(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】操作リストの制御方法、操作リストの制御装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20240729BHJP
【FI】
G06F3/0482
(21)【出願番号】P 2021104844
(22)【出願日】2021-06-24
【審査請求日】2021-06-24
【審判番号】
【審判請求日】2023-11-24
(31)【優先権主張番号】202110021005.2
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】崔 宝秋
(72)【発明者】
【氏名】呉 華
(72)【発明者】
【氏名】王 瑞端
【合議体】
【審判長】篠塚 隆
【審判官】村松 貴士
【審判官】富澤 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-147184(JP,A)
【文献】特開2010-250803(JP,A)
【文献】特表2012-503811(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0004096(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0070429(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0007108(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/048-3/04895
H04N7/00
G09G5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作リストの制御方法であって、
ターゲット操作項目を取得するステップと、
前記ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、前記ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得するステップと、
操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得するステップと、
前記ターゲット操作項目の次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されていない場合、前記残りスペース
に基づいて前記現在リストビューポートのバッファ領域
を動的に延長することで、前記現在リストビューポートの寸法を延長するステップと、
延長後の前記現在リストビューポートに基づいて前記操作リストをレイアウトして、前記ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得するステップと、
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする操作リストの制御方法。
【請求項2】
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップは、
前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法以上である場合、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置に設定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップは、
前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法より小さい場合、前記次の操作項目の寸法と前記残りスペースの寸法との差分値を取得するステップと、
前記差分値に基づいて、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置から前記差分値分だけオフセットするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて前記ターゲット操作項目の表示位置を選択するステップの後に、
前記現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
操作リストの制御装置であって、
ターゲット操作項目を取得するための取得モジュールと、
前記ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、前記ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得するための残りスペース取得モジュールと、
操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得するための寸法取得モジュールと、
前記ターゲット操作項目の次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されていない場合、前記残りスペース
に基づいて前記現在リストビューポートのバッファ領域
を動的に延長することで、前記現在リストビューポートの寸法を延長するための現在リストビューポート制御モジュールと、
延長後の前記現在リストビューポートに基づいて前記操作リストをレイアウトして、前記ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得するためのレイアウトモジュールと、
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するための表示位置決定モジュールと、を含む、
ことを特徴とする操作リストの制御装置。
【請求項6】
前記表示位置決定モジュールは、前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法以上である場合、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置に設定する、
ことを特徴とする請求項
5に記載の装置。
【請求項7】
前記表示位置決定モジュールは、前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法より小さい場合、前記次の操作項目の寸法と前記残りスペースの寸法との差分値を取得すると共に、前記差分値に基づいて、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置から前記差分値分だけオフセットする、
ことを特徴とする請求項
5に記載の装置。
【請求項8】
前記現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復するための回復モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載の装置。
【請求項9】
電子機器であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~
4のいずれか1項に記載の操作リストの制御方法を実現するために、前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項10】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行される場合、プロセッサが請求項1~
4のいずれか1項に記載の操作リストの制御方法を実行させる、
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スマートデバイス技術の分野に関し、特に、操作リストの制御方法、操作リストの制御装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、スマートデバイス(例えばスマートテレビ)の機能が継続的に強化されるのに伴い、スマートデバイスの操作リストもますます膨大になっている。現在、リスト表示の快適性を向上させるために、スマートデバイスの操作リスト内の各操作項目をスマートデバイスのセンターに表示することができる。
【0003】
しかしながら、現在の操作項目の後に、さらに操作項目がないと、空白の内容がユーザに表示されてしまい、ユーザの鑑賞感がよくない。具体的に言えば、通常、操作項目リスト内の現在操作可能な操作項目をセンターに表示する。しかし、後続の操作項目の大きさを知らないため、当該現在操作項目をセンターに表示したが、後続の操作項目が大きすぎると、レンダリングされることができず、表示領域の底部に隙間が発生し、又は、次の操作項目が小さすぎると、次の第2操作項目がレンダリングされないため、残りスペースを埋めることができない可能性もある。
図1は、関連技術におけるスマートデバイスの操作リスト表示の模式図である。ここで、スマートテレビを例として説明する。スマートテレビ100は、現在リストビューポート130を有する操作リスト110と、表示領域120とを有し、現在リストビューポート130はバッファ領域131を有する。操作リスト110は、操作項目1~操作項目4を含む。現在、操作項目2及び3は、現在リストビューポート130に表示され、操作項目3はセンターに表示されている。図面から分かるように、操作項目4は、寸法が大きく、バッファ領域131内に全てが移動されていないため、操作項目4がレンダリングされず、したがって表示することもできず、表示領域120内で操作項目3及び表示領域の底部に非常に大きい余白が発生する。
【0004】
要約すると、関連技術の操作リストの制御方法では、表示領域の底部に隙間が生じて、表示効果が悪くなり、スマートデバイスの表示領域に余白があるため、ユーザの鑑賞感が深刻に影響される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、画面の底部に余白があるという関連技術の問題を少なくとも解決するために、操作リストの制御方法、操作リストの制御装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。本開示の技術案は、次のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の第1態様によれば、操作リストの制御方法を提供し、当該方法は、ターゲット操作項目を取得するステップと、前記ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、前記ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得するステップと、操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得するステップと、延長された現在リストビューポートを生成するために、前記残りスペースに基づいて前記現在リストビューポートの寸法を延長するステップと、延長後の前記現在リストビューポートに基づいて前記操作リストをレイアウトして、前記ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得するステップと、前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップと、を含む。
【0007】
本開示の一実施例において、前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップは、前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法以上である場合、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置に設定するステップを含む。
【0008】
本開示の一実施例において、前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップは、前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法より小さい場合、前記次の操作項目の寸法と前記残りスペースの寸法との差分値を取得するステップと、前記差分値に基づいて、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置から前記差分値分だけオフセットするステップと、を含む。
【0009】
本開示の一実施例において、前記残りスペースに基づいて前記現在リストビューポートの寸法を延長するステップの前に、前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されるか否かを判断するステップと、前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含される場合、前記現在リストビューポートの寸法を不変に維持するステップと、前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されていない場合、前記現在リストビューポートの寸法を延長するステップと、をさらに含む。
【0010】
本開示の一実施例において、前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて前記ターゲット操作項目の表示位置を選択するステップの後に、前記現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復するステップをさらに含む。
【0011】
本開示の実施例の第2態様によれば、操作リストの制御装置をさらに提供し、当該装置は、ターゲット操作項目を取得するための取得モジュールと、前記ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、前記ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得するための残りスペース取得モジュールと、操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得するための寸法取得モジュールと、延長された現在リストビューポートを生成するために、前記残りスペースに基づいて前記現在リストビューポートの寸法を延長するための現在リストビューポート制御モジュールと、延長後の前記現在リストビューポートに基づいて前記操作リストをレイアウトして、前記ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得するためのレイアウトモジュールと、前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するための表示位置決定モジュールと、を含む。
【0012】
本開示の一実施例において、前記表示位置決定モジュールは、前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法以上である場合、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置に設定する。
【0013】
本開示の一実施例において、前記表示位置決定モジュールは、前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法より小さい場合、前記次の操作項目の寸法と前記残りスペースの寸法との差分値を取得すると共に、前記差分値に基づいて、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置から前記差分値分だけオフセットする。
【0014】
本開示の一実施例において、前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されるか否かを判断するための判断モジュールをさらに含み、前記現在リストビューポート制御モジュールは、さらに、前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含される場合、前記現在リストビューポートの寸法を不変に維持し、及び、前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されていない場合、前記現在リストビューポートの寸法を延長するために用いられる。
【0015】
本開示の一実施例において、さらに、前記現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復するための回復モジュールを含む。
【0016】
本開示の実施例の第3態様によれば、電子機器をさらに提供し、当該電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、上記のような操作リストの制御方法を実現するように、前記命令を実行するように構成される。
【0017】
本開示の実施例の第4態様によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行される場合、プロセッサは上記のような操作リストの制御方法を実行できるようにする。
【発明の効果】
【0018】
本開示の実施例にて提供される技術案は、少なくとも以下の有益な効果をもたらす。
【0019】
本開示の実施例において、残りスペースに基づいて現在リストビューポートを延長することができ、それにより、延長後の現在リストビューポートに基づいてレイアウトして、次の操作項目の寸法を決定し、そして、次の操作項目の寸法及び残りスペースに基づいてターゲット操作項目の表示位置を決定し、したがって、画面の下に余白が発生することを回避でき、ユーザの鑑賞感を向上させる。
【0020】
以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的かつ解釈的なものにすぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて、本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示し、明細書とともに、本開示の原理を説明するために使用されるものであり、本開示を不適切に限定するものではない。
【
図1】関連技術におけるスマートデバイスの操作リスト表示の模式図である。
【
図2】本開示の実施例による操作リストの制御方法のフローチャートである。
【
図3a】本開示の一実施例による操作リストの制御の模式図である。
【
図3b】本開示の一実施例による操作リストの制御の模式図である。
【
図3c】本開示の一実施例による操作リストの制御の模式図である。
【
図3d】本開示の一実施例による操作リストの制御の模式図である。
【
図3e】本開示の一実施例による操作リストの制御の模式図である。
【
図4】本開示の別の実施例による操作リストの制御方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の実施例による操作リストの制御装置の構造図である。
【
図6】例示的な一実施例に係る電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
当業者が本開示の技術案をよりよく理解するようにするため、以下では、図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を明瞭かつ完全に説明する。
【0023】
なお、本開示の明細書、特許請求の範囲及び上記の図面における「第1」、「第2」などの用語は、類似する対象を区別するために使用され、特定の順序又は優先順位を説明するために使用されるわけではない。このように使用されるデータは、本明細書に記載される本開示の実施例が本明細書に図示又は説明される順序以外の順序で実施され得るように、適宜状況で交換されることができることを理解されたい。以下の例示的な実施例に説明される実施形態は、本開示に一致する全ての実施形態を代表するわけではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述された、本開示の一部の態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0024】
本開示の実施例において、次の操作項目の寸法を取得するために、リストビューポートのバッファ領域を延長する必要があり、即ち延長領域を増やし、そして、次の操作項目の具体的な情報を確認できるように、延長の長さを動的に設定し、それにより、ロードする際に正確にロードすることが実現される。
【0025】
図2は、本開示の実施例の操作リストの制御方法のフローチャートである。当該方法は、ステップS210、ステップS230、ステップS250、ステップS270、ステップS290及びステップS2100を含む。
【0026】
ステップS210:ターゲット操作項目を取得する。
【0027】
本開示の一実施例において、当該操作リストの制御方法は、スマートデバイスに使用できるだけでなく、類似する他のスマートデバイスにも使用できる。
【0028】
図3aは、本開示の一実施例による操作リストの制御の模式図である。ここでは、スマートテレビを例として説明する。スマートテレビ300は、現在リストビューポート330を有する操作リスト310と、表示領域320とを有し、リストビューポート330はバッファ領域331を有する。操作リスト310は、操作項目31~操作項目34を含む。現在、操作項目32及び33は、現在リストビューポート330に表示されている。図面から分かるように、操作項目34は、寸法が大きく、バッファ領域331に全てが移動されていないため、操作項目34はレンダリングされない。当該実施例において、ターゲット操作項目の取得とは、現在リストビューポート330にターゲット操作項目、例えば操作項目32及び33が入ることを言う。本開示の一実施例において、ターゲット操作項目とは、現在リストに入った最後の操作項目、例えば操作項目33を言う。当該実施例において、操作項目33はターゲット操作項目であり、ターゲット操作項目については、それを優先的に予め設定された位置、例えば表示領域320のセンター位置に設定する。図面から分かるように、操作リスト310は長く、操作リスト310には複数の操作項目が含まれている。操作リスト310は、長いため、スマートテレビ300に完全に表示されることができない。したがってリストビューポート330(Viewport)を使用して操作リスト310の可視領域を表示する。リストビューポート330とは、スマートテレビ300によって表示できる部分を言う。一般的に言えば、リストビューポート330の大きさは、スマートテレビ300の表示領域320の寸法に近い。応答速度を向上させるために、バッファ領域331をリストビューポート330に追加することができる。ある操作項目がバッファ領域331に入ると、当該操作項目のレイアウト及びレンダリングを前もって行う。逆に、操作項目がバッファ領域331に入っていないか、又は操作項目の一部のみがバッファ領域331に入った場合、当該操作項目のレイアウト及びレンダリングを行わず、当該操作項目の寸法を知ることができない。
図3aに示すように、操作項目34がバッファ領域331に全部入っていないため、操作項目34のレイアウト及びレンダリングを行うことができず、操作項目34の寸法を知ることもできない。
【0029】
ステップS230:ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得する。
【0030】
本開示の実施例において、予め設定された位置は、表示領域の中間部であってもよく、即ちターゲット操作項目がセンターに表示される。なお、表示領域の中間部にターゲット操作項目を表示することは、スマートテレビの表示制御方法の1種類にすぎない。スマートテレビについては、レイアウト要件に応じて、予め設定された位置を他の部分に設定することもできる。無論、他のスマートデバイスにおいて、他のスマートデバイスの要求に応じて、予め設定された位置を予め設定することができる。当該ターゲット操作項目が、すでにリストビューポートに入ったため、ターゲット操作項目のレイアウト及びレンダリングが済み、当該ターゲット操作項目の寸法を知ることができる。
図3aに示すように、ターゲット操作項目が操作項目33であり、操作項目33がセンター位置に位置するとき、残りスペースとは、操作項目33の底部と表示領域320の底部との間の距離を言い、図面に示すように残りスペースは340である。
【0031】
ステップS250:操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得する。
【0032】
本開示の実施例において、異なるデバイスの表示領域が異なる場合があるため、異なる表示領域を持つデバイスに対応して表示されるリストビューポートの寸法にも差異がある。本開示の実施例において、現在リストビューポートの寸法は、スマートデバイスの表示領域に近いため、異なるスマートデバイスは、異なるプリセット寸法の現在リストビューポートに対応することができる。
【0033】
ステップS270:延長された現在リストビューポートを生成するために、残りスペースに基づいて現在リストビューポートの寸法を延長する。
【0034】
本開示の実施例では、現在リストビューポートを動的に延長することができるため、次の操作項目を延長後の現在リストビューポートに加えることができ、さらに、次の操作項目の寸法を取得するために、次の操作項目のレイアウト及びレンダリングを行うことができる。
図3bは、本開示の実施例による操作リストの制御の模式図である。当該実施例では、バッファ領域331を残りスペース340だけ延長できるため、次の操作項目34が延長後の現在リストビューポート330のバッファ領域331に包含されることが可能である。
【0035】
本開示の実施例において、現在リストビューポート330を延長することとは、現在リストビューポート330のバッファ領域331を延長することにより、バッファ領域331に次の操作項目34を加えることができることを言う。次の操作項目34がバッファ領域331に移動されると、次の操作項目34の寸法を取得できる。同時に、バッファ領域331を残りスペース340だけ延長したため、残りスペース340を埋める次の操作項目がある場合、それもバッファ領域331に移動されることが可能である。
【0036】
本開示の実施例では、現在操作項目に対応する残りスペースに基づいて現在リストビューポートを延長するため、現在リストビューポートのバッファ領域を対応する残りスペースだけ延長することができ、その結果、次の操作項目をバッファ領域に加えることができる。
【0037】
本開示の実施例において、
図3bを参照すると、次の操作項目34の寸法が大きく、通常の状況では次の操作項目34をバッファ領域331に移動することができない場合、次の操作項目34のレイアウト及びレンダリングを行うことができなくなり、したがって、次の操作項目34の寸法を知ることもできないため、現在の操作項目33の位置を選択することができない。したがって、このとき、現在リストビューポート330のバッファ領域331を延長する必要があり、それにより、次の操作項目34がバッファ領域331に移動されることができ、それにより、次の操作項目34の寸法を決定する。
【0038】
ステップS290:延長後の現在リストビューポートに基づいて操作リストをレイアウトして、前記ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得する。
【0039】
本開示の実施例において、さらに
図3bを参照すると、次の操作項目34が、すでに現在リストビューポート330のバッファ領域331に加えられたため、現在リストビューポート330のメカニズムに基づき、バッファ領域331内の次の操作項目34のレイアウト及びレンダリングを行い、それにより、次の操作項目34の寸法を知ることができる。
【0040】
ステップS2100:次の操作項目の寸法及び残りスペースに基づいてターゲット操作項目の表示位置を決定する。
【0041】
本開示の実施例において、さらに
図3bを参照すると、次の操作項目34の寸法を取得した後、次の操作項目34の寸法及び残りスペース340に基づいてターゲット操作項目33の表示位置を決定できる。次の操作項目34の寸法が分かった後、次の操作項目34をレンダリング及びレイアウトすることで、次の操作項目34の寸法を取得することができる。次の操作項目34及びターゲット操作項目33の寸法があると、ターゲット操作項目33の適切な位置を動的に決定することができる。例えば、次の操作項目34が残りスペース340を埋めることができる場合、ターゲット操作項目をセンターに表示してもよく、次の操作項目34が残りスペース340よりやや大きい場合、次の操作項目34が残りスペース340に表示されるように、
図3cに示すように、ターゲット操作項目33をセンター位置からやや上方にオフセットすることができる。又は、次の操作項目34が大きい場合、次の操作項目34がすでにレンダリングされているので、残りスペース340に次の操作項目34の一部を表示するとともに、
図3dに示すように、ターゲット操作項目33をセンターに表示することができる。
【0042】
本開示の一実施例では、次の操作項目の寸法が残りスペースの寸法以上である場合、次の操作項目が残りスペースを埋めることができることを説明し、したがって、ターゲット操作項目をセンター位置に設定することができ、次の操作項目の一部又は全部で残りスペースを埋める。
【0043】
本開示の別の実施例において、次の操作項目の寸法が残りスペースの寸法より小さい場合、次の操作項目の寸法と残りスペースの寸法との差分値を取得し、差分値に基づいてターゲット操作項目をセンター位置から下方に差分値分だけオフセットする。
図3dは、本開示の別の実施例による操作リストの制御の模式図である。当該実施例では、次の操作項目34の寸法が小さく、残りスペースを埋めることができないため、
図3eに示すように、次の操作項目34が残りスペースを埋めることができるように、現在操作項目33及び次の操作項目34の両方を示された差分値分だけ下方にオフセットする必要がある。
【0044】
当該実施例において、次の操作項目の寸法が小さく、残りスペースを埋めることができない場合、当該次の操作項目の寸法と残りスペースの寸法との間の差分値を計算し、当該差分値に基づいてターゲット操作項目をセンター位置から下方に当該差分値分だけオフセットし、それにより次の操作項目が残りスペースをちょうど充填することができ、余白の発生を回避する。
【0045】
本開示の一実施例では、現在操作項目の位置を決定した後、現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復する。
図3dに示すように、現在操作項目33の位置を決定した後、現在リストビューポート330の寸法を回復し、即ちバッファ領域331の延長された部分(
図3bに示される)を初期状態に回復する。
【0046】
図4は、本開示の別の実施例による操作リストの制御方法のフローチャートである。当該方法は、ステップS410、ステップS430、ステップS450、ステップS470、ステップS490、ステップS4110及びステップ4130を含む。
【0047】
ステップS410:ターゲット操作項目を取得する。
【0048】
本開示の一実施例において、当該操作リストの制御方法は、スマートデバイスに使用できるだけでなく、類似する他のスマートデバイスにも使用できる。
【0049】
図3aは、本開示の一実施例による操作リストの制御の模式図である。ここでは、スマートテレビを例として説明する。スマートテレビ300は、現在リストビューポート330を有する操作リスト310と、表示領域320とを有し、リストビューポート330はバッファ領域331を有する。操作リスト310は、操作項目31~操作項目34を含む。現在、操作項目32及び33は、現在リストビューポート330に表示されている。図面から分かるように、操作項目34は、寸法が大きく、バッファ領域331に全てが移動されていないため、操作項目34はレンダリングされない。当該実施例において、ターゲット操作項目の取得とは、現在リストビューポート330にターゲット操作項目、例えば操作項目32及び33が入ることを言う。本開示の一実施例において、ターゲット操作項目とは、現在リストに入った最後の操作項目、例えば操作項目33を言う。当該実施例において、操作項目33はターゲット操作項目であり、ターゲット操作項目については、それを優先的に予め設定された位置、例えば表示領域320のセンター位置に設定する。図面から分かるように、操作リスト310は長く、操作リスト310には複数の操作項目が含まれている。操作リスト310は、長いため、スマートテレビ300に完全に表示されることができない。したがってリストビューポート330(Viewport)を使用して操作リスト310の可視領域を表示する。リストビューポート330とは、スマートテレビ300によって表示できる部分を言う。一般的に言えば、リストビューポート330の大きさは、スマートテレビ300の表示領域320の寸法に近い。応答速度を向上させるために、バッファ領域331をリストビューポート330に追加することができる。ある操作項目がバッファ領域331に入ると、当該操作項目のレイアウト及びレンダリングを前もって行う。逆に、操作項目がバッファ領域331に入っていないか、又は操作項目の一部のみがバッファ領域331に入った場合、当該操作項目のレイアウト及びレンダリングを行わず、当該操作項目の寸法を知ることができない。
図3aに示すように、操作項目34がバッファ領域331に全部入っていないため、操作項目34のレイアウト及びレンダリングを行うことができず、操作項目34の寸法を知ることもできない。
【0050】
ステップS430:ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得する。
【0051】
本開示の実施例において、予め設定された位置は、表示領域の中間部であってもよく、即ちターゲット操作項目がセンターに表示される。なお、表示領域の中間部にターゲット操作項目を表示することは、スマートテレビの表示制御方法の1種類にすぎない。スマートテレビについては、レイアウト要件に応じて、予め設定された位置を他の部分に設定することもできる。無論、他のスマートデバイスにおいて、他のスマートデバイスの要求に応じて、予め設定された位置を予め設定することができる。当該ターゲット操作項目が、すでにリストビューポートに入ったため、ターゲット操作項目のレイアウト及びレンダリングが済み、当該ターゲット操作項目の寸法を知ることができる。
図3aに示すように、ターゲット操作項目が操作項目33であり、操作項目33がセンター位置に位置するとき、残りスペースとは、操作項目33の底部と表示領域320の底部との間の距離を言い、図面に示すように残りスペースは340である。
【0052】
ステップS450:操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得する。
【0053】
本開示の実施例において、異なるデバイスの表示領域が異なる場合があるため、異なる表示領域を持つデバイスに対応して表示されるリストビューポートの寸法にも差異がある。本開示の実施例において、現在リストビューポートの寸法は、スマートデバイスの表示領域に近いため、異なるスマートデバイスは、異なるプリセット寸法の現在リストビューポートに対応することができる。
【0054】
ステップS470:次の操作項目が現在リストビューポートのバッファ領域に包含されているか否かを判断する。
【0055】
本開示の実施例において、「包含」とは、次の操作項目がバッファ領域に入ったことを言う。当該ステップでは、次の事項を判断する。
バッファ領域について、次の操作項目がバッファ領域に入っていないか、又は一部のみがバッファ領域に入った場合、当該次の操作項目に対してレンダリングを行わない。当該次の操作項目がバッファ領域に完全に入った場合のみ、当該次の操作項目に対するレンダリングがトリガされる。
【0056】
ステップS490:次の操作項目が現在リストビューポートのバッファ領域に包含される場合、現在リストビューポートの寸法を不変に維持する。
【0057】
ステップS4110:次の操作項目が現在リストビューポートのバッファ領域に包含されていない場合、現在リストビューポートの寸法を延長する。
【0058】
当該実施例において、バッファ領域が次の操作項目を包含できない場合、バッファ領域を動的に延長する。当該実施例において、バッファ領域が次回の操作項目を包含できない場合、次の操作項目のレイアウト及びレンダリングが行われないため、次の操作項目の寸法を知ることができない。
【0059】
本開示の一実施例において、延長された現在リストビューポートを生成するために、残りスペースに基づいて現在リストビューポートの寸法を延長する。
【0060】
本開示の実施例では、現在リストビューポートを動的に延長することができるため、次の操作項目を延長後の現在リストビューポートに加えることができ、さらに、次の操作項目の寸法を取得するために、次の操作項目のレイアウト及びレンダリングを行うことができる。
図3bは、本開示の実施例による操作リストの制御の模式図である。当該実施例では、バッファ領域331を残りスペース340だけ延長することができるため、次の操作項目34が延長後の現在リストビューポート330のバッファ領域331に包含されることが可能である。
【0061】
本開示の実施例において、現在リストビューポート330を延長することとは、現在リストビューポート330のバッファ領域331を延長することにより、バッファ領域331に次の操作項目34を加えることができることを言う。次の操作項目34がバッファ領域331に移動されると、次の操作項目34の寸法を取得できる。同時に、バッファ領域331を残りスペース340だけ延長したため、残りスペース340を埋める次の操作項目がある場合、それもバッファ領域331に移動されることが可能である。
【0062】
本開示の実施例では、現在操作項目に対応する残りスペースに基づいて現在リストビューポートを延長するため、現在リストビューポートのバッファ領域を対応する残りスペースだけ延長することができ、その結果、次の操作項目をバッファ領域に加えることができる。
【0063】
本開示の実施例において、
図3bを参照すると、次の操作項目34の寸法が大きく、通常の状況では次の操作項目34をバッファ領域331に移動することができない場合、次の操作項目34のレイアウト及びレンダリングを行うことができなくなり、したがって、次の操作項目34の寸法を知ることもできないため、現在の操作項目33の位置を選択することができない。したがって、このとき、現在リストビューポート330のバッファ領域331を延長する必要があり、それにより、次の操作項目34がバッファ領域331に移動されることができ、それにより、次の操作項目34の寸法を決定する。ステップS290:延長後の現在リストビューポートに基づいて操作リストをレイアウトして、前記ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得する。
【0064】
本開示の実施例において、さらに
図3bを参照すると、次の操作項目34が、すでに現在リストビューポート330のバッファ領域331に加えられたため、現在リストビューポート330のメカニズムに基づき、バッファ領域331内の次の操作項目34のレイアウト及びレンダリングを行い、それにより、次の操作項目34の寸法を知ることができる。
【0065】
ステップS4130:次の操作項目の寸法及び残りスペースに基づいてターゲット操作項目の表示位置を決定する。
【0066】
本開示の実施例において、さらに
図3bを参照すると、次の操作項目34の寸法を取得した後、次の操作項目34の寸法及び残りスペース340に基づいてターゲット操作項目33の表示位置を決定できる。次の操作項目34の寸法が分かった後、次の操作項目34をレンダリング及びレイアウトすることで、次の操作項目34の寸法を取得することができる。次の操作項目34及びターゲット操作項目33の寸法があると、ターゲット操作項目33の適切な位置を動的に決定することができる。例えば、次の操作項目34が残りスペース340を埋めることができる場合、ターゲット操作項目をセンターに表示してもよく、次の操作項目34が残りスペース340よりやや大きい場合、次の操作項目34が残りスペース340に表示されるように、
図3cに示すように、ターゲット操作項目33をセンター位置からやや上方にオフセットすることができる。又は、次の操作項目34が大きい場合、次の操作項目34がすでにレンダリングされているので、残りスペース340に次の操作項目34の一部を表示するとともに、
図3dに示すように、ターゲット操作項目33をセンターに表示することができる。
【0067】
本開示の一実施例では、次の操作項目の寸法が残りスペースの寸法以上である場合、次の操作項目が残りスペースを埋めることができることを説明し、したがって、ターゲット操作項目をセンター位置に設定することができ、次の操作項目の一部又は全部で残りスペースを埋める。
【0068】
本開示の別の実施例において、次の操作項目の寸法が残りスペースの寸法より小さい場合、次の操作項目の寸法と残りスペースの寸法との差分値を取得し、差分値に基づいてターゲット操作項目をセンター位置から下方に差分値分だけオフセットする。
図3dは、本開示の別の実施例による操作リストの制御の模式図である。当該実施例では、次の操作項目34の寸法が小さく、残りスペースを埋めることができないため、
図3eに示すように、次の操作項目34が残りスペースを埋めることができるように、現在操作項目33及び次の操作項目34の両方を示された差分値分だけ下方にオフセットする必要がある。
【0069】
当該実施例において、次の操作項目の寸法が小さく、残りスペースを埋めることができない場合、当該次の操作項目の寸法と残りスペースの寸法との間の差分値を計算し、当該差分値に基づいてターゲット操作項目をセンター位置から下方に当該差分値分だけオフセットし、それにより次の操作項目が残りスペースをちょうど充填することができ、余白の発生を回避する。
【0070】
本開示の一実施例では、現在操作項目の位置を決定した後、現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復する。
図3dに示すように、現在操作項目33の位置を決定した後、現在リストビューポート330の寸法を回復し、即ちバッファ領域331の延長された部分(
図3bに示される)を初期状態に回復する。
【0071】
図5は、本開示の実施例による操作リストの制御装置の構造図である。操作リストの制御装置200は、取得モジュール210、残りスペース取得モジュール220、寸法取得モジュール230、現在リストビューポート制御モジュール240、レイアウトモジュール250、及び表示位置決定モジュール260を含む。取得モジュール210は、ターゲット操作項目を取得するために用いられる。残りスペース取得モジュール220は、ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得するために用いられる。寸法取得モジュール230は、操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得するために用いられる。現在リストビューポート制御モジュール240は、延長された現在リストビューポートを生成するために、残りスペースに基づいて現在リストビューポートの寸法を延長するために用いられる。レイアウトモジュール250は、ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得するために、延長後の現在リストビューポートに基づいて操作リストをレイアウトするために用いられる。表示位置決定モジュール260は、次の操作項目の寸法及び残りスペースに基づいて前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するために用いられる。
【0072】
本開示の一実施例において、表示位置決定モジュール260は、次の操作項目の寸法が残りスペースの寸法以上である場合、ターゲット操作項目を予め設定された位置、例えばセンター位置に設定する。
【0073】
本開示の一実施例において、表示位置決定モジュール260は、次の操作項目の寸法が残りスペースの寸法より小さい場合、次の操作項目の寸法と残りスペースの寸法との差分値を取得し、差分値に基づいてターゲット操作項目を予め設定された位置から当該差分値分だけ下方にオフセットする。
【0074】
本開示の一実施例において、操作リストの制御装置200は、判断モジュール270をさらに含む。判断モジュール270は、次の操作項目が現在リストビューポートのバッファ領域に包含されているか否かを判断するために用いられる。現在リストビューポート制御モジュール240は、さらに、次の操作項目が現在リストビューポートのバッファ領域に包含される場合、現在リストビューポートの寸法を不変に維持し、かつ、次の操作項目が現在リストビューポートのバッファ領域に包含されていない場合、現在リストビューポートの寸法を延長する。
【0075】
本開示の一実施例において、操作リストの制御装置200は、回復モジュール280をさらに含む。回復モジュール280は、現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復するために用いられる。
【0076】
上記実施例における装置について、各モジュールによって操作が実行される具体的な方法については、当該方法に関連する実施例において詳細に説明したため、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0077】
本開示の実施例の第3態様によれば、電子機器をさらに提供し、当該電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、上記のような操作リストの制御方法を実現するために、前記命令を実行するように構成される。
【0078】
上記の実施例を実現するために、本開示は、記憶媒体をさらに提供する。
【0079】
ここで、記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行される場合、電子機器は、上記のような方法を実行できる。
【0080】
上記実施例を実現するために、本開示は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0081】
ここで、当該コンピュータプログラム製品が電子機器のプロセッサによって実行される場合、電子機器が上記のような方法を実行できるようにする。
【0082】
図6は、例示的な一実施例に係る電子機器のブロック図である。
図6に示す電子機器は、1つの例示にすぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲に如何なる制限を与えるべきではない。
【0083】
図6に示すように、電子機器1000は、プロセッサ111を含み、ROM(Read Only Memory)112に記憶されているプログラム、又はメモリ116からRAM(Random Access Memory)113にロードされるプログラムに基づいて、様々な適切な動作及び処理を行う。RAM113には、電子機器1000の操作に必要な様々なプログラム及びデータも記憶されている。プロセッサ111、ROM112以及RAM113は、バス114を介して互いに接続される。I/O(Input/Output)インターフェース115もバス114に接続される。
【0084】
ハードディスクなどを含むメモリ116と、LAN(Local Area Network)カード、モデムなどを含むネットワークインターフェースカードの通信部分117を介してI/Oインターフェース115に接続され、通信部分117は、インターネットなどのネットワークを介して通信処理を行い、ドライバ118も、必要に応じて、I/Oインターフェース115に接続される。
【0085】
特に、本開示の実施例によれば、上でフローチャートを参照しながら説明したプロセスは、コンピュータソフトプログラムとして実現できる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータ読み取り可能な媒体に搬送されているコンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、通信部分117を介して、当該コンピュータプログラムをネットワークからダウンロード及びインストールすることができる。当該コンピュータプログラムがプロセッサ111によって実行される場合、本開示の方法で定義される上記機能が実行される。
【0086】
例示的な実施例において、命令を含む記憶媒体、例えば命令を含むメモリをさらに提供し、上記命令は、電子機器1000のプロセッサ111によって実行されて、上記方法を完了することができる。あるいは、記憶媒体は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよく、例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データストレージデバイスなどであり得る。
【0087】
本開示において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含むか記憶するいずれの有形媒体であってもよく、当該プログラムは、命令実行システム、装置又は設備によって使用されてもよいし、それらと組み合わせて使用されてもよい。本開示において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドで又は搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含み、それにコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが搬送されている。このように伝播されるデータ信号は、様々な形態をとることができ、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外のいずれのコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置又は設備に使用されるか、又はそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は転送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれているプログラムコードは、いずれの適切な媒体で伝送することができ、無線、ワイヤー、光ケーブル、RFなど、又は上記の任意の適宜組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0088】
本開示の実施例にて提供される技術案は、少なくとも以下のような有益な効果をもたらす。
【0089】
本開示の実施例において、残りスペースに基づいて現在リストビューポートを延長することができ、それにより、延長後の現在リストビューポートに基づいてレイアウトして、次の操作項目の寸法を決定し、そして、次の操作項目の寸法及び残りスペースに基づいてターゲット操作項目の表示位置を決定し、したがって、画面の下に余白が発生することを回避でき、ユーザの鑑賞感を向上させる。
【0090】
当業者であれば、明細書を検討し、かつ、本明細書に開示された発明を実践した後に、本開示の他の実施案を容易に想到することができる。本願は、本開示のいずれの変形、用途又は適応性変化を包含することを意図し、これらの変形、用途又は適応性変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない本技術分野の常識又は慣用技術的手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものにすぎず、本開示の真の範囲及び精神は、下記の特許請求の範囲によって示される。
【0091】
本開示は、上に説明し、かつ、図面に示した精確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0092】
(付記)
(付記1)
操作リストの制御方法であって、
ターゲット操作項目を取得するステップと、
前記ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、前記ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得するステップと、
操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得するステップと、
延長された現在リストビューポートを生成するために、前記残りスペースに基づいて前記現在リストビューポートの寸法を延長するステップと、
延長後の前記現在リストビューポートに基づいて前記操作リストをレイアウトして、前記ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得するステップと、
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする操作リストの制御方法。
【0093】
(付記2)
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップは、
前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法以上である場合、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置に設定するステップを含む、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0094】
(付記3)
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するステップは、
前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法より小さい場合、前記次の操作項目の寸法と前記残りスペースの寸法との差分値を取得するステップと、
前記差分値に基づいて、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置から前記差分値分だけオフセットするステップと、を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0095】
(付記4)
前記残りスペースに基づいて前記現在リストビューポートの寸法を延長するステップの前に、
前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されるか否かを判断するステップと、
前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含される場合、前記現在リストビューポートの寸法を不変に維持するステップと、
前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されていない場合、前記現在リストビューポートの寸法を延長するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0096】
(付記5)
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて前記ターゲット操作項目の表示位置を選択するステップの後に、
前記現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復するステップをさらに含む、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0097】
(付記6)
操作リストの制御装置であって、
ターゲット操作項目を取得するための取得モジュールと、
前記ターゲット操作項目が予め設定された位置に位置するとき、前記ターゲット操作項目及び表示領域の底部の残りスペースを取得するための残りスペース取得モジュールと、
操作リストの現在リストビューポートの寸法を取得するための寸法取得モジュールと、
延長された現在リストビューポートを生成するために、前記残りスペースに基づいて前記現在リストビューポートの寸法を延長するための現在リストビューポート制御モジュールと、
延長後の前記現在リストビューポートに基づいて前記操作リストをレイアウトして、前記ターゲット操作項目の次の操作項目の寸法を取得するためのレイアウトモジュールと、
前記次の操作項目の寸法及び前記残りスペースに基づいて、前記ターゲット操作項目の表示位置を決定するための表示位置決定モジュールと、を含む、
ことを特徴とする操作リストの制御装置。
【0098】
(付記7)
前記表示位置決定モジュールは、前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法以上である場合、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置に設定する、
ことを特徴とする付記6に記載の装置。
【0099】
(付記8)
前記表示位置決定モジュールは、前記次の操作項目の寸法が前記残りスペースの寸法より小さい場合、前記次の操作項目の寸法と前記残りスペースの寸法との差分値を取得すると共に、前記差分値に基づいて、前記ターゲット操作項目を前記予め設定された位置から前記差分値分だけオフセットする、
ことを特徴とする付記6に記載の装置。
【0100】
(付記9)
前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されるか否かを判断するための判断モジュールをさらに含み、
前記現在リストビューポート制御モジュールは、さらに、前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含される場合、前記現在リストビューポートの寸法を不変に維持し、及び、前記次の操作項目が前記現在リストビューポートのバッファ領域に包含されていない場合、前記現在リストビューポートの寸法を延長するために用いられる、
ことを特徴とする付記6に記載の装置。
【0101】
(付記10)
前記現在リストビューポートの寸法をデフォルト寸法に回復するための回復モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする付記6に記載の装置。
【0102】
(付記11)
電子機器であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、付記1~5のいずれか1つに記載の操作リストの制御方法を実現するために、前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【0103】
(付記12)
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行される場合、プロセッサが付記1~5のいずれか1つに記載の操作リストの制御方法を実行させる、
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。