IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッドの特許一覧

特許7526843情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
<>
  • 特許-情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図1
  • 特許-情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図2
  • 特許-情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図3A
  • 特許-情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図3B
  • 特許-情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図4
  • 特許-情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図5
  • 特許-情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-24
(45)【発行日】2024-08-01
(54)【発明の名称】情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/28 20190101AFI20240725BHJP
   G06F 16/90 20190101ALI20240725BHJP
【FI】
G06F16/28
G06F16/90 100
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2023036603
(22)【出願日】2023-03-09
(65)【公開番号】P2023071975
(43)【公開日】2023-05-23
【審査請求日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202210249115.9
(32)【優先日】2022-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ソン, シュンチャオ
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0371881(US,A1)
【文献】特開2020-194391(JP,A)
【文献】国際公開第2020/054451(WO,A1)
【文献】特開2018-116348(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0365289(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサが実行する情報処理方法であって、
第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定することと、
現在連合ノードの現在グラフデータベースから前記第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得ることと、
前記第1の照会結果と前記第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定することと、
前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードに第2の照会リクエストを送信することで、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードが前記第2の照会リクエストを受信したことに応じて、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、前記第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得ることと、を含む、
情報処理方法。
【請求項2】
前記第1の照会結果と前記第2の照会結果とは、初期連合ノードが初期照会すべき情報に対する決定結果を生成するために用いられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の照会結果と前記第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定することは、
照会権限開放情報、及び前記第1の照会結果と前記第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定することを含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記現在グラフデータベースは、少なくとも1つのデータバージョン識別子と、前記データバージョン識別子に対応する複数のノード情報及び少なくとも1つの辺情報とを含み、
前記ノード情報は、ノードの少なくとも1つのノードラベルと前記ノードラベルに対応する少なくとも1つのノード属性とを含み、前記辺情報は、辺の辺ラベルと前記辺ラベルに対応する少なくとも1つの辺属性とを含み、前記辺ラベルは、前記辺に接続される2つの前記ノードの間の関係を表すために用いられ、
前記第1の照会すべき情報は、照会すべき時間帯と、照会すべきノードと、照会すべき辺とのうち少なくとも1つを含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の照会すべき情報は、前記照会すべき時間帯と前記照会すべきノードとを含み、
前記現在グラフデータベースから前記第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得ることは、前記現在グラフデータベースに含まれる少なくとも1つのデータバージョン識別子から、前記照会すべき時間帯に対応する少なくとも1つの目標データバージョン識別子を特定すること、及び前記少なくとも1つの目標データバージョン識別子に対応する複数のノードから、前記照会すべきノードに関連する情報を照会して、前記第1の照会結果を得ることを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の照会すべき情報と前記第2の照会すべき情報とは、いずれも、状況が存在するか否かを照会するための存在類の照会すべき情報、及び、状況が発生する回数を照会するための回数類の照会すべき情報を含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記現在連合ノードが非現在リーダ連合ノードである場合、前記方法は、
データ変更リクエストが検出されたことに応じて、現在リーダ連合ノードにバージョン識別子取得リクエストを送信することと、
前記現在リーダ連合ノードからのデータバージョン識別子を受信したことに応じて、前記データバージョン識別子と現在変更済みデータとを関連付けて前記現在グラフデータベースに記憶することと、をさらに含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
前記現在連合ノードが現在リーダ連合ノードである場合、前記方法は、
登録すべきノードからの登録リクエストを受信したことに応じて、登録情報を特定することと、
登録条件を満たすと判定した場合、前記登録すべきノードが新規連合ノードになることを確定することと、
前記登録情報に基づいて、現在システムメタ情報を更新して、新たな第1の現在システムメタ情報を得ることと、をさらに含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
前記新規連合ノードに前記新たな第1の現在システムメタ情報を送信することで、前記新規連合ノードが前記新たな第1の現在システムメタ情報を利用して前記新規連合ノードに対応するグラフデータベースを作成することと、
少なくとも1つの第1の他の連合ノードに前記新たな第1の現在システムメタ情報を送信することで、前記少なくとも1つの第1の他の連合ノードが前記新たな第1の現在システムメタ情報を利用して前記第1の他の連合ノードに対応するグラフデータベースを更新することと、をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、前記登録条件を満たすと判定した場合、前記登録すべきノードが新規連合ノードになることを確定することは、
前記登録情報に基づいて、第1のフィードバック結果を特定することと、
なくとも1つの第1の他の連合ノードに前記登録情報を送信することで、前記少なくとも1つの第1の他の連合ノードが前記登録情報に基づいて、少なくとも1つの第2のフィードバック結果を特定することと、
前記少なくとも1つの第2のフィードバック結果を受信したことに応じて、前記第1のフィードバック結果と前記少なくとも1つの第2のフィードバック結果とに基づいて、第1の総フィードバック結果を特定することと、
前記第1の総フィードバック結果が前記登録条件を満たすと判定した場合、前記登録すべきノードが前記弱い連合システムの新規連合ノードになることを確定することと、を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、前記登録条件を満たすと判定した場合、前記登録すべきノードが新規連合ノードになることを確定することは、
前記登録情報に基づいて、第1のフィードバック結果を特定することと、
前記第1のフィードバック結果が前記登録条件を満たすと判定した場合、前記登録すべきノードが前記強い連合システムの新規連合ノードになることを確定することと、を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記現在システムメタ情報は、連合ノード識別子と、連合ノード重み情報と、データモデルと、照会権限開放情報とのうち少なくとも1つを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記データモデルは、パブリックドメインデータモデルとプライベートドメインデータモデルとのうち少なくとも1つを含み、
前記パブリックドメインデータモデルとは、連合システムの連合ノードによって合意に達されたデータモデルを指し、
前記プライベートドメインデータモデルとは、前記パブリックドメインデータモデルと同一のデータ規則に準拠し、且つ前記連合システムの連合ノードによって合意に達されていないデータモデルを指す、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記現在連合ノードが現在リーダ連合ノードである場合、前記方法は、
提案連合ノードからの提案リクエストを受信したことに応じて、実行すべきプランを特定することと、
前記実行すべきプランを可決することを確定した場合、
前記実行すべきプランに対する提案実行リクエストを生成することと、
前記提案実行リクエストを受信したことに応じて、前記実行すべきプランを実行して、第1の実行結果を得ることと、
少なくとも1つの第2の他の連合ノードに前記提案実行リクエストを送信することで、前記少なくとも1つの第2の他の連合ノードが前記提案実行リクエストを受信したことに応じて、前記実行すべき提案を実行して、少なくとも1つの第2の実行結果を得ることと、
前記少なくとも1つの第2の実行結果を受信したことに応じて、前記第1の実行結果と前記少なくとも1つの第2の実行結果とに基づいて、実行完了結果を特定することと、
前記実行完了結果が実行成功であると判定した場合、前記実行すべきプランに対する実行操作を完了することと、をさらに含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項15】
前記実行すべきプランのタイプは、データモデル変更タイプと、連合ノード退出タイプと、照会権限開放情報変更タイプと、連合ノード重み情報変更タイプとのうち少なくとも1つを含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
連合システムの現在システムメタ情報は連合ノード重み情報を含み、前記実行すべきプランのタイプは前記連合ノード重み情報変更タイプを含み、
前記現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、前記方法は、
前記実行すべきプランに対する第3のフィードバック結果を特定することと、
前記弱い連合システムの少なくとも1つの第2の他の連合ノードに前記実行すべきプランを送信することで、前記少なくとも1つの第2の他の連合ノードが前記実行すべきプランに基づいて、少なくとも1つの第4のフィードバック結果を特定することと、
前記少なくとも1つの第4のフィードバック結果を受信したことに応じて、前記第3のフィードバック結果と前記少なくとも1つの第4のフィードバック結果とに基づいて、第2の総フィードバック結果を特定することと、
前記第2の総フィードバック結果に基づいて、前記実行すべきプランの可決又は否決を特定することと、をさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
連合システムの現在システムメタ情報は連合ノード重み情報を含み、前記実行すべきプランのタイプは前記連合ノード重み情報変更タイプを含み、
前記現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、前記方法は、
前記実行すべきプランに対する第3のフィードバック結果を特定することと、
前記第3のフィードバック結果に基づいて、前記実行すべきプランの可決又は否決を特定することと、をさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記実行すべきプランのタイプは前記連合ノード退出タイプを含み、
前記現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、前記方法は、
前記実行すべきプランに対する第5のフィードバック結果を特定することと、
前記弱い連合システムの少なくとも1つの第2の他の連合ノードに前記実行すべきプランを送信することで、前記少なくとも1つの第2の他の連合ノードが前記実行すべきプランを受信したことに応じて、少なくとも1つの第6のフィードバック結果を特定することと、
前記少なくとも1つの第6のフィードバック結果を受信したことに応じて、前記第5のフィードバック結果と前記少なくとも1つの第6のフィードバック結果とに基づいて、第3の総フィードバック結果を特定することと、
前記第3の総フィードバック結果に基づいて、前記実行すべきプランの可決又は否決を特定することと、をさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記実行すべきプランのタイプは前記連合ノード退出タイプを含み、
前記現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、前記方法は、
前記実行すべきプランに対する第5のフィードバック結果を特定することと、
前記第5のフィードバック結果に基づいて、前記実行すべきプランの可決又は否決を特定することと、をさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記現在連合ノードが現在リーダ連合ノードである場合、前記方法は、
異常修復が検出された場合、少なくとも1つの第3の他の連合ノードに通信接続リクエストを送信することと、
前記少なくとも1つの第3の他の連合ノードからの接続拒否情報と新たな現在リーダ連合ノード識別子とを受信したことに応じて、前記新たな現在リーダ連合ノード識別子に対応する新たな現在リーダ連合ノードにメタ情報取得リクエストを送信することと、
前記新たな現在リーダ連合ノードからの新たな第2の現在システムメタ情報を受信したことに応じて、前記新たな第2の現在システムメタ情報を利用して前記現在リーダ連合ノードに対応するグラフデータベースを更新することと、をさらに含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項21】
前記現在連合ノードが非現在リーダ連合ノードである場合、前記方法は、
現在リーダ連合ノードに異常が存在することが検出されたことに応じて、少なくとも1つの第4の他の連合ノードに再選挙リクエストを送信することで、前記現在連合ノードが新たな現在リーダ連合ノードを選挙する操作に参与することと、
選挙成功情報を受信したことに応じて、連合システムの現在システムメタ情報を更新して、新たな第3の現在システムメタ情報を得ることと、
少なくとも1つの第5の他の連合ノードに前記新たな第3の現在システムメタ情報を送信することで、前記少なくとも1つの第5の他の連合ノードが前記新たな第3の現在システムメタ情報を利用して前記第5の他の連合ノードに対応するグラフデータベースを更新することと、をさらに含み、
ただし、前記選挙成功情報は、前記現在連合ノードが前記新たな現在リーダ連合ノードとして特定されることを表す、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項22】
第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定する第1の特定モジュールと、
現在連合ノードの現在グラフデータベースから前記第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る第1の取得モジュールと、
前記第1の照会結果と前記第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する第2の特定モジュールと、
前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードに第2の照会リクエストを送信することで、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードが前記第2の照会リクエストを受信したことに応じて、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、前記第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得る第2の取得モジュールと、を含む、
情報処理装置。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続するメモリとを有する電子機器であって、
前記メモリに、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され得るコマンドが記憶されており、前記コマンドが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1又は2に記載の方法を実行することができる、
電子機器。
【請求項24】
コンピュータに請求項1又は2に記載の方法を実行させるためのコンピュータコマンドを記憶している、
非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項25】
プロセッサにより実行される場合に、請求項1又は2に記載の方法を実現するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は人工知能の技術分野に関し、特にナレッジグラフの技術分野に関する。具体的には、情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ技術の発展に伴い、グラフデータベースは非リレーショナル型データベースの一種であり、グラフ理論を応用してノードの間の関係情報を記憶するものである。グラフデータベースは、ナレッジグラフ、金融詐欺防犯及び社会的関係マイニング等の分野に広く応用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は情報処理方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラムを提供している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一局面によれば、第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定することと、現在グラフデータベースから前記第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得ることと、前記第1の照会結果と前記第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定することと、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードに第2の照会リクエストを送信することで、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードが前記第2の照会リクエストを受信したことに応じて、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、前記第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得ることと、を含む情報処理方法を提供している。
【0005】
本開示の別の局面によれば、第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定する第1の特定モジュールと、現在グラフデータベースから前記第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る第1の取得モジュールと、前記第1の照会結果と前記第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する第2の特定モジュールと、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードに第2の照会リクエストを送信することで、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードが前記第2の照会リクエストを受信したことに応じて、前記少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、前記第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得る第2の取得モジュールと、を含む情報処理装置を提供している。
【0006】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続するメモリとを有する電子機器であって、前記メモリに、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され得るコマンドが記憶されており、前記コマンドが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、前記少なくとも1つのプロセッサが本開示に記載の方法を実行することができる電子機器を提供している。
【0007】
本開示の別の局面によれば、コンピュータに本開示に記載の方法を実行させるためのコンピュータコマンドを記憶している、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供している。
【0008】
本開示の別の局面によれば、プロセッサにより実行される場合に、本開示に記載の方法を実現するコンピュータプログラムを提供している。
【0009】
理解されるべきこととして、本部分に記載された内容は、本開示の実施例のキーポイント又は重要な特徴を示すことを意図するものではなく、本開示の範囲を限定するものでもない。本開示の他の特徴は、以下の説明により容易に理解される。
【0010】
ここで、図面は、本技術案をよりよく理解するために用いられ、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施例による情報処理方法及び装置を適用可能な例示的なシステム構造を概略的に示している。
図2】本開示の実施例による情報処理方法のフローチャートを概略的に示している。
図3A】本開示の実施例による環状取引照会フローの例示的な模式図を概略的に示している。
図3B】本開示の実施例による非環状取引照会フローの例示的な模式図を概略的に示している。
図4】本開示の実施例によるデータモデルの例示的な模式図を概略的に示している。
図5】本開示の実施例による情報処理装置のブロック図を概略的に示している。
図6】本開示の実施例による情報処理方法を実現することに適す電子機器のブロック図を概略的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本開示の例示的な実施例を説明する。ここで、より理解しやすいように本開示の実施例の様々な詳細は含まれ、それらが例示的なものであると考えられるべきである。したがって、当業者であれば、ここで記載される実施例に対して様々な変更・修正を行うことができ、本開示の範囲及び精神から逸脱することはないと分るべきである。同様に、明確かつ簡潔に説明するために、以下の記載において周知の機能や構成に対する説明を省略する。
【0013】
クロスドメイン業務の発展に伴い、現在対象(current object)は、より効率的に他の対象の情報を取得して情報照会を完了する必要があり、すなわち、現在対象は、照会によって取得された情報に基づいて決定を行うように、クロスドメイン照会をより効率的に実現する必要がある。現在対象は他の対象に対してよく知らず、かつ他の対象は係られた機密情報のデータに対して機密を守る必要があり、すなわち、他の対象はデータのプライバシーを保証する必要があり、したがって、現在対象は他の対象の関連情報を直接に取得することが困難であり、即ち、現在対象は直接的なクロスドメイン照会を実現することが困難であり、これにより、より効率的なクロスドメイン照会を実現することができない。より効率的なクロスドメイン照会を実現できなければ、クロスドメイン業務に存在するリスクをより効率的に発見することが困難である。クロスドメイン業務はクロスドメイン取引業務を含む。
【0014】
例えば、対象A及び対象Bはいずれも対象Cのブランチ機構である。対象Aと対象Bとは互いに独立する。対象Cは、対象A及び対象Bにおける情報を照会する情報照会権限を有する。対象A及び対象Bは、相手の情報照会権限を有しない。対象Aは、取引対象aと取引対象bとの間に発生するクロスドメイン取引が対象Bに存在するか否かを照会する必要がある。対象Aは対象Bを照会する情報照会権限を有せず、対象Cは対象Bを照会する情報照会権限を有するため、対象Aは対象Cに情報照会リクエストを送信する。情報照会リクエストは、対象Bには取引対象aと取引対象bとの間のクロスドメイン取引が存在するか否かを照会することを請求するために用いられる。対象Aは、対象Cからの照会結果を受信したことに応じて、照会結果に基づいて対象Bには取引対象aと取引対象bとの間に発生するクロスドメイン取引が存在するか否かを判定する。
【0015】
上記内容に基づいて、クロスドメイン照会の需要に対して、どのようにデータプライバシーを保証した上で、より効率的にクロスドメイン照会を実現し、さらにより効率的にクロスドメイン業務に存在するリスクを発見することを実現するかが課題になる。
【0016】
そのため、本開示の実施例は情報処理案を提出した。即ち、第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定する。現在グラフデータベースから第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る。第1の照会結果と第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。少なくとも1つの照会すべき連合ノードに第2の照会リクエストを送信することで、少なくとも1つの照会すべき連合ノードが第2の照会リクエストを受信したことに応じて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得る。
【0017】
異なる連合ノードは、それぞれのグラフデータベースを照会するため、異なる連合ノードのデータプライバシーを保証した上、より効率的にクロスドメイン照会を完了することを実現し、それによって、より効率にリスクを発見することを実現することに有利になる。
【0018】
図1は、本開示の実施例による情報処理方法及び装置を適用可能な例示的なシステム構造を概略的に示している。
【0019】
当業者が本開示の技術内容を理解することに役立つように、図1に示すのは単に本開示の実施例を適用可能なシステム構造の例示であるが、本開示の実施例が他の機器、システム、環境又はシーンに適用できないことを意味しないことに留意すべきである。
【0020】
図1に示すように、該実施例によるシステム構造100は、連合システム101及びネットワーク102を含む。連合システム101は、N個の連合ノード(Federated Node)を含み、即ち、連合システム101は、連合ノード101_1、連合ノード101_2、…、連合ノード101_n、…、連合ノード101_(N-1)及び連合ノード101_Nを含む。連合ノード101_nは、連合ノード101_nに対応するグラフデータベース101_n_nを有する。即ち、連合ノード101_nには、グラフデータベース101_n_nが設けられている。これにより、連合グラフデータベースは、グラフデータベース101_1_1、グラフデータベース101_2_2、…、グラフデータベース101_n_n、…、グラフデータベース101_(N-1)_(N-1)及びグラフデータベース101_N_Nを含む。Nは1よりも大きい整数である。n∈{1,2,…,(N-1),N}。
【0021】
ネットワーク102は、異なる連合ノードの間に通信リンクの媒体を提供するために用いられる。連合ノード101_nは、ネットワーク102を介して連合システム101における他の連合ノードの全部又は他の連合ノードの一部に通信接続する。ネットワーク102は、例えば有線及び/又は無線通信リンク等の様々な接続タイプを含む。
【0022】
連合ノード101_nは、連合ノード101_nに対応するグラフデータベース101_n_nを個別に管理することができる。例えば、連合ノード101_nに対応するグラフデータベース101_n_nを変更することができる。グラフデータベース101_n_nの照会権限開放情報を設置することができる。
【0023】
連合システム101の連合構造は、単段連合システム又は多段連合システムを含む。多段連合システムは複数の単段連合システムを含む。多段連合システムには、階層関係を有する少なくとも2つの単段連合システムが存在する。単段連合システムとは、1つの階層を含む連合システムを指す。
【0024】
連合システム101は、リーダ連合ノード及び少なくとも1つの非リーダ連合ノードを含む。即ち、連合ノードのキャラクタは、リーダ連合ノード及び非リーダ連合ノードを含む。非リーダ連合ノードのキャラクタは、提案権限を有する非リーダ連合ノードと、提案権限を有しない非リーダ連合ノードとを含む。リーダ連合ノードは提案権限を有する。提案権限を有しない非リーダ連合ノードについて、金融分野において、保険会社が該タイプの連合ノードに該当する。これは、保険会社が個人又は集団に対して資格審査を行う必要があり、取引情報も必要とするためである。
【0025】
リーダ連合ノードの特定方式によって、連合システム101を弱い連合システム又は強い連合システムと称する。リーダ連合ノードが選挙の方式で特定されるものであれば、連合システム101を弱い連合システムと称する。弱い連合システム101におけるリーダ連合ノードは、所定の交替ポリシーにしたがって交替する。リーダ連合ノードが予め設置する方式で特定されるものであれば、連合システム101を強い連合システムと称する。
【0026】
連合ノード101_nはサーバ又は端末機器である。サーバは、様々なサービスを提供する様々なタイプのサーバである。例えば、サーバは、クラウドサーバであってもよく、クラウドサーバは、クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、クラウドコンピューティングサービスシステムのうちの1つのホスト製品であり、従来の物理ホストとVPSサービス(Virtual Private Server、仮想専用サーバ)に存在する管理難度が大きく、サービス拡張性が弱いという欠陥を解決する。サーバは、エッジサーバであってもよい。サーバは、分散型システムのサーバであってもよく、又はブロックチェーンを組合せたサーバであってもよい。ディスプレイを有し、ウェブページ閲覧をサポートする様々な電子機器であってよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ型携帯コンピュータ、及びデスクトップコンピュータなどを含むが、これらに限られない。
【0027】
連合ノード101_nは、第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定する。現在グラフデータベース(即ち、グラフデータベース101_n_n)から第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る。第1の照会結果と第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。少なくとも1つの照会すべき連合ノードに第2の照会リクエストを送信することで、少なくとも1つの照会すべき連合ノードが第2の照会リクエストを受信したことに応じて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得る。
【0028】
理解されるべきこととして、図1における連合システム、連合ノード及びネットワークの数は単に例示的なものである。実現の需要に応じて、任意数の連合システム、連合ノード及びネットワークを有してもよい。
【0029】
留意されるべきこととして、以下の方法における各操作の番号は、単に説明しやいように該操作の表記とするものであり、該各操作の実行順番を示すものとして見られるべきではない。明確な断りがない限り、該方法が完全に示される順番にしたがって実行される必要がない。
【0030】
図2は、本開示の実施例による情報処理方法のフローチャートを概略的に示している。
【0031】
図2に示すように、該方法200は操作S210~S240を含む。
【0032】
操作S210において、第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定する。
【0033】
操作S220において、現在グラフデータベースから第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る。
【0034】
操作S230において、第1の照会結果と第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。
【0035】
操作S240において、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに第2の照会リクエストを送信することで、少なくとも1つの照会すべき連合ノードが第2の照会リクエストを受信したことに応じて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得る。
【0036】
本開示の実施例によれば、連合システムは複数の連合ノードを含む。連合ノードは連合ノードに対応するグラフデータベースを有する。グラフデータベースは複数のノード及び複数の辺を含む。異なる連合ノードのグラフデータベースに含まれるノードは、同じであってもよく、異なってもよい。異なる連合ノードのグラフデータベースに含まれる辺は、同じであってもよく、異なってもよい。異なる連合ノードのグラフデータベースは個別に管理される。例えば、異なる連合ノードのグラフデータベースは個別にデータ変更が行われる。現在グラフデータベースは、現在連合ノードに対応するグラフデータベースである。照会すべき連合ノードは、照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースを有する。
【0037】
本開示の実施例によれば、照会リクエストとは、検出された照会すべき情報と照会すべき情報に対する照会結果とのうち少なくとも1つに応じて生成されたリクエストを指す。照会すべき情報とは、照会する必要がある情報を指す。情報は、存在類情報と回数類情報とのいずれかを含む。存在類情報は、状況が存在するか否かを表すことができる情報である。回数類情報は、状況が発生した回数を表すことができる情報である。
【0038】
本開示の実施例によれば、第1の照会リクエストとは、現在連合ノードが受信した照会リクエストを指す。第2の照会リクエストとは、現在連合ノードが第1の照会すべき情報と第1の照会すべき情報に対する第1の照会結果とのうち少なくとも1つに基づいて生成されたリクエストを指す。第1の照会すべき情報は、照会すべき時間帯、照会すべきノード及び照会すべき辺の少なくとも1つを含む。
【0039】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードは第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会リクエストを解析して、第1の照会すべき情報を得る。現在連合ノードは第1の照会すべき情報に基づいて、連合システムから少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。代替的に、現在連合ノードは、第1の照会結果に基づいて、連合システムから少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。代替的に、現在連合ノードは、第1の照会結果と第1の照会すべき情報とに基づいて、連合システムから少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。
【0040】
本開示の実施例によれば、第1の照会すべき情報に基づいて、呼び出す必要がある照会すべき連合ノードを特定できれば、第1の照会すべき情報に基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。第1の照会すべき情報に基づいて、呼び出す必要がある照会すべき連合ノードを特定できず、且つ第1の照会結果に基づいて、呼び出す必要がある照会すべき連合ノードを特定できれば、第1の照会結果に基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。
【0041】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードは、第1の照会すべき情報に基づいて第2の照会リクエストを生成する。現在連合ノードは、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに少なくとも1つの照会すべき連合ノードのそれぞれに対応する第2の照会リクエストを送信する。照会すべき連合ノードは、ブロードキャスト方式で受信された、現在連合ノードからの第2の照会リクエストである。代替的に、照会すべき連合ノードは、ポイントツーポイント方式で受信された、現在連合ノードからの第2の照会リクエストである。照会すべき連合ノードは、現在連合ノードからの第2の照会リクエストを受信したことに応じて、第2の照会リクエストを解析して、第2の照会すべき情報を得る。照会すべき連合ノードは、照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第2の照会結果を得る。
【0042】
本開示の実施例によれば、異なる連合ノードは、それぞれのグラフデータベースを照会するため、異なる連合ノードのデータプライバシーを保証した上で、より効率的にクロスドメイン照会を完了することを実現し、それによって、より効率的にリスクを発見することを実現することに有利になる。
【0043】
本開示の実施例によれば、現在グラフデータベースは、少なくとも1つのデータバージョン識別子と、データバージョン識別子に対応する複数のノード情報及び少なくとも1つの辺情報とを含む。ノード情報は、ノードの少なくとも1つのノードラベルと、ノードラベルに対応する少なくとも1つのノード属性とを含む。辺情報は、辺の辺ラベルと、辺ラベルに対応する少なくとも1つの辺属性とを含む。辺ラベルは、辺に接続される2つのノードの間の関係を表すために用いられる。
【0044】
本開示の実施例によれば、第1の照会すべき情報は、照会すべき時間帯、照会すべきノード、及び照会すべき辺の少なくとも1つを含む。
【0045】
本開示の実施例によれば、データバージョン識別子は、データバージョンを表すために用いれる。データバージョンとは、第1の所定時間帯内に変更済みデータを指す。データバージョン識別子は、照会操作に利便性を提供する。データバージョン識別子は、連合システムにおける所定キャラクタの連合ノードによって生成されるものである。連合システムにおける所定キャラクタの連合ノード以外の他のキャラクタの何れかの連合ノードは、グラフデータベースに対してデータ変更を行う必要がある場合、第1の所定時間帯にグラフデータベースに対してデータ変更を行って、変更済みデータを得る。所定キャラクタの連合ノードにバージョン識別子取得リクエストを送信することで、所定キャラクタの連合ノードがバージョン識別子取得リクエストを受信したことに応じて、データバージョン識別子を特定する。所定キャラクタの連合ノードは、連合ノードにデータバージョン識別子を送信する。連合ノードは、データバージョン識別子と変更済みデータとを関連付けてグラフデータベースに記憶する。また、連合ノードは、データバージョン識別子と全量データとを関連付けてグラフデータベースに記憶してもよい。全量データは、変更済みデータと変更されていないデータとを含む。データバージョン識別子の形式は、実際の業務需要に応じて配置されてよく、ここで限定されない。例えば、データバージョン識別子は、データバージョン番号を含む。データバージョン番号は、時間の経過に連れて増加していく。
【0046】
例えば、データバージョン識別子は、連合システムにおけるリーダ連合ノードが所定の生成ポリシーに基づいて生成されたものである。所定の生成ポリシーとは、第2の所定時間帯ごとに、生成操作を実行するポリシーを指す。第2の所定時間帯は、実際の業務需要に応じて配置され、ここで限定されない。例えば、リーダ連合ノードは、1時間ごとにデータバージョン識別子を生成する操作を実行する。
【0047】
本開示の実施例によれば、ノードは、ノード識別子で表される。ノードに対応する少なくとも1つのノードラベルを有する。ノードラベルに対応する少なくとも1つのノード属性を有する。ノードラベルは、金融分野に相関するラベル又は通信分野に相関するラベルである。例えば、ノードに対応する2つのノードラベルを有し、2つのノードラベルはそれぞれ個人及び機構である。個人に対応する2つのノード属性を有し、2つのノード属性はそれぞれ連絡先及び身分識別子である。機構に対応する2つのノード属性を有し、2つのノード属性はそれぞれ機構識別子及び機構業務タイプである。
【0048】
本開示の実施例によれば、辺は、辺識別子で表される。辺に対応する辺ラベルを有する。辺ラベルは、辺ラベルに対応する辺に接続される2つのノードの間の関係を表す。関係は取引関係を含む。取引関係は、振替、支払、借入、貸付、預金、抵当及び開設の少なくとも1つを含む。辺ラベルに対応する少なくとも1つの辺属性を有する。例えば、辺に対応する辺ラベルは振替である。振替に対応する2つの辺属性を有し、2つの辺属性はそれぞれ振替時刻及び振替値である。辺に対応する辺ラベルは借入である。借入に対応する2つの辺属性を有し、2つの辺属性はそれぞれ借入時刻及び借入値である。
【0049】
本開示の実施例によれば、異なる連合ノードのグラフデータベースにおけるデータに対して、データバージョンは更新時間を限定したが、データが最新であり且つ一致することを強制していないため、現在連合ノードが異なる連合ノードからの、同一対象に対する複数のデータを取得したら、複数のデータのうちのどのデータが目標データであるかを特定する必要がある。そのために、以下のような権威認証の方式を利用して解決する。
【0050】
1つの方式は重み認証であり、即ち、ノード重みが最も高い連合ノードに対応するデータを目標データとして特定する。
【0051】
別の方式は、自己認証であり、即ち、自身のデータを目標データとして特定する。
【0052】
別の方式は、アルゴリズム認証であり、即ち、アルゴリズムに基づいて目標データを特定する。例えば、データ更新時刻に基づいて目標データを特定する。
【0053】
本開示の実施例によれば、第1の照会すべき情報は、第1の照会すべき時間帯、第1の照会すべきノード、及び第1の照会すべき辺の少なくとも1つを含む。第2の照会すべき情報は、第2の照会すべき時間帯、第2の照会すべきノード、及び第2の照会すべき辺の少なくとも1つを含む。第2の照会すべき時間帯は、第1の照会すべき時間帯と同じであってもよく、異なってもよい。
【0054】
本開示の実施例によれば、第1の照会すべき情報は、照会すべき時間帯と照会すべきノードとを含む。
【0055】
本開示の実施例によれば、操作S220は以下の操作を含む。
【0056】
現在グラフデータベースに含まれる少なくとも1つのデータバージョン識別子から、照会すべき時間帯に対応する少なくとも1つの目標データバージョン識別子を特定する。少なくとも1つの目標データバージョン識別子に対応する複数のノードから、照会すべきノードに関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る。
【0057】
本開示の実施例によれば、時間帯とデータバージョン識別子とは関連関係を有する。第1の照会すべき情報は、第1の照会すべき時間帯と第1の照会すべきノードとを含む。
【0058】
本開示の実施例によれば、照会すべき時間帯及び少なくとも1つの関連関係に基づいて、少なくとも1つのデータバージョン識別子から、照会すべき時間帯に対応する少なくとも1つの第1の目標データバージョン識別子を特定する。関連関係は、時間帯とデータバージョン識別子との間の関係を表す。少なくとも1つの第1の目標データバージョン識別子が特定された後、少なくとも1つの第1の目標データバージョン識別子のそれぞれに対して、第1の目標データバージョン識別子に対応する複数のノードから、第1の照会すべきノードに関連する情報を照会する。第1の照会すべきノードに関連する情報に基づいて、第1の照会サブ結果を得る。これにより、少なくとも1つの第1の目標データバージョン識別子のそれぞれに対応する第1の照会サブ結果を得ることができる。少なくとも1つの第1の目標データバージョン識別子のそれぞれに対応する第1の照会サブ結果に基づいて、第1の照会結果を得ることができる。
【0059】
本開示の実施例によれば、第2の照会リクエストは第2の照会すべき情報を含む。第2の照会すべき情報は第2の照会すべき時間帯と第2の照会すべきノードとを含む。
【0060】
本開示の実施例によれば、少なくとも1つの照会すべき連合ノードは、第2の照会リクエストを受信したことに応じて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得ることは、以下の操作を含む。
【0061】
少なくとも1つの照会すべき連合ノードのそれぞれに対して、照会すべき連合ノードは照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースに含まれる少なくとも1つのデータバージョン識別子のうち、第2の照会すべき時間帯に対応する少なくとも1つの第2の目標データバージョン識別子を特定する。少なくとも1つの第2の目標データバージョン識別子に対応する複数のノードから、第2の照会すべきノードに関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会サブ結果を得る。少なくとも1つの第2の照会サブ結果に基づいて、少なくとも1つの第2の照会結果を得る。
【0062】
本開示の実施例によれば、操作S230は以下の操作を含む。
【0063】
照会権限開放情報、及び第1の照会結果と第1の照会すべき情報とのいずれかに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。
【0064】
本開示の実施例によれば、照会権限開放情報は、連合システムにおける連合ノードが照会権限を開放した情報を含む。照会権限を開放した情報は、ノード属性、辺属性、ノードラベル、辺ラベル、経路、及びグラフの少なくとも1つを含む。照会権限は、「Yes/No」権限を含む。例えば、経路に対応する照会権限は、「第1の所定ノードが存在するか否か」及び「第2の所定ノードと第3の所定ノードとの間の辺が存在するか否か」を含む。グラフに対応する照会権限に対して、グラフに対して游走アクセスを行う権限、及びノードと辺の実際のデータを取得する権限を有しないように設置することができる。
【0065】
本開示の実施例によれば、照会権限開放情報は、連合システムにおける連合ノードが照会権限を開放した権限レベルをさらに含んでもよい。権限レベルは、ノード属性に対応する権限レベル、辺属性に対応する権限レベル、ノードラベルに対応する権限レベル、辺ラベルに対応する権限レベル、経路に対応する権限レベル、及びグラフに対応する権限レベルの少なくとも1つを含む。例えば、ノード属性に対応する権限レベル、辺属性に対応する権限レベル、ノードラベルに対応する権限レベル、辺ラベルに対応する権限レベル、経路に対応する権限レベル、及びグラフに対応する権限レベルは、順に高くなる。
【0066】
本開示の実施例によれば、照会権限開放情報に基づいて、少なくとも1つの連合ノードのうち、第1の照会結果と第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つが表す照会権限を有する連合ノードを特定して、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを得る。
【0067】
本開示の実施例によれば、第1の照会すべき情報及び第2の照会すべき情報はいずれも存在類の照会すべき情報と回数類の照会すべき情報とのうち少なくとも1つを含む。
【0068】
本開示の実施例によれば、存在類の照会すべき情報とは、第1の目標情報が存在するか否かを判定するための情報を指す。第1の目標情報は、第1の取引情報と関係情報とのうち少なくとも1つを含む。存在類の照会すべき情報は、取引存在類の照会すべき情報と関係存在類の照会すべき情報とのうち少なくとも1つを含む。回数類の照会すべき情報とは、第2の目標情報の第3の所定時間帯内における発生回数を特定するための情報を指す。第2の目標情報は、第2の取引情報と取引対象とのうち少なくとも1つを含む。
【0069】
例えば、第1の取引情報及び第2の取引情報はいずれも取引情報Rである。取引情報Rは、「取引対象Hが取引対象Kに××元を振替する」であってもよい。取引存在類の照会すべき情報は、「取引情報Rが存在するか否か」である。取引回数類の照会すべき情報は、「取引情報Rの第3の所定時間帯内における発生回数」である。関係情報Tは、「取引対象Uと取引対象Vとは親族関係を有する」である。関係存在類の照会すべき情報は、「関係情報Tが存在するか否か」である。
【0070】
本開示の実施例によれば、第1の照会結果及び第2の照会結果は、初期連合ノードが初期照会すべき情報に対する決定結果を生成するために用いられる。
【0071】
本開示の実施例によれば、初期連合ノードとは、初期照会すべき情報に対する照会リクエストを発する連合ノードを指す。現在連合ノードは初期連合ノードであってもよく、初期連合ノードでなくてもよい。現在連合ノードが初期連合ノードであることを確定した場合、第1の照会すべき情報は初期照会すべき情報である。現在連合ノードが初期連合ノードではないことを確定した場合、現在連合ノードと初期連合ノードとの間には少なくとも1つの照会すべき連合ノードが含まれる。現在連合ノードと終了連合ノードとの間には少なくとも1つの照会すべき連合ノードが含まれる。終了連合ノードは、初期照会すべき情報を処理するための最終段の連合ノードである。現在連合ノードは終了連合ノードではなく、現在連合ノードが上記操作S210~S240を実行する。初期照会すべき情報に応答するための連合ノードは、初期連合ノードと少なくとも1つの照会すべき連合ノードとを含む。初期連合ノードと少なくとも1つの照会すべき連合ノードとはノードリンクを形成する。初期連合ノードと少なくとも1つの照会すべき連合ノードとは、少なくとも2つの階層の連合ノードであってもよい。
【0072】
本開示の実施例によれば、少なくとも1つの照会すべきノードには終了連合ノードではないものが存在する場合、現在連合ノードが第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定する。現在グラフデータベースから第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る。第1の照会結果と第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定する。少なくとも1つの照会すべき連合ノードに、少なくとも1つの照会すべき連合ノードのそれぞれに対応する第2の照会リクエストを送信することで、少なくとも1つの照会すべき連合ノードが第2の照会リクエストを受信したことに応じて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得る。
【0073】
本開示の実施例によれば、少なくとも1つの照会すべき連合ノードをいずれも新たな現在連合ノードとして特定する。第2の照会結果に基づいて、新たな第1の照会すべき情報を特定する。少なくとも1つの新たな現在連合ノードのそれぞれに対して、新たな現在連合ノードが終了連合ノードではないことを確定した場合、新たな現在連合ノードが終了連合ノードであることを確定するまで、以下の操作を繰り返して実行する。新たな現在グラフデータベースから新たな第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、新たな第1の照会結果を得る。新たな第1の照会結果と新たな第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの新たな照会すべき連合ノードを特定する。少なくとも1つの新たな照会すべき連合ノードに少なくとも1つの新たな照会すべき連合ノードのそれぞれに対応する新たな第2の照会リクエストを送信することで、少なくとも1つの新たな照会すべき連合ノードが新たな第2の照会リクエストを受信したことに応じて、少なくとも1つの新たな照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから新たな第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの新たな第2の照会結果を得る。
【0074】
本開示の実施例によれば、連合ノードは、照会リクエストを送信した上の階層の連合ノードに照会結果を順に送信する。初期連合ノードは、受信された、初期連合ノードの下の階層の連合ノードからの照会結果に基づいて、目標照会結果を特定する。目標照会結果に基づいて決定結果を特定する。決定結果は、リスクを有すること、又はリスクを有しないことを含む。
【0075】
本開示の実施例によれば、全体の照会フローは、各連合ノードのプライベートデータを漏洩せずに、クロスドメイン情報照会を完了した。これによって分るように、連合システムによる情報処理案は、決定を補助する作用を奏し、即ち、存在するか否かをより効率的に判定し、さらにシステムの稼動効率を向上させる。
【0076】
図3を参照して、具体的な実施例に合わせて本開示の実施例による前記情報処理方法をさらに説明する。
【0077】
図3Aは、本開示の実施例による環状取引照会フローの例示的な模式図を概略的に示している。
【0078】
図3Aに示すように、300Aにおいて、初期連合ノード301が第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会リクエストを解析して、初期照会すべき情報を得る。初期照会すべき情報は、「取引対象Jに対する環状取引情報が存在するか否か」である。初期連合ノードは現在グラフデータベースから初期照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る。第1の照会結果は、「取引対象Jと取引対象Kとの間にインターバンク取引が存在し、取引対象Kが連合ノード302にある」である。連合ノード302は照会すべき連合ノードである。
【0079】
初期連合ノード301は、第1の照会結果に基づいて連合ノードを照会すべき連合ノードとして特定する。初期連合ノード301は、第1の照会結果に基づいて、第2の照会すべき情報を特定する。第2の照会すべき情報に基づいて第2の照会リクエストを生成する。第2の照会すべき情報は、「取引対象Kから取引対象Jまでの間のインターバンク取引が存在するか否か」である。連合ノード302は、連合ノード302に対応するグラフデータベースから第2の照会すべき情報に関連する情報を特定して、第2の照会結果を得る。第2の照会結果は、「取引対象Kから取引対象Jまでの間のインターバンク取引が存在せず、取引対象Kから取引対象Lまでの間の取引及び取引対象Lから取引対象Gまでの間のインターバンク取引が存在し、取引対象Gが連合ノード303にある」である。
【0080】
連合ノード303を新たな現在連合ノードとして特定し、第2の照会結果に基づいて、新たな第1の照会すべき情報を特定する。新たな第1の照会すべき情報は、「取引対象Gから取引対象Jまでの間のインターバンク取引が存在するか否か」である。連合ノード303は、新たな現在グラフデータベースから新たな第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、新たな第1の照会結果を得る。新たな第1の照会結果は、「取引対象Gから取引対象Jまでの間のインターバンク取引が存在する」である。連合ノード303は終了連合ノードである。連合ノード303は、連合ノード302に「取引対象Lから取引対象Jまでの間の環状取引が存在する」という照会結果を送信する。連合ノード302は、初期連合ノード301に「取引対象Jに対する環状取引が存在する」という照会結果を送信する。
【0081】
初期連合ノード301は、「取引対象Jに対する環状取引が存在する」ことに基づいて、初期照会すべき情報に対する決定結果が「取引対象Jにはリスクがある」であることを確定する。
【0082】
上記300Aにおいて、全体の照会フローは、各連合ノードのプライベートデータを漏洩せずに、「取引対象Jに対して環状取引が存在するか否か」の照会を完了した。これによって分るように、連合システムによる情報処理案は、決定を補助する作用を奏し、即ち、存在するか否かをより効率的に判定し、さらにシステムの稼動効率を向上させる。
【0083】
図3Bは、本開示の実施例による非環状取引照会フローの例示的な模式図を概略的に示している。
【0084】
図3Bに示すように、300Bにおいて、初期連合ノード304は、第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会リクエストを解析して、初期照会すべき情報を得る。初期照会すべき情報は、「第3の所定時間帯内において、取引対象Xと取引対象Yとの間の取引情報の発生回数」である。初期連合ノードは、現在グラフデータベースから初期照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得る。第1の照会結果は、「第3の所定時間帯内において、取引対象Xと取引対象Yとの間の取引情報の発生回数が3回」である。初期連合ノード304は、初期照会すべき情報に基づいて、連合ノード305、連合ノード306、及び連合ノード307がいずれも照会すべき連合ノードであることを確定した。
【0085】
初期連合ノード304は、連合ノード305、連合ノード306、及び連合ノード307に第2の照会リクエストを送信する。第2の照会リクエストは第2の照会すべき情報を含む。第2の照会すべき情報は、「第3の所定時間帯内において、取引対象Xと取引対象Yとの間の取引情報の発生回数」である。連合ノード305は、連合ノード305に対応するグラフデータベースから第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、連合ノード305に対応する第2の照会結果を得る。連合ノード305に対応する第2の照会結果は、「第3の所定時間帯内において、取引対象Xと取引対象Yとの間の取引情報の発生回数が0回」である。上記連合ノード305による第2の照会結果を特定する方式と同じ方式によって、連合ノード306に対応する第2の照会結果を得る。連合ノード306に対応する第2の照会結果は、「第3の所定時間帯内において、取引対象Xと取引対象Yとの間の取引情報の発生回数が1回」、及び連合ノード307に対応する第2の照会結果である。連合ノード307に対応する第2の照会結果は、「第3の所定時間帯内において、取引対象Xと取引対象Yとの間の取引情報の発生回数が6回」である。
【0086】
連合ノード305、連合ノード306、及び連合ノード307のそれぞれは、対応する第2の照会結果を初期連合ノード304に送信する。
【0087】
初期連合ノード304は、第1の照会結果及び3つの第2の照会結果に基づいて、目標照会結果が「第3の所定時間帯内において、取引対象Xと取引対象Yとの間の取引情報の発生回数が10回」であることを確定した。所定発生回数の閾値は5回である。初期連合ノード315は、10回が5回よりも大きいと判定したため、初期連合ノード304は、初期照会すべき情報に対する決定結果が「取引対象Xと取引対象Yとの間の取引にはリスクがある」であることを確定した。
【0088】
上記300Bにおいて、全体の照会フローは、各連合ノードのプライベートデータを漏洩せずに、「第3の所定時間帯内において、取引対象Xと取引対象Yとの間の取引情報の発生回数」の照会を完了した。これによって分るように、連合システムによる情報処理案は、決定を補助する作用を奏し、即ち、存在するか否かをより効率的に判定し、さらにシステムの稼動効率を向上させる。
【0089】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが非現在リーダ連合ノードである場合、上記情報処理方法は以下の操作をさらに含んでもよい。
【0090】
データ変更リクエストが検出されたことに応じて、現在リーダ連合ノードにバージョン識別子取得リクエストを送信する。現在リーダ連合ノードからのデータバージョン識別子を受信したことに応じて、データバージョン識別子と現在変更済みデータとを関連付けて前記現在グラフデータベースに記憶する。
【0091】
本開示の実施例によれば、リーダ連合ノードは、データバージョン識別子を生成するために用いられる。リーダ連合ノードが生成したデータバージョン識別子は、連合ノードがグラフデータベースに対してデータ変更を行う必要がある場合、リーダ連合ノードにデータバージョン識別子を請求するために用いられる。
【0092】
本開示の実施例によれば、データ変更リクエストとは、連合ノードがグラフデータベースのデータを変更するリクエストを指す。バージョン識別子取得リクエストとは、データバージョン識別子を取得するためのリクエストを指す。
【0093】
本開示の実施例によれば、情報照会操作を実行する場合、生成された照会リクエストにデータバージョン識別子を含ませることで、データバージョン識別子に基づいてデータバージョン識別子に対応する時間帯内におけるデータを取得できるようにする。本開示の実施例の情報処理案は、以下の方式の情報照会を実現可能である。
【0094】
1つの方式は、最新バージョン照会(即ち、Query Fresh Version)であり、即ち、最新データバージョン識別子に対応するデータを取得する。
【0095】
別の方式は、完全バージョン照会(即ち、Query Complete Version)であり、即ち、全部のグラフデータベースにおける共通データバージョン識別子に対応するデータを取得する。共通データバージョン識別子とは、全部のグラフデータベースのいずれにも存在するデータバージョン識別子を指す。
【0096】
別の方式は、所定バージョン照会(即ち、Query Fix Version)であり、即ち、所定データバージョン識別子に対応するデータを取得する。
【0097】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードは非現在リーダ連合ノードである。
【0098】
本開示の実施例によれば、上記情報処理方法は、以下の操作をさらに含む。
【0099】
現在リーダ連合ノードからのデータ削除リクエストを受信したことに応じて、削除すべきデータバージョン識別子を特定する。削除すべきデータバージョン識別子に基づいて、現在グラフデータベースから削除すべきデータバージョン識別子に対応するデータを削除する。
【0100】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが現在リーダ連合ノードである場合、上記情報処理方法は、以下の操作をさらに含んでもよい。
【0101】
登録すべきノードからの登録リクエストを受信したことに応じて、登録情報を特定する。登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが新規連合ノードになることを確定する。登録情報に基づいて現在システムメタ情報を更新して、新たな第1の現在システムメタ情報を得る。
【0102】
本開示の実施例によれば、リーダ連合ノードは、登録すべきノードが連合システムに加入することを申請する操作に参与するために用いられる。
【0103】
本開示の実施例によれば、登録情報は、登録すべきノードのノード識別子、データ規模、データ更新頻度、データ更新時刻、データ新旧程度情報、ノードリソース規模、照会権限開放情報、及び登録ノードキャラクタの少なくとも1つを含む。データ新旧程度情報は、データ更新時刻に基づいて特定される。登録ノードキャラクタは、提案権限を有するノードキャラクタ及び提案権限を有しないノードキャラクタを含む。登録条件は、登録すべきノードが連合システムの新規ノードになれるか否かを決定する根拠の1つとして用いられる。現在システムメタ情報は、連合ノード識別子、連合ノード重み情報、データモデル、及び照会権限開放情報の少なくとも1つを含む。
【0104】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが新規連合ノードになることを確定する。登録情報に基づいて、現在システムメタ情報を更新して、新たな第1の現在システムメタ情報を得る。例えば、データ規模、データ更新頻度、データ更新時刻、データ新旧程度情報、及びノードリソース規模の少なくとも1つに基づいて、登録すべきノードのノード重み情報を特定する。登録すべきノードのノード識別子、ノード重み情報、及び照会権限開放情報の少なくとも1つに基づいて、現在システムメタ情報を更新して、第1の現在システムメタ情報を得る。登録条件を満たさないと判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになれないことを確定する。
【0105】
本開示の実施例によれば、上記情報処理方法は、以下の操作をさらに含んでもよい。
【0106】
新規連合ノードに新たな第1の現在システムメタ情報を送信することで、新規連合ノードが新たな第1の現在システムメタ情報を利用して新規連合ノードに対応するグラフデータベースを作成する。少なくとも1つの第1の他の連合ノードに新たな現在システムメタ情報を送信することで、少なくとも1つの第1の他の連合ノードが新たな第1の現在システムメタ情報を利用して第1の他の連合ノードに対応するグラフデータベースを更新する。
【0107】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、新規連合ノードと連合システムにおける少なくとも1つの第1の他の連合ノードとに、新たな第1の現在システムメタ情報を送信する。少なくとも1つの第1の他の連合ノードは、連合システムにおける全部又は一部の連合ノードである。新規連合ノードは、新たな第1の現在システムメタ情報を利用して新規連合ノードに対応するグラフデータベースを作成する。新規連合ノードに対応するグラフデータベースにおけるデータモデルは、第1の現在システムメタ情報におけるデータモデルと一致する。
【0108】
本開示の実施例によれば、初期作成者は、業務シーンに応じてグラフデータベースを作成する。初期作成者は、連合システムの現在リーダ連合ノードになる。現在リーダ連合ノードは、グラフデータベースをリリースすることで、他のノードが連合システムに加入することを申請可能である。現在リーダ連合ノードは固定されたものではなく、所定交替ポリシーに基づいて交替できるものである。
【0109】
本開示の実施例によれば、初期作成者のグラフデータベースは、データリリースサーバを介してリリースされる。データリリースサーバは、私有リリースサーバ及び公有リリースサーバを含む。私有リリースサーバは、証明書を取得してから閲覧できるものであり、公有サーバは、登録認証を通過した後に加入できるものである。
【0110】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが新規連合ノードになることを確定することは、以下の操作を含む。
【0111】
登録情報に基づいて、第1のフィードバック結果を特定する。少なくとも1つの第1の他の連合ノードに登録情報を送信することで、少なくとも1つの第1の他の連合ノードが登録情報に基づいて、少なくとも1つの第2のフィードバック結果を特定する。少なくとも1つの第2のフィードバック結果を受信したことに応じて、第1のフィードバック結果と少なくとも1つの第2のフィードバック結果とに基づいて、第1の総フィードバック結果を特定する。第1の総フィードバック結果が登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが弱い連合システムの新規連合ノードになることを確定する。
【0112】
本開示の実施例によれば、第1のフィードバック結果及び第2のフィードバック結果は、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意するか否かを表す。
【0113】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードが弱い連合システムにおけるリーダ連合ノードである場合、現在リーダ連合ノードは、第1のフィードバック結果と少なくとも1つの第2のフィードバック結果とに基づいて、第1の総フィードバック結果を特定することは、第1の数を特定することを含む。第1の数は、第1のフィードバック結果及び少なくとも1つの第2のフィードバック結果のうち、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意する旨の照会結果の数を表す。第1の数が第1の所定数閾値以上であると判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意する第1の総フィードバック結果を確定する。第1の数が第1の所定数閾値よりも小さいと判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意しない第1の総フィードバック結果を確定する。第1の所定数閾値は、連合システムに含まれる連合ノードの数に基づいて特定される。代替的に、第1の数が第1の所定数閾値よりも大きいと判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意する第1の総フィードバック結果を確定する。第1の数が第1の所定数閾値よりも小さいと判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意しない第1の総フィードバック結果を確定する。第1の数が第1の所定数閾値と等しいと判定した場合、現在リーダ連合ノードの第1のフィードバック結果に基づいて、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意するか否かを決定する。例えば、第1のフィードバック結果は登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意するものであると判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意することを確定する。第1のフィードバック結果は登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意しないものであると判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意しないことを確定する。
【0114】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、第1のフィードバック結果と少なくとも1つの第2のフィードバック結果とに基づいて、第1の総フィードバック結果を特定することは、現在リーダ連合ノードは、現在リーダ連合ノードの第1のフィードバック結果及び連合ノード重み情報と、少なくとも1つの第1の他の連合ノードのそれぞれの第2のフィードバック結果及び連合ノード重み情報とに基づいて、第1の総フィードバック結果を特定することを含む。例えば、現在リーダ連合ノードは、現在リーダ連合ノードの第1のフィードバック結果及び連合ノード重み情報に基づいて、第1の重み付けフィードバック結果を特定する。現在リーダ連合ノードは、少なくとも1つの第1の他の連合ノードのそれぞれに対応する第2のフィードバック結果及び連合ノード重み情報に基づいて、少なくとも1つの第1の他の連合ノードのそれぞれに対応する第2の重み付けフィードバック結果を特定する。現在リーダ連合ノードは、第1の重み付けフィードバック結果及び少なくとも1つの第2の重み付けフィードバック結果に基づいて、第1の総フィードバック結果を特定する。第1の総フィードバック結果が表す数値が第2の所定閾値以上であると判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意する第1の総フィードバック結果を確定する。第1の総フィードバック結果が表す数値が第2の所定閾値よりも小さいと判定した場合、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意しない第1の総フィードバック結果を確定する。第2の所定閾値は連合システムに含まれる連合ノードの数に基づいて確定される。
【0115】
本開示の実施例によれば、登録すべきノードは、提案権限及び投票権限を有しない連合ノードとする。その後、データ規模及びノードリソース等の少なくとも1つの貢献に応じて、提案権限及び投票権限を有する連合ノードになることを発する。また、登録すべきノードは、連合システムの連合ノードになることを申請する場合、提案権限及び投票権限を有する連合ノードになることを申請することができる。異なるノードキャラクタを設計する目的は、適応ネットワークにおいて、貢献の大きさに基づいてノード重み情報を特定することができることにある。提案権限及び投票権限を有する連合ノードが、評価などのタスクに参与しすぎることを避ける。
【0116】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが新規連合ノードになることを確定することは、以下の操作を含む。
【0117】
登録情報に基づいて、第1のフィードバック結果を特定する。第1のフィードバック結果が登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが強い連合システムの新規連合ノードになることを確定する。
【0118】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、強い連合システムにおけるリーダ連合ノードであってもよい。第1のフィードバック結果は、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意するか否かを表す。
【0119】
本開示の実施例によれば、現在連合リーダノードは、第1のフィードバック結果が、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意するものであると判定した場合、登録条件を満たすことを確定する。現在リーダ連合ノードは、第1のフィードバック結果が、登録すべきノードが連合システムの連合ノードになることに同意しないものであると判定した場合、登録条件を満たさないことを確定する。強い連合システムにおける現在リーダ連合ノードは、新規連合ノードのノードキャラクタを特定する。
【0120】
本開示の実施例によれば、現在システムメタ情報は、連合ノード識別子、連合ノード重み情報、データモデル、及び照会権限開放情報の少なくとも1つを含む。
【0121】
本開示の実施例によれば、連合ノード識別子は連合ノードを表すために用いられる。連合ノード識別子は、連合ノードアドレスを含む。連合ノード重み情報は、連合ノードのノード重みを表すために用いられる。連合ノード重み情報は、連合ノードのデータ規模、データ更新頻度、データ更新時刻、データ新旧程度情報、ノードリソース規模の少なくとも1つに基づいて、連合ノードの連合ノード重み情報を特定する。例えば、データ規模が大きいほど、データ更新頻度が高いほど、データ更新時刻が近いほど、データ新旧程度が新しいほど、ノードリソース規模が大きいほど、連合ノード重みが高くなる。データ規模が小さいほど、データ更新頻度が低いほど、データ更新時刻が遠いほど、データ新旧程度が古いほど、ノードリソース規模が小さいほど、連合ノード重みが低くなる。
【0122】
本開示の実施例によれば、照会権限開放情報は、連合システムにおける連合ノードが照会権限を開放した情報を含む。照会権限を開放した情報は、ノード属性、辺属性、ノードラベル、辺ラベル、経路、及びグラフの少なくとも1つを含む。照会権限は、「Yes/No」権限を含む。照会権限開放情報に対する他の説明は、前文の関連部分の内容を参照すればよく、ここで説明を繰り返さない。
【0123】
本開示の実施例によれば、データモデル(即ち、Schema)とは、データの記述を指す。データモデルは、ノードのノードラベル及びノード属性と、辺の辺ラベル及び辺属性とを記述するために用いられる。データモデルは、パブリックドメインデータモデル及びプライベートドメインデータモデルを含む。パブリックドメインデータモデルは、連合システムの連合ノードによって合意に達されたデータモデルを指す。プライベートドメインデータモデルは、パブリックドメインデータモデルと同一のデータ規則に準拠するが、連合システムの連合ノードによって合意に達されていないデータモデルを指す。
【0124】
本開示の実施例によれば、パブリックドメインデータモデル及びプライベートドメインデータモデルは、アルゴリズム及び照会のローカル化を実現するために用いられる。例えば、一部のローカル化のアルゴリズムは、ローカル化の特徴に依存するが、上記ローカル化の特徴がグローバル特徴ではなく、これにより、上記ローカル化の特徴に対して、プライベートドメインデータモデルを作成する。例えば、企業に危機が発生した場合、連鎖反応を避けるように、該企業のローカル資金口座での上下流関係を取得する必要がある。この場合、上記データに対して、プライベートドメインデータモデルを作成する。
【0125】
図4は、本開示の実施例によるデータモデルの例示的な模式図を概略的に示している。
【0126】
図4に示すように、400にはパブリックドメインデータモデル401及びプライベートドメインデータモデル402が含まれる。パブリックドメインデータモデル401は、個人と銀行との間の借入関係、及び銀行と会社との間の貸付関係を記述するために用いられる。プライベートドメインデータモデル402は、パブリックドメインデータモデル401を基に、機構と銀行との間の借入関係、及び個人自身の振替関係を記述するための内容を追加した。
【0127】
連合ノード403に対応するグラフデータベースのデータモデルは、パブリックドメインデータモデル401を含む。連合ノード404に対応するグラフデータベースは、パブリックドメインデータモデル401とプライベートドメインデータモデル402とを含む。
【0128】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが現在リーダ連合ノードである場合、上記情報処理方法は以下の操作をさらに含んでもよい。
【0129】
提案連合ノードからの提案リクエストを受信したことに応じて、実行すべきプランを特定する。実行すべきプランが可決したと判定した場合、実行すべきプランに対する提案実行リクエストを生成する。提案実行リクエストを受信したことに応じて、実行すべきプランを実行して、第1の実行結果を得る。少なくとも1つの第2の他の連合ノードに提案実行リクエストを送信することで、少なくとも1つの第2の他の連合ノードは、提案実行リクエストを受信したことに応じて、実行すべき提案を実行して、少なくとも1つの第2の実行結果を得る。少なくとも1つの第2の実行結果を受信したことに応じて、第1の実行結果と少なくとも1つの第2の実行結果とに基づいて、実行完了結果を特定する。実行完了結果が実行成功であると判定した場合、実行すべきプランに対する実行操作を完了する。
【0130】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、提案リクエストを解析して、実行すべきプランを得る。実行すべきプランは、オフラインの実際の責任者によって審査されてから、表決されることができる。実行すべきプランの可決を確定した場合、提案実行リクエストを生成する。現在リーダ連合ノードは、連合システムにおける少なくとも1つの第2の他の連合ノードに提案実行リクエストを送信する。連合システムにおける少なくとも1つの第2の他の連合ノードは、連合システムにおける現在リーダ連合ノード以外の全部又は一部の連合ノードを含む。
【0131】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、実行すべきプランを実行して、第1の実行結果を得る。少なくとも1つの第2の他の連合ノードのそれぞれは、実行すべきプランを実行して、第2の実行結果を得る。第1の実行結果及び第2の実行結果はいずれも実行成功又は実行失敗を含んでも良い。実行すべきプランを実行することは、プリライトポリシー、コミットポリシー、及びロールバックポリシーに基づいて、実行すべきプランを実行することを含む。プリライトとは、発注を実行したが、システム面ではまだ有効になっていないことを指す。コミットとは、プリライトを有効に切り替えることを指す。ロールバックとは、プリライト内容を削除することを指す。コミットした後、ロールバックすることができない。プリライト段階に失敗が発生したら、提案が失敗し、プリライトが既に完了した場合、現在リーダ連合ノードによってロールバックコマンドを送信することができる。コミット段階に失敗が発生したら、連合ノードが回復した後に引き続きコミットする必要がある。
【0132】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、第1の実行結果と少なくとも1つの第2の実行結果とに基づいて、実行完了結果を特定する。例えば、現在リーダ連合ノードは、第1の実行結果が実行成功であり、且つ少なくとも1つの第2の実行結果がいずれも実行成功であると判定した場合、実行完了結果が実行成功であることを確定する。
【0133】
本開示の実施例によれば、複数の実行すべき提案はシリアルに実行される。
【0134】
本開示の実施例によれば、実行すべきプランのタイプは、データモデル変更タイプ、連合ノード退出タイプ、照会権限開放情報変更タイプ、及び連合ノード重み情報変更タイプの少なくとも1つを含む。
【0135】
本開示の実施例によれば、データモデル変更タイプは、ノードラベル追加、辺ラベル追加、ノード属性追加、辺属性追加、ノードラベル削除、辺ラベル削除、ノード属性削除、及び辺属性削除の少なくとも1つを含む。データモデル変更は、下位互換のポリシーに準拠する必要がある。例えば、属性タイプの変更が許可されない。例えば、整数型データを浮動小数点型データに変更する。
【0136】
本開示の実施例によれば、例えば、照会権限開放情報変更タイプは、所定ノード属性の照会権限追加、所定ノード属性の照会権限削除、所定ノードラベルの照会権限追加、及び所定ノードラベルの照会権限削除の少なくとも1つを含む。
【0137】
本開示の実施例によれば、連合ノード重み情報変更タイプは、連合ノードの連合ノード重み情報向上、又は連合ノードの連合ノード重み情報低減のいずれかを含む。連合ノードの連合ノード重み情報低減は、提案権限を有する連合ノードを、提案権限を有しない連合ノードに調整することを含む。連合ノードの連合ノード重み情報向上は、提案権限を有しない連合ノードを、提案権限を有する連合ノードに調整することを含む。
【0138】
本開示の実施例によれば、現在システムメタ情報は、連合ノード重み情報を含む。実行すべきプランのタイプは、連合ノード重み情報変更タイプを含む。
【0139】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、上記情報処理方法は以下の操作をさらに含んでもよい。
【0140】
実行すべきプランに対する第3のフィードバック結果を特定する。弱い連合システムの少なくとも1つの第2の他の連合ノードに実行すべきプランを送信することで、少なくとも1つの第2の他の連合ノードが実行すべきプランに基づいて、少なくとも1つの第4のフィードバック結果を特定する。少なくとも1つの第4のフィードバック結果を受信したことに応じて、第3のフィードバック結果と少なくとも1つの第4のフィードバック結果とに基づいて、第2の総フィードバック結果を特定する。第2の総フィードバック結果に基づいて、実行すべきプランの可決又は否決を特定する。
【0141】
本開示の実施例によれば、実行すべきプランのタイプは、連合ノード重み情報変更タイプを含み、即ち、実行すべきプランはノード重み変更プランであってもよい。ノード重み変更プランは、連合ノードの連合ノード重み情報を調整するために用いられる。ノード重み変更プランは、連合ノード重み情報変更を行う必要がある目標連合ノードを含む。ノード重み変更プランは、目標連合ノードの連合ノード重み情報を向上すること、又は目標連合ノードの連合ノード重み情報を低減することを含む。目標連合ノードの連合ノード重み情報を低減することは、提案権限を有する目標連合ノードを、提案権限を有しない目標連合ノードに調整することを含む。目標連合ノードの連合ノード重み情報を向上することは、提案権限を有しない目標連合ノードを、提案権限を有する目標連合ノードに調整することを含む。
【0142】
本開示の実施例によれば、第3のフィードバック結果及び第4のフィードバック結果は、ノード重み変更プランの可決に同意するか否かを表す。
【0143】
本開示の実施例によれば、目標連合ノードの第4の所定時間帯内におけるデータ更新割合が所定割合閾値以下であること、目標連合ノードのデータ規模が所定規模閾値以下であること、及び目標連合ノードの計算リソース量が所定リソース閾値以下であることのうち少なくとも1つが存在することを検出した場合、ノード重み変更プランに対する提案リクエストを提出する必要があることを確定する。
【0144】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、第3のフィードバック結果と少なくとも1つの第4のフィードバック結果とに基づいて、第2の総フィードバック結果を特定することは、第2の数を特定することを含む。第2の数は、第3のフィードバック結果及び少なくとも1つの第4のフィードバック結果のうち、ノード重み変更プランの可決に同意する旨の照会結果の数を表す。第2の数が第2の所定数閾値以上であると判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意する第2の総フィードバック結果を確定する。第2の数が第2の所定数閾値よりも小さいと判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意しない第2の総フィードバック結果を確定する。第2の所定数閾値は、連合システムに含まれる連合ノードの数に基づいて決められる。代替的に、第2の数が第2の所定数閾値よりも大きいと判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意する第2の総フィードバック結果を確定する。第2の数が第2の所定数閾値よりも小さいと判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意しない第2の総フィードバック結果を確定する。第2の数が第2の所定数閾値と等しいと判定した場合、現在リーダ連合ノードの第3のフィードバック結果に基づいて、ノード重み変更プランの可決に同意するか否かを決定する。例えば、第3のフィードバック結果がノード重み変更プランの可決に同意することであると判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意することを確定する。第3のフィードバック結果がノード重み変更プランの可決に同意しないことであると判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意しないことを確定する。
【0145】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、第3のフィードバック結果と少なくとも1つの第4のフィードバック結果とに基づいて、第2の総フィードバック結果を特定することは、現在リーダ連合ノードが、現在リーダ連合ノードの第3のフィードバック結果及び連合ノード重み情報と、少なくとも1つの第2の他の連合ノードのそれぞれの第4のフィードバック結果及び連合ノード重み情報とに基づいて、第2の総フィードバック結果を特定することを含む。例えば、現在リーダ連合ノードは、現在リーダ連合ノードの第3のフィードバック結果及び連合ノード重み情報に基づいて、第3の重み付けフィードバック結果を特定する。現在リーダ連合ノードは、少なくとも1つの第2の他の連合ノードのそれぞれに対応する第4のフィードバック結果及び連合ノード重み情報に基づいて、少なくとも1つの第2の他の連合ノードのそれぞれに対応する第4の重み付けフィードバック結果を特定する。現在リーダ連合ノードは、第3の重み付けフィードバック結果と少なくとも1つの第4の重み付けフィードバック結果とに基づいて、第2の総フィードバック結果を特定する。第2の総フィードバック結果が表す数値が第2の所定閾値以上であると判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意する第2の総フィードバック結果を確定する。第2の総フィードバック結果が表す数値が第2の所定閾値よりも小さいと判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意しない第2の総フィードバック結果を確定する。第2の所定閾値は、連合システムに含まれる連合ノードの数に基づいて決められる。
【0146】
本開示の実施例によれば、第2の総フィードバック結果が表す数値が第3の所定閾値以上であると判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意する第2の総フィードバック結果を確定する。第2の総フィードバック結果が表す数値が第4の所定閾値以上であり、第3の所定閾値よりも小さく、かつタイムアウトで未表決という条件を満たす場合、ノード重み変更プランの可決に同意する第2の総フィードバック結果を確定する。第2の総フィードバック結果が表す数値が第4の所定閾値よりも小さい場合、ノード重み変更プランの可決に同意しない第2の総フィードバック結果を確定する。第3の所定閾値と第4の所定閾値とは、連合システムに含まれる連合ノードの数に基づいて決められる。例えば、第3の所定閾値は、50%であってもよい。第4の所定閾値は30%であってもよい。
【0147】
本開示の実施例によれば、第2の総フィードバック結果が表す数値が第4の所定閾値以上であり、第3の所定閾値よりも小さく、かつタイムアウトで未表決という条件を満たす場合、ノード重み変更プランの可決に同意する第2の総フィードバック結果を確定することは、1つの第4の重み付けフィードバック結果が第4の所定閾値以上であり、且つ他の第4の重み付けフィードバック結果がゼロであると判定した場合、ノード重み変更プランの可決に同意する第2の総フィードバック結果を確定することを含む。
【0148】
本開示の実施例によれば、連合ノード重み情報を、実行すべきプランを可決するか否かを決定する操作に引き込むことで、データ規模が大きい連合ノードの連合ノード重みが高いから、データ規模が大きい連合ノードの権益を効果的に保証することができる。
【0149】
本開示の実施例によれば、現在システムメタ情報は連合ノード重み情報を含む。実行すべきプランのタイプは連合ノード重み情報変更タイプを含む。
【0150】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、上記情報処理方法は以下の操作をさらに含んでもよい。
【0151】
実行すべきプランに対する第3のフィードバック結果を特定する。第3のフィードバック結果に基づいて、実行すべきプランを可決するか否かを決定する。
【0152】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、強い連合システムにおけるリーダ連合ノードであってもよい。第3のフィードバック結果は、ノード重み変更プランの可決に同意するか否かを表し、即ち、第3のフィードバック結果は、ノード重み変更プランの可決又は否決を表す。
【0153】
本開示の実施例によれば、現在連合リーダノードは、第3のフィードバック結果がノード重み変更プランを可決することであると判定した場合、ノード重み変更プランを可決することを確定する。現在リーダ連合ノードは、第3のフィードバック結果がノード重み変更プランを否決することであると判定した場合、ノード重み変更プランを否決することを確定する。
【0154】
本開示の実施例によれば、実行すべきプランのタイプは連合ノード退出タイプを含む。
【0155】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、上記情報処理方法は以下の操作をさらに含んでもよい。
【0156】
実行すべきプランに対する第5のフィードバック結果を特定する。弱い連合システムの少なくとも1つの第2の他の連合ノードに前記実行すべきプランを送信することで、少なくとも1つの第2の他の連合ノードが実行すべきプランを受信したことに応じて、少なくとも1つの第6のフィードバック結果を特定する。少なくとも1つの第6のフィードバック結果を受信したことに応じて、第5のフィードバック結果と少なくとも1つの第6のフィードバック結果とに基づいて、第3の総フィードバック結果を特定する。第3の総フィードバック結果に基づいて、実行すべきプランの可決又は否決を特定する。
【0157】
本開示の実施例によれば、実行すべきプランのタイプは、連合ノード退出タイプを含み、即ち、実行すべきプランはノード退出プランであってもよい。ノード退出プランは、退出すべき連合ノードを含む。第5のフィードバック結果及び第6のフィードバック結果は、退出すべき連合ノードが連合システムを退出することに同意するか否かを表す。
【0158】
本開示の実施例によれば、退出すべき連合ノードが第5の所定時間帯内に表決に参与しなかったことを検出した場合、ノード退出プランに対する提案リクエストを提出する必要があることを確定する。
【0159】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、第5のフィードバック結果と少なくとも1つの第6のフィードバック結果とに基づいて、第3の総フィードバック結果を特定することは、第3の数を特定することを含む。第3の数は、第5のフィードバック結果及び少なくとも1つの第6のフィードバック結果のうち、ノード退出プランの可決に同意する旨の照会結果の数を表す。第3の数が第3の所定数閾値以上であると判定した場合、ノード退出プランの可決に同意する第3の総フィードバック結果を確定する。第3の数が第3の所定数閾値よりも小さいと判定した場合、ノード退出プランの可決に同意しない第3の総フィードバック結果を確定する。第3の所定数閾値は、連合システムに含まれる連合ノードの数に基づいて決められる。代替的に、第3の数が第3の所定数閾値よりも大きいと判定した場合、ノード退出プランの可決に同意する第3の総フィードバック結果を確定する。第3の数が第3の所定数閾値よりも小さいと判定した場合、ノード退出プランの可決に同意しない第3の総フィードバック結果を確定する。第3の数が第3の所定数閾値と等しいと判定した場合、現在リーダ連合ノードの第5のフィードバック結果に基づいて、ノード退出プランの可決に同意するか否かを決定する。例えば、第5のフィードバック結果がノード退出プランの可決に同意することであると判定する場合、ノード退出プランの可決に同意することを確定する。第5のフィードバック結果がノード退出プランの可決に同意しないことであると判定した場合、ノード退出プランの可決に同意しないことを確定する。
【0160】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードが第5のフィードバック結果と少なくとも1つの第6のフィードバック結果とに基づいて、第3の総フィードバック結果を特定することは、現在リーダ連合ノードが現在リーダ連合ノードの第5のフィードバック結果及び連合ノード重み情報と、少なくとも1つの第2の他の連合ノードのそれぞれの第6のフィードバック結果及び連合ノード重み情報とに基づいて、第3の総フィードバック結果を特定すること含む。例えば、現在リーダ連合ノードは、現在リーダ連合ノードの第5のフィードバック結果及び連合ノード重み情報に基づいて、第5の重み付けフィードバック結果を特定する。現在リーダ連合ノードは、少なくとも1つの第2の他の連合ノードのそれぞれに対応する第6のフィードバック結果及び連合ノード重み情報に基づいて、少なくとも1つの第2の他の連合ノードのそれぞれに対応する第6の重み付けフィードバック結果を特定する。現在リーダ連合ノードは、第4の重み付けフィードバック結果及び少なくとも1つの第6の重み付けフィードバック結果に基づいて、第3の総フィードバック結果を特定する。第3の総フィードバック結果が表す数値が第5の所定閾値以上であると判定した場合、ノード退出プランの可決に同意する第3の総フィードバック結果を確定する。第3の総フィードバック結果が表す数値が第5の所定閾値よりも小さいと判定した場合、ノード退出プランの可決に同意しない第3の総フィードバック結果を確定する。第5の所定閾値は、連合システムに含まれる連合ノードの数に基づいて決められる。
【0161】
本開示の実施例によれば、実行すべきプランのタイプは連合ノード退出タイプを含む。
【0162】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、上記情報処理方法は以下の操作をさらに含んでもよい。
【0163】
実行すべきプランに対する第5のフィードバック結果を特定する。第5のフィードバック結果に基づいて、実行すべきプランの可決又は否決を特定する。
【0164】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、強い連合システムにおけるリーダ連合ノードであってもよい。第5のフィードバック結果は、ノード退出プランの可決に同意するか否かを表し、即ち、第5のフィードバック結果は、ノード退出プランの可決又は否決を表す。
【0165】
本開示の実施例によれば、現在連合リーダノードは、第5のフィードバック結果がノード退出プランを可決することであると判定した場合、ノード退出プランを可決することを確定する。現在リーダ連合ノードは、第5のフィードバック結果がノード退出プランを否決することであると判定した場合、ノード退出プランを否決することを確定する。
【0166】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが現在リーダ連合ノードである場合、上記情報処理方法は、以下の操作をさらに含んでもよい。
【0167】
異常修復が検出された場合、少なくとも1つの第3の他の連合ノードに通信接続リクエストを送信する。少なくとも1つの第3の他の連合ノードからの接続拒否情報及び新たな現在リーダ連合ノード識別子を受信したことに応じて、新たな現在リーダ連合ノード識別子に対応する新たな現在リーダ連合ノードにメタ情報取得リクエストを送信する。新たな現在リーダ連合ノードからの新たな第2の現在システムメタ情報を受信したことに応じて、新たな第2の現在システムメタ情報を利用して現在連合リーダノードに対応するグラフデータベースを更新する。
【0168】
本開示の実施例によれば、リーダ連合ノードは、該リーダ連合ノードに対応する時間識別子を有する。時間識別子は、リーダ連合ノードが現在リーダ連合ノードであるか、それとも1つ前のリーダ連合ノードであるかを判定する根拠とするために用いられる。
【0169】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、連合システムの少なくとも1つの第3の他の連合ノードに第1の心拍信号に送信することで、第3の他の連合ノードとの通信接続を確立する。第1の心拍信号は、時間識別子及び現在システムメタ情報を含む。
【0170】
本開示の実施例によれば、現在リーダ連合ノードは、異常が発生した場合、現在リーダ連合ノードが異常を修復する。現在リーダ連合ノードは、異常修復が検出された場合、少なくとも1つの第3の他の連合ノードに第2の心拍信号を送信する。第2の心拍信号は、時間識別子及び現在システムメタ情報を含む。第3の他の連合ノードは第2の心拍信号を解析して、時間識別子を得る。第3の他の連合ノードは、時間識別子が最新の時間識別子ではないと判定した場合、現在リーダ連合ノードに心拍信号を拒否する情報及び新たな現在リーダ連合ノード識別子を送信する。現在リーダ連合ノードは、少なくとも1つの第3の他の連合ノードからの、心拍信号を拒否する情報及び新たな現在リーダ連合ノード識別子を受信したことに応じて、新たな現在リーダ連合ノード識別子に対応する新たな現在リーダ連合ノードにメタ情報取得リクエストを送信する。新たな現在リーダ連合ノードからの新たな第2の現在システムメタ情報を受信したことに応じて、新たな第2の現在システムメタ情報を利用して現在連合リーダノードに対応するグラフデータベースを更新する。また、現在リーダ連合ノードは、ローカルに記憶されている時間識別子を更新してもよい。
【0171】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが非現在リーダ連合ノードである場合、上記情報処理方法は、以下の操作をさらに含んでもよい。
【0172】
現在リーダ連合ノードに異常が存在することが検出されたことに応じて、少なくとも1つの第4の他の連合ノードに再選挙のリクエストを送信することで、現在連合ノードが新たな現在リーダ連合ノードを選挙する操作に参与する。選挙成功情報を受信したことに応じて、現在システムメタ情報を更新して、新たな第3の現在システムメタ情報を得る。少なくとも1つの第5の他の連合ノードに新たな第3の現在システムメタ情報を送信することで、少なくとも1つの第5の他の連合ノードが新たな第3の現在システムメタ情報を利用して第5の他の連合ノードに対応するグラフデータベースを更新する。選挙成功情報は、現在連合ノードが新たな現在リーダ連合ノードとして特定されることを表すために用いられる。
【0173】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードは、現在リーダ連合ノードの異常が検出された場合、現在連合ノードが新たな現在リーダ連合ノードになることを申請することができる。これにより、現在連合ノードは、連合システムにおける少なくとも1つの第4の他の連合ノードに再選挙リクエストを送信することで、現在連合ノードが新たな現在リーダ連合ノードを選挙する操作に参与する。現在連合ノードは候補ノードになる。現在リーダ連合ノードは時間識別子を更新して、新たな時間識別子を得る。所定ネットワーキングタイムアウト時間帯内に、少なくとも1つの他の候補ノードの情報を取得し、候補ノード及び少なくとも1つの他の候補ノードから目標ノードを特定する。目標ノードを新たな現在リーダ連合ノードとして特定する。
【0174】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードは、選挙成功情報を受信した場合、現在システムメタ情報を更新して、新たな第3の現在システムメタ情報を得る。現在連合ノードは目標ノードであり、即ち、現在連合ノードは新たな現在リーダ連合ノードである。新たな現在リーダ連合ノードは、連合システムにおける少なくとも1つの第5の他の連合ノードに第3の心拍信号を送信する。第3の心拍信号は、新たな第3の現在システムメタ情報及び新たな時間識別子を含むことで、少なくとも1つの第5の他の連合ノードが新たな第3の現在システムメタ情報を利用して第5の他の連合ノードに対応するグラフデータベースを更新し、少なくとも1つの第5の他の連合ノードが新たな時間識別子に基づいてローカルに記憶されている時間識別子を更新する。
【0175】
本開示の実施例によれば、重み及び同期しないネットワーキングタイムアウトによって、新たな現在リーダ連合ノードが高い確率で一度に特定される。新たな現在リーダ連合ノードが一度に特定されていなければ、すべての候補ノードがランダムに所定ネットワーキングタイムアウト時間帯よりも大きい期間をスリープするように制御することで、1つの候補ノードが選挙に参与することを確定することを効果的に保証することができる。
【0176】
本開示の技術案では、係られたデータ個人情報の収集、記憶、使用、加工、伝送、提供及び開示などの処理は、いずれも関連法律や法規の規定に合致しており、公序良俗に反していない。
【0177】
以上は単に例示的な実施例であるが、これに限られず、情報処理を実現できるものであれば、本分野で既知の他の情報処理方法をさらに含んでもよい。
【0178】
図5は、本開示の実施例による情報処理装置のブロック図を概略的に示している。
【0179】
図5に示すように、情報処理装置500は、第1の特定モジュール510、第1の取得モジュール520、第2の特定モジュール530、及び第2の取得モジュール540を含む。
【0180】
第1の特定モジュール510は、第1の照会リクエストを受信したことに応じて、第1の照会すべき情報を特定するために用いられる。
【0181】
第1の取得モジュール520は、現在グラフデータベースから第1の照会すべき情報に関連する情報を照会して、第1の照会結果を得るために用いられる。
【0182】
第2の特定モジュール530は、第1の照会結果と第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定するために用いられる。
【0183】
第2の取得モジュール540は、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに第2の照会リクエストを送信することで、少なくとも1つの照会すべき連合ノードが第2の照会リクエストを受信したことに応じて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードに対応するグラフデータベースから、第2の照会リクエストに含まれる第2の照会すべき情報に関連する情報を照会して、少なくとも1つの第2の照会結果を得るために用いられる。
【0184】
本開示の実施例によれば、第1の照会結果及び第2の照会結果は、初期連合ノードが初期照会すべき情報に対する決定結果を生成するために用いられる。
【0185】
本開示の実施例によれば、第2の特定モジュール530は、第1の特定サブモジュールを含む。
【0186】
第1の特定サブモジュールは、照会権限開放情報、及び第1の照会結果と第1の照会すべき情報とのうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つの照会すべき連合ノードを特定するために用いられる。
【0187】
本開示の実施例によれば、現在グラフデータベースは、少なくとも1つのデータバージョン識別子と、データバージョン識別子に対応する複数のノード情報及び少なくとも1つの辺情報とを含む。ノード情報は、ノードの少なくとも1つのノードラベルと、ノードラベルに対応する少なくとも1つのノード属性とを含む。辺情報は、辺の辺ラベルと、辺ラベルに対応する少なくとも1つの辺属性とを含み、辺ラベルは、辺に接続される2つのノードの間の関係を表すために用いられる。
【0188】
本開示の実施例によれば、第1の照会すべき情報は、照会すべき時間帯、照会すべきノード、及び照会すべき辺の少なくとも1つを含む。
【0189】
本開示の実施例によれば、第1の照会すべき情報は、照会すべき時間帯及び照会すべきノードを含む。
【0190】
本開示の実施例によれば、第1の取得モジュール520は、第2の特定サブモジュール及び第1の取得サブモジュールを含む。
【0191】
第2の特定サブモジュールは、現在グラフデータベースに含まれる少なくとも1つのデータバージョン識別子から照会すべき時間帯に対応する少なくとも1つの目標データバージョン識別子を特定するために用いられる。
【0192】
第1の取得サブモジュールは、少なくとも1つの目標データバージョン識別子に対応する複数のノードから照会すべきノードに関連する情報を照会して、第1の照会結果を得るために用いられる。
【0193】
本開示の実施例によれば、第1の照会すべき情報と第2の照会すべき情報とは、いずれも存在類の照会すべき情報及び回数類の照会すべき情報の少なくとも1つを含む。
【0194】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードは非現在リーダ連合ノードである。
【0195】
本開示の実施例によれば、上記情報処理装置500は第1の送信モジュール及び記憶モジュールをさらに含んでもよい。
【0196】
第1の送信モジュールは、データ変更リクエストが検出されたことに応じて、現在リーダ連合ノードにバージョン識別子取得リクエストを送信するために用いられる。
【0197】
記憶モジュールは、現在リーダ連合ノードからのデータバージョン識別子を受信したことに応じて、データバージョン識別子と現在変更済みデータとを関連付けて現在グラフデータベースに記憶するために用いられる。
【0198】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードは現在リーダ連合ノードである。
【0199】
本開示の実施例によれば、上記情報処理装置500は、第3の特定モジュール、第4の特定モジュール、第3の取得モジュール、及び第2の送信モジュールをさらに含んでもよい。
【0200】
第3の特定モジュールは、登録すべきノードからの登録リクエストを受信したことに応じて、登録情報を特定するために用いられる。
【0201】
第4の特定モジュールは、登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが新規連合ノードになることを確定するために用いられる。
【0202】
第3の取得モジュールは、登録情報に基づいて現在システムメタ情報を更新して、新たな第1の現在システムメタ情報を得るために用いられる。
【0203】
本開示の実施例によれば、上記情報処理装置500は、第2の送信モジュール及び第3の送信モジュールをさらに含んでもよい。
【0204】
第2の送信モジュールは、新規連合ノード及び少なくとも1つの第1の他の連合ノードに新たな第1の現在システムメタ情報を送信することで、新規連合ノードが新たな第1の現在システムメタ情報を利用して新規連合ノードに対応するグラフデータベースを作成するために用いられる。
【0205】
第3の送信モジュールは、少なくとも1つの第1の他の連合ノードに新たな第1の現在システムメタ情報を送信することで、少なくとも1つの第1の他の連合ノードが新たな第1の現在システムメタ情報を利用して第1の他の連合ノードに対応するグラフデータベースを更新するために用いられる。
【0206】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、第4の特定モジュールは、第3の特定サブモジュール、第1の送信サブモジュール、第4の特定サブモジュール、及び第5の特定サブモジュールを含む。
【0207】
第3の特定サブモジュールは、登録情報に基づいて、第1のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0208】
第1の送信サブモジュールは、少なくとも1つの第1の他の連合ノードに登録情報を送信することで、少なくとも1つの第1の他の連合ノードが登録情報に基づいて、少なくとも1つの第2のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0209】
第4の特定サブモジュールは、少なくとも1つの第2のフィードバック結果を受信したことに応じて、第1のフィードバック結果と少なくとも1つの第2のフィードバック結果とに基づいて、第1の総フィードバック結果を特定するために用いられる。
【0210】
第5の特定サブモジュールは、第1の総フィードバック結果が登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが弱い連合システムの新規連合ノードになることを確定するために用いられる。
【0211】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、第4の特定モジュールは、第6の特定サブモジュール及び第7の特定サブモジュールを含む。
【0212】
第6の特定サブモジュールは、登録情報に基づいて、第1のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0213】
第7の特定サブモジュールは、第1のフィードバック結果が登録条件を満たすと判定した場合、登録すべきノードが強い連合システムの新規連合ノードになることを確定するために用いられる。
【0214】
本開示の実施例によれば、現在システムメタ情報は、連合ノード識別子、連合ノード重み情報、データモデル、及び照会権限開放情報の少なくとも1つを含む。
【0215】
本開示の実施例によれば、データ処理モデルは、パブリックドメインデータモデル及びプライベートドメインデータモデルの少なくとも1つを含む。パブリックドメインデータモデルとは、連合システムの連合ノードによって合意に達されたデータモデルを指す。プライベートドメインデータモデルとは、パブリックドメインデータモデルと同一のデータ規則に準拠し、且つ連合システムの連合ノードによって合意に達されていないデータモデルを指す。
【0216】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが現在リーダ連合ノードである場合、上記情報処理装置500は、第5の特定モジュール、生成モジュール、第4の取得モジュール、第5の取得モジュール、第6の取得モジュール、及び完了モジュールをさらに含んでもよい。
【0217】
第5の特定モジュールは、提案連合ノードからの提案リクエストを受信したことに応じて、実行すべきプランを特定するために用いられる。
【0218】
実行すべきプランの可決を確定する場合、
生成モジュールは、実行すべきプランに対する提案実行リクエストを生成するために用いられる。
【0219】
第4の取得モジュールは、提案実行リクエストを受信したことに応じて、実行すべきプランを実行して、第1の実行結果を得るために用いられる。
【0220】
第5の取得モジュールは、少なくとも1つの第2の他の連合ノードに提案実行リクエストを送信することで、少なくとも1つの第2の他の連合ノードが提案実行リクエストを受信したことに応じて、実行すべき提案を実行して、少なくとも1つの第2の実行結果を得るために用いられる。
【0221】
第6の特定モジュールは、少なくとも1つの第2の実行結果を受信したことに応じて、第1の実行結果と少なくとも1つの第2の実行結果とに基づいて、実行完了結果を特定するために用いられる。
【0222】
完了モジュールは、実行完了結果が実行成功であると判定した場合、実行すべきプランに対する実行操作を完了するために用いられる。
【0223】
本開示の実施例によれば、実行すべきプランのタイプは、データモデル変更タイプ、連合ノード退出タイプ、照会権限開放情報変更タイプ、及び連合ノード重み情報変更タイプの少なくとも1つを含む。
【0224】
本開示の実施例によれば、現在システムメタ情報は、連合ノード重み情報を含む。実行すべきプランのタイプは、連合ノード重み情報変更タイプを含む。
【0225】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、上記情報処理装置500は、第7の特定モジュール、第4の送信モジュール、第8の特定モジュール、及び第9の特定モジュールをさらに含んでもよい。
【0226】
第7の特定モジュールは、実行すべきプランに対する第3のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0227】
第4の送信モジュールは、弱い連合システムの少なくとも1つの第2の他の連合ノードに実行すべきプランを送信することで、少なくとも1つの第2の他の連合ノードが実行すべきプランに基づいて、少なくとも1つの第4のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0228】
第8の特定モジュールは、少なくとも1つの第4のフィードバック結果を受信したことに応じて、第3のフィードバック結果と少なくとも1つの第4のフィードバック結果とに基づいて、第2の総フィードバック結果を特定するために用いられる。
【0229】
第9の特定モジュールは、第2の総フィードバック結果に基づいて、実行すべきプランの可決又は否決を特定するために用いられる。
【0230】
本開示の実施例によれば、現在システムメタ情報は、連合ノード重み情報を含む。実行すべきプランのタイプは、連合ノード重み情報変更タイプを含む。
【0231】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、上記情報処理装置500は、第8の特定モジュール及び第9の特定モジュールをさらに含んでもよい。
【0232】
第8の特定モジュールは、実行すべきプランに対する第3のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0233】
第9の特定モジュールは、第3のフィードバック結果に基づいて、実行すべきプランの可決又は否決を特定するために用いられる。
【0234】
本開示の実施例によれば、実行すべきプランのタイプは連合ノード退出タイプを含む。
【0235】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが弱い連合システムにおけるノードである場合、上記情報処理装置500は、第10の特定モジュール、第5の送信モジュール、第11の特定モジュール、及び第12の特定モジュールをさらに含んでもよい。
【0236】
第10の特定モジュールは、実行すべきプランに対する第5のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0237】
第5の送信モジュールは、弱い連合システムの少なくとも1つの第2の他の連合ノードに実行すべきプランを送信することで、少なくとも1つの第2の他の連合ノードが実行すべきプランを受信したことに応じて、少なくとも1つの第6のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0238】
第11の特定モジュールは、少なくとも1つの第6のフィードバック結果を受信したことに応じて、第5のフィードバック結果と少なくとも1つの第6のフィードバック結果とに基づいて、第3の総フィードバック結果を特定するために用いられる。
【0239】
第12の特定モジュールは、第3の総フィードバック結果に基づいて、実行すべきプランの可決又は否決を特定するために用いられる。
【0240】
本開示の実施例によれば、実行すべきプランのタイプは、連合ノード退出タイプを含む。
【0241】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが強い連合システムにおけるノードである場合、上記情報処理装置500は、第13の特定モジュール及び第14の特定モジュールをさらに含んでもよい。
【0242】
第13の特定モジュールは、実行すべきプランに対する第5のフィードバック結果を特定するために用いられる。
【0243】
第14の特定モジュールは、第5のフィードバック結果に基づいて、実行すべきプランの可決又は否決を特定するために用いられる。
【0244】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが現在リーダ連合ノードである場合、上記情報処理装置500は、第6の送信モジュール、第7の送信モジュール、及び更新モジュールをさらに含んでもよい。
【0245】
第6の送信モジュールは、異常修復が検出された場合、少なくとも1つの第3の他の連合ノードに通信接続リクエストを送信するために用いられる。
【0246】
第7の送信モジュールは、少なくとも1つの第3の他の連合ノードからの接続拒否情報及び新たな現在リーダ連合ノード識別子を受信したことに応じて、新たな現在リーダ連合ノード識別子に対応する新たな現在リーダ連合ノードにメタ情報取得リクエストを送信するために用いられる。
【0247】
更新モジュールは、新たな現在リーダ連合ノードからの新たな第2の現在システムメタ情報を受信したことに応じて、新たな第2の現在システムメタ情報を利用して現在連合リーダノードに対応するグラフデータベースを更新するために用いられる。
【0248】
本開示の実施例によれば、現在連合ノードが非現在リーダ連合ノードである場合、上記情報処理装置500は、第8の送信モジュール、第6の取得モジュール、及び第9の送信モジュールをさらに含んでもよい。
【0249】
第8の送信モジュールは、現在リーダ連合ノードに異常が存在することが検出されたことに応じて、少なくとも1つの第4の他の連合ノードに再選挙リクエストを送信することで、現在連合ノードが新たな現在リーダ連合ノードを選挙する操作に参与するために用いられる。
【0250】
第6の取得モジュールは、選挙成功情報を受信したことに応じて、現在システムメタ情報を更新して、新たな第3の現在システムメタ情報を得るために用いられる。
【0251】
第9の送信モジュールは、少なくとも1つの第5の他の連合ノードに新たな第3の現在システムメタ情報を送信することで、少なくとも1つの第5の他の連合ノードが新たな第3の現在システムメタ情報を利用して第5の他の連合ノードに対応するグラフデータベースを更新するために用いられる。選挙成功情報は、現在連合ノードが新たな現在リーダ連合ノードとして特定されることを表す。
【0252】
本開示の実施例によれば、本開示は、電子機器、読取可能な記憶媒体及びコンピュータプログラムをさらに提供している。
【0253】
本開示の実施例によれば、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続するメモリとを有する電子機器であって、前記メモリに、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され得るコマンドが記憶されており、前記コマンドが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、前記少なくとも1つのプロセッサが上述したような方法を実行することができる電子機器である。
【0254】
本開示の実施例によれば、コンピュータに上述したような方法を実行させるためのコンピュータコマンドを記憶している、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体である。
【0255】
本開示の実施例によれば、プロセッサにより実行される場合に、上述したような方法を実現するコンピュータプログラムである。
【0256】
図6は、本開示の実施例による情報処理方法を実現することに適す電子機器のブロック図を概略的に示している。電子機器は、様々な形式のデジタルコンピュータを示すことを目的とし、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ及び他の適切なコンピュータである。電子機器は、さらに様々な形式の移動装置を示してもよく、例えば、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル機器及び他の類似の演算装置である。本明細書に示された部材、それらの接続及び関係、並びにそれらの機能は、例示に過ぎず、本明細書に記載された及び/又は要求された本開示の実現を限定しない。
【0257】
図6に示すように、機器600は、計算手段601を含み、計算手段601は、リードオンリーメモリ(ROM)602に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶手段608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、様々な適切な動作及び処理を実行してもよい。RAM603には、さらに機器600の操作に必要な様々なプログラム及びデータを記憶してもよい。計算手段601、ROM602、及びRAM603は、バス604を介して相互に接続される。入出力(I/O)インターフェース605も、バス604に接続される。
【0258】
機器600における複数の部品は、I/Oインターフェース605に接続され、例えばキーボード、マウス等の入力手段606と、例えば様々な種類のディスプレイ、スピーカ等の出力手段607と、例えば磁気ディスク、光ディスク等の記憶手段608と、例えばネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバ等の通信手段609とを含む。通信手段609は、機器600がインターネット等のコンピュータネットワーク及び/又は各種の電気ネットワークを介して他の機器と情報・データをやり取りすることを可能にする。
【0259】
計算手段601は、処理及び演算能力を有する各種の汎用及び/又は専用の処理モジュールであってもよい。計算手段601の幾つかの例として、中央処理ユニット(CPU)、GPU(Graphics Processing Unit)、各種専用の人工知能(AI)演算チップ、各種機械学習モデルアルゴリズムをランニングする演算ユニット、DSP(Digital Signal Processor)、並びに任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等が挙げられるが、これらに限定されない。計算手段601は、前文で記載された各方法及び処理、例えば情報処理方法を実行する。例えば、幾つかの実施例において、情報処理方法は、例えば記憶手段608のような機械可読媒体に有形的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ROM602及び/又は通信手段609を介して機器600にロード及び/又はインストールされてもよい。コンピュータプログラムがRAM603にロードされて計算手段601により実行される場合、前文に記載の情報処理方法の1つ又は複数のステップを実行してもよい。代替的に、他の実施例において、計算手段601は、他の任意の適切な方式(例えば、ファームウェアを介する)により情報処理方法を実行するように構成されてもよい。
【0260】
本明細書で以上に説明されたシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラムマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現されてもよい。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムにおいて実施され、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラムマブルプロセッサを含むプログラムマブルシステムで実行され及び/又は解釈されることが可能であり、該プログラムマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラムマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、かつデータ及び命令を該記憶システム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置に伝送することができることを含んでもよい。
【0261】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、それによって、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラにより実行される時に、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能・操作が実施される。プログラムコードは、機器に完全に実行されてもよく、部分的に機器で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして部分的に機器で実行され、かつ部分的に遠隔機器で実行されるか又は完全に遠隔機器又はサーバで実行されてもよい。
【0262】
本開示のコンテキストにおいて、機械可読媒体は、有形の媒体であってもよく、命令実行システム、装置又は電子機器に使用され、又は命令実行システム、装置又は電子機器と組み合わせて使用されるプログラムを含んで又は記憶してもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子の、磁気的、光学的、電磁的、赤外線の、又は半導体システム、装置又は電子機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例としては、1つ以上の線による電気的接続、携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0263】
ユーザとの対話を提供するために、コンピュータにここで説明されたシステム及び技術を実施させてもよく、該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを備え、ユーザは、該キーボード及び該ポインティングデバイスを介して入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、さらにユーザとの対話を提供してもよく、例えば、ユーザに提供されたフィードバックは、いかなる形式のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、かついかなる形式(音声入力、語音入力又は、触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信してもよい。
【0264】
ここで説明されたシステム及び技術は、バックグラウンド部品を含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェア部品を含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド部品を含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザが該グラフィカルユーザインタフェース又は該ネットワークブラウザを介してここで説明されたシステム及び技術の実施形態と対話することができる)、又はこのようなバックグラウンド部品、ミドルウェア部品、又はフロントエンド部品のいずれかの組み合わせを含むコンピューティングシステムに実施されることが可能である。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によりシステムの部品を互いに接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを例示的に含む。
【0265】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含んでもよい。クライアントとサーバ同士は、一般的に離れており、通常、通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバとの関係は、該当するコンピュータ上でランニングし、クライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。サーバは、クラウドサーバであってもよく、分散型システムのサーバであってもよく、又はブロックチェーンを組合せたサーバであってもよい。
【0266】
理解されるべきこととして、以上に示された様々な形式のフローを使用してもよく、操作を改めてソーティングしたり、追加したり又は削除してもよい。例えば、本開示に記載の各操作は、並列に実行されたり、順次に実行されたり、又は異なる順序で実行されてもよく、本開示の発明の所望の結果を実現することができれば、本明細書はここで限定されない。
【0267】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要件及び他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション及び代替を行うことが可能であると理解すべきである。本開示の精神と原則内で行われる任意の修正、均等置換及び改良などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。

図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6