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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/338 20190101AFI20240729BHJP
   G06F 3/0483 20130101ALI20240729BHJP
   G06F 16/38 20190101ALI20240729BHJP
   G06F 16/332 20190101ALI20240729BHJP
【FI】
G06F16/338
G06F3/0483
G06F16/38
G06F16/332
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020098498
(22)【出願日】2020-06-05
(65)【公開番号】P2021192158
(43)【公開日】2021-12-16
【審査請求日】2023-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】519356331
【氏名又は名称】株式会社サピエンス
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】高田 龍太郎
(72)【発明者】
【氏名】二見 広太
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-104149(JP,A)
【文献】特開2014-021764(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0292689(US,A1)
【文献】特表2009-519556(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105005562(CN,A)
【文献】特開2002-007474(JP,A)
【文献】特開2014-085889(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0055691(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06F 3/0483
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
書籍の検索及び購入処理が可能な情報処理装置であって、
受付部と、検索部と、生成部とを備え、
前記受付部は、検索語の入力を受け付け可能に構成され、
前記検索部は、前記検索語により指定書籍を全文検索可能に構成され、ここで、指定書籍は、紙の書籍と電子書籍とを含む検索可能な書籍から検索対象として指定された書籍であり、
前記生成部は、前記全文検索の結果に基づいて見出情報と出現情報とを生成し、前記見出情報に前記出現情報を順次隣接させて表示させる表示情報を生成可能に構成され、
ここで、前記見出情報は、前記検索語が出現した書籍の書名を少なくとも含む書誌情報を表示させる情報であり、
前記出現情報は、前記検索語が出現した書籍のページの一部であり、かつ、前記検索語を含む所定の範囲を表示させる情報であり、ここで、前記所定の範囲は、行数又は文字数に基づいて予め定められた範囲であり、
さらに、前記指定書籍が紙の書籍である場合において、
前記出現情報は、該紙の書籍のページ画像の一部に相当する構成であり、
前記所定の範囲は、前記ページ画像の文字認識処理を行った結果にさらに基づいて定められる、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記指定書籍が紙の書籍である場合において、
前記生成部は、前記ページ画像中の前記検索語が配置されている位置を強調表示し、ここで、
前記位置は、前記文字認識処理において記憶された、各文字の座標に基づき特定される、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記所定の範囲は、各文字に関する前記座標にさらに基づいて特定される、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の情報処理装置において、
判別部を備え、
前記判別部は、前記出現情報の重要度を判別可能に構成され、
前記生成部は、前記重要度に基づいて前記出現情報の並び順を決定し、ここで
前記重要度は、前記検索語が目次又は索引に出現している場合には他の場所に出現している場合よりも低く設定される、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記受付部は、前記全文検索の対象となる書籍を指定する指定条件を受け付け、
前記検索部は、前記指定条件に合致する書籍を前記指定書籍として前記全文検索の対象にする
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記出現情報は、前記検索語が出現した書籍内の該検索語の出現位置を示す位置情報を含む
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記検索部は、前記検索語の別称が存在する場合に、該検索語と該別称との論理和により前記全文検索を行う
情報処理装置。
【請求項8】
プログラムであって、
コンピュータを請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを利用して配信されるコンテンツが増大しており、電子化された書籍である電子書籍の数も増加している。
【0003】
また、電子書籍に関しては、コンピュータと親和性が高いといった特徴を利用し、電子書籍に関連する情報を容易に取得できるようにする技術等が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-158817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、依然として、数多ある書籍から所望の書籍を検索することには、多大な労力を要することが多い。
【0006】
本発明では上記事情を鑑み、所望する書籍の特定を支援することのできる情報処理装置及びプログラムを提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、書籍の検索を行う情報処理装置であって、受付部と、検索部と、生成部とを備え、前記受付部は、検索語の入力を受け付け可能に構成され、前記検索部は、前記検索語により指定書籍を全文検索可能に構成され、ここで、指定書籍は、検索対象として指定された書籍であり、前記生成部は、前記全文検索の結果に基づいて見出情報と出現情報とを生成し、前記見出情報に前記出現情報を順次隣接させて表示させる表示情報を生成可能に構成され、ここで、前記見出情報は、前記検索語が出現した書籍の書名を少なくとも含む書誌情報を表示させる情報であり、前記出現情報は、前記検索語が出現した書籍のページの一部であり、かつ、前記検索語を含む所定の範囲を表示させる情報である情報処理装置が提供される。
【0008】
本発明の一態様によれば、所望する検索語を含む書籍を検索し、当該検索語がどのような場面で用いられているかを含めて確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置1と他の装置との接続構成を示した図である。
図2】情報処理装置1の構成を示した図である。
図3】情報処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
図4】表示情報に基づいて端末2に表示される画面の例を示した図である。
図5】見出情報201の詳細を示した図である。
図6】出現情報202の詳細を示した図である。
図7】文字位置の特定方法を説明するための図である。
図8】情報処理装置1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0012】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0013】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0014】
1.全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置1と他の装置との接続構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、ネットワーク3に接続されている。ネットワーク3は、例えば、インターネットである。この情報処理装置1は、ネットワーク3を介して、複数の端末2にと通信可能に接続される。
【0015】
この情報処理装置1は、書籍の検索を行うものである。また、端末2は、情報処理装置1を利用する利用者が用いるもので、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等であり、ウェブブラウザが動作するものであれば、どのようなものであってもよい。なお、ウェブブラウザにかえて専用のソフトウェアを利用するようにしてもよい。
2.情報処理装置1の構成
図2は、情報処理装置1の構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、処理部11と、記憶部12と、一時記憶部13と、外部装置接続部14と、通信部15とを有しており、これらの構成要素が情報処理装置1の内部において通信バス16を介して電気的に接続されている。
【0016】
処理部11は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)により実現されるもので、記憶部12に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
【0017】
記憶部12は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。これは、例えばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスにより実現される。なお、記憶部12は、情報処理装置1と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能である。
【0018】
一時記憶部13は、揮発性の記憶媒体である。これは、例えばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリにより実現され、処理部11が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
【0019】
外部装置接続部14は、例えばユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)や高精細度マルチメディアインターフェース(High-Definition Multimedia Interface:HDMI)といった規格に準じた接続部であり、キーボード等の入力装置やモニタ等の表示装置を接続可能としている。
【0020】
通信部15は、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)規格に準じた通信手段であり、情報処理装置1とローカルエリアネットワークやこれを介したインターネット等のネットワーク3との間の通信を実現する。
【0021】
なお、情報処理装置1には、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能であり、複数のコンピュータを用いて情報処理装置1を構成することも可能である。
3.情報処理装置1の機能
次に、情報処理装置1の機能について説明する。図3は、情報処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
【0022】
同図に示すように、情報処理装置1は、受付部101と、検索部102と、判別部103と、生成部104とを備える。情報処理装置1の各機能部は、プログラムが、コンピュータを情報処理装置1として機能させることで実現される。
【0023】
受付部101は、端末2から検索語の入力を受け付け可能に構成される。このとき、受付部101は、全文検索の対象となる書籍を指定する指定条件を受け付けるようにしてもよい。この指定条件は、書誌情報であり、例えば、書籍名や書籍の発刊年(発刊年月、発刊年月日でもよい)、出版社、著者等を指定条件とすることができる。なお、指定条件を受け付けなかった場合は、デフォルトとして設定されている指定条件が全文検索に用いられる。デフォルトとして設定されている指定条件は、例えば、検索可能な全ての書籍であるが、販売可能な書籍に限定するようにしてもよい。
【0024】
検索部102は、受付部101が受け付けた検索語により指定書籍を全文検索可能に構成される。指定書籍は、検索対象として指定された書籍である。つまり、検索部102は、受付部101が指定条件を受け付けた場合には、指定条件に合致する書籍を指定書籍として全文検索の対象にし、受付部101が指定条件を受け付けなかったデフォルトとして設定されている指定条件を用いる。
【0025】
書籍の全文検索は、書籍情報DB4に格納されている書籍情報を対象に行う。この書籍情報DB4には、電子書籍の電子データと、紙文書を光学的に読み取って得た画像及び当該画像から文字認識処理により電子データ化したものの組とが格納されている。したがって、検索部102は、指定書籍が紙の書籍である場合に、該紙の書籍の各ページの画像を文字認識処理した結果を対象に検索を行う。なお、図3においては、書籍情報DB4を情報処理装置1に含まれないものとして示している亜、書籍情報DB4を情報処理装置1に含めるように構成してもよい。
【0026】
また、検索部102は、検索語の別称が存在する場合に、該検索語と該別称との論理和により全文検索を行う。例えば、「製造物責任法」は、「PL法」と呼ばれることもあり、通常、両者は同一の意味を示すものである。したがって、受付部101検索語として「製造物責任法」を受け付けた場合には、検索部102は、「製造物責任法」と「PL法」との論理和による検索、いわゆるOR検索を行う。このような別称は、複数存在する場合があり、その場合には、全ての別称の論理和で検索を行う。例えば、「自動車損害賠償責任保険」は、略称として「自賠責保険」の語が用いられ、通称又は俗称として「強制保険」の語が用いられる。
【0027】
判別部103は、出現情報の重要度を判別可能に構成される。出現情報は、詳細を後述するように、生成部104が生成するもので、検索語が出現した書籍のページの一部であり、かつ、検索語を含む所定の範囲を表示させる情報である。出現情報の重要度は、検索語が目次や索引に出現している場合には比較的低く、検索語の近隣に関連語等が多く出現している場合には比較的高くする。つまり、判別部103は、端末2の利用者が検索された書籍に所望する内容が記載されているか否かを判断する際に、重要であると思われるものほど、重要度を高くするよう判別する。
【0028】
生成部104は、全文検索の結果に基づいて見出情報と出現情報とを生成し、見出情報に出現情報を順次隣接させて表示させる表示情報を生成可能に構成される。生成部104が生成した表示情報に基づいて端末2に表示される画面は、例えば、図4に示すようなものとなる。図4は、表示情報に基づいて端末2に表示される画面の例を示した図である。
【0029】
端末2に表示される表示画面200には、見出情報201が表示され、見出情報201に隣接して出現情報202が表示される。さらに、出現情報202に隣接して出現情報203が表示され、出現情報203に隣接して出現情報204が表示される。また、出現情報204に隣接して見出情報205が表示される。なお、表示画面200では、見出情報201と出現情報202が上下に隣接している例を示しているが、縦書きの書籍の場合等は、左右に隣接して表示される。なお、生成部104は、判別部103が判別した重要度に基づいて出現情報202、出現情報203、出現情報204の並び順を決定する。
【0030】
ここで、見出情報201について説明する。図5は、見出情報201の詳細を示した図である。見出情報201は、検索語が出現した書籍の書名を少なくとも含む書誌情報を表示させる情報である。見出情報201には、図5に示すように、見出情報201には、書誌情報211に加えて、サムネイル212と、紙書籍購入指示ボタン213と、電子書籍購入指示ボタン214が含まれるようにしてもよい。サムネイル212は、書誌情報211に対応する書籍の表紙のサムネイル画像であり、紙書籍購入指示ボタン213は、書誌情報211に対応する紙書籍の購入を指示するボタンである。なお、紙書籍の購入についての説明は省略する。また、電子書籍購入指示ボタン214は、書誌情報211に対応する電子書籍の購入を指示するボタンである。なお、電子書籍の購入についての説明は省略する。
【0031】
次に、出現情報202について説明する。図6は、出現情報202の詳細を示した図である。出現情報202は、検索語が出現した書籍のページの一部であり、かつ、検索語を含む所定の範囲を表示させる情報である。所定の範囲は、行数や文字数等に基づいて予め定められた範囲であり、例えば、行数で定める場合は4行であり、文字数で定める場合は160文字である。もちろん、3行や5行等の他の行数であってもよく、150文字や180文字等の他の文字数であってもよい。また、図6に示すように、出現情報202は、検索語が出現した書籍内の該検索語の出現位置を示す位置情報221を含む。位置情報221は、検索語の位置を検索語が出現したページ番号であらわす。このとき、当該ページが属する章のタイトルを併せて表示するようにしてもよい。また、出現情報202は、ページ内容222を含む。ページ内容222は、検索語が出現したページの一部であり、当該文書が紙の書籍であった場合には、ページ画像の一部に相当する。
【0032】
また、生成部104は、出現情報202に含まれる検索語を強調表示する。例えば、図6に示す強調表示223のように、検索語をハイライト表示する。なお、当該文書が紙の書籍であった場合には、生成部104は、画像中の検索語が配置されている位置を強調表示する。強調表示を行う位置は、画像の文字認識を行った際に、各文字の座標を文字認識結果と併せて記憶しておくことで実現できる。文字の座標は、例えば、図7に示すように、墨付き括弧の位置を文書画像300中の始点座標S1と終点座標E1で特定し文字「請」を文書画像300中の始点座標S2と終点座標E2で特定されるようなものである。図7は、文字位置の特定方法を説明するための図である。
【0033】
4.情報処理装置1の動作
次に、情報処理装置1の動作について説明する。図8は、情報処理装置1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
【0034】
まず、利用者が端末2を操作して情報処理装置1に接続すると、受付部101が端末2に入力画面を提供する(A101)。入力画面は、検索語や指定条件を入力するもので、利用者がこれらを入力画面に入力すると、受付部101が検索語と指定条件を受け付ける(A102)。続いて、検索部102が検索語と指定条件に基づいて書籍の全文検索を行う(A103)。
【0035】
そして、検索部102による検索の結果に基づいて、生成部104が見出情報を生成し(A104)、出現情報を生成する(A105)。なお、見出情報の生成と出現情報の生成は逆順であってもよく、両者を並行して行ってもよい。続いて、生成部104が出現情報を重要度に応じて並べ替え、見出情報と出現情報を含む表示情報を生成する(A106)。そして、生成部104が表示情報を端末2へ提供し、処理を終了する。なお、利用者が紙書籍購入指示ボタン213又は電子書籍購入指示ボタン214を押下した場合には、書籍の販売処理が行われるが、当該処理についての説明は省略する。
【0036】
5.その他
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記受付部は、前記全文検索の対象となる書籍を指定する指定条件を受け付け、前記検索部は、前記指定条件に合致する書籍を前記指定書籍として前記全文検索の対象にする情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記出現情報は、前記検索語が出現した書籍内の該検索語の出現位置を示す位置情報を含む情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記検索部は、前記検索語の別称が存在する場合に、該検索語と該別称との論理和により前記全文検索を行う情報処理装置。
前記情報処理装置において、判別部を備え、前記判別部は、前記出現情報の重要度を判別可能に構成され、前記生成部は、前記重要度に基づいて前記出現情報の並び順を決定する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記生成部は、前記出現情報に含まれる前記検索語を強調表示する情報処理装置。
前記検索部は、前記指定書籍が紙の書籍である場合に、該紙の書籍の各ページの画像を文字認識処理した結果を対象に検索を行い、前記生成部は、前記画像中の前記検索語が配置されている位置を強調表示する情報処理装置。
プログラムであって、コンピュータを前記情報処理装置として機能させるプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0037】
また、上記のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供してもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 :情報処理装置
2 :端末
3 :ネットワーク
4 :書籍情報DB
11 :処理部
12 :記憶部
13 :一時記憶部
14 :外部装置接続部
15 :通信部
16 :通信バス
101 :受付部
102 :検索部
103 :判別部
104 :生成部
200 :表示画面
201 :見出情報
202 :出現情報
203 :出現情報
204 :出現情報
205 :見出情報
211 :書誌情報
212 :サムネイル
213 :紙書籍購入指示ボタン
214 :電子書籍購入指示ボタン
221 :位置情報
222 :ページ内容
223 :強調表示
300 :文書画像
E1 :終点座標
E2 :終点座標
S1 :始点座標
S2 :始点座標
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8