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特許7527409電気刺激システムを含む支援装置及びその使用方法
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  • 特許-電気刺激システムを含む支援装置及びその使用方法 図1
  • 特許-電気刺激システムを含む支援装置及びその使用方法 図2A
  • 特許-電気刺激システムを含む支援装置及びその使用方法 図2B
  • 特許-電気刺激システムを含む支援装置及びその使用方法 図3
  • 特許-電気刺激システムを含む支援装置及びその使用方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-25
(45)【発行日】2024-08-02
(54)【発明の名称】電気刺激システムを含む支援装置及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20240726BHJP
【FI】
A61N1/36
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022577683
(86)(22)【出願日】2021-06-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-18
(86)【国際出願番号】 US2021037746
(87)【国際公開番号】W WO2021257780
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2024-01-22
(31)【優先権主張番号】16/906,841
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】ダリオ ホセ ビジャルレアル スアレス
【審査官】神ノ田 奈央
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0038484(US,A1)
【文献】米国特許第04421336(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支援装置であって、
ユーザを支持するように構造的に構成されたベース部と、
前記ベース部に連結され、表面と係合可能な1以上の係合部材と、
距離センサと、
1以上の電気刺激電極に電気的に接続された電源と、
前記距離センサ及び前記電源に通信可能に接続されたコントローラであって、プロセッサと、プロセッサが読み取り可能な非一時的記憶媒体とを有する、コントローラと、を備え、
前記非一時的記憶媒体は、コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットを含み、
前記命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、
検出された前記支援装置が移動した距離を示す信号を前記距離センサから受信し、
前記検出された支援装置が移動した距離に関連付けられた数を決定し、
決定された前記数に少なくとも部分的に基づいて、ユーザの1以上の筋肉を刺激すべく前記1以上の電気刺激電極に通電するために前記電源に信号を送信する、支援装置。
【請求項2】
前記1以上の係合部材は、前記ベース部に連結された1以上の車輪である、請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記距離センサは、前記1以上の車輪に連結されたエンコーダである、請求項2に記載の支援装置。
【請求項4】
前記1以上の車輪に連結され、前記電源に電気的に接続されたモータをさらに備える、請求項2に記載の支援装置。
【請求項5】
前記モータは、前記コントローラに通信可能に接続され、
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、さらに、前記1以上の車輪を回転させるように前記モータに指示する、請求項4に記載の支援装置。
【請求項6】
前記コントローラに通信可能に接続されたユーザ入力部をさらに備える、請求項1に記載の支援装置。
【請求項7】
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、さらに、前記ユーザの推定歩幅を示す信号を前記ユーザ入力部から受信し、
前記検出された支援装置が移動した距離に関連付けられた前記歩数は、前記推定歩幅に基づいて決定される、請求項6に記載の支援装置。
【請求項8】
前記ユーザの前記推定歩幅は、前記ユーザの身長に少なくとも部分的に基づく、請求項7に記載の支援装置。
【請求項9】
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、
前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第1の脚と係合する第1の電気刺激電極に通電するために前記電源に信号を送信し、
前記第1の電気刺激電極に通電するために前記電源に前記信号を送信した後、前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第2の脚と係合する第2の電気刺激電極に通電するために前記電源に信号を送信する、請求項1に記載の支援装置。
【請求項10】
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、
前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第1の脚と係合する第1の電気刺激電極に第1の電力レベルで通電するために前記電源に信号を送信し、
前記第1の電気刺激電極に通電するために電源に前記信号を送信した後、前記第1の電力レベルとは異なる第2の電力レベルで前記第1の電気刺激電極に通電するために前記電源に信号を送信する、請求項1に記載の支援装置。
【請求項11】
前記コントローラに通信可能に接続された傾斜検出装置をさらに備える、請求項1に記載の支援装置。
【請求項12】
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、さらに、検出された前記支援装置の傾斜を示す信号を前記傾斜検出装置から受信し、
前記1以上の電気刺激電極の前記通電の電力レベルは、検出された前記支援装置の傾斜に少なくとも部分的に基づく、請求項11に記載の支援装置。
【請求項13】
支援装置の作動方法であって、
前記支援装置は、
ユーザを支持するように構造的に構成されたベース部と、
前記ベース部に着座したユーザに対向配置される1以上の電気刺激電極と、
前記ベース部に連結された1以上の車輪とを備え、
プロセッサが、
前記支援装置を表面に沿って移動させ、
前記表面に沿って前記支援装置が移動した距離を検出し、
検出された前記支援装置が移動した距離に関連付けられた数を決定し、
決定された前記数に少なくとも部分的に基づいて、前記1以上の電気刺激電極に通電する、方法。
【請求項14】
決定した前記数は、前記ユーザの身長に少なくとも部分的に基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記1以上の電気刺激電極
前記ユーザの第1の脚と対向配置される第1の電気刺激電極と、
前記ユーザの第2の脚と対向配置される第2の電気刺激電極と、を含み、
前記プロセッサは、
前記第1の電気刺激電極に通電し、
前記第1の電気刺激電極に通電した後、前記第2の電気刺激電極に通電する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記1以上の電気刺激電極
前記ユーザの第1の脚と対向配置される第1の電気刺激電極と、
前記ユーザの第2の脚と対向配置される第2の電気刺激電極と、を含み、
前記プロセッサは、
記第1の電気刺激電極に、第1の電力レベルで通電し、
前記第1の電気刺激電極に通電した後、前記第1の電力レベルとは異なる第2の電力レベルで前記第1の電気刺激電極に通電する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記プロセッサは、前記支援装置の傾斜を検出し、
前記1以上の電気刺激電極の前記通電の電力レベルは、検出した前記支援装置の傾斜に少なくとも部分的に基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記支援装置が上り傾斜上にあることを検出したことに応じて、前記1以上の電気刺激電極の前記通電の前記電力レベルを増大させる、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月19日に出願され、「Support Devices Including Electrical Stimulation Systems And Methods For Using The Same」と題された、米国特許出願第16/906,841号の利益及び優先権を主張するものであり、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書は、全般的に、電気刺激システムを含む支援装置、及びその支援装置の動作方法に関する。
【背景技術】
【0003】
車椅子などの支援装置は、従来、或る場所から別の場所へユーザが移動することを支援するために使用されている。例えば、車椅子は、脚が不自由であるか又は脚が使えないユーザが、場所間を移動することを支援することができる。しかしながら、人の脚を使用しないことは、筋萎縮及び/又は他の望ましくない結果をもたらし得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示による支援装置は、電気刺激電極を含む。実施形態では、電気刺激電極が通電されることにより、支援装置内に着座しているユーザの筋肉の収縮を引き起こすことができる。本明細書で説明される実施形態では、電気刺激電極の通電は、支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づき得る。電気刺激電極の通電を、支援装置が移動した距離と相関させることによって、それら電気刺激電極は、その支援装置が移動した距離をユーザが歩行しているかのように、ユーザの筋肉を収縮させることができる。このようにユーザの筋肉を収縮させることによって、本開示による支援装置は、ユーザの脚の筋萎縮を制限することを支援することができる。
【0005】
一実施形態では、支援装置は、ユーザを支持するように構造的に構成されたベース部と、ベース部に連結され、表面と係合可能な1以上の係合部材と、距離センサと、1以上の電気刺激電極に電気的に接続された電源と、距離センサ及び電源に通信可能に接続されたコントローラであって、プロセッサと、プロセッサが読み取り可能な非一時的記憶媒体とを有する、コントローラと、を備え、記憶媒体は、コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットを含み、命令セットが実行されると、その命令セットによって、プロセッサは、検出された支援装置が移動した距離を示す信号を距離センサから受信し、検出された支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて、1以上の電気刺激電極に通電するために電源に信号を送信する。
【0006】
別の実施形態では、支援装置の動作方法であって、支援装置は、ユーザを支持するように構造的に構成されたベース部と、ベース部に連結された1以上の車輪とを含み、支援装置を表面に沿って移動させる、表面に沿って支援装置が移動した距離を検出し、検出された支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて、1以上の電気刺激電極に通電する、方法。
【0007】
本明細書で説明される実施形態によって提供される、これらの特徴及び追加的特徴は、図面と併せて以下の詳細な説明を考慮することで、より完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図面に記載される実施形態は、本質的に典型的かつ例示的なものであり、特許請求の範囲によって定義される主題を限定することを意図するものではない。例示的実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照番号で示されている以下の図面と併せ読むことで理解することができる。
【0009】
図1】本明細書で図示及び説明される1以上の実施形態による、支援装置の斜視図を概略的に示す。
図2A】本明細書で図示及び説明される1以上の実施形態による、図1の支援装置の側面図を概略的に示す。
図2B】本明細書で図示及び説明される1以上の実施形態による、図1の支援装置の正面図を概略的に示す。
図3】本明細書で図示及び説明される1以上の実施形態による、図1の支援装置の制御図を概略的に示す。
図4】本明細書で図示及び説明される1以上の実施形態による、図1の支援装置と共に使用するための例示的な電極マップを概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書で説明される実施形態は、全般的に、電気刺激電極を含む支援装置を対象とする。電気刺激電極は、実施形態では、支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて作動させることができる。支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて電気刺激電極を作動させることによって、その支援装置が移動した距離をユーザが歩行した場合と同様の方式で、ユーザの脚を収縮させることができる。このようにユーザの脚の筋肉を収縮させることによって、ユーザの脚の筋肉を刺激して収縮させることのない支援装置と比較して、筋萎縮を低減することができる。ここで、これらの実施形態及び他の実施形態を、添付の図を参照して説明する。
【0011】
本明細書で言及される場合、語句「通信可能に接続された」とは、構成要素間で信号を送信することができるような、本明細書で説明される支援装置の構成要素の相互接続を指すものであり、例えば、限定するものではないが、有線接続、光接続、無線接続などを含み得る。
【0012】
最初に図1を参照すると、支援装置100の斜視図が概略的に示されている。実施形態では、支援装置100は、ユーザを支持するように構造的に構成されたベース部102を含む。例えば、図1に示される実施形態では、ベース部102は、シート部103及び背もたれ104を含む。使用中、ユーザは、シート部分103上に着座することができ、背もたれ104にもたれ掛ることができる。いくつかの実施形態では、ベース部102は、1以上のアームレストをさらに含み得る。例えば、図1に示される実施形態では、ベース部102は、ユーザの腕を支持することが可能な、第1のアームレスト105a及び第2の肘掛け105bを含む。
【0013】
実施形態では、支援装置100は、ベース部102に連結された1以上の係合部材を含む。1以上の係合部材は、一般に、床又は地面などの表面と係合可能である。図1に示される実施形態では、1以上の係合部材は、ベース部102に連結された1以上の車輪である。例えば、図1に示される実施形態では、支援装置100は、一対の前輪108a、108bと、一対の後輪110a、110bとを含む。前輪108a、108b、及び後輪110a、110bは、支援装置100に移動性を提供するために、表面に沿って「転がる」ことができる。図1に示される実施形態では、1以上の係合部材は、前輪108a、108b、及び後輪110a、110bを含むが、1以上の係合部材は、支援装置を表面に沿って移動させるために好適な、任意の好適な構造、例えば、限定するものではないが、可動脚、無限軌道などを含み得る点を理解されたい。さらには、図1に示される実施形態では、前輪108a、108b、及び後輪110a、110bを含むが、支援装置100は、任意の好適な数の車輪を含み得るものであり、図1に示す実施形態で示されている4つの車輪108a、108b、110a、110bよりも、多い又は少ない数の車輪を含み得る点を理解されたい。
【0014】
いくつかの実施形態では、支援装置100は、ユーザの足を支持するために使用することが可能な、ベース部102に連結されたフットレスト106を含む。いくつかの実施形態では、支援装置100は、ユーザの脚を支持するために、シート部分103とフットレスト106との間に位置決めされた、脹脛サポートなどを含み得る。
【0015】
図2A及び図2Bを参照すると、支援装置100の側面図及び正面図が、それぞれ概略的に示されている。いくつかの実施形態では、支援装置100は、1以上の電気刺激電極を含む。例えば、図2A及び図2Bに示される実施形態では、支援装置100は、第1の大腿四頭筋電気刺激電極134a及び第2の大腿四頭筋電気刺激電極134dを含む。第1の大腿四頭筋電気刺激電極134a及び第2の大腿四頭筋電気刺激電極134dは、ユーザの脚の大腿四頭筋、例えば、ユーザの左右の大腿四頭筋に係合するように、構造的に構成されている。いくつかの実施形態では、支援装置100は、第1の臀部電気刺激電極134b及び第2の臀部電気刺激電極134cを含む。第1の臀部電気刺激電極134b及び第2の臀部電気刺激電極134cは、ユーザの脚(例えば、ユーザの右脚及び左脚)のハムストリング筋(例えば、大臀筋及び/又は大腿二頭筋)に係合するように、構造的に構成されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、支援装置100は、第1の脛骨電気刺激電極136a及び第2の脛骨電気刺激電極136dを含む。第1の脛骨電気刺激電極136a及び第2の脛骨電気刺激電極136dは、ユーザの脚(例えば、ユーザの右脚及び左脚)の前脛骨筋に係合するように、構造的に構成されている。いくつかの実施形態では、支援装置100は、第1の脹脛電気刺激電極136b及び第2の脹脛電気刺激電極136cをさらに含む。第1の脹脛電気刺激電極136b及び第2の脹脛電気刺激電極136cは、ユーザの脚(例えば、ユーザの右脚及び左脚)の脹脛の筋肉に係合するように、構造的に構成されている。
【0017】
図2A及び図2Bに示される実施形態では、第1の大腿四頭筋電気刺激電極134a及び第2の大腿四頭筋電気刺激電極134dと、第1の臀部電気刺激電極134b及び第2の臀部電気刺激電極134cと、第1の脛骨電気刺激電極136a及び第2の脛骨電気刺激電極136dと、第1の脹脛電気刺激電極136b及び第2の脹脛電気刺激電極136cとが示されているが、支援装置100は、ユーザの脚の筋肉に係合するように構造的に構成された、任意の好適な数の電気刺激電極を含み得る点を理解されたい。さらには、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dは、支援装置100のベース部102上に位置決めされているように示されているが、これは単なる一実施例に過ぎない点を理解されたい。いくつかの実施形態では、電気刺激電極は、ユーザと係合するか又はユーザによって着用される、布地、衣服などに埋め込むことができる。
【0018】
図3を参照すると、支援装置100に関する制御図が、概略的に示されている。実施形態では、支援装置100は、コントローラ120を含む。図示のように、コントローラ120は、プロセッサ122、データ記憶構成要素124、及び/又はメモリ構成要素126を含む。メモリ構成要素126は、揮発性及び/又は不揮発性メモリとして構成することができ、したがって、ランダムアクセスメモリ(SRAM、DRAM、及び/又は他のタイプのRAMを含む)、フラッシュメモリ、セキュアデジタル(SD)メモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、及び/又は他のタイプのコンピュータ読み取り可能な非一時的媒体を含み得る。具体的な実施形態に応じて、これらのコンピュータ読み取り可能な非一時的媒体は、コントローラ120の内部、及び/又はコントローラ120の外部に存在し得る。
【0019】
メモリ構成要素126は、動作論理、分析論理、及び通信論理を、1以上のコンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットの形態で記憶することができる。分析論理及び通信論理はそれぞれ、複数の異なる論理部分を含み得るものであり、それら論理部分のそれぞれは、一実施例として、コンピュータプログラム、ファームウェア、及び/又はハードウェアとして具現化することができる。コントローラ120の構成要素間の通信を容易にするために、コントローラ120内には、ローカルインタフェースもまた含まれており、バス又は他の通信インタフェースとして実装することができる。
【0020】
プロセッサ122は、(データ記憶構成要素124及び/又はメモリ構成要素126などからの)命令を受信及び実行するように動作可能な、任意の処理構成要素を含み得る。図3の構成要素は、コントローラ120の内部に存在しているように示されているが、これは単なる一実施例に過ぎず、いくつかの実施形態では、構成要素のうち1以上は、コントローラ120の外部に存在し得る点を理解されたい。また、コントローラ120は、単一の装置として示されているが、これもまた単なる一実施例に過ぎない点も理解されたい。
【0021】
実施形態では、コントローラ120は、支援装置100の1以上の構成要素に通信可能に接続されている。例えば、図3に示される実施形態では、コントローラ120は、距離センサ130及び電源132に通信可能に接続されている。いくつかの実施形態では、支援装置100は、コントローラ120に通信可能に接続されている、ユーザ入力部138、モータ140、及び/又は傾斜検出装置142をさらに含む。
【0022】
実施形態では、距離センサ130は、支援装置100が移動した距離を検出するように、構造的に構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、距離センサ130は、車輪108a、108b、110a、110b(図2B)のうち1以上に接続されたエンコーダなどとすることができる。実施形態では、距離センサ130は、コントローラ120に信号を送信し、かつ/又は、コントローラ120から信号を受信することができるように、コントローラ120に通信可能に接続されている。例えば、実施形態では、距離センサ130は、本明細書でより詳細に説明されるように、支援装置100が移動した距離を示す信号をコントローラ120に送信することができる。いくつかの実施形態では、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上の作動は、本明細書でより詳細に説明されるように、検出された支援装置100が移動した距離に少なくとも部分的に基づく。
【0023】
実施形態では、電源132は、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dに電力を供給するために好適な装置を含む。例えば、限定するものではないが、実施形態では、電源132は、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上に電気的に接続されたバッテリなどを含み得る。いくつかの実施形態では、電源132は、電源132の内部又は外部のいずれかに存在している、電極コントローラ133を含み得る。電極コントローラ133は、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dに電源132が電力を選択的に供給することを可能にし得る。例えば、電源132の電極コントローラ133は、本明細書でより詳細に説明されるように、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上に選択的に通電する(例えば、電力を供給する)ように電源132に指示する信号をコントローラ120から受信することができる。
【0024】
実施形態では、ユーザ入力部138は、ユーザから命令及び/又は情報を受信するために好適な装置を含み得る。例えば、実施形態では、ユーザ入力部138は、英数字キーボード、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)などを含み得る。ユーザ入力部138は、コントローラ120への信号を、送信及び/又は受信することができ、例えば、ユーザ入力部138は、ユーザからの入力を受信することができ、受信したユーザ入力を示す信号をコントローラ120に送信することができる。いくつかの実施形態では、ユーザ入力部138はまた、支援装置100の様々な構成要素(例えば、電源132、モータ140、傾斜検出装置142など)の動作を示す、コントローラ120から受信した情報を表示することもできる。
【0025】
実施形態では、傾斜検出装置142は、支援装置100の向きを検出するように、構造的に構成されている。例えば、実施形態では、傾斜検出装置142は、図1に示されるようなY軸を中心とする、支援装置100の向きを検出することができる。支援装置100の向きを検出することによって、傾斜検出装置142は、支援装置100が上り傾斜面上にある(例えば、上り坂を移動している)か、又は下り傾斜面上にある(例えば、下り坂を移動している)かを検出することができる。実施形態では、傾斜検出装置142は、支援装置100の向きを検出するための、任意の好適な装置を含み得るものであり、例えば、限定するものではないが、傾きセンサ、微小電気機械システム(MEMS)傾斜計、振り子ベースの傾斜計、ジャイロスコープ式傾斜計などを含み得る。実施形態では、傾斜検出装置142は、コントローラ120に通信可能に接続されており、本明細書でより詳細に説明されるように、検出された支援装置100の傾斜を示す信号をコントローラ120に送信することができる。
【0026】
実施形態では、モータ140は、支援装置100に可動性を提供するために好適な装置を含み得る。例えば、実施形態では、モータ140は、後輪110a、110b(図2B)のうち1以上、及び/又は前輪108a、108b(図2B)のうち1以上に連結することができ、後輪110a、110b(図2B)及び/又は前輪108a、108b(図2B)のうち1以上を回転させるように、構造的に構成することができる。例えば、限定するものではないが、モータ140は、直流(DC)モータ、及び交流(AC)モータなどを含み得る。モータ140は、コントローラ120に信号を送信し、かつコントローラ120から信号を受信することができるように、コントローラ120に通信可能に接続することができる。例えば、モータ140は、後輪110a、110b(図2B)及び/又は前輪108a、108b(図2B)のうち、1以上を作動させて回転させるようにモータ140に指示する信号をコントローラ120から受信することができる。いくつかの実施形態では、モータ140は、電源132に電気的に接続されており、電源132によって、モータ140に電力供給することができる。
【0027】
図1図3、及び図4を参照して、支援装置100の例示的な動作を次に説明する。実施形態では、コントローラ120は、支援装置100が移動した距離を示す信号を距離センサ130から受信することができる。コントローラ120は、検出された支援装置100が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上に通電するために電源132に信号を送信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、支援装置100が移動した距離が大きいほど、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上が通電される回数が多くなる。しかしながら、いくつかの実施形態では、支援装置100が移動した距離が小さいほど、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上が通電される回数が少なくなる。一実施例として、いくつかの実施形態では、コントローラ120は、検出された支援装置100が移動した距離を移動するためにユーザによって取られたであろう、決定されたストライド数(歩数)に従って、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上に通電するために電源132に信号を送信することができる。
【0028】
例えば、いくつかの実施形態では、コントローラ120は、ユーザの推定ストライド長(推定歩幅)を示す信号を受信することができる。コントローラ120は、例えばユーザの推定ストライド長を示す信号をユーザ入力部138から受信することができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、ユーザ入力部138を介して推定ストライド長を入力することができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、例えばコントローラ120によって推定ストライド長を決定することが可能な特性を、入力することができる。一実施例として、ユーザは、ユーザ入力部138を介してユーザの身長を入力することができ、コントローラ120は、その入力されたユーザの身長に少なくとも部分的に基づいて、推定ストライド長を決定することができる。
【0029】
コントローラ120は、検出された支援装置100が移動した距離に関連付けられたストライド数を決定することができ、その決定されたストライド数に少なくとも部分的に基づいて、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dに通電するために電源132に信号を送信することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、コントローラ120は、ユーザのストライドをシミュレートするために、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dに交互方式で通電するために電源132に指示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、コントローラ120は、ユーザの第1の脚と係合する第1の電気刺激電極134a、134b、136a、136bに通電するために電源132に信号を送信することができる。第1の電気刺激電極134a、134b、136a、136bに通電するために電源132に信号を送信した後、コントローラ120は、ユーザの第2の脚と係合する第2の電気刺激電極134c、134d、136c、136dに通電するために電源132に信号を送信することができる。
【0031】
一実施例として、図2B図3、及び図4を参照すると、いくつかの実施形態では、コントローラ120は、ユーザの第1の脚と係合された1以上の電気刺激電極に通電するために電源132に指示することができる。例えば、図4に示されるように、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dの通電のタイミング及び強度を示す、図表が示されている。特に、これらの図表は、ストライドの開始「0SL」からストライドの終了「1SL」までのように、通電のタイミングを示しており、「0」から「MC」の範囲の、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dの通電の電力レベルを示している。図4に示されるように、第1の大腿四頭筋電気刺激電極134a、第1の臀部電気刺激電極134b、第1の脛骨電気刺激電極136a、及び/又は第1の脹脛電気刺激電極136bに通電することができる。ユーザの第1の脚に係合された電極のうち1以上に通電した後、コントローラ120は、ユーザの第2の脚と係合された1以上の電気刺激電極に通電するために電源132に指示することができる。例えば、第2の大腿四頭筋電気刺激電極134d、第2の臀部電気刺激電極134c、第2の脛骨電気刺激電極136d、及び/又は第2の脹脛電気刺激電極136cに通電することができる。
【0032】
一実施例として、図4に示されるように、いくつかの実施形態では、ユーザの第1の脚の、ユーザの大臀筋及び/又はハムストリングは、第1の臀部電気刺激電極134b(図2B)の作動時に収縮し得る。第1の臀部電気刺激電極134b(図2B)の作動の後、ユーザの第2の脚のユーザの大臀筋が、第2の臀部電気刺激電極134c(図2B)の作動時に収縮し得る。ユーザの第1の脚及び第2の脚と係合された電気刺激電極に、交互に通電することによって、ユーザの筋肉は、歩行中のストライドと同様の方式で収縮し得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、コントローラ120は、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dに異なる電力レベルで通電するために電源134に指示することができる。理論に束縛されるものではないが、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dが通電される電力レベル(例えば、電気強度)は、ユーザの筋肉が収縮する強度に関連付けられる。例えば、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上に比較的高い電力レベルで通電することは、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上に比較的低い電力レベルで通電することと比較して、相対的に大きい筋収縮を引き起こし得る。
【0034】
例えば、図3及び図4を参照すると、いくつかの実施形態では、コントローラ120は、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち、第1の電気刺激電極に第1の電力レベルで通電するために電源132に信号を送信する。1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち、第1の電気刺激電極に第1の電力レベルで通電するために電源132に信号を送信した後、コントローラ120は、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち、第1の電気刺激電極に、第1の電力レベルとは異なる第2の電力レベルで通電するために
電源132に信号を送信することができる。
【0035】
一実施例として、図4を参照すると、いくつかの実施形態では、コントローラ120は、ストライドの開始「0」において、第1の臀部電気刺激電極134bに第1の電力レベルで通電するために電源132に信号を送信する。第1の臀部電気刺激電極134bに第1の電力レベルで通電した後、コントローラ120は、第1の電力レベルとは異なる第2の電力レベルで第1の臀部電気刺激電極134bに通電するために電源132に信号を送信する。例えば、図4に示されるように、いくつかの実施形態では、ストライドの中間(例えば、0.5SL)において、第1の臀部電気刺激電極134bは、電力レベル0.5MCで通電されているが、比較するとストライドの開始「0」では、第1の臀部電気刺激電極134bは、この電力レベル0.5MCよりも大きい電力レベルMCで通電されている。図4にさらに示されるように、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうちそれぞれが、ストライド内の異なる地点において、異なる電力レベルで通電されることにより、ユーザが歩行している場合と同様の方式で、筋肉の収縮のレベルを変化させることができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、1以上の電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1つの電力レベル(例えば、通電の強度)は、例えば傾斜検出装置142によって検出されるような、検出された支援装置100の傾斜に少なくとも部分的に基づく。一実施例として、支援装置100が正の傾斜上にある(例えば、支援装置100が上り坂を移動している)という信号を、傾斜検出装置142から受信したことに応じて、コントローラ120は、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上に比較的高い電力レベルで通電するために電源132に指示することができる。支援装置100が負の傾斜上にある(例えば、支援装置100が下り坂を移動している)という信号を、傾斜検出装置142から受信したことに応じて、コントローラ120は、電気刺激電極134a、134b、134c、134d、136a、136b、136c、136dのうち1以上に比較的低い電力レベルで通電するために電源132に指示することができ、この場合、比較的低い強度とは、比較的高い電力レベルよりも低いレベルである。このようにして、支援装置100は、支援装置100が移動する地形(例えば、上り傾斜又は下り傾斜)に従って、ユーザの筋肉の通電をシミュレートすることができる。
【0037】
ここで、本明細書で説明される実施形態は、電気刺激電極を含む支援装置を対象としている点を理解されたい。電気刺激電極は、実施形態では、支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて作動させることができる。支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて電気刺激電極を作動させることによって、その支援装置が移動した距離をユーザが歩行した場合と同様の方式で、ユーザの脚を収縮させることができる。このようにユーザの脚の筋肉を収縮させることによって、ユーザの脚の筋肉を刺激して収縮させることのない支援装置と比較して、筋萎縮を低減することができる。
【0038】
本開示の主題を詳細に、かつ特定の実施形態を参照して説明してきたが、本開示で説明される様々な詳細は、本明細書本文に付随する図面のそれぞれに特定の要素が示されている場合であっても、これらの詳細が、本開示で説明される様々な実施形態の必須の構成要素である要素に関連していることを意味するものと解釈されるべきではない点に留意されたい。むしろ、添付の特許請求の範囲が、本開示の範囲、及び本開示で説明される様々な実施形態の対応する範囲の、唯一の表現として解釈されるべきである。さらには、当業者には、特許請求される主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、説明される実施形態に対して様々な修正及び変形を実施することができる点が明らかなはずである。それゆえ、本明細書は、説明される様々な実施形態の修正及び変形が、添付の特許請求の範囲、及びそれらの等価物の範囲内に収まるのであれば、そのような修正及び変形を包含するものであることを意図している。
【0039】
特定の特性を具現化するために、又は特定の方式で機能するために、本開示の構成要素が特定の方式で「構造的に構成された」という、本明細書における記述は、意図されている使用の記述とは異なり、構造的な記述である点に留意されたい。より具体的には、或る構成要素が「構造的に構成された」方式に対する、本明細書における言及は、その構成要素の既存の物理的条件を示すものであり、それゆえ、その構成要素の構造的特徴の明確な記述として解釈されるべきである。
【0040】
「好ましくは」、「一般的に」、及び「典型的に」のような用語は、本明細書で利用される場合、特許請求される発明の範囲を限定するために、あるいは、特定の特徴が、特許請求される発明の構造若しくは機能にとって決定的であるか、必須であるか、又はさらに重要であることを暗示するために利用されるものではない点に留意されたい。むしろ、これらの用語は単に、本開示の実施形態の特定の態様を識別すること、又は、本開示の特定の実施形態において利用しても利用しなくてもよい、代替的若しくは追加的な特徴を強調することを意図しているに過ぎない。
【0041】
本発明を説明及び定義する目的のために、用語「実質的に」及び「約」は、本明細書では、任意の定量的比較、値、測定、又は他の表現に起因し得る、不確実性の固有の程度を表すために利用されている点に留意されたい。用語「実質的に」及び「約」はまた、本明細書では、定量的表現が、問題とされている主題の基本的機能の変化をもたらすことなく、記載されている基準から変動し得る程度を表すためにも利用される。
【0042】
以下の請求項のうち1以上は、移行句として、用語「ここで(wherein)」を利用している点に留意されたい。本発明を定義する目的のために、この用語は、構造の一連の特徴の記述を導入するために使用されるオープンエンドの移行句として、特許請求の範囲に導入されており、より一般的に使用されるオープンエンドのプリアンブル用語「含む」と同様の方式で解釈されるべきである点に留意されたい。
【0043】
以上、本開示は、以下の態様を記載する。
(態様1)
支援装置であって、ユーザを支持するように構造的に構成されたベース部と、前記ベース部に連結され、表面と係合可能な1以上の係合部材と、距離センサと、1以上の電気刺激電極に電気的に接続された電源と、前記距離センサ及び前記電源に通信可能に接続されたコントローラであって、プロセッサと、プロセッサが読み取り可能な非一時的記憶媒体とを有する、コントローラと、を備え、前記記憶媒体は、コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットを含み、前記命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、検出された前記支援装置が移動した距離を示す信号を前記距離センサから受信し、前記検出された支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて、前記1以上の電気刺激電極に通電するために前記電源に信号を送信する、支援装置。
(態様2)
前記1以上の係合部材は、前記ベース部に連結された1以上の車輪である、態様1に記載の支援装置。
(態様3)
前記距離センサは、前記1以上の車輪に連結されたエンコーダである、請求項2に記載の支援装置。
(態様4)
前記1以上の車輪に連結され、前記電源に電気的に接続されたモータをさらに備える、態様2に記載の支援装置。
(態様5)
前記モータは、前記コントローラに通信可能に接続され、
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、さらに、前記1以上の車輪を回転させるように前記モータに指示する、態様4に記載の支援装置。
(態様6)
前記コントローラに通信可能に接続されたユーザ入力部をさらに備える、請求項1に記載の支援装置。
(態様7)
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、さらに、
前記ユーザの推定ストライド長を示す信号を前記ユーザ入力部から受信し、
前記検出された支援装置が移動した距離に関連付けられたストライド数を決定し、
前記1以上の電気刺激電極に通電するために前記電源に送信される前記信号は、前記ストライド数に少なくとも部分的に基づく、態様6に記載の支援装置。
(態様8)
前記ユーザの前記推定ストライド長は、前記ユーザの身長に少なくとも部分的に基づく、態様7に記載の支援装置。
(態様9)
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、
前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第1の脚と係合する第1の電気刺激電極に通電するために前記電源に信号を送信し、
前記第1の電気刺激電極に通電するために前記電源に前記信号を送信した後、前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第2の脚と係合する第2の電気刺激電極に通電するために前記電源に信号を送信する、態様1に記載の支援装置。
(態様10)
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、
前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第1の脚と係合する前記第1の電気刺激電極に第1の電力レベルで通電するために前記電源に信号を送信し、
前記第1の電気刺激電極に通電するために電源に前記信号を送信した後、前記第1の電力レベルとは異なる第2の電力レベルで前記第1の電気刺激電極に通電するために前記電源に信号を送信する、態様1に記載の支援装置。
(態様11)
前記コントローラに通信可能に接続された傾斜検出装置をさらに備える、態様1に記載の支援装置。
(態様12)
前記コンピュータが読み取り可能且つ実行可能な命令セットが実行されると、該命令セットによって、前記プロセッサは、さらに、検出された前記支援装置の傾斜を示す信号を前記傾斜検出装置から受信し、
前記1以上の電気刺激電極の前記通電の電力レベルは、検出された前記支援装置の傾斜に少なくとも部分的に基づく、態様11に記載の支援装置。
(態様13)
支援装置の動作方法であって、
前記支援装置は、ユーザを支持するように構造的に構成されたベース部と、該ベース部に連結された1以上の車輪とを備え、
前記支援装置を表面に沿って移動させ、
前記表面に沿って前記支援装置が移動した距離を検出し、
検出された前記支援装置が移動した距離に少なくとも部分的に基づいて、1以上の電気刺激電極に通電する、方法。
(態様14)
前記検出された支援装置が移動した距離に関連付けられるストライド数を決定する、態様13に記載の方法。
(態様15)
前記1以上の電気刺激電極に通電することは、決定した前記ストライド数に少なくとも部分的に基づく、態様14に記載の方法。
(態様16)
決定した前記ストライド数は、前記ユーザの身長に少なくとも部分的に基づく、態様14に記載の方法。
(態様17)
前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第1の脚と係合する第1の電気刺激電極に通電し、
前記第1の電気刺激電極に通電した後、前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第2の脚と係合する第2の電気刺激電極に通電する、態様13に記載の方法。
(態様18)
前記1以上の電気刺激電極のうち、前記ユーザの第1の脚と係合する第1の電気刺激電極に、第1の電力レベルで通電し、
前記第1の電気刺激電極に通電した後、前記第1の電力レベルとは異なる第2の電力レベルで前記第1の電気刺激電極に通電する、態様13に記載の方法。
(態様19)
前記支援装置の傾斜を検出し、
前記1以上の電気刺激電極の前記通電の電力レベルは、検出した前記支援装置の傾斜に少なくとも部分的に基づく、態様13に記載の方法。
(態様20)
前記支援装置が上り傾斜上にあることを検出したことに応じて、前記1以上の電気刺激電極の前記通電の前記電力レベルを増大させる、態様19に記載の方法。
図1
図2A
図2B
図3
図4