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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】自動販売機
(51)【国際特許分類】
   G07F 11/54 20060101AFI20240729BHJP
   G07F 11/70 20060101ALI20240729BHJP
【FI】
G07F11/54
G07F11/70 D
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020542114
(86)(22)【出願日】2019-01-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-20
(86)【国際出願番号】 US2019015945
(87)【国際公開番号】W WO2019152580
(87)【国際公開日】2019-08-08
【審査請求日】2022-01-05
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-29
(31)【優先権主張番号】62/625,559
(32)【優先日】2018-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516383774
【氏名又は名称】ユッカ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100180079
【弁理士】
【氏名又は名称】亀卦川 巧
(74)【代理人】
【識別番号】230101177
【弁護士】
【氏名又は名称】木下 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】110003856
【氏名又は名称】弁理士法人テックロー国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディートン、ジェームズ・エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ウー、リンダ・エイチ
(72)【発明者】
【氏名】セリエカ、ジョン・シー
(72)【発明者】
【氏名】ハムリック、リン・ウォーレン
【合議体】
【審判長】山澤 宏
【審判官】野崎 大進
【審判官】北元 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開昭60-252996(JP,A)
【文献】特開平10-506491(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0224826(US,A1)
【文献】特表2015-500460(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 11/54 - 11/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主要ユニットと、
該主要ユニットとは別に設けられ、かつ該主要ユニットに操作可能に接続された第二ユニットを具え、
該第二ユニットが、包装済み食品を収容するための冷蔵筐体と、前記包装済み食品を選択的に調理するためのオーブンを含み、
前記主要ユニットが、前記冷蔵筐体から前記包装済み食品の1つを選択的に取出し、調理のために前記一つの包装済み食品を前記オーブンに搬送するようになっている搬送機構を含み、前記搬送機構が、調理された前記一つの包装済み食品を前記オーブンから取出し、前記調理された前記一つの包装済み食品を前記主要ユニットに設けられた顧客受取エリアに搬送するようになっている、
自動販売機。
【請求項2】
前記冷蔵筐体から前記オーブンへの前記一つの包装済み食品の前記搬送が、前記主要ユニットを介して行われる、請求項1の自動販売機。
【請求項3】
前記冷蔵筐体が、前記搬送機構に露出した側壁を含む、請求項2の自動販売機。
【請求項4】
前記冷蔵筐体の前記側壁が、前記冷蔵筐体にアクセスするための閉位置と開位置との間で移動可能な第一ドアを含み、前記搬送機構が、前記冷蔵筐体の中に移動するようになっているアームを含む、請求項3の自動販売機。
【請求項5】
前記一ドアが前記側壁に取付けられたガイドトラック内で案内され、前記側壁に取付けられかつ前記第一ドアに操作可能に連結されたアクチュエータをさらに含み、前記アクチュエータが、前記第一ドアを閉位置と開位置との間で移動させるように構成されている、請求項4の自動販売機。
【請求項6】
前記第一ドアが、前記ガイドトラック内で前記第二ユニットの高さ方向に移動可能である、請求項5の自動販売機。
【請求項7】
前記オーブンが該オーブン内にアクセスするための閉位置と開位置との間で移動可能な第二ドアを含み、前記搬送機構の前記アームが前記オーブンの中に移動するようになっている、請求項4の自動販売機。
【請求項8】
前記第二ドアが前記第二ユニットの高さ方向に前記第一ドアと位置合わせされている、請求項7の自動販売機。
【請求項9】
前記主要ユニットの主要フレーム構造が前記第二ユニットの第二フレーム構造に取外し可能に連結されている、請求項1の自動販売機。
【請求項10】
前記主要フレーム構造が前記搬送機構を支持するサブフレーム構造を含み、前記第二フレーム構造が前記サブフレーム構造の上部に連結された一対の上部フレームレールを含む、請求項9の自動販売機。
【請求項11】
前記第二フレーム構造が前記サブフレーム構造の下部に連結された一対のマウントを含む、請求項10の自動販売機。
【請求項12】
前記オーブンが前記冷蔵筐体の上面に支持されている、請求項1の自動販売機。
【請求項13】
前記第二ユニットが前記一つの包装済み食品を前記冷蔵筐体から選択的に取出し、調理のために前記一つの包装済み食品を前記オーブンに搬送するための搬送機構を具えず、前記第二ユニットが顧客受取エリアを具えず、前記主要ユニットのみが関連する顧客に調理された前記一つの包装済み食品を販売する、請求項1の自動販売機。
【請求項14】
前記搬送機構が、前記主要ユニットの高さ方向にガイドレールに沿って移動可能であって、前記主要ユニットの長さ方向に前記第二ユニットに向かって延びるアームを含む、請求項1の自動販売機。
【請求項15】
前記第二ユニットの反対側の前記主要ユニットの側面に取付けられた第一取外し可能端部キャップと、前記主要ユニットの反対側の前記第二ユニットの側面に取付けられた第二取外し可能端部キャップをさらに含む、請求項1の自動販売機。
【請求項16】
主要ユニットと、
該主要ユニットとは別に設けられ、かつ該主要ユニットに操作可能に接続された第二ユニットを具え、
該第二ユニットが、包装済み食品を収容するための冷蔵筐体と、前記包装済み食品を選択的に調理するためのオーブンを含み、前記冷蔵筐体の側壁が前記冷蔵筐体にアクセスするための閉位置と開位置との間で移動可能な第一ドアを含み、前記オーブンが該オーブンにアクセスするための閉位置と開位置との間で移動可能な第二ドアを含み、
前記主要ユニットが、前記冷蔵筐体から前記包装済み食品の一つを選択的に取出し、調理のために前記一つの包装済み食品を前記オーブンに搬送するための搬送機構を含み、前記冷蔵筐体から前記オーブンへの前記一つの包装済み食品の搬送が、全て前記主要ユニットを通して行われる、
自動販売機。
【請求項17】
前記搬送機構が、前記オーブンから調理された前記一つの包装済み食品を取出し、前記調理された前記一つの包装済み食品を前記主要ユニットに設けられた顧客受取エリアに搬送するようになっている、請求項16の自動販売機。
【請求項18】
前記主要ユニットの主要フレーム構造が、前記第二ユニットの第二フレーム構造に取外し可能に連結されている、請求項16の自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
包装済み食品を販売するための自動食品販売機、すなわち、自動販売機はよく知られている。自動販売機は、一般的に、販売されるべき包装済み食品を格納するための通路または区画を含む少なくとも1つの冷蔵筐体に取り付けられたキャビネット、すなわち、ハウジングを含む。自動販売機は、オーブンと、冷蔵筐体から食品の一つを取り出し、加熱/調理のためにオーブン内に食品を配置するために動作可能な搬送システムとをさらに具えることができる。複数の自動販売機を連結し、単一のコントローラで複数の自動販売機をコントロールすることが知られている。典型的には、このように連結された配置では、各自動販売機は、通常、独自の処理および選択システムを有する独立したユニットとして構築されるので、各自動販売機は、他の自動販売機の操作上の構成要素に依存することなく、単独で使用することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明の1つの態様によれば、自動販売機は、主要ユニットと、主要ユニットとは別に設けられ、かつ主要ユニットに操作可能に接続された第二ユニットとから構成されている。第二ユニットは、包装済み食品を収容するための冷蔵筐体と、包装済み食品を選択的に調理するためのオーブンとを含む。主要ユニットは、包装済み食品のうちの一つを冷蔵筐体から選択的に取り出し、調理のために一つの包装済み食品をオーブンに搬送するようになっている搬送機構を含む。搬送機構は、調理された一つの包装済み食品をオーブンから取り出し、さらに、調理された一つの包装済み食品を主要ユニットに設けられた顧客受取エリアに搬送するようになっている。
【0003】
本発明の別の態様によれば、自動販売機は、主要ユニットと、主要ユニットとは別に設けられ、かつ主要ユニットに操作可能に接続された第二ユニットとから構成されている。第二ユニットは、包装済み食品を収容するための冷蔵筐体と、包装済み食品を選択的に調理するためのオーブンとを含む。冷蔵筐体の側壁は、冷蔵筐体にアクセスするための閉位置と開位置との間で移動可能な第一ドアを具え、オーブンは、オーブンにアクセスするための閉位置と開位置との間で移動可能な第二ドアを具える。主要ユニットは、包装済み食品のうちの一つを冷蔵筐体から選択的に取り出し、調理のために一つの包装済み食品をオーブンに搬送するための搬送機構を含む。冷蔵筐体からオーブンへの一つの包装済み食品の搬送は、全て主要ユニットを通して行われる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は主要ユニットと、主要ユニットに取外し可能に接続された第二ユニットとを含む、本発明の自動販売機の斜視図。
図2図2は主要ユニットの斜視図。
図3図3は第二ユニットの斜視図。
図4図4は主要ユニットの搬送機構とフレーム構造の斜視図。
図5-6】図5および図6は第二ユニットのフレーム構造を伴う、図4の斜視図。
【0005】
勿論、本明細書の説明および図面は、単に例示的なものであり、本開示から逸脱することなく、開示された構造において様々な改変および変更がなされ得ることが理解されるであろう。図面を参照すると、類似の数字は、いくつかの図を通して類似の部分を参照しており、図1は、本発明の自動販売機100を示している。用語「自動販売機」は、遠隔販売、すなわち、消費者が機械と取引を行って消費者に販売するための製品を格納する任意のタイプの機械を指すために使用される。自動販売機100は、主要ユニット102と、主要ユニット102とは別に設けられ、かつ主要ユニットに操作可能に接続された第二ユニット104とを具える。第一取外し可能端部キャップ106が、第二ユニット104の反対側の主要ユニット102の側面に取付けられ、第二取外し可能端部キャップ108が、主要ユニット102の反対側の第二ユニット104の側面に取付けられている。取り外し可能端部キャップにより、追加の第二ユニットをメインユニット102に動作可能に接続できることが理解されるであろう。主要ユニット102は、全体として、主要ユニット102の様々な動作構成要素を収容するためのキャビネット、すなわち、ハウジング110を具える。動作構成要素は、販売されるべき包装済み食品を格納するための冷蔵通路または区画を含む冷蔵筐体112と、包装済み食品を選択的に加熱/調理するために冷蔵筐体112の上に取り付けられたオーブン(表示せず。)と、包装済み食品のうちの一つを冷蔵筐体112から選択的に取出し、調理のために食品をオーブンに搬送するようになっている搬送機構116とを具えてもよい。オーブンは、マイクロ波、無線周波数、赤外線、還流、抵抗素子、およびこれらの組み合わせを含む多数の異なるタイプのオーブンであってもよい。搬送機構116は、加熱/調理された食品をオーブンから取出し、さらに、加熱/調理された食品を顧客受取エリア124に搬送するようになっていてもよい。
【0006】
図1および図2に示されるように、自動販売機100の例示的な主要ユニット102は、ディスプレイ/タッチスクリーンを具えてもよい前面操作パネル120、クレジット/デビットカードリーダ122、および加熱/調理された食品を受取るための顧客受取エリア124を具える。操作パネル120およびカードリーダ122は、自動販売機100の自動運転のために中央処理装置(CPU)(図示せず。)と電子的に連結されている。主要ユニット102から任意に選択/購入可能な包装済み食品の描写は、操作パネル120上に表示可能であり、例えば、操作パネル120上に示されたキーパッドにコードを入力することによって選択されてもよい。CPUは、選択された食品に対する支払いの受領を確認し、選択された食品を冷蔵筐体112から取出してオーブンに送るための搬送機構116のための搬送信号を生成し、選択された食品に基づいてオーブンを選択的に作動させる調理信号を生成し、加熱/調理された食品をオーブンから取り出し顧客受取エリア124に送るための搬送機構116のための払出信号を生成するように構成された処理モジュールを含んでもよい。
【0007】
図1および図3に示されるように、例示的な第二ユニット104は、第二ユニットの様々な動作構成要素を収容するためのキャビネット、すわなち、ハウジング130を具える。動作構成要素は、販売されるべき包装済み食品を格納するための冷蔵通路または区画を含む冷蔵筐体132と、食品を選択的に加熱/調理するために冷蔵筐体132の上に取付けられたオーブン134とを含んでもよい。ここでも、オーブン134は、マイクロ波、無線周波数、赤外線、還流、抵抗素子、およびこれらの組み合わせを含む、いくつかの異なるタイプのオーブンであってよい。本実施形態によれば、第二ユニット104は、食品を冷蔵筐体132から選択的に取出し、調理のためにオーブン134に搬送するための別の搬送機構を欠いている。したがって、本開示によれば、主要ユニット102の搬送機構116は、食品のうちの一つを冷蔵筐体132から選択的に取出し、調理のために食品をオーブン134に搬送するようになっている。図示された第二ユニット104はまた、別の顧客受取エリアをも欠いているので、主要ユニット102の搬送機構116は、加熱/調理された食品をオーブン134から取外し、さらに、主要ユニット102の顧客受取エリア124に搬送するようになっている。したがって、自動販売機100では、主要ユニット102は、主要ユニット102と第二ユニット104の両方から、関連する顧客に加熱/調理された包装済み食品を主要ユニット102のみで販売する。
【0008】
図示されているように、自動販売機100の第二ユニット104は、ディスプレイ/タッチスクリーンを含んでもよい前面操作パネル140と、任意にクレジット/デビットカードリーダ142とを含む。操作パネル140および任意のカードリーダ142は、主要ユニット102のCPUと電子的に連結されている。主要ユニット102と同様に、第二ユニット104から任意に選択/購入可能な食品の描写は、操作パネル140上で表示可能であり、例えば、操作パネル140に示されたキーパッドにコードを入力することによって選択されてもよい。主要ユニット102のCPUは、選択された食品に対する支払いの受領を確認し、選択された食品を冷蔵筐体132から取出してオーブン134に送るための搬送機構116のための第二搬送信号を生成し、選択された食品に基づいてオーブン134を選択的に作動させる調理信号を生成し、加熱/調理された食品をオーブン134から取出して主要ユニット102の顧客受取エリア124に送るための搬送機構116のための払出信号を生成するように構成された第二処理モジュールを含んでもよい。
【0009】
本開示によれば、搬送機構116を介した冷蔵筐体132からオーブン134への包装済み食品の搬送は、主要ユニット102を介して行われ、特に、全て主要ユニット102を通して行われる。この目的のために、冷蔵筐体132は、搬送機構116に露出した側壁148を含む。第一ドアアセンブリ150が側壁148に取付けられている。示された実施形態では、第一ドアアセンブリ150は、第一ドア152と、冷蔵筐体132内にアクセスするために閉位置と開位置との間で第一ドアを選択的に移動させるべく第一ドア152に操作可能に連結されたアクチュエータ154とを含む。第一ドア152は、例えば、側壁148に取付けられた一対のガイドトラック156、158に案内されてもよく、第二ユニット104の高さ方向にガイドトラック156、158内で移動可能である。しかしながら、ガイドトラック156,158は、第一ドア152が第二ユニット104の幅方向に移動できるように配置されてもよいことが理解されるであろう。示された態様では、アクチュエータ154は、モータ160と、ねじ付きスリーブ162と、ねじ付きロッド164とを含む。ねじ付きロッド164は、ねじ付きスリーブ162に受入れられモータ160に連結された第一端部と、第一ドア152に結合された第二端部とを有する。示された配置では、ねじ付きスリーブ162内のねじ付きロッド164の回転によって、対応する垂直方向に第一ドア152が動く。アクチュエータ154のための代替的な構成が考えられることが理解されるであろう。
【0010】
オーブン134は、搬送機構116に露出した側壁170を含む。第二ドアアセンブリ172が側壁170に取付けられている。第二ドアアセンブリ172は、第二ドア174と、オーブン134にアクセスするために閉位置と開位置との間で第二ドアを選択的に移動させるべく第二ドア174に操作可能に連結されたアクチュエータ(図示せず。)とを含む。図3に示されるように、第二ドア174は、第二ユニット104の高さ方向に第一ドア152と位置合わせされており、これにより、搬送機構116によって選択された食品を冷蔵筐体132からオーブン134に容易に移動させることができる。
【0011】
図4乃至6は、本開示による搬送機構116の1つの態様を示す。搬送機構116は、主要ユニット102の高さ方向に沿ってガイドレール182上で移動可能で、主要ユニット102の長さ方向に第二ユニット104に向かって延在可能な搬送機関、すなわち、アーム180を含む。アーム180は、冷蔵筐体132とオーブン134の両方に向かって移動するようになっている。第一アクチュエータ、すなわち、モータ184が、ガイドレール182に取付けられ、アーム180をガイドレール182に沿って移動させるようになっている。ガイドレール182は、キャリッジ190に連結されたブラケット188に取付けられている。キャリッジ190は、下部支持体196に接続された下端部および上部支持体198に接続された上端部を有する垂直ガイド192上を移動可能である。第二アクチュエータ、すなわち、モータ200は、下部支持体196に取付けられており、例えば、キャリッジ190に接続されたリンク、すなわち、チェーン202を介して、キャリッジ190を垂直ガイド192に沿って移動させるようになっている。一態様によれば、垂直ガイド192は回転可能であり、これにより、アーム180を第二ユニット104に向かって移動させたり、第二ユニット104から遠ざけるように移動させたりすることができる。上部支持体198は、支持プレート210に回転可能に連結されている。支持プレート210は、搬送機構116を支持するサブフレーム構造214の上部フレーム部分212に固定されている。主要ユニット102の主要フレーム構造216の一部であるサブフレーム構造214は、上部フレーム部分212と、下部フレーム部分218と、上部フレーム部分212と下部フレーム部分218とを相互に連結する垂直フレーム部材220を含む。第三アクチュエータ、すなわち、モータ226が下部フレーム部分218に取付けられ、回転ギアボックス228は、その入力が第三モータ226に操作可能に連結され、その出力が下部支持体196に接続されている。従って、第三モータ226は、回転ギアボックス228を介して、下部支持体196及びそれに接続された垂直ガイド192を回転させる。
【0012】
図5および図6には、第二ユニット104が主要ユニット102に取外し可能に接続される1つの配置が示されている。主要ユニット102の主要フレーム構造216は、上部フレームレール240,242と下部フレームレール246,248を含む。上部フレームレール240,242は、角管で形成されてもよく、上部フレーム部分212に固定されている。下部フレームレール246,248は、L字型に形成されてもよく、下部フレーム部分218に固定されている。第二ユニット104は、第二フレーム構造250を含む。示された態様によれば、第二フレーム構造250は、角管で形成されてもよい上部フレームレール260,262と、L字形で形成されもよい下部フレームレール266,268とを含む。上部フレームレール260、262上に設けられた延長部270、272は、上部フレームレール240、242内で受け止められ、かつ、上部フレームレール240、242に取外し可能に固定されるような大きさを有している。下部フレームレール266,268に設けられたマウント276,278は、下部フレームレール246,248に取外し可能に固定されている。さらに、主要フレーム構造216は、上部フレームレール240、242を相互に連結する上部横支持体280と、下部フレームレール246、248を相互に連結する下部横支持体282とを含んでもよい。同様に、第二フレーム構造250は、上部フレームレール260,262を相互に連結する上部横支持体286と、下部フレームレール266,268を相互に連結する下部横支持体288とを含んでもよい。第二ユニット104を主要ユニット102にさらに固定するために、上部横支持体280,286と下部横支持体282,288とを連結させてもよい。
【0013】
使用時には、関連する顧客が、例えば、第二ユニット104に設けられた操作パネル140を介して、購入のために包装済み食品を選択する。支払いが主要ユニット102のCPUによって確認されると、搬送機構116は、アーム180を回転させ、アーム180を冷蔵筐体132上に配置された第一ドア152に適切に整列させる。冷蔵筐体132内に収容されているのは、選択された食品をその貯蔵区画からアーム180によって取出すために冷蔵筐体132内の位置に移動させる製品搬送システムであることが理解されるであろう。アクチュエータ154は、第一ドア152をその開位置に移動させ、その後、アーム180が冷蔵筐体132内に延ばされる。ここでも、アーム180の移動は、第一モータ184の作動を介してガイドレール182に沿って行われる。その後、選択された食品パッケージとともにアーム180を冷蔵筐体132から出て主要ユニット102内に移動させ、第一ドア152がその閉位置に戻される。第二モータ200を作動させると、キャリッジ190は、アーム180がオーブン134の第二ドア174と一列に整列する位置まで垂直ガイド192に沿って移動する。第二ドア174をその開位置まで上昇させ、アーム180が延ばされ選択された食品が加熱/調理のためにオーブン134内に配置され、アーム180が引戻され、第二ドア174がその閉位置まで戻される。加熱/調理後、第二ドア174をその開位置まで上昇させ、アーム180が延ばされ加熱/調理された食品が取出され、加熱/調理された食品とともにアーム180が主要ユニット102内に格納され、第二ドア174がその閉位置まで戻される。垂直ガイド192は、第三モータ226の作動により回転し、キャリッジ190は、第二モータ200の作動により、搬送機構116が加熱/調理された食品を顧客が取出すための顧客受取エリア124に配置することができる位置まで垂直ガイド192に沿って移動する。
【0014】
種々の上記で開示された特徴及び機能並びに他の特徴及び機能、又はそれらの代替や変形は、多くの他の異なるシステムやアプリケーションと望ましく組み合わされてもよいということが理解されるであろう。また、当業者によって、各種の現在思いがけない又は予期しない変形例、修正、変種若しくは改善がなされ得るであろうが、それらは、以下の請求項に含まれることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6