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特許7526754経路設定プロトコルを選択するためのシステムと方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】経路設定プロトコルを選択するためのシステムと方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 40/26 20090101AFI20240725BHJP
   H04W 4/46 20180101ALI20240725BHJP
   H04W 84/18 20090101ALN20240725BHJP
【FI】
H04W40/26
H04W4/46
H04W84/18
【請求項の数】 17
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022060459
(22)【出願日】2022-03-31
(65)【公開番号】P2022159235
(43)【公開日】2022-10-17
【審査請求日】2024-02-07
(31)【優先権主張番号】17/219,014
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(72)【発明者】
【氏名】杉本 晋悟
(72)【発明者】
【氏名】河上 修
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-053998(JP,A)
【文献】特開2007-306547(JP,A)
【文献】特開2019-062295(JP,A)
【文献】国際公開第2020/208388(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/208387(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0274093(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッシュネットワークシステムであって、
車両の電子制御ユニットまたはリモート電子制御ユニットを備え、前記電子制御ユニットは、
メッシュネットワークの複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定し、
前記複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定し、
前記第1動作状態と前記第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択し、
前記第1動作状態が非静止動作状態を備えていること、および、前記第1動作状態と前記第2動作状態とが共通ではない動作状態を備えていることに応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記動的経路設定プロトコルを選択し、
前記第1動作状態が静止動作状態を備えていること、前記第1動作状態と前記第2動作状態とが共通な動作状態を備えていること、またはその両者に応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記静的経路設定プロトコルを選択する、
ように構成されている、メッシュネットワークシステム。
【請求項2】
前記電子制御ユニットは更に、前記第1動作状態が、前記第1車両は前記第2車両により追尾されている、または前記第1車両は前記第2車両を追尾していることを更に示すときは、前記第1動作状態と前記第2動作状態は前記共通動作状態を備えていると決定するように構成されている、請求項1のメッシュネットワークシステム。
【請求項3】
前記電子制御ユニットは更に、車両の速度、動きの履歴またはパターン、車両の近接性、走行の経路、またはそれらの組み合わせの少なくとも1つに基づいて、前記第1動作状態は、前記第1車両が前記第2車両により追尾されている、または、前記第1車両は前記第2車両を追尾していることを更に示していると決定するように構成されている、請求項2のメッシュネットワークシステム。
【請求項4】
前記電子制御ユニットに通信可能に結合されている車両センサを更に備え、
前記車両センサは、前記第1動作状態を識別するように構成されている、請求項1のメッシュネットワークシステム。
【請求項5】
前記車両センサは、速度センサ、モーションセンサ、または近接センサの少なくとも1つを備えている、請求項4のメッシュネットワークシステム。
【請求項6】
前記第1動作状態は、静止動作状態または非静止動作状態の少なくとも1つから選択される、請求項4のメッシュネットワークシステム。
【請求項7】
前記第1動作状態または前記第2動作状態が変化したことに応答して、前記電子制御ユニットは更に、前記所望される経路設定プロトコルを変更するかどうかを決定するように構成されている、請求項1のメッシュネットワークシステム。
【請求項8】
前記電子制御ユニットは更に、少なくとも部分的には、前記所望される経路設定プロトコルに基づいて、前記複数の車両のそれぞれの間の通信に対する経路設定経路を決定するように構成されている、請求項1のメッシュネットワークシステム。
【請求項9】
前記静的経路設定プロトコルは、前記複数の車両それぞれへの経路を識別する経路設定テーブルを定義する、請求項1のメッシュネットワークシステム。
【請求項10】
前記電子制御ユニットは更に、前記複数の車両間の通信に対する1つ以上の無線ネットワークインタフェースを選択するように構成されている、請求項1のメッシュネットワークシステム。
【請求項11】
前記電子制御ユニットは更に、前記第1動作状態と前記第2動作状態の少なくとも1つに基づいて、前記複数の車両間の通信に対する1つ以上の無線ネットワークインタフェースを選択するように構成されている、請求項10のメッシュネットワークシステム。
【請求項12】
メッシュネットワークシステムであって、
車両の演算装置またはリモート演算装置であって、メッシュネットワークの複数の車両と機能的に通信状態である演算処理装置を備え、前記演算処理装置は、
前記複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定し、
前記複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定し、
前記第1動作状態と前記第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択し、
前記第1動作状態が非静止動作状態と決定されたこと、および、前記第1動作状態と前記第2動作状態とが共通ではない動作状態を備えていることに応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記動的経路設定プロトコルを選択し、
前記第1動作状態が静止動作状態と決定されたこと、前記第1動作状態と前記第2動作状態とが共通な動作状態を備えていること、またはその両者に応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記静的経路設定プロトコルを選択する、
ように構成されている、メッシュネットワークシステム。
【請求項13】
前記演算処理装置は、前記第1車両と前記第2車両が類似の速度と、類似の動きの履歴またはパターンを有し、互いの近接度が全体的に安定しており、または、類似の動きまたは走行の経路を追尾しているときは、前記第1動作状態と前記第2動作状態とが前記共通な動作状態であると決定する、請求項12のメッシュネットワークシステム。
【請求項14】
前記演算処理装置は更に、速度センサ、モーションセンサ、近接センサ、全地球測位システム、またはそれらの組み合わせの少なくとも1つからの入力に基づいて、前記第1動作状態を決定するように構成されている、請求項12のメッシュネットワークシステム。
【請求項15】
方法であって、
車両の演算装置またはリモート演算処理装置により、メッシュネットワークの複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定することと、
前記複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定することと、
前記第1動作状態と前記第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択し、
前記第1動作状態が非静止動作状態を備えていること、および、前記第1動作状態と前記第2動作状態とが共通ではない動作状態を備えていることに応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記動的経路設定プロトコルを選択し、
前記第1動作状態が静止動作状態を備えていること、前記第1動作状態と前記第2動作状態とが共通な動作状態を備えていること、またはその両者に応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記静的経路設定プロトコルを選択する
ことを備えている、方法。
【請求項16】
前記第1動作状態と前記第2動作状態とが前記共通な動作状態であるかどうかを、車両の速度、車両の動きの履歴またはパターン、前記第1車両の前記第2車両への近接度、または、前記第1車両が前記第2車両を追尾しているか、または、前記第1車両は前記第2車両により追尾されているかに基づいて決定することを更に備えている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1動作状態または前記第2動作状態が変更されたことに応答して、前記所望される経路設定プロトコルを変更するかどうかを決定すること備えている、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は全体的に、車両間のメッシュネットワークに関し、より具体的には、本開示は、車両の動作状態に基づいて、メッシュネットワークのノード間の通信に対するネットワーク経路設定プロトコルの選択のためのシステムと方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
車両、インターネット、および他のデータソース間の通信機能は、車両に対して絶えず増大している必要条件である。通信機能は、センサ情報などのような情報を車両が共有することを可能にし、システム最新情報、ナビゲーション情報などの受信と送信を可能にする。例えば、車両が最新情報を要求すると、車両はインターネットに接続して、サーバなどのようなインターネットに基づくデータソースから最新情報を受信する。追加的に、車両は、一般的には車車間通信(V2V)と称されている、ピアツーピアネットワークを確立するように構成できる。これらのネットワークは、車両の互いの近接度、および/または、信号の強度に基づいて確立できる。しかし、ネットワーク接続は、車両が速度を変え、または走行方向を変えるなどすると一過性になり得る。より一過性でないネットワーク接続を確立する能力なしでは、膨大な量のファイルから構成される可能性のある車両間のエッジ演算処理または最新情報の共有などのような動作の効果性は、接続が周期的に変化するので十分に利用できない可能性がある。
【0003】
従って、より効率的で、信頼性があり、または、向上されたメッシュネットワークに対する需要がある。
【発明の概要】
【0004】
1つの実施形態においては、メッシュネットワークシステムは電子制御ユニットを含んでいる。電子制御ユニットは、メッシュネットワークの複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定するように構成されている。電子制御ユニットは更に、複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定するように構成されている。電子制御ユニットは更に、第1動作状態と第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択するように構成されている。
【0005】
1つの実施形態においては、メッシュネットワークシステムは、メッシュネットワークの複数の車両と機能的に通信状態にある演算処理装置を含んでいる。演算処理装置は、複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定するように構成されている。演算処理装置は更に、複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定するように構成されている。演算処理装置は更に、第1動作状態と第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択するように構成されている。
【0006】
他の実施形態においては、方法は、演算処理装置により、メッシュネットワークの複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定することを含んでいる。方法は更に、複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定することを含むことができる。方法は更に、第1動作状態と第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択することを含むことができる。
【0007】
ここにおいて記述されている実施形態により提供されるこれらの、および追加的特徴は、図面と連携して下記の詳細な記述を考慮することにより、より完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図面において記述されている実施形態は本質的に例示的であり、請求項により定義される主題を制限することは意図されていない。例としての実施形態の下記の詳細な記述は、同様な構造は同様な参照番号で示されている下記の図面と連携して読むことにより理解できる。
【0009】
図1】ここにおいて示され記述されている1以上の実施形態に係る、車両とメッシュネットワークを含んでいるメッシュネットワークシステムの例としての実施形態を示している。
【0010】
図2】ここにおいて示され記述されている1以上の実施形態に係る、車両の構成要素を図示している。
【0011】
図3】ここにおいて示され記述されている1以上の実施形態に係る、メッシュネットワークシステムに対する所望されるネットワークインタフェースを選択するためのメッシュネットワークシステムの例としての実施形態を示している。
【0012】
図4】ここにおいて示され記述されている1以上の実施形態に係る、動的経路設定プロトコルを適用するメッシュネットワークシステムの例としての実施形態を示している。
【0013】
図5】ここにおいて示され記述されている1以上の実施形態に係る、静的経路設定プロトコルを適用するメッシュネットワークシステムの例としての実施形態を示している。
【0014】
図6】ここにおいて示され記述されている1以上の実施形態に係る、メッシュネットワークシステムに対する所望される経路設定プロトコルを選択するための例としての方法のフローチャートを示している。
【0015】
図7】ここにおいて示され記述されている1以上の実施形態に係る、メッシュネットワークシステムに対する所望される経路設定プロトコルを選択するための例としての方法のフローチャートを示している。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここにおいて開示されている実施形態は、メッシュネットワークの車両ノード間の通信に対するネットワーク経路設定プロトコルを選択するためのシステムと方法に関する。メッシュネットワークは、メッシュネットワークの車両間での、情報の共有、エッジ演算処理、ワイドエリアネットワークへのアクセスなどを促進できる。ここにおいて記述されている実施形態は、車両の動作状態などに基づいて、メッシュネットワークに対する経路設定プロトコルを選択できるシステムと方法に向けられている。例においては、車両が、静止し、閾値速度未満(例えば、交通量が多いときなどのような)の動作状態を有するとき、または、車両が1台以上の他の車両を追尾している、または1台以上の他の車両に追尾されていることを示すときは、メッシュネットワークシステムは、静的経路設定プロトコルを選択できる。逆に、車両が、静止しておらず、閾値速度を超える動作状態を有するとき、または、車両が1台以上の他の車両を追尾していない、または1台以上の他の車両に追尾されていないことを示すときは、メッシュネットワークシステムは、動的経路設定プロトコルを選択できる。
【0017】
ここで、類似の番号は類似の構造を指している図面、特には図1を見ると、道路に沿って同じ方向に走行している第1車両102、第2車両104、および第3車両106などのような車両を備えているノードを含むメッシュネットワークシステム100の例としての実施形態が示されている。実施形態においては、類似の速度、進路、近接性、目的地などを有して走行していると決定された2台以上の車両を識別でき、それらの通信ユニットを介してメッシュネットワークシステム100においてグループ化できる。通信ユニットは、1つ以上のネットワークインタフェース、テレマチックスユニット(電話とコンピュータを組み合わせたユニット)などを備えることができる。例えば、通信ユニットは、異なるアクセスプロトコル、異なる二重化方式を介して、異なる周波数帯などにおいて通信するためのネットワークインタフェースを含むことができる。そのようなネットワークインタフェースは、Wi-Fi、x次世代セルラー技術(例えば、2G、3G、4G、5Gなど)、WCDMA(登録商標)、LTE、LTEアドバンスト、ZigBee(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、WiMAX(登録商標)、UMTS、符号分割多元接続(CDMA)、C-V2X、グローバル移動通信システム(GSM)などを含むことができる。
【0018】
第1車両102、第2車両104、および第3車両106は、一般的に、互いに所定の距離内である線形編成、または他の編成などのような適切な構成において走行できるということに言及しておく。幾つかの実施形態においては、メッシュネットワークシステム100の車両は、道路上で他の車両から離れることができ、または、所定の距離だけ離れていることができるが、依然として類似の速度、進路、近接性、目的地などを有して走行している。異なる数の、および異なるタイプの車両をメッシュネットワークシステム100が利用でき、または、メッシュネットワークシステム100が備えることができるということにも更に言及しておく。
【0019】
第1車両102、第2車両104、および第3車両106は、メッシュネットワークシステム100を形成するために通信可能にリンクできる。メッシュネットワークシステム100は、車両ID(例えば、通信ユニットID番号、IPアドレス、または、第1車両102、第2車両104、および第3車両106に関する他の情報)を含んでいる経路設定テーブルを含むことができる。第1車両102、第2車両104、および第3車両106の1台以上の演算処理装置(例えば、電子制御ユニットなど)、または、リモート演算処理装置は、そのメモリ(例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ)において経路設定テーブルを格納できる。更に、演算処理装置は、車両の互いの距離、目的地、速度、走行経路などに基づいて、メッシュネットワークシステム100に含めるべきメンバー車両を更に決定できる。これらのパラメータは、速度と進路情報に依存することができ、または互いに独立であることができる。
【0020】
メッシュネットワークシステム100はエッジ演算処理環境において動作でき、利用可能なリソースを有している第1車両102、第2車両104、および第3車両106の電子制御ユニットにより、ナビゲーション、自律環境検出と解析などのようなタスクを実行できる。例えば、第1車両102は、第2車両104と第3車両106よりも高度化された演算処理能力を有する電子制御ユニットを有することができ、それにより、第1車両102には、高度化された演算処理リソースを必要とする動作を課すことができる。第2車両104は、それらの走行関係に関して優位な、またはより良好に位置付けられているセンサパッケージを含むことができる。従って、それらのセンサパッケージは、メッシュネットワークシステム100において、第1車両102と第3車両106のセンサパッケージ以上に利用できる。他の例として、第3車両106は、メッシュネットワークシステム100における第1車両102と第2車両104が必要とするデータまたはシステム最新情報を有することができる。従って、第1車両102、第2車両104、および第3車両106のそれぞれが、遅く、コストが掛かる可能性のあるセルラー接続を確立して、独立してタスクを実行する代わり、メッシュネットワークシステム100における第1車両102、第2車両104、および第3車両106は、WiFiなどのようなネットワークインタフェースを通して、データを互いに送受信できる。これは、ワイドエリアネットワークを介して接続されている中央サーバとは反対に、車両が最新情報の追加的ソースとして動作できるので、ダウンロード時間を削減し、システム最新情報の配信を向上することができる。
【0021】
ここにおいて記述されている実施形態においては、メッシュネットワークシステム100の車両は、車両の演算処理装置、またはリモート演算処理装置によりマスタノード車両として識別できる。このマスタノード車両は、処理または演算処理リソース、高度化テレマチックスシステムなどのような車両の能力に基づいて、マスタノード車両の指定を受け取ることができる。この車両はまたこの指定を、その車両が有することができ、他の車両が必要とする情報に基づいて受け取ることができる。マスタノード車両は、インターネットなどのようなワイドエリアネットワーク(WAN)にアクセスするために他の車両が接続するアクセスポイントとして動作できる。例えば、幾つかの車両は、ブルートゥース(登録商標)またはWiFiなどのような近距離通信インタフェースのみしか装備していないことがある。これらの車両は、長距離インタフェースシステム(例えば、4G LTE、5Gなど)を有している通信ユニットを装備しているマスタノード車両を通して送信することにより、WAN目的地にアクセスできる。メッシュネットワークシステム100内の第1車両102、第2車両104、第3車両106、または他の車両はそれぞれ、車両のそれぞれへの、および車両のそれぞれからの通信の経路設定を行うように構成されている複数のネットワークインタフェースを含むことができる。ネットワークインタフェースは、無線測定スコアに基づいて、通信に対して選択できる。
【0022】
ここで図2を参照すると、センサリソースと演算処理装置を含んでいる第1車両102の部分の例としての図が示されている。メッシュネットワークシステム100内の他の車両は、センサリソース、テレマチックスリソースなどの、同じ、類似の、または、異なるセットを装備できるということに言及しておく。少なくとも幾つかの実施形態においては、第1車両102は、プロセッサ132と非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134を備えている電子制御ユニット130、ナビゲーションユニット140(例えば、全地球測位システム(GPS)、コンパスなど)、車両センサ150(例えば、車両速度センサ、モーションセンサ、近接センサなど)、および通信ユニット170を含むことができる。第1車両102のこれらの、および他の構成要素は、通信バス120を介して互いに通信可能に接続できる。
【0023】
通信バス120は、例えば、導体ワイヤ、導体トレース、光導波路などのような、信号を送信できる任意の媒体から形成できる。通信バス120はまた、電磁放射と、それらの対応する電磁波が通過する空間も参照できる。更に、通信バス120は、信号を送信できる媒体の組み合わせから形成できる。1つの実施形態においては、通信バス120は、電気データ信号の、プロセッサ、メモリ、センサ、入力装置、出力装置、および通信装置などの構成要素への送信を許可するように協働する、導体トレース、導体ワイヤ、コネクタ、およびバスの組み合わせを備えている。追加的に、「信号」という用語は、DC、AC,正弦波、三角波、矩形波、振動などのような、媒体を通して伝わることができる波形(例えば、電気的、光学的、磁気的、機械的、または電磁的)を意味しているということに言及しておく。ここにおいて使用されているように、「通信可能に結合されている」という用語は、結合された構成要素が、例えば、導体媒体を介しての電気信号、空中を介しての電磁信号、光導波路を介しての光信号などのような信号を交換できるということ意味している。
【0024】
電子制御ユニット130は、プロセッサ132と非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134を備えている任意の装置、または構成要素の任意の組み合わせであることができる。プロセッサ132は、非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134に格納されている機械読み取り可能命令を実行できる任意の装置であることができる。従って、プロセッサ132は、電気コントローラ、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、または任意の他の演算処理装置であることができる。プロセッサ132は、通信バス120により、第1車両102の他の構成要素に通信可能に結合されている。従って、通信バス120は、任意の数のプロセッサ132を互いに通信可能に結合でき、通信バス120に結合された構成要素が、分散型演算処理環境において動作することを可能にする。具体的には、構成要素のそれぞれは、データを送ることができ、および/または、受信できるノードとして動作できる。プロセッサ132は、単一のプロセッサ、複数のプロセッサ、またはプロセッサのシステムを備えることができるということに更に言及しておく。
【0025】
非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、または、機械読み取り可能命令がプロセッサ132によりアクセスでき、プロセッサ132により実行できるように機械読み取り可能命令を格納できる任意の非一時的メモリ装置を備えることができる。機械読み取り可能命令セットは、例えば、プロセッサ132により直接実行できるマシン言語、または、アセンブリ言語、オブジェクト指向プログラミング(OOP)、スクリプト言語、マイクロコードなどのような、機械読み取り可能命令にコンパイルまたはアセンブルでき、非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134に格納できる、任意の世代(例えば、1GL、2GL、3GL、4GL、または5GL)の任意のプログラミング言語で記述されているロジックまたはアルゴリズムを備えることができる。代替的に、機械読み取り可能命令セットは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)構成、または特定用途向け集積回路(ASIC)、またはそれらの等価物の何れかを介して実現されるロジックなどのような、ハードウェア記述言語(HDL)において記述できる。従って、ここにおいて記述されている機能は、任意の従来のコンピュータプログラミング言語において、予めプログラムされたハードウェア要素として、または、ハードウェアとソフトウェア構成要素の組み合わせとして実現できる。非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134は1つ以上の装置、メモリモジュールなどを含むことができるということに言及しておく。
【0026】
更に図2を参照すると、GPS装置、電子コンパスなどのようなナビゲーションユニット140は通信バス120に結合でき、第1車両102の電子制御ユニット130に通信可能に結合できる。ナビゲーションユニット140は、1つ以上のGPS衛星から1つ以上のGPS信号を受信することにより、第1車両102の位置を示す位置情報、および/または、進路情報を生成できる。ナビゲーションユニット140は、例えば、電子コンパスに基づいて進路情報を生成するように構成できる。通信バス120を介して電子制御ユニット130に通信で送られたGPS信号は、米国海洋電子機器協会(National Marine Electronics Association (NMEA))メッセージ、緯度と経度データセット、道路の住所、位置データベースに基づく既知の位置の名前などを備えている位置情報を含むことができる。追加的に、ナビゲーションユニット140は、位置を示す出力を生成できる任意の他のシステムと交換可能である。例えば、セルラー信号に基づいて位置を提供する局所測位システム、および、1つ以上の無線信号アンテナから受信した無線信号により、位置を三角測量できる、電波塔または無線信号検出装置と交換可能である。
【0027】
第1車両102はまた、通信バス120に結合され、電子制御ユニット130に通信可能に結合されている車両センサ150を含むことができる。車両センサ150は、車両の速度、動き、他の車両への近接度などを示す信号を生成するための任意のセンサまたはセンサのシステムであることができる。例えば、制限はないが、車両センサ150は、第1車両102のエンジンのシャフトまたはドライブシャフトの回転速度を示す信号を生成できるタコメータであることができる。車両センサ150により生成された信号は、電子制御ユニット130に通信で送ることができ、車両速度値に変換できる。車両速度値は、第1車両102の速度を示している。幾つかの実施形態においては、車両センサ150は、光アイソレータが嵌め込まれたディスクセンサ、ホール効果センサ、ドップラレーダーなどを備えている。幾つかの実施形態においては、車両センサ150は、第1車両102の速度を決定するための、GPSからのデータを備えることができる。車両センサ150は、電子制御ユニット130が、第1車両102がいつ加速し、定常速度を維持し、速度を落とし、または停止するかを決定できるように提供できる。例えば、車両センサ150は、交通状況に変化のために、または車両が方向を変える前に車両102が減速したことを示す信号を電子制御ユニット130に提供できる。車両センサ150は、点火(例えば、オン/オフ)、ギヤ(例えば、アイドリング、運転ギヤ)、速度、交通ステータスおよび位置、走行制御のオン/オフ、他の車両の追尾、追尾されている車両のステータスなどの状態含む1つ以上のファクタに基づいて、車両の動作状態(例えば、車両は走行しているか、または走行していないか)などのような車両の状態を決定できるということに言及しておく。
【0028】
電子制御ユニット130は、速度、走行または進路の方向、位置、将来のまたは予想される位置、最終目的地、車両間の近接度または距離(例えば、約1609.34m(1マイル)、約1207.00m(3/4マイル)、約804.67m(1/2マイル)、約402.33m(1/4マイル)、約1524.00m(5,000フィート)、約1219.20m(4,000フィート)、約914.40m(3,000フィート)、約609.60m(2,000フィート)、約457.20m(1,500フィート)、約457.20m(1,000フィート)、約152.40m(500フィート)、または約76.20m(250フィート))などの走行パラメータを、車両センサ150および/またはナビゲーションユニット140から受信した1つ以上の信号にもとづいて決定できる。幾つかの実施形態においては、電子制御ユニット130は、車両センサ150および/またはナビゲーションユニット140からの1つ以上の信号から導出または受信した走行パラメータに基づいて、メッシュネットワークに含まれるべき車両を選択する。例えば、電子制御ユニット130(例えば、ネットワーク経路設定選択構成要素172を介して)、および/または、演算処理装置192(図3参照)(電子制御ユニットまたは抽象層を介して)は、(i)車両の速度の比較および(ii)車両の進路の比較に基づいて、1台以上の車両を含むメッシュネットワークに対して車両を識別し、および/または、そのメッシュネットワークを生成する。1つの例として、演算処理装置192および/または電子制御ユニット130は、互いの所定の速度閾値以下の速度で走行し、互いの所定の進路閾値以下の進路を有している複数の車両の1台以上の車両を識別する。所定の速度閾値は、約毎時±16km(約10マイル)、約毎時±14km(約9マイル)、約毎時±13km(約8マイル)、約毎時±11km(約7マイル)、約毎時±10km(約6マイル)、約毎時±8.0km(約5マイル)、約毎時±6.4km(約4マイル)、約毎時±4.8km(約3マイル)、約毎時±3.2km(約2マイル)、約毎時±1.6km(約1マイル)、または約毎時±0.8km(約0.5マイル)であってよい。所定の進路閾値は、±10度、±9度、±8度、±7度、±6度、±5度、±4度、±3度、±2度、±1度、±0.5度、または±0.25度あってよい。
【0029】
実施形態によれば、電子制御ユニット130、車両センサ150、および/またはナビゲーションユニット140は、車両センサ150および/またはナビゲーションユニット140から受信した情報に基づいて、車両の動作状態を決定できる。例においては、動作状態は、静止動作状態、非静止動作状態、速度動作状態、速度の範囲の動作状態、閾値に基づく速度での動作状態、運転パターン(例えば、停止と走行の繰り返し、主要幹線道路上での運転など)、他の車両への近接度などを備えることができる。静止動作状態または非静止動作状態などのような動作状態は、点火(例えば、オン/オフ)、ギヤ(例えば、アイドリング、運転ギヤ)、速度、交通ステータスと位置、走行制御オン/オフ、他の車両の追尾、追尾されている車両のステータス、現在の位置、目標または予期される将来の位置または目的地、車両の速度、車両の進路、互いの車両の近接度などの状態を含む1つ以上のファクタに基づいて、車両は走行しているかまたは走行していないかなどのような走行または車両情報を含むことができるということに言及しておく。ここにおいて記述されているように、動作状態は、1つ以上の車両センサ、測位データ、交通に関する(例えば、マップ、または交通サービス)サーバ演算処理装置から受信した情報などにより決定できる。
【0030】
少なくとも幾つかの例においては、電子制御ユニット130は、類似する共通動作状態を有し、互いに所定の範囲内の2台以上の車両を識別できる。共通動作状態は、静止動作状態、非静止動作状態、類似の走行パラメータ(例えば、類似する現在の位置、目標または予期される将来の位置または目的地、車両の速度、車両の進路、互いの車両の近接度などで走行)での非静止状態のすべての車両を含むことができる。
【0031】
非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134は、ネットワーク経路設定選択構成要素172を含むことができ、または、ネットワーク経路設定選択構成要素172と通信状態であることができる。ネットワーク経路設定選択構成要素172はコンピュータ読み取り可能命令(例えば、ネットワーク経路設定選択構成要素ロジック)を含むことができ、この命令はプロセッサ132により実行されるとプロセッサ132に、ここにおいて記述されているネットワーク経路設定選択構成要素172の機能を提供させる。ネットワーク経路設定選択構成要素172は、1つ以上の装置(例えば、1つ以上の電子制御ユニット)、リモート装置(例えば、サーバ、リモート演算処理装置)などの中に配置でき、または、それらが備えることができるということに更に言及しておく。実施形態は、車両がネットワーク経路設定選択構成要素172を備えていることを示すことができるが、サーバ、リモート演算処理装置などはネットワーク経路設定選択構成要素172を備えることができるということに言及しておく。ネットワーク経路設定選択構成要素172は、メッシュネットワークシステム100を確立し、メッシュネットワークシステム100を修正し、または、メッシュネットワークシステム100内の通信の経路設定をするための経路設定プロトコルを選択するように構成できる。
【0032】
実施形態においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、メッシュネットワークシステム100内の通信の経路設定をするための複数の利用可能な経路設定プロトコルから所望される経路設定プロトコルを選択できる。少なくとも幾つかの実施形態によれば、図4と5において更に詳細に記述されるように、複数の経路設定プロトコルは、動的経路設定プロトコルと静的経路設定プロトコルを含むことができる。ネットワーク経路設定選択構成要素172は、1台以上の車両の少なくとも1つの動作状態に基づいて所望される経路設定プロトコルを選択できる。例えば、第1車両の第1動作状態が非静止動作状態である場合、ネットワーク経路設定選択構成要素172は動的経路設定プロトコルを選択できる。他の例においては、第1車両102の第1動作状態が静止動作状態、または、第1車両102の第1動作状態が、第2車両104の第2動作状態または、第3車両106の第3動作状態の1つ以上と共通動作状態である場合、ネットワーク経路設定選択構成要素172は静的経路設定プロトコルを選択できる。
【0033】
他の例として、メッシュネットワーク内の複数の車両が静止動作状態または共通動作状態において走行してるときは、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、所望される経路設定プロトコルとして静的経路設定プロトコルを選択できる。車両の1台以上が範囲を超えて静止動作状態でなくなった場合、または共通動作状態内ではなくなった場合、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、その1台以上の車両に対しては動的経路設定プロトコルに切り替えることができ、一方、複数の車両の何れの車両も、静的経路設定プロトコルに維持しておくことができる。幾つかの実施形態においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、もはや通信をしない2つのメッシュネットワークを作成でき、またはハイブリッドネットワークを作成できる。他の実施形態においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172はスイッチタイマを適用できる。車両の1台以上が静止動作状態でなくなり、または、共通動作状態内ではなくなった場合、ネットワーク経路設定選択構成要素172はスイッチタイマを開始する。静止動作状態でなくなり、または、共通動作状態内ではなくなった車両の1台以上が、所与の時間期間内に静止動作状態にならない、または、共通動作状態に戻らない場合、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、その車両の1台以上に対して動的経路設定プロトコルを適用できる。しかし、その車両の1台以上が、スイッチタイマが満了する前に共通動作状態または静止状態に戻ると、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、静的経路設定プロトコルに留まることを決定できる。幾つかの実施形態においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、車両の幾つかに対する、またはすべての車両に対する経路設定テーブルを更新できる。例えば、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、動作状態を変更した車両の1台以上への通信またはそこからの通信に対する経路設定経路を更新できる。
【0034】
ネットワーク経路設定選択構成要素172は、車両間の通信に対するネットワークインタフェース(例えば、LTE、x次世代セルラー、DSRC、V2X、C-V2Xなどのような)を選択できるということに言及しておく。ここにおいて記述されているように、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、車両の動作状態、無線測定値などに基づいてネットワークインタフェースを選択できる。
【0035】
ここで図4を見てみると、動的経路設定プロトコルを適用しているメッシュネットワークシステム400がある。動的経路設定プロトコルは、オンデマンド経路設定(RM-AODV)プロトコルと称することができる。メッシュネットワークシステム400は、車両410、420、430、および440を含んでいる。動的経路設定プロトコルにおいては、車両430などのような開始車両は、車両420と440などのような車両ノードの近傍を通して、車両410などのような目的車両に届くまでデータを送り、そして、最善の経路を決定するために、目的車両から開始車両に応答が送り返される。車両410、420、430、および440のそれぞれは、要求が送られると、前方および後方の経路で更新できる。引き続いて、そのときの最善経路を使用することにより、開始元ノードと目的ノードとの間でより大きなデータの通信が起こることができる。しかし、動的経路設定プロトコルは、通信を開始するために時間を必要とする。そのため、更なる通信のために、ノード間の最善経路を決定するために時間が初期に必要となる。従って、動的経路設定プロトコルは、車両の相対的位置が頻繁に変化し得るので、走行しているノード(例えば、非静止動作状態の車両)に対しては好適であり得る。
【0036】
ここで図2を参照して図5を見てみると、静的経路設定プロトコルを適用しているメッシュネットワークシステム500がある。静的経路設定プロトコルはメッシュネットワークシステム500に対する経路設定テーブルを含むことができ、経路設定テーブルは、ノードまたは車両がメッシュネットワークに追加、またはメッシュネットワークから除去されるときに確立される。車両が他の車両と通信したいと所望するときに、動的経路設定プロトコルにより要求される遅延なしに車両間の通信が起こることが可能なように、ネットワーク経路設定選択構成要素172は通信に先立って、車両410、420、430、および440のそれぞれに対する経路設定テーブルを確立できる。例においては、車両430が車両410にデータまたはサービスを要求する場合、経路設定テーブルは、車両430が、車両420と440などのような近傍の車両を通して通信するための経路を識別できる。車両430はこの例においては開始元または要求する車両であってよく、車両430は、経路設定テーブルに基づいて確立されたノードの経路を通して通信する。これは、車両が静止しているとき、または、車両間の相対的距離/位置が変化していないときは好適であり得る。車両が相対的位置を動くとき、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、新しい経路設定テーブルまたは更新された経路設定テーブルを決定する必要がある可能性がある。逆に、車両が静止動作状態、または共通動作状態のときは(例えば、交通渋滞におけるように、互いに相対的に一定の方法で動くとき、主要幹線道路上で長い時間期間の間互いに追尾しているときなど)、静的経路設定プロトコルが好適であり得る。
【0037】
実施形態によれば、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、ノード間の通信に対する通信経路(例えば、ノード順など)とネットワークインタフェースを決定できる。例においては、車両430などのようなノードは、送出ノードに接続されているそれぞれとの交換において無線測定値を送ることができる。通信時間などのような無線測定値は、ネットワークインタフェース接続の品質を計量する。そして車両430は、通信ユニット170(例えば、図2)を介して、メッシュネットワークシステム400内の各ノードに要求パケットを送ることができる。各中継ノードまたは中継電子制御ユニット(例えば、車両410、420、440など)は、それら自身のネットワーク経路設定選択構成要素172を介して、累積無線測定値を決定できるように、今後の無線リンクに対する無線測定の値を、要求パケットにおける無線測定の値に加えることができる。例においては、各中継ノードは、最も短い通信時間などのような最も小さな無線測定値を有する、通信ユニット170の利用可能なネットワークインタフェースのネットワークインタフェースを選択できる。そして、中継ノードは、通信ユニット170を介して、要求パケットを次の中継ノードに送信できる。これは、目的ノードが要求パケットを受信するまで繰り返すことができる。そして、目的ノードは、自身のネットワーク経路設定選択構成要素172を介して、通信に対する経路とネットワークインタフェースを決定できる。そして、目的ノードは、各中継ノードに、選択された経路と選択されたネットワークインタフェースを通知できる応答パケットを送信できる。ここにおいて識別されているように、ネットワーク経路設定選択構成要素172はそのため、如何なる1つのネットワークインタフェースに対して付勢することなく、ノード間の通信に対する最も低い無線測定値の、ノード間のネットワークインタフェースを選択できる。
【0038】
幾つかの実施形態においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、ネットワークインタフェースの選択のために、環境ファクタを選択的に利用するように構成できる。環境ファクタの利用は、ユーザ設定(例えば、環境ファクタを利用するかどうかのユーザ選択)に基づいて決定でき、利用されるように構成でき、または、利用されないように構成できるということに言及しておく。例えば、メッシュネットワークシステム100は、それぞれの間の距離、位置、および信号安定性/強度などのような環境ファクタにおいて変化する走行しているノード(例えば、車両410、420、430、440)を含んでいるので、各ノード間の各タイプのネットワークインタフェース装置(例えば、Wi-Fi、LTE、5G、C-V2X)に対する無線測定値を変える可能性がある。
【0039】
少なくとも幾つかの実施形態においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、誘発事象に応答して、無線測定スコアの計算と、所望されるネットワークインタフェースの選択を繰り返すことができる。例えば、誘発事象は、経路設定プロトコルの変更、時間の経過(例えば、間隔、定期的など)、車両の動作状態における変化(例えば、始動、停止、速度の変更など)、ノードの除去または追加、環境ファクタに対する変更などを含むことができる。ネットワーク経路設定選択構成要素172は、車両の動作、環境ファクタ、ノードの除去または追加などに基づいて間隔の長さを変更できるということに更に言及しておく。例えば、車両センサ150(ここにおいて、より詳細に記述されているように)が、車両は静止状態であり、そして所定の速度または加速度で走行を開始したと決定した場合、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、無線測定スコアの計算とネットワークインタフェースの選択を繰り返すことができる。繰り返しは、ネットワークインタフェースに対して異なる重みを適用できるということに言及しておく。
【0040】
例においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、時間間隔の満了時に、無線測定スコアの計算とネットワークインタフェースの選択を繰り返すことができる。例えば、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、t時間単位(例えば、30秒、5分など)毎に無線測定スコアを計算でき、ネットワークインタフェースを選択できる。幾つかの実施形態においては、車両の動作状態に基づいて異なる間隔を選択できる。例えば、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、車両(例えば、車両410、420、430、440など)が走行している、および/または、所定の速度に一致する、またはそれを超える速度で走行しているときの時間間隔と比較したときに、延長された時間間隔(例えば、5分、30分、1時間などのような)であることができる静止時間間隔を利用できる。他の例においては、車両410が走行している、および/または、閾値速度に一定する、または、それを超える速度で走行している場合、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、相対的に短い間隔(例えば、10秒、20秒、1分など)である非静止時間間隔を適用できる。他の例においては、車両410が、車両420、430、および440と相対的に一定の構成で走行している(例えば、互いからの所定の距離内に留まり、類似の速度で走行しているなど)場合、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、車両が高速で、および/または、一定でない構成で走行しているときよりも長い時間間隔を利用できる。ネットワーク経路設定選択構成要素172は、環境ファクタ、動作状態、干渉などに基づいて、時間間隔を選択でき、および/または、時間間隔を計算できるということに言及しておく。更に、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、時間間隔を決定するために重み付きアルゴリズムを適用できる。他の間隔と閾値を利用できるということに言及しておく。更に、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、閾値の時間量を超える(例えば、タイムアウト)送信に応答して、メッシュネットワークシステム100内の車両間の近接度または距離に基づいて間隔を調整できる。
【0041】
再び図2を参照すると、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、車両に対する複数のネットワークインタフェースのそれぞれに対する無線測定スコアを計算するための時間間隔を選択でき、ここにおいて、時間間隔は、少なくとも部分的には、車両の動作状態に基づいている。ネットワーク経路設定選択構成要素172は、少なくとも時間間隔において、下記の、2台以上の車両の第1車両に対する複数のネットワークインタフェースのそれぞれに対する無線測定スコアを計算すること、無線測定スコアに基づいて、1つ以上のネットワークインタフェースから所望されるネットワークインタフェースを選択すること、通信ユニット170に、開始元車両から中継車両および/または目的車両に要求パケットを送信するように指示すること、および、通信ユニット170を介して、通信に対する最終経路とネットワークインタフェースタイプを受信することを繰り返すことができる。電子制御ユニット(例えば、電子制御ユニット130)は要求パケットを受信でき、無線測定スコアを計算すること、および、要求パケットを他の中継ノードまたは目的ノードに送ることを繰り返すことができるということに更に言及しておく。
【0042】
例においては、無線測定スコアCは、重み付けファクタ「O」、フレーム「B」に対するビットサイズ、データレート「r」(例えば、Mbit/秒)、およびフレームエラー率「ef」の関数であることができる。重み付けファクタOは、動作状態に従って重み付けできるネットワークインタフェースのオーバヘッドを備えることができる。そのため、重み付けファクタOは、動作状態に基づいて動的に計算または決定できる。他の態様においては、フレームBに対するビットサイズは、8192などのような静的値(例えば、各ネットワークインタフェースに対して同じ)であることができる。データレートrとフレームエラー率efは動的であることができる(例えば、無線ネットワークインタフェース、チップセット/ファームウェア、または、通信ユニット170の他の構成要素、環境ファクタなどに依存して変化できる)。つまり、幾つかのネットワークインタフェース装置は、ノードの位置、他のノードへの距離、環境ファクタ(例えば、天候)、他の無線信号からの干渉、アンテナタイプ(例えば、指向性アンテナ、全方位アンテナなど)、車両の動作などに依存して、他よりも良好に作動する。例として、LTEおよび/またはDSRCは一般的に、ドップラ効果に対する強靭性のために、WiFiよりは走行中に,
より信頼性のある通信を提供する。例えば、下記の等式1は、ネットワークインタフェースに対する重み付けされた無線測定スコアを決定するために利用できる。
【数1】
【0043】
ネットワーク経路設定選択構成要素172は、等式1に従って、各利用可能なネットワークインタフェースに対する無線測定スコアを計算でき、メッシュネットワークシステム100内の第1車両102と他の車両との間の通信に対する所望される無線測定スコア(例えば、最良、最適、最も低いなど)を有するネットワークインタフェースを選択できる。ネットワーク経路設定選択構成要素172は、ここで記述されているように、および、この開示のどこかの箇所で記述されているように、動作状態に基づいて、各無線ネットワークに対する重み付けファクタOを選択できる。例においては、車両102が、停止している、または走行していない動作状態を有していると決定された場合、第1ネットワークインタフェース、または、ネットワークインタフェースのセットに対する重み付けファクタO(例えば、Wi-Fiネットワークインタフェースに対するWi-Fi無線測定スコア)は、第2ネットワークインタフェースまたはネットワークインタフェースの第2セットの値(例えば、DSRCネットワークインタフェースに対するDSRC無線測定スコア、セルラーネットワークインタフェースに対するセルラー無線測定スコアなど)に関して小さい値に設定できる。低い重み付けファクタOを選択すると、無線測定値を、経路設定のための第1ネットワークインタフェースまたはネットワークインタフェースのセットを選択するように付勢する。他の態様においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、第2ネットワークインタフェースまたはネットワークインタフェースの第2セットに対してより高い重み付けファクタOを選択でき、これもまた選択を、経路設定のための第1ネットワークインタフェースまたはネットワークインタフェースのセットに付勢する可能性がある。
【0044】
例として、静止動作状態のときは、第1ネットワークインタフェース(例えば、Wi-Fi)に対する重み付けファクタOは、約1,000と700との間などであることができる。1つの実施形態においては、重み付けファクタOは800であってよい。走行しているとき、非静止動作状態のとき、または、閾値以上の速度で走行しているときは、重み付けファクタOは、約2,000などのような、1,000と3,000との間であってよい。DSRC、LTEなどのような他のネットワークに対する重み付けファクタOは、静止動作状態のとき、非静止動作状態のとき、または他の動作状態のときは、約800などのような、1,000と700との間であってよい。重み付けファクタOは、ネットワークインタフェースに対して他の値を備えることができ、他の動作状態などに基づいて重み付けできるということに言及しておく。
【0045】
実施形態においては、ネットワーク経路設定選択構成要素172は、動作状態、経路設定経路、時間間隔、動作状態に対する重みを決定し、動作状態分類を調整するために(例えば、パターンを決定、速度閾値を調整するなど)、人工知能、統計モデル、または、他のプロセスおよび/またはアルゴリズムを利用できる。例えば、動作状態は、無線測定ベクトルにマップでき、動作状態と無線測定ベクトルが同じクラスに属するという信頼性にマップできる。入力属性ベクトルx=(x1、x2、x3、x4、xn)はf(x)=信頼性(クラス)にマップできる。そのような分類は、選択される行動またはネットワークインタフェースを推定するために、確率および/または統計に基づく(例えば、解析環境ファクタ、第1車両102または他の車両の動作状態を考慮するなど)解析を採用できる。種々の実施形態においては、システムと方法は、例えば、ナイーブベイズ、ベイジアンネットワーク、デシジョンツリー、ニューラルネットワーク、ファジーロジックモデル、および、独立性の異なるパターンを提供する確率分類モデルを含む、他の有向および無向モデル分類アプローチを利用できる。分類はまた、ネットワークインタフェースの選択のためのプライオリティのモデルを開発するために利用される統計的回帰も含むことができる。
【0046】
通信ユニット170は、目標ネットワーク経路設定プロトコルと選択されたネットワークインタフェースに従って他の車両(例えば、第2車両104、第3車両106など)と通信するための車車間通信装置を含むことができる。通信ユニット170は通信バス120に結合でき、電子制御ユニット130に通信可能に結合できる。通信ユニット170は、ネットワーク180とデータの送信および/または受信を実行できる任意の装置、または、通信ユニット170を装備している他の車両(例えば、第2車両104、第3車両)と直接データの送信および/または受信を実行できる任意の装置であることができる。従って、通信ユニット170は、ネットワークインタフェースまたはプロトコルに従って、任意の有線または無線通信を送る、および/または、受信するための通信トランシーバを含むことができる。例えば、通信ユニット170は、アンテナ、モデム、LANポート、Wi-Fiカード、WiMaxカード、移動体通信ハードウェア、近距離通信ハードウェア、衛星通信ハードウェア、および/または、他のネットワークおよび/または装置と通信するための任意の有線または無線ハードウェアを含むことができる。1つの実施形態においては、通信ユニット170は、ブルートゥース(登録商標)無線通信プロトコルに従って動作するように構成されているハードウェアを含むことができる。他の実施形態においては、通信ユニット170は、ブルートゥース(登録商標)通信をネットワーク180および/または他の装置に送るための、およびそこからブルートゥース(登録商標)通信を受信するためのブルートゥース(登録商標)送出/受信モジュールを含むことができる。
【0047】
図1と2を参照して、ここで図3を参照すると、メッシュネットワークシステム100内の車両と通信するためのシステム300の例としての実施形態が示されている。幾つかの実施形態においては、第1車両102、第2車両104、および第3車両106間の通信は互いに直接であることができる。つまり、第1車両102は、第2車両104および/または第3車両106と直接通信でき、第2車両104は、第1車両102および/または第3車両106と直接通信でき、そして、第3車両106は、第1車両102および/または第2車両104と直接通信できる。幾つかの実施形態においては、第1車両102、第2車両104、および/または第3車両106は、ネットワーク180を通して互いに通信できる。更に幾つかの実施形態においては、第1車両102、第2車両104、および/または第3車両106は、1つ以上の演算処理装置192および/またはサーバ193と通信できる。
【0048】
ネットワーク180は、1つ以上のコンピュータネットワーク(例えば、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、またはワイドエリアネットワーク)、セルラーネットワーク、衛星ネットワーク、および/または全地球測位システム、およびそれらの組み合わせを含むことができる。従って、第1車両102、第2車両104、および第3車両106と、演算処理装置192および/またはサーバ193は、有線または無線技術を介して、ワイドエリアネットワークを介して、ローカルエリアネットワークを介して、パーソナルエリアネットワークを介して、セルラーネットワークを介して、衛星ネットワークを介してなど、ネットワーク180を通して互いに通信可能に結合できる。適切なローカルエリアネットワークとしては、有線イーサネット、および/または、例えば、Wi-Fiなどのような無線技術を含むことができる。適切なパーソナルエリアネットワークとしては、例えば、IrDA、ブルートゥース(登録商標)、ワイヤレスUSB、Z-Wave、ZigBee(登録商標)、および/または、他の近距離通信プロトコルなどのような無線技術を含むことができる。適切なパーソナルエリアネットワークとしては同様に、例えば、USBとFireWire(登録商標)などのような有線コンピュータバスを含むことができる。適切なセルラーネットワークとしては、制限されないが、LTE、WiMAX(登録商標)、UMTS、CDMA、C-2X、およびGSMなどのような技術が含まれる。
【0049】
特に、図3は、電子制御ユニット130Aと通信ユニット170Aを有している第1車両102、電子制御ユニット130Bと通信ユニット170Bを有している第2車両104、および、電子制御ユニット130Cと通信ユニット170Cを有している第3車両106を示している。ここにおいてより詳細に記述されているように、車両のそれぞれ、例えば、第1車両102、第2車両104、および第3車両106は互いの範囲内であるときは、互いにそれらの速度、進路、位置、目的地情報などを共有でき、または、演算処理装置192を共有できる。
【0050】
演算処理装置192は、ディスプレイ192a、処理ユニット192b、および入力装置192cを含むことができ、それらは互いに通信可能に一緒に結合できる。処理ユニット192bは、プロセッサ、入/出力ハードウェア、ネットワークインタフェースハードウェア、データ格納装置、およびメモリ構成要素を含むことができる。サーバ193は演算処理装置192と類似の構成を有することができるが、データ格納装置およびアプリケーションサポート装置としてより厳密に動作するように構成されている。
【0051】
プロセッサは、命令を受信して(データ格納構成要素および/またはメモリ構成要素からなどのように)実行するように構成されている任意の処理構成要素を含むことができる。命令は、データ格納構成要素および/またはメモリ構成要素に格納されている機械読み取り可能命令セットの形状であることができる。入/出力ハードウェアは、モニタ、キーボード、マウス、プリンタ、カメラ、マイクロフォン、スピーカ、および/または、データを受信、送出、および/または提示するための他の装置を含むことができる。ネットワークインタフェースハードウェアは、モデム、LANポート、Wi-Fiカード、WiMaxカード、移動体通信ハードウェア、および/または、他のネットワークおよび/または装置と通信するための他のハードウェアなどのような、任意の有線または無線ネットワーキングハードウェアを含むことができる。
【0052】
データ格納構成要素は、演算処理装置192に局所的に常駐でき、および/または、演算処理装置192から離れることができ、演算処理装置192および/または他の構成要素によるアクセスのために、経路設定テーブル、車両システムに対する最新情報などのようなデータの1つ以上を格納するように構成できるということは理解されるべきである。サーバ193もまた、ネットワーク180を介して、演算処理装置192および/または車両によるアクセスのために、経路設定テーブル、車両システムに対する最新情報などのようなデータの1つ以上を格納するように構成できるということは理解されるであろう。
【0053】
そして、演算処理装置192および/または電子制御ユニット130は、ここにおいては走行パラメータとも称される速度、進路、位置、および/または目的地情報を使用でき、それにより、車両の走行パラメータ、動作状態などに基づいて、車両間の関係を決定し、メッシュネットワークを形成できる車両を識別できる。演算処理装置192または電子制御ユニット130によりメッシュネットワークが確立されると、マスタノード車両(例えば、第1車両102)は、WAN(例えば、ネットワーク180)を介して演算処理装置192、サーバ193、または他の装置と通信するために、メッシュネットワークシステム100における他の車両(例えば、第2車両104)に対するアクセスポイントとして識別でき利用できる。
【0054】
ここにおいて記述されているように、メッシュネットワークシステム100は、第1車両102、第2車両104、第3車両106、および/または他の車両を含むことができ、各車両はノードとして機能する。更に、それぞれの車両の各通信ユニット170A、170B、170Cは、複数の異なるネットワーク、プロトコルなどに対するネットワークインタフェースを含むことができる。例えば、各通信ユニット170A、170B、170Cは、Wi-Fiネットワーク、IrDA、ブルートゥース(登録商標)、ワイヤレスUSB、Z-Wave、ZigBee(登録商標)、近距離通信(NFC)を介する通信を可能にできる1つ以上のアンテナ(例えば、多数入力/多数出力(MIMO)アンテナなど)を含むことができ、LTE、WiMAX(登録商標)、UMTS、CDMA、C-V2X、GSMインタフェースは、Wi-Fi、x次世代セルラー技術(例えば、2G、3G、4G、5Gなど)、WCDMA(登録商標)、LTEアドバンストなどを含むことができる。電子制御ユニット130A、130B、130C(図3参照)および/または演算処理装置192、またはサーバ193は、車両の動作状態を決定し、経路設定プロトコルを選択し、車両間、または1つ以上のネットワーク上での通信ユニット170A、170B、170C間の通信に対する無線測定値を計算するなどをするように構成できる。
【0055】
図3は更に、電子制御ユニット130Aと通信ユニット170Aを有している第1車両102、電子制御ユニット130Bと通信ユニット170Bを有している第2車両104、および、電子制御ユニット130Cと通信ユニット170Cを有している第3車両106を示している。ここにおいて記述されている実施形態においては、電子制御ユニットは、初期要求を送信する開始元電子制御ユニット(例えば、開始または開始元ノード)、要求を受信し、他の中継ノードまたは目的ノードに送信する中継電子制御ユニット(例えば、中継ノード)、または、要求の目的地である目的電子制御ユニット(例えば、目的ノード)として機能できる。ここにおいてより詳細に記述されているように、車両、例えば、第1車両102、第2車両104、および第3車両106のそれぞれは、互いの範囲のときは、互いにそれらの速度、進路、位置、目的地情報などを共有でき、または演算処理装置192を共有できる。
【0056】
演算処理装置192は、ディスプレイ192a、処理ユニット192b、および入力装置192cを含むことができ、それぞれは通信可能に一緒に結合できる。処理ユニット192bは、プロセッサ、入/出力ハードウェア、ネットワークインタフェースハードウェア、データ格納装置、およびメモリを含むことができる。
【0057】
ここにおいて記述されている主題を考慮すると、種々の実施形態に関連することができる方法は、図6と7のフローチャートを参照するとより良好に理解できる。方法は一連のブロックとして示され、記述されているが、関連する方法またはプロセスは、ブロックの順序には制限されないということに言及しておく。幾つかのブロックと対応する動作は、他のブロックと異なる順序で起こることができ、または他のブロックと同時に起こることができるということに更に言及しておく。更に、異なるブロックまたは動作は、これ以降に記述される方法を実現するために利用できる。種々の動作は、メッシュネットワークシステム、またはその構成要素、例えば、演算処理装置192および/または電子制御ユニット130(例えば、図2~3)などにより完了できる。
【0058】
図6は、メッシュネットワークシステムに対する経路設定プロトコルを選択するための例としての方法のフローチャート600を示している。図6に示されているフローチャート600は、非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134に格納され、電子制御ユニット130のプロセッサ132、または、演算処理装置192の処理ユニット192bにより実行される機械読み取り可能命令セットの表現である。図6におけるフローチャート600のプロセスは、車両がメッシュネットワークに属していることを確認するために、種々の時間において実行でき、および断続的(例えば、毎分、5分毎など)に繰り返すことができる。
【0059】
ブロック602において、メッシュネットワークシステムは(例えば、演算処理装置192および/または電子制御ユニット130を介して)、動作状態(例えば、静止、非静止、動きパターン、近接状態など)などのような車両ステータスを受信できる。例においては、車両センサ(例えば、車両センサ150)および/またはナビゲーションユニット(例えば、ナビゲーションユニット140)は、点火オン/オフ状態、走行制御オン/オフ状態、交通ステータス、現在の位置、他の車両追尾スタータスなどのような車両ステータスを示す信号を提供できる。実施形態においては、動作状態は、点火オン/オフ状態、走行制御オン/オフ状態、交通ステータス、現在の位置、他の車両追尾スタータスなどの1つ以上に基づいて決定できる。
【0060】
ブロック604において、メッシュネットワークシステムは、車両ステータスに基づいてメッシュネットワーキング経路設定モードを決定できる。例えば、動作状態が車両点火はオンである、速度は閾値速度を超えている(例えば、非静止、毎時約18km(10マイル)超えているなど)、および、他の車両を追尾していない(例えば、共通動作状態を含んでいない)ことを示す場合、メッシュネットワークシステムは、ブロック608において動的経路設定プロトコルを選択すると決定できる。他方、動作状態が車両は静止動作状態(例えば、点火はオフ、速度はゼロなどのような)であり、低速の動き(例えば、閾値速度未満)を示している動作状態であり、および/または、車両は、他の車両と共通動作状態(例えば、走行している車両の位置は変化していない)を有しているということを示す場合、メッシュネットワークシステムは、ブロック606において静的経路設定プロトコルを選択すると決定できる。
【0061】
図7は、メッシュネットワークシステムに対する経路設定プロトコルを選択するための例としての方法のフローチャート700を示している。図7において示されているフローチャート700は、非一時的コンピュータ読み取り可能メモリ134に格納され、電子制御ユニット130のプロセッサ132、または演算処理装置192の処理ユニット192bにより実行される機械読み取り可能命令セットの表現である。図7におけるフローチャート700のプロセスは、車両がメッシュネットワークに属していることを確認するために、種々の時間において実行でき、および断続的(例えば、毎分、5分毎など)に繰り返すことができる。
【0062】
ブロック702において、方法はメッシュネットワークを確立できる。例えば、メッシュネットワークシステムは(例えば、演算処理装置192および/または電子制御ユニット130を介して)、2台以上の車両間にメッシュネットワークを確立できる。2台以上の車両の各車両は、複数のネットワークインタフェースを備えている通信ユニットを含んでいる。メッシュネットワークシステムは、位置情報(例えば、車両の現在の位置、目標または予期される将来の位置または車両の目的地、車両の速度、車両の進路、車両の近接度など)などのような車両走行特性に基づいて、メッシュネットワークに含めるべき車両を識別できる。例においては、メッシュネットワークシステムは、車両センサに基づく、2台以上の車両からのデータを受信できる。幾つかの実施形態によれば、メッシュネットワークシステムは、車両走行特性を、リモート演算処理装置、GPSシステムなどから受信できる。幾つかの実施形態においては、メッシュネットワークは、(i)車両の現在の位置の比較と(ii)車両の将来の位置の比較に基づいて、1台以上の車両を含むメッシュネットワークを識別および/または生成する。例えば、類似の現在位置と類似の将来の位置を有している車両は、メッシュネットワークに対して選択できる。類似の現在位置と類似の将来の位置を有している車両は、互いの所定範囲であり、類似の進路と速度などを有している車両であることができる。
【0063】
ブロック704において、方法は、第1車両の第1動作状態を決定できる。実施形態においては、メッシュネットワークシステムは、第1車両の第1動作状態を決定できる。ブロック706において、第2車両に対する第2動作状態を決定する。例えば、メッシュネットワークシステムは、第2車両に対する第2動作状態を決定できる。第1および第2動作状態は、位置情報などのような車両走行特性に基づいて決定または計算できる。少なくとも幾つかの実施形態においては、メッシュネットワークシステムは、車両センサ(例えば、車両センサ150、図2~3)から受信した車両センサ信号に基づいて、動作状態を決定できる。車両センサは、車両の速度、車両の動き、他の車両に対する車両の近接度、またはそれらの組み合わせを示すセンサ信号を生成するように構成できる。現在の動作状態は、静止動作状態、非静止動作状態、速度範囲に基づく動作状態、運転パターン動作状態、または、他の車両への近接動作状態の少なくとも1つなどのような、複数の所定の動作状態から選択できる。少なくとも幾つかの実施形態によれば、動作状態は、類似の動作状態を有している車両のセットに対して識別できる。他の態様においては、動作状態は、人工知能、統計モデル、または、動作状態分類を決定または調整(例えば、パターンを決定、速度閾値を調整など)する他のプロセスおよび/またはアルゴリズムに基づいて決定できる。
【0064】
ブロック708において、方法は、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択できる。例においては、メッシュネットワークシステムは、第1動作状態が非静止動作状態であり、第1動作状態と第2動作状態が、非共通動作状態のときは、所望される経路設定プロトコルとして動的経路設定プロトコルを選択できる。例においては、第1および第2動作状態は、第1車両および第2車両が非類似の速度、不規則な動き、または、互いへの不規則な近接度の履歴またはパターンを有し、または、類似の動き、または走行の経路を追尾していないときは、非共通動作状態である可能性がある。
【0065】
更に、メッシュネットワークシステムは、第1動作状態が静止動作状態のとき、第1動作状態と第2動作状態が共通動作状態のとき、またはその両者のときに、所望される経路設定プロトコルとして静的経路設定プロトコルを選択できる。例においては、第1および第2動作状態は、第1車両と第2車両が類似の速度、類似の動きの履歴またはパターンを有し、または、第1車両と第2車両の互いへの近接度が全体的に安定しているとき、または、類似の動きまたは走行の経路を追尾しているときは、共通動作状態である可能性がある。
【0066】
実施形態においては、メッシュネットワークシステムは、少なくとも部分的には、所望される経路設定プロトコルに基づいて、複数の車両それぞれの間の通信に対する経路設定経路を決定する。静的経路設定プロトコルを適用するときは、経路設定経路は経路設定テーブルにより定義できる。経路設定テーブルは、開始元車両から目的車両への通信に対する経路設定経路を示すことができる。少なくとも1つの例においては、経路設定テーブルは各車両に配布でき、リモート演算処理装置またはサーバなどに格納できる。動的経路設定プロトコルを適用するときは、経路は、現在の位置、動作状態などのような車両の現在の条件で、データを異なる経路設定経路を介して送信できるように決定できる。
【0067】
ここにおいて記述されている機能ブロックおよび/またはフローチャート要素は、機械読み取り可能命令に変換できる。非制限的な例として、機械読み取り可能命令は、(i)構文解析される記述文(例えば、ハイパーマークアップ言語、拡張マークアップ言語などのような)、(ii)アセンブリ言語、(iii)コンパイラによりソースコードから生成されるオブジェクトコード、(iv)インタープリタによる実行のために、任意の適切なプログラミング言語からのシンタックスを使用して記述されたソースコード、(v)ジャストインタイムコンパイラによるコンパイルと実行のためのソースコードなどのような任意のプログラミングプロトコルを使用して記述できる。代替的に、機械読み取り可能命令は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)構成または特定用途向け集積回路(ASIC)またはそれらの等価物の何れかを介して実現されるロジックなどのようなハードウェア記述言語(HDL)で記述できる。従って、ここにおいて記述されている機能は、任意の従来のコンピュータプログラミング言語において、予めプログラムされたハードウェア要素として、または、ハードウェアとソフトウェア構成要素の組み合わせとして実現できる。
【0068】
「実質的に」と「約」という用語は、ここにおいては、任意の量的比較、値、測定、または他の表現に起因するとみなすことができる不確定性の固有の程度を表すために利用できるということに言及しておく。これらの用語はまた、ここにおいては、量的表現が、主題の基本機能における変化という結果になることなく、規定された基準から逸脱してもよい程度を表わすためにも利用できる。
【0069】
従って、記述されている実施形態は、電子制御ユニットおよび/または演算処理装置を含んでいるメッシュネットワークシステムを含んでいる。電子制御ユニットは、メッシュネットワークの複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定するように構成されている。電子制御ユニットは更に、複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定するように構成されている。電子制御ユニットは更に、第1動作状態と第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択するように構成されている。
【0070】
ここにおいて特別な実施形態が例示され記述されてきたが、種々の他の変更と修正が、請求される主題の精神と範囲から逸脱することなく実行できるということは理解されるべきである。更に、請求される主題の種々の態様がここにおいて記述されてきたが、そのような態様は、組み合わせて利用する必要はない。従って、付随する請求項は、請求される主題の範囲内であるそのような変更と修正をすべてカバーすることが意図されている。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
〔態様1〕
メッシュネットワークシステムであって、
電子制御ユニットを備え、前記電子制御ユニットは、
メッシュネットワークの複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定し、
前記複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定し、
前記第1動作状態と前記第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択するように構成されていることを特徴とするメッシュネットワークシステム。
〔態様2〕
前記電子制御ユニットは更に、
前記第1動作状態が非静止動作状態を備えていること、および、前記第1動作状態と前記第2動作状態が非共通動作状態を備えていることに応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記動的経路設定プロトコルを選択し、
前記第1動作状態が静止動作状態を備えていること、前記第1動作状態と前記第2動作状態が共通動作状態を備えていること、またはその両者に応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記静的経路設定プロトコルを選択するように構成されていることを特徴とする態様1のメッシュネットワークシステム。
〔態様3〕
前記電子制御ユニットは更に、前記第1動作状態が、前記第1車両は前記第2車両により追尾されている、または前記第1車両は前記第2車両を追尾していることを更に示すときは、前記第1動作状態と前記第2動作状態は前記共通動作状態を備えていると決定するように構成されていることを特徴とする態様2のメッシュネットワークシステム。
〔態様4〕
前記電子制御ユニットは更に、車両の速度、動きの履歴またはパターン、車両の近接性、走行の経路、またはそれらの組み合わせの少なくとも1つに基づいて、前記第1動作状態は、前記第1車両が前記第2車両により追尾されている、または、前記第1車両は前記第2車両を追尾していることを更に示していると決定するように構成されていることを特徴とする態様3のメッシュネットワークシステム。
〔態様5〕
前記電子制御ユニットに通信可能に結合されている車両センサを更に備え、
前記車両センサは、前記第1動作状態を識別するように構成されていることを特徴とする態様1のメッシュネットワークシステム。
〔態様6〕
前記車両センサは、速度センサ、モーションセンサ、または近接センサの少なくとも1つを備えていることを特徴とする態様5のメッシュネットワークシステム。
〔態様7〕
前記第1動作状態は、静止動作状態または非静止動作状態の少なくとも1つから選択されることを特徴とする態様5のメッシュネットワークシステム。
〔態様8〕
前記第1動作状態または前記第2動作状態が変化したことに前記応答して、前記電子制御ユニットは更に、前記所望される経路設定プロトコルを変更するかどうかを決定するように構成されていることを特徴とする態様1のメッシュネットワークシステム。
〔態様9〕
前記電子制御ユニットは更に、少なくとも部分的には、前記所望される経路設定プロトコルに基づいて、前記複数の車両のそれぞれの間の通信に対する経路設定経路を決定するように構成されていることを特徴とする態様1のメッシュネットワークシステム。
〔態様10〕
前記静的経路設定プロトコルは、前記複数の車両それぞれへの経路を識別する経路設定テーブルを定義することを特徴とする態様1のメッシュネットワークシステム。
〔態様11〕
前記電子制御ユニットは更に、前記複数の車両間の通信に対する1つ以上の無線ネットワークインタフェースを選択するように構成されていることを特徴とする態様1のメッシュネットワークシステム。
〔態様12〕
前記電子制御ユニットは更に、前記第1動作状態と前記第2動作状態の少なくとも1つに基づいて、前記複数の車両間の通信に対する1つ以上の無線ネットワークインタフェースを選択するように構成されていることを特徴とする態様11のメッシュネットワークシステム。
〔態様13〕
メッシュネットワークシステムであって、
ッシュネットワークの複数の車両と機能的に通信状態である演算処理装置を備え、前記演算処理装置は、
前記複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定し、
前記複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定し、
前記第1動作状態と前記第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択するように構成されていることを特徴とするメッシュネットワークシステム。
〔態様14〕
前記演算処理装置は更に、
前記第1動作状態が非静止動作状態と決定されたこと、および、前記第1動作状態と前記第2動作状態が非共通動作状態を備えていることに応答して、前記所望される経路決定プロトコルとして前記動的経路決定プロトコルを選択し、
前記第1動作状態が静止動作状態と決定されたこと、前記第1動作状態と前記第2動作状態が共通動作状態を備えていること、またはその両者に応答して、前記所望される経路決定プロトコルとして前記静的経路決定プロトコルを選択するように構成されていることを特徴とする態様13のメッシュネットワークシステム。
〔態様15〕
前記演算処理装置は、前記第1車両と前記第2車両が類似の速度と、類似の動きの履歴またはパターンを有し、互いの近接度が全体的に安定しており、または、類似の動きまたは走行の経路を追尾しているときは、前記第1動作状態と前記第2動作状態は前記共通動作状態であると決定することを特徴とする態様13のメッシュネットワークシステム。
〔態様16〕
前記演算処理装置は更に、速度センサ、モーションセンサ、近接センサ、全地球測位システム、またはそれらの組み合わせの少なくとも1つからの入力に基づいて、前記第1動作状態を決定するように構成されていることを特徴とする態様13のメッシュネットワークシステム。
〔態様17〕
方法であって、
演算処理装置により、メッシュネットワークの複数の車両の第1車両の第1動作状態を決定することと、
前記複数の車両の第2車両の第2動作状態を決定することと、
前記第1動作状態と前記第2動作状態に基づいて、所望される経路設定プロトコルとして、動的経路設定プロトコルまたは静的経路設定プロトコルを選択することを備えていることを特徴とする方法。
〔態様18〕
前記第1動作状態が非静止動作状態を備えていること、および、前記第1動作状態と前記第2動作状態が非共通動作状態を備えていることに応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記動的経路設定プロトコルを選択することと、
前記第1動作状態が静止動作状態を備えていること、前記第1動作状態と前記第2動作状態が共通動作状態を備えていること、またはその両者に応答して、前記所望される経路設定プロトコルとして前記静的経路設定プロトコルを選択することを更に備えていることを特徴とする態様17の方法。
〔態様19〕
前記第1動作状態と前記第2動作状態が前記共通動作状態であるかどうかを、車両の速度、車両の動きの履歴またはパターン、前記第1車両の前記第2車両への近接度、または、前記第1車両が前記第2車両を追尾しているか、または、前記第1車両は前記第2車両により追尾されているかに基づいて決定することを更に備えていることを特徴とする態様18の方法。
〔態様20〕
前記第1動作状態または前記第2動作状態が変更されたことに応答して、前記所望される経路決定プロトコルを変更するかどうかを決定すること備えている方法17の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7