(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】エクササイズマシンのコントロール
(51)【国際特許分類】
A63B 24/00 20060101AFI20240726BHJP
A63B 22/02 20060101ALI20240726BHJP
A63B 22/06 20060101ALI20240726BHJP
A63B 23/04 20060101ALI20240726BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
A63B24/00
A63B22/02
A63B22/06 M
A63B23/04 N
A63B69/00 A
(21)【出願番号】P 2021533174
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(86)【国際出願番号】 US2019065882
(87)【国際公開番号】W WO2020123756
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2022-12-06
(32)【優先日】2018-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518239488
【氏名又は名称】ペロトン インタラクティブ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】弁理士法人大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エヴァンチャ、ベティナ
(72)【発明者】
【氏名】イントナート、ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ウィルハイト、アシュリー
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジュヨン
【審査官】野田 洋平
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0056132(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0011907(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0038781(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0189439(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0036593(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0062904(US,A1)
【文献】特表2016-510234(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0219059(US,A1)
【文献】米国特許第06902513(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0238817(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0182845(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0238819(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0308389(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0178337(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0237911(US,A1)
【文献】特開2018-175670(JP,A)
【文献】特開2012-050584(JP,A)
【文献】特開2004-331004(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0126248(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0126249(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0140903(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 24/00
A63B 22/00-22/20
A63B 69/00
A63B 71/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エクササイズマシンに関連するプロセッサが、エクササイズクラスを含む電子コンテンツを、ネットワークを介して受信するステップと、
前記プロセッサが、前記エクササイズマシンを使用して前記エクササイズクラスに参加しているユーザに関連するユーザデータを受信するステップと、
前記プロセッサが、前記ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザによって操作可能となるように前記エクササイズマシンのディスプレイに提示される、前記ユーザに固有の実行可能なコントロールを生成するステップと、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールをビデオファイルに埋め込むステップと、
前記ユーザが前記エクササイズクラスに参加している間に、前記ディスプレイを介して、前記ビデオファイルに埋め込まれた前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを提供するステップであって、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、前記ユーザが前記エクササイズクラスに参加している間に前記エクササイズマシンのパラメータを変更するように前記ユーザによって操作可能である、該ステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記エクササイズマシンは、第1のトレッドミルを備え、
前記エクササイズクラスは、インストラクタによって、前記第1のトレッドミルとは異なる第2のトレッドミル上でその少なくとも一部が実施されるランニングクラスを含み、
前記ユーザデータは、前記第1のトレッドミルのデッキに関連するベルト速度と、前記デッキの傾斜とのうちの少なくとも一方を含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記エクササイズクラスは、複数のエクササイズクラスのうちの第1のエクササイズクラスを含み、
前記ユーザデータは、第1のユーザデータを含み、
当該方法は、
前記プロセッサが、前記複数のエクササイズクラスのうちの前記第1のエクササイズクラスとは異なる第2のエクササイズクラスに参加している前記ユーザに関連する第2のユーザデータを受信するステップと、
前記第1のユーザデータと前記第2のユーザデータとの組み合わせが、予め定められたユーザデータの最小量を含むか否かを判定するステップと、
前記第1のユーザデータと前記第2のユーザデータとの組み合わせが、予め定められたユーザデータの最小量を含むと判定された場合には、その判定に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザに固有の実行可能なコントロールを生成するステップと、
をさらに含む、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記第1のエクササイズクラスは、前記第1のエクササイズクラスの実施の総継続時間である第1の継続時間を有し、
当該方法は、
前記第1のユーザデータが前記第1の継続時間内の第1の時間長さに相当するか否かを判定するステップと、
前記第2のユーザデータが、前記第1の時間長さ以上である第2の時間長さに相当するか否かを判定するステップと、
前記第1の時間長さが、予め定められた時間長さの閾値を超えるか否かを判定するステップと、
前記第1の時間長さが、予め定められた時間長さの閾値を超えると判定された場合には、その判定に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを生成するステップと、
をさらに含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、前記エクササイズマシンの前記パラメータに対応する第1の設定値を有する前記ユーザに固有の第1の実行可能なコントロールを含み、
当該方法は、
前記ユーザが前記エクササイズクラスに参加している間に、前記エクササイズマシンの前記ディスプレイを介して前記ユーザに固有の第2の実行可能なコントロールを提供するステップであって、前記ユーザに固有の前記第2の実行可能なコントロールは、前記エクササイズクラスの実施中に前記エクササイズクラスの前記パラメータを変更するように前記ユーザによって操作可能であり、かつ、前記パラメータに対応する第2の設定値を有する、該ステップと、
前記第1の設定値と前記第2の設定値との差分が予め定められた閾値を超えるか否かを判定し、前記第1の設定値と前記第2の設定値との前記差分が前記予め定められた閾値を超えると判定された場合には、前記差分に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザに固有の前記第1の実行可能なコントロールを提供するステップと、
をさらに含む、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記エクササイズクラスは、難易度の要件によって特徴付けられ、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、前記パラメータに対応する予め定められた設定を含み、
当該方法は、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールの前記設定が前記難易度の要件を満たすか否かを判定し、前記設定が前記難易度の要件を満たすと判定された場合には、その判定に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを提供するステップをさらに含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記エクササイズクラスは、特定の種類のアクティビティに関連付けられていることを表す特定種類アクティビティの要件を有する、少なくとも1つのエクササイズセグメントを含み、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、前記パラメータに対応する予め定められた設定を含み、
当該方法は、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールの前記設定が前記少なくとも1つのエクササイズセグメントの前記特定種類アクティビティの要件を満たすか否か判定し、前記設定が前記少なくとも1つのエクササイズセグメントの前記特定種類アクティビティの要件を満たすと判定された場合には、その判定に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザが前記少なくとも1つのエクササイズセグメントに参加している間に前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを提供するステップをさらに含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、
前記ディスプレイを介して前記ユーザからタッチ入力を受け取り、
前記ユーザが前記エクササイズクラスに参加している間に、前記タッチ入力に少なくとも部分的に基づいて、前記エクササイズマシンの前記パラメータを変更するように構成され、
前記エクササイズマシンの前記パラメータは、前記エクササイズマシンのデッキに関連するベルト速度と、前記デッキの傾斜とのうちの少なくとも一方を含む、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、前記パラメータに対応する予め定められた設定を含み、
当該方法は、
前記ディスプレイを介して、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールの前記設定の変更の要求を示すタッチ入力を受け取るステップと、
前記タッチ入力に少なくとも部分的に基づいて、前記エクササイズクラスの実施中に、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールの前記設定を変更するステップと、
をさらに含む、方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、
前記プロセッサに関連するメモリ内で、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを、前記ユーザに固有のユーザプロファイルに関連付けるステップをさらに含み、
前記ユーザプロファイルは、該ユーザプロファイルが別のエクササイズマシン上でアクセスされると、前記ユーザが別のエクササイズクラスに参加しているときに、前記別のエクササイズマシンの前記ディスプレイを介して前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールが提供されるように構成されている、方法。
【請求項11】
エクササイズマシンであって、
ネットワークに動作可能に接続されたプロセッサと、
前記プロセッサに動作可能に接続され、前記プロセッサが前記ネットワークを介して受信した、エクササイズクラスを含む電子コンテンツを表示するように構成されたディスプレイと、
当該エクササイズマシンを支持する支持面に対する傾斜を変更可能に構成されたデッキと、
前記デッキの周りを回転可能なベルトと、
前記プロセッサに動作可能に接続され、前記ベルトを駆動するように構成された第1のモータと、
前記プロセッサに動作可能に接続され、前記支持面に対する前記デッキの傾斜を変更するように構成された第2のモータと、を備え、
前記プロセッサは、
前記エクササイズクラスを含む前記電子コンテンツを、前記ディスプレイに表示し、
当該エクササイズマシンを使用して前記エクササイズクラスに参加しているユーザに関連するユーザデータを受信し、
前記ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、当該エクササイズマシンのパラメータを変更するために前記ユーザによって操作可能となるように前記エクササイズマシンの前記ディスプレイに提示される、前記ユーザに固有の実行可能なコントロールを生成し、
前記ディスプレイに前記電子コンテンツを表示させるとともに、前記ディスプレイを介して前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを提供するように構成され、
当該エクササイズクラスは、難易度の要件によって特徴付けられ、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、前記パラメータに対応する予め定められた設定を含み、
前記プロセッサは、
前記実行可能なコントロールの前記設定が前記難易度の要件を満たす否かを判定し、
前記設定が前記難易度の要件を満たさないと判定された場合には、その判定に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールの設定を変更する、
ようにさらに構成されている、エクササイズマシン。
【請求項12】
請求項11に記載のエクササイズマシンであって、
前記プロセッサは、
インストラクタによって、トレッドミル上でその少なくとも一部が実施されるランニングクラスを含むエクササイズクラスの選択を示す入力を、前記ディスプレイを介して受け取り、
前記入力に少なくとも部分的に基づいて、前記ネットワークを介して別のプロセッサに、前記エクササイズクラスの要請を含むリクエストを提供する、
ようにさらに構成されている、エクササイズマシン。
【請求項13】
請求項11に記載のエクササイズマシンであって、
センサをさらに備え、
前記センサは、前記ベルトの速度及び前記支持面に対する前記デッキの傾斜のうちの少なくとも一方を検出するように構成されており、
前記ユーザデータは、前記ベルトの速度と、前記デッキの傾斜とのうちの少なくとも一方を含む、エクササイズマシン。
【請求項14】
請求項11に記載のエクササイズマシンであって、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、前記パラメータに対応する第1の設定値を有する前記ユーザに固有の第1の実行可能なコントロールを含み、
前記プロセッサは、
前記ユーザが前記エクササイズクラスに参加している間に、前記ディスプレイを介して、前記エクササイズクラスの実施中に前記エクササイズクラスの前記パラメータを変更するように前記ユーザによって操作可能であり、かつ、前記パラメータに対応する第2の設定値を有する前記ユーザに固有の第2の実行可能なコントロールを提供し、
前記第1の設定値と前記第2の設定値との差分が予め定められた閾値未満であるか否かを判定し、
前記差分に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザに固有の前記第1の実行可能なコントロールの前記第1の設定値を変更する、
ようにさらに構成されている、エクササイズマシン。
【請求項15】
請求項11に記載のエクササイズマシンであって、
前記エクササイズクラスは、複数のエクササイズクラスのうちの第1のエクササイズクラスを含み、
前記ユーザデータは、第1のユーザデータを含み、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールは、前記パラメータに対応する予め定められた設定を含み、
前記プロセッサは、
前記エクササイズマシンを使用して前記複数のエクササイズクラスのうちの前記第1のエクササイズクラスとは異なる第2のエクササイズクラスに参加している前記ユーザに関連する第2のユーザデータを受信し、
前記第1のユーザデータ及び前記第2のユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを生成し、
前記プロセッサに関連するメモリ内で、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを、前記ユーザに固有のユーザプロファイルに関連付ける、
ようにさらに構成されている、エクササイズマシン。
【請求項16】
インストラクタによって実施されるエクササイズクラスに対応するオーディオコンテンツ及びビデオコンテンツをキャプチャするステップであって、前記エクササイズクラスは、その少なくとも一部が第1のエクササイズマシンで実施される、該ステップと、
前記オーディオコンテンツ及び前記ビデオコンテンツを含むビデオファイルを作成するステップと、
前記オーディオコンテンツに含まれるインストラクタの言葉による指示を識別するステッ
プと、
前記第1のエクササイズマシンとは異なる第2のエクササイズマシンを用いて前記エクササイズクラスに参加しているユーザに関連するユーザデータ
及び前記インストラクタの言葉による指示に少なくとも部分的に基づいて、
前記ユーザに固有の実行可能なコントロールを生成するステップであって、前記ユーザに固有の実行可能なコントロールは、前記エクササイズクラスに
参加している前記ユーザによって操作可能となるように前記
第2のエクササイズマシンのディスプレイに提示され
、前記インストラクタの言葉による指示に対応する前
記第2のエクササイズマシンのパラメータを変更するよう
に操作可能である、該ステップと、
前記第2のエクササイズマシンのプロセッサが、前記第2のエクササイズマシンのディスプレイに前記ビデオファイルの少なくとも一部を再生させたときに、前記ディスプレイに前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールが表示されるように、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを前記ビデオファイルに関連付けるステップと、
前記実行可能なコントロールを、前記ビデオファイルとともに、ネットワークを介して、前記第2のエクササイズマシンの前記プロセッサに提供するステップと、
を含む方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
前記言葉による指示に関連するタイムスタンプを識別するステップをさらに含み、
前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを前記ビデオファイルに関連付ける前記ステップは、前記ユーザに固有の前記実行可能なコントロールを、前記ビデオファイルにおける前記タイムスタンプに対応する部分にリンクさせるステップを含む、方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法であって、
自然言語処理によって前記言葉による指示を識別するステップと、
前記第2のエクササイズマシンの前記プロセッサとは別の追加のプロセッサを使用するステップとをさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本出願は、一般に、運動器具及びそれに関連する方法の分野に関する。特に、本出願は、エクササイズマシンに関連する実行可能なコントロール及び制御方法に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
この国際出願は、米国仮出願第62/380、412号(2016年8月27日出願)の非仮出願である、米国出願第15/686、875号(2017年8月25日出願)の一部継続出願である、米国出願第15/863、057号(2018年1月5日出願)の一部継続出願である、米国出願第16/217、548号(2018年12月12日出願)に基づく優先権を主張するものである(上記各出願の内容の全体は、参照により本明細書中に援用される)。
【背景技術】
【0003】
運動は日常生活においてますます重要な要素となってきており、ほとんどの運動療法は一般に、エリプティカルマシン、サイクリングマシン、ローイングマシン、トレッドミルなどのエクササイズマシンの使用を含む。このようなエクササイズマシンは一般に、ジムまたは他の運動施設で使用するために設計されている。また、このようなエクササイズマシンは、ユーザが、このマシンを使用して、様々なエクササイズクラス、トレーニングプログラム、または他のアクティビティに参加することができるように構成されている。具体的には、このようなエクササイズマシンは一般に、その使用中に該マシンの様々なパラメータをユーザが調節することを可能にする1以上のボタン、スイッチ、ノブ、レバー、または他の機構を備えている。例えば、トレッドミルは、ユーザがトレッドミル上でウォーキング、ジョギング、スプリント、または他の様々なアクティビティを行うときに、トレッドミルのデッキの傾斜を増減させたり、トレッドミルのベルトの速度を増減させたり、トレッドミルの他のパラメータを変更したりするための1以上の制御器を備えている。同様に、サイクリングマシンは、その使用中に自転車のフライホイールのブレーキ抵抗を増減させたり、自転車のペダル速度またはケイデンスを増減させたり、サイクリングマシンの他のパラメータを変更したりするための1以上の制御器を備えている。
【0004】
このような制御器は、トレッドミル、サイクリングマシン、エリプティカルマシン、及び他の既知のエクササイズマシンでは一般的であるが、このような制御器は、場合によっては、使用するのが困難な場合がある。例えば、このようなエクササイズマシンで一般的に行われる運動ベースのアクティビティ(例えば、ランニング、サイクリングなど)の動的性質に起因して、ユーザが運動中にこのような制御器を操作することは困難である。また、たとえ、ユーザがランニング、サイクリング、または他の運動ベースのアクティビティの実施中にそのような制御器を操作することができたとしても、そのような制御器は、そのような運動ベースのアクティビティの実施中に、ユーザがエクササイズマシンの特定の設定または他のパラメータを正確に選択することを可能にするように最適化されていない可能性がある。
【0005】
本開示の例示的な実施形態は、上述した従来のエクササイズマシンの問題点の1以上を解決することを目的とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の例示的な実施形態では、エクササイズマシンに関連するプロセッサが、エクササイズクラスを含む電子コンテンツを、ネットワークを介して受信するステップと、プロセッサが、エクササイズマシンを使用してエクササイズクラスに参加しているユーザに関連するユーザデータを受信するステップと、プロセッサが、ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザインターフェースのための実行可能なコントロールを生成するステップと、プロセッサが、ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザインターフェースのための実行可能なコントロールを生成するステップと、を含む方法が提供される。本開示の方法は、ユーザがエクササイズクラスに参加している間に、エクササイズマシンのディスプレイを介して実行可能なコントロールを提供するステップをさらに含む。このような例では、実行可能なコントロールは、ユーザがエクササイズクラスに参加している間にエクササイズマシンのパラメータを変更するように動作することができる。
【0007】
本開示の別の例示的な実施形態では、ネットワークに動作可能に接続されたプロセッサと、プロセッサに動作可能に接続され、プロセッサがネットワークを介して受信した、エクササイズクラスを含む電子コンテンツを表示するように構成されたディスプレイと、当該エクササイズマシンを支持する支持面に対する傾斜を変更可能に構成されたデッキと、を備えるエクササイズマシンが提供される。本開示のエクササイズマシンは、デッキの周りを回転可能なベルトと、プロセッサに動作可能に接続され、ベルトを駆動するように構成された第1のモータと、プロセッサに動作可能に接続され、支持面に対するデッキの傾斜を変更するように構成された第2のモータと、をさらに備える。このような実施形態では、プロセッサは、エクササイズクラスを含む電子コンテンツを、ディスプレイに表示し、当該エクササイズマシンを使用してエクササイズクラスに参加しているユーザに関連するユーザデータを受信し、ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、実行可能なコントロールを生成するように構成されている。また、プロセッサは、ディスプレイに電子コンテンツを表示させるとともに、ディスプレイを介して実行可能なコントロールを提供するように構成されている。このような例では、実行可能なコントロールは、エクササイズマシンのパラメータを変更するように動作することができる。
【0008】
本開示のさらに別の例示的な実施形態では、インストラクタによって実施されるエクササイズクラスに対応するオーディオコンテンツ及びビデオコンテンツをキャプチャするステップであって、エクササイズクラスは、その少なくとも一部が第1のエクササイズマシンで実施される、該ステップを含む方法が提供される。本開示の方法は、オーディオコンテンツ及びビデオコンテンツを含むビデオファイルを作成するステップと、エクササイズクラスに対応する実行可能なコントロールを生成するステップであって、実行可能なコントロールは、第1のエクササイズマシンとは異なる第2のエクササイズマシンのパラメータを変更するように動作することができる、該ステップと、第2のエクササイズマシンのプロセッサが、第2のエクササイズマシンのディスプレイにビデオファイルの少なくとも一部を再生させたときに、ディスプレイに実行可能なコントロールが表示されるように、実行可能なコントロールをビデオファイルに関連付けるステップと、をさらに含む。また、本開示の方法は、実行可能なコントロールを、ビデオファイルとともに、ネットワークを介して、第2のエクササイズマシンのプロセッサに提供するステップをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
詳細な説明は、添付図面を参照して説明される。図中で、参照番号の左端の数字は、その参照番号が最初に現れる図を示す。異なる図中の同一の符号は、同一または類似の要素を示す。
【0010】
【
図1】本開示の例示的なエクササイズマシンをユーザとともに示す斜視図である。
【
図2】
図1に示した例示的なエクササイズマシンの別の図であり、第1及び第2のロータリコントロール、並びにディスプレイを示している。
【
図3】コンテンツの作成及び/または配信に使用される例示的な構成要素を示す概略図である。
【
図4】エクササイズクラス及びスコアカードを示す本開示の例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【
図5】エクササイズクラス及びリーダーボードを示す本開示の別の例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【
図6】本開示の例示的な方法を示すフロー図である。
【
図7】本開示の別の例示的な方法を示すフロー図である。
【
図8】本開示のさらに別の例示的な方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明は、当業者が本明細書に記載された例示的な実施形態の態様を実施及び使用することを可能にするために提示される。説明の目的のために、本発明の完全な理解を提供するための特定の用語体系が記載される。特定の実施形態または用途の説明は、例としてのみ提供される。実施形態に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであろう。また、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、他の実施形態及び用途に適用することができる。したがって、本開示は、示された実施形態に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示された原理及び特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0012】
本開示の例示的な実施形態は、エクササイズマシン、ネットワーク化されたエクササイズマシン、及びそれらに対応する方法を含む。本開示のエクササイズマシンには、トレッドミル、ローイングマシン、サイクリングマシン、エリプティカルトレーナー、または任意の他の適切な装置などの1以上のエクササイズマシンが含まれる。本開示のエクササイズマシンは、ユーザが、適切な通信ネットワークにアクセスすることができる任意の場所から、ライブのまたは記録されたエクササイズクラスに完全に参加することを可能にする、関連するローカルシステムを備える。また、本開示の例示的なエクササイズマシンは、エクササイズマシンのパラメータを変更するように動作することができる様々なコントロールを提供するように構成された1以上のディスプレイを備える。具体的には、本開示のディスプレイは、エクササイズマシンのユーザが、エクササイズクラスに参加している間、及び/または他の方法でエクササイズマシンを使用している間に、エクササイズマシンの各パラメータを変更するように動作することができる1以上の実行可能なコントロール(executable control)を含むユーザインターフェースを提供するように構成される。
【0013】
このような実行可能なコントロールは、エクササイズマシンのプロセッサによって、及び/または、エクササイズマシンから遠隔に配置されたネットワーク化されたエクササイズシステムの1以上のサーバによって、生成することができる。具体的には、このような実行可能なコントロールは、ユーザの1以上の好みを示すユーザデータ、1以上の以前の運動中にユーザによって選択された1以上の以前のエクササイズマシン設定、ユーザが以前に好みとして及び/またはユーザに固有のユーザプロファイルの一部として指定した1以上のエクササイズマシン設定、及び/または、他のユーザに固有の情報に基づいて生成することができる。それに加えて及び/またはその代わりに、このような実行可能なコントロールは、エクササイズクラスのインストラクタによって発せられた1以上の指示に基づいて生成してもよい。いくつかの例では、このような実行可能なコントロールは、インストラクタによって与えられる比較的具体的な指示に対応する設定を含んでもよい。一方、他の例では、このような実行可能なコントロールは、エクササイズクラス中にインストラクタによって与えられた比較的曖昧なまたは抽象的な指示に対応する設定を含んでもよい。さらに別の例では、本開示の1以上の実行可能なコントロールは、エクササイズマシンに関連するメモリに格納された1以上の目標または運動目標を達成するようにユーザが支援するために、エクササイズマシンのパラメータを変更するように動作することができる。
【0014】
したがって、本明細書に記載されているエクササイズマシン、実行可能なコントロール、及び対応する方法は、ユーザがエクササイズクラスに参加している間に、ユーザに固有の個人的なコントロール設定にしたがって、エクササイズマシンの1以上のパラメータを容易かつ正確に変更することを可能にする。このようなエクササイズマシン及び実行可能なコントロールの様々な態様について、以下により詳細に説明する。
【0015】
図1及び
図2を概して参照すると、本開示の様々な例示的実施形態では、ローカルシステム100は、トレッドミルなどのエクササイズマシン102を備える。このエクササイズマシン102は、デジタルハードウェアが一体化されているか、またはデジタルハードウェアに接続されている。また、このエクササイズマシン102は、インストラクタが指導するエクササイズクラスに関連して使用するため、及び/または他のデジタルコンテンツを表示するための1以上のディスプレイ104を含む。エクササイズマシン102は、上記のように本明細書では「トレッドミル」として説明あるいは言及されるが、本開示の例示的なエクササイズマシン102は、ローイングマシン、サイクリングマシン、エリプティカルトレーナー、ステアクライマーなどを含む任意の適切なタイプのエクササイズマシンであってよい。したがって、本明細書に記載の例のいずれも、トレッドミル、ローイングマシン、サイクリングマシン、エリプティカルトレーナー、ステアクライマーなどに対して適用可能であり、組み込まれ、実行され、あるいは関連付けられる。しかしながら、説明を容易にするために、特に明記しない限り、トレッドミルを含むエクササイズマシン102が以下で参照される。
【0016】
様々な例示的実施形態では、1以上のディスプレイ104は、エクササイズマシン102に直接取り付けられてもよく、他の方法でユーザ106の視野内に配置されてもよい。様々な例示的実施形態では、1以上のディスプレイ104により、エクササイズマシン102での運動中、及びエクササイズマシン102に接近または隣接した1以上の場所での運動中に、ユーザ106に対して、選択されたエクササイズクラスに関連するコンテンツを表示することが可能になる。いくつかの例では、エクササイズマシン102はまた、ユーザ106がエクササイズマシン102で、またはエクササイズマシン102に接近または隣接して運動しているかどうかにかかわらず、ユーザ106に対するディスプレイ104の傾きまたは向きの調節を可能にする、ヒンジ、ジョイント、ピボット、ブラケット138または他の適切な機構を含み得る。
【0017】
エクササイズマシン102がトレッドミルを含む例示的実施形態では、エクササイズマシン102は、概して、下部アセンブリ108及び上部アセンブリ110を含む。下部アセンブリ108は、概して、エクササイズマシン102でのユーザ106の運動中のユーザ106、並びに、下部アセンブリ108及び上部アセンブリ110の両方の他の構成要素を支持するエクササイズマシン102のデッキ112を含む。例えば、デッキ112は、エクササイズマシン102が配置されている支持面に対してデッキ112の傾斜を増加、減少あるいは他の方法で変更するように構成されたエクササイズマシン102の第1のモータ(図示せず)を支持する。デッキ112はまた、このモータに接続され、例えば、モータが作動するときに支持面に作用することによってデッキ112を上下させるように構成された1以上のリンケージ116を含む。デッキ112はまた、デッキ112に接続されたベルト120の回転速度を増加、減少あるいは他の方法で変更するように構成された第2のモータ(図示せず)を含む。ベルト120はデッキ112に対して回転可能であり、特に、エクササイズマシン102の使用中に、デッキ112の周りを回転するか、他の方法で完全に動き回る(すなわち、一周する)ように構成される。例えば、エクササイズマシン102がトレッドミルを含む実施形態では、ベルト120は、ユーザ106を支持し、ユーザ106がトレッドミル上をランニング、ウォーキングあるいは他の方法で運動すると、デッキ112を繰り返し一周する。この例示的なベルト120は、ギア、フライホイール、プーリ及び/またはデッキ112の他の構成要素に移動可能に結合された1以上の無限軌道(図示せず)を含む。この例では、このギア、フライホイール、プーリ及び/またはデッキ112の他の構成要素は、出力シャフトまたは上記の第2のモータの他の構成要素に結合される。この例では、出力シャフトまたは第2のモータの他の構成要素の回転は、ベルト120の一致した回転を駆動する。
【0018】
ベルト120はまた、上記の1以上の無限軌道に結合された、横方向に整列した複数のスラット126を含む。例えば、
図1に示されるように、各スラット126は、少なくとも1つの隣接するスラット126に対して実質的に平行に延びる。さらに、各スラット126は、デッキ112の1以上の無限軌道に、1以上のそれぞれのカップリングによって、ヒンジによって、回動可能に、あるいは他の方法で移動可能に結合される。このカップリングは、例えば、ブラケット、ピン、ねじ、クリップ、ボルト、及び/または、それぞれのスラット126を上記の無限軌道に固定するように構成された1以上の他の締結構成要素を含み、この締結構成要素は、ベルト120がデッキ112の周りを回転している間に、スラット126を無限軌道に対して回動、回転あるいは他の方法で移動させる。
【0019】
図1を引き続き参照すると、エクササイズマシン102はまた、デッキ112に結合された1以上の側壁128を含む。例えば、エクササイズマシン102は、デッキ112の左側に第1の側壁128を含み、デッキ112の右側に第2の側壁128を含む。この側壁128は、布、発泡体、プラスチック、ゴム、ポリマー及び/または他の同様の材料から作製され、いくつかの例では、側壁128は、モータ及び/またはデッキ112の他の構成要素のうちの1以上によって生成される騒音を減衰あるいは低減するのに役立つ。
【0020】
エクササイズマシン102はまた、デッキ112から上向きに延びる1以上のポスト130を含む。例えば、エクササイズマシン102は、デッキ112の左側に第1のポスト130を含み、デッキ112の右側に第2のポスト130を含む。このポスト130は、金属、合金、プラスチック、ポリマー及び/または他の同様の材料から作製され、同様のこの材料は、デッキ112、スラット126及び/またはエクササイズマシン102の他の構成要素を製造するために使用される。この例では、ポスト130はディスプレイ104を支持するように構成され、いくつかの例では、ディスプレイ104はエクササイズマシン102のクロスバー132に直接結合され、クロスバー132は、ポスト130に結合される、あるいはポスト130によって他の方法で支持される。例えば、クロスバー132は、運動中にユーザ106を支持するのに有用な1以上のハンドレストまたはハンドルを含む。いくつかの例では、クロスバー132は、実質的にC字形、実質的にU字形及び/または任意の他の構成であり得る。本明細書に記載の例のいずれかでは、クロスバー132は、左側のポスト130から右側のポスト130まで延びる。さらに、いくつかの例では、ポスト130及びクロスバー132は、上部アセンブリ110の単一の一体化された構成要素を含む。あるいは、他の例では、ポスト130及びクロスバー132は、上部アセンブリ110の別個の構成要素を含む。この例では、上部アセンブリ110は、1以上のポスト130をクロスバー132に結合させることを助けるように構成された1以上のブラケット134、エンドキャップ136及び/または追加の構成要素を含む。
【0021】
上記のように、エクササイズマシン102はまた、ヒンジ、ジョイント、ピボット、ブラケット138及び/または他の適切な機構を含み、この機構は、ユーザ106がウォーキングしているか、ジョギングしているか、ランニングしているか、あるいは、他の方法でエクササイズマシン102で運動しているか、あるいはエクササイズマシン102に近接または隣接して運動しているかにかかわらず、ディスプレイ104の傾きまたは向きを調節することができる。例えば、このブラケット138は、クロスバー132に強固に結合された少なくとも1つの構成要素を含む。このブラケット138はまた、ディスプレイ104に強固に結合された1以上の追加の構成要素を含む。この例では、ブラケット138のディスプレイ104に結合された構成要素は、ブラケット138のクロスバー132に結合された構成要素に対して、ディスプレイ104と共に移動可能である。この構成要素は、ディスプレイ104がクロスバー132に対して制御可能にスライドあるいは他の方法で移動することを可能にする、1以上の、ダブテールスライダ機構、チャネル、及び/または他の構成要素を含む。この構成要素はまた、ユーザ106が必要に応じてディスプレイ104を位置調節した後、ユーザ106がクロスバー132に対するディスプレイ104の傾きを固定することを可能にする。
【0022】
図1及び
図2に示されるように、エクササイズマシン102はまた、ユーザ106からの入力を受信するように構成された1以上の制御器144、146を含む。エクササイズマシン102は、エクササイズマシン102を使用したエクササイズクラスへのユーザ106の参加前、参加中あるいは参加後に、ユーザ106の1以上のパフォーマンスパラメータを感知、検出あるいは他の方法で決定するように構成された1以上のセンサ147をさらに含む。本明細書に記載の例のいずれかでは、制御器144、146及び1以上のセンサ147は、エクササイズマシン102の1以上のコントローラ、プロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148に対して動作可能に、あるいは他の方法で接続される。
【0023】
エクササイズマシン102に関連するデジタルハードウェア148(
図1及び
図2において仮想線で示されている)は、エクササイズマシン102に接続または一体化されるか、または、遠隔で配置されてエクササイズマシン102に有線または無線で接続される。デジタルハードウェア148は、デジタルストレージ(例えば、ハードドライブまたは他のこのメモリ)、1以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)または他の同様のコンピュータまたはコントローラ、通信ハードウェア、ソフトウェア、及び/または、ディスプレイ、カメラ、マイク、キーボード、タッチスクリーン、ヘッドセット及び/またはオーディオスピーカーなどの1以上のメディア入力/出力デバイスを含む。様々な例示的実施形態では、これらの構成要素は、エクササイズマシン102に接続あるいは他の方法で一体化される。デジタルハードウェア148のこの構成要素間のすべての通信は、任意の適切なプロトコルまたは技術を使用したマルチチャネル通信、多方向通信、及び、無線または有線通信である。様々な例示的実施形態では、エクササイズマシン102のデジタルハードウェア148は、ローカルまたは遠隔のエクササイズマシン、プロセッサ、コントローラ、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、モバイルデバイス、もしくは任意の他のデジタルデバイスまたはデジタルハードウェアから、アカウント、パフォーマンス及び他の関連情報へのアクセスをユーザに提供する関連したモバイル及びウェブベースのアプリケーションプログラムを含む。本明細書に記載の例のいずれかでは、エクササイズマシン102に関連する1以上のコントローラ、プロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、エクササイズマシン102の制御ロジックに関連する1以上の機能を実行するように動作することができる。この制御ロジックは、デジタルハードウェア148のメモリに格納された1以上のルール、プログラム、または他の命令を含む。例えば、デジタルハードウェア148に含まれる1以上のプロセッサは、制御ロジックのルール、プログラムまたは他の命令にしたがって動作を実行するようにプログラムされ、このプロセッサはまた、ディスプレイ104によって提供される制御器144、146のうちの1以上、センサ147のうちの1以上、及び/または、様々な制御器、ユーザインターフェースまたは他の構成要素によって受信した入力にしたがって、あるいはこの入力に少なくとも部分的に応答して、1以上の追加の動作を実行するようにプログラムされる。本明細書に記載の例のいずれかでは、ディスプレイ104は、タッチスクリーン、タッチセンシティブ(例えば、静電容量センシティブ)ディスプレイ、及び/または、コンテンツを表示し、ユーザ106からの入力(例えば、タッチ入力、タップ入力、スワイプ入力など)を受信するように構成された他のデバイスを含む。
【0024】
本明細書に記載の例のいずれかでは、エクササイズマシン102に関連する制御器144、146のうちの1以上は、無限ホイール型の制御器を含む。この制御器は、例えば、デッキ112の傾斜、ベルト120の速度及び/または漸進的な増加または減少に関連するエクササイズマシン102の他のパラメータを、変更あるいは他の方法で制御する際に有用である。例示的な実施形態では、エクササイズマシン102に関連する制御器144、146のうちの1以上は、対応するロータリエンコーダに結合された回転式ダイヤルを含む。この例では、ロータリエンコーダは、エクササイズマシン102の対応するパラメータにおける所望の増分変化に合わせて調節される1以上の戻り止めまたは他の構成要素/構造を含む。例えば、ロータリエンコーダは、その各戻り止めが、デッキ112の傾斜角の0.5%の増加または減少について相関するように調節される。あるいは、ロータリエンコーダは、その各戻り止めが、ベルト120の速度の0.1mphの増加または減少について相関するように調節される。さらに別の例では、パーセンテージ、速度及び/または上記の増分よりも大きいまたは小さい他の増分が選択される。さらに、1以上のこの制御器144、146は、ユーザ106から追加の入力を受信するように構成された1以上の追加のボタン、ホイール、タッチパッド、レバー、ノブまたは他の構成要素を含み、この追加の構成要素は、エクササイズマシン102の対応するパラメータに対するより微細な制御を、ユーザ106に提供する。1以上のこの制御器144、146はまた、クロスバー132またはエクササイズマシン102の他の構成要素に対する制御器144、146の取り付けを助けるように構成されたそれぞれの制御器ハウジングを含む。
【0025】
図1及び
図2を引き続き参照すると、様々な例示的実施形態では、エクササイズマシン102の1以上のセンサ147は、エクササイズマシン102及びユーザ106の両方から、瞬間的あるいは経時的に、様々なユーザデータ、エクササイズマシン102のパラメータ及び/または他の情報を感知、検出、測定あるいは他の方法で決定するように構成される。例えば、エクササイズマシン102は、デッキ112の傾斜、ベルト120の速度、デッキ112、ベルト120、上記のモータのうちの1以上及び/またはエクササイズマシン102の他の構成要素に加えられる負荷、ユーザ106によって消費されるエネルギーの量、エクササイズマシン102の出力、ユーザの体重、歩数、距離、総運動量、反復、上記のモータのうちの1以上及び/またはエクササイズマシン102の他の構成要素によって加えられる抵抗の量、ペダルケイデンス、ブレーキ力または抵抗、並びに、例えばトレッドミル、サイクリングマシンまたは他のエクササイズマシン102に関連する任意の他の情報を測定する1以上のセンサ147を含む。エクササイズマシン102はまた、ユーザの心拍数、呼吸、水分補給、カロリー燃焼または任意の他の身体的パフォーマンスのメトリクスを測定するための、または、この情報をユーザ106によって提供される(例えば、着用される)センサから受信するためのセンサ147を含む。必要に応じて、この情報は、現在の/瞬間的な値、最大値、最小値、平均値もしくは経時的な合計値として、または任意の他の統計分析を使用して、計算され得る。傾向を決定し、格納し、ユーザ、インストラクタ及び/または他のユーザに対して表示することもできる。このセンサ147は、有線または無線接続を使用して、エクササイズマシン102に関連するデジタルハードウェア148のメモリ及び/またはプロセッサと、近くで、または遠隔地から通信する。このセンサ147及び/またはデジタルハードウェア148のプロセッサはまた、この有線または無線接続を使用して、エクササイズマシン102から遠隔で配置された1以上のプロセッサと通信する。
【0026】
様々な例示的実施形態では、エクササイズマシン102はまた、ユーザ106に情報を提供するための1以上のインジケータ(図示せず)を含む。このインジケータは、ライト、投影ディスプレイ、オーディオ出力用のスピーカー、または、運動を行うタイミング、運動を開始もしくは停止する時刻、もしくは他の情報指標などの情報をユーザ106に提供するべくユーザ106に信号を提供することができる他の出力デバイスを含む。例えば、このインジケータ(例えば、ライトまたは投影ディスプレイ)は、関連する運動の実施中にユーザ106から見える場所に、ユーザ106が実行したセット及び反復の数に関する情報を表示することができる。
【0027】
図2を参照すると、上記のように、エクササイズマシン102のディスプレイ104は、タッチスクリーン、マウス、音声制御または他の適切な入力デバイスなどのユーザ入力デバイスを含み、あるいは、この入力デバイスによって駆動される。いくつかの例では、ディスプレイ104またはその少なくとも一部は、ユーザ106からのタッチ入力を受信するように構成されたタッチスクリーンを含む。ディスプレイ104は任意のサイズであり得るが、1以上のビデオストリーム、ユーザ106に対応する様々なパフォーマンスメトリクス、エクササイズマシン102から遠隔のエクササイズマシンで運動している1以上の追加のユーザに関連する様々な追加のパフォーマンスメトリクス、及び様々な制御を含む様々な情報を表示するために十分な大きさ及び向きであることが最適である。様々な例示的実施形態では、ディスプレイ104の一部またはすべての領域は、様々なアクティビティにおけるユーザのフォーム及びパフォーマンスに関するユーザフィードバックを提供するために、ユーザ106の画像を映す。
【0028】
様々な例示的実施形態では、ユーザ106は、ディスプレイ104またはディスプレイ104に表示される1以上のユーザインターフェース200を使用して、ライブのあるいはアーカイブのビデオ、パフォーマンスデータ、並びに、他のユーザ情報及びシステム情報を含む様々な情報を選択的に提示することができる。本明細書に記載の例のいずれかでは、このユーザインターフェース200は、クリック、タッチ、音声指示またはジェスチャーによって、個別にあるいはグループとしてアクセス及び削除することができる様々な制御及び情報ウィンドウを提供することができる。様々な例示的実施形態では、このウィンドウは、ユーザ自身のパフォーマンス、及び/または、過去と現在との両方の同一のエクササイズクラスにおける他の参加者のパフォーマンスに関する情報を提供する。
【0029】
ディスプレイ104によって提示される例示的なユーザインターフェース200は、メンバー情報へのアクセス、ローカルシステム100のログイン及びログアウト、ライブのエクササイズクラス及びアーカイブのエクササイズクラス、または他のコンテンツなどのライブコンテンツへのアクセスのために使用される。ユーザ情報は様々な形式で表示され、過去及び現在のパフォーマンス及びアカウント情報、ソーシャルネットワーキングリンク及び情報、実績などが含まれる。本明細書に記載のユーザインターフェースはまた、ユーザプロファイル(例えば、ユーザ106に固有のユーザプロファイル)またはメンバー情報を更新し、情報共有などのアカウント設定を管理し、あるいはユーザインターフェース200に含まれる制御の1以上の設定を変更するべく、ローカルシステム100にアクセスするために使用され得る。
【0030】
例示的なユーザインターフェース200はまた、ユーザが、表示する情報の選択、及び、その情報のディスプレイ104上での表示の仕方の調節等を行うことができるように、1以上のディスプレイ104上に表示され得る。このユーザインターフェース200は、様々な種類の情報がユーザ106によって容易に選択または選択解除され得るように、オーバーレイされた複数のタイプの情報を提示する。例えば、パフォーマンスメトリクス及び/または他の情報が半透明または部分的に透明な要素を使用してビデオコンテンツ上に表示されることにより、情報要素の背後のビデオを、パフォーマンスメトリクス及び/または他の情報自体と一緒に(すなわち、同時に)見ることができる。さらに、例示的なユーザインターフェース200は、ディスプレイ104を介したタッチ入力の提供を含む、提供されたユーザ入力デバイスを使用して、ユーザ106が迅速に変更することができる様々な画面をユーザ106に提示する。
【0031】
本明細書に記載の例のいずれかでは、デジタルハードウェア148のプロセッサ及び/または他の構成要素は、ディスプレイ104を制御し、あるいは他の方法により、ディスプレイ104に本開示の様々なユーザインターフェース200を表示させる。例えば、デジタルハードウェア148のプロセッサまたは他の構成要素は、ローカルシステム100及び/またはエクササイズマシン102に関する基本情報、並びに利用可能なオプションを提供するホーム画面を含むユーザインターフェース200を、ディスプレイ104に表示させる。このホーム画面は、予定のエクササイズクラス、アーカイブのエクササイズクラス、リーダーボード、インストラクタ、及び/または、プロファイル及びアカウント情報などの情報への直接リンクを提供する。ホーム画面には、特定のエクササイズクラスに参加するためのリンクなどの、コンテンツへの直接リンクが表示されてもよい。ユーザ106は、示された場所でのディスプレイ104への接触、または新たな画面を表示させるためのスワイプなどの、適切な入力デバイスを使用したこのリンクの選択によって、ホーム画面の様々な部分の間でナビゲートすることができる。このホーム画面を提供する例示的なユーザインターフェース200は、ソーシャルネットワーク情報、及びユーザインターフェース200内の様々な画面間をユーザが迅速に移動することを可能にするナビゲーションボタンなどの、ユーザ106に関連する他の情報を提供してもよい。
【0032】
様々な例示的実施形態では、ユーザインターフェース200のうちの1以上は、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間にユーザ106に情報を提供するように構成された様々な構成要素を含む。例えば、以下でより詳細に説明するように、1以上の例示的なユーザインターフェース200は、ディスプレイ104に表示されているエクササイズクラスの部分を示すタイムライン202(例えば、セグメント化されたタイムライン)、並びに、表示されているエクササイズクラスの現在の部分に対応するタイムライン内の位置及び/または場所を含む。例示的なユーザインターフェース200はまた、ディスプレイ104に表示されているエクササイズクラスに(リアルタイムで、または以前に)参加している他のユーザに関連するランキング、出力、エクササイズマシンパラメータ、ユーザデータ及び/または他の情報を提供するスコアカード204、リーダーボードまたは他の構成要素を含む。例示的なユーザインターフェース200は、パフォーマンスメトリクス、パフォーマンス情報及び/またはユーザ106に関連する他のユーザデータを提供する様々な表示バー206または他の構成要素をさらに含む。この情報は、例えば、エクササイズマシン102の様々な設定または他のパラメータ(例えば、デッキ112の現在の傾斜、ベルト120の現在の速度、サイクリングマシンの現在のペダルケイデンス、サイクリングマシンの現在のブレーキ力または抵抗など)、ユーザ106の出力及び/またはエクササイズクラスに参加しているユーザ106に対応する他の情報を含む。さらに、いくつかの例では、ユーザインターフェース200は、デッキ112の傾斜、ベルト120の速度、サイクリングマシンのペダルケイデンス、サイクリングマシンのブレーキ力または抵抗及び/またはユーザ106がエクササイズクラスに参加している間のエクササイズマシン102の他のパラメータを変更するように動作することができる1以上の実行可能なコントロール210を含む。少なくとも
図2に示されるように、この実施形態では、タイムライン202、スコアカード204、リーダーボード、表示バー206、実行可能なコントロール210、及び/またはユーザインターフェース200の他の構成要素は、ユーザ106が現在参加しているエクササイズクラスを含むコンテンツ208と一緒に(例えば、同時に)ディスプレイ104に表示される。
【0033】
様々な例示的な実施形態では、本明細書に記載のユーザインターフェース200は、アンドロイド(登録商標)またはiOSアプリケーションなどのローカルオペレーティングシステムを使用するローカルプログラムまたはアプリケーションによって、あるいはブラウザベースのシステムによって実行される。様々なユーザインターフェース200に関して本明細書に記載されているパフォーマンスメトリクスまたは他の情報のいずれも、インターネットなどの任意の適切なネットワークによって遠隔でアクセスされてもよい。例えば、ユーザ106は、タブレット、携帯電話、コンピュータ及び/または他の任意のデジタルデバイスからウェブサイトにアクセスすることができ、このユーザ106は、このウェブサイトによって、履歴情報を閲覧し、他の参加者と通信し、エクササイズクラスを予定し、インストラクタ情報及び/または様々なユーザインターフェース200に関して本明細書に記載されている情報のいずれかにアクセスすることができる。
【0034】
図3は、例示的なネットワークによって通信している1以上のエクササイズマシン102を含む、本開示の例示的なネットワーク化されたエクササイズシステム300を示している。この例示的なネットワーク化されたエクササイズシステム300は、例えば、1以上のインストラクタによって行われるエクササイズクラスに対応するオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ及び/または他のコンテンツをキャプチャあるいは他の方法で生成するために使用される。ネットワーク化されたエクササイズシステム300は、ビデオファイル、及び/または、キャプチャされたオーディオコンテンツ及びビデオコンテンツを含む任意の他の電子ファイル、デジタルファイルなどを生成するように構成されてもよい。いくつかの例では、ネットワーク化されたエクササイズシステム300は、ユーザインターフェース200(
図2)に関して本明細書に記載される実行可能なコントロール210のうちの1以上を生成し、この実行可能なコントロールをビデオファイルに関連付け、エクササイズマシン102のプロセッサによって(例えば、エクササイズマシン102のディスプレイ104によって)ビデオファイルの少なくとも一部が再生されることにより実行可能なコントロール210が表示されるように構成されてもよい。本明細書に記載の例のいずれかでは、ネットワーク化されたエクササイズシステム300によってキャプチャあるいは配信されるコンテンツは、ライブのあるいはアーカイブのエクササイズクラス、運動を適切に実施する方法を説明するビデオコンテンツなどのライブのあるいはアーカイブの教育コンテンツ、風景または地図ベースのコンテンツ、ビデオ、及び/または、任意の角度から3次元でレンダリングされ得るアニメーションを含み、これらは、様々なローカルまたは遠隔の場所で作成及び格納され、ネットワーク化されたエクササイズシステム300全体で共有される。
【0035】
様々な例示的実施形態では、ネットワーク化されたエクササイズシステム300は、1以上のネットワーク化されたバックエンドサーバ302によって管理される。また、エクササイズシステム300は、ユーザデータ、システム情報、パフォーマンス情報、アーカイブのコンテンツなどを記憶するための様々なデータベース304を含む。例示的なローカルシステム100(
図1)は、これに限定されないが例えばインターネットを含む任意の適切なネットワーク306(例えば、コンテンツ配信ネットワーク306)によって、ネットワーク化されたバックエンドサーバ302と通信する。代替的な配信アプローチの例として、様々な例示的実施形態では、バックエンドサーバ302を排除し、中央サーバネットワークを介さずに分散方式すなわちピアツーピア方式で、システム全体にデータを通信することができる。このネットワーク化されたエクササイズシステム300では、ユーザデータ(例えば、パフォーマンスデータ)は、より小さなパケットすなわち「断片」に分割され、ユーザデバイス間で分散されることにより、完全なデータセットがすべてのデバイスに迅速に配信され、必要に応じて表示される。
【0036】
ネットワーク306によって配信するためのコンテンツは、様々な方法で作成され得る。コンテンツの記録場所には、プロのコンテンツレコーディングスタジオ、アマチュア及び家庭ベースの場所、ジムなどが含まれる。様々な例示的実施形態では、レコーディングスタジオは、ライブインストラクタが指導するエクササイズクラスのためのスペースを備えた、ライブスタジオへの参加を伴うスタジオであってもよいし、または、ライブインストラクタが指導するエクササイズクラスのためのスペースを備えていない、ライブスタジオへの参加を伴わない専用スタジオであってもよい。
図3に示されるように、1以上のビデオカメラ308、マイクロフォン310、mp3プレイヤまたは他の音楽プレイヤ312及び/または他の構成要素を含む記録装置が、エクササイズクラス中にインストラクタ及び/または参加者をキャプチャするために使用され得る。複数のカメラ308は様々なビューを提供することができ、3Dカメラ308は3Dコンテンツを作成するために使用され得る。様々な例示的実施形態では、コンテンツは、ユーザ106によってローカルで生成してもよい。例えば、エクササイズマシン102は、マイクロフォン310及びカメラ308を含む記録装置を備えていてもよい。ユーザ106は、ネットワーク化されたエクササイズシステム300によって送信または格納され、ネットワーク306によって配信され得るライブの、または記録されたエクササイズクラスを生成する。
【0037】
図3を引き続き参照すると、エクササイズクラスのコンテンツは、1以上のビデオカメラ308、マイクロフォン310及び/または音楽プレイヤ312の出力をオーディオミキサ314への入力として提供することによって生成される。オーディオミキサ314は、コンテンツをアナログ/デジタル変換器316に出力し、このアナログ/デジタル変換器316は、変換されたデータをプロダクションスイッチャ318に提供する。プロダクションスイッチャ318は、プロダクションビデオをビデオエンコーダ320に送信し、このビデオエンコーダ320は、エンコードされたビデオをローカルストレージデバイス322に格納し、エンコードされたビデオをビデオトランスコーダ324に送信してもよい。
【0038】
いくつかの例では、ビデオエンコーダ320は、ネットワーク化されたエクササイズシステム300によって作成されたビデオファイルに実行可能なコントロール210を関連付ける指示を含むバックエンドサーバ302の1以上のユーザからの入力を受信する。この例では、ビデオエンコーダ320は、この実行可能なコントロール210をビデオファイル内の所望の位置に埋め込むか、あるいは他の方法で関連付ける。あるいは、ビデオエンコーダ320及び/またはバックエンドサーバ302の他の構成要素は、エクササイズクラスを指導しているインストラクタからの言葉による指示を識別する。この例では、ビデオエンコーダ320及び/またはバックエンドサーバ302の他の構成要素は、マイクロフォン310及び/またはビデオカメラ308から受信したオーディオコンテンツに含まれる言葉による指示を識別する。この指示は、エクササイズマシン102のパラメータ(例えば、デッキ112の傾斜、ベルト120の速度、サイクリングマシンのペダルケイデンス、サイクリングマシンのブレーキ力または抵抗など)に対応する。この例では、ビデオエンコーダ320及び/またはバックエンドサーバ302の他の構成要素は、指示に関連するタイムスタンプ(例えば、指示に対応するビデオコンテンツ及び/またはオーディオコンテンツのタイムスタンプ)を識別する。この例では、ビデオエンコーダ320及び/またはバックエンドサーバ302の他の構成要素は、実行可能なコントロール210をタイムスタンプに対応するビデオファイルの一部にリンクすることによって、実行可能なコントロール210をビデオファイルに関連付ける。さらに、本明細書に記載の例のいずれかでは、ビデオエンコーダ320及び/またはバックエンドサーバ302の他の構成要素は、自然言語処理ソフトウェアまたは技術によって、この言葉による指示を識別する。
【0039】
さらに、ビデオトランスコーダ324は、トランスコードされたデータをビデオパケタイザ326に出力し、このビデオパケタイザ326は、パケット化されたデータストリームを、ネットワーク306によってリモートユーザ106に送信する。様々な例示的実施形態では、インストラクタ及び/またはユーザ106には、彼らがコンテンツを作成するのを支援するために使用され得るコンテンツ作成プラットフォームへのアクセスが提供される。このプラットフォームは、音楽の選択及び編集、音量調節の管理、チャットまたはユーザ106への他の通信を行うためのツールを提供する。
【0040】
図1及び
図2に関して上述したように、ディスプレイ104及び/またはエクササイズマシン102の他のユーザインターフェースによって、ユーザ106は、ディスプレイ104によって配信可能なライブの、及び記録されたエクササイズクラスのリスト、カレンダー及びスケジュールにアクセスしてもよい。様々な例示的実施形態では、ユーザ106がエクササイズクラスを選択すると、ローカルシステム100は、エクササイズクラス用のプライマリデータストリームにアクセスする、あるいはこの一次データストリームを表示する。このプライマリデータストリームは、ビデオ、音楽、音声、テキストまたはその他のデータを含み、ライブの、または以前に記録されたエクササイズクラスを表示する。ローカルシステム100は、既存の技術に基づいて、最大1080ピクセルでの、高解像度のビデオ品質を管理するために、ハードウェアビデオアクセラレーションエンコード/デコードを備える。ローカルシステム100は、参加者にユーザの帯域幅/ハードウェア制限にしたがった最高品質のビデオを提供するために、エクササイズクラス用のデータストリームのビットレート/品質を自動的に調節する。
【0041】
様々な例示的実施形態では、本開示のネットワーク化されたエクササイズシステム300及び方法は、すべてのユーザ106及び/またはインストラクタの間で、ビデオ、オーディオ、音声及びデータの共有を可能にする多方向通信及びデータ転送機能を含む。これにより、ユーザ106は、場所に関係なく、インストラクタ及び/または他のユーザからの多方向のビデオ及びオーディオストリームにアクセスして表示することや、他のユーザ106との直接通信を確立してライブまたは記録されたエクササイズクラス中にプライベートまたは会議のためのビデオ通信及び/または音声通信を行うことができる。このデータストリームは、1以上のディスプレイ104に、上記のユーザインターフェース200のうちの1以上によって表示するために、ローカルシステム100によって確立され得る。様々な例示的実施形態では、ユーザ106は、入力及び出力を選択及び制御するために複数のデータストリームを管理することができる。ローカルシステム100は、ユーザ106が、エクササイズクラス用のプライマリオーディオストリームだけでなく、別のユーザ用の他のオーディオチャネル、またさらには、電話またはユーザ自身が選択した音楽などのエクササイズクラスとは無関係のオーディオストリームの音量を制御することを可能にする。例えば、これにより、ユーザ106は、他のユーザとの会話を容易にするべくインストラクタの音量を下げることができる。
【0042】
ライブのエクササイズクラスの場合、様々な例示的実施形態では、インストラクタは、エクササイズクラス全体と同時に通信するか、または、個々のユーザに連絡して、場所に関係なくリアルタイムですべてのユーザからフィードバックを求めることができる。例えば、インストラクタは、ユーザに口頭で尋ねるか、または、ポップアップメッセージをユーザ106にテキスト送信して、難易度、音楽選択、傾き等(terrain)などに関するフィードバックを求めることができる。ユーザ106はその後、適切な応答を選択するか、または口頭でのフィードバックを提供することにより、ローカルシステム100の構成要素によって応答することができる。これにより、インストラクタは、クラウドソーシングを使用して、参加者のニーズに合わせてエクササイズクラスを調節したり、特定のエクササイズクラスの特徴または要素についてのフィードバックや投票を求めたりすることによって、エクササイズクラスを改善することができる。
【0043】
様々な例示的実施形態では、インストラクタは、パフォーマンス目標を設定することもでき、システムは、目標に対するユーザ106及びインストラクタのパフォーマンスを測定し、彼らに表示することができる。例えば、インストラクタは、目標のパワー及び速度などの目標メトリクスを設定した後、ユーザの測定値の隣に色分けして表示することにより、ユーザがこの目標を達成したか否かを表示する。システムは、インストラクタが個々のユーザ106のためにエクササイズマシン設定を遠隔で調節することを可能する。様々な例示的実施形態では、エクササイズマシン102は、ユーザ106、インストラクタからの情報、またはパフォーマンスに基づいて、自動的に調節されてもよい。例えば、エクササイズマシン102は、心拍数などの特定のパフォーマンスパラメータを特定の範囲内に維持するために、または特定のパフォーマンス目標を達成するために、難易度を調節する。本明細書に記載の実行可能なコントロールのいずれかは、ユーザ106がこのパフォーマンスの目的または目標を達成あるいは超過することを支援するために、エクササイズマシン102のパラメータを変更するように生成あるいは構成される。
【0044】
図3を引き続き参照すると、様々な例示的実施形態では、本明細書に記載のネットワーク化されたエクササイズシステム300は、ユーザ106がアカウント(例えば、ユーザプロファイル)を作成し、ユーザデータ(例えば、パフォーマンスデータ)を保存及び管理することを可能する。上述のように、システムは、ユーザ106が、今後のライブのエクササイズクラスのスケジュールを閲覧し、将来のライブストリーミングのエクササイズクラスにサインアップし、リマインダを設定することを可能にする。ユーザ106はまた、ライブのエクササイズクラスに参加するように他者を招待し、テキスト、電子メール、音声、または、他の通知及びカレンダーエントリを設定することができる。ユーザ106は、エクササイズマシン102に関連するローカルシステム100のユーザインターフェースに加えて、デスクトップ及び/またはモバイルデバイス用のウェブベースまたはアプリケーションベースのインターフェースによって、システム、アカウント、パフォーマンス、及び他のすべてのデータにアクセスすることができる。
【0045】
様々な例示的実施形態では、ネットワーク化されたエクササイズシステム300は、システムによって同期された、記録されたエクササイズクラスへの複数のユーザによる同時参加を提供し、ライブのエクササイズクラスで利用可能な同一の通信及びデータ共有機能のすべてへのアクセスを可能にする。この機能により、同一のアーカイブのエクササイズクラスに同時に参加している参加者は、同一のエクササイズクラスの過去のパフォーマンスすなわち「仮想の」参加者と同様に、互いに競争することができる。本明細書に記載の例のいくつかでは、ユーザ106がこの過去のパフォーマンスである「仮想の」参加者、及び/または他のパフォーマンス目的もしくは目標に対応することを支援するべく、エクササイズマシン102のパラメータを変更するように、1以上の実行可能なコントロールが生成あるいは構成される。
【0046】
いくつかの例では、ネットワーク化されたエクササイズシステム300は、同期されたライブの、あるいはアーカイブのビデオコンテンツと、ライブの、あるいはアーカイブのセンサデータとを、ネットワーク306によってユーザに供給するように構成される。様々な例示的実施形態では、
図3に示されるように、ネットワーク化されたエクササイズシステム300は、ビデオコンテンツ配信ネットワーク306と通信する複数のユーザのエクササイズマシン102によって構成される。ユーザのエクササイズマシン102は、様々な他のネットワーク及びサーバと通信していてもよい。さらに、本明細書に記載の例のいずれかでは、ネットワーク化されたエクササイズシステム300全体にわたってデータ(例えば、ユーザデータ、ビデオコンテンツ、オーディオコンテンツ、様々なエクササイズマシン102のパラメータなど)の収集、記憶及び維持を制御するために、制御ステーション(図示せず)が、ネットワーク306によって信号を提供してもよい。
【0047】
図4は、本開示の例示的なユーザインターフェース400を示し、ユーザインターフェース400は、
図2に関して上記で説明されたユーザインターフェース200と類似及び/または同じである。この例では、ユーザインターフェース400は、選択されたエクササイズクラスの間にユーザ106に提供される。エクササイズクラスがユーザインターフェース400によって1以上のディスプレイ104によって表示されている、あるいは他の方法で提供されている場合、様々な例示的実施形態では、プライマリビデオフィードは、背景ビデオフルスクリーンとして、またはディスプレイ104上のサブウィンドウ内に示される。合計時間、経過時間、残り時間、距離、速度(例えば、ベルト120の速度)、ユーザ106のマイルペース、傾斜(例えば、デッキ112の傾斜)、高さ、抵抗、ブレーキ力、力、総仕事量、消費されるエネルギー(例えば出力)、ケイデンス(例えば、ペダルケイデンス)、心拍数、呼吸、水分補給、カロリー燃焼、及び/または向上し得るカスタムパフォーマンススコアを含む任意のパフォーマンスメトリクスを示すために、表示画面の様々な部分に情報要素が提供される。表示される情報には、様々なパフォーマンスメトリクスの傾向または関係が含まれてもよい。例えば、ディスプレイ104は、エクササイズクラスの、または経時的な平均パフォーマンスと比較した現在のパフォーマンスを示す色(例えば、ユーザ106の現在のパフォーマンスが平均を下回っていることを示す赤色、または平均のパフォーマンスを上回っていることを示す緑色)で、特定のメトリクスを示すことができる。傾向または相対的なパフォーマンスは、現在のパフォーマンスが平均を下回っていることを示す赤色の下向き矢印などの色及び記号を使用して表示することもできる。
【0048】
様々な例示的実施形態では、ディスプレイ104は、インストラクタによって提供される情報をサポートまたは補足する情報を表示してもよい。例は、ユーザインターフェース400において、選択されたエクササイズクラスの少なくとも一部と共に示される1以上のセグメント化されたタイムライン402を含む。少なくとも
図4及び
図5に示されるように、例示的なセグメント化されたタイムライン402は、選択されたエクササイズクラスのそれぞれの部分、一部または他のエクササイズセグメントに対応する1以上のセグメント404a、404b、404c、・・・、404n(総称して「セグメント404」)を含む。このセグメント404のサイズ、長さ、幅、高さ、相対位置、色、不透明度及び/または他の構成は、例えば、選択されたエクササイズクラスの対応する部分または一部の長さを表す。セグメント化されたタイムライン402は、現在のワークアウトセグメント及び/または一般的なエクササイズクラスの経過時間及び/または残り時間の表示406を提供してもよい。セグメント化されたタイムライン402は、活動要件(例えば、ランニング、ジョギング、スプリント、リフトウェイトなど)、機器要件(例えば、ダンベル)、及び/または選択されたエクササイズクラスのそれぞれのエクササイズセグメントに関連する他の要件を示す1以上の視覚的なマーク408a、408b、408c、・・・、408n(総称して「マーク408」)を含んでいてもよい。例えば、マーク408aはセグメント404aがウォーキングセグメントを含むことを示し、マーク408dは、セグメント404cがランニングセグメントを含むことを示し、マーク408bはセグメント404aの少なくとも一部にウェイトが必要であることを示す。本明細書に記載の例のいずれかでは、このセグメント化されたタイムライン402はまた、今後のワークアウトセグメントまたは機能を識別あるいは説明する1以上のリストまたはウィンドウ、エクササイズを適切に実施する方法を示す記号またはビデオなどの指示情報、または進行中のエクササイズクラスに関連する他の情報を含む。このセグメント化されたタイムライン402は、エクササイズクラスの現在のセグメント及び/またはインストラクタがユーザ106に実施するように要求している現在のアクティビティを示す情報409を提供あるいは他の方法で含んでいてもよい。
【0049】
少なくとも
図4に示されるように、ユーザインターフェース400は、ユーザ106が選択したライブの、またはアーカイブのエクササイズクラスまたは他のコンテンツを表示するように構成されたプライマリウィンドウ410を含む。様々な例示的実施形態では、ユーザインターフェース400は、プライマリウィンドウ410に重ねられ、あるいは他の方法でプライマリウィンドウ410と共に表示される1以上のパフォーマンスメトリクスウィンドウ412(例えば、
図4に示される「スコアカード」)をさらに含む。このパフォーマンスメトリクスウィンドウ412は、ユーザの現在のエクササイズクラス、過去のエクササイズクラスまたは他のパフォーマンス情報について、ランキング、総出力、現在の出力、傾斜、ベルト速度、マイルペース及び/または他の特定のパフォーマンスメトリクスを表示する。このパフォーマンスメトリクスウィンドウ412は、ディスプレイ104上の任意の場所に提示され、画面のタッチまたはジェスチャーによって表示または削除できるように、ユーザが選択可能である。
【0050】
ユーザインターフェース400はまた、ユーザ106が、様々なパフォーマンスメトリクスの最大、平均及び合計の結果の表示を切り替えることを可能にする。さらに、ユーザインターフェース400は、ユーザ106が、パフォーマンスメトリクス、ビデオストリーム、ユーザ情報などを含む情報要素を、一度にまたは個別に、非表示または表示することを可能にする。パフォーマンスメトリクス及び/または他のパフォーマンス情報はまた、グループとしてまたは個別に、非表示または表示することができる様々な表示バー414、416に表示され得る。ユーザインターフェース400は、オーディオ音量、入力及び出力、並びにディスプレイ出力特性の完全な制御を提供する。
【0051】
本明細書に記載の例のいずれかでは、ユーザインターフェース400は、プライマリウィンドウ410の上に重ねられ、あるいは他の方法でプライマリウィンドウ410と共に表示される1以上の追加のウィンドウ418を含んでいてもよく、この追加のウィンドウ418は、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間のエクササイズマシン102のパラメータを変更するように動作することができる1以上の実行可能なコントロールを含む。例えば、
図4に示されるように、この追加のウィンドウ418は、ベルト120の速度、デッキ112の傾斜、ベルト120に関連する抵抗、サイクリングマシンのペダルケイデンス、サイクリングマシンのブレーキ力または抵抗、及び/またはエクササイズマシン102の他のパラメータを変更するように構成された複数の実行可能なコントロールを含む。例えば、
図4に示されるように、エクササイズマシン102がトレッドミルを含む実施形態では、ウィンドウ418は、「ジョギング」の実行可能なコントロール420、「ランニング」の実行可能なコントロール422、「スプリント」の実行可能なコントロール424、及び/またはベルト120の速度を変更するように構成された他の実行可能なコントロールを含む。特に、この実行可能なコントロールは、ユーザ106がエクササイズマシン102を使用してエクササイズクラスに参加している間に、ユーザ106から1以上の入力を受信するように構成される。「ジョギング」の実行可能なコントロール420、「ランニング」の実行可能なコントロール422、及び「スプリント」の実行可能なコントロール424は、この入力に少なくとも部分的に基づいて、ベルト120の速度を変更するように動作することができる。
【0052】
この例では、「ジョギング」の実行可能なコントロール420はベルト120の第1の速度に関連付けられ、これにより、実行可能なコントロール420によってタッチ入力を受信すると、プロセッサ及び/またはエクササイズマシン102の他のデジタルハードウェア148はベルト120を駆動するデッキ112のモータを制御して、ユーザ106のジョギングペースに対応する速度で、ベルト120をデッキ112の周りで回転させる。いくつかの例では、「ジョギング」の実行可能なコントロール420に関連する速度は、デジタルハードウェア148のメモリに格納された、あるいは実行可能なコントロール420に関連するデフォルトのジョギングペースである。あるいは、他の例では、「ジョギング」の実行可能なコントロール420に関連する速度は、ユーザ106に固有のユーザプロファイルを確立するときに、ユーザ106が現在のエクササイズクラスに参加し始める前に、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間に、あるいは他の任意の時点で、ユーザ106によってカスタマイズ、プログラム、入力、あるいは他の方法で選択される。したがって、この例では、ユーザ106は、ユーザが「ジョギング」の実行可能なコントロール420によってタッチ入力を選択あるいは他の方法で提供するときに、ベルト120が回転する所望の速度を選択する。この例では、ベルト120の速度、及び/または「ジョギング」の実行可能なコントロール420に関連するエクササイズマシン102の他のパラメータは、デジタルハードウェア148に関連するメモリ、あるいは、例えばデータベース304及び/またはエクササイズシステム300(
図3)の1以上のサーバ302に関連する他のメモリ内のユーザ106のユーザプロファイルの一部として格納される。
【0053】
さらなる例では、「ジョギング」の実行可能なコントロール420に関連する速度は、例えば、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または1以上のサーバ302のプロセッサまたは他の構成要素によって識別、計算、選択あるいは他の方法で決定される速度である。このさらなる例では、「ジョギング」の実行可能なコントロール420に関連する速度は、例えば、過去のユーザ選択、過去のユーザパフォーマンスまたはユーザ106の他の以前のワークアウトに関連する集約ユーザデータに基づいて決定される。この例では、例えば、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、エクササイズマシン102を使用するエクササイズクラスへの参加中にユーザ106が一般的に選択するベルト速度を含むユーザデータを、感知、収集、あるいは他の方法で決定する。この例では、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、このユーザデータを、デジタルハードウェア148に関連したメモリに格納する。プロセッサは、このユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ106によって頻繁に選択されるベルト速度を選択、識別あるいは他の方法で決定してもよく、選択された速度を「ジョギング」の実行可能なコントロール420に関連付ける。例えば、この選択された速度はユーザ106が参加した以前のエクササイズクラスのウォームアップ期間/セグメントに関連付けられ、この速度は、以前のウォームアップ期間/セグメント中にユーザ106によって最も頻繁に選択された速度を含む。以下でより詳細に説明するように、さらなる例では、「ジョギング」の実行可能なコントロール420に関連付ける速度を決定する際に、1以上の追加の方法がデジタルハードウェア148のプロセッサによって使用されてもよい。
【0054】
ウィンドウ418に含まれる「ランニング」の実行可能なコントロール422、「スプリント」の実行可能なコントロール424及び/または他の制御は、同様の方法で構成されてもよいことが理解される。例えば、「ランニング」の実行可能なコントロール422は、「ジョギング」の実行可能なコントロール420に関して上記で説明した第1の速度よりも大きいベルト120の第2の速度に関連付けられる。この例では、実行可能なコントロール422がタッチ入力を受信すると、プロセッサ及び/またはエクササイズマシン102の他のデジタルハードウェア148は、ベルト120を駆動するデッキ112のモータを制御して、ユーザ106のランニングペースに対応する速度で、ベルト120をデッキ112の周りで回転させる。いくつかの例では、「ランニング」の実行可能なコントロール420に関連する速度は、デジタルハードウェア148のメモリに格納された、あるいは実行可能なコントロール422に関連するデフォルトのランニングペースである。あるいは、他の例では、「ランニング」の実行可能なコントロール420に関連する速度は、ユーザ106に固有のユーザプロファイルを確立するときに、ユーザ106が現在のエクササイズクラスに参加し始める前に、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間に、あるいは他の任意の時点で、ユーザ106によって入力あるいは他の方法で選択される。したがって、この例では、ユーザ106は、ユーザが「ランニング」の実行可能なコントロール420によってタッチ入力を選択あるいは他の方法で提供するときに、ベルト120が回転する所望の速度を選択する。この例では、ベルト120の速度、及び/または「ランニング」の実行可能なコントロール420に関連するエクササイズマシン102の他のパラメータは、デジタルハードウェア148に関連するメモリ、あるいは、例えばデータベース304及び/またはエクササイズシステム300(
図3)の1以上のサーバ302に関連する他のメモリ内のユーザ106のユーザプロファイルの一部として格納される。
【0055】
さらなる例では、「ランニング」の実行可能なコントロール422に関連する速度は、例えば、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または1以上のサーバ302のプロセッサまたは他の構成要素によって識別、計算、選択あるいは他の方法で決定される速度である。このさらなる例では、「ランニング」の実行可能なコントロール422に関連する速度は、例えば、過去のパフォーマンス、選択またはユーザ106の他のワークアウトに関連する集約ユーザデータに基づいて決定される。この例では、例えば、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、エクササイズマシン102を使用するエクササイズクラスへの参加中にユーザ106が一般的に選択するベルト速度を含むユーザデータを、感知、収集、あるいは他の方法で決定する。この例では、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、このユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ106によって頻繁に選択されるベルト速度を選択、識別あるいは他の方法で決定してもよく、選択された速度を「ランニング」の実行可能なコントロール420に関連付ける。例えば、この選択された速度はユーザ106が参加した以前のエクササイズクラスの比較的長いあるいは持続した期間/セグメントに関連付けられ、この速度は、この以前の比較的長いあるいは持続した期間/セグメント中にユーザ106によって最も頻繁に選択された速度を含む。以下でより詳細に説明するように、さらなる例では、「ランニング」の実行可能なコントロール422に関連付ける速度を決定する際に、1以上の追加の方法がデジタルハードウェア148のプロセッサによって使用されてもよい。
【0056】
同様の方法及び/またはプロセスが、「スプリント」を実行可能なコントロール424に関連付ける速度を決定する際に、デジタルハードウェア148のプロセッサによって使用されてもよいことが理解される。例えば、この選択された速度はユーザ106が参加した以前のエクササイズクラスの比較的短い期間/セグメントに関連付けられ、この速度は、以前の比較的短い期間/セグメント中にユーザ106によって最も頻繁に選択された最高速度を含む。
【0057】
図4に示されるように、ウィンドウ418は、デッキ112の傾斜及び/またはエクササイズマシン102の他のパラメータを変更するように構成された複数の追加の実行可能なコントロール426、428、430及び/または他の実行可能なコントロールを含んでいてもよい。特に、この実行可能なコントロール426、428、430は、ユーザ106がエクササイズマシン102を使用してエクササイズクラスに参加している間にユーザ106から1以上の入力を受信するように構成され、この実行可能なコントロール426、428、430は、この入力に少なくとも部分的に基づいて、デッキ112の傾斜を変更するように動作することができる。実行可能なコントロール426、428、430のうちの1以上は、実行可能なコントロール420、422、424に関して上記で説明したものと同様のプロセスによって構成される。
【0058】
例えば、実行可能なコントロール426は、デッキ112の第1の傾斜に関連付けられ、実行可能なコントロール428は、第1の傾斜よりも大きいデッキ112の第2の傾斜に関連付けられ、実行可能なコントロール430は、第1及び第2の傾斜の両方よりも大きいデッキの第3の傾斜に関連付けられる。この例では、実行可能なコントロール426がタッチ入力を受信すると、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、デッキ112の傾斜を制御するデッキ112のモータを制御することにより、デッキ112の傾斜が実行可能なコントロール426に関連する傾斜と一致するように、デッキ112の傾斜を増加または低減させる。エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、デッキ112の傾斜を制御するデッキ112のモータを制御することにより、実行可能なコントロール428、430によるタッチ入力の受信に応答して、同様の方法でデッキの傾斜を増加または低減させてもよい。
【0059】
いくつかの例では、実行可能なコントロール426、428、430に関連するデッキ112のそれぞれの傾斜は、デジタルハードウェア148のメモリに格納され、あるいは実行可能なコントロール426、428、430に他の方法で関連するそれぞれのデフォルトの傾斜を含む。あるいは、他の例では、実行可能なコントロール426、428、430に関連するデッキ112のそれぞれの傾斜は、ユーザ106に固有のユーザプロファイルを確立するときに、ユーザ106が現在のエクササイズクラスに参加し始める前に、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間に、あるいは他の任意の時点で、ユーザ106によって入力、カスタマイズあるいは他の方法で選択される。したがって、この例では、ユーザ106は、様々な実行可能なコントロール426、428、430によるタッチ入力を選択あるいは他の方法でユーザ106が提供するときに、エクササイズマシン102が配置される支持面に対してデッキ112が配置されることをユーザ106が望むそれぞれの傾斜を、ユーザ106が選択する。この例では、実行可能なコントロール426、428、430に関連するデッキ112のそれぞれの傾斜は、デジタルハードウェア148に関連するメモリ、あるいは、例えばデータベース304及び/またはエクササイズシステム300(
図3)の1以上のサーバ302に関連する他のメモリ内のユーザ106のユーザプロファイルの一部として格納される。
【0060】
さらなる例では、実行可能なコントロール426、428、430に関連するデッキ112のそれぞれの傾斜は、例えば、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または1以上のサーバ302のプロセッサまたは他の構成要素によって識別、計算、選択あるいは他の方法で決定される傾斜を含む。このさらなる例では、実行可能なコントロール426、428、430に関連するデッキ112のそれぞれの傾斜は、例えば、過去のパフォーマンスまたはユーザ106の他のワークアウトに関連する集約ユーザデータに基づいて決定される。この例では、例えば、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、エクササイズマシン102を使用するエクササイズクラスへの参加中にユーザ106が一般的に選択するデッキ傾斜設定を含むユーザデータを、感知、収集、あるいは他の方法で決定する。この例では、エクササイズマシン102のプロセッサ及び/または他のデジタルハードウェア148は、このユーザデータを、デジタルハードウェア148に関連付するメモリに格納する。プロセッサは、このユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ106によって頻繁に選択されるデッキ傾斜を選択、識別あるいは他の方法で決定し、1以上のこのデッキ傾斜をそれぞれの実行可能なコントロール426、428、430に関連付けてもよい。例えば、ユーザ106が参加した複数の以前のエクササイズクラスのウォームアップ期間/セグメント中に、ユーザは、比較的平坦なデッキ傾斜でジョギングすることを選択してもよい。この例では、この以前のウォームアップ期間/セグメント中にユーザ106によって最も頻繁に選択されるデッキ傾斜は、約0.0(例えば、エクササイズマシン102が配置される支持面に対して実質的に水平なデッキ姿勢)である。この例では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、エクササイズマシン102によってユーザ106が参加する複数のエクササイズクラスにわたって収集されたユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ106によって頻繁に選択されるこのデッキ傾斜を選択、識別あるいは他の方法で決定する。デジタルハードウェア148のプロセッサは、このデッキ傾斜を実行可能なコントロールのうちのそれぞれの1つと(例えば、
図4に示される実行可能なコントロール426と)関連付けてもよい。デジタルハードウェア148のプロセッサは、同様の方法で、それぞれのデッキ傾斜を実行可能なコントロール428、430に関連付けてもよい。以下でより詳細に説明するように、さらなる例では、本明細書で説明する様々な実行可能なコントロール426、428、430に関連付けられるデッキ傾斜を決定する際に、1以上の追加の方法が、デジタルハードウェア148のプロセッサによって使用されてもよい。さらに、上記のように、1以上の実行可能なコントロール420、422、424、426、428、430のうちの1以上を構成、生成、提供、表示あるいは変更することに関して、本明細書に記載のプロセスのうちいずれかが、デジタルハードウェア148のプロセッサによってエクササイズマシン102でローカルに実行されてもよく、サーバ302の1以上のプロセッサによって、あるいは、サーバ302の1以上のプロセッサと通信してあるいは組み合わせて動作するデジタルハードウェア148のプロセッサによってエクササイズマシン102から遠隔で実行されてもよい。
【0061】
図4を引き続き参照すると、いくつかの例では、ウィンドウ418は、ウィンドウ418(及び、ウィンドウ418に提供される実行可能なコントロール)がもはやディスプレイ104に表示されないように、ウィンドウ418を閉じるように動作することができる実行可能なコントロール432を含む。さらに、本明細書に記載の例のいずれかでは、ウィンドウ418及び/またはユーザインターフェース400の他の部分は、ウィンドウ418によって提供される実行可能なコントロール420、422、424、426、428、430のうちの1以上をユーザ106がカスタマイズするように動作することができる実行可能なコントロール434を含む。例えば、実行可能なコントロール434は、ウィンドウ418によって提供される実行可能なコントロール420、422、424、426、428、430のうちの1以上の少なくとも1つの設定を変更するための要求を示す、ユーザ106からのタッチ入力を受信するように構成される。この入力に少なくとも部分的に基づいて、デジタルハードウェア148のプロセッサはユーザインターフェース400によって1以上のさらなる制御、ウィンドウまたは他の構成要素を提供し、これにより、ユーザ106は、実行可能なコントロール420、422、424のうちの1以上と関連するベルト速度を上昇または低下させ、実行可能なコントロール426、428、430のうちの1以上に関連するデッキ傾斜を増加または低減させ、あるいは、ユーザインターフェース400によって提供される他の実行可能なコントロールのいずれかに関連する1以上の設定を変更(例えば、カスタマイズ)する。この変更は、保存され、あるいはユーザ106のユーザプロファイルに他の方法で関連付けられ、エクササイズマシン102及び/または他のエクササイズマシン102のユーザプロファイルにアクセスする際に、アクセス、リコールあるいは他の方法で利用されることが理解される。例えば、この変更された設定は、ユーザ106がエクササイズマシン102によって将来のエクササイズクラスに参加するときに自動的に使用される(例えば、ユーザインターフェース400の1以上のそれぞれの実行可能なコントロールに自動的に関連付けられる)。さらに、いくつかの実施形態では、ウィンドウ418は、ユーザインターフェース400から省略されている。この実施形態では、ウィンドウ418に関して上記で説明した実行可能なコントロール420、422、424、426、428、430、434のうちの1以上は、ウィンドウ418なしで、ユーザインターフェース400によって表示あるいは他の方法で提供される。
【0062】
図5は、本開示の別の例示的なユーザインターフェース500を示している。この例では、ユーザインターフェース500は、
図4に関して上記で説明したユーザインターフェース400と実質的に類似していてもよく、あるいは、
図2に関して上記で説明したユーザインターフェース200と実質的に類似していてもよい。
図5に示されるように、この例示的なユーザインターフェース500は、とりわけリーダーボード502を含み、ユーザ106は、リーダーボード502の表示を見て同一のエクササイズクラスに参加する他のユーザと比較した自分のパフォーマンスを見ることができる。様々な例示的実施形態では、リーダーボード502は、プライマリウィンドウ410に重ねられ、あるいは他の方法で一緒に表示される別個のウィンドウを含む。例示的なリーダーボード502は、すべての参加者、及び/または参加者の1以上のサブグループの相対的なパフォーマンスを表示するように構成される。例えば、ユーザ106は、特定の年齢層の参加者、男性の参加者、女性の参加者、特定の年齢グループの男性の参加者、特定の地理的領域の参加者などのパフォーマンスを示すリーダーボード502を選択することができる。例えば、
図5に示す例では、リーダーボード502は、20代の女性参加者のグループのパフォーマンスを表示するように構成されている。ユーザ106は、リーダーボード502を個別にキュレートあるいは他の方法で構成することができ、または、ユーザ106に関連する参加者の適切なグループを選択することによってリーダーボード502をローカルシステム100にキュレートすることができる。ユーザ106は、以前に記録された特定のエクササイズクラスについて独自のリーダーボード502をキュレートすることにより、最大の個人的パフォーマンスインセンティブをユーザ106に提供するリーダーボード502を作成することができる。
【0063】
ユーザ106は、リーダーボード502を、完全に選択解除し、ユーザインターフェース500から削除することもできる。様々な例示的実施形態では、エクササイズマシン102には、ユーザ106が他の参加者をフォローすること、またはユーザ106が参加者のグループまたはサークルを作成することを可能にすることなどの、様々なソーシャルネットワーキングの態様が組み込まれる。ユーザリスト及び情報は、様々な幅広い方法でアクセス、並べ替え、フィルタリング、及び使用される。例えば、他のユーザは、年齢、性別、体重などの個人情報を含む任意の特性に基づいて、または、現在の出力、速度またはカスタムスコアなどのパフォーマンスに基づいて、並べ替え、グループ化あるいは分類され得る。
【0064】
リーダーボード502は完全にインタラクティブであってもよく、ユーザ106が、参加者ランキングを上下にスクロールし、参加者を選択することにより、詳細なパフォーマンスデータへのアクセス、その参加者をフォローするための選択などの接続の作成、または、例えばオーディオ及び/またはビデオ接続を介した直接通信の確立を行うことを可能にする。リーダーボード502は、同一または同等のエクササイズクラスにおけるユーザの個人的なベストパフォーマンスを表示することにより、ユーザ106が、彼らの現在のパフォーマンスを以前の個人的なベストパフォーマンスと比較できるようにしてもよい。いくつかの例では、このパフォーマンス情報は、表示バー414、416のうちの1以上に表示されてもよい。リーダーボード502は、ユーザ106がフォローする参加者などの特定の参加者を強調してもよく、または、接続を示すための他の視覚的な合図を提供するか、リーダーボード502上の特定のエントリに関する他の情報を提供してもよい。
【0065】
様々な例示的実施形態では、リーダーボード502により、ユーザ106は、リーダーボード502をスクロールしながら、自分たちのポジション及びパフォーマンス情報を常に見ることもできる。例えば、ユーザ106がディスプレイ104上で指を上方向にドラッグすることなどによってリーダーボード502の上部に向かってスクロールアップした場合、ユーザのウィンドウがリーダーボード502の下部に到達すると、リーダーボード502は位置がロックされ、リーダーボード502の残りの部分は、その下をスクロールする。同様に、ユーザ106がリーダーボード502の下部に向かって下にスクロールダウンした場合、ユーザのウィンドウがリーダーボード502の上部に到達すると、リーダーボード502は位置がロックされ、リーダーボード502の残りの部分はその下をスクロールし続ける。様々な例示的実施形態では、他のユーザに関するパフォーマンス情報が、リーダーボード502に、または関連するパフォーマンスパラメータによって並べ替えができるフォーマットを含む任意の他のフォーマットで、提示されてもよい。ユーザは、自分達のパフォーマンスをすべてのユーザ、選択されたユーザ及び/またはインストラクタに対して利用可能にするかどうか、または、他には誰も見ることができないように私用として維持するかどうかを選択してもよい。
【0066】
図5に示されるように、例示的なユーザインターフェース500は、エクササイズクラスのインストラクタからの言葉による指示に少なくとも部分的に基づいて生成される1以上の実行可能なコントロール504を含んでいてもよい。例えば、実行可能なコントロール504は、ユーザ106が現在参加している特定のエクササイズクラスに対応していてもよく、実行可能なコントロール504は、ユーザ106がエクササイズマシン102を使用してエクササイズクラスに参加している間に、ユーザインターフェース500によってユーザ106に提供されてもよい。さらに、実行可能なコントロール504は、1以上のタッチ入力に応答して、エクササイズマシン102の1以上のパラメータを変更するように動作することができる。この例では、実行可能なコントロール504は、ユーザインターフェース500によって提示されているエクササイズクラスの、オーディオ及びビデオを含むビデオファイルの一部に、埋め込まれ、リンクされ、あるいは他の方法で関連付けられる。特に、実行可能なコントロール504は、エクササイズクラスのインストラクタによって発された言葉による指示に関連したタイムスタンプに対応するエクササイズクラスのビデオファイルの一部にリンクされる。この例では、ユーザインターフェース500によってエクササイズクラスを表示するとき(例えば、ライブストリーミングによって実質的にリアルタイムで、あるいはアーカイブのビデオファイルを使用して、エクササイズクラスを再生するとき)、デジタルハードウェア148のプロセッサは、インストラクタが言葉による指示を発したエクササイズクラス中の時点で、ユーザインターフェース500によって実行可能なコントロール504を提供する。
【0067】
例示的な実施形態では、実行可能なコントロール504は、
図4に関して上記で説明した実行可能なコントロール420、422、424、426、428、430のうちの1以上と実質的に類似あるいは同一である。例えば、実行可能なコントロール504は、インストラクタによって現在実行されているエクササイズクラスに対応していてもよく、実行可能なコントロール504は、ユーザ106がエクササイズクラスに参加するために使用しているエクササイズマシン102の1以上のパラメータを変更するように動作することができる。例えば、実行可能なコントロール504は、ユーザ106によって利用されているエクササイズマシン102のベルト120の速度、エクササイズマシン102が配置されている支持面に対するデッキ112の傾斜、ベルト120の抵抗、ペダルケイデンス、ブレーキ力もしくは抵抗、あるいは、エクササイズマシン102の任意の他のパラメータを変更するように構成される。
【0068】
例えば、いくつかの実施形態では、インストラクタは、エクササイズクラス中に比較的具体的な指示を発する。この比較的具体的な指示の例には、とりわけ、「1マイルを6分のペースで走る」、「傾斜を5.0にする」、「次の2分間はゾーン4の出力にする」、または、ベルト120の所望の速度、ユーザ106の所望のランニング速度、デッキ112の所望の傾斜、ユーザ106の所望のパワーゾーン、ユーザ106の所望の出力レベル、所望のペダルケイデンス及び/または任意の他のこのパラメータに対応する任意の他の比較的明確な指示が含まれる。この指示は、エクササイズクラスの現在のセグメント及び/または現在の部分に対応する。それに応じて、サーバ302のオペレータ、及び/またはインストラクタがエクササイズクラスを実施しているスタジオに関連する制御ステーションの任意の他のオペレータは、インストラクタによって発された言葉による指示を識別し、その指示に少なくとも部分的に基づいて実行可能なコントロール504を生成する。
【0069】
この例では、オペレータは、指示に関連するタイムスタンプ(例えば、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、及び/またはエクササイズクラスに対応する他のコンテンツを含むビデオファイル内の経過時間)を識別し、あるいは、インストラクタが指示を発したエクササイズクラス中の時点を他の方法で識別する。オペレータは、実行可能なコントロール504を、エクササイズクラスを含むビデオファイルに埋め込み、リンクし、あるいは他の方法で関連付ける。特に、オペレータは、実行可能なコントロール504を、タイムスタンプに対応するビデオファイルの一部にリンクしてもよい。結果として、ユーザインターフェース500によってユーザ106にエクササイズクラスを提供するとき(例えば、ライブストリーミングによって実質的にリアルタイムで、あるいはアーカイブのビデオファイルを使用して、エクササイズクラスを再生するとき)、デジタルハードウェア148は、インストラクタが言葉による指示を発したエクササイズクラス中の時点で、ユーザインターフェース500によって実行可能なコントロール504を提供する。
【0070】
それに加えてまたはその代わりに、1以上のこの実行可能なコントロール504は、自然言語処理ソフトウェア及び/または他の少なくとも部分的に自動化された技術を利用して生成されることが理解される。例えば、サーバ302上で動作するこの自然言語処理ソフトウェアは、エクササイズクラスの間、あるいはエクササイズクラスが完了した後に、インストラクタによって発された言葉による指示を識別する。この例では、自然言語処理ソフトウェアは、ビデオエンコーダ320、及び/または実行可能なコントロール504を生成するように動作することができるサーバ302の他の構成要素に言葉による指示の指示を提供する。この例では、ビデオエンコーダ320、及び/またはサーバ302の他の構成要素は、この情報に少なくとも部分的に基づいて、実行可能なコントロール504を生成する。いくつかのこの例では、自然言語処理ソフトウェアは、サーバ302の1以上のオペレータに言葉による指示の指示を提供してもよく、このオペレータは、例えば、識別された言葉による指示及び/またはサーバ302で生成されているビデオファイル内の対応する実行可能なコントロール504の配置の正確性を確認する。
【0071】
追加の実施形態では、インストラクタは、エクササイズクラス中に、比較的抽象的な、または曖昧な指示を発してもよい。この比較的抽象的または曖昧な指示の例には、とりわけ、「数分間ジョギングする」、「この丘を登ろう」、または、現在のエクササイズクラスに参加しているそれぞれのユーザ106にとって様々な意味を有するが、インストラクタによって実施されているエクササイズクラスの現在のセグメント及び/または現在の部分に対応している任意の他の指示が含まれる。それに応じて、サーバ302のオペレータ、及び/またはインストラクタがエクササイズクラスを実施しているスタジオに関連する制御ステーションの任意の他のオペレータは、インストラクタによって発された言葉による指示を識別し、その指示に少なくとも部分的に基づいて、対応する実行可能なコントロール504を生成する。
【0072】
この例では、オペレータは、指示に関連するタイムスタンプ(例えば、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、及び/またはエクササイズクラスに対応する他のコンテンツを含むビデオファイル内の経過時間)を識別し、あるいは、インストラクタが指示を発したエクササイズクラス中の時点を他の方法で識別する。オペレータは、実行可能なコントロール504を、エクササイズクラスを含むビデオファイルに埋め込み、リンクし、あるいは他の方法で関連付ける。さらに、オペレータ及び/またはサーバ302は、インストラクタが望むアクティビティに最もよく適合した、あるいはこのアクティビティに最も近い、好み、以前の活動、身体能力、及び/またはエクササイズクラスに参加している特定のユーザ106の他の特性に合わせて調節される方法で、エクササイズマシン102の対応するパラメータに影響を与えるように実行可能なコントロール504を構成する。例えば、オペレータ及び/またはサーバ302は、実行可能なコントロール504がタッチ入力を受信すると(例えば、実行可能なコントロール504がユーザ106によって選択されると)、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ベルト120の速度、デッキ112の傾斜、サイクリングマシンのペダルケイデンス、サイクリングマシンのブレーキ力または抵抗、及び/または、エクササイズマシンの1以上の他のパラメータを、インストラクタの意図及び/または指示の文脈上の意味に最も近い方法で制御あるいは変更する。
【0073】
例えば、比較的抽象的な、または曖昧な指示である「数分間ジョギングする」を識別することに少なくとも部分的に基づいて、オペレータは、1マイルを4分のペースで、あるいは他の比較的一般的なジョギングペースでベルト120を回転させるように構成された実行可能なコントロール504を生成する。実行可能なコントロール504のこの設定は、デフォルト設定を含む。このデフォルト設定は、特定のユーザ106に対応する利用可能なユーザデータが比較的少ない状況、ユーザ106のユーザプロファイルが好ましいジョギングペースに関連するユーザデータを含まない状況、あるいは、オペレータ及び/またはサーバ302がユーザ106に対応する適切な情報にアクセスできない任意の他の状況において、オペレータによって利用される。あるいは、ユーザ106のユーザプロファイルが好ましいジョギングペースを識別する例、及び/または、データベース304が、以前に選択された、以前にカスタマイズされた、あるいは以前に入力された特定のユーザ106のジョギング速度、ユーザ106の体重、身長、年齢、性別もしくは他の身体的特徴を示す格納されたユーザデータまたは他の情報、あるいは他のこの情報を含む例では、オペレータは、このユーザ固有の情報に対応したジョギングペースでベルト120を回転させるように構成された実行可能なコントロール504を生成する。
【0074】
特に、比較的曖昧または抽象的な指示が識別された本明細書に記載の例のいずれかでは、サーバ302のオペレータはこの指示に対応する実行可能なコントロール504を生成し、実行可能なコントロール504によってタッチ入力を受信すると、ユーザインターフェース500によってエクササイズクラスがユーザ106に提示されている間に、デジタルハードウェア148のプロセッサは、デジタルハードウェア148のメモリ内に格納された、あるいはサーバ302に関連するデータベース304内に格納されたユーザデータに基づいて、適切な応答(例えば、エクササイズマシン102の1以上のパラメータの適切な変更)を決定する。上記のように、この適切な応答は、デフォルト設定(例えば、デフォルトのジョギング速度、及び/またはジョギングに関連するデフォルトのデッキ傾斜)と、以前に選択された、以前にカスタマイズされた、あるいは以前に入力された設定(例えば、ユーザ106のユーザプロファイルに含まれるジョギング速度及び/またはジョギングデッキ傾斜)と、あるいは、デジタルハードウェア148のプロセッサ及び/またはデジタルハードウェア148のメモリ内に格納された、あるいはデータベース304内に格納されたユーザデータ(例えば、エクササイズマシン102を使用して1以上の以前のエクササイズクラスに参加しているユーザ106に対応する集約ユーザデータ)に少なくとも部分的に基づいたサーバ302のプロセッサによって決定される設定と、を含む。
【0075】
図6は、本開示の例示的な方法600を示すフロー図である。この例示的な方法600は、論理フロー図におけるステップの集合として示されており、これらのステップは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせにより実施可能な動作を表す。ソフトウェアの場合には、これらのステップは、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を表す。コンピュータ実行可能命令は、例えば、デジタルハードウェア148のプロセッサ及び/または上述のバックエンドサーバ302の1以上のプロセッサによって実行されたときに、それらのプロセッサに、
図6のフロー図に記載された各動作(ステップ)を実行させる。コンピュータ実行可能命令には、特定の機能を実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などが含まれる。
図6のフロー図に記載されている各動作(ステップ)の順序は、限定として解釈されることを意図するのではなく、本方法600を実施するために、任意の数のステップを、任意の順序で及び/または並列で組み合わせてもよい。説明目的のために、特に指定されない限り、本方法600は、ローカルシステム100、エクササイズマシン102、ユーザ106、ユーザインターフェース200、400、及び/または
図1~
図5に示した他の構成要素を参照して説明する。本方法600の任意の部分及び/または全体は、サーバ302の1以上のプロセッサ、及び/またはネットワーク化されたエクササイズシステム300の他の構成要素によって実行することができる。しかし、説明を容易にするために、特に指定されない限り、本方法600は、デジタルハードウェア148のプロセッサによって実行する場合について説明する。
【0076】
図6を参照して、ステップ602において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、エクササイズマシン102を使用してエクササイズクラスに参加しているユーザ106に関連するユーザデータを受信する。例えば、上述したように、エクササイズマシン102は、ユーザ106のパフォーマンスメトリクス、エクササイズマシン102のパラメータ、及び/または他の情報を感知、収集、測定、及び/または他の方法で取得するように構成された1以上のセンサ147を備える。例えば、このようなセンサ147には、ユーザがエクササイズマシン102を使用してエクササイズクラスに参加したときに、ユーザ106の心拍数、血圧、体温、及び/または他の身体的特性を感知、収集、測定、及び/または他の方法で取得するように構成された、心拍数モニタ、近接センサ、及び/または他の生体計測センサが含まれる。また、エクササイズマシン102は、ベルト120の速度、デッキ112の傾斜、ベルト120の抵抗、ベルト120を駆動するために使用されるモータの出力軸の回転速度、エクササイズマシン102が配置される支持面に対するデッキ112の傾斜を変更するために使用されるモータの出力軸の位置、サイクリングマシンのペダルケイデンス、サイクリングマシンのブレーキ力または抵抗、及び/またはエクササイズマシン102の他のパラメータを感知、収集、測定、及び/または他の方法で取得するように構成された1以上の追加のセンサを備えてもよい。このような例では、1以上のセンサ147には、とりわけ、速度、動作、位置、及び/または他のパラメータを取得するように構成された、近接センサ、加速度計、ジャイロスコープ、及び/または他のセンサが含まれる。本明細書に記載した例のいずれにおいても、ステップ602において、1以上のセンサ147は、上記のユーザデータ及び/または他の情報を含む信号を(例えば、連続的に、実質的に連続的に、及び/または一定の間隔で)をデジタルハードウェア148のプロセッサに提供する。
【0077】
さらに、ステップ602において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、上述のネットワーク306を介して電子コンテンツを受信する。このような例では、電子コンテンツは、とりわけ、サーバ302及び/またはネットワーク化されたエクササイズシステム300の他の構成要素からの1以上の信号を含み得る。そして、この信号は、上述のユーザデータのいずれかを含み得る。それに加えて及び/またはその代わりに、この電子コンテンツは、とりわけエクササイズクラスを含み得る。例えば、ユーザ106は、エクササイズマシン102を使用して、実質的にリアルタイムでストリーミングされるライブのエクササイズクラスに参加することができる。このような例では、電子コンテンツは、ライブのエクササイズクラスに関連するオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、及び/または他のコンテンツを含む1以上のビデオファイル(例えば、ライブストリーム)を含み得る。あるいは、ユーザ106は、エクササイズマシン102を使用して、アーカイブの(例えば、以前に記録された)エクササイズクラスに参加することができる。このような例では、電子コンテンツは、アーカイブのエクササイズクラスに関連するオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、及び/または他のコンテンツを含む1以上のビデオファイルを含み得る。
【0078】
さらに、本明細書に記載した例のいずれにおいても、ステップ602において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、様々なエクササイズクラスに対応する複数のユーザデータを受信することができる。例えば、ステップ602において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザ106がエクササイズマシン102を使用して現在参加しているかまたは過去に参加した第1のエクササイズクラスに対応する第1のユーザデータを受信する。さらに、ステップ602において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザ106がエクササイズマシン102を使用して過去に参加した1以上の別のエクササイズクラス(例えば、第2のエクササイズクラス、第3のエクササイズクラスなど)に対応する別のユーザデータを受信する。このような例のいずれにおいても、ステップ602で受信したユーザデータは、ローカル(例えば、デジタルハードウェア148のメモリ)、及び/または、リモート(例えば、ネットワーク化されたエクササイズシステム300に関連するデータベース304)に格納される。加えて、ステップ602で受信したユーザデータは、ユーザ106がエクササイズマシン102を使用して1以上のエクササイズクラス(例えば、複数のエクササイズクラス)に参加している間に、ユーザ106が選択、入力、及び/または他の方法で利用する、複数のベルト速度、複数のデッキ傾斜、複数のベルト抵抗、及び/または、他のパラメータの集合を含み得ることを理解されたい。このようなユーザデータは、ステップ602において、ユーザ106が参加するエクササイズクラス毎に受信される。
【0079】
ステップ604において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ602において受信したユーザデータの量が、本開示の実行可能なコントロールを生成するために必要とされるユーザデータの最小量(以降、「ユーザデータの必要最小量」と称する)を含むか否かを判定する。例えば、デジタルハードウェア148のプロセッサによって生成される実行可能なコントロールの1以上の設定を比較的高い信頼度で決定するために、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザデータの必要最小量を受信したか否かを判定する。例えば、ユーザデータの必要最小量が2つのエクササイズクラスに関連するユーザデータである場合に、ステップ602において、1つのエクササイズクラスのみに関連するユーザデータを受信した実施形態では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ602で受信したユーザデータの量が、ユーザデータの必要最小量未満であると判定する(ステップ604:No)。一方、ユーザデータの必要最小量が2つのエクササイズクラスに関連するユーザデータである場合に、ステップ602において、3つ以上のエクササイズクラスに関連するユーザデータ(例えば、第1のエクササイズクラスに関連する第1のユーザデータと、第2のエクササイズクラスに関連する第2のユーザデータと、第3のエクササイズクラスに関連する第3のユーザデータとの組み合わせ)を受信した実施形態では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ602で受信したユーザデータの量が、ユーザデータの必要最小量を超えていると判定する(ステップ604:Yes)。
【0080】
ステップ606において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ602において受信したユーザデータが、要求される閾値を超える1以上のメトリクスによって特徴付けられているか、該メトリクスを示しているか、及び/または該メトリクスに他の方法で対応しているか、を判定する。例えば、ステップ602において、ユーザデータの必要最小量を超えるユーザデータを受信した実施形態であっても(ステップ604:Yes)、このようなユーザデータが、実行可能なコントロールの1以上の設定の決定、または、実行可能なコントロールの生成に、十分である場合もあれば、そうでない場合もある。例えば、実行可能なコントロールを生成するプロセスにおいて、1以上の、最小パーセント閾値、最小時間長さ閾値、周波数範囲、最小及び/または最大のパラメータ値、及び/または、他のメトリクスが設定されるか、または他の方法で利用される。本明細書に記載した例のいずれにおいても、ステップ606において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ602で受信したユーザデータを上記の1以上の閾値及び/または他のメトリクスと比較して、ステップ602で受信したユーザデータが上記の1以上の閾値及び/または他のメトリクスを満たすか否かを判定する。
【0081】
例えば、一実施形態では、1以上の閾値及び/または他のメトリクスは、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間に、ユーザ106がエクササイズマシン102の特定のベルト速度、デッキ傾斜、ベルト抵抗、及び/または他のパラメータを選択、入力、及び/または他の方法で利用する、エクササイズクラスの総継続時間のパーセンテージに関連する最小パーセンテージ閾値(例えば、20%、25%、30%など)を含み得る。このような例示的な実施形態では、ユーザが、特定のベルト速度(例えば、1マイル6分のペースに対応する速度)を、ステップ606で判定対象となるユーザデータに対応するエクササイズクラスの総継続時間の最小パーセンテージ閾値(例えば、20%)を超えるパーセンテージで利用した場合(ステップ606:Yes)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、ステップ608に進む。一方、ユーザ106が、特定のベルト速度を、ステップ606で判定対象となるユーザデータに対応するエクササイズクラスの総継続時間の最小パーセンテージ閾値以下のパーセンテージで利用した場合(ステップ606:No)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、ステップ602に進む。
【0082】
別の例示的な実施形態では、1以上の閾値及び/または他のメトリクスは、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間に、ユーザ106がエクササイズマシン102の特定のベルト速度、デッキ傾斜、ベルト抵抗、及び/または他のパラメータを選択、入力、及び/または他の方法で利用する、エクササイズクラスの総継続時間内の最小時間(例えば、5分、10分、15分など)を含み得る。このような例示的な実施形態では、ユーザ106が、特定のベルト速度(例えば、1マイル6分のペースに対応する速度)を、エクササイズクラス(例えば、ステップ606で判定対象となるユーザデータに対応するエクササイズクラス)の継続時間内の最小時間を超える時間長さで利用した場合(ステップ606:Yes)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、ステップ608に進む。一方、ユーザ106が、特定のベルト速度を、エクササイズクラスの継続時間内の最小時間以下の時間長さで利用した場合(ステップ606:No)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、ステップ602に進む。さらなる例示的な実施形態では、上述したように、1以上のメトリクスまたは閾値は、ベルト速度の範囲、デッキ傾斜の範囲、ベルト抵抗の範囲、ペダルケイデンスの範囲、ブレーキ力または抵抗の範囲、及び/またはエクササイズマシン102に関連する他のパラメータの範囲を含み得る。それに加えて及び/またはその代わりに、最大及び/または最小の、ベルト速度、デッキ傾斜、抵抗範囲、及び/またはエクササイズマシン102のパラメータに対応する他の値も、ステップ606での比較の目的でデジタルハードウェア148のプロセッサによって使用され得る。
【0083】
ステップ608において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ602で受信したユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザインターフェース400のための1以上の実行可能なコントロールを生成する。例えば、
図4に関して説明したように、ユーザインターフェース400は、プライマリウィンドウ410上に重畳されるか、あるいは他の方法を用いてプライマリウィンドウ410とともに表示されるウィンドウ418を含む。このウィンドウ418は、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間に、エクササイズマシン102のパラメータを変更するように動作することができる1以上の実行可能なコントロールを含む。
図4に示すように、ウィンドウ418は、ベルト120の速度、デッキ112の傾斜、ベルト120に関連する抵抗、サイクリングマシンのペダルケイデンス、サイクリングマシンのブレーキ力または抵抗、及び/またはエクササイズマシン102の他のパラメータを変更するように構成された複数の実行可能なコントロールを含む。例えば、実行可能なコントロールは、「ジョギング」の実行可能なコントロール420、「ラン」の実行可能なコントロール422、「スプリント」の実行可能なコントロール424、1以上のデッキ傾斜の実行可能なコントロール426、428、430、及び/または、ベルト120の速度及び/またはデッキ112の傾斜を変更するように構成された他の実行可能なコントロールを含む。このような例では、実行可能なコントロール420、422、424のそれぞれに関連する速度は、デジタルハードウェア148のメモリ及び/またはデータベース304に格納されたデフォルトのベルト速度であり得る。同様に、実行可能なコントロール426、428、430のそれぞれに関連するデッキ傾斜は、デジタルハードウェア148のメモリ及び/またはデータベース304に格納されたデフォルトのデッキ傾斜高さであり得る。あるいは、他の例では、ユーザ106が現在のエクササイズクラスに参加する前、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間、及び/または他の任意の時点で、ユーザ106に固有のユーザプロファイルを設定するときに、ユーザ106が実行可能なコントロール420、422、424のそれぞれに関連する速度を入力するか、または選択してもよい。同様に、実行可能なコントロール426、428、430のそれぞれに関連するデッキ傾斜は、ユーザ106によって同様の方法で入力されるか、または選択されるデッキ傾斜高さであってもよい。さらに別の例では、実行可能なコントロール420、422、424のそれぞれに関連する速度及び/または実行可能なコントロール426、428、430のそれぞれに関連するデッキ傾斜は、例えば、デジタルハードウェア148のプロセッサ及び/または1以上のサーバ302のプロセッサまたは他の構成要素によって識別、計算、選択、及び/または他の方法で決定される速度またはデッキ傾斜を含み得る。このような例では、実行可能なコントロール420、422、424のそれぞれに関連する速度及び/または実行可能なコントロール426、428、430のそれぞれに関連するデッキ傾斜は、例えば、ユーザ106の過去のパフォーマンスまたは他の運動に関連する集約されたユーザデータ(例えば、ステップ602で受信したユーザデータ)に基づいて、上述のステップ604、606にしたがって決定してもよい。本明細書に記載した例のいずれにおいても、ステップ608で生成された1以上の実行可能なコントロールは、エクササイズマシン102の少なくとも1つのパラメータを変更するためにデジタルハードウェア148のプロセッサによって実行可能な、データファイル、テキストファイル、デジタルファイル、メタデータ、設定、要件、命令、及び/または任意の他の電子ファイルを含み得る。
【0084】
本開示の例示的な実施形態では、ステップ608で生成された実行可能なコントロールの1つまたは複数は、エクササイズマシン102のパラメータの変更に関連する1以上の設定を含み得る。例えば、上述したように、実行可能なコントロール420、422、424の1つまたは複数は、ベルト120の速度を変更、設定、及び/または他の方法で調節するように構成することができ、この場合、実行可能なコントロール420、422、424のそれぞれに関連する速度は、実行可能なコントロール420、422、424の各設定を含み得る。同様に、実行可能なコントロール426、428、430の1つまたは複数は、デッキ112の傾斜を変更、設定、及び/または他の方法で調節するように構成することができ、この場合、実行可能なコントロール426、428、430のそれぞれに関連する傾斜高さは、実行可能なコントロール426、428、430の各設定を含み得る。
【0085】
加えて、いくつかの例では、ユーザインターフェース400は、エクササイズマシン102の特定のパラメータを変更するように構成された2以上の実行可能なコントロールを含み得る。このような例では、1以上の実行可能なコントロールが、ステップ608で1以上の実行可能なコントロールが生成される前に、ユーザインターフェース400の構成要素として存在し得る。したがって、ステップ610において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ608において生成された実行可能なコントロールのうちの1以上の設定が、ユーザインターフェース400に含まれる既存の実行可能なコントロールの1以上の設定に対して十分な差を有するか否かを判定する。例えば、いくつかの場合では、ユーザインターフェース400は、ベルト120の速度に対応する第1の設定(例えば、1マイル6分のペースに等しいベルト速度)を有する第1の実行可能なコントロール(例えば、実行可能なコントロール420)を含み得る。このような例では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ベルト120の速度に対応する第2の設定(例えば、1マイル5.0分のペースに等しいベルト速度)を有する第2の実行可能なコントロール(例えば、実行可能なコントロール422)を生成することができる。このような例では、ステップ610において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、第1の実行可能なコントロール(例えば、実行可能なコントロール420)の第1の設定と第2の実行可能なコントロール(例えば、実行可能なコントロール422)の第2の設定との差が所定の閾値を超えているか否かを判定する。このような例では、上記の閾値は、ステップ610で判定対象となる様々な実行可能なコントロールに関連するエクササイズマシン102のパラメータ、例えば、ユーザ106の年齢、性別、体重、健康、体力、及び/または他の身体状態、及び/またはユーザ106が参加するエクササイズクラスに関連する任意の他の特性、に対応する任意の所望の値を有し得る。このような例では、ステップ610において、デジタルハードウェア148のプロセッサが、第1の設定と第2の設定との差が所定の閾値を超えていないと判定した場合(ステップ610:No)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理はステップ612に進む。そして、ステップ612において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、上記の閾値を満たすために、新たに作成された実行可能なコントロールの設定を変更する。あるいは、ステップ612において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ608において生成された実行可能なコントロールを削除してもよい。一方、ステップ610において、デジタルハードウェア148のプロセッサが、第1の設定と第2の設定との差が所定の閾値を超えていると判定した場合(ステップ610:Yes)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は614に進む。
【0086】
さらに、上述したように、本開示のいくつかの例では、ユーザインターフェース400に含まれる1以上のコントロール434は、ユーザインターフェース400を介して提供される実行可能なコントロールの1以上の設定をカスタマイズ及び/または他の方法で変更する要求を示す1以上のタッチ入力を受け取るように動作することができる。例えば、コントロール434を介してタッチ入力を受け取ったことに応答して、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザインターフェース400を介して、ユーザ106からさらなる入力を受け取ることができるように構成された1以上の数字パッド、テキスト入力フィールド、スライダバー、コントロールホイール、及び/または他のコントロールを提供する。このような例では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、このような追加のコントロールを介して、ユーザインターフェース400に含まれる実行可能なコントロール420、422、424、426、428、430のうちの少なくとも1つの設定に対する変更の要求を示す1以上のタッチ入力を受け取ることができる。このような例では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザインターフェース400に含まれる実行可能なコントロール420、422、424、426、428、430の少なくとも1つの設定を、このような追加のコントロールを介して受け取った1以上のタッチ入力に少なくとも部分的に基づいて変更する。
【0087】
引き続き
図6を参照して、いくつかの例では、ステップ608で生成された実行可能なコントロールのうちの1以上は、ユーザ106が現在参加しているエクササイズクラスの様々な構成及び/または要件にかかわらず、ユーザインターフェース400を介してユーザ106に提供される。あるいは、他の実施形態では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザ106が特定のエクササイズクラスに参加している間に実行可能なコントロールを提供するか否か、及び/または、実行可能なコントロールの1以上の設定を変更するか否かを判定するときに、ユーザ106が参加している特定のエクササイズクラスに関連する1以上の要件を考慮する。例えば、「上級者向け」のエクササイズクラスは、「初心者向け」のエクササイズクラスよりも高い難易度の要件及び/または他のクラス特有のパフォーマンスの要件を有する。例えば、「上級者向け」のエクササイズクラスの例示的なパフォーマンス要件は、このエクササイズクラスに参加しているユーザ106が、比較的速い速度で、比較的長い時間、及び/または比較的急勾配でスプリントすることを要求する。一方、「初心者向け」のエクササイズクラスの対応するパフォーマンス要件は、「上級者向け」のエクササイズクラスよりも要求が低い。例えば、「上級者向け」のエクササイズクラスは、1マイル5.0分のペースに対応する最低ベルト速度、及び/またはエクササイズマシン102の前端とエクササイズマシン102が配置される実質的に水平な支持面との間の測定値が約8インチになるように傾斜する最低デッキ傾斜を含むパフォーマンス要件を指定する。一方、例示的な「初心者向け」のエクササイズクラスは、1マイル8.0分のペースに対応する最低ベルト速度、及び/またはエクササイズマシン102の前端とエクササイズマシン102が配置される実質的に水平な支持面との間の測定値が約3インチになるように傾斜する最低デッキ傾斜を含むパフォーマンス要件を指定する。
【0088】
このような例では、ステップ614において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ608において生成された実行可能なコントロールの設定(例えば、ベルト速度)が、現在のエクササイズクラスによって指定されたパフォーマンス要件(すなわち、クラス要件)以上の値を有するか否かを判定する。このような例では、ステップ614において、デジタルハードウェア148のプロセッサが、ステップ608において生成された実行可能なコントロールの設定がエクササイズクラスによって指定されたパフォーマンス要件未満の値を有すると判定した場合(ステップ614:No)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、ステップ616に進む。ステップ616では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ608において生成された実行可能なコントロールの設定を、エクササイズクラスの1以上の要件を満たすように変更する。また、ステップ616において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ608において生成された実行可能なコントロールの設定に対して行われた変更が、ステップ610において考慮された差の閾値(例えば、数値の差)と矛盾及び/または違反しないことも検証してもよい。このような例では、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、その後、618に進む。一方、ステップ614において、デジタルハードウェア148のプロセッサが、ステップ608において生成された実行可能なコントロールの設定が、エクササイズクラスによって指定されたパフォーマンス要件以上の値を有すると判定した場合(ステップ614:Yes)、ステップ618において生成された実行可能なコントロールの1以上の設定を変更することなく、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、ステップ618に進む。
【0089】
上述したように、本開示の例示的なエクササイズクラスは、1以上のエクササイズセグメントを含み得る。このようなエクササイズセグメントは、エクササイズクラスのインストラクタが各エクササイズセグメント中にユーザ106に実施するように指示する所望の運動アクティビティ(例えば、ジョギング、スプリント、リフトウェイトなど)によって特徴付けられ得る。いくつかの例では、ユーザインターフェース400は、セグメント化されたタイムライン402などの1以上のタイムラインを含み得る。例示的なセグメント化されたタイムライン402は、ユーザ106が現在参加しているエクササイズクラスの部分、パート、または他のエクササイズセグメントのそれぞれに対応する1以上のセグメント404を含み得る。また、セグメント化されたタイムライン402は、エクササイズクラスの各エクササイズセグメントに関連するアクティビティの要件(例えば、ストレッチ、ウォーク、ラン、スプリント、リフトウェイトなど)、器具の要件(例えば、ダンベル、ヨガマット等)、及び/または他の要件を示す1以上の視覚的マーク408を含み得る。例示的な実施形態では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザ106が特定のエクササイズクラスに参加している間に、ステップ608で生成された実行可能なコントロールを提供するか否か、及び/または、実行可能なコントロールを格納または削除するか否かを判定するときに、エクササイズクラスの各エクササイズセグメントに関連する1以上のアクティビティ要件及び/または他の要件を考慮する。例えば、個々のエクササイズセグメントのこのようなアクティビティ要件は、それぞれのセグメントを、特定のタイプ(例えば、ストレッチセグメント、ウォーキングセグメント、ランニングセグメント、スプリントセグメント、ウェイトリフティングセグメントなど)に特徴付けることができる。このような例では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ608で生成された実行可能なコントロールを、その実行可能なコントロールが対応または関連するエクササイズセグメントにおいてのみ提供する。例えば、ステップ608で生成された、エクササイズマシン102のベルト120を1マイル5.5分のペースに対応する速度で移動または回転させるように構成された実行可能なコントロールは、ストレッチセグメント、ウォーキングセグメント、またはウェイトリフティングセグメントには対応または関連しない。したがって、デジタルハードウェア148のプロセッサは、このようなエクササイズセグメントの間、そのエクササイズセグメントに関連するそれぞれのアクティビティ要件に少なくとも部分的に基づいて、そのエクササイズセグメントに対応または関連しない実行可能なコントロールは提供しない。
【0090】
例えば、ステップ618において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザ106が参加しているエクササイズクラスのエクササイズセグメントを識別し、また、そのエクササイズセグメントに関連するアクティビティ要件を識別する。ステップ618において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ608において生成された実行可能なコントロールの設定(例えば、ベルト120の速度、デッキ112の傾斜、サイクリングマシンのペダルケイデンス、サイクリングマシンのブレーキ力または抵抗など)が、エクササイズセグメントに関連するアクティビティ要件に対応するか、そのアクティビティ要件に関連するか、及び/または、アクティビティ要件を他の点で満たすか否かを判定する。上述したように、このような例では、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ618において、実行可能なコントロールの設定が、ユーザ106が現在参加しているエクササイズセグメントのタイプに関連するか否かを判定する。このような例では、エクササイズセグメントは、エクササイズセグメントが特定のタイプ(例えば、ストレッチセグメント、ウォーキングセグメント、ランニングセグメント、スプリントセグメント、ウェイトリフティングセグメントなど)であることを識別するメタデータ、分類タグ、及び/または他の情報によって特徴付けられるか、あるいは、それらを含み得る。また、ステップ608で生成された実行可能なコントロールも、エクササイズセグメントが特定のタイプ(例えば、ストレッチセグメント、ウォーキングセグメント、ランニングセグメント、スプリントセグメント、ウェイトリフティングセグメントなど)であることを識別するメタデータ、分類タグ、及び/または他の情報によって特徴付けられるか、あるいは、それらを含み、このような情報は、実行可能なコントロールの設定のうちの1つを含み得る。したがって、いくつかの例では、ステップ618において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、実行可能なコントロール(例えば、特定のタイプの実行可能なコントロールを識別する情報)の設定が、ユーザ106が現在参加しているエクササイズセグメントのアクティビティ要件(例えば、特定のタイプのエクササイズセグメントを識別する情報)に対応するか、関連するか、一致するか、及び/または、そのアクティビティ要件を他の点で満たすか否かを判定する。ステップ618において、実行可能なコントロールの設定がアクティビティ要件に対応しない、関連しない、一致しない、及び/または、そのアクティビティ要件を他の点で満たさないと判定された場合には(ステップ618:No)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、ステップ620に進む。そして、ステップ620において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、実行可能なコントロールを、デジタルハードウェア148のプロセッサに関連するメモリ及び/またはデータベース304に格納する。一方、ステップ618において、デジタルハードウェア148のプロセッサが、実行可能なコントロールの設定がエクササイズセグメントのアクティビティ要件に対応する、関連する、一致する、及び/または、そのアクティビティ要件を他の点で満たすと判定した場合(ステップ618:Yes)、デジタルハードウェア148のプロセッサの処理は、ステップ622に進む。
【0091】
ステップ622において、ユーザ106が特定のエクササイズクラスに参加している間、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ディスプレイ104を介して実行可能なコントロールを提供する。このような例では、上述したように、ステップ622において提供される実行可能なコントロールは、ユーザ106がエクササイズクラスに参加している間に、エクササイズマシン102の1以上のパラメータを変更するように動作することができる。
【0092】
ステップ624において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、実行可能なコントロールを、デジタルハードウェア148のプロセッサに関連するメモリ及び/またはデータベース304に格納する。いくつかの例では、ステップ624において、プロセッサは、デジタルハードウェア148のメモリ及び/またはデータベース304に格納された実行可能なコントロールを、ユーザ106に固有のユーザプロファイルに関連付ける。例えば、上述したように、ユーザ106は、エクササイズマシン102の設定手順中にユーザプロファイルを生成することができ、ユーザ106に特有の好み、所望のエクササイズマシン設定、及び/または他の情報を用いて、時間の経過とともにユーザプロファイルを更新し続けることができる。このような例では、ユーザプロファイルは、ユーザ106が1以上の追加のエクササイズクラスに参加しているときに、そのユーザプロファイルがエクササイズマシン102、及び/または1以上の別のエクササイズマシン102からアクセスされると、そのユーザプロファイルに関連付けて格納された実行可能なコントロールが、上記の1以上の追加のエクササイズマシン102のディスプレイ104を介して提供されるように構成される。
【0093】
図7は、本開示の別の例示的な方法700を示すフロー図である。上記の方法600と同様に、この例示的な方法700は、論理フロー図におけるステップの集合として示されており、これらのステップは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせにより実施可能な動作を表す。ソフトウェアの場合には、これらのステップは、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を表す。コンピュータ実行可能命令は、例えば、デジタルハードウェア148のプロセッサ及び/または上述のバックエンドサーバ302の1以上のプロセッサによって実行されたときに、それらのプロセッサに、
図7のフロー図に記載された各動作(ステップ)を実行させる。
図7のフロー図に記載されている各動作(ステップ)の順序は、限定として解釈されることを意図するのではなく、本方法700を実施するために、任意の数のステップを、任意の順序で及び/または並列で組み合わせてもよい。さらに、本方法700は、上記の方法600に関して上述した任意の動作を含むことができる(その逆も同様である)。説明目的のために、特に指定されない限り、本方法700は、ネットワーク化されたエクササイズシステム300、第1のエクササイズマシン102を使用するインストラクタ、第2のエクササイズマシン102を使用するユーザ106、1以上のユーザインターフェース200、400、500、及び/または
図1~
図5に示した他の構成要素を参照して説明する。インストラクタは、1以上の、ビデオカメラ308、マイクロフォン310、及び/またはネットワーク化されたエクササイズシステム300の他の構成要素を含むスタジオまたは他の場所でエクササイズクラスを実施するために、第1のエクササイズマシン102を使用する。本方法700の任意の部分及び/または全体は、デジタルハードウェア148のプロセッサによって実行することができる。しかし、説明を容易にするために、特に指定されない限り、本方法700は、サーバ302の1以上のプロセッサ及び/またはネットワーク化されたエクササイズシステム300の他の構成要素によって実行する場合について説明する。
【0094】
図7を参照して、ステップ702において、サーバ302及び/またはネットワーク化されたエクササイズシステム300の他の構成要素は、インストラクタによって実施されるエクササイズクラスに関連するコンテンツをキャプチャする。このような例では、インストラクタは、第1のエクササイズマシン102や、スタジオ、ジム、及び/または他の運動施設を利用して、エクササイズクラスを実施する。このような例では、ステップ702において、ネットワーク化されたエクササイズシステム300の1以上のビデオカメラ308、マイクロフォン310、音楽プレイヤ312、オーディオミキサ314、及び/または他の構成要素が、サーバ302によって及び/またはサーバ302とともに利用され、エクササイズクラスの内容を検知、記録、及び/またはキャプチャする。例えば、ステップ702において、サーバ302は、インストラクタによって実施されているエクササイズクラスに対応するオーディオコンテンツとビデオコンテンツとをキャプチャする。
【0095】
ステップ704において、サーバ302は、ステップ702においてキャプチャされたオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、及び/または任意の他のコンテンツを含むビデオファイルを作成する。例えば、オーディオコンテンツは、ステップ702で、オーディオトラックにキャプチャされ、ビデオコンテンツは、ステップ702で、オーディオトラックとは別のビデオトラックにキャプチャされる。このような例では、ステップ704において、アナログ/デジタル変換器316、ビデオエンコーダ320、ビデオトランスコーダ324、及び/またはサーバ302の他の構成要素によって、オーディオトラックとビデオトラックとをマージして単一のデジタルビデオファイルを作成する。それに加えて及び/またはその代わりに、オーディオコンテンツ及びビデオコンテンツは、ステップ702で、少なくとも1つのアナログデバイスを使用してキャプチャしてもよい。このような例では、ステップ704において、アナログ/デジタル変換器316及び/またはサーバ302の他の構成要素によって、アナログコンテンツをデジタルコンテンツに変換して、デジタルオーディオコンテンツとデジタルビデオコンテンツとを含むデジタルビデオファイルを作成する。さらに別の例では、ステップ702において、オーディオコンテンツ及びビデオコンテンツは、単一のコンテンツキャプチャ(例えば、デジタル記録)プロセスで、デジタル形式でキャプチャしてもよい。このような例では、ビデオファイル(例えば、デジタルビデオファイル)は、ステップ702において、オーディオコンテンツ及びビデオコンテンツのキャプチャ時に、及び/または、そのキャプチャの一部として作成される。
【0096】
ステップ706において、サーバ302は、エクササイズクラスの実施中にインストラクタが発声した1以上のパフォーマンス指示を識別する。例えば、サーバ302上で動作する自然言語処理ソフトウェア及び/または他の音声認識ソフトウェアによって、エクササイズクラスの実施中及び/またはエクササイズクラスの実施後にインストラクタが発声した言語指示(音声指示)を識別する。このような例では、ステップ706において、自然言語処理ソフトウェア及び/または他の音声認識ソフトウェアは、言語指示を、ビデオエンコーダ320、及び/または、実行可能なコントロールを生成するように動作することができるサーバ302の他の構成要素に提供する。いくつかの例では、それに加えて及び/またはその代わりに、自然言語処理ソフトウェア及び/または他の音声認識ソフトウェアは、サーバ302の1人以上のオペレータに(例えば、サーバ302に動作可能に接続されたディスプレイまたは他の出力装置を介して)言語指示を提供する。そして、オペレータは、例えば、識別された言語指示の正確性及び/またはステップ704で作成されたビデオファイル内の対応する実行可能なコントロールの配置を確認する。さらに別の例では、ステップ706において、パフォーマンス指示は、自然言語処理ソフトウェア及び/または他の音声認識ソフトウェアを使用することなく、(リアルタイムで及び/またはエクササイズクラスの再生時に)エクササイズクラスを視聴しているオペレータによって識別及び/または認識される。
【0097】
上述したように、いくつかの実施形態では、インストラクタは、エクササイズクラスの実施中に、比較的具体的な指示を発声する。このような比較的具体的な指示の例としては、「1マイル6分のペースでランニングする」、「傾斜を5.0にする」、「次の2分間はゾーン4の出力にする」、または、ベルト120の所望の速度、ユーザ106の所望のランニング速度、デッキ112の所望の傾斜、ユーザ106の所望のパワーゾーン、ユーザ106の所望の出力レベル、エクササイズマシン102の所望のブレーキ力または抵抗、ユーザ106のペダルケイデンス、及び/または他の任意のパラメータに対応する他の比較的明確な指示が挙げられる。このような例では、ステップ706において、サーバ302、サーバ302のオペレータ、及び/または、インストラクタがエクササイズクラスを実施している場所(例えば、エクササイズスタジオ)に関連する制御ステーションの他のオペレータが、インストラクタが発声した言語指示を識別する。いくつかの例では、ステップ706において、サーバ302上で動作する自然言語処理ソフトウェア及び/または他の音声認識ソフトウェアが、言語指示を、ビデオエンコーダ320、及び/または、実行可能なコントロールを生成するように動作することができるサーバ302の他の構成要素に提供する。さらに、ステップ706において、サーバ302は、言語指示に関連するタイムスタンプ(例えば、ステップ704で生成されたビデオファイルにおける経過時間)を識別してもよい。このようなタイムスタンプは、エクササイズクラスの実施中における、インストラクタが言語指示を発声した時間を特定する。
【0098】
別の実施形態では、インストラクタは、エクササイズクラスの実施中に比較的抽象的なまたは漠然とした指示を発声してもよい。このような比較的抽象的なまたは漠然とした指示の例としては、「数分間ジョギングする」、「この坂を上がろう」、または、エクササイズクラスに参加しているそれぞれのユーザ106にとっては異なる意味を持つかもしれないが、インストラクタが実施しているエクササイズクラスの現在のエクササイズセグメント及び/または現在の部分に対応する他の指示が挙げられる。このような例では、ステップ706において、サーバ302、サーバ302のオペレータ、及び/または、インストラクタがエクササイズクラスを実施している場所(例えば、エクササイズスタジオ)に関連する制御ステーションのオペレータが、インストラクタが発声した比較的抽象的な言語指示を識別する。いくつかの例では、ステップ706において、サーバ302上で動作する自然言語処理ソフトウェア及び/または他の音声認識ソフトウェアが、言語指示を、ビデオエンコーダ320、及び/または、実行可能なコントロールを生成するように動作することができるサーバ302の他の構成要素に提供する。さらに、ステップ706において、サーバ302は、比較的抽象的な指示に関連するタイムスタンプを識別してもよい。
【0099】
ステップ708において、サーバ302は、インストラクタが実施するエクササイズクラスに対応し、かつ、エクササイズマシン102(例えば、エクササイズクラスに参加するためにユーザ106が使用する第2のエクササイズマシン102)のパラメータを変更するように動作することができる実行可能なコントロール504を生成する。具体的には、ステップ708において、サーバ302は、ステップ706で特定されたパフォーマンス指示に対応する実行可能なコントロール504を生成する。上述したように、ステップ708で生成された1以上の実行可能なコントロール504は、第2のエクササイズマシン102の少なくとも1つのパラメータを変更するためにデジタルハードウェア148のプロセッサによって実行可能な、データファイル、テキストファイル、デジタルファイル、メタデータ、命令、及び/または他の任意の電子ファイルを含む。本開示の例示的な実施形態では、ステップ708で生成される実行可能なコントロール504の1以上は、第2のエクササイズマシン102のパラメータの変更に関連する1以上の設定を含む。
【0100】
例えば、ステップ706で識別された指示が比較的具体的な指示を含む実施形態では、サーバ302は、実行可能なコントロール504が(例えば、第2のエクササイズマシン102の)デジタルハードウェア148のプロセッサによって処理及び/または実行されたときに、デジタルハードウェア148のプロセッサが、エクササイズマシン102の構成要素(例えば、ベルト120の速度を制御するデッキ112のモータ)を動作させる、及び/または実行可能なコントロール504によって具体的に定義された動作を実行するように、実行可能なコントロール504を構成してもよい。例えば、ステップ706で識別された例示的な比較的具体的な指示が「1マイル6分のペースでランニングする」を含む実施形態では、ステップ708で、サーバ302は、デジタルハードウェア148のプロセッサで実行されたときに、デッキ112のモータによってベルト120の速度を制御して、1マイル6分のペースに対応するベルト速度でベルト120を回転させる、命令、メタデータ、及び/または、他の情報または構成要素を含む、上記の指示に対応する実行可能なコントロール504を生成する。同様の指示が、特定のパワーゾーン、デッキ112の特定の傾斜、特定のペダルのケイデンス、特定のサイクリングマシンのブレーキ抵抗、及び/または、エクササイズマシン102の任意の他のパラメータを対象とする実行可能なコントロール504に含まれ得る。
【0101】
一方、ステップ706で識別された指示が比較的漠然としたまたは抽象的な指示を含む実施形態では、サーバ302は、実行可能なコントロール504が(例えば、第2のエクササイズマシン102の)デジタルハードウェア148のプロセッサによって処理及び/または実行されたときに、デジタルハードウェア148のプロセッサが、実行可能なコントロール504に対応する適切な(例えば、最適な)応答を決定し、その後に、エクササイズマシン102の1以上の構成要素を変更された方法で動作させるように、実行可能なコントロール504を構成することができる。例えば、ステップ706で識別された例示的な比較的抽象的な指示が「数分間ジョギングする」を含む実施形態では、ステップ708で、サーバ302は、エクササイズマシン102(例えば、第2のエクササイズマシン102)で実行されたときに、そのエクササイズマシン102のベルト120を1マイル4分のペースで、及び/または他の比較的一般的なジョギング速度で回転させる、命令、メタデータ、及び/または他の情報を含む実行可能なコントロール504を生成する。この場合、実行可能なコントロール504の設定は、デフォルト設定を含み得る。このようなデフォルト設定は、特定のユーザ106に対応する比較的少ないユーザデータが使用可能である場合、ユーザ106のユーザプロファイルが、ステップ706で識別された抽象的な指示に関連するユーザ106の設定または好みに関連するユーザデータを含まない場合、及び/または、サーバ302がユーザ106に対応する適切な情報へのアクセス権を有していない任意の他の場合には、ステップ708において、実行可能なコントロール504に関連付けられる。あるいは、ユーザ106のユーザプロファイルが好ましいジョギングペースを特定する例、及び/または、データベース304が、特定のユーザ106の予め選択された、予めカスタマイズされた、及び/または予め入力されたジョギング速度や、ユーザ106の体重、身長、年齢、性別、または他の身体的特性などを示すユーザデータまたは他の情報を格納している例では、ステップ708において、サーバ302は、ベルト120をこのようなユーザ固有の情報に対応するジョギングペースで回転させるように構成された実行可能なコントロール504を生成する。
【0102】
比較的漠然としたまたは抽象的な指示が識別される本明細書に記載した例のいずれにおいても、サーバ302は、ステップ708において、このような指示に対応する実行可能なコントロール504を生成する。そして、デジタルハードウェア148のプロセッサは、エクササイズクラスがユーザインターフェース500を介してユーザ106に提示されている間に、実行可能なコントロール504を介してタッチ入力を受け取ると、デジタルハードウェア148のメモリに格納された、及び/またはサーバ302に関連するデータベース304に格納されたユーザデータに基づいて、適切な応答(例えば、エクササイズマシン102の1以上のパラメータの適切な変更)を決定する。上述したように、このような適切な応答には、デフォルト設定(例えば、デフォルトのジョギング速度、及び/またはジョギングに関連するデフォルトのデッキ勾配)、予め選択された、予めカスタマイズされた、及び/または予め入力された設定(例えば、ユーザ106のユーザプロファイルに含まれるジョギング速度、及び/またはジョギングに関連するデッキ傾斜)、及び/または、デジタルハードウェア148のプロセッサ及び/またはサーバ302のプロセッサによって、デジタルハードウェア148のメモリ及び/またはデータベース304に格納されたユーザデータ(例えば、エクササイズマシン102を使用して1以上の以前のエクササイズクラスに参加したユーザ106に対応する集約されたユーザデータ)に少なくとも部分的に基づいて決定される設定が含まれる。
【0103】
ステップ710において、サーバ302は、実行可能なコントロール504を、ステップ704において作成されたビデオファイルに、埋め込むか、リンクさせるか、あるいは関連付け、ディスプレイ104を介したデジタルハードウェア148のプロセッサ(例えば、第2のエクササイズマシン102のプロセッサ)がビデオファイルの少なくとも一部を再生したときに、実行可能なコントロール504が表示されるようにする。具体的には、ステップ710において、サーバ302は、実行可能なコントロール504を、ステップ706で識別された指示に関連するタイムスタンプに対応するビデオファイルの一部にリンクさせる。このような例では、タイムスタンプは、ステップ704で作成されたビデオファイルの経過時間、及び/または、インストラクタが指示を発声したエクササイズクラスの実施中の経過時間を含み得る。この結果、(例えば、ライブストリーミングを介して実質的にリアルタイムで、及び/またはアーカイブのビデオファイルを使用したエクササイズクラスの再生時に)ユーザインターフェース500を介してユーザ106にエクササイズクラスを提供するときに、デジタルハードウェア148のプロセッサ(例えば、第2のエクササイズマシン102のプロセッサ)は、エクササイズクラスの実施中におけるインストラクタが言語指示を発声した時点で、実行可能なコントロール504を提供することができる。
【0104】
ステップ712において、サーバ302は、実行可能なコントロール504を、ステップ704において生成されたビデオファイルとともに、デジタルハードウェア148のプロセッサに提供する。このような例では、サーバ302のビデオパケタイザ326は、ネットワーク306を介してエクササイズマシン102(例えば、第2のエクササイズマシン102)に1以上の信号を提供する。このような信号は、それに埋め込まれた、ビデオファイル及び/または実行可能なコントロール504の少なくとも一部を含み得る。ユーザ106がエクササイズクラスを実質的にリアルタイムでライブストリーミングしている例などのいくつかの例では、サーバ302は、ステップ704で作成されたビデオファイル及びステップ708で生成された実行可能なコントロール504を、ネットワーク306を介して、エクササイズクラスのライブストリームの一部として提供する。あるいは、ユーザ106がアーカイブのエクササイズクラスに参加している例では、ステップ712において、サーバ302は、ステップ704において作成されたビデオファイル及びステップ708において生成された実行可能なコントロール504を、ネットワーク306を介して、アーカイブのエクササイズクラスの送信の一部として提供する。デジタルハードウェア148のプロセッサ(例えば、第2のエクササイズマシン102のプロセッサ)は、実行可能なコントロール504を受信すると、実行可能なコントロール504に少なくとも部分的に基づいて、エクササイズマシン102の1以上の構成要素にエクササイズマシン102のパラメータを変更させることを理解されたい。
【0105】
さらに、ステップ714において、サーバ302は、ステップ708において生成された実行可能なコントロール504を、ステップ704において生成されたビデオファイルとともに格納するか、あるいは他の方法で格納する。このような例では、実行可能なコントロール504は、ビデオファイルの再生時に、実行可能なコントロール504が、ディスプレイ104を介してユーザ106に提示されるユーザインターフェース500の一部として表示されるように、ビデオファイルにリンクされるか、ビデオファイルに埋め込まれるか、ビデオファイルに関連付けられるか、あるいは、他の方法でビデオファイルとともに格納される。さらに、上記の開示は、サーバ302が本方法700の1以上の動作を実行することを示しているが、本明細書に記載した例のいずれにおいても、本方法700に関する上述の動作のいずれも、全体的にまたは部分的に、サーバ302、サーバ302のオペレータ、インストラクタによってエクササイズクラスが実施される制御ステーションのオペレータ、及び/またはそれらの任意の組み合わせによって実行してもよい。
【0106】
図8は、本開示のさらに別の例示的な方法800を示すフロー図である。上記の方法600、方法700と同様に、この例示的な方法800は、論理フロー図におけるステップの集合として示されており、これらのステップは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせにより実施可能な動作を表す。ソフトウェアの場合には、これらのステップは、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を表す。コンピュータ実行可能命令は、例えば、デジタルハードウェア148のプロセッサ及び/または上述のバックエンドサーバ302の1以上のプロセッサによって実行されたときに、それらのプロセッサに、
図8のフロー図に記載された各動作(ステップ)を実行させる。
図8のフロー図に記載されている各動作(ステップ)の順序は、限定として解釈されることを意図するのではなく、本方法700を実施するために、任意の数のステップを、任意の順序で及び/または並列で組み合わせてもよい。さらに、本方法800は、上記の方法600、方法700に関して上述した任意の動作を含むことができる(その逆も同様である)。説明目的のために、特に指定されない限り、本方法800は、ローカルシステム100、エクササイズマシン102、ユーザ106、1以上のユーザインターフェース200、400、500、及び/または
図1~
図5に示した他の要素を参照して説明する。本方法800の任意の部分及び/または全体は、サーバ302の1以上のプロセッサ及び/またはネットワーク化されたエクササイズシステム300の他の構成要素によって実行することができる。しかし、説明を容易にするために、特に指定されない限り、本方法800は、デジタルハードウェア148のプロセッサ(例えば、
図1に示したエクササイズマシン102のプロセッサ)によって実行する場合について説明する。
【0107】
本明細書に記載した例示的な実施形態のいずれにおいても、ローカルシステム100及び/またはネットワーク化されたエクササイズシステム300は、ユーザ106が1以上の運動目標を達成するのを支援するように動作することができる。運動目標は、例えば、特定のユーザ106によって実施される5マイル走のベストタイム、ユーザ106が特定の時間でランニングした最長距離(例えば、ユーザ106が30分でランニング最長距離)、ユーザ106の特定の時間での最高出力またはカロリー燃焼、別のユーザ106によって実施された5マイル走のベストタイム(例えば、ユーザ106の友人、お気に入りのユーザ、エクササイズパートナー、配偶者、または同僚)などであり得る。いくつかの例では、運動目標に関連する情報は、デジタルハードウェア148のメモリ及び/またはデータベース304に格納される。このような例では、運動目標に関連する情報は、デジタルハードウェア148のプロセッサによって、及び/またはサーバ302によってアクセスされて使用され、ユーザ106の運動目標に対応する1以上の実行可能なコントロールを生成し、提供する。
【0108】
例えば、
図8を参照すると、ステップ802において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、エクササイズマシン102のディスプレイ104を介してコントロールメニューを提供する。いくつかの例では、このようなコントロールメニューは、とりわけ、ディスプレイ104によって表示されるユーザインターフェース400の1以上のウィンドウ、セクション、及び/または他の部分を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、このようなコントロールメニューは、プライマリウィンドウ410内に表示される1以上のウィンドウ418を含み得る。このような例示的なウィンドウ418は、
図4に関して上述したウィンドウ418と実質的に同様及び/または同一であり得る。このような例では、ウィンドウ418は、とりわけ、ユーザ106の1以上の目標に対応する1以上の実行可能なコントロールを含み得る。例えば、ウィンドウ418を介して提供される1以上の実行可能なコントロールは、ユーザ106がエクササイズマシン102の使用中に、エクササイズマシン102のパラメータを変更するように動作することができる。このような例では、ウィンドウ418は1以上のルックアップメニューを含むことができる。ウィンドウ418を介して提供される実行可能なコントロールの各々は、例えば、ユーザ106によって以前に実行された5マイル走、特定の時間内にユーザ106がランニングした最長距離、ユーザ106の最高出力またはカロリー燃焼に対応する運動、ユーザ106の友人、お気に入りのユーザ、運動パートナー、配偶者、または同僚が実施した5マイル走のベストタイム、ユーザ106が1以上の追加のユーザ106とともに参加することができるマルチセッショントレーニング及び/またはエクササイズプログラム、及び/または、ユーザ106が達成することを望む他の目標に対応し得る。このような例では、本明細書に記載した目標のいずれか、及び/またはこのような目標に対応するマシンパラメータに関連する情報は、デジタルハードウェア148のメモリ及び/またはネットワーク化されたエクササイズシステム300のデータベース304に格納される。さらに、このような目標に対応する実行可能なコントロールも、デジタルハードウェア148のメモリ及び/またはデータベース304に格納される。本方法800は、このような実行可能なコントロールを生成及び/または提供に関して上述した任意のプロセス及び/または他の動作を含み得ることが理解されたい。
【0109】
ステップ804において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザインターフェース400を介して提供される実行可能なコントロールのうちの少なくとも1つに対応する入力を受け取る。たとえば、ステップ804において、ユーザ106は、ディスプレイ104を介して、該ディスプレイに表示された実行可能なコントロールのうちの1つの選択を示すタッチ入力を行う。これに応答して、ユーザインターフェース400及び/またはディスプレイ104の1以上の構成要素は、特定の実行可能なコントロールの選択を示す信号をデジタルハードウェア148のプロセッサに提供する。
【0110】
ステップ806において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ804において選択された実行可能なコントロールに対応する1以上のユーザインターフェースを提供する。例えば、ステップ804において、ユーザ106は、ウィンドウ418に表示された、ユーザ106が以前に実施した5マイル走に対応する実行可能なコントロール(例えば、ユーザ106が特定のコースで以前に実施した5マイル走のベストタイム)を選択する。このような例では、ステップ806において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、選択された実行可能なコントロールに関連する特定の目標に対応するユーザインターフェース400を提供する。上述の例では、ステップ806において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザ106が以前に実施した5マイル走のベストタイムに対応するユーザインターフェース400を提供する。このようなユーザインターフェース400は、例えば、目標とする5マイル走のコースに関連する道路、風景、及び/または他の要素を再現した1以上の視覚映像を含み得る。このようなユーザインターフェース400は、コースに沿って目標とする5マイル走を実施するユーザ106のゴースト画像(ghosted image)を含むこともできる。このようなユーザインターフェース400は、目標とする5マイル走に関連する格納されたユーザデータ(心拍数、血圧、心拍出量、消費カロリーなど)を示す情報、及び/または、ユーザ106が目標の運動に参加しているときのユーザ106の現在のユーザデータを示す情報をさらに含み得る。
【0111】
ステップ808において、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ステップ804において選択された実行可能なコントロールにしたがって、エクササイズマシン102を動作させる。例えば、ステップ804において、ユーザ106が、ウィンドウ418に表示された、ユーザ106が以前に実施した5マイル走に対応する実行可能なコントロールを選択した実施形態では、このような入力に少なくとも部分的に基づいて、デジタルハードウェア148のプロセッサは、ユーザ106を目標とする5マイル走のペースに維持するために、エクササイズマシン102の1以上のパラメータを制御及び/または変更してもよい。例えば、デジタルハードウェア148のプロセッサは、対応する設定及び/または目標とする5マイル走に関連するパラメータにしたがって、デッキ112の傾斜、ベルト120の速度、ベルト120の抵抗、及び/またはエクササイズマシン102の任意の他のパラメータを調節してもよい。このようにして、エクササイズマシン102は、ユーザ106が目標とするペースを維持するか、またはそのペースを上回ることができるように、そして、目標とするランニングに対応するエクササイズマシン102の条件及びパラメータをユーザ106が経験することができるように、目標とするランニングのすべての部分にしたがってリアルタイムで動作する。
【0112】
結論
【0113】
上述した主題は、例示のみを目的として提供されており、限定的に解釈されるべきではない。さらに、特許請求の範囲に記載された主題は、本開示のいずれかの部分に記載された任意のまたはすべての欠点を解決する実施に限定されるものではない。図示及び記載された実施例及び応用例に従うことなく、また、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された主題に対して様々な修正及び変更を行うことができる。