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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】電動エアーポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04B 39/00 20060101AFI20240726BHJP
   F04B 41/06 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
F04B39/00 106Z
F04B41/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022549332
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 CN2020117120
(87)【国際公開番号】W WO2022041368
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2022-08-15
(31)【優先権主張番号】202010874734.8
(32)【優先日】2020-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522324613
【氏名又は名称】江蘇億美電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU YOUMAY ELECTRIC APPLIANCE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 20 Yulan Avenue, Xuyi Economic Development Zone, Xuyi County Huaian, Jiangsu 223001, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秦光英
(72)【発明者】
【氏名】唐暁玲
【審査官】森 秀太
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107035703(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 39/00
F04D 25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、蓋体と、気体注入ユニットと、制御ユニットとを備え、
前記筐体に第1通気口が設けられ、
前記蓋体が前記筐体に、閉蓋するように設置され、前記蓋体に第2通気口が設けられ、
前記気体注入ユニットが前記筐体内に設置され、
前記制御ユニットが、前記筐体内に設置され、制御回路基板と気圧検出ユニットとを含み、前記気圧検出ユニットが前記制御回路基板に設置され、前記制御回路基板が、前記気体注入ユニットと電気的に接続され、前記気体注入ユニットを制御するように構成され
切替モジュールをさらに備え、
前記切替モジュールが、風路を切り替えるように構成される切替板と、前記制御回路基板と電気的に接続されるマイクロスイッチとを含み、
前記制御ユニットが、気体抜き制御ボタンをさらに含み、
前記気体抜き制御ボタンが、前記切替モジュールと接続し、前記切替モジュールを制御するように構成され、
前記切替モジュールは、集積メインボードと、切替カムと、支持ロッドとをさらに含み、前記集積メインボードが前記筐体に固定され、前記切替カムは、一端が前記集積メインボードにヒンジ接続され、中部が前記支持ロッドと接続され、他端が可動端であって前記切替板の頂部に当接され、前記支持ロッドは、一端が前記気体抜き制御ボタンと接続され、他端が前記切替カムと接続され、
前記切替板が第1所定位置に位置するときに前記気体抜き制御ボタンが押されると、前記支持ロッドが下へ一定距離移動し、前記切替カムが規定角度回転し、前記切替板が一定距離移動して第2所定位置に到着し、これによって、前記切替カムおよび前記支持ロッドにより切替板の往復運動が実現される
ことを特徴とする電動エアーポンプ。
【請求項2】
前記気体注入ユニットは、第1ユニットと第2ユニットとを含み、
前記第1ユニットは、前記筐体内に設置され、空気を圧縮するように構成され、前記第1ユニットがメインポンプ気体注入モータを含み、
前記第2ユニットは、前記筐体内に設置され、気体補充をするように構成され、前記第2ユニットがサブポンプ気体補充モータを含み、
前記制御回路基板は、前記サブポンプ気体補充モータおよび前記メインポンプ気体注入モータと電気的に接続され、前記サブポンプ気体補充モータおよび前記メインポンプ気体注入モータを制御するように構成され、
前記筐体内に仕切板が設置され、前記仕切板により前記筐体が第1領域および第2領域に区切られ、前記第1ユニットが前記第1領域内に設置され、前記第2ユニットが前記第2領域内に設置され、
前記第1通気口が前記第1領域に設けられており、前記第1領域および前記第2領域がいずれも前記第2通気口に連通するように、前記仕切板の高さが前記筐体の深さよりも小さく設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の電動エアーポンプ。
【請求項3】
前記第2ユニットは、吸音コットンと吸音コットン圧締板とをさらに含み、
前記筐体の外面に係合溝が設けられ、前記係合溝の内部の底面に前記第2領域と連通する貫通接続孔が設けられ、前記吸音コットンが前記係合溝内に設置され、
前記吸音コットン圧締板が、前記係合溝内に設置され、前記吸音コットンを圧締するように構成される
ことを特徴とする請求項2に記載の電動エアーポンプ。
【請求項4】
前記第2ユニットは、気体補充ポンプ吸気ハウジングと気体補充ポンプ排気ハウジングとをさらに含み、
前記気体補充ポンプ吸気ハウジングに補充気体進入孔が設けられており、
前記気体補充ポンプ排気ハウジングが前記気体補充ポンプ吸気ハウジングと接続され、前記気体補充ポンプ排気ハウジングに補充気体排出孔が設けられており、
前記サブポンプ気体補充モータが前記気体補充ポンプ吸気ハウジングおよび前記気体補充ポンプ排気ハウジング内に設置される
ことを特徴とする請求項2に記載の電動エアーポンプ。
【請求項5】
前記第2ユニットは、複数の固定部材と、振動吸収板とを含み、
前記複数の固定部材がそれぞれ前記気体補充ポンプ吸気ハウジングおよび前記気体補充ポンプ排気ハウジングに固定され、
前記振動吸収板が、前記第2領域内に設置され、前記固定部材により前記気体補充ポンプ吸気ハウジングおよび前記気体補充ポンプ排気ハウジングに固定される
ことを特徴とする請求項4に記載の電動エアーポンプ。
【請求項6】
前記制御ユニットは、電源コードをさらに含み、
前記電源コードが、前記蓋体に設置されるとともに、前記制御回路基板と電気的に接続され、
前記蓋体に電気コードボックスカバーが設置され、前記電気コードボックスカバーが前記筐体と接続され、前記電源コードを収納するために構成される
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の電動エアーポンプ。
【請求項7】
前記制御ユニットは、ボタンパネルと気体注入制御ボタンとをさらに含み、
前記ボタンパネルが前記制御回路基板と接続され、
前記蓋体に第1孔が設けられ、前記気体注入制御ボタンが、前記第1孔内に設置され、前記ボタンパネルを介して前記制御回路基板と接続され、前記メインポンプ気体注入モータを制御するように構成される
ことを特徴とする請求項6に記載の電動エアーポンプ。
【請求項8】
前記蓋体に第2孔が設けられ、前記気体抜き制御ボタンが、前記第2孔内に設置され、前記メインポンプ気体注入モータを制御するように構成される
ことを特徴とする請求項7に記載の電動エアーポンプ。
【請求項9】
前記制御ユニットは、USBインターフェースをさらに含み、
前記蓋体に第3孔が設けられ、前記USBインターフェースが、前記第3孔内に設置されるとともに前記制御回路基板と電気的に接続される
ことを特徴とする請求項6に記載の電動エアーポンプ。
【請求項10】
前記制御ユニットは、発光素子をさらに含み、
前記蓋体に第4孔が設けられ、前記発光素子が、前記第4孔内に設置されるとともに前記制御回路基板と電気的に接続される
ことを特徴とする請求項6に記載の電動エアーポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関係出願の相互参照
本開示は、2020年08月26日に中国専利局に提出された、出願番号がCN202010874734.8であり、名称が「電動エアーポンプ」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その内容のすべては本開示に参照として取り込まれる。
【0002】
本開示は、エアーポンプの技術分野に属し、具体的に、電動エアーポンプに関する。
【背景技術】
【0003】
インフレータブル製品(例えば、エアーマットレスまたはエアーベッド)は、気体を注入して使用するものであり、手動エアーポンプまたは電動エアーポンプで気体を注入してもよく、取り付けられた内蔵のエアーポンプで気体を注入してもよい。
【0004】
しかしながら、従来技術において、エアーポンプによりエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品に対してとき、内部気圧を精確に検出できないため、気圧が高すぎるとエアーポンプの損壊が招かれ、または気圧が低すぎるとインフレータブル製品が変形し、心地よさの低下が招かれる。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、気圧検出ユニットにより内部気圧を検出するとともに制御ユニットにより気体注入ユニットを制御することができる電動エアーポンプを提供することを目的とする。
【0006】
本開示の実施例は、下記のように実現される。
【0007】
電動エアーポンプは、筐体と、蓋体と、気体注入ユニットと、制御ユニットとを備え、
前記筐体に第1通気口が設けられ、
前記蓋体が前記筐体に、閉蓋するように設置され、前記蓋体に第2通気口が設けられ、
前記気体注入ユニットが前記筐体内に設置され、
前記制御ユニットが、前記筐体内に設置され、制御回路基板と気圧検出ユニットとを含み、前記気圧検出ユニットが前記制御回路基板に設置され、前記制御回路基板が、前記気体注入ユニットと電気的に接続され、前記気体注入ユニットを制御するように構成される。
【0008】
一実施例において、前記気体注入ユニットは、第1ユニットと第2ユニットとを含み、
前記第1ユニットは、前記筐体内に設置され、空気を圧縮するように構成され、前記第1ユニットがメインポンプ気体注入モータを含み、
前記第2ユニットは、前記筐体内に設置され、気体補充をするように構成され、前記第2ユニットがサブポンプ気体補充モータを含み、
前記制御回路基板は、前記サブポンプ気体補充モータおよび前記メインポンプ気体注入モータと電気的に接続され、前記サブポンプ気体補充モータおよび前記メインポンプ気体注入モータを制御するように構成される。
【0009】
一実施例において、前記筐体内に仕切板が設置され、前記仕切板により前記筐体が第1領域および第2領域に区切られ、前記第1ユニットが前記第1領域内に設置され、前記第2ユニットが前記第2領域内に設置され、
前記第1通気口が前記第1領域に設けられており、前記第1領域および前記第2領域がいずれも前記第2通気口に連通するように、前記仕切板の高さが前記筐体の深さよりも小さく設定される。
【0010】
一実施例において、前記第2ユニットは、吸音コットンと吸音コットン圧締板とをさらに含み、
前記筐体の外面に係合溝が設けられ、前記係合溝の内部の底面に前記第2領域と連通する貫通接続孔が設けられ、前記吸音コットンが前記係合溝内に設置され、前記吸音コットン圧締板が、前記係合溝内に設置され、前記吸音コットンを圧締するように構成される。
【0011】
一実施例において、前記第2ユニットは、気体補充ポンプ吸気ハウジングと気体補充ポンプ排気ハウジングとをさらに含み、
前記気体補充ポンプ排気ハウジングが前記気体補充ポンプ吸気ハウジングと接続され、前記気体補充ポンプ吸気ハウジングに補充気体進入孔が設けられており、
前記気体補充ポンプ排気ハウジングに補充気体排出孔が設けられており、
前記サブポンプ気体補充モータが前記気体補充ポンプ吸気ハウジングおよび前記気体補充ポンプ排気ハウジング内に設置される。
【0012】
一実施例において、前記第2ユニットは、複数の固定部材と、振動吸収板とを含み、
前記複数の固定部材がそれぞれ前記気体補充ポンプ吸気ハウジングおよび前記気体補充ポンプ排気ハウジングに固定され、
前記振動吸収板が、前記第2領域内に設置され、前記固定部材により前記気体補充ポンプ吸気ハウジングおよび前記気体補充ポンプ排気ハウジングに固定される。
【0013】
一実施例において、前記制御ユニットは、電源コードをさらに含み、
前記電源コードが、前記蓋体に設置されるとともに、前記制御回路基板と電気的に接続される。
【0014】
一実施例において、前記蓋体に電気コードボックスカバーが設置され、前記電気コードボックスカバーが前記筐体と接続され、前記電源コードを収納するように構成される。
【0015】
一実施例において、前記制御ユニットは、ボタンパネルと気体注入制御ボタンとをさらに含み、
前記ボタンパネルが前記制御回路基板と接続され、
前記蓋体に第1孔が設けられ、前記気体注入制御ボタンが、前記第1孔内に設置され、前記ボタンパネルを介して前記制御回路基板と接続され、前記メインポンプ気体注入モータを制御するように構成される。
【0016】
一実施例において、前記電動エアーポンプは、切替モジュールをさらに備え、
前記切替モジュールが、風路を切り替えるように構成される切替板と、前記制御回路基板と電気的に接続されるマイクロスイッチとを含む。
【0017】
前記制御ユニットが、気体抜き制御ボタンをさらに含み、
前記蓋体に第2孔が設けられ、前記気体抜き制御ボタンが、前記第2孔内に設置され、前記切替モジュールと接続し、前記切替モジュールおよび前記メインポンプ気体注入モータを制御するように構成される。
【0018】
一実施例において、前記制御ユニットは、USBインターフェースをさらに含み、
前記蓋体に第3孔が設けられ、前記USBインターフェースが、前記第3孔内に設置されるとともに、前記制御回路基板と電気的に接続される。
【0019】
一実施例において、前記制御ユニットは、発光素子をさらに含み、
前記蓋体に第4孔が設けられ、前記発光素子が、前記第4孔内に設置されるとともに前記制御回路基板と電気的に接続される。
【0020】
従来技術に比べて、本開示は、下記の有益な効果を有する。
【0021】
本開示は、気圧検出ユニットによりエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品の内部気圧を検出するとともに、制御ユニットにより気体注入ユニットを制御することにより、電動エアーポンプの圧力を保つことができる。
【0022】
本開示は、気圧検出ユニットによりエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品の内部気圧を検出し、そして制御ユニットによりメインポンプ気体注入モータおよびサブポンプ気体補充モータを制御することにより、インフレータブル製品の内部気圧が不足になったとき、第2ユニットにより自動的に気体補充をして、電動エアーポンプの圧力を保ち、気圧の不足によるインフレータブル製品の変形を防止することができ、インフレータブル製品の内部気圧が所定値に達したとき、制御回路基板によりメインポンプ気体注入モータおよびサブポンプ気体補充モータの作動を停止して、気圧が高すぎることによる電動エアーポンプの損壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するため、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。説明する図面は、本開示のいくつか実施例を示すものにずぎず、範囲を限定するものではない。当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面をもとに他の関連図面を得ることが可能である。
図1】本開示の一実施例による電動エアーポンプの模式的構成図である。
図2】本開示の一実施例による電動エアーポンプの模式的構成図である。
図3】本開示の一実施例による電動エアーポンプの断面図である。
図4】本開示の一実施例による電動エアーポンプの模式的部分構成図である。
図5】本開示の一実施例による電動エアーポンプの模式的部分構成図である。
図6】本開示の一実施例による電動エアーポンプの模式的部分構成図である。
図7】本開示の一実施例による電動エアーポンプの分解図である。
図8】本開示の一実施例による電動エアーポンプの模式的部分構成図である。
図9】本開示の一実施例による電動エアーポンプの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
「第1」、「第2」および「第3」などの用語は、区別して説明するためのものにすぎず、順番番号を表すものではなく、相対重要性を明示または暗示するものではない。
【0025】
また、「水平」、「鉛直」および「重力方向」などの用語は、部品を絶対的な水平または鉛直に設置すると意味するものではない、少し傾斜してもよい。例えば、「水平」とは、該当構成の方向が、「鉛直」に対する水平となるように、必ず完全水平になるのではなく、少し傾斜してもよい。
【0026】
本開示の説明において、「内」、「外」、「左」、「右」、「上」および「下」などの用語で表された方向または位置関係は、図面に基づくものであり、または該出願に係る製品の通常の配置方向または位置関係であり、本開示を簡単および簡略に説明するためのものにすぎず、該当装置または要素が、必ずしも特定の方向を有したり、特定の方向に構成、操作されたり、することを明示または暗示するものではないため、本開示を限定するものではない。
【0027】
本開示の説明において、明確な定義や限定がない限り、「設置」、「取付」、「連係」および「接続」を広義に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、一体的な接続でもよい。そして、機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい。また、直接接続してもよいし、中間物を介して間接的に接続してもよいし、2つの素子の内部が連通してもよい。
【0028】
以下、図面を参照しながら、本開示の技術案を明瞭かつ完全に説明する。
【0029】
図1は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の模式的構成図である。電動エアーポンプ1は、筐体100と蓋体200とを備え、蓋体200がスナップフィット結合またはボルト結合などの方式で筐体100に、閉蓋するように設置され、筐体100の側壁に第1通気口110が設けられ、第1通気口110に保護ネット160が接続され、蓋体200に第2通気口210が設けられる。第1通気口110は、電動エアーポンプ1の排気口または吸気口として用いられ、第2通気口210は、電動エアーポンプ1の排気口または吸気口として用いられる。
【0030】
図2は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の模式的構成図である。筐体100に気体注入ユニット800および制御ユニット500が設置され、気体注入ユニット800が第1ユニット300と第2ユニット400とを含む。
【0031】
制御ユニット500は、制御回路基板510と気圧検出ユニット520とを含み、気圧検出ユニット520が制御回路基板510に設置され、気圧検出ユニット520が、気圧センサであり、軟質チューブを介してエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品に接続されてエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品の内部気圧を検出するように構成される。制御回路基板510においてプロセッサや制御装置などの電子部品を設置することができる。制御回路基板510は、気体注入ユニット800と電気的に接続され、気体注入ユニット800を制御するように構成される。
【0032】
本実施例において、気圧検出ユニット520によりエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品の内部気圧を検出するとともに、制御ユニット500により気体注入ユニット800を制御することにより、電動エアーポンプ1の圧力を保つことができる。
【0033】
図3は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の断面図である。気体注入ユニットおよび制御ユニット500は、いずれも筐体100内に設置される。筐体100内に仕切板111が設置され、仕切板111により筐体100が第1領域140および第2領域150に区切られている。第1通気口110が第1領域140に設けられており、第1領域140および第2領域150がいずれも第2通気口210に連通するように、仕切板111の高さが筐体100の深さよりも小さく設計される。第1ユニット300は、第1領域140内に設置され、空気を圧縮するように構成され、第2ユニット400は、第2領域150内に設置され、気体を補充するように構成される。
【0034】
第2ユニット400は、気体補充ポンプ吸気ハウジング410と、サブポンプ気体補充モータ430と、気体補充ポンプ排気ハウジング420とを含み、気体補充ポンプ排気ハウジング420と気体補充ポンプ吸気ハウジング410とはネジ結合、スナップフィット結合などの方式で接続されており、気体補充ポンプ吸気ハウジング410に補充気体進入孔411が設けられており、気体補充ポンプ排気ハウジング420に補充気体排出孔421が設けられており、サブポンプ気体補充モータ430が気体補充ポンプ吸気ハウジング410および気体補充ポンプ排気ハウジング420内に設置される。
【0035】
第1ユニット300は、メインポンプ気体注入モータ350と、メインポンプ気体注入モータ350と伝動可能に接続されるフィン310とを含む。メインポンプ気体注入モータ350はボルトによりモータカバー340に固定され、フィン310はフィンカバー320内に設置され、フィンカバー320の頂部とモータカバー340とがボルトにより接続され、フィンカバー320の底部にボルト結合またはスナップフィット結合などの方式で気体封止板330が固定され、フィンカバー320に排気孔360および吸気孔370が設けられる。
【0036】
図4は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の模式的部分構成図である。制御ユニット500は、筐体100内に設置され、制御回路基板510は、サブポンプ気体補充モータ430およびメインポンプ気体注入モータ350と電気的に接続され、サブポンプ気体補充モータ430およびメインポンプ気体注入モータ350を制御するように構成される。気圧検出ユニット520は、制御回路基板510に設置され、軟質チューブを介してエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品に接続されてエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品の内部気圧を検出するように構成される。制御回路基板510においてプロセッサや制御装置などの電子部品を設置することができる。
【0037】
本実施例において、気圧検出ユニット520によりエアーベッドまたはエアーマットレスなどのインフレータブル製品の内部気圧を検出し、そして制御ユニット500によりメインポンプ気体注入モータ350およびサブポンプ気体補充モータ430を制御することにより、インフレータブル製品の内部気圧が不足になるとき、第2ユニット400により自動的に気体補充を行って、電動エアーポンプ1の圧力を保ち、気圧の不足によるインフレータブル製品の変形を防止することができ、インフレータブル製品の内部気圧が所定値になったとき、制御回路基板510によりメインポンプ気体注入モータ350およびサブポンプ気体補充モータ430の作動を停止して、気圧が高すぎることによる電動エアーポンプ1の損壊を防止することができる。
【0038】
一操作過程において、ユーザが制御ユニット500における気体注入制御ボタン550(図5を参照)を押した場合にのみ、制御回路基板510がメインポンプ気体注入モータ350を始動制御する。サブポンプ気体補充モータ430は、制御回路基板510の制御下で自動的に起動、停止することができる。
【0039】
制御ユニット500は、電源コード530をさらに含み、電源コード530が、蓋体200に設置されるとともに、制御回路基板510と電気的に接続される。電源コード530は、外部の電源に接続して、給電するように構成される。
【0040】
第2ユニット400は、複数の固定部材451と、振動吸収板450とを含み、複数の固定部材451がそれぞれ気体補充ポンプ吸気ハウジング410および気体補充ポンプ排気ハウジング420に固定され、振動吸収板450が、第2領域150内に設置されるとともに、固定部材451を介して気体補充ポンプ吸気ハウジング410および気体補充ポンプ排気ハウジング420に固定され、振動を緩衝するように構成される。
【0041】
図5は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の模式的部分構成図である。蓋体200に電気コードボックスカバー900が設置され、電気コードボックスカバー900が、筐体100と接続され、電源コード530を収納するために構成される。本実施例において、蓋体200の一側に電気コードボックスカバー900がヒンジ接続され、電気コードボックスカバー900がスナップフィット結合の方式で筐体100と接続される。電気コードボックスカバー900が開閉可能なものであり、電源コード530を電気コードボックスカバー900に入れて保管すすることができる。
【0042】
図6は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の模式的部分構成図である。第2ユニット400は、吸音コットン440と吸音コットン圧締板441とをさらに含む。筐体100の外面に係合溝120が設けられ、係合溝120の内部の底面に第2領域150(図2を参照)と連通する貫通接続孔121が設けられ、吸音コットン440が係合溝120内に設置され、吸音コットン圧締板441が、係合またはボルト結合などの方式で係合溝120内に設置され、吸音コットン440を係合溝120内に圧締するように構成される。吸音コットン440の設置により、第2ユニット400が起動するときに第2ユニット400の騒音を軽減することができる。
【0043】
図7は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の分解図である。制御ユニット500は、気体注入制御ボタン550とボタンパネル540とをさらに含み、ボタンパネル540が制御回路基板510と接続され、蓋体200に第1孔220が設けられ、気体注入制御ボタン550が第1孔220内に設置され、気体注入制御ボタン550が、ボタンパネル540を介して制御回路基板510と接続され、メインポンプ気体注入モータ350の起動、停止を制御するように構成される。一操作過程において、電源コード530が電源に通電されたあと、気体注入制御ボタン550を押すことにより、ボタンパネル540がトリガーされて信号が送信されて、制御回路基板510によりメインポンプ気体注入モータ350が始動制御される。
【0044】
制御ユニット500は、電源ボード531と、電源ボード531の外側に設置される電源ボード保護カバー532とをさらに含み、電源ボード531が蓋体200に固定接続され、電源ボード531が電源コード530と接続され、電源コード530が電源ボード531を介して蓋体200に固定される。一操作過程において、電源ボード531がメインポンプ気体注入モータ350と接続されているため、電源コード530が電源に通電されたあと、電源ボード531により信号を送信して、制御回路基板510によりメインポンプ気体注入モータ350を始動制御する。
【0045】
電動エアーポンプ1は、切替モジュール600をさらに備え、制御ユニット500が気体抜き制御ボタン560をさらに含み、蓋体200に第2孔230が設けられ、気体抜き制御ボタン560が、第2孔230内に設置され、切替モジュール600と接続し、切替モジュール600およびメインポンプ気体注入モータ350を制御するように構成される。
【0046】
切替モジュール600は、風路を切り替えるように構成される切替板610と、制御回路基板510と電気的に接続されるマイクロスイッチ620とを含み、マイクロスイッチ620が気体抜き制御ボタン560の移動を検出することができ、これによって、メインポンプ気体注入モータ350の起動、停止を制御することができる。
【0047】
切替板610が第1所定位置まで移動したとき、通気口612が第1ユニット300の排気孔360に対して位置合わせされ、この場合、第1通気口110が電動エアーポンプ1の排気口として機能し、第2通気口210が電動エアーポンプ1の吸気口として機能し、電動エアーポンプ1内の風路が気体注入用風路として機能する。切替板610が第2所定位置まで移動したとき、通気口612が吸気孔370に対して位置合わせされ、この場合、電動エアーポンプ1内の風路が切り替えられ、第1通気口110が電動エアーポンプ1の吸気口として機能し、第2通気口210が電動エアーポンプ1の排気口として機能し、電動エアーポンプ1内の風路が気体抜き用風路として機能するようになる。
【0048】
一操作過程において、吸気孔370が排気孔360の下方に位置する。気体抜き制御ボタン560が押されると、切替板610が下へ第2所定位置に移動し、電動エアーポンプ1内の風路が気体抜き用風路に切り替えられ、メインポンプ気体注入モータ350がマイクロスイッチ620の作用下で起動し、電動エアーポンプ1が気体抜きを行う。気体抜き制御ボタン560が復帰したとき、切替板610が第1所定位置に移動し、電動エアーポンプ1内の風路が気体注入用風路に切り替えられ、メインポンプ気体注入モータ350が気体注入の命令(気体注入制御ボタン550)を待つ。
【0049】
図8は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の平面図である。切替モジュール600は、集積メインボード640と、切替カム660と、支持ロッド630と、切替ばね650とをさらに含み、集積メインボード640が筐体100に固定され、切替カム660は、一端が集積メインボード640にヒンジ接続され、中部が支持ロッド630と接続され、他端が可動端であって切替板610の頂部に当接され、支持ロッド630は、一端が気体抜き制御ボタン560と接続され、他端が切替カム660と接続される。
【0050】
初期状態で、切替板610が第1所定位置に位置し、気体抜き制御ボタン560が押されると、支持ロッド630が下へ一定距離移動し、切替カム660が規定角度回転し、これによって、切替板610が一定距離移動して第2所定位置に到着する。このようにして、本実施例は、切替カム660および支持ロッド630により切替板610の往復運動を実現する。
【0051】
切替ばね650は、切替板610と筐体100との間に設置され、振動を緩衝するように構成される。
【0052】
図7および図3に示すように、集積メインボード640に、逆係合部材670と、制御回路基板510に接続される電磁弁680が設置され、逆係合部材670が支持ロッド630と係合することができる。一操作過程において、気体抜き制御ボタン560が押されると、逆係合部材670と支持ロッド630とが係合されて、気体抜き制御ボタン560がすぐに復帰することができないようにされ、気圧検出ユニット520によりインフレータブル製品の内部気圧が所定値になったと検出したとき、電磁弁680により逆係合部材670を、支持ロッド630との係合から脱離するように押動する。
【0053】
切替板610の通気口612に斜面ロッド613が設置され、第1通気口110にバルブアッセンブリ170が設置され、バルブアッセンブリ170は、柱状芯部、バルブ板、バネおよびボールなどの部品を備え、バルブアッセンブリ170の柱状芯部と斜面ロッド613との当接により第1通気口110の開閉を制御することができる。
【0054】
第1通気口110のバルブアッセンブリ170は、バルブ板がシリコンゴム製のものであり得、ノーマルクローズ状態のものである。第1通気口110が電動エアーポンプ1の吸気口として機能するとき、電動エアーポンプ1内の風路が気体抜き用風路であり、切替板610が第2所定位置に位置しており、バルブアッセンブリ170が気流の作用下で開いて、電動エアーポンプ1が正常に作動する。第1通気口110が電動エアーポンプ1の排気口として機能するとき、電動エアーポンプ1内の風路が気体注入用風路であり、切替モジュール600の作用により、切替板610が第1所定位置まで移動し、バルブアッセンブリ170の柱状芯部が斜面ロッド613に対して移動し、バルブアッセンブリ170が開いて、電動エアーポンプ1が正常作動する。
【0055】
図9は、本開示の一実施例による電動エアーポンプ1の平面図である。制御ユニット500は、USBインターフェース570をさらに含み、蓋体200に第3孔240が設けられ、USBインターフェース570が、第3孔240内に設置されるとともに制御回路基板510と電気的に接続される。USBインターフェース570は、携帯電話などの充電に使用される可能である。
【0056】
制御ユニット500は発光素子580をさらに含み、蓋体200に第4孔250が設けられ、発光素子580が、第4孔250内に設置されるとともに制御回路基板510と電気的に接続される。発光素子580は、LEDライトであり得、常夜灯として使用される。
【0057】
上記記載は、本開示の好ましい実施例にすぎず、本開示を限定するものではない。当業者にとって、本開示に各種の変更や変化を有してもよい。本開示の精神および原理から逸脱しない限り、行った如何なる変更、均等置換および改良なども、本開示の保護範囲内に属する。
【符号の説明】
【0058】
1 電動エアーポンプ
100 筐体
110 第1通気口
111 仕切板
120 係合溝
121 貫通接続孔
140 第1領域
150 第2領域
160 保護ネット
170 バルブアッセンブリ
200 蓋体
210 第2通気口
220 第1孔
230 第2孔
240 第3孔
250 第4孔
300 第1ユニット
310 フィン
320 フィンカバー
330 気体封止板
340 モータカバー
350 メインポンプ気体注入モータ
360 排気孔
370 吸気孔
400 第2ユニット
410 気体補充ポンプ吸気ハウジング
411 補充気体進入孔
420 気体補充ポンプ排気ハウジング
421 補充気体排出孔
430 サブポンプ気体補充モータ
440 吸音コットン
441 吸音コットン圧締板
450 振動吸収板
451 固定部材
500 制御ユニット
510 制御回路基板
520 気圧検出ユニット
530 電源コード
531 電源ボード
532 電源ボード保護カバー
540 ボタンパネル
550 気体注入制御ボタン
560 気体抜き制御ボタン
570 USBインターフェース
580 発光素子
600 切替モジュール
610 切替板
620 マイクロスイッチ
612 通気口
613 斜面ロッド
630 支持ロッド
640 集積メインボード
650 切替ばね
660 切替カム
670 逆係合部材
680 電磁弁
800 気体注入ユニット
900 電気コードボックスカバー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9