(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】冷凍装置
(51)【国際特許分類】
F25B 1/00 20060101AFI20240726BHJP
F25B 43/00 20060101ALI20240726BHJP
F25B 31/00 20060101ALI20240726BHJP
F25B 1/10 20060101ALI20240726BHJP
F24F 11/86 20180101ALI20240726BHJP
F24F 11/83 20180101ALI20240726BHJP
【FI】
F25B1/00 389A
F25B1/00 331E
F25B1/00 321A
F25B43/00 L
F25B31/00 A
F25B1/10 P
F25B1/00 361D
F25B1/00 371C
F25B1/00 304Z
F25B1/00 396D
F24F11/86
F24F11/83
(21)【出願番号】P 2020195261
(22)【出願日】2020-11-25
【審査請求日】2023-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村嶋 優一
【審査官】町田 豊隆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/159638(WO,A1)
【文献】特開2007-147198(JP,A)
【文献】特開2019-100695(JP,A)
【文献】特開2012-220166(JP,A)
【文献】国際公開第2014/068967(WO,A1)
【文献】独国特許出願公開第102019111309(DE,A1)
【文献】特開2008-116124(JP,A)
【文献】特開2006-292351(JP,A)
【文献】国際公開第2017/081157(WO,A1)
【文献】特開2005-300031(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 1/00
F25B 43/00
F25B 31/00
F25B 1/10
F24F 11/86
F24F 11/83
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主圧縮機構、ガスクーラ、主絞り機構および蒸発器を備え、二酸化炭素を含有する冷媒が循環する冷凍装置であって、
前記ガスクーラの下流側かつ前記主絞り機構の上流側の部位に配置された第1流路、および、前記第1流路から流出した冷媒の一部が流入する第2流路を有するスプリット熱交換器と、
前記第2流路に流入する冷媒を絞る補助絞り機構と、
前記主圧縮機構の下流側かつ前記第1流路の上流側の部位に配置されたノズル、および、前記第2流路から流出した冷媒を吸い込む吸い込み部を有するエジェクターと、
前記エジェクターから流出した冷媒が流入し、かつ、冷媒を気液分離する気液分離器と、
前記気液分離器から流出する気相冷媒を吸引し、吸引した気相冷媒を前記ガスクーラの上流側の部位に吐出する補助圧縮機構と、
インタークーラと、
を備え
、
前記ノズルは、前記ガスクーラの下流側かつ前記第1流路の上流側の部位に配置されており、
前記第1流路には、前記気液分離器から流出する液相冷媒が流入し、
前記主圧縮機構は、冷媒を前記インタークーラの上流側の部位に吐出する低段圧縮機構、および、前記インタークーラから流出した冷媒を吸引する高段圧縮機構を有する、
冷凍装置。
【請求項2】
主圧縮機構、ガスクーラ、主絞り機構および蒸発器を備え、二酸化炭素を含有する冷媒が循環する冷凍装置であって、
前記ガスクーラの下流側かつ前記主絞り機構の上流側の部位に配置された第1流路、および、前記第1流路から流出した冷媒の一部が流入する第2流路を有するスプリット熱交換器と、
前記第2流路に流入する冷媒を絞る補助絞り機構と、
前記主圧縮機構の下流側かつ前記第1流路の上流側の部位に配置されたノズル、および、前記第2流路から流出した冷媒を吸い込む吸い込み部を有するエジェクターと、
前記エジェクターから流出した冷媒が流入し、かつ、冷媒を気液分離する気液分離器と、
前記気液分離器から流出する気相冷媒を吸引し、吸引した気相冷媒を前記ガスクーラの上流側の部位に吐出する補助圧縮機構と、
前記補助圧縮機構に流入する冷媒の圧力を検出する第1圧力センサと、
を備え
、
前記ノズルは、前記ガスクーラの下流側かつ前記第1流路の上流側の部位に配置されており、
前記第1流路には、前記気液分離器から流出する液相冷媒が流入し、
前記補助圧縮機構の運転周波数は、前記第1圧力センサの検出結果に基づいて調整される、
冷凍装置。
【請求項3】
前記
補助圧縮機構に流入する冷媒の圧力を検出する第1圧力センサをさらに備え、
前記補助圧縮機構の運転周波数は、前記第1圧力センサの検出結果に基づいて調整される、
請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項4】
前記ノズルに流入する冷媒の圧力を検出する第2圧力センサ、および、前記ガスクーラで冷媒と熱交換する流体の温度を検出する第1温度センサをさらに備え、
前記ノズルの開度は、前記第2圧力センサの検出結果および前記第1温度センサの検出結果に基づいて調整される、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷凍装置。
【請求項5】
前記第1流路から流出した冷媒の温度を検出する第2温度センサ、および、前記第2流路に流入する冷媒の温度を検出する第3温度センサをさらに備え、
前記補助絞り機構の開度は、前記第2温度センサの検出結果および前記第3温度センサの検出結果に基づいて調整される、
請求項4に記載の冷凍装置。
【請求項6】
前記主圧縮機構に吸引される冷媒の圧力を検出する第3圧力センサをさらに備え、
前記主圧縮機構の運転周波数は、前記第3圧力センサの検出結果に基づいて調整される、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、二酸化炭素を含有する冷媒が循環する冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷凍装置では、圧縮手段、ガスクーラ、絞り手段、蒸発器等から冷凍サイクルが構成され、圧縮手段で圧縮された冷媒はガスクーラにて放熱し、その後絞り手段にて減圧され、蒸発器にて蒸発する。そして、このときの冷媒の蒸発により周囲の空気が冷却される。
【0003】
近年、この種の冷凍装置では、自然環境問題などからフロン系冷媒が使用できなくなってきている。このため、フロン系冷媒の代替品として自然冷媒である二酸化炭素を使用する冷凍装置が開発されている。二酸化炭素冷媒は、高低圧差の激しい冷媒で、臨界圧力が低く、圧縮により冷媒サイクルの高圧側が超臨界状態となることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このような冷媒特性のもと、冷凍サイクルの成績係数を向上させるべく、エジェクターを利用する冷凍サイクルも開発されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特公平7-18602号公報
【文献】特許第3322263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、二酸化炭素を含有する冷媒を使用し、エジェクターを利用する冷凍装置の性能向上を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る冷凍装置は、主圧縮機構、ガスクーラ、主絞り機構および蒸発器を備え、二酸化炭素を含有する冷媒が循環する冷凍装置であって、前記ガスクーラの下流側かつ前記主絞り機構の上流側の部位に配置された第1流路、および、前記第1流路から流出した冷媒の一部が流入する第2流路を有するスプリット熱交換器と、前記第2流路に流入する冷媒を絞る補助絞り機構と、前記主圧縮機構の下流側かつ前記第1流路の上流側の部位に配置されたノズル、および、前記第2流路から流出した冷媒を吸い込む吸い込み部を有するエジェクターと、前記エジェクターから流出した冷媒が流入し、かつ、冷媒を気液分離する気液分離器と、前記気液分離器から流出する気相冷媒を吸引し、吸引した気相冷媒を前記ガスクーラの上流側の部位に吐出する補助圧縮機構と、インタークーラと、を備え、前記ノズルは、前記ガスクーラの下流側かつ前記第1流路の上流側の部位に配置されており、前記第1流路には、前記気液分離器から流出する液相冷媒が流入し、前記主圧縮機構は、冷媒を前記インタークーラの上流側の部位に吐出する低段圧縮機構、および、前記インタークーラから流出した冷媒を吸引する高段圧縮機構を有する。
本開示に係る冷凍装置は、主圧縮機構、ガスクーラ、主絞り機構および蒸発器を備え、二酸化炭素を含有する冷媒が循環する冷凍装置であって、前記ガスクーラの下流側かつ前記主絞り機構の上流側の部位に配置された第1流路、および、前記第1流路から流出した冷媒の一部が流入する第2流路を有するスプリット熱交換器と、前記第2流路に流入する冷媒を絞る補助絞り機構と、前記主圧縮機構の下流側かつ前記第1流路の上流側の部位に配置されたノズル、および、前記第2流路から流出した冷媒を吸い込む吸い込み部を有するエジェクターと、前記エジェクターから流出した冷媒が流入し、かつ、冷媒を気液分離する気液分離器と、前記気液分離器から流出する気相冷媒を吸引し、吸引した気相冷媒を前記ガスクーラの上流側の部位に吐出する補助圧縮機構と、前記補助圧縮機構に流入する冷媒の圧力を検出する第1圧力センサと、を備え、前記ノズルは、前記ガスクーラの下流側かつ前記第1流路の上流側の部位に配置されており、前記第1流路には、前記気液分離器から流出する液相冷媒が流入し、前記補助圧縮機構の運転周波数は、前記第1圧力センサの検出結果に基づいて調整される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、二酸化炭素を含有する冷媒を使用し、かつ、エジェクターを使用する冷凍装置の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図4】第3の実施形態および参考例に係る冷凍装置における電力シミュレーション結果を示すグラフ
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
(1)第1の実施形態
図1は、第1の実施形態に係る冷凍装置1の冷媒回路図である。本実施形態における冷凍装置1は、屋内の機械室や屋外等に設置された冷凍機ユニット2と、負荷装置3、例えばスーパーマーケット等に設置されたショーケースとを備え、これら冷凍機ユニット2と負荷装置3とが、ユニット出口2
outとユニット入口2
inを介して、冷媒配管(液管)31および冷媒配管32により連結されて所定の冷媒回路4を構成している。なお、負荷装置3は食品倉庫等のクーリングコイル、水などの冷媒冷却装置でも良い。
【0012】
この冷媒回路4を、高圧側の冷媒圧力がその臨界圧力以上(超臨界)となり得る二酸化炭素(R744)が冷媒として循環する。なお、冷媒は、二酸化炭素のみからなっていても良いし、二酸化炭素と他の物質とを含有する混合冷媒であっても良い。混合冷媒は、二酸化炭素と、例えば、R32、R41、R134a、R125、R152a、プロパンおよびジメチルエーテルのなかの1つまたは2つ以上を含有していても良い。
図1に示される各矢印は、冷媒の流れを示している。
【0013】
また、冷媒と共に冷媒回路4を循環する潤滑油は、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等である。
【0014】
冷媒回路4は、冷凍機ユニット2内に、主圧縮機構11、ガスクーラ12、エジェクター13,スプリット熱交換器14および補助絞り機構15を備える。冷媒回路4は、負荷装置3内に、主絞り機構16および蒸発器17を備える。
【0015】
主圧縮機構11は、周波数可変型の圧縮機であり、1つ以上の圧縮機構部を有し、気相の冷媒を吸引し、高温高圧の冷媒を吐出する。
【0016】
主圧縮機構11から吐出された冷媒は配管21を通って、ガスクーラ12に流入する。
【0017】
ガスクーラ12は、図示されないガスクーラ用送風機によって供給される外気と、冷媒とを熱交換させることにより、冷媒の温度を低下させる。なお、ガスクーラ12はガスクーラ用水ポンプによって供給される水と冷媒とを、熱交換させても良い。
【0018】
ガスクーラ12から流出した冷媒は配管22を通って、エジェクター13のノズル131に流入する。ノズル131は開度を調整できるように構成されている。ノズル131の開度が大きくなると、ノズル131から流入し、エジェクター13内を流れる冷媒の流速が低下し、開度が小さくなると、当該冷媒の流速が増加する。
【0019】
ノズル131に流入した冷媒は、後に説明する吸い込み部132から吸い込まれた気相冷媒と混合しながら膨張し、気液混合状態となってエジェクター13から流出する。なお、ノズル131から流入し、エジェクター13内を流れる冷媒の流速が増加すると、エジェクター13内の静圧が低下するので、吸い込み部132における吸引圧は低下する(吸い込みやすくなる)。逆に、ノズル131から流入し、エジェクター13内を流れる冷媒の流速が小さくなると、エジェクター13内の静圧が増大するので、吸い込み部132における吸引圧は増大する(吸い込みにくくなる)。
【0020】
エジェクター13から流出した冷媒は、配管23を通って、スプリット熱交換器14の第1流路141に流入する。
【0021】
第1流路141に流入した冷媒は、後に説明する第2流路142を流れる冷媒と熱交換することで温度が低下した状態で、第1流路141から流出する。
【0022】
第1流路141から流出した冷媒は、配管24、ユニット出口2outおよび冷媒配管31を通過して、主絞り機構16に流入する。主絞り機構16は、例えば開度調整が可能な電動膨張弁である。
【0023】
また、配管24の途中には分岐部25がある。分岐部25には、配管24から分岐する分岐配管26が接続されている。第1流路141から流出した冷媒は、分岐配管26を通って、補助絞り機構15に流入する。補助絞り機構15は、例えば開度調整が可能な電動膨張弁である。
【0024】
補助絞り機構15は、補助絞り機構15に流入した冷媒を膨張および気化させる。このとき、冷媒の温度は低下する。
【0025】
補助絞り機構15から流出する冷媒は気液混合状態になっており、配管27を通って、スプリット熱交換器14の第2流路142に流入する。
【0026】
第2流路142に流入した冷媒は、第1流路141を通過する冷媒と熱交換し、前述の通り第1流路141を通過する冷媒の温度を低下させた後、第2流路142から流出する。
【0027】
第2流路142から流出した冷媒は、配管28を通過して、エジェクター13の吸い込み部132に吸い込まれる。吸い込み部132からエジェクター13内に吸い込まれた冷媒は、ノズル131から吸い込まれた冷媒と混合する。
【0028】
一方、分岐部25を通過して主絞り機構16に流入した液相状態の冷媒は、例えば電動膨張弁である主絞り機構16によって膨張させられる。主絞り機構16から流出した冷媒は、冷媒配管33を介して蒸発器17に流入し、蒸発器17で完全に蒸発する。蒸発器17を流れる冷媒は、負荷装置3内の流体、例えば空気と熱交換し、この空気を冷却する。なお、負荷装置3内の流体は、冷媒回路4内を循環する冷媒によって冷却される他の冷媒(例えば水)でも良い。
【0029】
蒸発器17から流出した冷媒は、冷媒配管32,ユニット入口2inおよび配管29を通過して、主圧縮機構11に吸引される。
【0030】
冷凍機ユニット2は、冷凍装置1全体を統括制御する制御装置50を備えている。また、主絞り機構16の下流側かつ主圧縮機構11の上流側の部位、例えば、配管29には、主圧縮機構11に吸引される冷媒の圧力(低圧)を検出する低圧センサ51(本明細書において第3圧力センサともいう)が取り付けられている。低圧センサ51の検出値は制御装置50に送信される。
【0031】
低圧センサ51の検出値は、蒸発器17における冷媒の蒸発圧力つまり蒸発器17における冷媒の温度を示している。制御装置50は、低圧センサ51の検出結果に基づいて主圧縮機構11の運転周波数を調整することにより、蒸発器17における冷媒の温度、ひいては、負荷装置3内の流体温度を調整することができる。換言すれば、負荷装置3にて必要とされる冷凍能力に合わせた運転を主圧縮機構11に行わせることができる。
【0032】
二酸化炭素を含有する冷媒は、上述のサイクルを繰り返すことで、蒸発器17において所望の量および温度の流体を生成することができる。
【0033】
第1の実施形態に係る冷凍装置1は、上述したようなエジェクター13、スプリット熱交換器14および補助絞り機構15を備えている。エジェクター13は、高圧状態となった冷媒を動力を必要とせずに膨張させることができる。スプリット熱交換器14および補助絞り機構15は、エジェクター13から流出し主絞り機構16に流入する前の冷媒の温度を低下させることができる。そして、主絞り機構16は、スプリット熱交換器14を通過して温度が低下した冷媒を膨張させることができる。つまり、第1の実施形態に係る冷凍装置1は、エジェクター13、スプリット熱交換器14および補助絞り機構15を備えることによって、負荷装置3にて所望の冷凍能力を得つつ、高圧側(主圧縮機構11の吐出側)の圧力を調整することができる。つまり、ガスクーラ12に供給される外気または水の温度に応じて主圧縮機構11を適切に運転することができる。
【0034】
なお、第1の実施形態においては、エジェクター13はガスクーラ12とスプリット熱交換器14の第1流路141との間に配置されている。しかしながら、エジェクター13は、主圧縮機構11の下流側かつ第1流路141の上流側の部位であればどこに配置されていても良く、例えば、主圧縮機構11の下流側かつガスクーラ12の上流側の部位に配置されていても良い。この場合、上述の効果に加えて、効率よく、所望の量および温度の被冷却流体(空気または水等)を生成することができる。
【0035】
(2)第2の実施形態
図2は、第2の実施形態に係る冷凍装置1の冷媒回路図である。第1の実施形態と共通する事項は説明を省略する場合がある。逆に、本実施形態に係る説明が、第1の実施形態に当てはまる場合もある。
【0036】
本実施形態に係る冷凍装置1は、気液分離器18、補助圧縮機構19および搬送圧センサ52(本明細書において、第1圧力センサともいう)を備えている。本実施形態において、エジェクター13とスプリット熱交換器14の第1流路141とを接続する配管23は、上流側の配管231と下流側の配管232とに分かれており、これらの配管の間に、気液分離器18が配置されている。
【0037】
気液分離器18は、冷媒を貯留することができるタンクである。気液分離器18には、配管231に接続された入口を介して、気液混合状態の冷媒が流入する。気液分離器18に流入した冷媒は、気液分離器18の内部で気相冷媒と液相冷媒とに分離する。
【0038】
気液分離器18の内部で分離した液相冷媒は、配管232に接続された気液分離器18の液相冷媒出口から流出するとともに、スプリット熱交換器14の第1流路141に流入する。
【0039】
気液分離器18の内部で分離した気相冷媒は、配管41に接続された気液分離器18の気相冷媒出口から流出する。気相冷媒出口から流出した気相冷媒は、配管41を通って、補助圧縮機構19に吸引される。配管41には、搬送圧センサ52が配置されている。搬送圧センサ52は、補助圧縮機構19に流入する冷媒の圧力を検出する。搬送圧センサ52の検出値は制御装置50に送信される。
【0040】
なお、主絞り機構16に流入する冷媒の圧力を検出することができれば、搬送圧センサ52は、必ずしも配管41に配置されている必要はない。搬送圧センサ52は、例えば、配管231,気液分離器18、配管232、第1流路141、配管24、分岐部25、分岐配管26または冷媒配管31に配置されていても良い。
【0041】
補助圧縮機構19は、例えば、密閉容器と、この密閉容器の内部空間に収納された駆動要素としての電動要素と、この電動要素の回転軸により駆動される回転圧縮要素とを備えるコンプレッサである。
【0042】
補助圧縮機構19によって圧縮された冷媒は、合流配管42に吐出される。合流配管42は、主圧縮機構11の下流側かつガスクーラ12の上流側の配管21の途中に設けられた合流部43で、配管21に接続されている。補助圧縮機構19から合流配管42に吐出された冷媒は、合流配管42および合流部43を通って、配管21中の主圧縮機構11から吐出された冷媒に合流する。
【0043】
また、本実施形態に係る冷凍装置1は、高圧センサ53(本明細書において、第2圧力センサともいう)、および、外気温度センサ54(本明細書において第1温度センサともいう)を備える。これらのセンサの検出値は制御装置50に送信される。
【0044】
高圧センサ53は、主圧縮機構11から吐出された冷媒の圧力(高圧)を検出するセンサであり、この圧力を検出することができればどこに配置されていても良い。本実施形態においては、配管22に配置されているが、高圧センサ53は、配管21に配置されていても良いし、ガスクーラ12に配置されていても良い。
【0045】
外気温度センサ54は、外気温、つまり、ガスクーラ12にて冷媒を冷却する流体の温度を検出するセンサである。例えばガスクーラ12の近傍に配置されている。なお、ガスクーラ12は、必ずしも外気によって冷媒を冷却するものには限られず、例えば水によって冷媒を冷却するものであってもよい。この場合、第1温度センサは外気温度センサ54に代えて水温センサとなる。
【0046】
また、本実施形態に係る冷凍装置1は、搬送温度センサ55(本明細書において、第2温度センサともいう)、および、第2流路入口温度センサ56(本明細書において第3温度センサともいう)を備える。これらのセンサの検出値は制御装置50に送信される。
【0047】
搬送温度センサ55は、主絞り機構16に供給される冷媒の温度を検出するセンサであり、この温度を検出することができればどこに配置されていても良い。本実施形態においては、配管24に配置されているが、搬送温度センサ55は、分岐部25または分岐配管26に配置されていても良いし、冷媒配管31に配置されていても良い。
【0048】
第2流路入口温度センサ56は、スプリット熱交換器14の第2流路142に流入する冷媒の温度を検出するセンサであり、配管27に配置されている。
【0049】
本実施形態に係る冷凍装置1において、冷媒は次のように循環する。
【0050】
主圧縮機構11は、気相状態の冷媒を吸引し、高圧状態の冷媒を吐出する。主圧縮機構11から吐出された冷媒は、配管21を通って、ガスクーラ12に流入する。ガスクーラにて温度を低下させられた冷媒は、配管22を通って、エジェクター13のノズル131に流入する。ノズル131に流入した冷媒は、吸い込み部132から吸い込まれた気相冷媒と混合しながら膨張し、気液混合状態となってエジェクター13から流出する。
【0051】
エジェクター13から流出した冷媒は、配管231を通って、気液分離器18に流入する。冷媒は気液分離器18内において、気相冷媒と液相冷媒に分離される。気液分離器18内の液相冷媒は、配管232を通って、スプリット熱交換器14の第1流路141に流入する。第1流路141を通過する際、液相冷媒は、スプリット熱交換器14の第2流路142を通過する冷媒と熱交換し、冷却される。
【0052】
第1流路141から流出した液相冷媒は、配管24、分岐部25、ユニット出口2outおよび冷媒配管31を通過して、主絞り機構16に流入する。主絞り機構16に流入した冷媒は、主絞り機構16にて絞られるとともに膨張する。主絞り機構16から流出した冷媒は冷媒配管33を経て蒸発器17に流入し、蒸発する。このとき周囲の空気と熱交換することにより冷気を生成する。なお、負荷装置3の用途に応じて、蒸発器17で熱交換する流体は、空気ではなくてもよい。例えば、負荷装置3は、水を冷却して冷水を生成してもよい。蒸発器17から流出した気相冷媒は、冷媒配管32、ユニット入口2inおよび配管29を経て再び主圧縮機構11に吸引される。
【0053】
また、分岐部25から分岐して分岐配管26に流入した液相冷媒は、補助絞り機構15に流入する。補助絞り機構15に流入した液相冷媒は、補助絞り機構15にて絞られるとともに膨張する。補助絞り機構15から流出した冷媒は、配管27を経てスプリット熱交換器14の第2流路142に流入し、蒸発する。このとき、第1流路141を通過する冷媒と熱交換し、第1流路を通過する冷媒の温度を低下させる。第2流路142から流出した冷媒は、配管28を通過して、エジェクター13の吸い込み部132から吸い込まれる。吸い込み部132から吸い込まれた冷媒は、ノズル131に流入した冷媒とエジェクター13内にて混合された後、エジェクター13から流出し、再び気液分離器18に流入する。
【0054】
また、気液分離器18内の気相冷媒は、配管41を通って、補助圧縮機構19に吸引される。補助圧縮機構19に吸引された冷媒は、補助圧縮機構19によって主圧縮機構11出口の冷媒の圧力と等しい圧力まで圧縮されて、合流配管42に吐出される。補助圧縮機構19から合流配管42に吐出された冷媒は、合流部43を経て、主圧縮機構11から吐出された配管21中の冷媒に合流する。
【0055】
本実施形態によれば、補助圧縮機構19によって、気液分離器18内の圧力を低下させること、つまり、気液分離器18内の冷媒の温度を低下させることができる。ひいては、蒸発器17に供給される冷媒の温度を低下させることができる。
【0056】
しかも、補助圧縮機構19は、補助絞り機構15を通過して圧力が低下している第2流路142から流出した気相冷媒ではなく、比較的圧力が高い気液分離器18内の気相冷媒を吸引している。そして、第2流路142から流出した気相冷媒は、エジェクター13によって吸引されている。したがって、補助圧縮機構19の動力(つまり入力電力)を大きくすることなく、エジェクター13の作用によって、第2流路142を通過する冷媒の圧力を低下させることができ、ひいては、第2流路142を通過する冷媒の温度を低下させることができる。第2流路142を通過する冷媒の温度を低下させることにより、第1流路141から流出する冷媒の温度を低下させることができる。ひいては、蒸発器17に供給される冷媒の温度を低下させることができる。すなわち、冷凍装置1の冷凍能力を増大させることができるとともに、冷凍効率を向上させることができる。
【0057】
また、本実施形態においては、制御装置50は、搬送圧センサ52の検出結果に基づいて補助圧縮機構19の運転周波数を調整する。よって、搬送圧、つまり、主絞り機構16に供給される冷媒の圧力を所定の値にすることができる。したがって、主絞り機構16で絞られた後の冷媒の圧力を所定の値にすることが容易となり、ひいては、蒸発器17に流入する冷媒の圧力および温度を所定の値にすることが容易となり、蒸発器17が安定的に所望の温度および量の冷気を生成することができる。
【0058】
また、本実施形態においては、制御装置50は、高圧センサ53の検出結果および外気温度センサ54の検出結果に基づいてエジェクター13のノズル131の開度を調整する。つまり、ガスクーラ12にて冷媒と熱交換する流体の温度に基づいて、主圧縮機構11の吐出圧つまりガスクーラ12内における冷媒の圧力を調整する。
【0059】
具体的には、外気温が上がった場合、つまり、外気温度センサ54の検出値が大きくなった場合、制御装置50は高圧センサ53の検出値が目標値となるよう、ノズル131の開度を小さくすることで、ガスクーラ12内の冷媒の圧力を上げることができる。すると、エジェクター13内における冷媒の流速が大きくなり、吸い込み部132から吸い込まれる冷媒の圧力が低下する。ひいては、スプリット熱交換器14から主絞り機構16に供給される冷媒の温度が低下する。逆に、外気温が下がった場合、つまり、外気温度センサ54の検出値が小さくなった場合、制御装置50は高圧センサ53の検出値が目標値となるよう、ノズル131の開度を大きくすることで、ガスクーラ12内の冷媒の圧力を下げることができる。すると、エジェクター13内における冷媒の流速が小さくなり、吸い込み部132から吸い込まれる冷媒の圧力が増大する。ひいては、スプリット熱交換器14から主絞り機構16に供給される冷媒の温度が高くなる。このような制御により、主圧縮機構11の運転状態つまり主圧縮機構11の消費電力を適正化することができ、ひいては、冷凍装置1の省エネ性を確保することができる。
【0060】
また、本実施形態においては、制御装置50は、搬送温度センサ55の検出結果および第2流路入口温度センサ56の検出結果に基づいて、補助絞り機構15の開度を調整する。
【0061】
具体的には、搬送温度センサ55の検出値が第2流路入口温度センサ56の検出値に近づくように、補助絞り機構15の開度を調整する。このような制御を行うことにより、主絞り機構16を介して蒸発器17に供給される冷媒の温度を低下させることができる。すなわち、冷凍装置1の冷凍能力を増大させることができるとともに、冷凍効率を向上させることができる。
【0062】
特に、外気温の変化等によりエジェクター13のノズル131の開度が変化する場合に、搬送温度センサ55の検出結果および第2流路入口温度センサ56の検出結果に基づいて、補助絞り機構15の開度を調整する制御は効果を発揮する。つまり、ノズル131の開度が変化することにより吸い込み部132から吸い込まれる冷媒の圧力が変動すると、第2流路142に流入する冷媒の温度が変化する。その結果、第1流路141から流出して主絞り機構16に供給される冷媒の温度が変化しかねない。このような場合においても、搬送温度センサ55の検出結果および第2流路入口温度センサ56の検出結果に基づいて、補助絞り機構15の開度を調整することにより、主絞り機構16に供給される冷媒の温度を、所望の値に維持することができる。
【0063】
(3)第3の実施形態
図3は、第3の実施形態に係る冷凍装置1の冷媒回路図である。第1および第2の実施形態と共通する事項は説明を省略する場合がある。逆に、本実施形態に係る説明が第1または第2の実施形態にも当てはまる場合もある。
【0064】
本実施形態に係る冷凍装置1において、主圧縮機構11は、低段圧縮機構111と高段圧縮機構112とから構成されている。また、本実施形態に係る冷凍装置1は、インタークーラ121を備えている。インタークーラ121は、上流側の配管44および下流側の配管45を介して、冷媒回路4における低段圧縮機構111と高段圧縮機構112との間に配置されている。
【0065】
主圧縮機構11は、例えば、内部中間圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサである。この主圧縮機構11は、密閉容器と、回転圧縮機構部とを備えている。回転圧縮機構部は、密閉容器の内部空間の上部に収納された駆動要素としての電動要素、この電動要素の下側に配置された、第1の回転圧縮要素(低段圧縮機構111)、および、第2の回転圧縮要素(高段圧縮機構112)から成る。主圧縮機構11は、同一の回転軸(電動要素の回転軸)により駆動される第1の回転圧縮要素および第2の回転圧縮要素を有する二段圧縮機である。このような二段圧縮機では、低段側と高段側の排除容積比率が決まっており、その排除容積比率に応じて中間圧が決定される。なお、低段圧縮機構111と高段圧縮機構112はそれぞれ互いに独立した単段圧縮式コンプレッサでも良い。
【0066】
低段圧縮機構111は、配管29を介して冷媒回路4の低圧側から主圧縮機構11に吸い込まれる低圧冷媒を圧縮し、中間圧まで昇圧して吐出する。高段圧縮機構112は、低段圧縮機構111により吐出された中間圧の冷媒を吸い込み、圧縮して高圧まで昇圧し、冷媒回路4の高圧側に吐出する。主圧縮機構11は、周波数可変型の圧縮機である。制御装置50は、電動要素の運転周波数を変更することで、低段圧縮機構111、および、高段圧縮機構112の回転数を制御する。
【0067】
主圧縮機構11の密閉容器の側面には、低段圧縮機構111に連通する低段側吸込口、密閉容器内に連通する低段側吐出口、高段圧縮機構112に連通する高段側吸込口、および、高段側吐出口が形成されている。主圧縮機構11の低段側吸込口には、配管29の一端が接続され、その他端はユニット入口2inにて冷媒配管32に接続されている。
【0068】
低段側吸込口より低段圧縮機構111の低圧部に吸い込まれた低圧の冷媒ガスは、当該低段圧縮機構111により1段目の圧縮が行われて中間圧に昇圧され、密閉容器内に吐出される。これにより、密閉容器内は中間圧となる。
【0069】
そして、密閉容器内の中間圧の冷媒ガスが吐出される主圧縮機構11の低段側吐出口には、配管44の一端が接続され、その他端はインタークーラ121の入口に接続されている。このインタークーラ121は、低段圧縮機構111から吐出された中間圧の冷媒を冷却する。インタークーラ121の出口には、配管45の一端が接続される。配管45の他端は、主圧縮機構11の高段側吸込口に接続される。
【0070】
主圧縮機構11の高段側吸込口から高段圧縮機構112に吸い込まれた中間圧の冷媒ガスは、高段圧縮機構112により2段目の圧縮が行われて、高温高圧の冷媒ガスとなる。
【0071】
また、主圧縮機構11の高段圧縮機構112の高圧室側に設けられた高段側吐出口には、配管21の一端が接続され、その他端はガスクーラ12の入口に接続されている。なお、図示は省略するが、配管21の途中にはオイルセパレータが設けられてもよい。オイルセパレータにより冷媒から分離されたオイルは、主圧縮機構11の密閉容器内および補助圧縮機構19の密閉容器内に戻される。
【0072】
ガスクーラ12は、主圧縮機構11から吐出された高圧の吐出冷媒を冷却する。ガスクーラ12の近傍には、当該ガスクーラ12を空冷するガスクーラ用送風機(不図示)が配設されている。本実施形態では、ガスクーラ12は、上述したインタークーラ121と並設されており、これらは同一の風路に配設されている。なお、ガスクーラ12およびインタークーラ121は、水冷式でも良い。この場合、ガスクーラ用送風機に代えてガスクーラ用水ポンプが配設され、ガスクーラとインタークーラには並列に入水される。
【0073】
そして、ガスクーラ12の出口には配管22の一端が接続され、この配管22の他端はエジェクター13のノズル131の入口に接続されている。
【0074】
本実施形態に係る冷凍装置1において、主圧縮機構11は、低段圧縮機構111と高段圧縮機構112とから構成されており、低段圧縮機構111と高段圧縮機構112との間にはインタークーラ121が配置されている。よって、同じ圧力まで単段の圧縮機で圧縮する場合と比較して、圧縮された後の冷媒の温度を低くすることができる。したがって、二酸化炭素含有冷媒のように圧縮比が大きい冷媒の場合においても、圧縮機から吐出される冷媒の温度を比較的低く抑えることができ、冷媒中の潤滑油が変性してしまうこと、並びに、配管および配管のシール部材が損傷することを防止することができる。
【0075】
また、本実施形態に係る冷凍装置1は、第2の実施形態に係る冷凍装置1と同様に、エジェクター13、気液分離器18、スプリット熱交換器14、補助絞り機構15および補助圧縮機構19を備えている。よって、冷凍装置1の冷凍能力を増大させることができるとともに、冷凍効率を向上させることができる。この第2の実施形態および第3の実施形態が有する利点について、
図4を参照しながらさらに説明する。
【0076】
図4は、第3の実施形態および参考例に係る冷凍装置における電力シミュレーションの結果を示すグラフである。参考例に係る冷凍装置は、
図3に示される冷凍装置1に対して、以下の点で異なる。
・エジェクター13が存在しない。
・気液分離器18から流出した気相冷媒は、補助圧縮機構19に流入するのではなく、絞り機構を介して補助絞り機構15と第2流路142との間に流入する。
・第2流路142から流出した気相冷媒は、エジェクター13の吸い込み部132ではなく、補助圧縮機構19に流入する。
【0077】
図4の左側のグラフは、横軸が蒸発器17における蒸発温度(℃)であり、縦軸が補助圧縮機構19の入力電力(kW)である。
図4の右側のグラフは、横軸が蒸発器17における蒸発温度(℃)であり、縦軸が補助圧縮機構19および主圧縮機構11の入力電力(kW)の合計である。なお、シミュレーション条件は、次のとおりである。
・体積効率=圧縮効率=1
・ガスクーラ12出口における冷媒温度=35℃
・インタークーラ121出口における冷媒温度=35℃
・ガスクーラ12出口における冷媒圧力=9MPa
・主絞り機構16入口における冷媒圧力(搬送圧)=6.5MPa
・主絞り機構16入口における冷媒温度=13.5℃
・主圧縮機構11入口における冷媒温度=18℃
・主圧縮機構11における排除容積比=70%
・エジェクター13の動力回収率=70%
【0078】
各グラフに示されるように、補助圧縮機構19への入力電力単独でも、補助圧縮機構19および主圧縮機構11への入力電力の合計でも、第3の実施形態に係る冷凍装置1によれば、幅広い蒸発温度において、比較例よりも入力電力を低減させることができる。つまり、
図2または
図3に示されるように冷媒回路4中に配置されたエジェクター13、気液分離器18、スプリット熱交換器14、補助絞り機構15および補助圧縮機構19を備える冷凍装置1は、蒸発器17における冷媒温度がどのような温度であっても、効率よく必要な冷凍能力を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本開示は、ショーケース他、冷凍回路を用いる冷凍装置に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0080】
1 冷凍装置
2 冷凍機ユニット
2out ユニット出口
2in ユニット入口
3 負荷装置
4 冷媒回路
11 主圧縮機構
111 低段圧縮機構
112 高段圧縮機構
12 ガスクーラ
121 インタークーラ
13 エジェクター
131 ノズル
132 吸い込み部
14 スプリット熱交換器
141 第1流路
142 第2流路
15 補助絞り機構
16 主絞り機構
17 蒸発器
18 気液分離器
19 補助圧縮機構
21、22、23、24、27、28、29、41、44、45 配管
25 分岐部
26 分岐配管
31、32、33 冷媒配管
42 合流配管
43 合流部
50 制御装置
51 低圧センサ
52 搬送圧センサ
53 高圧センサ
54 外気温度センサ
55 搬送温度センサ
56 第2流路入口温度センサ