(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】合成芝用のショックパッドおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
E01C 13/08 20060101AFI20240725BHJP
E01C 13/00 20060101ALI20240725BHJP
D01F 6/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
E01C13/08
E01C13/00 Z
D01F6/00 Z
(21)【出願番号】P 2020553574
(86)(22)【出願日】2019-04-02
(86)【国際出願番号】 US2019025398
(87)【国際公開番号】W WO2019195299
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2022-04-01
(32)【優先日】2018-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512303172
【氏名又は名称】ショー インダストリーズ グループ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100159846
【氏名又は名称】藤木 尚
(72)【発明者】
【氏名】アルダヒア フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】オダム トム
(72)【発明者】
【氏名】バーンズ ジム
【審査官】高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-043417(JP,A)
【文献】特表2017-501058(JP,A)
【文献】特開2002-192120(JP,A)
【文献】特開2017-186746(JP,A)
【文献】特開2002-069917(JP,A)
【文献】特表2013-532235(JP,A)
【文献】特開2010-222961(JP,A)
【文献】実開昭58-042206(JP,U)
【文献】特開平07-247510(JP,A)
【文献】特開2008-068177(JP,A)
【文献】特開2019-035323(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 13/08
E01C 13/00
D01F 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショック吸収パッドであって、
表面および対向する裏面を有し、少なくとも4つの再生人工芝材料および熱硬化結合剤材料の不織布混合物を含む、複合不織布パッドを含み、
前記少なくとも4つの再生人工芝材料が、面繊維、1次裏打ち繊維、接着剤裏打ち、及び人工芝充填剤材料を含み、前記人工芝充填剤材料は前記複合不織布パッド内に埋め込まれ、前記人工芝充填剤材料は、ケイ砂、ゴムクラム顆粒、有機成分、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、またはこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを
含み、前記複合不織布パッドは、0.05重量%から30重量パーセントの再生人工芝充填剤材料を含む、ショック吸収パッド。
【請求項2】
前記不織布混合物内に埋め込まれた少なくとも1つの性能添加剤をさらに含む、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項3】
前記少なくとも1つの性能添加剤が、バージンポリマー材料、高デニール繊維、低溶融繊維、弾力性材料、フォームチップ、ゴムチップ、コルク、ウッドチョップ、ケイ砂、接着剤材料、結合剤繊維、またはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項2に記載のショックパッド。
【請求項4】
前記再生人工芝材料が、熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポリマー、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項5】
前記不織布混合物が、少なくとも1つの再生カーペット材料をさらに含む、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項6】
前記再生カーペット材料が、消費者廃棄物カーペット材料、産業廃棄物カーペット材料、またはこれらの組み合わせを含む、請求項5に記載のショックパッド。
【請求項7】
前記再生人工芝材料が、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル、またはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項8】
前記表面または裏面のうちの1つに接着された補強スクリムをさらに含む、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項9】
前記パッドが、約2lbs/ft
3~約30lbs/ft
3の密度を有する、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項10】
前記ショックパッドが人工芝システムの構成要素として存在するとき、前記人工芝システムが、ASTM F-355に従って測定された場合に、約165g未満のGmax値を示す、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項11】
前記ショックパッドが人工芝システムの構成要素として存在するとき、前記人工芝システムが、EN1177試験に従って測定された場合に、約1,000未満の頭部衝撃基準を示す、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項12】
前記ショックパッドが、ASTM D-3676またはASTM D-3574に従って測定された場合に、約1%~約30%の圧縮硬化を示す、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項13】
前記複合不織布パッドが、前記表面から前記対向する裏面まで延在する複数のチャネルを画定する、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項14】
前記裏面に接着された防湿フィルムをさらに含む、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項15】
前記ショックパッドが、約10~約7,000インチ/時の横方向の排水速度を示す、請求項14に記載のショックパッド。
【請求項16】
前記複合不織布パッドが、対向する第1および第2の側面縁を含み、前記複数の側面縁が、縁係止構造を画定する、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項17】
前記複合不織布パッドが、ロール製品である、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項18】
前記複合不織布パッドが、スラブまたはパネルである、請求項1に記載のショックパッド。
【請求項19】
人工芝システムであって、
a)表側および裏側を有する1次裏打ち層と、芝繊維の表側部分が前記裏打ち層の前記表側から延在するように前記裏打ち層を通って延在する複数の芝繊維と、を含む人工芝と、
b)請求項1に記載のショック吸収パッドと、を含み、
前記人工芝の前記裏側が、前記複合不織布パッドの前記表面を覆い、前記人工芝システムが、ASTM F-355に従って測定された場合に、約165g未満のGmax値を示すと共に、EN1177試験に従って測定された場合に、約1,000未満の頭部衝撃基準を示す、人工芝システム。
【請求項20】
前記人工芝システムが、ASTM D-3676またはASTM D3574に従って測定された場合に、約1%~約30%の圧縮硬化を示す、請求項19に記載の人工芝システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年4月2日に出願された同時係属中の米国仮特許出願第62/651,335号に対する優先権の利益を主張する。上述の特許出願の開示全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般的に、例えば、人工芝に関連して使用され得るショックパッド、およびその製造方法に関する。本発明はまた、本明細書に記載したショックパッドを下敷きとして含む人工芝システム、およびその製造および設置のための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
合成芝は、フットボール、野球、およびサッカー場などの運動場で長年使用されてきたが、より最近では、天然芝生の代替が望まれる他の用途でも使用されている。これらの用途には、例えば、遊び場、住宅用および商業用の芝生およびその他の造園、ジョギングコース、ペイントボール場、テニスコート、パッティンググリーン、ならびにドッグランが含まれる。典型的には、合成芝は、1次裏地と、草に似た、面繊維または糸状の形成とも呼ばれる複数の直立したリボンと、を有するパイル織物を含む。設置すると、芝はまた、ショックパッドの下に重なることがある。多くの合成芝製品には、直立したリボンの間に分散した充填材も含まれており、充填材は、砂、タイヤのゴムくず、またはその他の粒子で構成されており、単独で、または互いに組み合わせて構成され得る。充填材は、天然芝の土壌をシミュレートし、バラストとして機能し、および/または弾力性などの芝の物理的特性に寄与して、芝を特定の用途に適したものにする。
【0004】
従来のショックパッドは、バージンまたはリサイクル材料で製造されている。再生材料またはリサイクル材料を使用するには、これまで、再生材料がバージン材料と同様または互換性のある化学的特性を有していることを確実するために、再生材料を事前に分類または分離する必要があった。多くの場合、材料の違いにより、カーペットまたは芝のカーカスを分離する必要がある。しかしながら、このような製造は費用効果が高くなく、複数の工程を必要とするため非常に時間がかかり、クレイドル・トゥ・クレイドルへの望ましい製品ライフサイクルを提供しない。
【0005】
さらに、合成芝自体の耐用年数は限られており、その長さは、芝の構造、それが使用される用途、および芝の維持方法に依存する。一実施例として、運動場として使用するための典型的な合成芝は、約8~15年の耐用年数を有し得る。これらの使用済みおよび摩耗した芝およびショックパッドが耐用年数の末に埋め立て地に送られることを避けるために、人工芝の全部または一部を再生してリサイクルする方法が必要である。また、当技術分野では、リサイクル可能な材料で効率的に構築することができ、かつそれ自体が容易にリサイクル可能である、改良されたショック吸収パッドが必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、一般的に、人工芝設置用のアンダーパッドとして使用され得る、ショック吸収パッドを対象とする。ショック吸収パッドは、一般的に、表面および対向する裏面を有する複合不織布パッドを含む。複合不織布パッドは、少なくとも1つの再生人工芝材料および熱硬化結合剤材料の不織布混合物から構成される。少なくとも1つの再生人工芝材料は、面繊維、1次裏打ち繊維、接着剤裏打ち材料、またはこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0007】
さらなる態様では、ショック吸収パッドを製造する方法がまた本明細書に開示されている。方法は、一般的に、少なくとも1つの再生人工芝材料および結合剤材料の複合混合物を形成する工程と、複合混合物を複合ウェブに形成する工程と、複合不織布パッドを提供するために、効果的な条件下で結合剤材料を硬化させるために複合ウェブを処理する工程と、を含む。少なくとも1つの再生人工芝材料は、面繊維、1次裏打ち繊維、接着剤裏打ち、またはこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
なおもさらに、開示されたショックパッドを含む人工芝システムがまた本明細書に開示されている。人工芝システムは、一般的に、表側および裏側を有する1次裏打ち層と、芝繊維の表側部分が裏打ち層の表側から延在するように裏打ち層を通って延在する複数の芝繊維と、を含む人工芝構成要素を含む。人工芝構成要素の裏側は、本明細書に開示されるように、ショック吸収パッドの表面を覆う。
【0009】
本発明の追加の態様は、部分的には以下の詳細な説明、図、および特許請求の範囲に記載されており、部分的には詳細な説明から導き出されるか、または本発明の実施によって学習され得る。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的なものにすぎず、開示される本発明を限定しないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の態様による例示的なパッドの写真を示す。
【
図2】
図2は、本発明の態様による、人工芝の下にある例示的なパッドの写真を示す。
【
図3】
図3(a)は、本発明の態様による、例示的なパッドを製造する方法の例示的な工程を示す写真を示し、
図3(b)は、本発明の態様による、例示的なパッドを製造する方法の例示的な工程を示す写真を示し、
図3(c)は、本発明の態様による、例示的なパッドを製造する方法の例示的な工程を示す写真を示し、
図3(d)は、本発明の態様による、例示的なパッドを製造する方法の例示的な工程を示す写真を示し、
図3(e)は、本発明の態様による、例示的なパッドを製造する方法の例示的な工程を示す写真を示す。
【
図4】
図4は、時間の関数としての例示的なパッドの圧縮回復特性を示す。
【
図5】
図5は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP1)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図6】
図6は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP2)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図7】
図7は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP4)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図8】
図8は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP5)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図9】
図9は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP6)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図10】
図10は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP7)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図11】
図11は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP8)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図12】
図12は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP9’-光沢のない)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図13】
図13は、市販の人工フィールド(トライアル1およびトライアル2)での野球ボールの跳ね返りと比較した、本発明の態様による例示的なパッド(トライアルP9’’-光沢のある)を含む例示的なフィールドでの野球ボールの跳ね返りの試験結果を示す。
【
図14】
図14は、例示的なパッド(トライアルP1)の性能特性を示すレーダーチャートを示す。
【
図15】
図15は、例示的なパッド(トライアルP2)の性能特性を示すレーダーチャートを示す。
【
図16】
図16は、例示的なパッド(トライアルP3)の性能特性を示すレーダーチャートを示す。
【
図17】
図17は、例示的なパッド(トライアルP4)の性能特性を示すレーダーチャートを示す。
【
図18】
図18は、例示的なパッド(トライアルP5)の性能特性を示すレーダーチャートを示す。
【
図19】
図19は、例示的なパッド(トライアルP6)の性能特性を示すレーダーチャートを示す。
【
図20】
図20は、例示的なパッド(トライアルP8)の性能特性を示すレーダーチャートを示す。
【
図21】
図21は、例示的なパッド(トライアルP9)の性能特性を示すレーダーチャートを示す。
【
図22】
図22は、本発明の態様による例示的なパッドの概略図を示す。
【
図23】
図23は、本発明の態様による例示的なパッドの概略図を示す。
【
図24】
図24は、本発明の態様による例示的なパッドの概略図を示す。
【
図26】
図26は、本発明の態様による例示的なパッドの概略図を示す。
【
図27】
図27は、本発明の態様による例示的なパッドの概略図を示す。
【
図28】
図28は、本発明の態様による例示的なパッドの概略図を示す。
【
図29】
図29は、本発明の態様による例示的なパッドの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、以下の発明を実施するための形態、実施例、図面、および特許請求の範囲、ならびにこれらの前後の説明を参照することにより、より容易に理解され得る。しかしながら、本物品、システム、および/または方法が開示および説明される前に、本発明は、他に特定されない限り、開示された物品、システム、および/または方法の特定のまたは例示的な態様に限定されず、もちろん、それ自体は様々であり得ることを理解されたい。また、本明細書で使用される用語は、特定の態様を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0012】
本発明の以下の説明は、その最良の、現在知られている実施形態における本発明の可能にする教示として提供される。この目的のために、当業者は、本発明の有益な結果を得ながら、本明細書に記載の本発明の様々な態様に多くの変更を加えることができることを認識および理解するであろう。また、本発明の所望の利点のいくつかは、本発明の特徴のいくつかを選択することによって、他の特徴を利用することなく得ることができることも明らかであろう。したがって、当業者は、本発明に対する多くの修正および適合が可能であり、それらは特定の状況においてさえ望ましい可能性があり、本発明の一部であることを認識するであろう。したがって、以下の説明は、本発明の原理を例示するものとして再度提供され、その限定はされない。
【0013】
定義
本明細書および以下の特許請求の範囲において、以下の意味を有するように定義されるいくつかの用語について言及する。
【0014】
本明細書の説明および特許請求の範囲を通じて、「含む(comprise)」という単語、ならびに「含む(comprising)」および「含む(comprises)」などの他の形態の単語は、例えば、他の追加的なもの、成分、整数、または工程を含むがこれらに限定されないことを意味し、これらを除外することを意図しない。さらに、様々な態様に関連するものとして、開示された発明の要素および特徴を含む(comprise)、含む(comprising)、および含む(comprises)その用語は、「から本質的になる」および「からなる」のより限定された態様をまた含むことを理解されたい。
【0015】
本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」、および「the」には、文脈で明確に別段指示されていない限り、複数の指示対象が含まれる。したがって、例えば、「ショックパッド」への言及は、文脈で明確に別段指示されていない限り、2つ以上のそのようなショックパッドを有する態様を含む。
【0016】
本明細書において、範囲は、ある特定の値についての「約」から、および/または別の特定の値についての「約」までとして表され得る。そのような範囲が表される場合、別の態様は、1つの特定の値から、および/または他の特定の値までを含む。同様に、値が近似値として表される場合、先行詞「約」を使用することにより、特定の値が別の態様を形成することが理解されるであろう。さらに、各範囲のエンドポイントは、他のエンドポイントとの関係、および他のエンドポイントとは独立した関係の両方で重要であることが理解されるべきである。
【0017】
本明細書で使用される場合、「任意に(optional)」または「任意に(optionally)」という用語は、連続的に説明されるイベントまたは状況が発生する場合、または発生しない場合があること、ならびにその説明には、そのイベントまたは状況が発生する場合、および発生しない場合が含まれることを意味する。
【0018】
本明細書で使用される場合、「実質的に」という用語は、一部の態様では、記載された特性、成分、組成物、または量を特徴付けるか、さもなければ定量化するために実質的に使用される他の条件の少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または約100%を指すことができる。
【0019】
他の態様では、本明細書で使用される場合、「実質的に有しない」という用語は、実質的に存在しない組成物または組成物の成分の文脈で使用される場合、組成物の総重量に基づいて、記載された材料の約1重量%未満、例えば、約0.5重量%未満、約0.1重量%未満、約0.05重量%未満、または約0.01重量%未満の量を指すことを意図している。
【0020】
組成物または物品中の特定の要素または成分の重量部分に対する本明細書および結論の請求項における参照は、要素または成分と、重量部分が表される組成物または物品内の任意の他の要素または構成要素との間の重量関係を示す。したがって、2重量部の成分Xおよび5重量部の成分Yを含む組成物または組成物の選択された部分において、XおよびYは、2:5の重量比で存在し、追加の成分が組成物に含まれるかどうかに関係なく、そのような比で存在する。
【0021】
成分の重量パーセントは、特に反対の記載がない限り、成分が含まれる配合物または組成物の総重量に基づく。
【0022】
本明細書で使用される場合、「有効」、「有効量」、または「有効条件」という用語または句は、有効量または条件が表される機能または特性を実行することができるそのような量または条件を指す。以下で指摘するように、必要な正確な量または特定の条件は、採用される材料および観察される処理条件などの認識された変数に応じて、ある態様から別の態様へと変化することになる。したがって、正確な「有効量」または「有効条件」を常に指定できるとは限らない。しかしながら、適切な有効量は、日常的な実験のみを使用して当業者によって容易に決定されることが理解されるべきである。
【0023】
本明細書で使用される場合、文脈が別途明確に示されない限り、「カーペット」という用語は、ブロードルームカーペット、カーペットタイル、エリアラグ、および人工芝生(または芝)を一般的に含むように使用される。そのために、「ブロードルームカーペット」という用語は、ロール形態で使用するために製造され、使用されることが意図されている、ブロードルームテキスタイルフローリング製品を指す。「カーペットタイル」という用語は、従来は18”×18”、24”×24”、または36”×36”の正方形で製造されたモジュラー床材を指すが、他のサイズおよび形状も本発明の範囲内である。これらの例示的なカーペットのいずれも、織られている、織られていない、房状にされている、またはニードルパンチされてもよい。
【0024】
本明細書で使用される場合、側面縁係止構造という用語は、2つの隣接するパッド間のいくつかの相対的な横方向の動きを防ぐ様式で2つの隣接するパッドが固定されるように、2つの隣接するパネル間に係止接続を形成する輪郭のある縁を指す。一部の態様では、側面縁係止構造は、本明細書に定義されるような連結構造または機構であることができる。従来のクリックロック機構は、側面縁係止構造の一例である。対照的に、隣接するパネルの垂直方向の動きのみを制限する従来のさねはぎプロファイルは、横方向または水平方向の変位を制限しないため、側面縁係止構造とはみなされないことが理解されるべきである。したがって、本明細書で使用される場合、側面縁係止構造を具体的に否認する態様は、例えば、特別なプロファイルを持たないという観点から、側面縁が単に別の側面縁に隣接する態様を依然として含み(除外しない)、従来のさねはぎプロファイルを有する態様をさらに含むことが理解されるべきである。
【0025】
本明細書で使用される場合、「連結機構」または「連結構造」という用語は、ある部分の操作が別の部分の操作を自動的にもたらすかまたは防ぐように、パッドの様々な部分の配置を接続することを可能にする機構を指す。連結機構は、パッドを少なくとも水平方向に係止する係止手段を含み、水平方向および垂直方向の両方で係止する態様をまた含むことができる。いくつかの例示的な連結機構は、舌型突出部および同じパッド内の溝様のプロファイルの両方を含む。例えば、舌型プロファイルは、パッドの一方の側および一方の端部に機械加工され、溝は、同じパッドの反対側および端部に機械加工され得る。このような接合部は、パッドの縁を機械加工することによって作製され得る。あるいは、連結機構の部分は、別個の材料で作製され得、その後、それはパッドと一体化される。「連結機構」という用語は、開示されたパッドのさねはぎプロファイルのみに限定されるものと解釈されないことが理解される。他の例示的な連結機構としては、パッド縁に組み込まれたスナップ接続、連結縁付き角度付けパッド、重なり合う縁付きパッド、パズルロック縁付きパッド、傾斜縁付きパッドなどが含まれる。「連結機構」という用語は、組み立てられたときに別個の構造フレームの必要がないように、複数のパッドが連結関係で容易に結合されることを可能にすることが理解される。
【0026】
本明細書で使用される場合、「再生カーペット材料」とは、一般に、以前に製造されたカーペット製品から得られる任意の材料を指す。以前に製造されたカーペット製品は、例えば、住宅廃棄物、商業廃棄物、産業廃棄物カーペット、または再生人工芝生などの消費者廃棄物製品であり得る。再生カーペット材料が人工芝生を含む態様では、再生人工芝生は、屋内、屋外、またはジムなどの任意の場から、使用後の量を問わず収集され得る。本明細書で使用される場合、「再生合成芝材料」とは、一般に、以前に製造された合成芝製品から得られる任意の材料を指す。以前に製造された合成芝製品は、元の設置場所から回収された使用後または消費者廃棄物製品であり得る。あるいは、再生カーペット材料は、製造残材または品質管理不良などの消費前の製品であり得る。再生カーペット材料が再生人工芝生である態様では、人工芝生はまた、消費前の製品であってもよい。
【0027】
開示全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9,011,740号に詳細に記載されるように、従来的な合成芝は、通常、裏打ちと、草の葉に似た、面繊維または糸状の形成とも呼ばれる複数の直立したリボンと、を有するパイル織物を含む。典型的には、直立したリボンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれらの混合物で作製される。リボンはまた、ナイロン、もしくは当該技術分野で知られている任意の他の材料から単独で作製されてもよく、またはポリプロピレンおよび/もしくはポリエチレンと組み合わせて作製されてもよい。これらの面繊維は、1次裏打ち材料に房状にされ、または縫い合わされ、これは、ポリプロピレンおよびポリエステルを含むがこれらに限定されない、多くの異なる材料で作製され得る。接着剤コーティング材料、またはプレコートは、通常、面繊維を所定の位置に保持するために繊維および1次裏打ちに適用される。一部の態様では、合成芝の1次コーティングは、ポリウレタンを含み、典型的には、炭酸カルシウムまたは石炭フライアッシュなどの充填材をまた含む。1次コーティングはまた、ポリウレタンに加えて、またはポリウレタンの代わりに、ラテックス、ホット溶融接着剤、および/または熱可塑性プラスチックを含み得る。合成芝はまた、2次コーティングを有してもよく、これは本明細書に記載の1次コーティングと類似していてもよい。合成芝はまた、2次裏打ちを有してもよく、これは、ポリプロピレンおよびポリエステルを含むがこれに限定されない、多数の異なる材料で作製され得る。合成芝は、ロール製品状で製造され得、あるいは、任意の長さおよび幅の寸法のタイルまたはパネルの形態で製造され得る。
【0028】
本明細書で使用される場合、「合成芝」または「人工芝」もしくは「人工芝生」という用語は互換的に記載され、例えば、フットボール、野球、およびサッカー場などの運動場、ならびに天然芝の代替が望まれるその他の用途で従来から使用されている、いくつかの形態の人工芝生または芝を含み得る。これらの用途には、少なくとも遊び場、住宅用および商業用の芝生、およびその他の造園、ジョギングコース、ペイントボール場、テニスコート、パッティンググリーン、ドッグラン、埋め立てカバー、中央およびその他の道路近くのエリア、ならびに滑走路近くの空港グラウンドが含まれる。
【0029】
本明細書に開示されるショックパッドによって提供される係止手段の他に、本明細書に定義されるような連結機構は、係止要素をさらに含み得る。いくつかの実施例では、こうした係止要素は、係止要素を2つの隣接するパッドに係合する顕著な特徴を有するストリップを含み得る。
【0030】
ショック吸収パッド
上述の要約のとおり、本明細書ではショック吸収パッドが開示される。
図22~
図29は、本開示の態様による例示的なショック吸収パッドの概略図を示している。一部の態様では、ショック吸収パッドは、表面102および対向する裏面104を有する複合不織布パッド100を含む。不織布パッドは、少なくとも1つの再生人工芝110A材料および熱硬化結合剤材料110Bの不織布混合物110で構成されている。少なくとも1つの再生人工芝材料は、面繊維、1次裏打ち繊維、1次コーティング材料、接着剤裏打ち材料、充填材、充填剤、またはこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。再生される合成芝の構成要素部分(複数可)に応じて、再生合成芝材料は、従来の人工芝の製造に使用されるものとして以下に記載される材料のうちのいずれか1つ以上を含むことができることを理解されたい。本開示による例示的なショックパッドがまた、
図1に示されている。本開示による例示的なショックパッドは、個別の下敷きとして、または人工芝の複合的な部分として使用され得る。
【0031】
ある特定の態様では、再生人工芝材料は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。ある特定の態様では、再生人工芝材料は、ポリオレフィンを含む。なおもさらなる態様では、ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれらの組み合わせを含む。なおもさらなる態様では、再生人工芝は、ポリアミドを含む。一部の態様では、ポリアミドは、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン1,6、ナイロン12、ナイロン6,12、またはこれらの組み合わせを含む。なおもさらなる態様では、再生人工芝は、ポリエステルを含む。こうした態様では、ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、またはこれらの任意の組み合わせを含む。
【0032】
例示的な合成芝構造では、面繊維は、約20重量%、約30重量%、約40重量%、約50重量%、約60重量%、および約70重量%の例示的な値を含む、合成芝全体の約19重量%~約80重量%を構成することができる。1次裏打ち材料は、約5重量%、約10重量%、約15重量%、および約20重量%の例示的な値を含む、約1重量%~約25重量%の合成芝を構成することができる。接着剤裏打ち材料は、約20重量%、約30重量%、約40重量%、約50重量%、約60重量%、および約70重量%の例示的な値を含む、約15重量%~約80重量%の合成芝を構成することができる。
【0033】
面繊維は、カーペット製造において、単独で、または他のそのような材料と組み合わせて、従来的に使用されている任意の材料を含み得る。例えば、面繊維は、例えば、従来のナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ラテックス、スチレンブタジエンゴム、またはこれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む材料などの合成物であり得る。面繊維の従来のナイロンは、例えば、限定されないが、ナイロン6/6、ナイロン6、ナイロン10、ナイロン10/10、ナイロン10/11、ナイロン11などであり得ることが企図される。さらに、面繊維は、コットン、ウール、またはジュートなどの天然繊維を含むことができる。例示的な態様において、面繊維は、例えば、ポリ乳酸(PLA)を含むがこれに限定されない、1つ以上の生分解性材料を含むことができる。
【0034】
例示的な態様において、面繊維は、約0重量%~約100重量%のポリエチレン、約0重量%~約100重量%のポリプロピレン、および約0重量%~約100重量%のナイロンを含み得る。一部の態様では、面繊維は、次の比率、PP:PE--5:95、10:90、50:50、90:10、95:5、またはこれらの比率の範囲内にある任意の比率のいずれかでポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)の混合物を含む。一部の態様では、面繊維は、次の比率、PP:ナイロン--5:95、10:90、50:50、90:10、95:5、またはこれらの比率の範囲内にある任意の比率のいずれかでPPとナイロンの混合物を含む。一部の態様では、面繊維は、次の比率、PE:ナイロン--5:95、10:90、50:50、90:10、95:5、またはこれらの比率の範囲内にある任意の比率のいずれかでPEとナイロンの混合物を含む。一部の態様では、面繊維は、PP:PE:ナイロン--10:10:80、10:80:10、80:10:10、33:33:33、またはこれらの比率の範囲内にある任意の比率のいずれかでPPとPEとナイロンの混合物を含む。
【0035】
1次裏打ちは、カーペット製造において、単独で、または他のそのような材料と組み合わせて、従来的に使用されている任意の材料を含み得る。例えば、1次裏打ちは、例えば、従来のナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ラテックス、スチレンブタジエンゴム、またはこれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む材料などの合成物であり得る。1次裏打ちの従来のナイロンは、例えば、限定されないが、ナイロン6/6、ナイロン6、ナイロン10、ナイロン10/10、ナイロン10/11、ナイロン11などであり得ることが企図される。さらに、1次裏打ちは、コットン、ウール、またはジュートなどの天然繊維を含むことができる。例示的な態様において、1次裏打ちは、例えば、ポリ乳酸(PLA)を含むがこれに限定されない、1つ以上の生分解性材料を含むことができる。
【0036】
例示的な実施形態では、1次裏打ちは、約0重量%~約100重量%のポリエステルまたは約0重量%~約100重量%のポリプロピレンを含み得る。したがって、これらの態様では、1次裏打ちは、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のポリエステルを含み得ることが企図される。1次裏打ちは、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のポリプロピレンを含み得ることがさらに企図される。一部の態様では、1次裏打ちは、次の比率、PP:ポリエステル--5:95、10:90、50:50、90:10、95:5、またはこれらの比率の範囲内にある任意の比率のいずれかでPPとポリエステルの混合物を含む。
【0037】
接着剤裏打ちは、ポリウレタン、ラテックス、ホット溶融接着剤、および/または熱可塑性プラスチックを単独でまたは組み合わせて含むことができる。適切なホット溶融接着剤には、Reynolds 54-041、Reynolds 54-854、DHM 4124(The Reynolds Company P.O.Greenville、S.C.、DHM Adhesives、Inc。Calhoun、GA)が含まれるが、これらに限定されない。適切な熱可塑性プラスチックには、ポリプロピレン、ポリエチレン、およびポリエステルが含まれるが、これらに限定されない。接着剤裏打ちはまた、石炭フライアッシュ、炭酸カルシウム、酸化鉄、もしくは硫酸バリウムなどの充填材、または当技術分野で知られている他の任意の充填材を含み得る。接着剤裏打ちは、約0重量%~約100重量%のポリウレタン、約0重量%~約100重量%のラテックス、約0重量%~約100重量%のホット溶融接着剤、および/または約0重量%~約100重量%の熱可塑性プラスチックを含み得る。したがって、接着剤裏打ちは、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のポリウレタンを含み得る。接着剤裏打ちは、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のラテックスを含み得ることがさらに企図される。接着剤裏打ちは、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%のホット溶融接着剤を含み得ることがさらに企図される。接着剤裏打ちは、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、または少なくとも95重量%の熱可塑性ポリマーを含み得ることがなおもさらに企図される。接着剤裏打ちは、約0重量%~約80重量%の充填材を含み得る。したがって、接着剤裏打ちは、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、または少なくとも75重量%の充填材を含み得る。一部の態様では、接着剤裏打ちは、ポリウレタン、ラテックス、または熱可塑性プラスチック、および約20重量%~約80重量%の充填材、または約40重量%~約60重量%の充填材を含む。他の態様では、接着剤裏打ちは、ホット溶融成分と、例えば、約1重量%~約25重量%の充填材を含む、0重量%より大きく約50重量%までの充填材との混合物を含む。
【0038】
また、合成芝は、バラストとして機能し、および/または弾力性などの芝の物理的特性に寄与して、芝を特定の用途に適したものにする、直立したリボンの間に分散された充填剤材料を含んでもよい。合成芝充填剤は、合成芝に所望の物理的特性を提供するのに適した、ほとんどの場合、砂、砂利、コルク、ポリマービーズ、およびゴム(クラムゴム、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、およびネオプレンゴムを含むが、これらに限定されない)などの材料を含む、任意の材料で作製され得る。なおもさらなる態様では、芝充填剤はまた、ケイ砂、ゴムクラム顆粒、有機成分、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、またはこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0039】
特定の態様では、パッドは、複合不織布パッド内に埋め込まれた人工芝充填剤材料112(
図23~
図28)からさらに構成される。こうした態様では、開示されたパッドは、人工芝充填剤、ケイ砂、ゴム顆粒、有機成分、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、汚れ、自然の土壌、またはこれらの組み合わせのうちの1つ以上の0重量%を超える量を含む再生カーペット材料を含むことができる。またその他の態様では、開示パッドに使用される再生材料は、人工芝充填材、ケイ砂、ゴム顆粒、有機成分、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、汚れ、またはこれらの組み合わせのうちの1つ以上の約0.05重量%、約0.1重量%、約0.5重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、または約30重量%を含む。
【0040】
上述の繊維性再生カーペット材料に加えて、再生カーペット材料および再生合成芝材料は1つ以上の不純物をさらに含み得ることが理解されるべきである。例えば、存在し得る代表的な不純物としては、汚れ、砂、油、無機充填材、および再生カーペットまたは合成芝材料に存在し得るその他の従来から知られている廃棄材料が含まれる。
【0041】
またその他の態様では、本発明のパッドに使用される再生人工芝材料は、熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポリマー、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0042】
特定の態様においては、開示されたパッドは、任意の所望の量の少なくとも1つの再生人工芝材料を含むことができる。いくつかの例示的な態様において、少なくとも1つの再生人工芝材料は、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約90重量%、および約95重量%の例示的な量、ならびにこれらの記載された例示的な量から導出される範囲内にある任意の量を含む、結果として得られたパッドの0重量%より大きく100重量%までの範囲の量でパッド中に存在することができる。なおもさらなる態様では、少なくとも1つの再生人工芝材料は、例えば、0重量%より大きく90重量%まで、30重量%~70重量%、または40重量%~60重量%の範囲の量を含む、上記の値から導出される任意の範囲内の量で存在することができる。
【0043】
またその他の態様では、本明細書に開示されるパッドは、不織布混合物内に埋め込まれた少なくとも1つの性能添加剤114(
図24~
図27)を含むことができる。本明細書で使用される少なくとも1つの性能添加剤は、任意の当該技術分野で知られているリサイクル材料またはバージン材料を含むことができる。またその他の態様では、少なくとも1つの性能添加剤は、バージンポリマー材料、高デニール繊維、低溶融繊維、弾力性材料、フォームチップ、ゴムチップ、コルク、ウッドチョップ、ケイ砂、接着剤材料、結合剤繊維、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。明確に特定されない限り、これらの材料はいずれも、バージンまたはリサイクルされた起源を有することができることが理解される。さらに、言及された材料のいずれも、開示されたパッドで使用する前に、複数のリサイクルサイクルを受けることができることが理解される。
【0044】
なおもさらなる態様では、少なくとも1つの性能添加剤として存在する繊維は、フィラメント当たり約5デニール(DPF)、フィラメント当たり約8デニール(DPF)、フィラメント当たり約10デニール(DPF)、フィラメント当たり約12デニール(DPF)、フィラメント当たり約15デニール(DPF)、フィラメント当たり約20デニール(DPF)、フィラメント当たり約25デニール(DPF)、フィラメント当たり約30デニール(DPF)、フィラメント当たり約35デニール(DPF)、フィラメント当たり約40デニール(DPF)、およびフィラメント当たり約45デニール(DPF)の例示的な値を含む、約3~50デニールを有する繊維を含むことができる。またその他の態様では、高デニール繊維は、フィラメント当たり約100デニール(DPF)、フィラメント当たり約150デニール(DPF)、フィラメント当たり約200デニール(DPF)、フィラメント当たり約250デニール(DPF)、フィラメント当たり約300デニール(DPF)、フィラメント当たり約350デニール(DPF)、フィラメント当たり約400デニール(DPF)、およびフィラメント当たり約450デニール(DPF)の例示的な値を含む、フィラメント当たり約50デニール(DPF)~フィラメント当たり約500デニール(DPF)の繊維を含む。またその他の態様では、開示されたパッド内に存在する繊維は、均一なデニール値を有することができる。またさらに他の態様では、繊維は、上述の値のうちのいずれか内に入る多種多様なデニール値を有することができる。さらに他の態様では、本明細書に開示される低溶融繊維は、フィラメント当たり約3~15デニール(DPF)のデニールを有することができる。本明細書で使用される場合、低溶融繊維は、約100℃~約180℃の融点を有する繊維を定義することが理解される。特定の態様では、低溶融繊維の融点は、約110℃、約120℃、約130℃、約140℃、約150℃、約160℃、または約170℃である。
【0045】
さらに他の態様では、低溶融材料はまた、再生カーペット材料中に存在し得る。一部の例示的な態様では、ポリプロピレンは、再生カーペット繊維中に存在するときに、周囲のより高い溶融繊維を一緒に融合するための低溶融含有量として有益に使用され得る。
【0046】
さらに他の態様では、少なくとも1つの性能添加剤として使用される低溶融繊維は、Wellman,Inc.,Fiber Innovations,Inc.,Huvis Corp.,Tuntex Textile Co.,Ltd.,Stein,Inc.,Reliance Industries,Ltd.、およびTeijin,Ltdなどの1つ以上の製造元から入手することができる。
【0047】
またその他の態様では、少なくとも1つの性能添加剤として存在する低溶融繊維は、例えば、これらに限定されないが、低溶融ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、コポリエステル、コポリマーナイロン、操作オレフィン、共役フィラメント線形低密度ポリエチレン、アクリル、低溶融繊維は、例えば、これらに限定されないが、低溶融ポリエステナイロンなどを含むことができる。当業者であれば理解するように、開示されたパッド内の低溶融繊維の加熱は、低溶融繊維が高溶融繊維と交差する交差点に低溶融ポリマーの小球を作成することができる。
【0048】
なおもさらなる態様では、低溶融材料を含む少なくとも1つの性能添加剤は、グリコール修飾ポリエチレンテレフタレート(PETG)を含むことができる。またその他の態様では、低溶融繊維を含む少なくとも1つの性能添加剤は、例えば、エチレン酢酸ビニル(EVA)、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性ゴム、熱可塑性オレフィンなどを含むがこれらに限定されない、エラストマー低溶融繊維を含むことができる。当業者であれば理解するように、エラストマー低溶融繊維の加熱および再硬化は、エラストマー低溶融繊維が高溶融繊維と交差する伸縮性交差点を作成することができ、ここで、エラストマーの低溶融繊維が高溶融繊維と交差し、それによって繊維パッドの耐荷重能力が向上する。
【0049】
またその他の態様では、低溶融繊維を含む少なくとも1つの性能添加剤は、高溶融または標準溶融材料の一部分および低溶融ポリマーの一部分を有する二成分繊維を含むことができる。こうした態様では、二成分繊維構成は、例えば、これに限定されないが、海の島、サイドバイサイド、コアシースなどあり得る。当業者であれば理解するように、二成分繊維は、各繊維が隣接する繊維にそれ自体を接着することを可能にしながら、それらの元の構造的完全性を維持することができる。当業者であればさらに理解するように、二成分繊維の使用により、繊維間の軸方向接触の長さが増加するため、隣接する繊維間の結合の量および強度が増加する。適切な溶融特性を有する任意の知られている材料を使用して、二成分繊維を形成することが企図される。
【0050】
またその他の態様では、低溶融材料を含む少なくとも1つの性能添加剤は、低溶融粉末、フレーク、または顆粒を含むことができる。上述の材料のいずれも、粉末、フレーク、または粒状の形態で提供され得ることが企図される。1つの態様では、散乱機を使用して、低溶融の粉末、フレーク、および顆粒をパッド全体に均一に分散させることができる。これらの従来の散乱機の製造元には、TechnoPartner Samtronic、Technoboard、Caritec、およびSchott Meissnerが含まれる。
【0051】
一部の態様では、低溶融材料の所望の量は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、および約70%の例示的な値を含む、開示されたパッド内に存在する材料の総量の約0%~約80%の範囲であり得る。さらに他の態様では、低溶融材料は、任意の前述の値の間の任意の量で存在し得る。例えば、低溶融材料は、パッド内の材料の総量の約5%~約60%、または開示されたパッド内の材料の総量の約10%~約40%で存在することができる。少なくとも1つの低溶融材料は、フィラメント当たり約1~約1,500デニールの範囲の任意のデニールを含む、特定の用途に適切な任意のデニールを有することができることが企図される。例えば、少なくとも1つの低溶融材料は、フィラメント当たり約5デニール、フィラメント当たり約10デニール、フィラメント当たり約20デニール、フィラメント当たり約50デニール、フィラメント当たり約100デニール、フィラメント当たり約200デニール、フィラメント当たり約300デニール、フィラメント当たり約400デニール、フィラメント当たり約500デニール、フィラメント当たり約600デニール、フィラメント当たり約700デニール、フィラメント当たり約800デニール、フィラメント当たり約900デニール、フィラメント当たり約1,000デニール、フィラメント当たり約1,100デニール、フィラメント当たり約1,200デニール、フィラメント当たり約1,300デニール、およびフィラメント当たり約1,400デニールの例示的な値を含む、フィラメント当たり約1~約1,500デニールの範囲の任意のデニールを有することができる。
【0052】
またその他の態様では、少なくとも1つの性能添加剤は弾性材料を含むことができる。特定の態様においては、弾性材料は、エチレンプロピレン-ジエンモノマーゴム(EPDM)、エチレン-プロピレンモノマーゴム(EPM)、アクリロニトリル-ブタジエン(NBR)、スチレン-ブタジエン(SBR)、カルボキシル化NBR、カルボキシル化SBR、スチレンブロックコポリマー、熱可塑性エラストマー、柔軟な非常に低密度のポリエチレン樹脂、またはこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0053】
なおもさらなる態様では、開示されたパッド内に存在する熱硬化結合剤は、低溶融繊維を含む。さらに他の態様では、熱硬化結合剤は、低溶融結合剤である。なおもさらなる態様では、熱硬化結合剤として存在する低溶融繊維は、上記に開示した任意の低溶融繊維であり得る。なおもさらなる態様では、熱硬化結合剤は、上記に開示された低溶融繊維のうちのいずれかを含むことができる。さらに他の態様では、熱硬化結合剤は、低溶融粉末を含むことができる。なおもさらなる態様では、熱硬化結合剤は、二成分低溶融結合剤を含むことができる。
【0054】
なおもさらなる態様では、不織布混合物は、少なくとも1つの再生カーペット材料をさらに含む。本明細書に開示されるように、再生カーペット材料は、消費者廃棄物カーペット材料、産業廃棄物カーペット材料、またはこれらの組み合わせを含むことができる。開示されたパッドに存在する少なくとも1つの再生カーペット材料は、カーペット製造で従来使用されている任意の材料を含むことができることが理解される。例えば、少なくとも1つの再生カーペット材料は、例えば、従来のナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ラテックス、ポリアクリル、スチレンブタジエンゴム、またはこれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む材料などの合成物であり得る。再生カーペット材料の従来のナイロンは、例えば、限定されないが、ナイロン6/6、ナイロン6、ナイロン10、ナイロン10/10、ナイロン10/11、ナイロン11などであり得ることが企図される。さらに、再生カーペット材料は、コットン、ウール、またはジュートなどの天然繊維を含むことができる。例示的な態様において、再生カーペット材料は、例えば、ポリ乳酸(PLA)を含むがこれに限定されない、1つ以上の生分解性材料を含むことができる。本発明の態様によれば、上述の合成材料および/または天然材料を含む再生カーペット材料は、再生カーペット繊維として任意選択的に存在し得る。上述の開示材料のうちのいずれか1つ以上は、以前に製造されたカーペット製品の様々な構成部品から得られてもよく、例えば、これらに限定されないが、再生カーペット材料は、表面層、接着剤層、裏打ち層、2次裏打ち層、下敷き、クッション材料、補強層、もしくはスクリム、またはこれらの任意の組み合わせから得られてもよい。
【0055】
さらに、再生カーペット材料はまた、充填材を含み得る。充填材は、例えば、酸化アルミニウム三水和物(アルミナ)、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、またはこれらの混合物を含む任意の好適な充填材であり得る。充填材は、バージン充填材、廃棄材料、またはさらには再生充填材であり得る。リサイクルされた充填材の実施例としては、石炭フライアッシュおよび炭酸カルシウムが含まれる。再生カーペット材料が人工芝を含む態様では、再生材料はまた、芝で一般的に使用されるある量の充填剤材料を含むことができる。こうした例示的な態様において、再生材料は、ある量のケイ砂、ゴム顆粒、有機成分、汚れ、これらの任意の組み合わせなどを含むことができる。
【0056】
再生カーペット材料は、様々な供給源から得られてもよい。一実施例では、再生カーペット材料は、収集場所から得られてもよい。全米各地に約50の収集場所がある。これらの収集場所は、消費者廃棄物カーペットを取り込んでから、繊維のタイプに応じて分類するために施設に輸送される。一旦分類されると、主に同一または類似の繊維タイプの梱包された材料が2次的な場所に出荷され、ここでは、カーペットの大きな断片を小さな塊または細断された繊維に還元し、融合された混合物を提供するために様々な技術が採用されている。融合された混合物は、通常、面繊維、1次裏打ち、2次裏打ち、カーペット結合剤、および場合によっては取り付けられたクッションを含むことになる。この段階の後、製品は、追加の汚染物質を除去するために、さらなる精製または処理の有無にかかわらず使用することができる。いくつかの態様では、再生カーペット材料は、収集場所を経由せずに、その場所から直接入手され得る。
【0057】
本発明の様々な態様に関連して使用するため、および製品の最終用途および望ましいコストに応じて、再生カーペット材料は、粉砕または細断された消費者廃棄物カーペット(PCC)の比較的粗い混合物、または主に開いたカーペットの面繊維を含む、より洗練された粗くない材料を含むことができる。一部の態様によれば、再生されたカーペット材料は、例えば、再生された1次および2次裏打ち材料に由来する比較的粗いスリットテープ繊維を含むことができる。粗い材料は、本明細書に記載のパッド製品の補強としての役目を果たすことができる低コストの構造材料を提供することができる。一部の態様では、追加の処理工程が望ましい場合がある。例えば、消費者廃棄物カーペット材料は、例えば、約1/64インチ~約3インチの範囲の繊維またはテープ糸の長さを含む任意の所望のサイズにさらに切断または剪断することができる。
【0058】
特定の態様によれば、再生カーペット材料内に存在する繊維性材料は、デニール単位で測定された実質的に均一な線形密度および実質的に均一な繊維長さを含む、実質的に均一なサイズを示す。しかしながら、代替的な態様では、再生カーペット材料内に存在する繊維は、不均一な線形密度および不均一な繊維長さを有し得る。これらの態様によれば、不均一な線形繊維密度を有する再生カーペット繊維の集団は、例えば、フィラメント当たり約5デニール、フィラメント当たり約10デニール、フィラメント当たり約20デニール、フィラメント当たり約50デニール、フィラメント当たり約100デニール、フィラメント当たり約200デニール、フィラメント当たり約300デニール、フィラメント当たり約400デニール、フィラメント当たり約500デニール、フィラメント当たり約600デニール、フィラメント当たり約700デニール、フィラメント当たり約800デニール、フィラメント当たり約900デニール、フィラメント当たり約1,000デニール、フィラメント当たり約1,100デニール、フィラメント当たり約1,200デニール、フィラメント当たり約1,300デニール、およびフィラメント当たり約1,400デニールの例示的な値を含む、フィラメント当たり約1~約1,500デニールの例示的な値を含む、フィラメント当たり約1~約1,500デニール(DPF)の範囲の個々の線形繊維密度を有することができる。なおもさらに、不均一な線形密度を有する再生カーペット繊維の集団は、例えば、1DPFを超える、10DPFを超える、50DPFを超える、100DPFを超える、500DPFを超える、1,000DPFを超える、または1,500DPFさえも超える平均線形繊維密度を集合的に提供することができる。
【0059】
上述の繊維性再生カーペット材料に加えて、再生カーペット材料は1つ以上の不純物をさらに含み得ることが理解されるべきである。例えば、再生カーペット材料中に存在し得る、したがって、本明細書に記載のパッド中に存在し得る代表的な不純物としては、汚れ、砂、油、無機充填材、および再生カーペット材料に存在し得るその他の従来から知られている廃棄材料が含まれる。
【0060】
またその他の態様では、本発明のパッドに使用される再生カーペット材料は、熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポリマー、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0061】
なおもさらなる態様では、再生カーペット材料は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル、またはこれらの任意の組み合わせを含む。またその他の態様では、再生カーペット材料の任意の部分に存在するポリオレフィンは、上述のポリオレフィンのうちのいずれかを含む。特定の態様では、ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれらの組み合わせを含む。再生カーペット材料の任意の部分に存在するポリアミドは、上述のポリアミドのうちのいずれかを含むことが理解される。特定の態様では、ポリアミドは、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン1,6、ナイロン12、ナイロン6,12、またはこれらの組み合わせを含む。なおもさらなる態様では、再生カーペット材料の任意の部分に存在するポリエステルは、上述のポリエステルのうちのいずれかを含むことが理解される。こうした態様では、ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、またはこれらの任意の組み合わせを含む。またさらなる態様では、再生カーペット材料は、架橋スチレン-ブタジエンコポリマー、架橋エチレン酢酸ビニルコポリマー、またはこれらの組み合わせを含むことができる。開示されたパッドは、再生カーペット材料に由来する1つ以上の材料を使用することができることが理解される。再生カーペット材料に由来する材料は、本発明のパッドで使用するために化学的に類似している必要はないことがさらに理解される。
【0062】
特定の態様においては、開示されたパッドは、任意の量の再生カーペット材料を含むことができる。いくつかの例示的な態様において、少なくとも1つの再生カーペット材料は、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約90重量%、および約95重量%の例示的な量、ならびにこれらの記載された例示的な量から導出される範囲内にある任意の量を含む、結果として得られたパッドの0重量%より大きく100重量%までの範囲の量でパッド中に存在することができる。なおもさらなる態様では、再生カーペット材料は、例えば、0重量%より大きく90重量%まで、30重量%~70重量%、または40重量%~60重量%の範囲の量を含む、上記の値から導出される任意の範囲内の量で存在することができる。
【0063】
またその他の態様では、本明細書に開示されるショックパッドは、表面または裏面のうちの1つに接着された補強スクリム116(
図25Aおよび
図25B)をさらに含むことができる。一部の態様では、スクリムは、不織布繊維ガラス、湿式繊維ガラス、不織布熱可塑性織物、織布熱可塑性繊維、またはこれらの組み合わせを含む。特定の態様では、補強スクリムは、上部で浸透性である。なおもさらなる態様では、補強スクリムは、底部で浸透性である。なおもさらなる態様では、補強スクリムは、底部で不浸透性である。またその他の態様では、補強スクリムは、上部で浸透性であり、かつ底部で浸透性である。なおもさらなる態様では、補強スクリムは、上部で浸透性であり、かつ底部で不浸透性である。補強スクリムが底部で不浸透性である態様では、開示されたパッドは、横方向の排水を強化することができる。なおもさらなる態様では、ポリエチレン押出成形シートをパッドの底部に適用して、パッドを密封することができる。またその他の態様では、任意の他のフィルムまたは不浸透性スプレーコートを、パッドの底部に適用することができる。パッドの底部を密封するための上述の手段のいずれも、以下にさらに詳細に記載されるように、パッドの横方向の排水を強化する分離層を提供することもできることを理解されたい。特定の態様では、スクリムは、視覚的な強化として動作することができる。またその他の態様では、スクリムは、パッドの不浸透性を確保するのに役立ち得る。特定の態様では、パッドに適用される熱および圧力は、パッド構造を密封する。またその他の態様では、パッドの底部に適用されるポリエチレンフィルムは、例えば、ジオテキスタイル膜としての使用に適し得る不浸透性の特徴を形成することができる。
【0064】
なおもさらなる態様では、ショックパッドは、不織布パッドの裏面に接着されたポリマーフィルム120(
図27)をさらに含む。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、熱可塑性材料を含む。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、熱可塑性フィルムである。他の態様では、ポリマーフィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ナイロンおよびポリエチレン酢酸ビニルのポリマーおよびコポリマーを含む。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリビニルブチラル、もしくはポリ塩化ビニル、またはこれらの組み合わせを含む。またさらなる態様では、ポリマーフィルムは、ポリエチレンである。またさらなる態様では、ポリマーフィルムは、ポリエチレンとポリエステルの組み合わせである。
【0065】
一部の態様では、本明細書に開示されるポリマーフィルムは、流体バリアである。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、流体不浸透性である。なおもさらなる態様では、ポリマーフィルムは、実質的に不浸透性である。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、半浸透性材料である。特定の態様では、ポリマーフィルムは、気体および/または流体に対して不浸透性または実質的に不浸透性である。1つの態様では、ポリマーフィルムは、水性流体に対して不浸透性(または実質的に不浸透性)である。別の態様では、ポリマーフィルムは、非水性流体に対して不浸透性(または実質的に不浸透性)である。さらなる例示的な態様では、ポリマーフィルムは、水、ヒトもしくはペットの体液、食品液、食品加工液、雨、または雪に対して不浸透性(または実質的に不浸透性)である。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、防湿フィルムである。一部の態様では、防湿フィルムは、不織布パッドの裏面に接着される。
【0066】
特定の態様においては、本明細書に開示されるポリマーフィルムは、押出成形フィルムである。またその他の態様においては、本明細書に開示されるポリマーフィルムは、インフレーションフィルムである。またさらなる態様では、ポリマーフィルムは、キャストフィルムである。なおもさらなる態様では、ポリマーフィルムは、操作されたフィルムである。本明細書で使用される場合「操作されたフィルム」という用語は、同じまたは異なるポリマーおよびコポリマーを含むポリマーフィルムを指し、ここで、フィルムは、望ましい特性を確実にするために様々な技術によって形成される。一部の態様では、操作されたフィルムは、強化フィルムである。一部の態様では、限定するものではないが、操作された強化フィルムは、同一または異なるポリマーまたはコポリマーの複数の層を含むことができる。他の態様では、操作されたフィルムは、ポリエステルの層で挟まれたポリエチレンフィルムの層を含むことができる。またさらなる態様では、操作されたフィルムは、ポリエチレンおよびポリプロピレンの層、またはポリエチレンおよび耐薬品性エチレンビニルアルコール(EVOH)コポリマーの層を含むことができる。特定の態様においては、現在の開示で使用されている操作されたフィルムは、Raven Industries,P&O Packaging,Mid-South Extrusion、またはDirect Packagingから購入することができる。
【0067】
本明細書に開示されるように、いくつかの態様では、ポリマーフィルムの厚さは、約6ミル未満にすることができる。他の態様では、ポリマーフィルムの厚さは、約5.5ミル、約5ミル、約4.5ミル、約4ミル、約3.5ミル、約3ミル、約2.5ミル、約2ミル、約1.5ミル、約1ミル、および約0.5ミルの例示的な値にすることができる。他の態様では、ポリマーフィルムの厚さは、上述の値のうちのいずれか2つから導出される任意の範囲にすることができる。例えば、限定されないが、ポリマーフィルムの厚さは、約1ミル~約5.5ミル、または約2ミル~約4ミル、または約1ミル~約3.5ミルにすることができる。
【0068】
いくつかの他の態様では、ポリマーフィルムの厚さは、約10ミルを超える場合がある。他の態様では、ポリマーフィルムの厚さは、約10ミル、約15ミル、約20ミル、約25ミル、約30ミル、約35ミル、約40ミル、約45ミル、約50ミル、約55ミル、約60ミル、約65ミル、約70ミル、約75ミル、約80ミル、約85ミル、約90ミル、および約100ミルの例示的な値にすることができる。他の態様では、ポリマーフィルムの厚さは、上述の値のうちのいずれか2つから導出される任意の範囲にすることができる。例えば、限定されないが、ポリマーフィルムの厚さは、約10ミル~約40ミル、または約30ミル~約50ミル、または約30ミル~約80ミルにすることができる。
【0069】
一部の態様では、本明細書で使用されるポリマーフィルムは、連続的である。他の態様では、ポリマーフィルムは、穿孔またはピンホールを実質的に有しない。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、連続的であり、かつ穿孔を実質的に有しない。
【0070】
なおもさらなる態様では、複合不織布パッドは、約0.5インチ、約1インチ、約2インチ、約3インチ、約4インチ、約5インチ、および約6インチの例示的な値を含む、約0.10インチ~約7インチの範囲で、表面と対向する裏面との間に延在する厚さを有することができる。またその他の態様では、厚さは、任意の前述の値の間の範囲内であり得る。例えば、厚さパッドは、約0.15インチ~約2インチ、約0.20インチ~約1インチ、または約0.5インチ~約5インチとすることができる。
【0071】
他の態様では、パッドは、任意の幅を有することができる。特定の態様では、幅は、約10インチ、約20インチ、約30インチ、約40インチ、約50インチ、約60インチ、約70インチ、約80インチ、約90インチ、約100インチ、約110インチ、約120インチ、約130インチ、約140インチ、約150インチ、約160インチ、約170インチ、約180インチ、約190インチ、約200インチ、約210インチ、約220インチ、約230インチ、および約240インチの例示的な値を含む、約5インチ~約250インチの範囲にある。またその他の態様では、幅は、任意の前述の値の間の範囲内であり得る。例えば、幅は、約5インチ~約150インチ、約20インチ~約200インチ、または約50インチ~約100インチとすることができる。
【0072】
またさらなる態様では、本明細書に記載のショック吸収パッドは、任意の所望の密度を有し得る。いくつかの例示的な態様において、パッドは、約1lbs/ft3、約2lbs/ft3、約3lbs/ft3、約4lbs/ft3、約5lbs/ft3、約6lbs/ft3、約7lbs/ft3、約8lbs/ft3、約9lbs/ft3、約10lbs/ft3、約11lbs/ft3、約12lbs/ft3、約13lbs/ft3、約14lbs/ft3、約15lbs/ft3、約16lbs/ft3、約17lbs/ft3、約18lbs/ft3、約19lbs/ft3、約20lbs/ft3、約21lbs/ft3、約22lbs/ft3、約23lbs/ft3、約24lbs/ft3、約25lbs/ft3、約26lbs/ft3、約27lbs/ft3、約28lbs/ft3、および約29lbs/ft3の例示的な値を含む、約0.5~約30lbs/ft3の範囲の任意の所望の密度を有することができる。またその他の態様では、パッドは、任意の2つの前述の値の間の密度値を有することができる。例えば、パッドは、約2lbs/ft3~約30lbs/ft3、または10lbs/ft3~約20lbs/ft3の範囲の密度値を有することができる。
【0073】
さらに他の態様では、本明細書に開示されるパッドは、様々な密度の領域または部分を有することができる。例えば、パッドは、第1の密度を有する第1の部分と、第1の密度とは異なる第2の密度を有する第2の部分と、を含むことができる。一部の態様では、パッドの第1の部分は、表面に隣接している。他の態様では、パッドの第2の部分は、対向する裏面に隣接している。特定の態様では、第1の密度は、第2の密度よりも大きい。なおも他の態様では、第1の密度は、第2の密度よりも低い。特定の態様では、パッドの様々な密度は、当技術分野で知られている任意の方法によって得ることができる。またいくつかの態様では、ニードリング方法を適用することによって、様々な密度を達成することができる。
【0074】
なおもさらなる態様では、随意に、制限されないが、パッドは、例えば、アクリル、水分散熱可塑性樹脂、架橋熱硬化性樹脂、ポリウレタン、重合性化合物などを含むがこれらに限定されない、任意の所望の量のスプレー式結合剤液体を含むことができる。当業者であれば理解するように、これらの結合剤は、高温に曝露されると、架橋し、重合し、および水または溶媒の除去が可能である。当業者であればさらに理解するように、結合剤を高温に曝露した後、結合剤の残りの部分は、隣接する繊維を一緒に結合して、パッドの寸法安定性を改善することができる。これらの結合剤は、関連技術で従来使用されているような任意のスプレー式技術を使用して、パッドに適用され得ることが企図される。
【0075】
なおもさらなる態様では、本明細書に記載されるように、本発明のパッドを組み込んだ芝システムは、ASTM F-355に従って測定された場合に、約200g未満のGmax値を示し得る。このASTM規格試験は、高さ約2.5フィートのガイドチューブと、チューブを通って落下する20ポンドの円筒形の重りで構成されている。重りに取り付けられた加速度計は、ミサイルが減速または停止する速度を測定する。平らな面の「ミサイル」は、ミサイルが表面に衝突したときの速度および減速中に発生するG力を記録する速度測定装置に接続される。なおもさらなる態様では、ショックパッドが人工芝システムの構成要素として存在するとき、人工芝システムは、ASTM F-355に従って測定された場合に、約165g未満のGmax値を示し得る。またその他の態様では、ショックパッドが人工芝システムの構成要素として存在するとき、人工芝システムは、約195g未満、約190g未満、約185g未満、約180g未満、約175g未満、約170g未満、約165g未満、約160g未満、約155g未満、約150g未満、または約145g未満のGmax値を示し得る。こうした芝生システムは、本発明のパッド、芝、および任意選択的に、充填剤材料を含むことができる。
【0076】
なおもさらなる態様では、例示的なパッドを組み込んだ芝システムは、約160g未満、約155g未満、約150g未満、および約145g未満の例示的な値を含む、合成芝評議会ガイドライン(STC)に従って測定された場合に、165g未満のGmax値を示し得る。
【0077】
なおもさらなる態様では、本明細書に記載のパッドを組み込んだ芝システムは、約1,000以下、約900未満、約800未満、約700未満、または約600未満の頭部損傷基準(HIC)試験値を示し得る。当業者であれば容易に理解するであろうように、「頭部損傷基準」試験、またはHIC試験は、頭部損傷の可能性について国際的に認められた尺度である。
【0078】
Ratte,D.J((1990)“Development of Human Factors Criteria For Playground Equipment Safety.”Silver Spring,MD:COMSIS Corporation)で引用されているように、頭部損傷基準(HIC)は、1970年のWayne State Tolerance Curve(WSTC)(King and Ball,1989)の代替解釈である。Ratterが述べているように、HICによってカバーされる衝撃パルスの部分は、Ratteによると、軟部組織の損傷を決定する上で重要であると考えられている負荷の適用率を考慮に入れることを目的としており(Committee on Trauma Research,1985;GoldsmithおよびOmmaya,1984.)、1,000のHIC値は、脳震盪耐性の閾値として採用されており、現在、米国運輸省によって、頭部損傷を評価し、車両の衝突の状況で安全システム(拘束システムなど)を試験するための標準として使用されている。
【0079】
特定の態様では、HIC衝撃試験は、Triax 2010デバイスを使用して、人間の頭が競技面に当たったときの力を測定することを可能にする。F355-16 E-ミサイルの材料試験に関する米国規格によって確立されたプロトコルに従うことにより、頭部損傷の確率および重症度を決定することができる。HICショック試験は、増加した高さから9.9lbの半球発射体(人間の頭のように湾曲している)を落とし、衝撃を測定する。臨界落下高さが高いほど、表面はより安全になることが理解される。開示されたパッドは、人工芝システムの構成要素として存在する場合、約1.3m~約1.7mの最小臨界落下高さを生成することができる芝システムをもたらす。いくつかの例示的な態様において、ラグビー連合規格(国際ラグビー委員会(IRB)規格)では、芝が1.3mから1,000HICの規格を満たす必要がある。
【0080】
またその他の態様では、HIC衝撃は、落下高さ約1.0m~約1.3mで1,000以下のHICを表示するために、23℃または40℃で欧州規格DIN EN1177に従って測定され得る。なおもさらなる態様では、本明細書に記載の発明のパッドを組み込んだ芝システムは、約900未満、約800未満、約700未満、または約600未満のHICを示すために、23℃または40℃で欧州規格DIN EN1177に従って測定された頭部損傷基準(HIC)テスト値を示すことができる。
【0081】
さらなる態様では、本開示のショック吸収パッドは、優れた圧縮設定値を示す。高い圧縮永久歪みを有する製品は、通常、目立った長期のくぼみを残すことになる。本発明の特定の態様では、本明細書に記載のパッドの圧縮永久歪みは、約1~約40%であり得、ここで、%はパッドの%回復率を指す。圧縮は、ASTM D3676およびASTM D3574の規格に従って測定される。方法は、約1インチの厚さを得るために、いくつかの2’’×2’’の試料を積み重ねる必要があり、この厚さは、初期の厚さT
1として記録される。そして、試料は加圧され、その元の厚さの50%まで圧縮される。圧縮された試料を、22時間(+/-0.5時間)、158
oF(+/-2°F)の空気循環オーブン中に置く。試料を空気循環オーブンから取り出した後、試料は、30分(ASTM D3574)または4~5時間(ASTM D3676)のいずれかから73
oF(+/-4°F)および50%(+/-5%)の相対湿度雰囲気で回復するように与えられる。厚さT
2を、回復する工程の終わりに測定し、厚さ損失の%としての圧縮永久歪みを、
【数1】
に従って計算した。なおもさらに、パッドの圧縮永久歪みは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、26、28、29、または30%であり、ここで、圧縮永久歪みは、ここでのパラメータに従って測定され、任意の値で、必要に応じて上限または下限のエンドポイントを形成することができる。
【0082】
なおもさらなる態様では、本開示のショック吸収パッドは、優れた圧縮抵抗値を示す。圧縮抵抗は、ASTM D3676規格に従って測定される。この方法では、試料をその元の厚さのいくつかの所定の量に圧縮するために必要な負荷が、評価される。これは、ショック吸収パッドが所与の負荷の下で「底打ち」にどれだけ抵抗するかを示す指標として使用される。一般的な圧縮抵抗は、圧縮の25%および65%で測定される。これらの態様では、25%および65%の圧縮抵抗は、それぞれ5.37lbおよび149.27lbの負荷に対応する。この試験方法では、約1インチの厚さを得るように2’’×2’’の試料を積み重ねて、50%(+/-5%)の相対湿度および73°F(+/-4°F)で平衡状態に調整し、次いでプレス機で25%または65%に圧縮する。圧縮抵抗は、
【数2】
に従って測定される。
【0083】
最大圧縮回復は、約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、26、28、および29の例示的な値を含む、約1~約30%であり得る。またその他の態様では、圧縮回復は、ISO3416-1986規格に従って測定した場合に、約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、26、28、29、30、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、833、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、およびの約94%の例示的な態様を含む、48時間後に約1~約95%であり得る。
【0084】
またその他の態様では、パッドの摩擦は、ASTM C1028規格またはASTM D1894に従って測定されるように、両側で測定され得る。ASTM C1028は、Neolite Heel Assembliesを使用しながら、カーペット、セラミックタイル、ラミネート、および木材などの床面の静的摩擦係数を、湿った状態および乾いた状態の両方で測定するために使用される。この試験は、実験室またはフィールドで使用され得る。摩擦の静的係数は、物体の重量またはそれに加えられた力の垂直成分に対する摩擦または滑りに対する抵抗を克服するための、物体に加えられた力に対する水平成分の比率として測定される。
【0085】
なおもさらなる態様では、本明細書に開示されるショックパッドは、有益な排水特性を示し得る。この排水は、垂直方向、横方向もしくは水平方向、またはその両方の組み合わせで行うことができる。一部の態様では、表面または裏面のいずれかを輪郭化して、排水のための経路を提供することができる。例えば、不織布パッドは、それが表面から対向する裏面まで延在する複数のチャネル118(
図26)を画定するように構成され得る。特定の態様においては、複数のチャネルの各チャネルは、表面に第1の外周、および反対側の裏面に第2の外周を有する。他の態様では、第1および第2の外周は、チャネルの直径を画定する。なおもさらなる態様では、複数のチャネルの各チャネルは、不織布パッドの長さおよび/または幅に沿って離間している。複数のチャネルの各チャネルは、パッドの表面および反対側の裏面と流体連絡しており、垂直方向の排水のための経路を提供していることが理解される。なおもさらなる態様では、不織布構造はまた、パッドへの浸透性を提供し得る。
【0086】
またその他の態様では、複数のチャネルは、強化された横方向または水平方向の排水を提供するために、面に沿って横方向に延在する表面または裏面のいずれかに構成され得る。なおもさらに、分離層は、上述のように存在し得る。これもまた、ある面から別の面にパッドを通って排水するのではなく、ショックパッドの縁に向かって横方向の排水を強化することができる。水平方向の排水は、開示されたパッドの水圧透過率を定義するために使用され得る。
【0087】
特定の態様では、複数のチャネルは、断面が円形であり得るか、または楕円形、卵形、多角形、星形などを含むがこれらに限定されない、他の様々な断面形状のうちのいずれかを有し得る。特定の態様では、複数のチャネルの各々は、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、10mm、約11mm、約12mm、約13mm、および約14mmの例示的な値を含む、約1mm~約15mmの直径を有することができる。複数のチャネルの各々は、前述の任意の値の間の任意の直径を有することができることがさらに理解される。
【0088】
またその他の態様では、ショック吸収パッド内に存在する複数のチャネルは、1m2のパッドに基づく約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、および約9%の例示的な値を含む、1m2のパッドに基づく約1%~約10%のパーセント開放面積を有する。
【0089】
特定の態様では、開示されたパッドは、自由流動性垂直排水システムを提供することができる。排水は、ASTM D3385規格に従って測定され得る。いくつかの態様では、垂直排水は、約50インチ/時、約100インチ/時、約500インチ/時、約1,000インチ/時、約2,000インチ/時、約3,000インチ/時、約4,000インチ/時、約5,000インチ/時、および約6,000インチ/時の例示的な値を含む、約10インチ/時~約7,000インチ/時の流体流に適応することができる。またその他の態様では、垂直排水は、前述の2つの値の間の任意の水流に適応することができる。垂直排水は、開示されたパッドの浸透性を定義するために使用され得る。
【0090】
なおもさらなる態様では、対向する裏面上の複数のチャネルの第2の外周は、不織布パッドの裏面に取り付けられたポリマーフィルムに対して開いている。こうした態様では、ポリマーフィルムは、複数のチャネルによって運ばれる流体の横方向の排水のための平面を提供する。またその他の態様では、ポリマーフィルムを含む開示されたパッドは、自由流動性横方向排水システムを提供することができる。いくつかの態様では、横方向の排水は、約10インチ/時、約20インチ/時、約50インチ/時、約100インチ/時、約500インチ/時、約1,000インチ/時、約2,000インチ/時、約3,000インチ/時、および約4,000インチ/時の例示的な値を含む、約5インチ/時~約5,000インチ/時の流体流に適応することができる。またその他の態様では、横方向の排水は、前述の2つの値の間の任意の水流に適応することができる。
【0091】
またさらなる態様では、対向する第1および第2の側縁106および108(
図22~
図27)をさらに含む複合不織布パッドであって、複数の側縁が縁係止構造を画定する複合不織布パッドが本明細書に開示される。開示されたパッドを設置して、任意の選択された配向に複数の隣接するショック吸収パッドを提供することができる。複数の隣接するショック吸収パッドの各々は、対向する上面と底面との間に延在する複数の側縁を含む複合不織布パッドであって、複数の側縁が縁係止構造を画定する、複合不織布パッドを含む。係止構造は、当技術分野で知られており、かつ本明細書で定義される任意の構造であり得ることが理解される。特定の態様においては、対向する第1および第2の側縁は、任意のさねはぎ特徴部122aおよび122b(
図28)を含むことができる。
【0092】
なおもさらなる態様では、複合不織布パッドは、当技術分野で知られている任意の形態で提供され得る。一部の態様では、複合不織布パッドは、連続した長さを有し、ロール状に巻かれている。そのような態様では、ロールは、設置場所で展開される。その他の態様では、複合不織布パッドは、スラブ形態で提供され得る。こうした態様では、パッドは、連結設置で存在する複数の隣接するショックパッドを形成する。なおもさらなる態様では、本明細書に開示される複合不織布パッドの表面および対向する裏面は、実質的に水平である。
【0093】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるパッドは、屋内人工芝の下敷きとして使用され得ることが理解される。なおもさらなる態様では、本明細書に開示されるパッドは、屋内人工芝、屋外人工芝、またはこれらの組み合わせの下敷きとして使用され得る。またその他の態様では、本明細書に開示されるパッドは、サッカー、野球、ホッケー、ラクロス、ジムフロア、フットボール、またはラグビー場の建設に有用であり得る。本明細書に開示されるパッドは、第3世代または第4世代の製品を製造するためにリサイクル可能であることが理解される。実際に、本明細書に開示されるパッドは、複数のリサイクルサイクルを受け得ることがさらに理解される。当業者であれば容易に理解するであろうように、開示されたパッドのそのような多様性は、これらのクレイドル・トゥ・クレイドル(C2C)設計により、これらのパッドを産業での使用にとって非常に魅力的にする。
【0094】
人工芝システム
また、a)表側および裏側を有する1次裏打ち層と、芝繊維の表側部分が裏打ち層の表側から延在するように裏打ち層を通って延在する複数の芝繊維と、を含む人工芝と、b)本明細書に記載されるようなショック吸収パッドと、を含む、人工芝システムが本明細書で開示される。開示されたパッドを含む例示的な人工芝システムが、
図2に示されており、その概略図が、
図29に示されている。
【0095】
人工芝システム200で使用されるパッド100は、本明細書に開示される任意のパッドであってもよいことが理解される。開示されたシステムの人工芝生層は、当技術分野で知られており、かつ業界で使用される任意の人工芝生層であり得ることがさらに理解される。人工芝生層は、例えば、基板から延在する面繊維材料であって、基板が、1次裏打ち材料、1次コーティング材料、2次コーティング材料、2次裏打ち材料、充填材、またはこれらの任意の組み合わせを含む、面繊維材料を含むことができる。人工芝生層の構成要素は、当技術分野で知られており、かつ人工芝の当技術分野で一般的に使用されている任意の材料から作製されてもよい。同様に、基板上に配置され、かつパイル繊維の間に分散される充填剤層は、人工芝の当技術分野で一般的に使用されている任意の充填剤材料を含むことができる。人工芝システムの任意の構成要素は、任意の比でバージン材料およびリサイクル材料を含むことができることがさらに理解される。
【0096】
方法
本開示は、再生人工芝材料および再生カーペット材料を使用して、ショック吸収パッドを製造する方法をさらに提供する。この方法は、埋め立て地に材料を送る必要性を大幅に減らすか、またはさらにはなくすことができる様式で、再生人工芝および再生カーペット材料を処分するための代替手段を提供する。
【0097】
本明細書に記載の方法は、上述の任意の再生人工芝、および再生カーペット材料、あるいはカーペットまたは合成芝に類似した化学的構成を有する他の合成表面をリサイクルおよび再利用するために使用され得る。
【0098】
再生人工芝材料および再生カーペット材料をリサイクルして、ショック吸収パッドに組み込むことにより、いくつかの利点を実現することができる。例えば、本明細書に記載したショック吸収パッドなどの、再生材料を組み込む第2世代の製品は、バージン材料のみで構成される従来の材料と比較して、環境フットプリントが少なくなる。さらなる態様では、再生芝およびカーペット材料の使用により、以前に埋め立て地に送られた従来の、しばしば環境に有害な材料の量を減らしながら、同じまたは同様のレベルの製品性能を提供する。なおもさらに、バージン材料を再生芝およびカーペット材料に置き換えることで、様々な第1世代の製品の製造に関連する製造コストを削減することができる。
【0099】
特定の態様では、a)少なくとも1つの再生人工芝材料および結合剤材料の複合混合物を形成することであって、少なくとも1つの再生人工芝材料が、面繊維、1次裏打ち繊維、接着剤裏打ち、またはこれらの任意の組み合わせを含む、形成することと、b)複合混合物を複合ウェブに形成することと、c)複合不織布パッドを提供するために、効果的な条件下で結合剤材料を硬化させるために複合ウェブを処理することと、を含む、パッドの方法が、本明細書で開示される。なおもさらなる態様では、処理の工程は、熱処理、加圧、カレンダー化、またはこれらの組み合わせを含む。
【0100】
上記の詳細に開示されるように、少なくとも1つの再生人工芝材料は、当技術分野で知られている任意の人工芝材料を含むことができる。少なくとも1つの再生人工芝材料は、消費者廃棄物材料、産業廃棄物材料、またはこれらの組み合わせを含むことができることが理解される。同様に、少なくとも1つの再生人工芝材料は、様々な供給源から得ることができる。一実施例では、少なくとも1つの再生人工芝材料は、収集場所から得られてもよい。収集場所は、消費者廃棄物カーペット/芝を取り込んでから、繊維のタイプによって分類するために施設に輸送される。一旦分類されると、同一の繊維タイプの梱包された材料が2次的な場所に出荷され、ここでは、芝の大きな片または断片を小さな塊または細断された繊維に還元し、融合された混合物を提供するために様々な技術が採用されている。またその他の態様では、同じ収集施設で、芝の大きな片または断片を小さな塊または細断された繊維に梱包して還元し、混合物を融合することができる。本明細書に記載する工程は、同じまたは異なる場所で実施され得ることが理解される。この段階の後、製品は、追加の汚染物質を除去するために、さらなる精製または処理の有無にかかわらず使用することができる。あるいは、再生芝材料は、以下に説明するように、設置点から直接取得することができる。再生芝材料はまた、芝のフィールド交換時に現場から直接入手することができる。
【0101】
いくつかの態様では、人工芝材料を再生するプロセスは、再生芝材料が産業廃棄物起源である場合に、設置時点または製造時点で開始することができる。いくつかの例示的な態様では、再生のプロセスは、設置の時点で開始する。こうした態様では、工程a)の前に、少なくとも1つの再生人工芝材料は、設置点から収集される。典型的なスポーツフィールドの場合、人工芝は通常、例えば、幅15フィート×長さ150フィートの芝のロールなどの合成芝のロールを広げることによって設置される。フィールドには、通常、複数のロールが必要であり、これらはフィールドに並べて配置され、一緒に縫い合わされて(接着または溶接されて)フィールドを形成する。縫い合わせたら、充填剤が取り付けられる。充填剤は、上述のように、砂、ゴム、および/または任意の他の適切な材料のうちの1つ以上であってもよい。合成芝が設置点から取り外されるとき、典型的には、充填剤の少なくとも一部分は、芝から分離される。充填剤は、芝を取り除く前に、同時に、または芝を取り除いた後であっても取り除くことができる。例えば、機械が充填剤を収集し、それをコンテナまたはフィールドに置いてもよい。芝および充填剤は、機械または手で同時に取り除くことができる。
【0102】
特定の態様では、充填剤材料を除去した後に、1次裏打ち材料から面繊維を細断する必要はない。細断の工程を排除することにより、工程は、より効率的で経済的に価値のあるものになることが理解される。しかしながら、いくつかの例示的な態様では、充填剤材料を除去した後、合成芝材料の面繊維は、1次裏打ち材料から任意選択的に剪断され得る。上述のように、剪断された面繊維は、典型的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、またはその他の材料を単独でまたは組み合わせて含むであろう。これらの例示的な態様において、1次裏打ち、プレコート、充填材、2次裏打ち、および残存面繊維から主に構成される残りのカーカス材料はまた、その後のリサイクルプロセスのために収集および輸送され得る。
【0103】
特定の態様では、なおも工程a)の前に、再生カーペット材料はサイズ減少される。一部の態様では、芝全体(面繊維および裏打ち材料を含む)が無傷で除去されるか、または任意に、面繊維が最初にカーカスから剪断されるかどうかにかかわらず、回収された芝は、任意に、最初のロールサイズから、再生プロセスの次の処理工程で受け入れることができる小さなセクション(例えば、出荷の容易さと効率のための1×1フィートもしくは4ftのロール、または7.5ftのロール)に小型化され得る。小型化は、手作業または機械によって達成され得る。機械は、大型または小型であってもよく、例えば、回転ブレードもしくはナイフ、または当技術分野で知られている様々な異なる方法のうちのいずれかを使用することができる。
【0104】
任意に、従来の洗浄装置を使用して、回収された芝から微粉を取り除くことができる。洗浄装置は、例えば、これらに限定されないが、工程クリーナー、ウィロー、サイクロン分離器、垂直振動シュート、水平振動スクリーナー、マルチアスピレータ、回転式ふるい、凝縮器、および他の洗浄方法を含むことができる。使用時に、洗浄装置は、気流を使用して、繊維を1つ以上のスクリーンに通過させる。スクリーンの穴は、繊維が通過するには小さすぎるが、真空が適用されたときに繊維およびその他の汚染物質が通過するには十分な大きさである。例示的な洗浄装置の製造元には、とりわけ、Dell Orco & Villani Srl、Vecoplan、Wilson Knowles and Sons Ltd、Southern Mechatronics、Signal Machine Company Inc、Kice Industries Inc、Sterling Systems Inc、Pallmann GmbH、OMMI SpA、Pierret Industries Sprl、eFactor 3 LLC、Tria S.p.A、WEIMA America Inc、SSI Shredding Systems Inc、Erko-Trutzschler GmbH、およびLaRoche SAが含まれる。
【0105】
本明細書に記載の態様では、少なくとも1つの再生人工芝材料は、面繊維、1次裏打ち、および接着剤裏打ちを含むことができることがさらに理解される。いくつかの態様では、形成された複合混合物は、人工芝生充填剤材料をまた含み得ることがさらに理解される。上述のように、人工芝充填剤材料は、ケイ砂、ゴムクラム顆粒、有機成分、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、またはこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。本明細書で使用される再生人工芝材料は、熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポリマー、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができることがさらに理解される。なおもさらなる態様では、本明細書に開示されているように、再生人工芝材料は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0106】
なおもさらなる態様では、本明細書に開示されているように、形成された複合混合物は、少なくとも1つの性能添加剤をさらに含む。こうした態様では、少なくとも1つの性能添加剤は、バージンポリマー材料、高デニール繊維、低溶融繊維、弾力性材料、フォームチップ、ゴムチップ、コルク、ウッドチョップ、ケイ砂、接着剤材料、結合剤繊維、またはこれらの任意の組み合わせを含む。本明細書に記載される任意の性能添加剤は、複合混合物を形成するために利用され得ることが理解される。特定の態様では、上記に開示された性能添加剤に加えて、修飾剤、着色剤、可塑剤、エラストマー、相溶化剤、抗菌剤、およびUV安定剤などの他の添加剤を使用して、複合混合物を形成することができる。一部の例示的な態様では、複合混合物を形成するために使用される修飾剤には、ワックス、EPDMゴム、高密度および低密度ポリエチレン、または高密度および低密度のポリプロピレンが含まれ得るが、これらに限定されない。修飾剤またはエラストマーの使用により、屈曲特性をさらに強化することができる。適切な着色剤には、染料および顔料が含まれ、赤、緑、青、黒、または任意の数の異なる色を追加することができる。しかし、一部の態様では、着色剤は、材料の性質が暗いため、ほとんど効果がない場合がある。
【0107】
なおもさらなる態様では、本明細書に開示される複合混合物は、少なくとも1つの再生カーペット材料を含むことができる。同様に、再生人工芝材料に対して、再生カーペット材料は、当該技術分野で知られている任意のカーペット材料を含むことができる。一部の態様では、再生芝およびカーペット材料は、消費者廃棄物材料、産業廃棄物材料、またはこれらの組み合わせを含む。なおもさらなる態様では、再生カーペット材料は、上記に開示された任意の材料を含むことができる。再生カーペット材料の任意の構成要素が使用されてもよく、例えば、これらに限定はされないが、表面層、接着剤層、プレコート層、裏打ち層、2次裏打ち層、下敷き、緩衝材、充填剤材料、またはスクリムを使用して、複合混合物を形成することができることが理解される。
【0108】
なおもさらなる態様では、複合混合物を形成するために使用される結合剤は、当技術分野で知られている任意の結合剤とすることができる。なおもさらなる態様では、結合剤は、本明細書に開示された低溶融繊維を含むことができる。なおもさらなる態様では、結合剤は、低溶融粉末を含むことができる。なおもさらなる態様では、結合剤は、二成分繊維を含むことができる。
【0109】
他の態様では、複合混合物を複合ウェブに形成する工程は、当技術分野で知られている任意の方法を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、工程は、従来のエアレイイング、クロスラッピング、カーディング、ニードルパンチング、もしくは熱成形技術、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。
【0110】
なおもさらなる態様では、工程c)で形成された複合不織布パッドは、表面および対向する裏面を有する。またその他の態様では、本明細書に開示される方法は、スクリム材料を追加する工程を含む。このような態様では、工程c)の後、補強スクリムは、複合不織布パッドの表面または裏面のうちの少なくとも1つに接着される。なおもその他の態様では、補強スクリムは、工程c)の間に接着される。こうした態様では、補強スクリムは、結合剤の熱硬化と同時に、表面または裏面のうちの少なくとも1つに接着される。
【0111】
スクリム材料は、当該技術分野で知られている任意の材料を含むことができることが理解される。一部の態様では、スクリムは、不織布繊維ガラス、湿式繊維ガラス、不織布熱可塑性織物、織布熱可塑性繊維、またはこれらの組み合わせを含む。特定の態様では、補強スクリムは、上部で浸透性である。なおもさらなる態様では、補強スクリムは、底部で浸透性である。なおもさらなる態様では、補強スクリムは、底部で不浸透性である。またその他の態様では、補強スクリムは、上部で浸透性であり、かつ底部で浸透性である。なおもさらなる態様では、補強スクリムは、上部で浸透性であり、かつ底部で不浸透性である。補強スクリムが底部で不浸透性である態様では、開示されたパッドは、横方向の排水を有するパッドとして動作することができる。なおもさらなる態様では、ポリエチレン押出成形シートをパッドの底部に適用して、パッドを密封することができる。またその他の態様では、任意の他のフィルムまたは不浸透性スプレーコートを、パッドの底部に適用することができる。
【0112】
なおもさらなる態様では、本明細書に開示される方法は、上述のような厚さおよび幅を有する不織布パッドを含むパッドを提供する。なおもさらなる態様では、本明細書に開示される方法は、約1lbs/ft3、約2lbs/ft3、約3lbs/ft3、約4lbs/ft3、約5lbs/ft3、約6lbs/ft3、約7lbs/ft3、約8lbs/ft3、約9lbs/ft3、約10lbs/ft3、約11lbs/ft3、約12lbs/ft3、約13lbs/ft3、約14lbs/ft3、約15lbs/ft3、約16lbs/ft3、約17lbs/ft3、約18lbs/ft3、約19lbs/ft3、約20lbs/ft3、約21lbs/ft3、約22lbs/ft3、約23lbs/ft3、約24lbs/ft3、約25lbs/ft3、約26lbs/ft3、約27lbs/ft3、約28lbs/ft3、および約29lbs/ft3の例示的な値を含む、約0.5~約30lbs/ft3の密度を有する、パッドを提供する。またその他の態様では、パッドは、任意の2つの前述の値の間の密度値を有することができる。例えば、パッドは、約2lbs/ft3~約30lbs/ft3、または10lbs/ft3~約20lbs/ft3.の範囲の密度値を有することができる。本明細書に開示される方法は、本明細書に記載されるような様々な密度の領域または部分を有することができるパッドを提供することがさらに理解される。なおもさらなる態様では、パッドは、当業者によって予め決められた任意の体積にさらに圧縮され得る。特定の態様では、パッドは、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%に圧縮され得る。特定の態様では、パッドは、カレンダー化または当技術分野で知られている任意の他の方法を介してさらに圧縮されて、材料の密度および剛性を高めることができる。
【0113】
なおもさらなる態様では、本明細書に開示される方法は、芝システムの構成要素としてパッドが存在するときに、結果として得られる芝システムが、上記に開示されるようなGmaxおよびHIC値を示すことができるパッドを提供する。
【0114】
なおもさらなる態様では、本発明のパッドを製造する方法は、複合不織布パッドに複数のチャネルを形成する工程をさらに含み、ここで、複数のチャネルは、表面から対向する裏面まで延在している。こうした態様では、複数のチャネルの各々は、表面に第1の外周と、反対側の裏面に第2の外周と、を有し、ここで、第1および第2の外周は、チャネルの直径を画定し、複数のチャネルの各チャネルは、不織布パッドの長さに沿って離間している。このようなチャネルは、当技術分野で知られている任意の方法によって製造され得る。特定の態様においては、チャネルの作成に使用される方法は、レーザー切断、超音波キャッティング、ウォータージェット切断、染料カレー加工、刻印ベルトによるエンボス加工、CNC(コンピュータ数値制御)ルーティング、ドリル加工、スパイク加工などを含むことができる。
【0115】
特定の態様では、複数のチャネルは、断面が円形であり得るか、または楕円形、卵形、多角形、星形などを含むがこれらに限定されない、他の様々な断面形状のうちのいずれかを有し得る。特定の態様では、複数のチャネルの各々は、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、10mm、約11mm、約12mm、約13mm、および約14mmの例示的な値を含む、約1mm~約15mmの直径を有することができる。複数のチャネルの各々は、前述の任意の値の間の任意の直径を有することができることがさらに理解される。
【0116】
またその他の態様では、ショック吸収パッド内に存在する複数のチャネルは、1m2のパッドに基づく約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、および約19%の例示的な値を含む、1m2のパッドに基づく約1%~約20%のパーセント開放面積を有する。
【0117】
開示された方法によって形成されるパッドは、流体流のいくつかの上記の開示された値に適応することができる垂直および/または水平方向の排水を有することができることが理解される。
【0118】
特定の態様では、方法は、不織布パッドの裏面にポリマーフィルムを接着する工程をさらに含む。一部の態様では、本明細書に開示されるポリマーフィルムは、流体バリアである。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、防湿フィルムである。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、流体不浸透性である。なおもさらなる態様では、ポリマーフィルムは、実質的に不浸透性である。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、半浸透性材料である。特定の態様では、ポリマーフィルムは、気体および/または流体に対して不浸透性または実質的に不浸透性である。1つの態様では、ポリマーフィルムは、水性流体に対して不浸透性(または実質的に不浸透性)である。別の態様では、ポリマーフィルムは、非水性流体に対して不浸透性(または実質的に不浸透性)である。さらなる例示的な態様では、ポリマーフィルムは、水、ヒトもしくはペットの体液、食品液、食品加工液、雨、または雪に対して不浸透性(または実質的に不浸透性)である。
【0119】
またその他の態様では、本明細書に開示されるポリマーフィルムは、任意のポリマーフィルムまたは上記に開示された防湿フィルムとすることができる。特定の態様においては、本明細書に開示されるポリマーフィルムは、押出成形フィルムである。またその他の態様においては、本明細書に開示されるポリマーフィルムは、インフレーションフィルムである。またさらなる態様では、ポリマーフィルムは、キャストフィルムである。なおもさらなる態様では、ポリマーフィルムは、操作されたフィルムである。本明細書で使用される場合「操作されたフィルム」という用語は、同じまたは異なるポリマーおよびコポリマーを含むポリマーフィルムを指し、ここで、フィルムは、望ましい特性を確実にするために様々な技術によって形成される。一部の態様では、操作されたフィルムは、強化フィルムである。一部の態様では、限定するものではないが、操作された強化フィルムは、同一または異なるポリマーまたはコポリマーの複数の層を含むことができる。他の態様では、操作されたフィルムは、ポリエステルの層で挟まれたポリエチレンフィルムの層を含むことができる。またさらなる態様では、操作されたフィルムは、ポリエチレンおよびポリプロピレンの層、またはポリエチレンおよび耐薬品性エチレンビニルアルコール(EVOH)コポリマーの層を含むことができる。特定の態様においては、現在の開示で使用されている操作されたフィルムは、Raven Industriesから購入することができる。
【0120】
一部の態様では、ポリマーフィルムは、連続的である。他の態様では、ポリマーフィルムは、穿孔またはピンホールを実質的に有しない。またその他の態様では、ポリマーフィルムは、連続的であり、かつ穿孔を実質的に有しない。
【0121】
なおもさらなる態様では、裏面上の複数のチャネルの第2の外周は、パッドの裏面に取り付けられたポリマーフィルムに対して開いている。こうした態様では、ポリマーフィルムは、複数のチャネルによって運ばれる流体の横方向の排水のための平面を提供する。またその他の態様では、ポリマーフィルムを含む開示されたパッドは、上記で説明されたような自由流動性横方向排水システムを提供することができる。
【0122】
またさらなる態様では、本明細書に開示される方法は、対向する第1および第2の側面縁を含む複合不織布パッドを含むパッドを提供し、方法は、複数の側面縁を輪郭化して、縁係止構造を画定することをさらに含む。開示されたパッドを設置して、任意の選択された配向に複数の隣接するショック吸収パッドを提供することができる。複数の隣接するショック吸収パッドの各々は、対向する表面と裏面との間に延在する複数の側縁を含む不織布パッドであって、複数の側縁が縁係止構造を画定する、不織布パッドを含む。係止構造は、当技術分野で知られており、かつ本明細書で定義される任意の構造を任意に含まれ得ることが理解される。
【0123】
なおもさらなる態様では、本明細書に開示される方法は、当技術分野で知られている任意の形態で提供され得るパッドを提供する。一部の態様では、不織布パッドは、連続した長さを有し、ロール製品状に巻かれている。そのような態様では、ロールは、設置場所で展開される。その他の態様では、不織布パッドは、スラブ形態で提供され得る。こうした態様では、パッドは、連結設置で存在する複数の隣接するショックパッドを形成する。なおもさらなる態様では、本明細書に開示される不織布パッドの表面および対向する裏面は、実質的に水平である。
【0124】
本明細書に開示されるようなリサイクルされたショックパッドの製造のための例示的なプロセスは、
図3a~
図3eに段階的に示されている。示されるように、ポリウレタンコーティングを含む産業廃棄物芝のスクラップが収集され(
図3a)、細断される(
図3b)。細断されたスクラップが、さらに電力分離され(
図3c)、エアレイラインに供給されて(
図3d)、本発明のショック吸収パッド(
図3e)を形成する。
【0125】
一部の態様では、本明細書に開示される方法によって形成された不織布パッドは、屋内人工芝の下敷きとして使用されてもよいことが理解される。なおもさらなる態様では、本明細書に開示されるパッドは、屋内人工芝、屋外人工芝、またはこれらの組み合わせの下敷きとして使用され得る。またその他の態様では、本明細書に開示されるパッドは、サッカー、フットボール、野球、ホッケー、ラクロス、ジムフロア、またはラグビー場の建設に有用であり得る。本明細書に開示されるパッドは、第3世代または第4世代の製品を製造するためにリサイクル可能であることが理解される。実際に、本明細書に開示されるパッドは、複数のリサイクルサイクルを受け得ることがさらに理解される。当業者であれば容易に理解するであろうように、開示されたパッドのそのような多様性は、これらの高いクレイドル・トゥ・クレイドル(C2C)スコアにより、これらのパッドを産業での使用にとって非常に魅力的にする。C2C(クレイドル・トゥ・クレイドル)スコアの例示的な計算を表1および表2に示す。
【表1】
【表2】
【0126】
本明細書に記載される本発明の態様のいずれかに関連して、本方法は任意選択的に、消毒工程を含むことができる。当業者であれば理解するであろうように、再生芝材料中の不純物の存在は、健康および安全性の目的で再生材料を消毒する必要性を求める場合がある。その目的のために、再生芝材料は、本明細書に記載の方法で使用する前に再生カーペット材料を消毒すること、あるいはパッドの形成後に再生カーペット材料を消毒することを含む、パッドの製造中の任意の時点での消毒工程にかけることができる。
【実施例】
【0127】
以下の実施例は、当業者に、本明細書で特許請求される化合物、組成物、物品、デバイス、および/または方法がどのように製造および評価されるかについての完全な開示および説明を提供するために提示され、本発明の純粋な例示を意図するものであり、発明者らが自身の発明とみなす範囲を限定することを意図するものではない。数値(例えば、量、温度など)に関して正確さを確保するための努力がなされてきたが、いくつかのエラーおよび偏差を考慮する必要がある。特記のない限り、部品は重量による部品であり、温度は℃または周囲温度であり、圧力は大気圧またはその付近である。
【0128】
実施例1
表3に示すように、比較のショックパッド(A-I)および本発明のショックパッド(J)の様々な試料を試験した。パッドを芝システムに組み込んだ場合のショックパッドの性能を表4に示す。
【0129】
本発明のパッドJは、面繊維、裏打ち材料、およびポリウレタン裏側結合剤層からなる産業廃棄物の芝廃物で構成されている。試料は、最初に1つのシリンダーEXCELで、次に3つのシリンダーのCADETTEで芝を開放することによって準備された。2つの二成分繊維は、4.4グラム(9,000mの繊維あたりのグラムでの個々の繊維の質量)/32mmの繊維と、3.3グラム(9,000mの繊維あたりのグラムでの個々の繊維の質量)/32mmの繊維で混合され(50/50)、次に、水平オープナーおよびEXELの1つのシリンダーで事前に開放した。EXELおよびCADETTEは、両方とも回転シリンダーで構成されている。回転シリンダーの周囲は、鋸歯に似た金属歯を備えた金属スパイクまたはカードワイヤーで覆われている。繊維は一定の速度で回転ドラムに導入され、ドラムの露出した鋭い先端の機械的作用で、物品/繊維を引き裂き、同じ動作で繊維を混合する。この動作により、繊維製品から複数の繊維が作成される。圧縮されていない出力物品の密度は、通常、入力物品よりもはるかに低くなる。開放繊維は、一緒につや消しされていないが、未開放繊維と比較して、配向されておらず、「ふわふわした状態」になっている繊維であることが理解される。
【表3】
【表4】
【0130】
次の工程では、85重量%の量の開放した芝を、15%の開放済みの二成分混合物と混合し、次に、1つのEXELシリンダーで再び開放し、約3,800gsmでエアレイドした。製品を、2つのスクリム間で145℃のオーブン内に入れた。
【0131】
本発明の方法によって調製されたリサイクルパッドは、圧縮/回復特性、圧縮抵抗、寸法安定性などのような追加の物理的特性を定義するためにさらに試験された。
【0132】
本発明のパッド(リサイクルパッドJ)の圧縮/回復特性は、表5および
図4(回復ライン402、圧縮ライン404)に示されており、一方で、本発明のパッドの圧縮抵抗は、表6に反映されている。
【表5】
【表6】
【0133】
本発明のパッドはまた、その寸法安定性を決定するために試験された。その結果を表7に示す。
【表7】
【0134】
本開示の態様に従って調製された例示的な本発明のパッドの厚さ均一性を、ASTM D1777規格に従って測定し、その結果を表8に示す。
【表8】
【0135】
実施例2
本発明の態様に従って調製された本発明のパッドKの水圧透過率(水平方向の排水)は、表9に示す条件下でASTM D4716規格に従って測定された。水圧透過率の結果を表10に示す。
【表9】
【表10】
【0136】
本発明の態様に従って調製された本発明のパッドLの浸透性(垂直方向の排水)は、BS EN 1216:2003規格に従って、シングルリング浸透計およびEN12616で要求される水温補正係数を使用して測定された。その結果を表11に示す。
【表11】
【0137】
本開示の態様に従って調製された本発明のパッドMを含む芝システムの性能を試験し、その結果を表12に示す。
【表12】
【0138】
本発明のパッドの性能をさらに試験するために、表13に示す組成に従って9つの異なるパッドを、調製し、芝および充填剤材料をまた含む芝システムに組み込んだ。
【表13】
【0139】
【0140】
図5~
図14は、それぞれP1、P2、およびP4~P9のパッド組成で構成される芝からの野球ボールの跳ね返りを示している。ボールの跳ね返りは、20~50MPHの速度で45度の角度で野球ボールのショットから測定された。本発明のパッドを含む芝からの野球ボールの跳ね返りを、他の市販の芝からの野球ボールの跳ね返り(トライアル1およびトライアル2)と比較した。
図13は、光沢のないP9組成物(トライアルP9’)で構成される芝からの野球ボールの跳ね返りを示しており、一方で、
図14は、光沢のあるP9組成物(トライアルP9’’)で構成される芝からの野球ボールの跳ね返りを示している。特定の態様においては、本明細書で使用される場合、「光沢のない(dull)」および「光沢のある(shiny)」という用語は、パッドの一方の側と他方の側の外観を指す。これらの2つの組成物は、どちら側が上向きに取り付けられているか(「グラス」)に応じて異なる方法で試験することができることが理解される。外観の変化は、製品が形成されてオーブンで圧縮された後、赤外線(IR)加熱によって製品に余分な熱を加えることによって達成され得る。これらの組成物を達成する他の方法は、例えば、限定されないが、ホットローラーまたは炎で焼くことによって行うことができる。
【0141】
図15~
図21は、スパイダーチャートに要約されているように、パッドP1、P2、およびP4~P9をそれぞれ含む完全に設置された芝の性能結果を示している。スパイダーチャートは、同じポイントから始まる軸上に表される3つ以上の量的変数の2次元チャートの形式で、多変量データをグラフィカルに表示するために使用される。チャートは、半径と呼ばれる一連の等角度のスポークで構成され、各スポークは、変数のうちの1つを表す(例えば、02-はG-max値を表し、04-は回転けん引を表し、06-は剪断ベーンを表し、08-はエネルギー回復を表し、10-は垂直方向の変形を表し、12-は力の減少を表し、および14-はHICを表す)。各スポークのデータ長は、すべてのデータポイントにわたる変数の最大の大きさに対するデータポイントの変数の大きさに比例する。
【0142】
本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、本発明において様々な修正および変形を行うことができることは当業者には明らかであろう。本発明の他の実施形態は、本明細書に開示される本発明の仕様および実施を考慮することにより当業者には明らかであろう。本明細書および実施例は、例示としてのみ考慮され、本発明の真の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。