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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】電動カーテン用の取付装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/42 20060101AFI20240726BHJP
   E06B 9/68 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
E06B9/42 A
E06B9/68 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023116682
(22)【出願日】2023-07-18
【審査請求日】2023-07-18
(31)【優先権主張番号】202310162884.X
(32)【優先日】2023-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520129447
【氏名又は名称】寧波森瑞機電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO SUNFREE MOTOR TECHNOLOGY COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】202, No. 418, Qihang North Road, Yinzhou Economic Development Zone, Ningbo City, Zhejiang Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】姜 春
(72)【発明者】
【氏名】魏 建洪
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3243734(JP,U)
【文献】特表2016-521325(JP,A)
【文献】中国実用新案第210422422(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2006/0121337(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00- 9/92
A47H 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動カーテン用の取付装置であって、
対向する第1端(1.1)及び第2端(1.2)を設けたヘッドボックス(1)と、
前記ヘッドボックス(1)の前記第1端(1.1)に取り付けられた駆動装置(2)と、
電源ケース(3)と着脱可能な電源パック(4)とを備え、前記電源ケース(3)は、前記ヘッドボックス(1)の前記第2端(1.2)に取り付けられ、前記電源パック(4)は前記電源ケース(3)内に着脱可能に取り付けられ、前記電源ケース(3)内に補助回路基板(5)が取り付けられ、前記補助回路基板(5)に電源ポート(5.1)及び第1接続ポート(5.2)が設けられ、前記電源パック(4)上に前記第1接続ポート(5.2)に差し込まれる第2接続ポート(4.1)が設けられ、前記駆動装置(2)は電源コードを介して前記補助回路基板(5)と電気的に接続する電源装置とを備え、
前記ヘッドボックス(1)には、上から下に順に係止溝(1.3)及び取付空洞部(1.4)が設けられ、前記係止溝(1.3)、前記取付空洞部(1.4)は前記ヘッドボックス(1)の長手方向に沿って両端まで貫通される
ことを特徴とする、電動カーテン用の取付装置。
【請求項2】
前記駆動装置(2)は、前記取付空洞部(1.4)内に差し込まれ、前記駆動装置(2)の端部は前記取付空洞部(1.4)の外に露出するよう配置され、前記ヘッドボックス(1)の前記第1端(1.1)の端部を遮り、前記電源ケース(3)は、前記ヘッドボックス(1)の前記第2端(1.2)に連結されて継ぎ合わせ構造を形成し、前記電源ケース(3)の前記ヘッドボックス(1)に面する端に連結部(3.1)が設けられ、前記連結部(3.1)は前記ヘッドボックス(1)上の前記取付空洞部(1.4)と挿嵌することを特徴とする、請求項1に記載の電動カーテン用の取付装置。
【請求項3】
前記駆動装置(2)の端部には下方に延びる第1ブラケット(2.1)が設けられ、前記電源ケース(3)上の前記連結部(3.1)から離れた端部に下方に延びる2ブラケット(3.2)が設けられ、前記第1ブラケット(2.1)と前記2ブラケット(3.2)との間に巻取りパイプ(6)が設けられ、前記第1ブラケット(2.1)に駆動輪(7)が設けられ、前記2ブラケット(3.2)に従動輪(8)が設けられ、前記駆動輪(7)、前記従動輪(8)は前記巻取りパイプ(6)の両端に連結され、前記駆動装置(2)は前記駆動輪(7)を伝動することによって前記巻取りパイプ(6)を回転駆動することを特徴とする、請求項2に記載の電動カーテン用の取付装置。
【請求項4】
前記ヘッドボックス(1)の正面には、前記巻取りパイプ(6)を遮るため、下方に延びる遮蔽面(1.5)が設けられ、前記電源ケース(3)の正面に前記巻取りパイプ(6)を遮るため、前記遮蔽面(1.5)と継ぎ合わせる装飾面(3.3)が設けられることを特徴とする、請求項3に記載の電動カーテン用の取付装置。
【請求項5】
前記ヘッドボックス(1)の背面には、両端を貫通するサイドスロット(1.6)が設けられ、前記電源ケース(3)の背面に前記サイドスロット(1.6)に対応する接続溝(3.4)が設けられ、前記接続溝(3.4)は前記電源ケース(3)の長手方向に沿って両端を貫通することを特徴とする、請求項3に記載の電動カーテン用の取付装置。
【請求項6】
前記駆動装置(2)内にモーター(2.2)及び電気制御基板(2.3)が設けられ、前記駆動装置(2)の端部に追加の回路基板(2.4)及び伝動組立体(2.5)が設けられ、前記モーター(2.2)は前記伝動組立体(2.5)を介して前記駆動輪(7)を回転駆動し、前記追加の回路基板(2.4)は前記電気制御基板(2.3)と電気的に接続し、前記電気制御基板(2.3)は前記補助回路基板(5)と電気的に接続し、前記モーター(2.2)は前記電気制御基板(2.3)と電気的に接続することを特徴とする、請求項3に記載の電動カーテン用の取付装置。
【請求項7】
前記電源ポート(5.1)は、前記電源ケース(3)の背面に露出するよう配置され、外部電源への電気的な接続に使用され、前記電源パック(4)は、一次電池パック或いは二次電池パックであり、前記二次電池パックに充電ポート(4.3)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の電動カーテン用の取付装置。
【請求項8】
前記電源ケース(3)内に前記電源パック(4)を水平方向に脱着するための電源室(3.5)及び前記補助回路基板(5)を取り付けるための取付室(3.6)が設けられ、前記電源室(3.5)は前記取付室(3.6)と連通し、前記電源ケース(3)の正面に前記電源室(3.5)を閉じることができるカバー(3.7)が設けられ、前記電源ケース(3)上の前記電源室(3.5)の右側に前記カバー(3.7)を開閉するためのプッシュ式バックル(3.8)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の電動カーテン用の取付装置。
【請求項9】
前記電源室(3.5)の底部には等間隔に配列された複数の補強リブ(3.9a)が突設され、前記電源室(3.5)内の前記取付室(3.6)から離れた側面に少なくとも1つの補強リブ(3.9b)が突設されることを特徴とする、請求項8に記載の電動カーテン用の取付装置。
【請求項10】
前記電源室(3.5)内の前記取付室(3.6)に近い箇所に第1制限部(3.10)が設けられ、前記電源パック(4)に前記第1制限部(3.10)と嵌合する凹溝(4.2)が設けられ、前記カバー(3.7)の内面に第2制限部(3.11)が突設されることを特徴とする、請求項8に記載の電動カーテン用の取付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動カーテンの技術分野に関し、特に、電動カーテン用の取付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動カーテンの動作は、電源と切っても切り離せず、一般的に電動カーテンには有線電力供給及び無線電力供給があり、有線電力供給は電源プラグと電源コンセントの接続方法で電力を供給し、前記構造は取付位置に対する要求がるだけでなく、電線を先行配線する必要があり、取り付けが不便で面倒であり、かつ電源プラグの線が露出されるため見た目が悪く、ほこりが溜まりやすい。無線電力供給は、電池で電力を供給するが、電池をヘッドボックスの内部に取り付けるため、毎回交換するのが面倒で、周囲の付属品を容易に損傷させるため、電動カーテンの電力供給問題を如何にして解決し、体裁がよくて便利であることが現在の解決すべき喫緊の課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記従来技術の現状に着目し、電力供給に便利で、電力供給方式の選択肢がより広い電動カーテン用の取付装置を提供することを、その技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記技術的課題を解決するために採用する技術的手段として、電動カーテン用の取付装置であって、
対向する第1端及び第2端を設けたヘッドボックスと、
ヘッドボックスの第1端に取り付けられた駆動装置と、
電源ケースと着脱可能な電源パックとを備え、前記電源ケースは、ヘッドボックスの第2端に取り付けられ、前記電源パックは電源ケース内に着脱可能に取り付けられ、前記電源ケース内に補助回路基板が取り付けられ、前記補助回路基板に電源ポート及び第1接続ポートが設けられ、前記電源パック上に前記第1接続ポートに差し込まれる第2接続ポートが設けられ、前記駆動装置は電源コードを介して補助回路基板と電気的に接続する電源装置とを備える。
【0005】
さらに、前記ヘッドボックスには、上から下に順に係止溝及び取付空洞部が設けられ、前記係止溝、取付空洞部はヘッドボックスの長手方向に沿って両端まで貫通される。
【0006】
さらに、前記駆動装置は、前記取付空洞部内に差し込まれ、前記駆動装置の端部は取付空洞部の外に露出するよう配置され、ヘッドボックスの第1端の端部を遮る。
【0007】
さらに、前記電源ケースは、ヘッドボックスの第2端に連結されて継ぎ合わせ構造を形成し、前記電源ケースのヘッドボックスに面する端に連結部が設けられ、前記連結部はヘッドボックス上の取付空洞部と挿嵌する。
【0008】
さらに、前記駆動装置の端部には下方に延びる第1ブラケットが設けられ、前記電源ケース上の連結部から離れた端部に下方に延びる第2ブラケットが設けられ、前記第1ブラケットと第2ブラケットとの間に巻取りパイプが設けられ、前記第1ブラケットに駆動輪が設けられ、前記第2ブラケットに従動輪が設けられ、前記駆動輪、従動輪は巻取りパイプの両端に連結され、前記駆動装置は駆動輪を伝動することによって巻取りパイプを回転駆動する。
【0009】
さらに、前記ヘッドボックスの正面には、巻取りパイプを遮るため、下方に延びる遮蔽面が設けられ、前記電源ケースの正面に巻取りパイプを遮るため、前記遮蔽面と継ぎ合わせる装飾面が設けられる。
【0010】
さらに、前記ヘッドボックスの背面には、両端を貫通するサイドスロットが設けられ、前記電源ケースの背面にサイドスロットに対応する接続溝が設けられ、前記接続溝は電源ケースの長手方向に沿って両端を貫通する。
【0011】
さらに、前記駆動装置内にモーター及び電気制御基板が設けられ、前記駆動装置の端部に追加の回路基板及び伝動組立体が設けられ、前記モーターは伝動組立体を介して駆動輪を回転駆動し、前記追加の回路基板は電気制御基板と電気的に接続し、前記電気制御基板は前記補助回路基板と電気的に接続し、前記モーターは電気制御基板と電気的に接続する。
【0012】
さらに、前記電源ポートは、電源ケースの背面に露出するよう配置され、外部電源への電気的な接続に使用される。
【0013】
さらに、前記電源ケース内に電源パックを水平方向に脱着するための電源室及び補助回路基板を取り付けるための取付室が設けられ、前記電源室は取付室と連通し、前記電源ケースの正面に電源室を閉じることができるカバーが設けられ、前記電源ケース上の電源室の右側にカバーを開閉するためのプッシュ式バックルが設けられる。
【0014】
さらに、前記電源室の底部には等間隔に配列された複数の補強リブが突設され、前記電源室内の取付室から離れた側面に少なくとも1つの補強リブが突設される。
【0015】
さらに、前記電源室内の取付室に近い箇所に第1制限部が設けられ、前記電源パックに第1制限部と嵌合する凹溝が設けられ、前記カバーの内面に第2制限部が突設される。
【0016】
さらに、前記電源パックは、一次電池パック或いは二次電池パックであり、前記二次電池パックに充電ポートが設けられる。
【発明の効果】
【0017】
従来技術に比べると、本発明の利点として、本発明は、電源装置、駆動装置をヘッドボックスの両端に分けて設けることにより、電源装置と駆動装置を別々に配置させることができ、電源装置の組み付け、交換に便利であり、電源装置内の電源パックは着脱可能な構造を用い、電源パックの交換にも便利で、且つ周囲の付属品を損傷させることない。なお、電源装置の電源ケースに電源ポートが露出するように設けられ、前記電源ポートは外部電源に電気的に接続されることもでき、電源パックを交換したくない場合、モバイル電源又はソーラーパネル充電器或いは直流電源による直接電力供も選択することができ、電力供給が便利で、電力供給方式の選択もより多様化し、より多くの消費者のニーズを満たす。
【0018】
以下、本発明の実施形態又は従来技術内の技術的手段を明確に説明するため、実施形態又は従来技術の描写に使用する必要がある添付の図面を簡単に説明する。以下に描写する添付の図面は、本発明のいくつかの実施例というのみであり、当業者にとって創造性の活動をしない前提で、それら添付の図面に基づいてその他の実施の図面を得ることができる。
【0019】
本明細書に例示されている構造、比率、サイズ等は、当業者が理解と閲覧できるよう、本明細書に開示されている内容に合わせるためにのみ使用され、本発明の実施可能な条件を限定するものではないため、技術上の実質的意味がない。構造の潤色、比例関係の変更又はサイズ調整は、本発明によって生み出すことができる効果及び達成できる目的に影響を与えない場合において、本発明が開示されている内容は網羅できる範囲内にあるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の概略構成図である。
図2】本発明のカバーを開いた場合の概略構成図である。
図3】本発明の別の角度から見た巻取りパイプを取り外した場合の概略構成図である。
図4】本発明のヘッドボックスの側面図である。
図5】本発明の電源ケースの概略構成図である。
図6】本発明の別の角度から見た電源ケースの概略構成図である。
図7】本発明のまた別の角度から見た電源ケースの概略構成図である。
図8】本発明の電源パックの概略構成図である。
図9】本発明の駆動装置の内部構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、具体的実施形態を参照しつつ本発明をさらに説明する。
【0022】
なお、本発明の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「半径方向」、「円周方向」などが示した方位又は位置関係は、単に本発明を簡単に説明しやすくするためであり、示された装置又は部材が必ず特定の方位を有し、又は特定の方位で構成され操作することと指示又は示唆するものではないので、本発明に対する限定と理解してはいけない。
【0023】
なお、用語「第1」、「第2」は単に目的を描写するのに使われており、比較的な重要性を指示又は示唆する、或いは示された技術的特徴の数をそれとなく明示すると理解してはいけない。そこで、「第1」、「第2」が限定されている特徴は一つ又はもっと多くのこの特徴を含むことを明示又はほのめかすものである。更に、本発明において、特に説明される場合を除く、「複数」とは2つ以上のことを意味し、例えば2つ、3つである。
【0024】
本発明に明記及び指定されていない限り、用語「取り付けられた」、「結合された」、「接合された」、「固定された」等は、広義に解釈すべきであり、例えば、固結であってもよく、取り外し可能な接続又は一体になり、機械的接続であり得、電気的接続であってもよく、直接的接続であり得、中間要素を介して間接的に結合してもよく、2つの要素内部の連通或いは2つの要素の相互作用関係であり得、特に明確な限定がある場合を除く。当業者にとって、具体的状況に応じて本発明における上記用語の具体的意味を理解することができる。
【0025】
本発明に明記及び指定されていない限り、第2の特徴の「上」又は「下」のにあると説明されている第1の特徴は、第1及び第2の特徴と直接接触し得るか、或いは第1及び第2の特徴が中間要素を介して間接的に接触してもよい。かつ、第2の特徴の「真上に」、「上方に」、及び「上に」あると説明されている第1の特徴は、第2特徴の真上又は斜め上にあるか、若しくは単に第1の特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを意味し得る。第2の特徴の「真下に」、「下方に」、及び「下に」あると説明されている第1の特徴は、第2特徴の真下又は斜め下にあるか、若しくは単に第1の特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことを意味し得る。
【0026】
図1図9に示すように、本発明により提供される電動カーテン用の取付装置は、対向する第1端1.1及び第2端1.2を設けたヘッドボックス1と、ヘッドボックス1の第1端1.1に取り付けられ、カーテンを自動開閉させるための電力出力に用いられる駆動装置2と、駆動装置2に電力を供給するために用いられ、電源ケース3と着脱可能な電源パック4とを備え、前記電源ケース3は、ヘッドボックス1の第2端1.2に取り付けられ、前記電源パック4は電源ケース3内に着脱可能に取り付けられ、補助回路基板5が前記電源ケース3内に取り付けられ、前記補助回路基板5に電源ポート5.1及び第1接続ポート5.2が設けられ、前記電源パック4上に前記第1接続ポート5.2に差し込まれる第2接続ポート4.1が設けられ、前記第1接続ポート5.2と第2接続ポート4.1とが差し込んで通電し、前記駆動装置2は電源コードを介して補助回路基板5と電気的に接続し、前記電源ポート5.1は電源ケース3の背面に露出するよう配置され、外部電源への電気的な接続に使用される電源装置とを備える。前記外部電源は、モバイル電源、ソーラーパネル充電器、壁に埋め込まれた直流電源などであり得る。本発明は、電源装置、駆動装置2をヘッドボックス1の両端に分けて設けることにより、電源装置と駆動装置2を別々に配置させることができ、電源装置の組み付け、交換に便利であり、電源装置内の電源パック4は着脱可能な構造を用い、電源パック4の交換にも便利で、且つ周囲の付属品を損傷させることない。なお、電源装置の電源ケース3に電源ポート5.1が露出するように設けられ、前記電源ポート5.1は外部電源に電気的に接続されることもでき、電源パック4を交換したくない場合、モバイル電源又はソーラーパネル充電器或いは直流電源による直接電力供も選択することができ、電力供給が便利で、電力供給方式の選択もより多様化し、普通の一次電池、充電式電池、又は外部電源から電力を供給できるため、より多くの消費者のニーズを満たすことができ、適用性がより広い。
【0027】
図8を参照すると、前記電源パック4は、一次電池パック又は二次電池パックであり、前記一次電池パックは好ましくは乾電池パックで、前記二次電池パックは好ましくはリチウム電池パック或いはその他の充電可能な電池パックであり、前記二次電池パックに充電ポート4.3が設けられ、電池残量を使い切って交換した後、内部のリチウム電池を取り外すことなく直接充電でき、充電及び使用がより便利である。
【0028】
図5図6図7図8を参照すると、前記電源ケース3内に電源パック4を水平方向に脱着するための電源室3.5及び補助回路基板5を取り付けるための取付室3.6が設けられ、前記電源室3.5は取付室3.6と連通し、第1接続ポート5.2と第2接続ポート4.1を差し込んで通電するのに便利であり、前記電源ケース3の正面に電源室3.5を閉じることができるカバー3.7が設けられ、電源パック4を遮ることで、美観的な役割を果たし、電源パック4を落下から保護することもでき、前記電源ケース3上の電源室3.5の右側にカバー3.7を開閉するためのプッシュ式バックル3.8が設けられ、前記カバー3.7には対応してロックキャッチ部材3.12が設けられ、前記ロックキャッチ部材3.12はプッシュ式バックル3.8と協働し、カバー3.7を一度押すと、前記プッシュ式バックル3.8がロックキャッチ部材3.12をロックし、カバー3.7をもう一度押すと、前記プッシュ式バックル3.8がロックキャッチ部材3.12をアンロックし、このように循環し、カバー3.7のロック及びアンロックを実現し、使いやすく、構造も単純で美観を与える。
【0029】
図5図6を参照すると、前記電源室3.5の底部には等間隔に配列された複数の補強リブ3.9aが突設され、前記電源室3.5内の取付室3.6から離れた側面に少なくとも1つの補強リブ3.9aが突設される。前記補強リブ3.9a、3.9bの設置は、一方では構造を強化する役割を果たすが、他方では電源パック4が電源室3.5の底面、側面に完全に接觸しないようにし、一定の隙間を形成させ、放熱の役割を果たすことができる。
【0030】
図5図6を参照すると、前記電源室3.5内の取付室3.6に近い箇所に第1制限部3.10が設けられ、具体的には、前記第1制限部3.10は電源室3.5の背面上の取付室3.6に近い箇所に位置し、前記電源パック4に第1制限部3.10と嵌合する凹溝4.2が設けられ、具体的に前記凹溝4.2は第2接続ポート4.1に近く、前記第1制限部3.10と凹溝4.2との協働により、電源パック4が電源室3.5の長手方向に沿って摺動するのを制限でき、前記カバー3.7の内面に第2制限部前記カバーの内面に第2制限部が突設される。カバー3.7が閉じている場合において、前記第1制限部3.10、第2制限部3.11は斜めに配置され、前記第2制限部3.11が電源パック4の尾部に当たるか、電源パック4の尾部に係合することができることで、電源パック4の摺動を制限し、電源パック4をより安定して固定できるため、構造がより安全になる。
【0031】
図4を参照すると、前記ヘッドボックス1には、上から下に順に係止溝1.3及び取付空洞部1.4が設けられ、前記係止溝1.3、取付空洞部1.4はヘッドボックス1の長手方向に沿って両端まで貫通され、前記係止溝1.3は取付ブラケットを係着するために用いられ、取付ブラケットを介して窓に取り付けられ、前記取付空洞部1.4は実際の組み付けニーズに応じて多種多様な部品を組み立てることができ、異なるタイプのカーテンに適応するために用いられ、前記駆動装置2は、前記取付空洞部1.4内に差し込まれ、前記駆動装置2の端部は取付空洞部1.4の外に露出するよう配置され、ヘッドボックス1の第1端1.1の端部を遮る。前記電源ケース3は、ヘッドボックス1の第2端1.2に連結されて継ぎ合わせ構造を形成し、前記電源ケース3のヘッドボックス1に面する端に連結部3.1が設けられ、前記連結部3.1はヘッドボックス1上の取付空洞部1.4と挿嵌し、組み立てを強化するため、ネジで固定をさらに強化することができる。
【0032】
図3を参照すると、前記駆動装置2の端部には下方に延びる第1ブラケット2.1が設けられ、前記電源ケース3上の連結部3.1から離れた端部に下方に延びる第2ブラケット3.2が設けられ、前記第1ブラケット2.1と第2ブラケット3.2との間に巻取りパイプ6が設けられ、前記第1ブラケット2.1に駆動輪7が設けられ、前記第2ブラケット3.2に従動輪8が設けられ、前記駆動輪7、従動輪8は巻取りパイプ6の両端に連結され、前記駆動装置2は駆動輪7を伝動することによって巻取りパイプ6を回転駆動し、前記巻取りパイプ6は幕体を巻き取るために用いられる。
【0033】
図3を参照すると、前記ヘッドボックス1の正面には、巻取りパイプ6を遮るため、下方に延びる遮蔽面1.5が設けられ、前記電源ケース3の正面に巻取りパイプ6を遮るため、前記遮蔽面1.5と継ぎ合わせる装飾面3.3が設けられ、前記遮蔽面1.5、装飾面3.3はどちらも美観を与える役割を果たすことができる。
【0034】
図3を参照すると、前記ヘッドボックス1の背面には、両端を貫通するサイドスロット1.6が設けられ、前記電源ケース3の背面にサイドスロット1.6に対応する接続溝3.4が設けられ、前記接続溝3.4は電源ケース3の長手方向に沿って両端を貫通する。前記サイドスロット1.6、接続溝3.4の設置は、幕体を係着するために用いられることができ、二重層カーテン、ローマンシェードなどに適し、前記接続溝3.4は電源室3.5と連通するため放熱に便利である。
【0035】
図9を参照すると、前記前記駆動装置2内にモーター2.2及び電気制御基板2.3が設けられ、前記前記駆動装置2の端部に追加の回路基板2.4及び伝動組立体2.5が設けられ、前記モーター2.2は伝動組立体2.5を介して駆動輪7を回転駆動し、前記追加の回路基板2.4は電気制御基板2.3と電気的に接続し、前記電気制御基板2.3は前記補助回路基板と電気的に接続し、前記モーター2.2は電気制御基板2.3と電気的に接続し、前記電気制御基板2.3は、前記補助回路基板5と電気的に接続し、前記モーター2.2は電気制御基板2.3と電気的に接続する。前記電気制御基板2.3は、MCU基板で、モーター2.2の動作を制御でき、前記追加の回路基板2.4はPCB基板であり、前記モーター2.2は市販品であるモータコア及び減速機を備え、前記伝動組立体2.5は動力伝達の役割を果たすことができるギアアセンブリ又はベルトアセンブリであり得る。通常、製品のニーズに応じて前記追加の回路基板2.4に設定キー、スイッチ、表示灯、データインターフェース、アンテナが設けられ、前記駆動装置2の端部に設定キー、スイッチ、表示灯、データインターフェースとそれぞれ対応するウィンドウが設けられ、前記設定キーはペアリング、方向変換、工場出荷時の設定の復元に用いられることができ、前記スイッチは電源の切り替えに用いられ、前記表示灯は動作状態の表示に用いられ、前記データインターフェースは充電又は電源接続或いはデータ通信に用いられ、前記アンテナは信号の受信に用いられ、前記設定キー、スイッチ、表示灯、データインターフェース、アンテナの具体的な位置配置は実際のニーズに応じて設計でき、特に限定さらない。
【0036】
使用時、取付装置を窓上に取り付け、電源装置及び駆動装置2がヘッドボックス1の両端に別々に設けられ、電源パック4を交換する時、駆動装置2を邪魔することがないことで、寿命を延ばし、電源装置の組み付け、交換が大幅に容易になる。電源装置の残量が使い切った場合、乾電池パック或いはリチウム電池パックと交換することを選択でき、カバー3.7を直接開くことで交換することができるため操作が便利で、周囲の付属品を損傷させず、また電源ポート5.1を介してモバイル電源又はソーラーパネル充電器或いは直流電源などの外部電源に電気的に接続して電力を直接供給することもでき、電力供給方式も多様化で、選択肢もより広く、消費者の多様なニーズを満たす。なお、電源装置及び駆動装置2を別々に設けることで、より良好な放熱を実現でき、より安全に使用することができる。モーター2.2、電気制御基板2.3、電源パック4は、使用中にある程度の熱を発生するため、電源パック4をモーター2.2、電気制御基板2.3から分離することで熱源を分散させ、放熱効果もより良くて安全である。
【0037】
本発明の実施形態にかかわる材料、試薬及び試験機器は、特に明記しない限り、均しく電動天幕の分野に適合する市販製品である。
【0038】
最後に特筆すべきことは、上記各実施形態は、あくまでも本発明の技術的手段を明らかにするものであって、本発明はこれら実施形態により何ら限定されるものではない。本発明は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されたが、前述の各実施形態に記載された技術的手段を修正する又はこのうちの一部の技術的特徴を均等物で置き換えることができ、かかる修正又は置換は、対応する技術的手段の本質を本発明の各実施形態の技術的手段の精神及び範囲から逸脱するものではないことは、当業者によって理解されるだろう。
【符号の説明】
【0039】
1 ヘッドボックス
1.1 第1端
1.2 第2端
1.3 係止溝
1.4 取付空洞部
1.5 遮蔽面
1.6 サイドスロット
2 駆動装置
2.1 第1ブラケット
2.2 モーター
2.3 電気制御基板
2.4 追加の回路基板
2.5 伝動組立体
3 電源ケース
3.1 連結部
3.2 第2ブラケット
3.3 装飾面
3.4 接続溝
3.5 電源室
3.6 取付室
3.7 カバー
3.8 プッシュ式バックル
3.9a、3.9b 補強リブ
3.10 第1制限部
3.11 第2制限部
3.12 ロックキャッチ部材
4 電源パック
4.1 第2接続ポート
4.2 凹溝
4.3 充電ポート
5 補助回路基板
5.1 電源ポート
5.2 第1接続ポート
6 巻取りパイプ
7 駆動輪
8 従動輪
【要約】      (修正有)
【課題】電源装置の組み付け、交換が便利で、電源パックの交換も便利な電動カーテン用の取付装置を提供する。
【解決手段】電動カーテン用の取付装置は、対向する第1端1.1及び第2端1.2を設けたヘッドボックス1と、第1端1.1に取り付けられた駆動装置2と、第2端1.2に取り付けられた電源ケース3とを備える。電源パックは電源ケース3内に着脱可能に取り付けられ、電源ケース3内に補助回路基板が取り付けられ、補助回路基板に電源ポート及び第1接続ポートが設けられ、電源パック上に第1接続ポートに差し込まれる第2接続ポートが設けられ、駆動装置2は電源コードを介して補助回路基板と電気的に接続する電源装置を備える。電源装置、駆動装置2はヘッドボックス1の両端に分けて設けられる。電源ケースに電源ポートが露出するように設け、電源ポートは外部電源に電気的に接続させることもでき、電力供給方式の選択もより多様化する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9