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特許7527012連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体
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  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図1
  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図2
  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図3
  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図4A
  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図4B
  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図4C
  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図4D
  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図4E
  • 特許-連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体
(51)【国際特許分類】
   F16B 12/50 20060101AFI20240726BHJP
   F16B 45/00 20060101ALI20240726BHJP
   B65D 8/04 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
F16B12/50 A
F16B45/00 A
B65D8/04 N
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021089157
(22)【出願日】2021-05-27
(65)【公開番号】P2022181925
(43)【公開日】2022-12-08
【審査請求日】2024-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】390019323
【氏名又は名称】小岩金網株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】阿部 剛
【審査官】山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-035973(JP,A)
【文献】実開平02-072804(JP,U)
【文献】特開2005-088830(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 12/00-12/60
F16B 45/00-47/00
B65D 8/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直交する2面の金網パネルである第1の金網パネルと第2の金網パネルを端辺で連結するための連結部材であって、
1本の鉄線を曲折してなり、
概ね仮想のZ軸に沿って延在する線状部と、
前記Z軸における前記線状部の第2方向側の端部と連続するフック部と、
前記Z軸における前記線状部の第1方向側の端部と連続するホールド部と、を備え、
前記フック部は、前記線状部の端部から前記Z軸と直交する仮想のX軸における第2方向へ曲折する略U字状のフック本体と、前記フック本体の先端から前記Z軸における第1方向に延出するフック端と、前記フック本体内のフック空間と、を有し、
前記ホールド部は、前記線状部の端部から前記X軸及び前記Z軸と直交する仮想のY軸における第2方向に曲折するホールド基端と、前記ホールド基端の先端から前記X軸における第1方向へ曲折する略U字状のホールド本体と、前記ホールド本体の先端から前記Z軸における第2方向へ曲折する略U字状のホールド先端と、前記ホールド本体内の第1ホールド空間と、前記ホールド基端内の第2ホールド空間と、前記ホールド先端内の第3ホールド空間と、を有し、
直交する2面の金網パネルを連結した状態において、
前記フック空間が、前記第1の金網パネルにおける前記Z軸方向の列線を許容し、
前記第1ホールド空間が、前記第2の金網パネルにおける前記X軸方向の列線と、前記Y軸方向の列線と、の接続部を許容し、
前記第3ホールド空間が、前記第1の金網パネルにおける前記X軸方向の列線と、前記第2の金網パネルにおける前記X軸方向の列線と、を同時に許容することを特徴とする、
連結部材。
【請求項2】
加工硬化を施した亜鉛-アルミ合金めっき鉄線からなることを特徴とする、請求項1に記載の連結部材。
【請求項3】
前記線状部が、前記ホールド基端から前記フック本体に向かって、前記X軸における第1方向に傾斜することを特徴とする、請求項1又は2に記載の連結部材。
【請求項4】
前記フック端が、前記フック本体の先端から前記Y軸における第2方向に傾斜することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の連結部材。
【請求項5】
金網からなる篭体において、端辺を接して直交する2枚の金網パネルを連結する、連結構造であって、
並列する複数のX線材と、並列する複数のZ線材と、を直交方向に接続してなる、第1金網パネルと、
並列する複数のX線材と、並列する複数のY線材と、を直交方向に接続してなる、第2金網パネルと、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の連結部材と、を備え、
前記第2金網パネルのX線材及びY線材の接続部を前記第1ホールド空間内に保持し、前記第1金網パネルのX線材及び前記第2金網パネルのX線材を前記第3ホールド空間内に保持することで、前記第1金網パネルと前記第2金網パネルを連結し、
前記フック部を前記第1金網パネルのZ線材に係止することで、前記ホールド部の前記X軸廻りの回動を規制したことを特徴とする、
金網パネルの連結構造。
【請求項6】
前記連結部材と前記X軸方向に対称な第2の連結部材を備え、前記連結部材及び前記第2の連結部材を、前記第1金網パネル及び前記第2金網パネルにおける同一のX線材上に付設したことを特徴とする、請求項5に記載の金網パネルの連結構造。
【請求項7】
金網からなる函状の篭体であって、
請求項5又は6に記載の連結構造を備える、
篭体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体に関し、特に溶接やボルト締結によらず、特殊な工具を要さずに金網パネルを簡易かつ確実に連結可能な連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体に関する。
【背景技術】
【0002】
布団篭や建設現場における廃棄物回収篭等として、金網からなる函状の篭体が利用されている。
篭体は本体パネルの内部に砕石等を収容後、本体パネル上部の開口を蓋パネルで被覆し、蓋パネルと本体パネルを連結することで、蓋パネルを封鎖する。
蓋パネルを本体パネルに連結する方法として、例えば連通孔上にナットを溶接した固定プレートと、連通孔を備え縁部をフック状に曲折したフックプレートと、ボルトと、を用いて連結する方法が広く利用されている(図5)。
詳細には、側面の本体パネルの上部の列線に固定プレートを溶接し、蓋パネルの端縁の列線にフックプレートのフック縁を掛け、蓋パネルを閉じた状態で、固定プレートとフックプレートの連通孔にボルトを連通し、固定プレートのナットにボルトを締結することで、蓋パネルを本体パネルに連結する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術には次のような欠点があった。
<1>現場でフックプレートを固定プレートにボルト締結する必要があり、作業に手間がかかる。特に篭体を複数並列する場合のように、篭体の側面に十分な空間がない状況ではボルト締結が困難である。
<2>工場で本体パネルに固定プレートを溶接する必要があり、製造コストが嵩む。また、固定プレートとフックプレートが大判であるため材料コストが嵩む。
<3>篭体の金網パネルの製品誤差等により、固定プレートとフックプレートの連通孔の位置にずれが生じてボルト締結が困難となる場合がある。位置ずれを吸収するためにフックプレートの挿通孔を長孔とすることが考えられるが、この場合には経年によりボルトの締結が緩むことでプレート間にがたつきが発生するおそれがある。
【0004】
本発明の目的は、以上のような問題点を解決するための連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の連結部材は、1本の鉄線を曲折してなり、概ね仮想のZ軸に沿って延在する線状部と、Z軸における線状部の第2方向側の端部と連続するフック部と、Z軸における線状部の第1方向側の端部と連続するホールド部と、を備え、フック部は、線状部の端部からZ軸と直交する仮想のX軸における第2方向へ曲折する略U字状のフック本体と、フック本体の先端からZ軸における第1方向に延出するフック端と、フック本体内のフック空間と、を有し、ホールド部は、線状部の端部からX軸及びZ軸と直交する仮想のY軸における第2方向に曲折するホールド基端と、ホールド基端の先端からX軸における第1方向へ曲折する略U字状のホールド本体と、ホールド本体の先端からZ軸における第2方向へ曲折する略U字状のホールド先端と、ホールド本体内の第1ホールド空間と、ホールド基端内の第2ホールド空間と、ホールド先端内の第3ホールド空間と、を有し、直交する2面の金網パネルを連結した状態において、フック空間が、第1の金網パネルにおけるZ軸方向の列線を許容し、第1ホールド空間が、第2の金網パネルにおけるX軸方向の列線と、Y軸方向の列線と、の接続部を許容し、第3ホールド空間が、第1の金網パネルにおけるX軸方向の列線と、第2の金網パネルにおけるX軸方向の列線と、を同時に許容することを特徴とする。
【0006】
本発明の連結部材は、加工硬化を施した亜鉛-アルミ合金めっき鉄線からなってもよい。
【0007】
本発明の連結部材は、線状部が、ホールド基端からフック本体に向かって、X軸における第1方向に傾斜していてもよい。
【0008】
本発明の連結部材は、フック端が、フック本体の先端からY軸における第2方向に傾斜していてもよい。
【0009】
本発明の金網パネルの連結構造は、並列する複数のX線材と、並列する複数のZ線材と、を直交方向に接続してなる、第1金網パネルと、並列する複数のX線材と、並列する複数のY線材と、を直交方向に接続してなる、第2金網パネルと、連結部材と、を備え、第2金網パネルのX線材及びY線材の接続部を第1ホールド空間内に保持し、第1金網パネルのX線材及び第2金網パネルのX線材を第3ホールド空間内に保持することで、第1金網パネルと第2金網パネルを連結し、フック部を第1金網パネルのZ線材に係止することで、ホールド部のX軸廻りの回動を規制したことを特徴とする。
【0010】
本発明の金網パネルの連結構造は、連結部材とX軸方向に対称な第2の連結部材を備え、連結部材及び第2の連結部材を、第1金網パネル及び第2金網パネルにおける同一のX線材上に付設していてもよい。
【0011】
本発明の篭体は、金網パネルの連結構造を備えた金網製の函状体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体は以上の構成を備えるため、次の効果のうち少なくとも一つを備える。
<1>フック部及びホールド部を金網パネルの線材に掛ける簡易な作業で、金網パネルを確実に連結できる。また、篭体の上方から作業できるため、篭体の側面に十分な空間がなくても連結することができる。
<2>溶接や特殊な工具を必要とせず、手作業で連結できる。
<3>各部の変形量によって篭体の製品誤差を吸収できるため、連結後に連結部材と金網パネルの間にがたつきが生じにくい。
<4>線材のみで構成されるため材料コストが安い。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る連結部材の説明図。
図2】本発明に係る連結部材の説明図。
図3】本発明に係る篭体の説明図。
図4A】金網パネルの連結方法の説明図(1)。
図4B】金網パネルの連結方法の説明図(2)。
図4C】金網パネルの連結方法の説明図(3)。
図4D】金網パネルの連結方法の説明図(4)。
図4E】金網パネルの連結方法の説明図(5)。
図5】従来技術の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明の連結部材、金網パネルの連結構造、及び篭体について詳細に説明する。
本明細書等において、連結部材等の形状を説明するために、相互に直交する仮想のX軸、Y軸、及びZ軸を定義し、各軸上に対向する第1方向と第2方向を定義する。図1における左がX軸の第1方向、右がX軸の第2方向、手前がY軸の第1方向、奥がY軸の第2方向、上がZ軸の第1方向、下がZ軸の第2方向である。
なお、本明細書等において「第1方向に延在する」「X軸方向の列線」等の表現は、必ずしも厳密に各軸に沿った方向を意味するものではなく、概ね各軸に沿った方向に向かって伸びた方向を意味する。
【実施例1】
【0015】
[連結部材]
<1>全体の構成(図1、2)
本発明の連結部材1は、直交する2面の金網パネルを端辺で連結するための金具である。
連結部材1は、1本の鉄線を曲折してなり、線状部10と、フック部20と、ホールド部30と、を少なくとも備える。
線状部10は、概ねZ軸に沿って延在する。
フック部20は、Z軸における線状部10の第2方向側の端部と連続する。
ホールド部30は、Z軸における線状部10の第1方向側の端部と連続する。
本例では、連結部材1の素材として、φ4mmの加工硬化を施した(H材)亜鉛-アルミ合金めっき鉄線を採用する。亜鉛-アルミ合金めっき鉄線は、軟鋼線材JIS G 3505からなる鉄線に、溶融亜鉛アルミニウム合金めっきを施した線材であり、非常に高い耐食性を備える。また、この亜鉛-アルミ合金めっき鉄線に加工硬化を施すことにより、高い引張強度を発揮する。
連結部材1の素材は、これに限らないが、例えば本例のφ4mmの場合、硬化加工を施さないと、引張強度が十分でなく、変形量が大きくへたりが生じる。一方、素材の引張強度が高すぎると、後述する連結作業時に手作業で取り扱うのが困難になる。
【0016】
<2>線状部
線状部10は、フック部20とホールド部30とを接続する部分である。
線状部10は、概ねZ軸に沿って延在するが、本例では、Z軸の第1方向側(ホールド部30側)から第2方向側(フック部20側)に向かって、X軸の第1方向に傾斜する。
これによって、フック部20とホールド部30を、Z軸上に揃えることが可能となるため、フック部20の金網パネルの線材への取付けが容易になる。
【0017】
<3>フック部
フック部20は、金網パネルの線材に係止して、ホールド部30の回動を規制する部分である。
フック部20は、Z軸の第2方向から第1方向へ折り返す略フック状の形状を呈する。
すなわちフック部20は、線状部10の端部からX軸の第2方向へ曲折する略U字状のフック本体21と、フック本体21の先端からZ軸の第1方向に延出するフック端22と、を備える。
フック本体21内には、金網パネルの線材を許容可能な大きさのフック空間21aが構成される。
本例ではフック端22が、フック本体21の先端からY軸の第2方向に傾斜する。これによって金網パネルへの取付後、フック端22が金網パネルの外側に突出することを防ぐことができる。
【0018】
<4>ホールド部
ホールド部30は、2枚の金網パネルの線材を保持することで金網パネルを連結する部分である。
ホールド部30は、線状部10の端部からY軸の第2方向に曲折するホールド基端32と、ホールド基端32の先端からX軸の第1方向へ曲折する略U字状のホールド本体31と、ホールド本体31の先端からZ軸の第2方向へ曲折する略U字状のホールド先端33と、を備える。
ホールド基端32の曲折角度は80~100°程度、本例では略90°である。
ホールド本体31の曲折角度は160~200°程度、本例では略180°である。
ホールド先端33の曲折角度は90~200°程度、本例では略180°である。
ホールド本体31内には金網パネルの線材を許容可能な大きさの第1ホールド空間31aが構成される。
ホールド基端32内には第2ホールド空間32aが構成される。
ホールド先端33内には第3ホールド空間33aが構成される。
【0019】
<5>篭体(図3
篭体Aは、直交する少なくとも2枚の金網パネルを連結部材1で連結してなる函状体である。
本例では篭体Aとして、φ6mmの亜鉛-アルミ合金めっき鉄線製の布団篭を採用する。
第1金網パネルA1は、並列する複数のX線材A1xと、並列する複数のZ線材A1zと、を直交方向に接続してなる。
第2金網パネルA2は、並列する複数のX線材A2xと、並列する複数のY線材A2yと、を直交方向に接続してなる。
本例では、側面の第1金網パネルA1と、蓋面の第2金網パネルA2と、を2つの連結部材1で連結する。ただし連結部材1の数はこれに限らず1つ又は3つ以上であってもよい。
【0020】
<5.1>連結構造(図4E
篭体Aの第1金網パネルA1と第2金網パネルA2を連結部材1で連結した状態において、金網パネルの各線材と連結部材1の各部は、以下の配置となる。
線状部10が、第1金網パネルA1のZ線材A1zと斜め方向に交差する。
フック部20のフック空間21a内を、第1金網パネルA1のZ線材A1zが通過し、フック本体21が、Z線材A1zの内側(Y軸の第2方向側)に当接する。
ホールド部30の第1ホールド空間31a内に、第2金網パネルA2のX線材A2xとY線材A2yの接続部(交差部)が位置する。
ホールド部30の第3ホールド空間33a内に、第1金網パネルのX線材A1xと第2金網パネルのX線材A2xが通過する。
フック部20のフック本体21が、Z線材A1zの内側(Y軸の第2方向側)に当接する。
【0021】
<5.2>連結部材の対称配置(図3
本例では2つの連結部材の内一方を、形状が連結部材1とX軸方向に対称な第2の連結部材1’とする。
連結部材1及び第2の連結部材1’を、第1金網パネルA1と第2金網パネルA2の同一のX線材A1x、A2x上に付設する。
対称の形状からなる連結部材1と第2の連結部材1’を、同一のX線材A1x、A2x上に配置することで、フック空間21a内におけるZ線材A1zのX軸方向の遊びを相殺してがたつきを低減させることができる。
【0022】
<6>金網パネルの連結方法
本発明の連結部材1を用いて、第1金網パネルA1と第2金網パネルA2とを、以下の手順で連結する。
【0023】
<6.1>第2金網パネルの設置(図4A
第2金網パネルA2を第1金網パネルA1上に設置する。
この際、第2金網パネルA2の側縁のX線材A2xを、第1金網パネルA1の最上段のX線材A1xの上に載せ、第2金網パネルA2のY線材A2yを、第1金網パネルA1のZ線材A1zの位置に合わせる。
本例では、第2金網パネルA2のX線材A2xを第1金網パネルA1のX線材A1x上に載せやすいように、第1金網パネルA1の最上段のX線材A1xを2本並列配置としている。
【0024】
<6.2>ホールド部のY線材への係止(図4B
連結部材1のホールド部30を第2金網パネルA2のY線材A2yに掛け、Y線材A2yを第1ホールド空間31a内に通す。
【0025】
<6.3>ホールド部のX線材への係止(図4C
ホールド部30を第2金網パネルA2の側縁のX線材A2xに近接させたまま、フック部20を第1金網パネルA1の最上段のX線材A1xを軸に回動することで、第2金網パネルA2のX線材A2xと第1金網パネルA1のX線材A1xを、第3ホールド空間33a内に通す。
【0026】
<6.4>フック部の回動(図4D
フック本体21が第1金網パネルA1のZ線材A1zに近づくまでフック部20を回動させ、第2金網パネルA2のX線材A2xとY線材A2yの接続部を、第1ホールド空間31a内に入れる。
線状部10は、第1金網パネルA1のZ線材A1zと斜めに交差する。
【0027】
<6.5>Z線材へのフック本体の係止(図4E
フック部20のフック端22を、X軸の第1方向に押圧しつつ、Y軸の第2方向に押圧することで、線状部10を弾性変形させ、フック端22を第1金網パネルA1のZ線材A1zの内側(Y軸の第2方向側)に掛け廻す。
線状部10の復元力によって、フック本体21が第1金網パネルA1のZ線材A1zの内側をY軸の第1方向へ押圧する。こうして、第1金網パネルA1のZ線材A1zは、フック空間21a内に保持される。
【符号の説明】
【0028】
A 篭体
A1 第1金網パネル
A1x X線材
A1z Z線材
A2 第2金網パネル
A2x X線材
A2y Y線材
1 連結部材
1’ 第2の連結部材
10 線状部
20 フック部
21 フック本体
21a フック空間
22 フック端
30 ホールド部
31 ホールド本体
31a 第1ホールド空間
32 ホールド基端
32a 第2ホールド空間
33 ホールド先端
33a 第3ホールド空間
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5