(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】ガス装置
(51)【国際特許分類】
F23M 5/08 20060101AFI20240726BHJP
F24H 9/00 20220101ALI20240726BHJP
F24H 9/02 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
F23M5/08 B
F24H9/00 P
F24H9/02 301Z
(21)【出願番号】P 2022525361
(86)(22)【出願日】2020-10-30
(86)【国際出願番号】 CN2020125334
(87)【国際公開番号】W WO2021083338
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-08-03
(31)【優先権主張番号】201911054574.6
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011181533.6
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022458519.8
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519010101
【氏名又は名称】蕪湖美的厨衛電器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHU MIDEA KITCHEN AND BATH APPLIANCES MFG.CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】East Road Wanchun,Wuhu Committee of Economic-Technological Development Zone,East Area,Wuhu,Anhui Province 241009,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】薛 超雄
(72)【発明者】
【氏名】勾 健
(72)【発明者】
【氏名】梁 国▲榮▼
(72)【発明者】
【氏名】徐 国平
【審査官】古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-052910(JP,A)
【文献】特開2016-011824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23M 5/00-5/08
F24H 9/00-9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバーを画定するフレームと、
前記チャンバーの下側に設けられるバーナーと、
前記フレームの外側に取り付けられ、出口が前記バーナーに対向するファンと、
フレームの内側に設けられ、前記フレームの少なくとも一部の内壁から間隔を空けて設けられることによりダクトを形成し、前記ファンから送られた空気は、一部が前記ダクト内に流れ込み、他の一部が前記バーナー内に流れ込み、前記ダクトの流れ方向に沿って複数の排気孔が設けられる仕切り板と、を含
み、前記排気孔は、前記仕切り板の内側に、前記バーナーで加熱された熱空気が前記仕切り板の方向へ流れることを遮断する空気膜を形成するように構成されている、ガス装置。
【請求項2】
前記仕切り板には、複数のステアリング部が形成され、前記ステアリング部が内側から外側に突出し、前記排気孔が前記ステアリング部に設けられ、
前記ステアリング部は、水平方向に沿って外向きに延びる第1セクションと、一端が前記第1セクションに接続され、且つ垂直方向に沿って上向きに延びる第2セクションと、一端が前記第2セクションに接続され、且つ上下方向に斜めに延びる第3セクションとを含み、
前記排気孔が前記第1セクションに設けられる、請求項1に記載のガス装置。
【請求項3】
前記排気孔は、水平方向に沿って延びる帯状孔であり、
前記排気孔は、前記仕切り板の周方向に沿って均一に分布している、請求項1に記載のガス装置。
【請求項4】
前記ダクトの吸気口面積が排気口面積よりも大きく、
前記ダクトの吸気口面積と排気口面積との比は、5:2~4:3の間である、請求項1に記載のガス装置。
【請求項5】
前記ダクトの吸気口面が前記バーナーの燃焼面よりも低い、請求項1に記載のガス装置。
【請求項6】
フレームと、
前記フレーム内に設けられるバーナーと、
前記フレームの内側に設けられ、前記フレームの少なくとも一部の内壁から間隔を空けて設けられることによりダクトを形成し、ファンから送られた空気は、一部が前記ダクト内に流れ込み、他の一部が前記バーナー内に流れ込み、前記ダクトの流れ方向に沿って複数の排気孔が設けられる仕切り板と、を含
み、前記排気孔は、前記仕切り板の内側に、前記バーナーで加熱された熱空気が前記仕切り板の方向へ流れることを遮断する空気膜を形成するように構成されている、ガス装置。
【請求項7】
前記フレームの外側に取り付けられ、出口は、前記バーナーに対向し前記フレーム内へ空気を送る前記ファンをさらに含み、
前記フレームは、チャンバーを画定し、前記バーナーは、前記チャンバーの下側に設けられ、
前記仕切り板には、複数のステアリング部が形成され、前記ステアリング部が内側から外側に突出し、前記排気孔が前記ステアリング部に設けられ、
前記ステアリング部は、前記フレームの側壁方向へ延びる第1セクションと、一端が前記第1セクションに接続され、且つ上向きに延びる第2セクションとを含み、前記排気孔が前記第1セクションに設けられる、請求項6に記載のガス装置。
【請求項8】
前記排気孔は、水平方向に沿って延びる帯状孔であり、
前記排気孔は、前記仕切り板の周方向に沿って均一に分布している、請求項6に記載のガス装置。
【請求項9】
前記仕切り板は、前記フレームの側壁に接続され、
前記仕切り板は、前記フレームの側壁に斜めに設けられる断熱部を含み、
前記断熱部の、前記フレームの側壁から離れた一端が外側に曲げてステアリング部を形成し、及び/又は、前記断熱部の、前記フレームの側壁に近い一端が内側に曲げてステアリング部を形成する、請求項6に記載のガス装置。
【請求項10】
前記仕切り板は、ガイド部をさらに含み、
前記ガイド部の一端は、前記フレームに接続され、前記ガイド部の他端は、前記断熱部に接続され、前記ガイド部には前記ダクトの吸気孔が形成され、前記ガイド部と前記フレームの側壁は第1ガイドチャネルを囲み、前記ガイド部には第1排気孔が設けられ、前記第1排気孔は、前記第1ガイドチャネルと連通して前記断熱部に対向し、
垂直方向では、前記吸気孔の高さが前記バーナーの燃焼面よりも低い、請求項9に記載のガス装置。
【請求項11】
前記断熱部と前記フレームの側壁とのねらい角は、3度以上30度以下であり、
前記断熱部の数は、複数であり、
前記断熱部は、前記バーナーの両側に設けられ、又は前記バーナーの回りに設けられる、請求項9に記載のガス装置。
【請求項12】
前記バーナーは、大気式バーナーであり、
前記バーナーは、前記バーナーによる加熱方向が前記断熱部と平行となるように設けられる、請求項9に記載のガス装置。
【請求項13】
フレームと、
前記フレーム内に設けられるバーナーと、
前記フレームの側壁に接続され、前記フレームの側壁に斜めに設けられる第1断熱部を含み、前記第1断熱部が前記フレームの少なくとも一部の内壁から間隔を空けるように設けられ、これにより冷却隙間を形成し、前記冷却隙間の流れ方向に沿って複数の排気孔が設けられる仕切り板と、を含
み、前記排気孔は、前記仕切り板の内側に、前記バーナーで加熱された熱空気が前記仕切り板の方向へ流れることを遮断する空気膜を形成するように構成されている、ガス装置。
【請求項14】
前記第1断熱部の先端は、前記フレームの側壁と平行に設けられる第2断熱部をさらに含み、
前記第2断熱部と前記フレームの側壁との隙間が、第1断熱部と前記フレームの側壁との隙間以上であり、
前記仕切り板は、ガイド部をさらに含み、
前記ガイド部の一端は、前記フレームに接続され、前記ガイド部の他端は、断熱部に接続され、
前記ガイド部には前記冷却隙間の吸気孔が形成され、前記ガイド部と前記フレームの側壁は第1ガイドチャネルを囲み、前記ガイド部には第1排気孔が設けられ、前記第1排気孔は、前記第1ガイドチャネルと連通して前記断熱部に対向し、
垂直方向では、前記吸気孔の高さが前記バーナーの燃焼面よりも低く、
前記断熱部と前記フレームの側壁とのねらい角は、3度以上30度以下である、請求項13に記載のガス装置。
【請求項15】
前記断熱部は、第1断熱セクションと第2断熱セクションを含み、
第1排気孔は、前記第1断熱セクションに対向し、前記第1断熱セクションと前記フレームは第2ガイドチャネルを囲み、前記第2ガイドチャネルは、前記第1ガイドチャネルと連通し、前記第1断熱セクションには第2排気孔が設けられ、前記第2排気孔は、前記第2ガイドチャネルと連通し、
前記第2排気孔は、前記第2断熱セクションに対向する、請求項14に記載のガス装置。
【請求項16】
前記第1断熱セクションは、複数のサブ断熱セクションを含み、前記複数のサブ断熱セクションは、順番に接続され、
前記複数のサブ断熱セクションのうちの1つは、前記ガイド部に接続され、前記第1排気孔に対向して設けられ、前記複数のサブ断熱セクションのうちのもう1つは、前記第2断熱セクションに接続され、前記第2排気孔が設けられ、
前記複数のサブ断熱セクションは、隣接するサブ断熱セクションを含み、前記隣接するサブ断熱セクションのうちの、前記ガイド部に近い1つには、第3排気孔が設けられ、前記第3排気孔は、前記隣接するサブ断熱セクションのうちのもう1つに対向し、
前記第1断熱セクションは、前記第2断熱セクションに接続され、前記第1断熱セクションに接続された前記第2断熱セクションの一端は、前記フレームに接する、請求項15に記載のガス装置。
【請求項17】
前記バーナーは、大気式バーナーであり、
前記バーナーは、前記バーナーによる加熱方向が前記断熱部と平行となるように設けられる、請求項13に記載のガス装置。
【請求項18】
断熱部の数は、複数であり、
前記断熱部は、前記バーナーの両側に設けられ、又は前記バーナーの回りに設けられる、請求項13に記載のガス装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年10月31日に中国特許庁に提出された、出願番号が201911054574.6であり、発明の名称が「ガス装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てを援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
また、本願は、2020年10月29日に中国特許庁に提出された、出願番号が202011181533.6であり、発明の名称が「ガス装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てを援用することにより本願に取り入れる。
【0003】
また、本願は、2020年10月29日に中国特許庁に提出された、出願番号が202022458519.8であり、発明の名称が「ガス装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てを援用することにより本願に取り入れる。
【0004】
本願は、ガス加熱分野に関し、具体的には、ガス装置に関する。
【背景技術】
【0005】
現在、ガス給湯器は、ガスを燃焼させることにより冷水を加熱する装置である。
【0006】
関連技術において、ガス給湯器が採用する主な燃焼方法は、火炎燃焼であり、燃焼技術の発展に伴い、バーナー燃焼強さがますます大きくなり、燃焼室の作動温度が高くなり、高温がバーナーシートメタル部品の耐用年数に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願は、従来技術又は関連技術における技術的課題の少なくとも1つを解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本願の第1の態様は、ガス装置を提供する。
【0009】
本願の第2の態様は、ガス装置を提供する。
【0010】
本願の第3の態様は、ガス装置を提供する。
【0011】
これに鑑みて、本願の第1の態様は、ガス装置を提供し、該ガス装置の空冷効果は良好であり、部品は、耐用年数が長い。
【0012】
本願の技術的手段に係るガス装置は、チャンバーを画定するフレームと、チャンバーの下側に設けられるバーナーと、フレームの外側に取り付けられ、出口がバーナーに対向するファンと、フレームの内側に設けられ、フレームの少なくとも一部の内壁から間隔を空けて設けられることによりダクトを形成し、ファンから送られた空気は、一部がダクト内に流れ込み、他の一部がバーナー内に流れ込み、ダクトの流れ方向に沿って複数の排気孔が設けられる仕切り板と、を含む。
【0013】
本願の技術的手段に係るガス装置によれば、フレーム及び仕切り板にフレームを空冷するダクトを構成し、仕切り板は、ダクトの流れ方向に複数の排気孔が設けられ、これにより仕切り板の内側に、熱空気が仕切り板の方向へ流れることを遮断する空気膜を形成し、ダクト内でフレームに対する空気の空冷効果をさらに向上させ、高温がフレーム外へ伝導することを効果的に回避させ、ガス装置の部品の耐用年数を向上させる。
【0014】
また、本願の技術的手段に係るガス装置によれば、以下の付加的な技術的特徴をさらに有してもよい。
【0015】
本願の幾つかの技術的手段において、仕切り板には、複数のステアリング部が形成され、ステアリング部が内側から外側に突出し、排気孔がステアリング部に設けられる。
【0016】
可能な技術的手段において、ステアリング部は、水平方向に沿って外向きに延びる第1セクションと、一端が第1セクションに接続され、且つ垂直方向に沿って上向きに延びる第2セクションと、一端が第2セクションに接続され、且つ上下方向に斜めに延びる第3セクションとを含み、排気孔が第1セクションに設けられる。
【0017】
さらに、可能的には、排気孔は、水平方向に沿って延びる帯状孔である。
【0018】
可能な例では、排気孔は、仕切り板の周方向に沿って均一に分布している。
【0019】
可能な例では、ダクトの吸気口面積が排気口面積よりも大きい。
【0020】
さらに、可能的には、ダクトの吸気口面積と排気口面積との比は、5:2~4:3の間である。
【0021】
可能な技術的手段において、ダクトの吸気口面がバーナーの燃焼面よりも低い。
【0022】
可能な技術的手段において、仕切り板の上部には、中空凸柱がさらに設けられ、中空凸柱がフレームの方向へ延び、中空凸柱のキャビティが排気孔を構成する。
【0023】
可能な例では、中空凸柱とダクトの上面との距離はdであり、ダクトの高さはhであり、d/hは1/20~1/10の間にある。
【0024】
本願の第2の態様は、フレームと、フレーム内に設けられるバーナーと、フレームの内側に設けられ、フレームの少なくとも一部の内壁から間隔を空けて設けられることによりダクトを形成し、ファンから送られた空気は、一部がダクト内に流れ込み、他の一部がバーナー内に流れ込み、ダクトの流れ方向に沿って複数の排気孔が設けられる仕切り板と、を含むガス装置を提供する。
【0025】
本願の技術的手段に係るガス装置によれば、フレーム及び仕切り板にフレームを空冷するダクトを構成し、仕切り板は、ダクトの流れ方向に複数の排気孔が設けられ、これにより仕切り板の内側に、熱空気が仕切り板の方向へ流れることを遮断する空気膜を形成し、ダクト内でフレームに対する空気の空冷効果をさらに向上させ、高温がフレーム外へ伝導することを効果的に回避させ、ガス装置の部品の耐用年数を向上させる。
【0026】
また、本願の技術的手段に係るガス装置によれば、以下の付加的な技術的特徴をさらに有してもよい。
【0027】
本願の1つの技術的手段において、ファンをさらに含み、ファンはフレームの外側に取り付けられ、ファンの出口はバーナーに対向しフレーム内へ空気を送る。
【0028】
本願の1つの技術的手段において、フレームは、チャンバーを画定し、バーナーは、チャンバーの下側に設けられる。
【0029】
本願の幾つかの技術的手段において、仕切り板には、複数のステアリング部が形成され、ステアリング部が内側から外側に突出し、排気孔がステアリング部に設けられる。
【0030】
可能な技術的手段において、ステアリング部は、フレームの側壁方向へ延びる第1セクションと、一端が第1セクションに接続され、且つ上向きに延びる第2セクションとを含み、排気孔が第1セクションに設けられる。
【0031】
さらに、可能的には、排気孔は、水平方向に沿って延びる帯状孔である。
【0032】
可能な例では、排気孔は、仕切り板の周方向に沿って均一に分布している。
【0033】
本願の幾つかの技術的手段において、仕切り板は、フレームの側壁に接続され、仕切り板は、フレームの側壁に斜めに設けられる断熱部を含み、断熱部の、フレームの側壁から離れた一端が外側に曲げてステアリング部を形成し、及び/又は、断熱部の、フレームの側壁に近い一端が内側に曲げてステアリング部を形成する。
【0034】
本願の幾つかの技術的手段において、仕切り板は、ガイド部をさらに含み、ガイド部の一端は、フレームに接続され、ガイド部の他端は、断熱部に接続され、ガイド部にはダクトの吸気孔が形成され、ガイド部とフレームの側壁は第1ガイドチャネルを囲み、ガイド部には第1排気孔が設けられ、第1排気孔は、第1ガイドチャネルと連通して断熱部に向かう。
【0035】
本願の1つの技術的手段において、断熱部は、第1断熱セクションと第2断熱セクションを含み、第1排気孔は、第1断熱セクションに向かい、第1断熱セクションとフレームは第2ガイドチャネルを囲み、第2ガイドチャネルは、第1ガイドチャネルと連通し、第1断熱セクションには、第2排気孔が設けられ、第2排気孔は、第2ガイドチャネルと連通し、第2排気孔は、第2断熱セクションに向かう。
【0036】
当該技術的手段において、第1排気孔から吹き出された空気を第1断熱セクションに向けて吹き出すことができ、第1断熱セクションを冷却する同時に、第1断熱セクションに1層の空気膜を形成することもでき、第1断熱セクションの温度をさらに下げることができる。第1断熱セクションとフレームとの間には、第2ガイドチャネルが設けられ、第2ガイドチャネルを流れる空気は、第1断熱セクションの温度を再び下げ、第1断熱セクションの温度をさらに下げることができる。第1断熱セクションには、第2ガイドチャネルと連通する第2排気孔が設けられ、第2ガイドチャネル内の気体は、第2排気孔から第2断熱セクションに向けて吹き出し、第2断熱セクションを冷却する同時に、第2断熱セクションに1層の空気膜を形成し、第2断熱セクションの温度をさらに下げることができる。
【0037】
本願の1つの技術的手段において、第1断熱セクションは、複数のサブ断熱セクションを含み、複数のサブ断熱セクションは順番に接続され、複数のサブ断熱セクションのうちの1つは、ガイド部に接続され、第1排気孔に対向して設けられ、複数のサブ断熱セクションのうちのもう1つは、第2断熱セクションに接続され、第2排気孔が設けられる。複数のサブ断熱セクションは、隣接するサブ断熱セクションを含み、隣接するサブ断熱セクションのうちの、ガイド部に近い1つには、第3排気孔が設けられ、第3排気孔は、隣接するサブ断熱セクションのうちのもう1つに向かう。
【0038】
当該技術的手段において、第1断熱セクションには複数のサブ断熱セクションが設けられ、第1排気孔は、ガイド部に接続されたサブ断熱セクションに向い、該サブ断熱セクションの冷却を実現する。第2排気孔は、第2断熱セクションに接続されたサブ断熱セクションに設けられ、さらに第2ガイドチャネル内の気体は、第2断熱セクションに向けて吹き出すことができ、第2断熱セクションの冷却をさらに実現する。全てのサブ断熱セクションは順番に接続され、隣接するサブ断熱セクションのうちの、ガイド部により近いサブ断熱セクションには第3排気孔が設けられ、第2ガイドチャネル内の気体が第3排気孔を通過して、第2断熱セクションにより近いサブ断熱セクションに向けて吹き出し、これにより第2断熱セクションにより近いサブ断熱セクションを冷却することを実現する。
【0039】
本願の1つの技術的手段において、第1断熱セクションは、第2断熱セクションに接続され、第1断熱セクションに接続された第2断熱セクションの一端は、フレームに接する。
【0040】
当該技術的手段において、第2断熱セクションがフレームに接することにより、第2ガイドチャネル内の気体が第2排気孔に流れる時、さらに流れ続けることなく、第2排気孔から第2断熱セクションに向けて吹き出し、第2ガイドチャネル内の気体をガイドすることをさらに実現し、第2ガイドチャネル内の気体の利用率を向上させ、第2断熱セクションの放熱効率をさらに向上させる。
【0041】
本願の1つの技術的手段において、垂直方向では、吸気孔の高さがバーナーの燃焼面よりも低い。
【0042】
当該技術的手段において、バーナーの上部の上方では、火炎の燃焼により高温の煙道ガスまたは高温空気が生成し、吸気孔をバーナーの燃焼面の下方に設置することにより、高温の煙道ガス又は高温空気が第1ガイドチャネル内に入ることを回避させ、第1ガイドチャネル内の気体の温度をさらに下げることができ、仕切り板と空気膜の断熱効果を向上させる。
【0043】
本願の1つの技術的手段において、断熱部は、フレームの側壁に対して斜めに設けられる。
【0044】
当該技術的手段において、断熱部の延び方向は、第1排気孔の排気口方向に対して一定の角度があり、第1排気孔から吹き出された気体が断熱部に沿って運動する同時に、断熱部に一定の圧力をかけると、断熱部の表面に1つの断熱空気膜をさらに形成し、断熱空気膜は、フレーム内部で空気が断熱部への熱伝達の速度を遅くし、断熱部の温度をさらに下げることができる。
【0045】
本願の1つの技術的手段において、断熱部とフレームの側壁とのねらい角は、3度以上30度以下である。
【0046】
当該技術的手段において、第1排気孔の排気口方向と断熱部とのねらい角は、3度から30度であり、第1排気孔から流れた気体は、1層の断熱空気膜を断熱部に均一に分散させることができ、断熱部の温度をさらに下げることができる。
【0047】
本願の1つの技術的手段において、バーナーは、大気式バーナーであり、バーナーは、火排アセンブリを含み、火排アセンブリは、断熱部と平行に設けられる。
【0048】
当該技術的手段において、バーナーは、大気式バーナーに属し、バーナーは、火排アセンブリを含むとともに、火排アセンブリは、断熱部と平行に設けられ、断熱部は火排アセンブリによる熱がフレームに伝わることを効果的に防止でき、さらに断熱部の断熱効果を向上させる。
【0049】
本願の1つの技術的手段において、断熱部の数は、複数であり、断熱部は、バーナーの両側に設けられ、又は前記バーナーの回りに設けられる。
【0050】
当該技術的手段において、バーナーは、フレームの内側に設けられ、断熱部は、バーナーの両側に設けられ、又はバーナーの回りに設けられ、バーナーによる熱がフレームに伝わり、フレームが経年劣化または変形することを回避するとともに、フレーム内部の熱損失を低減し、バーナーの加熱効率を向上させる。
【0051】
本願の1つの技術的手段において、バーナー上方に位置する断熱部の高さは、40mm以上120mm以下である。
【0052】
当該技術的手段において、断熱部の高さをバーナーの上部より40mmから120mm高く設置し、断熱部がバーナーによる熱を効果的に隔離することを確保する同時に、断熱部の高さが高すぎることによる材料の無駄を回避させる。
【0053】
本願の第3の態様は、フレーム、バーナー、仕切り板を含み、バーナーは、フレーム内に設けられ、仕切り板はフレームの側壁に接続され、仕切り板はフレームの側壁に斜めに設けられる第1断熱部を含み、第1断熱部は、フレームの少なくとも一部の内壁から間隔を空けるように設けられ、これにより冷却隙間を形成するガス装置提供する。
【0054】
当該技術的手段において、フレーム内側に第1断熱部を設置するとともに、第1断熱部とフレームとの間に冷却隙間を設置することにより、フレーム内部に伝われたフレームの熱を低減することができ、フレームの温度をさらに下げることができ、バーナーによる高温がフレーム等のシートメタル部品に与える影響を低減し、フレーム等のシートメタル部品の耐用年数をさらに延ばす。第1断熱部は、フレームの少なくとも一部の内壁から間隔を空けるように設けられ、これにより冷却隙間を形成し、冷却隙間に空気が流れる時、第1断熱部の温度を下げることができ、フレーム内部から第1断熱部を介してフレームに伝わる熱をさらに低減する。
【0055】
また、本願にて提供される上記の技術的手段に係るガス装置は、以下の付加的な技術的特徴をさらに有してもよい。
【0056】
本願の1つの技術的手段において、第1断熱部の、フレームの側壁から離れた一端が外側に曲げてステアリング部を形成し、及び/又は、第1断熱部の、フレームの側壁に近い一端が内側に曲げてステアリング部を形成し、少なくとも1つのステアリング部には、排気孔が設けられる。
【0057】
当該技術的手段において、空気が冷却隙間を通過して後排気孔から吹き出すとともに、第1断熱部に向けて吹き出すことにより、第1断熱部の温度を下げることを実現する同時に、第1断熱部の表面に1層の断熱空気膜を形成することもでき、断熱空気膜は、フレーム内部から第1断熱部に伝わる熱を低減することができ、第1断熱部の温度をさらに下げることができ、フレーム内部から第1断熱部を介してフレームに伝わる熱をさらに低減することができ、フレーム内部の熱損失を低減し、バーナーの加熱効率を向上させる。
【0058】
本願の1つの技術的手段において、第1断熱部の先端は、フレームの側壁と平行に設けられる第2断熱部をさらに含む。
【0059】
当該技術的手段において、第2断熱部を設置することにより、仕切り板の断熱範囲を延ばし、仕切り板の断熱効果をさらに向上させる。
【0060】
本願の1つの技術的手段において、第2断熱部とフレームの側壁との隙間が、第1断熱部とフレームの側壁との隙間以上であり、第2断熱部の、フレームの側壁から離れた一端が外側に曲げてステアリング部を形成し、及び/又は、第2断熱部の、フレームの側壁に近い一端が内側に曲げてステアリング部を形成し、ステアリング部には、排気孔が設けられる。
【0061】
本願の1つの技術的手段において、断熱部は、第1断熱セクションと第2断熱セクションを含み、第1排気孔は、第1断熱セクションに向かい、第1断熱セクションとフレームは第2ガイドチャネルを囲み、第2ガイドチャネルは、第1ガイドチャネルと連通し、第1断熱セクションには、第2排気孔が設けられ、第2排気孔は第2ガイドチャネルと連通し、第2排気孔は、第2断熱セクションに向かう。
【0062】
当該技術的手段において、第1排気孔から吹き出された空気は、第1断熱セクションに向けて吹き出すことができ、第1断熱セクションを冷却する同時に、第1断熱セクションに1層の空気膜を形成することもでき、第1断熱セクションの温度をさらに下げることができ、第1断熱セクションとフレームとの間には、第2ガイドチャネルが設けられ、第2ガイドチャネル内を流れる空気は、第1断熱セクションの温度を再び下げることができ、第1断熱セクションの温度をさらに下げることができる。第1断熱セクションには、第2ガイドチャネルと連通する第2排気孔が設けられ、第2ガイドチャネル内の気体は、第2排気孔から第2断熱セクションに向けて吹き出し、第2断熱セクションを冷却する同時に、第2断熱セクションに1層の空気膜を形成し、第2断熱セクションの温度をさらに下げることができる。
【0063】
本願の1つの技術的手段において、第1断熱セクションは、複数のサブ断熱セクションを含み、複数のサブ断熱セクションは順番に接続され、複数のサブ断熱セクションのうちの1つは、ガイド部に接続され、第1排気孔に対向して設けられ、複数のサブ断熱セクションのうちのもう1つは、第2断熱セクションに接続され、第2排気孔が設けられる。複数のサブ断熱セクションは、隣接するサブ断熱セクションを含み、隣接するサブ断熱セクションのうちの、ガイド部に近い1つには、第3排気孔が設けられ、第3排気孔は、隣接するサブ断熱セクションのうちのもう1つに向かう。
【0064】
当該技術的手段において、第1断熱セクションには複数のサブ断熱セクションが設けられ、第1排気孔はガイド部に接続されたサブ断熱セクションに向かい、このサブ断熱セクションを冷却することをさらに実現する。第2排気孔は、第2断熱セクションに接続されたサブ断熱セクションに設けられ、第2ガイドチャネル内の気体は第2断熱セクションに向けて吹き出すことができ、第2断熱セクションを冷却することをさらに実現する。全てのサブ断熱セクションは順番に接続され、隣接するサブ断熱セクションのうちの、ガイド部により近いサブ断熱セクションに第3排気孔が設けられ、第2ガイドチャネル内の気体が第3排気孔を通過して、第2断熱セクションにより近いサブ断熱セクションに向けて吹き出し、これにより第2断熱セクションにより近いサブ断熱セクションを冷却することを実現する。
【0065】
本願の1つの技術的手段において、第1断熱セクションは第2断熱セクションに接続され、第1断熱セクションに接続された第2断熱セクションの一端は、フレームに接する。
【0066】
当該技術的手段において、第2断熱セクションはフレームに接することにより、第2ガイドチャネル内の気体が第2排気孔に流れる時、さらに流れ続けることなく、第2排気孔から第2断熱セクションに向けて吹き出し、第2ガイドチャネル内の気体をガイドすることをさらに実現し、第2ガイドチャネル内の気体の利用率を向上させ、第2断熱セクションの放熱効率をさらに向上させる。
【0067】
本願の1つの技術的手段において、垂直方向では、吸気孔の高さがバーナーの燃焼面よりも低い。
【0068】
当該技術的手段において、バーナーの上部の上方では、火炎の燃焼により高温の煙道ガスまたは高温空気が生成し、吸気孔をバーナーの燃焼面の下方に設置することにより、高温の煙道ガス又は高温空気が第1ガイドチャネル内に入ることを回避させ、第1ガイドチャネル内の気体の温度をさらに下げることができ、仕切り板と空気膜の断熱効果を向上させる。
【0069】
本願の1つの技術的手段において、断熱部とフレームの側壁の排気口方向とのねらい角は、3度以上30度以下である。
【0070】
当該技術的手段において、フレームの側壁と断熱部とのねらい角は、3度から30度であり、第1排気孔から流れた気体は、1層の断熱空気膜を断熱部に均一に分散させることができ、断熱部の温度をさらに下げることができる。
【0071】
本願の1つの技術的手段において、バーナーは、大気式バーナーであり、バーナーは、火排アセンブリを含み、火排アセンブリは、断熱部と平行に設けられる。
【0072】
当該技術的手段において、バーナーは、大気式バーナーに属し、バーナーは、火排アセンブリを含むとともに、火排アセンブリは、断熱部と平行に設けられ、断熱部は火排アセンブリによる熱がフレームに伝わることを効果的に防止でき、さらに断熱部の断熱効果を向上させる。
【0073】
本願の1つの技術的手段において、断熱部の数は、複数であり、断熱部は、バーナーの両側に設けられ、又はバーナーの回りに設けられる。
【0074】
当該技術的手段において、バーナーは、フレームの内側に設けられ、断熱部は、バーナーの両側に設けられ、又はバーナーの回りに設けられ、バーナーによる熱がフレームに伝わり、フレームが経年劣化または変形することを回避するとともに、フレーム内部の熱損失を低減し、バーナーの加熱効率向上させる。
【0075】
本願の1つの技術的手段において、バーナー上方に位置する断熱の高さは、40mm以上120mm以下である。
【0076】
当該技術的手段において、断熱部の高さをバーナーの上部より40mmから120mm高く設置し、断熱部がバーナーによる熱を効果的に隔離することを確保する同時に、断熱部の高さが高すぎることによる材料の無駄を回避させる。
【0077】
本願の付加的な態様及び利点は下記の説明において明瞭になるか、又は本出願の実施を通じて理解される。
【0078】
本願の上記の及び/又は付加的な態様及び利点は、下記の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり、理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【
図1】本願の幾つかの実施例に係るガス装置の部分斜視図である。
【
図2】本願の幾つかの実施例に係るガス装置の断面図である。
【
図3】本願の幾つかの実施例に係るガス装置の正面図である。
【
図5】本願の一実施例に係るガス装置の概略図を示す。
【
図6】本願の一実施例に係るガス装置の側面図を示す。
【
図7】
図6に示された本願の一実施例に係るガス装置のBの部分概略図である。
【
図8】本願の一実施例に係る断熱部の概略図を示す。
【
図9】本願の一実施例に係る断熱部の側面図を示す。
【
図10】本願の別の実施例に係る断熱部の側面図を示す。
【
図11】本願のさらに別の実施例に係る断熱部の側面図を示す。
【
図12】
図8に示された本願の一実施例に係る断熱部のC-Cの断面図である。
【
図13】
図8に示された本願の一実施例に係る断熱部のD-Dの断面図である。
【
図14】
図8に示された本願の一実施例に係る断熱部のE-Eの断面図である。
【
図15】本願の一実施例に係るバーナーとフレームの装着概略図を示す。
【
図16】
図15に示された本願の一実施例に係るバーナーとフレームのF-Fの断面図である。
【
図17】
図16に示された本願の一実施例に係るバーナーとフレームのGの部分概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0080】
本願の上記の目的、特徴及び利点をより明確に理解することを可能にするため、以下に、図面及び具体的な実施形態と結び付けて本願をより詳細に説明する。なお、矛盾が生じない限り、本願の実施例及び実施例に係る特徴は互いに組み合わせることができる。
【0081】
下記の説明において本願の十分な理解のために多くの具体的で詳細な内容を記載しているが、本願は、ここに説明されているものと違う形態によって実施されてもよく、従って、本願の保護範囲は以下開示される具体的な実施例に限定されない。
【0082】
以下に、
図1から
図17を参照しながら本願の幾つかの実施例に係るガス装置を説明する。
【0083】
実施例1:
図1から
図3に示すように、ガス装置10は、熱交換器60、バーナー500、及びファン30を上から下に順次含み、バーナー500は、フレーム100の内側に設けられ、ファン30は、フレーム100の外側に設けられ、熱交換器60は、フレーム100の外側又はフレーム100の内側に設置してもよく、熱交換器60の一部がフレーム100の内側に設置し、他の一部がフレーム100の外側に設置してもよい。
【0084】
具体的には、
図1から
図3に示すように、フレーム100は、チャンバー11を画定し、バーナー500は、チャンバー11の下側に設けられ、ファン30は、フレーム100の外側に取り付けられ、ファン30の出口は、バーナー500に対向する。即ち、ファン30が起動する時、空気はチャンバー11の内部に送られ、バーナー500に送られたガスと混合され、燃焼される空燃混合気を形成する。空燃混合気はバーナー500の内部で点火され、生成された高温の煙道ガスはチャンバー11の上側に送られ熱交換器60へ流れ、熱交換器60の内部の水を加熱する。
【0085】
高温の煙道ガスの熱がフレーム100の外から伝導されてガス装置10の部品に損傷を与えることを回避するために、フレーム100の内側には、仕切り板200がさらに設けられる。仕切り板200は、フレーム100の少なくとも一部の内壁から間隔を空けるように設けられ、これによりダクト50を構成する。例えば、フレーム100が正方形である場合、仕切り板200がフレーム100の少なくとも1つの側壁「左壁、右壁、前壁、及び後壁の少なくとも1つ」から間隔を空けるように設けられる。言い換えると、フレーム100は、仕切り板200の周方向回りに設けられ、フレーム100と仕切り板200によって1つ又は複数の周方向に沿って分布されるダクト50を構成する。ダクト50は周方向に単一の腔のダクトを形成することができ、周方向に複数の相互連通されたダクトを形成することもできる。
【0086】
ファン30から送られた空気は、一部がダクト50の内部に流れ込み、他の一部がバーナー500の内部に流れ込む。即ち、空気の一部がバーナー500の内部に送られ燃焼し、他の一部がダクト50の内部に送られてフレーム100を空冷し、フレーム100の温度が高すぎることを回避させる。
【0087】
出願人は、繰り返し試験を行った結果、空気がダクト50の内部を一定距離流れた後、空気温度が高い温度に上昇し、フレーム100を冷却することができず、フレーム100の局所的な冷却不良を引き起こし、熱伝導の作用で、冷却されたフレーム100の部分は必然的に的に再び加熱され、最終的にフレーム100を冷却する目的を実現することができない。
【0088】
当該実施例では、仕切り板200は、ダクト50流れ方向に複数の排気孔52が設けられる。このように、空気がダクト50の内部を流れるとともに、チャンバー11の内部に複数の空気の流れを段階的に吐出することにより、仕切り板200の内側に空気膜を形成し、この空気膜は熱空気が仕切り板200の方向へ流れることを遮断することができ、ダクト50の内部の空気温度が高すぎてフレーム100を空冷することができないことを回避させる。
【0089】
要するに、本願の実施例のガス装置10によれば、フレーム100と仕切り板200によってフレーム100を空冷するダクト50を構成することにより、仕切り板200はダクト50の流れ方向に複数の排気孔52が設けられ、熱空気が仕切り板200の方向へ流れることを遮断する空気膜を仕切り板200の内側に形成し、ダクト50の内部でフレーム100に対する空気の空冷効果をさらに向上させ、高温がフレーム100の外へ伝導することを効果的に回避させ、ガス装置10の部品の耐用年数を向上する。
【0090】
フレーム100により画定されたチャンバー11は、封止のチャンバー11であり、フレーム100の外側には、ファン30が設けられ、ファン30がフレーム100の内部に空気を送る。
【0091】
ファン30は、フレーム100の下方に設けられ、ファン30からフレーム100の内側に送った空気は、チャンバー11の下方向に運動し、一部の空気がバーナーに送られてバーナー内のガスと混合した後火排で燃焼し、他の一部の空気がダクト50の内部に送られてダクト50の内部に上方へ運動し続け、次に排気孔52から流出し、仕切り板200の内側に流れ空気膜を形成する。
【0092】
実施例2:
図1から
図4に示すように、仕切り板200に複数のステアリング部41を形成し、ステアリング部41が内側から外側に突出し、排気孔52がステアリング部41に設けられる。
図2の風向表示矢印を参照し、気流がダクト50に沿って下から上へ流れてステアリング部41に遇った後、一部の気流がバーナー500方向にガイドされ、即ち、ステアリング部41に設けられた排気孔52から流出する。言い換えると、このステアリング部41は、ダクト50の内部の気流を遮断する作用を奏し、一部の気流が排気孔52から分流され、仕切り板200の内壁面に空気膜を形成し、熱気流がフレーム100方向への流れを遮断する。
【0093】
可能な実施例では、
図1から
図4に示すように、ステアリング部41は、水平方向に沿って外向きに延びる第1セクション411と、一端が第1セクション411に接続され、且つ垂直方向に沿って上向きに延びる第2セクション412と、一端が第2セクション412に接続され、且つ上下方向に斜めに延びる第3セクションと413を含み、排気孔52が第1セクション411に設けられる。このステアリング部41の第1セクション411の遮断により、ダクト50の流れ面積が急激に減少し、一部の気流が排気孔52から流出でき、他の一部の気流が上向きに流れ続けてもう1つのステアリング部41の排気孔52から流出する。また、斜めに延びる第3セクション413は、ダクト50の流れ面積を徐々に増加させることができ、気流はよりスムーズに上向きに流れることができる。
【0094】
実施例3:
排気孔52は、水平方向に沿って延びる帯状孔である。帯状の排気口構造は、排気口面を可能な限り大きくすることができ、仕切り板200の周方向の内壁面全体に空気膜を形成でき、熱気流がフレーム100に近づくことを遮断し、さらにフレーム100の温度上昇が高すぎることを防止する。
【0095】
可能な例では、排気孔52は、仕切り板の周方向に沿って均一に分布しており、仕切り板200の周方向の内壁面全体に均一な空気膜を形成し、熱気流がフレーム100に近づくことを遮断し、フレーム100全体の各部分の温度がほぼ同じであることが保証される。
【0096】
実施例4:
ダクト50の吸気口面積が排気口面積よりも大きい。即ちダクト50の下側の総吸気口面が仕切り板200の排気孔52の総排気口面よりも大きい。このようにして、ダクト50全体への十分な空気量の流れが保証され、空気が流道ダクト50のある高さにある時、空気量が不十分であるために空気が上向きに流れ続けることができず、燃焼腔内の熱気流がダクト50の内部に逆流することを回避する。可能的には、ダクト50の吸気孔214は、バーナー500の周りに設けられる。
【0097】
可能な実施例では、ダクト50の吸気口面積と排気口面積との比は、5:2~4:3の間である。吸気口面積と排気口面積とのより良い比を得るために、出願人は多くの実験を行い、その理由は、ファン30によって提供された入力空気が主にバーナー500の燃焼に用いるからである。ファン30の吸気量が変化しない場合、一部の空気をダクト50の内部に輸送すると、必然的にバーナー500の内部の吸気量の低減を引き起こし、バーナー500の内部のガスが完全に燃焼できるかどうか、即ち廃ガスの過剰排出の問題を引き起こすかどうかに影響を与える。従って、出願人がさまざまな要因を包括的に考慮する場合、ダクト50の吸気口面積と排気口面積との比を5:2~4:3の間に設定し、ダクト50の内部に十分なの空気があることを保証するだけでなく、ガスが完全に燃焼することも保証することができる。
【0098】
実施例5:
図1から
図3に示すように、ダクト50の吸気口面がバーナー500の燃焼面よりも低い。このように、燃焼面によって生成された煙道ガスは、仕切り板200の遮断によりチャンバー11の内部に収集され、煙道ガスがフレーム100に作用することが回避される。
【0099】
可能な実施例では、
図1から
図3に示すように、仕切り板の上部には、中空凸柱42がさらに設けられ、中空凸柱42がフレーム100方向へ延び、中空凸柱42のキャビティが排気孔52を構成する。この中空凸柱42は、気流を強制的に曲げてから上方に流すことができ、即ちこのダクト50の上部に渦領域を形成することにより、気流がダクト50の上部に到達するだけでなく、中空凸柱42を通じてダクト50から流出することもでき、ダクト50の上部に対する空冷を実現することを保証する同時に、仕切り板200に空気膜を形成することもできる。
【0100】
気流がダクト50の上部に到達する時、風圧は比較的小さいことを考慮すると、中空凸柱42とダクト50の上面との距離を長く設置することはできず、長すぎると、気流をダクト50の上部に押し出すのに不十分な気圧になる可能性がある。好ましくは、中空凸柱42とダクト50の上面との距離はdであり、ダクト50の高さはhであり、d/hは、1/20~1/10の間である。このようにして、仕切り板200の内壁面に気圧のよい空気膜を形成することができ、空気をダクト50の上部に送ることもでき、より良い空冷効果を得ることができ、フレーム100の温度上昇が制御可能な範囲内にあることが保証される。
【0101】
実施例6:
図1から
図3に示すように、ガス装置10は、熱交換器60、バーナー500、及びファン30を上から下に順次含み、バーナー500はフレーム100の内側に設けられ、ファン30は、フレーム100の外側に設けられ、熱交換器60は、フレーム100の外側又はフレーム100の内側に設置してもよく、熱交換器60の一部がフレーム100の内側に設置し、他の一部がフレーム100の外側に設置してもよい。
【0102】
具体的には、
図1から
図3に示すように、フレーム100は、チャンバー11を画定し、バーナー500は、チャンバー11の下側に設けられ、ファン30は、フレーム100の外側に取り付けられ、ファン30の出口は、バーナー500に対向する。即ち、ファン30が起動する時、空気はチャンバー11の内部に送られ、バーナー500に送られたガスと混合され、燃焼される空燃混合気を形成する。空燃混合気はバーナー500の内部で点火され、生成された高温の煙道ガスはチャンバー11の上側に送られ熱交換器60へ流れ、熱交換器60の内部の水を加熱する。
【0103】
高温の煙道ガスの熱がフレーム100の外から伝導されてガス装置10の部品に損傷を与えることを回避するために、フレーム100の内側には、仕切り板200がさらに設けられる。仕切り板200は、フレーム100の少なくとも一部の内壁から間隔を空けるように設けられ、これによりダクト50を構成する。例えば、フレーム100は正方形のフレームである場合、仕切り板200がフレーム100の少なくとも1つの側壁「左壁、右壁、前壁、及び後壁の少なくとも1つ」から間隔を空けるように設けられる。言い換えると、フレーム100は、仕切り板200の周方向回りに設けられ、フレーム100と仕切り板200によって1つ又は複数の周方向に沿って分布されるダクト50を構成する。ダクト50は周方向に単一の腔のダクトを形成することができ、周方向に複数の相互連通されたダクトを形成することもできる。
【0104】
ファン30から送られた空気は、一部がダクト50の内部に流れ込み、他の一部がバーナー500の内部に流れ込む。即ち、空気の一部がバーナー500の内部に送られ燃焼し、他の一部がダクト50の内部に送られてフレーム100を空冷し、フレーム100の温度が高すぎることを回避させる。
【0105】
出願人は、繰り返し試験を行った結果、空気がダクト50の内部を一定距離流れた後、空気温度が高い温度に上昇し、フレーム100を冷却することができず、フレーム100の局所的な冷却不良を引き起こし、熱伝導の作用で、冷却されたフレーム100の部分は必然的に的に再び加熱され、最終的にフレーム100を冷却する目的を実現することができない。
【0106】
当該実施例では、仕切り板200は、ダクト50流れ方向に複数の排気孔52が設けられる。このように、空気がダクト50の内部を流れるとともに、チャンバー11の内部に複数の空気の流れを段階的に吐出することにより、仕切り板200の内側に空気膜を形成し、この空気膜は熱空気が仕切り板200の方向へ流れることを遮断することができ、ダクト50の内部の空気温度が高すぎてフレーム100を空冷することができないことを回避させる。
【0107】
要するに、本願の実施例のガス装置10によれば、フレーム100と仕切り板200によってフレーム100を空冷するダクト50を構成することにより、仕切り板200はダクト50の流れ方向に複数の排気孔52が設けられ、熱空気が仕切り板200の方向へ流れることを遮断する空気膜を仕切り板200の内側に形成し、ダクト50の内部でフレーム100に対する空気の空冷効果をさらに向上させ、高温がフレーム100の外へ伝導することを効果的に回避させ、ガス装置10の部品の耐用年数を向上する。
【0108】
実施例7:
図1から
図4に示すように、仕切り板200に複数のステアリング部41を形成し、ステアリング部41が内側から外側に突出し、排気孔52がステアリング部41に設けられる。
図2の風向表示矢印を参照し、気流がダクト50に沿って下から上へ流れてステアリング部41に遇った後、一部の気流がバーナー500方向にガイドされ、即ちステアリング部41に設けられた排気孔52から流出する。言い換えると、このステアリング部41は、ダクト50の内部の気流を遮断する作用を奏し、一部の気流が排気孔52から分流され、仕切り板200の内壁面に空気膜を形成し、熱気流がフレーム100方向への流れを遮断する。
【0109】
可能な実施例では、
図1から
図4に示すように、ステアリング部41は、水平方向に沿って外向きに延びる第1セクション411と、一端が第1セクション411に接続され、且つ垂直方向に沿って上向きに延びる第2セクション412と、一端が第2セクション412に接続され、且つ上下方向に斜めに延びる第3セクションと413を含み、排気孔52が第1セクション411に設けられる。このステアリング部41の第1セクション411の遮断により、ダクト50の流れ面積が急激に減少し、一部の気流が排気孔52から流出でき、他の一部の気流が上向きに流れ続けてもう1つのステアリング部41の排気孔52から流出する。また、斜めに延びる第3セクション413は、ダクト50の流れ面積を徐々に増加させることができ、気流はよりスムーズに上向きに流れることができる。
【0110】
実施例8:
排気孔52は、水平方向に沿って延びる帯状孔である。帯状の排気口構造は、排気口面を可能な限り大きくすることができ、仕切り板200の周方向の内壁面全体に空気膜を形成でき、熱気流がフレーム100に近づくことを遮断し、さらにフレーム100の温度上昇が高すぎることを防止する。
【0111】
可能な例では、排気孔52は、仕切り板の周方向に沿って均一に分布しており、仕切り板200の周方向の内壁面全体に均一な空気膜を形成し、熱気流がフレーム100に近づくことを遮断し、フレーム100全体の各部分の温度がほぼ同じであることが保証される。
【0112】
実施例9:
ダクト50の吸気口面積が排気口面積よりも大きい。即ち、ダクト50の下側の総吸気口面が仕切り板200の排気孔52の総排気口面よりも大きい。このようにして、ダクト50全体への十分な空気量の流れが保証され、空気が流道ダクト50のある高さにある時、空気量が不十分であるために空気が上向きに流れ続けることができず、燃焼腔内の熱気流がダクト50の内部に逆流することを回避する。可能的には、ダクト50の吸気孔214は、バーナー500の周りに設けられる。
【0113】
可能な実施例では、ダクト50の吸気口面積と排気口面積との比は、5:2~4:3の間である。吸気口面積と排気口面積とのより良い比を得るために、出願人は多くの実験を行い、その理由は、ファン30によって提供された入力空気が主にバーナー500の燃焼に用いるからである。ファン30の吸気量が変化しない場合、一部の空気をダクト50の内部に輸送すると、必然的にバーナー500の内部の吸気量の低減を引き起こし、バーナー500の内部のガスが完全に燃焼できるかどうか、即ち廃ガスの過剰排出の問題を引き起こすかどうかに影響を与える。従って、出願人がさまざまな要因を包括的に考慮する場合、ダクト50の吸気口面積と排気口面積との比を5:2~4:3の間に設定し、ダクト50の内部に十分なの空気があることを保証するだけでなく、ガスが完全に燃焼することも保証することができる。
【0114】
実施例10:
図1から
図3に示すように、ダクト50の吸気口面がバーナー500の燃焼面よりも低い。このように、燃焼面によって生成された煙道ガスは、仕切り板200の遮断によりチャンバー11の内部に収集され、煙道ガスがフレーム100に作用することが回避される。
【0115】
可能な実施例では、
図1から
図3に示すように、仕切り板の上部には、中空凸柱42がさらに設けられ、中空凸柱42がフレーム100方向へ延び、中空凸柱42のキャビティが排気孔52を構成する。この中空凸柱42は、気流を強制的に曲げてから上方に流すことができ、即ち、このダクト50の上部に渦領域を形成することにより、気流がダクト50の上部に到達するだけでなく、中空凸柱42を通じてダクト50から流出することもでき、ダクト50の上部に対する空冷を実現することを保証する同時に、仕切り板200に空気膜を形成することもできる。
【0116】
気流がダクト50の上部に到達する時、風圧は比較的小さいことを考慮すると、中空凸柱42とダクト50の上面との距離を長く設置することはできず、長すぎると、気流をダクト50の上部に押し出すのに不十分な気圧になる可能性がある。好ましくは、中空凸柱42とダクト50の上面との距離はdであり、ダクト50の高さはhであり、d/hは、1/20~1/10の間である。このようにして、仕切り板200の内壁面に気圧のよい空気膜を形成することができ、空気をダクト50の上部に送ることもでき、より良い空冷効果を得ることができ、フレーム100の温度上昇が制御可能な範囲内にあることが保証される。
【0117】
実施例11:
仕切り板は、フレームの側壁に接続され、仕切り板は、フレームの側壁に斜めに設けられる断熱部を含み、断熱部の、フレームの側壁から離れた一端が外側に曲げてステアリング部を形成し、及び/又は、断熱部の、フレームの側壁に近い一端が内側に曲げてステアリング部を形成する。
【0118】
仕切り板は、ガイド部をさらに含み、ガイド部の一端は、フレームに接続され、ガイド部の他端は、断熱部に接続され、ガイド部にはダクトの吸気孔が形成され、ガイド部とフレームの側壁は第1ガイドチャネルを囲み、ガイド部には第1排気孔が設けられ、第1排気孔は、第1ガイドチャネルと連通して断熱部に向かう。
【0119】
実施例12:
図5及び
図9に示すように、断熱部220は、第1断熱セクション222と第2断熱セクション226を含む。
【0120】
図7に示すように、第1排気孔212は、第1断熱セクション222に向かい、第1断熱セクション222とフレーム100は第2ガイドチャネル400を囲み、第2ガイドチャネル400は、第1ガイドチャネル300と連通し、第1断熱セクション222には、第2排気孔224が設けられ、第2排気孔224は、第2ガイドチャネル400と連通し、第2排気孔224は、第2断熱セクション226に向かう。
【0121】
当該実施例では、
図6及び
図7に示すように、第1排気孔212から吹き出された空気を第1断熱セクション222に向けて吹き出すことができ、第1断熱セクション222を冷却する同時に、第1断熱セクション222に1層の空気膜を形成することもでき、第1断熱セクション222の温度をさらに下げることができる。第1断熱セクション222とフレーム100との間には、第2ガイドチャネル400が設けられ、第2ガイドチャネル400を流れる空気は、第1断熱セクション222の温度を再び下げ、第1断熱セクション222の温度をさらに下げることができる。第1断熱セクション222には、第2ガイドチャネル400と連通する第2排気孔224が設けられ、第2ガイドチャネル400の内部の気体は、第2排気孔224から第2断熱セクション226に向けて吹き出し、第2断熱セクション226を冷却する同時に、第2断熱セクション226に1層の空気膜を形成し、第2断熱セクション226の温度をさらに下げることができる。
【0122】
断熱部220は、少なくとも2つの断熱セクションを含み、即ち第1断熱セクション222と第2断熱セクション226を含み、断熱部220の温度をさらに下げることができ、断熱部220の温度を下げる効果を向上させる。
【0123】
実施例13:
図8及び
図9に示すように、第1断熱セクション222の下部は、ガイド部210に接続され、第1排気孔212に対向して設けられ、第1断熱セクションの上部は、第2断熱セクション226に接続され第2排気孔224が設けられ、第1断熱セクション222の上部は、曲げられてフレームに接続される。
【0124】
図8及び
図9に示すように、第1断熱セクション222は、第2断熱セクション226に接続され、第1断熱セクション222に接続された第2断熱セクション226の一端は、フレーム100に接する。
【0125】
当該実施例では、第2断熱セクション226がフレーム100に接することにより、第2ガイドチャネル400の内部の気体が第2排気孔224に流れる時、さらに流れ続けることなく、第2排気孔224から第2断熱セクション226に向けて吹き出し、第2ガイドチャネル400の内部の気体をガイドすることをさらに実現し、第2ガイドチャネル400の内部の気体の利用率を向上させ、第2断熱セクション226の放熱効率をさらに向上させる。
【0126】
実施例14:
図10に示すように、複数のサブ断熱セクションは、隣接するサブ断熱セクションを含み、隣接するサブ断熱セクションの、ガイド部210に近い1つには、第3排気孔228が設けられ、第3排気孔228は、隣接するサブ断熱セクションのもう1つに向かう。
【0127】
当該実施例では、第1断熱セクション222には複数のサブ断熱セクションが設けられ、第1排気孔212は、ガイド部210に接続されたサブ断熱セクションに向い、このサブ断熱セクションの冷却をさらに実現する。第2排気孔224は、第2断熱セクション226に接続されたサブ断熱セクションに設けられ、さらに第2ガイドチャネル400の内部の気体は、第2断熱セクション226に向けて吹き出すことができ、第2断熱セクション226の冷却をさらに実現する。全てのサブ断熱セクションは順番に接続され、隣接するサブ断熱セクションのうちの、ガイド部210により近いサブ断熱セクションには第3排気孔228が設けられ、第2ガイドチャネル400の内部の気体が第3排気孔228を通過して、第2断熱セクション226により近いサブ断熱セクションに向けて吹き出し、これにより第2断熱セクション226により近いサブ断熱セクションを冷却することを実現する。
【0128】
図10に示すように、断熱部220は、4つの断熱セクションを含み、即ち第1断熱セクション222は、3つのサブ断熱セクションを含み、それぞれは第1サブ断熱セクション2222、第2サブ断熱セクション2224、第3サブ断熱セクション2226であり、第1サブ断熱セクション2222の一側がガイド部210に接続され、他側が第2サブ断熱セクション2224の一側に接続され、第2サブ断熱セクション2224の他側が第3サブ断熱セクション2226の一側に接続され、第3サブ断熱セクション2226の他側が第2断熱セクション226に接続される。
【0129】
第1サブ断熱セクション2222及び第2サブ断熱セクション2224は隣接して設けられ、第1サブ断熱セクション2222及び第2サブ断熱セクション2224において、第1サブ断熱セクション2222は、ガイド部210に近いため、第1サブ断熱セクション2222には、第3排気孔228が設けられ、第1サブ断熱セクション2222の第3排気孔228は、第2サブ断熱セクション2224に向かって設けられる。
【0130】
第2サブ断熱セクション2224及び第3サブ断熱セクション2226は隣接して設けられ、第2サブ断熱セクション2224及び第3サブ断熱セクション2226において、第2サブ断熱セクション2224はガイド部210に近いため、第2サブ断熱セクション2224にも第3排気孔228が設けられ、第2断熱セクション226の第3排気孔228は、第3サブ断熱セクション2226に向かって設けられる。
【0131】
実施例15:
図11に示すように、断熱部220は、5つの断熱セクションを含み、即ち第1断熱セクション222は4つのサブ断熱セクションを含み、それぞれは第1サブ断熱セクション2222、第2サブ断熱セクション2224、第3サブ断熱セクション2226、第4のサブ断熱セクション2228であり、第1サブ断熱セクション2222の一側がガイド部210に接続され、他側が第2サブ断熱セクション2224の一側に接続され、第2サブ断熱セクション2224の他側が第3サブ断熱セクション2226の一側に接続され、第3サブ断熱セクション2226の他側が第4のサブ断熱セクション2228の一側に接続され、第4のサブ断熱セクション2228の他側が第2断熱セクション226に接続される。
【0132】
第1サブ断熱セクション2222及び第2サブ断熱セクション2224は隣接して設けられ、第1サブ断熱セクション2222と第2サブ断熱セクション2224において、第1サブ断熱セクション2222はガイド部210に近いため、第1サブ断熱セクション2222には、第3排気孔228が設けられ、第1サブ断熱セクション2222の第3排気孔228は、第2サブ断熱セクション2224に向かって設けられる。
【0133】
第2サブ断熱セクション2224及び第3サブ断熱セクション2226は隣接して設けられ、第2サブ断熱セクション2224及び第3サブ断熱セクション2226において、第2サブ断熱セクション2224はガイド部210に近いため、第2サブ断熱セクション2224にも第3排気孔228が設けられ、第2サブ断熱セクション2224の第3排気孔228は第3サブ断熱セクション2226に向かって設けられる。
【0134】
第3サブ断熱セクション2226及び第4のサブ断熱セクション2228は隣接して設けられ、第3サブ断熱セクション2226及び第4のサブ断熱セクション2228において、第3サブ断熱セクション2226はガイド部210に近いため、第3サブ断熱セクション2226にも第3排気孔228が設けられ、第3サブ断熱セクション2226の第3排気孔228は第4のサブ断熱セクション2228に向かって設けられる。
【0135】
図15から
図17に示すように、垂直方向では、吸気孔214の高さがバーナーの燃焼面よりも低い。
【0136】
バーナー500の上部の上方では、火炎の燃焼により高温の煙道ガスまたは高温空気が生成し、吸気孔214をバーナー500の燃焼面の下方に設置することにより、高温の煙道ガス又は高温空気が第1ガイドチャネル300の内部に入ることを回避させ、第1ガイドチャネル300の内部の気体の温度をさらに下げることができ、仕切り板200と空気膜の断熱効果を向上させる。
【0137】
実施例16:
断熱部220とフレームの側壁方向とのねらい角は、3度以上30度以下である。
【0138】
当該実施例では、フレームの側壁と断熱部220とのねらい角は、3度から30度であり、第1排気孔212から流れた気体は、1層の断熱空気膜を断熱部220に均一に分散させることができ、断熱部220の温度をさらに下げることができる。
【0139】
図13に示すように、第1排気孔212の数は、複数であり、複数の第1排気孔212は、フレームの長さ方向又は幅方向に沿って均一に配列される。第1排気孔212の排気口方向は、煙道ガスの流れ方向と同じであり、第2排気孔224と第3排気孔228の排気口方向は、第1排気孔212の排気口方向と同じである。
【0140】
図14に示すように、第2排気孔224の数は、複数であり、複数の第2排気孔224は、フレームの長さ方向又は幅方向に沿って均一に配列される。第2排気孔224の排気口方向と第2排気孔224に対応する断熱セクションとのねらい角は、3度から30度である。
【0141】
第3排気孔228の数は、複数であり、複数の第3排気孔228は、フレームの長さ方向又は幅方向に沿って均一に配列される。第3排気孔228の排気口方向と第3排気孔228に対応する断熱セクションとのねらい角は、3度から30度である。
【0142】
実施例17:
図1に示すように、バーナー500は、大気式バーナーであり、バーナー500は、火排アセンブリを含み、火排アセンブリは、断熱部220と平行に設けられる。当該技術的手段において、バーナー500は、大気式バーナーに属し、バーナー500は、火排アセンブリを含むとともに、火排アセンブリは、断熱部220と平行に設けられ、断熱部220は火排アセンブリによる熱がフレーム100に伝わることを効果的に防止でき、さらに断熱部220の断熱効果を向上させる。
【0143】
実施例18:
図1及び
図7に示すように、断熱部220の数は、複数であり、断熱部220は、バーナー500の両側に設けられ、又はバーナー500の回りに設けられる。
【0144】
当該実施例では、バーナー500は、フレームの内側に設けられ、断熱部220は、バーナー500の両側に設けられ、又はバーナー500の回りに設けられ、バーナー500による熱がフレームに伝わり、フレームが経年劣化または変形することを回避するとともに、フレーム内部の熱損失を低減し、バーナー500の加熱効率を向上させる。
【0145】
実施例19:
図16に示すように、断熱部220は、バーナー500の上方に位置し、燃焼室のキャビティに設けられた断熱部220に対応する高さhは、40mm以上である。
【0146】
当該実施例では、断熱部220の高さをバーナー500の上部より40mm高く設置し、断熱部220がバーナー500による熱を効果的に隔離することを確保する。
【0147】
仕切り板200下端の高さは、バーナーの燃焼部を覆って断熱を実現するために、バーナー500の上面の高さ以下である。
【0148】
仕切り板200の高さは、ガス装置10の内部の燃焼室の高さに応じて確定される。
【0149】
ガス装置10は、熱交換器700をさらに含み、熱交換器700は、バーナー500の上方に設けられ、熱交換器700の内部の水は、燃焼室内の高温気体と熱交換することができる。
【0150】
実施例20:
ガス装置10は、ケーシングをさらに含み、ガス装置10は、ケーシングの内部に設けられ、ケーシングには、吸気孔が設けられ、ファンは、空気をケーシング内に送るために吸気孔に設けられ、空気は、バーナーの燃焼及びガス装置10の冷却に用いる。
【0151】
実施例21:
ガス装置は、フレーム100、バーナー、仕切り板200を含み、バーナーは、フレーム100の内側に設けられ、仕切り板200はフレーム100の側壁に接続され、仕切り板200はフレーム100の側壁に斜めに設けられる第1断熱部220を含み、第1断熱部220は、フレーム100の少なくとも一部の内壁から間隔を空けるように設けられ、これにより冷却隙間を形成する。
【0152】
当該実施例では、フレーム100の内側に第1断熱部220を設置するとともに、第1断熱部220とフレーム100との間に冷却隙間を設置することにより、フレーム100の内部に伝われたフレーム100の熱を低減することができ、フレーム100の温度をさらに下げることができ、バーナーによる高温がフレーム100等のシートメタル部品に与える影響を低減し、フレーム100等のシートメタル部品の耐用年数をさらに延ばす。第1断熱部220は、フレーム100の少なくとも一部の内壁から間隔を空けるように設けられ、これにより冷却隙間を形成し、冷却隙間に空気が流れる時、第1断熱部220の温度を下げることができ、フレーム100の内部から第1断熱部220を介してフレーム100に伝わる熱をさらに低減する。
【0153】
実施例22:
図12に示すように、第1断熱部220の、フレーム100の側壁から離れた一端が外側に曲げてステアリング部を形成し、及び/又は、第1断熱部220の、フレーム100の側壁に近い一端が内側に曲げてステアリング部を形成し、少なくとも1つのステアリング部には、排気孔が設けられる。
【0154】
当該実施例では、空気が冷却隙間を通過して後排気孔から吹き出すとともに、第1断熱部220に向けて吹き出すことにより、第1断熱部220の温度を下げることを実現する同時に、第1断熱部220の表面に1層の断熱空気膜を形成することもでき、断熱空気膜は、フレーム100の内部から第1断熱部220に伝わる熱を低減することができ、第1断熱部220の温度をさらに下げることができ、フレーム100の内部から第1断熱部220を介してフレーム100に伝わる熱をさらに低減することができ、フレーム100の内部の熱損失を低減し、バーナーの加熱効率を向上させる。
【0155】
実施例23:
第1断熱部220の先端は、フレーム100の側壁と平行に設けられる第2断熱部220をさらに含む。
【0156】
当該実施例では、第2断熱部220を設置することにより、仕切り板200の断熱範囲を延ばし、仕切り板200の断熱効果をさらに向上させる。
【0157】
実施例24:
第2断熱部220とフレームの側壁との隙間が、第1断熱部220とフレーム100の側壁との隙間以上であり、第2断熱部220の、フレーム100の側壁から離れた一端が外側に曲げてステアリング部を形成し、及び/又は、第2断熱部220の、フレーム100の側壁に近い一端が内側に曲げてステアリング部を形成し、ステアリング部には、排気孔が設けられる。
【0158】
実施例25:
図9及び
図5に示すように、断熱部220は、第1断熱セクション222と第2断熱セクション226を含み、第1排気孔212は、第1断熱セクション222に向かい、第1断熱セクション222とフレーム100は第2ガイドチャネル400を囲み、第2ガイドチャネル400は、第1ガイドチャネル300と連通し、第1断熱セクション222には、第2排気孔224が設けられ、第2排気孔224は第2ガイドチャネル400と連通し、第2排気孔224は、第2断熱セクション226に向かう。
【0159】
当該実施例では、
図6及び
図7に示すように、第1排気孔212から吹き出された空気は、第1断熱セクション222に向けて吹き出すことができ、第1断熱セクション222を冷却する同時に、第1断熱セクション222に1層の空気膜を形成することもでき、第1断熱セクション222の温度をさらに下げることができ、第1断熱セクション222とフレーム100との間には、第2ガイドチャネル400が設けられ、第2ガイドチャネル400の内部を流れる空気は、第1断熱セクション222の温度を再び下げることができ、第1断熱セクション222の温度をさらに下げることができる。第1断熱セクション222には、第2ガイドチャネルと連通する第2排気孔224が設けられ、第2ガイドチャネル400の内部の気体は、第2排気孔から第2断熱セクション226に向けて吹き出し、第2断熱セクション226を冷却する同時に、第2断熱セクション226に1層の空気膜を形成し、第2断熱セクション226の温度をさらに下げることができる。
【0160】
断熱部220は、少なくとも2つの断熱セクションを含み、即ち第1断熱セクション222と第2断熱セクション226を含み、断熱部220の温度をさらに下げることができ、断熱部220の温度を下げる効果を向上させる。
【0161】
図8及び
図9に示すように、第1断熱セクション222は、複数のサブ断熱セクションを含み、複数のサブ断熱セクションは順番に接続され、複数のサブ断熱セクションの1つは、ガイド部210に接続され、第1排気孔212に対向して設けられ、複数のサブ断熱セクションのもう1つは、第2断熱セクション226に接続され、第2排気孔224が設けられる。複数のサブ断熱セクションは、隣接するサブ断熱セクションを含み、隣接するサブ断熱セクションの、ガイド部210に近い1つには、第3排気孔228が設けられ、第3排気孔228は、隣接するサブ断熱セクションのもう1つに向かう。
【0162】
当該実施例では、第1断熱セクション222には複数のサブ断熱セクションが設けられ、第1排気孔212は、ガイド部210に接続されたサブ断熱セクションに向い、このサブ断熱セクションの冷却をさらに実現する。第2排気孔224は、第2断熱セクション226に接続されたサブ断熱セクションに設けられ、さらに第2ガイドチャネル400の内部の気体は、第2断熱セクション226に向けて吹き出すことができ、第2断熱セクション226の冷却をさらに実現する。全てのサブ断熱セクションは順番に接続され、隣接するサブ断熱セクションのうちの、ガイド部210により近いサブ断熱セクションには第3排気孔228が設けられ、第2ガイドチャネル400の内部の気体が第3排気孔228を通過して、第2断熱セクションにより近いサブ断熱セクションに向けて吹き出し、これにより第2断熱セクション226により近いサブ断熱セクション226を冷却することを実現する。
【0163】
実施例26:
図10に示すように、断熱部220は、4つの断熱セクションを含み、即ち第1断熱セクション222は、3つのサブ断熱セクションを含み、それぞれは第1サブ断熱セクション2222、第2サブ断熱セクション2224、第3サブ断熱セクション2226であり、第1サブ断熱セクション2222の一側がガイド部210に接続され、他側が第2サブ断熱セクション2224の一側に接続され、第2サブ断熱セクション2224の他側が第3サブ断熱セクション2226の一側に接続され、第3サブ断熱セクション2226の他側が第2断熱セクション226に接続される。
【0164】
第1サブ断熱セクション2222及び第2サブ断熱セクション2224は隣接して設けられ、第1サブ断熱セクション2222及び第2サブ断熱セクション2224において、第1サブ断熱セクション2222は、ガイド部210に近いため、第1サブ断熱セクション2222には、第3排気孔228が設けられ、第1サブ断熱セクション2222の第3排気孔228は、第2サブ断熱セクション2224に向かって設けられる。
【0165】
第2サブ断熱セクション2224及び第3サブ断熱セクション2226は隣接して設けられ、第2サブ断熱セクション2224及び第3サブ断熱セクション2226において、第2サブ断熱セクション2224はガイド部210に近いため、第2サブ断熱セクション2224にも第3排気孔228が設けられ、第2断熱セクション226の第3排気孔228は、第3サブ断熱セクション2226に向かって設けられる。
【0166】
実施例27:
図11に示すように、断熱部220は、5つの断熱セクションを含み、即ち第1断熱セクション222は4つのサブ断熱セクションを含み、それぞれは第1サブ断熱セクション2222、第2サブ断熱セクション2224、第3サブ断熱セクション2226、第4のサブ断熱セクション2228であり、第1サブ断熱セクション2222の一側がガイド部210に接続され、他側が第2サブ断熱セクション2224の一側に接続され、第2サブ断熱セクション2224の他側が第3サブ断熱セクション2226の一側に接続され、第3サブ断熱セクション2226の他側が第4のサブ断熱セクション2228の一側に接続され、第4のサブ断熱セクション2228の他側が第2断熱セクション226に接続される。
【0167】
第1サブ断熱セクション2222及び第2サブ断熱セクション2224は隣接して設けられ、第1サブ断熱セクション2222と第2サブ断熱セクション2224において、第1サブ断熱セクション2222はガイド部210に近いため、第1サブ断熱セクション2222には、第3排気孔228が設けられ、第1サブ断熱セクション2222の第3排気孔228は、第2サブ断熱セクション2224に向かって設けられる。
【0168】
第2サブ断熱セクション2224及び第3サブ断熱セクション2226は隣接して設けられ、第2サブ断熱セクション2224及び第3サブ断熱セクション2226において、第2サブ断熱セクション2224はガイド部210に近いため、第2サブ断熱セクション2224にも第3排気孔228が設けられ、第2サブ断熱セクション2224の第3排気孔228は第3サブ断熱セクション2226に向かって設けられる。
【0169】
第3サブ断熱セクション2226及び第4のサブ断熱セクション2228は隣接して設けられ、第3サブ断熱セクション2226及び第4のサブ断熱セクション2228において、第3サブ断熱セクション2226はガイド部210に近いため、第3サブ断熱セクション2226にも第3排気孔228が設けられ、第3サブ断熱セクション2226の第3排気孔228は第4のサブ断熱セクション2228に向かって設けられる。
【0170】
実施例28:
図8及び
図9に示すように、第1断熱セクション222は、第2断熱セクション226に接続され、第1断熱セクション222に接続された第2断熱セクション226の一端は、フレーム100に接する。
【0171】
当該実施例では、第2断熱セクション226はフレーム100に接することにより、第2ガイドチャネル400の内部の気体が第2排気孔224に流れる時、さらに流れ続けることなく、第2排気孔224から第2断熱セクション226に向けて吹き出し、第2ガイドチャネル400の内部の気体をガイドすることをさらに実現し、第2ガイドチャネル400の内部の気体の利用率を向上させ、第2断熱セクション226の放熱効率をさらに向上させる。
【0172】
実施例29:
図15から
図17に示すように、垂直方向では、吸気孔214の高さがバーナーの燃焼面よりも低い。
【0173】
バーナー500の上部の上方では、火炎の燃焼により高温の煙道ガスまたは高温空気が生成し、吸気孔214をバーナー500の燃焼面の下方に設置することにより、高温の煙道ガス又は高温空気が第1ガイドチャネル300の内部に入ることを回避させ、第1ガイドチャネル300の内部の気体の温度をさらに下げることができ、仕切り板200と空気膜の断熱効果を向上させる。
【0174】
実施例30:
図6に示すように、断熱部220は、フレーム100の側壁に対して斜めに設けられる。
【0175】
当該実施例では、断熱部220の延び方向は、フレーム100の側壁に対して一定の角度であり、第1排気孔212から吹き出された気体が断熱部220に沿って運動する同時に、断熱部220に一定の圧力をかけると、断熱部220の表面に1つの断熱空気膜をさらに形成し、断熱空気膜は、フレーム100の内部で空気が断熱部220への熱伝達の速度を遅くし、断熱部220の温度をさらに下げることができる。
【0176】
実施例31:
断熱部220とフレーム100の側壁とのねらい角は、3度以上30度以下である。
【0177】
当該実施例では、フレーム100の側壁と断熱部220とのねらい角は、3度から30度であり、第1排気孔212から流れた気体は、1層の断熱空気膜を断熱部220に均一に分散させることができ、断熱部220の温度をさらに下げることができる。
【0178】
図13に示すように、第1排気孔212の数は、複数であり、複数の第1排気孔212は、フレームの長さ方向又は幅方向に沿って均一に配列される。第1排気孔212の排気口方向は、垂直方向であり、第2排気孔224と第3排気孔228の排気口方向は、第1排気孔212の排気口方向と同じである。
【0179】
図14に示すように、第2排気孔224の数は複数であり、複数の第2排気孔224は、フレームの長さ方向又は幅方向に沿って均一に配列される。第2排気孔224の排気口方向と第2排気孔224に対応する断熱セクションとのねらい角は、3度から30度である。
【0180】
第3排気孔228の数は、複数であり、複数の第3排気孔228は、フレームの長さ方向又は幅方向に沿って均一に配列される。第3排気孔228の排気口方向と第3排気孔228に対応する断熱セクションとのねらい角は、3度から30度である。
【0181】
実施例32:
図8に示すように、バーナー500は、大気式バーナーであり、バーナー500は、火排アセンブリを含み、火排アセンブリは、断熱部220と平行に設けられている。当該技術的手段において、バーナー500は、大気式バーナーに属し、バーナー500は、火排アセンブリを含むとともに、火排アセンブリは、断熱部220と平行に設けられ、断熱部220は火排アセンブリによる熱がフレーム100に伝わることを効果的に防止でき、さらに断熱部220の断熱効果を向上させる。
【0182】
実施例33:
図1及び
図7に示すように、断熱部220の数は、複数であり、断熱部220は、バーナー500の両側に設けられ、又はバーナー500の回りに設けられる。
【0183】
当該実施例では、バーナー500は、フレームの内側に設けられ、断熱部220は、バーナー500の両側に設けられ、又はバーナー500の回りに設けられ、バーナー500による熱がフレームに伝わり、フレームが経年劣化または変形することを回避するとともに、フレーム内部の熱損失を低減し、バーナー500の加熱効率を向上させる。
【0184】
実施例34:
図16に示すように、バーナー500の上方に位置する断熱部220の高さhは、40mm以上120mm以下である。
【0185】
当該実施例では、断熱部220の高さをバーナー500の上部より40mmから120mm高く設置し、断熱部220がバーナー500による熱を効果的に隔離することを確保する同時に、断熱部220の高さが高すぎることによる材料の無駄を回避させる。
【0186】
仕切り板200の高さは、220mmから260mmであり、仕切り板200の高さは、ガス装置10の内部の燃焼室の高さに応じて確定される。
【0187】
ガス装置10は、熱交換器700をさらに含み、熱交換器700は、バーナー500の上方に設けられ、熱交換器700の内部の水は、燃焼室内の高温気体と熱交換することができる。
【0188】
実施例35:
ガス装置10は、ケーシングをさらに含み、ガス装置10は、ケーシング内に設けられ、ケーシングには、吸気孔214が設けられ、ファンは、空気をケーシング内に送るために吸気孔214に設けられ、空気は、バーナーの燃焼及びガス装置10の冷却に用いる。
【0189】
本明細書の説明において、「複数」という用語は、特に別段の定義がない限り、2つ以上を指し、「上」、「下」などの用語で示す方位又は位置関係は図面に基づいて示された方位又は位置関係であり、本願を説明し易い、又は説明を簡単にするだけに用いられ、示している装置またはセットは必ず特定の方向を有し、特定の方位構造と操作を有することを表す又は暗示することではないことを理解されるべきであり、そのため、本願に対する規制とみなされるべきではない。用語である「接続」、「取り付け」、「固定」などの用語の意味は広く理解されるべきであり、例えば、「接続」は固定連続であっても、取り卸し可能な接続であっても、又は一体的に接続であってもよく、又は電的に接続であってもよく、「繋がる」は、直接的に接続することや、中間媒体を介して間接的に接続することも可能である。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願での具体的な意味を理解することができる。
【0190】
本明細書の説明において、用語である「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体的な例示」などの記述は、当該実施例又は例示に記載された具体的な特徴、構造、材料又は特点を参照して本願の少なくとも1つの実施例又は例示に含まれることを意図する。本明細書において、上記用語の例示的な記述は同一の実施例又は例示を必ずしも意味しない。さらに、記載された具体的な特徴、構造、材料又は特長はいずれかの1つ又は複数の実施例又は例示において適当な方式で組み合わせることができる。
【0191】
以上、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者であれば、本願において様々な変更又は変形が可能である。本願の精神及び原則を逸脱しない範囲で行われる任意な修正、均等な置換、改良などは、いずれも本願の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0192】
図1から
図17における図面符号と部材名称との対応関係は、次のとおりである。
100 フレーム
200 仕切り板
210 ガイド部
212 第1排気孔
214 吸気孔
220 断熱部
222 第1断熱セクション
2222 第1サブ断熱セクション
2224 第2サブ断熱セクション
2226 第3サブ断熱セクション
2228 第4のサブ断熱セクション
224 第2排気孔
226 第2断熱セクション
228 第3排気孔
300 第1ガイドチャネル
400 第2ガイドチャネル
500 バーナー
700 熱交換器
10 ガス装置
11 チャンバー
30 ファン
41 ステアリング部
411 第1セクション
412 第2セクション
413 第3セクション
42 中空凸柱
50 ダクト
52 排気孔
60 熱交換器