(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】支払カードの移行方法、装置、電子機器、サーバ及び媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/34 20120101AFI20240725BHJP
【FI】
G06Q20/34
(21)【出願番号】P 2022564657
(86)(22)【出願日】2021-09-14
(86)【国際出願番号】 CN2021118145
(87)【国際公開番号】W WO2022166208
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2022-10-24
(31)【優先権主張番号】202110170123.X
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517404197
【氏名又は名称】チャイナ ユニオンペイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ガン
(72)【発明者】
【氏名】パン,チェン
(72)【発明者】
【氏名】スン,チュエン
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ,チェンツォン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,アイロン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,チェンチュ
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,フア
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-287594(JP,A)
【文献】特表2018-528561(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0392417(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電子機器に適用される支払カードの移行方法であって、
前記第1の電子機器は、ユーザのアカウントにログインした後の支払カードの移行操作の指示を受け入れることと、
前記第1の電子機器は、前記支払カードの移行操作の指示に応答して、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を
取得する要求を、サーバに送信することと、
前記第1の電子機器は、前記サーバから送信された少なくとも一つの機器識別子を受信した場合、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を表示することと、
前記第1の電子機器は、前記少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れることと、
前記サーバが、少なくとも一つの前記対象電子機器における前記対象機器識別子に対応する電子機器である第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行させるように、前記第1の電子機器は、前記第1の選択操作に応答して、前記対象機器識別子を前記サーバに送信することと、を含み、
前記サーバが、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行することは、信頼できるサービス管理TSMシステムが前記第2の電子機器と紐付けされた支払カードとの紐付けを解除し、かつ紐付けが解除された支払カードを前記第1の電子機器と紐付けするために、前記サーバが第1の電子機器とのカード紐付け要求を信頼できるサービス管理TSMシステムに送信することを含む支払カードの移行方法。
【請求項2】
前記対象機器識別子は、前記サーバが前記第2の電子機器に第1の検証コードを送信す
るために用いられるものであり、
前記第1の電子機器は、少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れた後、前記方法は、
前記第1の電子機器は、検証コード入力インタフェースを表示することと、
前記第1の電子機器は、前記検証コード入力インタフェースに第2の検証コードを入力する入力操作を受け入れることと、
前記サーバが、前記第2の検証コードと前記第1の検証コードとが一致することを検証した場合、前記第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行させるように、前記第1の電子機器は、前記入力操作に応答して、前記第2の検証コードを前記サーバに送信することと、を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の電子機器は、前記支払カードの移行操作に応答した後、かつ前記少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れる前に、前記方法は、
前記第1の電子機器は、前記対象電子機器に紐付けされた支払カードの情報を表示することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記対象電子機器は、前記アカウントにログインしたことがありかつ支払カードが紐付けされた電子機器である請求項1~
3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
サーバに適用される支払カードの移行方法であって、
前記サーバは、第1の電子機器でアカウントにログインした後に前記第1の電子機器から送信された対象機器識別子を受信することと、
前記サーバは、前記対象機器識別子に応じて、少なくとも一つの対象電子機器における前記対象機器識別子に対応する電子機器である第2の電子機器に紐付けされた支払カードを、前記第1の電子機器に移行することと、を含み、
前記対象機器識別子は、ユーザが、前記アカウントにログインしたことがある前記対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子から選択した機器識別子であり、
前記サーバが、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行することは、信頼できるサービス管理TSMシステムが、前記第2の電子機器と紐付けされた支払カードとの紐付けを解除し、かつ紐付けが解除された支払カードを前記第1の電子機器と紐付けするように、前記サーバが第1の電子機器とのカード紐付け要求を信頼できる前記サービス管理TSMシステムに送信することを含む支払カードの移行方法。
【請求項6】
前記対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行することは、
前記対象機器識別子に応じて前記第2の電子機器に第1の検証コードを送信することと
、
前記第1の電子機器から送信された、ユーザが前記第1の検証コードに応じて前記第1
の電子機器の検証コード入力インタフェースに入力した検証コードである第2の検証コー
ドを受信することと、
前記第2の検証コードと前記第1の検証コードとが一致する場合、前記第2の電子機器
に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行することと、を含む請求項
5に記
載の方法。
【請求項7】
前記対象機器識別子に応じて第2の電子機器に第1の検証コードを送信することは、
前記第2の電子機器の支払アプリケーションで前記アカウントにログインする場合、前
記アカウントにログインされた前記支払アプリケーションに前記第1の検証コードを送信
することを含む請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記対象機器識別子に応じて第2の電子機器に第1の検証コードを送信することは、
前記第2の電子機器に加入者識別モジュールSIMカードがインストールされ、かつ前
記SIMカードに対応する通信番号が前記アカウントに紐付けされた所定の通信番号であ
る場合、前記SIMカードに対応する通信番号に前記第1の検証コードを送信することを
含む請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行する前に、
前記方法は、
前記第1の電子機器から送信された、ユーザが、前記第2の電子機器に紐付けされた支
払カードの識別子である少なくとも一つの支払カード識別子から選択した支払カード識別
子である対象支払カード識別子を受信することを更に含み、
前記第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行することは
、
前記対象支払カード識別子に応じて、前記第2の電子機器に紐付けされた対象支払カー
ドを前記第1の電子機器に移行し、前記対象支払カードは、前記対象支払カード識別子に
対応する支払カードであることを含む請求項
6に記載の方法。
【請求項10】
前記対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の
電子機器に移行する前に、前記方法は、
前記アカウントに対応するユーザ身分証明に応じて、予め記憶されている情報から少な
くとも一つの機器情報を取得し、前記機器情報は、以下の少なくとも一つの前記アカウン
トを介して支払カードが紐付けされた電子機器のハードウェア情報を含むことを更に含み
、
前記対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の
電子機器に移行することは、
前記第2の電子機器の情報が前記少なくとも一つの機器情報のうちのいずれかの一つの
機器情報とマッチングした場合、前記対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付け
された支払カードを前記第1の電子機器に移行することを含む請求項
5~
9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
第1の電子機器に適用される支払カードの移行装置であって、
前記第1の電子機器でアカウントにログインした後、支払カードの移行操作を受け入れ
る第1の受信モジュールと、
前記支払カードの移行操作の指示に応答して、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を取得する要求を、サーバに送信する第1の送信モジュールと、
前記サーバから送信された少なくとも一つの機器識別子を受信した場合、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を表示する第1の表示モジュールと、
前記少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受
け入れる第2の受信モジュールと、
を含み、
前記第1の送信モジュールは、さらに、前記サーバが、少なくとも一つの前記対象電子機器における前記対象機器識別子に対応する電子機器である第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行させるように、前記第1の選択操作に応答して、前記対象機器識別子を
前記サーバに送信
し、
前記サーバが、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行することは、信頼できるサービス管理TSMシステムが前記第2の電子機器と紐付けされた支払カードとの紐付けを解除し、かつ紐付けが解除された支払カードを前記第1の電子機器と紐付けするように、前記サーバは第1の電子機器とのカード紐付け要求を前記信頼できるサービス管理TSMシステムに送信することを含む支払カードの移行装置。
【請求項12】
サーバに適用される支払カードの移行装置であって、
第1の電子機器でアカウントにログインした後に前記第1の電子機器から送信された、
ユーザが、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つ
の機器識別子から選択した機器識別子である対象機器識別子を受信する第3の受信モジュ
ールと、
前記対象機器識別子に応じて、少なくとも一つの前記対象電子機器における前記対象機
器識別子に対応する電子機器である第2の電子機器に紐付けされた支払カードを、前記第
1の電子機器に移行する移行モジュールと、を含み、
前記移行モジュールが、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行させることは、信頼できるサービス管理TSMシステムが前記第2の電子機器と紐付けされた支払カードとの紐付けを解除し、かつ紐付けが解除された支払カードを前記第1の電子機器と紐付けするように、前記移行モジュールは第1の電子機器とのカード紐付け要求を前記信頼できるサービス管理TSMシステムに送信することを含む支払カードの移行装置。
【請求項13】
プロセッサ及びコンピュータプログラム指令が記憶されている記憶部を含む電子機器で
あって、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラム指令を実行する場合に、請求項1~
4の
いずれか一項に記載の支払カードの移行方法のステップを実現する電子機器。
【請求項14】
プロセッサ及びコンピュータプログラム指令が記憶されている記憶部を含むサーバであ
って、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラム指令を実行する場合に、請求項
5~
10のいずれか一項に記載の支払カードの移行方法のステップを実現するサーバ。
【請求項15】
コンピュータプログラム指令が記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラム指令がプロセッサにより実行される場合に、請求項1~
10のいずれか一項に記載の支払カードの移行方法のステップを実現するコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年2月5日に提出された名称が「支払カードの移行方法、装置、電子機器、サーバ及び媒体」である中国特許出願202110170123.Xの優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、コンピュータの技術分野に関し、特に支払カードの移行方法、装置、電子機器、サーバ及び媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展に伴い、オンライン決済はますます汎用されるようになってきている。ユーザが電子機器を利用してオンライン決済を行う前に、電子機器と支払カードとを紐付けする必要があり、例えば、電子機器にインストールされたウォレットアプリケーションにより電子機器と銀行カードとを紐付けする。紐付けが完了した後、紐付けされた支払カードを利用してオンライン決済を行うことができる。
【0004】
ユーザは、一つの電子機器に紐付けされている支払カードをもう一つの電子機器に移行しようとすると、まず一つの電子機器と支払カードとの紐付けを解除し、次に、該支払カードをもう一つの電子機器に紐付けする必要がある。一つの支払カードを紐付けする度に、ユーザが紐付けの解除及び紐付けの操作を行う必要がある。
【0005】
したがって、ユーザは、複数回の操作を行わなければ支払カードの移行を実現できず、ユーザによる支払カードの移行操作が煩雑になる。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施例は、ユーザによる支払カードの移行操作が煩雑になるという技術的課題を解決できる支払カードの移行方法、装置、電子機器、サーバ及び媒体を提供している。
【0007】
第1の態様において、本願の実施例は、第1の電子機器に適用される支払カードの移行方法であって、
前記第1の電子機器にアカウントにログインした後、支払カードの移行操作を受け入れることと、
前記支払カードの移行操作に応答して、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を表示することと、
前記少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れることと、
前記第1の選択操作に応答して、前記対象機器識別子をサーバに送信することにより、前記サーバは、少なくとも一つの前記対象電子機器における前記対象機器識別子に対応する電子機器である第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行することと、を含む支払カードの移行方法を提供している。
【0008】
第2の態様において、本願の実施例は、サーバに適用される支払カードの移行方法であって、
第1の電子機器にアカウントにログインした後に前記第1の電子機器から送信された、
ユーザが、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子から選択した機器識別子である対象機器識別子を受信することと、
前記対象機器識別子に応じて、少なくとも一つの前記対象電子機器における前記対象機器識別子に対応する電子機器である第2の電子機器に紐付けされた支払カードを、前記第1の電子機器に移行することと、を含む支払カードの移行方法を提供している。
【0009】
第3の態様において、本願の実施例は、第1の電子機器に適用される支払カードの移行装置であって、
前記第1の電子機器にアカウントにログインした後、支払カードの移行操作を受け入れるための第1の受信モジュールと、
前記支払カードの移行操作に応答して、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を表示するための第1の表示モジュールと、
前記少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れるための第2の受信モジュールと、
前記第1の選択操作に応答して、前記対象機器識別子をサーバに送信することにより、前記サーバが第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行し、第2の電子機器は少なくとも一つの前記対象電子機器における前記対象機器識別子に対応する電子機器である第1の送信モジュールと、を含む支払カードの移行装置を提供している。
【0010】
第4の態様において、本願の実施例は、サーバに適用される支払カードの移行装置であって、
アカウントにログインした後に第1の電子機器から送信された対象機器識別子を受信するために用いられ、前記対象機器識別子は、ユーザが少なくとも一つの機器識別子から選択した機器識別子であり、前記少なくとも一つの機器識別子は、前記アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である第3の受信モジュールと、
前記対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを前記第1の電子機器に移行するために用いられ、前記第2の電子機器は、少なくとも一つの前記対象電子機器における前記対象機器識別子に対応する電子機器である移行モジュールと、を含む支払カードの移行装置を提供している。
【0011】
第5の態様において、本願の実施例は、プロセッサ及びコンピュータプログラム指令が記憶されている記憶部を含む電子機器であって、前記プロセッサが前記コンピュータプログラム指令を実行する場合に、第1の態様に記載の支払カードの移行方法のステップを実現する電子機器を提供している。
【0012】
第6の態様において、本願の実施例は、プロセッサ及びコンピュータプログラム指令が記憶されている記憶部を含むサーバであって、前記プロセッサが前記コンピュータプログラム指令を実行する場合に、第2の態様に記載の支払カードの移行方法のステップを実現するサーバを提供している。
【0013】
第7の態様において、本願の実施例は、コンピュータプログラム指令が記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム指令がプロセッサにより実行される場合に、第1の態様に記載の支払カードの移行方法又は第2の態様に記載の支払カードの移行方法のステップを実現するコンピュータ記憶媒体を提供している。
【0014】
本願の実施例に係る支払カードの移行方法、装置、電子機器、サーバ及び媒体によれば、第1の電子機器にアカウントにログインした後に支払カードの移行操作を受信した場合、該アカウントにログインされた対象電子機器の機器識別子を表示し、そのうちの対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れた場合、ユーザが対象機器識別子に対応する第2の電子機器に紐付けされた支払カードを移行しようとすることを意味するため、対象機器識別子をサーバに送信することにより、サーバは第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行する。これにより、支払カードの移行を実現している。第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に一括して移行することができるため、ユーザが一つずつ第2の電子機器に紐付けされた支払カードに対してそれぞれ紐付け解除操作及び紐付け操作を行う必要がなく、ユーザによる支払カードの移行操作を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は本願の実施例に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明された図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を要することなく、これらの図面に応じて他の図面を取得することができる。
【0016】
【
図1】本願に係る支払カードの移行方法を実現するためのシステムの実施例の概略図である。
【
図2】本願に係る支払カードの移行方法の実施例のフローチャート概略図である。
【
図3】本願に係る支払カードの移行方法の別の実施例のフローチャート概略図である。
【
図4】本願に係る支払カードの移行方法のシーン画面の概略図である。
【
図5】本願に係る支払カードの移行方法のシーン画面の概略図である。
【
図6】本願に係る支払カードの移行方法のシーン画面の概略図である。
【
図7】本願に係る支払カードの移行方法のシーン画面の概略図である。
【
図8】本願に係る支払カードの移行方法のシーン画面の概略図である。
【
図9】本願の第1の態様に係る支払カードの移行方法のフローチャート概略図である。
【
図10】本願の第2の態様に係る支払カードの移行方法のフローチャート概略図である。
【
図11】本願の第3の態様に係る支払カードの移行装置の実施例の構造概略図である。
【
図12】本願の第4の態様に係る支払カードの移行装置の実施例の構造概略図である。
【
図13】本願に係る支払カードの移行機器の実施例の構造概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本願の各態様の特徴及び例示的な実施例を詳細に説明し、本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に図面及び具体的な実施例を参照して、本願を更に詳細に説明する。理解すべきことは、ここで説明された具体的な実施例は本願を解釈するためのものであり、本願を限定するものではない。当業者にとって、本願は、これらの具体的な細部のうちのいくつかの細部を必要とせずに実施することができる。以下に実施例の説明は、本願の例示を示すことにより本願をよりよく理解するためのものである。
【0018】
説明すべきものとして、本明細書において、第1や第2などのような関係用語は一つのエンティティ又は操作を他のエンティティ又は操作と区別するために用いられ、必ずしもこれらのエンティティ又は操作の間にいかなるこのような実際の関係又は順序が存在することを要求するか又は暗示するものではない。また、 「備える」、「含む」という用語又はそのあらゆる他の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図し、それにより一連の要素を含む過程、方法、物品又は機器は、それらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されない他の要素を含み、又はこのような過程、方法、物品又は機器に固有の要素を含む。より多くの制限がない場合に、「…を含む」という文章により限定された要素は、前記要素を含む過程、方法、物品又は機器において他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0019】
いくつかのシーンで一つの電子機器に紐付けされている支払カードをもう一つの電子機器に移行する必要がある。例えば、電子機器を交換するシーンで、古い電子機器に紐付けされた支払カードを新しい電子機器に移行する必要がある。関連技術において機器を交換してカードを紐付けするための解決手段を提供し、当該解決手段は以下のステップを含む。
1)ユーザは第1の電子機器とそれに紐付けされた支払カードとの紐付けを事前に解除する必要がある。
2)ユーザは第2の電子機器を起動して、第2の電子機器にアカウントにログインする。
3)ユーザは第2の電子機器のウォレットアプリケーションを開き、カードの追加をクリックして、次にカードをスキャン又は追加し、ウォレットアプリケーションに追加するカードタイプを選択する。
4)ユーザはカードの詳細情報を手動で入力し、支払カードのカード番号及びショートメッセージ検証コードを選択して入力し、また、支払カードがクレジットカードである場合、更にユーザが手動で有効期間及びCVN2(Card Verification Number2、セキュリティコード)を入力して検証する必要がある。
5)検証に合格した後に機器を交換してカードを紐付けする操作を完了する。
【0020】
上記機器を交換してカードを紐付けする解決手段を利用して一つの電子機器に紐付けされた支払カードをもう一つの電子機器に移行することができる。しかしながら、ユーザが複数の支払カードを紐付けする必要がある場合、上記ステップ3~5を繰り返す必要がある。このように、ユーザは複数回の操作を行わなければ支払カードの移行を実現できず、ユーザによる支払カードの移行操作が煩雑になる。
【0021】
上記技術的問題に対して、本願は支払カードの移行方法を提供し、以下にまず支払カードの移行方法を実現するためのシステムを説明する。
【0022】
図1は、本願に係る支払カードの移行方法を実現するためのシステムの実施例の概略図である。
図1に示すように、支払カードの移行方法を実現するためのシステムは、第1の電子機器102(例えば新しい電子機器)、サーバ104、第2の電子機器106(例えば古い電子機器)及び信頼できるサービスマネージャー(Trusted Service Manager、TSM)システム108を含む。
【0023】
第1の電子機器102は、アカウントにログインした後、支払カード(例えば銀行カード、ショッピングカード、会員カード等)の移行操作を受信した場合、上記アカウントにログインした電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を表示し、ユーザが少なくとも一つの機器識別子において選択する。第1の電子機器102は、少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受信した場合、対象機器識別子をサーバ104に送信することにより、サーバ104に対し、対象機器識別子に対応する第2の電子機器106に紐付けされた支払カードを第1の電子機器102に移行する必要があることを通知する。
【0024】
サーバ104は、対象機器識別子を受信した場合、対象機器識別子に対応する第2の電子機器106に紐付けされた支払カードを第1の電子機器102に移行する。具体的には、サーバ104は、TSMシステム108にカード紐付け要求を送信することで、TSMシステム108により第2の電子機器106に紐付けされた支払カードを第1の電子機器102に移行する。
【0025】
これにより、支払カードの移行を実現することができる。第2の電子機器106に紐付けされた支払カードを第1の電子機器102に一括して移行することができるため、ユーザが第2の電子機器106に紐付けされた支払カードに対してそれぞれ紐付け解除操作及び紐付け操作を行う必要がなく、ユーザによる支払カードの移行操作を簡略化することができる。
【0026】
上記システムに基づいて、以下に本願に係る支払カードの移行方法を説明する。
図2は、本願に係る支払カードの移行方法の実施例のフローチャート概略図である。
図2に示すように、支払カードの移行方法は、第1の電子機器が第1の電子機器にアカウントにログインした後、支払カードの移行操作を受け入れるS202を含む。
【0027】
S202において、いくつかの例として、第1の電子機器に支払アプリケーション(例えばウォレットアプリケーション)がインストールされてもよく、第1の電子機器における支払アプリケーションを介してアカウントにログインした後、支払アプリケーションのインタフェースに支払カードの移行コントロールを表示することができる。第1の電子機器は、ユーザによる支払カードの移行コントロールのタッチ操作を受け入れる。ユーザによる支払カードの移行コントロールのタッチ操作は、クリック操作、長押し操作又はダブルクリック操作等であってもよい。
【0028】
また、支払カードの移行操作は、支払カードの移行コントロールに対するタッチ操作に限定されず、音声入力操作であってもよく、ここで支払カードの移行操作は限定されない。
【0029】
支払カードの移行方法は、第1の電子機器は、支払カードの移行操作に応答し、アカウントにログインした対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を表示するS204を更に含む。
【0030】
S204において、いくつかの例として、第1の電子機器は、サーバに要求を送信することにより、上記アカウントにログインした対象電子機器の識別子を取得することを要求することができる。第1の電子機器は、サーバから送信された少なくとも一つの機器識別子を受信した場合、少なくとも一つの機器識別子を表示することで、ユーザが少なくとも一つの機器識別子において支払カードが第1の電子機器に移行する必要がある第2の電子機器を選択する。
【0031】
本願の実施例において、機器識別子は、上記アカウントにログインした対象電子機器の型番であってもよく、又は、機器識別子は、ユーザが上記アカウントにログインした対象電子機器のカスタマイズ名称であってもよい。
【0032】
対象電子機器は、アカウントにログインされかつ支払カードが紐付けされた電子機器であってもよい。このように、表示された少なくとも一つの機器識別子は、支払カードが紐付けされた電子機器の識別子であり、銀行カードが紐付けされていない電子機器は、表示されず、それにより、ユーザは、移行しようとする電子機器の識別子を選択しやすい。
【0033】
支払カードの移行方法は、第1の電子機器は少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れるS206を更に含む。
【0034】
S206において、第1の電子機器は、ユーザの少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対するタッチ操作を受け入れることができ、この時にユーザが対象機器識別子を選択することは、ユーザが対象機器識別子に対応する第2の電子機器を選択して支払カードの移行を行うことに相当する。
【0035】
支払カードの移行方法は、第1の電子機器が第1の選択操作に応答し、対象機器識別子をサーバに送信するS208と、サーバが対象機器識別子を受信した後、少なくとも一つの対象電子機器における対象機器識別子に対応する電子機器である第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行するS210と、を更に含む。
【0036】
S210において、サーバは、カード紐付け要求をTSMシステムに送信することができる。TSMシステムは、カード紐付け要求を受信した後、第2の電子機器を紐付けされた支払カードと紐付け解除し、かつ紐付け解除された支払カードを第1の電子機器と紐付けする。
【0037】
具体的には、カード紐付け要求は、第2の電子機器のセキュリティ環境識別子(Security environment identifier、SEID)に紐付けされた支払カードコード(例えばmpan-id)を含むことができ、この時、カード紐付け要求のカード紐付け申請チャネルタイプ(apply Channel Type)は、「04チャネル」である。TSMシステムは、カード紐付け要求を受信した後、カード紐付け要求における支払カードコードに応じて対応するフィールド(span)を検索し、検索されたフィールドに応じてカード紐付けフローを実行する。カード紐付けフローを実行する過程において、TSMシステムは、カード発行銀行に認証要求を送信することで、カード発行銀行が検証を行う。ここで、カード発行銀行システムは、CVN2(クレジットカードである場合、これを検証しない)、有効期間、動的パスワード(One-Time Password、OTP)、パスワード(デビットカードである場合、これを検証しない)の少なくとも一つを検証することができる。カード発行銀行の検証が完了した後、第2の電子機器に紐付けされた支払カードのマッピング関係をリンク(linked)状態に設定し、かつTSMシステムに回答する。
【0038】
本願の実施例により、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に一括して移行することができ、ユーザが一つずつ第2の電子機器に紐付けされた支払カードに対してそれぞれ紐付け解除操作及び紐付け操作を行う必要がなく、ユーザによる支払カードの移行操作を簡略化することができる。
【0039】
関連技術において、セキュリティのために、一つの支払カードを電子機器に紐付けするたびに、ユーザが手動でショートメッセージ検証コードを入力する必要があり、また、支払カードがクレジットカードである場合、ユーザが手動で有効期間及びカード確認コード(Card Vеrification Number、CVN)を入力する必要がある。このように、セキュリティを保証する状況で、銀行カードの紐付けがより複雑になり、カード紐付け操作が煩雑なりすぎる。
【0040】
セキュリティを保証する状況でカード紐付け操作が煩雑なりすぎるという技術的問題を解決するために、本願の一つ又は複数の実施例において、
図3に示すように、S206の後に、支払カードの移行方法は、
第1の電子機器は、検証コード入力インタフェースを表示するS212と、
サーバは、対象機器識別子を受信した場合、対象機器識別子に応じて対象機器識別子に対応する第2の電子機器に第1の検証コードを送信するS214と、
第1の電子機器は、検証コード入力インタフェースに第2の検証コードを入力する入力操作を受け入れるS216と、
第1の電子機器は、入力操作に応答し、第2の検証コードをサーバに送信するS218と、を更に含む。
【0041】
本願の実施例において、S210は、具体的には、サーバが第2の検証コードと第1の検証コードとが一致することを検証した場合に、第2の電子機器を持つユーザが正当なユーザであり、サーバが第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することを含むことができる。
【0042】
本願の実施例において、支払カードの移行を行う前に、サーバは、第2の電子機器に第1の検証コードを送信し、第1の電子機器と第2の電子機器とが同一のユーザに属するか又はそれぞれ関連関係を有する二つのユーザに属する場合、第1の電子機器のユーザは、第2の電子機器により受信された第1の検証コードを取得し、かつ第1の検証コードを第1の電子機器の検証コード入力インタフェースに入力することができる。このように、検証コードによりカード移行操作を行うユーザが正当なユーザであるか否かを検証し、それにより支払カードの移行過程における安全性を保証することができる。
【0043】
また、第2の電子機器に紐付けされた複数の支払カードを第1の電子機器に移行する必要があれば、ユーザは、検証コードを一回だけ入力すればよく、一つの支払カードを紐付けするたびに検証コードを入力する必要がない。また、ユーザは、支払カードの有効期間及びカード確認コード等の情報を入力する必要がなく、支払カードの移行操作を更に簡略化することができる。
【0044】
本願の一つ又は複数の実施例において、サーバが対象機器識別子に応じて対象機器識別子に対応する第2の電子機器に第1の検証コードを送信することは、第2の電子機器の支払アプリケーションで上記アカウントにログインする場合に、サーバがアカウントにログインする支払アプリケーションに第1の検証コードを送信することを含むことができる。
【0045】
具体的には、サーバが上記アカウントにログインされた支払アプリケーションに第1の検証コードを送信した場合、第2の電子機器の支払アプリケーションは、上記アカウントにログインされ且つネットワークに接続された場合に、ネットワークを介してサーバから送信された第1の検証コードを受信することができる。例えば、第2の電子機器が無線ネットワーク(例えば、Wi-Fi、英語では、Wireless-Fidelity、中国語では、無線保真)に接続している場合、無線ネットワークを介してサーバから送信された第1の検証コードを受信することができる。
【0046】
このように、同一のアカウントを複数の電子機器に同時にログインすることができるという特性を利用して、第1の電子機器の支払アプリケーションでアカウントにログインして支払カードの移行を行う過程において、第2の電子機器の支払アプリケーションでも該アカウントにログインすることができ、それにより第2の電子機器は、サーバから送信された第1の検証コードを受信することができる。このように、ユーザは追加の操作を行う必要がなく、ユーザが支払カードの移行を行いやすい。
【0047】
本願の一つ又は複数の実施例において、サーバが対象機器識別子に応じて対象機器識別子に対応する第2の電子機器に第1の検証コードを送信することは、第2の電子機器に加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module、SIM)カードがインストールされ、かつSIMカードに対応する通信番号がアカウントに紐付けされた所定の通信番号である場合に、サーバがSIMカードに対応する通信番号に第1の検証コードを送信することを含むことができる。
【0048】
いくつかの例として、サーバは、SIMカードに対応する通信番号に第1の検証コードを含むショートメッセージを送信することができ、又は、サーバは、SIMカードに対応する通信番号に第1の検証コードを含む音声情報を送信することができる。
【0049】
本願の一つ又は複数の実施例において、第1の電子機器が第1の選択操作に応答した後、支払カードの移行方法は、
第1の電子機器が、第2の電子機器に紐付けされた支払カードの識別子である少なくとも一つの支払カード識別子を表示することと、
第1の電子機器が、少なくとも一つの支払カード識別子における対象支払カード識別子に対する第2の選択操作を受け入れることと、
第1の電子機器が、第2の選択操作に応答して、対象支払カード識別子をサーバに送信することと、
サーバが、対象支払カード識別子を受信した後、第2の電子機器に紐付けされた対象支払カードを第1の電子機器に移行し、対象支払カードが、対象支払カード識別子に対応する支払カードであることと、を更に含むことができる。
【0050】
いくつかの例として、第1の電子機器が少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受信した後、第1の電子機器は、少なくとも一つの支払カード識別子を表示し、又は、第1の電子機器がサーバから送信された第2の検証コードと第1の検証コードとが一致することを表す情報を受信した場合、第1の電子機器は、少なくとも一つの支払カード識別子を表示することができる。
【0051】
本願の実施例において、ユーザが第2の電子機器に紐付けされた支払カードを移行することを選択した後、第1の電子機器に第2の電子機器に紐付けされた支払カードの識別子を表示することができ、それによりユーザが第2の電子機器に紐付けされた支払カードのいずれかを移行する必要があるかを選択する。ここで、ユーザは、必要に応じて第2の電子機器に紐付けされた全ての銀行カード又は一部の銀行カードを移行することを選択することができる。このようにして、ユーザは、移行する支払カードを自主的に選択して、ユーザのニーズを満たすことができる。
【0052】
本願の実施例において、支払カード識別子は、支払カード番号、カード発行時間、カード発行会社名であってもよい。
【0053】
場合によって、複数の電子機器の識別子が同じである可能性があり、例えば、電子機器の識別子が電子機器の型番であれば、二つの型番が同じである電子機器の識別子が同じである。この場合、ユーザが識別子が同じである電子機器を区別することが困難であるので、選択された対象機器識別子が移行しようとする電子機器の識別子ではないことを引き起こす。
【0054】
ユーザが対象機器識別子を選択する前に、ユーザが各電子機器を区別することを容易にするために、本願の一つ又は複数の実施例において、支払カードの移行操作に応答した後、かつ少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れる前に、支払カードの移行方法は、対象電子機器に紐付けされた支払カードの情報を表示することを更に含むことができる。
【0055】
いくつかの例として、少なくとも一つの機器識別子を表示すると同時に、各対象電子機器に紐付けされた支払カードの情報を表示することができる。更に、ある機器識別子に対するタッチ入力を受信した場合に、該機器識別子に対応する対象電子機器に紐付けされた支払カード情報を表示することができる。
【0056】
本願の実施例において、支払カードの情報は、支払カードのカード発行会社名(例えばある銀行)、支払カードのカード発行会社識別子、カード発行時間の少なくとも一つを含むことができる。
【0057】
本願の実施例において、対象電子機器に紐付けされた支払カードの情報を表示することにより、ユーザは各電子機器を区別しやすく、それによりユーザは少なくとも一つの機器識別子において対象機器識別子を選択しやすく、かつ選択された対象機器識別子は、ユーザが移行しようとする電子機器の識別子である。
【0058】
本願の一つ又は複数の実施例において、サーバが対象機器識別子に応じて第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行する前に、支払カードの移行方法は、アカウントに対応するユーザ身分証明(User Identification、UID)に応じて、予め記憶された情報から、以下の少なくとも一つのアカウントを介して支払カードが紐付けされた電子機器のハードウェア情報を含む少なくとも一つの機器情報を取得することを更に含むことができる。
【0059】
対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することは、第2の電子機器の情報が少なくとも一つの機器情報のうちのいずれか一つの機器情報とマッチングした場合、対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することを含むことができる。
【0060】
このように、第2の電子機器に上記アカウントを介して支払カードが紐付けされるか否かを更に検証することができる。
【0061】
本願に係るいずれか一つの実施例の支払カードの移行方法は、古い電子機器に紐付けされた支払カードを新しい電子機器に移行する電子機器交換シーンに適用される。電子機器がフォーマットされたシーンに適用されてもよく、フォーマットされた後、フォーマットされた電子機器には、いかなる支払カードも紐付けされておらず、上記いずれか一つの実施例の支払カードの移行方法を利用して、フォーマットされる前の電子機器に紐付けされた支払カードをフォーマットされた電子機器に移行することができる。
【0062】
以下に電子機器を交換することを例として、
図4~
図8の概略図に基づいて本願に係る実施例の支払カードの移行方法を説明する。
【0063】
図4に示すように、新しい電子機器のウォレットアプリケーションでアカウントにログインした後、ウォレットアプリケーションのインタフェースに「ワンクリック移行」コントロールを表示する。新しい電子機器がユーザの「ワンクリック移行」コントロールに対するタッチ入力を受信した場合、
図5に示すインタフェースを表示し、
図5に示すインタフェースに、前記アカウントにログインされた各電子機器の型番である少なくとも一つの機器識別子を表示する。
【0064】
新しい電子機器は、ユーザの少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受信した場合に、
図6に示すような検証コード入力インタフェースを表示し、かつ前記対象機器識別子をサーバに送信することにより、前記サーバは、対象機器識別子に応じて古い電子機器に第1の検証コードを送信する。
【0065】
ユーザは、古い電子機器が受信した第1の検証コードに応じて、
図6に示す検証コード入力インタフェースに第2の検証コードを入力することができる。
【0066】
新しい電子機器は、ユーザから入力された第2の検証コードを受信した場合、第2の検証コードをサーバに送信することにより、サーバは、第1の検証コードと第2の検証コードとが一致するか否かを検証し、かつ新しい電子機器に
図7に示すようなカード紐付け進捗状況を含むインタフェースを表示する。
【0067】
サーバは、第1の検証コードと第2の検証コードとが一致することを検証した場合、古い電子機器に紐付けされた支払カードを新しい電子機器に移行し、かつ移行が成功した場合に、新しい電子機器に移行成功のフィードバック情報を送信する。
【0068】
新しい電子機器は、移行成功のフィードバック情報を受信した場合、
図8に示すような移行成功インタフェースを表示する。
【0069】
上記の支払カードの移行方法に応じて、以下に本願の第1の態様に係る支払カードの移行方法及び本願の第2の態様に係る支払カードの移行方法をそれぞれ説明する。
【0070】
図9は、本願の第1の態様に係る支払カードの移行方法のフローチャート概略図である。第1の態様に係る支払カードの移行方法は、第1の電子機器に適用され、
図9に示すように、支払カードの移行方法は、
第1の電子機器でアカウントにログインした後、支払カードの移行操作を受け入れるS302と、
支払カードの移行操作に応答して、アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を表示するS304と、
少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れるS306と、
第1の選択操作に応答して、対象機器識別子をサーバに送信することにより、サーバは、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行し、第2の電子機器は、少なくとも一つの対象電子機器における対象機器識別子に対応する電子機器であるS308と、を含む。
【0071】
本願の実施例において、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に一括して移行することができ、ユーザが一つずつ第2の電子機器に紐付けされた支払カードに対してそれぞれ紐付け解除操作及び紐付け操作を行う必要がなく、ユーザによる支払カードの移行操作を簡略化することができる。
【0072】
本願の一つ又は複数の実施例において、対象機器識別子は、サーバが第2の電子機器に第1の検証コードを送信するために用いられ、S306の後に、支払カードの移行方法は、
検証コード入力インタフェースを表示することと、
検証コード入力インタフェースに第2の検証コードを入力する入力操作を受け入れることと、
入力操作に応答して、第2の検証コードをサーバに送信することにより、サーバは、第2の検証コードと第1の検証コードとが一致することを検証した場合に、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することと、を更に含むことができる。
【0073】
本願の実施例において、支払カードの移行を行う前に、サーバは、第2の電子機器に第1の検証コードを送信し、第1の電子機器と第2の電子機器とが同一のユーザに属するか又はそれぞれ関連関係を有する二つのユーザに属する場合、第1の電子機器のユーザは、第2の電子機器により受信された第1の検証コードを取得し、かつ第1の検証コードを第1の電子機器の検証コード入力インタフェースに入力することができる。このように、検証コードによりカード移行操作を行うユーザが正当なユーザであるか否かを検証することができ、それにより支払カードの移行過程における安全性を保証することができる。
【0074】
また、第2の電子機器に紐付けされた複数の支払カードを第1の電子機器に移行する必要がある場合、ユーザは、検証コードを一回だけ入力すればよく、一つの支払カードを紐付けするたびに検証コードを入力する必要がない。また、ユーザは、支払カードの有効期間及びカード確認コード等の情報を入力する必要がなく、支払カードの移行操作を更に簡略化することができる。
【0075】
本願の一つ又は複数の実施例において、第1の選択操作に応答した後、支払カードの移行方法は、
第2の電子機器に紐付けされた支払カードの識別子である少なくとも一つの支払カード識別子を表示することと、
少なくとも一つの支払カード識別子における対象支払カード識別子に対する第2の選択操作を受け入れることと、
第2の選択操作に応答して、対象支払カード識別子をサーバに送信し、対象支払カード識別子は、第2の電子機器に紐付けされた対象支払カードを第1の電子機器に移行するように指示するために用いられ、対象支払カードは、対象支払カード識別子に対応する支払カードであることと、を更に含むことができる。
【0076】
本願の実施例において、ユーザが第2の電子機器に紐付けされた支払カードを移行した後、第1の電子機器に第2の電子機器に紐付けされた支払カードの識別子を表示することができ、それによりユーザが第2の電子機器に紐付けされた支払カードのいずれかを移行する必要があるかを選択する。ここで、ユーザは、必要に応じて第2の電子機器に紐付けされた全ての銀行カード又は一部の銀行カードを移行することを選択できる。このように、ユーザは、移行する支払カードを自主的に選択して、ユーザのニーズを満たすことができる。
【0077】
本願の一つ又は複数の実施例において、支払カードの移行操作に応答した後、かつS306の前に、支払カードの移行方法は、対象電子機器に紐付けされた支払カードの情報を表示することを更に含むことができる。
【0078】
本願の実施例において、対象電子機器に紐付けされた支払カードの情報を表示することにより、ユーザは各電子機器を区別しやすく、それによりユーザは少なくとも一つの機器識別子において対象機器識別子を選択しやすく、かつ選択された対象機器識別子は、ユーザが移行しようとする電子機器の識別子である。
【0079】
本願の一つ又は複数の実施例において、対象電子機器は、アカウントにログインされかつ支払カードが紐付けされた電子機器であってもよい。
【0080】
図10は、本願の第2の態様に係る支払カードの移行方法のフローチャート概略図である。第1の態様に係る支払カードの移行方法は、サーバに適用され、
図10に示すように、支払カードの移行方法は、
アカウントにログインした後に第1の電子機器から送信された対象機器識別子を受信し、対象機器識別子は、ユーザが少なくとも一つの機器識別子から選択した機器識別子であり、少なくとも一つの機器識別子は、該アカウントにログインされた対象電子機器の識別子であるS402と、
対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行し、第2の電子機器は、少なくとも一つの対象電子機器における対象機器識別子に対応する電子機器であるS404と、を含む。
【0081】
本願の実施例において、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に一括して移行することができ、ユーザが一つずつ第2の電子機器に紐付けされた支払カードに対してそれぞれ紐付け解除操作及び紐付け操作を行う必要がなく、ユーザによる支払カードの移行操作を簡略化することができる。
【0082】
本願の一つ又は複数の実施例において、S404は、
対象機器識別子に応じて第2の電子機器に第1の検証コードを送信することと、
第1の電子機器から送信された第2の検証コードを受信し、第2の検証コードは、ユーザが第1の検証コードに応じて第1の電子機器の検証コード入力インタフェースに入力した検証コードであることと、
第2の検証コードと第1の検証コードとが一致する場合、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することとを含むことができる。
【0083】
本願の実施例において、支払カードの移行を行う前に、サーバは、第2の電子機器に第1の検証コードを送信し、第1の電子機器と第2の電子機器とが同一のユーザに属するか又はそれぞれ関連関係を有する二つのユーザに属する場合、第1の電子機器のユーザは、第2の電子機器により受信された第1の検証コードを取得し、かつ第1の検証コードを第1の電子機器の検証コード入力インタフェースに入力することができる。このように、検証コードによりカード移行操作を行うユーザが正当なユーザであるか否かを検証し、それにより支払カードの移行過程における安全性を保証することができる。
【0084】
また、第2の電子機器に紐付けされた複数の支払カードを第1の電子機器に移行する必要がある場合、ユーザは、検証コードを一回だけ入力すればよく、一つの支払カードを紐付けするたびに検証コードを入力する必要がない。また、ユーザは、支払カードの有効期間及びカード確認コード等の情報を入力する必要がなく、支払カードの移行操作を更に簡略化することができる。
【0085】
本願の一つ又は複数の実施例において、対象機器識別子に応じて第2の電子機器に第1の検証コードを送信することは、第2の電子機器の支払アプリケーションでアカウントにログインする場合、アカウントにログインされた支払アプリケーションに第1の検証コードを送信することを含むことができる。
【0086】
本願の一つ又は複数の実施例において、対象機器識別子に応じて第2の電子機器に第1の検証コードを送信することは、第2の電子機器にSIMカードをインストールし、かつSIMカードに対応する通信番号がアカウントに紐付けされた所定の通信番号である場合、SIMカードに対応する通信番号に第1の検証コードを送信することを含むことができる。
【0087】
本願の一つ又は複数の実施例において、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することは、カード紐付け要求をTSMシステムに送信することにより、TSMシステムが第2の電子機器を紐付けされた支払カードと紐付け解除し、かつ紐付け解除された支払カードを第1の電子機器と紐付けすることを含むことができる。
【0088】
本願の一つ又は複数の実施例において、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行する前に、支払カードの移行方法は、第1の電子機器から送信された対象支払カード識別子を受信し、対象支払カード識別子は、ユーザにより少なくとも一つの支払カード識別子から選択された支払カード識別子であり、少なくとも一つの支払カード識別子は、第2の電子機器に紐付けされた支払カードの識別子であることを更に含むことができる。
【0089】
第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することは、対象支払カード識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた対象支払カードを第1の電子機器に移行し、対象支払カードは、対象支払カード識別子に対応する支払カードであることを含むことができる。
【0090】
本願の一つ又は複数の実施例において、対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行する前に、方法は、アカウントに対応するユーザ身分証明に応じて、予め記憶された情報から少なくとも一つの機器情報を取得し、機器情報は、以下の少なくとも一つのアカウントを介して支払カードが紐付けされた電子機器のハードウェア情報を含むことを更に含む。
【0091】
対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することは、第2の電子機器の情報が少なくとも一つの機器情報のうちのいずれかの一つの機器情報とマッチングした場合、対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行することを含む。
【0092】
本願の第1の態様に係る支払カードの移行方法に対応して、本願の第3の態様は、支払カードの移行装置を提供する。
図11は、本願の第3の態様に係る支払カードの移行装置の実施例の構造概略図である。
図11に示すように、支払カードの移行装置500は、
第1の電子機器にアカウントにログインした後、支払カードの移行操作を受け入れるための第1の受信モジュール502と、
支払カードの移行操作に応答して、アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である少なくとも一つの機器識別子を表示するための第1の表示モジュール504と、
少なくとも一つの機器識別子における対象機器識別子に対する第1の選択操作を受け入れるための第2の受信モジュール506と、
第1の選択操作に応答して、対象機器識別子をサーバに送信することにより、サーバが第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行し、第2の電子機器は、少なくとも一つの対象電子機器における対象機器識別子に対応する電子機器である第1の送信モジュール508と、を含む。
【0093】
本願の実施例において、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に一括して移行することができ、ユーザが一つずつ第2の電子機器に紐付けされた支払カードに対してそれぞれ紐付け解除操作及び紐付け操作を行う必要がなく、ユーザによる支払カードの移行操作を簡略化することができる。
【0094】
本願の一つ又は複数の実施例において、対象機器識別子は、サーバが第2の電子機器に第1の検証コードを送信するために用いられるものであり、支払カードの移行装置500は、
検証コード入力インタフェースを表示するための第2の表示モジュールと、
検証コード入力インタフェースに第2の検証コードを入力する入力操作を受け入れるための第4の受信モジュールと、
入力操作に応答して、第2の検証コードをサーバに送信することにより、サーバが第2の検証コードと第1の検証コードとが一致することを検証した場合、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行するための第2の送信モジュールと、を更に含むことができる。
【0095】
本願の実施例において、支払カードの移行を行う前に、サーバは、第2の電子機器に第1の検証コードを送信し、第1の電子機器と第2の電子機器とが同一のユーザに属するか又はそれぞれ関連関係を有する二つのユーザに属する場合、第1の電子機器のユーザは、第2の電子機器により受信された第1の検証コードを取得し、かつ第1の検証コードを第1の電子機器の検証コード入力インタフェースに入力することができる。このように、検証コードによりカード移行操作を行うユーザが正当なユーザであるか否かを検証し、それにより支払カードの移行過程における安全性を保証することができる。
【0096】
また、第2の電子機器に紐付けされた複数の支払カードを第1の電子機器に移行する必要があれば、ユーザは、検証コードを一回だけ入力すればよく、一つの支払カードを紐付けするたびに検証コードを入力する必要がない。また、ユーザは、支払カードの有効期間及びカード確認コード等の情報を入力する必要がなく、支払カードの移行操作を更に簡略化することができる。
【0097】
本願の一つ又は複数の実施例において、支払カードの移行装置500は、
第2の電子機器に紐付けされた支払カードの識別子である少なくとも一つの支払カード識別子を表示するための第3の表示モジュールと、
少なくとも一つの支払カード識別子における対象支払カード識別子に対する第2の選択操作を受け入れるための第5の受信モジュールと、
第2の選択操作に応答して、第2の電子機器に紐付けされた対象支払カード識別子に対応する支払カードである対象支払カードを第1の電子機器に移行するように指示する対象支払カード識別子をサーバに送信するために用いられる第3の送信モジュールと、を更に含むことができる。
【0098】
本願の実施例において、ユーザが第2の電子機器に紐付けされた支払カードを移行することを選択した後、第1の電子機器に第2の電子機器に紐付けされた支払カードの識別子を表示することができ、それによりユーザが第2の電子機器に紐付けされた支払カードのいずれかを移行する必要があるかを選択する。ここで、ユーザは、必要に応じて第2の電子機器に紐付けされた全ての銀行カード又は一部の銀行カードを移行することを選択することができる。このようにして、ユーザは、移行する支払カードを自主的に選択して、ユーザのニーズを満たすことができる。
【0099】
本願の一つ又は複数の実施例において、支払カードの移行装置500は、対象電子機器に紐付けされた支払カードの情報を表示するための第4の表示モジュールを更に含むことができる。
【0100】
本願の実施例において、対象電子機器に紐付けされた支払カードの情報を表示することにより、ユーザは各電子機器を区別しやすく、それによりユーザは少なくとも一つの機器識別子において対象機器識別子を選択しやすく、かつ選択された対象機器識別子は、ユーザが移行しようとする電子機器の識別子である。
【0101】
本願の一つ又は複数の実施例において、対象電子機器は、アカウントにログインされかつ支払カードが紐付けされた電子機器である。
【0102】
本願の第2の態様に係る支払カードの移行方法に対応して、本願の第4の態様は、支払カードの移行装置を提供する。
図12は、本願の第4の態様に係る支払カードの移行装置の実施例の構造概略図である。
図12に示すように、支払カードの移行装置600は、
アカウントにログインした後に第1の電子機器から送信された対象機器識別子を受信するために用いられ、対象機器識別子は、ユーザが少なくとも一つの機器識別子から選択した機器識別子であり、少なくとも一つの機器識別子は、アカウントにログインされた対象電子機器の識別子である第3の受信モジュール602と、
対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行するために用いられ、第2の電子機器は、少なくとも一つの対象電子機器における対象機器識別子に対応する電子機器である移行モジュール604と、を含む。
【0103】
本願の実施例において、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に一括して移行することができ、ユーザが一つずつ第2の電子機器に紐付けされた支払カードに対してそれぞれ紐付け解除操作及び紐付け操作を行う必要がなく、ユーザによる支払カードの移行操作を簡略化することができる。
【0104】
本願の一つ又は複数の実施例において、移行モジュール604は、
対象機器識別子に応じて第2の電子機器に第1の検証コードを送信するための第1の送信ユニットと、
第1の電子機器から送信された第2の検証コードを受信するために用いられ、第2の検証コードは、ユーザが第1の検証コードに応じて第1の電子機器の検証コード入力インタフェースに入力した検証コードである第1の受信ユニットと、
第2の検証コードと第1の検証コードとが一致する場合、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行するための移行ユニットと、を含むことができる。
【0105】
本願の実施例において、支払カードの移行を行う前に、サーバは、第2の電子機器に第1の検証コードを送信し、第1の電子機器と第2の電子機器とが同一のユーザに属するか又はそれぞれ関連関係を有する二つのユーザに属する場合、第1の電子機器のユーザは、第2の電子機器により受信された第1の検証コードを取得し、かつ第1の検証コードを第1の電子機器の検証コード入力インタフェースに入力することができる。このように、検証コードによりカード移行操作を行うユーザが正当なユーザであるか否かを検証し、それにより支払カードの移行過程における安全性を保証することができる。
【0106】
また、第2の電子機器に紐付けされた複数の支払カードを第1の電子機器に移行する必要がある場合、ユーザは、検証コードを一回だけ入力すればよく、一つの支払カードを紐付けするたびに検証コードを入力する必要がない。また、ユーザは、支払カードの有効期間及びカード確認コード等の情報を入力する必要がなく、支払カードの移行操作を更に簡略化することができる。
【0107】
本願の一つ又は複数の実施例において、第1の送信ユニットは、具体的に、第2の電子機器の支払アプリケーションでアカウントにログインする場合、アカウントにログインされた支払アプリケーションに第1の検証コードを送信するために用いられる。
【0108】
本願の一つ又は複数の実施例において、第1の送信ユニットは、具体的に、第2の電子機器にSIMカードをインストールし、かつSIMカードに対応する通信番号がアカウントに紐付けされた所定の通信番号である場合、SIMカードに対応する通信番号に第1の検証コードを送信するために用いられる。
【0109】
本願の一つ又は複数の実施例において、移行ユニットは、具体的に、カード紐付け要求を信頼できるサービス管理TSMシステムに送信することにより、TSMシステムが第2の電子機器を紐付けされた支払カードと紐付け解除し、かつ紐付け解除された支払カードを第1の電子機器と紐付けするために用いられる。
【0110】
本願の一つ又は複数の実施例において、支払カードの移行装置600は、第1の電子機器から送信された対象支払カード識別子を受信するために用いられ、対象支払カード識別子は、ユーザが少なくとも一つの支払カード識別子から選択した支払カード識別子であり、少なくとも一つの支払カード識別子は、第2の電子機器に紐付けされた支払カードの識別子である第6の受信モジュールを更に含むことができる。
【0111】
移行モジュール604は、具体的に、対象支払カード識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた対象支払カードを第1の電子機器に移行し、対象支払カードは、対象支払カード識別子に対応する支払カードであるために用いられる。
【0112】
本願の一つ又は複数の実施例において、支払カードの移行装置600は、アカウントに対応するユーザ身分証明に応じて、予め記憶された情報から少なくとも一つの機器情報を取得するために用いられ、機器情報は、以下の少なくとも一つのアカウントを介して支払カードが紐付けされた電子機器のハードウェア情報を含む取得モジュールを更に含むことができる。
【0113】
移行モジュール604は、具体的に、第2の電子機器の情報が少なくとも一つの機器情報のうちのいずれかの一つの機器情報とマッチングする場合、対象機器識別子に応じて、第2の電子機器に紐付けされた支払カードを第1の電子機器に移行するために用いられる。
【0114】
本願の第5の態様は、コンピュータプログラム指令を実行する場合に第1の態様に係る支払カードの移行方法のステップを実現するプロセッサ及びコンピュータプログラム指令を記憶したメモリを含む電子機器を提供する。
【0115】
本願の第6の態様は、コンピュータプログラム指令を実行する場合に第2の態様に係る支払カードの移行方法のステップを実現するプロセッサ及びコンピュータプログラム指令を記憶したメモリを含むサーバを提供する。
【0116】
図13は、本願に係る支払カードの移行機器の実施例の構造概略図を示す。支払カードの移行機器は、本願の第5の態様に係る電子機器又は本願の第6の態様に係るサーバであってもよい。
【0117】
支払カードの移行機器は、プロセッサ701と、コンピュータプログラム指令が記憶されたメモリ702とを含んでもよい。
【0118】
具体的には、上記プロセッサ701は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)を含むことができ、又は本発明の実施例の一つ又は複数の集積回路を実施するように構成されてもよい。
【0119】
メモリ702は、データや指令に用いられる大容量のメモリを含んでもよい。例えば、メモリ702は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)、フレキシブルディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ又はユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)ドライブ又は二つ以上のこれらの組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。適切な場合に、メモリ702は、取り外し可能又は取り外し不可能(又は固定)な媒体を含むことができる。適切な場合に、メモリ702は、統合ゲートウェイ耐災害性機器の内部又は外部に位置することができる。特定の実施例において、メモリ702は、不揮発性固体メモリである。
【0120】
メモリは、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体機器、光記憶媒体機器、フラッシュメモリ機器、電気、光学又は他の物理/有形のメモリ記憶機器を含むことができる。したがって、一般的に、メモリは、コンピュータ実行可能な指令を含むソフトウェアをコードした一つ以上の有形(非一時的)コンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ機器)を含み、かつ当該ソフトウェアが実行される(例えば、一つ又は複数のプロセッサにより)場合、それは、本開示の第1の態様又は第2の態様に係る方法で説明された操作を実行するように操作される。
【0121】
プロセッサ701は、メモリ702に記憶されたコンピュータプログラム指令を読み出して実行することにより、上記実施例におけるいずれかの一つの支払カードの移行方法のステップを実現する。
【0122】
いくつの例において、支払カードの移行機器は、通信インタフェース703及びバス710を更に含むことができる。ここで、
図13に示すように、プロセッサ701、メモリ702、通信インタフェース703は、バス710により接続され、かつ相互間の通信を完了する。
【0123】
通信インタフェース703は、主に本発明の実施例における各モジュール、装置、ユニット及び/又は機器の間の通信を実現するために用いられる。
【0124】
バス710は、ハードウェア、ソフトウェア又は両者を含み、オンラインデータ通信課金機器の部品を互いに結合する。例えば、バス710は、アクセラブルグラフィーポート(Acerated Graphics Port、AGP)又は他のグラフィックスバス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バス、フロントサイドバス(Front Side Bus、FSB)、ハイパートランスポート(Hyper Transport、HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture、ISA)バス、無限帯域幅相互接続、低ピンイン数(LPC)バス、メモリバス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、周辺機器コンポーネント相互接続(PCI)バス、PCI-Express(PCI-X)バス、シリアル高度な技術アクセサリ(SATA)バス、ビデオ電子標準協会ローカル(VLB)バス又は他の適切なバス又は二つ以上のこれらの組み合わせを含むことができる。適切な場合に、バス710は、一つ又は複数のバスを含むことができる。本願の実施例は、特定のバスを説明して示したが、本願は、あらゆる適切なバス又は相互接続を考慮する。
【0125】
また、上記実施例における支払カードの移行方法に合わせて、本願の実施例は、コンピュータ記憶媒体を提供して実現することができる。当該コンピュータ記憶媒体にコンピュータプログラム指令が記憶される。当該コンピュータプログラム指令がプロセッサにより実行される場合に上記実施例におけるいずれかの一つの支払カードの移行方法を実現する。図示されたコンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory RAM)、磁気ディスク、または、光ディスクなどの非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0126】
なお、本願は、上記説明した且つ図に示された特定の構成及び処理に限定されるものではない。簡略化するために、ここで既知の方法の詳細な説明を省略する。上記実施例において、いくつかの具体的なステップを例として説明して示す。しかしながら、本願の方法過程は、記述及び表示された具体的なステップに限定されず、当業者は、本願の精神を理解した後に、様々な変更、修正及び追加を行い、又はステップの間の順序を変更することができる。
【0127】
以上に述べた構成ブロック図に示された機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせとして実現することができる。ハードウェア方式で実現する場合、それは、例えば電子回路、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、適切なファームウェア、プラグイン、機能カード等であってもよい。ソフトウェア方式で実現する場合、本願の要素は、必要なタスクを実行するためのプログラム又はコードセグメントである。プログラム又はコードセグメントは、機器可読媒体に記憶されてもよく、又は搬送波に搬送されたデータ信号により伝送媒体又は通信リンクに伝送されてもよい。「機器可読媒体」には、情報を記憶または、伝送可能なあらゆる媒体が含まれ得る。機器可読媒体は、電子回路、半導体メモリ機器、ROM、フラッシュメモリ、消去可能ROM(EROM)、フレキシブルディスク、CD-ROM、光ディスク、ハードディスク、光ファイバ媒体などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。機器可読媒体は、無線周波数(Radio Frequency、RF)リンク等を更に含むことができる。コードセグメントは、インターネット、イントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードされてもよい。
【0128】
なお、本願で言及した例示的な実施例は、一連のステップ又は装置に基づいていくつかの方法又はシステムを説明する。しかしながら、本願は、上記ステップの順序に限定されず、即ち、実施例に言及された順序に応じてステップを実行することができ、実施例における順序と異なり、又は若干のステップを同時に実行することもできる。
【0129】
以上、本願の実施例に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して本願の各態様を説明した。理解すべきことは、フローチャート及び/又はブロック図における各ブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図における各ブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム指令によって実現されてもよい。これらのコンピュータプログラム指令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルなデータ処理装置のプロセッサに提供されることで、機器を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにより実行されたこれらの指令は、フローチャート及び/又はブロック図の一つ又は複数のブロックに指定された機能/動作を実現する。このようなプロセッサは、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、特殊アプリケーションプロセッサ又はフィールドプログラマブルロジック回路であってもよいが、これらに限定されない。理解されるように、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する専用ハードウェアで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ指令の組み合わせで実現されてもよい。
【0130】
以上の説明は、本願の具体的な実施形態に過ぎず、当業者であれば、説明の便宜上、簡潔にするために、上記説明したシステム、モジュール及びユニットの具体的な動作過程は、前述の方法実施例における対応するプロセスを参照することができることが分かるが、ここでは、説明を省略する。理解すべきことは、本願の保護範囲は、これに限定されるものではなく、当業者が本願の開示する技術的範囲内で、様々な等価な修正又は置換を容易に想到でき、これらの修正又は置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。