(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】ファイル
(51)【国際特許分類】
B42F 7/14 20060101AFI20240726BHJP
B42F 7/00 20060101ALI20240726BHJP
B42F 7/06 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
B42F7/14 E
B42F7/00 E
B42F7/06
(21)【出願番号】P 2019204403
(22)【出願日】2019-11-12
【審査請求日】2022-09-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [公開の事実1] ▲1▼ 公開日:2019年1月15日(火)~2019年10月30日(水) ▲2▼ 内容: 東京都中小企業 事業化チャレンジ道場関係者と、加工会社(株式会社モリシタ)との打ち合わせ ▲3▼ 開催場所: 東京都中小公社城南支社会議室、ぴかりラボスペース内、レンタル会議室内、加工会社商談スペース内 ▲4▼ 公開者:ぴかりラボ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [公開の事実2] ▲5▼ 公開日:2019年10月8日(火) ▲6▼ 公開目的:中小企業による国内最大級のトレードショー産業交流展2019の出展企業合同打ち合わせ ▲7▼ 開催場所: 東京都中小公社城南支社会議室 ▲8▼ 公開者:ぴかりラボ ▲9▼ 出品内容:サンプルの発表、商品概要のプレゼン発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [公開の事実3] ▲10▼ 展示日:2019年11月13日(水)~15日(金) ▲11▼ 展示会名: 中小企業による国内最大級のトレードショー産業交流展2019 ▲12▼ 開催場所:ビックサイト青海展示ホール ▲13▼ 公開者:ぴかりラボ(東京都中小公社総合ブース内) ▲14▼ 出品内容:サンプルの展示、商品概要のチラシの配布、商品化概要の看板
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [公開の事実4] ▲1▼ ウェブサイトの公開日:2019年11月13日(水)以降 ▲2▼ ウェブサイトのアドレス:https://www.facebook.com/dojyo00challenge/ ▲3▼ 公開者:東京都中小企業 事業化チャレンジ道場 ▲4▼ 公開された発明の内容:中小企業による国内最大級のトレードショー産業交流展2019の展示の様子
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [公開の事実5] ▲1▼ ウェブサイトの公開日:2019年11月13日(水)以降 ▲2▼ ウェブサイトのアドレス:https://www.facebook.com/pikarilab/ ▲3▼ 公開者:ぴかりラボ ▲4▼ 公開された発明の内容:中小企業による国内最大級のトレードショー産業交流展2019の展示の様子
(73)【特許権者】
【識別番号】723008703
【氏名又は名称】渋谷 育路
(72)【発明者】
【氏名】澁谷育路
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-137027(JP,A)
【文献】特開昭55-154199(JP,A)
【文献】特開2011-098452(JP,A)
【文献】特開2018-103390(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0113206(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 1/00-23/00
A61J 1/00-19/06
B65D 85/57
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
土台と収納部を備えてあり、前記土台は立てた状態になっており、
前記土台は板状の形状で上部に壁掛け孔を設け、前記収納部は複数の仕切りとAポケットを備えて、前記Aポケットの下部は前記土台の下部に固着されており、
前記Aポケットと異素材のCポケットとを備えて、Cポケットは袋状の形状で、前記収納部と前記土台を包み込むように構成してあり、
前記Cポケットの正面側の上部の生地の左右両端に余白部分として、前記土台の背面に設置される前記Cポケットの裏側へ折り返し可能な折り返し部分を設け、
前記折り返し部分に第1の取り付け孔を設け、
前記Cポケットの背面側左右両端に第2の取り付け孔を設け、
前記土台の左右両端に固定孔を設け、
前記第1の取り付け孔、前記第2の取り付け孔、前記固定孔の3点を合わせて留め具で固定する、
ことを特徴としたファイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、壁面に取り付けるファイルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来品であるファイルは、以下の通りである。特許文献1に示される先行技術は、左右に小型の掛け孔と背面にマグネット板を固着して取り付けられる壁掛け式収納箱である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示される先行技術であるファイルは、箱型の為、設置スペースの確保が必要になる欠点がある。本発明の目的は、冷蔵庫のドア全面などの強磁性体や壁面に立てた状態で取り付けることが可能で、取り付けた状態では壁面からの出っ張りが少ないコンパクトな形状のファイルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記の目的を達成するために土台と収納部を備えてあり、土台は立てた状態になっており、前記土台は板状の形状で上部に穴を設け、前記収納部は複数の仕切りとAポケットを備えて、前記Aポケットには左右両端、もしくは片方の左右の端にマチを設けて、前記Aポケットは前記土台の下部と両端が固着されていることを特徴とするファイルである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、冷蔵庫のドア全面などの強磁性体や壁面に立てた状態で取り付けることが可能で、取り付けた状態では壁面からの出っ張りが少ないコンパクトである利点を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】実施形態2において、仕切りに段を設けた場合の正面説明図
【
図6】実施形態2において、仕切りに段を設けた場合の断面説明図
【
図7】実施形態2において、仕切りに段を設けた場合の立体説明図(Aポケットを省略)
【
図8】実施形態2において、仕切りに段を設けた場合の位置説明図(Aポケットを省略)
【
図9】実施形態3おいて、Bポケットを取り付けた場合の正面説明図
【
図10】実施形態4おいて、Bポケットを取り付けた場合の正面図
【
図11】実施形態5おいて、Cポケットを取り付けた場合の正面説明図
【
図12】実施形態5おいて、Cポケットを取り付けた場合の背面説明図
【
図13】実施形態5おいて、Cポケットを取り付けた場合の断面説明図
【
図14】実施形態5のCポケット単体の正面・背面説明図
【
図16】実施形態5のCポケット単体の折り返し部分を設けた状態での説明図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態1を
図1~
図4に基づいて説明をする。
【0009】
本発明は、土台(1)と収納部を備えてあり、土台(1)は立てた状態になっており、土台(1)は板状の形状で上部に壁掛け孔(3)を設け、収納部(2)は複数の仕切り(4)とAポケット(5)とを備えて、Aポケット(5)の下部は土台(1)の下部に固着され、Aポケット(5)の左右両端と土台(1)の左右両端が固着されていることを特徴とするファイルである。
【0010】
本発明は、冷蔵庫などの強磁庫のドア全面などの強磁性体や壁面等に設置したフックに、引っ掛けて使用するコンパクトな形状のファイルである。ファイルは立てた状態で設置されているとする。収納部(2)のAポケット(5)の下部と左右両端は土台(1)の正面に固着され、ポケットの形状を構成して、ポケット内部に収まるように、複数の仕切り(4)を備えてある。
【0011】
本発明は、壁面に設置したフックに取り付けることによりファイルの存在が目立ち、収納した書類等を探すことなく、すぐに確認することができ、書類の紛失・確認漏れを防止し、コンパクトな形状で、書類等を管理・整理しやすくなる利点を持つファイルである。
【0012】
土台(1)は、板状の構造で形状は限定せず、上部にフックに取り付けるための壁掛け孔(3)を設ける。
土台(1)の素材は、PP素材から構成される場合、仕切り(4)を固着しやすい素材はPP素材である。その他、土台(1)の素材として、心材を覆った塩ビシート、厚紙、プラスティック成型等を用いる。
【0013】
壁掛け孔(3)は、土台(1)を貫通した形状で、上部中央一か所、もしくは、上部左右両端2か所に設ける。壁掛け孔(3)は、冷蔵庫などの強磁庫のドア全面などの強磁性体や壁面等に設置したフックに引っ掛けるために設けた孔であり、フックを通すことが可能な形状であるので、円形に限定せず、T字型、楕円など、特定の形状でなくても良い。孔の形状が円形の場合、ハトメ、成型パーツ等を付けることにより強度を増すことができる。壁掛け孔(3)に、糸や紐を通して壁に引っ掛けることや、直接、穴にフックを通すことができる。
【0014】
複数の仕切り(4)は、形状が同じ、もしくは、類にした形状にカットして構成される。複数の仕切り(4)は、シートを複数枚の仕切り(4)になるように折り曲げた形状から構成される場合もある。Aポケット(5)内に配置される複数の仕切り(4)は、下部が土台(1)に固着されていても、格納された状態でも良い。固着とは、接着剤、超音波圧着、熱圧着、超音波加工、縫製等による圧着のことを示す。
【0015】
Aポケット(5)は、土台(1)よりも横幅が長い形状で構成されるか、マチを設けた形状で構成される。マチは、Aポケット(5)の左右両端、もしくは、左右の片方に設置される。土台(1)よりもAポケット(5)の横幅が長い形状とは、Aポケット(5)を土台(1)の背面に固着するための折り返しの幅が長めに設けた形状である。
【0016】
Aポケット(5)は、複数枚の仕切り(4)から構成される仕切り(4)を覆うように、土台(1)の正面に設置され、Aポケット(5)の下部の辺と、両端を固着させて、上部は書類等を差し込むことが可能な形状である。土台(1)への固着部分は、土台(1)の正面、もしくは、余白を設けて土台(1)の背面に圧着する。Aポケット(5)の素材は、PP、塩ビ、紙素材で構成される。
【0017】
以下、本発明の実施形態2を
図5~
図8に基づいて説明をする。
【0018】
実施形態2は、複数の仕切り(4)の高さがそれぞれ同一であり、一番手前の仕切りA(6)は一番下側、一番奥側の仕切りX(7)は一番上側に配置され、仕切りA(6)と仕切りX(7)との間に、1又は複数の仕切り(4)を設けて段違いに配置され、各仕切り(4)が土台(1)に固着される箇所は、少なくとも下部の一辺であることを特徴とする実施形態1のファイルである。
【0019】
収納部(2)の仕切り(4)を段違いにして、分類して収納された書類の上部分が見えることにより、収納された書類を確認しやすい形状のファイルである。
【0020】
Aポケット(5)に内に設置される各々の仕切り(4)は、上部の左右両端、もしくは、左右の一辺は、土台(1)に固着されていないため、書類を取り出すのが容易な形状である。仕切り(4)が土台(1)に接着される箇所は、少なくとも下部の一辺が固着されているとし、下部の一辺の固着以外に、両端の下側、左右一端の一部分、左右一端の全辺部分のいずれかが固着されていても良い。
【0021】
段違いに配置されとは、高さがそれぞれ同一で類似した形状の仕切り(4)を、収納する位置の高さが変わるように段を設けてある。一番手前の仕切りA(6)は一番下側、二番目に手前の仕切り(4)は二番目の仕切り(4)の上部分が見えるように仕切りA(6)より高い位置に配置され、奥側に配置される仕切り(4)の上部分が見えるように手前の仕切り(4)より高い位置なるように規則性をもって配置される。一番手前下側に配置される仕切りA(6)と、一番奥側上側に配置される仕切りX(7)の間に、一枚、または、複数枚の仕切り(4)が規則性をもって配置されることにより、段を構成する。各々の仕切り(4)が配置される段の差は、各仕切り(4)に収納された書類の上部分が見えるように配置され、1.0~4cm程度の間隔が理想とする。
【0022】
以下、本発明の実施形態3を
図9、実施形態4を
図10に基づいて説明をする。
【0023】
実施形態3は、Aポケット(5)の手前にB(8)ポケットを備え、Aポケット(5)とBポケット(8)は、同一の素材であることを特徴し、実施形態1の記載のファイルである。
【0024】
実施形態4は、Aポケット(5)の手前にBポケット(8)を備え、前記Aポケット(5)とBポケット(8)は、同一の素材であることを特徴とし、実施形態2の記載のファイルである。
【0025】
Bポケット(6)は、収納部(2)のAポケット(5)に手前に設置される。Bポケット(6)は、収納部(2)のAポケット(5)、または、土台(1)と、同様の素材で構成される。
【0026】
Bポケット(8)は、Aポケット(5)、または、土台(1)に固着されて構成される場合と、Aポケット(5)、または、土台(1)に延設されて構成される。
【0027】
Bポケット(8)の正面に、付箋やメモ帳、ペンなどの小物などを収納できる袋状の部分を設けてもよい。また、Bポケット(8)の左右両端、または、左右一端にマチを設けてもよい。
【0028】
以下、本発明の実施形態5を
図11~16に基づいて説明をする。
【0029】
実施形態5は、Aポケット(5)と異素材のCポケット(9)を備えて、Cポケット(9)は袋状の形状で、収納部(2)と土台(1)を包み込むように構成してあり、Cポケット(9)の背面側左右両端に取り付け孔(11)を設け、土台(1)の左右両端に固定孔(10)を設け、固定孔(10)と取り付け孔(11)を留め具(12)で固定することを特徴とする実施形態1、または、実施形態2に記載のファイルである。
【0030】
Cポケットは、Aポケット(5)と土台(1)が異素材で構成される場合は、Aポケット(5)や土台(1)に熱圧着や超音波加工をして固定することができない。Aポケット(5)の手前にCポケット(9)を配置して、Cポケット(9)を土台(1)に留め具で下部と両端を固定すると、複数の箇所を留め具(12)で固定する必要性がある。しかし、Cポケット(9)を袋状の形状にして、収納部(2)と土台(1)を包み込むように構成すれば、土台(1)の背面側に位置するCポケットの両端の2か所を固定することができる。
【0031】
正面側のCポケットは取り出しやすい収納スペースになり、背面側のCポケットも収納スペースとして活用できる。Cポケットは、Aポケット(5)や土台(1)と異素材で構成することにより、Bポケットの素材は、柔らかい素材にすることにより、より出し入れが容易で安全性が高く、収納しやすい利点がある。
【0032】
固定とは、接着、圧着、熱圧着、ビス、カシメ等で取り付けるとする。
【0033】
袋状のポケットCの正面側の上部の生地に余白部分作り、土台(1)の背面に設置されるCポケットの裏側へ折り返し部分(13)を折り返して、折り返し部分(13)に取り付け孔(11)を設け、土台(1)の固定孔(10)、Cポケット(9)の土台(1)より背面側に設けた取り付け孔(11)、折り返し部分(13)に設けた取り付け孔(11)の3点を合わせるように留め具(12)で固定すると、土台(1)で固定するCポケット(9)の部分は2重になり、よりしっかり土台(1)に固定することが可能である。
【0034】
Cポケット(9)の正面に、付箋やメモ帳、ペンなどの小物などを収納できる袋状の部分を設けてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1土台
2収納部
3壁掛け孔
4仕切り
5Aポケット
6仕切りA
7仕切りX
8Bポケット
9Cポケット
10固定孔
11取り付け孔
12留め具
13折り返し部分