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特許7527634検査支援装置、検査支援装置の作動方法および検査支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】検査支援装置、検査支援装置の作動方法および検査支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/045 20060101AFI20240729BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20240729BHJP
【FI】
A61B1/045 614
A61B1/045 618
G02B23/24 B
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020177108
(22)【出願日】2020-10-22
(65)【公開番号】P2022068439
(43)【公開日】2022-05-10
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】517380422
【氏名又は名称】株式会社AIメディカルサービス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健一郎
【審査官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-070936(JP,A)
【文献】特開2018-050890(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B1/00-1/32
G02B23/24-23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の体内に挿通されたカメラユニットで撮像された撮像画像を逐次取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記撮像画像が、取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する判定部と、
前記取得部により取得された前記撮像画像に基づいて前記カメラユニットが検査部位から抜出されるタイミングを検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記タイミングで、前記判定部によって合致すると判定されていない前記予定画像が残存する場合に警告を発出する警告部と
を備える検査支援装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記撮像画像が静止画像であると検知された場合に前記予定画像のいずれかと合致するかを判定し、
前記検出部は、前記撮像画像が逐次変化するフレーム画像に基づいて前記タイミングを検出する請求項1に記載の検査支援装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記フレーム画像から前記検査部位である胃のうちの噴門の像を検出した時点を前記タイミングとする請求項2に記載の検査支援装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記フレーム画像が一定方向に沿って連続して流れることを検出した時点を前記タイミングとする請求項2に記載の検査支援装置。
【請求項5】
前記検出部は、前記撮像画像が前記予定画像のうち予め設定された最終画像と合致すると前記判定部が判定した時点を前記タイミングとする請求項1に記載の検査支援装置。
【請求項6】
前記警告部は、前記予定画像のうち残存する未取得画像に関する情報を併せて出力する請求項1から5のいずれか1項に記載の検査支援装置。
【請求項7】
前記警告部は、前記未取得画像を取得するためのガイダンスを併せて出力する請求項6に記載の検査支援装置。
【請求項8】
前記判定部は、前記撮像画像が、前記予定画像のいずれかと合致すると判定した場合には、合致すると判定した前記予定画像に関する情報を前記撮像画像に関連付ける請求項1から7のいずれか1項に記載の検査支援装置。
【請求項9】
前記判定部は、前記撮像画像が、前記予定画像のいずれかと合致すると判定した場合に、前記撮像画像が予め設定された品質基準を満たすかを更に判定し、
前記警告部は、前記撮像画像が前記品質基準を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記予定画像が残存する場合に発出する警告とは異なる警告を発出する請求項1から8のいずれか1項に記載の検査支援装置。
【請求項10】
前記取得部は、内視鏡システムが出力する出力信号を受信して加工することにより前記撮像画像を取得する請求項1から9のいずれか1項に記載の検査支援装置。
【請求項11】
被検者の体内に挿通されたカメラユニットで撮像された撮像画像を逐次取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された前記撮像画像が、取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する判定ステップと、
前記取得ステップで取得された前記撮像画像に基づいて前記カメラユニットが検査部位から抜出されるタイミングを検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された前記タイミングで、前記判定ステップによって合致すると判定されていない前記予定画像が残存する場合に警告を発出する警告ステップと
を有する検査支援装置の作動方法
【請求項12】
被検者の体内に挿通されたカメラユニットで撮像された撮像画像を逐次取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された前記撮像画像が、取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する判定ステップと、
前記取得ステップで取得された前記撮像画像に基づいて前記カメラユニットが検査部位から抜出されるタイミングを検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された前記タイミングで、前記判定ステップによって合致すると判定されていない前記予定画像が残存する場合に警告を発出する警告ステップと
をコンピュータに実行させる検査支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査支援装置、検査支援方法および検査支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡により被検者の例えば胃内部を撮像してその画像をモニタに表示する内視鏡システムが知られている。最近では、内視鏡システムで撮像された画像を分析して、その結果を医師へ知らせる検査支援装置も普及しつつある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-42156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内視鏡を用いたスクリーニング検査においては、検査部位(例えば胃)の様々な箇所をさまざまな角度や画角で撮像し、静止画として記録するように規準として定められていることが多い。しかし、内視鏡を操作する医師の経験不足や錯誤により、記録すべき静止画が撮り忘れられていたり、不鮮明であったりする場合がある。内視鏡の体内への挿抜は被検者にとっては多少の不快感を伴うものであるので、検査のやり直しは極力避けたいという課題がある。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、内視鏡を用いたスクリーニング検査において、取得すべき画像を確実に取得させると共に、被検者の不快感を軽減することのできる検査支援装置等を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様における検査支援装置は、被検者の体内に挿通されたカメラユニットで撮像された撮像画像を逐次取得する取得部と、取得部により取得された撮像画像が、取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する判定部と、取得部により取得された撮像画像に基づいてカメラユニットが検査部位から抜出されるタイミングを検出する検出部と、検出部で検出されたタイミングで、判定部によって合致すると判定されていない予定画像が残存する場合に警告を発出する警告部とを備える。
【0007】
また、本発明の第2の態様における検査支援方法は、被検者の体内に挿通されたカメラユニットで撮像された撮像画像を逐次取得する取得ステップと、取得ステップで取得された撮像画像が、取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する判定ステップと、取得ステップで取得された撮像画像に基づいてカメラユニットが検査部位から抜出されるタイミングを検出する検出ステップと、検出ステップで検出されたタイミングで、判定ステップによって合致すると判定されていない予定画像が残存する場合に警告を発出する警告ステップとを有する。
【0008】
更に、本発明の第3の態様における検査支援プログラムは、被検者の体内に挿通されたカメラユニットで撮像された撮像画像を逐次取得する取得ステップと、取得ステップで取得された撮像画像が、取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する判定ステップと、取得ステップで取得された撮像画像に基づいてカメラユニットが検査部位から抜出されるタイミングを検出する検出ステップと、検出ステップで検出されたタイミングで、判定ステップによって合致すると判定されていない予定画像が残存する場合に警告を発出する警告ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、内視鏡を用いたスクリーニング検査において、取得すべき画像を確実に取得させると共に、被検者の不快感を軽減することのできる検査支援装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】内視鏡システムと本実施形態に係る胃検査支援装置を用いた内視鏡検査の様子を示す図である。
図2】胃検査支援装置のハードウェア構成図である。
図3】受信した表示信号から表示画面を生成するまでの処理を説明する図である。
図4】再現された撮像画像の変化について説明する図である。
図5】合致判定の処理を説明する図である。
図6】合致判定の処理を説明する図である。
図7】抜出検出の処理を説明する図である。
図8】他の抜出検出の処理を説明する図である。
図9】更に他の抜出検出の処理を説明する図である。
図10】予定画像が残存する場合に表示される警告画面の例である。
図11】演算処理部の処理手順を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。
【0012】
図1は、内視鏡システム200と本実施形態に係る検査支援装置100を用いた内視鏡検査の様子を示す図である。内視鏡システム200と検査支援装置100は、共に診察スペースに設置されている。本実施形態においては、被検者の体内のうち胃を検査する場合を想定する。内視鏡システム200は、カメラユニット210を備え、カメラユニット210は、図示するように、横たわる被検者の口腔から胃へ挿通され、胃の内部を撮像した画像の画像信号をシステム本体へ送信する。カメラユニット210の胃内への挿通や撮像操作は、医師によって行われる。
【0013】
内視鏡システム200は、例えば液晶パネルによって構成されるシステムモニタ220を備え、カメラユニット210から送られてきた画像信号を処理して視認可能な撮像画像221としてシステムモニタ220に表示する。また、内視鏡システム200は、被検者情報やカメラユニット210のカメラ情報などを含む検査情報222をシステムモニタ220に表示する。
【0014】
検査支援装置100は、接続ケーブル250によって内視鏡システム200に接続されている。内視鏡システム200は、システムモニタ220へ送信する表示信号を、接続ケーブル250を介して検査支援装置100へも送信する。すなわち、本実施形態における表示信号は、内視鏡システム200が外部装置へ出力する出力信号の一例である。検査支援装置100は、例えば液晶パネルによって構成される表示モニタ120を備え、内視鏡システム200から送られてきた表示信号から撮像画像221に対応する画像信号を抽出して視認可能な撮像画像121として表示モニタ120に表示する。また、検査支援装置100は、撮像画像121の画像データを生成し、これを分析して診断補助情報122を出力し、表示モニタ120に表示する。すなわち、医師は検査の進行に同期して逐次的に撮像画像121や診断補助情報122を確認することができる。
【0015】
また、検査支援装置100は、内視鏡システム200を用いたスクリーニング検査を支援する。具体的には、スクリーニング検査で定められている取得すべき画像が取得されているかを判定し、カメラユニット210が検査部位(本実施形態においては胃)から抜出されるタイミングで取得されていない画像が残存する場合には、警告を発出する。具体的な処理については、後に詳述する。
【0016】
図2は、検査支援装置100のハードウェア構成図である。検査支援装置100は、主に、演算処理部110、表示モニタ120、入出力インタフェース130、入力デバイス140、記憶部150によって構成される。演算処理部110は、検査支援装置100の制御とプログラムの実行処理を行うプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)である。プロセッサは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理チップと連携する構成であってもよい。演算処理部110は、記憶部150に記憶された検査支援プログラムを読み出して、検査の支援に関する様々な処理を実行する。
【0017】
表示モニタ120は、上述のように、例えば液晶パネルを備えるモニタであり、撮像画像121や診断補助情報122等を視認可能に表示する。入出力インタフェース130は、接続ケーブル250を接続するためのコネクタを含む、外部機器との間で情報を授受するための接続インタフェースである。入出力インタフェース130は、例えばLANユニットを含み、検査支援プログラムや後述する分析用ニューラルネットワーク151の更新データを外部機器から取り込んで演算処理部110へ引き渡す。
【0018】
入力デバイス140は、例えばキーボードやマウス、表示モニタ120に重畳されたタッチパネルであり、医師や補助者は、これらを操作して検査支援装置100の設定を変更したり、検査に必要な情報を入力したりする。
【0019】
記憶部150は、不揮発性の記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)によって構成されている。記憶部150は、検査支援装置100の制御や処理を実行するプログラムの他にも、制御や演算に用いられる様々なパラメータ値、関数、表示要素データ、ルックアップテーブル等を記憶し得る。記憶部150は、特に、判定用ニューラルネットワーク151、分析用ニューラルネットワーク152、予定画像データベース153を記憶している。
【0020】
判定用ニューラルネットワーク151は、カメラユニット210が撮像した画像データを入力すると、その画像が取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する学習済みモデルである。分析用ニューラルネットワーク151は、カメラユニット210が撮像した画像データを入力すると、その画像内に病変が存在する確率を算出する学習済みモデルである。予定画像データベース153は、スクリーニング検査で定められている取得すべき画像のサンプルと、当該画像を撮像するためのガイダンス情報が集約されたデータベースである。なお、記憶部150は、複数のハードウェアで構成されていても良く、例えば、プログラムを記憶する記憶媒体と判定用ニューラルネットワーク151等を記憶する記憶媒体が別々のハードウェアで構成されてもよい。
【0021】
演算処理部110は、検査支援プログラムが指示する処理に応じて様々な演算を実行する機能演算部としての役割も担う。演算処理部110は、取得部111、判定部112、検出部113、警告部114、表示制御部115、診断補助部116として機能し得る。取得部111は、内視鏡システム200から逐次送られてくる表示信号を加工することにより、カメラユニット210が撮像した撮像画像を再現して取得する。判定部112は、取得部111により取得された撮像画像が、事前に設定された取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する。検出部113は、取得部111により取得された撮像画像に基づいて、カメラユニット210が検査部位から抜出されるタイミングを検出する。警告部114は、検出部113で検出されたタイミングで、判定部112によって合致すると判定されていない予定画像が残存するかを確認して、残存する場合にはその旨の警告を発出する。表示制御部115は、表示モニタ120へ表示する表示画面の表示信号を生成し表示モニタ120へ送信することにより、表示モニタ120の表示を制御する。診断補助部116は、記憶部150から読み出した分析用ニューラルネットワーク152へ撮像画像を入力し、病変が存在する確率を算出させて、診断補助情報を生成する。
【0022】
図3は、検査実行時において受信した表示信号から表示モニタ120の表示画面を生成するまでの処理を説明する図である。内視鏡システム200から送られてくる表示信号を取得部111が取得して展開する信号再生画像225は、内視鏡システム200のシステムモニタ220で表示されている表示画像と同様である。信号再生画像225は、上述のように、撮像画像221と検査情報222を含む。検査情報222は、ここではテキスト情報を想定しているが、コンピュータグラフィックス等のテキスト情報以外の情報を含んでいてもよい。
【0023】
既存の内視鏡システム200に検査支援装置100を接続して利用する場合には、検査支援装置100にとって都合の良い専用信号を受け取るのではなく、この表示信号のような、内視鏡システム200が外部装置へ提供する汎用の画像信号を活用することになる。汎用の画像信号には、カメラユニット210が撮像した撮像画像に対応する画像信号が含まれているものの、その他にも検査に付随する情報やGUIに対応する画像信号も含まれている。検査支援装置100でカメラユニット210が撮像した撮像画像を分析したり、取得すべき予定画像と合致するかを判定したりするためには、内視鏡システム200から受け取った画像信号の画像領域から撮像画像の画像領域を適切に切り出して、撮像画像の画像データを再生成する必要がある。本実施形態においては、検査支援装置100の使用開始時に、医師や補助者が入力デバイス140を介して撮像画像の画像領域を指定するものとする。
【0024】
取得部111は、このように指定された画像領域を信号再生画像225から切り出して撮像画像121とする。撮像画像121は、実質的にはカメラユニット210が撮像した撮像画像を検査支援装置100で再現した画像と言える。取得部111は、このように再現した撮像画像121の撮像画像データがレリーズ画像であると判断される場合に、当該撮像画像121を判定部112、診断補助部116および表示制御部115へ引き渡す。レリーズ画像であるか否かの判断、および判定部112による合致判定については後述する。
【0025】
診断補助部116は、受け取った撮像画像データを分析用ニューラルネットワーク152へ入力し、画像内に病変が存在する推定確率を算出させ、その結果を表示制御部115へ引き渡す。表示制御部115は、取得部111から受け取った撮像画像データと、診断補助部116から受け取った推定確率を含む診断補助情報とを、予め設定された表示態様に従って展開、配列して表示モニタ120へ表示する。具体的には、例えば図3下図に示すように、撮像画像121は縮小して左側へ配置し、診断補助情報122は推定確率を示す数値情報、タイトルテキスト、円グラフ状のグラフィックスに要素化して右側へ配置する。なお、この表示態様は一例であり、それぞれの表示要素が検査の実行中に必ずしも表示されているとは限らない。
【0026】
図4は、再現された撮像画像121の変化について説明する図である。検査支援装置100は、例えば60fpsの周期で表示信号を受信するが、取得部111は、その都度上述のように信号再生画像225から画像領域を切り出して撮像画像121を生成する。このように順次生成される撮像画像121は、時間経過と共に変化し得るフレーム画像Frとして扱うことができる。図4は、順次生成されたフレーム画像Fr1、Fr2、Fr3、Fr4、Fr5、…Frkを表す。
【0027】
カメラユニット210は、連続的に撮像を繰り返し、フレーム画像としての画像信号を内視鏡システム200へ順次送信している。取得部111は、このような画像信号を含む表示信号を内視鏡システム200から受け取る間は、カメラユニット210の撮像画像に対応する、時間と共に変化するフレーム画像Frを順次生成する。この間を動画期間とする。
【0028】
医師は、システムモニタ220に表示された撮像画像221あるいは表示モニタ120に表示された撮像画像121を視認しつつ、画像データとして保存したいと考えるタイミングでカメラユニット210の操作部に設けられたレリーズボタンを押し下げる。内視鏡システム200は、レリーズボタンが押し下げられたタイミングでカメラユニット210が撮像した画像信号を静止画の画像データに変換して記録処理する。そして、検査支援装置100へ出力する表示信号における画像信号は、一定期間の間(例えば3秒)、この静止画に対応する画像信号に固定する。
【0029】
取得部111は、このような画像信号を含む表示信号を内視鏡システム200から受け取る間は、レリーズの押下げに応じて生成された静止画に対応するフレーム画像Frを順次生成する。この間を静止画期間とする。この静止画期間は、内視鏡システム200によって画像信号が固定される一定期間が経過するまで続き、その後動画期間に戻る。図4の例では、フレーム画像Fr2までが動画期間で、フレーム画像Fr3から静止画期間が始まり、その後フレーム画像Frkから動画期間に戻っている。
【0030】
取得部111は、内視鏡システム200から受け取る表示信号にレリーズ信号が含まれている場合には、当該レリーズ信号を参照してフレーム画像Fr3から静止画期間が開始することを認識できる。内視鏡システム200から受け取る表示信号にレリーズ信号が含まれていない場合には、例えば、前後のフレーム画像間の差分を検出し、その積算量が閾値を下回る場合に静止画期間と認識できる。
【0031】
取得部111は、上記のような認識に基づいて、生成したフレーム画像Frが静止画期間のフレーム画像であると判断した場合に、その一つをレリーズ画像IMとして、図3を用いて説明したように、判定部112と診断補助部116へ引き渡す。診断補助部116は、レリーズ画像IMに対して上述のように診断補助のための演算を行う。判定部112は、レリーズ画像IMが、事前に設定された取得すべき予定画像のいずれかと合致するかを判定する。
【0032】
図5は、判定部112による合致判定の処理を説明する図である。判定部112は、取得部111から受け取ったレリーズ画像IMを、記憶部150から読み出した判定用ニューラルネットワーク151に入力して、取得すべき予定画像のそれぞれに合致する確率を計算させる。
【0033】
判定用ニューラルネットワーク151は、取得すべき予定画像のそれぞれについて、いずれの予定画像であるかを示す正解が紐づけられた相当数の画像データが与えられる教師あり学習によって予め作成されたものである。具体的には、k番目の予定画像spkに対応する学習画像に、予定画像spkである確率Pkを「1」(=正解)として与える。k番目の予定画像spkに対して、このような学習画像を相当数用意する。判定用ニューラルネットワーク151は、予定画像の画像数がnである場合には、kが1からnまでのそれぞれに対して用意された学習画像を学習することにより作成される。このように作成された判定用ニューラルネットワーク151は、記憶部150に格納され、判定部112により適宜読み出されて利用に供される。
【0034】
図5に示すように、判定用ニューラルネットワーク151は、レリーズ画像IMが入力されると、予定画像spkである確率Pkをそれぞれ算出して出力する。具体的には、1番目の予定画像sp1である確率はP1=0.005、2番目の予定画像sp2である確率はP2=0.023、3番目の予定画像sp3である確率はP3=0.018、4番目の予定画像sp4である確率はP4=0.901…、いずれの予定画像にも属さない確率はPN=0.013のように出力する。判定部112は、出力された確率のうち閾値以上であって最大値を示すものを選択し、その確率に対応する予定画像を、レリーズ画像IMと合致する画像と判定する。閾値は、判定に誤りがないと想定される値(例えば、0.8)が事前に設定される。図5の例では、レリーズ画像IMは、予定画像sp4に合致すると判定されている。
【0035】
判定部112は、レリーズ画像IMがいずれかの予定画像と合致すると判断した場合には、合致すると判定した予定画像に関する判定情報をレリーズ画像IMに関連付ける。具体的には、例えば、レリーズ画像IMの画像データのヘッダ情報に何番目の予定画像であるかの情報を書き込む。判定部112は、ヘッダ情報への書き込みを行ったら、当該画像データを記憶部150へ記憶する。なお、判定情報は、関連付けは画像データのヘッダ情報への書き込みに限らず、画像データとは別に管理リスト等を作成して管理するようにしてもよい。また、取得部111が生成したレリーズ画像IMの画像データに関連付けるのではなく、その元となった、内視鏡システム200で記録処理された撮像画像の画像データに関連付けてもよい。いずれにしても、レリーズの押下げに応じて生成された撮像画像に合致判定の結果が関連付けられればよい。
【0036】
図6は、更に判定部112による合致判定の処理を説明する図である。図示するように、確率PNが最大値である場合には、判定部112は、レリーズ画像IMはいずれの予定画像とも合致しないと判定する。「いずれの予定画像とも合致しない」とは、レリーズ画像IMが、胃内部の予め設定された複数箇所のいずれを撮像したものでもない場合に加え、予め設定されたいずれかを撮像したものであるものの、像ぶれが酷かったり、焦点が合っていなかったりする場合も含む。すなわち、品質が悪いレリーズ画像IMは、いずれの予定画像とも合致しないと判定される。
【0037】
ここで、レリーズ画像IMがいずれかの予定画像と合致すると判定した場合に、その画像が予め設定された品質基準を満たすか否かも判定部112が判定するようにしてもよい。この場合、判定部112は、対象画像であるレリーズ画像IMの周波数成分を解析して基準値以上の高周波成分が含まれない場合に不鮮明と判定したり、輝度分布が基準割合以上に明暗のいずれかに偏っている場合に不適露出と判定したりすることができる。
【0038】
レリーズ画像IMが品質基準を満たさないと判定部112が判定した場合には警告部114へその判定結果を引き渡し、警告部114は、品質基準を満たさない画像である旨の警告を、表示制御部115を介して表示モニタ120へ表示する。なお、警告部114がここで発出する警告は、後述する未取得画像が残存する旨の警告とは異なる態様による警告とする。
【0039】
内視鏡システムを用いたスクリーニング検査においては、後の詳細な画像検診のために、検査部位(本実施形態においては胃)の様々な箇所をさまざまな角度や画角で撮像し、静止画として記録するように規準として定められている。本実施形態における予定画像は、このように規準として定められている静止画を想定している。しかし、内視鏡を操作する医師の経験不足や錯誤により、記録すべき静止画が撮り忘れられていたり、不鮮明であったりする場合がある。内視鏡の体内への挿抜は被検者にとっては多少の不快感を伴うものであるので、検査のやり直しは極力避けたい。そこで、本実施形態における検査支援装置100は、カメラユニット210が胃から抜出されるタイミングを検出し、そのタイミングで取得されていない画像が残存するか否かを確認して、残存する場合には医師へ向けて警告を発出する。まず、カメラユニット210が胃から抜出されるタイミングの検出処理について説明する。
【0040】
図7は、検出部113による抜出検出の処理を説明する図である。医師がカメラユニット210を検査部位から引き抜くタイミングは、図4を用いて説明した動画期間であると考えられる。取得部111は、生成したフレーム画像Frが動画期間のフレーム画像であると判断した場合には、それらのフレーム画像Frを順次検出部113へ引き渡す。
【0041】
検出部113は、連続するフレーム画像Frを受け取ると、前後するフレーム画像を比較して像の変化を表す移動ベクトルを順次算出する。図7の例によれば、フレーム画像Fr1、Fr2、Fr3、Fr4を順次受け取った場合に、フレーム画像Fr1とFr2の比較から移動ベクトルV1を、フレーム画像Fr2とFr3の比較から移動ベクトルV2を、フレーム画像Fr3とFr4の比較から移動ベクトルV3を算出する。
【0042】
医師が検査部位からカメラユニット210の抜出を開始すると、フレーム画像Frの像は一方向へ連続的に流れる。したがって、検出部113は、算出した移動ベクトルVが一定期間に亘って同一方向を示し、その大きさがいずれも閾値以上であった時点を、カメラユニット210が検査部位から抜出され始めたタイミングであると判断する。ここで、それぞれ設定される一定期間、同一方向の許容ぶれ範囲、ベクトルの大きさの閾値は、フレーム画像Frのフレームレート、画素数、想定される引き抜き速度等を考慮して試行錯誤的に決定される。なお、移動ベクトルVの算出は、連続するフレーム画像間に限らず、数フレームをおいて前後するフレーム画像間で算出してもよい。
【0043】
図8は、検出部113による他の抜出検出の処理を説明する図である。医師が検査部位である胃からカメラユニット210を引き抜くときには、カメラユニット210は、食道と胃の接続部分である噴門を通過する。したがって、検出部113は、取得部111から受けとるフレーム画像Frを監視し、画像中に噴門の像を検出した時点を、カメラユニット210が胃から抜出されるタイミングであると判断する。
【0044】
具体的には、検出部113は、記憶部150から判定用ニューラルネットワーク151を読み出し、取得部111から受け取ったフレーム画像Frを入力する。ここで利用される判定用ニューラルネットワーク151は、上述の予定画像に加え、カメラユニット210が噴門を通過する時点で撮像される噴門画像についても学習しており、入力されたフレーム画像Frが噴門画像と合致する確率も算出する。検出部113は、入力したフレーム画像Frに対する確率Pを判定用ニューラルネットワーク151が算出したら、確率Pが閾値(例えば0.8)を上回るか否かを確認する。閾値を上回る場合は、当該フレーム画像Frを噴門画像であると判断し、その時点を、カメラユニット210が胃から抜出されるタイミングであると判断する。なお、図示するフレーム画像Frは、算出された確率がP=0.057であるので、噴門画像ではないと判断される。なお、カメラユニット210を引き抜くときに必ず通過する部位であれば、噴門に限らず他の部位を選択してもよい。例えば食道や口腔は、噴門に代えて選択し得る。更には、噴門の像を検出した後に食道の像を続けて検出した場合に、カメラユニット210が引き抜かれていると判断してもよい。
【0045】
図9は、検出部113による更に他の抜出検出の処理を説明する図である。上述のように、内視鏡システムを用いたスクリーニング検査においては取得すべき予定画像が定められているが、取得する順序も定められている場合がある。そこで、検出部113は、判定部112によって合致判定されたレリーズ画像IMが、最後に取得される予定画像である最終取得画像と合致すると判定されたか否かを監視する。
【0046】
具体的には、検出部113は、判定部112から判定結果を随時受け取り、その判定結果が最終取得画像と合致すると判定されたものであることを確認した時点を、カメラユニット210が検査部位(本実施形態においては胃)から抜出されるタイミングであると判断する。なお、図示するレリーズ画像IMは、算出された確率がP=0.245であるので、最終取得予定画像ではないと判断される。最終取得予定画像は、検査部位が胃である場合は、例えば胃の最奥部に位置し十二指腸との接続部である幽門の画像が設定される。
【0047】
検出部113は、カメラユニット210の抜出を検出したら、その旨を直ちに警告部114へ通知する。これにより、実質的には、カメラユニット210が検査部位から抜出されるタイミングを通知する。警告部114は、検出部113から抜出検知の通知を受けたら、取得すべきと定められている予定画像のうちに未だ判定部112によって合致すると判定されていないものが残存するか否かを確認する。具体的には、それまでに記憶部150に記憶された画像データと、それぞれの画像データに関連付けられた判定情報を参照して確認する。そして、そのような予定画像が残存することを確認した場合には、直ちに警告を発出する。図10は、そのような予定画像が残存する場合に表示モニタ120に表示される警告画面の例である。
【0048】
警告画面は、警告テキスト123、サンプル画像124、テキスト情報125、ガイダンス126を含む。警告テキスト123は、例えば「未取得画像があります!」であり、取得すべき画像が取得できていない旨を知らせる警告文である。警告テキスト123は、強調のための点滅表示やグラフィックスを伴ってもよい。サンプル画像124は、医師が取り忘れている取得すべき画像の一例であり、記憶部150に記憶された予定画像データベース153から選択的に読み出されて表示される。テキスト情報125は、取得すべき予定画像に対応する検査部位の特定箇所の名称や観察方向の情報を含む。
【0049】
ガイダンス126は、当該未取得の予定画像をどのように撮像、取得できるかについての支援情報であり、例えば、検査部位である胃のどの位置へカメラユニット210の先端部を誘導すればよいかをグラフィックスを用いて説明する。ガイダンス126を生成するためのガイダンス情報は、サンプル画像124に関連付けられて、予定画像データベース153に格納されている。なお、取得すべき予定画像が複数残存する場合には、それぞれの予定画像に対応するサンプル画像124、テキスト情報125およびガイダンス126を順次切り替えて表示してもよいし、並列して一覧表示してもよい。なお、警告部114は、表示モニタ120へ警告表示を行うと共に、スピーカを介して警告音を発するなどの処理を行ってもよい。
【0050】
このように、取得すべき予定画像が残存する場合に警告部114が直ちに警告を発出すれば、医師は、カメラユニット210を被検者の口腔から引き抜く前にその事実に気付き、不足する撮像を続行できる可能性が高まる。医師がこのように撮像を続行すれば、被検者は、カメラユニット210が口腔から引き出された後に再検査を行うよりも不快感が軽減される。
【0051】
次に、検査支援装置100を用いた検査支援方法の処理手順について説明する。図11は、演算処理部110によって実行される処理手順を説明するフロー図である。ここでは、図7を用いて抜出検出を行う場合について説明する。フローは、例えば、カメラユニット210が被検者の口腔から体内へ挿通された時点から開始される。
【0052】
取得部111は、ステップS101で、内視鏡システム200から表示信号を取得し、ステップS102で、表示信号を展開した表示画像から撮像画像を切り出して、現フレーム画像を生成する。そして、ステップS103で、図4を用いて説明したように、以前のフレーム画像と現フレーム画像を比較して、現フレーム画像が静止画期間におけるレリーズ画像か否かを判断する。取得部111は、レリーズ画像と判断したら、現フレーム画像を判定部112と診断補助部116へ引き渡してステップS104へ進む。レリーズ画像でないと判断したら、現フレーム画像を検出部113へ引き渡してステップS108へ進む。
【0053】
ステップS103からステップS104へ進むと、診断補助部116は、取得部111から受け取ったレリーズ画像に対して上述のように推定確率を算出し、その結果を表示制御部115へ引き渡す。表示制御部115は、図3の下図で示したような表示態様に従って、検査情報を表示モニタ120へ表示する。判定部112は、ステップS105で、図5および図6を用いて説明したように、取得部111から受け取ったレリーズ画像を判定用ニューラルネットワーク151へ入力し、当該レリーズ画像が取得すべき予定画像と合致する確率を演算させる。そして、ステップS106で、演算された確率により、当該レリーズ画像が取得すべき予定画像のいずれかと合致するか否かを判定する。合致すると判定したら、ステップS107へ進み、合致すると判定した予定画像に関する判定情報を当該レリーズ画像に関連付けて、記憶部150に記憶する。記憶処理が完了したらステップS101へ戻る。ステップS106で、取得すべき予定画像のいずれとも合致しないと判定したら、ステップS107をスキップして、ステップS101へ戻る。なお、診断補助に関するステップS104の処理と、合致判定に関するステップS105からステップS107の処理は、逆順で宛も構わないし、並列処理であっても構わない。
【0054】
ステップS103からステップS108へ進むと、検出部113は、図7を用いて説明したように、取得部111から受け取った現フレーム画像と過去に受け取ったフレーム画像とを比較して移動ベクトルを算出する。そして、それまでに蓄積した移動ベクトルも参照して移動ベクトルの変化を確認する。検出部113は、ステップS109へ進み、移動ベクトルの変化を確認した結果、フレーム画像の像が一定方向に沿って連続して流れることを検出したら、カメラユニット210が検査部位から抜出され始めたタイミングであると判断して警告部114へ通知し、ステップS110へ進む。そのような状況を検出しなければ、ステップS101へ戻る。
【0055】
ステップS110へ進んだら、警告部114は、取得すべきと定められている予定画像のうちに未だ判定部112によって合致すると判定されていないものが残存するか否かを確認する。残存すると判断したらステップS111へ進み、図10を用いて説明した警告を発出して、ステップS112へ進む。残存しないと判断したら、ステップS111をスキップしてステップS112へ進む。演算処理部110は、ステップS112で、検査終了の指示を受けたか否かを確認し、終了の指示を受けていなければステップS101へ戻り、終了の指示を受けていれば一連の処理を終了する。
【0056】
以上説明した本実施形態においては、内視鏡システム200と検査支援装置100が接続ケーブル250を介して接続される場合を想定したが、有線接続でなく無線接続であっても構わない。また、内視鏡システム200は表示信号を外部に出力し、検査支援装置100はこの表示信号を利用する実施形態を説明したが、内視鏡システム200が外部装置に提供する画像信号がカメラユニット210で撮像された撮像画像の画像信号を包含するのであれば、出力信号の形式は問わない。また、内視鏡システム200が撮像信号のみを連続的に外部へ提供する場合は、検査支援装置100側で切出し処理等が不要となる。
【0057】
また、検査支援装置100が内視鏡システム200の一部として組み込まれていてもよい。この場合も、カメラユニット210から送られてくる撮像信号を直接的に処理することができるので、上述の切出し処理等は不要である。
【0058】
また、以上説明した本実施形態においては、検査部位が胃である例を説明したが、内視鏡システム200は、胃内検査に特化したものでなくてもよく、他の部位を検査するものであってもよい。例えば十二指腸を検査する内視鏡システム200に接続する検査支援装置100は、十二指腸のスクリーニング検査において取得すべき予定画像がすべて取得できるように支援する。また、以上説明した本実施形態においては、内視鏡システム200が備えるカメラユニット210が軟性内視鏡であることを想定して説明したが、カメラユニット210が硬性内視鏡であっても、検査支援装置100の構成や処理手順に違いは何ら生じない。
【符号の説明】
【0059】
100…検査支援装置、110…演算処理部、111…取得部、112…判定部、113…検出部、114…警告部、115…表示制御部、116…診断補助部、120…表示モニタ、121…撮像画像、122…診断補助情報、123…警告テキスト、124…サンプル画像、125…テキスト情報、126…ガイダンス、130…入出力インタフェース、140…入力デバイス、150…記憶部、151…判定用ニューラルネットワーク、152…分析用ニューラルネットワーク、153…予定画像データベース、200…内視鏡システム、210…カメラユニット、220…システムモニタ、221…撮像画像、222…検査情報、225…信号再生画像、250…接続ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11