(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】超再生受信機およびその補正方法
(51)【国際特許分類】
H03D 11/00 20060101AFI20240726BHJP
【FI】
H03D11/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022115407
(22)【出願日】2022-07-20
【審査請求日】2022-07-20
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】アルノー・カサグランデ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-リュック・アラン
【審査官】石田 昌敏
(56)【参考文献】
【文献】再公表特許第2011/077481(JP,A1)
【文献】特開平05-191311(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0198288(US,A1)
【文献】米国特許第06118828(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03D 11/00-13/00
H04B 1/18- 1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超再生受信機(100)のための補正方法(500)であって、前記超再生受信機(100)は、
発振器共振周波数基準値(111)において共振するように構成され、
制御ステージ(130)と、
バラクタ(140)と、
基準システム(150)と、
発振器周波数現実値(112)を発振させるように構成された
発振器(110)とを有し、前記補正方法(500)は、
- 前記
基準システム(150)による
基準信号値(158)の設定(510)であって、前記
基準信号値(158)は、前記
発振器共振周波数基準値(111)にしたがって、前記
バラクタ(140)の動作条件を設定するように構成された、設定(510)と、
- 前記
基準システム(150)による、前記
発振器周波数現実値(112)と、前記
基準信号値(158)との比較(560)と、
-
利得制御信号(156)を介した、前記
基準システム(150)による、前記
制御ステージ(130)の
利得の調節(570)と、
-
調整周波数制御信号(131)を介した、前記
バラクタ(140)の容量値の調整(580)であって、前記
調整周波数制御信号(131)は、前記
発振器周波数現実値(112)と、前記
発振器共振周波数基準値(111)との比を、0.99乃至1.01に低減するように、前記
バラクタ(140)の前記容量値を変動させるように構成された、調整(580)と
のうちの少なくとも1つを含
み、
前記基準システム(150)は、制御システム(151)を備え、前記制御システム(151)は、前記発振器(110)から、前記発振器周波数現実値(112)を感知し、前記発振器周波数現実値(112)の関数として、周波数現実値(152)を提供し、前記制御システム(151)は、前記基準信号値(158)として、前記周波数現実値(152)を設定(510)し、
前記基準システム(150)は、メモリ(153)を備え、前記設定(510)は、前記メモリ(153)による前記周波数現実値(152)の代用(520)を含み、前記代用(520)は、前記メモリ(153)に維持される周波数制御信号値(154)を前記基準信号値(158)として使用することを含み、
前記周波数現実値(152)の前記代用(520)は、前記周波数制御信号値(154)を、前記周波数現実値(152)を近似した値とすることを含む、補正方法(500)。
【請求項2】
前記周波数制御信号値(154)
を、前記
周波数現実値(152)
を近似
した値とすることは、二分法によって
前記周波数制御信号値(154)を前記
周波数現実値(152)に接近
させる、請求項
1に記載の補正方法(500)。
【請求項3】
前記
代用(520)は、前記
近似が達成された後、前記
メモリ(153)を介して、前記
バラクタ(140)において、前記
基準信号値(158)として、前記
周波数制御信号値(154)の
維持を含む、請求項
1に記載の補正方法(500)。
【請求項4】
前記
基準システム(150)は、
比較器(155)を備え、前記
比較器(155)は、前記
周波数現実値(152)と、前記
周波数制御信号値(154)との差の関数として、前記
利得制御信号(156)を生成する、請求項1に記載の補正方法(500)。
【請求項5】
前記超再生受信機(100)は、
バイアス制御信号(121)を、時間の関数として生成するように構成され、
前記バイアス制御信号(121)を介した、前記発振器のトランスコンダクタンスの
変更(550)を含む、
バイアス制御信号発生器(120)を備えた、請求項1に記載の補正方法(500)。
【請求項6】
前記
バイアス制御信号(121)は、前記
発振器(110)の発振を開始させ、前記
制御ステージ(130)に供給する、請求項
5に記載の補正方法(500)。
【請求項7】
前記
調整(580)は、前記
発振器(110)の前記
発振器周波数現実値(112)の、前記
発振器共振周波数基準値(111)への変換を含む、請求項1に記載の補正方法(500)。
【請求項8】
請求項1に記載の補正方法(500)を実施するための超再生受信機(100)であって、前記超再生受信機(100)は、発振器共振周波数基準値(111)において共振するように構成され、
- 発振器(110)であって、無線周波数信号を受信することによって発振するように構成された発振器(110)と、
- バラクタ(140)であって、前記発振器周波数現実値(112)を変動させるように構成されたバラクタ(140)と、
- 制御ステージ(130)であって、前記バラクタ(140)の容量値を変動させるように構成された制御ステージ(130)と、
- 基準システム(150)であって、前記基準システム(150)が、前記バラクタ(140)に、前記基準信号値(158)を設定し、前記発振器周波数現実値(112)と、前記発振器共振周波数基準値(111)との比を、0.99乃至1.01に低減するように、前記制御ステージ(130)の利得を調節するように構成された、基準システム(150)とのうちの少なくとも1つを備え、
前記基準システム(150)は、前記発振器(110)から、前記発振器周波数現実値(112)を感知し、前記基準信号値(158)として、周波数現実値(152)を提供するように構成された制御システム(151)を備え、
前記基準システム(150)は、前記基準信号値(158)としての周波数制御信号値(154)のために、前記基準信号値(158)として前記周波数現実値(152)を代用し、前記基準信号値(158)を、前記バラクタ(140)に維持するように構成されたメモリ(153)を備え、
前記メモリ(153)は、前記周波数制御信号値(154)を、前記周波数現実値(152)を近似した値とすることによって、前記
周波数現実値(152)を代用する、超再生受信機(100)。
【請求項9】
前記
基準システム(150)は、前記
周波数現実値(152)を、前記
周波数制御信号値(154)と比較する(560)ように構成された
比較器(155)を備えた、請求項
8に記載の超再生受信機(100)。
【請求項10】
前記
発振器(110)の前記発振を開始するなどのために、時間の関数として、
バイアス制御信号(121)を生成し、前記
制御ステージ(130)に供給するように構成された
バイアス制御信号発生器(120)を備えた、請求項
8に記載の超再生受信機(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の発明は、超再生受信装置および共振周波数を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電圧制御発振器、略してVCO(voltage-controlled oscillator)は、周波数が制御電圧によって決定される発振器である。典型的には、VCOは、発振を開始するために最小の電流を必要とし、発振器は、増加する電流を印加することによって定期的に起動され、再びオフとされる。言い換えると、この電流変動は、発振信号を開始させ、振幅は、最大に達するまでゆっくりと上昇し、その後、非発振状態にフォールバックする。この電流増加スキームは、クエンチフェーズと呼ばれる。
【0003】
無線周波数信号、略してRF(radiofrequency)信号は、発振器に直接投入される。発振器の共振周波数または非常に近いRF信号の有無に応じて、またRF信号の振幅に応じて、発振器は、多かれ少なかれ急速に起動する。起動タイミングが測定され、この測定値は、AMまたはFM変調信号に直接対応する。発振器によって提供されるアクティブな負性抵抗により、発振コイルの近くで、同等の品質係数が向上するので、このシステムの選択性は非常に優れている。
【0004】
しかしながら、コイルの共振周波数は、一般に、バイアス電流の位相増加中に変更される。この変更は、2つの異なる現象による。一方では、インダクタ回路等価モデルは、基板内の金属抵抗、表皮効果、および渦電流損失を1つにまとめたものを表す直列抵抗を取得する。このインダクタが、アクティブ回路の負性抵抗と並列に動作する場合、等価並列インダクタ値が変更され、(1+1/Q^2)を乗じられる。ここで、Qは、コイルの全体品質係数である。その後、発振器のバイアス電流を掃引すると、共振周波数がわずかにシフトする。一方、バイアス電流に応じて、内部発振器ノードは、バイアス電圧の変動を取得し、これにより、等価総タンク容量が変更され、全体共振周波数が変更される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的の1つは、クエンチフェーズ中、この周波数ドリフトの補正を提供することである。周波数補正は、有利には、発振器周波数現実値と、発振器共振周波数基準値との差を、0.99乃至1.01に低減するように、以前に測定されたバイアス電流の様々なポイントにおいて、開ループ周波数特性に較正することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、所与のVCO電流バイアスにおけるPLLループ電圧が記憶され、別のVCO電流バイアスにおいて同じループ電圧が達成される。この較正は、PLL機能範囲内の複数のVCOバイアスポイントで実行でき、対応する補正は、ルックアップテーブルにデジタルで格納できる。較正および補正された動作では、クエンチバイアスがVCOに提供されるたびに、ルックアップに格納された事前較正された電圧が、バイアス電流に応じてVCO補正バラクタに送られる。
【0007】
これは、請求項1に記載の補正方法および請求項11に記載の超再生受信機によって達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の前述および他の目的、特徴、態様および利点は、以下の添付の図面を参照して、限定ではなく例示として与えられた、実施形態の以下の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の態様による超再生受信機100の簡略化されたバージョンを表す図である。
【
図2】
図2は、本発明の態様による前記超再生受信機100の詳細なバージョンを示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の態様による前記超再生受信機100によって実施される補正方法500を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、
図3に表される補正方法500を実施する超再生受信機100に関する。
図1に図示されるように、前記超再生受信機100は、少なくとも1つの発振器110、少なくとも1つのバラクタ140、少なくとも1つの制御ステージ130、および少なくとも1つの基準システム150を備える。
【0011】
前記少なくとも1つの発振器110は、アンテナ101に接続される。前記アンテナ101は、無線周波数信号、略してRF信号を受信するように構成される。このRF信号は、典型的には、周波数が制御電圧によって決定される電圧制御発振器である前記少なくとも1つの発振器110に向けられる。
【0012】
前記超再生受信機100は、
図1に例示されるように、少なくとも1つのバイアス制御信号発生器120を備える。前記少なくとも1つのバイアス制御信号発生器120は、少なくとも1つのバイアス制御信号121、たとえば鋸歯状電流信号を生成し、また前記発振器のトランスコンダクタンスを変更する(550)。これにより、発振信号が開始し、その対応する振幅は、最大に達するまで上昇し、その後、非発振状態にフォールバックする。この電流増加スキームは、クエンチフェーズと呼ばれる。
【0013】
前記クエンチフェーズ中の悪影響の1つは、発振周波数の変更であり、これは、たとえば並列インダクタンスの変化のような、たとえば動作点に応じたトランジスタの接合部の非線形容量の変更のような、異なる副作用の組合せに至り、場合によっては、周波数変動が、正または負になることがある。発振器周波数現実値と発振器共振周波数基準値との間のドリフトを、約0.99乃至1.01に低減するために、前記補正方法500は、有利には、クエンチフェーズ中、この周波数ドリフトの補正を提供し得る。
【0014】
便宜上、正の周波数変動のみが
図1および
図2に示されているが、前記補正方法500は、負の周波数変動にも作用する。
【0015】
前述のように、前記少なくとも1つのバイアス制御信号発生器120は、前記少なくとも1つの発振器110の発振を開始するなどのために、時間の関数として変化する前記少なくとも1つのバイアス制御信号121を生成する。
図1に見られるように、前記少なくとも1つの制御ステージ130は、前記少なくとも1つのバイアス制御信号発生器120に直接接続され、前記少なくとも1つのバイアス制御信号発生器120は、前記少なくとも1つの制御ステージ130に、前記少なくとも1つのバイアス制御信号121のコピーを供給する。
【0016】
クエンチフェーズ中、前記少なくとも1つの発振器110は、少なくとも1つの発振器周波数現実値112を発振させる。すなわち、前記少なくとも1つの発振器110が、前記少なくとも1つの発振器110が共振する、2.4GHzであり得る少なくとも1つの発振器共振周波数基準値を達成すると、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112が上昇する。
【0017】
前記少なくとも1つの基準システム150は、
図2に示されるように、少なくとも1つの制御システム151を備える。前記少なくとも1つの制御システム151は、前記少なくとも1つの発振器110から、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112を感知するように構成され、前記補正方法500の少なくとも1つの設定510は、前記少なくとも1つの基準信号値158を確立する。言い換えれば、前記少なくとも1つの制御システム151は、
図3に例示されるように、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112の関数として、少なくとも1つの周波数現実値152を提供し、前記少なくとも1つの基準信号値158として前記少なくとも1つの周波数現実値152を設定する(510)。言い換えれば、少なくとも1つの位相ロックループであり得る前記少なくとも1つの制御システム151は、その位相が少なくとも1つの
発振器周波数現実値1
12の位相に関連する前記少なくとも1つの周波数現実値152を生成するように構成され得る。実際、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112は、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111から離れてドリフトするので、前記補正方法500の利点の1つは、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112と、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111との比を、0.99乃至1.01に低減するように、クエンチフェーズ中、この周波数ドリフトを補正することである。
【0018】
その後、前記少なくとも1つの基準信号値158ではなく、前記少なくとも1つの周波数現実値152が、前記少なくとも1つのバラクタ140に適用される。したがって、前記少なくとも1つの基準信号値158は、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111にしたがって、前記少なくとも1つのバラクタ140の動作条件を設定するために使用される。
【0019】
図2に図示されるように、前記少なくとも1つの基準システム150はまた、少なくとも1つのメモリ153を備える。前記少なくとも1つのメモリ153は、二分法によって前記少なくとも1つの周波数現実値152を近似することによって、前記少なくとも1つの基準信号値158に接近させ、前記少なくとも1つの周波数制御信号値154を、前記少なくとも1つのバラクタ140における前記少なくとも1つの基準信号値158として維持する。前記少なくとも1つの周波数制御信号値154が、前記少なくとも1つの周波数現実値152とほぼ同じ値を有するとすぐに、言い換えれば、前記少なくとも1つの周波数制御信号値154が、少なくとも1つの周波数現実値152を記憶するかまたは近似するとすぐに、前記少なくとも1つの基準システム150によって構成されるスイッチ157は切り替わり、前記少なくとも1つの基準信号値158としての前記少なくとも1つの周波数制御信号値154のために、前記少なくとも1つの基準信号値158として前記少なくとも1つの周波数現実値152を代用する(520)。
【0020】
同時に、前記少なくとも1つの基準システム150によって構成される少なくとも1つの比較器155は、前記少なくとも1つの周波数現実値152を、前記少なくとも1つの周波数制御信号値154と比較する(560)。前記少なくとも1つの基準システム150による、前記少なくとも1つの発振器110の少なくとも1つの発振器周波数現実値112の、前記少なくとも1つの基準信号値158との前記少なくとも1つの比較560、正確に言えば、比較の結果は、その後、前記制御ステージ130の少なくとも1つの利得を調節する(570)ために、少なくとも1つの利得制御信号156として、前記少なくとも1つの制御ステージ130へ送信される。実際、前記少なくとも1つの比較器155は、
図2に示されるように、前記少なくとも1つの周波数現実値152と、前記少なくとも1つの周波数制御信号値154との差の関数として、前記少なくとも1つの利得制御信号156を生成する。前記調節570は、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112の変動が、それぞれ正または負であり得るように、前記制御ステージ130の前記少なくとも1つの利得を増加または減少させ得る。
【0021】
前述され、
図2に例示されるように、前記少なくとも1つの制御ステージ130は、一方の側で、前記少なくとも1つのバイアス制御信号121のコピーを受信し、他方の側で、前記少なくとも1つの利得制御信号156を受信する。したがって、前記少なくとも1つの利得制御信号156は、前記少なくとも1つの制御ステージ130の前記少なくとも1つの利得を調節し(570)、したがって、前記少なくとも1つの制御ステージ130は、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112と、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111との比を、0.99乃至1.01に低減するように、少なくとも1つの調整周波数制御信号131を介して、前記少なくとも1つのバラクタ140の容量値を調整する(580)。前記少なくとも1つの制御ステージ130は、前記少なくとも1つの基準信号値158にも関わらず、前記少なくとも1つのバラクタ140の容量値を調整する(580)ように構成される。言い換えれば、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112は、前記クエンチフェーズ中、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111から離れてドリフトするので、前記補正方法500は、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112と、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111との比を、0.99乃至1.01に低減することによって、この周波数ドリフトを補正し得る。
【0022】
図2に例示されるように、一方の側では、前記少なくとも1つのメモリ153は、たとえば動作条件を設定するために、前記少なくとも1つの基準信号値158を、前記少なくとも1つのバラクタ140に提供し、他方の側では、前記少なくとも1つの調整周波数制御信号131は、前記少なくとも1つのバラクタ140の容量値に作用する。したがって、前記少なくとも1つのバラクタ140の容量値の調整(580)は、たとえば、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112と、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111との比、0.99乃至1.01のように、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111に非常に近い前記少なくとも1つの発振器110の前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112の変換をもたらす。
【0023】
実際、また先に述べたように、前記クエンチフェーズ中、並列インダクタンスの変化、トランジスタの接合部の非線形容量の変更は、正または負の周波数変動をもたらす可能性があり、前記補正方法500は、前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112と、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111との比を、0.99乃至1.01に低減することによって、および、そのように変換すること、すなわち、前記少なくとも1つの発振器共振周波数基準値111に近づくように、前記少なくとも1つの発振器110の前記少なくとも1つの発振器周波数現実値112を、それぞれ、減少または増加させることによって、正または負の周波数変動に対して作用する。
【符号の説明】
【0024】
100 超再生受信機
101 アンテナ
110 発振器
111 発振器共振周波数基準値
112 発振器周波数現実値
120 バイアス制御信号発生器
121 バイアス制御信号
130 制御ステージ
131 調整周波数制御信号
140 バラクタ
150 基準システム
151 制御システム
152 周波数現実値
153 メモリ
154 周波数制御信号値
155 比較器
156 利得制御信号
157 スイッチ
158 基準信号値
500 補正方法
510 設定
520 代用
550 変更
560 比較
570 調節
580 調整