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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】流体用X線異物検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 23/18 20180101AFI20240726BHJP
   G01N 23/12 20180101ALI20240726BHJP
   G01N 23/083 20180101ALI20240726BHJP
【FI】
G01N23/18
G01N23/12
G01N23/083
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024010594
(22)【出願日】2024-01-26
【審査請求日】2024-02-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521082008
【氏名又は名称】株式会社日本選別化工
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾野 令奈
【審査官】井上 徹
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-145380(JP,A)
【文献】特開2006-170713(JP,A)
【文献】特開2015-098988(JP,A)
【文献】特開平07-019915(JP,A)
【文献】米国特許第4956525(US,A)
【文献】中国実用新案第210128150(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 23/00-G01N 23/2276
G21F 1/00-G21F 7/06
G01B 15/00-G01B 15/08
A61B 6/00-A61B 6/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体(25)の内部を貫通して外部に突出するパイプ部材(2)と、X線源(10)と、X線ラインセンサ(11)と、を備えるX線装置(4)と、
前記X線ラインセンサ(11)で撮像した画像を解析して前記パイプ部材(2)で搬送される検査流体中の異物を検出する検出部(5)と、
前記X線装置(4)の下流側に配置され、前記検出部(5)の制御により流路の変更が可能な三方バルブ(8)と、を備え、
前記パイプ部材(2)は、前記箱体(25)の内部に設けられてX線が透過する樹脂管(12)と、前記樹脂管(12)の両端に継手によって連結され、前記箱体(25)の対向した側面板(16a、16b)における管出入口(24)を貫通した状態で管出入口(24)の内側に突出して正面視で前記X線源(10)の方向に延びた金属管(13)とからなり、
前記箱体(25)の対向した側面板(16a、16b)にフランジ部分がねじ固定され、前記金属管(13)における管出入口(24)の貫通部分を覆う金属製のフランジブッシュ(14)が管出入口(24)に設けられていることを特徴とする流体用X線検査装置。
【請求項2】
前記樹脂管(12)は、可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の流体用X線検査装置。
【請求項3】
箱体(25)の内部を貫通して外部に突出し、X線が透過可能な樹脂管(12)からなるパイプ部材(2)と、X線源(10)と、X線ラインセンサ(11)と、を備えるX線装置(4)と、
前記X線ラインセンサ(11)で撮像した画像を解析して前記パイプ部材(2)で搬送される検査流体中の異物を検出する検出部(5)と、
前記X線装置(4)の下流側に配置され、前記検出部(5)の制御により流路の変更が可能な三方バルブ(8)と、
前記箱体(25)の対向した側面板(16a、16b)にフランジ部分がねじ固定され、前記樹脂管(12)が貫通した状態で箱体(25)の管出入口(24)の内側と外側に突出し、管出入口(24)の内側に突出した部分が正面視で前記X線源(10)の方向に延びた金属製のフランジブッシュ(14)と、を備えていることを特徴とする流体用X線検査装置。
【請求項4】
前記X線装置(4)の上流側に、流路内の異物を棒磁石に吸引して除去する異物除去器(1)が、さらに備えられることを特徴とする請求項1又はに記載の流体用X線検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイプ内を流れる液体味噌、醤油、ソースなどの流体に混入した異物を検出し、取り除くことができる流体用X線異物検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
引用文献1には、パイプ部材で搬送される液状の被検体にX線を照射し、異物を検出すると、分岐バルブ部で流路を切換えて、不良品貯蔵タンクに排出するX線異物検出装置が開示されている。
【0003】
産業用のX線装置に関して、法令によれば、作業者の被曝量が1300マイクロシーベルト(3カ月)以上であれば、管理区域を設けて有資格者のもとで作業すること規定している。これ以下であれば、管理区域の設定や有資格者は必要ないとされる。そのため、装置表面での漏洩量を1マイクロシーベルト以下とするような目標が設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-10451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、X線装置を収容した箱体からX線の外部への漏洩を防止できる流体用X線異物検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による流体用X線検査装置は、箱体の内部を貫通して外部に突出するパイプ部材と、X線源と、X線ラインセンサと、を備えるX線装置と、前記X線ラインセンサで撮像した画像を解析して前記パイプ部材で搬送される検査流体中の異物を検出する検出部と、前記X線装置の下流側に配置され、前記検出部の制御により流路の変更が可能な三方バルブと、を備え、前記パイプ部材は、X線が透過する樹脂管と、前記樹脂管の両端に継手によって連結され、前記箱体の管出入口の内側と外側に突出する金属管と、からなり、前記管出入口には、さらにX線の漏洩防止手段が設けられていることを特徴とする。
【0007】
前記漏洩防止手段は、前記箱体の外側に取付け、前記金属管と前記箱体との隙間を塞ぐフランジブッシュであることを特徴とする。
【0008】
前記漏洩防止手段は、前記金属管と前記箱体との隙間を塞ぐ溶接部であることを特徴とする。
【0009】
前記樹脂管は、可撓性を有することを特徴とする。
【0010】
本発明による他の流体用X線検査装置は、箱体の内部を貫通して外部に突出するパイプ部材と、X線源と、X線ラインセンサとを備えるX線装置と、前記X線ラインセンサで撮像した画像を解析して前記パイプ部材で搬送される検査流体中の異物を検出する検出部と、前記X線装置の下流側に配置され、前記検出部の制御により流路の変更が可能な三方バルブと、を備え、前記パイプ部材は、X線が透過可能な樹脂管からなり、前記箱体の管出入口の内側と外側に突出し、X線の漏洩が防止可能な長さを備えるフランジブッシュが設けられることを特徴とする。
【0011】
前記X線装置の上流側に、流路内の異物を棒磁石に吸引して除去する異物除去器が、さらに備えられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明による流体用X線検査装置によれば、X線装置の箱体を貫通するパイプ部材が、X線が通過する樹脂管と、樹脂管の両端に継手によって連結され、箱体の管出入口の外側と内側に突出する金属管とで構成されるので、箱体の管出入口から外部に漏洩するX線量を金属管により大幅に減らすことができる。さらに、箱体の管出入口に、X線の漏洩防止手段を設けたので、箱体の側面板と金属管の隙間からもX線が漏れないようにできる。
【0013】
漏洩防止手段として、金属製のフランジブッシュを設け、金属管と箱体との隙間を塞いだので、X線が漏れないようにできる。
【0014】
漏洩防止手段として、金属管と箱体との隙間を溶接によって塞ぐ溶接部を設けたので、X線が外部に漏れないようにできる。
【0015】
樹脂管は、可撓性を有する樹脂管としたので、樹脂管の両端の金属管の位置が多少変化しても、樹脂管を曲げることで継手に取付けることができる。
【0016】
本発明による他の流体用X線検査装置によれば、箱体の内部を貫通して外部に突出する樹脂管のパイプ部材を設け、箱体の管出入口に、X線の漏洩が防止可能な長さ(L)を有するフランジブッシュを設けたので、箱体の側面板と樹脂管の隙間からもX線が漏れないようにできる。樹脂管の長さ方向の外周から外部にX線が漏れないようにできる。箱体の内側にも長さ(L’)を突出させたので、よりX線が漏れないようにできる。パイプ部材が樹脂管のみで構成されるので、継手がないから構成が単純化できる。樹脂管の交換は箱体から引く抜くことで可能である。
【0017】
X線装置の上流側に、流路内の金属異物を棒磁石に吸引して除去する異物除去器を備えたので、X線装置の負荷を減らすことができる。磁性を有するピンなどが異物除去器で回収されるので、X線装置は、ガラス、石、アルミ部材などの検出を効率よくできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による流体用X線検査装置の正面図である。
図2図1の流体用X線検査装置の平面図である。
図3図1の流体用X線検査装置の右側面図である。
図4】三方バルブの具体例、(A)はプランジャー型バルブの例、(B)はボール型バルブの例である。
図5】X線源とX線ラインセンサと樹脂管の配置図である。
図6】樹脂管と金属管をヘルール継手で繋いだ図である。継手例1
図7】ヘルール継手の説明図である。
図8】樹脂管と金属管をネジ継手で繋いだ図である。継手例2
図9】樹脂管と金属管を差込み式継手で繋いだ図である。継手例3
図10】パイプ部材を継手なしの樹脂管で構成した図である。
図11】パイプ部材を継手なしの樹脂管で構成した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明による流体用X線検査装置を詳しく説明する。
【0020】
図1は、本発明による流体用X線検査装置100の正面図である。流体用X線検査装置100は、箱体25の内部を貫通して外部に突出するパイプ部材2と、X線源10(図5参照)と、X線ラインセンサ11(図5参照)と、を備えるX線装置4と、X線ラインセンサ11で撮像した画像を解析してパイプ部材2で搬送される検査流体中の異物を検出する検出部5と、X線装置4の上流側に配置され、流路内の異物を棒磁石に吸引して取り除く異物除去器1と、X線装置4の下流側に配置された三方バルブ8と、で構成される。
【0021】
X線装置4と検出部5は、キャスタ20、20付きのベース7、7の中央に立設された支柱6で支持される。キャスタ20とペアでレベルフット21を設けたので、床にキャスタ20を浮かすようにして装置の設置ができる。検出部5と三方バルブ8とを接続する制御線22は、三方バルブ8を動かすための制御線で、三方バルブ8の排出口をOK品排出口3からNG品排出口9に切り換えることができ、続く指示でOK品排出口3に切り換わる。
【0022】
図2は、図1の流体用X線検査装置100の平面図である。異物除去器1は、蓋を備えた筒状の容器で、検査流体は、一方の入口から入って他方の出口から出る。引き出し円で示すように、容器の内部には、台座に7本の棒磁石を立てた吸引ユニットを置く。これにより流路内の磁性のある異物を棒磁石に吸引して除去することができる。図2では、異物除去器1は、X線装置4の上流側に配置したが、追加で三方バルブ8の下流側に配置してもよい。パイプ部材2は、箱体25を左右方向に貫通し外部に突出する。
【0023】
図3は、図1の流体用X線検査装置100の右側面図である。検出部5は、X線装置4の下方の前方側に配置される。NG品排出口9から排出された異物を含む検査流体は、NG品タンク(図示せず)に集められる。
【0024】
図4は、三方バルブ8の具体例で、(A)はプランジャー型バルブ8aの例、(B)はボール型バルブ8bの例である。ここで、(A)で示すように、プランジャー型バルブ8aが(a)の位置にある場合、検査流体は左側から入って右側に出る。プランジャー型バルブ8aが(b)の位置にある場合、検査流体は左側から入って下側に出る。ボール型バルブ8bが、(a)の位置にある場合、検査流体は左側から入って右側に出る。ボール型バルブ8bが(b)の位置にある場合、検査流体は左側から入って下側に出る。どちらのバルブも使用できる。本実施例では、ボール型バルブ8bを使用した。
【0025】
図5は、X線源10とX線ラインセンサ11とパイプ部材2を構成する樹脂管12(図6参照)の配置図である。X線源10は樹脂管12の前方に配置し、X線ラインセンサ11は樹脂管12の後方に配置した。これに限らず、X線源10を樹脂管12の上方に配置し、X線ラインセンサ11を樹脂管12の下方に配置してもよい。検出部5は、X線ラインセンサ11が樹脂管12を交差するように撮像した1ラインのデータを搬送方向に集めて、一定長の検査流体のデータとする。金属の異物は、厚みがあればX線が透過せず、X線ラインセンサ11での受光量が少ないので、光量の少ない暗い領域となって判定できる。検出部5は異物が検出されると、三方バルブ8に対し、異物が通過する時刻にバルブを切り換えて、NG品排出口9から排出するよう制御線22で指示する。
【0026】
図6は、樹脂管12と金属管13をヘルール継手15で繋いだ図である。図7は、ヘルール継手15の説明図である。図8は、樹脂管12と金属管13をネジ継手17で繋いだ図である。図9は、樹脂管12と金属管13を差込み式継手で繋いだ図である。パイプ部材2は、図6に示すように、樹脂管12と、樹脂管12の両端部に連結される金属管13とを備える。金属管13は、箱体25の管出入口24、24を貫通して箱体25の内側と外側に突出している。図6図8図9参照。樹脂管12と金属管13を継手で繋いでいるので、樹脂管12を着脱可能にできる。また、金属管13は箱体25の金属管13の管出入口24、24から外部に突出するので、X線の漏洩を少なくできる。箱体25の内部の管出入口24、24から継手に至る区間も金属管13なので、X線の漏洩を少なくできる。箱体25の金属管13の管出入口24、24には、X線の漏洩防止手段である金属製のフランジブッシュ14が設けられるので、金属管13と箱体25の側面板16との隙間を塞ぐことで、隙間からのX線の漏洩を少なくできる。フランジブッシュ14は、金属製としたが、鉛ゴム製としてもよい。
【0027】
図6に示すように、パイプ部材2は、箱体25の左側面板16a(16)と右側面板16b(16)を貫通して設けられる。パイプ部材2は、X線が透過する樹脂管12と、箱体25の内側で樹脂管12の両端にヘルール継手15、15によって連結され、箱体25の外側に突出する金属管13、13とで構成した。箱体25の内部の側面板16a、16bから継手15、15に至る区間も金属管13とした。箱体25の金属管13の管出入口24、24には、金属製のフランジブッシュ14を設けた。なお、本実施例では、金属管13はX線を通さないステンレスのSUS316を使用した。
【0028】
図7に示すように、ヘルール継手15は、左右の継手台座に環状の溝がある、環状のガスケット15bが押し込まれて、クランプバンド15aで外周を締め付けて連結する。
【0029】
図8に示すように、パイプ部材2は、箱体25の左側面板16a(16)と右側面板16b(16)を貫通して設けられる。パイプ部材2は、X線が透過する樹脂管12と、箱体25の内側で樹脂管12の両端にネジ継手17、17によって連結され、箱体25の外側に突出する金属管13、13とで構成した。箱体25の金属管13の管出入口24、24に、金属製のフランジブッシュ14、14を設けた。
【0030】
図9に示すように、パイプ部材2は、箱体25の左側面板16a(16)と右側面板16b(16)を貫通して設けられる。パイプ部材2は、X線が透過する樹脂管12と、箱体25の内側で樹脂管12の両端に差込み式継手19、19によって連結され、箱体25の外側に突出する金属管13、13とで構成した。箱体25の金属管13の管出入口24、24には、金属管13、13と側面板16a、16bを接合する溶接部18を設けた。これによっても金属製のフランジブッシュ14、14と同様に隙間からのX線の漏洩を少なくできる。樹脂管12は、可撓性の樹脂管を使用できる。差込み式継手19、19の間隔が多少短くなっても、樹脂管12を曲げて装着できる。
【0031】
図10は、パイプ部材2を継手なしの樹脂管12で構成した図である。パイプ部材2は、継手なしの樹脂管12のみで構成される。X線の漏洩を防止するため、箱体25の樹脂管12の管出入口24、24の外側に長さ(L)で突出するX線の漏洩が防止可能な金属製のフランジブッシュ14を設けた。図10に示すように、フランジブッシュ14は、箱体25の内側にも長さ(L’)が突出して、X線の漏洩防止を行なう。フランジブッシュ14は金属製とした。
【0032】
図11は、図10同様にパイプ部材2を継手なしの樹脂管12で構成した図である。図10との違いは、外側の長さ(L)と内側の長さ(L’)を十分に長くしたである。また、フランジブッシュ14は、X線の遮断が可能な鉛ゴム製とした。これに限らず、X線の遮断が可能なタングステン又はバリウムを含んだゴム製としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、パイプ内を流れる液体に混入した異物を検出し取り除くことができる流体用X線異物検出装置に好適である。食品関係に限らず、医薬品や染料の液体にも適用できる。
【符号の説明】
【0034】
1 異物除去器
2 パイプ部材
3 OK品排出口
4 X線装置
5 検出部
6 支柱
7 ベース
8 三方バルブ
8a プランジャー型バルブ
8b ボール型バルブ
9 NG品排出口
10 X線源
11 X線ラインセンサ
12 樹脂管
13 金属管
14 フランジブッシュ(漏洩防止手段)
15 ヘルール継手
15a クランプバンド
15b ガスケット
16 側面板
16a 左側面板
16b 右側面板
17 ネジ継手
18 溶接部
19 差込み式継手
19a オーリング
20 キャスタ
21 レベルフット
22 制御線
23 棒磁石
24 管出入口
24a 入口
24b 出口
25 箱体
26 供給口
100 X線異物検出装置
【要約】
【課題】X線装置の箱体から外部に漏洩するX線を低減できる流体用X線異物検出装置を提供する。
【解決手段】箱体の内部を貫通して外部に突出するパイプ部材と、X線源と、X線ラインセンサと、を備えるX線装置と、X線ラインセンサで撮像した画像を解析して前記パイプ部材で搬送される検査流体中の異物を検出する検出部と、X線装置の下流側に配置され、検出部の制御により流路の変更が可能な三方バルブと、を備え、パイプ部材は、X線が透過する樹脂管と、樹脂管の両端に継手によって連結され、箱体の管出入口の内側と外側に突出する金属管と、からなり、管出入口には、さらにX線の漏洩防止手段が設けられている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11