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特許7527892予定管理装置、予定管理システム及び予定管理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】予定管理装置、予定管理システム及び予定管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20240729BHJP
【FI】
G06Q10/0631
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020141850
(22)【出願日】2020-08-25
(65)【公開番号】P2022037622
(43)【公開日】2022-03-09
【審査請求日】2023-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【弁理士】
【氏名又は名称】狩野 芳正
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】相馬 史人
(72)【発明者】
【氏名】森 知之
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-091896(JP,A)
【文献】特開2015-114912(JP,A)
【文献】特開2008-250742(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0229099(US,A1)
【文献】特開2005-223650(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0005406(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予定管理プログラムを格納する記憶装置と、
前記予定管理プログラムを読み出し、実行する演算装置と
を備え、
前記予定管理プログラムは、
設定された参加者に対して登録されている登録済予定に基づき、前記参加者に提案する日程である提案日程を決定し、決定した前記提案日程を前記参加者に含まれる利用者に提案するための第1日程提案信号を生成する第1日程提案手段と、
前記第1日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第1日程回答信号に基づき、前記利用者を除く前記参加者に決定した前記提案日程を確認するための第2日程提案信号を生成する第2日程提案手段と、
前記第2日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第2日程回答信号に基づき、前記参加者に前記提案日程を通知する日程通知信号を生成するとともに、前記参加者の前記登録済予定に前記提案日程を登録する日程登録手段と
係数調整モジュールと
を備え
前記予定管理プログラムは、前記提案日程が承認されなかった場合に、前記第1日程回答信号に代わって、前記提案日程に対する前記利用者の評価を表す信号を含む日程回答信号を受信し、
前記係数調整モジュールは、前記日程回答信号に基づいて前記利用者毎に設定された係数を調整し、
前記第1日程提案手段は、前記係数調整モジュールによって調整された前記係数を用いて前記提案日程の候補日に対して前記提案日程になり得る確率を算出し、前記提案日程を決定す
予定管理装置。
【請求項2】
前記記憶装置は、日程の一覧が登録された日程データベースを格納し、
前記第1日程提案手段は、
前記日程データベースに登録されている日程に対する確率を算出し、
算出した前記確率に応じて、前記日程データベースに登録されている日程から提案日程を選択する
請求項1に記載の予定管理装置。
【請求項3】
前記日程データベースには、各々の日程に対応して指数用データが登録され、
前記第1日程提案手段は、前記指数用データに基づき、前記日程データベースに登録されている日程に対して前記確率を算出する
請求項2に記載の予定管理装置。
【請求項4】
記第1日程提案手段は、前記指数用データと前記係数とに基づき、前記日程データベースに登録されている日程に対して前記確率を算出する
請求項3に記載の予定管理装置。
【請求項5】
予定管理プログラムを格納する記憶装置と、
前記予定管理プログラムを読み出し、実行する演算装置と
を備え、
前記予定管理プログラムは、
設定された参加者に対して登録されている登録済予定に基づき、前記参加者に提案する日程である提案日程を決定し、決定した前記提案日程を前記参加者に含まれる利用者に提案するための第1日程提案信号を生成する第1日程提案手段と、
前記第1日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第1日程回答信号に基づき、前記利用者を除く前記参加者に決定した前記提案日程を確認するための第2日程提案信号を生成する第2日程提案手段と、
前記第2日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第2日程回答信号に基づき、前記参加者に前記提案日程を通知する日程通知信号を生成するとともに、前記参加者の前記登録済予定に前記提案日程を登録する日程登録手段と
を備える、
前記記憶装置は、日程の一覧が登録された日程データベースを格納し、
前記第1日程提案手段は、
日程の一覧が登録された日程データベースに登録されている日程に対する確率を算出し、
算出した前記確率に応じて、前記日程データベースに登録されている日程から前記提案日程を選択し、
前記日程データベースには、各々の日程に対応して指数用データが登録され、
前記第1日程提案手段は、前記指数用データに基づき、前記日程データベースに登録されている日程に対して前記確率を算出し、
前記予定管理プログラムは、前記利用者に対応して登録された係数を調整する係数調整モジュールを備え、
前記第1日程提案手段は、前記指数用データと前記係数とに基づき、前記日程データベースに登録されている日程に対して前記確率を算出し、
前記予定管理プログラムは、前記提案日程に対する前記利用者の評価を表す信号を含む日程回答信号を受信し、
前記係数調整モジュールは、前記評価に基づき、前記係数を調整する予定管理装置。
【請求項6】
前記日程データベースには、各々の日程に対応して条件が登録され、
前記予定管理プログラムは、
前記日程データベースに登録されている日程のうち、前記条件を満たす日程から前記提案日程を選択する
請求項2から5のいずれか1項に記載の予定管理装置。
【請求項7】
前記提案日程は、前記参加者が移動する行き先と、移動する日付とを含む
請求項1から6のいずれか1項に記載の予定管理装置。
【請求項8】
前記記憶装置は、前記利用者の行動の分類を表す計画分類に応じた予算を推定させる予算推定プログラムを格納し、
前記演算装置は、前記予算推定プログラムを読み出し実行し、
前記予定管理プログラムは、前記提案日程が分類される前記計画分類と、前記提案日程が分類される前記計画分類に対する前記予算とに基づき、前記提案日程を決定する
請求項1から7のいずれか1項に記載の予定管理装置。
【請求項9】
前記予定管理プログラムは、
前記提案日程に基づき、移動手段を含む行動予定を決定し、前記利用者に決定した前記行動予定を提案するための第1行動提案信号を生成する第1行動提案手段と、
前記第1行動提案信号に対する第1行動回答信号に基づき、前記利用者を除く前記参加者に決定した前記行動予定を確認するための第2行動提案信号を生成する第2行動提案手段と、
前記第2行動提案信号に対する第2行動回答信号に基づき、前記参加者に前記行動予定を通知する行動通知信号を生成するとともに、前記参加者の前記登録済予定に前記行動予定を登録する行動登録手段と
を備える
請求項1から8のいずれか1項に記載の予定管理装置。
【請求項10】
前記行動登録手段は、前記第2行動回答信号に基づき、外部サーバに予約することを示す予約信号を送信し、
前記予約することを示す予約信号は、前記第2行動回答信号に基づき、料金の支払を行うことを表す信号を含む
請求項9に記載の予定管理装置。
【請求項11】
前記予定管理プログラムは、位置監視手段からの判断、または、移動時刻監視手段からの判断に基づき、前記第1日程提案手段または前記第1行動提案手段を実行する経路変更手段を備え、
前記位置監視手段は、前記利用者が前記移動手段による経路に沿って移動しているかを判断し、
前記移動時刻監視手段は、前記利用者が前記移動手段による経路に沿って移動できるかを判断する
請求項9または10に記載の予定管理装置。
【請求項12】
前記位置監視手段は、
前記利用者が存在する位置を含む領域において、前記移動手段による経路に沿って移動したとき前記利用者が存在する確率に基づき、前記利用者が前記移動手段による経路に沿って移動しているかを判断する
請求項11に記載の予定管理装置。
【請求項13】
前記予定管理プログラムは、前記位置監視手段を備える
請求項11または12に記載の予定管理装置。
【請求項14】
請求項11または12に記載の予定管理装置と、
端末と
を備え、
前記端末は、前記位置監視手段を実行する
予定管理システム。
【請求項15】
設定された参加者に対して登録されている登録済予定に基づき、前記参加者に提案する日程である提案日程を決定し、決定した前記提案日程を前記参加者に含まれる利用者に提案するための第1日程提案信号を生成する第1日程提案信号生成処理と、
前記第1日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第1日程回答信号に基づき、前記利用者を除く前記参加者に決定した前記提案日程を確認するための第2日程提案信号を生成する第2日程提案信号生成処理と、
前記第2日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第2日程回答信号に基づき、前記参加者に前記提案日程を通知する日程通知信号を生成するとともに、前記参加者の前記登録済予定に前記提案日程を登録する登録処理
前記提案日程が承認されなかった場合に、前記第1日程回答信号に代わって、前記提案日程に対する前記利用者の評価を表す信号を含む日程回答信号を受信する日程回答信号受信処理と、
前記日程回答信号に基づいて、前記利用者毎に設定された係数を調整する係数調整処理と、
前記第1日程提案信号生成処理において、前記係数調整処理において調整された前記係数を用いて前記提案日程の候補日に対して前記提案日程になり得る確率を算出し、前記提案日程を決定する決定処理と
を演算装置に実行させるための予定管理プログラム。
【請求項16】
設定された参加者に対して登録されている登録済予定に基づき、前記参加者に提案する日程である提案日程を決定し、決定した前記提案日程を前記参加者に含まれる利用者に提案するための第1日程提案信号を生成する第1日程提案信号生成処理と、
前記第1日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第1日程回答信号に基づき、前記利用者を除く前記参加者に決定した前記提案日程を確認するための第2日程提案信号を生成する第2日程提案信号生成処理と、
前記第2日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第2日程回答信号に基づき、前記参加者に前記提案日程を通知する日程通知信号を生成するとともに、前記参加者の前記登録済予定に前記提案日程を登録する登録処理
前記提案日程を決定するために用いられる前記利用者に対応する係数を調整する係数調整処理と
を演算装置に実行させ
前記第1日程提案信号生成処理において、
日程の一覧が登録された日程データベースに登録されている日程に対する確率を算出し、
算出した前記確率に応じて、前記日程データベースに登録されている日程から前記提案日程を選択し、
前記日程データベースには、各々の日程に対応して指数用データが登録され、
前記第1日程提案信号生成処理において、前記指数用データに基づき、前記日程データベースに登録されている日程に対して前記確率を算出し、
前記第1日程提案信号生成処理において、前記指数用データと前記係数とに基づき、前記日程データベースに登録されている日程に対して前記確率を算出し、
前記提案日程に対する前記利用者の評価を表す信号を含む日程回答信号を受信する日程回答信号受信処理と、
前記係数調整処理において、前記評価に基づき、前記係数を調整する予定管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予定管理装置、予定管理システム及び予定管理プログラムに関するものである。
【0002】
様々な交通移動手段の検索と、予約と、決済とを1つのサービスとして提供する技術が研究されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、旅程に遅延が生じたときに、現地サービス会社(店舗、ホテル、タクシー会社)に到着予定時刻を送信し、予約を変更するシステムが記載されている。
【0004】
特許文献2には、マルチモーダル経路を提供することで、携帯端末が経路の再検索の事項要否を判断する技術が記載されている。経路に沿って移動しているかの判断には、所望の位置における通過予定時刻の差を用いることが記載されている。また、この判断に、経路上の所望の地点における到着予定時刻において、当該地点と現在地点との差を用いることも記載されている。
【0005】
特許文献3には、利用者の要求に対して施設を提示し、利用者が選択した施設への移動手段を提供するシステムが記載されている。
【0006】
特許文献4には、人や車両の移動を分散させるための経路案内を行う装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2005-44282号公報
【文献】特開2018-96810号公報
【文献】特許第3952982号公報
【文献】国際公開第2015/072409号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
発明者は、目的地に移動するための交通移動手段だけでなく、日程の決定を含めて利用者を支援することで、利用者の労力を削減することができることを見出した。
【0009】
本発明は、上記の状況に鑑みなされたものであり、利用者による予定の決定を支援する予定管理システムを提供することを目的の1つとする。他の目的については、以下の記載及び実施の形態の説明から理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
【0011】
上記目的を達成するための一実施の形態による予定管理装置(10)は、予定管理プログラムを格納する記憶装置(12)と、予定管理プログラムを読み出し、実行する演算装置(13)とを備える。予定管理プログラムは、第1日程提案手段(112)と、第2日程提案手段(114)と、日程登録手段(116)とを備える。第1日程提案手段は、設定された参加者に対して登録されている登録済予定に基づき、参加者に提案する日程である提案日程を決定し、決定した提案日程を参加者に含まれる利用者に提案するための第1日程提案信号を生成する(S110)。第2日程提案手段は、第1日程提案信号に対して提案日程を承認することを表す第1日程回答信号に基づき、利用者を除く参加者に決定した提案日程を確認するための第2日程提案信号を生成する(S125)。日程登録手段は、第2日程提案信号に対して提案日程を承認することを表す第2日程回答信号に基づき、参加者に提案日程を通知する日程通知信号を生成するとともに、参加者の登録済予定に提案日程を登録する(S140)。
【0012】
上記目的を達成するための一実施の形態による予定管理プログラムは、演算装置(13)に以下の処理を実行させる。
・設定された参加者に対して登録されている登録済予定に基づき、参加者に提案する日程である提案日程を決定し、決定した提案日程を参加者に含まれる利用者に提案するための第1日程提案信号を生成する(S110)。
・第1日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第1日程回答信号に基づき、利用者を除く参加者に決定した提案日程を確認するための第2日程提案信号を生成する(S125)。
・第2日程提案信号に対して前記提案日程を承認することを表す第2日程回答信号に基づき、参加者に提案日程を通知する日程通知信号を生成するとともに、参加者の登録済予定に提案日程を登録する(S140)。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、予定を決定する労力が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施の形態における予定管理システムの概略構成図である。
図2】一実施の形態における予定管理装置の概略構成図である。
図3】一実施の形態における端末の概略構成図である。
図4】一実施の形態における予定設定プログラムの構成図である。
図5】一実施の形態における日程提案モジュールに関する処理を表すフローチャートである。
図6】一実施の形態における日程データベースの構成図である。
図7】一実施の形態における行動提案モジュールに関する処理を表すフローチャートである。
図8】一実施の形態における行動データベースの構成図である。
図9】一実施の形態における個別予定データベースの構成を表す図である。
図10】一実施の形態における予定調整プログラムの構成図である。
図11】一実施の形態における予定変更要求モジュールに関する処理を表すフローチャートである。
図12】一実施の形態における予定変更モジュールに関する処理を表すフローチャートである。
図13】一実施の形態における経路案内プログラムの構成図である。
図14】一実施の形態における経路表示モジュールに関する処理を表すフローチャートである。
図15】一実施の形態において、利用者が設定された移動手段に沿って移動しているかを判定する方法を説明するための図である。
図16】一実施の形態において、利用者が設定された移動手段に沿って移動しているときの所望の領域における利用者の存在確率を表すグラフである。
図17】一実施の形態における経路変更モジュールに関する処理を表すフローチャートである。
図18】一実施の形態において、利用者に経路を表示する画面例である。
図19】一実施の形態において、利用者に経路を表示する画面例である。
図20】一実施の形態における日程提案モジュールに関する処理を表すフローチャートである。
図21】一実施の形態における予定設定プログラムの構成図である。
図22】一実施の形態における計画設定プログラムに関する処理を表すフローチャートである。
図23】一実施の形態におけるイベントデータベースの構成図である。
図24】一実施の形態における個別予定データベースの構成を表す図である。
図25】一実施の形態における経路表示モジュールに関する処理を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(実施の形態)
図1に示すように、一実施の形態による予定管理システム1は、予定管理装置10と、第1端末20-1と第2端末20-2とを含む端末20とを備える。予定管理装置10と、端末20とは、相互にデータを送受信できるように、ネットワーク2を介して接続されている。ネットワーク2は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの任意のネットワークを含む。なお、端末20の台数は、2台に限定されず、任意に選択することができる。
【0016】
ネットワーク2には、外部サーバ3が接続されている。予定管理装置10は、外部サーバ3から種々のデータ、例えば、電車等の交通機関の運行情報、道路の渋滞情報、気象情報、イベント情報などを取得する。予定管理装置10は、外部サーバ3から種々のデータを取得することで、利用者に対して日程や行動予定などを提案する。ここでは、日程は、例えば、旅行に行く場合の行き先、日付などを表す。行動予定は、日程の詳細を表し、具体的な施設、時間、施設までの移動手段などを表す。例えば、日程は日単位で設定された行動を表し、行動予定は時間単位で設定された行動を表す。また、予定は、日程と行動予定との両方を含む。
【0017】
予定管理装置10は、図2に示すように、通信装置11と、記憶装置12と、演算装置13と、入出力装置14とを備える。予定管理装置10は、例えば、コンピュータを含む。
【0018】
通信装置11は、ネットワーク2に有線または無線により接続され、端末20と、外部サーバ3との通信を行う。通信装置11は、ネットワーク2から受信するデータを演算装置13に転送する。また、通信装置11は演算装置13から受信するデータをネットワーク2に転送する。通信装置11は、例えば、NIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)などの種々のインタフェースを含む。
【0019】
入出力装置14には、演算装置13が処理を実行するためのデータが入力される。また、入出力装置14には、演算装置13が処理を実行した結果が出力される。入出力装置14は、任意の入力装置と出力装置、例えば、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。
【0020】
記憶装置12は、演算装置13が処理を実行するための種々のデータを格納する。記憶装置12は、例えば、各利用者について登録されている登録済予定を格納する。また、記憶装置12は、予定設定プログラム100と、予定調整プログラム200と、経路案内プログラム300とを格納する。記憶装置12は予定設定プログラム100と、予定調整プログラム200と、経路案内プログラム300とを記憶する非一時的記憶媒体として用いられる。記憶装置12は予定設定プログラム100と、予定調整プログラム200と、経路案内プログラム300とを、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体4に記憶されたコンピュータプログラム製品として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。なお、登録済予定には、日程に対応する行動と、行動予定に対応する行動とが登録されている。
【0021】
演算装置13は、予定を管理するための様々なデータ処理を行う。演算装置13は、予定設定プログラム100と、予定調整プログラム200と、経路案内プログラム300とを記憶装置12から読み出して実行する。例えば、演算装置13は、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)などを含む。
【0022】
端末20は、図3に示すように、通信装置21と、記憶装置22と、演算装置23と、入出力装置24と、センサ25とを備える。端末20は、例えば、コンピュータ、携帯端末(例えば、タブレット端末、スマートフォン)などを含む。
【0023】
通信装置21は、ネットワーク2に有線または無線により接続され、予定管理装置10と通信を行う。通信装置21は、ネットワーク2から受信するデータを演算装置23に転送する。また、通信装置21は演算装置23から受信するデータをネットワーク2に転送する。通信装置21は、例えば、NIC(Network Interface Card)、USBなどの種々のインタフェースを含む。
【0024】
入出力装置24には、演算装置23が処理を実行するためのデータが入力される。また、入出力装置24には、演算装置23が処理を実行した結果が出力される。入出力装置24は、任意の入力装置と出力装置、例えば、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。
【0025】
センサ25は、自機の位置を測定する測位センサ、例えばGPS(Global Positioning System)や、加速度を検知するジャイロセンサ、光学センサなどを含む。検知した検知データは、演算装置23に送信される。
【0026】
記憶装置22は、演算装置23が処理を実行するための種々のデータを格納する。記憶装置22は、例えば、端末20を使用する利用者について登録されている登録済予定を格納する。また、記憶装置22は、クライアントプログラム400を格納する。記憶装置22はクライアントプログラム400を記憶する非一時的記憶媒体として用いられる。記憶装置22はクライアントプログラム400を、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体4に記憶されたコンピュータプログラム製品として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。クライアントプログラム400は、専用ソフトウェアでもよく、または、他のソフトウェアと共通して使用できるソフトウェア、例えばWebブラウザなどでもよい。
【0027】
演算装置23は、予定を管理するための様々なデータ処理を行う。演算装置23は、クライアントプログラム400を記憶装置22から読み出して実行する。例えば、演算装置23は、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)などが含まれる。
【0028】
(予定設定プログラムの動作)
予定設定プログラム100は、図4に示すように、日程提案モジュール110と、行動提案モジュール120とを備える。日程提案モジュール110は、登録されている利用者の計画に基づき、利用者の日程を予定管理装置10の記憶装置12に格納する。行動提案モジュール120は、決定された日程に基づき、移動手段を含む行動予定を予定管理装置10の記憶装置12に格納する。
【0029】
日程提案モジュール110は、第1日程提案手段112と、第2日程提案手段114と、日程登録手段116とを備える。第1日程提案手段112は利用者の日程を決定し、利用者に決定した日程を提案する。第2日程提案手段114は利用者が承認した日程を当該予定に参加する参加者に確認する。日程登録手段116は参加者に確認した日程を登録済予定に登録する。
【0030】
例えば、利用者が計画として会議と会議の参加者とを登録すると、第1日程提案手段112は、既に登録されている登録済予定から予定が登録されていない日付を検索し、会議を行う場所と日付とを含む日程を提案する。第2日程提案手段114は、利用者の回答に基づき参加者に会議を行う場所と日付とを確認する。日程登録手段116は、参加者の回答に基づき会議を行う場所と日付とを登録済予定に登録する。会議への参加者は、過去の履歴に基づき、第1日程提案手段112により選択されてもよい。
【0031】
行動提案モジュール120は、第1行動提案手段122と、第2行動提案手段124と、行動登録手段126とを備える。第1行動提案手段122は利用者の行動予定を決定し、利用者に決定した行動予定を提案する。第2行動提案手段124は利用者が承認した行動予定を当該予定に参加する参加者に確認する。行動登録手段126は参加者に確認した行動予定を登録済予定に登録する。
【0032】
例えば、第1行動提案手段122は、決定された会議を行う場所と日付とに応じて、会議を行う場所までの移動手段、会議を行う会議室、会議を開始する時間などを利用者に提案する。第2行動提案手段124は、利用者の回答に基づき参加者に移動手段、会議室、時間などを確認する。行動登録手段126は、参加者の回答に基づき移動手段、会議室、時間などを登録する。
【0033】
日程提案モジュール110とクライアントプログラム400とは、図5に示すフローチャートの処理を実行し、日程を決定する。日程提案モジュール110は予定管理装置10の演算装置13で実行され、クライアントプログラム400は端末20、例えば第1端末20-1と、第2端末20-2との演算装置23で実行される。
【0034】
ステップS105において、第1端末20-1の入出力装置24に、利用者は計画、例えば、当該利用者を含めた会議の参加者を入力する。第1端末20-1の演算装置23は、入力された計画を表す計画信号を生成する。
【0035】
ステップS110において、予定管理装置10の演算装置13は、設定された参加者について、既に登録されている予定の一覧を表す登録済予定を検索し、提案すべき日程、例えば、会議を行う場所と日付とを表す提案日程を決定する。予定管理装置10は、参加者の登録済予定から、すべての参加者について予定が登録されていない日付を検索する。さらに、予定管理装置10は、すべての参加者について、検索した日付の直前の予定を検索し、各参加者が会議前の所在である直前予測位置を確認する。予定管理装置10は、検索した日付と、参加者の直前位置とに基づき、会議を行う場所と日付とを表す提案日程を決定する。
【0036】
例えば、予定管理装置10は、図6に示す日程データベース150を用いて、会議を行う場所と日付とを決定する。予定管理装置10の記憶装置12は、提案し得る日程の一覧が登録された日程データベース150を格納する。日程データベース150には、計画分類151と、項目152と、条件153と、指数用データ154とが関連付けて登録されている。計画分類151には計画(例えば利用者の行動)を分類する内容が登録されている。例えば、会議を行うことが計画として設定されると、予定管理装置10は、計画分類151から会議に関する日程データを抽出する。さらに、予定管理装置10は、抽出した日程データから、条件153を満たす日程データを日程候補として抽出する。条件153には会議室を使用するための資格、会議室の地域などが含まれ、予定管理装置10は、例えば、参加者の直前予測位置からの距離の総和が小さく、検索した日付に使用可能な会議室を抽出する。予定管理装置10は、抽出した各日程候補に対して、次式を用いて日程指数Sを算出する。なお、条件153を満たさない日程データの日程指数Sを0として処理が行われてもよい。また、条件153の種類(予算、必要資格等)は、任意に選択してよく、種類の数も限定されない。
【数1】
ここで、iは、抽出された日程候補の番号を表す。A、B、Cは、利用者ごとに設定された係数であり、ai、bi、ciは、抽出された日程候補に登録された指数用データ154である。指数用データ154は、過去の履歴により決定され、利用者ごとに設定されてもよく、利用者によらず、すべての利用者で同じ値に設定されてもよい。また、指数用データ154の種類(重要度、頻度、興味等)は、任意に選択してよく、種類の数も限定されない。例えば、ある会議室を使用する使用頻度が高いとき、当該会議室の使用頻度を表すbiは他の会議室の使用頻度を表すbjより高くなる。また、指数用データ154は、提案する日程の曜日に応じて、変更されてもよい。
【0037】
予定管理装置10は、算出した日程指数Sから、次式を用いて、i番目を選択する確率PSを算出する。
【数2】
【0038】
予定管理装置10は、算出した確率PSの確率で番号iの日程候補が選択されるように、確率PSを用いて、抽出された日程候補から提案日程を決定する。利用者に提案する提案日程の内容、例えば会議を行う場所は、項目152に登録されている。予定管理装置10は、決定した提案日程を利用者に提案するため、提案日程を表す日程提案信号を生成する。
【0039】
ステップS115において、第1端末20-1は、予定管理装置10が生成した日程提案信号に基づき、予定管理装置10が決定した提案日程を提示し、利用者に提案日程を提案する。例えば、第1端末20-1は、入出力装置24に提案日程を表示する。利用者は、提案日程を確認し、承認するか否かを第1端末20-1に入出力装置24を用いて、入力する。
【0040】
ステップS120において、第1端末20-1は、利用者が提案日程を承認したかを判定する。第1端末20-1は、利用者が否認したと判定したとき、日程を変更するためにステップS110の処理を行うための日程回答信号を生成する。利用者が承認したと判定したとき、第1端末20-1はステップS125の処理を行うための日程回答信号を生成する。
【0041】
利用者は、第1端末20-1に、提案日程を変更した変更日程を登録してもよい。この場合、第1端末20-1は、変更日程を表す信号を含む日程回答信号を生成する。予定管理装置10は、日程回答信号に変更日程を表す信号を含むとき、ステップS110において、変更日程に基づき、新たな提案日程を決定してもよい。例えば、予定管理装置10は、変更日程に基づき、参加者の登録済予定を検索し、提案日程を決定する。
【0042】
予定管理装置10は、日程回答信号に基づき、実行すべき処理を決定する。予定管理装置10は、利用者が承認を表す日程回答信号を受信したとき、ステップS125において、利用者を除く参加者に承認された提案日程を確認するため、提案日程を表す日程提案信号を生成する。
【0043】
ステップS130において、第2端末20-2は、予定管理装置10が生成した日程提案信号に基づき、利用者が承認した提案日程を表示し、利用者を除く参加者に提案日程を提案する。参加者は、提案日程を確認し、承認するか否かを第2端末20-2に入出力装置24を用いて、入力する。
【0044】
ステップS135において、第2端末20-2は、参加者が提案日程を承認したかを判定する。第2端末20-2は、参加者が否認したと判定したとき、日程を変更するためにステップS110の処理を行うための日程回答信号を生成する。参加者が承認したと判定したとき、第2端末20-2はステップS140の処理を行うための日程回答信号を生成する。
【0045】
予定管理装置10は、第2端末20-2からの日程回答信号に基づき、実行すべき処理を決定する。予定管理装置10は、承認を表す日程回答信号を受信したとき、ステップS140において、参加者が承認した提案日程を、各参加者の登録済予定に登録する。また、予定管理装置10は、登録した提案日程を表す日程通知信号を生成する。
【0046】
ステップS145において、第1端末20-1は、利用者に登録された提案日程を通知するため、日程通知信号に基づき、登録された提案日程を表示する。
【0047】
ステップS150において、第2端末20-2は、参加者に登録された提案日程を通知するため、日程通知信号に基づき、登録された提案日程を表示する。
【0048】
ステップS155において、予定管理装置10は、行動予定を決定するため、行動提案モジュール120を実行する。
【0049】
このように、予定管理システム1は、入力された計画に基づき、日程を決定する。予定管理システム1が参加者の登録済予定を検索し、日程を提案することで、利用者による承認または否認の選択により予定が決定される。したがって、予定管理システム1は、利用者の労力を低減することができる。なお、第1日程提案手段112はステップS110を、第2日程提案手段114はステップS125を、日程登録手段116はステップS140、S155を実行する。
【0050】
行動提案モジュール120とクライアントプログラム400とは、図7に示すフローチャートの処理を実行し、行動予定を決定する。行動提案モジュール120は予定管理装置10で実行され、クライアントプログラム400は端末20、例えば第1端末20-1と、第2端末20-2とで実行される。
【0051】
ステップS210において、予定管理装置10は、決定された日程(例えば、会議を行う場所と日付)に基づき、提案すべき行動予定(例えば、会議を行う会議室と、会議の時間と、会議室までの移動手段)を表す提案行動予定を決定する。予定管理装置10は、各参加者が会議前にいる直前予測位置を確認し、当該直前予測位置から会議を行う場所までの移動手段を検索する。検索した移動手段に基づき、予定管理装置10は、各参加者が会議を行う場所に到着する時刻を算出する。予定管理装置10は、算出した到着時刻に基づき、会議の時間を決定する。また、予定管理装置10は、会議を行う場所に設置されている会議室を検索する。予定管理装置10は、検索した会議室のうち、会議室の使用頻度、会議の時間などに基づき、会議室を決定する。
【0052】
例えば、予定管理装置10は、図8に示す行動データベース160を用いて、提案行動予定を決定する。予定管理装置10の記憶装置12は、提案し得る行動予定の一覧が登録された行動データベース160を格納する。行動データベース160には、日程分類161と、目的地162と、オプション163と、経路164と、条件165と、指数用データ166とが関連付けて登録される。日程分類161には、日程を分類する内容が登録されている。例えば、ある場所で会議を行うことが日程として設定されると、予定管理装置10は、日程分類161から当該場所での会議に関する行動予定データを抽出する。目的地162には会議室などの詳細な位置が登録され、オプション163には日程分類161の内容に応じて選択できる項目、例えば会議で使用する装置が登録されている。さらに、予定管理装置10は、抽出した行動予定データから、条件165を満たす行動予定データを行動予定候補として抽出する。条件165には会議室を使用するための資格、予算、会議室の空き時間などが含まれ、予定管理装置10は、日程に設定された日付に使用可能で、参加人数に応じた会議室を抽出する。予定管理装置10は、抽出した会議室に参加者が移動するための移動手段を検索し、検索した移動手段を経路164に登録する。検索した移動手段に基づき、各参加者が会議室に到着する時刻が算出され、会議を行う時間が決定される。予定管理装置10は、行動データベース160において、決定した会議室に対応する条件165を更新し、例えば空き時間から決定した時間を削除し、決定した時間に決定した会議室を予約する。予定管理装置10は、会議を行う時間に基づき、行動予定候補を検索する。検索された行動予定候補に対して、予定管理装置10は、次式を用いて、行動予定指数Oを算出する。なお、条件165を満たさない行動予定データの行動予定指数Oを0として処理が行われてもよい。また、条件165の種類(予算、必要資格等)は、任意に選択してよく、種類の数も限定されない。
【数3】
ここで、iは、抽出された行動予定候補の番号を表す。A、B、Cは、利用者ごとに設定された係数であり、ai、bi、ciは、抽出された行動予定候補に登録された指数用データ166である。指数用データ166は、過去の履歴により決定され、利用者ごとに設定されてもよく、利用者によらず、すべての利用者で同じ値に設定されてもよい。また、指数用データ166の種類(重要度、頻度、興味等)は、任意に選択してよく、種類の数も限定されない。例えば、ある会議室を使用する頻度が高い場合、当該会議室の頻度を表すbiは他の会議室の頻度を表すbjより高くなる。また、指数用データ166は、提案する行動予定の曜日、時刻に応じて、変更されてもよい。
【0053】
予定管理装置10は、算出した行動予定指数Oから、次式を用いて、i番目を選択する確率POを算出する。
【数4】
【0054】
予定管理装置10は、算出した確率POの割合で番号iの行動予定候補が選択されるように、確率POを用いて、抽出された行動予定候補から提案行動予定を決定する。予定管理装置10は、決定した提案行動予定を利用者に確認するため、提案行動予定を表す行動提案信号を生成する。
【0055】
ステップS215において、第1端末20-1は、予定管理装置10が生成した行動提案信号に基づき、予定管理装置10が決定した提案行動予定を表示し、利用者に提案行動予定を提案する。利用者は、提案行動予定を確認し、承認するか否かを第1端末20-1に入出力装置24を用いて、入力する。
【0056】
ステップS220において、第1端末20-1は、利用者が提案行動予定を承認したかを判定する。第1端末20-1は、利用者が否認したと判定したとき、行動予定を変更するためにステップS210の処理を行うための行動回答信号を生成する。利用者が承認したと判定したとき、第1端末20-1はステップS225の処理を行うための行動回答信号を生成する。
【0057】
予定管理装置10は、第1端末20-1からの行動回答信号に基づき、実行すべき処理を決定する。予定管理装置10は、承認を表す行動回答信号を受信したとき、ステップS225において、利用者を除く参加者に決定した提案行動予定を確認するため、提案行動予定を表す行動提案信号を生成する。
【0058】
ステップS230において、第2端末20-2は、予定管理装置10が生成した行動提案信号に基づき、利用者が承認した提案行動予定を表示し、利用者を除く参加者に提案行動予定を提案する。参加者は、提案行動予定を確認し、承認するか否かを第2端末20-2に入出力装置24を用いて、入力する。
【0059】
ステップS235において、第2端末20-2は、参加者が提案行動予定を承認したかを判定する。第2端末20-2は、参加者が承認しないと判定したとき、行動予定を変更するためにステップS210の処理を行うための行動回答信号を生成する。参加者が承認したと判定したとき、第2端末20-2はステップS240の処理を行うための行動回答信号を生成する。
【0060】
予定管理装置10は、第2端末20-2からの行動回答信号に基づき、実行すべき処理を決定する。予定管理装置10は、承認を表す行動回答信号を受信したとき、ステップS240において、参加者が承認した提案行動予定を、各参加者の登録済予定に登録する。また、予定管理装置10は、登録した提案行動予定を表す行動通知信号を生成する。
【0061】
ステップS245において、第1端末20-1は、利用者に登録された提案行動予定を通知するため、行動通知信号に基づき、登録された提案行動予定を表示する。
【0062】
ステップS250において、第2端末20-2は、参加者に登録された提案行動予定を通知するため、行動通知信号に基づき、登録された提案行動予定を表示する。
【0063】
このように、予定管理システム1は、決定された日程に基づき、行動予定を決定する。予定管理システム1は、日程に応じて、会議室や移動手段を提案することで、利用者による承認または否認の選択により予定が登録される。したがって、予定管理システム1は、利用者の労力を低減することができる。なお、第1行動提案手段122はステップS210を、第2行動提案手段124はステップS225を、行動登録手段126はステップS240を実行する。
【0064】
例えば、予定管理装置10は、利用者が会議を行い、その後会社に戻る予定を登録したとき、図9に示すように、予定管理装置10の記憶装置12に格納された個別予定データベース600に決定された予定を登録する。個別予定データベース600には、決定された日程と行動予定とが登録される。予定管理装置10は、日付と、計画分類と、項目と、参加者とを個別予定データベース600に日程として登録する。例えば、計画分類には「会議」が登録され、項目には会議を行う地域として「〇〇地区」が登録される。また、予定管理装置10は、分類と、時刻と、所在地と、配置と、予算と、予約とを個別予定データベース600に行動予定として登録する。分類は、主行動(例えば日程の主目的となる行動)と、従行動(例えば主行動に伴う行動)とを表す情報が登録される。例えば、主行動には「会議」が含まれ、従行動には会議室に移動するための「移動」が含まれる。所在地には、会議を行う場所や、交通機関を表す情報が登録される。配置には、座席位置や、乗車する電車の車両番号などが登録される。予約には、会議室、座席などが予約済みかを表す情報が登録される。
【0065】
(予定調整プログラムの動作)
予定調整プログラム200は、予定を変更する必要が生じたときに、登録された予定を調整する。予定調整プログラム200は、図10に示すように、予定変更要求モジュール210と、予定変更モジュール220とを備える。予定変更要求モジュール210は、予定変更要求手段として機能し、利用者からの予定を変更する要求を受け付ける。予定変更モジュール220は、予定変更手段として機能し、変更の内容に応じて、予定設定プログラム100に含まれる日程提案モジュール110、または、行動提案モジュール120を実行することで予定を変更する。予定変更要求モジュール210は、参加者からの予定を変更する要求を受け付けてもよい。
【0066】
予定変更要求モジュール210とクライアントプログラム400とは、図11に示すフローチャートの処理を実行し、利用者からの予定変更を受け付ける。予定変更要求モジュール210は予定管理装置10で実行され、クライアントプログラム400は端末20で実行される。
【0067】
ステップS305において、端末20には、利用者により予定の変更要求、例えば日付、時間、行き先、参加者などの変更要求が入力される。端末20は、入力された変更要求を表す変更信号を生成する。
【0068】
ステップS310において、予定管理装置10は、変更信号に基づき、変更要求を調整データに登録する。調整データは、変更要求の対象である予定と、変更内容とを含む。
【0069】
予定変更モジュール220は、図12に示すフローチャートを実行し、予定を変更する。予定変更モジュール220は予定管理装置10で実行される。
【0070】
ステップS355において、予定管理装置10は、登録されている調整データを検索する。調整データから、変更が要求されている予定と、変更内容とが抽出される。
【0071】
ステップS360において、予定管理装置10は、検索した調整データに基づき、変更が要求されている予定について、予定設定プログラム100を実行する。予定設定プログラム100は、抽出した変更内容に応じて実行される。変更内容が会議室や時間などの行動予定の変更であるとき、予定管理装置10は、予定設定プログラム100の行動提案モジュール120を実行し、行動予定の変更を提案する。具体的には、図9に示す個別予定データベース600の行動予定に含まれる会議の時刻や所在地の変更が提案される。変更内容が会議を行う場所、日付、参加者などの日程の変更であるとき、予定管理装置10は、予定設定プログラム100の日程提案モジュール110を実行し、日程と行動予定との変更を提案する。具体的には、個別予定データベース600の日付、項目、参加者の変更が提案される。
【0072】
このように、予定調整プログラム200は、端末20が生成した変更信号に基づき、日程または行動予定を変更する。
【0073】
予定変更要求モジュール210は、外部サーバ3から登録されている日程に関係する情報を受信し、変更要求を調整データに登録してもよい。例えば、予定変更要求モジュール210は、外部サーバ3から日程として登録されているイベントの中止に関する情報を受信して、イベントの中止を表す変更要求を調整データに登録する。予定変更モジュール220は、登録された変更要求に基づき、日程提案モジュール110を実行し、日程と行動予定との削除を提案する。予定変更要求モジュール210は、外部サーバ3から天気予報の変更などの情報を受信して、要求変更を調整データに登録してもよい。
【0074】
(経路案内プログラムの動作)
経路案内プログラム300は、図13に示すように、経路表示モジュール310と、経路変更モジュール320とを備え、利用者が予定に沿って行動するための支援を行う。例えば、経路表示モジュール310は、登録済予定に登録された経路に基づき利用者を案内し、利用者が経路に沿って移動しているかを判定する。経路変更モジュール320は、経路変更手段322として機能し、渋滞、電車の遅延などが発生したときに、経路を修正するとともに、必要に応じて、予定を変更する。経路案内プログラム300は、参加者が予定に沿って行動するための支援を行ってもよい。
【0075】
経路表示モジュール310は、位置監視手段312と、移動時刻監視手段314と、変更要求手段316とを備える。位置監視手段312は、利用者の位置を監視し、登録された移動手段による経路に沿って移動しているかを判定する。移動時刻監視手段314は、経路上における渋滞、電車の遅延などの経路状況を取得し、登録された移動手段による経路に沿って移動できるかを判定する。変更要求手段316は、移動手段を変更する必要が生じたときに、経路変更モジュール320を実行する。
【0076】
経路表示モジュール310とクライアントプログラム400とは、図14に示すフローチャートの処理を実行し、利用者に経路を案内する。経路表示モジュール310は予定管理装置10で実行され、クライアントプログラム400は端末20で実行される。
【0077】
ステップS405において、端末20は、記憶装置22に格納された登録済予定を検索し、登録された行動を開始する時刻に、経路情報を要求する経路要求信号を生成する。経路情報には、電車の乗り換え時間、地図上の経路などが含まれる。また、端末20は、センサ25により自機の位置を取得し、経路要求信号に自機の位置を表す信号を含める。
【0078】
ステップS410において、予定管理装置10は、端末20から取得する位置に基づき、利用者が登録された経路に沿って移動しているかを判定する。予定管理装置10は、経路に沿って移動していると判定すると、ステップS415の処理を実行する。予定管理装置10は、経路に沿って移動していないと判定すると、ステップS435の処理を実行し、経路変更モジュール320を実行する。また、予定管理装置10は外部サーバ3から利用者の位置を取得してもよい。例えば、予定管理装置10は、監視カメラなどの光学センサが撮像する画像に基づき、利用者の位置を取得してもよい。この場合、予定管理装置10は、光学センサが撮像した画像を取得し、取得した画像から利用者が撮像されている画像を検索する。さらに、予定管理装置10は、利用者が撮像されている画像が撮像された位置を利用者の位置として取得する。予定管理装置10は、駅の自動改札などのゲートから利用者の通過情報を取得して、取得した通過情報に基づき利用者の位置を取得してもよい。
【0079】
例えば、予定管理装置10は、図15に示すように、利用者352が存在する領域353において、利用者352が存在する確率を表す経路データを移動手段から算出する。経路データには、移動手段による経路に沿って移動したときに利用者352が存在する位置を表すデータが含まれる。具体的には、経路データに、地図上の位置をメッシュ状に分割した領域ごとに、所望の時刻に利用者352が存在する確率が記載されている。例えば、移動手段として移動経路350に沿って移動することが登録されているとき、移動経路350に沿って利用者352が存在する確率が設定されている。そこで、予定管理装置10は、端末20が存在する領域353における存在確率を抽出する。
【0080】
予定管理装置10は、算出した存在確率において、現在時刻における確率が所望の閾値以上であるかを判定する。図16に示すように、経路データに含まれる領域353における存在確率360は、時刻に応じて変化する。予定管理装置10は、端末20が存在する領域353において、現在時刻の存在確率360を算出し、閾値thと比較する。閾値thは、予め任意に決定された値である。予定管理装置10は、現在時刻における確率が所望の閾値th以上であるとき、利用者352が経路に沿って移動していると判定する。また、経路データには、領域353において、利用者352が存在する確率が閾値以上となる時刻の範囲が登録されてもよい。この場合、予定管理装置10は、利用者352が存在する領域353に登録された時刻の範囲を抽出し、抽出された時刻の範囲に現在時刻が含まれるとき、利用者352が経路に沿って移動していると判定する。なお、予定管理装置10は、移動手段を決定したときに経路データを算出してもよい。
【0081】
利用者352が経路に沿って移動しているとき、ステップS415において、予定管理装置10は、移動手段の経路上における経路状況を取得する。経路状況は、例えば、経路上にある電車の遅延情報、道路の渋滞情報などを表し、外部サーバ3から取得される。
【0082】
ステップS420において、予定管理装置10は、取得した経路状況に基づき、移動手段の変更が必要かを判定する。取得した経路状況には、例えば、移動手段に対応した遅延時間(例えば、電車の遅延時間、渋滞を通過するまでの予想時間など)が含まれている。予定管理装置10は、取得した経路状況から遅延時間を抽出し、移動手段の変更が必要かを判定する。例えば、遅延により電車が到着する時刻が、乗り換える予定の電車の出発時刻より遅くなるとき、予定管理装置10は移動手段の変更が必要であると判定する。予定管理装置10は、移動手段の変更が必要であると判定すると、移動手段を変更するためステップS435において、経路変更モジュール320を実行する。
【0083】
予定管理装置10は、移動手段の変更が必要でないと判定すると、ステップS425において、利用者352が目的地に到着したかを判定する。目的地に到着したとき、予定管理装置10は経路表示モジュール310を終了する。目的地に到着していないとき、予定管理装置10は、登録された経路に沿って利用者352を案内するため、経路情報を表す経路信号を生成する。
【0084】
ステップS430において、例えば、端末20は、経路信号に基づき、経路情報を表示する。利用者は、表示される経路情報に基づき、移動する。端末20は、所望の時間が経過したときに、ステップS405の処理を実行する。
【0085】
このように、経路表示モジュール310は、登録済予定に登録された経路に基づき利用者を案内し、利用者が経路に沿って移動しているかを判定することができる。なお、位置監視手段312はステップS410、S425を、移動時刻監視手段314はステップS415、S420を、変更要求手段316はステップS435を実行する。
【0086】
経路変更モジュール320は、図17に示すフローチャートを実行することで、移動手段または日程の変更を行う。経路変更モジュール320は、予定管理装置10で実行される。
【0087】
ステップS505において、予定管理装置10は、利用者352が移動する経路上における経路状況を取得する。経路状況は、例えば、経路上にある電車の遅延情報、道路の渋滞情報などを表し、外部サーバ3から取得される。予定管理装置10は、経路表示モジュール310のステップS415で取得した経路状況を利用してもよい。
【0088】
ステップS510において、予定管理装置10は、現在位置から目的地に移動するための移動手段を検索する。予定管理装置10は、端末20から現在位置を取得する。予定管理装置10は、経路表示モジュール310のステップS410で取得した端末20の現在位置を利用してもよい。取得した端末20の現在位置と経路状況とを用いて、移動手段が検索される。例えば、予定管理装置10は、経路状況から遅延時間を抽出し、対応する移動手段の移動時間に抽出した遅延時間を加えて、新たな移動手段を検索する。具体的には、経路上の電車が10分遅延しているとき、予定管理装置10は、当該電車が10分遅れて到着するときの経路を検索する。
【0089】
ステップS515において、予定管理装置10は、登録済予定に登録された時刻までに、利用者が目的地に到着できるかを判定する。目的地に到着することができるとき、予定管理装置10はステップS520の処理を行う。目的地に到着することができないとき、予定管理装置10はステップS525の処理を行う。
【0090】
目的地に到着することができるとき、ステップS520において、予定管理装置10は、利用者に登録されている移動手段を新たに検索した移動手段に変更して、経路変更モジュール320の処理を終了する。経路変更モジュール320の処理が終了すると、経路表示モジュール310の処理に戻り、利用者に対する案内が続けられる。
【0091】
目的地に到着することができないとき、ステップS525において、予定管理装置10は、予定の変更要求を調整データに登録する。調整データには、当該移動手段が含まれる予定と、日程または行動予定を変更することを示す内容が含まれる。
【0092】
予定管理装置10は、日程を変更するか、行動予定を変更するかを、参加者の登録済予定に基づき決定する。予定管理装置10は、参加者の登録済予定を検索し、当該予定の直後から次の予定が開始されるまでの時間を取得する。取得した時間が、登録済予定に登録されている到着予定時刻から目的地に遅れて到着する時刻までの時間より大きいとき、行動予定を変更することを決定する。取得した時間が、登録済予定に登録されている到着予定時刻から目的地に遅れて到着する時刻までの時間以下であるとき、日程を変更することを決定する。
【0093】
このように、経路案内プログラム300は、遅延が発生しても、自動で移動手段を変更し、変更した移動手段に沿って利用者に通知することができる。また、会議などの日付、時刻を変更する必要があるとき、予定管理装置10は、自動で判定し、利用者に変更を促すことができる。このため、予定管理システム1は、遅延などに対応した移動手段に沿って利用者を案内することができるため、利用者による予定の円滑な遂行を支援することができる。
【0094】
また、経路案内プログラム300は、図18に示すように、AR(Augmented Reality)技術を用いて、視界上に経路370や、入口375を表示してもよい。また、図19に示すように、経路案内プログラム300は、経路370や、乗車すべき入口375を表示してもよい。
【0095】
(参加者の種類)
参加者には、参加が任意の者(オブザーバ)が設定されてもよい。この場合、予定設定プログラム100に含まれる日程提案モジュール110は、図20に示すフローチャートの処理を実行する。図20に示すフローチャートでは、図5に示すフローチャートのステップS135がステップS135Bに入れ替えられている。その他は、図5に示すフローチャートと同様であるため、説明を省略する。
【0096】
ステップS135Bにおいて、第2端末20-2は、参加するか否かを表す日程回答信号を生成する。第2端末20-2は、当該予定に参加すると入力されたとき、参加者に当該利用者を加えることを示す日程回答信号を生成する。当該予定に参加しないと入力されたとき、第2端末20-2は、参加者から当該利用者を削除することを示す日程回答信号を生成する。これにより、予定管理装置10は、当該利用者を参加者に加えるか否かを設定することができる。
【0097】
(日程指数と行動予定指数とを算出するときの係数の更新)
予定設定プログラム100は、日程指数Sと行動予定指数Oとを算出するときの係数A、B、Cを、利用者の要望に合せて更新してもよい。この場合、予定設定プログラム100は、図21に示すように、係数A、B、Cを更新するための係数調整モジュール130を備える。
【0098】
係数調整モジュール130は、予定設定プログラム100において、利用者が提案した日程、行動予定に対して評価を入力できるように構成される。例えば、図5に示すフローチャートのステップS120において、提案した日程の評価が入力される。第1端末20-1は、入力された評価に基づき、日程回答信号を生成する。予定管理装置10は、日程回答信号に基づき、日程指数Sを算出するときの係数A、B、Cを変更する。また、図7に示すフローチャートのステップS220において、提案した行動予定の評価が入力される。第1端末20-1は、入力された評価に基づき、行動回答信号を生成する。行動回答信号に基づき、予定管理装置10は、日程指数Sを算出するときの係数A、B、Cを変更する。
【0099】
また、利用者は、任意のタイミングで、提案された日程に対して、評価を入力してもよい。端末20は、入力された評価を表す評価信号を生成する。予定管理装置10は、端末20が生成した評価信号に基づき、日程指数Sまたは行動予定指数Oを算出するときの係数A、B、Cを変更する。
【0100】
係数A、B、Cは、すべての利用者の評価を用いて、算出してもよい。予定管理装置10は、すべての利用者の評価を取得することができる。このため、予定管理装置10は、すべての利用者による評価と、利用者個人による評価との両方を用いて係数A、B、Cを算出してもよい。例えば、予定管理装置10は、すべての利用者による評価により算出された係数Aと、利用者個人による評価により算出された係数Aとを格納する。係数Aは、係数Aと係数Aとに基づき算出される。例えば、係数Aは、係数Aに係数Aを加算することで算出されてもよい。また、係数Aは、係数Aに係数Aを乗算することで算出されてもよい。
【0101】
係数調整モジュール130は、利用者の過去の行動履歴に基づき係数A、B、Cを算出するように構成されてもよい。予定管理装置10は、利用者の過去の行動履歴に基づき、利用者の傾向を推定して、係数A、B、Cを算出してもよい。
【0102】
係数調整モジュール130は、利用者の意見の入力を受け付け、入力情報に基づき係数A、B、Cを算出してもよい。例えば、係数調整モジュール130は、利用者がSNS(Social Networking Service)などに書き込む情報を取得してもよい。係数A、B、Cは、利用者が書き込んだ情報に基づき、算出され得る。
【0103】
また、係数調整モジュール130は、人口知能などを含み、利用者が入力した文章に応じて、文章を出力してもよい。例えば、係数調整モジュール130は、利用者が入力した文章に基づき、係数A、B、Cを算出する。この場合、予定管理装置10の記憶装置12が単語と係数補正値とを対応付けた係数補正値表を格納し、係数調整モジュール130が係数補正値表に基づき係数A、B、Cを算出する。
【0104】
また、係数A、B、Cは、評価または文章が入力されてからの時間が経過するに従い、減少するように算出されてもよい。例えば、係数A、B、Cは、所定の時間が経過すると、0になるように算出されてもよい。この所定の時間は、計画分類に応じて設定されてもよい。
【0105】
予定設定プログラム100の係数調整モジュール130は、日程指数Sと行動予定指数Oとを算出するときの指数用データ154、166のai、bi、ciを、日程データベース150に登録された条件153に基づき算出されてもよい。例えば、日程データベース150の条件153には収容人数が含まれ、当該日程を登録している登録人数が登録されている。予定設定プログラム100の日程提案モジュール110は、当該日程が決定されると、日程データベース150に含まれる登録人数に参加者の人数を加算する。係数調整モジュール130は、収容人数と登録人数との比率に応じて、指数用データ154、166のai、bi、ciを算出する。例えば、登録人数が収容人数に近づくほど、係数調整モジュール130は指数用データ154、166のai、bi、ciを小さくする。これにより、予定設定プログラム100は、収容人数を超えて日程が登録されるのを避けることができる。
【0106】
(計画の提案)
予定管理システム1は、利用者に計画を提案してもよい。この場合、予定管理装置10の記憶装置12は計画設定プログラム500を格納する。計画設定プログラム500とクライアントプログラム400とは、図22に示すフローチャートを実行し、計画を提案する。計画設定プログラム500は予定管理装置10で実行され、クライアントプログラム400は端末20で実行される。ここで、計画は、日程の概要を表し、例えば数日単位で設定された行動を表す。
【0107】
ステップS610において、予定管理装置10は、外部サーバ3からイベント情報を取得する。予定管理装置10は、イベント情報に基づき、計画を決定する。例えば、イベント情報には、仕事の納期が含まれる。予定管理装置10は、仕事の納期と、これまでの履歴とに基づき、会議を開催する時期と、参加者とを決定する。予定管理装置10は、決定した会議の開催時期と参加者とを表す計画信号を生成する。
【0108】
例えば、予定管理装置10は、図23に示すように、イベントデータベース170を用いて、計画を決定する。予定管理装置10の記憶装置12には、提案する計画の一覧が登録されたイベントデータベース170が格納されている。イベントデータベース170には、イベント分類171と、項目172と、時期173と、参加者174と、条件175と、指数用データ176とが関連付けて登録されている。イベント分類171には、イベント情報に対応した内容が登録されている。例えば、仕事の納期を表すイベントが設定されると、仕事の内容に関係する計画データが抽出される。さらに、抽出した計画データから、条件175を満たす計画データが計画候補として抽出される。予定管理装置10は、抽出した計画候補に対して、次式を用いて計画指数Pを算出する。なお、条件175を満たさない計画データの計画指数Pを0として処理が行われてもよい。
【数5】
ここで、iは、抽出された計画候補の番号を表す。A、B、Cは、利用者ごとに設定された係数であり、ai、bi、ciは、抽出された計画候補に登録された指数用データ176である。指数用データ176は、過去の履歴により決定され、利用者ごとに設定されてもよい。また、指数用データ176の種類(重要度、頻度、興味等)は、任意に選択してよく、種類の数も限定されない。例えば、納期を基準とした所定の時期に会議を行う頻度が高い場合、当該会議の頻度を表すbiは他の会議の頻度を表すbjより高くなる。また、指数用データ176は、提案する計画の時期に応じて、変更されてもよい。係数A、B、Cと、指数用データ176のai、bi、ciとは、日程指数Sと行動予定指数Oとを算出するときの係数A、B、Cと、指数用データ154、166と同様に、係数調整モジュール130により更新されてもよい。
【0109】
予定管理装置10は、算出した計画指数Pから、次式を用いて、i番目を選択する確率PPを算出する。
【数6】
【0110】
予定管理装置10は、算出した確率PPの確率で番号iの計画候補が選択されるように、確率PPを用いて、抽出された計画候補から提案計画を決定する。予定管理装置10は、決定した提案計画を利用者に確認するため、提案計画を表す計画信号を生成する。
【0111】
ステップS615において、端末20は、予定管理装置10が生成した計画信号に基づき、予定管理装置10が決定した提案計画を表示し、利用者に提案計画を提案する。利用者は、提案計画を確認し、承認するか否かを端末20に入出力装置24を用いて、入力する。
【0112】
ステップS620において、端末20は、利用者が提案計画を承認したかを判定する。端末20は、利用者が承認しないと判定したとき、計画を変更するためにステップS610の処理を行うための回答信号を生成する。利用者が承認したと判定したとき、端末20はステップS625の処理を行うための回答信号を生成する。
【0113】
予定管理装置10は、回答信号に基づき、実行すべき処理を決定する。回答信号が承認を表すとき、予定管理装置10は、ステップS625において、日程提案モジュール110を実行する。
【0114】
このように、予定管理システム1は、取得したイベント情報に基づき、計画を決定する。また、計画設定プログラム500は、決定した計画が既に登録されている日程と重なるとき、計画に重なっている日程の変更要求を、予定調整プログラム200の予定変更モジュール220に入力してもよい。
【0115】
(プライベートへの適用)
予定管理システム1は、旅行などの個人のイベントに適用することができる。例えば、利用者が1泊での海水浴を計画として登録すると、予定設定プログラム100に含まれる日程提案モジュール110は、既に登録されている登録済予定から予定が登録されていない日付を検索し、海水浴の行き先と日付とを含む日程を提案する。この場合、日程データベース150には、海水浴場の一覧が登録されている。また、日程データベース150には海水浴場の位置が登録され、予定管理装置10は、日程データベース150に登録されている海水浴場から、現在位置から1泊で移動可能な海水浴場を抽出する。抽出した海水浴場から、日程データベース150に登録された条件153を満たす海水浴場が日程候補として抽出される。日程提案モジュール110は、抽出した日程候補に対して日程指数Sを算出し、提案する海水浴場を決定する。条件153には、例えば、天候などが含まれてもよい。予定管理装置10は、外部サーバ3から気象情報を取得し、取得した気象情報を利用して日程を決定してもよい。
【0116】
予定設定プログラム100に含まれる行動提案モジュール120は、例えば、決定された日程に応じて、旅行の行き先までの移動手段、宿泊先、宿泊プラン(例えば、宿泊費用、食事の有無等を含む)などを利用者に提案する。例えば、海水浴の行き先と日付とを含む日程に応じて、推定される予算などの条件に基づき、行動提案モジュール120は、行き先までの移動手段、宿泊するホテル、食事の有無などの行動予定を提案する。例えば、行動データベース160のオプションに、宿泊プランが登録されている。予定管理装置10は、利用者が承認したとき、ホテルなどの利用する施設の予約を管理している外部サーバ3に予約することを示す予約信号を送信し、利用施設を予約してもよい。予約することを示す信号には、利用者が承認した内容に応じた料金の支払を行うことを表す信号を含んでもよい。
【0117】
また、計画設定プログラム500は、例えば、コンサートなどのイベント情報に基づき、計画を提案してもよい。
【0118】
予定管理システム1は、図24に示すように、プライベートと、仕事とを分けて各利用者の予定を個別予定データベース600に登録してもよい。例えば、個別予定データベース600には、仕事、旅行などのプライベートと仕事を分類する種別が登録される。予定管理システム1は、端末20に表示される種別を確認することで、利用者が予定を理解するのを容易にする。
【0119】
(経路表示モジュールの変形例)
経路表示モジュール310において、位置監視手段312は、端末20で実行されてもよい。例えば、経路表示モジュール310とクライアントプログラム400とは、図25に示すフローチャートの処理を実行する。経路表示モジュール310は予定管理装置10で実行され、クライアントプログラム400は端末20で実行される。
【0120】
ステップS705において、端末20は、登録済予定を検索し、登録された行動を開始する時刻の前に、経路情報と経路データとを要求する経路要求信号を生成する。経路情報には、電車の乗り換え時間、地図上の経路などが含まれる。経路データには、図15、16に示すように、利用者352の経路上において、利用者352が存在する確率が含まれる。
【0121】
ステップS710において、予定管理装置10は、移動手段に基づき、移動手段の経路上における経路状況、例えば、経路上にある電車の遅延情報、道路の渋滞情報などを外部サーバ3から取得する。
【0122】
ステップS715において、予定管理装置10は、取得した経路状況に基づき、移動手段の変更が必要か否かを判定する。取得した経路状況には、例えば移動手段に対応した遅延時間、例えば電車の遅延時間、渋滞を通過するまでの予想時間などが含まれている。予定管理装置10は、取得した経路状況から遅延時間を抽出し、移動手段の変更が必要か否かを判定する。例えば、遅延により電車が到着する時刻が、乗り換える予定の電車の出発時刻より遅くなるとき、予定管理装置10は移動手段の変更が必要であると判定する。予定管理装置10は、移動手段の変更が必要ないと判定すると、登録された移動手段の経路に沿って利用者を案内するため、経路情報と、経路データとを表す経路信号を生成する。また、予定管理装置10は、移動手段の変更が必要であると判定すると、移動手段を変更するためステップS735の処理を行う。経路データは、移動手段を決定したとき算出されてもよい。
【0123】
ステップS720において、端末20は、経路信号に基づき、経路情報を表示する。利用者は、表示される経路情報に基づき、移動する。
【0124】
ステップS725において、端末20は、自機が登録された移動手段の経路に沿って移動しているかを判定する。例えば、端末20は、センサ25により自機の位置を測定し、移動手段の経路に沿って移動しているかを判定する。端末20は、移動手段の経路に沿って移動していると判定すると、ステップS730の処理を実行する。端末20は、移動手段の経路に沿って移動していないと判定すると、ステップS735の処理を実行するために、経路変更を要求する経路変更信号を生成する。端末20は、予定管理装置10を介して、外部サーバ3から利用者の位置を取得してもよい。例えば、予定管理装置10は、監視カメラなどの光学センサが撮像する画像に基づき、利用者の位置を取得し、端末20に取得した利用者の位置を表す情報を送信する。この場合、予定管理装置10は、光学センサが撮像した画像を取得し、取得した画像から利用者が撮像されている画像を検索する。さらに、予定管理装置10は、利用者が撮像されている画像が撮像された位置を利用者の位置として取得する。予定管理装置10は、駅の自動改札などのゲートから利用者の通過情報を取得して、取得した通過情報に基づき利用者の位置を取得してもよい。
【0125】
例えば、端末20は、自機の位置と経路データとに基づき、経路に沿って移動しているかを判定する。端末20は、図15、16に示すように、利用者352が存在する領域353において、自機が存在する確率を経路データから抽出し、抽出した存在確率360において、現在時刻における確率が所望の閾値以上であるかを判定する。端末20は、現在時刻における確率が所望の閾値th以上であるとき、利用者が移動手段の経路に沿って移動していると判定する。また、経路データには、領域353において、自機が存在する確率が閾値以上となる時刻の範囲が登録されてもよい。この場合、端末20は、自機が存在する領域353に登録された時刻の範囲を抽出し、抽出された時刻の範囲に現在時刻が含まれるとき、利用者が移動手段の経路に沿って移動していると判定する。
【0126】
利用者が移動手段の経路に沿って移動しているとき、ステップS730において、端末20は、目的地に到着したかを判定する。目的地に到着したとき、端末20はクライアントプログラム400を終了する。目的地に到着していないとき、端末20は、ステップS705の処理を実行し、案内を続ける。
【0127】
遅延等により登録された経路に沿って移動できないとき、または、利用者が経路に沿って移動していないとき、ステップS735において、予定管理装置10は、経路変更モジュール320を実行する。経路変更モジュール320が実行されることで、移動手段の再検索が行われる。再検索後、予定管理装置10は、端末20がステップS705の処理を実行するための信号を生成する。
【0128】
このように、位置監視手段312が端末20で実行されることで、予定管理装置10の負荷が低減される。また、端末20は、逐次、経路上に沿って移動しているかを判定することができるため、早期に経路から外れたことを検知することができる。
【0129】
(予算推定プログラムの動作)
予定管理システム1は、利用者の予算を推定し、日程の決定などに使用してもよい。例えば、予定管理装置10は、予算を推定する予算推定プログラムを格納する。予算推定プログラムは予算推定手段として機能する。予算推定プログラムを実行することで、予定管理装置10の演算装置13は、利用者の過去の予定から支出の傾向と、支出額の合計とを推定する。推定した支出額に基づき、予算が推定される。推定した予算と支出の傾向とに基づき、各予定に配分する予算が推定される。予定管理装置10は、推定した予算が、日程データベース150の条件153に含まれる予算と比較し、日程を決定する。計画についても同様に、予定管理装置10は、イベントデータベース170の条件175に含まれる予算と推定した予算とを比較する。また、行動予定も、行動データベース160の条件165に含まれる予算と推定した予算とを比較することで、決定される。
【0130】
予算推定プログラムは、利用者の年収、月収に基づき、予算を管理してもよい。例えば、予定管理装置10は、利用者の過去の予定から支出の傾向を推定して、推定した支出の傾向に基づき、予算を配分する。
【0131】
予定管理装置10は、利用者が予定管理システム1の使用を開始するとき、個人情報を受け付ける。個人情報には、月単位または年単位の収入、利用している金融機関の情報などが含まれる。
【0132】
予定管理装置10は、個人情報に月単位または年単位の収入が登録されていないとき、過去の行動履歴に基づき、収入を予測してもよい。例えば、利用者が過去に選択した日程と行動予定とを、日程データベース150、行動データベース160から抽出する。抽出した日程に含まれる条件153の予算と、抽出した行動予定に含まれる条件165の予算とに基づき、利用者による過去の支出が算出される。算出された支出に基づき、予定管理装置10は収入を予測する。例えば、算出された支出に所望の値を乗算することで、予測収入が算出される。
【0133】
予定管理装置10は、算出された予測収入に基づき、計画分類の種類に応じた予算を推定する。例えば、予定管理装置10は、利用者が過去に支出した計画分類の種類ごとの割合を算出し、予測収入に算出した割合を乗算することで、計画分類の種類に応じた予算を推定する。計画分類の種類ごとの割合は、利用者により入力され、予定管理装置10の記憶装置12に格納されてもよい。予定管理装置10は、計画分類の一部のみの割合が設定され、計画分類の一部のみの予算を算出してもよい。
【0134】
(変形例)
予定設定プログラム100は、ステップS240において、行動予定において必要となる切符、例えば新幹線の指定席や、イベント会場における指定席を購入する手続を行ってもよい。この場合、予定調整プログラム200のステップS520において、移動手段が変更されたとき、購入した指定席を移動手段の変更に応じて変更してもよい。
【0135】
経路案内プログラム300の経路表示モジュール310は、利用者が登録された移動手段の経路に沿って移動したとき、外部サーバ3と通信を行うことで、運賃を支払うように構成されてもよい。図14に示すフローチャートのステップS410において、予定管理システム1は、利用者が乗物、例えば電車に搭乗したこと、乗物から降車したことを判定することができる。このため、予定管理システム1は、利用者が乗物に乗車した位置と、降車した位置とに基づき、運賃を算出する。予定管理装置10は、算出した運賃に関する信号を生成し、外部サーバ3と通信することで、運賃を支払ってもよい。
【0136】
予定設定プログラム100のステップS105において、計画として、計画分類と参加者とを利用者が指定する例を示したが、これに限定されない。例えば、利用者は、ステップS105において、日付と場所とを指定してもよい。これにより、予定設定プログラム100は、登録された予定よりも優先度が高く、登録された予定と日程が重なるイベントを受け付ける。
【0137】
以上において説明した処理は一例であり、各ステップの順番、処理内容は、機能を阻害しない範囲で変更してもよい。また、説明した構成は、機能を阻害しない範囲で、任意に変更してもよく、または/および、任意に組み合わせてもよい。例えば、予定設定プログラム100と、予定調整プログラム200と、経路案内プログラム300とを組み合わせた予定管理プログラムにより、各ステップが実行されてもよい。
【0138】
(実施の形態に記載の予定管理装置)
実施の形態に記載の予定管理装置は、例えば以下のように把握される。
【0139】
第1の態様に係る予定管理装置は、予定管理プログラムを格納する記憶装置(12)と、予定管理プログラムを実行する演算装置(13)とを備える。予定管理プログラムは、第1日程提案手段(112)と、第2日程提案手段(114)と、日程登録手段(116)とを備える。
【0140】
予定管理装置が第1日程提案手段と、第2日程提案手段と、日程登録手段とを実行することで、利用者による提案日程の承認または否認により日程が決定される。このため、利用者の予定を決定するための労力が低減される。また、参加者も提案日程の承認または否認を行うことで日程が決定される。このため、複数の参加者が存在する行動予定でも、予定を調整する労力が低減される。
【0141】
第2の態様に係る予定管理装置は、第1の態様に係る予定管理装置であって、第1日程提案手段が日程に対する確率を算出し、算出した確率に応じて、提案する日程を選択するように、構成されている。
【0142】
確率により提案する日程が選択されるため、同じ日程のみが選択されることを抑制する。これにより、利用者は、提案される日程に飽きることなく、予定管理装置の提案を受け入れやすくなる。
【0143】
第3の態様に係る予定管理装置は、第2の態様に係る予定管理装置であって、各々の日程に対して登録されている指数用データ(154)に基づき確率を算出するように、構成されている。
【0144】
第4の態様に係る予定管理装置は、第3の態様に係る予定管理装置であって、係数調整モジュール(130)を備え、指数用データと(154)と係数とに基づき確率を算出するように、構成されている。
【0145】
第5の態様に係る予定管理装置は、第4の態様に係る予定管理装置であって、利用者の評価を表す信号を含む日程回答信号を受信し、利用者の評価に基づき係数を調整するように、構成されている。
【0146】
第6の態様に係る予定管理装置は、第2の態様に係る予定管理装置であって、各々の日程に対して登録されている条件(153)に基づき、日程を選択するように、構成されている。
【0147】
日程を選択する際の条件が設けられることで、実際は遂行できない日程が提案されることを抑制することができる。
【0148】
第7の態様に係る予定管理装置は、第1の態様に係る予定管理装置であって、日程に行き先と日付とが含まれるように、構成されている。
【0149】
第8の態様に係る予定管理装置は、第1の態様に係る予定管理装置であって、演算装置(13)が、提案日程が分類される計画分類と、提案日程が分類される計画分類に対する予算とに基づき提案日程を決定するように、構成されている。
【0150】
第9の態様に係る予定管理装置は、第1の態様に係る予定管理装置であって、予定管理プログラムが、第1行動提案手段(122)と、第2行動提案手段(124)と、行動登録手段(126)とを備えるように、構成されている。
【0151】
予定管理装置が第1行動提案手段と第2行動提案手段と行動登録手段とを実行することで、移動手段を含む行動予定が利用者に提案される。これにより、利用者は行動予定の承認または否認を行うことで行動予定が決定される。このため、利用者の予定を決定するための労力が低減される。また、参加者も行動予定の承認または否認を行うことで行動予定が決定される。このため、複数の参加者が存在する行動予定でも、予定を調整する労力が低減される。
【0152】
第10の態様に係る予定管理装置は、第9の態様に係る予定管理装置であって、行動登録手段(126)が第2行動信号に基づき外部サーバ(3)に予約することと、料金の支払いをすることとを表す信号を送信するように、構成されている。
【0153】
第11の態様に係る予定管理装置は、第9の態様に係る予定管理装置であって、予定管理プログラムが経路変更手段(322)を備えるように、構成されている。
【0154】
予定管理装置は、経路変更手段を実行することで、利用者が移動中に経路から外れたとき、または、電車の遅延などにより予定時刻までに目的地にたどり着けないときに、日程または行動予定を変更することができる。利用者が変更された日程または行動予定に対して承認または否認を行うことで、日程または行動予定が変更される。このため、利用者の予定を変更するための労力が低減される。また、参加者も変更された日程または行動予定に対して承認または否認を行うことで、日程または行動予定が変更される。このため、複数の参加者が存在する行動予定でも、予定を調整する労力が低減される。
【0155】
第12の態様に係る予定管理装置は、第11の態様に係る予定管理装置であって、利用者が存在する位置を含む領域において、経路に沿って移動したときの利用者が存在する確率を用いて、利用者が経路に沿って移動しているかが判断された結果に基づき経路変更手段が実行されるように、構成されている。
【0156】
経路上の領域において確率を算出することで、常に利用者の位置を監視することができる。このため、利用者が経路から外れたときに、予定管理装置は早急に経路を変更することができる。
【0157】
第13の態様に係る予定管理装置は、第11の態様に係る予定管理装置であって、予定管理プログラムが位置監視手段を備えるように、構成されている。
【0158】
予定管理装置が位置監視手段を実行することで、端末の負荷を低減することができる。
【0159】
第14の態様に係る予定管理システムは、第11の態様に係る予定管理装置と、端末とを備える。端末は、位置監視手段を実行する。
【0160】
端末が位置監視手段を実行することで、予定管理装置の負荷を低減することができる。
【0161】
第14の態様に係る予定管理プログラムは、登録済予定に基づき、利用者に提案する日程である提案日程を決定し、利用者に提案日程を提案するための信号を生成する(S110)ことを演算装置(13)に実行させる。また、予定管理プログラムは、提案日程を承認することを表す信号に基づき、利用者を除く参加者に提案日程を確認するための信号を生成する(S125)ことを演算装置(13)に実行させる。予定管理プログラムは、提案日程を承認することを表す信号に基づき、参加者に提案日程を通知する信号を生成し、参加者の登録済予定に提案日程を登録する(S140)ことを演算装置(13)に実行させる。
【0162】
これにより、利用者による提案日程の承認または否認により日程が決定される。このため、利用者の予定を決定するための労力が低減される。また、参加者も提案日程の承認または否認を行うことで日程が決定される。このため、複数の参加者が存在する行動予定でも、予定を調整する労力が低減される。
【符号の説明】
【0163】
1 予定管理システム
2 ネットワーク
3 外部サーバ
4 記憶媒体
10 予定管理装置
11 通信装置
12 記憶装置
13 演算装置
14 入出力装置
20 端末
21 通信装置
22 記憶装置
23 演算装置
24 入出力装置
25 センサ
100 予定設定プログラム
110 日程提案モジュール
112 第1日程提案手段
114 第2日程提案手段
116 日程登録手段
120 行動提案モジュール
122 第1行動提案手段
124 第2行動提案手段
126 行動登録手段
130 係数調整モジュール
150 日程データベース
151 計画分類
152 項目
153 条件
154 指数用データ
160 行動データベース
161 日程分類
162 目的地
163 オプション
164 経路
165 条件
166 指数用データ
170 イベントデータベース
171 イベント分類
172 項目
173 時期
174 参加者
175 条件
176 指数用データ
200 予定調整プログラム
210 予定変更要求モジュール
220 予定変更モジュール
300 経路案内プログラム
310 経路表示モジュール
312 位置監視手段
314 移動時刻監視手段
316 変更要求手段
320 経路変更モジュール
322 経路変更手段
350 移動経路
352 利用者
353 領域
360 存在確率
370 経路
375 入口
400 クライアントプログラム
500 計画設定プログラム
600 個別予定データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25