(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、及びアラート通知方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240726BHJP
【FI】
G06F3/12 367
G06F3/12 303
G06F3/12 326
G06F3/12 392
(21)【出願番号】P 2020031857
(22)【出願日】2020-02-27
【審査請求日】2023-01-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】塩見 涼
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-053496(JP,A)
【文献】特開2005-275724(JP,A)
【文献】特開2007-004508(JP,A)
【文献】特開2018-190298(JP,A)
【文献】特開2010-218234(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが使用する情報処理端末と通信可能な通信部と、
タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する制御部と
を備え、
前記タイミング決定情報は、
前記ユーザーに関するユーザー情報と
、
印刷の実行が可能な複数の画像形成装置の各々の設置場所を示す設置場所情報と、
前記印刷の実行により生成される印刷物の使用に関する使用情報と
を有し、
前記アラートは、前記ユーザーに前記印刷の実行を促す通知情報を含み、
前記制御部は、決定したタイミングで、前記通信部から前記情報処理端末へ前記アラートを通知させ、
前記ユーザー情報は、前記ユーザーの現在の場所を示す現在場所情報を含み、
前記使用情報は、
前記印刷物が使用される日時を示す使用日時情報と、
前記印刷物が使用される場所を示す使用場所情報と
を含み、
前記情報処理端末は、前記ユーザーが携帯する携帯端末を含み、
前記現在場所情報は、前記ユーザーの現在の場所として、前記携帯端末の現在の場所を示し、
前記制御部は、
前記現在場所情報に基づいて、前記ユーザーの現在の移動手段を判別し、
判別した移動手段を示す移動手段情報と、前記使用場所情報と、前記設置場所情報とに基づいて、前記複数の画像形成装置のうちから前記ユーザーが前記印刷を実行する画像形成装置である特定画像形成装置を決定し、
前記設置場所情報に基づいて、前記特定画像形成装置の設置場所を示す印刷場所情報を取得し、
前記現在場所情報と、前記移動手段情報と、前記印刷場所情報とに基づいて、前記携帯端末の現在の場所から前記特定画像形成装置の設置場所まで前記ユーザーが移動するのに要する移動時間を決定し、
前記ユーザー情報は、決定した移動時間を示す移動時間情報を含む、情報処理装置。
【請求項2】
ユーザーが使用する情報処理端末と通信可能な通信部と、
タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する制御部と
を備え、
前記タイミング決定情報は、
印刷の実行に影響を与える外的要因を示す外的要因情報と、
前記印刷の実行が可能な複数の画像形成装置の各々の設置場所を示す設置場所情報と、
前記印刷の実行により生成される印刷物の使用に関する使用情報と
を有し、
前記アラートは、前記ユーザーに前記印刷の実行を促す通知情報を含み、
前記制御部は、決定したタイミングで、前記通信部から前記情報処理端末へ前記アラートを通知させ、
前記使用情報は、
前記印刷物が使用される日時を示す使用日時情報と、
前記印刷物が使用される場所を示す使用場所情報と
を含み、
前記外的要因情報は、前記複数の画像形成装置のうち前記印刷を実行する画像形成装置の設置場所における天気予報を示す天気予報情報を含む、情報処理装置。
【請求項3】
ユーザーが使用する情報処理端末と通信可能な通信部と、
タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する制御部と
を備え、
前記タイミング決定情報は、
印刷の実行に影響を与える外的要因を示す外的要因情報と、
前記印刷の実行が可能な複数の画像形成装置の各々の設置場所を示す設置場所情報と、
前記印刷の実行により生成される印刷物の使用に関する使用情報と
を有し、
前記アラートは、前記ユーザーに前記印刷の実行を促す通知情報を含み、
前記制御部は、決定したタイミングで、前記通信部から前記情報処理端末へ前記アラートを通知させ、
前記使用情報は、
前記印刷物が使用される日時を示す使用日時情報と、
前記印刷物が使用される場所を示す使用場所情報と
を含み、
前記制御部は、
前記使用場所情報と、前記設置場所情報とに基づいて、前記複数の画像形成装置のうちから前記印刷を実行する画像形成装置である特定画像形成装置を決定し、
前記特定画像形成装置の使用頻度を示す特定使用頻度情報を取得し、
前記外的要因情報は、前記特定使用頻度情報を含む、情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記印刷の実行により生成される
前記印刷物が使用される場所を示す
前記使用場所情報と、前記設置場所情報とに基づいて、前記複数の画像形成装置のうちから、前記印刷を実行する画像形成装置である特定画像形成装置を決定し、
前記設置場所情報に基づいて、前記特定画像形成装置の設置場所を示す印刷場所情報を取得し、
前記アラートは、前記印刷場所情報を含む、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記使用場所情報と、前記設置場所情報と、前記移動手段情報とに基づいて、前記複数の画像形成装置のうちから、前記印刷を実行する画像形成装置である
前記特定画像形成装置を決定し、
前記設置場所情報に基づいて、前記特定画像形成装置の設置場所を示す
前記印刷場所情報を取得し、
前記アラートは、前記印刷場所情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザーが使用する情報処理端末と通信可能な通信部と、
タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する制御部と
を備え、
前記タイミング決定情報は、
前記ユーザーに関するユーザー情報、及び印刷の実行に影響を与える外的要因を示す外的要因情報の少なくとも一方と、
前記印刷の実行が可能な複数の画像形成装置の各々の設置場所を示す設置場所情報と
を有し、
前記アラートは、前記ユーザーに前記印刷の実行を促す通知情報を含み、
前記制御部は、決定したタイミングで、前記通信部から前記情報処理端末へ前記アラートを通知させ、
前記制御部は、前記ユーザーのバイタルに関するバイタル情報と、前記ユーザーの居所を示す居所情報と、前記設置場所情報とに基づいて、前記複数の画像形成装置のうちから前記印刷を実行する画像形成装置である特定画像形成装置を決定し、
前記設置場所情報に基づいて、前記特定画像形成装置の設置場所を示す印刷場所情報を取得し、
前記アラートは、前記印刷場所情報を含む、情報処理装置。
【請求項7】
前記バイタル情報は、前記ユーザーの体格指数を示す体格指数情報を含む、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記特定画像形成装置の設置場所に前記ユーザーが訪問した訪問回数を示す訪問回数情報を取得し、
前記訪問回数が所定値以上であるか否かを判定し、
前記訪問回数が所定値以上であると判定した場合、前記特定画像形成装置の設置場所に案内する案内図を示す案内図情報を取得し、
前記アラートは、前記案内図情報を含む、請求項4~請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザーが使用する情報処理端末と通信可能な通信部と、
タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する制御部と
を備え、
前記タイミング決定情報は、
前記ユーザーに関するユーザー情報、及び印刷の実行に影響を与える外的要因を示す外的要因情報の少なくとも一方と、
前記印刷の実行が可能な複数の画像形成装置の各々の設置場所を示す設置場所情報と
を有し、
前記アラートは、前記ユーザーに前記印刷の実行を促す通知情報を含み、
前記制御部は、決定したタイミングで、前記通信部から前記情報処理端末へ前記アラートを通知させ、
前記制御部は、
前記印刷の実行により生成される印刷物が使用される場所を示す使用場所情報と、前記設置場所情報とに基づいて、前記複数の画像形成装置のうちから、前記印刷を実行する画像形成装置である特定画像形成装置を決定し、
前記設置場所情報に基づいて、前記特定画像形成装置の設置場所を示す印刷場所情報を取得し、
前記アラートは、前記印刷場所情報を含み、
前記制御部は、
前記特定画像形成装置の設置場所に前記ユーザーが訪問した訪問回数を示す訪問回数情報を取得し、
前記訪問回数が所定値以上であるか否かを判定し、
前記訪問回数が所定値以上であると判定した場合、前記特定画像形成装置の設置場所に案内する案内図を示す案内図情報を取得し、
前記アラートは、前記案内図情報を含む、情報処理装置。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置と、前記ユーザーが使用する
前記情報処理端末とを備え、前記情報処理装置及び前記情報処理端末が通信可能に接続された情報処理システムであって、
前記タイミング決定情報は、前記ユーザーに関するユーザー情報を有し、
前記情報処理装置は、前記通信部を有し、
前記情報処理端末は、情報処理端末用通信部を有し、
前記情報処理端末用通信部は、前記情報処理装置に前記ユーザー情報を発信し、
前記通信部は、前記情報処理端末から前記ユーザー情報を受信する、情報処理システム。
【請求項11】
タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する第1ステップと、
前記第1ステップで決定したタイミングで、情報処理装置の通信部から情報処理端末へ前記アラートを通知させる第2ステップと
を含み、
前記タイミング決定情報は、
印刷の実行に影響を与える外的要因を示す外的要因情報と、
前記印刷の実行が可能な複数の画像形成装置の各々の設置場所を示す設置場所情報と、
前記印刷の実行により生成される印刷物の使用に関する使用情報と
を有し、
前記使用情報は、
前記印刷物が使用される日時を示す使用日時情報と、
前記印刷物が使用される場所を示す使用場所情報と
を含み、
前記外的要因情報は、前記複数の画像形成装置のうち前記印刷を実行する画像形成装置の設置場所における天気予報を示す天気予報情報を含み、
前記アラートは、ユーザーに前記印刷の実行を促す通知情報を含む、アラート通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、及びアラート通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、印刷システムが開示されている。特許文献1に開示の印刷システムは、会議などの管理されるスケジュールに対応して、会議などに必要とされる印刷物をスケジュールに間に合うように印刷を支援する。
【0003】
特許文献1に開示の印刷システムは、プリンターと、クライアントコンピューターと、情報処理サーバーとを備える。以下、クライアントコンピューターを「情報処理端末」と記載する。プリンター、情報処理端末、及び情報処理サーバーは、LAN(Local Area Network)で接続されている。情報処理サーバーは、スケジュール情報管理システムを備える。スケジュール情報管理システムは、情報処理端末から取得したスケジュール情報を管理する。情報処理端末は、情報処理サーバーのスケジュール情報管理システムにアクセスして、ユーザーの会議等のスケジュールを入力できる。
【0004】
情報処理サーバーは、情報処理端末がスケジュール情報管理システムにアクセスして会議スケジュールが入力されたことを検出すると、入力された会議スケジュール中の印刷予定の有無を判定する。会議スケジュール中に印刷予定が含まれる場合、情報処理サーバーは、情報処理端末に印刷ジョブ情報の入力要請をする。印刷ジョブ情報は、印刷すべきファイル及び印刷条件を含む。情報処理サーバーは、情報処理端末から印刷ジョブ情報を取得すると、印刷ジョブ情報に含まれる印刷条件を解析して、印刷スケジュールを設定する。詳しくは、情報処理サーバーは、会議スケジュール及び印刷条件のみに基づいて、会議スケジュールに間に合うように印刷ジョブを実行する日時を決定し、印刷ジョブを実行するプリンターを決定する。プリンターは、印刷ジョブを実行する日時が到来すると印刷ジョブを実行し、印刷物を自動的に印刷する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された印刷システムでは、例えば、印刷予定の画像形成装置は、印刷ジョブを実行する時間になると、印刷予定の画像形成装置が設置された場所にユーザーが到着していない場合でも印刷を開始する。そのため、特許文献1に開示された印刷システムでは、印刷物が他人に見られ、印刷物の機密を保持できないおそれがある。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑み、ユーザーに適したタイミングで印刷の実行を促すことができる情報処理装置、情報処理システム、及びアラート通知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報処理装置は、通信部と、制御部とを備える。前記通信部は、ユーザーが使用する情報処理端末と通信可能である。前記制御部は、タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する。前記タイミング決定情報は、ユーザー情報及び外的要因情報の少なくとも一方と、設置場所情報とを有する。前記ユーザー情報は、前記ユーザーに関する情報を示す。前記外的要因情報は、印刷の実行に影響を与える外的要因を示す。前記設置場所情報は、前記印刷の実行が可能な複数の画像形成装置の各々の設置場所を示す。前記アラートは、通知情報を含む。前記通知情報は、前記ユーザーに前記印刷の実行を促す。前記制御部は、決定したタイミングで、前記通信部から前記情報処理端末へ前記アラートを通知させる。
【0009】
本発明の情報処理システムは、上記情報処理装置と、情報処理端末とを備える。前記情報処理端末は、前記ユーザーが使用する。当該情報処理システムは、前記情報処理装置及び前記情報処理端末が通信可能に接続されている。前記情報処理装置は、前記通信部を有する。前記情報処理端末は、情報処理端末用通信部を有する。前記情報処理端末用通信部は、前記情報処理装置に前記ユーザー情報を発信する。前記通信部は、前記情報処理端末から前記ユーザー情報を受信する。
【0010】
本発明のアラート通知方法は、第1ステップと、第2ステップとを含む。前記第1ステップは、タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する。前記タイミング決定情報は、ユーザー情報及び外的要因情報の少なくとも一方と、設置場所情報とを有する。前記ユーザー情報は、ユーザーに関する情報を示す。前記外的要因情報は、印刷の実行に影響を与える外的要因を示す。前記設置場所情報は、前記印刷の実行が可能な複数の画像形成装置の各々の設置場所を示す。前記第2ステップは、前記第1ステップで決定したタイミングで、情報処理装置の通信部から情報処理端末へ前記アラートを通知させる。前記アラートは、前記ユーザーに前記印刷の実行を促す通知情報を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザーに適したタイミングで印刷の実行を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態1に係る情報処理システムを示す図である。
【
図2】本発明の実施形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態1に係る据置端末の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施形態1に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態1に係る管理サーバーの構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の実施形態1に係る管理サーバーの記憶部に記憶されるユーザー情報テーブルの一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態1に係る管理サーバーによる第1通知処理を示すシーケンス図である。
【
図8】本発明の実施形態1に係る天気予報情報取得処理のフローチャートである。
【
図9】本発明の実施形態1に係る案内図情報取得処理のフローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態1に係る印刷処理のフローチャートである。
【
図11】本発明の実施形態2に係る管理サーバーによる第2通知処理を示すシーケンス図である。
【
図12】本発明の実施形態3に係る管理サーバーによる第3通知処理を示すシーケンス図である。
【
図13】本発明の実施形態3に係るアラート処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0014】
[実施形態1]
まず、
図1を参照して、実施形態1に係る情報処理システム1について説明する。
図1は、実施形態1に係る情報処理システム1を示す図である。
【0015】
図1に示すように、情報処理システム1は、複数の画像形成装置10と、複数の据置端末20と、複数の携帯端末30と、管理サーバー40と、天気予報情報サーバー50と、案内図情報サーバー60と、交通網情報サーバー70とを備える。管理サーバー40は、情報処理装置の一例である。複数の据置端末20及び複数の携帯端末30は、情報処理端末の一例である。
【0016】
複数の画像形成装置10は、それぞれ印刷の実行が可能である。複数の画像形成装置10は、画像形成装置10A、画像形成装置10B、及び画像形成装置10Cを含む。複数の据置端末20は、据置端末20A、据置端末20B、及び据置端末20Cを含む。複数の携帯端末30は、携帯端末30A、携帯端末30B、及び携帯端末30Cを含む。
【0017】
以下、画像形成装置10A、画像形成装置10B、及び画像形成装置10Cを区別して説明する必要がない場合には、画像形成装置10A、画像形成装置10B、及び画像形成装置10Cを総称して「画像形成装置10」と記載する場合がある。同様に、据置端末20A、据置端末20B、及び据置端末20Cを総称して「据置端末20」と記載する場合がある。また、携帯端末30A、携帯端末30B、及び携帯端末30Cを総称して「携帯端末30」と記載する場合がある。
【0018】
画像形成装置10A、画像形成装置10B、及び画像形成装置10Cの各々は、例えば、異なる店舗に設置されている。店舗は、コンビニエンスストア等を含む。以下、画像形成装置10が設置された店舗を「設置店舗」と記載する。据置端末20Aと、携帯端末30Aとは、ユーザーAに使用されている。携帯端末30Aは、ユーザーAに常時携帯されている。なお、据置端末20B及び携帯端末30Bと、ユーザーBとの関係、並びに据置端末20C及び携帯端末30Cと、ユーザーCとの関係も、据置端末20A及び携帯端末30Aと、ユーザーAとの関係と同様である。
【0019】
情報処理システム1において、複数の画像形成装置10、複数の据置端末20、複数の携帯端末30、管理サーバー40、天気予報情報サーバー50、案内図情報サーバー60、及び交通網情報サーバー70は、ネットワーク2を介して互いに通信可能に接続されている。例えば、各装置は、インターネット、LAN(Local Area Network)、又は、WAN(Wide Area Network)を介して通信可能に接続される。
【0020】
管理サーバー40は、プリントサイトを開設する。プリントサイトは、ユーザーの印刷の実行を支援するためのウェブサイトである。情報処理システム1は、ユーザーがプリントサイトで印刷予約をして、設置店舗に設置された画像形成装置10で印刷の実行をする場合、ユーザーの状況等を考慮して、最適なタイミングで、ユーザーに対し印刷の実行を促す。
【0021】
例えば、ユーザーが外勤先での会議等において印刷物を使用する際に、ユーザーは、据置端末20からプリントサイトに印刷予約情報を登録する。管理サーバー40は、携帯端末30等からユーザーの情報等を取得する。管理サーバー40は、携帯端末30等から取得したユーザーの情報等に基づいて、印刷場所として最適な設置店舗等の情報を、最適なタイミングで携帯端末30に通知する。通知を受けたユーザーは、通知された設置店舗に行き、プリントサイトで登録した情報に基づいて画像形成装置10に印刷の実行をさせる。これにより、ユーザーは、外勤先での印刷物の使用に適したタイミングで、印刷物を取得することができる。
【0022】
管理サーバー40は、タイミング決定情報に基づいて、ユーザーの携帯端末30にアラートを通知するタイミングを決定する。以下、ユーザーの携帯端末30にアラートを通知するタイミングを「通知タイミング」と記載する。通知タイミングは、例えば、アラートを通知する日時を示す。管理サーバー40は、決定した通知タイミングで、携帯端末30にアラートを通知する。以下、画像形成装置10のうち、ユーザーが印刷の実行をする画像形成装置10として管理サーバー40が決定した画像形成装置10を「特定画像形成装置10S」と記載する。
【0023】
実施形態1では、タイミング決定情報は、使用情報と、ユーザー情報と、設置場所情報と、外的要因情報とを含む。プリントサイトに登録される印刷予約情報は、使用情報を含む。
【0024】
使用情報は、使用日時情報と、使用場所情報と、印刷ジョブデータとを含む。使用日時情報は、印刷物が使用される日時を示す。使用場所情報は、印刷物が使用される場所を示す。印刷ジョブデータは、印刷物を生成するためのデータを示す。印刷ジョブデータは、印刷データ及び印刷設定情報を含む。印刷データは、記録媒体に画像を形成し得るデータ形式で表されたデータであり得る。記録媒体は、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、光沢紙、又はOHP(Overhead Projector)用紙である。印刷設定情報は、部数情報、片面/両面情報、及び白黒/カラー情報を含む。
【0025】
ユーザー情報は、ユーザーに関する情報を示す。ユーザー情報は、現在場所情報と、移動時間情報とを含む。現在場所情報は、ユーザーの現在の場所を示す。実施形態1では、現在場所情報は、ユーザーの現在の場所として、ユーザーが携帯する携帯端末30の位置を示す。ユーザーの現在の場所は、例えば、緯度と経度とによって表される。移動時間情報は、管理サーバー40が移動時間決定処理を実行して決定した移動時間を示す。移動時間決定処理については、
図7を参照して後述する。
【0026】
設置場所情報は、複数の画像形成装置10の各々の設置場所を示す。複数の画像形成装置10の各々の設置場所は、例えば、緯度と経度とによって表される。実施形態1において、設置場所情報は、各設置店舗に関する情報を更に含む。設置店舗に関する情報は、設置店舗の名称、設置店舗の住所、及び設置店舗の電話番号を含む。
【0027】
外的要因情報は、天気予報情報、及び特定使用頻度情報を含む。天気予報情報は、画像形成装置10の設置場所の天気予報を示す。実施形態1では、天気予報情報は、印刷物が使用される日時における、画像形成装置10の設置場所の降水確率(%)を示す。特定使用頻度情報は、特定画像形成装置10Sの使用頻度を示す。実施形態1では、使用頻度は、曜日ごとに1日(24時間)を一定間隔で区切った各時間帯における、特定画像形成装置10Sの印刷枚数を示す。特定画像形成装置10Sの印刷枚数は、特定画像形成装置10Sが印刷を実行して出力された記録媒体の枚数を示す。
【0028】
実施形態1では、アラートは、通知情報を含む。通知情報は、特定画像形成装置10Sによる印刷の実行をユーザーに促すための情報である。例えば、通知情報は、特定画像形成装置10Sによる印刷の実行をユーザーに促すメッセージを示す。実施形態1では、アラートは、印刷場所情報、案内図情報、印刷部数情報、及び金額情報を含み得る。印刷場所情報は、特定画像形成装置10Sの設置場所を示す。印刷場所情報は、例えば、特定画像形成装置10Sが設置されている設置店舗の名称、設置店舗の住所、及び設置店舗の電話番号を含む。案内図情報は、特定画像形成装置10Sの設置場所を案内する案内図を示す。案内図は、例えば、特定画像形成装置10Sが設置されている設置店舗の周辺の地図を示す。印刷部数情報は、印刷物の印刷部数を示す。金額情報は、特定画像形成装置10Sで印刷を実行する際に必要な金額を示す。
【0029】
据置端末20は、ユーザーに1対1で対応付けられている。実施形態1では、据置端末20は、ユーザーの指示に従い、管理サーバー40に、使用情報を送信する。据置端末20は、例えば、ユーザーの自宅又はユーザーの勤務先に据え置かれている。据置端末20は、例えば、パーソナルコンピューターである。
【0030】
携帯端末30は、ユーザーに1対1で対応付けられている。実施形態1では、携帯端末30は、携帯端末30の現在の場所を定期的に特定し、特定された場所を示す現在場所情報を、予め規定した時間ごとに管理サーバー40に送信する。実施形態1では、携帯端末30は、管理サーバー40から送信されるアラートを受信する。携帯端末30は、例えば、ユーザーに携帯されている。携帯端末30は、例えば、GPS(Global Positioning System)を備えるスマートフォン、又はGPSを備えるタブレットコンピューターである。
【0031】
画像形成装置10は、ユーザーの指示によって、印刷ジョブデータに基づいて、印刷の実行をする。つまり、画像形成装置10は、記録媒体に画像を形成する。これにより、画像形成装置10は、印刷物を生成する。画像形成装置10は、ユーザーの指示によって、ネットワーク2を介して、管理サーバー40に印刷ジョブデータ要求信号を送信し、管理サーバー40から印刷ジョブデータを受信する。管理サーバー40は、画像形成装置10からの要求信号に応じて印刷ジョブデータを画像形成装置10に送信する。
【0032】
天気予報情報サーバー50は、天気予報情報データベースを記憶する。天気予報情報データベースは、画像形成装置10の各々の設定場所の天気予報情報を含む。実施形態1では、天気予報情報は、複数の画像形成装置10の各々の設置場所における降水確率(%)を含む。天気予報情報サーバー50は、管理サーバー40からの天気予報情報要求信号に応じて、ネットワーク2を介して、管理サーバー40に天気予報情報を送信する。天気予報情報サーバー50は、定期的にネットワーク2を介して最新の天気予報情報を第1外部サイトから取得して天気予報情報データベースを更新する。第1外部サイトは、気象庁が提供するサイトを含む。
【0033】
案内図情報サーバー60は、案内図情報データベースを記憶する。案内図情報データベースは、画像形成装置10の各々の設置場所の周辺の地図データを含む。地図データは、形状データと、注記データとを含む。形状データは、地図上に表示される地物の形状に関するデータである。詳しくは、形状データは、建造物、道路、線路、橋、及び屋外施設等の場地を含む。注記データは、地図上に表示される注記に関するデータである。詳しくは、注記データは、設置店舗等の施設名称、道路名称、及び路線名称を含む。案内図情報サーバー60は、管理サーバー40からの案内図情報要求信号に応じて、ネットワーク2を介して、管理サーバー40に案内図情報を送信する。
【0034】
交通網情報サーバー70は、交通網情報データベースを記憶する。交通網情報データベースは、道路網データベース及び路線網データベースを含む。道路網データベースは、道路網に関する情報を示す。路線網データベースは、交通機関の路線網に関する情報を示す。交通機関は、電車、及びバスを含む。交通網情報サーバー70は、管理サーバー40からの交通網情報要求信号に応じて、ネットワーク2を介して、管理サーバー40に交通網情報を送信する。交通網情報サーバー70は、定期的にネットワーク2を介して最新の交通網情報を第2外部サイトから取得して交通網情報データベースを更新する。第2外部サイトは、日本道路交通情報センターが提供するサイトを含む。
【0035】
次に、
図1及び
図2を参照して、画像形成装置10について説明する。
図2は、実施形態1に係る画像形成装置10の構成を示すブロック図である。
【0036】
画像形成装置10は、印刷物を生成するために、ユーザーによって使用される。
図2に示すように、画像形成装置10は、通信部11と、制御部12と、入出力部13と、画像形成部14と、記憶部15とを備える。画像形成装置10は、例えば、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)、複写機又はプリンターである。
【0037】
通信部11は、ネットワーク2(
図1)を通じて、管理サーバー40(
図1)との間でデータの送受信を行う。通信部11は、通信インターフェイスである。
【0038】
制御部12は、ハードウェア回路である。ハードウェア回路は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部12は、記憶部15に格納された第1制御プログラムを実行することによって、通信部11、入出力部13、画像形成部14、及び記憶部15を制御する。第1制御プログラムは、コンピュータープログラムである。
【0039】
入出力部13は、各種データを入力するとともに、各種データを出力する。入出力部13は、例えば、タッチセンサーを有する液晶ディスプレーである。
【0040】
画像形成部14は、印刷ジョブデータに基づいて、記録媒体に画像を形成する。画像形成部14は、例えば、電子写真方式又はインクジェット方式で、記録媒体に画像を形成する。電子写真方式の画像形成部14は、露光装置、帯電装置、感光体ドラム、現像装置、クリーニング装置、及び転写装置などを有する。インクジェット方式の画像形成部14は、インクを吐出する記録ヘッドを有する。
【0041】
記憶部15は、各種データを記憶する。記憶部15は、第1主記憶装置、及び第1補助記憶装置を含む。第1主記憶装置は、半導体メモリーを含む。半導体メモリーは、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を含む。第1補助記憶装置は、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)を含む。記憶部15は、第1ファームウェア、及び第1制御プログラムを記憶する。記憶部15は、使用頻度情報を記憶している。
【0042】
次に、
図1及び
図3を参照して、据置端末20について説明する。
図3は、実施形態1に係る据置端末20の構成を示すブロック図である。
【0043】
実施形態1では、据置端末20は、プリントサイトに印刷予約情報を登録するために、ユーザーによって使用される。
図3に示すように、据置端末20は、通信部21と、制御部22と、入力部23と、出力部24と、記憶部25とを備える。通信部21は、情報処理端末用通信部の一例である。
【0044】
通信部21は、ネットワーク2(
図1)を通じて、管理サーバー40(
図1)との間でデータの送受信を行う。通信部21は、通信インターフェイスである。
【0045】
制御部22は、ハードウェア回路である。制御部22は、記憶部25に格納された第2制御プログラムを実行することによって、通信部21、入力部23、出力部24、及び記憶部25を制御する。第2制御プログラムは、コンピュータープログラムである。
【0046】
実施形態1では、制御部22は、例えば、入力部23を介して受け付けたユーザーの指示に基づいて、印刷ジョブデータを生成する。
【0047】
入力部23は、各種データを入力する。入力部23は、例えば、キーボード、テンキー、又はマウスを含む。
【0048】
出力部24は、各種データを出力する。出力部24は、例えば、ディスプレーを含む。
【0049】
記憶部25は、各種データを記憶する。記憶部25は、第2主記憶装置、及び第2補助記憶装置を含む。第2主記憶装置は、半導体メモリーを含む。第2補助記憶装置は、HDD及び/又はSSDを含む。記憶部25は、第2ファームウェア、及び第2制御プログラムを記憶する。記憶部25は、印刷データを記憶する。印刷データは、例えば、ユーザーが入力部23を用いて作成した画像を示す。
【0050】
次に、
図1及び
図4を参照して、携帯端末30について説明する。
図4は、実施形態1に係る携帯端末30の構成を示すブロック図である。
【0051】
実施形態1では、携帯端末30は、ユーザー情報等を管理サーバー40に送信するとともに、管理サーバー40からアラートを受信するために、ユーザーによって使用される。
図4に示すように、携帯端末30は、通信部31と、制御部32と、入出力部33と、記憶部34とを備える。
【0052】
通信部31は、ネットワーク2(
図1)を通じて、管理サーバー40(
図1)との間でデータの送受信を行う。通信部31は、通信インターフェイスである。通信部31は、情報処理端末用通信部の一例である。
【0053】
制御部32は、ハードウェア回路である。制御部32は、GPSを内蔵していてもよい。制御部32は、記憶部34に格納された第3制御プログラムを実行することによって、通信部31、入出力部33、及び記憶部34を制御する。第3制御プログラムは、コンピュータープログラムである。
【0054】
制御部32は、定期的に、現在場所情報を取得する。制御部32は、管理サーバー40(
図1)から現在場所情報要求信号を受信すると、取得した現在場所情報を、通信部31を介して管理サーバー40(
図1)に送信する。制御部32は、例えば、内蔵するGPSを用いて、100msec毎に、携帯端末30の現在場所情報を取得する。
【0055】
制御部32は、携帯端末30を携帯したユーザーが設置店舗を訪問する度に、記憶部34が記憶する累積訪問回数に1回を加算し、加算した累積訪問回数を記憶部34に記憶させる。累積訪問回数は、携帯端末30を携帯したユーザーが設置店舗を訪問した累積回数を示す。記憶部34は、訪問回数情報を記憶する。訪問回数情報は、設置店舗ごとの累積訪問回数を示す。
【0056】
入出力部33は、各種データを入力するとともに、各種データを出力する。入出力部33は、例えば、タッチセンサーを有する液晶ディスプレーである。
【0057】
記憶部34は、各種データを記憶する。記憶部34は、第3主記憶装置、及び第3補助記憶装置を含む。第3主記憶装置は、半導体メモリーを含む。第3補助記憶装置は、HDD及び/又はSSDを含む。記憶部34は、第3ファームウェア、及び第3制御プログラムを記憶する。記憶部34は、居所情報を記憶している。居所情報は、ユーザーの居所を示す。居所は、例えば、緯度と経度とによって表される。記憶部34は、設置場所情報を記憶している。実施形態1では、制御部32は、ユーザー個別情報の登録時に、管理サーバー40から送信される設置場所情報を受信し、記憶部34に設置場所情報を記憶させる。
【0058】
続いて、
図1~
図6を参照して、管理サーバー40について説明する。
図5は、実施形態1に係る管理サーバー40の構成を示すブロック図である。
【0059】
実施形態1では、管理サーバー40は、プリントサイトを開設しているウェブサーバーである。ユーザーは、据置端末20の出力部24(
図3)又は携帯端末30の入出力部33(
図4)を介して、プリントサイトを閲覧できる。管理サーバー40を管理する管理者は、ユーザーとは異なる。
【0060】
図5に示すように、管理サーバー40は、通信部41と、制御部42と、記憶部43とを備える。
【0061】
通信部41は、ネットワーク2(
図1)を通じて、画像形成装置10(
図1)、据置端末20(
図1)、携帯端末30(
図1)、天気予報情報サーバー50(
図1)、及び案内図情報サーバー60(
図1)との間でデータの送受信を行う。通信部41は、通信インターフェイスである。
【0062】
制御部42は、ハードウェア回路である。制御部42は、記憶部43に格納された第4制御プログラムを実行することによって、通信部41、及び記憶部43を制御する。第4制御プログラムは、コンピュータープログラムである。
【0063】
制御部42は、第1通知処理を実行する。第1通知処理は、タイミング決定情報に基づいて、通知タイミングを決定し、決定した通知タイミングで、携帯端末30にアラートを通知する処理を示す。第1通知処理については、
図7~
図9を参照して後述する。
【0064】
記憶部43は、各種データを記憶する。記憶部43は、第4主記憶装置、及び第4補助記憶装置を含む。第4主記憶装置は、半導体メモリーを含む。第4補助記憶装置は、HDD及び/又はSSDを含む。記憶部43は、第4ファームウェア、及び第4制御プログラムを記憶する。
【0065】
記憶部43は、ユーザー個別情報を記憶する。ユーザー個別情報は、情報処理システム1(
図1)を利用するユーザーに関する情報である。詳しくは、ユーザー個別情報は、携帯端末30の識別情報と、据置端末20の識別情報とを含む。例えば、携帯端末30の識別情報はメールアドレスであり得る。また、例えば、据置端末20の識別情報はIPアドレスであり得る。更に、記憶部43は、画像形成装置10の設置場所情報を記憶している。ユーザー個別情報は、据置端末20の入力部23(
図3)又は携帯端末30の入出力部33(
図4)等を介して、予めユーザーから取得している。
【0066】
図6は、実施形態1に係る管理サーバー40の記憶部43に記憶されるユーザー情報テーブル100の一例を示す図である。
図6に示すように、ユーザー情報テーブル100は、ユーザー欄101と、メールアドレス欄102と、IPアドレス欄103と、現在位置欄104とを有する。
【0067】
ユーザー欄101は、ユーザー名を示す。メールアドレス欄102は、各ユーザーが携帯する携帯端末30のメールアドレスを示す。IPアドレス欄103は、各ユーザーに対応付けられている据置端末20のIPアドレスを示す。現在位置欄104は、ユーザーの現在位置(携帯端末30の現在位置)を示す。
【0068】
次に、
図1~
図9を参照して、実施形態1の管理サーバー40による第1通知処理について説明する。
図7は、実施形態1に係る管理サーバー40による第1通知処理を示すシーケンス図である。
【0069】
第1通知処理において、管理サーバー40の制御部42は、使用情報と、ユーザー情報と、外的要因情報と、設置場所情報とに基づいて、通知タイミングを決定する。使用情報は、使用日時情報、及び使用場所情報を含む。ユーザー情報は、現在場所情報、及び移動時間情報を含む。外的要因情報は、天気予報情報、及び特定使用頻度情報を含む。
【0070】
図7に示す処理は、据置端末20が管理サーバー40から印刷予約画面を受信したことに応じてスタートする。より詳しくは、ユーザーは、自己の据置端末20を用いて、管理サーバー40が開設しているプリントサイトにアクセスする。これに応答して、管理サーバー40は、据置端末20に、印刷予約画面を発信する。据置端末20は、印刷予約画面を受信する。据置端末20の出力部24は、印刷予約画面を出力する。
【0071】
実施形態1では、印刷予約画面は、氏名入力欄、使用日時入力欄、使用場所入力欄、印刷データ登録欄、印刷部数入力欄、片面/両面入力欄、白黒/カラー入力欄、及び登録ボタンを含む。
【0072】
氏名入力欄には、ユーザーの氏名が記入される。使用日時入力欄には、印刷物の使用日時が入力される。使用場所入力欄には、印刷物の使用場所が入力される。印刷データ登録欄には、据置端末20の記憶部25に保存された印刷データの保存先が入力される。印刷部数入力欄には、印刷物の部数が入力される。片面/両面入力欄には、記録媒体の片面に画像を形成するのか、記録媒体の両面に画像を形成するのかが入力される。白黒/カラー入力欄には、白黒画像を形成するのか、カラー画像を形成するのかが入力される。登録ボタンは、各入力欄に記入された印刷予約情報を管理サーバー40に送信するために用いられる。
【0073】
実施形態1では、使用場所入力欄には、外勤先の住所が入力される。
【0074】
ステップS110:ユーザーは、据置端末20の入力部23を用いて、印刷予約画面において、氏名入力欄、使用日時入力欄、使用場所入力欄、印刷データ登録欄、印刷部数入力欄、片面/両面入力欄、及び白黒/カラー入力欄の各々に情報を入力する。次いで、ユーザーは、据置端末20の入力部23を用いて登録ボタンを押下する。これにより、印刷予約情報はプリントサイトに登録される。言い換えると、据置端末20の制御部22は、据置端末20の通信部21を介して、管理サーバー40に印刷予約情報を発信させる。管理サーバー40の通信部41は、据置端末20から、印刷予約情報を受信する。管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の記憶部43に、受信した印刷予約情報を記憶させる。処理は、ステップS120へ進む。実施形態1では、印刷予約情報は、使用情報を含む。具体的に、印刷予約情報は、使用日時情報と、使用場所情報と、印刷ジョブデータとを含む。使用日時情報は、使用日時入力欄に入力される。使用場所情報は、使用場所入力欄に入力される。印刷ジョブデータは、印刷データ登録欄、印刷部数入力欄、片面/両面入力欄、及び白黒/カラー入力欄の各々に入力される。
【0075】
ステップS120:管理サーバー40の制御部42は、受信した印刷予約情報に印刷予約番号を設定し、印刷予約番号を印刷予約情報と関連付けて管理サーバー40の記憶部43に記憶させる。管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41に、設定した印刷予約番号を携帯端末30に送信させる。処理は、ステップS130へ進む。
【0076】
印刷予約番号が画像形成装置10の入出力部13によって入力されると、画像形成装置10は、印刷処理を実行する。印刷処理については、
図10を参照して後述する。
【0077】
ステップS130:管理サーバー40の制御部42は、天気予報情報取得処理を実行する。天気予報情報取得処理は、管理サーバー40が天気予報情報サーバー50から、天気予報情報を取得する処理を示す。実施形態1では、天気予報情報取得処理が実行されるタイミングは、例えば、印刷物の使用日時(印刷予約画面の使用日時入力欄に入力された日時)の24時間前である。天気予報情報取得処理の詳細については、
図8を参照して後述する。
【0078】
ステップS140:管理サーバー40の制御部42は、現在場所情報取得処理の実行を開始する。現在場所情報取得処理は、管理サーバー40が携帯端末30から現在場所情報を取得する処理を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41を介して、携帯端末30に、現在場所情報要求信号を送信する。携帯端末30の制御部32は、現在場所情報要求信号を受信すると、管理サーバー40に、現在場所情報を送信する。管理サーバー40の通信部41は、携帯端末30から、現在場所情報を受信する。実施形態1では、現在場所情報取得処理が実行されるタイミングは、例えば、印刷物の使用日時の3時間前である。処理は、ステップS150へ進む。
【0079】
ステップS150:実施形態1では、管理サーバー40の制御部42は、交通網情報取得処理を実行する。交通網情報取得処理は、管理サーバー40が交通網情報サーバー70から交通網情報を取得する処理を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41を介して、交通網情報サーバー70に、交通網情報要求信号を送信する。交通網情報サーバー70は、交通網情報要求信号を受信すると、管理サーバー40に、交通網情報を送信する。管理サーバー40の通信部41は、交通網情報サーバー70から、交通網情報を受信する。詳しくは、交通網情報要求信号は、管理サーバー40の制御部42が指定した指定範囲における交通網情報を要求する信号である。管理サーバー40の制御部42は、例えば、現在場所情報と使用場所情報とに基づいて、指定範囲を決定する。処理は、ステップS160へ進む。
【0080】
ステップS160:管理サーバー40の制御部42は、現在場所情報と、交通網情報とに基づいて、ユーザーの現在の移動手段を判別する。これにより、管理サーバー40の制御部42は、移動手段情報を取得する。移動手段情報は、管理サーバー40の制御部42が判別した移動手段を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、現在場所情報と、交通網情報とを比較して、現在、ユーザーがどこを移動しているかによって、移動手段を判別する。実施形態1では、移動手段は、徒歩、自動車又は電車である。処理は、ステップS170へ進む。
【0081】
例えば、管理サーバー40の制御部42は、ユーザーの現在の場所が電車の線路上であると判定すると、移動手段は「電車」であると判別する。また、管理サーバー40の制御部42は、ユーザーの現在の場所が道路上であると判定すると、移動手段は「自動車」であると判別する。管理サーバー40の制御部42は、ユーザーの現在の場所が歩道であると判定すると、移動手段は、「徒歩」であると判別する。
【0082】
なお、管理サーバー40の制御部42は、ユーザーが移動している位置(場所)及びユーザーの移動速度に基づいて、移動手段を判別してもよい。管理サーバー40の制御部42は、時々刻々と変化する現在場所情報に基づいて、ユーザーの移動速度を算出してもよい。
【0083】
ステップS170:管理サーバー40の制御部42は、移動手段情報と、使用場所情報と、設置場所情報とに基づいて、特定画像形成装置10Sを決定する。実施形態1では、特定画像形成装置10Sの数は、2つ以上である。処理は、ステップS180へ進む。
【0084】
例えば、管理サーバー40の制御部42は、移動手段が「電車」であると判別した場合、印刷物の使用場所と、印刷物の使用場所の最寄り駅の場所とを結ぶルートに近い店舗に設置された画像形成装置10を特定画像形成装置10Sと決定する。管理サーバー40の制御部42は、移動手段が「自動車」と判別した場合、印刷物の使用場所と、印刷物の使用場所の最寄りの駐車場の場所とを結ぶルートに近い店舗に設置された画像形成装置10を特定画像形成装置10Sと決定する。管理サーバー40の制御部42は、移動手段が「徒歩」であると判別した場合、印刷物の使用場所の周辺の店舗に設置された画像形成装置10を特定画像形成装置10Sと決定する。
【0085】
ステップS180:管理サーバー40の制御部42は、設置場所情報に基づいて、印刷場所情報を取得する。印刷場所情報は、特定画像形成装置10Sの設置場所を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の記憶部43に記憶されている設置場所情報のうち、特定画像形成装置10Sに対応する設置場所情報を取得する。特定画像形成装置10Sに対応する設置場所情報は、印刷場所情報を示す。処理は、ステップS190へ進む。
【0086】
ステップS190:管理サーバー40の制御部42は、移動時間決定処理を実行する。移動時間決定処理は、移動時間を決定する処理を示す。移動時間は、ユーザーの現在の場所から特定画像形成装置10Sの場所までユーザーが移動するのに要する時間を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、現在場所情報と、移動手段情報と、印刷場所情報とに基づいて、移動時間を決定する。処理は、ステップS200へ進む。
【0087】
ステップS200:管理サーバー40の制御部42は、特定使用頻度情報取得処理を実行する。特定使用頻度情報取得処理は、管理サーバー40が特定画像形成装置10Sから特定使用頻度情報を取得する処理を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41を介して、特定画像形成装置10Sに、使用頻度情報要求信号を送信する。特定画像形成装置10Sの制御部12は、使用頻度情報要求信号を受信すると、管理サーバー40に、使用頻度情報を送信する。管理サーバー40の通信部41は、特定画像形成装置10Sから、特定使用頻度情報を受信する。処理は、ステップS210へ進む。
【0088】
ステップS210:管理サーバー40の制御部42は、使用日時情報と、移動時間情報と、特定使用頻度情報とに基づいて、通知タイミングを決定する。移動時間情報は、ステップS210において管理サーバー40の制御部42が決定した移動時間を示す。特定使用頻度情報は、ステップS220において管理サーバー40の制御部42が受信した使用頻度情報を示す。処理は、ステップS240へ進む。
【0089】
実施形態1では、通知タイミングは、例えば、印刷物の使用日時の1時間~2時間程度前で調整される。
【0090】
ステップS220:管理サーバー40の制御部42は、案内図情報取得処理を実行する。案内図情報取得処理は、案内図情報サーバー60から、案内図情報を取得する処理を示す。処理は、ステップS230へ進む。案内図情報取得処理については、
図9を参照して後述する。
【0091】
ステップS230:管理サーバー40の制御部42は、アラートを作成する。アラートは、印刷場所情報を含む。実施形態1において、アラートは、
図9を参照して後述するように、案内図情報を更に含み得る。管理サーバー40の通信部41は、携帯端末30に、アラートを送信する。携帯端末30の通信部31は、アラートを受信する。処理は、終了する。
【0092】
次に、
図8を参照して、管理サーバー40の制御部42が実行する天気予報情報取得処理(ステップS130)について説明する。
図8は、実施形態1に係る天気予報情報取得処理のフローチャートである。
図8に示す処理は、管理サーバー40の制御部42が印刷予約番号を携帯端末30に送信させること(ステップS120)に応じてスタートする。
【0093】
ステップS131:管理サーバー40の制御部42は、印刷予約情報が登録された日時と印刷物の使用日時との間隔が第1所定値以上であるか否かを判定する。第1所定値は、例えば、24時間である。管理サーバー40の記憶部43は、第1所定値を記憶する。印刷予約情報が登録された日時と印刷物の使用日時との間隔が第1所定値以上であると管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS131;Yes)、つまり印刷予約情報が登録された日が印刷物の使用日と同日でない場合、処理は、ステップS132へ進む。印刷予約情報が登録された日時と印刷物の使用日時との間隔が第1所定値以上でないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS131;No)、つまり印刷予約情報が登録された日が印刷物の使用日と同日である場合、処理は、ステップS140へ進む。
【0094】
ステップS132:管理サーバー40の制御部42は、天気予報情報取得処理を実行する。天気予報情報取得処理は、管理サーバー40が天気予報情報サーバー50から、印刷物の使用場所における印刷物の使用日時の天気予報情報を取得する処理を示す。詳しくは、天気予報情報取得処理は、管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41を介して、天気予報情報サーバー50に、印刷物の使用場所における印刷物の使用日時の天気予報情報要求信号を送信する。天気予報情報サーバー50は、天気予報情報要求信号を受信すると、管理サーバー40に、印刷物の使用場所における印刷物の使用日時の天気予報情報を送信する。管理サーバー40の通信部41は、天気予報情報サーバー50から、印刷物の使用場所における印刷物の使用日時の天気予報情報を受信する。処理は、ステップS133へ進む。
【0095】
ステップS133:管理サーバー40の制御部42は、受信した天気予報情報に基づいて、降水確率が第2所定値以下であるか否かを判定する。降水確率が第2所定値以下であると管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS133;Yes)、つまり雨が降らないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合、処理は、ステップS140へ進む。降水確率が第2所定値以下でないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS133;No)、つまり雨が降ると管理サーバー40の制御部42が判定した場合、処理は、ステップS134に進む。管理サーバー40の記憶部43は、第2所定値を記憶している。第2所定値は、例えば、0%である。
【0096】
ステップS134:管理サーバー40の制御部42は、居所情報取得処理を実行する。居所情報取得処理は、管理サーバー40が携帯端末30から、ユーザーの居所情報を取得する処理を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41を介して、携帯端末30に、居所情報要求信号を送信する。携帯端末30は、居所情報要求信号を受信すると、管理サーバー40に、居所情報を送信する。管理サーバー40の通信部41は、携帯端末30から、居所情報を受信する。処理は、ステップS135へ進む。
【0097】
なお、管理サーバー40の記憶部43は、居所情報を予め記憶していてもよい。例えば、ユーザー個別情報の登録時に、管理サーバー40は携帯端末30から居所情報を取得する。
【0098】
ステップS135:管理サーバー40の制御部42は、居所情報に基づいて、特定画像形成装置10Sを決定する。処理は、ステップS136へ進む。
【0099】
例えば、管理サーバー40の制御部42は、ユーザーの居所の最寄りの店舗に設置された画像形成装置10を特定画像形成装置10Sと決定する。
【0100】
ステップS136:管理サーバー40の制御部42は、印刷物の使用日時に基づいて、通知タイミングを決定する。処理は、ステップS137へ進む。
【0101】
ステップS137:管理サーバー40の制御部42は、決定した通知タイミングで、管理サーバー40の通信部41を介して、携帯端末30に、アラートを送信する。処理は、終了する。携帯端末30の通信部31は、アラートを受信する。
【0102】
例えば、管理サーバー40の制御部42は、印刷物の使用日時の24時間前である。つまり、管理サーバー40の制御部42は、天気予報情報に基づいて、印刷物の使用時間帯に、印刷物の使用場所が雨天となると判定すると、印刷物の使用日の前日に、ユーザーの居所の最寄りの店舗に設置された画像形成装置10で印刷を実行するように促す。
【0103】
次に、
図9を参照して、管理サーバー40の制御部42が実行する案内図情報取得処理について説明する。
図9は、実施形態1に係る案内図情報取得処理のフローチャートである。
図9に示す処理は、ステップS210における通知タイミング決定処理の終了に応じてスタートする。
【0104】
ステップS221:管理サーバー40の制御部42は、訪問回数情報取得処理を実行する。訪問回数情報取得処理は、管理サーバー40が携帯端末30から、訪問回数情報を取得する処理を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41を介して、携帯端末30に、訪問回数情報要求信号を送信する。携帯端末30は、訪問回数情報要求信号を受信すると、管理サーバー40に、訪問回数情報を送信する。管理サーバー40の通信部41は、携帯端末30から、訪問回数情報を受信する。管理サーバー40は、訪問回数情報に基づいて、ユーザーが特定画像形成装置10Sの設置店舗に訪問した累積訪問回数を取得する。処理は、ステップS222へ進む。
【0105】
ステップS222:管理サーバー40の制御部42は、累積訪問回数が第3所定値以上であるか否かを判定する。第3所定値は、例えば、3回である。管理サーバー40の記憶部43は、第3所定値を記憶している。累積訪問回数が第3所定値以上であると管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS222;Yes)、処理は、
図7に示すステップS230に進む。累積訪問回数が第3所定値以上でないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS222;No)、処理は、ステップS223に進む。
【0106】
ステップS223:管理サーバー40の制御部42は、案内図情報取得処理を実行する。案内図情報取得処理は、管理サーバー40が案内図情報サーバー60から、案内図情報を取得する処理を示す。詳しくは、管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41を介して、案内図情報サーバー60に、案内図情報要求信号を送信する。案内図情報要求信号は、特定画像形成装置10Sの設置店舗周辺の案内図情報を要求する信号である。案内図情報サーバー60は、案内図情報要求信号を受信すると、管理サーバー40に、案内図情報を送信する。管理サーバー40の通信部41は、案内図情報サーバー60から、案内図情報を受信する。処理は、ステップS230へ進む。
【0107】
次に、
図10を参照して、印刷処理について説明する。
図10は、実施形態1に係る印刷処理のフローチャートである。
図10に示す処理は、画像形成装置10の制御部12が、画像形成装置10の入出力部13によって、
図7を参照して説明した印刷予約番号の入力をユーザーから受け付けたことに応じてスタートする。
【0108】
ステップS310:画像形成装置10の制御部12は、画像形成装置10の通信部11を介して、管理サーバー40に、印刷ジョブデータ要求信号を送信する。印刷ジョブデータ要求信号は、印刷予約番号情報を含む。印刷予約番号情報は、印刷予約番号を示す。管理サーバー40の制御部42は、管理サーバー40の通信部41を介して、画像形成装置10から、印刷ジョブデータ要求信号を受信する。処理は、ステップS320へ進む。
【0109】
ステップS320:管理サーバー40の制御部42は、画像形成装置10から受信した印刷予約番号と、管理サーバー40の記憶部43が記憶する印刷予約番号とが一致するか否かを判定する。画像形成装置10から受信した印刷予約番号と、管理サーバー40の記憶部43が記憶する印刷予約番号とが一致すると管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS320;Yes)、処理は、ステップS330へ進む。画像形成装置10から受信した印刷予約番号と、管理サーバー40の記憶部43が記憶する印刷予約番号とが一致しないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS320;No)、処理は、ステップS321へ進む。
【0110】
ステップS321:管理サーバー40の制御部42は、印刷ジョブデータ要求信号を送信した画像形成装置10に、不認証情報を送信する。不認証情報は、印刷予約番号が正しくない旨を示す。不認証情報は、印刷ジョブデータを含まない。画像形成装置10の通信部11は、管理サーバー40から、不認証情報を受信する。処理は、ステップS322へ進む。
【0111】
ステップS322:画像形成装置10の制御部12は、画像形成装置10の入出力部13に不一致情報を出力させる。不一致情報は、印刷予約番号が正しくない旨を示す。処理は、終了する。
【0112】
ステップS330:管理サーバー40の制御部42は、印刷ジョブデータ要求信号を送信した画像形成装置10に、印刷ジョブデータを送信する。処理は、ステップS340へ進む。画像形成装置10の通信部11は、管理サーバー40から、印刷ジョブデータを受信する。
【0113】
ステップS340:画像形成装置10の制御部12は、印刷ジョブデータに基づいて、画像形成装置10の画像形成部14に、印刷の実行をさせる。処理は、ステップS350へ進む。
【0114】
ステップS350:画像形成装置10の制御部12は、印刷ジョブデータ削除処理を実行する。印刷ジョブデータ削除処理は、管理サーバー40の記憶部43から印刷ジョブデータを削除させる処理を示す。詳しくは、画像形成装置10の制御部12は、画像形成装置10の通信部11を介して、管理サーバー40に、印刷ジョブデータ削除要求信号を送信する。管理サーバー40の制御部42は、印刷ジョブデータ削除要求信号を受信する。処理は、ステップS360へ進む。
【0115】
ステップS360:管理サーバー40の制御部42は、画像形成装置10に送信した印刷ジョブデータを管理サーバー40の記憶部43から削除する。処理は、終了する。
【0116】
図1~
図10を参照して説明したように、管理サーバー40は、通信部41と、制御部42とを備える。管理サーバー40の制御部42は、タイミング決定情報に基づいて、アラートを通知するタイミングを決定する。タイミング決定情報は、ユーザー情報と、外的要因情報と、設置場所情報とを有する。アラートは、通知情報を含む。管理サーバー40の制御部42は、決定した通知タイミングで、管理サーバー40の通信部41から携帯端末30へアラートを通知させる。これにより、管理サーバー40は、ユーザーに適したタイミングで印刷の実行を促すことができる。
【0117】
図1~
図10を参照して説明したように、タイミング決定情報は、ユーザー情報と、設置場所情報と、使用情報とを有する。ユーザー情報は、現在場所情報を含む。使用情報は、使用日時情報と、使用場所情報とを含む。つまり、通知タイミングを決定する際の決定要素は、現在場所情報、設置場所情報、使用日時情報、及び使用場所情報を含む。これにより、管理サーバー40は、より適したタイミングで、ユーザーに印刷の実行を促すことができる。例えば、管理サーバー40は、印刷物の使用場所の近くに設置店舗がある場合、印刷物の使用日時の数時間前に、アラートをユーザーに通知する。また、管理サーバー40は、印刷物の使用場所の近くに設置店舗がなく、ユーザーの自宅周辺に設置店舗がある場合、印刷物の使用日時の前日に、アラートをユーザーに通知する。
【0118】
図1~
図10を参照して説明したように、情報処理システム1は、携帯端末30を備える。現在場所情報は、ユーザーの現在の場所として、携帯端末30の現在の場所を示す。これにより、管理サーバー40は、現在場所情報について、据置端末20からユーザーの現在の場所が入力される場合よりも精度の高い情報を取得することができる。その結果、管理サーバー40は、より適したタイミングで、ユーザーに印刷の実行を促すことができる。
【0119】
図1~
図10を参照して説明したように、管理サーバー40の制御部42は、現在場所情報に基づいて、ユーザーの現在の移動手段を判別する。管理サーバー40の制御部42は、移動手段情報と、使用場所情報と、設置場所情報とに基づいて、複数の画像形成装置10のうちから特定画像形成装置10Sを決定する。管理サーバー40の制御部42は、設置場所情報に基づいて、印刷場所情報を取得する。管理サーバー40の制御部42は、現在場所情報と、移動手段情報と、印刷場所情報とに基づいて、移動時間を決定する。ユーザー情報は、移動時間情報を含む。つまり、通知タイミングを決定する際の決定要素は、移動時間情報を含む。例えば、管理サーバー40は、ユーザーの移動手段が徒歩、自動車及び電車のいずれかであるかによって、通知タイミングを調整する。これにより、管理サーバー40は、より適したタイミングで、ユーザーに印刷の実行を促すことができる。
【0120】
図1~
図10を参照して説明したように、タイミング決定情報は、外的要因情報と、設置場所情報と、使用情報とを有する。使用情報は、使用日時情報と、使用場所情報とを含む。外的要因情報は、天気予報情報を含む。つまり、通知タイミングを決定する際の決定要素は、天気予報情報を含む。例えば、管理サーバー40は、印刷物の使用日時において、印刷物の使用場所が雨の予報である場合、印刷物の使用日時の前日に、アラートをユーザーに通知する。これにより、印刷物の雨濡れの発生を抑制することができる。その結果、管理サーバー40は、より適したタイミングで、ユーザーに印刷の実行を促すことができる。
【0121】
図1~
図10を参照して説明したように、タイミング決定情報は、外的要因情報と、設置場所情報と、使用情報とを有する。使用情報は、使用日時情報と、使用場所情報とを含む。管理サーバー40の制御部42は、使用場所情報と、設置場所情報とに基づいて、特定画像形成装置10Sを決定する。管理サーバー40の制御部42は、特定使用頻度情報を取得する。外的要因情報は、特定使用頻度情報を含む。つまり、通知タイミングを決定する際の決定要素は、特定使用頻度情報、及び使用日時情報を含む。例えば、管理サーバー40は、印刷物の使用日時の時間帯における、特定画像形成装置10Sの使用頻度によって、通知タイミングを調整する。これにより、管理サーバー40は、より適したタイミングで、ユーザーに印刷の実行を促すことができる。
【0122】
図1~
図10を参照して説明したように、管理サーバー40の制御部42は、使用場所情報と、設置場所情報と、移動手段情報とに基づいて、複数の画像形成装置10のうちから、特定画像形成装置10Sを決定する。管理サーバー40の制御部42は、設置場所情報に基づいて、印刷場所情報を取得する。アラートは、印刷場所情報を含む。つまり、特定画像形成装置10Sを決定する際の決定要素は、使用場所情報と、設置場所情報と、移動手段情報とを含む。これにより、ユーザーは、移動手段に適した設置店舗で印刷を実行させることができる。例えば、移動手段が電車である場合、印刷物の使用場所と、印刷物の使用場所の最寄り駅の場所とを結ぶルートに近い設置店舗で、ユーザーは、印刷を実行することができる。また、移動手段が自動車である場合、印刷物の使用場所と、印刷物の使用場所の最寄りの駐車場の場所とを結ぶルートに近い設置店舗で、ユーザーは、印刷を実行することができる。また、移動手段が徒歩である場合、印刷物の使用場所の周辺の設置店舗で、ユーザーは、印刷を実行することができる。
【0123】
図1~
図10を参照して説明したように、管理サーバー40の制御部42は、訪問回数情報を取得する。管理サーバー40の制御部42は、訪問回数が第3所定値以上であるか否かを判定する。管理サーバー40の制御部42は、訪問回数が第3所定値以上であると判定した場合、案内図情報を取得する。アラートは、案内図情報を含む。これにより、特定画像形成装置10Sが設置された店舗がユーザーが普段行かない設置店舗であっても、ユーザーは、スムーズに設置店舗に来店することができる。
【0124】
[実施形態2]
次に、
図1~
図6、及び
図11を参照して、実施形態2に係る情報処理システム1について説明する。実施形態2では、通知処理が実施形態1と異なる。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
【0125】
図1に示すように、実施形態2に係る情報処理システム1は、複数の画像形成装置10と、複数の据置端末20と、複数の携帯端末30と、管理サーバー40と、天気予報情報サーバー50と、案内図情報サーバー60と、交通網情報サーバー70とを備える。
【0126】
実施形態2に係る情報処理システム1は、ユーザーがプリントサイトで印刷予約をした場合、ユーザーの肥満度等を考慮して、最適なタイミングで、最適な印刷場所での印刷の実行を促す。
【0127】
例えば、テレワーク等でユーザーが自宅周辺の設置店舗で印刷の実行をする際に、ユーザーは、据置端末20からプリントサイトに印刷予約情報を登録する。管理サーバー40は、携帯端末30等からユーザーの情報、及びユーザーの身体情報等を取得する。ユーザーの身体情報は、ユーザーの身長(m)及び体重(kg)を示す。管理サーバー40は、ユーザーの身体情報等に基づいて、運動不足のユーザーに最適な印刷場所を決定する。更に、管理サーバー40は、携帯端末30等から取得したユーザーの情報等に基づいて、最適なタイミングで、運動不足のユーザーに最適な設置場所を携帯端末30に通知する。通知を受けたユーザーは、通知された設置店舗に行き、プリントサイトで登録した情報に基づいて画像形成装置10に印刷の実行をさせる。これにより、ユーザーは、印刷物の使用に適したタイミングで、印刷物を取得することができるとともに、運動不足を補うことができる。
【0128】
次に、
図4を参照して、携帯端末30について説明する。
図4に示すように、携帯端末30は、通信部31と、制御部32と、入出力部33と、記憶部34とを備える。
【0129】
携帯端末30の制御部32は、携帯端末30の入出力部33によってユーザーから入力されたユーザーの身体情報を携帯端末30の記憶部34に記憶させる。携帯端末30の記憶部34は、入力された身体情報を記憶する。携帯端末30の制御部32は、管理サーバー40から身体情報要求信号を受信すると、携帯端末30の記憶部34に記憶された身体情報を、携帯端末30の通信部31を介して管理サーバー40に送信する。
【0130】
続いて、
図1~
図6、
図11を参照して、第2通知処理について説明する。
図11は、実施形態2に係る管理サーバー40による第2通知処理を示すシーケンス図である。
【0131】
第2通知処理において、管理サーバー40の制御部42は、使用情報と、外的要因情報と、設置場所情報とに基づいて、通知タイミングを決定する。使用情報は、使用日時情報及び使用場所情報を含む。外的要因情報は、天気予報情報、及び特定使用頻度情報を含む。
【0132】
図11に示す処理は、据置端末20が管理サーバー40から印刷予約画面を受信したことに応じてスタートする。
【0133】
ステップS410:管理サーバー40の制御部42は、ステップS110(
図7参照)と同様の処理を実行する。
【0134】
なお、実施形態2において、使用日時入力欄は、空欄であり得る。使用日時入力欄が空欄である場合、管理サーバー40の制御部42は、印刷物の使用日時を印刷予約情報が登録された日時に設定する。
【0135】
実施形態2では、使用場所入力欄には、自宅の住所が入力される。
【0136】
ステップS420:管理サーバー40の制御部42は、ステップS120(
図7参照)と同様の処理を実行する。
【0137】
ステップS430:管理サーバー40の制御部42は、ステップS150(
図7参照)及びステップS131~ステップS137(
図8参照)と同様に、天気予報情報取得処理を実行する。実施形態2では、天気予報情報取得処理が実行されるタイミングは、例えば、印刷物の使用日時の24時間前である。管理サーバー40の制御部42は、印刷予約情報が登録された日時と印刷物の使用日時との間隔が第1所定値以上でないと判定した場合(ステップS131;No)、つまり印刷予約情報が登録された日時と印刷物の使用日時とが同日であると判定した場合、又は降水確率が第2所定値以下であると管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS133;No)、つまり雨が降らないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合、処理は、ステップS140の処理に替えてステップS440に進む。
【0138】
ステップS440:管理サーバー40の42は、体格指数情報取得処理を実行する。体格指数情報取得処理は、管理サーバー40が携帯端末30から身体情報を取得し、取得した身体情報に基づいて、体格指数を取得する処理を示す。体格指数(BMI:Body Mass Index)は、体重(kg)を身長の自乗(m2)で割った数値を示す。詳しくは、体格指数情報取得処理は、管理サーバー40の制御部42が、管理サーバー40の通信部41を介して、携帯端末30に、身体情報要求信号を送信する。携帯端末30は、身体情報要求信号を受信すると、管理サーバー40に、身体情報を送信する。管理サーバー40の通信部41は、携帯端末30から、身体情報を受信する。管理サーバー40は、受信した身体情報に基づいて、体格指数を算出する。処理は、ステップS450へ進む。体格指数情報は、バイタル情報の一例である。
【0139】
ステップS450:管理サーバー40の制御部42は、体格指数情報と、設置場所情報と、居所情報とに基づいて、特定画像形成装置10Sを決定する。処理は、ステップS460へ進む。
【0140】
詳しくは、まず、管理サーバー40の制御部42は、体格指数が第4所定値以上であるか否かを判定する。第4所定値は、例えば、30.00(kg/m2)である。管理サーバー40の記憶部43は、第4所定値を記憶している。体格指数が第4所定値以上であると管理サーバー40の制御部42が判定した場合、管理サーバー40の制御部42は、居所情報と、設置場所情報とに基づいて、複数の画像形成装置10のうち、ユーザーの居所から相対的に遠い設置店舗に設置されている画像形成装置10を特定画像形成装置10Sとして決定する。ユーザーの居所から相対的に遠い設置店舗は、例えば、ユーザーの居所から5km程度離れた設置店舗を示す。体格指数が第4所定値以上でないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合、管理サーバー40の制御部42は、居所情報と、設置場所情報とに基づいて、複数の画像形成装置10のうち、ユーザーの居所の最寄りの設置店舗に設置された画像形成装置10を特定画像形成装置10Sに決定する。
【0141】
ステップS460:管理サーバー40の制御部42は、ステップS200(
図7参照)と同様に、特定使用頻度情報取得処理を実行する。処理は、ステップS470へ進む。
【0142】
ステップS470:管理サーバー40の制御部42は、使用日時情報と、特定使用頻度情報とに基づいて、通知タイミングを決定する。特定使用頻度情報は、ステップS460において管理サーバー40の制御部42が受信した使用頻度情報を示す。処理は、ステップS480へ進む。
【0143】
実施形態2では、通知タイミングは、例えば、印刷物の使用日時の1時間~2時間程度前で調整される。
【0144】
ステップS480:管理サーバー40の制御部42は、ステップS230(
図7参照)と同様に、アラートを作成する。処理は、終了する。
【0145】
なお、印刷予約画面の使用日時入力欄が空欄である場合、通知タイミング決定処理(ステップS470)は省略される。従って、特定使用頻度情報取得情報(ステップS460)の直後に、アラートが通知される(ステップS480)。
【0146】
図1~
図6、
図11を参照して説明したように、制御部42は、バイタル情報と、居所情報と、設置場所情報とに基づいて、複数の画像形成装置10のうちから特定画像形成装置10Sを決定する。制御部42は、設置場所情報に基づいて、印刷場所情報を取得する。アラートは、印刷場所情報を含む。つまり、特定画像形成装置10Sを決定する際の決定要素は、バイタル情報と、居所情報と、設置場所情報とを含む。これにより、管理サーバー40は、ユーザーが運動不足であると判定した場合、運動不足を補うために、特定画像形成装置10Sとしてユーザーの居所から相対的に遠い設置店舗に設置されている画像形成装置10を提案する。その結果、ユーザーは、運動不足を補うことができる。
【0147】
バイタル情報は、体格指数情報を含む。これにより、管理サーバー40は、ユーザーが運動不足であるか否かを、より正確に判定することができる。
【0148】
[実施形態3]
次に、
図1~
図6、
図12及び
図13を参照して、実施形態3に係る情報処理システム1について説明する。実施形態3では、通知処理が実施形態1と異なる。以下、実施形態3について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
【0149】
図1に示すように、実施形態3に係る情報処理システム1は、複数の画像形成装置10と、複数の据置端末20と、複数の携帯端末30と、管理サーバー40と、天気予報情報サーバー50と、案内図情報サーバー60と、交通網情報サーバー70とを備える。
【0150】
実施形態3に係る情報処理システム1は、ユーザーがプリントサイトで印刷物の使用日時及び使用場所を入力せずに印刷予約をした場合、ユーザーが設置店舗の近くを通りかかったタイミングで、印刷の実行を促す。
【0151】
例えば、印刷物の使用日時及び使用場所が未定の場合、ユーザーは、据置端末20からプリントサイトに印刷予約情報を登録する際、プリントサイトに使用日時及び使用場所を入力しない。この場合、管理サーバー40は、携帯端末30から現在場所情報を取得する。管理サーバー40は、現在場所情報及び設置場所情報に基づいて、ユーザーが設置店舗の近くを通りかかったか否かを判定する。管理サーバー40は、ユーザーが設置店舗の近くを通りかかったと判定した場合、ユーザーが設置店舗の近くを通りかかったタイミングで、携帯端末30にアラートを通知する。通知を受けたユーザーは、通りかかった設置店舗に行き、プリントサイトで登録した情報に基づいて画像形成装置10に印刷の実行をさせる。これにより、ユーザーは、印刷の実行を失念することなく、ユーザーにとって最適なタイミングで、印刷物を取得することができる。
【0152】
続いて、
図1~
図6、
図12及び
図13を参照して、第3通知処理について説明する。
図12は、実施形態3に係る管理サーバー40による第3通知処理を示すシーケンス図である。
【0153】
ステップS510:管理サーバー40の制御部42は、ステップS110(
図7参照)と同様の処理を実行する。
【0154】
実施形態3では、使用日時入力欄及び使用場所入力欄は、入力されていない。
【0155】
ステップS520:管理サーバー40の制御部42は、ステップS120(
図7参照)と同様の処理を実行する。
【0156】
ステップS530:管理サーバー40の制御部42は、アラート処理を実行する。アラート処理は、ユーザーの現在の場所が設置店舗に近接した際に、管理サーバー40が携帯端末30にアラートを通知する処理を示す。処理は、終了する。アラート処理については、
図13を参照して後述する。
【0157】
次に、
図13を参照して、アラート処理(ステップS530)について説明する。
図13は、実施形態3に係るアラート処理のフローチャートである。
図13に示す処理は、ステップS520の処理の終了に応じてスタートする。
【0158】
ステップS531:管理サーバー40の制御部42は、ステップS160の処理と同様に現在場所情報取得処理を実行する。処理は、ステップS532へ進む。
【0159】
ステップS532:管理サーバー40の制御部42は、携帯端末30の現在の場所と複数の画像形成装置10の各々の設置場所とのいずれかの距離が第5所定値以下であるか否かを判定する。以下、携帯端末30の現在の場所と複数の画像形成装置10の各々の設置場所との距離を「接近距離」と記載する。第5所定値は、例えば、20m~30mである。記憶部43は、第5所定値を記憶している。いずれかの接近距離が第5所定値以下であると管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS532;Yes)、処理は、ステップS533へ進む。接近距離が全て第5所定値以下でないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS532;No)、処理は、ステップS531へ戻る。
【0160】
ステップS533:管理サーバー40の制御部42は、ステップS250(
図7参照)と同様に、アラートを作成する。
【0161】
ステップS534:管理サーバー40の制御部42は、ステップS533の処理を実行した時点から所定時間内に、画像形成装置10から印刷ジョブデータ削除要求信号を受信したか否かを判定する。所定時間は、例えば、30分である。管理サーバー40の記憶部43は、所定時間を記憶している。ステップS533の処理を実行した時点から所定時間内に、画像形成装置10から印刷ジョブデータ削除要求信号を受信したと管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS534;Yes)、つまりユーザーの指示によって画像形成装置10が印刷を実行した場合、処理は、ステップS535へ進む。ステップS533の処理を実行した時点から所定時間内に、画像形成装置10から印刷ジョブデータ削除要求信号を受信していないと管理サーバー40の制御部42が判定した場合(ステップS534;No)、つまり画像形成装置10が印刷を実行していない場合、処理は、ステップS531へ戻る。
【0162】
ステップS535:管理サーバー40の制御部42は、ステップS360の処理と同様に、画像形成装置10に送信した印刷ジョブデータを管理サーバー40の記憶部43から削除する。処理は、終了する。
【0163】
図1~
図6、
図12及び
図13を参照して説明したように、情報処理システム1は、携帯端末30を含む。ユーザー情報は、現在場所情報を含む。制御部42は、現在場所情報及び設置場所情報に基づいて、近接距離が第5所定値以下であるか否かを判定する。制御部42は、近接距離が第5所定値以下であると判定した場合、通信部41から携帯端末30へアラートを通知させる。これにより、ユーザーは、印刷の実行を失念することなく、印刷を実行することができる。
【0164】
以上、
図1~
図13を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)~(4))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0165】
(1)
図1~
図10を参照して説明したように、実施形態1では、特定画像形成装置10Sを管理サーバー40が決定する際の決定要素は、使用場所情報と、設置場所情報と、移動手段情報とを含むが、本発明はこれに限定されない。例えば、特定画像形成装置10Sを管理サーバー40が決定する際の決定要素は、使使用場所情報と、設置場所情報とを含めばよい。詳しくは、管理サーバー40は、印刷物の使用場所周辺の設置店舗に設置された画像形成装置10を特定画像形成装置10Sに決定してもよい。
【0166】
(2)
図1~
図13を参照して説明したように、実施形態1~実施形態3では、据置端末20からプリントサイトに印刷予約情報が登録されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、携帯端末30からプリントサイトに印刷予約情報が登録されてもよい
【0167】
(3)
図1~
図10を参照して説明したように、実施形態1では、管理サーバー40は、携帯端末30から現在場所情報を取得するが、本発明はこれに限定されない。例えば、管理サーバー40は、据置端末20から現在場所情報を取得してもよい。
【0168】
(4)
図1~
図10を参照して説明したように、実施形態1では、管理サーバー40の制御部42は、画像形成装置10から印刷ジョブデータ削除要求信号を受信すると、管理サーバー40の記憶部43から印刷ジョブデータを直ちに削除するが、本発明はこれに限定されない。例えば、管理サーバー40の制御部42は、ユーザーからの削除指示を受け付けるまで、記憶部43から印刷ジョブデータを削除しなくてもよい。また、管理サーバー40の制御部42は、画像形成装置10から印刷ジョブデータ削除要求信号を受信すると、印刷ジョブデータ削除要求信号を受信した時点から所定時間経過後に、管理サーバー40の記憶部43から印刷ジョブデータを削除してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0169】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、及びアラート通知方法に有用である。
【符号の説明】
【0170】
10 画像形成装置
20 据置端末
30 携帯端末
40 情報処理装置
41 通信部
42 制御部