(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】オーディオ出力方式の切り替え方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04847 20220101AFI20240725BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
G06F3/04847
G06F3/16 530
(21)【出願番号】P 2022562637
(86)(22)【出願日】2021-04-13
(86)【国際出願番号】 CN2021086845
(87)【国際公開番号】W WO2021208893
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-11-16
(31)【優先権主張番号】202010299922.2
(32)【優先日】2020-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 仁軍
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0291931(US,A1)
【文献】特表2018-515045(JP,A)
【文献】特開2014-045231(JP,A)
【文献】特表2017-535798(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/03 - 3/04895
G06F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第二の電子機器に無線接続される第一の電子機器に用いられるオーディオ出力方式の切り替え方法であって、
オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオ情報に対応するオーディオを出力することと、
前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信することと、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることとを含み、
前記第一のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの一方によって出力され、前記第二のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの他方によって出力される、オーディオ出力方式の切り替え方法。
【請求項2】
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることは、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替え、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式から前記第二のオーディオ出力方式に切り替えられることを指示するための第一のターゲットコントロールを表示することを含む、請求項1に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法。
【請求項3】
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることは、
前記ターゲット入力が第一のスライド入力である場合、前記第一のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることを含み、
前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信することの後に、前記オーディオ出力方式の切り替え方法は、
前記ターゲット入力が第二のスライド入力である場合、前記第二のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を前記第一のオーディオ出力方式として制御することをさらに含み、
前記第二のスライド入力のスライド軌跡は、前記第一のスライド入力のスライド軌跡と少なくとも部分的に重なる、請求項1に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法。
【請求項4】
前記ターゲット入力は、前記第二のスライド入力であり、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信することは、
前記オーディオ情報に対する第二のスライド入力を受信し、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式であることを指示するための第二のターゲットコントロールを表示することを含む、請求項3に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法。
【請求項5】
前記第二の電子機器は、ワイヤレスイヤホンであり、前記第一のオーディオ出力方式は、前記ワイヤレスイヤホンによって出力され、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信することは、
前記ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンとのうちのいずれか一つに作用するターゲット入力を受信することを含み、前記左イヤホンと前記右イヤホンとのうちの少なくとも一つは、非装着状態にある、請求項1に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法。
【請求項6】
第二の電子機器に無線接続される第一の電子機器である電子機器であって、
オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオ情報に対応するオーディオを出力するための出力モジュールと、
前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信するための受信モジュールと、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えるための切り替えモジュールとを含み、
前記第一のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの一方によって出力され、前記第二のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの他方によって出力される、電子機器。
【請求項7】
前記切り替えモジュールはさらに、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替え、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式から前記第二のオーディオ出力方式に切り替えられることを指示するための第一のターゲットコントロールを表示するために用いられる、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記切り替えモジュールはさらに、
前記ターゲット入力が第一のスライド入力である場合、前記第一のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えるために用いられ、
前記電子機器は、
前記ターゲット入力が第二のスライド入力である場合、前記第二のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を前記第一のオーディオ出力方式として制御するための制御モジュールをさらに含み、
前記第二のスライド入力のスライド軌跡は、前記第一のスライド入力のスライド軌跡と少なくとも部分的に重なる、請求項6に記載の電子機器。
【請求項9】
前記ターゲット入力は、前記第二のスライド入力であり、前記受信モジュールはさらに、
前記オーディオ情報に対する第二のスライド入力を受信し、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式であることを指示するための第二のターゲットコントロールを表示するために用いられる、請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記第二の電子機器は、ワイヤレスイヤホンであり、前記第一のオーディオ出力方式は、前記ワイヤレスイヤホンによって出力され、前記受信モジュールはさらに、
前記ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンとのうちのいずれか一つに作用するターゲット入力を受信するために用いられ、前記左イヤホンと前記右イヤホンとのうちの少なくとも一つは、非装着状態にある、請求項6に記載の電子機器。
【請求項11】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1から5のいずれか1項に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から5のいずれか1項に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
少なくとも一つのプロセッサによって実行されて請求項1から5のいずれか1項に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年4月16日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010299922.2の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本発明は、通信技術分野に関し、特にオーディオ出力方式の切り替え方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の迅速な発展とともに、携帯電話、タブレットパソコンなどの電子機器は、すでに人々の日常生活に欠かせない電子製品の一つとなっている。現在、電子機器は、通常、人々がボイスインスタントメッセンジャー、及びビデオの視聴、音楽の鑑賞などの娯楽活動を便利にするために、ワイヤレスイヤホンに接続されることができる。しかし、電子機器がワイヤレスイヤホンに接続されている場合に、ユーザが、オーディオの出力方式を変えようとする場合、ユーザは、オーディオ再生アプリケーションプログラムを終了し、ワイヤレスイヤホンとの接続を切断するか、又はワイヤレスイヤホンをオフしてから、オーディオ再生を選択する必要があり、オーディオ出力方式の交換を実現するためにユーザが複数回操作する必要がある。
【0003】
従来の電子機器に、オーディオ出力方式を切り替える操作が比較的に煩雑であるという問題が存在することが分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、従来の電子機器においてオーディオ出力方式を切り替える操作が比較的に煩雑であるという問題を解決するためのオーディオ出力方式の切り替え方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【0006】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、第二の電子機器に無線接続される第一の電子機器に用いられるオーディオ出力方式の切り替え方法を提供した。前記方法は、
オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオ情報に対応するオーディオを出力することと、
前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信することと、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることとを含み、
前記第一のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの一方によって出力され、前記第二のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの他方によって出力される。
【0007】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、第二の電子機器に無線接続される第一の電子機器である電子機器をさらに提供する。前記電子機器は、
オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオ情報に対応するオーディオを出力するための出力モジュールと、
前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信するための受信モジュールと、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えるための切り替えモジュールとを含み、
前記第一のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの一方によって出力され、前記第二のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの他方によって出力される。
【0008】
第三の方面によれば、本発明の実施例は、電子機器をさらに提供する。前記電子機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法のステップを実現する。
【0009】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例では、第一の電子機器は、オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によってオーディオを出力する場合、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信すると、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることで、第一の電子機器は、ターゲット入力に基づき、オーディオの出力方式を第一の電子機器による出力に切り替え、又は第二の電子機器による出力に切り替えるようにすることができる。このように、ユーザは、一回のターゲット入力によってオーディオ出力方式の切り替えを完了し、ユーザ操作を簡略化し、第一の電子機器のオーディオ出力方式への切り替え操作をより簡単且つ迅速にすることができる。
【0011】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例の記述において使用される必要がある図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づき、他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例によるオーディオ出力方式の切り替え方法のフローチャートである。
【
図1a】
図1によるオーディオ出力方式の切り替え方法を応用する電子機器表示インタフェースのシナリオの概略図である。
【
図2】本発明の実施例による別のオーディオ出力方式の切り替え方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例による電子機器の構造図である。
【
図4】本発明の実施例による別の電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本発明の実施例における図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0014】
図1は、本発明の実施例によるオーディオ出力方式の切り替え方法のフローチャートである。
図1に示すように、前記オーディオ出力方式の切り替え方法は、以下のステップを含む。
【0015】
ステップ101、オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオ情報に対応するオーディオを出力する。
【0016】
本発明の実施例による方法は、第一の電子機器に用いられ、前記第一の電子機器は、第二の電子機器に無線接続される。前記第一の電子機器と前記第二の電子機器はいずれも、オーディオ再生を実現することができる機器であり、例えば、前記第一の電子機器は、携帯電話であり、前記第二の電子機器は、ワイヤレスイヤホンであり、又は、前記第一の電子機器は、携帯電話であり、第二の電子機器は、別の携帯電話などである。
【0017】
本発明の実施例では、第一の電子機器は、オーディオ情報を表示する場合、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオ情報に対応するオーディオを出力することができる。例えば、
図1aを参照すると、前記第一の電子機器に表示されたものがインスタントメッセンジャーアプリケーションプログラムの運行インタフェースである場合、前記オーディオ情報11は、この運行インタフェースに表示されるボイス通信情報であり、前記オーディオは、対応するボイス内容である。前記第一の電子機器に表示されたのが音楽アプリケーションプログラムの運行インタフェースである場合、前記オーディオ情報は、音楽アプリケーションプログラム運行インタフェースに表示される音楽メニューであり、前記オーディオは、対応する音楽である。
【0018】
前記第一のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの一方によって出力される。例えば、前記第二の電子機器は、ワイヤレスイヤホンであり、第一の電子機器がワイヤレスイヤホンに無線接続される場合、前記第一のオーディオ出力方式は、ワイヤレスイヤホンによって出力される。
【0019】
ステップ102、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信する。
【0020】
本発明の実施例では、前記ターゲット入力は、第一の電子機器により受信された、第一の電子機器に作用するトリガー操作であってもよい。例えば前記ターゲット入力は、ユーザが前記オーディオ情報に作用するスライド入力であり、又は、前記ターゲット入力は、第一の電子機器により受信された、前記第二の電子機器に作用するトリガー操作であってもよく、例えば前記ターゲット入力は、ユーザが第二の電子機器に作用するトリガー操作である。
【0021】
ステップ103、前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替える。
【0022】
前記第一のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの一方によって出力され、前記第二のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの他方によって出力される。
【0023】
理解できるように、前記第一のオーディオ出力方式が第一の電子機器によって出力される場合、第一の電子機器がオーディオ情報に対するターゲット入力、例えば、ユーザがオーディオ情報に作用する左から右へのスライド操作を受信すると、前記オーディオの出力方式を第二の電子機器による出力に切り替える。第一のオーディオ出力方式が第二の電子機器によって出力される場合、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信すると、前記オーディオの出力方式を第一の電子機器による出力に切り替える。
【0024】
本発明の実施例による技術案では、第一の電子機器は、オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によってオーディオを出力する場合、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信すると、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替える。第一の電子機器は、ターゲット入力に基づき、オーディオの出力方式を第一の電子機器による出力に切り替え、又は第二の電子機器による出力に切り替えるようにすることができる。このように、ユーザは、一回のターゲット入力によってオーディオ出力方式の切り替えを完了し、ユーザ操作を簡略化し、第一の電子機器のオーディオ出力方式への切り替え操作をより簡単且つ迅速にすることができる。
【0025】
例えば、本発明の実施例の一つの選択的な実施の形態では、前記第二の電子機器は、ワイヤレスイヤホンであり、前記第一のオーディオ出力方式は、前記ワイヤレスイヤホンによって出力され、前記ステップ102は、
前記ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンとのうちのいずれか一つに作用するターゲット入力を受信することを含んでもよく、前記左イヤホンと前記右イヤホンとのうちの少なくとも一つは、非装着状態にある。
【0026】
前記ステップ103は、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替えることを含んでもよい。
【0027】
本実施の形態では、第一の電子機器がワイヤレスイヤホンに無線接続される場合、第一の電子機器のオーディオは、ワイヤレスイヤホンによって出力される。理解できるように、ワイヤレスイヤホンは、左イヤホンと、右イヤホンとを含み、ユーザがそのうちの一方側のイヤホン、例えば左イヤホンを取り外すと、左イヤホンは、非装着状態にある。このとき、ユーザが、左イヤホン又は右イヤホンに作用してターゲット入力、例えばダブルクリック操作を実行すると、ワイヤレスイヤホンは、前記第一の電子機器にターゲット命令を送信することで、第一の電子機器は、受信したターゲット命令に基づき、ユーザがワイヤレスイヤホンに作用するターゲット入力を取得するようにすることができ、さらに、第一の電子機器が前記オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替える場合、ワイヤレスイヤホンにおいて、オーディオが出力されなくなる。
【0028】
ユーザがターゲット入力を実行する過程で、左イヤホンと右イヤホンとのうちの少なくとも一つは、非装着状態にある。例えば、ユーザは、ターゲット入力を実行する前に、又はターゲット入力を実行している過程で、左イヤホンを取り外し、又は左イヤホンと右イヤホンをともに取り外してもよい。
【0029】
本実施の形態では、第一の電子機器は、ユーザがワイヤレスイヤホンに作用するターゲット入力に基づき、オーディオの出力方式を切り替えてもよい。例えば、第一の電子機器がスクリーンオフ状態にある場合、ユーザが、第一の電子機器に対してスクリーンオン操作を実行してから、オーディオ出力方式の切り替え操作を行う必要がある。しかし、本実施の形態による方案は、第一の電子機器がスクリーンオフの状態にあっても、第一の電子機器は、ユーザがワイヤレスイヤホンに作用するターゲット入力に基づいてオーディオ出力方式の切り替えを行い、ユーザの操作を効果的に簡略化し、第一の電子機器によるオーディオ出力方式の切り替えフローの実行をより便利且つ迅速にすることができる。
【0030】
理解できるように、ワイヤレスイヤホンの左イヤホン又は右イヤホンのうちの一方が非装着状態にあるが、ターゲット入力が受信されていない場合、第一の電子機器は、オーディオ出力方式の切り替えを実行しない。選択的に、本実施の形態は、ワイヤレスイヤホンの左イヤホン又は右イヤホンのうちの一方が非装着状態にあり、且つ予め設定される時間長内に左イヤホン又は右イヤホンのうちのいずれか一つに作用するターゲット入力を受信した場合、前記オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替えることであってもよい。このように、左イヤホン又は右イヤホンのうちの一方が長期にわたって非装着状態にある時に発生した誤トリガーを回避することができ、さらに第一の電子機器によるオーディオ出力方式切り替え操作の正確性を向上させた。
【0031】
さらに、第一の電子機器がターゲット入力に応答して、オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替えた後に、左イヤホンと右イヤホンとのうちの一方が依然として非装着状態にあり、且つユーザが左イヤホン又は右イヤホンに作用する前記ターゲット入力を受信すると、第一の電子機器は、前記オーディオの出力方式をワイヤレスイヤホンによる出力に切り替える。このように、第一の電子機器は、ユーザがワイヤレスイヤホンに作用するターゲット入力に基づき、オーディオ出力方式のワイヤレスイヤホンとスピーカとの間のスイッチバックを実現することができ、オーディオ出力方式の切り替え操作に対するユーザの利便性をさらに向上させた。
【0032】
ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンには、左イヤホンと右イヤホンの装着状態を検出するための赤外線センサ、重力センサなどが設置されてもよい。具体的な検出原理は、関連技術を参照すればよく、本発明の実施例は、これについてこれ以上説明しない。
【0033】
本発明の実施例では、前記ステップ103は、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替え、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式から前記第二のオーディオ出力方式に切り替えられることを指示するための第一のターゲットコントロールを表示することをさらに含んでもよい。
【0034】
前記ターゲットコントロールは、オーディオの出力方式が第二のオーディオ出力方式に切り替えられた後に表示されてもよく、オーディオの出力方式が切り替えられる前に、ユーザがターゲット入力を実行する過程で第一の電子機器の表示インタフェースに表示されてもよい。
【0035】
例えば、
図1aを参照すると、第一の電子機器に表示されたのが、インスタントメッセンジャーアプリケーションプログラムの運行インタフェースであり、前記オーディオ情報11が、この運行インタフェースに表示されるボイス通信情報であり、前記ターゲット入力が、ユーザが前記ボイス通信情報に作用する左から右へのスライド入力である場合、ユーザがこのスライド入力を実行する過程で、第一の電子機器は、現在の運行インタフェース上で前記第一のターゲットコントロール12を表示し、例えば、前記第一のターゲットコントロール12は、オーディオの出力方式が、ワイヤレスイヤホンからスピーカに切り替えられることを指示することができる。このように、ユーザがターゲット入力を実行している過程で、第一の電子機器がどのオーディオ出力方式に切り替えられるかを明瞭且つ直感的に知ることができ、ユーザがターゲット入力を実行するために、より直感的な参照を提供し、第一の電子機器の使用体験を向上させた。
【0036】
一つの選択的な実施の形態では、前記ステップ103は、
前記ターゲット入力が第一のスライド入力である場合、前記第一のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることをさらに含んでもよい。
【0037】
この実施の形態では、前記ステップ102の後に、前記方法は、
前記ターゲット入力が第二のスライド入力である場合、前記第二のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を前記第一のオーディオ出力方式として制御することをさらに含み、前記第二のスライド入力のスライド軌跡は、前記第一のスライド入力のスライド軌跡と少なくとも部分的に重なる。
【0038】
本実施の形態では、第一の電子機器は、ターゲット入力のスライド軌跡の異なりに対して、異なる応答を実行することができる。前記ターゲット入力が第一のスライド入力である場合、第一の電子機器は、前記第一のスライド入力に基づき、オーディオの出力方式を第一のオーディオ出力方式から第二のオーディオ出力方式に切り替えることができる。前記ターゲット入力が第二のスライド入力である場合、第一の電子機器は、前記オーディオの出力方式を依然として第一のオーディオ出力方式に制御し、つまりオーディオの出力方式を切り替えない。
【0039】
例えば、第一の電子機器に表示されたのは、インスタントメッセンジャーアプリケーションプログラムの運行インタフェースであり、前記オーディオ情報は、この運行インタフェースに表示されるボイス通信情報であり、且つ第一の電子機器は、現在、ワイヤレスイヤホンによってオーディオを出力する。ユーザが前記ボイス通信情報に作用する左から右への第一のスライド入力を受信すると、第一の電子機器は、オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替える。ユーザが前記ボイス通信情報に作用する、左から右へそして右から左への第二のスライド入力を受信すると、第一の電子機器は、オーディオの出力方式を切り替えず、第一の電子機器は、依然としてワイヤレスイヤホンによってオーディオを出力する。
【0040】
このように、第一の電子機器は、ターゲット入力のスライド軌跡に応じて、それぞれ異なる応答を実行して、オーディオの出力方式を切り替えるか、又は切り替えない対応を行うことができ、第一の電子機器のオーディオ出力方式への制御を柔軟にし、ユーザにとってより良い使用体験をもたらすことができる。
【0041】
前記ターゲット入力が前記第二のスライド入力である場合、前記ステップ102は、
前記オーディオ情報に対する第二のスライド入力を受信し、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式であることを指示するための第二のターゲットコントロールを表示することをさらに含んでもよい。
【0042】
つまり、ユーザが第二のスライド入力を実行している過程で、第一の電子機器は、前記オーディオの出力方式が依然として前記第一のオーディオ出力方式であることを指示するために、表示インタフェースに第二のターゲットコントロールを表示することができる。このように、現在の第二のスライド入力が、オーディオ出力方式の切り替えを実行するように第一の電子機器をトリガーしないことを、より直感的且つ明瞭に表示し、ユーザにより直感的且つ効果的な提示役割を果たし、ユーザのためにより良い操作体験をもたらし、ユーザによる誤操作を回避することができる。
【0043】
図2は、本発明の実施例による別のオーディオ出力方式の切り替え方法のフローチャートであり、本発明の実施例による方法は、ワイヤレスイヤホンに用いられる。
図2に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0044】
ステップ201、第一の電子機器により送信されたオーディオファイルを取得した場合、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオファイルに対応するオーディオを出力する。
【0045】
本発明の実施例による方法は、ワイヤレスイヤホン、例えばブルートゥースイヤホンに用いられ、ブルートゥースイヤホンは、第一の電子機器とブルートゥース接続を実現することができる。本発明の実施例において、ワイヤレスイヤホンが第一の電子機器と無線接続が確立された場合、第一の電子機器上のオーディオは、ワイヤレスイヤホンによって出力される。
【0046】
ステップ202、前記ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンとのうちのいずれか一つが非装着状態にある場合、ユーザが左イヤホン又は右イヤホンに作用するターゲット入力を受信する。
【0047】
ステップ203、前記ターゲット入力に応答して、前記第一の電子機器にターゲット命令を送信し、前記ターゲット命令は、前記オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替えるよう前記第一の電子機器に指示するために用いられる。
【0048】
理解できるように、ワイヤレスイヤホンは、左イヤホンと、右イヤホンとを含み、ユーザがそのうちの一方側のイヤホン、例えば左イヤホンを取り外すと、左イヤホンは、非装着状態にある。このとき、ユーザが、左イヤホン又は右イヤホン上でターゲット入力、例えばダブルクリック操作を実行すると、ワイヤレスイヤホンは、前記第一の電子機器にターゲット命令を送信することで、第一の電子機器は、受信したターゲット命令に基づき、前記オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替える場合、ワイヤレスイヤホンにおいて、オーディオが出力されなくすることができる。
【0049】
このように、ワイヤレスイヤホンは、左イヤホン又は右イヤホンが非装着状態にある場合、ユーザのターゲット入力に基づいて第一の電子機器にターゲット命令を送信することで、第一の電子機器がオーディオの出力方式を切り替えるようにすることができる。例えば、第一の電子機器がスクリーンオフ状態にある場合、ユーザは、第一の電子機器に対してスクリーンオン操作を実行してから、オーディオ出力方式の切り替え操作を行う必要がある。しかし、本実施の形態による方案は、第一の電子機器がスクリーンオフの状態にあっても、第一の電子機器は、ユーザがワイヤレスイヤホンに作用するターゲット入力に基づいてオーディオ出力方式の切り替えを行い、ユーザの操作を効果的に簡略化し、第一の電子機器によるオーディオ出力方式の切り替えフローの実行をより便利且つ迅速にすることができる。
【0050】
選択的に、前記ステップ202は、
前記ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンとのうちのいずれか一つが非装着状態にある場合、予め設定される時間長内にユーザが左イヤホン又は右イヤホンに作用するターゲット入力を受信することをさらに含んでもよい。
【0051】
つまり、ユーザが左イヤホン又は右イヤホンを取り外し、予め設定される時間長内に左イヤホン又は右イヤホンに作用するターゲット入力を受信すると、ワイヤレスイヤホンは、第一の電子機器にターゲット命令を送信することで、第一の電子機器が、前記オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替えるようにする。このように、左イヤホン又は右イヤホンのうちの一方が長期にわたって非装着状態にある時に発生した誤トリガーを回避することができ、さらに第一の電子機器によるオーディオ出力方式切り替え操作の正確性を向上させた。
【0052】
さらに、第一の電子機器がターゲット入力に応答して、オーディオの出力方式をスピーカによる出力に切り替えた後に、左イヤホンと右イヤホンとのうちの一方が依然として非装着状態にあり、且つワイヤレスイヤホンが、ユーザが左イヤホン又は右イヤホンに作用する前記ターゲット入力を受信すると、第一の電子機器に第二のターゲット命令を送信することで、第一の電子機器が、前記第二のターゲット命令に基づいて前記オーディオの出力方式をワイヤレスイヤホンによる出力に切り替えるようにする。このように、ワイヤレスイヤホンは、ユーザのターゲット入力に基づいて、第一の電子機器に異なる命令を送信することができ、それによって第一の電子機器が、オーディオ出力方式のワイヤレスイヤホンとスピーカとの間のスイッチバックを実現することができ、オーディオ出力方式の切り替え操作に対するユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0053】
ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンには、左イヤホンと右イヤホンの装着状態を検出するための赤外線センサ、重力センサなどが設置されてもよい。具体的な検出原理は、関連技術を参照すればよく、本発明の実施例は、これについてこれ以上説明しない。
【0054】
図3は、本発明の実施例による電子機器の構造図である。前記電子機器は、第一の電子機器であり、前記第一の電子機器は、第二の電子機器に無線接続される。
図3に示すように、前記電子機器300は、
オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオ情報に対応するオーディオを出力するための出力モジュール301と、
前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信するための受信モジュール302と、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えるための切り替えモジュール303とを含み、
前記第一のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの一方によって出力され、前記第二のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの他方によって出力される。
【0055】
選択的に、前記切り替えモジュール303はさらに、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替え、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式から前記第二のオーディオ出力方式に切り替えられることを指示するための第一のターゲットコントロールを表示するために用いられる。
【0056】
選択的に、前記切り替えモジュール303はさらに、
前記ターゲット入力が第一のスライド入力である場合、前記第一のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えるために用いられる。
【0057】
前記電子機器300は、
前記ターゲット入力が第二のスライド入力である場合、前記第二のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を前記第一のオーディオ出力方式として制御するための制御モジュールをさらに含み、
前記第二のスライド入力のスライド軌跡は、前記第一のスライド入力のスライド軌跡と少なくとも部分的に重なる。
【0058】
選択的に、前記ターゲット入力は、前記第二のスライド入力であり、前記受信モジュール302はさらに、
前記オーディオ情報に対する第二のスライド入力を受信し、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式であることを指示するための第二のターゲットコントロールを表示するために用いられる。
【0059】
選択的に、前記第二の電子機器は、ワイヤレスイヤホンであり、前記第一のオーディオ出力方式は、前記ワイヤレスイヤホンによって出力され、前記受信モジュール302はさらに、
前記ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンとのうちのいずれか一つに作用するターゲット入力を受信するために用いられ、前記左イヤホンと前記右イヤホンとのうちの少なくとも一つは、非装着状態にある。
【0060】
電子機器300は、
図1に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法の実施例の各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0061】
本実施例では、電子機器300は、第一の電子機器であり、第一の電子機器は、オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によってオーディオを出力する場合、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信すると、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることで、第一の電子機器は、ターゲット入力に基づき、オーディオの出力方式を第一の電子機器による出力に切り替え、又は第二の電子機器による出力に切り替えるようにすることができる。このように、ユーザは、一回のターゲット入力によってオーディオ出力方式の切り替えを完了し、ユーザ操作を簡略化し、電子機器300のオーディオ出力方式への切り替え操作をより簡単且つ迅速にすることができる。
【0062】
図4は、本発明の実施例を実現する別の電子機器の構造図である。電子機器400は、
図1に記載のオーディオ出力方式の切り替え方法の実施例の各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
図4に示すように、電子機器400は、無線周波数ユニット401、ネットワークモジュール402、オーディオ出力ユニット403、入力ユニット404、センサ405、表示ユニット406、ユーザ入力ユニット407、インターフェースユニット408、メモリ409、プロセッサ410、及び電源411などの部品を含むが、それらに限らない。当業者が理解できるように、
図4に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成しない。電子機器は、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置を含んでもよい。本発明の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0063】
本実施例では、表示ユニット406は、オーディオ情報を表示するために用いられ、オーディオ出力ユニット403は、第一のオーディオ出力方式によって前記オーディオ情報に対応するオーディオを出力するために用いられる。
【0064】
ユーザ入力ユニット407は、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信するために用いられる。
【0065】
プロセッサ410は、前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えるために用いられる。
【0066】
前記第一のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの一方によって出力され、前記第二のオーディオ出力方式は、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とのうちの他方によって出力される。
【0067】
選択的に、プロセッサ410はさらに、
前記ターゲット入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替え、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式から前記第二のオーディオ出力方式に切り替えられることを指示するための第一のターゲットコントロールを表示するように表示ユニット406を制御するために用いられる。
【0068】
選択的に、プロセッサ410はさらに、
前記ターゲット入力が第一のスライド入力である場合、前記第一のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えること、
前記ターゲット入力が第二のスライド入力である場合、前記第二のスライド入力に応答して、前記オーディオの出力方式を前記第一のオーディオ出力方式として制御することに用いられ、
前記第二のスライド入力のスライド軌跡は、前記第一のスライド入力のスライド軌跡と少なくとも部分的に重なる。
【0069】
選択的に、前記ターゲット入力は、前記第二のスライド入力であり、ユーザ入力ユニット407はさらに、前記オーディオ情報に対する第二のスライド入力を受信するために用いられ、表示ユニット406はさらに、第二のターゲットコントロールを表示するために用いられ、前記第二のターゲットコントロールは、前記オーディオの出力方式が前記第一のオーディオ出力方式であることを指示するために用いられる。
【0070】
選択的に、前記第二の電子機器は、ワイヤレスイヤホンであり、前記第一のオーディオ出力方式は、前記ワイヤレスイヤホンによって出力され、ユーザ入力ユニット407はさらに、
前記ワイヤレスイヤホンの左イヤホンと右イヤホンとのうちのいずれか一つに作用するターゲット入力を受信するために用いられ、前記左イヤホンと前記右イヤホンとのうちの少なくとも一つは、非装着状態にある。
【0071】
本発明の実施例では、電子機器400は、第一の電子機器であり、第一の電子機器は、オーディオ情報を表示し、第一のオーディオ出力方式によってオーディオを出力する場合、前記オーディオ情報に対するターゲット入力を受信すると、前記オーディオの出力方式を第二のオーディオ出力方式に切り替えることで、第一の電子機器は、ターゲット入力に基づき、オーディオの出力方式を第一の電子機器による出力に切り替え、又は第二の電子機器による出力に切り替えるようにすることができる。このように、ユーザは、一回のターゲット入力によってオーディオ出力方式の切り替えを完了し、ユーザ操作を簡略化し、電子機器400のオーディオ出力方式への切り替え操作をより簡単且つ迅速にすることができる。
【0072】
本発明の実施例では、無線周波数ユニット401は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ410に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。通常、無線周波数ユニット401は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット401は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0073】
電子機器400は、ネットワークモジュール402によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0074】
オーディオ出力ユニット403は、無線周波数ユニット401又はネットワークモジュール402によって受信された又はメモリ409に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット403は、電子機器400によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット403は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0075】
入力ユニット404は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット404は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)4041とマイクロホン4042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ4041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードに画像キャプチャ装置(例えばカメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット406上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ4041によって処理された画像フレームは、メモリ409(又は他のコンピュータ可読記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット401又はネットワークモジュール402によって送信されてもよい。マイクロホン4042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット401を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0076】
電子機器400は、少なくとも一つのセンサ405、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル4061の輝度を調整することができ、接近センサは、電子機器400が耳元に移動した時、表示パネル4061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器姿勢(例えば縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)の識別、振動識別関連機能(例えば歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ405は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0077】
表示ユニット406は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット406は、表示パネル4061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル4061が配置されてもよい。
【0078】
ユーザ入力ユニット407は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び電子機器400のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット407は、タッチパネル4071及び他の入力機器4072を含む。タッチパネル4071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル4071上又はタッチパネル4071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル4071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ410に送信し、プロセッサ410から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを採用してタッチパネル4071を実現してもよい。タッチパネル4071以外、ユーザ入力ユニット407は、他の入力機器4072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器4072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0079】
更に、タッチパネル4071は、表示パネル4061に覆われてもよい。タッチパネル4071は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ410に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ410は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル4061上で相応な視覚出力を提供する。
図4において、タッチパネル4071と表示パネル4061は、二つの独立した部品として電子機器400の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例において、タッチパネル4071と表示パネル4061を集積して電子機器400の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここで限定しない。
【0080】
インターフェースユニット408は、外部装置と電子機器400との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット408は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を電子機器400内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は電子機器400と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0081】
メモリ409は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ409は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ409は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0082】
プロセッサ410は、電子機器400の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって電子機器400全体の各部分に接続され、メモリ409に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ409に記憶されたデータを呼び出し、電子機器400の様々な機能を実行し、データを処理することにより、電子機器400全体をモニタリングする。プロセッサ410は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ410は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ410に集積されなくてもよい。
【0083】
電子機器400は、各部品に電力を供給する電源411(例えば電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源411は、電源管理システムによってプロセッサ410にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0084】
また、電子機器400は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0085】
選択的に、本発明の実施例は、電子機器をさらに提供する。前記電子機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記オーディオ出力方式の切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0086】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記オーディオ出力方式の切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。前記コンピュータ可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0087】
本明細書では、「包括」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0088】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0089】
以上に記載されたのは、本発明の具体的な実施の形態に過ぎないが、本発明の保護範囲は、これに限定されない。いかなる当業者は、本発明に掲示される技術範囲内、容易に想到できる変形又は置き換えは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。そのため、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲を基準とすべきである。