(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】木製ドアストッパー
(51)【国際特許分類】
E05C 17/54 20060101AFI20240729BHJP
【FI】
E05C17/54
(21)【出願番号】P 2024068811
(22)【出願日】2024-04-22
【審査請求日】2024-05-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524154049
【氏名又は名称】有限会社ヒューマン日商電機
(74)【代理人】
【識別番号】100161252
【氏名又は名称】明田 佳久
(74)【代理人】
【識別番号】100105692
【氏名又は名称】明田 莞
(72)【発明者】
【氏名】西森 福重
(72)【発明者】
【氏名】西森 義仁
【審査官】河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04142752(US,A)
【文献】実開昭53-123845(JP,U)
【文献】特開2003-013653(JP,A)
【文献】実開平06-040258(JP,U)
【文献】実開平04-031982(JP,U)
【文献】実開平02-025668(JP,U)
【文献】米国特許第02756527(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05C 1/00-21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアの下端面に接する斜面部と、床面と接する底面部と、後端部と、からなり、該斜面部と該底面部とのなす角が鋭角である略クサビ形状の歯止部と、該歯止部の該後端部に固着された柄部と、を少なくとも備え、該歯止部と該柄部が木製である
木製ドアストッパーにおいて、前記柄部の下方側面部に緩衝材を備えたことを特徴とする木製ドアストッパー。
【請求項2】
ドアの下端面に接する斜面部と、床面と接する底面部と、後端部と、からなり、該斜面部と該底面部とのなす角が鋭角である略クサビ形状の歯止部と、該歯止部の該後端部に固着された柄部と、を少なくとも備え、該歯止部と該柄部が木製である木製ドアストッパーにおいて、前記柄部の側面に、単数又は複数個の磁石を備え
、かつ、前記柄部の下方側面部に緩衝材を備えたことを特徴とす
る木製ドアストッパー。
【請求項3】
前記柄部の下
端部が、前記歯止部の前記底面部と同一面にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の木製ドアストッパー。
【請求項4】
前記
底面部に滑止部材を備えたことを特徴とする請求項3に木製ドアストッパー。
【請求項5】
前記
歯止部の前記斜面部の上に、両面テープ又は木ネジで該斜面部に固定する高さ調整部材を備えたことを特徴とする請求項4に記載の木製ドアストッパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽量であって、人が屈まずにドアを開いた状態に保つことができるので、老人にも扱い易く、また、チェーンロックを掛けた状態のまま、ドアを開いた状態に保つことができる木製ドアストッパーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
マンションや団地などは、南側にベランダがあって大きな窓があり、反対側に玄関がある構造が多い。ベランダ側の窓と玄関のドアを開けておくと風通しが良くなって、家の中に居ても涼しく快適に過ごすことができる。しかし、通常、玄関ドアにはドアクローザーが備えられており、ドアが開いた状態で手を離すと自動的にドアが閉まる構造になっている。そこで、従来、玄関ドアを開いた状態に保つために、様々な形状のドアストッパーが開発され販売されてきた。
【0003】
ドアストッパーは、玄関等のドアを開いた状態に保つ点で便利であるが、屈んだ状態で、手で設置及び解除・回収する必要があり、腰に負担が掛かっていた。そこで、支柱を備えて屈まずに設置及び解除・回収できるので腰に負担が掛からないドアストッパーの考案として、ドアストッパーの先行技術が開示されている(参考文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の先行技術には、支柱を備えたことで屈まずにドアストッパーを設置できること、また、手を使わないので衛生的である点で優れているが、金属製又は樹脂製なので、重量があって老人には扱いにくく、また、使用の際に、硬いので玄関ドアを傷つけるおそれがあった。また、横向けに使用できないので、チェーンロックを掛けた状態で玄関ドアを少しだけ開けることができないという問題があった。また、大掛かりで嵩張るので、使用しない際には置き場が必要で邪魔になるおそれがあった。
【0006】
本発明は、これらの問題を解決したものであって、木製であるので、軽量であり、また、玄関ドアを傷つけるおそれがなく、また、チェーンロックを使用した状態であってもドアを開放状態に保つことができ、また、玄関ドアに引付けた状態で保管できるので邪魔にならず、また、紛失することもなく、さらに、使用したい場合に、直ぐに使用できて大変便利な木製ドアストッパーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本願発明の請求項1に係る木製ドアストッパーは、ドアの下端面に接する斜面部と、床面と接する底面部と、後端部と、からなり、該斜面部と該底面部とのなす角が鋭角である略クサビ形状の歯止部と、該歯止部の該後端部に固着された柄部と、を少なくとも備え、該歯止部と該柄部が木製である木製ドアストッパーにおいて、前記柄部の下方側面部に緩衝材を備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成を採用することにより、本発明に係る木製ドアストッパーは、木製であって、斜面部と底面部とが鋭角のクサビ形状の歯止部と、その歯止部の後端部から略鉛直方向に延びた柄部と、から構成されている。本発明に係る木製ドアストッパーは、所定の位置に置いた後、柄部を持ちながら、開いた玄関ドアを引っ張って、歯止部の斜面部の上に、玄関ドアの下端部を迫り上げるように載せると、玄関の外側の床面と玄関ドアの下端部との隙間に歯止部が挿し込まれるような状態となって、玄関ドアを所定の位置で開放状態に保つことができる。この際に、柄部と玄関ドアの取手とを両手で握れるので、使用者は屈んだ状態で作業する必要がなく、作業が楽である。よって、屈む作業が苦痛な老人や腰に持病がある人であっても、腰に負担なく使用することができる。
【0009】
また、本発明に係る木製ドアストッパーは、木製であるので、表面が柔らかく、玄関ドアや床面を傷つけるおそれがない。よって、横向きでも使用することができる。また、木製であるので、軽量で扱い易く、老人や子供にも簡単に扱うことができる。
【0010】
本願発明の請求項2に係る木製ドアストッパーは、ドアの下端面に接する斜面部と、床面と接する底面部と、後端部と、からなり、該斜面部と該底面部とのなす角が鋭角である略クサビ形状の歯止部と、該歯止部の該後端部に固着された柄部と、を少なくとも備え、該歯止部と該柄部が木製である木製ドアストッパーにおいて、前記柄部の側面に、単数又は複数個の磁石を備え、かつ、前記柄部の下方側面部に緩衝材を備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成によって、鉄製の玄関ドアの扉に引付けて保管することができる。これによって、本発明に係る木製ドアストッパーを使用していないときも邪魔にならず、また、紛失することもないし、また、玄関扉に引付いているので、使用したいときに、直ぐにその場で使用できるので大変便利である。
【0012】
本願発明の木製ドアストッパーは、前記柄部の下方側面部に緩衝材を備える。
【0013】
この構成を採用することにより、本発明に係る木製ドアストッパーは、柄部や歯止部の側面に備えた緩衝材があるので、横向きにして使用しても、より一層、玄関ドアが傷つけることを防止できる。よって、本発明に係る木製ドアストッパーを正面に向けた場合よりもドアの開け方を小さくして開けた状態を保つことができる。よって、チェーンロックやドアガードを使用した状態でも、玄関ドアを開けた状態を保つことができるので、泥棒や強盗の侵入を防ぎながら換気をすることができる。したがって、チェーンロックやドアガードと組合せることによって防犯しながら、玄関の換気ができる。
【0014】
本願発明の請求項3に係る木製ドアストッパーは、請求項1又は2に記載の木製ドアストッパーにおいて、前記柄部の下端部が、前記歯止部の前記底面部と同一面にしたことを特徴とする。また、本願発明の請求項4に係る木製ドアストッパーは、請求項3に記載の木製ドアストッパーにおいて、前記底面部に滑止部材を備えたことを特徴とする。
【0015】
これらの構成によって、請求項3に係る木製ストッパーは、柄部が歯止部の底面部と同じ面になるので、木製ドアストッパーを直立させた際に安定するし、また、歯止部の後端部と柄部との接する面積が大きくなるので、強固に固着させることができる。また、請求項4に係る木製ストッパーは、底面部に滑止部材を備えているので、玄関ドアを開けておきたい位置に、しっかりと開放状態を保つことができる。なお、柄部の下端部にも滑止部材を備えてもよい。
【0016】
また、本願発明の請求項5に係る木製ドアストッパーは、請求項4に記載の木製ドアストッパーにおいて、前記歯止部の前記斜面部の上に、両面テープ又は木ネジで該斜面部に固定する高さ調整部材を備えたことを特徴とする。
【0017】
この構成によって、本発明に係る請求項5の木製ドアストッパーは、歯止部の斜面部上に、高さを調節するための高さ調整部材を備えている。よって、高さ調整部材を備えることによって、玄関の設置位置の床面と玄関ドアの下端部との間の隙間が大きい場合にも、玄関ドアを傷つけずに使用することができる。なお、高さ調整部材同士や、歯止部との固定は、両面テープでもよいし、木ネジを使用してもよい。玄関ドアが閉まって圧力がかかる方向が、高さ調整部材を押さえつける方向になっているし、その先に柄部があるので、高さ調整部材が、歯止部や別の高さ調整部材から外れることはない。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る請求項1から5に記載の木製ドアストッパーによれば、柄部があるので、使用者は屈んだ状態で作業する必要がなく、作業が楽である。よって、屈む作業が苦痛な老人や腰に持病がある人であっても、腰に負担なく使用することができる。また、柄部に磁石を備えているので、鉄製の玄関ドアの扉に引付けて保管することができる。これによって、本発明に係る木製ドアストッパーを使用していないときも邪魔にならず、また、紛失することもないし、また、玄関扉に引付いているので、使用したいときには、直ぐにその場で使用できるので大変便利である。また、柄部の側面に緩衝材を備えているので、横向きにして使用することができ、玄関ドアを傷つけることが防止できる。よって、チェーンロックやドアガードを使用した状態でも、玄関ドアを開けた状態を保つことができるので、泥棒や強盗の侵入を防ぎながら換気をすることができる。また、底面部に滑止部材を備えているので、玄関ドアを開けておきたい位置に、しっかりと開放状態を保つことができる。また、簡易な構造で製作時間も短くすることができ、また、木製で金属製より材料費も安いので、製作費用が安く済む。その他、老化等の蝶番式のドアのストッパーとしても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施するための形態に係る木製ドアストッパーの模式的斜視図である。
【
図2】本発明の実施するための形態に係る木製ドアストッパーの
図1を反対側から見た模式的斜視図である。
【
図3】本発明の実施するための別の形態に係る木製ドアストッパーに高さ調整部材を使用した場合の模式的斜視図である。
【
図4】本発明の実施するための別の形態に係る木製ドアストッパーを玄関ドアに引付けて保管した状態を示す模式的斜視図である。
【
図5】本発明の実施するための形態に係る木製ドアストッパーを使用して玄関ドアを開放した状態を示す模式的斜視図である。
【
図6】本発明の実施するための形態に係る木製ドアストッパーを、チェーンロックをした状態で玄関ドアを開放した状態を示す模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1、
図2、
図3に示すように、本発明に係る木製ドアストッパー1は、歯止部2と、柄部3と、から少なくとも構成されている。木製ドアストッパー1は、底面の長さは、10~15cm、幅2~3cm、柄部の長さ50~90cmである。
【0021】
歯止部2は、木製であって、玄関ドア20を下から迫り上げる斜面部2-1と、床面に接する底面部2-2と、柄部3に固定する後端部2-3と、から少なくとも構成されており、斜面部2-1と、底面部2-2の間が鋭角である略クサビ形状をしている。木製ドアストッパー1は、玄関ドア20のドア下端面20-1と床面30との間に歯止部2が挿入された状態で玄関ドア20を固定する。即ち、斜面部2-1がドア下端面20-1を迫り上げて玄関ドアを固定する。ここで、歯止部2は、木製で表面が柔らかいので、玄関ドア20や床面30を傷つけることはない。なお、歯止部2は、底面部2-2が長さ約11cm、幅2.5cm、後端部2-3が高さ約4.5cm、鋭角部2-4が高さ0.5mmに切り落とした形状が、使いやすく好適である。
【0022】
柄部3は、木製であって、下端部は床面30に接しており、その下端部の側面に歯止部2の後端部2-3が、
図1に示すように、木組み部3-1になっており、さらに、
図2に示すように、木ネジ8で、強固に固着している。よって、柄部3から歯止部2が外れたりしない。また、柄部3は木製であるので、
図6に示すように、側面を利用して玄関ドア20を開放状態にしても、ドアが傷つくことはない。また、
図2に示すように、柄部3の側面下部には、ゴム製や樹脂製の緩衝材5が備えられており、また、柄部3の側面の中間の位置に、磁石6が単数又は複数個備えられている。なお、柄部は約2.5cm角の大きさで長さ約60cmぐらいが、軽量で握り易く、また、作業もし易く、また、側面を利用する際の換気効率もよく、好適である。また、柄部3の上部には、紐7を通すことができる紐穴3-2がある。
【0023】
滑止部材4は、歯止部2の底面部2-2に張り付けられており、ゴム製又は樹脂製であって、床面30との間の摩擦を大きくして滑らないようにしているので、玄関ドア20のドアクローザーによる閉まる力に対向して、木製ドアストッパー1を所定の位置に留め続けることができる。また、滑止部材4によって、床面が傷つくのを、防止できる効果もある。
【0024】
緩衝材5は、ゴム製や樹脂製であって、柄部3の側面や歯止部2の側面に接着しており、玄関ドア20が傷つくのを防止してくれる。また、木製ドアストッパー1を滑らせずに所定の位置に留めさせることができる。
【0025】
磁石6は、柄部3の側面に埋め込まれて接着されて固定されている。木製ドアストッパー1を使用しないときに、鉄製の玄関ドア20に、ピッタリと張り付けて保管することができる。よって、保管時に嵩張らないので邪魔にならず、また、紛失もしないし、また、使用したい場合に、木製ドアストッパー1が、使用したい玄関ドア20にあるので、直ちに、そのまま使用することができるので、大変便利である。
【0026】
紐7は、木製ドアストッパー1を持ち運ぶ際に、手に持ったり、手首に掛けたりできるので、便利である。
【0027】
高さ調整部材9は、木製であって、
図3に示すように、歯止部3の斜面部の上に載せて、斜面の高さを調節することができる。よって、マンション等では、通路に水勾配をとってあって、床面30とドア下端面20-1との間の隙間が大きい場合があるが、そのような場合であっても、斜面部2-1のうえに高さ調整部材9を載せることによって、本発明に係る木製ドアストッパー1は、ドアストッパーとしての役割を果たすことができる。なお、高さ調整部材9の高さは、約1.0cm、1.5cm、3.0cm等数種類を作ることができ、高さ調整部材9同士を重ねてもよい。また、斜面部2-1と高さ調整部材9の間、及び、高さ調整部材同士の間は、ドアが閉まって圧力のかかる方向が、高さ調整部材9を押さえつける方向なので外れにくく、貼付ける手間も少ないので両面テープで引付けるのが好適であるが、木ネジで止めてもよい。
【0028】
次に、本発明に係る木製ドアストッパー1の製造方法の一例を説明する。まず、所定の形状に切断された歯止部2と、柄部3と、高さ調整部材と、を用意する。そして、柄部3の所定の位置を削って磁石6を埋め込む窪みを作り、さらに、紐穴3-2を刳り抜く。次に、歯止部2の後端部2-3に接着剤を塗ってから、柄部3の木組み部3-1に嵌め込んだ後、木ネジ8で固定する。そして、滑止部材4と、緩衝材5と、磁石6と、を所定の位置に接着剤で固定させて完成する。高さ調整部材9は、必要に応じて両面テープで斜面部2-1に貼付けて使用する。
【0029】
また、本発明に係る木製ドアストッパー1の使用方法の一例を、
図5を用いて説明する。まず、左手で取手21を握って玄関ドア20を開き、磁石6によって玄関ドア20に引付いている木製ドアストッパー1を右手で掴んで玄関ドア20から外す。そして、開いた状態にしたい位置で、玄関ドア20に対して略直角になるように、右手で握った状態のまま木製ドアストッパー1を置く。次に、左手で玄関ドア20を閉めるように引張って、木製ドアストッパー1の斜面部2-1にドア下端面20-1を載せるようにして、玄関ドア20を固定する。両手を離して、木製ドアストッパー1の滑止部材4の滑止効果によって、玄関ドア20と木製ドアストッパーが動かないのを確認する。これで、玄関ドア20を開放状態に保つことができる。なお、ドア下端面20-1の高さが高く、ドア下端面20-1を斜面部2-1に載せられない場合には、予め高さ調整部材9を斜面部2-1の上に両面テープで固定してから、上述と同様にして、下端部20-1を高さ調整部材9に載せて固定する。
【0030】
また、本発明に係る木製ドアストッパー1の別の使用方法の一例を、
図6を用いて説明する。まず、チェーンロック22を掛けてから、左手で取手21を握って玄関ドア20を開き、磁石6によって玄関ドア20に引付いている本発明に係る木製ドアストッパーを右手で掴んで玄関ドア20から外す。そして、横向きにして玄関ドア枠20-2に接するように、右手で握った状態のまま木製ドアストッパー1を置き、そして、左手で玄関ドア20をさらに引張って、木製ドアストッパー1の緩衝材5が玄関ドア20に接し、且つ、歯止部2の反対側の側面が玄関ドア枠20-2に接することによって、木製ドアストッパー1が、玄関ドア20と玄関ドア枠20-2と、によって挟み込まれた状態にして固定する。これによって、チェーンロック22が掛かった防犯状態を保ったまま、玄関ドア20を少し開けて換気ができる状態に保つことができる。
【0031】
本発明に係る木製ドアストッパー1を撤去して保管するには、
図4に示すように、まず、木製ドアストッパー1を右手で掴んだ状態で、左手で玄関ドア20を開く方向に押して、斜面部2-1からドア下端面20-1を外す。そして、そのまま、鉄製の玄関ドア20に、磁石6の作用によって木製ドアストッパー1を張り付けて、玄関ドア20を閉める。これによって、木製ドアストッパー1を玄関ドア20に保管できるので、紛失せず、また、邪魔にならずに保管できる。
【0032】
本発明に係る木製ドアストッパー1を用いれば、柄部3があるので、使用者は屈んだ状態で作業する必要がなく、作業が楽である。よって、屈む作業が苦痛な老人や腰に持病がある人であっても、腰に負担なく使用することができる。また、柄部3に磁石6を備えているので、鉄製の玄関ドア20に引付けて保管することができる。よって、木製ドアストッパー1が邪魔にならず、また、紛失することもないし、また、使用したいときには、直ぐにその場で使用できるので大変便利である。また、柄部3の側面に緩衝材5を備えているので、横向きにして使用することができ、玄関ドア20が傷つけることを防止できる。よって、チェーンロック22やドアガードを使用した状態でも、玄関ドア20を開けた状態を保つことができるので、泥棒や強盗の侵入を防ぎながら換気をすることができる。また、底面部2-2に滑止部材4を備えているので、玄関ドア20を開けておきたい位置に、しっかりと滑らずに開放状態を保つことができる。また、簡易な構造で製作時間も短くすることができ、また、木製で金属製より材料費も安いので、製作費用が安く済む。
【産業上の利用可能性】
【0033】
ドアを開いた状態に保つ分野に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0034】
1:木製ドアストッパー
2:歯止部 2-1:斜面部
2-2:底面部 2-3:後端部 2-4:鋭角部
3:柄部
3-1:木組み部 3-2:紐穴
4:滑止部材
5:緩衝材
6:磁石
7:紐
8:木ネジ
9:高さ調整部材
20:玄関ドア
20-1:ドア下端面 20-2:玄関ドア枠
21:取手
22:チェーンロック
30:床面
【要約】
【課題】木製であるので、軽量であり、また、玄関ドアを傷つけるおそれがなく、また、チェーンロックを使用した状態であってもドアを開放状態に保つことができ、また、玄関ドアに引っ付けた状態で保管できるので邪魔にならず、また、紛失することもなく、さらに、使用したい場合に、直ぐに使用できて大変便利な木製ドアストッパーを提供する。
【解決手段】ドアの下端面に接する斜面部と、床面と接する底面部と、後端部と、からなり、該斜面部と該底面部とのなす角が鋭角である略クサビ形状の歯止部と、該歯止部の該後端部に固着された柄部と、を少なくとも備え、該歯止部と該柄部が木製であることを特徴とする。
【選択図】
図1