空機304を購入し、構成するための有効ライセンスを有しているかどうかを判定するために、認可データベース116と通信しうる。顧客139が法人138との間にライセンスを有していない場合、アクセスマネージャ308は、製造マーケットプレイス104へのアクセスを拒否する。法人138との間のライセンスは、通常ライセンスであっても、製造マーケットプレイス104へのある特定のアクセスレベルを提供するものであってもよい。例えば、第一種ライセンスを有する顧客には、製造マーケットプレイス104へのフルアクセスが付与されうる一方、第二種ライセンスを有する顧客には、製造マーケットプレイス104への部分的なアクセスのみが付与されうる。顧客139が法人138との間にライセンスを有している場合、アクセスマネージャ308は、顧客139が、新たな航空機304を購入し構成するのに十分な信用格付けを有しているかどうかを判定するために、売掛金勘定システム128により提供された情報も使用しうる。
【0066】
このような実施例では、アクセスマネージャ308は、顧客情報データベース114に記憶された情報を使用して、顧客139の顧客タイプ220を決定する。アクセスマネージャ308は、顧客139向けに製造マーケットプレイス104のエクスペリエンスをカスタマイズするために、顧客タイプ220を使用する。例えば、顧客タイプ220が民間航空会社である場合、アクセスマネージャ308は、提供されうる航空機モデル及び提供されうる航空機のフィーチャの全てをフィルタリングして、民間用途に関連する航空機モデル及び航空機のフィーチャのみを顧客139に提示する。
【0067】
更に、アクセスマネージャ200は、顧客139の所有者ステータス222を決定するために、顧客情報データベース114内の情報を使用する。一部の例では、アクセスマネージャ200は、顧客139向けに製造マーケットプレイス104のエクスペリエンスを更にカスタマイズするために、所有者ステータス222を使用する。他の例では、所有者ステータス222は、顧客139向けに製造マーケットプレイス104のエクスペリエンスをカスタマイズするために、製造マーケットプレイス104のその他の構成要素によって使用される。
【0068】
アクセスマネージャ308が、開始入力316を完全に処理し、顧客139に製造マーケットプレイス104へのアクセスが付与されるべきかどうか、及び(かかるアクセスが付与されるべきであれば)、製造マーケットプレイス104へのどの程度のアクセスが顧客139に付与されるべきかを判定し終わると、製造マーケットプレイス104のコンフィギュレータ310は、顧客139が新たな航空機304の構成320を構築するのに役立つ。
【0069】
コンフィギュレータ310は、複数のデータシステム112から取得される顧客139に対応する情報に基づいて、新たな航空機304の構成320を構築するプロセス全体にわたり、顧客139に完全に特化した(すなわちカスタマイズされた)方式で、顧客139をガイドする。詳細には、コンフィギュレータ310は、顧客タイプ220に基づいてかつ顧客タイプ220及び顧客139の独自の既知の目的に基づいて顧客139向けに最適化されている構成320を構築するよう、顧客139をガイドするのに役立つ。換言すると、コンフィギュレータ310は、顧客139の独自のニーズ及び戦略を目的とするように、製造マーケットプレイス104のエクスペリエンスを特化する。
【0070】
コンフィギュレータ310は、顧客139が、先行構成322に基づいて構成320を構築することを可能にする。例えば、所有者ステータス222が顧客139は航空機所有者であると示している場合、コンフィギュレータ310は、顧客情報データベース114、航空機トラッキング設定データベース120、エンジニアリングデータベース118、契約情報データベース124、又はプロジェクト管理データベース126のうちの少なくとも1つにより提供された情報を使用して、顧客139が所有する別の航空機の異なる構成を特定しうる。
【0071】
コンフィギュレータ310は、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて、顧客139によって購入された航空機の、先行した構成のサブセットの全部又は一部を提示しうる。顧客139は、かかる先行した構成のうちの1つを先行構成322として選択することが許可され、新たな航空機304向けの構成320は、先行構成322を元に構築される。一又は複数の実施例では、コンフィギュレータ310により特定される先行した構成は、航空機が工場から出た後にこの航空機に改造(例えば改装フィーチャの改造)が行われていればそれを含む。顧客139が先行構成322を元に構成320の構築を始めることを可能にすることによって、顧客139が構成320の構築に費やさなくてはならない時間量が削減される。更に、顧客139は、構成320のうち、新たな目的、更新後の戦略、新たな飛行ルート情報、その他の要因、又はこれらの組み合わせに基づいて更新される必要がある領域だけに集中しうる。
【0072】
一又は複数の例では、コンフィギュレータ310は、カスタマイズされた業務シナリオに基づいて、グラフィカルユーザインターフェース108で顧客139に情報を提示するために、シナリオ生成手段312を使用する。製造マーケットプレイス104に関しては、業務シナリオは、例えば乗客エクスペリエンス、キャビン・クルー機器、接続性、ブランド戦略、地上オペレーション、フライトオペレーション、エンジン、その他の種類の業務シナリオ、又はこれらの組み合わせを含みうるが、それらに限定されるわけではない。
【0073】
シナリオ生成手段312は、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて顧客139に提示される業務シナリオをカスタマイズするために、色々な種類の情報を使用する。例えば、シナリオ生成手段312は、グラフィカルユーザインターフェース108を通じてカスタマイズされた業務シナリオを提供するために、顧客139についての情報(例えば、顧客タイプ220、航空機トラッキング設定データベース120内の顧客139に対応する情報など)を使用しうる。場合によっては、シナリオ生成手段312は、顧客139向けに業務シナリオをカスタマイズするのに使用される、インターネット、ウェブサーバ、又は顧客139に関連付けられたメディアコンテンツを特定するための他の何らかのアプリケーションのうちの少なくとも1つに、接続されることが可能である。このような実施例では、シナリオ生成手段312は、構成情報、設計モデル、設計図、三次元(3D)幾何形状、金額、重量情報、顧客のパンフレット、法人138が提供したパンフレット、フィーチャプロモーション情報、メディアコンテンツ、又はその他の種類の業務シナリオをカスタマイズするための情報の、任意の組み合わせから取得されたデータを使用しうる。
【0074】
シナリオ生成手段312は、業務シナリオをカスタマイズすることに加えて、新たな航空機304の構成のための推奨も提供しうる。一部の実施例では、シナリオ生成手段312は、新たな航空機304のために構築された構成320に基づいて、顧客139が所有している航空機群における既存の航空機を再構成するための推奨を提供する。
【0075】
一又は複数の例では、コンフィギュレータ310は、顧客139向けに製造マーケットプレイス104のエクスペリエンスをカスタマイズするために、質問生成手段314も使用する。質問生成手段314は、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて顧客139に提示される質問を生成するために、シナリオ生成手段312によって使用される情報と類似した情報を使用しうる。詳細には、質問生成手段314は質問を生成し、これらの質問は、新たな航空機304の構成320を構築するために顧客139に提示されるオプションをカスタマイズするのに役立つよう、選択される。例えば、質問生成手段314は、顧客戦略についての質問及び市場重視型の質問を生成しうる。
【0076】
顧客139は、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて、このような質問に対する回答をキーインする。コンフィギュレータ310が、かかる回答を処理する。詳細には、コンフィギュレータ310は、回答を使用して、ベース構成324(テンプレート構成、仮構成、又は事前構成とも称されうる)を創出する。ベース構成324は、自動入力(auto-populated)フィーチャであって、顧客139の回答に基づいて入力されるか又は選択される、フィーチャを含む。一部の事例においては、ベース構成324は、顧客139が更なる説明を提供すべき場所を示す識別手段又はプロンプトを含む。その他の事例においては、ベース構成324は、ある特定の種類のフィーチャに関する複数の推奨を含む。例えば、新たな航空機304の頭上棚に関して、コンフィギュレータ310は、顧客139の回答を使用して、このフィーチャタイプの複数のオプションを提供しうる。
【0077】
一又は複数の例では、コンフィギュレータ310は、複数のベース構成、及びかかるベース構成同士の比較を提供するために、回答を使用する。コンフィギュレータ310は、顧客139に、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて、かかるベース構成のうちの1つを(それから構成320を構築するために)選択するための、入力を行わせうる。
【0078】
このような実施例では、顧客139が構成320に追加するためのフィーチャ選択を行うと、コンフィギュレータ310は、このフィーチャ選択に含まれる一又は複数のフィーチャを構成320に追加する。一又は複数の例では、コンフィギュレータ310は、フィーチャ選択と共に何らかの追加フィーチャが含まれることが必要であるかどうかを判定するために、このフィーチャ選択を解析する。
【0079】
一実施例としては、顧客139が構成320に追加される主要フィーチャを選択すると、コンフィギュレータ310は、エンジニアリングデータベース118からの情報を解析して、この主要フィーチャに関連するフィーチャがあるかどうかを判定する。かかる関連フィーチャのいずれかが、少なくとも1つの属性選択肢(attribute choice)(例えば種類、長さ、幅、色など)に関連付けられる場合、コンフィギュレータ310は、この少なくとも1つの選択肢を顧客139に提示する。例えば、主要フィーチャとして選択されたトイレは、トイレのドアを含む複数のフィーチャに関連しうる。トイレのドアは、色々な種類のトイレのドアのうちの1つから選択されうる。このような場合、コンフィギュレータ310は、色々な種類のトイレのドアに関する様々な選択肢(例えば単一パネルのドア、二つ折り式のドアなど)を顧客139に提示する。一又は複数の例では、コンフィギュレータ310は、主要フィーチャが構成320に完全に追加される前に、関連フィーチャの各々の一又は複数の属性に関して選択を行う、顧客139からの入力を必要とする。
【0080】
一部の実施例では、関連フィーチャが、選択可能な属性のいずれにも関連付けられないことがある。このような例では、コンフィギュレータ310は、構成320に関連フィーチャを自動的に追加する。一部の実施例では、主要フィーチャに関連するフィーチャのある部分が一又は複数の選択可能な属性を含む一方、主要フィーチャに関連するフィーチャのある部分は、選択可能な属性を含まないことがある。
【0081】
コンフィギュレータ310は、顧客139が複数の構成を管理することを可能にする。一又は複数の例では、コンフィギュレータ310は、顧客139が、構成レポートを印刷すること、及び他の顧客と構成を共有することを可能にする。場合によっては、コンフィギュレータ310は、顧客139が複数の構成を1つの構成ファイルに統合することを可能にし、この構成ファイルでは、複製された選択とその他の種類の版とが識別される。
【0082】
一又は複数の例では、コンフィギュレータ310は、対応するユーザ入力132の受信に応じて、サマリ326を生成する。サマリ326は、「構築完了ステータス(build completion status)」とも称されうる。サマリ326は、構成320の構築中のどこかの時点において生成されうる。サマリ326は、構成320に既に追加された様々なフィーチャ、及び構成320にこれから追加される必要がある様々なフィーチャの、概要を提供する。サマリ326は、新たな航空機304にどのフィーチャ選択が必要であるかと、どのフィーチャ選択がオプションであるかについての、表示も提供しうる。
【0083】
場合によっては、サマリ326は、法人138によって推奨されるオプションのフィーチャ選択も示しうる。例えば、サマリ326は、法人138の技術グループによってどのフィーチャ選択が推奨されるかを示しうる。コンフィギュレータ310は、サマリ326において、フィーチャについての関連情報を含む一又は複数の添付ファイル(例えば文書、画像、スライドデッキなど)とのリンクを提示しうる。
【0084】
コンフィギュレータ310は、ライフサイクルステータス328を提供する能力も有しうる。ライフサイクルステータス328は、場合によっては、サマリ326の一部として含まれうる。ライフサイクルステータス328は、構成のライフサイクルにおける新たな航空機304のステータスを示す。他の例では、ライフサイクルステータス328は、顧客139によって構築された構成320に基づいて、新たな航空機304の物理的構築ステータスを示しうる。
【0085】
一又は複数の例では、製造マーケットプレイス104は内装レイアウトツール332を含む。内装レイアウトツール332は、図2に記載の改造マーケットプレイス102の内装レイアウトツール236と類似した様態で実装されうる。内装レイアウトツール332は、顧客139が、新たな航空機304の内装構成(例えば、新たな飛行機のキャビンの内装)をカスタマイズすることを可能にする。例えば、内装レイアウトツール332は、新たな航空機304の内装を表現する、双方向レイアウト334を含みうる。双方向レイアウト334は、例えば航空機の内装のマップでありうる。顧客139は、新たな航空機304の内装構成を構築するために、グラフィカルユーザインターフェース108を通じて、双方向レイアウト334と対話し、双方向レイアウト334を操作することが可能になりうる。更に、内装レイアウトツール332は、顧客139に内装価格情報335を提供する。内装価格情報335は、例えば概算金額見積りでありうる。
【0086】
図1の仮想航空機マーケットプレイス100、図1図2の改造マーケットプレイス、及び図1図3の製造マーケットプレイス104の図は、例示的な一実施形態が実装されうる様態に物理的又は構造的に限定されることを、暗示するためのものではない。ブロックは、機能的構成要素を示すために提示されている。図示している構成要素に加えて、又はそれらに代えて、他の構成要素も使用されうる。一部の構成要素はオプションでありうる。更に、かかるブロックのうちの一又は複数は、例示的な一実施形態で実装される場合、異なるブロックと結合されても、別々のブロックに分割されても、又は異なるブロックと結合されかつ別々のブロックに分割されてもよい。
【0087】
図4から図38は、例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。これらの図について説明する上で、「顧客(customer)」への言及は概して、顧客である又は顧客を代表する「ユーザ(user)」と互換可能であると見なされうる。例えば、グラフィカルユーザインターフェース108を通じてユーザによってキーインされるユーザ入力への言及は概して、顧客によってキーインされるユーザ入力を意味すると見なされうる。ゆえに、一部の事例においては、「顧客」への言及が「ユーザ」とは弁別可能ではないことがある一方、他の事例においては、「顧客」への言及が「ユーザ」と弁別可能なこともある。例えば、顧客の識別番号への言及は、ユーザの識別番号と等しいわけではないことがある。
【0088】
更に、かかる図は、グラフィカルユーザインターフェースがどのように実装されうるかを例示するためのものである。他の例においては、文言、グラフィック制御手段の配置、メニューの構成、メニューのオプション、視覚的構成のその他の要素、又はこれらの組み合わせが、グラフィカルユーザインターフェースに関連して変更されうる。一例としては、かかる図を説明する上で、「発注(order)」への言及は、一又は複数のフィーチャの発注(例えば購入発注)を表わすことも、一又は複数のフィーチャに基づく確定提案のリクエストを表わすこともある。ゆえに、概括的には、下記の図4から図38の説明は、購入発注と確定提案依頼のいずれかを(たとえ図自体はこのうちの一方に関する詳細事項を提示していることがあるとしても)表わしうる。
【0089】
図4から図38には、様々なグラフィック制御手段が図示されている。これらは例示的なグラフィック制御手段であり、他の実施例では、同じ目的を達成するために異なるグラフィック制御手段が使用されることもある。加えて、ユーザがグラフィック制御手段を選択すると説明されている場合、この選択は、様々な方式で行われうる。例えば、選択は、グラフィック制御手段上でクリックすること、グラフィック制御手段の上でカーソルを留めること、グラフィック制御手段をスライドさせること、グラフィック制御手段に接触圧力を印加すること、少なくとも閾値時間にわたってグラフィック制御手段を見つめること、又はある「選択」を示す他の何らかの種類のジェスチャを実施することによって、行われうる。
【0090】
図4は、例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェースの図である。グラフィカルユーザインターフェース400は、上記の図1から図2のグラフィカルユーザインターフェース108の一実行形態の一例である。グラフィカルユーザインターフェース400は、仮想航空機マーケットプレイス402を提示する。具体的には、グラフィカルユーザインターフェース400は、仮想航空機マーケットプレイス402のホームページ404を表示している。一又は複数の例では、ホームページ404はスクロール可能である。
【0091】
ホームページ404は、メニュー制御手段405と、改造マーケットプレイス制御手段406と、製造マーケットプレイス制御手段408と、シミュレーションマーケットプレイス制御手段410とを含む。これらの制御手段の各々は、対応するマーケットプレイスを開始させるよう、ユーザ入力を通じて選択可能である。例えば、メニュー制御手段405は、ユーザに提供されうるオプションのメニューを表示する。改造マーケットプレイス制御手段406を選択することが、改造マーケットプレイスを開始するための開始入力となりうる。同様に、製造マーケットプレイス制御手段408を選択することが、製造マーケットプレイスを開始するための開始入力となりうる。シミュレーションマーケットプレイス制御手段410を選択することは、シミュレーションマーケットプレイスを開始するための開始入力となりうる。
【0092】
一例では、ホームページ404は、画像411及び説明412を提示する。説明412は、仮想航空機マーケットプレイス401を通じて提供されうるサービスの概要説明である。この例では、画像411及び412は可変である。例えば、ユーザは、ホームページ404に提示される画像411及び説明412を変えるために、矢印413又は矢印414を使用しうる。図4に示している例では、ユーザは、画像選択制御手段416によって示されている、4つの異なる画面を切り替えうる。
【0093】
他の実施例では、図示されているものに加えて、図示されているものに代えて、又はその両方で、その他のグラフィック要素、グラフィック制御手段又はその両方が、グラフィカルユーザインターフェース400に提示されうる。例えば、場合によっては、グラフィカルユーザインターフェース400は、提案リクエストマネージャの開始にリンクされたグラフィック制御手段を含んでよく、提案リクエストマネージャは、ユーザが提案をリクエストすることを許可する。
【0094】
図5は、例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイス402のホームページ404の、図4とは異なる画面を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、グラフィカルユーザインターフェース400に、画像500及び説明502が提示されている。画像500は、改造マーケットプレイスについての簡潔な説明をユーザに提供する。ホームページ404の残り2つの画面(図示せず)は、製造マーケットプレイス及びシミュレーションマーケットプレイスの画像と、それらに対応する説明を提供しうる。
【0095】
図6は、例示的な一実施形態による、仮想航空機マーケットプレイス402のメニュー600を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。メニュー制御手段405を通じてユーザに提供されうるオプションをユーザが選択することに応じて、メニュー600が表示される。一又は複数の例では、メニュー600はスクロール可能である。メニュー600の表示される部分は、ユーザが選択したメニュー600のスクロール位置に基づくものである。
【0096】
一実施例としては、図6に示しているように、スクロール位置602において、メニュー600が表示される。スクロール位置602において、メニュー600は、全体メニューセクション604だけでなく、改造マーケットプレイスセクション606も含む。全体メニューセクション604は、仮想航空機マーケットプレイス402を通じてユーザに提供されうる、様々なマーケットプレイス又はツールについての情報を提示する。例えば、全体メニューセクション604は、改造マーケットプレイス制御手段608と、製造マーケットプレイス制御手段610と、シミュレーションマーケットプレイス制御手段612とを含む。改造マーケットプレイス制御手段608、製造マーケットプレイス制御手段610、及びシミュレーションマーケットプレイス制御手段612は、それぞれ改造マーケットプレイス、製造マーケットプレイス、及びシミュレーションマーケットプレイス向けに、ユーザインターフェースにアクセスするために使用されうる。改造マーケットプレイスセクション606は改造マーケットプレイス制御手段614を含み、改造マーケットプレイス制御手段614も、改造マーケットプレイス向けのユーザインターフェースへのアクセスを提供する。
【0097】
図7は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示しているグラフィカルユーザインターフェース400の図である。グラフィカルユーザインターフェース400は、改造マーケットプレイス700を提示している時には、「改造インターフェース」、「改造ユーザインターフェース」、又は「航空機の改造ユーザインターフェース」と称されうる。
【0098】
図7では、グラフィカルユーザインターフェース400は、ナビゲーションセクション701及びメインページ702を表示している。ナビゲーションセクション701は、モデルメニュー制御手段704、シナリオメニュー制御手段706、カテゴリメニュー制御手段708、カタログ制御手段710、及びヘルプメニュー制御手段712を含み、これらは各々、選択されると対応するメニューを表示するグラフィック制御手段である。モデルメニュー制御手段704は、選択されると、様々な航空機モデルを識別するメニューを提示する。
【0099】
シナリオメニュー制御手段706は、選択されると、シナリオ(業務シナリオなど)のメニューを提示する。提示されるシナリオは、ユーザが仮想航空機マーケットプレイス100にログインする時に提供される情報に基づいて特化される。換言すると、提示されるシナリオは、ユーザ向けにカスタマイズされる。メインページ702は、シナリオタイル(scenario tiles)714を含む。この実施例では、シナリオタイル714の各々は、シナリオメニュー制御手段706を選択すると提示される、対応するシナリオと合致する。
【0100】
カテゴリメニュー制御手段708は、選択されると、様々なフィーチャをグループ化したカテゴリのメニューを提示する。一又は複数の例では、このメニューに含まれるカテゴリは、航空運送協会(ATA)規則のATA100ナンバリングシステムに対応する。カタログ制御手段710は、選択されると、検索可能なフィーチャ(例えば製品、サービス、ソフトウェアなど)のカタログをユーザに提示する。更に、ヘルプメニュー制御手段712は、選択されると、ヘルプメニューをユーザに提示する。
【0101】
ナビゲーションセクション701は、検索ボックス716、ヘルプアイコン718、選択された航空機の表示720、通知722、及びカート制御手段724も含む。検索ボックス716は、ユーザが、ユーザ入力に基づいて、提供されうるフィーチャのカタログ全体を検索することを可能にする。例えば、ユーザは、種々の製品を迅速かつ効率的に検索するために、製品番号、製品名称、又は他の何らかの種類の識別子を検索ボックス716にキーインしうる。ヘルプアイコン718は、ユーザが、ヘルプメニュー又はヘルプオプションの他の何らかの視覚的フォームを閲覧することを可能にする。選択された航空機の表示720は、ユーザが選択した特定の航空機モデルについての情報を表示する。場合によっては、選択された航空機の表示720は、その特定の航空機モデルの選択された数量も表示する。通知722は、ユーザが通知がいつ提示されたかを迅速に特定すること、及びその通知を閲覧することを可能にする、グラフィック制御手段である。
【0102】
カート制御手段724は、仮想カート(図2に記載の仮想カート225と同様に実装されている)を、グラフィカルユーザインターフェース400に表示させるよう選択可能である。仮想カートは、改造マーケットプレイス700を通じて顧客によって選択されたフィーチャがあればそれをトラッキングし、顧客に許諾されたアクセスレベルに応じて、選択されたフィーチャの各々について、顧客が確定提案を作成すること、概要提案を作成すること、又は購入を行うことを可能にする。一部の実施例では、選択された改装フィーチャを仮想カートに追加するには、選択された改装フィーチャの前に又は選択された改装フィーチャと同時に、一又は複数の追加改装フィーチャが組込まれることが必要になる。例えば、一又は複数の必須改装フィーチャがまだ組み込まれていない場合、図2に示している改装マネージャ202は、顧客が、選択された改装フィーチャを仮想カートに自動的に追加することを防止しうる。
【0103】
図8は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。図8では、カーソル800によって(例えば、カーソル800をクリックするか、又は留めておくことによって)モデルメニュー制御手段704が選択されることに応じて、メニュー802が表示されている。メニュー802は複数の航空機モデルグループ804を特定し、航空機モデルグループ804の各々は1つのサブメニューに関連付けられている。例えば、ユーザは、モデルグループ806を選択して、この選択されたモデルグループ806に含まれる複数のモデル807を特定するサブメニューを表示させうる。図示しているように、ユーザは次いで、ある特定の航空機モデル(モデル808など)を選択して、改造マーケットプレイス700内のカスタマイズされた情報を表示させうる。
【0104】
図9は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。図9には、有効性セレクタ900が表示されている。有効性セレクタ900は、ユーザがある特定の航空機の組を選択することを可能にする。有効性セレクタは、限定するわけではないが例としては、顧客セレクタ902、モデルセレクタ904、有効性特定手段906、及び凡例907を含む。顧客セレクタ902は、例えば、ある特定の顧客又は顧客タイプが選択されることを可能にする、ドロップダウンメニューでありうる。モデルセレクタ904は、例えば、ある特定のモデル又はモデルグループが選択されることを可能にする、ドロップダウンメニューでありうる。
【0105】
有効性特定手段906は、ユーザが選択を行う上で利用可能な、航空機の有効性を特定する。例えば、有効性特定手段906は、顧客セレクタ902を通じて選択された顧客、及びモデルセレクタ904を通じて選択されたモデルに対応する、様々な航空機の有効性情報を表示する。有効性特定手段906は、例えば可変数の列908、登録番号の列910、製造者番号の列912、ライン番号の列914、現在構成の列916、現在の所有者の列918、及び現在のオペレータの列920において、有効性情報を特定する。
【0106】
有効性特定手段906において特定された航空機の各々に関して、可変数の列908は、その航空機のモデルの世代の特定に役立つ可変数を特定する。有効性特定手段906において特定された航空機の各々に関して、登録番号の列910は、その航空機の規制当局によって発行された登録番号(例えば、連邦航空局(FAA)によって提供される番号)を特定する。有効性特定手段906において特定された航空機の各々に関して、製造者番号の列912は、その航空機の製造者番号を特定する。
【0107】
更に、有効性特定手段906において特定された航空機の各々に関して、ライン番号の列914は、製造ラインにおけるその航空機の位置を示すライン番号を特定する。更に、有効性特定手段906において特定された航空機の各々に関して、現在構成の列916は、その航空機のモデルのある1つの構成を特定する、現在構成識別子を含む。有効性特定手段906において特定された航空機の各々に関して、現在の所有者の列918は、その航空機の現在の所有者を特定する。同様に、有効性特定手段906において特定された航空機の各々に関して、現在のオペレータの列920は、その航空機の現在のオペレータを特定する。
【0108】
凡例907は、有効性特定手段906に提示された情報をユーザがいかにして読み取りうるかについての情報を提供する。例えば、ユーザは、有効性特定手段906においてある特定の航空機が選択されているかどうか、ユーザは航空機の所有者とオペレータの両方として特定されているかどうか、航空機が貨物航空機であるかどうか、ユーザはオペレータとして特定されていても所有者としては特定されていないかどうか、及び航空機は改造中である(in transition)かどうか、を判定するために、凡例907を使用しうる。
【0109】
有効性セレクタ900は、航空機セレクタ922及び数量セレクタ924も含む。航空機セレクタ922は、ユーザが、改造マーケットプレイス700において又は改造マーケットプレイス700を通じて実施されるコンピュータ操作の全てが使用される、航空機の組を選択することを可能にする。例えば、航空機セレクタ922はグラフィック制御手段であってよく、これにより、ユーザは、有効性特定手段906で選択された(又は「チェック」された)任意の航空機を選択することが可能になる。数量セレクタ924は、ユーザが、選択された航空機の総数、又は選択された有効性の各種類ごとの選択された航空機の数を、調整することを可能にする。有効性セレクタ900は、選択表示926も含む。選択表示926は、有効性特定手段906で特定された航空機から選択される航空機の数を特定する。
【0110】
有効性セレクタ900は、検索カテゴリ928、文字フィールド930、及びアダー(adder)932を含む。検索カテゴリ928は、(例えば有効性によって)検索されるカテゴリを、ユーザが選択することを可能にする。文字フィールド930は、ユーザがある有効性をキーインすることを可能にする。更にアダー932は、ユーザが、その有効性に(有効性特定手段906を通じて表示されているものがもしあればそれに)対応する航空機を、追加することを可能にする。
【0111】
有効性セレクタ900は、消去制御手段934、保存制御手段936、及びクローズ制御手段938も含む。消去制御手段934は、ユーザによって押されるか又は別様に選択されると、有効性特定手段906を通じて表示されている項目(entries)を消去する。保存制御手段936は、行われた選択があればそれを、ユーザが保存することを可能にする。クローズ制御手段938は、ユーザが有効性セレクタ900を閉じることを可能にする。
【0112】
図10は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。図10では、シナリオメニュー制御手段706が選択されたことに応じて、シナリオメニュー1000が表示されている。シナリオメニュー1000は、複数のシナリオ1002(例えば業務シナリオなど)を提示する。シナリオ1002は、ユーザが仮想航空機マーケットプレイス100にログインする時に提供された情報に基づいて特化される。換言すると、提示されるシナリオ1002はユーザ向けにカスタマイズされる。
【0113】
この実施例では、ユーザはシナリオ1002から「空域及び権限(airspace and mandates)」のシナリオ1004を選択している。この選択に応じて、空域及び権限のメニュー1005が表示されている。空域及び権限のメニュー1005はサブメニューを表示し、各サブメニューがオプションのリストを提供する。かかるサブメニューは、将来権限サブメニュー1006、局地的規制サブメニュー1008、及びルート独自権限サブメニュー1010を含む。ユーザは、このサブメニューに列挙されたオプションのうちのいずれか1つを選択しうる。この実施例では、ユーザはオプション1012を選択している。オプション1012は、将来航空航法システム(FANS)権限を表わしている。
【0114】
図11は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。図11に示しているように、ユーザは、シナリオメニュー制御手段706を通じてではなく、シナリオタイル714を使用して、シナリオを選択しうる。シナリオタイル714は、タイル1102、タイル1104、タイル1106、タイル1108、タイル1110、及びタイル1112を含み、これらのタイルは各々、異なるシナリオ又は業務シナリオを表わしている。シナリオタイル714は、図10のシナリオメニュー1000に提示されるのと同じシナリオを表わしている。
【0115】
タイル1102は、「私の航空機群に飛行機を追加(add airplane to my fleet)」というシナリオを表わしている。タイル1104は、「内装の再構成(reconfigure interior)」というシナリオを表わしている。タイル1106は、「空域及び権限(airspace and mandates)」という、図10の「空域及び権限」のシナリオ1004と同じシナリオを表わしている。タイル1108は、「移行リース飛行機(transition lease airplane)」というシナリオを表わしている。タイル1110は、「JET完成のサポート(support JET completion)」というシナリオを表わしている。タイル1112は、「カタログを閲覧(browse the catalog)」というタイルを表わしている。
【0116】
シナリオタイル714は、ユーザがある特定のシナリオを選択すること、及び種々のシナリオの各々についての概要情報を迅速に集めることを可能にする、双方向制御要素である。例えば、ユーザがタイル1106の上にカーソル800を留めるている時に、タイル1106によって表わされている「空域及び権限」のシナリオについての説明を提供する、ポップアップウインドウ1114が表示される。ユーザは、タイル1106を選択することによって、「空域及び権限」のシナリオを選択しうる。
【0117】
図12は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図11のタイル1106を選択したことに応じて、改造マーケットプレイス700に、タイル化されたサブメニュー1200が表示されている。
【0118】
タイル化されたサブメニュー1200は、タイル化された将来権限のサブメニュー1202、タイル化された局地的規制のサブメニュー1204、及びタイル化されたルート独自性のサブメニュー1206を含み、これらはそれぞれ、図10の将来権限のサブメニュー1006、局地的規制のサブメニュー1008、及びルート独自権限のサブメニュー1010に対応している。かかるタイル化されたサブメニューの各々は、選択可能な複数のタイルを含む。
【0119】
更に、タイル化された将来権限のサブメニュー1202、タイル化された局地的規制のサブメニュー1204、及びタイル化されたルート独自性のサブメニュー1206の各々は、ユーザが各サブメニューについてより多くの情報を得ることを可能にする、制御手段を含む。例えば、タイル化された将来権限のサブメニュー1202は情報制御手段1208を含み、タイル化された局地的規制のサブメニュー1204は情報制御手段1210を含み、タイル化されたルート独自性のサブメニュー1206は情報制御手段1212を含む。ユーザは、かかる情報制御手段のうちのいずれかの上に留まりうるか、又はかかる情報制御手段のうちのいずれかを選択しうる。ユーザが情報制御手段1212の上で留まるか又は情報制御手段1212を選択すると、ポップアップウインドウ1214が表示され、タイル化されたルート独自性のサブメニュー1206によって提供されるオプションについての説明を提供する。
【0120】
ユーザは、バックボタン1216を選択することによって、直前の画面に戻りうる。例えば、ユーザがバックボタン1216を選択すると、画面は、図11に示している、シナリオタイル714の表示に戻りうる。
【0121】
図13は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。図13には、カテゴリメニュー制御手段708を選択したことに応じて、カテゴリメニュー1300が表示されている。カテゴリメニュー1300は、複数のカテゴリ1302をユーザに提示する。一又は複数の実施例では、カテゴリ1302は、ユーザが仮想航空機マーケットプレイス100にログインする時に提供された情報に基づいて特化される。換言すると、提示されるカテゴリ1302は、ユーザ向けにカスタマイズされる。
【0122】
この実施例では、ユーザは最初に、キャビンシステム情報システムカテゴリ1304上にカーソルを留め、これにより、サブメニュー1306が表示されている。他の実施例では、ユーザは、サブメニュー1306を表示させるために、カーソル800を通じてキャビンシステム情報システムカテゴリ1304を選択することが必要でありうる。サブメニュー1306は、色々な種類のキャビンシステム及び情報システムのオプションを提供し、かかるオプションをATAナンバリングに従って並べる。この実施例では、ユーザは、カーソル800を、自動フライトシステムを表わすオプション1308の上に留めている。
【0123】
図14は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。図14では、改造マーケットプレイス700に、カテゴリ選択インターフェース1400が表示されている。カテゴリ選択インターフェース1400は、航空機1402及び複数のカテゴリボタン1404を含む。航空機1402は、例えば、選択された航空機の表示720に示されている特定の航空機モデルの図でありうる。
【0124】
複数のカテゴリボタン1404は、航空機1402を囲んでおり、一部の実施例では、図13に示しているカテゴリ1302の各々のためのボタンを含みうる。この実施例では、ユーザは、キャビンシステム情報システムボタン1406を選択する。この選択に応じて、オプションメニュー1408が表示される。オプションメニュー1408は、図13のサブメニュー1306と同じカテゴリオプションを表示する。この例では、ユーザは、オプションメニュー1408に表示されたオプション1410のうち、自動フライトオプション1412の上にカーソル800を留めているか、又はカーソル800を使用して自動フライトオプション1412を選択している。
【0125】
この実施例では、複数のカテゴリボタン1404は、性能・重量ボタン1414、技術サマリボタン1416、エンジンボタン1418、胴体部ボタン1420、及び内装ボタン1422を更に含む。複数のカテゴリボタン1404は、この画面に示されていないその他のボタンも含みうる。
【0126】
図15は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。図15では、図14のオプション1412又は図13のオプション1308をユーザが選択したことに応じて、改造マーケットプレイス700に自動フライトカタログ1500が表示されている。自動フライトカタログ1500は、航空機に追加されうる自動フライトフィーチャを含む。自動フライトカタログ特定手段1502は、提示されたフィーチャが自動フライトフィーチャであることを特定する。自動フライトカタログ特定手段1502は、ユーザが所望に応じて自動フライトフィーチャを折り畳む(例えばディスプレイから消す)ことを可能にする、双方向要素でもある。
【0127】
この実施例では、フィーチャ項目1504が表示されている。フィーチャ項目の各々は、ある1つのフィーチャを特定する。この例では、自動フライトカタログ1500は、図示されている5つのフィーチャ項目のみを含む。しかし、他の実施例では、自動フライトカタログ1500は、一度に表示されうるよりもずっと多くのフィーチャ項目を含みうる。かかる他の例では、カタログナビゲーションセクション1506により、ユーザが、自動フライトカタログ1500の様々なページ全てを視認(navigate)することが可能になる。ソーティング制御手段1508は、ユーザが、自動フライトカタログ1500に提示されているフィーチャ項目をソーティングすることを可能にする。この実施例では、フィーチャ項目1504はプロジェクト番号によってソーティングされている。ユーザは、自動フライトカタログ1500に関するヘルプ又はサポート情報(例えば、自動フライトカタログ1500全体の視認についての情報)を閲覧するために、ヘルプボタン1510を使用しうる。
【0128】
フィーチャ項目1512は、フィーチャ項目1504のうちの1つの一例である。フィーチャ項目1512は、例えば、フィーチャ識別子1513、カテゴリ識別子1514、航空機識別子1516、必須情報1518、詳細情報ボタン1520、金額情報1522、追加価格ボタン1524、及びカートに追加ボタン1526を含みうる。フィーチャ識別子1513は、フィーチャ項目1512によって表わされたフィーチャを特定する。この実施例では、フィーチャ識別子1513は、横方向ナビゲーションのための「自動フライトゴーアランドロールモード(Autoflight Go-Around Roll Mode)」を有効化するためのフィーチャを特定している。一部の例では、ユーザは、フィーチャ識別子1513を選択して、特定されたフィーチャについての追加情報を表示させうる。カテゴリ識別子1514(セクション識別子とも称されうる)は、特定されたフィーチャが属するカタログカテゴリを特定する。航空機識別子1516は、例えば、特定されたフィーチャが追加されうる航空機を特定する。
【0129】
必須情報1518は、特定されたフィーチャが組み込まれるためには、航空機に何らかの必須フィーチャが既に組み込まれているか又は同時に組込まれる必要があるかどうかを示す。詳細情報ボタン1520は、ユーザが、特定されたフィーチャついての追加的な詳細情報を閲覧することを可能にする。この詳細情報は、フィーチャ識別子1513が選択されると提示される情報の一部だけでなく、特定されたフィーチャについてのその他の詳細情報も含みうる。金額情報1522は、特定されたフィーチャの購入金額を示す。追加価格ボタン1524は、ユーザが追加的な価格情報を知ることを可能にする。カートに追加ボタン1526は、ユーザが、購入のために、特定されたフィーチャを仮想「カート」に迅速かつ容易に追加することを可能にする。
【0130】
図16は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図15の詳細情報ボタン1520を選択したことに応じて、改造マーケットプレイス700に詳細表示1600が提示されている。図示しているように、詳細表示1600は、図15の自動フライトカタログ1500に提示される情報の少なくとも一部、グラフィック制御手段、又はその両方を含みうる。
【0131】
詳細表示1600は、成果物(deliverable)情報1602、注記セクション1604、利益セクション1606、画像ボタン1608、及び製造オプションセクション1610を含む。成果物情報1602は、特定されたフィーチャを伴う、ユーザが実際に購入するものについての簡潔な説明を特定する。注記セクション1604は、例えば、特定されたフィーチャについての更なる注記又は詳細事項を含む。利益セクション1606は、特定されたフィーチャの利益又は利点を含む。画像ボタン1608は、存在する場合には、ユーザが、特定されたフィーチャの画像、スクリーンショット、モデル、又はその他の視覚的表現を閲覧することを可能にする。製造オプションセクション1610は、製造上のオプションを特定する。
【0132】
詳細表示1600は、カートに追加ボタン1612及び飛行機変更ボタン1614も含む。カートに追加ボタン1612は、カートに追加ボタン1526と類似しており、ユーザが、特定されたフィーチャを購入のために自分の仮想「カート」に迅速かつ容易に追加することを可能にする。飛行機変更ボタン1614は、ユーザが選択された航空機を変更することを可能にし、これにより、このフィーチャが異なる航空機に関連して検討されうる。金額説明1616は、金額情報1522によって提示された金額が、確定提案で使用される確定金額であるかどうかを示す。印刷ボタン1618は、ユーザが表示された情報を印刷することを可能にする。
【0133】
図17は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図16の画像ボタン1608を選択したことに応じて、ウインドウ1700が表示されている。ウインドウ1700は、横方向ナビゲーションのための「自動フライトゴーアランドロールモード」フィーチャが何を提供するかについての、ユーザのより一層の理解に役立つ画像1702を含む。画像1702は、詳細表示1600の真上に表示される。
【0134】
図18は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図16に示している追加価格ボタン1524を選択したこと、又はこのボタンの上でカーソル800を留めた若しくは動かしたことに応じて、価格ウインドウ1800が表示されている。価格ウインドウ1800は、「自動フライトゴーアランドロールモード」フィーチャに関する詳細価格情報1802を表示する。
【0135】
詳細価格情報1802は、方法論情報1804及び計算情報1806を含む。方法論情報1804は、フィーチャの金額が、航空機(フィーチャはこの航空機のために発注されている)の数量に基づいてどのように変化するかを特定する。計算情報1806は、選択された航空機の表示720に示されている選択された航空機の数に基づいて、このフィーチャを追加するための予測合計金額1808を示す。クローズボタン1810は、ユーザが価格ウインドウ1800を閉じ、詳細表示1600に戻ることを可能にする。
【0136】
図19は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが航空機識別子1516を選択したことに応じて、ウインドウ1900が表示されている。ウインドウ1900は、詳細表示1600の真上に表示される。ウインドウ1900は、有効性セレクタ1902と変動有効性(range effectivity)セレクタ1904とを含み、このうちの一方が、所与の時点でユーザによって選択されうる。
【0137】
ウインドウ1900は、図15及び図16の航空機識別子1516によって特定された航空機のいずれかに、「自動フライトゴーアランドロールモード」フィーチャが存在しているか、それとも存在していないかについての情報を提示する。例えば、存在カテゴリ1906には、このフィーチャが既に組み込まれている航空機があればそれが記載される。非存在カテゴリ1908には、このフィーチャがまだ組み込まれていない航空機があればそれが記載される。また、不明カテゴリ1910には、フィーチャの組み込みステータスが不明確なカテゴリがあればそれが記載される。注記1912は、ユーザが、航空機識別子1516に記載された航空機と比較することで、ウインドウ1900に提示された情報の明細を理解するのに役立つ、追加情報を提供する。クローズボタン1914は、ユーザがウインドウ1900を閉じ、詳細表示1600に戻ることを可能にする。
【0138】
図20は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザは、図15でカートに追加ボタン1526を選択したことによって、仮想カートにフィーチャ(例えば「自動フライトゴーアランドロールモード」フィーチャ)を追加している。他の実施例では、ユーザが図16でカートに追加ボタン1612を選択することによって、フィーチャが仮想カートに追加されることもある。
【0139】
かかる「カートに追加」ボタンのうちの1つが選択されると、ウインドウ2000が表示される。ウインドウ2000は、進捗情報2002をユーザに提示する。進捗情報2002では、選択された航空機の表示720によって示されている選択された航空機の数を踏まえて、仮想カートにフィーチャを追加するプロセスを完遂するのにどれだけかかるかについての表示が、ユーザに付与される。例えば、選択されたフィーチャが、航空機に既に組込まれているかどうか、必要な必須条件があればそれに基づいて航空機に組み込まれうるかどうか、又はその両方を判定するために、構成チェックが実施されうる。
【0140】
更に、進捗情報2002は、このプロセスがいつ完了するかがユーザに通知されうる、一又は複数の方式を示す。ユーザは、進捗情報2002を読み終われば、OKボタン2004を選択してウインドウ2000を閉じうる。カートに追加プロセスは、バックグラウンドで実施される。
【0141】
図21は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。一部の例では、ユーザは、フィーチャをその識別番号によって直接検索することを望むことがある。例えば、ユーザは、検索ボックス716を使用してキーワード検索を実施しうる。この実施例では、ユーザは、検索ボックス716に「自動フライト」というキーワードをキーインしており、これにより、検索ボックス716の下部に、フィーチャのリスト2100が表示されている。フィーチャのリスト2100の各フィーチャは、自動フライトカテゴリに属しているか、又はその名称又は説明の中に「自動フライト」という語を有している、フィーチャである。例えば、フィーチャ2102はその名称中に「自動フライト」を含んでいる。あるフィーチャ(フィーチャ2102など)をユーザが選択すると、選択されたフィーチャに対応する、図15のフィーチャ項目1512に類似したフィーチャ項目が、ユーザに表示される。この画面では、複数のカテゴリボタン1404のうちのフライト・デッキ・アビオニクスボタン2104も視認可能である。
【0142】
図22は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。前述したように、仮想カートにフィーチャを追加するプロセスは、ユーザが改造マーケットプレイス700の視認又は検討を続けている間に、バックグラウンドで行われうる。通知722は、特にユーザに向けて生成された通知があればそれをトラッキングする。例えば、仮想カートにフィーチャを追加するプロセスが完了すると通知が生成されることがあり、ユーザは、通知722を通じて、この通知に対して注意喚起されうる。
【0143】
ユーザが通知722を選択することに応じて、通知ウインドウ2200がユーザに表示される。通知ウインドウ2200は一又は複数の通知を含みうる。この実施例では、通知ウインドウ2200は、実施された構成チェックのステータスを提供する通知2202を含む。詳細には、通知2202は、仮想カートにフィーチャを追加するプロセスが完了したことを、ユーザに伝えている。ユーザは、(例えば通知2202内のどこかをクリックすることによって、)通知2202を選択して、追加情報を閲覧しうる。
【0144】
図23は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図22の通知2202を選択したことに応じて、ステータス更新詳細2300がユーザに提示されている。ステータス更新詳細2300は、選択されたフィーチャを選択された航空機に追加するというユーザのリクエストに関して、ユーザに情報を提供する。クローズボタン2302は、ステータス更新詳細2300が閉じられ、ディスプレイから消去されることを可能にする。
【0145】
図24は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが例えばカート制御手段724を選択したことに応じて、カート画面2400がユーザに提示されている。他の実施例では、カート画面2400は、改造マーケットプレイス700内の他の何らかの種類のボタン又はグラフィック制御手段をユーザが選択することに応じて、ユーザに提示されることもある。
【0146】
カート画面2400は、カート識別表示2402、変更者2404、顧客識別表示2406、最終変更日付2408、凡例2410、及び編集ボタン2411を提示する。カート識別表示2402は、一又は複数のフィーチャが追加された仮想カートを特定する。場合によっては、カート識別表示2402は、仮想カートの「インスタンス(instance)」に対応する発注IDを特定する。変更者2404は、仮想カートに変更を加えている(例えば、仮想カートにフィーチャを追加している)ユーザを特定する。顧客識別表示2406は、顧客(ユーザであっても、ユーザによって代表される法人であってもよい)を特定する。最終変更日付2408は、仮想カートが最後に変更された日時を特定する。凡例2410は、この実施例では、仮想カート内の種々のフィーチャについての視覚的情報を提供するのに使用される、色記号又はパターン記号を特定する。一部の実施例では、編集ボタン2411は、ユーザが、カート画面2400の少なくとも一部分に変更を加えることを可能にする。
【0147】
加えて、カート画面2400は、内容セクション2412をユーザに提示する。内容セクション2412は、仮想カート内の一又は複数のフィーチャを特定する。この実施例では、仮想カートは1つのフィーチャだけを含んでいる。内容セクション2412は、フィーチャ識別子2414、航空機モデル識別子2416、リードタイム2418、金額2420、数量セレクタ2422、注記2424、及び購入種別セレクタ2426を含む。これらの情報を囲む領域は、対応するフィーチャについてのある種の情報を示すよう、凡例2410により規定されている色記号化又はパターン記号化されていることがある。
【0148】
フィーチャ識別子2414はフィーチャを特定する。航空機モデル識別子2416は、フィーチャが追加される航空機モデルを特定する。リードタイム2418は、引き渡しまでの週数を特定する。一部の事例では、リードタイム2418は出荷又は引き渡しの日付を特定する。金額2420はフィーチャの単価を特定する。数量セレクタ2422は、ユーザが、リクエストされているフィーチャのユニット数を選択することを可能にする。注記2424は、ユーザに関連しうる、フィーチャについての追加情報を特定する。
【0149】
購入種別セレクタ2426は、ユーザが、フィーチャが購入発注の一部としてリクエストされているのか、それとも確定提案のリクエストの一部としてリクエストされているのかを、選択することを可能にする。ボックス2428は現在の選択を特定し、現在の選択は、購入オプション2430と確定提案オプション2432の一方でありうる。
【0150】
カート画面2400は、削除ボタン2434及び添付ボタン2436も含む。削除ボタン2434は、ユーザがこのフィーチャを仮想カートから除去することを可能にする。添付ボタン2436は、ユーザが、リクエストに対応する一又は複数の添付物をアップロードすること、フィーチャに関連付けられた資料を閲覧すること、又はその両方を行うことを、可能にしうる。
【0151】
加えて、カート画面2400は、保存・新規作成ボタン2438及び点検ボタン2440を含む。保存・新規作成ボタン2438は、ユーザが、仮想カートのこの特定の「インスタンス」に関して仮想カートに加えられた変更があればそれを保存することを可能にする。ユーザが、仮想カートへの新たなフィーチャの追加、仮想カートの新たなインスタンスを用いる作業、又は別の仮想カートを用いる作業を開始することを可能にするために、ユーザは別の画面に誘導されることもある。他の実施例では、保存・新規作成ボタン2438は、ユーザが仮想カートのインスタンスを保存し、直前の画面に戻ることを可能にする、単なる保存ボタンに置き換えられることもある。ユーザは、点検ボタン2440に進むことで、発注を終了させるための正式な点検プロセスを開始することが可能になる。
【0152】
図25は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図24の点検ボタン2440を選択したことに応じて、点検ウインドウ2500が表示されている。点検ウインドウ2500は、カート画面2400の真上に表示される。点検ウインドウ2500は、点検プロセスを容易にするのに役立つ。例えば、点検ウインドウ2500は、最初に提案詳細2502の表示を提示する。ユーザが点検プロセスを進めていくにつれ、点検ウインドウ2500は次いで、手数料明細(chargeline)2504、連絡先詳細2506、及び確認2508の各々の表示を提示する。
【0153】
提案詳細2502の表示が提示されると、顧客識別表示2510、発注先セレクタ2512、及び追加/更新提案設定ボックス2514が表示される。顧客識別表示2510は、顧客であって、その顧客のために発注が行われている、顧客を特定する。発注先セレクタ2512は、購入発注又は提案が、顧客に送られるのか、それとも代表者に送られるのかを特定するものである。この代表者とは、顧客の代表者、改造マーケットプレイス700をホスティングする法人の代表者、又は他の何らかの代表者でありうる。追加/更新提案設定ボックス2514は、発注先セレクタ2512による選択に基づいて、この提案が誰に送られるのかに関する選好を、ユーザが更新することを可能にする。ユーザは、「次」ボタン2516を選択することによって、点検プロセスの次のステップに進むことも、取り消しボタン2518を選択することによって点検プロセスを取り消すことも、可能である。
【0154】
図26は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図25の「次」ボタン2516を選択したことに応じて、手数料明細2504の表示が提示されている。詳細には、手数料明細入力部2600が提示されており、手数料明細入力部2600により、ユーザは、例えばフィーチャの購入の請求が行われる手数料明細のアカウント番号を、キーインすることが可能になる。ユーザは、「次」ボタン2516を選択することによって、点検プロセスの次のステップに進むことも、取り消しボタン2518を選択することによって点検プロセスを取り消すことも、戻るボタン2602を選択することによって直前の提案詳細2502の画面に戻ることも、可能である。
【0155】
図27は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図26の「次」ボタン2516を選択したことに応じて、連絡先詳細2506の表示が提示されている。この表示により、ユーザは、識別番号(ID)を通じて又は自身の連絡先情報をキーインすることによって、自身の連絡先詳細をキーインすることが可能になる。例えば、ユーザは、IDラジオボタン2702と連絡先詳細ラジオボタン2704とを、トグル切り替えしうる。
【0156】
IDラジオボタン2702が選択された場合、ユーザは、検索セクション2706内の線2705に識別番号をキーインすることが許可される。ユーザは、人検索ボタン2707を選択して、この識別番号を検索しうる。検索の結果は、検索セクション2706内に自動入力される。連絡先詳細ラジオボタン2704が選択されると、ユーザは、検索セクション2706内に連絡先情報をキーインしうる。この連絡先情報は、eメールアドレス、氏名、又は電話番号のうちの少なくとも1つを含みうる。ユーザは次いで、人検索ボタン2707を選択して、自身の連絡先情報の残部を見い出しうる。(連絡先情報の残部はその後検索セクション2706内に自動入力されうる)ユーザは、自身の適切な連絡先詳細が見い出されたことを確認してから、「次」ボタン2516を選択しうる。
【0157】
図28は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、図27で上述したようにユーザが「次」ボタン2516を選択したことに応じて、確認2508の表示が提示されている。この表示は確認メッセージ2800を含み、確認メッセージ2800は、ユーザに提示されて、点検プロセスが完了間近であることをユーザに知らせる。ユーザは、点検ボタン2802を選択して、点検プロセスを完了しうる。
【0158】
図29は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザは、改造マーケットプレイス700全体を視認し、発注履歴画面2900をユーザに提示させうる。発注履歴画面2900は、特定の顧客が経時的に行った様々な発注についての情報を提示する。
【0159】
例えば、発注履歴画面2900は、点検日付の列2902、購入者の列2904、発注IDの列2906、カート名の列2908、合計金額の列2910、及びダウンロード契約書の列2912に対応する、情報を提供する。点検日付の列2902は、ある1つの発注又は購入リクエストが行われたので「点検プロセス」が完了した日付を特定する。購入者の列2904は、この発注をリクエストしたユーザを特定する。発注IDの列2906は、この発注を特定する。場合によっては、発注IDの列2906は、この発注の仮想カート又は仮想カートの「インスタンス」に関連付けられた、識別子を特定する。カート名の列2908は、この発注に使用された仮想カートに関連付けられた、名称を特定する。合計金額の列2910は、この発注の合計金額を特定する。ダウンロード契約書の列2912は、この発注に関して提供されうるダウンロード可能な契約書があるかどうかを示す。
【0160】
発注2913は、発注履歴画面2900内に提示されている発注のうちの1つの一例である。ユーザは、発注2913の発注IDの列2906で特定されている発注ID2914を選択して、発注2913についての追加的な詳細事項を閲覧しうる。発注2917に関連付けられたアイコン2916は、発注2917がダウンロード可能な契約書に関連付けられていることを示すものである。
【0161】
場合によっては、発注履歴画面2900は、色々な種類の情報をユーザに提供しうる注記2918も含みうる。この実施例では、注記2918は、通常、契約書がサインされてから24時間後には契約書のコピーがダウンロードのために提供可能になることを、示している。
【0162】
図30は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。ユーザが図29の発注ID2914を選択することに応じて、カート画面2400がユーザに提示されうる。カート画面2400は、図24のカート画面2400に類似しているが、仮想カートのある特定のインスタンスに関連して提示されている。ゆえに、図24がカート画面2400の「進行中」画面を示している一方、図30は、点検プロセスが完了した後の、カート画面2400の「終了」画面を示している。
【0163】
図30のカート画面2400の終了画面は概して、図24のカート画面2400の進行中画面に提示されるのと同じ情報を含む。しかし、図30では、カート画面2400は凡例2410を含まない。更に、図24の内容セクション2412は終了して、発注済みフィーチャセクション3000になっている。数量3001は、発注されたフィーチャの最終的な数量を表わしている。識別子3002は、例えば、この特定の発注が購入と確定提案のどちらとして行われたかを示しうる。この実施例では、ユーザは、識別子3002を選択して、この発注についてのより一層の詳細を閲覧しうる。
【0164】
図30のカート画面2400には、「再読み込み」ボタン3004が含まれている。再読み込みボタン3004は、ユーザが、この発注に関連付けられた情報を「再読み込み(refresh)」するか又は別様に更新することを可能にする。例えば、再読み込みにより、特定済みのリードタイム2418が変更されることがある。一部の例では、ユーザが識別子3002を選択することに応じて提示される情報が、再読み込みにより更新される。
【0165】
図31は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図30の識別子3002を選択したことに応じて、ステータスボックス3100がユーザに提示されている。ステータスボックス3100は、この特定の発注の現在状況をユーザに示すものである。
【0166】
例えば、ステータスボックス3100は、購入発注又は提案が引き渡されるまでの残り時間を視覚的に表示する進捗バー3102を含む。提出日付3104は、購入発注又は提案依頼がいつ提出されたかを特定する。この実施例では、提出日付3104は、確定提案依頼が行われた日付を特定している。推定引き渡し日程3106は、購入されたフィーチャ又は提案が引き渡される、推定日程を特定する。この引き渡しは、物理的な引き渡し、仮想的な引き渡し、又はその両方を含みうる。例えば、購入されたフィーチャは物理的にも、仮想的に(例えばeメール、ダウンロード可能なコンテンツなどを通じて)も、引き渡されうる。提案は仮想的に引き渡されうる。
【0167】
中心的連絡担当名3108は、中心的な連絡担当者の氏名を特定する。例えば、中心的連絡担当名3108は、この発注の実現を監督する雇用者又は管理者の名前を特定しうる。中心的連絡担当名3110は、ユーザが中心的な連絡担当者に連絡するのに役立つ連絡先情報を特定する。この実施例では、中心的連絡先情報3110は、eメールアドレス及び電話番号を含む。
【0168】
図32は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザがヘルプメニュー制御手段712を選択したことに応じて、ヘルプメニュー3200がユーザに提示されている。ヘルプメニュー3200は、ユーザが、様々なヘルプ又はサポートのカテゴリから選択を行うことを可能にする。この実施例では、ユーザが改造マーケットプレイス700を視認し、使用するのに役立つよう、ユーザは、ヘルプトピックオプション3202を選択してトレーニング情報を閲覧しうる。
【0169】
図33は、例示的な一実施形態による、改造マーケットプレイス700を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、ユーザが図32のヘルプトピックオプション3202を選択したことに応じて、ヘルプトピックメニュー3300が表示されている。ヘルプトピックメニュー3300は、様々なトピック3302であって、それらに関するトレーニング情報をユーザが閲覧しうるトピック3302を特定する。これらのトピック3302のうちの一又は複数は、トピックのサブメニューを含みうる。この実施例では、ユーザがトピック3304を選択したことに応じて、トレーニングモジュールメニュー3306がユーザ提示されている。この実施例では、トレーニングモジュールメニュー3306内で特定されているトレーニングモジュールの各々が、ユーザによって選択可能である。ユーザは、ある特定のトレーニングモジュールを選択することによって、トレーニング情報を読むこと、一又は複数のトレーニングビデオを閲覧すること、模擬的な購入発注又は確定提案を創出すること、又は他の何らかの様態でトレーニングを行うこと、のうちの少なくとも1つが可能になりうる。
【0170】
図34は、例示的な一実施形態による、シミュレーションマーケットプレイスを提示しているグラフィカルユーザインターフェース400の図である。シミュレーションマーケットプレイス3400は、図1のシミュレーションマーケットプレイス105の一実行形態の一例である。図示しているように、している3400はナビゲーションセクション3402を含み、ナビゲーションセクション3402は、上述した改造マーケットプレイス700のナビゲーションセクション701と類似していることがある。
【0171】
シミュレーションマーケットプレイス3400は、双方向レイアウト3404をユーザに提示する。双方向レイアウト3404は、モデル航空機用のフライトシミュレータ(航空機シミュレータとも称されうる)のレイアウトを表わしている。この実施例では、双方向レイアウト3404は、模擬フライトデッキを表わしている。双方向レイアウト3404は複数の双方向構成要素3405を含み、複数の双方向構成要素3405の各々が選択可能である。複数の双方向構成要素3405の各々は、フライトシミュレータに含まれるフィーチャを表わしている。一実施例では、情報ボックス3410を表示させるために、カーソル3406が双方向構成要素3408の上で留められうる。この実施例では、情報ボックス3410は、双方向構成要素3408で表わされたフィーチャの識別表示(例えば名称)を提示している。
【0172】
図35は、例示的な一実施形態による、シミュレーションマーケットプレイス3400を提示している、グラフィカルユーザインターフェース400の別の図である。この実施例では、双方向構成要素3502、双方向構成要素3504、及び双方向構成要素3506が図示されている。これらの双方向構成要素の各々は、各双方向構成要素によって表わされているフィーチャに関するカスタマイズされた情報をユーザに表示させるよう選択可能である。双方向構成要素3502は、フライトシミュレータのヘッドアップディスプレイを表わしている。双方向構成要素3504は、フライトシミュレータの主要フライトディスプレイユニットを表わしている。双方向構成要素3506は、フライトシミュレータの多機能型制御・ディスプレイユニットを表わしている。
【0173】
図36は、例示的な一実施形態による、図34から図35のシミュレーションマーケットプレイス3400内で表示されるコールアウトウインドウの別の図である。コールアウトウインドウ3600は、図35の双方向構成要素3502を選択することに応じて表示されうるウインドウの一例である。この実施例では、コールアウトウインドウ3600は、画像3602及びカスタマイズされた情報3604を含む。画像3602は、図35の双方向構成要素3502によって表わされたヘッドアップディスプレイの拡大図を提示している。カスタマイズされた情報3604は、このフィーチャに関して、ユーザ向けにカスタマイズされた情報を提示する。例えば、カスタマイズされた情報3604は、フィーチャが既に組み込まれているフライトシミュレータ(又は航空機のモデル)の各々を示す、フィーチャの組み込みステータスを含む。
【0174】
図37は、例示的な一実施形態による、図34から図35のシミュレーションマーケットプレイス3400内での表示のために表示されるコールアウトウインドウの別の図である。コールアウトウインドウ3700は、図35の双方向構成要素3504を選択することに応じて表示されうるウインドウの一例である。この実施例では、コールアウトウインドウ3700は、画像3702及びカスタマイズされた情報3704を含む。画像3702は、図35の双方向構成要素3504によって表わされた主要フライトディスプレイユニットの拡大図を提示している。カスタマイズされた情報3704は、このフィーチャに関して、ユーザ向けにカスタマイズされた情報を提示する。例えば、カスタマイズされた情報3704は、フィーチャが既に組み込まれているフライトシミュレータ(又は航空機のモデル)の各々を示す、フィーチャの組み込みステータスを含む。
【0175】
図38は、例示的な一実施形態による、図34から図35のシミュレーションマーケットプレイス3400内で表示されるコールアウトウインドウの別の図である。コールアウトウインドウ3800は、図35の双方向構成要素3506を選択することに応じて表示されうるウインドウの一例である。この実施例では、コールアウトウインドウ3800は、画像3802及びカスタマイズされた情報3804を含む。画像3802は、図35の双方向構成要素3506によって表わされていた多機能型制御・ディスプレイユニットの拡大図を提示している。カスタマイズされた情報3804は、このフィーチャに関して、ユーザ向けにカスタマイズされた情報を提示する。例えば、カスタマイズされた情報3804は、フィーチャが既に組み込まれているフライトシミュレータ(又は航空機のモデル)の各々を示す、フィーチャの組み込みステータスを含む。
【0176】
図4から図38のグラフィカルユーザインターフェース400の図は、例示的な一実施形態が実装されうる様態に物理的又は構造的に限定されることを、暗示するためのものではない。図示している構成要素に加えて、又はそれらに代えて、他の構成要素も使用されうる。一部の構成要素はオプションでありうる。図4から図38に示している種々の構成要素は、図1から図3のブロック図形態で示している構成要素が、物理的構造としてどのように実装されうるかという実施例でありうる。加えて、図4から図38の構成要素の一部は、図1から図3の構成要素と組み合わされても、図1から図3の構成要素と併用されても、又はこの2つの組み合わせであってもよい。
【0177】
図39は、例示的な一実施形態による、航空機に対する改造を管理するためのプロセスのフロー図である。プロセス3900は、航空機に対する改造(フィーチャの改装などであるがそれに限定されるわけではない)が管理されうる1つの様態の一例である。プロセス3900は、例えば、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において実装されうる。詳細には、プロセス3900は、図1及び図2に記載の改造マーケットプレイス102を使用して実装されうる。
【0178】
プロセス3900は、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた改造マーケットプレイスの開始入力を受信すること(工程3901)によって、始まりうる。次いで、開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクが確立される(工程3902)。顧客情報データベースは、ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む。
【0179】
次いで、ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかについて、判定が下される(工程3904)。工程3904に関連して、ユーザが権限を有していないのであれば、アクセスは拒否され(工程3906)、その後プロセス3900は終了する。しかし、ユーザが権限を有していれば、航空機製品情報を包含するエンジニアリングデータベースとのリンクが確立される(工程3908)。一部の実施例では、工程3908は、航空機製品情報を取得するために任意の数のデータシステムとのリンクを確立することを含む。
【0180】
例えば、改造マーケットプレイスは、航空機製品情報にアクセスするために、図1及び図2の複数のデータシステム112のうちの一又は複数のデータシステムとのリンクを確立しうる。この航空機製品情報は、様々な航空機モデルについての情報、種々の航空機モデルの種々の在庫構成についての情報、各航空機モデル及び各航空機構成に提供されうる様々な改装フィーチャについての情報、航空機のフィーチャに関する政府の権限及び規制についての情報、その他の種類の情報、又はこれらの組み合わせを、含みうる。
【0181】
その後、ユーザに関連付けられた顧客情報に基づき、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、エンジニアリングデータベース内の航空機製品情報への選択されたアクセスレベルが、ユーザに提供される(工程3910)。一又は複数の実施例では、この選択されたアクセスレベルは、工程3910の一部として決定される。他の例では、選択されたアクセスレベルは、工程3904の判定が下された後であるが、工程3910の前の、どこかの時点で決定される。一又は複数の例では、ユーザに提供される選択されたアクセスレベルは、購入権限付与フィルタ、製品アクセスフィルタ、又は業務シナリオフィルタのうちの少なくとも1つを使用して決定される。例えば、購入権限付与フィルタは、ユーザが関連付けられている顧客の所有者ステータスに基づいて、ユーザに提供されうるフィーチャを制限する。製品アクセスフィルタは、顧客の顧客タイプに基づいて、ユーザに提供されうるフィーチャを制限する。更に、業務シナリオフィルタは、どの種類の業務シナリオが顧客に適用可能であるかを判定するために使用される。
【0182】
航空機の組を選択するユーザ入力が、グラフィカルユーザインターフェースを通じて受信される(工程3912)。選択された航空機の組に基づいて、改造マーケットプレイスにおけるユーザのエクスペリエンスがカスタマイズされ(工程3914)、その後プロセスは終了する。
【0183】
図40は、例示的な一実施形態による、ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定するためのプロセスのフロー図である。プロセス4000は、ユーザが図1及び図2に記載の改造マーケットプレイス102にアクセスする権限を有しているかどうかについての判定が下される1つの様態の一例である。プロセス4000は、例えば、改造マーケットプレイス102のアクセスマネージャ200を使用して実装されうる。更に、プロセス4000は、図39の工程3904が実装されうる1つの様態の一例でありうる。
【0184】
プロセス4000は、グラフィカルユーザインターフェースを通じた開始入力の受信に応じて、認可データベースとのリンクを確立すること(工程4002)によって始まる。ユーザに関連付けられた識別情報、及びユーザに関連付けられた認可データベース内の認可情報に基づいて、改造マーケットプレイスをホスティングする法人との間に有効ライセンスを有している顧客にユーザが関連付けられているかどうかについて、判定が下される(工程4004)。工程4004において、識別情報は、顧客情報データベース(図1及び図2に記載の顧客情報データベース114など)から取得されうる。例えば、識別情報は、図39で上述したのと同じ識別情報を含みうる。
【0185】
顧客が法人との間に有効ライセンスを有していなければ、改造マーケットプレイスへのアクセスは拒否される(工程4006)。そうではなく、顧客が有効ライセンスを有していれば、売掛金勘定システムとのリンクが確立される(工程4008)。次いで、顧客に関連付けられた売掛金勘定システム内の信用情報に基づいて、顧客の信用度が閾値基準に合致するかどうかについて、判定が下される(工程4010)。
【0186】
顧客の信用度が閾値基準に合致しなければ、プロセス4000は上述した工程4006に進む。そうではなく、顧客の信用度が閾値基準に合致していれば、オプションで、顧客に関連付けられた信用度が、改造マーケットプレイスを通じて購入が行われる場合に前払金が必要であることを示しているかどうかついて、判定が下される(工程4012)。例えば、場合によっては、顧客は、改造マーケットプレイスへのアクセスを得るための閾値基準に合致するような、十分に高い信用格付けを有していることがある。しかし、この信用格付けが、二次閾値に合致するのに十分なほど高いわけではないこともある。このような場合、顧客は、改造マーケットプレイスを通じて購入を行うのであれば、前払金(例えば頭金)の提供を求められうる。
【0187】
前払金が求められる場合、このユーザが最終購入契約を締結するのに使用される前払金情報が算出される(4014)。この前払金情報は、例えば、合計金額のパーセンテージ、標準総額、又は総額のリスト(各総額は異なる購入金額範囲に適用可能である)を含みうる。
【0188】
図41は、例示的な一実施形態による、航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供するためのプロセスのフロー図である。プロセス4100は、航空機製品情報への選択されたアクセスレベルが図1及び図2である、1つの様態の一例である。プロセス4100は、例えば、改造マーケットプレイス102のアクセスマネージャ200を使用して実装されうる。更に、プロセス4100は、図39の工程3910が実装されうる1つの様態の一例でありうる。
【0189】
プロセス4100は、ユーザが関連付けられている顧客の顧客タイプを決定すること(工程4102)によって始まる。次に、この顧客タイプに基づいて、改造マーケットプレイスへのアクセスがカスタマイズされる(工程4104)。顧客タイプは、例えば、航空機購入者、航空機所有者、航空機賃貸者、航空機運航者、航空会社、航空運送会社、航空機チャーター会社、航空機リース会社、第三者の航空機の改造施設、又は他の何らかの種類の顧客でありうる。一又は複数の例では、工程4104において、改造マーケットプレイスへのユーザのアクセスレベルが、顧客タイプに基づいて制限されることがある。これにより、改造マーケットプレイス内で、この顧客タイプに関連する製品情報及び業務シナリオだけが、顧客にとってアクセス可能になるか、又は顧客に提示される。この種の特化は、プロセスをユーザ向けに合理化するのに役立ち、改造マーケットプレイスのエクスペリエンスをより効率的にする。
【0190】
顧客の所有者ステータスが決定される(工程4106)。この所有者ステータスに基づいて、改造マーケットプレイスへのアクセスがカスタマイズされる(工程4108)。工程4108において、所有者ステータスは、所有者と非所有者のうちの一方から選択される。一又は複数の例では、工程4108において、改造マーケットプレイスへのユーザのアクセスレベルは、ユーザが所有者である顧客に関連付けられている場合にのみ購入を行うことが許可されるように、所有者ステータスに基づいて制限されうる。換言すると、ユーザは、所有者であるか、所有者を代表している場合にのみ、購入を行うことが許可される。この種の特化は更に、プロセスをユーザ向けに合理化するのに役立ち、改造マーケットプレイスのエクスペリエンスをより効率的にする。
【0191】
図42は、例示的な一実施形態による、航空機を改造するためのプロセスのフロー図であるプロセス4200は、改造マーケットプレイスが、既存の航空機への改装フィーチャの追加を管理する1つの様態の一例である。プロセス4200は、例えば、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において実装されうる。詳細には、プロセス4200は、図1及び図2に記載の改造マーケットプレイス102を使用して実装されうる。
【0192】
プロセス4200は、既存の航空機を改造するために仮想カートに追加される主要フィーチャの選択を受信すること(工程4202)によって始まる。主要フィーチャにより、既存の航空機に少なくとも1つの必須フィーチャが既に組み込まれていること又は同時に組込まれることが必要となるかどうかについて、判定が下される(工程4204)。この判定は、例えばエンジニアリングデータベースからの情報を使用して下されうる。
【0193】
必須フィーチャが必要ではない場合、主要フィーチャは、仮想カートに自動的に追加され(工程4206)、プロセスは終了する。しかし、少なくとも1つの必須フィーチャが必要となる場合、この少なくとも1つの必須フィーチャが既存の航空機に既に組み込まれているかどうかについて、判定が下される(工程4208)。この判定は、エンジニアリングデータベース、プロジェクト管理データベース、航空機トラッキング設定データベース、又は他の何らかの種類のデータシステムのうちの、少なくとも1つから取得される情報に基づいて下されうる。必須フィーチャが既に組み込まれている場合、プロセスは上述した工程4206に進む。そうでなければ、主要フィーチャと少なくとも1つの必須フィーチャとが仮想カートに自動的に追加され(工程4210)、その後プロセスは終了する。
【0194】
図43は、例示的な一実施形態による、改造を管理するためのプロセスのフロー図であるプロセス4300は、既存の航空機への改装フィーチャの追加が管理されうる1つの様態の一例である。プロセス4300は、例えば、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において実装されうる。詳細には、プロセス4300は、図1及び図2に記載の改造マーケットプレイス102を使用して実装されうる。
【0195】
プロセス4300は、グラフィカルユーザインターフェースの有効性セレクタを通じて航空機の組を選択する、ユーザ入力を受信すること(工程4302)によって始まりうる。この航空機の組を改造するために、フィーチャ選択が、グラフィカルユーザインターフェースを通じて受信される(工程4304)。フィーチャ選択の受信に応じて、複数のデータシステムのうちの少なくとも1つのデータシステムから対応する情報が読み出される(工程4306)。この対応する情報は、顧客情報データベース、エンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、契約データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの、少なくとも1つから読み出されうる。
【0196】
読み出された対応する情報に基づいて、フィーチャ選択が選択された航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機に既に組み込まれているフィーチャを含むかどうかについて、判定が下される(工程4308)。このフィーチャが航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機にまだ組み込まれていない場合、プロセスは終了する。そうでなければ、ユーザは、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機にこのフィーチャは既に組み込まれていると注意喚起される(工程4310)。
【0197】
図44は、例示的な一実施形態による、新たな航空機の構成の構築を管理するためのプロセスのフロー図であるプロセス4400は、製造マーケットプレイスにおいて新たな航空機の構成が構築されうる1つの様態の一例である。プロセス4400は、例えば、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において実装されうる。詳細には、プロセス4400は、図1及び図3に記載の製造マーケットプレイス104を使用して実装されうる。
【0198】
プロセス4400は、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた製造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクを確立すること(工程4402)によって始まる。ユーザは顧客に関連付けられる。ユーザは、顧客であること又は顧客を代表していることによって、顧客に関連付けられうる。場合によっては、ユーザは顧客の従業員である。他の例では、ユーザは、製造マーケットプレイス104をホスティングする法人を代表し、顧客の代理として行動する、販売代理人又は取引先担当管理者(account manager)である。顧客情報データベースは、ユーザに関連付けられた識別情報を含む。
【0199】
ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが製造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかについて、判定が下される(工程4404)。ユーザが製造マーケットプレイスにアクセスする権限を有していることに応じて、新たな航空機の構成を構築するための構築プロセス全体を通じてユーザをガイドするために、グラフィカルユーザインターフェースを通じて提示されるガイダンス情報が生成される(工程4406)。このガイダンス情報は、顧客向けにカスタマイズされる。ユーザによる複数のフィーチャ選択が、グラフィカルユーザインターフェースを通じて受信される(工程4408)。複数のフィーチャ選択に基づいて新たな航空機の構成が構築され(工程4410)、その後プロセスは終了する。
【0200】
図45は、例示的な一実施形態による、新たな航空機の構成の構築を管理するためのプロセスのフロー図であるプロセス4500は、製造マーケットプレイスにおいて新たな航空機の構成が構築されうる、1つの様態の一例である。プロセス4500は、例えば、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において実装されうる。詳細には、プロセス4500は、図1及び図3に記載の製造マーケットプレイス104を使用して実装されうる。
【0201】
プロセス4500は、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた、製造マーケットプレイスの開始入力を受信すること(工程4502)によって始まりうる。開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクが確立される(工程4504)。ユーザは顧客に関連付けられ、顧客情報データベースはユーザに関連付けられた識別情報を含む。
【0202】
ユーザに関連付けられた識別情報に基づいて、このユーザが製造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかについて、判定が下される(工程4506)。顧客情報は、少なくとも顧客情報データベースから読み出された情報を使用して、顧客のものと特定される(工程4508)。顧客情報は、顧客の顧客タイプと所有者ステータスの少なくとも一方を含む。
【0203】
その後、ユーザが権限を有していれば、顧客情報に基づいて、グラフィカルユーザインターフェースを通じて提示されるガイダンス情報が生成され、これにより、ユーザは、新たな航空機の構成を構築するための構築プロセス全体を通じてガイドされる(工程4510)。この様態では、ガイダンス情報は顧客向けにカスタマイズされる。ユーザへのガイダンス情報の提示に応じて、グラフィカルユーザインターフェースを通じて受信されたユーザ入力に基づいて、新たな航空機のベース構成が構築される(工程4512)。ベース構成は、新たな航空機の構成を構築するための開始点を提供する、部分的に完成された構成を含む。他の例では、ベース構成は完成された構成であり、この完成された構成は、新たな航空機の構成を構築する上で変更されても、改変されてもよい。
【0204】
グラフィカルユーザインターフェースを通じて、ユーザによる複数のフィーチャ選択が受信される(工程4514)。ベース構成は、新たな航空機の構成を構築するために、この複数のフィーチャ選択に基づいて更新され(工程4516)、その後プロセスは終了する。
【0205】
図46は、例示的な一実施形態による、グラフィカルユーザインターフェースを通じて航空機の改造を管理するためのプロセスのフロー図である。プロセス4600は、グラフィカルユーザインターフェースを使用して航空機の改造を管理する、1つの様態の一例である。プロセス4600は、例えば、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において実装されうる。詳細には、プロセス4600は、図1及び図2に記載のグラフィカルユーザインターフェース108を使用して実装されうる。
【0206】
プロセス4600は、ディスプレイシステム上にグラフィカルユーザインターフェースを表示すること(工程4602)によって始まりうる。モデルメニュー制御手段とシナリオメニュー制御手段の少なくとも一方を含むナビゲーションセクションが、グラフィカルユーザインターフェースに表示される(工程4604)。モデルメニュー制御手段は、複数のモデルオプションをユーザに提示するよう選択可能であり、複数のモデルオプションは、ユーザに関連付けられた識別情報とユーザが関連付けられている顧客に関して読み出された顧客情報の少なくとも一方に基づいてカスタマイズされる。更に、シナリオメニュー制御手段は、複数のシナリオオプションをユーザに提示するよう選択可能であり、複数のシナリオオプションは、ユーザに関連付けられた識別情報と顧客に関して読み出された顧客情報の少なくとも一方に基づいて、顧客向けに特化される。
【0207】
改造される航空機の組をユーザが選択することを可能にするよう選択可能な有効性セレクタが、グラフィカルユーザインターフェースに提示される(工程4606)。複数のモデルオプションから又は複数のシナリオオプションから1つのオプションが選択されるとグラフィカルユーザインターフェースに表示されるフィーチャは、選択された航空機の組に基づいて自動的にカスタマイズされ(工程4608)、その後プロセスは終了する。
【0208】
図47は、例示的な一実施形態による、グラフィカルユーザインターフェースを通じて航空機の改造を管理するためのプロセスのフロー図である。プロセス4700は、グラフィカルユーザインターフェースを使用して航空機の改造を管理する、1つの様態の一例である。プロセス4700は、例えば、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において実装されうる。詳細には、プロセス4700は、図1及び図2に記載のグラフィカルユーザインターフェース108を使用して実装されうる。
【0209】
プロセス4700は、グラフィカルユーザインターフェースに改造マーケットプレイス制御手段を表示すること(工程4702)によって始まりうる。改造マーケットプレイス制御手段は、権限付与プロセス始動させるよう選択可能である。グラフィック制御インターフェースを通じてユーザによって改造マーケットプレイス制御手段が選択されることに応じて、権限付与プロセスが実施される(工程4704)。権限付与プロセスは、例えば顧客情報データベース、認可データベース、及び売掛金勘定システムとのリンクを確立することにより、ユーザが権限を有しているかどうかを判定するための情報を取得することを含みうる。
【0210】
ユーザは権限を有しているという判定に応じて、モデルメニュー制御手段とシナリオメニュー制御手段の少なくとも一方を含むナビゲーションセクションが、グラフィカルユーザインターフェースに表示される(工程4706)。モデルメニュー制御手段は、複数のモデルオプションをユーザに提示するよう選択可能であり、シナリオメニュー制御手段は、複数のシナリオオプションをユーザに提示するよう選択可能である。グラフィカルユーザインターフェースに提示される複数のモデルオプション及び複数のシナリオオプションは、顧客情報データベースから、及びエンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの少なくとも1つから取得された情報を使用して、カスタマイズされる(工程4708)。
【0211】
改造される航空機の組をユーザが選択することを可能にするよう選択可能な有効性セレクタが、グラフィカルユーザインターフェースに提示される(工程4710)。複数のモデルオプションから又は複数のシナリオオプションから1つのオプションが選択されるとグラフィカルユーザインターフェースに表示されるフィーチャは、選択された航空機の組に基づいて自動的にカスタマイズされ(工程4712)、その後プロセスは終了する。
【0212】
図48は、例示的な一実施形態による、グラフィカルユーザインターフェースを通じて航空機の改造を管理するためのプロセスのフロー図である。プロセス4800は、グラフィカルユーザインターフェースを使用して航空機の改造を管理する、1つの様態の一例である。プロセス4800は、例えば、図1の仮想航空機マーケットプレイス100において実装されうる。詳細には、プロセス4700は、図1に記載のグラフィカルユーザインターフェース108を使用して、シミュレーションマーケットプレイス105内で実装されうる。
【0213】
プロセス4800は、シミュレーションマーケットプレイスにモデル航空機の内装の双方向レイアウトを表示すること(工程4802)によって始まる。シミュレーションマーケットプレイスはユーザに表示される。このような実施例では、モデル航空機は、汎用航空機用のシミュレータ、又はシミュレーションされるよう有効性セレクタを通じてユーザによって選択された、航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機用のシミュレータを、表わすものでありうる。一実施例では、双方向レイアウトは、モデル航空機のコックピット又はフライトデッキのレイアウトである。換言すると、この内装レイアウトは、モデル航空機のフライトデッキ用のシミュレータを表わしうる。場合によっては、モデル航空機はフライトシミュレータでありうる。
【0214】
双方向レイアウトの双方向構成要素であって、モデル航空機の内装のフィーチャを表わしている双方向構成要素を選択する、ユーザ入力が受信される(工程4804)。双方向構成要素は、双方向レイアウトの一部として表示される、画像、画像の一部分、グラフィックフィーチャ、又はグラフィック制御手段でありうる。例えば、双方向構成要素は、ヘッドアップディスプレイ、主要フライトディスプレイユニット、多機能型制御・ディスプレイユニット、又は他の何らかの種類のフィーチャを表わしうる。一部の実施例では、双方向構成要素は、パイロット制御手段、フライト制御ボタン、又は、モデル航空機のコックピット若しくはフライトデッキの中にある他の何らかの種類の制御手段又はフィーチャを表わしうる。工程4804で受信されるユーザ入力は、例えば、双方向構成要素の上でカーソルが動かされること、ユーザ入力デバイス(例えばタッチスクリーン、マウス、ジョイスティック、キーボードなど)を通じて双方向構成要素を選択すること、又は他の何らかの種類のユーザ入力でありうる。
【0215】
次に、有効性セレクタを通じて選択された航空機の組に関連するフィーチャに関するカスタマイズされた情報であって、このフィーチャについての詳細事項、フィーチャに関する推奨、又はフィーチャの組み込みステータスのうちの少なくとも1つを含む、カスタマイズされた情報が特定される(4806)。工程4806において、フィーチャについての詳細事項は、限定するわけではないが例としては、フィーチャの識別表示、フィーチャに関する要件、フィーチャに関連付けられた金額、典型的にはこのフィーチャの取り付けの前に取り付けられることが必要な必須フィーチャの数、フィーチャの一部として含まれるサブフィーチャの数、又は他の何らかの種類のフィーチャのうちの、少なくとも1つを含みうる。
【0216】
フィーチャに関する推奨は、限定するわけではないが例としては、このフィーチャの後に組込まれるべき一又は複数の関連フィーチャの推奨を含みうる。一部の事例においては、推奨は、フィーチャが組み込まれるべきなのはどの種類の航空機シミュレータかを特定しうる。他の事例においては、推奨は、新たな規制又は要件により、ある種の航空機シミュレータへのフィーチャの組み込みが必要となるかどうかを特定しうる。フィーチャの組み込みステータスは、ユーザに関して読み出された顧客情報に基づいて、航空機の選択された組の各航空機用のシミュレータに、フィーチャが既に組み込まれているかどうかを示しうる。場合によっては、組み込みステータスは、ユーザによって所有されているか操作される航空機シミュレータであって、フィーチャが既に組み込まれている航空機シミュレータの各々を、列挙しうる。
【0217】
次いで、フィーチャに関するカスタマイズされた情報を有するコールアウトウインドウが、シミュレーションマーケットプレイスに表示され(工程4808)、その後プロセスは終了する。コールアウトウインドウは、双方向構成要素の上に、又は双方向構成要素に隣接して表示されうる。コールアウトウインドウは、ポップアップウインドウとも称されうる。他の実施例では、工程4808は、シミュレーションマーケットプレイス内に、カスタマイズされた情報を他の何らかの方式で表示することによって、別様に実施されることもある。
【0218】
図49は、例示的な一実施形態により図示されている、データ処理システムのブロック図である。データ処理システム4900は、図1のコンピュータシステム496のために使用されうる。図示しているように、データ処理システム4900は、通信フレームワーク4902であって、プロセッサユニット4904と、記憶デバイス4906と、通信ユニット4908と、入出力ユニット4910と、ディスプレイ4912との間の通信を提供する、通信フレームワーク4902を含む。場合によっては、通信フレームワーク4902はバスシステムとして実装されうる。
【0219】
プロセッサユニット4904は、いくつかの工程を実施するために、ソフトウェア向けの命令を実行するよう構成される。プロセッサユニット4904は、実行形態に応じて、いくつかのプロセッサ、1つのマルチプロセッサコア、及び/又は、他の何らかの種類のプロセッサを備えうる。場合によっては、プロセッサユニット4904は、回路システム、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイスなどのハードウェアユニット、又は他の何らかの適切な種類のハードウェアユニットの形態をとりうる。
【0220】
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又はプログラムがプロセッサユニット4904によって実行されるための命令は、記憶デバイス4906に配置されうる。記憶デバイス4906は、通信フレームワーク4902を通じてプロセッサユニット4904と通信しうる。本書で使用される場合、コンピュータ可読記憶デバイスとも称される記憶デバイスは、一時的及び/又は恒久的に情報を記憶することが可能な、任意のハードウェアである。この情報は、データ、プログラムコード、及び/又はその他の情報を含みうるが、それらに限定されるわけではない。
【0221】
メモリ4914及び固定記憶装置4916は、記憶デバイス4906の例である。メモリ4914は、例えばランダムアクセスメモリ、又は、何らかの種類の揮発性若しくは不揮発性の記憶デバイスという形態をとりうる。固定記憶装置4916は、任意の数の構成要素又はデバイスを含みうる。例えば、固定記憶装置4916は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書換可能光ディスク、書換可能磁気テープ、又はこれらの何らかの組み合わせを含みうる。固定記憶装置4916によって使用される媒体は、取り外し可能であることも、そうではないこともある。
【0222】
通信ユニット4908は、データ処理システム4900がその他のデータ処理システム及び/又はデバイスと通信することを可能にする。通信ユニット4908は、物理的な及び/又は無線の通信リンクを使用して、通信を提供しうる。
【0223】
入出力ユニット4910は、データ処理システム4900に接続されたその他のデバイスとの間での、入力の受信及び出力の送信を可能にする。例えば、入出力ユニット4910は、キーボード、マウス、及び/又は、他の何らかの種類の入力デバイスを通じて、ユーザ入力を受信することを可能にしうる。別の例としては、入出力ユニット4910は、データ処理システム4900に接続されたプリンタに出力を送信することを可能にしうる。
【0224】
ディスプレイ4912は、情報をユーザに表示するよう構成される。ディスプレイ4912は、限定するわけではないが例としては、モニタ、タッチスクリーン、レーザディスプレイ、ホログラフィックディスプレイ、仮想ディスプレイデバイス、及び/又は他の何らかの種類のディスプレイデバイスを含みうる。
【0225】
この実施例では、種々の例示的な実施形態のプロセスが、コンピュータ実装命令を使用して、プロセッサユニット4904によって実施されうる。かかる命令は、プログラムコード、コンピュータ可用プログラムコード、又はコンピュータ可読プログラムコードと称されることがあり、かつ、プロセッサユニット4904内の一又は複数のプロセッサによって読み取られ、実行されうる。
【0226】
これらの例では、プログラムコード4918は、選択的に取り外し可能なコンピュータ可読媒体4920で機能する形態で配置されており、かつ、プロセッサユニット4904による実行のために、データ処理システム4900にローディングされることも、伝送されることも可能である。プログラムコード4918とコンピュータ可読媒体4920とは、共にコンピュータプログラム製品4922を形成する。この実施例では、コンピュータ可読媒体4920は、コンピュータ可読記憶媒体4924でも、コンピュータ可読信号媒体4926でもありうる。
【0227】
コンピュータ可読記憶媒体4924は、プログラムコード4918を伝播又は伝送する媒体というよりはむしろ、プログラムコード4918を記憶するために使用される、物理的な又は有形の記憶デバイスである。コンピュータ可読記憶媒体4924は、限定するわけではないが例としては、データ処理システム4900に接続される光ディスク若しくは磁気ディスク、又は固定記憶デバイスでありうる。
【0228】
あるいは、プログラムコード4918は、コンピュータ可読信号媒体4926を使用してデータ処理システム4900に伝送されうる。コンピュータ可読信号媒体4926は、例えば、プログラムコード4918を内包する伝播データ信号でありうる。このデータ信号は、物理的なかつ/又は無線の通信リンクを経由して伝送可能な、電磁信号、光信号、及び/又は他の何らかの種類の信号でありうる。
【0229】
図49のデータ処理システム4900の図は、例示的な実施形態が実装されうる様態への物理的又は構造的な限定を提示することを、意図するものではない。種々の例示的な実施形態は、データ処理システム4900に関して図示されている構成要素に追加されるか又はかかる構成要素を代替する構成要素を含むデータ処理システムにおいても、実装されうる。更に、図49に示している構成要素は、図示されている実施例とは異なることがある。
【0230】
本開示の例示的な実施形態は、図50に示している航空機の製造・保守方法5000と、図51に示している航空機5100に照らして説明されうる。図50は、例示的な一実施形態により図示されている、航空機の製造・保守方法のブロック図である。航空機の製造・保守方法5000は、例えば、図1の航空機490を製造するために使用されうる。製造前段階では、航空機の製造・保守方法5000は、図51の航空機5100の仕様及び設計5002と、材料の調達5004とを含みうる。
【0231】
製造段階において、図51の航空機5100の、構成要素及びサブアセンブリの製造5006と、システムインテグレーション5008とが行われる。その後、図51の航空機5100は、認可及び納品5010を経て運航5012に供されうる。顧客による運航5012の期間中、図51の航空機5100には、定期的な整備及び保守5014(改造、再構成、改修、及びその他の整備又は保守を含みうる)が予定される。
【0232】
航空機の製造・保守方法5000の各プロセスは、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータによって実施され又は実行されうる。これらの実施例では、オペレータは顧客でありうる。この明細書において、システムインテグレータは、任意の数の航空機製造業者及び主要システム下請業者を含みうるが、それらに限定される訳ではなく、第三者は、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含みうるが、それらに限定される訳ではなく、オペレータは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関等でありうる。
【0233】
図51は、例示的な一実施形態により図示されている、航空機のブロック図である。この例では、航空機5100は、図50の航空機の製造・保守方法5000によって製造され、かつ、複数のシステム5104及び内装5106を有する機体5102を含みうる。システム5104の例は、推進システム5108、電気システム5110、液圧システム5112、及び環境システム5114のうちの一又は複数を含む。任意の数の他のシステムも含まれうる。航空宇宙関連の例が示されているが、種々の例示的な実施形態は、その他の産業(自動車産業など)にも適用されうる。
【0234】
本書で具現化されている装置及び方法は、図50の航空機の製造・保守方法5000のうちの少なくとも1つの段階において用いられうる。詳細には、改造は、図1及び図2の改造マーケットプレイス102及びグラフィカルユーザインターフェース108を使用して、航空機5100に対して行われうる。例えば、改造は、システムインテグレーション5008、認可及び納品5010、運航5012、並びに定期的な整備及び保守5014のうちの、一又は複数の任意の段階において、航空機5100に対して行われうる。航空機5100が建造中の新たな航空機である場合、航空機5100の新たな構成を構築するために、製造マーケットプレイス104及びグラフィカルユーザインターフェース108が使用されうる。例えば、製造マーケットプレイス104は、仕様及び設計5002、材料の調達5004、システムインテグレーション5008、又は認可及び納品5010のうちの一又は複数の任意の段階において、航空機5100の新たな構成を構築するために使用されうる。
【0235】
例示的な一実施例では、図50の構成要素及びサブアセンブリの製造5006で製造される構成要素又はサブアセンブリは、図50の航空機5100の運航5012期間中に製造される構成要素又はサブアセンブリと同様の方式で、作製又は製造されうる。更に別の例としては、一又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、又はそれらの組み合わせが、図50の構成要素及びサブアセンブリの製造5006及びシステム統合5008といった製造段階において利用されうる。一又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、又はそれらの組み合わせは、図50の航空機5100の運航5012の期間中及び/又は保守及び整備5014において、利用されうる。いくつかの異なる例示的な実施形態を使用することで、航空機5100の組み立てを大幅に効率化すること及び/又はコストを大幅に削減することが可能になる。
【0236】
更に、本開示は以下の条項による実施形態を含む。
【0237】
1.航空機の改造を管理するための方法であって、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた改造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクを確立することであって、顧客情報データベースが、ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む、顧客情報データベースとのリンクを確立することと、ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することと、ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているという判定に応じて、航空機製品情報を包含するエンジニアリングデータベースとのリンクを確立することと、ユーザに関連付けられた顧客情報に基づき、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、エンジニアリングデータベース内の航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供することとを含む、
方法。
【0238】
2.グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組を選択するユーザ入力を受信することと、選択された航空機の組に基づいて、改造マーケットプレイスにおけるユーザのエクスペリエンスをカスタマイズすることとを更に含む、条項1に記載の方法。
【0239】
3.グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供することが、顧客情報データベースから顧客情報を読み出すことであって、顧客情報が、ユーザに関連付けられた顧客タイプと所有者ステータスの少なくとも一方を含む、顧客情報を読み出すことと、エンジニアリングデータベース内の航空機製品情報の一部分にアクセスすることだけがユーザに許可されるように、ユーザに関連付けられた顧客タイプと所有者ステータスの少なくとも一方に基づいて、ユーザのアクセスを選択されたアクセスレベルに制限することとを含む、条項1又は2に記載の方法。
【0240】
4.グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供することが、ユーザに関連付けられた顧客情報に基づいて、ユーザに関連付けられた航空機群を特定することであって、選択されたアクセスレベルにより、この航空機群に関連する航空機製品情報の一部分へのアクセスだけが許可される、航空機群を特定することを更に含む、条項3に記載の方法。
【0241】
5.所有者ステータスは、航空機群を所有する顧客にユーザが関連付けられているかどうかを示し、ユーザに提供されうるカートオプションの数は、顧客が航空機群を所有しているかどうかに基づいて制限され、カートオプションが、購入オプション、確定提案オプション、及び概要オプションを含む、条項4に記載の方法。
【0242】
6.顧客情報に基づいて、ユーザに関連する複数の航空機を特定することと、グラフィカルユーザインターフェースに、ユーザが複数の航空機から改造される航空機の組を選択することを可能にする有効性セレクタを表示することであって、有効性セレクタは、複数の航空機中の各航空機に関する有効性情報へのアクセスを提供する、有効性セレクタを表示することとを更に含む、条項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【0243】
7.ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、開始入力の受信に応じて、認可データベースとのリンクを確立することと、ユーザに関連付けられた識別情報及びユーザに関連付けられた認可データベース内の認可情報に基づいて、改造マーケットプレイスをホスティングする法人との間に有効ライセンスを有している顧客にユーザが関連付けられているかどうかを判定することとを含む、条項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【0244】
8.ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、顧客は有効ライセンスを有していないという判定に応じて、改造マーケットプレイスへのアクセスを拒否することを更に含む、条項7に記載の方法。
【0245】
9.ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、法人との間に有効ライセンスを有している顧客にユーザが関連付けられているという判定に応じて、売掛金勘定システムとのリンクを確立することと、顧客に関連付けられた売掛金勘定システム内の信用情報に基づいて、顧客の信用度が閾値基準に合致するか否かを判定することとを更に含む、条項7に記載の方法。
【0246】
10.ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、信用度が閾値基準に合致しない場合に、改造マーケットプレイスへのアクセスを拒否することを更に含む、条項9に記載の方法。
【0247】
11.ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、顧客の信用度は閾値基準に合致するという判定に応じて、顧客に関連付けられた信用度が、改造マーケットプレイスを通じて購入が行われる場合に前払金が必要であることを示すかどうかを判定することと、信用度は前払金が必要であることを示しているという判定に応じて、ユーザが最終購入契約を締結するのに使用される、前払金情報を算出することとを更に含む、条項9に記載の方法。
【0248】
12.ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することが、購入権限付与フィルタ、製品アクセスフィルタ、又は業務シナリオフィルタのうちの少なくとも1つを使用して、ユーザに提供される選択されたアクセスレベルを決定することを含み、購入権限付与フィルタは、ユーザが関連付けられている顧客の所有者ステータスに基づいて、ユーザに提供されうるフィーチャを制限し、製品アクセスフィルタは、顧客の顧客タイプに基づいて、ユーザに提供されうるフィーチャを制限し、業務シナリオフィルタは、どの種類の業務シナリオが顧客に適用可能であるかを判定するために使用される、条項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【0249】
13.ユーザによって選択された航空機の組に基づいて、改造マーケットプレイスにおけるユーザのエクスペリエンスをカスタマイズすることを更に含む、条項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【0250】
14.ユーザのエクスペリエンスをカスタマイズすることが、グラフィカルユーザインターフェースを通じてフィーチャ選択を受信することと、フィーチャ選択の受信に応じて、顧客情報データベース、エンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、契約データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの少なくとも1つから、対応する情報を読み出すことと、読み出された対応する情報に基づいて、フィーチャ選択が選択された航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機に既に組み込まれたフィーチャを含むかどうかを判定することとを含む、条項13に記載の方法。
【0251】
15.ユーザのエクスペリエンスをカスタマイズすることが、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機にフィーチャが既に組み込みまれていると、ユーザに注意喚起することを更に含む、条項14に記載の方法。
【0252】
16.ユーザのエクスペリエンスをカスタマイズすることが、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、フィーチャ選択を受信することと、選択された航空機の組に含まれる航空機の数に基づいて、フィーチャ選択に関する金額情報を自動的に生成することとを含む、条項13に記載の方法。
【0253】
17.航空機の改造を管理するための方法であって、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた改造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクを確立することであって、顧客情報データベースが、ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む、顧客情報データベースとのリンクを確立することと、ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することと、ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているという判定に応じて、航空機製品情報を包含する複数のデータシステムのうちの少なくとも1つのデータシステムとのリンクを確立することと、ユーザに関連付けられた顧客情報に基づき、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供することと、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組を選択するユーザ入力を受信することと、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組を改造するためのフィーチャ選択を受信することと、フィーチャ選択の受信に応じて、複数のデータシステムのうちの少なくとも1つのデータシステムから対応する情報を読み出すことと、読み出された対応する情報に基づいて、フィーチャ選択が選択された航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機に既に組み込まれたフィーチャを含むかどうかを判定することと、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組のうちの少なくとも1つの航空機にフィーチャが既に組み込まれているとユーザに注意喚起することとを含む、
方法。
【0254】
18.航空機に対する改造を管理するためのシステムであって、ディスプレイシステム上に表示されるグラフィカルユーザインターフェースと、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザに提示される改造マーケットプレイスとを備え、改造マーケットプレイスが、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた改造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、ユーザに関連付けられた識別情報及び顧客情報を含む顧客情報データベースとのリンクを確立するアクセスマネージャであって、ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定し、ユーザが改造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているという判定に応じて、航空機製品情報を包含する複数のデータシステムのうちの少なくとも1つのデータシステムとのリンクを確立し、かつユーザに関連付けられた顧客情報に基づき、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機製品情報への選択されたアクセスレベルを提供する、アクセスマネージャと、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、航空機の組を選択するユーザ入力を受信する改装マネージャであって、選択された航空機の組に基づいて改造マーケットプレイスにおけるユーザのエクスペリエンスをカスタマイズする、改装マネージャとを備える、
システム。
【0255】
19.顧客情報が、ユーザに関連付けられた顧客タイプと所有者ステータスの少なくとも一方を含む、条項18に記載のシステム。
【0256】
20.改造マーケットプレイスが、ユーザに関連付けられた顧客情報に基づいて、ユーザに関連付けられた航空機群を特定し、選択されたアクセスレベルにより、この航空機群に関連する航空機製品情報の一部分へのアクセスだけが許可される、条項19に記載のシステム。
【0257】
21.所有者ステータスは、航空機群を所有する顧客にユーザが関連付けられているかどうかを示し、ユーザに提供されうるカートオプションの数が、顧客が航空機群を所有しているかどうかに基づいて制限され、カートオプションは、購入オプション、確定提案オプション、及び概要オプションを含む、条項20に記載のシステム。
【0258】
22.改造マーケットプレイスが、グラフィカルユーザインターフェースに、ユーザが複数の航空機から改造される航空機の組を選択することを可能にする有効性セレクタを表示し、有効性セレクタは、複数の航空機における各航空機に関する有効性情報へのアクセスを提供する、条項18から21のいずれか一項に記載のシステム。
【0259】
23.アクセスマネージャが、購入権限付与フィルタ、製品アクセスフィルタ、又は業務シナリオフィルタのうちの少なくとも1つを使用して、ユーザに提供される選択されたアクセスレベルを決定する、条項18から22のいずれか一項に記載のシステム。
【0260】
24.購入権限付与フィルタが、ユーザが関連付けられている顧客の所有者ステータスに基づいて、ユーザに提供されうるフィーチャを制限する、条項23に記載のシステム。
【0261】
25.製品アクセスフィルタが、顧客の顧客タイプに基づいて、ユーザに提供されうるフィーチャを制限する、条項23又は24に記載のシステム。
【0262】
26.業務シナリオフィルタが、どの種類の業務シナリオが顧客に適用可能であるかを判定するために使用される、条項23から25のいずれか一項に記載のシステム。
【0263】
27.改造マーケットプレイスがレイアウトツールを更に備え、レイアウトツールは、双方向内装レイアウトと双方向フライトデッキレイアウトであって、航空機の内装と航空機のフライトデッキの少なくとも一方に関してユーザがフィーチャ選択を行うことをそれぞれ可能にする、双方向内装レイアウトと双方向フライトデッキレイアウトの少なくとも一方を提示する、条項18から26のいずれか一項に記載のシステム。
【0264】
28.改造マーケットプレイスが、航空機の望ましい重量変更に基づいてユーザがフィーチャ選択を行うことを可能にする、重量変更マネージャであって、望ましい重量変更が要件に合致するかどうかを判定するために、重量要件情報と、重量データシステムから取得される運用自重情報とを使用する、重量変更マネージャを更に備える、条項18から27のいずれか一項に記載のシステム。
【0265】
29.新たな航空機の構成を構築するための方法であって、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた製造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクを確立することであって、ユーザは顧客に関連付けられており、顧客情報データベースはユーザに関連付けられた識別情報を含む、顧客情報データベースとのリンクを確立することと、ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが製造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することと、ユーザが製造マーケットプレイスにアクセスする権限を有していることに応じて、新たな航空機の構成を構築するための構築プロセス全体を通じてユーザをガイドするためにグラフィカルユーザインターフェースを通じて提示される、ガイダンス情報を生成することであって、ガイダンス情報は顧客向けにカスタマイズされる、ガイダンス情報を生成することと、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、ユーザによる複数のフィーチャ選択を受信することと、複数のフィーチャ選択に基づいて、新たな航空機の構成を構築することとを含む、
方法。
【0266】
30.少なくとも顧客情報データベースから読み出された情報を使用して、顧客の顧客情報を特定することであって、顧客情報は顧客の顧客タイプと所有者ステータスの少なくとも一方を含む、顧客情報を特定することを更に含む、条項29に記載の方法。
【0267】
31.ガイダンス情報を生成することが、顧客のものと特定された顧客情報に基づいて、顧客向けにカスタマイズされた複数の質問を生成することを含む、条項30に記載の方法。
【0268】
32.ガイダンス情報を生成することが、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによって提供された、複数の質問の回答に基づいて、新たな航空機のベース構成を構築することであって、このベース構成が、新たな航空機の構成を構築するための開始点を提供する、部分的に完成された構成を含む、条項31に記載の方法。
【0269】
33.ガイダンス情報を生成することが、顧客情報に基づいて、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザに提示される複数の業務シナリオを特化することを含む、条項30に記載の方法。
【0270】
34.ガイダンス情報を生成することが、複数の業務シナリオのうちの少なくとも1つの業務シナリオが、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザにより選択されることに基づいて、新たな航空機のベース構成を構築することであって、このベース構成が、新たな航空機の構成を構築するための開始点を提供する、部分的に完成された構成を含む、条項33に記載の方法。
【0271】
35.ガイダンス情報を生成することが、顧客情報データベースから、及びエンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、重量データシステム、契約データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの少なくとも1つから取得された情報を使用して、ガイダンス情報を生成することを含む、条項29から34のいずれか一項に記載の方法。
【0272】
36.ガイダンス情報を生成することが、既存の航空機に使用された先行構成を特定することであって、この先行構成が、新たな航空機の構成を構築するための開始点として使用される、条項29から34のいずれか一項に記載の方法。
【0273】
37.既存の航空機が、顧客によって所有されている航空機群のうちの1つの航空機である、条項36に記載の方法。
【0274】
38.新たな航空機の構成を構築することが、二次フィーチャが主要フィーチャに関連するかどうかを判定するために、エンジニアリングデータベースからの情報を使用して、複数のフィーチャ選択に含まれる主要フィーチャを解析することと、二次フィーチャの一属性の選択肢が、二次フィーチャに関連付けられるかどうかを判定することと、二次フィーチャに関連付けられている選択肢はないという判定に応じて、新たな航空機の構成に、主要フィーチャと共に二次フィーチャを自動的に追加することとを含む、条項29から37のいずれか一項に記載の方法。
【0275】
39.新たな航空機の構成を構築することが、選択肢が二次フィーチャに関連付けられているという判定に応じて、グラフィカルユーザインターフェースを通じて二次フィーチャのこの属性の選択肢を提示することを含む、条項38に記載の方法。
【0276】
40.新たな航空機の構成を構築することが、グラフィカルユーザインターフェースを通じて受信されたユーザ入力に基づいて、選択された二次フィーチャの属性を特定することと、選択された属性を有する二次フィーチャを、主要フィーチャと共に、新たな航空機の構成に追加することとを含む、条項39に記載の方法。
【0277】
41.グラフィカルユーザインターフェースを通じたサマリのリクエストの受信に応じて、構築プロセスにおけるどこかの時点において、構築されている構成のサマリを生成することを更に含む、条項29から40のいずれか一項に記載の方法。
【0278】
42.サマリが構成の価格情報を含む、条項41に記載の方法。
【0279】
43.新たな航空機のライフサイクルステータスを提供するレポートを生成することを更に含む、条項29から42のいずれか一項に記載の方法。
【0280】
44.新たな航空機の構成を構築するための方法であって、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた、製造マーケットプレイスの開始入力を受信することと、開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクを確立することであって、ユーザは顧客に関連付けられており、顧客情報データベースはユーザに関連付けられた識別情報を含む、顧客情報データベースとのリンクを確立することと、ユーザに関連付けられた識別情報に基づいて、このユーザが製造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定することと、少なくとも顧客情報データベースから読み出された情報を使用して、顧客の顧客情報を特定することであって、顧客情報は顧客の顧客タイプと所有者ステータスの少なくとも一方を含む、顧客情報を特定することと、ユーザが権限を有している場合、顧客情報に基づいて、グラフィカルユーザインターフェースを通じて提示されるガイダンス情報を生成することであって、これにより、ユーザは、新たな航空機の構成を構築するための構築プロセス全体を通じてガイドされ、ガイダンス情報は顧客向けにカスタマイズされる、ガイダンス情報を生成することと、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、ユーザによる複数のフィーチャ選択を受信することと、複数のフィーチャ選択に基づいて、新たな航空機の構成を構築することとを含む、
方法。
【0281】
45.ガイダンス情報を生成することが、ユーザへのガイダンス情報の提示に応じて、グラフィカルユーザインターフェースを通じて受信されたユーザ入力に基づいて、新たな航空機のベース構成を構築することを含み、このベース構成が、新たな航空機の構成を構築するための開始点を提供する、部分的に完成された構成を含む、条項44に記載の方法。
【0282】
46.構成を構築することが、新たな航空機の構成を構築するために、複数のフィーチャ選択に基づいてベース構成を更新することを含む、条項45に記載の方法。
【0283】
47.新たな航空機の構成を構築するための仮想システムであって、ディスプレイシステム上に表示されるグラフィカルユーザインターフェースと、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザに提示される製造マーケットプレイスとを備え、製造マーケットプレイスが、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによってキーインされた製造マーケットプレイスの開始入力の受信に応じて、顧客情報データベースとのリンクを確立するアクセスマネージャであって、ユーザは顧客に関連付けられており、顧客情報データベースはユーザに関連付けられた識別情報を含み、更に、ユーザに関連付けられた識別情報を使用して、このユーザが製造マーケットプレイスにアクセスする権限を有しているかどうかを判定する、アクセスマネージャ、及び、新たな航空機の構成を構築するための構築プロセス全体を通じてユーザをガイドするためにグラフィカルユーザインターフェースを通じて提示される、ガイダンス情報を生成するコンフィギュレータであって、ガイダンス情報は顧客向けにカスタマイズされ、更に、グラフィカルユーザインターフェースを通じて、ユーザによる複数のフィーチャ選択を受信し、かつ複数のフィーチャ選択に基づいて、新たな航空機の構成を構築する、コンフィギュレータを備える、
仮想システム。
【0284】
48.アクセスマネージャが、少なくとも顧客情報データベースから読み出された情報を使用して、顧客の顧客情報を特定し、顧客情報は顧客の顧客タイプと所有者ステータスの少なくとも一方を含む、条項47に記載の仮想システム。
【0285】
49.コンフィギュレータが、顧客のものと特定された顧客情報に基づいて、顧客向けにカスタマイズされた複数の質問を生成し、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザによって提供された、複数の質問の回答に基づいて、新たな航空機のベース構成を構築し、このベース構成は、新たな航空機の構成を構築するための開始点を提供する、部分的に完成された構成を含む、条項48に記載の仮想システム。
【0286】
50.コンフィギュレータが、顧客情報に基づいて、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザに提示される複数の業務シナリオを特化し、複数の業務シナリオのうちの少なくとも1つの業務シナリオが、グラフィカルユーザインターフェースを通じてユーザにより選択されることに基づいて、新たな航空機のベース構成を構築し、このベース構成は、新たな航空機の構成を構築するための開始点を提供する、部分的に完成された構成を含む、条項49に記載の仮想システム。
【0287】
51.コンフィギュレータが、顧客情報データベースから、及びエンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、重量データシステム、契約データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの少なくとも1つから取得された情報を使用して、ガイダンス情報を生成する、条項48に記載の仮想システム。
【0288】
52.コンフィギュレータが、既存の航空機に使用された先行構成を特定し、この先行構成を新たな航空機の構成を構築するための開始点として使用する、条項48に記載の仮想システム。
【0289】
53.ディスプレイシステムを通じてユーザに提示されるグラフィカルユーザインターフェースであって、ユーザは顧客に関連付けられている、グラフィカルユーザインターフェースと、グラフィカルユーザインターフェース内の、モデルメニュー制御手段とシナリオメニュー制御手段の少なくとも一方を含むナビゲーションセクションであって、モデルメニュー制御手段は、複数のモデルオプションをユーザに提示するよう選択可能であり、複数のモデルオプションは、ユーザに関連付けられた識別情報と顧客に関して読み出された顧客情報の少なくとも一方に基づいて、顧客向けに特化され、シナリオメニュー制御手段は、複数のシナリオオプションをユーザに提示するよう選択可能であり、複数のシナリオオプションは、ユーザに関連付けられた識別情報と顧客に関して読み出された顧客情報の少なくとも一方に基づいて顧客向けに特化される、ナビゲーションセクションと、グラフィカルユーザインターフェース内の、改造される航空機の組をユーザが選択することを可能にするよう選択可能な有効性セレクタであって、複数のモデルオプション又は複数のシナリオオプションからある選択肢が選択されると、航空機の組の、グラフィカルユーザインターフェースに表示されているフィーチャが、自動的に特化されることになる、有効性セレクタとを備える、
システム。
【0290】
54.グラフィカルユーザインターフェースに表示される、権限付与プロセスを始動させるよう選択可能な改造マーケットプレイス制御手段を更に備える、条項53に記載のシステム。
【0291】
55.権限付与プロセが、顧客情報データベース、認可データベース、及び売掛金勘定システムとのリンクを確立することにより、ユーザが権限を有しているかどうかを判定するための情報を取得することを含む、条項54に記載のシステム。
【0292】
56.グラフィカルユーザインターフェースは、ユーザが権限を有している場合、グラフィカルユーザインターフェースス内にナビゲーションセクション及び有効性セレクタを表示し、複数のモデルオプション及び複数のシナリオオプションが、顧客情報データベースから、及びエンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの少なくとも1つから取得された情報を使用してカスタマイズされる、条項55に記載のシステム。
【0293】
57.有効性セレクタを選択することにより、顧客に関連する複数の航空機の有効性情報が提示され、複数の航空機のうちの1つの航空機は、顧客に所有されていること、顧客にリースされていること、又は顧客に運航されていることのうちの1つであることによって、顧客に関連している、条項53から56のいずれか一項に記載のシステム。
【0294】
58.有効性情報は、可変番号、登録番号、製造者番号(MSN)、及びライン番号を含む、条項57に記載のシステム。
【0295】
59.複数の航空機のうちの1つの航空機は、その航空機の情報に関連して表示されるグラフィック制御手段を使用して選択可能である、条項57に記載のシステム。
【0296】
60.複数のシナリオオプションは、航空機群に飛行機を追加するシナリオ、内装を再構成するシナリオ、及び「空域及び権限」シナリオカテゴリを含み、「空域及び権限」シナリオカテゴリは、将来権限シナリオ、ロケーション規制シナリオ、及びルート独自性シナリオを含む、複数の「空域及び権限」を提示するよう選択可能である、条項53から59のいずれか一項に記載のシステム。
【0297】
61.グラフィカルユーザインターフェースに仮想カートを表示させるよう選択可能な、グラフィカルユーザインターフェース内のカート制御手段を更に備え、仮想カートに含まれる各フィーチャが、予測されるリードタイム、合計金額、及び金額制御手段に関連して表示される、条項53から60のいずれか一項に記載のシステム。
【0298】
62.金額制御手段が、航空機の組に含まれる航空機の数量分の合計金額、及び各フィーチャの分の個別金額を特定する金額計算チャートを表示させるよう選択可能である、条項61に記載のシステム。
【0299】
63.グラフィカルユーザインターフェースを使用して航空機に対する改造を管理するための方法であって、ディスプレイシステム上にグラフィカルユーザインターフェースを表示することと、グラフィカルユーザインターフェースに、モデルメニュー制御手段とシナリオメニュー制御手段の少なくとも一方を含むナビゲーションセクションを表示することであって、モデルメニュー制御手段は、複数のモデルオプションをユーザに提示するよう選択可能であり、複数のモデルオプションは、ユーザに関連付けられた識別情報とユーザが関連付けられている顧客に関して読み出された顧客情報の、少なくとも一方に基づいてカスタマイズされ、シナリオメニュー制御手段は、複数のシナリオオプションをユーザに提示するよう選択可能であり、複数のシナリオオプションは、ユーザに関連付けられた識別情報と顧客に関して読み出された顧客情報の少なくとも一方に基づいて顧客向けに特化される、ナビゲーションセクションを表示することと、グラフィカルユーザインターフェースに、改造される航空機の組をユーザが選択することを可能にするよう選択可能な有効性セレクタを提示することと、複数のモデルオプション又は複数のシナリオオプションからある選択肢が選択されると、グラフィカルユーザインターフェースに表示されているフィーチャを、選択された航空機の組に基づいて自動的にカスタマイズすることとを含む、
方法。
【0300】
64.グラフィカルユーザインターフェースに改造マーケットプレイス制御手段を表示することを更に含み、改造マーケットプレイス制御手段は、権限付与プロセスを始動させるよう選択可能である、条項63に記載の方法。
【0301】
65.製造マーケットプレイス制御手段を選択することに応じて、権限付与プロセスを実施することを更に含み、権限付与プロセが、顧客情報データベース、認可データベース、及び売掛金勘定システムとのリンクを確立することにより、ユーザが権限を有しているかどうかを判定するための情報を取得することを含む、条項64に記載の方法。
【0302】
66.グラフィカルユーザインターフェースが、ユーザは権限を有しているという判定に応じて、グラフィカルユーザインターフェースにナビゲーションセクション及び有効性セレクタを表示し、顧客情報データベースから、及びエンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの少なくとも1つから取得された情報を使用して、グラフィカルユーザインターフェースに提示される複数のモデルオプション及び複数のシナリオオプションをカスタマイズすることを更に含む、条項65に記載の方法。
【0303】
67.有効性セレクタの選択を受信することと、有効性セレクタの選択の受信に応じて、顧客に関連する複数の航空機の有効性情報を提示することとを更に含み、複数の航空機のうちの1つの航空機は、顧客に所有されていること、顧客にリースされていること、又は顧客に運航されていることのうちの1つであることによって、顧客に関連している、条項63から66のいずれか一項に記載の方法。
【0304】
68.有効性情報は、可変番号、登録番号、製造者番号(MSN)、及びライン番号を含む、条項67に記載の方法。
【0305】
69.有効性情報を提示することが、複数の航空機のうちの1つの航空機の選択を可能にするグラフィック制御手段に関連して表示される、この航空機の有効性情報を提示することを含む、条項67に記載の方法。
【0306】
70.複数のシナリオオプションが、航空機群に飛行機を追加するシナリオ、内装を再構成するシナリオ、及び「空域及び権限」シナリオカテゴリを含み、「空域及び権限」シナリオカテゴリは、将来権限シナリオ、ロケーション規制シナリオ、及びルート独自性シナリオを含む、複数の「空域及び権限」を提示するよう選択可能である、条項63から69のいずれか一項に記載の方法。
【0307】
71.グラフィカルユーザインターフェースにカート制御手段を表示することを更に含み、カート制御手段は、グラフィカルユーザインターフェースに仮想カートを表示させるよう選択可能であり、仮想カートに含まれる各フィーチャが、予測されるリードタイム、合計金額、及び金額制御手段に関連して表示され、金額制御手段は、選択された航空機の組に含まれる航空機の数量分の合計金額、及び各フィーチャの分の個別金額を特定する金額計算チャートを表示させるよう選択可能である、条項63から70のいずれか一項に記載の方法。
【0308】
72.グラフィカルユーザインターフェースを使用して航空機に対する改造を管理するための方法であって、グラフィカルユーザインターフェースに、権限付与プロセスを始動させるよう選択可能な改造マーケットプレイス制御手段を表示することと、グラフィック制御インターフェースを通じてユーザによって改造マーケットプレイスが選択されることに応じて、権限付与プロセスを実施することであって、権限付与プロセスが、顧客情報データベース、認可データベース、及び売掛金勘定システムとのリンクを確立することにより、ユーザが権限を有しているかどうかを判定するための情報を取得することを含む、権限付与プロセスを実施することと、ユーザは権限を有しているという判定に応じて、グラフィカルユーザインターフェースに、モデルメニュー制御手段とシナリオメニュー制御手段の少なくとも一方を含むナビゲーションセクションを表示することであって、モデルメニュー制御手段は、複数のモデルオプションをユーザに提示するよう選択可能であり、シナリオメニュー制御手段は、複数のシナリオオプションをユーザに提示するよう選択可能である、ナビゲーションセクションを表示することと、顧客情報データベースから、及びエンジニアリングデータベース、航空機トラッキング設定データベース、又はプロジェクト管理データベースのうちの少なくとも1つから取得された情報を使用して、グラフィカルユーザインターフェースに提示される複数のモデルオプション及び複数のシナリオオプションを、カスタマイズすることと、グラフィカルユーザインターフェースに、改造される航空機の組をユーザが選択することを可能にするよう選択可能な有効性セレクタを提示することと、複数のモデルオプション又は複数のシナリオオプションからある選択肢が選択されると、グラフィカルユーザインターフェースに表示されているフィーチャを、選択された航空機の組に基づいて自動的にカスタマイズすることとを含む、
方法。
【0309】
本書で使用される場合、列挙されたアイテムと共に使用される「~のうちの少なくとも1つ(at least one of)」という表現は、列挙されたアイテムのうちの一又は複数の種々の組み合わせが使用可能であり、列挙されたアイテムのうちの1つだけが必要とされうることを、意味している。アイテムとは、ある特定の対象物、物品、ステップ、工程、プロセス、又はカテゴリのことでありうる。換言すると、「~のうちの少なくとも1つ」は、アイテムの任意の組み合わせ、又は任意の数のアイテムが列挙された中から使用されうることを意味するが、列挙されたアイテムの全てが必要とされるわけではない。限定するわけではないが例としては、「アイテムA、アイテムB、若しくは(又は)アイテムCのうちの少なくとも1つ」又は「アイテムA、アイテムB、及びアイテムCのうちの少なくとも1つ」とは、「アイテムA」、「アイテムAとアイテムB」、「アイテムB」「アイテムA、アイテムB、及びアイテムC」、「アイテムBとアイテムC」、又は「アイテムAとアイテムC」を意味しうる。場合によっては、「アイテムA、アイテムB、若しくは(又は)アイテムCのうちの少なくとも1つ」又は「アイテムA、アイテムB、及びアイテムCのうちの少なくとも1つ」とは、「2つのアイテムA、1つのアイテムB、及び5つのアイテムC」、「3つのアイテムB及び6つのアイテムC」、又は他の何らかの好適な組み合わせを意味しうるが、これらに限定されるわけではない。
【0310】
図示している種々の実施形態におけるフロー図及びブロック図は、例示的な実施形態における、装置及び方法のいくつかの実現可能な実行形態のアーキテクチャ、機能、及び工程を示している。そのため、フロー図又はブロック図内の各ブロックは、モジュール、セグメント、機能、及び/又は、工程若しくはステップの一部分を表わしうる。例示的な一実施形態の、いくつかの代替的な実行形態では、ブロックに記載された一又は複数の機能が、図中に記載されている順序を逸脱して行われることがある。例えば、場合によっては、連続して示されている2つのブロックが、関連機能に応じて、実質的に同時に実行されること、また時には、逆順に実施されることがありうる。また、フロー図又はブロック図に示されているブロックに加えて、他のブロックが追加されることもある。
【0311】
種々の例示的な実施形態についての説明は、例示及び説明を目的として提示されており、網羅的であること、又は開示された形態の実施形態に限定することを、意図するものではない。当業者には、多数の改変例及び変形例が自明となろう。更に、種々の例示的な実施形態は、それ以外の望ましい実施形態と比較して、異なる特徴を提供しうる。選択された一又は複数の実施形態は、実施形態の原理と実際の応用を最もよく説明するため、及び、様々な改変を伴う様々な実施形態の開示内容は想定される特定の用途に適していると、他の当業者が理解することを可能にするために、選ばれ、かつ説明されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51