(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】無線周波数回路及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04B 1/40 20150101AFI20240725BHJP
H04B 1/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
H04B1/40
H04B1/00 264
(21)【出願番号】P 2022565923
(86)(22)【出願日】2021-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2021089547
(87)【国際公開番号】W WO2021218839
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-12-09
(31)【優先権主張番号】202010362992.8
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】韋 仁傑
【審査官】鴨川 学
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109951192(CN,A)
【文献】特開2014-011515(JP,A)
【文献】特開2015-139005(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0288732(US,A1)
【文献】特開2016-007009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/40
H04B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数回路であって、
第一の発射ポート(11)を含む無線周波数送受信機(1)と、
第一のアンテナアレイ(31)に接続される第一の無線周波数モジュール(21)と、
第二のアンテナアレイ(32)に接続される第二の無線周波数モジュール(22)と、
第一の入力端が前記第一の発射ポート(11)に接続され、二つの出力端がそれぞれ前記第一の無線周波数モジュール(21)及び前記第二の無線周波数モジュール(22)に接続される第一のスイッチ(4)とを含み、
前記第一のスイッチ(4)が第一の状態にある場合、前記第一の発射ポート(11)は、前記第一の無線周波数モジュール(21)と連通し、前記第一のスイッチ(4)が第二の状態にある場合、前記第一の発射ポート(11)は、前記第二の無線周波数モジュール(22)と連通
し、
前記無線周波数送受信機(1)は、第二の発射ポート(12)をさらに含み、
前記第一のスイッチ(4)の第二の入力端は、前記第二の発射ポート(12)に接続され、
前記第一のスイッチ(4)が第一の状態にある場合、前記第二の発射ポート(12)は、前記第二の無線周波数モジュール(22)と連通し、前記第一のスイッチ(4)が第二の状態にある場合、前記第二の発射ポート(12)は、前記第一の無線周波数モジュール(21)と連通し、
第三の無線周波数モジュール(23)及び第四の無線周波数モジュール(24)をさらに含み、
前記無線周波数送受信機(1)は、第一の受信ポート(13)、第二の受信ポート(14)、第三の受信ポート(15)及び第四の受信ポート(16)をさらに含み、
前記第一の受信ポート(13)は、前記第一の無線周波数モジュール(21)に接続され、前記第二の受信ポート(14)は、前記第二の無線周波数モジュール(22)に接続され、前記第三の受信ポート(15)は、前記第三の無線周波数モジュール(23)に接続され、前記第四の受信ポート(16)は、前記第四の無線周波数モジュール(24)に接続され、
前記第一の無線周波数モジュール(21)及び前記第二の無線周波数モジュール(22)は、無線周波数送受信モジュールであり、前記第三の無線周波数モジュール(23)及び前記第四の無線周波数モジュール(24)は、無線周波数受信モジュールであり、
前記第一のアンテナアレイ(31)は、三つのアンテナを含み、前記第二のアンテナアレイ(32)は、一つのアンテナを含み、前記無線周波数回路は、第二のスイッチ(5)をさらに含み、
前記第二の無線周波数モジュール(22)は、前記第二のアンテナアレイ(32)のうちのアンテナに接続され、
前記第一の無線周波数モジュール(21)によって信号を発射する時、前記第一の無線周波数モジュール(21)は、前記第二のスイッチ(5)を介してそのうち一つの前記第一のアンテナアレイ(31)におけるアンテナに接続され、信号の同期受信時、前記第二のスイッチ(5)は、それぞれ一つの前記第一のアンテナアレイ(31)におけるアンテナに接続するように前記第一の無線周波数モジュール(21)、前記第三の無線周波数モジュール(23)及び前記第四の無線周波数モジュール(24)を制御し、
又は、
前記第一のアンテナアレイ(31)は、第三のアンテナ、第四のアンテナ及び第五のアンテナを含み、前記第二のアンテナアレイ(32)は、第六のアンテナを含み、前記無線周波数回路は、第三のスイッチ(61)、第四のスイッチ(62)及び第五のスイッチ(63)をさらに含み、
前記第二の無線周波数モジュール(22)は、前記第六のアンテナに接続され、
前記第三のスイッチ(61)の入力端は、前記第一の無線周波数モジュール(21)に接続され、前記第三のスイッチ(61)の複数の出力端は、それぞれ前記第五のスイッチ(63)を介して前記第三のアンテナに接続され、前記第四のスイッチ(62)を介して前記第四のアンテナに接続され、前記第五のアンテナに直接接続され、
又は、
前記第一のアンテナアレイ(31)は、第七のアンテナ及び第八のアンテナを含み、前記第二のアンテナアレイ(32)は、第九のアンテナ及び第十のアンテナを含み、前記無線周波数回路は、第六のスイッチ(71)、第七のスイッチ(72)、第八のスイッチ(73)及び第九のスイッチ(74)をさらに含み、
前記第六のスイッチ(71)の入力端は、前記第二の無線周波数モジュール(22)に接続され、前記第六のスイッチ(71)の二つの出力端は、それぞれ前記第八のスイッチ(73)を介して前記第九のアンテナに接続され、且つ前記第十のアンテナに直接接続され、
前記第七のスイッチ(72)の入力端は、前記第一の無線周波数モジュール(21)に接続され、前記第七のスイッチ(72)の二つの出力端は、それぞれ前記第九のスイッチ(74)を介して前記第七のアンテナに接続され、前記第八のアンテナに直接接続される、無線周波数回路。
【請求項2】
前記第二のスイッチ(5)は、3極3投スイッチであり、
前記第一の無線周波数モジュール(21)によって信号を発射する時、前記第二のスイッチ(5)の一つの投端子は、一つの共通端と連通し、
四つのアンテナの信号の同期受信時、前記第二のスイッチ(5)の三つの投端子は、三つの共通端と連通する、請求項1に記載の無線周波数回路。
【請求項3】
前記第三のスイッチ(61)は、単極3投スイッチであり、前記第四のスイッチ(62)及び前記第五のスイッチ(63)は、単極2投スイッチであり、
前記第三のスイッチ(61)の共通端は、前記第一の無線周波数モジュール(21)に接続され、前記第三のスイッチ(61)の第一の投端子は、前記第五のアンテナに接続され、前記第三のスイッチ(61)の第二の投端子は、前記第四のスイッチ(62)の第一の投端子に接続され、前記第三のスイッチ(61)の第三の投端子は、前記第五のスイッチ(63)の第一の投端子に接続され、
前記第四のスイッチ(62)の第二の投端子は、前記第三の無線周波数モジュール(23)に接続され、前記第四のスイッチ(62)の共通端は、前記第四のアンテナに接続され、
前記第五のスイッチ(63)の第二の投端子は、前記第四の無線周波数モジュール(24)に接続され、前記第五のスイッチ(63)の共通端は、前記第三のアンテナに接続される、請求項1に記載の無線周波数回路。
【請求項4】
前記第一の無線周波数モジュール(21)によって信号を発射する時、前記第一の無線周波数モジュール(21)は、前記第三のスイッチ(61)を介して前記第五のアンテナに接続され、又は前記第一の無線周波数モジュール(21)は、前記第三のスイッチ(61)及び前記第四のスイッチ(62)を介して前記第四のアンテナに接続され、又は前記第一の無線周波数モジュール(21)は、前記第三のスイッチ(61)及び前記第五のスイッチ(63)を介して前記第三のアンテナに接続され、
四つのアンテナの信号の同期受信時、前記第一の無線周波数モジュール(21)は、前記第三のスイッチ(61)を介して前記第五のアンテナに接続され、前記第二の無線周波数モジュール(22)は、前記第六のアンテナに接続され、前記第三の無線周波数モジュール(23)は、前記第四のスイッチ(62)を介して前記第四のアンテナに接続され、前記第四の無線周波数モジュール(24)は、前記第五のスイッチ(63)を介して前記第三のアンテナに接続される、請求項3に記載の無線周波数回路。
【請求項5】
前記第六のスイッチ(71)、前記第七のスイッチ(72)、前記第八のスイッチ(73)及び前記第九のスイッチ(74)は、いずれも単極2投スイッチであり、
前記第六のスイッチ(71)の共通端は、前記第二の無線周波数モジュール(22)に接続され、前記第六のスイッチ(71)の第一の投端子は、前記第十のアンテナに接続され、前記第六のスイッチ(71)の第二の投端子は、前記第八のスイッチ(73)の第一の投端子に接続され、前記第八のスイッチ(73)の第二の投端子は、前記第三の無線周波数モジュール(23)に接続され、前記第八のスイッチ(73)の共通端は、前記第九のアンテナに接続され、
前記第七のスイッチ(72)の共通端は、前記第一の無線周波数モジュール(21)に接続され、前記第七のスイッチ(72)の第一の投端子は、前記第八のアンテナに接続され、前記第七のスイッチ(72)の第二の投端子は、前記第九のスイッチ(74)の第一の投端子に接続され、前記第九のスイッチ(74)の第二の投端子は、前記第四の無線周波数モジュール(24)に接続され、前記第九のスイッチ(74)の共通端は、前記第七のアンテナに接続される、請求項1に記載の無線周波数回路。
【請求項6】
前記第二の無線周波数モジュール(22)によって信号を発射する時、前記第二の無線周波数モジュール(22)は、前記第六のスイッチ(71)を介して前記第十のアンテナに接続され、又は前記第二の無線周波数モジュール(22)は、前記第六のスイッチ(71)及び前記第八のスイッチ(73)を介して前記第九のアンテナに接続され、及び/又は
前記第一の無線周波数モジュール(21)によって信号を発射する時、前記第一の無線周波数モジュール(21)は、前記第七のスイッチ(72)を介して前記第八のアンテナに接続され、又は前記第一の無線周波数モジュール(21)は、前記第七のスイッチ(72)及び前記第九のスイッチ(74)を介して前記第七のアンテナに接続される、請求項5に記載の無線周波数回路。
【請求項7】
四つのアンテナの信号の同期受信時、前記第一の無線周波数モジュール(21)は、前記第七のスイッチ(72)を介して前記第八のアンテナに接続され、前記第二の無線周波数モジュール(22)は、前記第六のスイッチ(71)を介して前記第十のアンテナに接続され、前記第三の無線周波数モジュール(23)は、前記第八のスイッチ(73)を介して前記第九のアンテナに接続され、前記第四の無線周波数モジュール(24)は、前記第九のスイッチ(74)を介して前記第七のアンテナに接続される、請求項5に記載の無線周波数回路。
【請求項8】
電子機器であって、請求項1~7のいずれか1項に記載の無線周波数回路を含む、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年4月30日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010362992.8の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に無線周波数回路及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
第五世代移動通信技術(5th generation mobile communications、5G)は、発展中に、1T4R(1発射4受信)及び2T4R(2発射4受信)の二つの方式をサポートする。5Gニューラジオ(New Radio、NR)周波数バンドは、1T4R及び2T4Rのサウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)のアンテナ順番発射及びアンテナの切り替え発射技術をサポートする。
【0004】
従来技術では、一つの周波数バンド(例えばN78)の2T4Rを行う時、TX1及びTX2の発射信号に対応する増幅器は、固定されており、TX1を1T4Rの固定発射とし、TX1通路のみを介することができず、即ち2T4Rの場合のみ、TX2に対応するパワー増幅器(Power Amplifier、PA)は、作動し、四つのアンテナが切り替えられる時、レイアウト及び空間原因によりあるアンテナ性能が悪くなり、無線周波数の配線における損失に加え、アンテナ性能のアンバランスを招き、性能が比較的に悪いアンテナに切り替えることができない。この時、四つのアンテナの切り替えを実現できず、三つのアンテナの切り替え、さらに二つのアンテナの切り替えしか実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、アンテナレイアウト及び無線周波数の配線損失によるアンテナ性能のアンバランスという従来技術における問題を解決するための無線周波数回路及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の実施例は、以下のように実現される。
【0007】
第一の方面によれば、本発明の実施例による無線周波数回路は、
第一の発射ポートを含む無線周波数送受信機と、
第一のアンテナアレイに接続される第一の無線周波数モジュールと、
第二のアンテナアレイに接続される第二の無線周波数モジュールと、
第一の入力端が第一の発射ポートに接続され、二つの出力端がそれぞれ第一の無線周波数モジュール及び第二の無線周波数モジュールに接続される第一のスイッチとを含み、
第一のスイッチが第一の状態にある場合、第一の発射ポートは、第一の無線周波数モジュールと連通し、前記第一のスイッチが第二の状態にある場合、前記第一の発射ポートは、前記第二の無線周波数モジュールと連通する。
【0008】
第二の方面によれば、本発明の実施例による電子機器は、上記の無線周波数回路を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の技術案では、異なるアンテナレイアウトを組み合わせ、異なる無線周波数モジュールと連通するように第一の発射ポートを制御することにより、異なる無線周波数モジュールによってアンテナの切り替えを実現することを選択し、無線周波数の配線による通路損失を減少させ、さらにアンテナ性能がアンバランスである問題を解決し、アンテナの切り替え性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例の無線周波数回路の概略図のその一を示す。
【
図2】本発明の実施例の改良後の無線周波数の配線通路と従来の無線周波数の配線通路との比較図のその一を示す。
【
図3】本発明の実施例の無線周波数回路の概略図のその二を示す。
【
図4】本発明の実施例の無線周波数回路の概略図のその三を示す。
【
図5】本発明の実施例の改良後の無線周波数の配線通路と従来の無線周波数の配線通路との比較図のその二を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者は、創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0012】
本発明の実施例は、無線周波数回路を提供し、
図1、
図3及び
図4に示すように、
第一の発射ポート11を含む無線周波数送受信機1と、
第一のアンテナアレイ31に接続される第一の無線周波数モジュール21と、
第二のアンテナアレイ32に接続される第二の無線周波数モジュール22と、
第一の入力端が第一の発射ポート11に接続され、二つの出力端がそれぞれ第一の無線周波数モジュール21及び第二の無線周波数モジュール22に接続される第一のスイッチ4とを含み、
第一のスイッチ4が第一の状態にある場合、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21と連通し、第一のスイッチ4が第二の状態にある場合、第一の発射ポート11は、第二の無線周波数モジュール22と連通する。
【0013】
本発明の実施例による無線周波数回路は、無線周波数送受信機1、第一の無線周波数モジュール21、第二の無線周波数モジュール22、第一のアンテナアレイ31、第二のアンテナアレイ32及び第一のスイッチ4を含む。無線周波数送受信機1は、第一の発射ポート11を含み、第一の発射ポート11は、TX1として表されてもよい。第一の無線周波数モジュール21は、第一のアンテナアレイ31に接続され、第一のアンテナアレイ31は、少なくとも一つのアンテナを含み、第二の無線周波数モジュール22は、第二のアンテナアレイ32に接続され、第二のアンテナアレイ32は、少なくとも一つのアンテナを含む。第一の発射ポート11は、第一のスイッチ4の一方の端に位置し、第一の無線周波数モジュール21及び第二の無線周波数モジュール22は、第一のスイッチ4の他方の端に位置する。
【0014】
第一のスイッチ4について、第一のスイッチ4は、第一の入力端及び二つの出力端を含み、そのうち第一の入力端は、第一の発射ポート11に接続され、二つの出力端は、それぞれ第一の無線周波数モジュール21及び第二の無線周波数モジュール22に接続される。第一のスイッチ4の第一の入力端は、第一の発射ポート11に接続され、第一のスイッチ4の第一の出力端は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第二の出力端は、第二の無線周波数モジュール22に接続される。第一の入力端は、第一の出力端と連通してもよい。この時、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第一の入力端は、第二の出力端に接続されてもよく、この時、第一の発射ポート11は、第二の無線周波数モジュール22に接続される。
【0015】
第一のスイッチ4が第一の状態にある場合、第一のスイッチ4の第一の入力端は、第一の出力端に接続され、第一のスイッチ4は、第一の無線周波数モジュール21と連通するように第一の発射ポート11を制御する。この時、第一の発射ポート11は、第一のアンテナアレイ31によって信号発射を行う。第一のスイッチ4が第二の状態にある場合、第一のスイッチ4の第一の入力端は、第二の出力端に接続され、第一のスイッチ4は、第二の無線周波数モジュール22と連通するように第一の発射ポート11を制御する。この時、第一の発射ポート11は、第二のアンテナアレイ32によって信号発射を行う。
【0016】
上記回路構造では、第一のスイッチによって第一の発射ポートと異なる無線周波数モジュールとの連通を実現することができ、異なる無線周波数モジュールによってアンテナの切り替えを実現することを選択することができる。さらに無線周波数の配線による通路損失を減少させ、アンテナ性能がアンバランスである問題を解決し、アンテナの切り替え性能を向上させることができる。
【0017】
選択的に、本発明の一実施例では、
図1、
図3及び
図4に示すように、無線周波数送受信機1は、第二の発射ポート12をさらに含み、第一のスイッチ4の第二の入力端は、第二の発射ポート12に接続され、第一のスイッチ4が第一の状態にある場合、第二の発射ポート12は、第二の無線周波数モジュール22と連通し、第一のスイッチ4が第二の状態にある場合、第二の発射ポート12は、第一の無線周波数モジュール21と連通する。
【0018】
無線周波数送受信機1は、第二の発射ポート12をさらに含み、第一のスイッチ4は、第二の入力端をさらに含む。第一のスイッチ4の第二の入力端は、第二の発射ポート12に接続され、第二の発射ポート12は、TX2として表されてもよい。第一のスイッチ4の第二の入力端は、第一の出力端と連通してもよく、この時、第二の発射ポート12は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第二の入力端は、第二の出力端に接続されてもよい。この時、第二の発射ポート12は、第二の無線周波数モジュール22に接続される。第一のスイッチ4は、2極2投スイッチである。
【0019】
第一のスイッチ4が第一の状態にある場合、第一のスイッチ4の第二の入力端は、第二の出力端に接続され、第一のスイッチ4は、第二の無線周波数モジュール22と連通するように第二の発射ポート12を制御する。この時、第二の発射ポート12は、第二のアンテナアレイ32によって信号発射を行う。第一のスイッチ4が第二の状態にある場合、第一のスイッチ4の第二の入力端は、第一の出力端に接続され、第一のスイッチ4は、第一の無線周波数モジュール21と連通するように第二の発射ポート12を制御し、この時、第二の発射ポート12は、第一のアンテナアレイ31によって信号発射を行う。
【0020】
第一の発射ポート11と第二の発射ポート12は、同時に作動してもよく、同時に作動しなくてもよく、第一の発射ポート11と第二の発射ポート12が同時に作動する時、第一の発射ポート11と第二の発射ポート12は、異なるアンテナアレイによって信号発射を行う必要がある。
【0021】
第一の発射ポート11と第二の発射ポート12が同時に作動する時、第一のスイッチ4は、第一の状態にあってもよく、この時、第一のスイッチ4の第一の入力端は、第一の出力端に接続され、第二の入力端は、第二の出力端に接続される。この時、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21と連通し、第一のアンテナアレイ31によって信号発射を行い、第二の発射ポート12は、第二の無線周波数モジュール22と連通し、第二のアンテナアレイ32によって信号発射を行う。第一のスイッチ4は、第二の状態にあってもよい。この時、第一のスイッチ4の第一の入力端は、第二の出力端に接続され、第二の入力端は、第一の出力端に接続される。この時、第一の発射ポート11は、第二の無線周波数モジュール22と連通し、第二のアンテナアレイ32によって信号発射を行い、第二の発射ポート12は、第一の無線周波数モジュール21と連通し、第一のアンテナアレイ31によって信号発射を行う。
【0022】
説明すべきこととして、第一の発射ポート11と第二の発射ポート12のうち、作動しているポートが一つのみであってもよい。第一のスイッチ4が第三の状態にある場合、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21と連通し、第二の発射ポート12は、第二の無線周波数モジュール22と切断される。この時、第一の発射ポート11は、第一のアンテナアレイ31によって信号を発射する。第一のスイッチ4が第四の状態にある場合、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21と切断され、第二の発射ポート12は、第二の無線周波数モジュール22と連通し、この時、第二の発射ポート12は、第二のアンテナアレイ32によって信号を発射する。
【0023】
第一のスイッチ4が第五の状態にある場合、第一の発射ポート11は、第二の無線周波数モジュール22と連通し、第二の発射ポート12は、第一の無線周波数モジュール21と切断される。この時、第一の発射ポート11は、第二のアンテナアレイ32によって信号を発射する。第一のスイッチ4が第六の状態にある場合、第一の発射ポート11は、第二の無線周波数モジュール22と切断され、第二の発射ポート12は、第一の無線周波数モジュール21と連通し、この時、第二の発射ポート12は、第一のアンテナアレイ31によって信号を発射する。
【0024】
選択的に、本発明の一実施例では、
図1、
図3及び
図4に示すように、無線周波数回路は、第三の無線周波数モジュール23及び第四の無線周波数モジュール24をさらに含み、
無線周波数送受信機1は、第一の受信ポート13、第二の受信ポート14、第三の受信ポート15及び第四の受信ポート16をさらに含み、
第一の受信ポート13は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第二の受信ポート14は、第二の無線周波数モジュール22に接続され、第三の受信ポート15は、第三の無線周波数モジュール23に接続され、第四の受信ポート16は、第四の無線周波数モジュール24に接続され、
第一の無線周波数モジュール21及び第二の無線周波数モジュール22は、無線周波数送受信モジュールであり、第三の無線周波数モジュール23及び第四の無線周波数モジュール24は、無線周波数受信モジュールである。
【0025】
無線周波数回路は、第三の無線周波数モジュール23及び第四の無線周波数モジュール24をさらに含み、そのうち第一の無線周波数モジュール21及び第二の無線周波数モジュール22は、無線周波数送受信モジュールであり、無線周波数信号の送信及び受信に用いられてもよく、第三の無線周波数モジュール23及び第四の無線周波数モジュール24は、無線周波数受信モジュールであり、無線周波数信号の受信のみに用いられる。
【0026】
無線周波数送受信機1は、第一の発射ポート11に対応する第一の受信ポート13、第二の発射ポート12に対応する第二の受信ポート14、第三の受信ポート15及び第四の受信ポート16をさらに含む。第一の受信ポート13は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第一の無線周波数モジュール21によって伝送された無線周波数信号を受信するために用いられ、第二の受信ポート14は、第二の無線周波数モジュール22に接続され、第二の無線周波数モジュール22によって伝送された無線周波数信号を受信するために用いられ、第三の受信ポート15は、第三の無線周波数モジュール23に接続され、第三の無線周波数モジュール23によって伝送された無線周波数信号を受信するために用いられ、第四の受信ポート16は、第四の無線周波数モジュール24に接続され、第四の無線周波数モジュール24によって伝送された無線周波数信号を受信するために用いられる。
【0027】
上記構造により、1発射4受信又は2発射4受信を実現することができ、第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12のみが作動する時、1発射4受信を実現することができる。この時、第一の発射ポート11は、第一のアンテナアレイ31又は第二のアンテナアレイ32によって信号発射を実現することができ、第二の発射ポート12は、第二のアンテナアレイ32又は第一のアンテナアレイ31によって信号発射を実現することができる。第一の発射ポート11と第二の発射ポート12が同時に作動する時、2発射4受信を実現することができる。この時、第一の発射ポート11は、第一のアンテナアレイ31によって信号発射を実現することができ、第二の発射ポート12は、第二のアンテナアレイ32によって信号発射を実現することができ、又は第一の発射ポート11は、第二のアンテナアレイ32によって信号発射を実現することができ、第二の発射ポート12は、第一のアンテナアレイ31によって信号発射を実現することができる。
【0028】
選択的に、本発明の一実施例では、
図1に示すように、第一のアンテナアレイ31は、三つのアンテナを含み、第二のアンテナアレイ32は、一つのアンテナを含み、無線周波数回路は、第二のスイッチ5をさらに含み、
第二の無線周波数モジュール22は、第二のアンテナアレイ32におけるアンテナに接続され、
第一の無線周波数モジュール21によって信号を発射する時、第一の無線周波数モジュール21は、第二のスイッチ5を介してそのうち一つの第一のアンテナアレイ31におけるアンテナに接続され、信号の同期受信時、第二のスイッチ5は、一つの第一のアンテナアレイ31におけるアンテナにそれぞれ接続するように第一の無線周波数モジュール21、第三の無線周波数モジュール23及び第四の無線周波数モジュール24を制御する。
【0029】
第一のスイッチ4を設置することにより、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21によって信号発射を行ってもよく、第二の無線周波数モジュール22によって信号発射を行ってもよい。第一の発射ポート11が第一の無線周波数モジュール21と連通する時、第二のスイッチ5によって、第一のアンテナアレイ31の三つのアンテナの間で切り替えることができ、第一の発射ポート11が第二の無線周波数モジュール22と連通する時、第二のアンテナアレイ32におけるアンテナに切り替えることができるため、第一の発射ポート11は、四つのアンテナの切り替えを実現することができる。同様に第二の発射ポート12も四つのアンテナの切り替えを実現することができ、その過程は、第一の発射ポート11と類似しており、ここではこれ以上説明しない。
【0030】
信号を受信する時、第二のアンテナアレイ32におけるアンテナは、第二の無線周波数モジュール22を介して第二の受信ポート14に接続されるため、第二の受信ポート14は、第二のアンテナアレイ32におけるアンテナによって伝送された信号を受信する。第二のスイッチ5は、第一のアンテナアレイ31のうちの一つアンテナに接続するように第一の無線周波数モジュール21を制御することにより、第一の受信ポート13にこのアンテナによって伝送された信号を受信させることができ、第二のスイッチ5は、第一のアンテナアレイ31のうちのもう1つのアンテナに接続するように第三の無線周波数モジュール23を制御することにより、第三の受信ポート15に信号受信を行わせることができ、第二のスイッチ5は、第一のアンテナアレイ31のうちの残りの一つのアンテナに接続するように第四の無線周波数モジュール24を制御することにより、第四の受信ポート16に信号受信を行わせることができる。
【0031】
選択的に、第二のスイッチ5は、3極3投スイッチであり、第一の無線周波数モジュール21によって信号を発射する時、第二のスイッチ5の一つの投端子は、一つの共通端と連通し、四つのアンテナの信号の同期受信時、第二のスイッチ5の三つの投端子は、三つの共通端と連通する。
【0032】
第二のスイッチ5は、三つの共通端及び三つの投端子を含み、そのうち第二のスイッチ5の第一の投端子は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第二のスイッチ5の第二の投端子は、第三の無線周波数モジュール23に接続され、第二のスイッチ5の第三の投端子は、第四の無線周波数モジュール24に接続され、第二のスイッチ5の第一の共通端、第二の共通端及び第三の共通端は、それぞれ第一のアンテナアレイ31の三つのアンテナに接続される。第一の投端子は、第一の共通端、第二の共通端又は第三の共通端に接続されてもよく、該当する第二の投端子は、第一の共通端、第二の共通端又は第三の共通端に接続されてもよく、第三の投端子は、第一の共通端、第二の共通端又は第三の共通端に接続されてもよい。
【0033】
第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12が第一の無線周波数モジュール21によって信号発射を行う時、第二のスイッチ5の第一の投端子は、いずれか一つの共通端に接続され、信号の受信時、三つの投端子と三つの共通端との間での接続の形成を確保する限り、第二のスイッチ5の三つの投端子は、三つの共通端のいずれかと協働してもよい。
【0034】
例えば、信号発射過程では、第二のスイッチ5の第一の投端子が第二の共通端に接続される時、第二の共通端に接続されるアンテナは、第一の無線周波数モジュール21と連通し、第一の無線周波数モジュール21は、第二の共通端に接続されるアンテナによって信号発射を行う。信号受信過程では、第二のスイッチ5の第一の投端子が第二の共通端に接続され、第二の投端子が第三の共通端に接続され、第三の投端子が第一の共通端に接続される時、第二の共通端に接続されるアンテナは、第一の無線周波数モジュール21と連通し、第三の共通端に接続されるアンテナは、第三の無線周波数モジュール23と連通し、第一の共通端に接続されるアンテナは、第四の無線周波数モジュール24と連通することにより、第一の無線周波数モジュール21に第二の共通端に接続されるアンテナの信号を受信させ、第三の無線周波数モジュール23に第三の共通端に接続されるアンテナの信号を受信させ、第四の無線周波数モジュール24に第一の共通端に接続されるアンテナの信号を受信させる。第二のスイッチ5の共通端と投端子との他の協働状況について、ここで一々列挙して説明しない。
【0035】
上記構造により、
図2に示すアンテナレイアウトの問題を解決することができ、
図2では、ANT4(
図1における第二のアンテナアレイ32におけるアンテナに対応)と無線周波数回路との距離が比較的に遠く、元の回線(破線部分)の配線損失が大きいため、ANT4
の信号発射性能が他のアンテナよりも性能が悪く、第一のスイッチを介して第二の無線周波数モジュールのPA2に直接接続され、且つANT4(実線部分)に接続されることにより、無線周波数の配線による通路損失を減少させ、アンテナ性能がアンバランスである問題を解決し、アンテナの切り替え性能が比較的に優れる状態に達することができ、この時、
図2におけるスイッチングモジュールは、
図1における第二のスイッチである。
【0036】
選択的に、本発明の一実施例では、
図3に示すように、第一のアンテナアレイ31は、第三のアンテナ、第四のアンテナ及び第五のアンテナを含み、第二のアンテナアレイ32は、第六のアンテナを含み、無線周波数回路は第三のスイッチ61、第四のスイッチ62及び第五のスイッチ63をさらに含み、第二の無線周波数モジュール22は、第六のアンテナに接続され、第三のスイッチ61の入力端は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第三のスイッチ61の複数の出力端は、それぞれ第五のスイッチ63を介して第三のアンテナに接続され、第四のスイッチ62を介して第四のアンテナに接続され、第五のアンテナに直接接続される。
【0037】
第一のスイッチ4を設置することにより、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21によって信号発射を行ってもよく、第二の無線周波数モジュール22によって信号発射を行ってもよい。第一の発射ポート11が第一の無線周波数モジュール21と連通する時、第三のスイッチ61、第四のスイッチ62及び第五のスイッチ63によって、第三のアンテナと、第四のアンテナと、第五のアンテナとの間で切り替えることができ、第一の発射ポート11が第二の無線周波数モジュール22と連通する時、第六のアンテナに切り替えることができるため、第一の発射ポート11は、四つのアンテナの切り替えを実現することができる。同様に第二の発射ポート12も四つのアンテナの切り替えを実現することができ、その過程は、第一の発射ポート11と類似しており、ここではこれ以上説明しない。
【0038】
第三のスイッチ61の入力端は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第三のスイッチ61の複数の出力端は、それぞれ第一のアンテナアレイ31に接続され、第三のスイッチ61が第一のアンテナアレイ31に接続される時、第五のアンテナに直接接続され、第四のスイッチ62を介して第四のアンテナに接続され、第五のスイッチ63を介して第三のアンテナに接続されてもよい。
【0039】
選択的に、第三のスイッチ61は、単極3投スイッチであり、第四のスイッチ62及び第五のスイッチ63は、単極2投スイッチであり、第三のスイッチ61の共通端は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第三のスイッチ61の第一の投端子は、第五のアンテナに接続され、第三のスイッチ61の第二の投端子は、第四のスイッチ62の第一の投端子に接続され、第三のスイッチ61の第三の投端子は、第五のスイッチ63の第一の投端子に接続され、第四のスイッチ62の第二の投端子は、第三の無線周波数モジュール23に接続され、第四のスイッチ62の共通端は、第四のアンテナに接続され、第五のスイッチ63の第二の投端子は、第四の無線周波数モジュール24に接続され、第五のスイッチ63の共通端は、第三のアンテナに接続される。
【0040】
第三のスイッチ61は、単極3投スイッチであり、一つの共通端及び三つの投端子を含み、そのうち共通端は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第三のスイッチ61の第一の投端子は、第一のアンテナアレイ31における第五のアンテナに接続される。第三のスイッチ61の第二の投端子は、第四のスイッチ62に接続され、そのうち第四のスイッチ62は、一つの共通端及び二つの投端子を含み、第三のスイッチ61の第二の投端子は、第四のスイッチ62の第一の投端子に接続され、第四のスイッチ62の第二の投端子は、第三の無線周波数モジュール23に接続され、第四のスイッチ62の共通端は、第一のアンテナアレイ31における第四のアンテナに接続される。第三のスイッチ61の第三の投端子は、第五のスイッチ63に接続され、そのうち第五のスイッチ63は、一つの共通端及び二つの投端子を含み、第三のスイッチ61の第三の投端子は、第五のスイッチ63の第一の投端子に接続され、第五のスイッチ63の第二の投端子は、第四の無線周波数モジュール24に接続され、第五のスイッチ63の共通端は、第一のアンテナアレイ31における第三のアンテナに接続される。
【0041】
第四のスイッチ62の共通端が第一の投端子に接続される時、第四のスイッチ62の共通端に接続される第四のアンテナは、第三のスイッチ61の第二の投端子に接続されることができ、第三のスイッチ61の第二の投端子が共通端に接続される時、第四のスイッチ62に接続される第四のアンテナと第一の無線周波数モジュール21との連通を実現し、第四のスイッチ62の共通端が第二の投端子に接続される時、第四のスイッチ62に接続される第四のアンテナと第三の無線周波数モジュール23との連通を実現する。
【0042】
第五のスイッチ63の共通端が第一の投端子に接続される時、第五のスイッチ63の共通端に接続される第三のアンテナは、第三のスイッチ61の第三の投端子に接続されることができ、第三のスイッチ61の第三の投端子が共通端に接続される時、第五のスイッチ63に接続される第三のアンテナと第一の無線周波数モジュール21との連通を実現し、第五のスイッチ63の共通端が第二の投端子に接続される時、第五のスイッチ63に接続される第三のアンテナと第四の無線周波数モジュール24との連通を実現する。第三のスイッチ61の第一の投端子が共通端に接続される時、第三のスイッチ61に直接接続される第五のアンテナは、第一の無線周波数モジュール21と連通する。
【0043】
選択的に、第一の無線周波数モジュール21によって信号を発射する時、第一の無線周波数モジュール21は、第三のスイッチ61を介して第五のアンテナに接続され、又は第一の無線周波数モジュール21は、第三のスイッチ61及び第四のスイッチ62を介して第四のアンテナに接続され、又は第一の無線周波数モジュール21は、第三のスイッチ61及び第五のスイッチ63を介して第三のアンテナに接続され、
四つのアンテナの信号の同期受信時、第一の無線周波数モジュール21は、第三のスイッチ61を介して第五のアンテナに接続され、第二の無線周波数モジュール22は、第六のアンテナに接続され、第三の無線周波数モジュール23は、第四のスイッチ62を介して第四のアンテナに接続され、第四の無線周波数モジュール24は、第五のスイッチ63を介して第三のアンテナに接続される。
【0044】
第二の無線周波数モジュール22が第二のアンテナアレイ32における第六のアンテナに直接接続されるため、第二の無線周波数モジュール22によって信号発射を行う時、直接第六のアンテナによって発射することができる。第一の無線周波数モジュール21によって信号を発射する時、第三のスイッチ61は、第三のスイッチ61に直接接続される第五のアンテナと第一の無線周波数モジュール21とを連通させることにより、第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12に第三のスイッチ61に直接接続される第五のアンテナによって信号を発射させてもよい。第三のスイッチ61は、第一の無線周波数モジュール21と第四のスイッチ62の第一の投端子とを連通させることにより、第四のスイッチ62の共通端が第一の投端子と連通する時、第四のスイッチ62に接続される第四のアンテナを第一の無線周波数モジュール21と連通させる。この時、第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12は、第四のスイッチ62に接続される第四のアンテナによって信号を発射してもよい。第三のスイッチ61は、第一の無線周波数モジュール21と第五のスイッチ63の第一の投端子とを連通させることにより、第五のスイッチ63の共通端が第一の投端子と連通する時、第五のスイッチ63に接続される第三のアンテナを第一の無線周波数モジュール21と連通させる。この時、第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12は、第五のスイッチ63に接続される第三のアンテナによって信号を発射してもよい。
【0045】
信号の同期受信を行う時、第二の無線周波数モジュール22が第二のアンテナアレイ32における第六のアンテナに直接接続されるため、第六のアンテナの信号を直接受信することができる。第一のアンテナアレイ31について、第一の無線周波数モジュール21は、第三のスイッチ61を介して第一のアンテナアレイ31における第五のアンテナに接続される。第三のスイッチ61の共通端は、第一の投端子と連通し、第一の無線周波数モジュール21は、第三のスイッチ61に直接接続される第五のアンテナの信号を受信する。第三の無線周波数モジュール23は、第四のスイッチ62を介して第一のアンテナアレイ31における第四のアンテナに接続され、第四のスイッチ62の共通端は、第二の投端子と連通し、第三の無線周波数モジュール23は、第四のスイッチ62に接続される第四のアンテナの信号を受信する。第四の無線周波数モジュール24は、第五のスイッチ63を介して第一のアンテナアレイ31における第三のアンテナに接続され、第五のスイッチ63の共通端は、第二の投端子と連通し、第四の無線周波数モジュール24は、第五のスイッチ63に接続される第三のアンテナの信号を受信する。
【0046】
上記構造により、
図2に示すアンテナレイアウト問題を解決することができ、
図2では、ANT4(
図3における第二のアンテナアレイ32における第六のアンテナに対応)と無線周波数回路との距離が比較的に遠く、元の回線(破線部分)の配線損失が大きいため、ANT4
の信号発射性能が他のアンテナよりも性能が悪く、第一のスイッチを介して第二の無線周波数モジュールのPA2に直接接続され、且つANT4(実線部分)に接続されることにより、無線周波数の配線による通路損失を減少させ、アンテナ性能がアンバランスである問題を解決し、アンテナの切り替え性能が比較的に優れる状態に達することができ、この時、
図2におけるスイッチングモジュールは、
図3における第三のスイッチ61、第四のスイッチ62及び第五のスイッチ63である。
【0047】
選択的に、本発明の一実施例では、
図4に示すように、第一のアンテナアレイ31は、第七のアンテナ及び第八のアンテナを含み、第二のアンテナアレイ32は、第九のアンテナ及び第十のアンテナを含み、無線周波数回路は、第六のスイッチ71、第七のスイッチ72、第八のスイッチ73及び第九のスイッチ74をさらに含み、
第六のスイッチ71の入力端は、第二の無線周波数モジュール22に接続され、第六のスイッチ71の二つの出力端は、それぞれ第八のスイッチ73を介して第九のアンテナに接続され、且つ第十のアンテナに直接接続され、
第七のスイッチ72の入力端は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第七のスイッチ72の二つの出力端は、それぞれ第九のスイッチ74を介して第七のアンテナに接続され、第八のアンテナに直接接続される。
【0048】
第一のスイッチ4を設置することにより、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21によって信号発射を行い、又は第二の無線周波数モジュール22によって信号発射を行ってもよい。これに対応して、第二の発射ポート12は、第一の無線周波数モジュール21によって信号発射を行い、又は第二の無線周波数モジュール22によって信号発射を行ってもよい。
【0049】
第一のアンテナアレイ31は、第七のアンテナ及び第八のアンテナを含み、第二のアンテナアレイ32は、第九のアンテナ及び第十のアンテナを含む。無線周波数回路は、第六のスイッチ71、第七のスイッチ72、第八のスイッチ73及び第九のスイッチ74をさらに含む。第一の無線周波数モジュール21は、第七のスイッチ72を介して第一のアンテナアレイ31における第八のアンテナに接続されることができ、第七のスイッチ72及び第九のスイッチ74を介して第一のアンテナアレイ31における第七のアンテナに接続されることができる。第二の無線周波数モジュール22は、第六のスイッチ71を介して第二のアンテナアレイ32における第十のアンテナに接続されることができ、第六のスイッチ71及び第八のスイッチ73を介して第二のアンテナアレイ32における第九のアンテナに接続されることができる。
【0050】
選択的に、第六のスイッチ71、第七のスイッチ72、第八のスイッチ73及び第九のスイッチ74は、いずれも単極2投スイッチであり、
第六のスイッチ71の共通端は、第二の無線周波数モジュール22に接続され、第六のスイッチ71の第一の投端子は、第十のアンテナに接続され、第六のスイッチ71の第二の投端子は、第八のスイッチ73の第一の投端子に接続され、第八のスイッチ73の第二の投端子は、第三の無線周波数モジュール23に接続され、第八のスイッチ73の共通端は、第九のアンテナに接続され、
第七のスイッチ72の共通端は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第七のスイッチ72の第一の投端子は、第八のアンテナに接続され、第七のスイッチ72の第二の投端子は、第九のスイッチ74の第一の投端子に接続され、第九のスイッチ74の第二の投端子は、第四の無線周波数モジュール24に接続され、第九のスイッチ74の共通端は、第七のアンテナに接続される。
【0051】
第一の発射ポート11が第一の無線周波数モジュール21と連通する時、第七のスイッチ72を介して第一のアンテナアレイ31における第八のアンテナに接続され、又は、第九のスイッチ74の第一の投端子に接続されてもよく、第九のスイッチ74が第一のアンテナアレイ31における第七のアンテナに接続されるため、第一の無線周波数モジュール21が第八のアンテナと第七のアンテナとの間の切り替えを実現してもよい。第二の発射ポート12が第一の無線周波数モジュール21と連通する時、第一の無線周波数モジュール21が第八のアンテナと第七のアンテナとの間の切り替えを実現してもよい。第一の発射ポート11が第二の無線周波数モジュール22と連通する時、第六のスイッチ71を介して第二のアンテナアレイ32における第十のアンテナに接続され、又は、第八のスイッチ73の第一の投端子に接続されてもよく、第八のスイッチ73が第二のアンテナアレイ32における第九のアンテナに接続されるため、第二の無線周波数モジュール22が第九のアンテナと第十のアンテナとの間の切り替えを実現してもよい。第二の発射ポート12が第二の無線周波数モジュール22と連通する時、第二の無線周波数モジュール22が第九のアンテナと第十のアンテナとの間の切り替えを実現してもよい。
【0052】
第六のスイッチ71は、一つの共通端及び二つの投端子を含み、そのうち第六のスイッチ71の共通端は、第二の無線周波数モジュール22に接続され、第六のスイッチ71の第一の投端子は、第十のアンテナに接続され、第六のスイッチ71の第二の投端子は、第八のスイッチ73の第一の投端子に接続され、第八のスイッチ73は、第二の投端子及び一つの共通端をさらに含み、第八のスイッチ73の第二の投端子は、第三の無線周波数モジュール23に接続され、第八のスイッチ73の共通端は、第九のアンテナに接続され、第八のスイッチ73の共通端が第一の投端子に接続される時、第八のスイッチ73に接続される第九のアンテナは、第六のスイッチ71の第二の投端子と連通し第六のスイッチ71の第二の投端子が共通端に接続される時、第八のスイッチ73に接続される第九のアンテナと第二の無線周波数モジュール22との連通を実現し、第八のスイッチ73の共通端が第二の投端子に接続される時、第八のスイッチ73に接続される第九のアンテナと第三の無線周波数モジュール23との連通を実現することができる。
【0053】
第七のスイッチ72は、一つの共通端及び二つの投端子を含み、そのうち第七のスイッチ72の共通端は、第一の無線周波数モジュール21に接続され、第七のスイッチ72の第一の投端子は、第八のアンテナに接続され、第七のスイッチ72の第二の投端子は、第九のスイッチ74の第一の投端子に接続され、第九のスイッチ74は、第二の投端子及び一つの共通端をさらに含み、第九のスイッチ74の第二の投端子は、第四の無線周波数モジュール24に接続され、第九のスイッチ74の共通端は、第七のアンテナに接続され、第九のスイッチ74の共通端が第一の投端子に接続される時、第九のスイッチ74に接続される第七のアンテナは、第七のスイッチ72の第二の投端子と連通し、第七のスイッチ72の第二の投端子が共通端に接続される時、第九のスイッチ74に接続される第七のアンテナと第一の無線周波数モジュール21との連通を実現し、第九のスイッチ74の共通端が第二の投端子に接続される時、第九のスイッチ74に接続される第七のアンテナと第四の無線周波数モジュール24との連通を実現することができる。
【0054】
選択的に、第二の無線周波数モジュール22によって信号を発射する時、第二の無線周波数モジュール22は、第六のスイッチ71を介して第十のアンテナに接続され、又は第二の無線周波数モジュール22は、第六のスイッチ71及び第八のスイッチ73を介して第九のアンテナに接続され、及び/又は
第一の無線周波数モジュール21によって信号を発射する時、第一の無線周波数モジュール21は、第七のスイッチ72を介して第八のアンテナに接続され、又は第一の無線周波数モジュール21は、第七のスイッチ72及び第九のスイッチ74を介して第七のアンテナに接続される。
【0055】
第二の無線周波数モジュール22によって信号発射を行う時、第六のスイッチ71は、第二の無線周波数モジュール22と第十のアンテナとを連通させることにより、第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12に第十のアンテナによって信号を発射させてもよい。第六のスイッチ71は、第二の無線周波数モジュール22と第八のスイッチ73の第一の投端子とを連通させることにより、第九のアンテナが第八のスイッチ73の第一の投端子と連通する時、第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12に第九のアンテナによって信号を発射させてもよい。
【0056】
第一の無線周波数モジュール21によって信号発射を行う時、第七のスイッチ72は、第一の無線周波数モジュール21と第八のアンテナとを連通させることにより、第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12に第八のアンテナによって信号を発射させてもよい。第七のスイッチ72は、第一の無線周波数モジュール21と第九のスイッチ74の第一の投端子とを連通させることにより、第七のアンテナが第九のスイッチ74の第一の投端子と連通する時、第一の発射ポート11又は第二の発射ポート12に第七のアンテナによって信号を発射させてもよい。
【0057】
第二の無線周波数モジュール22と第一の無線周波数モジュール21は、同時に信号を発射してもよく、この時、第二の無線周波数モジュール22は、第二のアンテナアレイ32によって信号を発射し、第一の無線周波数モジュール21は、第一のアンテナアレイ31によって信号を発射する。第二の無線周波数モジュール22と第一の無線周波数モジュール21のうちの一つのモジュールは、信号発射を行ってもよい。
【0058】
選択的に、四つのアンテナの信号の同期受信時、第一の無線周波数モジュール21は、第七のスイッチ72を介して第八のアンテナに接続され、第二の無線周波数モジュール22は、第六のスイッチ71を介して第十のアンテナに接続され、第三の無線周波数モジュール23は、第八のスイッチ73を介して第九のアンテナに接続され、第四の無線周波数モジュール24は、第九のスイッチ74を介して第七のアンテナに接続される。
【0059】
信号の同期受信を行う時、第六のスイッチ71の第一の投端子が共通端に接続されることにより、第十のアンテナを第二の無線周波数モジュール22に接続する。第七のスイッチ72の第一の投端子が共通端に接続されることにより、第八のアンテナを第一の無線周波数モジュール21に接続する。第八のスイッチ73の第二の投端子が共通端に接続されることにより、第九のアンテナを第三の無線周波数モジュール23に接続する。第九のスイッチ74の第二の投端子が共通端に接続されることにより、第七のアンテナを第四の無線周波数モジュール24に接続する。
【0060】
上記構造により、
図5に示すアンテナレイアウト問題を解決することができ、
図5では、ANT4(
図4における第十のアンテナに対応)及びANT2(
図4における第九のアンテナに対応)と無線周波数回路との距離が比較的に遠く、無線周波数回路がプリント回路ボード(Printed Circuit Board、PCB)に設置され、元の回線(破線部分)の配線損失が大きいため、ANT4及びANT2
の信号発射性能が他のアンテナよりも性能が悪く、第一のスイッチを介して第二の無線周波数モジュールのPA2に直接接続され、且つ第二のスイッチングモジュールを介してANT2及びANT4(実線部分)に接続され、無線周波数の配線による通路損失を減少させ、アンテナ性能がアンバランスである問題を解決することにより、アンテナの切り替え性能が比較的に優れる状態に達することができ、この時、
図5における第一のスイッチングモジュールは、
図4における第七のスイッチ72及び第九のスイッチ74であり、第二のスイッチングモジュールは、
図4における第六のスイッチ71及び第八のスイッチ73である。
【0061】
選択的に、本発明の一実施例では、
図1、
図3及び
図4に示すように、第一の発射ポート11は、第一の無線周波数モジュール21又は第二の無線周波数モジュール22と連通することができ、第一の発射ポート11が第一の無線周波数モジュール21と連通する時、第一のアンテナアレイ31によって第一の無線周波数信号を送信することができ、第一の発射ポート11が第二の無線周波数モジュール22と連通する時、第二のアンテナアレイ32によって第一の無線周波数信号を送信することができる。
【0062】
第二の発射ポート12は、第一の無線周波数モジュール21又は第二の無線周波数モジュール22と連通することができ、第二の発射ポート12が第一の無線周波数モジュール21と連通する時、第一のアンテナアレイ31によって第二の無線周波数信号を送信することができ、第二の発射ポート12が第一の無線周波数モジュール21と連通する時、第一のアンテナアレイ31によって第二の無線周波数信号を送信することができる。
【0063】
第一の発射ポート11と第二の発射ポート12は、同時に信号発射を行ってもよい。この時、第一の発射ポート11は、第一のアンテナアレイ31によって信号を発射し、第二の発射ポート12は、第二のアンテナアレイ32によって信号を発射する。第一の発射ポート11は、第二のアンテナアレイ32によって信号を発射し、第二の発射ポート12は、第一のアンテナアレイ31によって信号を発射してもよい。
【0064】
本発明の実施例は、電子機器をさらに提供する。この電子機器は、上記の無線周波数回路を含み、上記の無線周波数回路によって、異なるアンテナレイアウトを組み合わせ、異なる無線周波数モジュールと連通するように第一の発射ポート及び/又は第二の発射ポートを制御することにより、異なる無線周波数モジュールによってアンテナの切り替えを実現することを選択し、無線周波数の配線による通路損失を減少させ、さらにアンテナ性能がアンバランスである問題を解決し、アンテナの切り替え性能を向上させることができる。
【0065】
本明細書における各実施例は、いずれも漸進的に記述され、各実施例について重点的に説明されるのは、他の実施例との相違点であり、各実施例の間の同様な部分や似ている部分は互いに参照すればよい。
【0066】
本発明の実施例の好適な実施例について説明したが、当業者は、基本的な創造的概念を知ると、これらの実施例に追加の変更及び修正を行うことができる。そのため、添付の請求項は、好適な実施例及び本発明の実施例の範囲に含まれるすべての変更及び修正を含むものと解釈することを意図している。
【0067】
最後に、説明すべきこととして、本明細書では、第一及び第二などのような関係用語は、一つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作と区別するためにのみ使用されるものであり、必ずしもこれらのエンティティ又は操作の間にそのような実際の関係または順序が存在することを要求または暗示するものではない。そして、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は端末機器は、それらの要素を含むだけではなく、そして、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は端末機器に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、前記要素を含むプロセス、方法、物品又は端末機器には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0068】
以上に記載されるのは、本発明の好適な実施の形態であり、指摘すべきこととして、当業者にとって、本発明に記載の原理を逸脱することなく、いくつかの改良及び修飾を行うことができ、これらの改良及び修飾は本発明の保護範囲内にある。