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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】疑似餌
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/00 20060101AFI20240725BHJP
   A01K 85/18 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
A01K85/00 B
A01K85/18
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020189528
(22)【出願日】2020-11-13
(65)【公開番号】P2022078676
(43)【公開日】2022-05-25
【審査請求日】2023-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】國賀 喜美夫
【審査官】坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第2625767(US,A)
【文献】登録実用新案第3196430(JP,U)
【文献】実開平6-57173(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 85/00
A01K 85/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣糸が内部に挿通されるガイドパイプと、
ヘッド部と、を備え、
前記ヘッド部は、互いに連結可能な第1ヘッド部及び第2ヘッド部を備え、
前記ヘッド部には、前記ガイドパイプを内部に収納する収納孔が前記釣糸に沿って前記ヘッド部を貫通するように形成され、
前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部は、前記収納孔の内側に前記ガイドパイプを収納させた状態で前記ガイドパイプを挟み込んで固定し、
前記ガイドパイプは、前記ヘッド部よりも前方側に配置されるガイドリングと、前記ヘッド部よりも後方側に配置される突出端部と、を備えていることを特徴とする疑似餌。
【請求項2】
請求項1に記載の疑似餌において、
前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部は、前記ガイドパイプに対してそれぞれ分離可能とされている、疑似餌。
【請求項3】
請求項に記載の疑似餌において、
前記ガイドパイプには、前記収納孔に形成された被係合部に対して係合し、該係合によって前記ガイドパイプと前記ヘッド部との相対移動を抑制する係合部が形成されている、疑似餌。
【請求項4】
請求項1からのいずれか1項に記載の疑似餌において、
前記ヘッド部には、前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部を互いに一体に連結した状態に維持する連結位置と、連結状態を解除する解除位置との間で移動可能とされた連結部材が設けられている、疑似餌。
【請求項5】
請求項1からのいずれか1項に記載の疑似餌において、
前記ガイドパイプは、
第1ガイドパイプと、
前記第1ガイドパイプに対して、前記ガイドパイプの延在方向に相対移動可能に組み合わされた第2ガイドパイプと、を備えた二重筒とされ、
前記ガイドパイプは、前記第1ガイドパイプに対する前記第2ガイドパイプの相対位置に応じて、前記延在方向に沿った長さが調整可能とされている、疑似餌。
【請求項6】
請求項に記載の疑似餌において、
前記ガイドパイプは、前記第1ガイドパイプに対して前記第2ガイドパイプを位置決めする位置決め部材を備えている、疑似餌。
【請求項7】
請求項に記載の疑似餌において
前記突出端部には、集魚部材を取り外し可能に固定する固定部材が設けられている、疑似餌。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、疑似餌に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、魚釣りを行うにあたって、対象魚に応じた餌を利用した餌釣りに代えて、疑似餌を利用した疑似餌釣り(ルアー釣り)が行われている。この種の疑似餌は、対象魚及び釣り方等に応じて多種多様なものが提供されているが、例えばマハタ、ソイ等の根魚、或いは真鯛を釣るのに適した、いわゆる鯛ラバ或いは鯛カブラ等と称される疑似餌が知られている。
【0003】
この疑似餌は、一般的にライン(釣糸)に接続されるフック部と、フック部の周囲に配置される集魚部材(集魚ネクタイ等)と、フック部及び集魚部材を水中に沈めるためのヘッド部(錘部)と、を主に備えている。
このように構成された疑似餌を利用する場合には、釣人の操作アクション等によって例えば集魚部材を水中で揺動させて対象魚にアピールすることができるので、生き餌と勘違いさせて対象魚を食いつかせることができる。
【0004】
このような釣り方を行う疑似餌は、刻々と変化する釣り場の状況、例えば天気、風の強さ、潮の流れ、潮の濁り等に応じて、例えばヘッド部の質量やカラーリング等を変えながら使用する、或いは疑似餌自体を別の疑似餌に交換しながら使用することが一般的に行われている。ところが、これらのことを行う場合には、一旦ラインを切断する必要があり、手間がかかり易いものであった。
【0005】
そこで、例えば下記特許文献1には、ラインを切断することなくヘッド部の質量を簡便に変えることが可能な疑似餌(ルアー仕掛け)が知られている。
この疑似餌は、ラインの下部に固定されるルアー本体部と、ラインに装着され、ルアー本体部を沈めるためのヘッド部(錘)とを主に備えている。ヘッド部は3つ以上に分割された複数の錘片で構成されている。これら複数の錘片には、ラインが通る挿通孔がそれぞれ形成されている。さらに複数の錘片のうち、両端の錘片の間に介装される中間の錘片には、ラインを通すためのスリットが設けられている。そして複数の錘片は、それぞれ隣接する錘片に対して回転不能に嵌合されつつ、磁石等を利用して係止した状態で組み合わされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第6142445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の疑似餌では、魚信(魚のあたり)があった際、水中での魚の挙動によって、スリットが形成された錘片(両端の錘片の間に位置する中間の錘片)が外れて落下する可能性があった。
さらに、ヘッド部を構成する複数の錘片のうち両端に位置する錘片については、ラインから外れることがないので、ヘッド部の質量を大きく変化させ難いものであった。さらに、両端に位置する錘片についてはラインから外れることがないので、ヘッド部の形状が制限されるうえ、中間の錘片についても形状が限定されてしまう。従って、結果的にヘッド部のデザイン性や装飾性に制約が生じ易く、設計自由度が低いものであった。
【0008】
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、釣糸を切断することなく簡便な交換が可能であるうえ、ヘッド部の質量を変化させることが可能であり、且つデザイン性及び装飾性の向上化を図ることができる疑似餌を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明に係る疑似餌は、釣糸が内部に挿通されるガイドパイプと、ヘッド部と、を備え、前記ヘッド部は、互いに連結可能な第1ヘッド部及び第2ヘッド部を備え、前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部は、前記ガイドパイプを挟み込んで固定することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る疑似餌によれば、ガイドパイプを間に挟み込むように第1ヘッド部及び第2ヘッド部を互いに連結させることで、両ヘッド部によってガイドパイプを挟み込んで固定することができる。これにより、ガイドパイプの内部に釣糸を挿通させた状態で、ヘッド部とガイドパイプとを一体的に組み合わせることができる。そのため、釣糸と共に疑似餌を水中に沈めることができ、疑似餌を利用した釣りを行うことができる。
特に、釣糸が内部に挿通されるガイドパイプを第1ヘッド部及び第2ヘッド部が挟み込む構成とされているので、両ヘッド部の連結を解除することで、少なくともいずれか一方のヘッド部をガイドパイプから分離させることが可能である。これにより、釣糸を切断することなく、少なくともいずれか一方のヘッド部を簡便に交換することが可能である。従って、釣り場の状況等に応じてヘッド部の質量を変化させることが可能であるうえ、ヘッド部のデザイン性や装飾性を制約少なく自由に変更することが可能となり、使い易い疑似餌とすることができる。
【0011】
(2)前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部は、前記ガイドパイプに対してそれぞれ分離可能とされても良い。
【0012】
この場合には、第1ヘッド部と第2ヘッド部との連結を解除することで、第1ヘッド部及び第2ヘッド部のそれぞれをガイドパイプから分離させることができる。そのため、釣糸を切断することなく、第1ヘッド部及び第2ヘッド部のそれぞれを必要に応じて交換することができ、ガイドパイプに対する両ヘッド部の組み合わせを任意に変更することができる。従って、ヘッド部の質量を大きく変化せることが可能であるうえ、形状、デザイン等を制約少なくさらに自由に変化させることができ、さらに使い易い疑似餌とすることができる。
【0013】
(3)前記ヘッド部には、前記ガイドパイプを内部に収納する収納孔が前記釣糸に沿って前記ヘッド部を貫通するように形成されても良い。
【0014】
この場合には、第1ヘッド部と第2ヘッド部とでガイドパイプを挟み込んで固定したときに、収納孔内にガイドパイプを収納することができるので、ガイドパイプを安定させた状態で、ガイドパイプとヘッド部とを一体に組み合わせることができる。従って、疑似餌の姿勢を水中で安定化させ易く、例えば狙い通りのアクション(挙動)等をさせ易い。
【0015】
(4)前記ガイドパイプには、前記収納孔に形成された被係合部に対して係合し、該係合によって前記ガイドパイプと前記ヘッド部との相対移動を抑制する係合部が形成されても良い。
【0016】
この場合には、被係合部に対して係合部を係合させた状態で収納孔内にガイドパイプを収納することができるので、ガイドパイプとヘッド部との相対移動を抑制しながら、ガイドパイプとヘッド部とを組み合わせることができる。これにより、ヘッド部に対して、例えばガイドパイプの延在方向にガイドパイプが意図せずにスライド移動することや、ガイドパイプが意図せずに回転移動する等の挙動を抑制することができる。
従って、ガイドパイプをがたつかせることなく、より安定させた状態にすることができ、水中での姿勢等をさらに安定化させ易い。
【0017】
(5)前記ヘッド部には、前記第1ヘッド部及び前記第2ヘッド部を互いに一体に連結した状態に維持する連結位置と、連結状態を解除する解除位置との間で移動可能とされた連結部材が設けられても良い。
【0018】
この場合には、連結部材を連結位置と解除位置との間で移動させることで、第1ヘッド部と第2ヘッド部との連結状態の維持と、該連結状態の解除との切り換えを例えばワンタッチで行うことができる。従って、第1ヘッド部及び第2ヘッド部の交換等を簡便に行うことができる。特に、連結部材によって、第1ヘッド部と第2ヘッド部との連結状態(両ヘッド部でガイドパイプを挟み込んで固定している状態)を確実且つ安定に維持することができるので、例えば水中でヘッド部が落下する等の不都合を効果的に抑制することができる。
【0019】
(6)前記ガイドパイプは、第1ガイドパイプと、前記第1ガイドパイプに対して、前記ガイドパイプの延在方向に相対移動可能に組み合わされた第2ガイドパイプと、を備えた二重筒とされ、前記ガイドパイプは、前記第1ガイドパイプに対する前記第2ガイドパイプの相対位置に応じて、前記延在方向に沿った長さが調整可能とされても良い。
【0020】
この場合には、ガイドパイプが、延在方向に相対移動可能に組み合わされた第1ガイドパイプ及び第2ガイドパイプを具備する二重筒とされているので、第1ガイドパイプに対して第2ガイドパイプの相対位置を変化させることで、ガイドパイプ全体の長さ(全長)を任意に変化させることができる。これにより、ヘッド部のサイズに対応してガイドパイプの全長を変化させることができるので、例えばサイズが大きく、質量が大きいヘッド部に交換することが可能である。従って、多種多様なヘッド部に交換することができ、利便性を向上させることができるうえ、ヘッド部の質量をさらに大きく変化させることが可能である。
【0021】
(7)前記ガイドパイプは、前記第1ガイドパイプに対して前記第2ガイドパイプを位置決めする位置決め部材を備えても良い。
【0022】
この場合には、位置決め部材を利用して、第1ガイドパイプに対する第2ガイドパイプの相対位置を位置決めしながら、第1ガイドパイプに対して第2ガイドパイプの相対位置を変化させることができる。従って、ガイドパイプの全長を変化させ易いうえ、所望する長さに精度良く調整することが可能である。
【0023】
(8)前記ガイドパイプは、前記ヘッド部の外側に突出した突出端部を備え、前記突出端部には、集魚部材を取り外し可能に固定する固定部材が設けられても良い。
【0024】
この場合には、固定部材を利用して、ガイドパイプの突出端部に集魚部材を例えばワンタッチで固定することができるので、例えばヘッド部の交換等に関連して、集魚部についても簡便に交換することが可能である。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係る疑似餌によれば、釣糸を切断することなく簡便な交換が可能であるうえ、ヘッド部の質量を変化させることができ、且つデザイン性及び装飾性の向上化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態を示す図であって、疑似餌の斜視図である。
図2図1に示す疑似餌を別の視点から見た斜視図である。
図3図1に示す疑似餌のヘッド部を構成する第1ヘッド部を第2ヘッド部から分離させた状態を示す斜視図である。
図4図3に示す状態からヘッド部を取り外した後、ガイドパイプを前後方向に分離させた状態を示す斜視図である。
図5図1に示す状態から集魚部及びフックアッセンブリを取り外した状態における疑似餌の拡大斜視図である。
図6図5に示す疑似餌の側面図である。
図7図5に示す疑似餌を前方側から見た正面図である。
図8図6に示す疑似餌の上面図である。
図9図7に示す矢印A-A線に沿った断面図であって、主に第1ヘッド部を示す図である。
図10図7に示す疑似餌の縦断面図であって、図9に示す矢印B-B線に沿った視点における断面図である。
図11図7に示す疑似餌の横断面図であって、図9に示す矢印C-C線に沿った視点における断面図である。
図12図5に示す状態から、ロックピンを解除位置に移動させた状態を示す疑似餌の斜視図である。
図13図8に示す状態から、ロックピンを解除位置に移動させた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る疑似餌の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、疑似餌として、集魚部材を具備する、いわゆる鯛ラバ或いは鯛カブラ等と称される疑似餌を例に挙げて説明する。
【0028】
図1図4に示すように、本実施形態の疑似餌1は、図示しない釣竿から繰り出された釣糸(道糸)Lが内部に挿通されるガイドパイプ2と、ガイドパイプ2に一体的に組み合わされるヘッド部3と、釣糸Lに連結されたフックアッセンブリ4と、ガイドパイプ2に装着される集魚部材5と、を備えている。
【0029】
本実施形態では、ガイドパイプ2の中心軸線F(図5参照)に沿った方向を前後方向L1として定義すると共に、前後方向L1及び上下方向に直交する方向を左右方向L2として定義する。さらに中心軸線F方向から見て、中心軸線Fに交差する方向を径方向といい、中心軸線F回りを周回する方向を周方向という。さらに、前後方向L1において、釣糸Lに沿って図示しない釣竿側に向かう方向を前方といい、その反対方向を後方として定義する。
【0030】
図1図3に示すように、ヘッド部3は、互いに連結可能な第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20を有する分割ヘッドとされ、疑似餌1としての錘部として機能する。
本実施形態では、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20は、ガイドパイプ2を間にして左右方向L2に分離可能に互いに連結可能とされている。そして、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを連結させることで、両ヘッド部10、20の間にガイドパイプ2を挟み込んで固定することが可能とされている。これにより、ヘッド部3とガイドパイプ2とを一体的に組み合わせることができる。
なお、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20は、ガイドパイプ2に対してそれぞれ分離可能とされている。ヘッド部3については、後に詳細に説明する。
【0031】
(ガイドパイプ)
図4図9に示すように、ガイドパイプ2は、第1ガイドパイプ30と、第1ガイドパイプ30に対してガイドパイプ2の延在方向である前後方向L1に相対移動可能に組み合わされた第2ガイドパイプ50と、を備えた二重筒とされている。
【0032】
第1ガイドパイプ30は、合成樹脂製或いは金属製とされ、前後方向L1に沿って延びた円筒状に形成されている。第1ガイドパイプ30は、二重筒であるガイドパイプ2の外筒として機能する。第1ガイドパイプ30の内側は、釣糸Lを内部に挿通可能とさせる第1挿通孔31とされている。
第1ガイドパイプ30における後端部側は、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20との間にガイドパイプ2を挟み込んで固定したときに、ヘッド部3の後方側(外側)に突出する突出端部32とされている。従って、第1ガイドパイプ30のうち後端部よりも前方に位置する残りの部分は、ヘッド部3の内側に収まる部分とされている。
【0033】
そして、上述の突出端部32には、固定部材40を利用して集魚部材5が取り外し可能に固定されている。
固定部材40は、左右方向L2に延びる回動軸線M(図8及び図9参照)を中心として前後方向L1に回動(揺動)可能な留め部材44を備え、留め部材44を開放位置P1から固定位置P2に変位させることで、集魚部材5を例えばワンタッチで固定することが可能とされている。
【0034】
第1ガイドパイプ30には、図4及び図6に示すように、第1ガイドパイプ30を左右方向L2に貫通する位置決め孔35が形成されている。位置決め孔35は、第1ガイドパイプ30のうち、第1固定部41よりも前方に位置する部分に形成され、側面視円形状に形成されている。
図示の例では、位置決め孔35は、前後方向L1に一列に並ぶように前後方向L1に間隔をあけて複数形成されている。具体的に位置決め孔35は、前後方向L1に間隔をあけて5つ形成されている。ただし、位置決め孔35の数や間隔はこの場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
【0035】
さらに複数の位置決め孔35は、中心軸線Fを挟んで左右方向L2に向かい合うようにそれぞれ一対形成されている。さらに第1ガイドパイプ30には、前後方向L1に隣接する位置決め孔35同士を互いに前後方向L1に連通する連通溝36が形成されている。
連通溝36は、第1ガイドパイプ30を左右方向L2に貫通すると共に、前後方向L1に沿う直線状に形成されている。これにより、5つの位置決め孔35は、連通溝36を介してそれぞれ連通している。なお、連通溝36の溝幅は、位置決め孔35の直径よりも小さく形成されている。
ただし連通溝36は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
【0036】
図4図9に示すように、第2ガイドパイプ50は、第1ガイドパイプ30に対して前後方向L1に相対移動可能に組み合わされている。そのため、ガイドパイプ2は、第1ガイドパイプ30に対する第2ガイドパイプ50の前後方向L1に沿った相対位置に応じて、前後方向L1に沿った長さ(全長)が調整可能とされている。
【0037】
第2ガイドパイプ50は、合成樹脂製或いは金属製とされ、第1ガイドパイプ30の内径よりも小さい外径で、前後方向L1に沿って延びた円筒状に形成されている。これにより、第2ガイドパイプ50は、第1ガイドパイプ30の内側に前方側から入り込むことが可能とされている。そのため、第2ガイドパイプ50は、二重筒であるガイドパイプ2の内筒として機能する。第2ガイドパイプ50の内側は、釣糸Lを内部に挿通可能とさせる第2挿通孔51とされている。
【0038】
第2ガイドパイプ50における前端部には、該第2ガイドパイプ50の全周に亘って径方向の外側に向けて突出したガイドリング52が形成されている。ガイドリング52は、径方向の外側に向かって縦断面視半球状に膨らむように形成されていると共に、第1ガイドパイプ30よりも拡径するように形成されている。
【0039】
さらに、第2ガイドパイプ50のうちガイドリング52よりも後方に位置する部分には、径方向の外側に向かって突出した係合突起(本願発明に係る係合部)53が形成されている。図示の例では、係合突起53は、第2ガイドパイプ50の全周に亘って径方向の外側に向かって突出する環状に形成されている。
ただし、係合突起53は、環状に形成されている場合に限定されるものではなく、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
【0040】
係合突起53は、第1ガイドパイプ30よりも径方向の外側に突出するように形成されている。これにより、第2ガイドパイプ50は、係合突起53が第1ガイドパイプ30の前端縁に接触するまで、第1ガイドパイプ30内に前方側から入り込むことが可能とされている。そのため、係合突起53は、第1ガイドパイプ30に対する第2ガイドパイプ50の挿入深さを規制する役割を果たしている。
【0041】
なお、係合突起53が第1ガイドパイプ30の前端縁に接触するまで、第1ガイドパイプ30内に第2ガイドパイプ50が入り込んだ状態において、ガイドパイプ2は全長が最も短い状態となる。また、第2ガイドパイプ50のうち、係合突起53及び該係合突起53よりも前方に位置する部分は、第1ガイドパイプ30内への第2ガイドパイプ50の挿入量に関係なく、第1ガイドパイプ30の外側に露出する。さらに、ガイドリング52は、ヘッド部3とガイドパイプ2とを組み合わせたときに、ヘッド部3の前方側(外側)に配置される。
【0042】
第2ガイドパイプ50の後端部には、図4及び図9に示すように、第2ガイドパイプ50を上下方向に貫通すると共に、後方に開口したスリット溝54が形成されている。スリット溝54は、前後方向L1に沿って延びるように形成されていると共に、上下方向に向かい合うように一対形成されている。
これにより、第2ガイドパイプ50の後端部は、左右方向L2に向かい合う一対の対向片55を有する二股状に形成されている。なお、一対の対向片55は、互いに接近し合うように左右方向L2の内側に向けて弾性変形可能とされている。
【0043】
一対の対向片55には、左右方向L2の外側に向けて突出した位置決め突起56がそれぞれ形成されている。位置決め突起56は、例えば半球状に膨らむように形成され、図6に示すように、第1ガイドパイプ30に形成された位置決め孔35内に内側から入り込んで係止可能とされている。
位置決め突起56が位置決め孔35内に係止されることで、第1ガイドパイプ30に対して第2ガイドパイプ50を位置決めすることが可能とされている。これにより、ガイドパイプ2の長さ(全長)を所望する長さに維持することが可能とされている。
【0044】
本実施形態では、図6に示すように、複数の位置決め孔35のうち最も後方に位置する位置決め孔35内に位置決め突起56が係止しているときに、ガイドパイプ2の全長を最も短くすることができる。この状態から、第1ガイドパイプ30に対して第2ガイドパイプ50が相対的に前方に移動するように、第1ガイドパイプ30と第2ガイドパイプ50とを相対移動させ、位置決め突起56を前方に位置する他の位置決め孔35内に順次係止させることで、ガイドパイプ2の全長を段階的に長くすることが可能とされている。
【0045】
なお、一対の対向片55に位置決め突起56が形成されているので、対向片55の弾性変形を利用して位置決め孔35内からの位置決め突起56のスムーズな離脱、及び位置決め孔35内への位置決め突起56のスムーズな係止を行うことが可能とされている。
上述した位置決め孔35及び位置決め突起56は、第1ガイドパイプ30に対して第2ガイドパイプ50を位置決めする位置決め部材57を構成する。
【0046】
(ヘッド部)
図3に示すように、ヘッド部3は互いに連結可能な第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20を備え、両ヘッド部10、20の間にガイドパイプ2を挟み込んで固定することが可能とされている。以下、ヘッド部3について詳細に説明する。
【0047】
ヘッド部3は、例えば鉛、鉛合金、タングステン、ステンレス鋼、錫、鉄等の金属製とされている。ただし、金属材料の種類は、この場合に限定されるものではなく適宜変更して構わないが、安価で比重が大きい金属材料が好適に使用される。なお、ヘッド部3の外表面には、必要に応じて例えば各種の塗装や表面処理等を施しても構わない。
【0048】
ヘッド部3は、ガイドパイプ2の中心軸線Fを通過し、且つ上下方向に平行な図7に示す仮想面(仮想垂直面)Vを境界として、左右方向L2に2つに分離可能とされている。分離した一方のヘッド部3が第1ヘッド部10とされ、他方が第2ヘッド部20とされている。
本実施形態では、ガイドパイプ2の後方から見た視点で左右を定義したときに、右側(RH)に位置する一方のヘッド部3を第1ヘッド部10とし、左側(LH)に位置する他方のヘッド部3を第2ヘッド部20とする。
【0049】
ヘッド部3全体としては、図5図8に示すように、上述したガイドパイプ2を内部に収容する収容筒部60と、収容筒部60の下方に配置された主錘部61と、を備えた構成とされている。なお、収容筒部60と主錘部61とを同種の金属材料で形成しても構わないし、異種の金属材料で形成しても構わない。異種の金属材料で形成する場合には、収容筒部60よりも比重の重い金属材料で主錘部61を形成することが好ましい。
【0050】
収容筒部60は、図5に示すように前後方向L1に延びるように形成されていると共に、図7に示すように前後方向L1から見た正面視で上方に向けて円弧状に膨らむように形成されている。さらに収容筒部60は、図6に示すように左右方向L2から見た側面視で前後方向L1の中央部が最も上方に膨らむような湾曲形状とされている。
【0051】
収容筒部60には、図3図9及び図10に示すように、ガイドパイプ2を内部に収納する収納孔62が該収容筒部60を前後方向L1に貫通するように形成されている。収容筒部60における前方開口端は、後方側に向けて窪むと共に、第2ガイドパイプ50のガイドリング52を径方向の外側から囲む環状の凹部が形成されている。
【0052】
収納孔62は、主に第1ガイドパイプ30の外径よりも僅かに大きい直径で形成され、ガイドパイプ2を内側に嵌合させた状態で収納可能とされている。収納孔62の内周面には、径方向の外側に向かって環状に凹み、第2ガイドパイプ50に形成された係合突起53が内部に嵌まり込んで係合する係合溝(本発明に係る被係合部)63が形成されている。
【0053】
このように形成された収納孔62は、第1ヘッド部10側に形成された第1収納凹部62aと、第2ヘッド部20側に形成された第2収納凹部62bとによって構成されている。つまり、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを互いに連結させることで、第1収納凹部62aと第2収納凹部62bとによって収納孔62が形成される。なお、第1収納凹部62a及び第2収納凹部62bについては、後で再度説明する。
【0054】
これにより、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とによってガイドパイプ2を挟み込んで固定したときに、収納孔62内にガイドパイプ2を収納することが可能となる。その際、係合突起53を係合溝63に対して係合させた状態で、ガイドパイプ2を収納孔62の内側に収納することが可能となる。従って、係合突起53と係合溝63との係合を利用して、ガイドパイプ2とヘッド部3との相対移動を抑制することが可能とされている。具体的には、ヘッド部3とガイドパイプ2とが前後方向L1に相対移動(スライド移動)することを抑制することが可能とされている。
【0055】
図5に示すように、主錘部61は収容筒部60に対して下方から連設されていると共に、図7及び図8に示すように、前後方向L1から見た正面視で、左右方向L2に沿った横幅が上方から下方に向けて漸次幅広となるように形成されている。さらに主錘部61は、図6に示すように左右方向L2から見た側面視で、下方に向けて半球状に膨らむように形成されている。ヘッド部3は、主錘部61によって全体の重心が、釣糸Lが挿通されるガイドパイプ2よりも下方に位置するように形成されている。
これにより、疑似餌1を水中に投入した際に、自重によって主錘部61がガイドパイプ2よりも下方に位置する姿勢で疑似餌1を浮遊させることが可能とされている。
【0056】
図5図8に示すように主錘部61のうち左右方向L2を向いた側面には、側面視円形状とされた平坦なフラット面65が形成されている。ただし、フラット面65は必須なものではなく、形成されていなくても構わない。
このフラット面65は、例えば疑似餌1を水中に投入した際に、抵抗を受けることで水中でのヘッド部3の姿勢を安定化させたり、水中での落下時においてヘッド部3の挙動を変化させたりするための機能面として利用することが可能である。さらには、このフラット面65は、例えば魚の目玉を模した加飾や、対象魚にアピールするための何らかの加飾、さらにはヘッド部3の質量を表す号数の表示等を行うための加飾面として利用することも可能とされている。
【0057】
上述のように構成されたヘッド部3は、先に述べたように左右方向L2に分離可能な第1ヘッド部10と第2ヘッド部20との連結によって構成されている。従って、上述した収容筒部60及び主錘部61は、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20の互いの連結によって構成され、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20を分離させたときに左右方向L2に2分割される。
なお、ヘッド部3の外形形状は、上述した形状に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
【0058】
第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20について説明する。
図3に示すように、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20は、外形形状が互いに左右対称となるように形成され、図7に示す仮想面Vをいわゆる合わせ面として連結される。
【0059】
図3図9及び図10に示すように、第1ヘッド部10は、仮想面Vに沿うと共に第2ヘッド部20側である左側(LH)に面した平坦な第1連結面11を有している。図10に示すように、第2ヘッド部20は、仮想面Vに沿うと共に第1ヘッド部10側である右側(RH)に面した第2連結面21を有している。
これら第1連結面11及び第2連結面21は、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを組み合わせたときに、互いに面接触し合う関係とされている。
【0060】
第1ヘッド部10における第1連結面11には、図3図9及び図10に示すように、収納孔62を構成する第1収納凹部62aが形成されている。第1収納凹部62aは、縦断面視半円状に凹むように形成されていると共に、前後方向L1に延びて、前方及び後方に開口するように形成されている。さらに、第1収納凹部62aには、上述した係合溝63を構成する第1係合溝63aが形成されている。
【0061】
第2ヘッド部20における第2連結面21には、図10に示すように、第1収納凹部62aに対して向かい合うように、収納孔62を構成する第2収納凹部62bが形成されている。第2収納凹部62bは、第1収納凹部62aと同様に、縦断面視半円状に凹むように形成されていると共に、前後方向L1に延びて、前方及び後方に開口するように形成されている。さらに、第2収納凹部62bには、第1係合溝63に対して向かい合うように、係合溝63を構成する図示しない第2係合溝が形成されている。
【0062】
第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20には、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを互いに位置決めしながら連結を可能とさせる連結凸部及び連結凹部がそれぞれ形成されている。
具体的には、図3図9図11に示すように、第1ヘッド部10には、第1連結面11から第2ヘッド部20側である左側(LH)に向けて突出した第1連結凸部12が形成されている。第1連結凸部12は、第1連結面11のうち第1収納凹部62aよりも下方に位置する部分に配置され、左右方向L2から見た側面視で上下方向よりも前後方向L1に長い直方体状に形成されている。
【0063】
第2ヘッド部20の第2連結面21には、第1連結凸部12を内部に収納する第1連結凹部22が形成されている。第1連結凹部22は、第1連結凸部12の外形形状に対応して、第2連結面21から凹むように形成されている。これにより、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを組み合わせたときに、第1連結凹部22の内側に第1連結凸部12を例えば嵌合させた状態で収納することが可能とされている。
【0064】
さらに第2ヘッド部20には、第2連結面21から第1ヘッド部10側である右側(RH)に向けて突出した第2連結凸部23が形成されている。第2連結凸部23は、第2連結面21のうち第2収納凹部62bよりも下方に位置する部分に配置され、左右方向L2から見た側面視で前後方向L1よりも上下方向に僅かに長い直方体状に形成されている。
なお、第2連結凸部23は、第1連結凹部22よりも前方側に配置され、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを組み合わせたときに、第1連結凸部12の前方側に隣接配置されるように形成されている。そのため、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを組み合わせたときに、第1連結凸部12及び第2連結凸部23は前後方向L1に一列に並ぶように配置される。
【0065】
第1ヘッド部10の第1連結面11には、第2連結凸部23を内部に収納する第2連結凹部13が形成されている。第2連結凹部13は、第2連結凸部23の外形形状に対応して、第1連結面11から凹むように形成されている。
第2連結凹部13は、第1連結凸部12よりも前方側に配置されている。これにより、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを組み合わせたときに、第2連結凹部13の内側に第2連結凸部23を例えば嵌合させた状態で収納することが可能とされている。
【0066】
上述のように第1ヘッド部10に第1連結凸部12及び第2連結凹部13が形成され、第2ヘッド部20に第2連結凸部23及び第1連結凹部22が形成されているので、第1ヘッド部10側の第1連結凸部12を第2ヘッド部20側の第1連結凹部22内に収納させ、且つ第2ヘッド部20側の第2連結凸部23を第1ヘッド部10側の第2連結凹部13内に収納させながら、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを互いに連結させることができる。
これにより、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを前後方向L1及び上下方向に位置決めさせながら組み合わせることができ、位置ずれ等を生じさせることなく安定且つ精度良く連結させることが可能となる。
【0067】
(ロックピン)
さらに本実施形態のヘッド部3は、図5及び図9に示すように第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20を互いに一体に連結した状態に維持する連結位置P3と、図12及び図13に示すように連結状態を解除する解除位置P4との間で移動可能とされたロックピン(本発明に係る連結部材)70を備えている。
【0068】
図9に示すように、ロックピン70はステンレス等の金属材料によって形成された弾性ピンとされ、前後方向L1に延びた第1ロックピン部71と、第1ロックピン部71の前端部から下方に向けて折り曲げられた操作ピン部72と、操作ピン部72の下端部から後方に向けて折り曲げられ、第1ロックピン部71に対して概略平行に配置された第2ロックピン部73と、を備えている。
【0069】
ロックピン70は、上述した第1連結凸部12及び第2連結凸部23を主に利用して、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20の連結状態の維持や、その解除を行っている。
第1連結凸部12には、該第1連結凸部12を前後方向L1に貫通する第1ロック孔15が中心軸線Fと平行に形成されている。さらに第2連結凸部23には、該第2連結凸部23を前後方向L1に貫通する第2ロック孔25が中心軸線Fと平行に形成されている。特に、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを組み合わせた際、第1ロック孔15と第2ロック孔25とは前後方向L1に一列に並び、互いに連通可能な状態となるように形成されている。
【0070】
さらに、第1ヘッド部10の第1連結面11及び第2ヘッド部20の第2連結面21には、第1ロック孔15及び第2ロック孔25に連通すると共に、前後方向L1に延び、前方及び後方に開口するロック溝26がそれぞれ形成されている。
さらに、第1ヘッド部10の第1連結面11及び第2ヘッド部20の第2連結面21には、第1連結凸部12及び第2連結凸部23の下方に位置する部分に、前方に開口したピン用凹部27がそれぞれ形成されている。
【0071】
上述のように第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20にピン用凹部27がそれぞれ形成されているので、図10に示すように、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを互いに連結させることで、第1ヘッド部10側のピン用凹部27と第2ヘッド部20側のピン用凹部27とによって、第2ロックピン部73を挿通させる第3ロック孔28が形成される。
【0072】
図12及び図13に示すように、ロックピン70は、ロック溝26を通じて第2ロック孔25内に第1ロックピン部71が前方から挿入され、ピン用凹部27内(第3ロック孔28内)に第2ロックピン部73が前方から挿入されることで、第2ヘッド部20に対して常に一体に組み合わされている。
この際、ロックピン70は、第1ロックピン部71と第2ロックピン部73とが互いに接近するような弾性力(ばね力)を有している。そのため、第1ロックピン部71と第2ロックピン部73との間で第2連結凸部23を上下方向に挟み込むことができ、これによってロックピン70は、連結位置P3及び解除位置P4のいずれの位置にある場合であっても、第2ヘッド部20に対して脱落することなく組み合わされている。
【0073】
なお、第2ロックピン部73の後端部には、上方に向けて僅かに折り返され、第2連結凸部23に対して後方から接触する係止片74が形成されている。これにより、ロックピン70は、前方への抜け止めがされた状態で、第2ヘッド部20に組み合わされている。
【0074】
そして、図12及び図13に示すように、第1ロックピン部71が第2ロック孔25内に配置され、且つ係止片74が第2連結凸部23に対して後方から接触した状態にあるロックピン70の位置が解除位置P4とされている。
これに対して、図5及び図9に示すように、解除位置P4からロックピン70を後方に向けて押し込み、第1ロックピン部71が第2ロック孔25を超えて第1ロック孔15内に入り込み、且つ第2ロックピン部73が第1連結凸部12に対して下方から接触した状態になるロックピン70の位置が連結位置P3とされている。
このように、ロックピン70を前後方向L1にスライド移動させることで、ロックピン70を解除位置P4又は連結位置P3に切り換えることが可能とされている。
【0075】
図12及び図13に示すように、ロックピン70が解除位置P4に位置している場合には、操作ピン部72がヘッド部3の主錘部61から前方に大きく離れるようにロックピン70が主錘部61から前方に飛び出た状態となる。これに対して、図5及び図9に示すように、ロックピン70が連結位置P3に位置している場合には、操作ピン部72がヘッド部3の主錘部61に沿って配置される程度、ロックピン70の全体は主錘部61内に隠れた状態となる。従って、疑似餌1の使用時、ロックピン70の影響を受けることなく、疑似餌1を水中で使用することが可能となる。
【0076】
また、ロックピン70が連結位置P3に位置していることで、第1ロックピン部71が第1ロック孔15内及び第2ロック孔25内に配置されるので、第1ロックピン部71を利用して、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とが左右方向L2に分離することを規制することができる。これにより、ロックピン70が連結位置P3に位置している限り、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20との連結状態を維持することができる。
【0077】
さらに第1連結凸部12には、下方に向けて突起部12aが突出するように形成されている。第2ロックピン部73の係止片74は、解除位置P4から連結位置P3に向けたロックピン70の後方移動に伴って突起部12aを乗り越え、ロックピン70が連結位置P3に達したときに突起部12aの後方に位置する。
これにより、連結位置P3に位置しているロックピン70が不意に前方に向けて移動しようとしても、係止片74が突起部12aに対して後方から接触することで、ロックピン70の前方移動を抑制することができる。そのため、ロックピン70を連結位置P3に位置決めすることが可能とされている。
【0078】
なお、操作ピン部72は、ロックピン70の位置に関係なく主錘部61の前方側に位置するので、例えば指先等で操作ピン部72を把持しながら、ロックピン70の操作を行うことが可能である。
【0079】
さらに本実施形態では、第1ヘッド部10の第1連結面11と第2ヘッド部20の第2連結面21とのがたつき等を抑制した状態で、ロックピン70を解除位置P4から連結位置P3に変位させることが可能とされている。すなわち、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを連結する際に、第1連結面11と第2連結面21との間にがたつき等が生じる場合があり得るが、ロックピン70を利用することで上記がたつきを抑制することが可能とされている。
具体的には、第2ロックピン部73を挿通させる第3ロック孔28が、前方から後方に向かうにしたがって、ガイドパイプ2の中心軸線Fと平行に前後方向L1に延びるのではなく、前方から後方に向かうにしたがって、左右方向L2の一方側(本実施形態では右側(RH)に位置する第1ヘッド部10側)に向けて延びるように、ピン用凹部27が僅かに傾斜した状態で形成されている。
より詳細には、上下方向に延びる鉛直軸線方向から疑似餌1を見たときに、ガイドパイプ2の中心軸線Fに対して、第3ロック孔28の中心軸線が左右方向L2に所定角度で傾くようにピン用凹部27が形成されている。所定角度としては、1度~7度の範囲内、好ましくは2度~6度の範囲内とされている。
【0080】
これに対して、第1ロックピン部71が挿通される第1ロック孔15、第2ロック孔25及びロック溝26は、ガイドパイプ2の中心軸線Fと平行に前後方向L1に延びている。
【0081】
従って、ロックピン70を解除位置P4から後方に向けて押し込んで連結位置P3に移動させる際、ロックピン70の移動に伴って、第1ロックピン部71に対して第2ロックピン部73が右側(RH)に向けてねじれるように、徐々に撓んでいく。そのため、第2ロックピン部73は、右側(RH)に位置する第1ヘッド部10のピン用凹部27の壁面に対して摺接しながら(図10参照)、第3ロック孔28内に差し込まれる。
従って、ロックピン70を連結位置P3に位置させたときに、第1ロックピン部71と第2ロックピン部73とを左右方向L2に僅かに拡がらせることができ、第1ロックピン部71及び第2ロックピン部7を、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20に対して押し付けることができる。
これにより、第1ヘッド部10の第1連結面11と第2ヘッド部20の第2連結面21とのがたつき等を抑制した状態で、ロックピン70を連結位置P3で位置決めさせることができる。
【0082】
さらに、ロックピン70を解除位置P4から後方に向けて押し込むにしたがって、第2ロックピン部73を第1ヘッド部10のピン用凹部27の壁面に対して摺接させることができるので、一定の摺動抵抗(摩擦抵抗)を感じながらロックピン70の押し込み操作を行うことができる。これにより、ロックピン70に一定の負荷を与えながら確実に押し込み操作することができるうえ、ロックピン70が容易に解除位置P4側に動いてしまうことを防止することができる。
【0083】
(フックアッセンブリ)
図1図4に示すように、フックアッセンブリ4は、ガイドパイプ2の内側に挿通された釣糸Lの先端に連結されている。
フックアッセンブリ4は、所定の号数の鉤素からなるアシストライン80と、アシストライン80に繋がれたフック部(針部)81と、を備えている。図示の例では、同じサイズの2つのフック部81を有するフックアッセンブリ4を例に挙げて説明しているが、フック部81の数は適宜変更して構わないし、サイズの異なる複数のフック部81を用いても構わない。
なお、釣糸Lとアシストライン80との接続方法や、アシストライン80とフック部81との接続方法に関しては、公知の方法を採用することができる。
【0084】
上述のように構成されたフックアッセンブリ4は、釣糸Lに連結されているため、ガイドパイプ2内に挿通可能とされている。
なお、アシストライン80には、ビーズ82が取り付けられており、ガイドパイプ2内に一定量以上引き込まれることが防止されている。なお、ビーズ82に限定されるものではなく、その他のストッパ部材を用いても構わない。
【0085】
(集魚部材)
図1図4に示すように、集魚部材5は、先に説明した留め部材44を利用して第1ガイドパイプ30の突出端部32に取り外し可能に固定される。集魚部材5は、ゴム製或いは軟質な合成樹脂製のスカート90及びネクタイ91を備えている。
【0086】
スカート90は、左右方向L2に沿って延びた帯状に形成されている。図示の例では、スカート90のうち、左右方向L2の中間部以外の部分には、スリット状の切れ込みが形成されている。これにより、スカート90の両側は、複数の糸状に形成されている。ネクタイ91は、スカート90と同様に左右方向L2に沿って延びた帯状に形成されている。
なお、図示の例では、スカート90及びネクタイ91の両方を用いた場合を例に挙げて説明したが、いずれか一方だけを用いても構わないし、その他の集魚部材5を併用しても構わない。
【0087】
(疑似餌の作用)
次に、上述のように構成された疑似餌1を利用して釣りを行う場合を説明する。
はじめに、釣糸Lに疑似餌1をセットする場合について簡単に説明する。
この場合には、図4に示すように、ガイドパイプ2の内側に釣糸Lを挿通させた後、釣糸Lの先端にフックアッセンブリ4を接続する。次いで、図3に示すように、ガイドパイプ2を間に挟み込むように第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20を左右方向L2から組み合わせて、互いに連結させる。この際、ロックピン70は解除位置P4に位置させておく。
【0088】
第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20を連結させることで、収納孔62の内側にガイドパイプ2を収納させた状態で、ガイドパイプ2とヘッド部3とを一体的に組み合わせることができる。
特に、図10及び図11に示すように、第1ヘッド部10側の第1連結凸部12を第2ヘッド部20側の第1連結凹部22内に収納させ、且つ第2ヘッド部20側の第2連結凸部23を第1ヘッド部10側の第2連結凹部13内に収納させながら、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを互いに連結させることができる。従って、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを前後方向L1及び上下方向に位置決めさせながら組み合わせることができ、位置ずれ等を生じさせることなく安定且つ精度良く連結させることが可能となる。
【0089】
第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを互いに連結させた後、図5及び図9に示すように、ロックピン70を押し込んで解除位置P4から連結位置P3に移動させる。これにより、第1ロックピン部71を第1ロック孔15内及び第2ロック孔25内に連続して挿入できるので、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20との連結状態を維持することができる。
【0090】
次いで、固定部材40の留め部材44を開放位置P1から固定位置P2にセットすることで、図1及び図2に示すように、突出端部32と留め部材44との間でスカート90及びネクタイ91を挟み込んで固定することができる。
【0091】
以上のことにより、釣糸Lに疑似餌1をセットすることができる。次に、疑似餌1を利用して釣りを行う場合について説明する。
この場合には、釣糸Lと共に疑似餌1を水中に投入する。これにより、主にヘッド部3の自重を利用して、疑似餌1を例えば潮の流れに乗せながら水中に沈ませることができる。そして、疑似餌1が例えば水底(海底)或いは所定のタナ(水深)に達した後、釣糸Lを介して疑似餌1に動きを付けることで、水中で例えば疑似餌1を揺動させることができ、対象魚にアピールすることができる。
なお、ヘッド部3の重心が、釣糸Lが挿通されるガイドパイプ2よりも下方に位置しているので、例えば疑似餌1が着底した場合であっても、釣糸Lが岩石や根等に絡み難く、いわゆる根掛かり等を誘発し難い。
【0092】
また、スカート90及びネクタイ91の両端部に対してほぼ均等に水の抵抗を加えることができるので、疑似餌1の左右両側でスカート90及びネクタイ91を効果的に揺れ動かすことができ、対象魚に対して効果的にアピールすることができる。これにより、疑似餌1に対象魚を食いつかせることができ、フック部81に針掛かりさせることができる。
【0093】
ところで、釣りの最中に、例えば潮の流れ、潮の濁り等の釣り場の状況に応じて、疑似餌1を交換する場合であっても、本実施形態の疑似餌1によれば、釣糸Lを切断することなく対応することができる。
【0094】
すなわち、本実施形態の疑似餌1によれば、釣糸Lが内部に挿通されるガイドパイプ2を第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20が挟み込む構成とされているので、ロックピン70を図12及び図13に示す解除位置P4に位置させることで、両ヘッド部10、20の連結状態を解除することができる。従って、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20を左右方向L2に分離させることで、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20のそれぞれをガイドパイプ2から分離させることができる。
【0095】
これにより、釣糸Lを切断することなく、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20のそれぞれを簡便に交換することが可能である。従って、ヘッド部3の質量を大きく変化させることが可能であるうえ、ヘッド部3の形状、色、装飾等を変更することが可能である。従って、ヘッド部3のデザイン性や装飾性を制約少なく自由に変更することが可能となり、使い易い疑似餌1とすることができる。
【0096】
さらに、留め部材44を固定位置P2から開放位置P1に回動させることで、留め部材44によるスカート90及びネクタイ91の押さえ付けを解除できるので、これらスカート90及びネクタイ91についても、簡便に交換することができる。また、留め部材44を固定位置P2に回動するだけのワンタッチ操作で、交換したネクタイ91及びスカート90を確実に固定することができる。このように、釣り場の状況等に応じて、集魚部材5についても簡便に交換することができる。
【0097】
以上のことから、本実施形態の疑似餌1によれば、釣糸Lを切断することなく簡便な交換が可能であるうえ、ヘッド部3の質量を変化させることができ、且つデザイン性及び装飾性の向上化を図ることができる。
特に、釣糸Lを切断する必要がないので、ヘッド部3の交換を速やかに行うことができ、釣り場の状況に応じた円滑な対応を行うことができる。従って、時間を無駄にすることなく釣りに集中することができる。
【0098】
さらに本実施形態の疑似餌1によれば、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とでガイドパイプ2を挟み込んで固定したときに、図9に示すように収納孔62内にガイドパイプ2を収納することができるので、ガイドパイプ2を安定させた状態で、ガイドパイプ2とヘッド部3とを一体に組み合わせることができる。従って、疑似餌1の姿勢を水中で安定化させ易く、例えば狙い通りのアクション(挙動)等をさせ易い。
【0099】
しかも、収納孔62に形成された係合溝63に対して係合突起53を係合させた状態で収納孔62内にガイドパイプ2を収納することができるので、ガイドパイプ2とヘッド部3との相対移動を抑制しながら、ガイドパイプ2とヘッド部3とを組み合わせることができる。これにより、ヘッド部3に対して、例えば前後方向L1にガイドパイプ2が意図せずにスライド移動すること等を抑制することができる。従って、ガイドパイプ2をがたつかせることなく、より安定させた状態にすることができ、水中での姿勢等をさらに安定化させ易い。
【0100】
さらに、ロックピン70を連結位置P3と解除位置P4との間で前後方向L1に移動させることで、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20との連結状態の維持と、該連結状態の解除との切り換えを例えばワンタッチで行うことができる。従って、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20の交換等を簡便に行うことができる。
特に、ロックピン70によって、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20との連結状態(両ヘッド部10、20でガイドパイプ2を挟み込んで固定している状態)を確実且つ安定に維持することができるので、例えば水中でヘッド部3が落下する等の不都合を効果的に抑制することができる。
【0101】
さらにヘッド部3を交換するにあたり、第1ガイドパイプ30に対して第2ガイドパイプ50の相対位置を変化させることで、ガイドパイプ2全体の長さ(全長)を任意に変化させることができる。これにより、ヘッド部3のサイズに対応してガイドパイプ2の全長を変化させることができるので、例えばサイズが大きく、質量が大きいヘッド部3に交換することが可能である。従って、多種多様なヘッド部3に対応することができ、利便性を向上させることができるうえ、ヘッド部3の質量をさらに大きく変化させることが可能である。
【0102】
しかも、位置決め部材57(位置決め突起56、位置決め孔35)を利用して、第1ガイドパイプ30に対する第2ガイドパイプ50の相対位置を位置決めしながら、第1ガイドパイプ30に対して第2ガイドパイプ50の相対位置を変化させることができる。従って、ガイドパイプ2の全長を変化させ易いうえ、所望する長さに精度良く調整することが可能である。
【0103】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
【0104】
例えば、上記実施形態では、第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20のそれぞれがガイドパイプ2と分離する構成としたが、この場合に限定されるものではなく、例えば第1ヘッド部10(或いは第2ヘッド部20)とガイドパイプ2とが分離不能に組み合わされ、第2ヘッド部20(或いは第1ヘッド部10)だけがガイドパイプ2から分離する構成としても構わない。
この場合であっても、第1ヘッド部10と第2ヘッド部20とを連結させることで、両ヘッド部10、20の間にガイドパイプ2を挟み込んで固定することができる。また、釣糸Lを切断することなく、少なくともガイドパイプ2から分離可能な一方のヘッド部を交換することが可能である。
ただし、上記実施形態のように第1ヘッド部10及び第2ヘッド部20のそれぞれがガイドパイプ2から分離できるように構成することが好ましい。
【0105】
さらに上記実施形態では、ガイドパイプ2が第1ガイドパイプ30及び第2ガイドパイプ50で構成された二重筒である場合を説明したが、二重筒である必要はない。ただし、ガイドパイプ2の全長を変化することができるので、二重筒とすることが好ましい。
なお、第1ガイドパイプ30と第2ガイドパイプ50とを中心軸線F回りに互いに逆回転させる捩じ込み方式を利用して、ガイドパイプ2の全長を変化させるように構成しても構わない。
【0106】
さらに上記実施形態では、収納孔62に形成された係合溝63に対してガイドパイプ2に形成された係合突起53を係合させることで、ガイドパイプ2とヘッド部3との前後方向L1の相対移動を抑制する構成としたが、例えば係合溝63を周方向に間隔をあけて複数形成し、これに対応して係合突起53を周方向に間隔をあけて複数形成することで、各係合溝63に対して各係合突起53を周方向に係合させても構わない。この場合には、ガイドパイプ2とヘッド部3とを中心軸線F回りの相対移動を抑制することができるので、例えばガイドパイプ2がヘッド部3に対して意図せずに回転移動する等の挙動を抑制することができる。
【符号の説明】
【0107】
L…釣糸
P3…連結位置
P4…解除位置
1…疑似餌
2…ガイドパイプ
3…ヘッド部
5…集魚部材
10…第1ヘッド部
20…第2ヘッド部
30…第1ガイドパイプ
32…突出端部
40…固定部材
50…第2ガイドパイプ
53…係合突起(係合部)
57…位置決め部材
62…収納孔
63…係合溝(被係合部)
70…ロックピン(連結部材)
図1
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