(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】端末の受信規格
(51)【国際特許分類】
H04B 1/38 20150101AFI20240725BHJP
【FI】
H04B1/38
(21)【出願番号】P 2022175325
(22)【出願日】2022-11-01
【審査請求日】2022-11-01
(32)【優先日】2022-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ユノ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ビョンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ピーターソン,マーカス
(72)【発明者】
【氏名】チョ,イルナム
(72)【発明者】
【氏名】リ,サンウク
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ジンユプ
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0230663(US,A1)
【文献】国際公開第2021/029084(WO,A1)
【文献】特表2020-501385(JP,A)
【文献】Qualcomm Inc,60 GHz UE RX and General requirements [online],3GPP TSG RAN WG4 #101-e,R4-2119105,3GPP,2021年11月01日,pages 1-18,[検索日 2023.11.13], Internet:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_101-e/Docs/R4-2119105.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信を行うUE(user equipment:端末)であって、
送受信機;
プロセッサ;を備えてなり、
前記送受信機は基地局からダウンリンク信号を受信するように構成され、
前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信され、
前記ダウンリンク信号はn263周波数帯域で受信され、
前記UEはパワークラス3 UEであり、
前記送受信機はRF(radio frequency)要件を満たし、
前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含み、
前記REFSENSは-72dBmであり、
前記EIS spherical coverageはCCDF(complementary cumulative distribution function)の50th percentileにおけるEIS値であり、
前記EIS spherical coverageは-60.2dBmである、UE。
【請求項2】
前記UEは8つのアンテナを備える、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記n263周波数帯域は57000MHz以上で71000MHz以下である、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
UE(user equipment)が通信を行う方法であって、
基地局からダウンリンク信号を受信する段階を含んでなり、
前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信され、
前記ダウンリンク信号はn263周波数帯域で受信され、
前記UEはパワークラス3 UEであり、
前記UEはRF(radio frequency)要件を満たし、
前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含み、
前記REFSENSは-72dBmであり、
前記EIS spherical coverageはCCDF(complementary cumulative distribution function)の50th percentileにおけるEIS値であり、
前記EIS spherical coverageは-60.2dBmである、方法。
【請求項5】
前記UEは8つのアンテナを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記n263周波数帯域は57000MHz以上で71000MHz以下である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
移動通信における装置(apparatus)であって、
少なくとも1つのプロセッサ;及び
命令語(instructions)を格納し、前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に(operably)電気的に接続可能な、少なくとも1つのメモリ;を備えてなり、
前記命令語が前記の少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより動作を実行するものであり、
前記動作は、
基地局からダウンリンク信号を受信する段階を含んでなり、
前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信され、
前記ダウンリンク信号はn263の周波数帯域で受信され、
前記装置はパワークラス3 装置であり、
前記
装置はRF(radio frequency)要件を満たし、
前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含み、
前記REFSENSは-72dBmであり、
前記EIS spherical coverageはCCDF(complementary cumulative distribution function)の50th percentileにおけるEIS値であり、
前記EIS spherical coverageは-60.2dBmである、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は移動通信に関する。
〔関連技術〕
本願は、米国特許出願第63/297,807号(出願日:2022年1月10日:DAS:2640)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd generation partnership project:登録商標:以下同じ) LTE(long-term evolution)は高速パケット通信を可能にするための技術である。LTEの目標であるユーザーと事業者のコスト削減、サービス品質の向上、カバレッジの拡張、及びシステム容量の増大のために、多くの方式が提案された。3GPP LTEは、上位レベルの要件として、ビットあたりのコスト削減、サービスの有用性の向上、周波数帯域の柔軟な使用、簡単な構造、オープンインターフェイス、及び端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(international telecommunication union)と3GPPで、NR(New Radio)システムの要件と仕様を開発する作業が開始された。3GPPは、緊急する市場ニーズとITU-R(ITU radio communication sector)IMT(International Mobile Telecommunications)-2020プロセスが提示するより長期的な要件の全てを適時に満たすNRを成功的に標準化するために必要な技術コンポーネントを識別し、開発しなければならない。さらに、NRは、遠い将来にも無線通信のため用いることができる少なくとも100GHzに及ぶ任意のスペクトル帯域を用いることができなければならない。
【0004】
NRは、eMBB(enhanced mobile broadband)、mMTC(massive machine type-communications)、URLLC(ultra-reliable and low latency communications)などを含むすべての配置シナリオ、使用シナリオ、要件を扱う単一の技術フレームワークを対象にする。NRは本質的に順方向互換性がなければならない。
【0005】
FR2(Frequency Range 2:24250MHZ~71000MHz、FR2-1:24250MHz~52600MHz、FR2-2:52600MHz~71000MHz)帯域の内、FR2-2帯域をサポートするハンドヘルド(handheld)端末導入が標準で議論されている。FR2-1帯域の端末と比較して、用いられるアレイアンテナ(array antenna)数とRF素子特性が異なるため、これを考慮して端末RF性能規格を定義しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
FR2-2帯域をサポートするハンドヘルド(handheld)端末のためのRF性能規格が定義されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
FR2-2帯域をサポートするハンドヘルド端末のためのRF性能規格を提案する。
〔本発明の一の態様〕
本発明はその態様として、以下の発明を提案する
〔1〕
通信を行うUE(user equipment:端末)であって、
送受信機;
プロセッサ;を備えてなり、
前記送受信機は基地局からダウンリンク信号を受信し、
前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信され、
前記ダウンリンク信号はn263周波数帯域で受信され、
前記UEはパワークラス3 UEであり、
前記送受信機はRF(radio frequency)要件を満たし、
前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含むUE。
〔2〕
前記REFSENSは-72dBmである、〔1〕に記載のUE。
〔3〕
前記EIS spherical coverageはCCDF(complementary cumulative distribution function)の50th percentileにおけるEIS値であり、
前記EIS spherical coverageは-60.2dBmである、〔1〕に記載のUE。
〔4〕
前記UEは8つのアンテナを備える、〔1〕に記載のUE。
〔5〕
前記n263周波数帯域は57000MHz以上で71000MHz以下である、〔1〕に記載のUE。
〔6〕
UE(user equipment)が通信を行う方法であって、
基地局からダウンリンク信号を受信する段階を含んでなり、
前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信され、
前記ダウンリンク信号はn263周波数帯域で受信され、
前記UEはパワークラス3 UEであり、
前記UEはRF(radio frequency)要件を満たし、
前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含む、方法。
〔7〕
前記REFSENSは-72dBmである、〔6〕に記載の方法。
〔8〕
前記EIS spherical coverageはCCDF(complementary cumulative distribution function)の50th percentileにおけるEIS値であり、
前記EIS spherical coverageは-60.2dBmである、〔6〕に記載の方法。
〔9〕
前記UEは8つのアンテナを含む、〔6〕に記載の方法。
〔10〕
前記n263周波数帯域は57000MHz以上で71000MHz以下である、〔6〕に記載の方法。
〔11〕
移動通信における装置(apparatus)であって、
少なくとも1つのプロセッサ;及び
命令語(instructions)を格納し、前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に(operably)電気的に接続可能な、少なくとも1つのメモリ;を備えてなり、
前記命令語が前記の少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより動作を実行するものであり、
前記動作は、
基地局からダウンリンク信号を受信する段階を含んでなり、
前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信され、
前記ダウンリンク信号はn263の周波数帯域で受信され、
前記UEはパワークラス3 UEであり、
前記UEはRF(radio frequency)要件を満たし、
前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含む、装置。
【発明の効果】
【0008】
明細書は、様々な効果を有することができる。
【0009】
例えば、n263帯域をサポートするハンドヘルド端末に対する標準規格を設けることにより、ネットワークと端末間の通信を保障し、商用化することができる。
【0010】
本明細書の具体的な一例から得られる効果は、前述の効果に制限されない。例えば、関連技術分野の通常の知識を持つ者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解又は誘導できる多様な技術的効果が存在しうる。これにより、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されることなく、本明細書の技術的特徴から理解又は誘導できる多様な効果を含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
【
図2】本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【
図3】本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【
図4】本明細書の実現が適用されるUEの例を示す。
【
図6】FR2-2においてアンテナモジュール配置タイプを示す。
【
図7】FR2-2において1×8のアンテナモジュール配置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の技法、装置、及びシステムは、様々な無線多重接続システムに適用することができる。多重接続システムの例は、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システム、MC-FDMA(multiarrier frequency division multiple access)システムを含む。CDMAはUTRA(Universal terrestrial radio access)またはCDMA2000のような無線技術を介して実現することができる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)、GPRS(general packet radio service)、またはEDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術を介して実現することができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、またはE-UTRA(evelved UTRA)のような無線技術を介して実現することができる。UTRAはUMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project) LTE(long-term evolution)は、E-UTRAを用いたE-UMTS(evolved UMTS)の一部である。3GPP LTEは、ダウンリンク(DL;downlink)でOFDMAを、アップリンク(UL;uplink)でSC-FDMAを使用する。3GPP LTEの進化は、LTE-A(advanced)、LTE-APro、及び/又は5G NR(new radio)を含む。
【0013】
説明の便宜上、本明細書の実現は、主に3GPPベースの無線通信システムに関連して説明される。しかしながら、本明細書の技術的特性はこれに限定されない。例えば、3GPPベースの無線通信システムに対応する移動通信システムに基づいて以下のような詳細な説明が提供されるが、3GPPベースの無線通信システムに限定されない本明細書の態様は他の移動通信システムに適用することができる。
【0014】
本明細書で使用された用語と技術の内、具体的で記述されない用語及び技術については、本明細書以前に発行された無線通信標準文書を参照することができる。
【0015】
本明細書において、「AまたはB(A or B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」または「A及びBのすべて」を意味することができる。言い換えれば、本明細書において、「AまたはB(A or B)」は「A及び/又はB(A and/or B)」と解釈することができる。例えば、本明細書において、「A、BまたはC(A,B or C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B及びCの任意の組み合わせ(any combination of A,B and C)」を意味することができる。
【0016】
本明細書で用いられるスラッシュ(/)またはコンマ(comma)は「及び/又は(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/又はB」を意味し得る。したがって、「A/B」は「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの全て」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、B、またはC」を意味し得る。
【0017】
本明細書において、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」または「AとBの全て」を意味することができる。なお、本明細書において「AまたはBの少なくとも1つ(at least one of A or B)または「A及び/又はBの少なくとも1つ(at least one of A and/or B)」という表現は、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)と同じように解釈することができる。
【0018】
なお、本明細書において「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A,B and C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、又は「A、B及びC任意の全ての組み合わせ(any combination of A,B and C)」を意味することができる。また、「A、BまたはCの少なくとも1つ(at least one of A,B or C)」または「A、B及び/又はCの少なくとも1つ(at least one of A、B and/or C)」は、「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A,B and C)」を意味することができる。
【0019】
さらに、本明細書で用いられる括弧は「例えば(for example)」を意味し得る。具体的に、「制御情報(PDCCH)」と表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたもので有り得る。言い換えれば、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に限定(limit)されず、「PDCCH」が「制御情報」の一例として提案されたもので有り得る。また、「制御情報(すなわち、PDCCH)」と表示された場合でも、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたもので有り得る。
【0020】
本明細書において1つの図面内で別々に説明される技術的特徴は、別々に実現され得、同時に実現されることもある。
【0021】
これに限定されないが、本明細書に開示された様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又は作動フローチャートは、機器間の無線通信及び/又は接続(例えば、5G)が要される様々な分野に適用することができる。
【0022】
以下、本明細書は図面を参照してより詳細に説明される。以下の図面及び/又は説明において同じ参照番号は、異なり表示しない限り、同じであるかまたは対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック、及び/又は機能ブロックを参照することができる。
【0023】
図1は、本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
【0024】
図1に示される5G使用シナリオは単なる例示に過ぎず、本明細書の技術的特徴は
図1に示されていない他の5G使用シナリオに適用され得る。
【0025】
5Gの3つの主な要件カテゴリは、(1)向上されたモバイルブロードバンド(eMBB;enhanced mobile broadband)カテゴリ、(2)巨大マシンタイプ通信(mMTC;massive machine type communication)カテゴリ、及び(3)超高信頼・低遅延通信 (URLLC;ultra-reliable and low latency communications)カテゴリである。
【0026】
図1を参照すると、通信システム1は、無線装置100a~100f、基地局(BS;200)及びネットワーク300を含む。
図1は、通信システム1のネットワークの例として5Gネットワークを説明するが、本明細書の実現は5Gシステムに限定されず、5Gシステムを超えて将来の通信システムに適用することができる。
【0027】
基地局200とネットワーク300は無線装置として実現することができ、特定の無線装置は他の無線装置と関連して基地局/ネットワークノードとして作動することができる。
【0028】
無線装置100a~100fは、無線接続技術(RAT;radio access technology)(例えば、5G NRまたはLTE)を用いて通信を行う装置を示し、通信/無線/5G装置とも言える。無線装置100a~100fは、これに限定されず、ロボット100a、車両100b-1及び100b-2、拡張現実(XR;extended reality)装置100c、携帯用装置100d、家電製品100e、IoT装置100f、及び人工知能(AI;artificial intelligence)装置/サーバ400を含むことができる。例えば、車両には、無線通信機能を有する車両、自律走行車両、及び車両間通信を行うことができる車両が含まれ得る。車両には、無人航空機(UAV;unmanned aerial vehicle)(例えば、ドローン)を含めることができる。XR装置は、AR/VR/混合現実(MR;mixed realty)装置を含むことができ、車両、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブル装置、家電製品、デジタル標識、車両、ロボットなどに装着されたHMD(head-mounted device)、 HUD(head-up display)の形態で実現することができる。ポータブルデバイスは、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチまたはスマートメガネ)、及びコンピュータ(例えばノートブック)を含み得る。家電製品には、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を含めることができる。IoTデバイスにはセンサとスマートメーターを含めることができる。
【0029】
本明細書において、無線装置100a~100fは、ユーザ装備(UE:user equipment)と称することができる。UEは、例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、デジタル放送端末、PDA(personal digital assistant)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーションシステム、スレートPC、タブレットPC、ウルトラブック、車両、自律走行機能車、接続された自動車、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、ピンテック装置(または金融装置)、セキュリティ装置、天気/環境装置、5Gサービス関連装置、または4次産業革命関連装置を含むことができる。
【0030】
例えば、UAVは、人が搭乗しなく無線制御信号によって航行される航空機であり得る。
【0031】
例えば、VR装置は、仮想環境の個体または背景を実現するための装置を含むことができる。例えば、AR装置は、仮想世界の個体または背景を実際の世界の個体または背景に接続して実現した装置を含むことができる。例えば、MR装置は、オブジェクトまたは仮想世界の背景をオブジェクトまたは実世界の背景に併合して実現した装置を含むことができる。例えば、ホログラム装置は、ホログラムと称する2つのレーザ照明が出会ったときに発生する光の干渉現象を利用して、立体情報を記録及び再生して360度立体画像を実現するための装置を含むことができる。
【0032】
例えば、公共安全装置は、ユーザの身体に着用することができる画像中継装置または画像装置を含み得る。
【0033】
例えば、MTC装置とIoT装置は、人間の直接的な介入または操作を必要としない装置であり得る。例えば、MTC装置とIoT装置は、スマートメーター、自動販売機、温度計、スマート電球、ドアロック、または様々なセンサを含むことができる。
【0034】
例えば、医療装置は、病気の診断、処理、緩和、治療または予防の目的で用いられる装置であり得る。例えば、医療装置は、怪我または損傷を診断、処置、緩和または矯正するために用いられる装置であり得る。例えば、医療装置は、構造または機能を検査、交替または修正するために用いられる装置であり得る。例えば、医療装置は、妊娠調整の目的で用いられる装置であり得る。例えば、医療装置は、治療用装置、運転用装置、(体外)診断装置、補聴器または施術用装置を含むことができる。
【0035】
例えば、セキュリティ装置は、発生することができる危険を防止し、安全を維持するために設置された装置であり得る。例えば、セキュリティ装置は、カメラ、閉回路テレビ(CCTV)、レコーダーまたはブラックボックスであり得る。
【0036】
例えば、フィンテック装置は、モバイル決済のような金融サービスを提供することができる装置であり得る。例えば、ピンテック装置は、支払装置またはPOSシステムを含むことができる。
【0037】
例えば、天気/環境装置は、天気/環境をモニタリングするかまたは予測する装置を含むことができる。
【0038】
無線装置100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と接続することができる。無線装置100a~100fにはAI技術を適用することができ、無線装置100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400と接続することができる。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えばLTE)ネットワーク、5G(例えばNR)ネットワーク及び5G以降のネットワークなどを用いて構成することができる。無線装置100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することもできるが、基地局200/ネットワーク300を介さずに直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は、直接通信(例えば、V2V(vehicle-to-vehicle)/V2X(vehicle-to-everything)通信)を行うことができる。また、IoT機器(例えばセンサ)は、他のIoT機器(例えばセンサ)または他の無線装置100a~100fと直接通信することができる。
【0039】
無線装置100a~100f間及び/又は無線装置100a~100fと基地局200との間及び/又は基地局200との間に無線通信/接続150a、150b、150cを確立することができる。ここで、無線通信/接続は、アップリンク/ダウンリンク通信150a、サイドリンク通信150b(又は、D2D(device-to-device)通信)、基地局間通信150c(例えば、中継、IAB(integrated access and backhaul))などのような様々なRAT(例えば、5GNR)を介して確立することができる。無線通信/接続150a、150b、150cを介して無線装置100a~100fと基地局200は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは、様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本明細書の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報設定プロセス、様々な信号処理プロセス(例えば、チャネルエンコード/デコード、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、及びリソース割り当て過程などの内、少なくとも一部を実行することができる。
【0040】
AIは人工知能またはそれを作ることができる方法論を研究する分野を意味し、機械学習(機械学習、Machine Learning)は人工知能分野で扱うさまざまな問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。機械学習は、あらゆる作業に対する着実な経験を通じて、その作業の性能を高めるアルゴリズムとして定義することもある。
【0041】
ロボットは、自ら持っている能力によって与えられた仕事を自動的に処理するかまたは作動する機械を意味することがある。特に、環境を認識し自ら判断して動作を行う機能を有するロボットをインテリジェントロボットと称することができる。ロボットは、使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などに分類することができる。ロボットは、アクチュエータ(actuator)またはモータを含む駆動部を備え、ロボット関節を動かすなどの様々な物理的動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは、駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上を走行したり、空中で飛行することができる。
【0042】
自律走行は、自走する技術を意味し、自律走行車両は、ユーザの操作なしで又はユーザの最小限の操作で走行する車両を意味する。例えば、自律走行には走行中の車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動的に調整する技術、定められた経路に沿って自動的に走行する技術、目的地が設定されると自動的に経路を設定して走行する技術などがすべて含まれることができる。車両は、内燃機関のみを備える車両、内燃機関と電気モーターを共に備えるハイブリッド車両、及び電気モーターのみを備える電気車両を全て包括し、自動車だけでなく汽車、オートバイなどを含むことができる。自律走行車両は、自律走行機能を備えたロボットとして見ることができる。
【0043】
拡張現実はVR、AR、MRを総称する。VR技術は現実世界のオブジェクトや背景などをCG映像でのみ提供し、AR技術は実際の物事映像の上に仮想的に作られたCG映像を一緒に提供し、MR技術は現実世界に仮想オブジェクトを混ぜて結合させて提供するCG技術である。MR技術は、現実オブジェクトと仮想オブジェクトを一緒に見せるという点でAR技術と似ている。しかしながら、AR技術では仮想オブジェクトが現実オブジェクトを補完する形で用いられるものの、MR技術では仮想オブジェクトと現実オブジェクトが同等の性格で用いられるという点で相違点がある。
【0044】
NRは、さまざまな5Gサービスをサポートするための複数のヌメロロジー(numerology)またはサブキャリア間隔(SCS;subcarrier spacing)をサポートする。たとえば、SCSが15kHzの場合、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzの場合、密集した都市(dense-urban)、低遅延(lower latency)、及びさらに広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHzまたはそれより高いの場合、位相ノイズ(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
【0045】
NR周波数帯域は、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)で定義することができる。周波数範囲の数値は変更することができる。例えば、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲は、以下の表1の通りであり得る。説明の便宜のために、NRシステムで用いられる周波数範囲の内、FR1は「sub 6GHz range」を意味することができ、FR2は「above 6GHz range」を意味することができ、ミリ波(millimeter wave、mmW)と称されてもよい。
【0046】
【0047】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更することができる。例えば、FR1は、以下の表2に示すように、410MHz~7125MHzの帯域を含み得る。すなわち、FR1は、6GHz(または5850、5900、5925MHzなど)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内に含まれる6GHz(または5850、5900、5925MHzなど)以上の周波数帯域は、非ライセンス帯域(unlicensed band)を含むことができる。非ライセンス帯域は様々な用途に用いることができ、例えば車両のための通信(例えば自律走行)に用いることができる。
【0048】
【0049】
ここで、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、LTE、NR、及び6G、だけでなく低電力通信のための狭帯域IoT(NB-IoT、narrowband IoT)を含むことができる。例えば、NB-IoT技術は、LPWAN(low power wide area network)技術の一例で有り得、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2等の規格で実現され得、前述した名称に限定されるものではない。追加的にまたは代替的に、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を実行することができる。例えば、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり得、eMTC(low power wide area network)などの様々な名称と称することがある。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1,3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-bandwidth limited)、5)LTE-MTC、6)LTE MTC 、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格の内、少なくともいずれか1つで実現することができ、前述の名称に限定されない。追加的または代替的に、本明細書の無線装置で実現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標:以下同じ)及び/又はLPWANの内、少なくともいずれか1つを含むことができ、前述の名称に限定されるでものではない。例えば、ジグビー技術は、IEEE802.15.4などのさまざまな規格に基づいて、小型/低パワーデジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成することができ、さまざまな名称と称することができる。
【0050】
図2は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0051】
図2を参照すると、第1無線装置100と第2無線装置200は、様々なRAT(例えば、LTE及びNR)を介して外部装置に/外部装置から無線信号を送受信することができる。
【0052】
図2において、{第1無線装置100及び第2無線装置200}は、
図1の{無線装置100a~100f及び基地局200}、{無線装置100a~100f)及び無線装置100a~100f}及び/又は{基地局200及び基地局200}の内、少なくとも1つに対応することができる。
【0053】
第1無線装置100は、トランシーバ106のような少なくとも1つのトランシーバ、プロセッシングチップ101のような少なくとも1つのプロセッシングチップ、及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。
【0054】
プロセッシングチップ101は、プロセッサ102のような少なくとも1つのプロセッサと、メモリ104のような少なくとも1つのメモリとを含むことができる。
図2には、メモリ104がプロセッシングチップ101に含まれることが例として見られる。さらに及び/又は代替的に、メモリ104はプロセッシングチップ101の外部に配置することができる。
【0055】
プロセッサ102は、メモリ104及び/又はトランシーバ106を制御することができ、本明細書に開示されている説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成することができる。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成し、第1情報/信号を含む無線信号をトランシーバ106を介して送信することができる。プロセッサ102は、トランシーバ106を介して第2情報/信号を含む無線信号を受信し、第2情報/信号を処理して得られた情報をメモリ104に格納することができる。
【0056】
メモリ104は、プロセッサ102に動作可能するように接続されることができる。メモリ104は、様々な種類の情報及び/又は命令を格納することができる。メモリ104は、プロセッサ102によって実行されるときに本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現するソフトウェアコード105を格納することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、プロセッサ102によって実行されると、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ102を制御することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上の無線インターフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ102を制御することができる。
【0057】
ここで、プロセッサ102とメモリ104は、RAT(例えば、LTEまたはNR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。トランシーバ106はプロセッサ102に接続され、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。各トランシーバ106は、送信機及び/又は受信機を含み得る。トランシーバ106は、RF(radio frequency)部と交替可能に用いることができる。本明細書において、第1無線装置100は通信モデム/回路/チップを表すことができる。
【0058】
第2無線装置200は、トランシーバ206のような少なくとも1つのトランシーバ、プロセッシングチップ201のような少なくとも1つのプロセッシングチップ、及び/又は1つ以上のアンテナ208を含むことができる。
【0059】
プロセッシングチップ201は、プロセッサ202などの少なくとも1つのプロセッサと、メモリ204のような少なくとも1つのメモリとを含むことができる。
図2には、メモリ204がプロセッシングチップ201に含まれることが例として見られる。さらに及び/又は代替的に、メモリ204はプロセッシングチップ201の外部に配置され得る。
【0060】
プロセッサ202は、メモリ204及び/又はトランシーバ206を制御することができ、本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成することができる。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成し、第3情報/信号を含む無線信号をトランシーバ206を介して送信することができる。プロセッサ202は、トランシーバ206を介して第4情報/信号を含む無線信号を受信し、第4情報/信号を処理して得られた情報をメモリ204に格納することができる。
【0061】
メモリ204は プロセッサ202に動作可能するように接続され得る。メモリ204は、様々な種類の情報及び/又は命令を格納することができる。メモリ204は、プロセッサ202によって実行されるときに本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現するソフトウェアコード205を格納することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、プロセッサ202によって実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ202を制御することができる。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上の無線インターフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ202を制御することができる。
【0062】
ここで、プロセッサ202及びメモリ204は、RAT(例えば、LTEまたはNR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。トランシーバ206はプロセッサ202に接続され、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。各トランシーバ206は、送信機及び/又は受信機を含み得る。トランシーバ206は、RF部と交替可能に用いることができる。本明細書において、第2無線装置200は通信モデム/回路/チップを表すことができる。
【0063】
以下、無線装置100、200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限定されないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102、202によって実現され得る。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の層(例えば、PHY(physical)層、MAC(media access control)層、RLC(radio link control)層、PDCP(packet data convergence protocol)層、RRC(radio resource control)層 、SDAP(service data adaptation protocol)層のような機能的層)を実現することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従って、1つ以上のPDU(protocol data unit)及び/又は1つ以上のSDU(service data unit)を生成する。できる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってメッセージ、制御情報、データまたは情報を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従って、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例えば、ベースバンド)信号)を生成して、1つ以上のトランシーバ106、206に提供することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートにしたがって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を取得することができる。
【0064】
1つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、及び/又はマイクロコンピュータと指称されることがある。1つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせによって実現することができる。一例としてして、1つ以上のASIC(application specific integrated circuit)、1つ以上のDSP(digital signal processor)1つ以上のDSPD(digital signal processing device)、1つ以上のPLD(programmable logic device)、及び/又は1つ以上のFPGA(field programmable gate arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれることができる。本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、ファームウェア及び/又はソフトウェアを用いて実現することができ、ファームウェア及び/又はソフトウェアは、モジュール、手順、機能を含むように実現されることができる。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行するように設定されたファームウェアまたはソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、または1つ以上のメモリ104、204に格納され1つ以上のプロセッサ102、202によって駆動することができる。本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、コード、命令及び/又は命令語の集合形態でファームウェアまたはソフトウェアを用いて実現することができる。
【0065】
1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202に接続することができ、様々な種類のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104、204は、ROM(read-only memory)、 RAM(random access memory)、EPROM(erasable programmable ROM)、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はそれらの組み合わせで構成されることができる。1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/又は外部に位置することができる。さらに、1つ以上のメモリ104、204は、有線または無線接続のような様々な技術を介して1つ以上のプロセッサ102、202に接続することができる。
【0066】
1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上の他の装置に、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上の他の装置から本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202と接続され得、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報、無線信号などを送信するように制御することができる。さらに、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上のトランシーバ106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報、無線信号などを受信するように制御することができる。
【0067】
1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のアンテナ108、208と接続されることができる。1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のアンテナ108、208を介して本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに記載されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定することができる。本明細書において、1つ以上のアンテナ108、208は、複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)で有り得る。
【0068】
1つ以上のトランシーバ106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理するために、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネル等をRFバンド信号からベースバンド信号に変換することができる。1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換することができる。このために、1つ以上のトランシーバ106、206は(アナログ)発振器(oscillator)及び/又はフィルタを含むことができる。例えば、1つ以上のトランシーバ106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/又はフィルタを介してOFDMベースバンド信号をOFDM信号にアップコンバート(up-convert)し、アップコンバートされたOFDM信号を搬送波周波数で送信することができる。1つ以上のトランシーバ106、206は搬送波周波数でOFDM信号を受信し、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/又はフィルタを介してOFDM信号をOFDMベースバンド信号にダウンコンバート(down-convert)できる。
【0069】
本明細書の実現において、UEは、アップリンク(UL;uplink)から送信装置に、ダウンリンク(DL;downlink)で受信装置として動作することができる。本明細書の実現として、基地局は、ULから受信装置でDLから送信装置として動作することができる。以下では、技術上の便宜のために、第1無線装置100はUEで、第2無線装置200は基地局として動作することができると主に仮定する。例えば、第1無線装置100に接続、搭載、またはリリースされたプロセッサ102は、本明細書の実現に従ってUE動作を実行するか、または本明細書の実現に従ってUE動作を実行するようにトランシーバ106を制御するように構成することができる。第2無線装置200に接続、搭載、またはリリースされたプロセッサ202は、本明細書の実現による基地局動作を実行するか、または本明細書の実現による基地局動作を実行するためにトランシーバ206を制御するように構成されることができる。
【0070】
本明細書において、基地局は、ノードB(Node B)、 eNode B(eNB)、gNBと称することがある。
【0071】
図3は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0072】
無線装置は、使用例/サービスに応じて様々な形態で実現することができる(
図1参照)。
【0073】
図3を参照すると、無線装置100、200は、
図2の無線装置100、200に対応することができ、様々な構成要素、装置/部分、及び/又はモジュールによって構成することができる。例えば、各無線装置100、200は、通信装置110、制御装置120、メモリ装置130、及び追加の構成要素140を含むことができる。通信装置110は、通信回路112及びトランシーバ114を含むことができる。例えば、通信回路112は、
図2の1つ以上のプロセッサ102、202及び/又は
図2の1つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、トランシーバ114は、
図2の1つ以上のトランシーバ106、206及び/又は
図2の1つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御装置120は、通信装置110、メモリ装置130、追加の構成要素140に電気的に接続され、各無線装置100、200の全体の動作を制御する。例えば、制御装置120は、メモリ装置130に格納されたプログラム/コード/コマンド/情報に基づいて各無線装置100、200の電気/機械的動作を制御することができる。制御装置120は、メモリ装置130に格納された情報を無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例えば他の通信装置)に送信するか、また無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例えば他の通信装置)から受信した情報をメモリ装置130に格納することができる。
【0074】
追加の構成要素140は、無線装置100、200の種類に応じて様々に構成することができる。例えば、追加の構成要素140は、動力装置/バッテリ、入出力(I/O)デバイス(例えば、オーディオI/Oポート、ビデオI/Oポート)、駆動デバイス、及びコンピューティングデバイスの内、少なくとも1つを含むことができる。無線装置100、200は、これに限定されず、ロボット(
図1の100a)、車両(
図1の100b-1、100b-2)、XR装置(
図1の100c)、携帯機器(
図1の100d)、家電製品(
図1の100e)、IoT装置(
図1の100f)、デジタル放送端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、ピンテック装置(または金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、AIサーバ/装置(
図1の400)、基地局(
図1の200)、ネットワークノードの形態で実現することができる。無線装置100、200は、使用例/サービスに応じて移動または固定場所で用いることができる。
【0075】
図3において、無線装置100、200の様々な構成要素、装置/部分、及び/又はモジュールの全体は有線インターフェースを介して互いに接続されるか、または少なくとも一部が通信装置110を介して無線で接続されることができる。例えば、各無線装置100、200において、制御装置120と通信装置110は有線で接続され、制御装置120と第1装置(例えば、130、140)は通信装置110を介して無線で接続することができる。無線装置100、200内の各構成要素、装置/部分、及び/又はモジュールは、1つ以上の要素をさらに含み得る。例えば、制御装置120は、1つ以上のプロセッサ集合によって構成することができる。一例として、制御装置120は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(AP;application processor)、電子制御装置(ECU;electronic control unit)、グラフィック処理装置、及びメモリ制御プロセッサの集合によって構成することができる。さらに別の例として、メモリ装置130は、RAM、DRAM、ROM、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及び/又はそれらの組み合わせによって構成することができる。
【0076】
図4は、本明細書の実現が適用されるUEの例を示す。
【0077】
図4を参照すると、UE100は、
図2の第1無線装置100及び/又は
図3の無線装置100または200に対応し得る。
【0078】
UE100は、プロセッサ102、メモリ104、トランシーバ106、1つ以上のアンテナ108、電源管理モジュール110、バッテリ112、ディスプレイ114、キーパッド116、SIM(subscriber identification module)カード118、スピーカ120、及びマイク122を含む。
【0079】
プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実現するように構成することができる。プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実現するようにUE100の1つ以上の他の構成要素を制御するように構成することができる。無線インターフェースプロトコルの層はプロセッサ102に実現することができる。プロセッサ102は、ASIC、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を含み得る。プロセッサ102はアプリケーションプロセッサであり得る。プロセッサ102は、 DSP(digital signal processor)、CPU(central processing unit)、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、モデム(変調及び復調器)の内、少なくとも1つを含むことができる。プロセッサ102の例は、QualcommR製のSNAPDRAGONTMシリーズプロセッサ、SamsungR製のEXYNOSTMシリーズプロセッサ、AppleR製のAシリーズプロセッサ、MediaTekR製のHELIOTMシリーズプロセッサ、IntelR製のATOMTMシリーズプロセッサ、または対応する次世代プロセッサで見つけることができる。
【0080】
メモリ104はプロセッサ102と動作可能するように結合され、プロセッサ102を動作させるための様々な情報を格納する。メモリ104は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含み得る。実現がソフトウェアで実現されるとき、ここに記載の技術は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行するモジュール(手順、機能など)を用いて実現することができる。モジュールはメモリ104に格納され、プロセッサ102によって実行することができる。メモリ104は、プロセッサ102内またはプロセッサ102の外部に実現することができ、この場合技術で知られた様々な方法を介してプロセッサ102と通信的に結合することができる。
【0081】
トランシーバ106はプロセッサ102と動作可能に結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。トランシーバ106は送信機と受信機を含む。トランシーバ106は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含み得る。トランシーバ106は、1つ以上のアンテナ108を制御して無線信号を送信及び/又は受信する。
【0082】
電源管理モジュール110は、プロセッサ102及び/又はトランシーバ106の電源を管理する。バッテリ112は電源管理モジュール110に電力を供給する。
【0083】
ディスプレイ114は、プロセッサ102によって処理された結果を出力する。キーパッド116はプロセッサ102で使用する入力を受信する。キーパッド116はディスプレイ114に表示されえる。
【0084】
SIMカード118は、IMSI(international mobile subscriber identity)と関連キーを安全に格納するための集積回路であり、携帯電話やコンピュータのような携帯電話装置で加入者を識別し、認証するために用いられる。また、多くのSIMカードに連絡先情報を格納することもできる。
【0085】
スピーカ120は、プロセッサ102において処理した音関連結果を出力する。マイク122は、プロセッサ102で用いられる音声関連入力を受信する。
【0086】
【0087】
図5を参照して分かるように、無線通信システムは少なくとも1つの基地局(base station:BS)を含む。前記BSは、gNodeB(またはgNB)20aとeNodeB(またはeNB)20bとに分けられる。前記gNB20aは5世代移動通信を支援する。前記eNB20bは、4世代移動通信、すなわちLTE(long term evolution)をサポートする。
【0088】
各基地局20a及び20bは、特定の地理的領域(一般にセルと称する)20-1、20-2、20-3に対して通信サービスを提供する。セルは再び複数の領域(セクタと称する)に分けられる。
【0089】
UEは通常1つのセルに属するが、UEが属するセルをサービングセル(serving cell)と称する。サービングセルに対して通信サービスを提供する基地局をサービング基地局(serving BS)と称する。無線通信システムはセルラーシステム(cellular system)であるため、サービングセルに隣接する他のセルが存在する。サービングセルに隣接する他のセルを隣接セル(neighbor cell)と称する。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局(neighbor BS)と称する。サービングセル及び隣接セルは、UEに基づいて相対的に決定される。
【0090】
以下、ダウンリンクは基地局20からUE10への通信を意味し、アップリンクはUE10から基地局20への通信を意味する。ダウンリンクで、送信機は基地局20の一部であり、受信機はUE10の一部であり得る。アップリンクで、送信機はUE10の一部であり、受信機は基地局20の一部であり得る。
【0091】
一方、無線通信システムは、大きくFDD(frequency division duplex)方式とTDD(time division duplex)方式に分けることができる。FDD方式によれば、アップリンク送信とダウンリンク送信とが互いに異なる周波数帯域を占めながら行われる。TDD方式によれば、アップリンク送信とダウンリンク送信とが同じ周波数帯域を占めながら互いに異なるなる時間に行われる。TDD方式のチャネル応答は実質的に相互的(reciprocal)である。これは、与えられた周波数領域でダウンリンクチャネル応答とアップリンクチャネル応答がほぼ同じであるということである。したがって、TDDに基づく無線通信システムにおいて、ダウンリンクチャネル応答はアップリンクチャネル応答から得ることができるという利点がある。TDD方式は全周波数帯域をアップリンク送信とダウンリンク送信が時分割されるため、基地局によるダウンリンク送信とUEによるアップリンク送信を同時に行うことはできない。アップリンク送信とダウンリンク送信がサブフレーム単位で区分されるTDDシステムで、アップリンク送信とダウンリンク送信は互いに異なるサブフレームで行われる。
【0092】
<NRでの動作帯域>
【0093】
NRにおける動作帯域は次の通りである。
【0094】
以下の表3の動作帯域は、LTE/LTE-Aの動作帯域から切り換えられた(refarming)動作帯域である。これをFR1帯域と称する。
【0095】
【0096】
以下の表は、高周波上で定義されるNR動作帯域を示す。これをFR2帯域と称する。
【0097】
【0098】
<Reference sensitivity(基準感度電力レベル)>
【0099】
基準感度電力レベル(REFSENS)は、処理量が指定された基準測定チャネルに対する要求事項を充足又は超過しなければならないRXビームピーク方向の余白中央のEISレベルと定義される。
【0100】
1.Reference sensitivity power level(基準感度電力レベル)
【0101】
(1)Reference sensitivity power level for power class 2
【0102】
処理量は基準測定チャネルの最大処理量の95%以上でなければならない。表5はピークreference sensitivityを示す。要求事項はEIS(Link=RX beam peak direction, Meas=Link Angle)のテストメトリックで確認される。
【0103】
【0104】
REFSENS要求事項は、QPSK DFT-s-OFDM波形を使用するアップリンク送信及びアップリンク送信帯域幅に対して充足されなければならない。
【0105】
reference sensitivityに対する最小要求事項は、構成されたネットワーク信号値NS_200で検証されなければならない。
【0106】
(2)Reference sensitivity power level for power class 3
【0107】
処理量は基準測定チャネルの最大処理量の95%以上でなければならない。表6はピークreference sensitivityを示す。要求事項はEIS(Link=RX beam peak direction、Meas=Link Angle)のテストメトリックで確認される。
【0108】
多重FR2帯域をサポートするUEの場合、表6の基準感度に対する最小要求事項はreference sensitivity緩和パラメータ△MBMBP,nの分だけ帯域別にそれぞれ増加しなければならない。単一FR2帯域をサポートするUEに対する要求事項は表6に明示されている。多重FR2帯域をサポートするUEに対する要求事項は表6に指定される。
【0109】
【0110】
REFSENS要求事項は、QPSK DFT-s-OFDM波形を使用するアップリンク送信及びアップリンク送信帯域幅に対して充足されなければならない。
【0111】
reference sensitivityに対する最小要求事項は、構成されたネットワーク信号値NS_200で検証されなければならない。
【0112】
2. EIS spherical coverage
【0113】
(1)EIS spherical coverage for power class 2
【0114】
UE周辺のfull sphereにわたって測定されたEIS CCDF(Complementary Cumulative Distribution Function)の60th percentileにおいて最大EISはspherical coverage要求事項と定義され、表7に示されている。要求事項はEIS(Link=Spherical coverage grid、Meas=Link angle)のテストメトリックで確認される。
【0115】
【0116】
要求事項は、QPS KDFT-s-OFDM波形を使用するアップリンク送信とアップリンク送信帯域幅に対して充足されなければならない。
【0117】
reference sensitivityに対する最小要求事項は、構成されたネットワーク信号値NS_200で検証されなければならない。
【0118】
(2) EIS spherical coverage for power class 3
【0119】
UE周辺のfull sphereにわたって測定されたEIS CCDFの50th percentileにおいて最大EISはspherical coverage要求事項と定義され、以下の表8に示されている。要求事項はEIS(Link=Spherical coverage grid、Meas=Link angle)のテストメトリックで確認される。
【0120】
多重FR2帯域をサポートするUEの場合、表8のEIS spherical coverageに対する最小要求事項はEIS spherical coverage緩和パラメータ△MMBS,nの分けだ帯域別にそれぞれ増加しなければならない。単一FR2帯域をサポートするUEに対する要求事項は表8に明示されている。多重FR2帯域をサポートするUEに対する要求事項は表8に指定される。
【0121】
【0122】
要求事項は、QPSK DFT-s-OFDM波形を使用するアップリンク送信とアップリンク送信帯域幅に対して充足されなければならない。
【0123】
reference sensitivityに対する最小要求事項は、構成されたネットワーク信号値NS_200で検証されなければならない。
【0124】
n263に対するREFSENS及びEIS spherical coverage at 50%-tile CCDFが要求される。
【0125】
<本明細書の開示>
【0126】
本明細書は、現在3GPP Rel-17標準において議論されているFR2-2(frequency range:52600MHz-71000MHz)で動作するNRハンドヘルド端末の送信RF規格(transmit power requirement)を提案する。
【0127】
現在、以下のように周波数範囲(frequency range)が定義されている。
【0128】
【0129】
FR2-2において、handheld UE、vehicular UE、FWAなどが使われる予定であり、そのためのRF規格が議論されている。RF規格は一般的にFrequency Range(FR)に定義されたバンドナンバーに明確に定義される。FR2-2には、現在まで、n263が定義されている。
【0130】
表10はFR2においてNRの動作帯域を示す。
【0131】
【0132】
operating bandは動作帯域を意味する。動作帯域は通信が実行できる周波数帯域を意味する。
【0133】
FUL_lowは各動作帯域においてアップリンク動作帯域に使用できる最も小さい周波数を意味し、FUL_highは各動作帯域においてアップリンク動作帯域に使用できる最も大きな周波数を意味する。FDL_lowは各動作帯域においてダウンリンク動作帯域に使用できる最も小さい周波数を意味し、FDL_highは各動作帯域においてダウンリンク動作帯域に使用できる最も大きな周波数を意味する。
【0134】
表10を参照すると、FR2-2はn263であり得る。後述するFR2-2はn263帯域を意味するものであり得る。
【0135】
FR2-2に対して次のような内容が合意された。
【0136】
i)小型(handheld)UEアンテナエレメントのアレイ(array)数の仮定:
【0137】
-商用FR2-1アンテナモジュールの物理的寸法は実行可能なFR2-2アンテナモジュール寸法として扱うことができる。
【0138】
-商用FR2-1アンテナモジュールには1×4又は2×2アンテナエレメントが装着されている。
【0139】
ii)車両用UEアンテナアレイの仮定
【0140】
-車両アレイのサイズがハンドヘルド(handheld)より大きいか等しい。
【0141】
iii)FWA UEアンテナアレイの仮定
【0142】
-単一電力等級がRel-17においてFWAに対して定義された場合、アンテナエレメント仮定の数はエレメント32個から64個の間の範囲にある。
【0143】
表11と表12はFR2-1においてパワークラス1、2、3、4、5に該当するreference sensitivityとEIS spherical coverage at channel bandwidth(CBW) of 400MHzを要約したものである。
【0144】
表11はFR2-1においてパワークラス1、2、3、4、5に該当し、400MHzのチャネル帯域幅(CBW)を有するreference sensitivityとEIS spherical coverageを示す。
【0145】
【0146】
表12は、FR2-2においてパワークラス1、2、3、4、5に対する400MHzのCBWにおけるEIS spherical coverageを示す。
【0147】
【0148】
表13は、パワークラスに対する各X%-tileに該当するminimum peak EIRPとspherical coverageのEIRPの差を要約したものである。前記差は、EIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverage要求事項に使用できる。
【0149】
表13は、パワークラスに対する各X%-tileに該当するminimum peak EIRPとspherical coverageのEIRPの差を示す。
【0150】
【0151】
ここで、UEタイプは表14のようにFR2-1においてPC1~PC5と仮定する。
【0152】
【0153】
本明細書は、handheld UEの要件を提案する。本明細書のhandheld UEはパワークラス3のUEに該当する。
【0154】
すなわち、パワークラス3の要件が本明細書において提案される。
【0155】
図6は、FR2-2においてアンテナモジュール配置タイプを示す。
【0156】
Handheld UEの場合、WFの合意に従って
図6のようにアンテナ数に対して8(8Tx:1×8)及び16(16Tx:2×8、4×4)が研究される。
【0157】
図7は、FR2-2において1×8のアンテナモジュール配置を示す。
【0158】
【0159】
Handheld UEにおいて基地局DL信号が受信されるためには、ホワイトノイズ(white noise)基準対比SNR=-1dB水準の受信信号レベルが保障される必要がある。このために、超高周波帯域ではreference sensitivity(=peak EIS(Effective Isotropic Sensitivity))とEIS spherical coverageが規格される必要がある。EIS spherical coverageはパワークラス(power class)別に、すなわち、UEタイプ別に異なるX値が定義されてもよい。すなわち、UEタイプに応じて要求されるspherical coverageが異なるように規格されてもよい。
【0160】
Case 1.Reference sensitivity
【0161】
アンテナエレメント(Antenna element)個数が8又は16であり、チャネル帯域幅が400MHzである場合、reference sensitivityは表15のように計算される。ここで、周波数に対するアンテナロールオフ(roll-off)損失はn263の57000MHz~71000MHzの広い周波数範囲を考慮して-2.5dBと仮定できる。表15はFR2-2においてhandheld UEのreference sensitivityを示す。
【0162】
【0163】
ここで、Max.RX BWはSCS*Maximum_transmission_bandwidth(NRB)*12であり得る。表16は最大送信帯域幅設定NRBを示す。
【0164】
【0165】
表17は、400MHzにおいてreference sensitivityを基準に他のチャネル帯域幅に対するreference sensitivityを示している。
【0166】
追加された値は10*log10(その他のチャネル帯域幅/400)を基準とする。
【0167】
表17は、FR2-2 handheld UEのREFSENSを示す。
【0168】
【0169】
Total IM lossは実際の実現方式に応じて変わる。従って、表17のreference sensitivity(X)に追加実現マージンdeltaを適用してreference sensitivityを次のように決定することができる。
【0170】
-Reference Sensitivity=X(表17のreference sensitivity)+delta
【0171】
ここで、deltaは+/-0.1、+/-0.2、...、+/-4.0dBであり得る。
【0172】
例えば、deltaが3.3dBである場合、チャネル帯域幅400MHzのn263帯域においてREFSENSは-72dBmであり得る。
【0173】
Case 2.EIS spherical coverage
【0174】
EIS spherical coverageの場合、50%-tile CDF(cumulative distribution function)においてEIRPと最小ピークEIRP間の差はFR2-1において次のように再使用できる。
【0175】
-EIS spherical coverage=reference sensitivity+「the difference between the minimum peak EIRP and EIRP at 50%-tile CDF」
【0176】
8アンテナエレメント&16アンテナエレメントにおいて、50%-tile CDFにおいてEIRPと最小ピークEIRP間の差は表18のようである。
【0177】
表18は、handheld UEの50%-tile CDFにおいてEIRPと最小ピークEIRP間の差(Z)を示す。
【0178】
【0179】
Mは実現マージンであり得る。Mは0.1、0.2、…、4.0dBであり得る。
【0180】
EIS spherical coverage at 50%-tile CCDFは、「Reference sensitivity(表17)+Z(表18のdifference)」であり得る。
【0181】
例えば、Mが0である場合、EIS spherical coverage at 50%-tile CCDFは表19のようである。
【0182】
表19は、handheld UEの50%-tile CCDFにおいてEIS spherical coverageを示す。
【0183】
【0184】
M=0の仮定において、パネル個数間のZ(difference)値を比較すると、1パネル>2パネルであり得る。spherical coverageの側面において2パネル構成を基本仮定として性能規格を提案することができる。
【0185】
16個のアンテナエレメントの場合、2パネルにおいて2×8が4×4よりZ値が4.0dB大きい。Minimum requirementの側面においては、2×8を基本仮定にして性能規格を定めることができる。
【0186】
Mが1.1dBである場合、パワークラス3及びチャネル帯域幅400MHzのn263帯域においてEIS spherical coverage at 50%-tile CCDFは-60.2dBmであり得る。
【0187】
本明細書においては、FR2-2ハンドヘルド端末のarray antenna typeに基づいて、reference sensitivityとEIS spherical coverage規格が提示される。Case1においてはReference sensitivityが提案され、Case2においてはEIS spherical coverageが提案される。各ケースにおいては、ground planeの有無についても提示される。ground planeはアンテナが付着された平板であり得る。
【0188】
ハンドヘルド端末のアンテナ個数が増加すると、minimum peak EIRPは増加することができる。しかしながら、発熱問題が発生するため、適当なアンテナ個数の実現が必要である。
【0189】
2つのパネルの場合、1パネルよりspherical coverageは改善できる。
【0190】
例えば、FR2-2 handheld UEにおいてPout>0dBmである場合、8つのアンテナエレメントと2パネル(パネル別に8アンテナエレメント)実現を仮定してreference sensitivity及びEIS spherical coverage規格が提案されることができる。
【0191】
または、FR2-2 handheld UEにおいてPout≦0dBmである場合、16個のアンテナエレメントと2パネル(panel別に16アンテナエレメント)実現を仮定してreference sensitivity及びEIS spherical coverage規格が提案されることができる。
【0192】
このための一般的な端末(handheld)-ネットワーク動作は次のようである。
【0193】
-端末がネットワークに端末自分がFR2-2 handheld UEであることを知らせることができる。
【0194】
-端末はFR2-2 handheld UE Rx RF requirementを満足できる。
【0195】
-ネットワークはFR2-2 handheld UEが正常動作できるようにパラメータを設定できる。
【0196】
-端末は設定されたパラメータに基づいてネットワークと通信及びモビリティ関連測定(measurement)を行うことができる。
【0197】
【0198】
1.端末は基地局からダウンリンク信号を受信することができる。
【0199】
前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信することができる。
【0200】
前記ダウンリンク信号はn263周波数帯域で受信することができる。
【0201】
前記UEはパワークラス3 UEであり得る。
【0202】
前記送受信機はRF(radio frequency)要件を満足することができる。
【0203】
前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含む。
【0204】
前記REFSENSは-72dBmであり得る。
【0205】
前記EIS spherical coverageはCCDF(complementary cumulative distribution function)の50th percentileでのEIS値であり得る。
【0206】
前記EIS spherical coverageは-60.2dBmであり得る。
【0207】
前記UEは8つのアンテナを含む。
【0208】
前記n263周波数帯域は57000MHz以上であり、71000MHz以下であり得る。
【0209】
以下、本発明の一部実施例による無線通信システムにおいて通信を提供するためのプロセッサについて説明する。
【0210】
プロセッサは基地局からダウンリンク信号を受信し、前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信され、前記ダウンリンク信号はn263周波数帯域で受信され、前記UEはパワークラス3UEであり、前記UEはRF(radio frequency)要件を満足し、前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含む。
【0211】
以下、本発明の一部実施例による無線通信システムにおいてマルチキャストサービス提供に対する1つ以上の命令語が格納された不揮発性コンピュータ読み取り可能媒体について説明する。
【0212】
本開示の一部実施例によれば、本開示の技術的特徴は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェア、または2つの組み合わせで直接実現されてもよい。例えば、無線通信において無線装置により実行される方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。例えば、ソフトウェアはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、移動式ディスク、CD-ROM又はその他の格納媒体に常駐することができる。
【0213】
格納媒体の一部の例は、プロセッサが格納媒体から情報を読み込むことができるようにプロセッサに結合される。代案として、格納媒体はプロセッサに統合されてもよい。プロセッサ及び格納媒体はASICに常駐してもよい。他の例としては、プロセッサ及び格納媒体は個別の構成要素として常駐してもよい。
【0214】
コンピュータ読み取り可能媒体は、有形及び不揮発性コンピュータ読み取り可能格納媒体を含んでもよい。
【0215】
例えば、不揮発性コンピュータ読み取り可能媒体にはSDRAM(Synchronization Dynamic Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)などのRAM(Random Access Memory)が含まれてもよい。読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気又は光学データ格納媒体又は命令やデータ構造の格納に使用できるその他の媒体, 不揮発性コンピュータ読み取り可能媒体はまた前述の組み合わせを含むことができる。
【0216】
また、本明細書に説明された方法は、命令語又はデータ構造の形態でコードを伝達したり、伝達してコンピュータによりアクセス、読み取り及び/又は実行できるコンピュータ読み取り可能な通信媒体により少なくとも部分的に実現できる。
【0217】
本開示の一部実施例によれば、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は1つ以上の命令語をその上に格納した。格納された1つ以上の命令語は、基地局のプロセッサにより実行されることができる。
【0218】
格納された1つ以上の命令語はプロセッサに基地局からダウンリンク信号を受信し、 前記ダウンリンク信号はチャネル帯域幅400MHzで受信され、前記ダウンリンク信号はn263の周波数帯域で受信され、前記UEはパワークラス3 UEであり、前記UEはRF(radio frequency)要件を満足し、前記RF要件はREFSENS(Reference Sensitivity)及びEIS(Effective Isotropic Sensitivity) spherical coverageのうち少なくとも1つを含む。
【0219】
明細書は、様々な効果を有することができる。
【0220】
例えば、n263帯域をサポートするハンドヘルド端末に対する標準規格を設けることにより、ネットワークと端末間通信を保障し、商用化することができる。
【0221】
本明細書の具体的な一例から得られる効果は、前述の効果に制限されない。例えば、関連技術分野の通常の知識を持つ者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解又は誘導できる多様な技術的効果が存在しうる。これにより、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されることなく、本明細書の技術的特徴から理解又は誘導される多様な効果を含む。
【0222】
本明細書に記載された請求項は多様な方式で組み合わせられることできる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わされて装置で実現されてもよく、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わされて方法で実現されてもよい。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わされて装置で実現されてもよく、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わされて方法で実現されてもよい。他の実現は、次のような請求範囲内にある。