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  • 特許-シート供給装置およびシート供給方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】シート供給装置およびシート供給方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20240725BHJP
【FI】
H01L21/68 N
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020170435
(22)【出願日】2020-10-08
(65)【公開番号】P2022062427
(43)【公開日】2022-04-20
【審査請求日】2023-08-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120592
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 崇裕
(74)【代理人】
【識別番号】100184712
【弁理士】
【氏名又は名称】扇原 梢伸
(74)【代理人】
【識別番号】100192223
【弁理士】
【氏名又は名称】加久田 典子
(72)【発明者】
【氏名】杉下 芳昭
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-157517(JP,A)
【文献】特開2017-107946(JP,A)
【文献】特開2014-232771(JP,A)
【文献】特開平01-227452(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を所定の繰出方向に繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出される前記原反の剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段とを備え、
前記剥離手段は、前記剥離シートを折り返す剥離部材と、当該剥離部材上で移動可能に設けられ、前記繰出手段で繰り出される前記原反が前記繰出方向に交差する交差方向にずれないように当該原反を案内する蛇行防止部材とを備えていることを特徴とするシート供給装置。
【請求項2】
前記剥離手段は、前記原反の前記繰出方向に沿う一方の側端縁および他方の側端縁に当接する一対の蛇行防止部材と、当該一対の蛇行防止部材を所定の基準線を基準として対称移動させるセンタリング機構とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
【請求項3】
帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を所定の繰出方向に繰り出す繰出工程と、
前記繰出工程で繰り出される前記原反の剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離工程とを実施し、
前記剥離工程では、前記剥離シートを折り返す剥離部材上で移動可能に設けられた蛇行防止部材を用い、前記繰出工程で繰り出される前記原反が前記繰出方向に交差する交差方向にずれないように当該原反を案内することを特徴とするシート供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート供給装置およびシート供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
剥離シートから剥離した接着シートを供給するシート供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-251725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたラベル貼付装置1(シート供給装置)では、ラベルテープ3(原反)の蛇行を防止するために、湾曲した剥離プレート32(剥離部材)が採用されていているので、供給するラベル2(接着シート)に皺が形成されないようにするために、台紙6(剥離シート)、接着シートの厚み、さらには接着シートの形状等によって、剥離部材の湾曲率を変更しなければならず、原反の蛇行を簡単に防止することができないという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、原反の蛇行を簡単に防止することができるシート供給装置およびシート供給方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、剥離部材上に蛇行防止部材が移動可能に設けられているので、原反の蛇行を簡単に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るシート供給装置の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1(A)中手前方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
【0010】
本発明のシート供給装置EAは、帯状の剥離シートRLに接着シートASが仮着された原反RSを所定の繰出方向SDに繰り出す繰出手段10と、繰出手段10で繰り出される原反RSの剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段20とを備え、剥離手段20の剥離縁21Cで剥離された接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ30とでシート貼付装置EA1を構成し、被着体WKを搬送する被着体搬送手段40の近傍に配置されている。
【0011】
繰出手段10は、原反RSを支持する支持ローラ11と、原反RSを案内するガイドローラ12と、駆動機器としての回動モータ13Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ13Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ13と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EA1の自動運転が行われている間、ピンチローラ13Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ14とを備えている。
【0012】
剥離手段20は、剥離シートRLを折り返す剥離部材としての剥離板21と、当該剥離板21上で移動可能に設けられ、繰出手段10で繰り出される原反RSが繰出方向SDに交差する交差方向CDにずれないように当該原反RSを案内する蛇行防止部材22とを備えている。本実施形態の場合、剥離手段20は、原反RSの繰出方向SDに沿う一方の側端縁RSRおよび他方の側端縁RSFに当接する一対の蛇行防止部材22と、当該一対の蛇行防止部材22を所定の基準線CLを基準として対称移動させるセンタリング機構23と、センタリング機構23を覆うカバー24とを備えている。
センタリング機構23は、剥離板21の下面に支持された回転軸23Aを中心に回転可能なピニオンギア23Bと、当該ピニオンギア23Bに噛み合って対称移動が可能な一対のラックギア23Cと、各ラックギア23Cそれぞれに支持され、剥離板21に形成されたスリット21Aを介して各蛇行防止部材22を下方から支持する一対のスペーサ23Dとを備え、剥離板21に形成された凹部21B内で一対の蛇行防止部材22を基準線CLを基準として対称移動させる構成となっている。
なお、センタリング機構23は、繰出手段10の繰り出しによって発生する原反RSの蛇行や、原反RSのセット時の位置ずれ等による当該原反の斜行によって、蛇行防止部材22が移動しない程度に当該蛇行防止部材22の移動を規制する図示しない移動抑制手段を備えている。
また、本実施形態における基準線CLは、剥離板21の剥離縁21Cにおける前後方向の中心21Dが位置するXZ平面内に位置している。
【0013】
被着体搬送手段40は、駆動機器としてのリニアモータ41のスライダ41Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な保持面42Aを有する支持テーブル42を備えている。
【0014】
以上のシート供給装置EAが採用されたシート貼付装置EA1の動作を説明する。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EA1に対し、当該シート貼付装置EA1の使用者(以下、単に「使用者」という)が、一方の側端縁RSRから他方の側端縁RSFまでの原反幅(以下、単に「原反幅」という)方向の中心である原反中心RSCを、基準線CLに合致させて当該原反RSを同図のようにセットする。次いで、使用者が、図1(B)に示すように、原反RSの一方の側端縁RSRおよび他方の側端縁RSFに蛇行防止部材22を当接させた後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介してシート貼付装置EA1に自動運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段10が回動モータ13Aを駆動し、原反RSを繰り出して先頭の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板21の剥離縁21Cで所定長さ剥離されると、回動モータ13Aの駆動を停止する。
【0015】
その後、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、支持テーブル42上の所定の位置に被着体WKを載置すると、被着体搬送手段40が図示しない減圧手段を駆動し、支持面42Aでの被着体WKの吸着保持を開始する。次に、被着体搬送手段40がリニアモータ41を駆動し、支持テーブル42を左方へ移動させ、被着体WKが繰出手段10に対する所定の位置に到達すると、当該繰出手段10が回動モータ13Aを駆動し、被着体WKの移動速度に合わせて原反RSを繰り出す。これにより、接着シートASが剥離シートRLから剥離され、当該剥離シートRLから剥離された接着シートASは、図1(A)中二点鎖線で示すように、押圧ローラ30によって被着体WKに押圧されて貼付される。そして、先頭の接着シートAS全体が被着体WKに貼付されて一体物UPが形成され、当該先頭の接着シートASに続く次の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板21の剥離縁21Cで所定長さ剥離されると、繰出手段10が回動モータ13Aの駆動を停止する。次いで、一体物UPが押圧ローラ30の左方所定位置に到達すると、被着体搬送手段40がリニアモータ41の駆動を停止した後、図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面42Aでの被着体WKの吸着保持を解除する。その後、使用者または図示しない搬送手段が一体物UPを次工程に搬送すると、被着体搬送手段40がリニアモータ41を駆動し、支持テーブル42を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0016】
次に、幅の異なる別の原反RSをセットする際は、使用者が図示しない操作手段を介してシート貼付装置EA1に自動運転停止の信号を入力後、使用中または使用済みの原反RSを当該シート貼付装置EA1から取り外す。そして、使用者が上記と同様の要領で、別の原反RSを図1(A)に示すようにシート貼付装置EA1にセットした後、図1(B)に示すように、原反RSの一方の側端縁RSRおよび他方の側端縁RSFに蛇行防止部材22を当接させる。次いで、使用者が図示しない操作手段を介してシート貼付装置EA1に自動運転開始の信号を入力し、以降上記同様の動作が繰り返される。
ここで、上記のようにして自動運転が続行されると、原反RSの蛇行が発生して被着体WKに対する接着シートASの貼付位置がずれる可能性があるが、本実施形態のシート貼付装置EA1の場合、剥離シートRLから接着シートASが剥離される直前で、蛇行防止部材22によって原反RSの交差方向CDへのずれが規制されるので、被着体WKに対する接着シートASの前後方向の貼付位置がずれることはない。
【0017】
以上のような実施形態によれば、剥離板21上に蛇行防止部材22が移動可能に設けられているので、原反RSの蛇行を簡単に防止することができる。
【0018】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、繰出手段は、帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を所定の繰出方向に繰り出し可能なものであればどんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
【0019】
繰出手段10は、帯状の剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSを繰り出してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シート基材が仮着された帯状接着シート原反を採用し、当該帯状接着シート原反を繰り出す途中で、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を切断手段としての切断刃で形成し、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSを繰り出してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シートASが仮着された原反RSを繰り出してもよいし、接着シートASを被着体WKに貼付する際、繰り出す原反RSの速度や張力を制御して当該接着シートASに所定の張力が付与されるようにしたり、張力が付与されないようにしたりする貼付張力制御を行ってもよいし、巻回されることなく、例えばファンフォールド折りにされた原反RSから当該原反RSを繰り出してもよいし、巻回することなく、例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLを回収する回収手段を採用してもよいし、回収手段を採用しなくてもよい。
【0020】
剥離手段20は、蛇行防止部材22を駆動機器で移動させてもよく、この場合、使用者が起動釦等で駆動機器を駆動し、原反幅に合うように目視で蛇行防止部材22を移動させてもよいし、使用者が図示しない入力手段に原反幅を入力し、駆動機器がその幅に合わせて蛇行防止部材22を移動させてもよいし、カメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された測長手段を採用し、当該測長手段で原反幅を測長し、この測長手段の測長結果を基に、剥離手段20が駆動機器を駆動し、その幅に合わせて蛇行防止部材22を移動させてもよい。
蛇行防止部材22は、対称移動しなくてもよいし、一方の蛇行防止部材22を駆動機器で移動させ、他方の蛇行防止部材22を使用者の手作業で移動させてもよいし、基準線CLの位置として、上記の実施形態で例示した位置以外の任意の位置を基準として原反RSを案内してもよいし、原反RSの一方の側端縁RSRのみに当接して当該原反RSを案内してもよいし、原反RSの他方の側端縁RSFのみに当接して当該原反RSを案内してもよいし、剥離板21の上下面のうち少なくとも一方の面に備わっていてもよいし、剥離板21上で磁石、マジックテープ(登録商標)、ネジ、ビス、接着剤、接着シート等で移動可能に支持されていてもよい。
センタリング機構23は、基準線CLの位置として、上記の実施形態で例示した位置以外の任意の位置を基準として一対の蛇行防止部材22を対称移動させてもよいし、蛇行防止部材22を駆動機器で対称移動させてもよく、この場合、使用者が起動釦等で駆動機器を駆動し、原反幅に合うように目視で蛇行防止部材22を対称移動させてもよいし、使用者が図示しない入力手段に原反幅を入力し、駆動機器がその幅に合わせて蛇行防止部材22を対称移動させてもよいし、カメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された測長手段を採用し、当該測長手段で原反幅を測長し、この測長手段の測長結果を基に、剥離手段20が駆動機器を駆動し、その幅に合わせて蛇行防止部材22を対称移動させてもよいし、本発明のシート供給装置EAやシート貼付装置EA1に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
【0021】
押圧手段は、押圧ローラ30を被着体WKに離間接近させる押圧部材接離手段としての駆動機器を採用し、被着体WKにストレスがかかったり損傷したりすることを防止するようにしてもよいし、押圧ローラ30に代え、駆動機器としての直動モータの出力軸に支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持が可能な保持部材で接着シートASを保持し、当該保持部材で保持した接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する構成を採用してもよいし、本発明のシート供給装置EAやシート貼付装置EA1に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
【0022】
被着体搬送手段40は、支持テーブル42を前後方向に移動させる駆動機器や、支持テーブル42を保持面42A内で回転させる駆動機器を採用して被着体WKの位置決めを行ってもよいし、本発明のシート供給装置EAやシート貼付装置EA1に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
【0023】
シート貼付装置EA1は、上記の実施形態では、移動することのないシート供給装置EAおよび押圧ローラ30に対して被着体WKを移動させ、当該被着体WKに接着シートASを貼付したが、被着体WKを移動させることなくまたは、被着体WKを移動させつつ、シート供給装置EAおよび押圧ローラ30を移動させ、当該被着体WKに接着シートASを貼付してもよい。
【0024】
シート供給装置EAは、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、接着シートASを供給してもよいし、例えば、接着シートASを他の剥離シートに転写する転写装置や、接着シートASを複数枚ずつ段積みする接着シート段積み装置等、シート貼付装置EA1以外のものを構成する構成物として使用してもよいし、接着シートASを人手で被着体WKに貼付する半自動のシート貼付装置として単独で使用してもよい。
【0025】
本発明における接着シートASおよび被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASおよび被着体WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層との間に中間層を有するもの、基材の上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材を接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0026】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
【符号の説明】
【0027】
EA…シート供給装置
10…繰出手段
20…剥離手段
21…剥離板(剥離部材)
22…蛇行防止部材
23…センタリング機構
AS…接着シート
CD…交差方向
CL…基準線
RL…剥離シート
RS…原反
RSF…他方の側端縁
RSR…一方の側端縁
SD…繰出方向
図1