(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】カードリーダ及びカード排出制御方法
(51)【国際特許分類】
G06K 13/06 20060101AFI20240725BHJP
B65H 7/02 20060101ALI20240725BHJP
B65H 29/22 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
G06K13/06 C
B65H7/02
B65H29/22 Z
(21)【出願番号】P 2020197863
(22)【出願日】2020-11-30
【審査請求日】2023-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【氏名又は名称】前島 幸彦
(74)【代理人】
【識別番号】100194283
【氏名又は名称】村上 大勇
(72)【発明者】
【氏名】北澤 康博
【審査官】北村 学
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-006216(JP,A)
【文献】特開2020-067892(JP,A)
【文献】特開平02-169430(JP,A)
【文献】特開2003-067674(JP,A)
【文献】特開2011-138450(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 13/06
B65H 7/02
B65H 29/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードが挿入及び排出される挿入排出口と、
前記挿入排出口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、
前記カード搬送路を搬送される前記カードを検知するセンサと、
前記カード搬送路上で前記カードを搬送し、前記挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラと、
前記第一ローラより奥側に設けられた第二ローラと、
前記第一ローラ及び前記第二ローラを駆動して、前記カードを搬送する搬送機構と、
前記搬送機構を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記センサにより前記第一ローラで前記カードが排出されないことを検出した場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所まで前記カードを奥側に搬送させ、その後、前記第二ローラの回転速度を通常よりも速くして前記カードを前記手前側へ排出させるように前記搬送機構を制御
し、
前記第二ローラは、
前記カードの情報を読み取るヘッドの近傍に設けられ、前記第一ローラよりも前記カードを駆動する駆動力が強い
ことを特徴とするカードリーダ。
【請求項2】
カードが挿入及び排出される挿入排出口と、
前記挿入排出口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、
前記カード搬送路を搬送される前記カードを検知するセンサと、
前記カード搬送路上で前記カードを搬送し、前記挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラと、
前記第一ローラより奥側に設けられた第二ローラと、
前記第一ローラ及び前記第二ローラを駆動して、前記カードを搬送する搬送機構と、
前記搬送機構を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記センサにより前記第一ローラで前記カードが排出されないことを検出した場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所まで前記カードを奥側に搬送させ、その後、前記第二ローラの回転速度を通常よりも速くして前記カードを前記手前側へ排出させるように前記搬送機構を制御
し、
前記センサは、
前記第一ローラの近傍に設けられた第一センサと、前記第二ローラの近傍に設けられた第二センサとを含み、
前記制御部は、
前記第一センサで前記カードが検出されず、前記第二センサで前記カードが検出された場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所と判断し、
前記カードが排出されないことを検出し、前記カードを奥側に搬送させる際に、前記第二センサで前記カードを検出できない場合、複数回の試行後にエラーと判断する
ことを特徴とするカードリーダ。
【請求項3】
カードリーダにより実行されるカード排出制御方法であって、
前記カードリーダは、
カードが挿入及び排出される挿入排出口と、
前記挿入排出口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、
前記カード搬送路を搬送される前記カードを検知するセンサと、
前記カード搬送路上で前記カードを搬送し、前記挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラと、
前記第一ローラより奥側に設けられた第二ローラと、
前記第一ローラ及び前記第二ローラを駆動する搬送機構とを備え、
前記センサにより前記第一ローラで前記カードが排出されないことを検出した場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所まで前記カードを奥側に搬送させ、
前記第二ローラの回転速度を通常よりも速くして前記カードを前記手前
側へ排出させ
、
前記第二ローラは、
前記カードの情報を読み取るヘッドの近傍に設けられ、前記第一ローラよりも前記カードを駆動する駆動力が強い
ことを特徴とするカード排出制御方法。
【請求項4】
カードリーダにより実行されるカード排出制御方法であって、
前記カードリーダは、
カードが挿入及び排出される挿入排出口と、
前記挿入排出口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、
前記カード搬送路を搬送される前記カードを検知するセンサと、
前記カード搬送路上で前記カードを搬送し、前記挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラと、
前記第一ローラより奥側に設けられた第二ローラと、
前記第一ローラ及び前記第二ローラを駆動する搬送機構とを備え、
前記センサは、
前記第一ローラの近傍に設けられた第一センサと、前記第二ローラの近傍に設けられた第二センサとを含み、
前記センサにより前記第一ローラで前記カードが排出されないことを検出した場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所まで前記カードを奥側に搬送させ、
前記第二ローラの回転速度を通常よりも速くして前記カードを前記手前
側へ排出させ
、
前記第一センサで前記カードが検出されず、前記第二センサで前記カードが検出された場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所と判断し、
前記カードが排出されないことを検出し、前記カードを奥側に搬送させる際に、前記第二センサで前記カードを検出できない場合、複数回の試行後にエラーと判断する
ことを特徴とするカード排出制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にカードを搬送するカードリーダ及びカード排出制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カード状媒体(以下、単に「カード」と称する。)に記録された情報を読み取り、書き込み可能なカードリーダが存在する。
このカードリーダに挿入するカードは、使用していると、埃等の汚れが付着したり、又は曲がり等で変形してしまったりする。このようなカードがカードリーダに挿入された場合、搬送の途中でローラが滑る、又は搬送路内で引っ掛かる等で排出できない場合がある。
【0003】
このような問題に対して、従来のカードリーダでは、単にカードの排出方向への搬送を所定回数だけ繰り返していた。
または、特許文献1に記載の技術では、搬送障害が生じた場合、所定位置にカードを逆送し、その搬送障害発生時と比較して低速かつ高トルクでカードを再送するようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術のように、単に低速でカードの搬送を試みるだけでは、カードが排出できないことが多いという問題があった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、排出されにくいカードを従来よりも排出しやすくするカードリーダを提供し、上述の課題を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のカードリーダは、カードが挿入及び排出される挿入排出口と、前記挿入排出口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、前記カード搬送路を搬送される前記カードを検知するセンサと、前記カード搬送路上で前記カードを搬送し、前記挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラと、前記第一ローラより奥側に設けられた第二ローラと、前記第一ローラ及び前記第二ローラを駆動して、前記カードを搬送する搬送機構と、前記搬送機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記センサにより前記第一ローラで前記カードが排出されないことを検出した場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所まで前記カードを奥側に搬送させ、その後、前記第二ローラの回転速度を通常よりも速くして前記カードを前記手前側へ排出させるように前記搬送機構を制御し、前記第二ローラは、前記カードの情報を読み取るヘッドの近傍に設けられ、前記第一ローラよりも前記カードを駆動する駆動力が強いことを特徴とする。
このように構成することで、排出されにくいカードを従来よりも排出しやすくすることができる。また、より勢いをつけてカードを排出させられる。
【0008】
本発明のカードリーダは、カードが挿入及び排出される挿入排出口と、前記挿入排出口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、前記カード搬送路を搬送される前記カードを検知するセンサと、前記カード搬送路上で前記カードを搬送し、前記挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラと、前記第一ローラより奥側に設けられた第二ローラと、前記第一ローラ及び前記第二ローラを駆動して、前記カードを搬送する搬送機構と、前記搬送機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記センサにより前記第一ローラで前記カードが排出されないことを検出した場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所まで前記カードを奥側に搬送させ、その後、前記第二ローラの回転速度を通常よりも速くして前記カードを前記手前側へ排出させるように前記搬送機構を制御し、前記センサは、前記第一ローラの近傍に設けられた第一センサと、前記第二ローラの近傍に設けられた第二センサとを含み、前記制御部は、前記第一センサで前記カードが検出されず、前記第二センサで前記カードが検出された場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所と判断し、前記カードが排出されないことを検出し、前記カードを奥側に搬送させる際に、前記第二センサで前記カードを検出できない場合、複数回の試行後にエラーと判断することを特徴とする。
このように構成することで、排出されにくいカードを従来よりも排出しやすくすることができる。また、第二ローラでカードを確実に駆動させることができる。また、排出に失敗した場合でも対応できる。
【0009】
本発明のカード排出制御方法は、カードリーダにより実行されるカード排出制御方法であって、前記カードリーダは、カードが挿入及び排出される挿入排出口と、前記挿入排出口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、前記カード搬送路を搬送される前記カードを検知するセンサと、前記カード搬送路上で前記カードを搬送し、前記挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラと、前記第一ローラより奥側に設けられた第二ローラと、前記第一ローラ及び前記第二ローラを駆動する搬送機構とを備え、前記センサにより前記第一ローラで前記カードが排出されないことを検出した場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所まで前記カードを奥側に搬送させ、前記第二ローラの回転速度を通常よりも速くして前記カードを前記手前側へ排出させ、前記第二ローラは、前記カードの情報を読み取るヘッドの近傍に設けられ、前記第一ローラよりも前記カードを駆動する駆動力が強いことを特徴とする。
このように構成することで、排出されにくいカードを従来よりも排出しやすくすることができる。また、より勢いをつけてカードを排出させられる。
【0010】
本発明のカード排出制御方法は、カードリーダにより実行されるカード排出制御方法であって、前記カードリーダは、カードが挿入及び排出される挿入排出口と、前記挿入排出口から挿入された前記カードが搬送されるカード搬送路と、前記カード搬送路を搬送される前記カードを検知するセンサと、前記カード搬送路上で前記カードを搬送し、前記挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラと、前記第一ローラより奥側に設けられた第二ローラと、前記第一ローラ及び前記第二ローラを駆動する搬送機構とを備え、前記センサは、前記第一ローラの近傍に設けられた第一センサと、前記第二ローラの近傍に設けられた第二センサとを含み、前記センサにより前記第一ローラで前記カードが排出されないことを検出した場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所まで前記カードを奥側に搬送させ、前記第二ローラの回転速度を通常よりも速くして前記カードを前記手前側へ排出させ、前記第一センサで前記カードが検出されず、前記第二センサで前記カードが検出された場合、前記第二ローラで駆動可能な箇所と判断し、前記カードが排出されないことを検出し、前記カードを奥側に搬送させる際に、前記第二センサで前記カードを検出できない場合、複数回の試行後にエラーと判断することを特徴とする。
このように構成することで、排出されにくいカードを従来よりも排出しやすくすることができる。また、第二ローラでカードを確実に駆動させることができる。また、排出に失敗した場合でも対応できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、カードが排出されないことを検出した場合、奥側の第二ローラで駆動可能な箇所までカードを奥側に搬送させ、その後、第二ローラの回転速度を通常よりも速くしてカードを手前側へ排出させるように制御することで、従来よりカードを排出しやすくするカードリーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態に係るカードリーダのシステム構成図である。
【
図2】
図1に示すカードリーダの略側断面図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るカード排出制御処理のフローチャートである。
【
図4】
図3に示すカード排出制御処理の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施の形態>
〔カードリーダ1の構成〕
図1~
図3を参照して、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1の構成について説明する。
まず、
図1により、カードリーダ1の制御構成について説明する。カードリーダ1は、例えば、新規のカード2を発行するための装置である。カードリーダ1は、例えば、ATM(Automated Teller Machine)、キオスク(Kiosk)の端末、交通機関のチケット発行システム、コンビニエンスストア等のポイントカードシステム、小売店のメンバーカードシステム、遊技機のカード支払システム、入退場管理システム等(以下、単に「ATM等」と省略して記載する。)である上位装置に搭載されて使用される。
【0015】
本実施形態のカードリーダ1に対応したカード2は、磁気ストライプを備えた磁気カード、及び/又は非接触型ICカード、接触型ICカード等である。カード2は、例えば、厚さが0.7~0.8mm程度の矩形状の塩化ビニール製である。カード2が磁気カードの場合、例えば、磁気データが記録される磁気ストライプが形成されている。また、カード2が非接触型ICカード及び/又は接触型ICカードの場合、例えば、ICチップが内蔵されている。ここで、カード2には、ICチップと磁気ストライプとが両方設けられていてもよい。これに加え、カード2が非接触型ICカードの場合、近距離無線用のR/W(Read / Write)アンテナが内蔵されていてもよい。
なお、カード2は、厚さが0.18~0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードや、所定の厚さの紙カード等であってもよい。
【0016】
カードリーダ1の構成について、より詳細に説明する。
カードリーダ1は、主に、制御部10、記憶部11、プリヘッド12、シャッタ機構13、搬送機構14、センサ群15、及び磁気ヘッド16を含んで構成される。
【0017】
制御部10は、カードリーダ1全体の制御を行う。制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を含む制御演算手段である。
本実施形態においては、制御部10は、搬送機構14によるカード2の搬送を制御する。
【0018】
記憶部11は、不揮発性のROM(Read Only Memory)及び揮発性のRAM(Random Access Memory)のような一時的でない記録媒体である。
【0019】
ROMは、カードリーダ1の各種動作に必要な作業データや制御プログラム等を格納する不揮発性メモリである。また、ROMは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やフラッシュメモリ(Flash Memory)等の書き換え可能な一時的でない記録媒体であってもよい。ROMに格納されているプログラム及びデータに基づいて制御部10が処理を実行することにより、装置の各部が制御される。
【0020】
RAMは、制御部10がROMに格納されているプログラムを実行する際に、ワーキングエリア等として使用される。RAMは、センサ群15の各センサの検出状態を含む一時データ、制御部10が直前まで実行していた処理の履歴データ、上位装置との通信データ等が格納される。また、RAMは、DRAMの場合、書換え可能な揮発性メモリである。なお、RAMは、バッテリバックアップSRAMのような不揮発性メモリを含んでいてもよい。
【0021】
プリヘッド12は、カードリーダ1にカード2が挿入されたことを検出するためだけに使用される磁気ヘッド等である。プリヘッド12は、カードリーダ1の前端側部分を構成するカード挿入部の内部に配置されている。
【0022】
シャッタ機構13は、外の粉塵や異物が入り込むのを防ぐシャッタ部材等を駆動する機構である。シャッタ機構13は、例えば、カードリーダ1のカード挿入部に配置されている。シャッタ機構13は、ソレノイド(図示せず)の動力によって、シャッタ部材を、カード搬送路4を塞ぐ閉位置と、カード搬送路を開放する開位置との間で移動させる。
【0023】
搬送機構14は、カードリーダ1の搬送路4(
図2)内でカード2を搬送する機構である。
搬送機構14の詳細については後述する。
【0024】
センサ群15は、カードリーダ1内で搬送されるカード2の位置を検知する複数のセンサである。センサ群15は、例えば、発光素子(フォトダイオード)と受光素子(フォトセンサ)とからなる光学式センサ、カード2と接触した際の押圧の圧力を検出する圧電センサ、カード2の静電容量を検知する静電容量センサ、物理的なスイッチ等を含んでいてもよい。このようなセンサ群15のセンサを、搬送路4内で位置を変化させて複数個配置することによって、カード搬送路におけるカード2の位置を検知可能となる。
このセンサ群15の各センサの配置の詳細についても後述する。
【0025】
磁気ヘッド16は、カード2上に形成された磁気ストライプに接触、摺動させることで、記録された磁気データを読み取り、又は磁気ストライプに対して新たな磁気データを書き込む電磁素子である。このため、磁気ヘッド16には、出力されるアナログ状の出力信号を復調してデジタル状の復調信号を生成する復調用電子部品である復調ICが接続され、これを介して制御部10と接続されている。なお、磁気ヘッド16は、磁気信号の暗号化に対応した暗号化磁気ヘッドであってもよい。
【0026】
なお、カードリーダ1は、この他にも、ICカードのIC情報を読み書きするIC接点ブロック、非接触型ICカードへの情報の読み取りや書き込みに対応したRF(Radio Frequency)アンテナや回路等を含んでいてもよい。さらに、カードリーダ1は、カード回収庫、カード回転ユニット、カード印刷用のプリンター等も含んでいてもよい。
【0027】
図2の側面外観構成も参照して、本実施形態に係るカードリーダ1のセンサ群15の詳細と位置関係について説明する。
図2において、X方向はカードリーダ1の前後方向であり、Z方向はカードリーダ1の上下方向であり、Y方向は前後方向と上下方向とに直交するカードリーダ1の左右方向である。前後方向のうちのX1方向(排出方向)側は、カードリーダ1の手前側であり、その反対側であるX2方向(引き込み、挿入方向)側は、カードリーダ1の奥側(後ろ側)である。
【0028】
カードリーダ1は、ATM等の前面側にカードリーダ1の前端側が配置されるように、上位装置に搭載される。加えて、以下、本実施形態においては、カード2が奥側に向かって挿入排出口4aに挿入される側の端を先端、手前側の端を後端であるとして説明する。
【0029】
図2によれば、カードリーダ1は、カード2が挿入及び排出される挿入排出口4aが設けられ、カードリーダ1の内部に形成された搬送路4に対して、手前側から奥側に、それぞれ、シャッタ機構、プリヘッド、及び磁気ヘッドが設けられている。プリヘッド12、磁気ヘッド16は、上側及び/又は下側から搬送路4に臨むように配置されている。
【0030】
ここで、本実施形態に係る搬送機構14は、例えば、モータ40、プーリP、ベルトB、第一ローラ41、第二ローラ42、及び第三ローラ43により構成される。搬送機構14は、内部に形成されている搬送路4を介して、カード2を搬送する。
【0031】
モータ40は、駆動ベルトを介してプーリPに駆動力を伝えるステッピングモータ40等の駆動源である。モータ40は、時計回りの正方向、正方向と反対方向の逆方向にプーリPを回動させる。さらに、モータ40には、ロータリーエンコーダ(以下、単にエンコーダと記載する。)が軸着されており、モータ40の軸の回転位置や速度を検出可能である。このモータ40の軸の回転速度は、制御部10により制御可能であり、これに応じてプーリPの回転速度も変化させられる。すなわち、プーリPの回転速度の変化により、カード2を駆動する各駆動ローラ(駆動機構)による搬送スピードも変化させられる。
【0032】
プーリPは、カードリーダ1の筐体に回転可能に支持される滑車又は歯車である。本実施形態においては、プーリPは、同軸で第二ローラ42と連動するよう構成されている。
【0033】
ベルトBは、第一ローラ41、第二ローラ42、及び第三ローラ43と、張力を保持するためのプラテンローラとの間で連結されたゴム又はエラストマー等の動力伝達用のベルトである。本実施形態において、ベルトBは、第二ローラ42の回動と連動して、他の第一ローラ41、第三ローラ43を駆動させる。
【0034】
第一ローラ41、第二ローラ42、及び第三ローラ43は、搬送路4内でカード2を前後方向へ搬送するための駆動ローラである。第一ローラ41、第二ローラ42、及び第三ローラ43は、それぞれに向かって付勢されながら対向配置されるパッドローラとの間でローラ対を形成している。
【0035】
ここで、本実施形態においては、第一ローラ41、第二ローラ42、第三ローラ43の順で、手前から奥側に配置されている。
【0036】
具体的には、第一ローラ41は、シャッタ機構13の近傍にあり、シャッタ機構13のシャッタが開状態にある場合に挿入されたカード2を奥側に搬送し、読取/書込後にカードを手前側に搬送し、カード2を挿入排出口4aから突出させ排出させる。
【0037】
第二ローラ42は、カード2の情報を読み取る磁気ヘッド16の近傍に設けられている。このため、本実施形態において、第二ローラ42は、カード2の磁気ストライプと密着させるため、対抗するパッドローラとの間でより強い圧がかかるように構成されている。すなわち、第二ローラ42は、他の駆動ローラと比べて、カード2の搬送時の滑りが少ない。さらに、本実施形態において、第二ローラ42は、モータ40で駆動されるプーリPと連動するメイン(主)駆動ローラである。このため、カード2を駆動するトルク(駆動力)についても、第一ローラ41及び第三ローラ43より強くなっている。これらにより、第二ローラ42は、他の駆動ローラより強い力でカード2を搬送することが可能である。
【0038】
第三ローラ43は、最奥側ある駆動ローラであり、カード2の読取/書込の際に、第二ローラ42と連動して奥側にカード2を搬送し、読取/書込されたカードを第二ローラ42側に駆動する。
【0039】
センサ群は、搬送路4内で、手前側から奥側に、それぞれ、開閉センサ55、第一センサ51、ヘッドセンサ54、第二センサ52、及び第三センサ53の順に設けられている。
【0040】
第一センサ51は、第一ローラ41の近傍に設けられたセンサである。本実施形態においては、第一センサ51は、第一ローラ41がカード2を把持し駆動している間に、これを検出可能である。具体的には、第一センサ51は、例えば、カード2の読取/書込時後に、カード2が排出された際に正しく排出されているか否か(排出異常があるか否か)を、カード2の検知の有無で判断するために用いられる。
【0041】
第二センサ52は、第二ローラ42の近傍に設けられたセンサである。本実施形態においては、第二センサ52は、第二ローラ42がカード2を把持し、及び/又は、磁気ヘッド16にカード2が接触している際に、これを検出可能である。具体的には、第二センサ52は、例えば、排出されなかったカード2を奥側に搬送させる制御が行われた際に、第二ローラ42までカード2が搬送されたか否かを判断するために用いられる。
【0042】
第三センサ53は、第三ローラ43の近傍に設けられたセンサである。本実施形態においては、第三センサ53は、第三ローラ43がカード2を把持し、駆動している際にこれを検出可能である。具体的には、第三センサ53は、例えば、カード2の手前側から奥側への搬送の終了を検知するために用いられる。
【0043】
ヘッドセンサ54は、カード2の先端が磁気ヘッド16まで到達する状態であることを検出さするためのセンサである。このヘッドセンサ542にてカード2が検出された場合、磁気データの読取/書込が開始される。
【0044】
開閉センサ55は、プリヘッド12を通過したカードがシャッタ機構13のシャッタを通過したことを検出するセンサである。
【0045】
なお、プリヘッド12の代わりに、又はプリヘッド12に加えて、カード2の挿入排出口4aへの挿入を検出するための検出スイッチやセンサ等が設けられていてもよい。
【0046】
〔カード排出制御処理〕
次に、
図3~
図4を参照して、本発明の実施の形態に係るカード排出制御処理について説明する。
本実施形態のカード排出制御処理では、読取/書込後のカード2を排出する場合、一旦、第二ローラ42に掛かるまで奥側へ搬送を行い、第二ローラ42の回転速度を速く駆動して、再度、手前側(排出方向)への搬送(再搬送)を行う。この際に、複数回、再搬送を試行することも可能である。
本実施形態のカード排出制御処理は、主に制御部10が、記憶媒体に記憶された制御プログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、
図3のフローチャートにより、本実施形態に係るカード排出制御処理をステップ毎に説明する。
【0047】
(ステップS101)
まず、制御部10が、読取後排出処理を行う。
制御部10は、挿入されたカード2が読取/書込完了した場合、カード2の排出を開始する。
本実施形態においては、挿入されたカードの先端が、第三センサ53で検出された状態で、第三ローラ43及び第二ローラ42を排出方向に駆動して、カード2を手前方向に搬送する。この際に、磁気ヘッド16にカード2の磁気ストライプが再度、摺動され、磁気情報が逆相で読み込まれてもよい。
【0048】
(ステップS102)
次に、制御部10が、カード2が排出されたか否かを判定する。
制御部10は、所定時間以内にカード2が排出された場合に、Yesと判定する。逆に、制御部10は、所定時間を経過しても第一ローラ41でカード2が排出されない排出異常であることを検出した場合、及び、それ以外の場合、Noと判定する。
【0049】
図4(a)によると、制御部10は、例えば、排出の搬送後、所定時間として、例えば数ミリ秒~数十秒経過しても、第一センサ51によりカード2が検出されているままの状態の場合、カード2が排出されないと判断可能である。すなわち、第一センサ51にて、第一ローラ41でカード2が排出されないことを検出する。この場合、
図4(a)に示すように、例えば、開閉センサ55でもカード2が検出され、第二センサ52及び第三センサ53ではカード2が検出されていない状態となる。
【0050】
Yesの場合、制御部10は、正常に排出されたとして、本実施形態に係るカード排出制御処理を終了する。
Noの場合、制御部10は、排出異常であるとして、処理をステップS103に進める。
【0051】
(ステップS103)
排出異常の場合、制御部10が、奥側搬送処理を行う。
制御部10は、一旦搬送を停止し、カード2を排出方向とは逆方向である奥側に搬送させる。これにより、制御部10は、詰まり(ジャム)が発生している位置からカード2を一旦離すように試行する。
具体的に、制御部10は、カード2を搬送させている第一ローラ41の隣のローラ、すなわち第二ローラ42で駆動可能な箇所までカード2を奥側に搬送させる。制御部10は、例えば、エンコーダで特定回転角度だけ、又は数ミリ秒~数秒の特定時間、モータ40を回転させ、カード2を奥側に搬送させることが可能である。
【0052】
(ステップS104)
次に、制御部10が、第二ローラ42で駆動可能な箇所までカード2を搬送できたか否かを判定する。
【0053】
図4(b)によると、制御部10は、例えば、第一センサ51でカード2が検出されず、第二センサ52でカード2が検出された場合、第二ローラ42で駆動可能な箇所と判断し、Yesと判定する。この場合、本実施形態においては、ヘッドセンサ54についても、カード2を検出している。
【0054】
さらに、制御部10は、磁気ヘッド16にて磁気信号を検知した場合、この信号の長さが特定の長さになるまで待ってから、Yesと判定してもよい。すなわち、第二ローラ42で更に所定距離分、奥側にカード2を搬送させることが可能である。
制御部10は、それ以外の場合には、Noと判定する。加えて、制御部10は、後述する高速排出処理を所定回実行してもカードが排出されていない場合も、Noと判定してもよい。
【0055】
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS105に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS106に進める。
【0056】
(ステップS105)
第二ローラ42で駆動可能な箇所までカード2を搬送できた場合、制御部10が、高速排出処理を行う。
制御部10は、カード2を戻せたら、再度その位置から排出方向への高速搬送を開始する。制御部10は、第二ローラ42の回転速度を通常よりも速くしてカードを手前側へ排出させるよう、モータ40を通常よりも速い回転速度で回転させる。これにより、カード2の搬送に勢いがつき、たとえ第一ローラ41で滑りが発生しても、カード2が通常の搬送より手前側まで搬送され、最終的に排出される可能性を高められる。
その後、制御部10は、処理をステップS102に戻して、再度、カードが排出されたか否かを判定する。
【0057】
(ステップS106)
ここで、第二ローラ42で駆動可能な箇所までカード2を搬送できなかった等の場合、制御部10が、複数回試行したか否かを判定する。
制御部10は、奥側搬送処理及び高速排出処理を複数回試行していた場合に、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS107に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS103に戻して、奥側への搬送を再度試行する。
【0058】
(ステップS107)
複数回試行しても奥側に搬送できなかったり排出されなかったりした場合、制御部10が、エラー処理を行う。
制御部10は、カード2が排出できないため、ジャムとしてエラーを上位装置に報知する。これにより、ATM等の取り引きが中止され、サービスパーソンが呼び出される等する。
以上により、本発明の実施の形態に係るカード排出制御処理を終了する。
【0059】
〔本実施形態の主な効果〕
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来から、カードリーダに挿入されるカードは、使用している最中に埃や油等の汚れが付着したり、または曲がり等で変形してしまったりする。このようなカードがカードリーダに挿入された時に、搬送の途中でローラが滑る、又は搬送路内で引っ掛かる等で搬送できない場合があった。
【0060】
このように、カードを排出際にカードが所定の時間を経過しても排出完了位置まで達しない場合、従来のカードリーダでは所定時間経過時に一旦搬送を停止し、所定時間経過後に、再度、排出を試みていた。または、特許文献1に記載の技術のように、搬送速度を遅くして排出を試みていた。
しかしながら、このような処理を所定回数繰り返しても、単に低速でカードの搬送を試みても、カードが排出できないことが多いという問題があった。カードが排出できない場合には、カードのジャムとして、カードリーダ1の処理がエラー終了されていた。これにより、ATMが休止状態に至る場合があった。
【0061】
これに対して、本実施形態に係るカードリーダ1は、カード2が挿入及び排出される挿入排出口4aと、挿入排出口4aから挿入されたカード2が搬送されるカード搬送路4と、カード搬送路4を搬送されるカード2を検知するセンサ群15と、カード搬送路4上でカード2を搬送し、挿入排出口に近い手前側に設けられた第一ローラ41と、第一ローラ41より奥側に設けられた第二ローラ42と、第一ローラ41及び第二ローラ42を駆動してカード2を搬送する搬送機構14と、搬送機構14を制御する制御部10とを備え、制御部10は、センサ群15により第一ローラ41でカード2が排出されないことを検出した場合、第二ローラ42で駆動可能な箇所までカード2を奥側に搬送させ、その後、第二ローラ42の回転速度を通常よりも速くしてカード2を手前側へ排出させるよう搬送機構14を制御することを特徴とする。
【0062】
このように構成し、カード2が滑りや引っかかり等によりカードリーダ1から排出されない場合に、搬送力が強い奥側の第二ローラ42までカード2を搬送してから、第二ローラ42の回転速度を上げて排出方向にカード2を搬送する。これにより、排出されにくいカード2であっても、従来よりも排出されやすくすることができる。すなわち、空転を抑えるため、よりトルクの強いローラから、スピードを上げて、カード2に勢いをつけて押し出すことができる。これにより、カード2が排出されやすくなり、カード2が排出されないまま停止するような事態を抑制できる。結果として、エラー終了の可能性を減じて、ATMが休止状態に至る可能性も低下させることができる。よって、サービスパーソンの手間を減らし、メンテナンスコストも低減させることができる。
【0063】
また、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、第二ローラ42は、カード2の情報を読み取るヘッドの近傍に設けられ、第一ローラ41よりもカード2を駆動する駆動力が強いことを特徴とする。
このように構成することで、駆動力の強い第二ローラ42により勢いをつけてカード2を排出させられる。よって、よりカード2を排出されやすくすることができる。
【0064】
また、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1において、センサ群15は、第一ローラ41の近傍に設けられた第一センサ51と、第二ローラ42の近傍に設けられた第二センサ52とを含み、制御部は、第一センサ51でカード2が検出されず、第二センサ52でカード2が検出された場合、第二ローラ42で駆動可能な箇所と判断することを特徴とする。
このように構成することで、第二ローラ42でカード2を確実に駆動させることができる。結果として、よりカード2を排出されやすくすることができる。
【0065】
また、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1において、制御部10は、カード2が排出されないことを検出し、カード2を奥側に搬送させる際に、第二センサ52でカード2を検出できない場合、複数回の試行後にエラーと判断することを特徴とする。
このように構成することで、奥側に搬送できない場合に、カード2が完全に詰まっていることを検出し、サービスパーソン等を呼ぶことができる。よって、排出に失敗した場合でも対応できる。
【0066】
〔他の実施の形態〕
なお、上述の実施の形態においては、モータ40で駆動される主駆動ローラが第二ローラ42である例について記載した。しかしながら、主駆動ローラは、第三ローラ43、第一ローラ41、又はその他のローラ等であってもよい。この場合でも、第二ローラ42は、他の駆動ローラよりも強い駆動力があってもよい。
このように構成することで、搬送機構14の構成にかかわらず、第二ローラ42を速く回転させて、カード2を排出しやすくすることができる。
【0067】
さらに、上述の実施形態においては、カード2が第一ローラ41から手前側に排出されない例について記載した。
しかしながら、本発明のカード排出制御は、第三ローラ43と第二ローラ42との間の搬送に失敗した場合にも適用可能である。この場合、手前側から奥側の挿入方向、奥側から手前側の排出方向のいずれでも適用可能であってもよい。たとえば、搬送が失敗して第二センサ52まで到達しなかったカードについての排出についても、本実施形態のカード排出制御処理を適用することが可能である。
さらに、不具合等でカード2がシャッタ機構13を通過しにくくなっている場合等にも適用可能である。
このように構成することで、様々な搬送上の不具合に対応可能となる。
【0068】
また、上述の実施形態においては、奥側から手前側に搬送する際にモータ40の回転速度は通常より速くすることを記載した。
これについて、更に、試行回数に応じて、モータ40の回転速度を上げてもよい。すなわち、
図3のステップS105の高速排出処理において、最初に再搬送する際よりも、二回目以降に再搬送する際に回転速度を速くして、カード2の勢いを増してもよい。
【0069】
加えて、カード2を駆動する距離についても、二回目以降に再搬送する際にはより長くしてもよい。すなわち、カード2をより奥側まで搬送して、それから第一ローラ41の方に搬送させてもよい。この際、カード2を第三ローラ43まで搬送して、より勢いを付けてもよい。さらに、第一ローラ41についても、高速に回転させてもよい。
【0070】
さらに加え、ステップS103の奥側搬送処理においても、複数回試行する際には、第一ローラ41の回転速度を増して、確実に第二ローラ42まで到達させるようにしてもよい。
これらのように、複数試行時にカード2を駆動する駆動ローラの回転速度を変化させるように構成することで、よりカード2を排出させる可能性を高めることができる。
【0071】
上述の実施形態においては、読取/書込後のカード2がカードリーダ1内に格納された状態で排出する例について記載した。
しかしながら、そもそも読み取りや書き込みができなかった異常カードの排出の際に、上述の各処理を行うことも可能である。これにより、通常の排出よりも異常カードを飛び出した状態に排出させることができ、ユーザに注意を促すことも可能となる。
【0072】
上述の実施形態においては、第一センサ51、第二センサ52によるカード2の検出により、カード2の排出異常を検知して、モータ40を制御する例について記載した。
しかしながら、モータ40のエンコーダ、又はトルクセンサ等により、カードの排出異常を検知するような構成も可能である。
このように構成することにより、様々なカードリーダに対応可能となる。
【0073】
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0074】
1 カードリーダ
2 カード
4 搬送路
4a 挿入排出口
10 制御部
11 記憶部
12 プリヘッド
13 シャッタ機構
14 搬送機構
15 センサ群
16 磁気ヘッド
40 モータ
41 第一ローラ
42 第二ローラ
43 第三ローラ
51 第一センサ
52 第二センサ
53 第三センサ
54 ヘッドセンサ
55 開閉センサ
P プーリ
B ベルト