(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】小型ミラー
(51)【国際特許分類】
F21L 4/00 20060101AFI20240729BHJP
F21L 2/00 20060101ALI20240729BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20240729BHJP
B60Q 3/252 20170101ALI20240729BHJP
B60Q 3/82 20170101ALI20240729BHJP
B60Q 3/80 20170101ALI20240729BHJP
A45D 42/00 20060101ALI20240729BHJP
【FI】
F21L4/00 623
F21L4/00 611
F21L2/00 130
F21V23/04
B60Q3/252
B60Q3/82
B60Q3/80
A45D42/00 A
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019023914
(22)【出願日】2019-02-13
【審査請求日】2022-02-10
(32)【優先日】2018-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505447054
【氏名又は名称】シンプルヒューマン・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, フランク
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ディ‐フォン
(72)【発明者】
【氏名】コーエン, ガイ
【審査官】竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-009413(JP,U)
【文献】特開2017-144039(JP,A)
【文献】実開昭62-112931(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21L 4/00
F21L 2/00
F21V 23/04
B60Q 3/252
B60Q 3/82
B60Q 3/80
A45D 42/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保護部と、
第1位置において前記保護部により少なくとも部分的に収容又は接触され、第2位置において前記保護部から完全に分離されるように構成されたミラーアセンブリとを備え、
前記ミラーアセンブリは、
ハウジング部と、
前記ハウジング部に結合されたミラーと、
光源と、
光伝達チャネルと、
前記ミラーアセンブリが前記第1位置と前記第2位置との間を移動し、前記ミラーアセンブリの少なくとも一部と前記保護部の少なくとも一部との間で相対移動があるときに、前記光源を作動又は停止するように構成されたアクチュエータとを含む、ミラーシステム。
【請求項2】
前記保護部は、ホルダである請求項1に記載のミラーシステム。
【請求項3】
前記保護部は、第1パネルと、第2パネルと、前記第1パネルと前記第2パネルとの間の折り目とを含むカバーである請求項1に記載のミラーシステム。
【請求項4】
前記ミラーアセンブリは、受け部に係合するように構成された固定部を含む請求項1に記載のミラーシステム。
【請求項5】
保護部は、固定部及び/又は受け部を含む請求項1に記載のミラーシステム。
【請求項6】
前記固定部は、スナップファスナである請求項5に記載のミラーシステム。
【請求項7】
前記固定部は、ファスナである請求項5に記載のミラーシステム。
【請求項8】
前記固定部は、磁石である請求項5に記載のミラーシステム。
【請求項9】
ハウジング部と、
前記ハウジング部に結合されたミラーと、
前記ハウジング部に結合され、凹部の格納位置と広げられた展開位置との間を動くように構成された方向付け構造と、
光源と、
光伝達チャネルとを備えているミラーアセンブリ。
【請求項10】
前記方向付け構造は、格納位置と少なくとも1つの展開位置とを有する請求項9に記載のミラーアセンブリ。
【請求項11】
前記方向付け構造は、前記ハウジング部の凹部に格納される請求項9に記載のミラーアセンブリ。
【請求項12】
前記方向付け構造は、指あてリングである請求項9に記載のミラーアセンブリ。
【請求項13】
前記方向付け構造は、スタンドである請求項9に記載のミラーアセンブリ。
【請求項14】
光路をさらに備え、
前記光路は、前記ミラーの外周の実質的に全体に沿って配置されたライトパイプである請求項9に記載のミラーアセンブリ。
【請求項15】
前記光路は、第1端及び第2端を含み、
前記光源は、前記第1端内に光を照射し、他の光源は、前記第2端内に光を照射する請求項14に記載のミラーアセンブリ。
【請求項16】
前記光路の長さ方向に沿って配置され、パターン密度を有する光散乱領域をさらに備え、
前記光散乱領域は、該光散乱領域に当たる光の一部を、前記光路の外側で且つ前記ミラーの使用者に向かって照射することを促すように構成され、
前記パターン密度は、前記光源から離間した領域では小さくし、前記ミラーの外周に沿った前記光源の概ね反対側の領域では大きくすることにより、前記光路の長さ方向に沿って照射される光の量を実質的に一定にする請求項14に記載のミラーアセンブリ。
【請求項17】
充電式電源をさらに備えている請求項9に記載のミラーアセンブリ。
【請求項18】
検知領域内で物体を検出するように構成された近接センサをさらに含み、
前記近接センサは、前記物体と前記近接センサとの間の距離を示す信号を生成するように構成されている請求項9に記載のミラーアセンブリ。
【請求項19】
前記物体と前記近接センサとの間の距離に依存してレベルが変更する光を照射させるために1つ以上の前記光源に電子信号を生成するように構成された電子プロセッサをさらに備えている請求項18に記載のミラーアセンブリ。
【請求項20】
前記近接センサは、該近接センサが前記物体を検出した後に増大された感受性を有するように構成されている請求項18に記載のミラーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
この出願は、2018年2月14日に出願された出願番号62/630788号及び2018年3月8日に出願された出願番号62/640147号の発明の名称が「小型ミラー」である米国仮出願の米国特許法第119条(e)に基づく優先権の利益を主張し、その両方はそれらの開示の全てが本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は、概して鏡(ミラー)等の反射装置に関し、より具体的には照光式反射装置に関する。
【背景技術】
【0003】
小型ミラーは、通常、身繕い、着飾り、化粧等の際に使用者の像を反射するのに用いられるミラーである。照光式ミラーの利用は、ミラーにおける使用者の反射像をより明確に見えるように使用者を助ける。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態において、ミラーシステムは、ホルダ又はカバー等の保護部と、該保護部により収容される又は該保護部内に配置されるように構成されたミラーアセンブリとを含む。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリは、ハウジング部、ミラー、方向付け構造、光源、光伝達チャネル、及びスイッチ等のアクチュエータを含む。例えば、アクチュエータは、ミラーシステムにおける2つの構成要素が相互作用する又は相互作用を終える際に、自動的に活性化又は不活性化するように構成されたスイッチであってもよい(例えばリードスイッチ)。いくつかの実施形態において、アクチュエータは、ミラーアセンブリが少なくとも部分的に保護部から離れる又は保護部に接触若しくは近づくというように、ミラーアセンブリが保護部に対して第1位置と第2位置との間を移動する際に、光源等の1つ以上の電子的構成要素を作動又は停止するように構成され得る。
【0005】
本明細書に開示される小型ミラーの特徴、構造、ステップ又はプロセスのいずれも、いずれかの実施形態に含まれ得る。保護部はホルダであってもよい。保護部はカバーであってもよい。カバーは、第1パネル、第2パネル、及び第1パネルと第2パネルとの間の折り目を含んでもよい。ミラーアセンブリは、受け部と係合するように構成された固定部を含んでもよい。保護部は、固定部及び/又は受け部を含んでもよい。固定部は、スナップファスナ、ファスナ、磁気装置(例えば一組の磁石、又は磁気及び金属部品)又は他の適当な構造等の、ミラーに保護部を選択的に固定するのに役立つために使用者により容易に操作及び/又は作動されるように構成された構造であってもよい。
【0006】
本開示の特定の態様は、ミラーと、ハウジング部及び光伝達チャネルと結合された方向付け構造とを含むミラーアセンブリに関する。
【0007】
方向付け構造は、格納位置と少なくとも1つの展開位置を有してもよい。方向付け構造は、ハウジング部の窪み部に収容されてもよい。方向付け構造は、指あてリング及び/又は要素であってもよい。
【0008】
いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリは光路を含む。光路は、ミラーの周囲の実質的に全体に沿って配置されたライトパイプであってもよい。光路は第1端部及び第2端部を含み、光源は第1端に光を放出し、他の光源は第2端に光を放出してもよい。光源又は光路の型又は構成は、ミラーにより形成された使用者の像を照らすのに役立つように、ミラーに向かう使用者に反射されるように、ミラーアセンブリから使用者に光を放出するのに用いられ得る。ミラーアセンブリは、光路の長さに沿って配置された光散乱領域を含んでもよい。ミラーアセンブリは、光路の長さに沿って実質的に一定量の光を放出するように構成され得る。
【0009】
ミラーアセンブリは、充電可能な電源を含んでもよい。ミラーアセンブリは、感知領域内の物体を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。ミラーアセンブリは、物体とセンサとの間の距離に依存して変更されるレベルの光を放出するように、1つ以上の光源に電子信号を生成する電子プロセッサを含んでもよい。近接センサは、近接センサが物体を検出した後に増大された感受性を有するように構成されてもよい。
【0010】
本開示の特定の態様は、ミラーシステムを用いる方法に関する。その方法は、ミラーアセンブリの少なくとも一部を、ホルダの少なくとも一部から取り外すことを含んでもよく、ミラーアセンブリはホルダからの少なくとも部分的な取り外しによってオンされてもよい。その方法は、反射像を見ることを含んでもよい。その方法は、ミラーアセンブリの少なくとも一部をホルダの少なくとも一部に戻すことを含んでもよく、ミラーアセンブリはホルダにより少なくとも部分的に収容されることでオフされてもよい。
【0011】
本開示を要約するために、特定の態様、利点及び特徴が本明細書に記載されている。そのような利点のいずれか又は全てが、本明細書に開示された本発明の特定の実施形態に従って達成されるのに必要とならないことが理解される。本開示の態様は本質的又は必須ではない。
【0012】
本明細書に開示されたミラーシステム及びアセンブリの特徴は、特定の実施形態の図面を参照して以下に説明される。記載された実施形態は、本開示を説明することを目的としており、限定することを目的とするものではない。それらの図面に示された各構成要素の割合及び相対的寸法及びサイズは、明細書の開示を支持する部分を形成し、そのような割合、寸法又はサイズが各請求項に含まれる範囲を除き、本明細書の範囲に限定されるべきでない。図面は以下の図を含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】
図1Aは、3つの異なる構成におけるミラーシステムの一実施形態を示す正面図である。
【
図1B】
図1Bは、3つの異なる構成におけるミラーシステムの一実施形態を示す正面図である。
【
図1C】
図1Cは、3つの異なる構成におけるミラーシステムの一実施形態を示す正面図である。
【
図2】
図2は、ミラーシステムの他の実施形態を示す正面図である。
【
図3】
図3は、ミラーシステムの他の実施形態を示す正面図である。
【
図4】
図4は、ミラーアセンブリ及び保護部の実施形態を示す図である。
【
図5】
図5は、ミラーアセンブリ及び保護部の実施形態を示す図である。
【
図6】
図6は、ミラーアセンブリ及び保護部の実施形態を示す図である。
【
図7】
図7は、ミラーアセンブリの一実施形態を使用者が持った状態を示す正面図である。
【
図8B】
図8Bは、ミラーアセンブリの一実施形態を示す背面斜視図である。
【
図9A】
図9Aは、方向付け構造の展開状態における
図7の実施形態を示す正面斜視図である。
【
図9B】
図9Bは、保護部の展開状態における
図3の実施形態を示す背面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ミラーアセンブリの特定の実施形態は、特定の有用性を有する携帯可能な小型ミラーに関して開示する。しかしながら、本開示の種々の態様は、独立して立てられるバニティミラー、壁掛け式鏡、家具に備え付けられた鏡、自動車のバニティミラー(例えばサンバイザに配置された鏡)及びその他の鏡等の他の多くの状況でも用いられ得る。本明細書で記載された特徴は、いずれも本質的又は必須ではない。本明細書に開示されたいずれの特徴、構造又はステップも本明細書に開示された又は省略された他の特徴、構造又はステップに置換又はそれらと組み合わせられ得る。
【0015】
図1A~
図3に示すように、いくつかの実施形態において、ミラーシステム100は、ミラー108を含むミラーアセンブリ114と、ホルダ又はカバー等の保護部102とを含み得る。保護部102は、保管又は持ち運び等の際に、ミラーアセンブリ114の全体又は1つ以上の部分を覆う、保護する、衝撃を和らげる及び/又は緩衝する等によって、ミラーアセンブリ114への損傷若しくはミラーアセンブリ114の故障、及び/又はミラーアセンブリ114における過度の磨耗又はごみ、ほこり若しくは指紋の蓄積を防ぐように構成され得る。保護部102は、ミラーアセンブリ114又はその一部の破壊、引っかき傷、亀裂又は剥離を防ぐことができる、及び/又はミラーアセンブリ114、特に反射ミラー108自体におけるごみ、ほこり又は指による直接の操作に対するバリアを提供できる。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114の少なくとも一部は、保護部102の少なくとも一部に収容又は結合されていてもよい。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、ミラーアセンブリ114がホルダ102の内部に完全に配置されるようにホルダに包み込まれてもよい。例えば、ミラーアセンブリ114は、ポーチ、スリーブ、鞄、ケース、箱、カプセル又はその前側及び後側の両方に設けられる構造の形態で保護部又はホルダ102により包み込まれ得る。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、その前側及び後側の少なくとも1つが保護部又はカバー102に(全体が包み込まれること無く)覆われていてもよい。いくつかの実施形態において、(例えば
図2に示すような)ファスナ部、(例えば
図1Aに示すような)スナップファスナ、(例えば
図3に示すような)磁石、留め金、又はミラーアセンブリ114及び/又は保護部102に設けられる他の適当な構造を含んでもよい。いくつかの実施形態において、示されるように、保護部102は、その前面及び/又は背面に、開口が無く又はミラー108に損傷を与える若しくは他の接触による傷を与えるのに十分なサイズの開口が無く、1つ以上の固体面が設けられ得る。
【0016】
いくつかの実施形態において、
図3に示すように、カバー102は、第1パネル103a及び第2パネル103bを含み得る。カバー102は、折り目101を含み得る。折り目101は、第1パネル103a及び第2パネル103bの間を分けるように配置され得る。以下にさらに説明するように、いくつかの実施形態において、第1パネル103a、第2パネル103b及び折り目101は、テーブル等の表面に置かれる際に、カバー102がミラーアセンブリ114の方向を合わせるための要素として用いられるように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2パネル103a、103bは、折り目101に対して旋回可能であってもよい。
【0017】
保護部102は、円、長方形、正方形又は他の適当な形状であってもよい。保護部102は、柔軟及び/又は硬質であってもよい。保護部102の材料は、布、革、ゴム、シリコーン、プラスチック及び/又は他の適当な材料を含んでもよい。
【0018】
いくつかの実施形態において、保護部又はカバー102は、ミラーアセンブリ114の一部と一体である及び/又はミラーアセンブリ114の一部に固定されている。いくつかの実施形態において、示されるように、保護部又はホルダ102は、ハウジング部116又はミラーアセンブリの1つ以上の他の部分と一体でなく、及び/又はそれらと同一の材料で形成されていない。保護部又はホルダ102は、正常な使用の際に道具を用いること無く使用者によりミラーアセンブリから完全に分離され得る。いくつかの実施形態において、分離可能な保護部及びハウジング部116を提供することにより、使用者は、保護部の追加的な体積及び重量無く、ミラーアセンブリ114を便利に用いることができる。保護部102は、保管及び持ち運びの際にミラーアセンブリ114を保護でき、使用の際のインターフェイスでない。示されるように、いくつかの実施形態において、保護部102は、ミラーアセンブリ114が保護部から分離されたとき、薄く且つ軽量となり得る。例えば、保護部102自体の全体の厚さは、ミラー108自体及び/若しくはミラーアセンブリ114自体の厚さよりも小さい又はほぼ同一であってもよく、並びに/又は保護部自体の厚さは4分の1インチよりも小さい若しくは約4分の1インチであってもよい。いくつかの実施形態において、示されるように、保護部102は、ミラーアセンブリ114の他の物を保管又は運ぶためのポケット又は保管室を含んでおらず、保護部及びミラーシステム100全体の体積及び重量を低減する。
【0019】
図1A及び1Bに示すように、いくつかの実施形態において、ミラーシステム100は、うけ部106に係合するように構成された固定部104を含んでもよい。いくつかの実施形態において、固定部104はミラーアセンブリ114に配置され、受け部106はホルダ102に配置されている、又は固定部104はホルダ102に配置され、受け部106はミラーアセンブリ114に配置されている。例えば、固定部104は、取り外せないように又は取り外し可能にミラーアセンブリ114に設けられてもよい。いくつかの実施形態において、示されているように、固定部104は、使用者が(示されるようなホルダ102の内部とミラーアセンブリ114の外部との間で滑り嵌め又は絞まり嵌めされる場合では困難となり得る)ミラーアセンブリ114又は(指紋や引っかき傷を引き起こし得る)ミラー108自体の外周に接触する必要なく使用者がホルダ102からミラーアセンブリ114を取り外すのを助けるような把持部であってもよい。示されるように、把持及び/又は固定部は、ミラーアセンブリ114のハウジング又は外周とは異なる材料からなり得る。例えば、把持及び/又は固定部は、布、革、シリコーン、糸、コード等で構成されてもよく、ミラーアセンブリ114のハウジング又は外周は、金属、プラスチック等の硬質材量で構成されてもよい。いくつかの実施形態において、固定部は把持部として機能しない、及び/又は固定部及び把持部は別々に設けられ得る。示されているように、両方の機能を提供する構造のいくつかの実施形態において、固定部104は、ホルダ102の外側にミラーアセンブリ114を引っ張るように使用者に利用され得るタブを含んでもよい。いくつかの実施形態において、固定部104及び受け部106は、両方がホルダ102又はミラーアセンブリ114に配置され得る。例えば、固定部104は、それが受け部106と係合できる場合に、ホルダ102の背面に配置又は結合され、ホルダ102の前にホルダの上部を越えて延びてもよい。
【0020】
いくつかの実施形態において、
図1A~
図3に示されるように、ミラーシステム100は、少なくとも1つの固定部104を含んでもよい。固定部104は、保護部102及び/又はミラーアセンブリ114に取り外しできないように又は取り外し可能に取り付けられていてもよい。固定部104は、ファスナ、スナップファスナ、磁石、留め金又は他の適当な構造等のミラーアセンブリ114に保護部102を固定するのを容易にするのに適当な構造を含んでもよい。固定部104は、保護部102に全体的に配置され、ミラーアセンブリに全体的に配置され、及び/又は保護部102若しくはミラーアセンブリ114の一部と相互作用し得る。例えば、
図2に示されているように、固定部104は、保護部又はホルダ102の外周の一部に沿って配置されたファスナを含んでもよい。ファスナは、保護部又はホルダ102の上部、下部及び/又は側部の外周部にそって配置され得る。
図3に示されるように、いくつかの実施形態において、固定部104は、ミラーアセンブリ114の少なくとも一端部にカバー102を取り付け得る。固定部104は、ヒンジ又はテザー等の回転又は折り畳みの軸に対する旋回部材であってもよい。例えば
図3及び
図9Bに示されるように、固定部104は、ミラーアセンブリ114の一位置でカバー102をミラーアセンブリ114に固定でき、固定部104の回転軸でカバー102を回転可能にする。いくつかの実施形態において、固定部104は、磁気による閉じられてもよい。例えば
図3及び
図6に示されるように、カバー102は、ミラーアセンブリ114において第2磁石に係合するように構成された第1磁石128を含む固定部104を含んでもよい。カバー102における磁石128及びミラーアセンブリ114における磁石128は、引き付ける付着力を誘導するように閉じられる又は固定される際の近接によって、異極性により方向が合せられ得る。磁石128は、ミラーアセンブリ114及び/若しくはカバー112の外周付近に、又は外周から離れて配置されてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態において、
図3に示されるように、ミラーシステム100は、1つ以上の固定部104を含んでもよい。例えば、保護部又はカバー102は、カバー102の一端部において第1固定部104によりミラーアセンブリ114に固定されてもよく、選択的にカバー102の反対側の端部において第2固定部104によりミラーアセンブリ114に付着されてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114と保護部102との接触及び/又は非接触は、1つ以上の機能の引き金となってもよい。例えば、
図1Cに示されるように、ホルダ102からミラーアセンブリ114の少なくとも一部を取り外すことは、ミラーアセンブリをオンにする又は照らすことを引き起こし得る。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114から保護部若しくはカバー102又は保護部若しくはカバー102の一部を持ち上げることは、ミラーアセンブリ114をオンにする又は照らすことを引き起こし得る。保護部102の中、上及び/又は下に照明されたミラーアセンブリ114の少なくとも一部を配置することは、照明されたミラーアセンブリ114をオフすることを引き起こし得る。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、ミラーシステム100における2つの構成要素が相互作用する又は相互作用を終えるときに自動的に活性化又は不活性化するように構成されたスイッチ等の構成要素相互作用アクチュエータを含む。例えば、ミラーアセンブリ114は、リードスイッチ、接触型スイッチ、トグルスイッチ、圧電スイッチ、圧力スイッチ、近接センサ、電気回路コンプリータ、又は他の適当なスイッチ若しくはセンサを含んでもよい。いくつかの実施形態において、保護部102は、ミラーアセンブリ114におけるスイッチとの相互作用をするように構成された構成要素を含む。例えば、保護部(例えばホルダ又はカバー)102は、少なくとも1つの磁石128を含んでもよい。磁石128は、保護部102の内側又は外側の所定の位置に配置され得る(例えば、磁石128は保護部102の上部、中央、側部及び/又は下部に近接又は隣接して配置され得る。)。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、少なくとも1つのセンサ124を含み得る。例えば、センサ124は、ミラーアセンブリ114の内側又は外側の所定の位置に配置され得る(例えば、センサ124はミラーアセンブリ114の上部、中央、側部及び/又は下部に近接又は隣接して配置され得る。)。
【0023】
いくつかの実施形態において、
図4及び5に示されるように、ミラーアセンブリ114はリードスイッチ等のセンサを含み、保護部102は磁石128を含む。
図4に示されるように、いくつかの実施形態において、センサ124及び磁石128は、ミラーアセンブリ114及び保護部102の周囲又は外周のそれぞれに近接して配置され得る。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114及び保護部102の周囲又は外周のそれぞれから離れて配置され得る。
図5に示されるように、いくつかの実施形態において、センサ124及び磁石128は、ミラーアセンブリ114及び保護部102のそれぞれの中央に又は中央に近接して配置され得る。いくつかの実施形態において、センサ124及び磁石128は、ミラーアセンブリ114及び保護部102のそれぞれの中央から離して配置され得る。いくつかの実施形態において、ミラーシステム100は、ミラーアセンブリ114及び保護部102のそれぞれの外周に近接して配置された第1センサ124及び第1磁石128、並びにミラーアセンブリ114及び保護部102のそれぞれの外周又はそれに近接して配置された第2センサ124及び第2磁石128を含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、リードスイッチと通信する、それを制御する及び/又は操作するように構成された電気回路基板152を含む。リードスイッチ124は、保護部102との接触又は相互作用からミラーアセンブリ114の少なくとも一部が外れることに基づいて自動的に活性化し、保護部102にミラーアセンブリ114の少なくとも一部を戻すことに基づいて自動的に不活性化するように構成され得る。リードスイッチ124の近くでの磁場の存在は、リードスイッチ124の電流を止めるように構成され得る。ホルダ102からミラーアセンブリ114の少なくとも一部を外すこと、又はホルダ102に対してミラーアセンブリ114の少なくとも一部を移動することは、電流が流れてミラーアセンブリ114をオンにする又は照らすことができるように、磁場源とリードスイッチ124との間の距離を増大できる。
【0025】
図7~
図9Bに示されるように、ミラーアセンブリ114は、ハウジング部116、ミラー108等の視覚像反射面、及び方向付け構造120を含み得る。ハウジング部116の特定の構成要素は、一体に形成され、又は別体で形成され、ハウジング部116を形成するように互いに接続されていてもよい。ハウジング部116の材料は、プラスチック、金属(例えばステンレス鋼、アルミニウム等)又は他の適当な材料を含み得る。
【0026】
示されるように、いくつかの実施形態において、ハウジング部116の外形又はミラーアセンブリ114の外形は、容易に携帯でき、バックパック、財布又は持ち込み可能荷物内に便利に適合するために、小型及びコンパクトとなり得る。示されるように、ミラーアセンブリ114のハウジング部116の外形又は周囲は、ハウジング部116がミラー108自体のサイズを大きく超えてミラーアセンブリ114に体積又は重量を大きく加えないように、ミラー108自体の外周又は周囲とほぼ同一のサイズ又はわずかに大きくてもよい。示されているように、いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、ミラーアセンブリ114のハウジング部116から外側に外れないように延びる要素又はマウント又はサポートを含まない、及び/又はミラーアセンブリ114は、分厚い支持部及び電力供給構造を備えたバニティミラーよりも実質的に軽量且つ小型で、従って容易且つより便利に保管及び持ち運びできるように形成されるように、取り外せない電源コードを含まない。
【0027】
いくつかの実施形態において、ハウジング部116の厚さ及び/又はミラーアセンブリ114若しくはミラーシステム100全体の厚さ(例えばミラー108の前面と背面との距離)は、ミラーシステム100の標的群における使用者の指の末端部又は指節骨の長さとほぼ同一又はそれよりも小さくなるように概して小型にされ得る。例えば、いくつかの標的群のために、ハウジング部116の厚さ及び/又はミラーアセンブリ114若しくはミラーシステム100全体の厚さは、約1インチ以下又は約0.75インチ以下とされ得る。ハウジング部116、ミラーアセンブリ114及び/又はミラーシステム100を薄くすることにより、使用者は、わずかに指を曲げ、使用者の指の末端フランジでミラーアセンブリ114に接触して、使用中に片方の手でミラーアセンブリ114を持つことができる。
【0028】
いくつかの実施形態において、示されるように、ミラーアセンブリ114の直径又は差渡しは、ミラーアセンブリ114の使用者の標的群における平均的な人の手のスパンの最大幅(例えば手の指を完全に広げた際の親指の先と小指の先との距離)とほぼ同一又はそれよりも小さい。例えば、いくつかの標的群のために、ミラーアセンブリ114の直径又は差渡しは、約9インチ以下、又は約8インチ以下であってもよい。ミラーアセンブリ114は、平均的な使用者により一方の手で便利且つ確実に握られるように構成されて、化粧、髪を梳く又は髭剃りに適用する等の追加の作業を行えるように使用者の他方の手が空き得る。いくつかの実施形態において、保護部は、更なる体積又は重量を多く追加しないために、ミラーアセンブリ114とほぼ同一の直径又は差渡しを有し得る。いくつかの実施形態において、保護部は、ミラーアセンブリ114よりも1つ以上の寸法が実質的に大きい。
【0029】
いくつかの実施形態において、方向付け構造120は、特定の1つの位置又は複数の位置にミラーアセンブリの位置を固定、方向付け、支持又は維持するように構成される。いくつかの実施形態において、方向付け構造120は、格納位置及び少なくとも1つの展開位置等の複数の位置を有し得る。いくつかの実施形態において、方向付け構造120は、最初に格納位置から展開位置へ作動及び/又は移動する方が、最初に格納位置から展開位置へ作動及び/又は移動した後にさらに方向付け構造120を移動するよりも大きい力を必要とする。例えば、最初の力F1は、方向付け構造120をその不使用又は格納位置から最初に作動及び/又は移動するのに必要な力であってもよく、それはさらに方向付け構造120を移動するのに必要な後の力F2よりも大きい。これは、方向付け構造120を故意でなくその窪みの外側に作動又は移動することを防止するのに役立つ。いくつかの実施形態において、1つ以上の展開位置は、方向付け構造120をミラーアセンブリ114の他方の面(例えばミラーアセンブリ114の背面)に対して角度を設け、その角度は約90°以下、約60°以下又は約20°以下であり、上記値間の値であり、又はその他の値である。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114のハウジング部116を越えてミラーアセンブリ114に容積又は体積を加えない方法で、窪み部122を直接に囲む又は隣接するミラーアセンブリ114の領域と格納位置における方向付け構造120がミラーアセンブリ114の領域とが概して同一面又は概して平らとなるように、方向付け構造120はミラーアセンブリ114の窪み部122又は他の適当な位置で格納され得る。窪み部122は、ハウジング部116のいずれかの部分に配置され得る。いくつかの実施形態において、方向付け構造120は、円、長方形、正方形又は他の適当な形状であってもよい。いくつかの実施形態において、方向付け構造120は、プラスチック、ゴム、金属(例えばステンレス鋼、アルミニウム等)、合成物又はその他の適当な材料を含み得る。
【0030】
いくつかの実施形態において、格納位置から展開位置に方向付け構造120を旋回、回転又は延ばす等によって、方向付け構造120は、格納位置から展開位置、格納位置から展開位置、一つの展開位置から他の展開位置、又は展開位置から格納位置への方向付け構造120を移行するのに使用者により作動され得る。いくつかの実施形態において、方向付け構造120は、フリクションヒンジ等の旋回支持部144を用いてハウジング部116に結合され得る。いくつかの実施形態において、旋回支持部144及び方向付け構造120は、所定の展開位置及び/又は静止位置があるように構成される。方向付け構造120は、静止位置間で動く(例えばより小さい力を必要とする)よりも静止位置から動く(例えばより大きい力を必要とする)方が困難となってもよい。
【0031】
いくつかの実施形態において、方向付け構造120が展開位置にある際に、使用者は指あて部として方向付け構造120を使用できる。
図7に示されるように、いくつかの実施形態において、使用者は、使用者の手の少なくとも一方でミラーアセンブリを持つことができる。例えば、使用者は、1つ又は2つの手でミラーアセンブリ114を持つことができる。ミラーアセンブリ114が使用者により持たれるとき、方向付け構造120は、格納位置又は展開位置に配置され得る。
図9Aに示されるように、いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、それを支持する方向付け構造120で、面(例えばテーブル、机、地面等)に便利な観察位置で概して直立状態で配置され得る。例えば、方向付け構造120は、ミラーアセンブリ114にスタンドとして用いられ得る。いくつかの実施形態において、方向付け構造120は、約0°と約180°との間の展開位置を有してもよい。ミラーアセンブリ114は、方向付け構造120を用いて面に配置され、使用者に向くように傾けられ得る。いくつかの実施形態において、方向付け構造120は、(例えばミラー又は壁における)台に係合するように構成される。例えば、使用者は、壁における部分に方向付け構造120を付けることにより、寝室又は浴室の壁にミラーアセンブリ114を固定又は掛けることができる。
【0032】
いくつかの実施形態において、保護部又はカバー102は、テーブル等の表面に置かれたときにミラーアセンブリ114を方向付けるための要素として用いられ得る。いくつかの実施形態においてカバー102は、第1パネル103a、第2パネル103b、並びに第1及び第2パネル103a、103bの間の折り目101を含む。第1及び/又は第2パネル103a、103bは、折り目101に対して旋回可能であってもよい。カバー102は、ミラーアセンブリ114の上部及び/又は下部に折り重ねられ得る。第1及び第2パネル103a、103bは、折り目101に沿って互いに対して折り重ねら得る。いくつかの実施形態において、第1及び第2パネル103a、103bのうちの一方は面上に平らに配置され、第1及び第2パネル103a、103bのうちの他方はミラーアセンブリ114の背面に接触して配置されるように構成される。いくつかの実施形態において、
図9Bに示されるように、第1及び/又は第2パネル103a、103bは、方向付け構造120により適所に固定され得る。例えば、展開位置において方向付け構造120は、第1及び/又は第2パネル103a、103b、並びにパネル103a、103bが接触するミラーアセンブリ114の背面に圧力をかけるように構成されてもよく、これによりカバー102が特定の位置に保持される。いくつかの実施形態において、示されているように、平均的な使用者が、使用者の手でミラーシステム100を確実に持つのに役立つことを目的として、使用者の指を環状部材又はリングの開口に挿入できるように、方向付け構造120のリング又は環状部材は、ミラーシステム100の使用者の標的群の人差指又は他の指の平均的な外周とほぼ同一の大きさ又はわずかに大きい外周を有する開口を有する。例えば、いくつかの実施形態において、環状部材又はリングにおける開口の外周は少なくとも約2.5インチであってもよい。
【0033】
いくつかの実施形態において、示されるように、ミラーシステム100又はミラーアセンブリ114は、ミラーシステム100又はミラーアセンブリ114の体積及び重量を低減するために、単一のミラー108、又は1つ以上のミラーを含む単一の側部及び/若しくは単一の部分のみを含み得る。ミラー108は、ほぼ平面又はほぼ球面を含んでもよく、それは凸面又は凹面であってもよい。曲率半径は、所望の光学パワーに依存し得る。いくつかの実施形態において、曲率半径は、少なくとも約15インチであってもよい、及び/又は約32インチ以下であってもよい。焦点距離は、曲率半径の半分であってもよい。例えば、焦点距離は、少なくとも約7.5インチであってもよい、及び/又は約16インチ以下であってもよい。いくつかの実施形態において、曲率半径は、少なくとも約18インチであってもよい、及び/又は約24インチ以下であってもよい。いくつかの実施形態において、ミラー108は、約20インチの曲率半径及び約10インチの焦点距離を含み得る。いくつかの実施形態において、ミラー108は、焦点のカスタマイズを容易にできる非球面である。
【0034】
いくつかの実施形態において、ミラー108の曲率半径は、物体の倍率(光学パワー)が少なくとも約2倍及び/又は約15倍以下になるように選択又は調整される。特定の実施形態において、物体の倍率は、約5倍である。いくつかの実施形態において、ミラーは、約19インチの曲率半径及び/又は約7倍の倍率を有してもよい。いくつかの実施形態において、ミラーは、約24インチの曲率半径及び/又は約5倍の倍率を有してもよい。
【0035】
図9Aに示されるように、ミラー108は、概して円形状を有し得る。いくつかの実施形態において、ミラー108は、概して楕円形、概して正方形、概して長方形又は他の形状である全体形状を有し得る。いくつかの実施形態において、ミラー108は、少なくとも約2インチの直径及び/又は約6インチ以下の直径を有し得る。いくつかの実施形態において、ミラー108は、約3インチの直径を有し得る。特定の実施形態において、ミラー108は、少なくとも約4インチの直径及び/又は約6インチ以下の直径を有し得る。いくつかの実施形態において、ミラー108は、少なくとも約2mmの厚さ及び/又は約3mm以下の厚さを含み得る。いくつかの実施形態において、ミラー108の所望の特性(例えば重量の低減又は強さの増大)に依存して、厚さは約2mm以下及び/又は約3mm以上である。
【0036】
ミラー108は、高い反射性を有し得る(例えば少なくとも約90%の反射率)。いくつかの実施形態において、ミラー108は、約70%を超える反射率及び/又は約90%以下の反射率を有する。他の実施形態において、ミラー108は、少なくとも約80%の反射率及び/又は約100%以下の反射率を有する。特定の実施形態において、ミラーは約87%の反射率を有する。ミラーの縁のねじれが減少又は除去されるように、ミラー108は、より大きいミラーブランクから切り出され得る又は削り取られ得る。1つ以上のフィルタは、反射された光の1つ以上のパラメータを調節するようにミラーに設けられ得る。いくつかの実施形態において、フィルタは、電磁エネルギーの特定の帯域幅の反射を吸収又は増強するフィルム及び/又はコーティングを含む。いくつかの実施形態において、マクロロンフィルタ等の1つ以上の色調節フィルタは、可視スペクトルにおける所望の波長の光を減衰するためにミラーに適用され得る。
【0037】
ミラー108は、高い透過性を有し得る(例えばほぼ100%の透過性)。いくつかの実施形態において、透過率は少なくとも約90%であってもよい。いくつかの実施形態において、透過率は少なくとも約95%であってもよい。いくつかの実施形態において、透過率は少なくとも約99%であってもよい。ミラー108は、光学グレードであってもよい及び/又はガラスを含んでもよい。例えば、ミラー108は、高透過ガラスを含んでもよい。代替的に、ミラー108は、プラスチック、ナイロン、アクリル又は他の適当な材料等の他の半透明材料を含んでもよい。ミラー108は、アルミニウム又は銀を含む裏板を含んでもよい。いくつかの実施形態において、裏板は、ミラーへのわずかな青い色調等のわずかな色調が加えられ得る。いくつかの実施形態において、アルミニウム裏板は、さびの発生を防ぐことができ、色調さえも与え得る。ミラー108は、造形、加工、研削、研磨又は他の技術を用いて製造され得る。
【0038】
図10A~
図10Bに示されるように、ミラーアセンブリ114は、1つ以上の光を透過するように構成された光源126、及び1つ以上の光源126を作動又は制御するように構成された光源基板150を含み得る。例えば、ミラーアセンブリは、複数の(例えば2つの)光源126を含み得る。種々の光源126が用いられ得る。例えば、光源126は、発光ダイオード(LEDs)、蛍光光源、白熱光源、ハロゲン光源又はその他の光源を含み得る。いくつかの実施形態において、各光源126は、少なくとも約1ワットの電力及び/又は約3ワット以下の電力を消費する。特定の実施形態において、各光源126は、約2ワットの電力を消費する。
【0039】
特定の実施形態において、各光源126の幅は、約10.0mm以下であってもよい。特定の実施形態において、各光源126の幅は、約6.5mm以下であってもよい。特定の実施形態において、各光源126の幅は、約5.0mm以下であってもよい。特定の実施形態において、各光源126の幅は、約3.0mmであってもよい。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、1つ以上の光源末端台148を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上の光源末端台148は、熱を空気中又はミラーアセンブル114他の構成要素へ放射できる大きい表面積によって1つ以上の光源により生じる熱を伝達する又は放散するように構成された1つ以上のヒートシンクを含み得る。
【0040】
いくつかの実施形態において、ミラー108から放射された光の色及び色温度の片方又は両方は、独立して調節可能である。この調節可能性を用いて、光源126から放射された光は、1つ以上の種々の自然又は非自然光環境に対して擬似的又は極めて近似の光に構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、ミラー108から放射された光は、擬似自然光(例えば、太陽、月、稲光等からの環境光であってもよい。特定の実施において、レストラン(例えば、白熱灯、ろうそくの明かり等)、オフィス(例えば、蛍光灯、白熱灯及びその組合せ)、一日のうちの異なる時間(夜明け、朝、正午、午後、日没、夕暮れ等)における屋外会場、異なる季節(春、夏、秋、冬)における屋外会場、異なる気象条件(晴れ、空全体が曇り、晴れ時々曇り、曇り、月明かり、星空等)における屋外会場、スポーツ競技場、オペラハウス、ダンス会場、クラブ、講堂、バー、博物館、映画館等に合う照明条件は、ミラーアセンブリ114を用いて達成され得る。いくつかの実施形態において、ミラー108から放射される光は、可視範囲の光の実質的にあらゆるスペクトルを含む。ミラーアセンブリ114は、ミラーアセンブリ114又は遠隔の光源における1つ以上の光源から放射される種々の型(例えば色、温度、強度等)の光から使用者が選択できるように構成され得る、又はミラーアセンブリ114は、1つ以上の光源126から放射される種々の型の光から自動的に選択するように構成され得る。
【0041】
いくつかの実施形態において、それぞれの光源126(例えば、LED、LEDの組合せ又は1つ以上の他の光源)の強度は、独立して調節可能である。特定の実施形態において、色温度の変化は、1つの色温度を有するLEDを1つ以上の別の色温度を有する1つ以上の異なるLEDと組み合わせることにより達成され得る。それらのLEDからの光の相対強度は、色温度を上げる又は下げるために(例えば1つ以上のLEDの明るさを調節することによって)独立して調節され得る。いくつかの実施形態において、色の変化(例えば、色合い、濃淡、色彩、色調、薄い色合い等)は、1つの色を有する1つ以上のLEDを異なる色を有する1つ以上のLEDを組み合わせることにより達成され得る。いくつかの実施形態において、種々の色のLEDから放射される光の強度は、色の変化(例えばそれぞれのLEDの色、又はLEDから放射される光の組合せによって達成される色-色の混合)を引き起こすためにそれぞれ調節され得る。種々のLEDの相対強度を調節することは、光源により放射される光の色、光源により放射される光の色温度、光源により放射される光の明るさ又はそれらの組合せを使用者に調節可能にさせる。いくつかの実施形態において、それぞれのLEDの強度を(予め設定された光構成、ダウンロードされた光構成又はアップロードされた構成を選択することにより)自動的に又は手動で調節することにより(例えば使用者の手動の調節で色、色彩、明るさ、強度、温度又は他を調節することにより)、いずれの環境の照明条件も達成され得る。
【0042】
いくつかの実施形態において、光源126は、約4500K以上及び/又は約6500K以下の色温度を有する。いくつかの実施形態において、光源126の色温度は、少なくとも約5500Kである、及び/又は約6000K以下である。特定の実施形態において、光源126の色温度は約5700Kである。
【0043】
いくつかの実施形態において、光源126は、少なくとも約70及び/又は約90以下の演色評価数を有する。1つ以上の光源126の特定の実施形態は、少なくとも約80及び/又は約100以下の演色評価数(CRI)を有する。いくつかの実施形態において、演色評価数は高く、少なくとも約87及び/又は約92以下である。いくつかの実施形態において、演色評価数は、少なくとも約90である。いくつかの実施形態において、演色評価数は約85であってもよい。
【0044】
いくつかの実施形態において、光束は、少なくとも約80lm及び/又は約110lm以下であってもよい。いくつかの実施形態において、光束は、少なくとも約90lm及び/又は約100lm以下であってもよい。いくつかの実施形態において、光束は約95lmであってもよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、各光源の順電圧は、少なくとも約2.4V及び/又は約3.6V以下であってもよい。いくつかの実施形態において、順電圧は、少なくとも約2.8V及び/又は約3.2V以下であってもよい。いくつかの実施形態において、順電圧は約3.0Vである。
【0046】
いくつかの実施形態において、光源126は、複数の色の光を提供する及び/又は光の色を変得ることを提供するように構成される。例えば、光源126は、赤色光及び黄色光等の2つ以上の識別可能な色の光を提供できる、又は色のアレイ(例えば、赤色、緑色、青色、菫色、オレンジ色、黄色等)を提供できる。特定の実施形態において、光源126は、条件を満たす又は概ね満たす際に、光の色又は存在を変更するように構成される。例えば、特定の実施形態は、光が消えようとすることを使用者に伝えるために照射される光の色を瞬間的に変更する。
【0047】
図10A~
図10Bに示されるように、光源は、ミラーアセンブリ114の最上領域付近に配置され得る。他の実施形態において、光源126は、ミラー108の外周に間隔を空けてライトパイプ110内又はミラー108に直接設けられる等で、ミラーアセンブリ114の他の位置に配置される。例えば、光源126は、ミラー108の外周の部分、実質的に全体又は全体に配置され得る。特定の実施形態において、光源126は、ミラーアセンブリ114から分離され、接続されていない。
【0048】
光源126は、互いに例えば横並び、背中合わせ又は他の形態等で種々の方向に配置され得る。特定の実施形態において、光源126は、反対方向に光を照射するように配置され得る。例えば、第1光源はミラー108の外周に沿って第1方向(例えば時計回り)に光を照射でき、第2光源はミラー108の外周に沿って第2方向(例えば反時計回り)に光を照射できる。特定の実施形態において、光源126は、ミラーアセンブリ114の映像面に概ね直行する光を放射するように配置され得る。特定の実施形態において、光源126は、ミラー108の外周に対して接線方向に光を放射するように配置され得る。
【0049】
図10Aに示されるように、いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、光伝達チャネル146を含んでもよい。光伝達チャネル146は、チャネルに沿って光を通過させることができるように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、ライトパイプ110は、光伝達チャネル146に配置され得る。
【0050】
支持部130は、ミラー108、及びミラー108の外周の少なくとも一部に配置されたライトパイプ110等の光伝達構造を支持できる。いくつかの実施形態において、ライトパイプ110は、ミラー108の上部又はミラー108の側部のみに沿って配置される。他の実施形態において、ライトパイプ110は、ミラー108の外周の少なくとも大部分、ミラー108の外周の実質的に全体、又はミラー108の外周の全体に延びる。
【0051】
光源126からの光の一部又は全ては、概ねライトパイプ110に対して又はライトパイプ110内に送られ得る。例えば、ライトパイプ110は端部を含んでもよく、光源126はライトパイプの一端又は両端に光を放射し得る。光源126は、概ねミラーアセンブリ114の映像面に向いた使用者に対して光が照射されるように配置され得る。例えば、光源126及び/又はライトパイプ110からの光の一部又は全ては、使用者に当たる前に他の構成要素に対して照射又は他の構成要素に反射されてもよい。いくつかの実施形態において、光源126は、(例えばミラー108のバックライト効果を生成するように)ミラー108の後に配置される。いくつかの実施形態において、光源126は、光源126から放射された光が鋭角等の角度でミラーアセンブリ114の映像面に当たるように(例えば角度調節により)配置される。いくつかの実勢形態において、光源126は、光源126から照射された光が鈍角でミラーアセンブリ114の映像面に当たるように配置される。
【0052】
ライトパイプ110は、放射幅及び軸方向深さを有し得る。いくつかの変形は、軸方向深さ以上の放射幅を有する。特定の実施形態において、ライトパイプ110は、以下により詳細に論じるように、ミラー108の反射面に十分な領域を提供し、ライトパイプ110から放射される光に十分な領域を提供するように構成される。例えば、ミラー108の半径に対するライトパイプ110の放射幅の比は、約1/5、1/15、1/30、1/50以下、それらの間の値又はそれ以外であってもよい。
【0053】
図9Aに示されるように、ライトパイプ110は、実質的に円形であってもよい。ライトパイプ110は間隙を含んでもよく、センサアセンブリ及び/又は光源126は間隙に配置され得る。いくつかの実施形態において、ライトパイプ110は、実質的に直線形状であってもよく、又はライトパイプ110は非直線及び非円形状を有する。ライトパイプ110は、アクリル、ポリカーボネート又は他の透明若しくは高い透過性材料を含み得る。ライトパイプ110は、少なくともわずかに不透明であってもよい。
【0054】
光は、ライトパイプ110の一部に沿って及び通って通過できる、並びに/又はライトパイプ110の外面を介してライトパイプ110から放射できる。いくつかの実施形態において、ライトパイプ110は、光源126から放射された光の少なくとも約95%を透過するように構成される。光源126は、概ねミラー108の外周に光を放射するようにライトパイプ110と組み合わせて構成され得る。ライトパイプ110は、ライトパイプ110を通って光源126からの光を放散するように構成され得る。光源126及びライトパイプ110は、その外面から放射された光の量がライトパイプ110の長さに沿って実質的に一定となるように構成され得る。ライトパイプ110周囲に送られる光の実質的に一定な強度を達成する多くの異なる方法が用いられ得る。
【0055】
支持部130及び/又はライトパイプ110は、ミラーの外周の光源126により放射された光の概ね一様又は均一の拡散、散乱及び/又は反射を促進する特徴を含み得る。例えば、支持部130及び/又はライトパイプ110は、食刻された、粗面化された、塗布された及び/又は他の表面修飾された非平坦及び/又は非平面状態で成形された不規則な前面及び/又は背面を含み得る。光散乱要素は、ミラー108の外周に沿った実質的に一定量の光を散乱するように構成され得る。これらの特徴は、ミラーの外周の実質的全体を照らすのに必要な光源の総数を低減し、且つミラーアセンブリ114の温度を低減して、高いエネルギー効率を達成するのに役立つ。
【0056】
ライトパイプ110は、最低量の散乱が光源付近の領域で起こり、最大の散乱が光源から最も遠くに配置されたライトパイプ110の領域で起こるように、散乱の程度を変更する概ね半透明の材料を含み得る。ライトパイプ110は、種々の方法で光を散乱するように構成された領域を含み得る。いくつかの実施形態において、光伝達経路又はライトパイプ110は、成形、食刻、粗面化、塗布、コーティング及び/又は他の方法等の適当な処理で形成された種々の、一定でない、非平滑の前面、背面及び/又は内面を含み得る。いくつかの実施形態において、1つ以上の表面むらは、非常に小さなバンプ、突起及び/又は窪みであってもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、ライトパイプ110を通過する光は、ライトパイプ110内の光の位置に依存して、複数の異なる強度レベルで散乱され得る。例えば、ライトパイプ110における第1位置の光は、第1強度レベルで散乱され、ライトパイプ110における第2位置の光は、第2強度レベルで散乱され、ライトパイプ110における第3位置の光は、第3強度レベルで散乱されてもよく、例えば第3強度レベルは第2強度レベルよりも大きく、第2強度レベルは第1強度レベルよりも大きい。多くの他の散乱レベル、及び空間的に散乱を増大又は低減する多くの方法は、ライトパイプ110の材料内のダイのレベル若しくはつや消し効果を空間的に変更する、又はその材料内に埋設された散乱粒子を空間的に変更する、又はその材料の1つ以上の外面における表面パターンを空間的に変更する等であり、大きい散乱要素を設ける代わりに又はそれを設けるのに加えて用いられ得る。
【0058】
ライトパイプ110は、光散乱要素(例えばドットパターン)等の表面パターンを含み得る。光散乱要素は、ライトパイプ110を通過する光の一部をライトパイプ110の外面から出し、これにより、概ね一様又は概ね均一に使用者を照らす。光散乱要素は、ライトパイプ110の外面から放射される光強度がライトパイプ110の長さの実質的に一部又は実質的に全部に沿って実質的に一定となるように構成され得る。従って、使用者はミラー108の外周の概ね一定の光量又は光強度を受けることができる。例えば、光散乱要素は、1つ以上の異なる密度、不規則なパターン又は異なるサイズを含み得る。
【0059】
光散乱要素は、光源126付近の密度は低く、光源126からの距離が大きくなるに応じて密度が大きくなってもよい。そのような構成は、例えば、光源126付近にあるライトパイプ110の部分等の概ね増大された光量又は光強度を有する領域で散乱又は反射された(従って外面に出た)光の量を低減できる。さらに、そのような構成は、光源126から離れたライトパイプ110の部分等の概ね低減された光量又は光強度を有する領域でさらに散乱又は反射を促進させ得る(従って外面から出る量を増大する)。従って、ミラーアセンブリ114は、ミラー108の外周の一部における明るい領域及び他の部分における暗い領域が生じるのを防止できる。
【0060】
光散乱要素は、第1領域における光散乱要素が第2領域における光散乱要素と異なるように不規則パターンで分散され得る。第1光散乱要素と第2光散乱要素との間の距離は、第1光散乱要素と第3光散乱要素との間の距離と異なり得る。
【0061】
光散乱要素のサイズ(例えば直径)は変更され得る。いくつかの変形において、光源126付近の光散乱要素は、光源126からさらに遠い光散乱要素と比較した場合、より小さいサイズを有し得る。例えば、光散乱要素は、光源126付近でより小さい直径を含み、光源126からの距離に応じて次第に大きくなり得る。そのような構成は、外面への実質的に一様な光の反射を可能とする。特定の実施形態において、各光散乱要素は、約1mm以下の直径を有する。いくつかの実施形態において、光散乱要素のそれぞれは、約1mm以上の直径を有する。
【0062】
いくつかの実施形態において、光散乱要素は、概ね円形であってもよい。いくつかの実施形態において、光散乱要素は、略正方形、略長方形、略五角形、略六角形、略八角形、略楕円形、及びその他の形状等の他の形状を有する。特定の実施形態において、ライトパイプ110におけるパターンは、一連の直線、曲線、螺旋又は他のパターンである。特定の実施形態において、光散乱要素は白色である。光散乱要素は、ライトパイプ110がつや消しされるように分散され得る。いくつかの実施形態において、光散乱要素は、使用者に容易に視認されない。例えば、ライトパイプ110は、表面パターンの外観を隠すようにわずかに不透明であってもよい。いくつかの実施形態において、光散乱要素は使用者に視認可能であり、ライトパイプ110が表面要素の全般の色及びパターンを示すために透明であってもよい。
【0063】
特定の変形において、ミラーアセンブリ114はディフューザ140も含み得る。ディフューザ140はライトパイプ110の表面及び/又はミラー108の外周に配置され得る。例えば、ディフューザ140は、使用者の眼に快適性が低い焦点が合っていないシャープな光源、散乱された光源の散布を提供するために、ライトパイプ110と使用者との間に配置され得る。いくつかの実施形態において、ディフューザ140の透過性は、その長さに沿って実質的に一定である。特定の実施形態において、ディフューザ140は、ライトパイプ110の長さを拡張する。ディフューザ140は、少なくとも部分的に不透明な材料を含み得る。例えばディフューザ140は光学グレードのアクリルを含み得る。
【0064】
ディフューザ140は、食刻、粗面化、塗布及び/又は他の表面修飾の方法で形成された不規則な前面及び/又は背面を含み得る。例えばディフューザ140は、本明細書に論じられた方法のいずれかを用いて生成された光散乱要素のパターンを含み得る。光散乱要素は、ライトパイプ110に関連して論じられた形状及び/又はサイズのいずれかを含むように修飾され得る。
【0065】
ライトパイプ110は、光反射率を達成するための反射材料を含み得る。例えば、ライトパイプ110は、ライトパイプの後側に沿って反射下地材を含み得る。いくつかの実施形態において、反射材料は、光の少なくとも約95%を反射できる。いくつかの実施形態において、反射材料は、光の約98%を反射する。反射材料は、光学的に反射紙であってもよい。反射材料は、金属面又は白色面等の光反射率を提供するいずれかの材料を含み得る。
【0066】
いくつかの実施形態において、カバー部材は、センサアセンブリ及び光源126を覆うことができる。カバー部材は、透明であってもよく、研磨されたアクリル、ポリカーボネート又は他の適当な材料であってもよい。背面において、ハウジング部116は、背面カバー部134を含んでもよく、それはミラーアセンブリ114の1つ以上の構成要素を少なくとも部分的に包むように構成され得る。背面カバー部134は、方向付け構造120を使用者にまで延びる及び/又は使用者に利用可能とすることができるような開口を含み得る。背面カバー部134は、温度をさらに低減するための1つ以上の穴も含み得る。
【0067】
図12に示されるように、いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、取付面156を含み得る。取付面156は、ディフューザ140とライトパイプ110との間に配置され得る。いくつかの実施形態において、取付面156は、ミラー108を取り付けるための面を提供し得る。例えば、いくつかの実施形態において、ミラー108は、接着剤を用いて取付面156に取り付けられ得る。いくつかの実施形態において、取付面156は、ミラーアセンブリ114の構成要素を保護する、守る、分離する及び/又は隔離するように構成され得る。例えば、取付面156は、光源126又はバッテリ132等の熱くなり得るミラーアセンブリ114の内部の構成要素を、ミラーアセンブリ114の他の構成要素から分離する又は区分してもよい。いくつかの実施形態において、取付面156は、ゴム、シリコーン、プラスチック及び/又は他の適当な材料を含み得る。いくつかの実施形態において、取付面156は、円状、長方形状、正方形状及び/又は他の適当な形状を含み得る。
【0068】
以下にさらに詳細に論じられるように、ミラーアセンブリ114は、バッテリ132(例えば充電式バッテリ)を含み得る。いくつかの実施形態において、バッテリ132は、約30日の間、1日に少なくとも約10分間、光源126に電力を提供し得る。
図8Aに示すように、バッテリ132は、ポート118(例えばユニバーサルシリアルバス(USB)ポート又はその他のポート)を介して充電され得る。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、ポート118を制御又は作動するように構成された充電基板154を含み得る。ポート118は、ワイヤ又はケーブル(図示せず)と接続されるコネクタを取り外し不能又は取り外し可能に受けるように構成され得る。ポート118は、電位がコネクタを介して電源とバッテリ132との間を通ることができるように構成され得る。ポート118は、コンピュータに接続される際にミラーの照明又は物体の検出の種々の動作のプログラミング又は検査のために用いられ得る。コンセントに差し込まれる従来の電気アダプタを介する等の、他の充電法が用いられることも可能である。
【0069】
ミラーアセンブリ114は、ミラーアセンブリ114、使用者及び/又はミラーアセンブリ114と使用者との関係の特性に関して、視覚的、聴覚的又は他の型の表示をミラーアセンブリ114の使用者に発するように構成された表示器を含み得る。例えば、表示器は、オン/オフ状態、バッテリレベル、差し迫った停止、及び/又は特定の動作モードを表示できる。表示器は、他の目的にも用いられ得る。
【0070】
特定の実施形態において、表示器の光の色は、表示することに依存して変更できる。例えば、表示器は、ミラーアセンブリがオンされる際に緑色光を発し、バッテリ132の残量が少なくなったときに赤色光を発し得る。いくつかの実施形態において、表示器は、使用者に対して、バッテリの不足、バッテリの充電状態、充電の完了又は外部のデータ源との通信等のミラーアセンブリ114の1つ以上の種々の段階又は状態に関する情報を伝えるために、2つ以上の光の色(例えば緑色又は赤色)及び/又は光のパターン(点滅又は連続的な点灯)を発するように構成され得る。
【0071】
表示器は、支持部130に沿った位置、又はミラーアセンブリ114若しくはミラーシステム100の他の位置に配置され得る。例えば、表示器は、バッテリ132の不足を使用者に示すために、ライトパイプ110の少なくとも一部を照らすように構成され得る。
【0072】
コントローラ136は、光源126及び/又は本明細書に開示された1つ以上の他の電気的に可能な特徴の動作を制御するように構成され得る。コントローラ136は、ハウジング116に配置されてもよく、1つ以上の回路基板(PCB)を含んでもよく、回路基板は配線フィードバック制御回路、プロセッサ並びに制御ルーチンの保存及び実行するためのメモリ装置、又は他の型のコントローラを提供し得る。電子的機能を制御するように構成された電子基板又は電子要素は、本明細書に開示される他の要素を含む集中制御器又は分散制御器の一部を形成し得る。
【0073】
ミラーアセンブリ114は、センサアセンブリを含み得る。センサアセンブリは、ミラーアセンブリ114の上部(例えばミラーの上部)付近に配置され得る。例えば、センサアセンブリは、ライトパイプ110の間隙に配置され得る。センサアセンブリは、ミラーアセンブリ114の前面に埋め込まれ得る。代替的に、センサアセンブリは、ミラーアセンブリ114の他の部分に沿って配置されてもよく、又はミラーアセンブリ114に配置されなくてもよい。例えば、センサアセンブリは、ミラーアセンブリ114が置かれた部屋のいずれかの位置に配置され得る。例えば、センサは、物体(例えば体の部分)が検知領域内へ動く及び/又は検知領域内での動作する際にトリガーされ得る。
【0074】
センサアセンブリは、送信機及び受信機を含み得る。送信機は照射部(赤外光等の電磁エネルギー)であってもよく、受信機は受信部(例えば赤外光等の電磁エネルギー)であってもよい。光照射部から照射する光線は、検知領域を規定する。特定の変形において、送信機は、音波、電波又は他の信号等の他の型のエネルギーを照射できる。送信機及び受信機は、同一のセンサ内に統合されていてもよく、別の構成要素として構成されてもよい。
【0075】
いくつかの実施形態において、光照射部は、ミラーアセンブリの前面から概ね直角方向に光を放射できる。いくつかの実施形態において、光照射部は、ミラーアセンブリの前面に対して直角から少なくとも約5°及び/又は約45°以下の下方に光を照射する。いくつかの実施形態において、光照射部は、ミラーアセンブリの前面に対して直角から少なくとも約15°及び/又は約60°以下の下方に光を照射する。特定の実施形態において、光照射部は、約15°下方に光を照射する。
【0076】
いくつかの実施形態において、センサアセンブリは、検知領域内で物体を検出できる。特定の実施形態において、検知領域は、センサアセンブリから延びる軸に対して、及び/又はセンサアセンブリの前面に対して概ね直角に延びる直線に対して、及び/又はミラーの前面に対して概ね直角に延びる直線に対して、少なくとも約0°から約45°以下の下方で、且つミラーアセンブリの上部から使用者に対して概ね外側の範囲を有し得る。特定の実施形態において、検知領域は、これらの軸又は直線に対して少なくとも約0°から約25°以下の下方の範囲を有し得る。特定の実施形態において、検知領域は、これらの軸又は直線に対して少なくとも約0°から約15°以下の下方の範囲を有し得る。
【0077】
いくつかの実施形態において、検知領域は、センサアセンブリに傾斜して設けられることにより調節され得る。特定の実施形態において、センサアセンブリは、センサアセンブリの前面がミラー108の前面に対して概ね平行又は同一平面状となり得るように設けられ得る。特定の実施形態において、センサアセンブリは、センサアセンブリの前面がミラーの前面に対して傾斜され得る。
【0078】
いくつかの実施形態において、検知領域は、カバー部材の1つ以上の特徴を改変することにより調節され得る。特定の実施形態において、カバー部材は、レンズ材料を含み得る。特定の実施形態において、カバー部材は、概ね矩形断面を含み得る。特定の実施形態において、カバー部材は、概ね三角形断面を含み得る。特定の実施形態において、カバー部材は、ミラー108の前面に対して概ね平行又は同一平面の前面を含み得る。特定の実施形態において、カバー部材は、ミラー108の前面に対して傾斜した前面を含み得る。特定の実施形態において、カバー部材の前面は、センサアセンブリに対して傾斜して配置され得る。
【0079】
支持部は、光照射部から照射された光線内の物体からの(例えば閾値レベルより大きい)反射を検出する場合、センサアセンブリは光源を活性化するためのコントローラに信号を送信してもよい。
【0080】
センサアセンブリは、受信機に対して反射された光の量に基づいてコントローラ136に種々の信号を送信してもよい。例えば、センサアセンブリは、光源126により照射された光の量が反射された光の量に比例するように構成され、それはミラー108と使用者との間の距離を示し得る。特定の変形において、使用者が第1検知領域内にいる場合、コントローラは、1つ以上の光源126をオフ状態から作動させる又は第1量の光を照射させる。使用者が第2検知領域(例えば第1検知領域よりもセンサアセンブリから離れている)にいる場合、コントローラは、1つ以上の光源126に第2量の光(例えば第1量の光よりも小さい)を照射させる。
【0081】
コントローラ136は、光源126からの明るい光又は暗い光等の少なくとも2つの異なる明るさのレベルを照射させ得る。例えば、使用者が第1検知領域にいる場合、コントローラ136は明るい光を照射させる信号を送り、使用者が第2検知領域にいる場合、コントローラ136は暗い光を照射させる信号を送る。
【0082】
コントローラ136は、2つ以上の輝度レベルを引き起こし得る。特定の実施形態において、照射された光のレベルは、センサから使用者の距離に関連する(例えば直線的、指数関数的又はその他)。例えば、使用者がセンサアセンブリに近づくほどに、1つ以上の光源126がより強い光を照射する。代替的に、ミラーアセンブリ114は、使用者がセンサアセンブリから離れるほどに強い光を照射し、使用者がセンサアセンブリに近づくほどに弱い光を照射するように構成され得る。
【0083】
光源126が作動すると、光源126はセンサアセンブリが検知領域内で物体を検出する限り、活性を維持できる。代替的に、光源126は所定期間の間、活性を維持する。例えば、光源126を作動することは、タイマを初期化できる。センサアセンブリは、タイマが切れる前に物体を検出しない場合、光源126を停止させる。センサアセンブリはタイマが切れる前に物体を検出する場合、コントローラ136はタイマをすぐに又は時間切れの後に再初期化する。
【0084】
1つ以上の検知領域は、ミラーアセンブリ114の作動の一態様を使用者が制御できる構成のいずれの型にも用いられ得る。例えば、1つ以上の検知領域は、種々のレベルの光を照射する、継続時間を変更するように作動する、ミラーを回転するために、又は他の適当なパラメータのためにミラーアセンブリ114を作動するのに用いられ得る。
【0085】
いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、1つ以上の作動モード、例えばオンモード及びオフモードを有する。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、装置のボタン112の操作、タッチパネルを用いること、又は他の類似の手段等による使用者による手動でオン及びオフされ得る。ボタン112は、ミラーアセンブリ114の部分に配置され得る(例えば、ボタンはミラーアセンブリの側部又は背部に配置され得る。)。いくつかの実施形態において、ボタン112の作動は、ホルダ102から取り外される際にミラーアセンブリ114を照明させるミラーアセンブリ114の機能を有効又は無効にできる。例えば、使用者がバッテリ電力を浪費したくない場合、使用者はホルダから取り外すこと又はホルダに戻すことでそれぞれオン及びオフしないようにミラーアセンブリ114を構成できる。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、ホルダ102から取り外される又はホルダ102に戻されることでそれぞれオン及びオフでき、さらに、ボタン112の操作、タッチスクリーンを用いること、又は他の類似の手段によってオン及びオフされ得る。
【0086】
ミラーアセンブリ114は、環境光を検知する能力も含み得る。例えば、環境光が比較的弱い場合、光源126から照射する光は、環境光が比較的明るい場合よりも明るくなるであろう。受光部は、環境光及び送信機から照射される光の両方を検出でき、又はミラーアセンブリ114は、環境光を検出するための第2センサアセンブリを含み得る。
【0087】
コントローラ136は、検出された環境光の量に基づいて光源126を作動するのに必要な信号の量を調節できる。例えば、光源126を作動するのに必要な検出された光の量は、環境光に比例され得る。そのような構成は、環境光のレベルが中程度の場合(例えば薄暗い浴室の光)でさえも光源126を作動させ得る。環境光が第1レベル以下の場合、第1レベルの反射信号が検出されるときにコントローラ136は光源126を作動する。環境光が第1レベルよりも大きい場合、コントローラ136が第2レベル(例えば第1レベルよりも大きい)の反射信号を検出するときに光源126を作動する。
【0088】
コントローラ136は、環境光に基づいて光源126により照射される光の量も調節できる。そのような構成は、特に周囲環境が薄暗い等の場合に使用者の眼が予め低い光レベルに調節されたときに、例えば使用者の眼に不快となり得る非常に明るい光の突然の照射を避けることができる。例えば、光源126により照射される光の量は、検出された環境光の量に比例され得る。
【0089】
コントローラ136は、光源126が作動された際に光源126から照射された光のレベルを徐々に増大できる、及び/又は光源126が停止された際に光源126から照射された光の量を徐々に低減できる。そのような構成は、光源126がオンするときに使用者の眼に対する不快性を防止できる。
【0090】
いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、バッテリ容量がバッテリ寿命の段階(例えば電流の低下に伴う電圧の増大又は電圧の低下に伴う電流の増大)に依存して光源に提供される電源の電気的特性を調節することによりその(充電を必要とする)寿命の終わりに近づいても、光源(例えばLED)の明るさを概ね一定のレベルに維持するように構成されたアルゴリズムを含み得る。
【0091】
いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、ミラーが誤トリガー又は無生物物体の存在等による意図しない作動がなされたかどうかを検出するように構成されたアルゴリズムを含み得る。例えば、センサが物体を検出する際に、コントローラがタイマを開始できる。ミラーアセンブリ114は、タイマが切れる前に移動を検出しない場合、光源がオフとなるであろう。ミラーアセンブリ114は移動を検出する場合、タイマは最初期化できる。
【0092】
上述のように、ミラーアセンブリ114は、ミラーアセンブリ114の特性及び機能を種々のスキーム及びアルゴリズムにより制御できる、入力できる及び出力できるプロセッサを含み得る。ミラーアセンブリ114は、スキーム及びアルゴリズムの種々の制御、並びにミラーアセンブリ114の種々の特性に関する特定の指示及び/又は設定を保存するためのファームウェア等のメモリも含み得る。例えば、メモリは、検知領域の大きさ、センサの感受性、出力光のレベル、種々のタイマの長さ及びその他に関する指示及び/又は設定を含み得る。
【0093】
ミラーアセンブリ114は、ミラーアセンブリ114をコンピュータに接続する等により、使用者がメモリを改変できるように(例えばアップデート、プログラム又はその他)構成され得る。例えば、ミラー114は、ポート118を介して(例えばUSBケーブルを用いて)コンピュータに通信可能に接続され得る。データは、ポート118を介してコンピュータとミラーアセンブリ114との間を移動され得る。ミラーアセンブリ114は、代替的に、セルラー、Wi-Fi若しくはブルートゥース(登録商標)ネットワーク、赤外線又はその他等の無線でコンピュータと通信されるように構成され得る。
【0094】
ミラーアセンブリ114がコンピュータと通信する場合、コントロールパネルがコンピュータに表示され得る。コントロールパネルは、ミラーアセンブリ114のための種々の入力及び出力特性を使用者に調節させ得る。例えば、使用者は、照射部の出力及び/又は送信機の感受性を調節するためにコントロールパネルを用いることができる。使用者は、第1及び第2検知領域と関連した光レベルを設定できる。他の例において、使用者は、1つ以上の検知領域の大きさ(例えば、深さ、幅及び/又は高さ)を調節できる。いくつかの実施において、使用者は、時刻、環境光のレベル、バッテリ残量及びその他等の特定の条件に基づいて、光源126の作動及び出力(例えば光の強度及び/又は色)を変更するためにコントロールパネルを用いることができる。特定の変形において、コントロールパネルを用いたミラーアセンブリ114の操作パラメータを変更する能力は、ミラーアセンブリ114における1つ以上の調節装置(例えばボタン、ノブ、スイッチ等)の必要性を低減又は取り除くことができ、これにより、(掃除を容易にできる)ミラーアセンブリ114の概ね均一な外面を提供し、(ミラーアセンブリ114の輸送の際等における)任意のパラメータの故意ではない調節の可能性を低減する。
【0095】
いくつかの実施形態において、特定の環境における光情報を含むデータベースは、ミラーアセンブリ114及び/又はコンピュータにおけるメモリに(例えば使用者又は第三者により)集められ及び保存され得る。このデータベースは、例えば個々の環境(例えばレストラン、種々の気象条件の又は種々の時刻若しくは季節の屋外会場、スポーツ競技場、オペラハウス、ダンス会場、クラブ、講堂、オフィス、バー等)における特定の光パラメータ(例えば色温度、光強度、色相等)を含み得る。特定の実施形態において、それぞれの外部の光環境は、例えば晴れ、空全体が曇り、曇り、雨、夜明け、夕暮れ、黄昏時等を含み得る。いくつかの実施形態において、使用者は、光に合った身繕い及びメイク適用(例えばデータベースにリストされた又は類似の会場に出席するための適用)を行うために、ミラーアセンブリ114の光パラメータを設定するデータベースを利用できる。例えば、特定の変形において、使用者は、会場の光パラメータを装置(例えば携帯端末装置、タブレット、コンピュータ、サムドライブ、スマートフォン)にダウンロードでき、その情報を(例えばコンジット及びポート118を用いて又は無線でブルートゥース(登録商標)若しくはWi-Fiを用いて装置をミラーアセンブリ114に接続することにより)ミラーアセンブリ114に移送できる。(プロセッサ又はメモリ記憶ユニットに)ダウンロードされると、ミラーアセンブリ114は、データベースに提示された設定に適合するように、自動的に光パラメータを設定できる。いくつかの実施形態において、これらの光設定は、(例えばデータベースからダウンロードする必要なく)ミラーアセンブリ114のメモリにおいて予め調整され得る及び/又は含まれ得る。いくつかの実施形態において、使用者は、これらの予め調整された設定のいずれかを(例えばタッチスクリーン、静電容量タッチスクリーン、ボタン、無線装置等を用いて)手動で選択でき、又は使用者は、使用者自身の個人的調節から、1つ以上の異なる設定を手動で作製及び保存できる。個人的(例えば手動)調節は、(たとえばタッチスクリーン、静電容量タッチスクリーン、ボタン、無線装置等を用いて)光アセンブリから照射される光の色彩、色、色温度、明るさ及び光強度のうちの1つ以上を操作することによって行われ得る。
【0096】
いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、情報源(例えばインターネット、ホームシステム等)から環境情報(日付、時間、季節、天気等)を利用できるように構成され得る。いくつかの実施形態において、この情報は、無線又は有線でミラーアセンブリ114に移送され得る。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、それらの条件に最も適合するように環境情報に基づいて自動で特定の光パラメータを選択するアルゴリズムを有するソフトウェア又はハードウェアモジュールを含み得る。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114は、学習装置を含み、及び/又はそのような装置(例えばNEST(登録商標)装置)と通信するように統合され得る。いくつかの実施形態において、この特徴は、使用者活動(例えば使用者が家にいるか、寝ているか、浴室にいるか等)に基づいて及び/又は集積装置(例えばNEST(登録商標)装置)により集められた情報に基づいて、ミラーアセンブリにそれ自身を作動させる及び/又はプログラミングする又は調節する。いくつかの実施形態において、情報が受信された後に、ミラーアセンブリは、例えば屋外の天気(例えば屋外の光状態)、環境光、家の中における人の存在(例えば節電等)、時刻(例えば点滅光、終夜光による警告として機能する)又はその他に基づいて光設定を自動的に選択できる。いくつかの実施形態において、上記特徴は、使用者からの入力に基づいてオフ又は無効にされ得る。
【0097】
いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114又はコンピュータにおけるソフトウェア又はハードウェアモジュールは、ミラーアセンブリから特定の所望の設定(例えば好ましい色温度、光強度、色相等)をダウンロードするために、計算装置(例えばコンピュータ、スマートフォン等)を用いてミラーアセンブリ114の特定の初期設定を使用者が設定できるように構成され得る。特定の変形において、ミラーアセンブリ114又はコンピュータにおけるソフトウェア又はハードウェアモジュールは、計算装置からそれらをアップロードすることによりそれらの所望の設定に(例えば無線、優先又はその他で)使用者が後にミラーアセンブリ114をリセットできるように構成され得る。特定の実施形態において、使用者は、特定のミラーアセンブリ114の設定(例えば光設定、ミラー位置等)を調節できる、及びそれらの設定を保存/記憶できる。
【0098】
いくつかの実施形態において、特定の会場に出席する際に、使用者は、環境の特定の光パラメータを検出するために、ミラーアセンブリ114又は他の装置(スマートフォン、他の携帯電子通信装置、又は他のデータ収集装置)におけるセンサ装置を用いることができる。特定の実施形態において、使用者は、センサ装置を用いて会場における光情報を獲得できる。使用者は、その特定の環境に適合するように(又はミラーアセンブリのメモリに保存され得る新規のプリセット光環境を作製するように)、ミラーアセンブリ114を調整するために、この光パラメータ情報を後に使用できる。いくつかの実施形態において、アプリケーション(ソフトウェア等)は、特定の会場における光情報を使用者が獲得できるようにセンサ装置に搭載され得る。いくつかの変形において、例えば、(アプリケーションに保管されて又はオンラインで利用可能な)光環境獲得アプリケーションは、携帯通信装置にダウンロードされ、アプリケーションが開かれた際に、光情報は装置のボタンの操作又はタッチスクリーンのタッチ操作によって自動的に獲得され得る。いくつかの実施形態において、使用者は、センサ装置を用いて写真又は「自撮り写真」を撮る等により、光情報を集めることができる。そして、特定の実施において、光情報又は写真又は「自撮り写真」は、それらからの光環境情報を獲得するためにソフトウェア又はアプリケーションにより分析され得る。
【0099】
いくつかの実施形態において、較正機器は、環境の特定の光パラメータを検知するのに用いられ得る。例えば、特定の実施において、較正カードが用いられ得る。いくつかの変形は、較正カードは、種々の形状又は種々の色若しくは色の濃淡を有するイメージを含む。いくつかの実施形態において、センサ装置は較正カードを示す際に(例えばそのカードに反射された環境光がセンサ装置により検知される際に)、環境の光パラメータが獲得される。
【0100】
ミラーアセンブリ、携帯装置及び使用者の間の他の型の(追加的又は代替的)相互作用は、上記のものに加えられ得る。例えば、使用者は、キーボード、マウス又はリモコン等の他の装置を介してミラーアセンブリ114にデータを入力できてもよい又はミラーアセンブリ114を制御できてもよい。いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114の設定は、いくつかの相互接続された装置等の1つ以上の計算装置により行われ得る。従って、ミラーアセンブリ114に示された構成要素のそれぞれは、種々の機能を実行するためのハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。
【0101】
ミラーアセンブリ114がコンピュータと通信する際に、データはミラーアセンブリ114からコンピュータに移送され得る。例えば、ミラーアセンブリ114は、電力消費、推定バッテリ残量、光源126の作動及び/又は停止の回数、光源126の(例えばそれぞれの段階の及び/又は合計の)使用期間、及びその他等のデータを移送できる。ソフトウェアは、平均の算出、(例えば特定の期間の)使用統計の再検討、普段と異なる活動への注意の認識及び/又は抜き出し、並びにグラフによる使用統計の表示等のために、移送されたデータを分析するのに用いられ得る。ミラーアセンブリ114からコンピュータへの使用統計の移送は、使用者が使用を監視でき、及び(例えば過去の使用及びパラメータに基づいて)使用者がミラーアセンブリ114の種々の特性を較正できるようにする。ミラーアセンブリ114からコンピュータへのデータの移送は、ミラーアセンブリ自体における1つ以上の調節又は表示装置の必要性を低減する又は省くことができる。
【0102】
ミラーアセンブリ114がコンピュータと通信する際に、コンピュータは、ミラーアセンブリ114にデータを移送し得る。さらに、ミラーアセンブリ114がコンピュータと通信する際に、電位は、そのような双方向データ移送の前、中又は後にバッテリ132に提供され得る。
【0103】
いくつかの実施形態において、追加ミラー138が設けられ得る。この追加ミラー138は、使用者の追加の視野を提供することによりミラー108に提供される像を補足するのに用いられ得る。例えば、いくつかの実施形態において、ミラーアセンブリ114の鏡面が平坦である場合、追加ミラー138は放物線状(例えば凹面)であってもよく、及び/又は使用者の拡大像を提供できる。特定の実施において、追加ミラー138の放物線形状は、追加ミラー138にさらに近づく又は追加ミラー138からさらに離れることにより、使用者に倍率を増大又は低減させ得る。追加ミラー138の曲率半径及び焦点距離は、本明細書に記載されるように変更され得る。いくつかの実施形態において、追加ミラー138は凸状であり、使用者のより小さい像を提供する。このより小さい像は、より容易に使用者が使用者の頭の後を見ることができるように用いられ、又は使用者の追加の視野角を提供するのに用いられ得る。
【0104】
いくつかの実施形態において、それぞれの追加ミラーは使用者に種々の型の像を提供する場合等に、複数の追加のミラー(1つ、2つ、3つ、4つ又はそれ以上)が提供される(例えばより高い又はより低い倍率、着色ミラー、カラーミラー)。いくつかの実施形態において、単一の追加ミラー138自体は、複数の異なる像を提供できる。例えば、追加ミラー138は、一側の一面及び反対側の他面を有し得る。追加ミラー138の一面は、第1倍率(例えば10倍)を提供する凹面であってもよく、ミラーの他側(背面)は、第1倍率と異なる又は第1倍率よりも小さい若しくは大きい第2倍率(例えば2倍)を提供する凹面であってもよい。他の第1及び第2の異なる光学的特徴は、そのそれぞれの反対の側に、又はミラーシステム114の鏡面と比較されるように、追加ミラーにより提供され得る。例えば、追加ミラー138の一方又は両方の面は、互いに比較して又はミラーシステム114の鏡面と比較して、異なる反射レベル又は異なる光フィルタリング又は異なる倍率を提供できる。この構成において、一側から他側に追加ミラー138を単に捲ることにより、ミラーの倍率又は他の特徴は変更され得る。
【0105】
いくつかの実施形態において、追加ミラー138は、ミラーアセンブリ114の鏡面に一時的又は永久的に付着(接着、取り付け等)され得る。いくつかの実施形態において、ミラーは、1つ以上の磁石、吸着カップ、接着糊若しくはシリコーン接着剤、又はスティッキーパッド等の結合器具(図示せず)を用いて固定される。いくつかの実施形態において、追加ミラー138は、ミラーアセンブリ114に対して、使用者に望まれる回数、ミラーアセンブリのいずれかの位置(例えば鏡面のいずれかの位置)に取り外し及び再付着され得る。
【0106】
いくつかの変形において、追加ミラー138は、ミラーアセンブリ114により提供される像が遮られずに見られるようにするために、ミラーアセンブリ114から取り外し可能にされ得る。いくつかの実施形態において、
図8Bに示されるように、追加ミラー138が使用されないときは、それは視界外に格納され得る(例えばミラーアセンブリ114の後又はホルダ内)。追加ミラー138は、クランプを用いてミラーアセンブリの後に格納され得る。いくつかの実施形態において、追加ミラー138は、例えば、ミラーアセンブリ114の一部(例えばミラーアセンブリの後面/非鏡面)に磁力で取り付けられることにより、ミラーアセンブリ114の後又は横に設けられた溝内(例えばミラーアセンブリに設けられたポケット、ポート又は引き出し)にスライドすることにより、(例えば追加ミラーの一部又はミラーアセンブリから突出する格納可能又は固定のフック又はクリップを用いて)ミラーアセンブリから吊るされることにより、又はミラーアセンブリ114に追加ミラー138を他の構成で取り付けることにより、格納され得る。追加ミラー138がミラーの前のいずれかの位置(例えば、ミラーの上部、側部、中央部付近の上部、下部又は中央部)に付着され得るのと同様に、いくつかの実施形態において、追加ミラー138は、ミラーの後のいずれかの位置(例えば、ミラーの後の上部、側部、中央部付近の上部、下部又は中央部)に格納され得る。
【0107】
いくつかの実施形態において、
図8Bに示されるように、追加ミラー138は円状である。いくつかの実施形態において、追加ミラー138は他の形状(正方形、長方形、楕円形等)である。いくつかの実施形態において、追加ミラー138は、直径(又は幅若しくは高さ)が少なくとも約2インチである。いくつかの実施形態において、追加ミラー138は、手に持つことができ、ミラーアセンブリ114に付着されていない場合に容易に操作され得るように、使用者の手のひらに容易に適合する大きさである。
【0108】
小型ミラーは特定の実施形態及び例において開示されているが、本開示は具体的に開示された実施形態を越えて、他の代替的実施形態及び/又はその主題の使用、並びに明確な変更及び均等物にまで拡張することが当業者により理解され得る。さらに、バニティミラーのいくつかの変形が詳細に説明されているが、本開示の範囲内にある他の変形は、本開示に基づいて当業者には容易に明らかとされ得る。また、実施形態の特定の特徴及び態様の種々の組合せ又はサブコンビネーションがなされることが可能であり、それらは本開示の範囲内である。本明細書内における「直径」、「半径」又は「外周」等の円に一般に関連する用語の全ての使用は、断面距離及び外周等の非円形状の特性に対応するように本明細書における全ての実施形態で適用可能にされる及び開示されると考えられるべきである。開示された実施形態の種々の特徴及び態様は、バニティミラーの変形モードを形成するために互いに結合又は置換され得ることが理解されるべきである。従って、本明細書に開示される主題の範囲は上記特定の開示された実施形態により限定されるべきでないことが意図される。