(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】半永続的なスケジューリングのための方法、ネットワーク装置及び端末装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20240729BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240729BHJP
H04W 72/11 20230101ALI20240729BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/231
H04W72/11
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022056860
(22)【出願日】2022-03-30
(62)【分割の表示】P 2020536843の分割
【原出願日】2018-11-15
【審査請求日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/071341
(32)【優先日】2018-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リュウ, ジンファ
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ミン
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,“SPS confirmation for V2X”,3GPP TSG-RAN WG2 #98 Tdoc R2-1705541,[online],2017年05月06日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1705541.zip>,[検索日2021年8月12日]
【文献】OPPO,“Support SPS on SCell”,3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1707742,[online],2017年08月11日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1707742.zip>,[検索日2021年8月11日]
【文献】Samsung,“MAC CE formats for NR”,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #99bis R2-1710907,[online],2017年09月28日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710907.zip>,[検索日2021年8月12日]
【文献】CATT,“Discussion on multiple SPS”,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #NR AH2 R2-1706370,[online],2017年06月17日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706370.zip>,[検索日2021年8月12日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半永続的スケジューリング(SPS)のための方法であって、
端末装置へ、レイヤ1信号を介して複数の第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを送信して、前記端末装置について構成された複数のセルにおける複数のUL SPSグラントをそれぞれアクティブ化し又は非アクティブ化することと、
前記端末装置から、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信することと、
を含み、
前記第1のMAC CEは、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含
み、
前記第1のインジケータはビットマップを含み、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージと前記ビットマップ内の複数の位置に対応する複数のSPS構成インデックスとの間に対応関係が存在する、
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、UL SPS構成は、セルに関連付けられ、一意なSPS構成インデックスを割当てられる、方法。
【請求項3】
請求項
1に記載の方法であって、前記
複数のSPS構成インデックスの前記ビットマップは、最下位ビットから最上位ビットまで、前記
複数のSPS構成インデックスのそれぞれの値に従って昇順/降順で並べられる、方法。
【請求項4】
請求項
1に記載の方法であって、前記
複数のSPS構成インデックスの前記ビットマップの長さは、固定的であり、又は、前記端末装置について構成された前記UL SPS構成の数に依存する、方法。
【請求項5】
半永続的スケジューリング(SPS)のための方法であって、
ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して複数の第1のアップリンク(UL) SPS構成メッセージを受信して、端末装置について構成された複数のセルにおける複数のUL SPSグラントをそれぞれアクティブ化し又は非アクティブ化することと、
前記ネットワーク装置へ、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送信することと、
を含み、
前記第1のMAC CEは、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含
み、
前記第1のインジケータはビットマップを含み、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージと前記ビットマップ内の複数の位置に対応する複数のSPS構成インデックスとの間に対応関係が存在する、
方法。
【請求項6】
請求項
5に記載の方法であって、UL SPS構成は、セルに関連付けられ、一意なSPS構成インデックスを割当てられる、方法。
【請求項7】
請求項
5に記載の方法であって、前記
複数のSPS構成インデックスの前記ビットマップは、最下位ビットから最上位ビットまで、前記
複数のSPS構成インデックスのそれぞれの値に従って昇順/降順で並べられる、方法。
【請求項8】
請求項
5に記載の方法であって、前記
複数のSPS構成インデックスの前記ビットマップの長さは、固定的であり、又は、前記端末装置について構成された前記UL SPS構成の数に依存する、方法。
【請求項9】
ネットワーク装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令群を収容するメモリと、を備え、それにより前記ネットワーク装置は、
端末装置へ、レイヤ1信号を介して複数の第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを送信して、前記端末装置について構成された複数のセルにおける複数のUL SPSグラントをそれぞれアクティブ化し又は非アクティブ化することと、
前記端末装置から、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信することと、
を行うように動作可能であり、
前記第1のMAC CEは、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含
み、
前記第1のインジケータはビットマップを含み、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージと前記ビットマップ内の複数の位置に対応する複数のSPS構成インデックスとの間に対応関係が存在する、
ネットワーク装置。
【請求項10】
端末装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令群を収容するメモリと、を備え、それにより前記端末装置は、
ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して複数の第1のアップリンク(UL) SPS構成メッセージを受信して、前記端末装置について構成された複数のセルにおける複数のUL SPSグラントをそれぞれアクティブ化し又は非アクティブ化することと、
前記ネットワーク装置へ、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送信することと、
を行うように動作可能であり、
前記第1のMAC CEは、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含
み、
前記第1のインジケータはビットマップを含み、前記複数の第1のUL SPS構成メッセージと前記ビットマップ内の複数の位置に対応する複数のSPS構成インデックスとの間に対応関係が存在する、
端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般にワイヤレス通信に関連し、より具体的には、半永続的なスケジューリング(SPS)のための方法、ネットワーク装置及び端末装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
LTE(long term evolution)システムといったワイヤレスネットワークにおいて、動的なスケジューリング及び半永続的なスケジューリング(あるいは半静的なスケジューリングとして知られている)をサポートし得るスケジューリング機能エンティティが存在する。NR(new radio)では、半永続的なスケジューリングは、構成されるスケジューリング(CS)としても言及され得る。
【0003】
例えば、LTEでは、アップリンク(UL)SPSは、進化型ノードB(eNB)が無線リソース制御(RRC)シグナリングを介してユーザ機器(UE)のために送信機会の発生の周期性及び開始位置といったいくつかのパラメータとハイブリッド自動再送要求(HARQ)動作のためのパラメータとを構成し得ることをいう。半静的なグラントをアクティブ化/解放するために、変調符号化方式(MCS)、時間-周波数リソースといった他のパラメータが、レイヤ1シグナリングを介して構成される。レイヤ1信号に応じた半静的なグラントのアクティブ化/解放時に、UEは、UL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うために、サービングeNBへメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送信する。
【0004】
UE向けにリソースが事前構成されたサブフレームの期間中に、UEは、制御チャネル上で自身のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を発見しなければ、対応する送信時間インターバル(TTI)において事前構成されたリソースに従ってアップリンク送信を行う。
【発明の概要】
【0005】
この概要は、ある選択された概念を簡易な形で紹介するために提供され、それは後に詳細な説明においてさらに説明される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴や本質的な特徴を識別することを意図したものではなく、特許請求される主題のスコープを限定するために使用されることを意図したものでもない。NRでは、UL SPSを、タイプ2構成型のスケジューリングともいい、割当てられる半静的なグラントを、構成済みグラントタイプ2ともいうことができる。以下の説明では、簡明さのためにSPSとの用語が使用され、UL SPSの仕組みを介して割当てられる半静的なグラントをUL SPSグラントという。
【0006】
本開示のある観点によれば、アップリンク(UL)における半永続的スケジューリング(SPS)のための方法が提供される。上記方法は、端末装置へ、レイヤ1信号を介してUL SPS構成メッセージを送信して、上記端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除すること、を含み得る。上記方法は、上記端末装置から、上記第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信すること、をさらに含み得る。この方法において、上記第1のMAC CEが、上記第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含んでもよく、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、上記第1のUL SPS構成メッセージと上記第1のMAC CEとの間に対応関係が存在してもよい。
【0007】
本開示の他の観点によれば、ULにおける半永続的スケジューリング(SPS)のための方法が提供される。上記方法は、ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを受信して、端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除すること、を含み得る。上記方法は、上記ネットワーク装置へ、上記第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送信すること、をさらに含み得る。この方法において、上記第1のMAC CEが、上記第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含み、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、上記第1のUL SPS構成メッセージと上記第1のMAC CEとの間に対応関係が存在する。
【0008】
本開示の他の観点によれば、ネットワーク装置が提供される。上記ネットワーク装置は、プロセッサと、上記プロセッサにより実行可能な命令群を収容するメモリと、を備えてよく、それにより上記ネットワーク装置は、端末装置へ、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを送信して、上記端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除すること、を行うように動作可能であり得る。上記ネットワーク装置は、上記端末装置から、上記第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信すること、を行うように動作可能であり得る。上記第1のMAC CEが、上記第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含んでもよく、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、上記第1のUL SPS構成メッセージと上記第1のMAC CEとの間に対応関係が存在してもよい。
【0009】
本開示の他の観点によれば、端末装置が提供される。上記端末装置は、プロセッサと、上記プロセッサにより実行可能な命令群を収容するメモリと、を備えてよく、それにより上記端末装置は、ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを受信して、端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除すること、を行うように動作可能であり得る。上記端末装置は、上記ネットワーク装置へ、上記第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送信すること、を行うようにさらに動作可能であり得る。上記第1のMAC CEが、上記第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含んでもよく、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、上記第1のUL SPS構成メッセージと上記第1のMAC CEとの間に対応関係が存在する。
【0010】
本開示の他の観点によれば、コンピュータプログラムプロダクトが提供される。上記コンピュータプログラムプロダクトは、命令群を含み、上記命令群は、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、端末装置へ、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを送信して、上記端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除すること、を行わせ得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記端末装置から、上記第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信すること、をさらに行わせられ得る。上記第1のMAC CEが、上記第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含んでもよく、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、上記第1のUL SPS構成メッセージと上記第1のMAC CEとの間に対応関係が存在する。
【0011】
本開示の他の観点によれば、コンピュータプログラムプロダクトが提供される。上記コンピュータプログラムプロダクトは、命令群を含み、上記命令群は、少なくとも1つのプロセッサにより実行され、上記少なくとも1つのプロセッサに、ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを受信して、端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除すること、を行わせ得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記ネットワーク装置へ、上記第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送信すること、をさらに行わせられ得る。上記第1のMAC CEが、上記第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含んでもよく、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、上記第1のUL SPS構成メッセージと上記第1のMAC CEとの間に対応関係が存在してもよい。
【0012】
本開示の他の観点によれば、コンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。上記コンピュータ読取可能な記憶媒体は、命令群を含み、上記命令群は、少なくとも1つのプロセッサにより実行され、上記少なくとも1つのプロセッサに、端末装置へ、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを送信して、上記端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除すること、を行わせ得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記端末装置から、上記第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信すること、をさらに行わせられ得る。上記第1のMAC CEが、上記第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含んでもよく、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、上記第1のUL SPS構成メッセージと上記第1のMAC CEとの間に対応関係が存在する。
【0013】
本開示の他の観点によれば、コンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。上記コンピュータ読取可能な記憶媒体は、命令群を含み、上記命令群は、少なくとも1つのプロセッサにより実行され、上記少なくとも1つのプロセッサに、ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを受信して、端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除すること、を行わせ得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記ネットワーク装置へ、上記第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送信すること、をさらに行わせられ得る。上記第1のMAC CEが、上記第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含んでもよく、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、上記第1のUL SPS構成メッセージと上記第1のMAC CEとの間に対応関係が存在してもよい。
【0014】
本開示の他の観点によれば、ホストコンピュータ、ネットワーク装置及び端末装置を含む通信システムにおいて実装される方法が提供される。上記方法は、上記ホストコンピュータにおいて、上記端末装置から上記ネットワーク装置への送信に由来するユーザデータを受信すること、を含み得る。この方法において、上記ネットワーク装置は、上述したようなネットワーク装置に関連付けられる方法のいずれかを行うように構成され得る。上記端末装置は、上述したような端末装置に関連付けられる方法のいずれかを行うように構成され得る。
【0015】
本開示の他の観点によれば、ホストコンピュータ、ネットワーク装置及び端末装置を含む通信システムにおいて実装される方法が提供される。上記方法は、上記ホストコンピュータにおいて、上記端末装置へのユーザデータを搬送する、上記ネットワーク装置を介する送信を開始すること、を含み得る。この方法において、上記ネットワーク装置は、上述したようなネットワーク装置に関連付けられる方法のいずれかを行うように構成され得る。上記端末装置は、上述したような端末装置に関連付けられる方法のいずれかを行うように構成され得る。
【0016】
本開示の他の観点によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。上記ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成される処理回路、を備え得る。上記ホストコンピュータは、端末装置からネットワーク装置への送信に由来するユーザデータを受信するように構成される通信インタフェース、をさらに備え得る。上記ネットワーク装置は、プロセッサと、上記プロセッサにより実行可能な命令群を収容するメモリと、を備えてよく、それにより、上記ネットワーク装置は、上述したようなネットワーク装置に関連付けられる方法のいずれかを行うように構成され得る。上記端末装置は、プロセッサと、上記プロセッサにより実行可能な命令群を収容するメモリと、を備えてよく、それにより、上記端末装置は、上述したような端末装置に関連付けられる方法のいずれかを行うように構成され得る。
【0017】
本開示の他の観点によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。上記ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成される処理回路、を備え得る。上記ホストコンピュータは、端末装置へのユーザデータを搬送する、ネットワーク装置を介する送信を開始するように構成される通信インタフェース、をさらに備え得る。上記ネットワーク装置は、プロセッサと、上記プロセッサにより実行可能な命令群を収容するメモリと、を備えてよく、それにより、上記ネットワーク装置は、上述したようなネットワーク装置に関連付けられる方法のいずれかを行うように構成され得る。上記端末装置は、プロセッサと、上記プロセッサにより実行可能な命令群を収容するメモリと、を備えてよく、それにより、上記端末装置は、上述したような端末装置に関連付けられる方法のいずれかを行うように構成され得る。
【0018】
本開示のこれらの及び他の目的、特徴及び利点が、添付図面に関連して読まれるべきそれらの例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態を実装することのできる概略的なシステムを描いている。
【
図2】本開示の一実施形態に係る方法を描いたフローチャートである。
【
図3】本開示の他の実施形態に係る方法を描いたフローチャートである。
【
図4】本開示の一実施形態に係るMAC CEペイロードを概略的に示している。
【
図5】本開示の他の実施形態に係るMAC CEペイロードを概略的に示している。
【
図6】本開示の他の実施形態に係るMAC CEペイロードを概略的に示している。
【
図7】本開示の他の実施形態に係るMAC CEペイロードを概略的に示している。
【
図8】本開示の他の実施形態に係るMAC CEペイロードを概略的に示している。
【
図9】本開示の他の実施形態に係るMAC CEペイロードを概略的に示している。
【
図10】本開示の一実施形態に係る方法を描いたフローチャートである。
【
図11】本開示の他の実施形態に係る方法を描いたフローチャートである。
【
図12】本開示の一実施形態に係るネットワーク装置を示すブロック図である。
【
図13】本開示の他の実施形態に係る端末装置を示すブロック図である。
【
図14】本開示の一実施形態に係る通信システムにおいて実装される方法を描いたフローチャートである。
【
図15】本開示の他の実施形態に係る通信システムにおいて実装される方法を描いたフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
説明の目的で、開示される実施形態の綿密な理解を提供するために以下の説明において詳細が説示される。しかしながら、実施形態がそれら固有の詳細無しであるいは均等な構成と共に実装され得ることが、当業者にとっては明白である。
【0021】
ここで使用されるところでは、"ワイヤレス通信ネットワーク"又は"ワイヤレスネットワーク"との用語は、LTEアドバンスト(LTE-A)、LTE、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、及び高速パケットアクセス(HSPA)などといった、任意の適した通信規格に従うネットワークをいう。さらに、ワイヤレス通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、任意の適した世代の通信プロトコルに従って行われてよく、それは、限定ではないものの、GSM(Global System for Mobile Communications)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、LTE(Long Term Evolution)、及び/若しくは、他の適した第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、若しくは、NRのような未来の第5世代(5G)通信プロトコル、並びに/又は、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth及び/若しくはZigBee規格、及び/若しくは、現在知られているか将来開発されるかによらない何らかの他のプロトコルといった、任意の他の適切なワイヤレス通信規格を含む。
【0022】
"ネットワーク装置"との用語は、ワイヤレス通信ネットワーク内の、端末装置がネットワークへアクセスしてそこからサービスを受ける際に経由する装置をいう。ネットワーク装置は、基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、又は、ワイヤレス通信ネットワーク内の任意の他の適した装置をいう。BSは、例えば、ノードB(NodeB若しくはNB)、進化型ノードB(eNodeB若しくはeNB)若しくはgNB、RRU(Remote Radio Unit)、RH(radio header)、RRH(remote radio head)、リレー、又は、フェムト若しくはピコといった低電力ノードなどであってよい。ネットワーク装置のまたさらなる例は、マルチ標準無線(MSR)BSといったMSR無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)又は基地局コントローラ(BSC)といったネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、及び送信ノードを含み得る。しかしながら、より広くいうと、ネットワーク装置は、ワイヤレス通信ネットワークへのアクセスを端末装置に可能にし及び/若しくは提供し、又は、ワイヤレス通信ネットワークへアクセスした端末装置へ何らかのサービスを提供することが可能であり、そのように構成され、配置され及び/若しくは動作可能な、いかなる適した装置(又は装置の集合)を表していてもよい。
【0023】
"端末装置"との用語は、ワイヤレス通信ネットワークへアクセスし及びそこからサービスを受けることのできる任意の末端の装置をいう。限定ではなく例示でいうと、端末装置は、移動端末、ユーザ機器(UE)、又は他の適した装置をいう。UEは、例えば、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、又はアクセス端末(AT)であってよい。端末装置は、限定ではないものの、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラのような撮像端末装置、ゲーム端末装置、楽曲記憶再生電化製品、モバイルフォン、セルラーフォン、スマートフォン、VoIP(voice over IP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、PDA(personal digital assistant)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラのような撮像端末装置、ゲーム端末装置、楽曲記憶再生電化製品、ウェアラブル端末装置、車載ワイヤレス端末装置、ワイヤレスエンドポイント、移動局、LEE(laptop-embedded equipment)、LME(laptop-mounted equipment)、USBドングル、スマート装置、及びワイヤレスCPE(customer-premises equipment)などを含んでよい。以下の説明において、"端末装置"、"端末"、"ユーザ機器"及び"UE"は、互換可能に使用され得る。1つの例として、端末装置は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE及び/又は5G規格といった、3GPPにより発布された1つ以上の通信規格に従った通信のために構成されるUEを表し得る。ここで使用されるところでは、"ユーザ機器"あるいは"UE"は、関係する装置を所有し及び/又は操作する人間のユーザという意味での"ユーザ"を必ずしも有していなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置は、直接的なヒューマンインタラクション無しで情報を送信し及び/又は受信するように構成されてもよい。例えば、端末装置は、予め決定されるスケジュールで、内部の若しくは外部のイベントによりトリガされた場合に、又は、ワイヤレス通信ネットワークからの要求に応じて、ネットワークへ情報を送信するように設計されてもよい。その代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる操作を意図されているが、当初は特定の人間のユーザに関連付けられていないかもしれないデバイスを表してもよい。
【0024】
端末装置は、例えば、サイドリンク通信のために3GPP規格を実行することにより、デバイスツーデバイス(D2D)通信をサポートしてもよく、このケースにおいてD2D通信装置として言及されてもよい。
【0025】
また別の例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、端末装置は、監視及び/若しくは測定を実行し、並びに他の端末装置及び/若しくはネットワーク機器へそうした監視及び/若しくは測定の結果を送信する、マシン又は他のデバイスを表してもよい。端末装置は、このケースにおいて、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPの文脈ではマシンタイプ通信(MTC)デバイスとして言及されてもよい。1つの具体的な例として、端末装置は、3GPP狭帯域IoT(NB-IoT)規格を実装するUEであってもよい。そうしたマシン又は装置の具体的な例は、センサ、電力メータのようなメータ装置、産業機械、又は、例えば冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人装着品である、家庭若しくは個人電化製品である。他のシナリオにおいて、端末装置は、その動作ステータス若しくはその動作に関連付けられる他の機能について監視し及び/若しくは報告することの可能な車両又は他の機器を表してもよい。
【0026】
ここで使用されるところでは、ダウンリンク(DL)送信とは、ネットワーク装置から端末装置への送信をいい、アップリンク(UL)送信とは、逆方向の送信をいう。
【0027】
本明細書における、"1つの実施形態"、"一実施形態"、"例示的な実施形態"などへの言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るものの、あらゆる実施形態が当該特定の特徴、構造、又は特性を含むわけでは必ずしもないことを示す。そのうえ、そうしたフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、一実施形態との関係において特定の特徴、構造、又は特性が説明されている場合、明示的に記載されているか否かに関わらず、他の実施形態との関係においてそうした特徴、構造、又は特性を作用させることは、当業者の知識の範囲内であることが思量される。
【0028】
ここでは多様な要素を説明するために"第1"、"第2"などの用語が使用され得るが、そうした要素はそれら用語により限定されるべきではないことが理解されるものとする。それら用語は、ある要素を別の要素と区別するために使用されるに過ぎない。例えば、例示的な実施形態のスコープを逸脱することなく、第1の要素を第2の要素を呼ぶことができるはずであり、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができるはずである。ここで使用されるところでは、"and/or"という用語は、関連付けられる列挙された項目のうちの1つ以上のありとあらゆる組合せを含む。
【0029】
ここで使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明する目的のためのものに過ぎず、ここで説明される概念を限定することを意図されない。ここで使用されるところでは、単数形である"a"、"an"、及び"the"は、文脈で別段明確に示されていない限り、複数形をも含むことが意図される。さらに理解されるであろうこととして、"含む(comprises)"、"含む(comprising)"、"有する(has)"、"有する(having)"、"含む(includes)"及び/又は"含む(including)"という用語は、ここで使用されるところでは、記述された特徴、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するものの、1つ以上の他の特徴、エレメント、コンポーネント、及び/又はそれらの組合せの存在又は追加を排除しない。
【0030】
以下の説明及び特許請求の範囲において、ここで使用される全ての技術的用語及び学術的用語は、別段定義されない限り、本開示が属する分野における当業者により共通的に理解される意味と同じ意味を有する。
【0031】
なお、以下の実施形態は、NRシステムの文脈で主に説明されているものの、それに限定されるわけではなく、セカンダリセル(SCell)におけるUL SPSが将来サポートされ得る、(例えば、リリース15以降についての)進化型のLTEといった、ここで説明する通りの実施形態から恩恵を受け得る任意の適した通信システムへ適用されることができる。
【0032】
LTEでは、プライマリセル又はプライマリセカンダリセルにおけるダウンリンク/アップリンク(DL/UL)向けのSPSのみが存在する。LTEにおけるアップリンク向けのSPSについて、SPSのアクティブ化及びリリースについてコンファメーションを行うためにどのようにMAC CEを使用すべきかは、3GPP TS36.321-e20のセクション5.10.2に記載されており、その開示は全体として参照によりここに取り入れられる。
「SPSコンファメーションがトリガされておりキャンセルされていない場合において:
-当該TTIについて新たな送信のために割当てられたULリソースをMACエンティティが有するときは:
-第6.1.3.11項で定義される通りに、SPSコンファメーションMAC制御エレメントを生成するように多重化及び組立て(Multiplexing and Assembly)手続に指示し;
-トリガされたSPSコンファメーションをキャンセルする。
MACエンティティは、SPSリリースによりトリガされたSPSコンファメーションMAC制御エレメントの初回の送信の直後に構成済みのアップリンクグラントをクリアするものとする。」
【0033】
3GPP TS36.321-e20によれば、UEは、ULの半永続的なグラントのアクティブ化/非アクティブ化のためのレイヤ1信号の受信後に、MAC CEを送信して、当該レイヤ1信号の受信についてコンファメーションを行うものとされる。このMAC CEは、LTEにおいて"SPSコンファメーションMAC制御エレメント"として設計された。このMAC CEのについての詳細を、3GPP TS36.321-e20のセクション6.1.3.11において見出すことができる。
「SPSコンファメーションMAC制御エレメントは、テーブル6.2.1-2において仕様化した通りのLCIDを有するMAC PDUサブヘッダにより識別される。
それは、0ビットの固定的なサイズを有する。」
【0034】
LTEでは、MACエンティティごとに高々1つのSPS構成しか存在しないことから、UL SPSアクティブ化/リリースについてコンファメーションを行うために、ペイロードの無いMAC CEを使用すれば十分である。一方、構成されたセルごとに1つまでのUL SPS構成が存在することができ、かつ相異なるサービングセルにおいてUL SPS構成が同時にアクティブになり得るNRのようなワイヤレスネットワークでは、LTEにおけるUL SPSアクティブ化/リリースのコンファメーションのためのMAC CEフォーマットを当該ワイヤレスネットワークにおいて再利用することはできず、なぜなら、キャリアアグリゲーション(CA)のケースで、受信したMAC CEと、ULの半静的なグラントをアクティブ化/リリースするために送信されるレイヤ1信号との間の対応関係を、gNBのようなネットワーク装置が識別する際の曖昧さがあるからである。
【0035】
したがって、構成されたセルごとに1つまでのUL SPS構成が存在することができ、かつ相異なるサービングセルにおいてUL SPS構成が同時にアクティブになり得るワイヤレスネットワークにおけるSPSのための解決策を提供することが望ましいであろう。
【0036】
これ以降、本開示の例示的な実施形態が図面を参照しながら説明されることになる。
【0037】
図1は、本開示のいくつかの実施形態を実装することのできる概略的なシステムを描いている。
図1に示したように、通信システム100は、例えばNRにおけるgNBといったセルラー基地局のようなネットワーク装置110を含む。ネットワーク装置110とは、端末装置又はUEに対してネットワーク側にある機能要素への言及であってよい。例えば、ネットワーク装置110は、eNB、ホームeNodeB、フェムト基地局、ピコBS、gNB、又は通信システム100において端末装置102へサービスすることの可能な任意の他のノードを含み得る。セルラー無線システムは、セルサイトとして知られている送信局又は基地送受信局により各々サービスされる複数の無線セルのネットワークを含み得ることがよく知られている。無線ネットワークは、複数の送受信機(多くの場合、移動機)向けにワイヤレス通信サービスを提供する。協同して動作するネットワーク装置のネットワークは、単一のネットワーク装置により提供される無線カバレッジよりも大規模なワイヤレスサービスを可能にする。個々のネットワーク装置は、リソース管理のための追加的なコントローラと、いくつかの場合には(インターネットのような)他のネットワークシステム又はMAN(metropolitan area network)へのアクセスとを含む他のネットワーク(多くの場合、有線ネットワーク。図示せず)により接続されてもよい。
【0038】
通信システム100においてキャリアアグリゲーション(CA)が使用される場合、第1セル130及び第2セル132といった、ある数のサービングセルが存在し、それらが端末装置について構成され得る。各サービングセルは、それぞれのコンポーネントキャリア(CC)を有し得る。サービングセルのカバレッジは、例えば、相異なる周波数帯域上のCCが異なるパスロスを経験し得ること、又は、相異なるコンポーネントキャリアが異なるカバレッジ、即ち異なるセルサイズを提供するようにプランニングされ得ることに起因して相違し得る。キャリアアグリゲーションでは、プライマリサービングセル(PCell)内のプライマリコンポーネントキャリア、及びセカンダリセル(SCell)内のセカンダリコンポーネントキャリアという、2種類のキャリアを含むことができる。セカンダリセル(SCell)内のセカンダリコンポーネントキャリアは、全て、それぞれのセカンダリサービングセルへサービスするセカンダリコンポーネントキャリアとして言及される。なお、
図1ではネットワーク装置110が1つのエンティティとして示されているが、ネットワーク装置110は、同一のMACエンティティに属する2つ以上のエンティティを含むことができる。
【0039】
図1に示したように、通信システム100は、ワイヤレスリンク126及び128のようなワイヤレスリンクを通じてセルラー基地局のようなネットワーク装置110と動作可能に通信し得る、UEあるいは端末装置102を含み得る。1つ以上のセルが端末装置102に対し構成され得る。例えば、端末装置102は、CAのシナリオにおいて2つ以上のセルと共に構成され得る。端末装置102は、固定されていても移動可能であってもよい。端末装置102は、限定ではないものの、セルラーフォン、スマートフォン、及び、デスクトップかラップトップかそれ以外かによらないコンピュータ、並びに、セルラーネットワークUE、マシンタイプ通信装置、手持ち型コンピュータ、PDA(personal digital assistant)、ワイヤレスセンサ、ウェアラブル装置、ビデオカメラ、セットトップボックス、個人用メディア装置、又は、上記の任意の組合せを含んでよく、これらは、ワイヤレス通信の機能性を提供され、限定ではないものの、Windows、Linux、UNIX、Android、iOS及びそれらの派生を含む任意の種類のオペレーティングシステムと共に稼働する。加えて、
図1には1つの端末装置102のみが示されているものの、2つ以上の端末装置が存在してもよい。
【0040】
ネットワーク装置110は、ホストコンピュータ150へ接続され、ホストコンピュータ150は、スタンドアローンのサーバのハードウェア及び/若しくはソフトウェア、クラウド実装のサーバ、分散型サーバで具現化されてもよく、又はサーバファーム内の処理リソースとして具現化されてもよい。ホストコンピュータ150は、サービスプロバイダの所有下にあってもその制御下にあってもよく、又はサービスプロバイダにより若しくはサービスプロバイダのために運用されてもよい。ネットワーク装置110とホストコンピュータ150との間の接続140は、コアネットワークからホストコンピュータ150へ直接的に伸びていてもよく、オプションとしての中間的なネットワーク(図示せず)を介してつながっていてもよい。中間的なネットワークは、パブリック、プライベート又はホステッドネットワークのうちの1つ又はそれらの複数の組合せであってもよく、中間ネットワークは、もしあればバックボーンネットワーク又はインターネットであってもよく、具体的には、中間的なネットワークは、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0041】
通信システム100は、全体として、接続されるUE102とホストコンピュータ150との間の接続性を可能にする。その接続性は、{126,140}、{126,140}といったオーバ・ザ・トップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ150及び接続されるUE102は、アクセスネットワーク(図示せず)、コアネットワーク(図示せず)、任意の中間ネットワーク(図示せず)及びあり得るさらなる基盤(図示せず)を途中段階として用いて、OTT接続を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTT接続{126,140}及び{126,140}は、OTT接続の通過途上の参加している通信装置がアップリンク及びダウンリンクの通信のルーティングを意識しないという意味において、透過的であり得る。例えば、ネットワーク装置110は、ホストコンピュータ150から発して接続しているUE102へ転送(例えば、ハンドオーバ)されるべきデータを伴うインカミングのダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてよく又はその通知を必要としない。同様に、ホストコンピュータ150は、UE102から発してホストコンピュータ150へ向かうアウトゴーイングのアップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
【0042】
通信システム100において、ホストコンピュータ150は、通信システム100の異なる通信装置のインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するように構成される通信インタフェース152を含むハードウェアを備える。ホストコンピュータ150は、さらに、記憶及び/又は処理のケイパビリティを有し得る処理回路154を備える。具体的には、処理回路154は、命令を実行するように適合される、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組み合わせ(図示せず)を含んでよい。ホストコンピュータ150は、さらに、ホストコンピュータ150内に記憶され又はホストコンピュータ150によりアクセス可能なソフトウェア156であって、処理回路154により実行可能な当該ソフトウェア156を備える。ソフトウェア156は、ホストアプリケーションを含む。ホストアプリケーションは、UE102及びホストコンピュータ150で終端するOTT接続{126,140}及び/又は{126,140}を介して接続している端末装置102といったリモートユーザへサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザへのサービスの提供中に、ホストアプリケーションは、OTT接続{126,140}及び/又は{126,140}を用いて送信されるユーザデータを提供し得る。ホストコンピュータ150により提供されるサービスは、限定ではないものの、ニュースサービス、LinkedIn、Facebook、Twitter、YouTubeといったソーシャルネットワーキングサービス、WeChat、Yahoo!メールといったメッセージングサービス、Amazon、Alibaba及びTaoBaoなどといったオンラインショッピングサービス、モバイルゲーム及びコンピュータゲームといったゲームサービス、並びに、自転車シェアリングサービスといったXシェアリングサービスを含む、いかなる種類のサービスであってもよい。
【0043】
一実施形態において、通信インタフェース152は、端末装置102からネットワーク装置110への送信に由来するユーザデータを受信するように構成される。他の実施形態において、通信インタフェース152は、端末装置102へのユーザデータを搬送する、ネットワーク装置110を介する送信を開始するように構成される。
【0044】
図2は、本開示の一実施形態に係る方法200を描いたフローチャートであり、その方法は、
図1のネットワーク装置110のような装置において実行され得る。そのため、ネットワーク装置110は、方法200の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。
【0045】
図2に示したように、方法200は、ブロック202で開始してよく、ネットワーク装置110は、端末装置へ、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを送信して、当該端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除する。そのレイヤ1信号は、半永続的スケジューリングのグラントを伴う物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)といった、半永続的スケジューリングのグラントを搬送するために使用される任意の適した物理レイヤ信号であってよい。例えば、
図1に示したように、ネットワーク装置110は、第1セル130におけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除するために、第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージをPDCCHを介して端末装置102へ送信し、及び、第2セル132におけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除するために、他の第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージをPDCCHを介して端末装置102へ送信し得る。
【0046】
ブロック204において、ネットワーク装置110は、端末装置から、第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信し、その第1のMAC CEは、第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含み、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、第1のUL SPS構成メッセージと第1のMAC CEとの間に対応関係が存在する。
【0047】
一実施形態において、端末装置について構成された異なる複数のセルにおいてUL SPSグラントを構成し又は構成解除するための2つ以上のUL SPS構成メッセージが存在する場合、ブロック202及び204は、それぞれ2回以上行われてよい。
【0048】
他の実施形態において、複数のサービングセルについてそれぞれのUL SPSグラントがレイヤ1信号を介してアクティブ化/リリースされる場合、それら複数のサービングセルについてのコンファメーションメッセージは、1つのMAC CEへ多重化され得る。
図3は、本開示の一実施形態に係る方法を描いたフローチャートであり、複数のサービングセルについてのコンファメーションメッセージが1つのMAC CEへ多重化され得る。方法300は、
図1のネットワーク装置110のような装置において実行され得る。そのため、ネットワーク装置110は、方法300の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。
【0049】
図3に示したように、方法300は、ブロック302で開始してよく、ネットワーク装置110は、端末装置へ、レイヤ1信号を介して複数の第2のUL SPS構成メッセージを送信して、それぞれ上記1つ以上のセルのうちの複数のセルにおける複数のUL SPSグラントをそれぞれ構成し又は構成解除する。例えば、
図1に示したように、ネットワーク装置110は、それぞれ第1セル130及び第2セル132におけるUL SPSグラントを構成するための2つのUL SPS構成メッセージを、PDCCHを介して端末装置102へ送信し得る。複数の第2のUL SPS構成メッセージが短い時間的期間内で送信されてもよい。
【0050】
ブロック204において、ネットワーク装置110は、端末装置から、複数の第2のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第2のMAC CEを受信する。第2のMAC CEは、複数の第2のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第2のインジケータを含む。
【0051】
第1及び第2のインジケータは、1つ以上のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための任意の適した形式をとることができる。例えば、第1及び第2のインジケータは、1つ以上のセルインデックス、1つ以上のSPS構成インデックス、1つ以上のセルインデックスのビットマップ、及び1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップ、のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0052】
一実施形態において、特定のサービングセルについてUL SPSをアクティブ化し又はリリースするためのレイヤ1信号の受信後に、当該サービングセルのセルインデックスが、UL SPSアクティブ化/リリースのコンファメーションのためのMAC CEに追加される。例えば、MAC CE内の対応するセルインデックスを受信すると、gNBのようなネットワーク装置110は、そのサービングセルについてUL SPSをアクティブ化/リリースする動作が成功したと判定することができる。さもなければ、ネットワーク装置110は、当該サービングセルについてUL SPSをアクティブ化/リリースする動作は失敗したと判定する。
【0053】
図4は、本開示の一実施形態に係る1つのセルインデックスを含むMAC CEペイロードを示している。
図4に示したように、MAC CEペイロードは、動作中のUL SPS構成に対応するセルインデックスを含み、セルインデックスのサイズは、4ビットといった固定的なサイズを有する。セルインデックスのサイズは、固定的であってもよく、又は、キャリアアグリゲーションのシナリオにおいて構成することのできるセルの最大数に依存してもよい。例えば、セルインデックスのサイズは、キャリアアグリゲーションのシナリオにおいて構成することのできるセルの最大数に関わらず、2、3、4、5及び6ビットに固定されてもよい。他の例として、端末装置又はUEについて最大で32個のサービングセルを構成することができる場合、セルインデックスのサイズは、5ビットを占めてもよい。
【0054】
他の実施形態において、2つ以上のサービングセルについてUL SPSをアクティブ化し又はリリースするための2つ以上のレイヤ1信号の受信後に、それらサービングセルの2つ以上のセルインデックスを、UL SPSアクティブ化/リリースのコンファメーションのための1つのMAC CEに追加することができる。例えば、MAC CE内の対応する2つ以上のセルインデックスを受信すると、gNBのようなネットワーク装置110は、それら2つ以上のサービングセルについてUL SPSをアクティブ化/リリースする動作が成功したと判定することができる。そうではなく、それら2つ以上のセルインデックスのうちの1つ以上がMAC CE内で搬送されていない場合、ネットワーク装置110は、その1つ以上のセルについてUL SPSをアクティブ化/リリースする動作は失敗したと判定し得る。このケースにおいて、ネットワーク装置110は、その1つ以上のセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除するためのUL SPS構成メッセージを再送してもよい。
【0055】
図5は、本開示の一実施形態に係る2つ以上のセルインデックスを含むMAC CEペイロードを示している。
図5に示したように、MAC CEペイロードは、2つの動作しているUL SPS構成に対応する2つのセルインデックスを含み、セルインデックスのサイズは、4ビットといった固定的なサイズを有する。上述したように、セルインデックスのサイズは、固定的であってもよく、又は、キャリアアグリゲーションのシナリオにおいて構成することのできるセルの最大数に依存してもよい。
【0056】
他の実施形態では、1つ以上のセルインデックスのビットマップが、それらサービングセルにおけるUL SPSアクティブ化/リリースのコンファメーションのために1つのMAC CE内で搬送される。例えば、端末装置について構成された1つ以上のセルにおけるUL SPSグラントをアクティブ化/リリースするための1つ以上のレイヤ1信号を受信すると、当該端末装置は、UL SPS構成メッセージのコンファメーションのために上記ビットマップ内の対応するビットをセットし得る。ビットマップ情報は、最下位ビット(LSB)から最上位ビット(MSB)までセルインデックスの値に従って昇順/降順で並べられてよく、次のロジックを用いてセットされる値を伴う:
ビット"1"は、対応するサービングセルに、UL SPSアクティブ化/リリースといったUL SPS構成が適用されることを示す;
ビット"0"は、対応するサービングセルに、UL SPSアクティブ化/リリースといったUL SPS構成が適用されないことを示す。
【0057】
1つ以上のセルインデックスのビットマップの長さは、固定的であってもよく、又は、端末装置について構成されたセルの数に依存してもよい。例えば、1つ以上のセルインデックスのビットマップの長さは、3~64ビットから選択される値に固定されてもよい。他の例として、端末装置又はUEについて最大で32個のサービングセルを構成することができる場合、1つ以上のセルインデックスのビットマップの長さは、32ビットであってもよい。
【0058】
1つ以上のセルインデックスのビットマップの形式は、3つのオプションを有し得る:
【0059】
オプション1:セルがアクティブか非アクティブかに関わらず、端末装置又はUEについて構成済みの全てのセルについて、1つ以上のセルインデックスのビットマップを生成する。即ち、UEについて構成済みの各セルがビットマップ内に対応するビットを有する。
図6-a)は、本開示の一実施形態に係るオプション1の1つ以上のセルインデックスのビットマップを含むMAC CEペイロードを示している。
図6-a)に示したように、そのビットマップは8ビットを占め、各ビットが構成済みの1つのセルに対応する。ビットインデックス1~8は、それぞれ8個の構成済みのセルC0~C7に対応する。例えば、ネットワーク装置110が、セルC0におけるUL SPSグラントを構成するために、1つのUL SPS構成メッセージをレイヤ1信号を介して端末装置へ送信する場合、端末装置は、ビットインデックス0のビットを値"1"にセットし、そのビットマップを含むMAC CEをネットワーク装置へ送信し得る。他の例として、ネットワーク装置110が、2つのセルC0及びC1においてそれぞれUL SPSグラントを構成するために、2つのUL SPS構成メッセージをそれぞれレイヤ1信号を介して端末装置102へ送信する場合、端末装置は、ビットインデックス0及び1のビットを値"1"にセットし、そのビットマップを含むMAC CEをネットワーク装置へ送信し得る。
【0060】
オプション2:端末装置又はUEについての全てのアクティブなセルについて、1つ以上のセルインデックスのビットマップを生成する。ビットマップには非アクティブなセルは含められず、即ち、アクティブな各セルがビットマップ内に対応するビットを有する。
図6-b)は、本開示の一実施形態に係るオプション2の1つ以上のセルインデックスのビットマップを含むMAC CEペイロードを示している。
図6-b)に示したように、5つのアクティブなセルC0、C1、C3、C5及びC7がビットマップ内に対応するビットを有し、残りの3ビットは使用されない。オプション2について、ビットマップの長さは、端末装置又はUEについて構成することのできるUL SPS構成の最大数に基づいて決定され得る。
【0061】
オプション3:端末装置又はUEについて、UL SPSと共に構成されている全てのアクティブなセルについて、1つ以上のセルインデックスのビットマップを生成する。ビットマップには非アクティブなセルやUL SPS構成を伴わないアクティブなセルは含められず、即ち、UL SPS構成を伴うアクティブな各セルがビットマップ内に対応するビットを有する。そうしたケースにおいて、
図6-b)は、本開示の一実施形態に係るオプション3の1つ以上のセルインデックスのビットマップを含むMAC CEペイロードを示している。
図6-b)に示したように、UL SPSと共に構成された5つのアクティブなセルC0、C1、C3、C5及びC7がビットマップ内に対応するビットを有し、残りの3ビットは使用されない。オプション3について、ビットマップの長さは、端末装置又はUEについて構成することのできるUL SPS構成の最大数に基づいて決定され得る。
【0062】
他の実施形態では、セルインデックスの代わりに、UL SPS構成のインデックスがMAC CE内で示され、各UL SPS構成はサービングセルに関連付けられ、一意なインデックスを割当てられる。
図7は、本開示の一実施形態に係るSPS構成インデックスを1つだけ搬送するMAC CEペイロードを示している。この実施形態において、UEは、各サービングセルについてUL SPSアクティブ化/リリースに対しコンファメーションするために異なるMAC CEを送信し得る。
【0063】
図7に示したように、MAC CEペイロードは、セルに関連付けられているSPS構成インデックスを1つのみ搬送し、そのSPS構成インデックスのサイズは、3ビットといった固定的なサイズを有する。SPS構成インデックスのサイズは、固定的であってもよく、又は、MACエンティティごとの最大のSPS構成に依存してもよい。例えば、SPS構成インデックスのサイズは、2、3、4、5、6及び7ビットに固定されてもよい。他の例として、MACエンティティごとの最大のSPS構成が32である場合、SPS構成インデックスのサイズは、5ビットであってもよい。
【0064】
他の実施形態において、2つ以上のサービングセルについてUL SPSをアクティブ化し又はリリースするための2つ以上のレイヤ1信号の受信後に、2つ以上のサービングセルに関連付けられる2つ以上のSPS構成インデックスを、各サービングセルについてのUL SPSアクティブ化/リリースのコンファメーションのための1つのMAC CEに追加してもよい。例えば、MAC CE内の対応する2つ以上のSPS構成インデックスを受信すると、gNBのようなネットワーク装置110は、それら2つ以上のサービングセルについてUL SPSをアクティブ化/リリースする動作が成功したと判定することができる。そうではなく、それら2つ以上のSPS構成インデックスのうちの1つ以上がMAC CE内で搬送されていない場合、ネットワーク装置110は、その1つ以上のセルについてUL SPSをアクティブ化/リリースする動作は失敗したと判定し得る。このケースにおいて、ネットワーク装置110は、その1つ以上のセルにおけるUL SPSグラントを構成するためのUL SPS構成メッセージを再送してもよい。
【0065】
図8は、本開示の一実施形態に係る2つ以上のSPS構成インデックスを含むMAC CEペイロードを示している。
図8に示したように、MAC CEペイロードは、各々が異なるサービングセルに関連付けられ得る2つのSPS構成インデックスx及びyを含む。SPS構成インデックスのサイズは、
図8に示したように、3ビットといった固定的なサイズを有する。この実施形態において、短い期間内に2つの異なるサービングセルについてそれぞれUL SPSアクティブ化/リリースのための2つのレイヤ1信号が存在し、端末装置又はUEは、2つのSPS構成インデックスx及びyを含む単一のMAC CEを介してそれら2つのサービングセルについてUL SPSアクティブ化/リリースのコンファメーションを行い得る。
【0066】
他の例では、MAC CE内の1つ以上のビットマップが、2つ以上のサービングセルについてのUL SPSアクティブ化/リリースのコンファメーションを示すために使用される。各SPS構成は、そのビットマップ内に対応するビットを有する。ビットマップ情報は、LSBからMSBまでSPS構成インデックスの値に従って昇順で並べられてよく、次のロジックを用いてセットされる値を伴う:
ビット"1"は、対応するSPS構成に、構成/構成解除が適用されることを示す;
ビット"0"は、対応するSPS構成に、構成/構成解除が適用されないことを示す;
【0067】
1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップの長さは、(MACエンティティごとの最大のSPS構成に依存する)固定長であってもよく、又は、UEについて構成されるSPS構成の数に依存してもよい。
【0068】
図9は、本開示の一実施形態に係る1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップを含むMAC CEペイロードを示している。
図9に示したように、ある端末装置向けの3つのUL SPS構成(即ち、SPS構成0、1及び2)に対応する3つのビット(即ち、ビットインデックス0、1及び2)が存在する。例えば、ネットワーク装置110が、3つのセルにおける3つのUL SPSグラントを構成するために、3つのUL SPS構成メッセージ(即ち、SPS構成0、1及び2)をレイヤ1信号を介して端末装置へ送信する場合、端末装置は、ビットインデックス0、1及び2のビットを値"1"にセットし、そのビットマップを含むMAC CEをネットワーク装置へ送信し得る。
【0069】
なお、
図4~
図9に示したようなMAC CEペイロードは例示を目的としたものに過ぎず、MAC CEペイロードは他の実施形態においていかなる他の適した形式をとってもよい。例えば、MAC CEペイロードのサイズ及び内容が、他の実施形態において変化してもよい。一例として、MAC CEペイロードのサイズは、16、32、40、48、56、64ビットであってもよく、他の実施形態において任意の他の適した値であってもよい。
【0070】
他の実施形態では、LTEにおける既存のLTE MAC CEである"SPS confirmation MAC Control Element"に対するフォーマット変更はなくてもよい。gNBのようなネットワーク装置は、gNBにより送信される複数のセルについてのUL SPSグラントのアクティブ化/リリースのためのUL SPS構成メッセージと、UEにより返送される受信されるMAC CEとの間に、予め定義されるルールに基づく対応関係を確立してもよく、そのルールとは、UEから受信される第1のMAC CEは送信された第1のUL SPS構成メッセージに対応し、受信される第2のMAC CEは送信された第2のUL SPS構成メッセージに対応し、その他同様、などである。
【0071】
他の実施形態では、LTEにおける既存のLTE MAC CEである"SPS confirmation MAC Control Element"に対するフォーマット変更はなくてもよい。gNBのようなネットワーク装置は、gNBにより送信される複数のセルについてのUL SPSグラントのアクティブ化/リリースのためのUL SPS構成メッセージと、UEにより返送されるMAC CEとの間の対応関係を、それらの間のタイミング上の対応関係と共に構成してもよい。例えば、gNBは、時刻Xで、特定のセルについてUL SPSを構成/構成解除するようにUEに命令するためのUL SPS構成メッセージを送信し、時刻X+YにてUL SPS構成メッセージのコンファメーションのためのMAC CEがUEにより提供されるものと期待する。Yの値の範囲は、UL SPS構成メッセージの送信時間及び実行時間、並びに対応するMAC CEの送信時間を考慮したものであってよい。gNBは、MAC CEの受信に先立って、UEのためにグラントの割当てを提供してもよい。
【0072】
他の実施形態では、LTEにおける既存のLTE MAC CEである"SPS confirmation MAC Control Element"に対するフォーマット変更はなくてもよい。UL SPSグラントが構成され又は構成解除されるキャリアと、MAC CEを送信するためのキャリアとの間のキャリアの対応関係が存在する。例えば、コンファメーションのためのMAC CEは、UL SPSグラントが構成され又は構成解除されるものと同じULキャリアにおいて送信されるべきである。こうした手法では、gNBは、MAC CEが送信されるキャリアインデックスに基づいて、受信されるMAC CEとUL SPSを構成するレイヤ1信号との対応関係を判定することができる。
【0073】
図10は、本開示の一実施形態に係る方法1000を描いたフローチャートであり、その方法は、
図1の端末装置102のような装置において実行され得る。そのため、端末装置は、方法1000の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0074】
図10に示したように、方法1000は、ブロック1002にて開始してよく、端末装置102は、ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して第1のUL SPS構成メッセージを受信して、端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除する。
【0075】
ブロック1004において、端末装置102は、ネットワーク装置へ、第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のMAC CEを送信する。第1のMAC CEは、第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含み、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、第1のUL SPS構成メッセージと第1のMAC CEとの間に対応関係が存在する。
【0076】
図11は、本開示の一実施形態に係る方法1100を描いたフローチャートであり、その方法は、
図1の端末装置102のような装置において実行され得る。そのため、端末装置は、方法1100の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0077】
図11に示したように、方法1100は、ブロック1102にて開始してよく、端末装置102は、ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して複数の第2のUL SPS構成メッセージを受信して、それぞれ1つ以上のセルのうちの複数のセルにおける複数のUL SPSグラントをそれぞれ構成し又は構成解除する。
【0078】
ブロック1104において、端末装置102は、ネットワーク装置へ、複数の第2のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第2のMAC CEを送信する。第2のMAC CEは、複数の第2のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第2のインジケータを含む。
【0079】
一実施形態において、第1及び第2のインジケータは、1つ以上のセルインデックス、1つ以上のSPS構成インデックス、1つ以上のセルインデックスのビットマップ、及び1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0080】
一実施形態において、1つ以上のセルインデックスのビットマップは、最下位ビットから最上位ビットまで、1つ以上のセルインデックスの値に従って昇順で又は降順で並べられる。
【0081】
一実施形態において、1つ以上のセルインデックスのビットマップの長さは、固定的であり、又は、端末装置について構成されたセルの数に依存する。
【0082】
一実施形態において、端末装置について構成された各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有し、端末装置についてアクティブな各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有し、又は、端末装置についてUL SPSと共に構成されたアクティブな各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有する。
【0083】
一実施形態において、セルインデックスのサイズは、固定的であり、又は、キャリアアグリゲーションのシナリオにおいて構成することのできるセルの最大数に依存する。
【0084】
一実施形態において、UL SPS構成は、セルに関連付けられ、一意なSPS構成インデックスを割当てられる。
【0085】
一実施形態において、1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップは、最下位ビットから最上位ビットまで、1つ以上のSPS構成インデックスのそれぞれの値に従って昇順/降順で並べられる。
【0086】
一実施形態において、1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップの長さは、固定的であり、又は、端末装置について構成されたUP SPS構成の数に依存する。
【0087】
一実施形態において、MAC CEにおけるセルインデックスは、対応するセルにUL SPS構成が適用されることを示し、MAC CEにおけるSPS構成インデックスは、セルに関連付けられる対応するSPS構成がそのUL SPS構成に適用されることを示す。
【0088】
一実施形態において、上記対応関係は、第1のMAC CEの送信順に対応する第1のUL SPS構成メッセージの受信順、第1のUL SPS構成メッセージの受信と第1のMAC CEの送信との間のタイミングの対応関係、及びUL SPSグラントが構成され又は構成解除されるキャリアと、第1のMAC CEを送信するためのキャリアとの間のキャリアの対応関係、のうちの少なくとも1つを含む。
【0089】
一実施形態において、UL SPS構成メッセージは、UL SPSグラントをアクティブ化し又はリリースするために使用される。
【0090】
図12は、上述したようなSPSのための方法を実装可能なネットワーク装置を描いている。
図12に示したように、ネットワーク装置1200は、処理装置1204、メモリ1205、及び、プロセッサ1204と動作上の通信関係にある無線モデムサブシステム1201を備える。無線モデムサブシステム1201は、少なくとも1つの送信機1202と、少なくとも1つの受信機1203とを含む。
図12には1つのプロセッサのみが示されているものの、処理装置1204は、複数のプロセッサ又はマルチコアプロセッサを含んでもよい。加えて、処理装置1204は、処理演算を促進するためのキャッシュをも含んでもよい。
【0091】
メモリ1205にはコンピュータ実行可能な命令群をロードすることができ、それら命令群は、処理装置1204により実行された場合に、ネットワーク装置1200に、SPSのための上述した方法を実施させる。具体的には、コンピュータ実行可能な命令群は、ネットワーク装置1200に、端末装置へ、レイヤ1信号を介して第1のアップリンク(UL)SPS構成メッセージを送信して、当該端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除することと、当該端末装置から、第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のMAC CEを受信することと、を行わせ、その第1のMAC CEは、第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含み、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、第1のUL SPS構成メッセージと第1のMAC CEとの間に対応関係が存在する。
【0092】
一実施形態において、コンピュータ実行可能な命令群は、ネットワーク装置1200に、さらに、上記端末装置へ、レイヤ1信号を介して複数の第2のUL SPS構成メッセージを送信して、それぞれ1つ以上のセルのうちの複数のセルにおける複数のUL SPSグラントをそれぞれ構成し又は構成解除することと、上記端末装置から、複数の第2のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第2のMAC CEを受信することと、を行わせることができ、第2のMAC CEは、複数の第2のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第2のインジケータを含む。
【0093】
一実施形態において、第1及び第2のインジケータは、1つ以上のセルインデックス、1つ以上のSPS構成インデックス、1つ以上のセルインデックスのビットマップ、及び1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
一実施形態において、1つ以上のセルインデックスのビットマップは、最下位ビットから最上位ビットまで、1つ以上のセルインデックスの値に従って昇順で又は降順で並べられる。
【0095】
一実施形態において、1つ以上のセルインデックスのビットマップの長さは、固定的であり、又は、端末装置について構成されたセルの数に依存する。
【0096】
一実施形態において、端末装置について構成された各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有し、端末装置についてアクティブな各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有し、又は、端末装置についてUL SPSと共に構成されたアクティブな各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有する。
【0097】
一実施形態において、セルインデックスのサイズは、固定的であり、又は、キャリアアグリゲーションのシナリオにおいて構成することのできるセルの最大数に依存する。
【0098】
一実施形態において、UL SPS構成は、セルに関連付けられ、一意なSPS構成インデックスを割当てられる。
【0099】
一実施形態において、1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップは、最下位ビットから最上位ビットまで、1つ以上のSPS構成インデックスのそれぞれの値に従って昇順/降順で並べられる。
【0100】
一実施形態において、1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップの長さは、固定的であり、又は、端末装置について構成されたUP SPS構成の数に依存する。
【0101】
一実施形態において、MAC CEにおけるセルインデックスは、対応するセルにUL SPS構成が適用されることを示し、MAC CEにおけるSPS構成インデックスは、セルに関連付けられる対応するSPS構成がそのUL SPS構成に適用されることを示す。
【0102】
一実施形態において、上記対応関係は、第1のMAC CEの受信順に対応する第1のUL SPS構成メッセージの送信順、第1のUL SPS構成メッセージの送信と第1のMAC CEの受信との間のタイミングの対応関係、及びUL SPSグラントが構成され又は構成解除されるキャリアと、第1のMAC CEを送信するためのキャリアとの間のキャリアの対応関係、のうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
一実施形態において、UL SPS構成メッセージは、UL SPSグラントをアクティブ化し又はリリースするために使用される。
【0104】
図13は、上述したようなSPSのための方法を実装可能な端末装置を描いている。
図13に示したように、端末装置1300は、処理装置1304、メモリ1305、及び、プロセッサ1304と動作上の通信関係にある無線モデムサブシステム1301を備える。無線モデムサブシステム1301は、少なくとも1つの送信機1302と、少なくとも1つの受信機1303とを含む。
図13には1つのプロセッサのみが示されているものの、処理装置1304は、複数のプロセッサ又はマルチコアプロセッサを含んでもよい。加えて、処理装置1304は、処理演算を促進するためのキャッシュをも含んでもよい。
【0105】
メモリ1305にはコンピュータ実行可能な命令群をロードすることができ、それら命令群は、処理装置1304により実行された場合に、端末装置1300に、SPSのための上述した方法を実施させる。具体的には、コンピュータ実行可能な命令群は、端末装置1300に、ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して第1のUL SPS構成メッセージを受信して、端末装置について構成された1つ以上のセルのうちのセルにおけるUL SPSグラントを構成し又は構成解除することと、ネットワーク装置へ、第1のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第1のMAC CEを送信することと、を行わせ、その第1のMAC CEは、第1のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第1のインジケータを含み、又は、送信される2つ以上の第1のUL SPS構成メッセージ及び受信される2つ以上の第1のMAC CEが存在する場合に、第1のUL SPS構成メッセージと第1のMAC CEとの間に対応関係が存在する。
【0106】
一実施形態において、コンピュータ実行可能な命令群は、端末装置1300に、さらに、上記ネットワーク装置から、レイヤ1信号を介して複数の第2のUL SPS構成メッセージを受信して、それぞれ1つ以上のセルのうちの複数のセルにおける複数のUL SPSグラントをそれぞれ構成し又は構成解除することと、上記ネットワーク装置へ、複数の第2のUL SPS構成メッセージのコンファメーションのための第2のMAC CEを送信することと、を行わせることができ、第2のMAC CEは、複数の第2のUL SPS構成メッセージについてコンファメーションを行うための第2のインジケータを含む。
【0107】
一実施形態において、第1及び第2のインジケータは、1つ以上のセルインデックス、1つ以上のSPS構成インデックス、1つ以上のセルインデックスのビットマップ、及び1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0108】
一実施形態において、1つ以上のセルインデックスのビットマップは、最下位ビットから最上位ビットまで、1つ以上のセルインデックスの値に従って昇順で又は降順で並べられる。
【0109】
一実施形態において、1つ以上のセルインデックスのビットマップの長さは、固定的であり、又は、端末装置について構成されたセルの数に依存する。
【0110】
一実施形態において、端末装置について構成された各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有し、端末装置についてアクティブな各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有し、又は、端末装置についてUL SPSと共に構成されたアクティブな各セルが1つ以上のセルインデックスのビットマップにおいて対応するビットを有する。
【0111】
一実施形態において、セルインデックスのサイズは、固定的であり、又は、キャリアアグリゲーションのシナリオにおいて構成することのできるセルの最大数に依存する。
【0112】
一実施形態において、UL SPS構成は、セルに関連付けられ、一意なSPS構成インデックスを割当てられる。
【0113】
一実施形態において、1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップは、最下位ビットから最上位ビットまで、1つ以上のSPS構成インデックスのそれぞれの値に従って昇順/降順で並べられる。
【0114】
一実施形態において、1つ以上のSPS構成インデックスのビットマップの長さは、固定的であり、又は、端末装置について構成されたUP SPS構成の数に依存する。
【0115】
一実施形態において、MAC CEにおけるセルインデックスは、対応するセルにUL SPS構成が適用されることを示し、MAC CEにおけるSPS構成インデックスは、セルに関連付けられる対応するSPS構成がそのUL SPS構成に適用されることを示す。
【0116】
一実施形態において、上記対応関係は、第1のMAC CEの送信順に対応する第1のUL SPS構成メッセージの受信順、第1のUL SPS構成メッセージの受信と第1のMAC CEの送信との間のタイミングの対応関係、及びUL SPSグラントが構成され又は構成解除されるキャリアと、第1のMAC CEを送信するためのキャリアとの間のキャリアの対応関係、のうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
一実施形態において、UL SPS構成メッセージは、UL SPSグラントをアクティブ化し又はリリースするために使用される。
【0118】
図14は、本開示の一実施形態に係るホストコンピュータ、ネットワーク装置、及び端末装置を含む通信システムにおいて実施される方法を描いたフローチャートであり、その方法は、
図1のホストコンピュータ150のような装置において実行され得る。そのため、ホストコンピュータは、方法1400の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0119】
図14に示したように、方法1400は、ブロック1402にて開始してよく、ホストコンピュータ150は、端末装置からネットワーク装置への送信に由来するユーザデータを受信する。ネットワーク装置は、上述したようなネットワーク装置に関連付けられる方法を実行するように構成され、端末装置は、上述したような端末装置に関連付けられる方法を実行するように構成される。
【0120】
図15は、本開示の一実施形態に係るホストコンピュータ、ネットワーク装置、及び端末装置を含む通信システムにおいて実施される方法を描いたフローチャートであり、その方法は、
図1のホストコンピュータ150のような装置において実行され得る。そのため、ホストコンピュータ150は、方法1500の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0121】
図15に示したように、方法1500は、ブロック1502にて開始してよく、ホストコンピュータ150は、端末装置へのユーザデータを搬送する、ネットワーク装置を介する送信を開始する。ネットワーク装置は、上述したようなネットワーク装置に関連付けられる方法を実行するように構成され、端末装置は、上述したような端末装置に関連付けられる方法を実行するように構成される。
【0122】
本開示のある観点によれば、 コンピュータ実行可能なプログラム命令群を記憶した少なくとも1つの非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供され、当該コンピュータ実行可能な命令群は、実行された場合に、ネットワーク装置を上述したように動作させる。
【0123】
本開示のある観点によれば、 コンピュータ実行可能なプログラム命令群を記憶した少なくとも1つの非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供され、当該コンピュータ実行可能な命令群は、実行された場合に、端末装置を上述したように動作させる。
【0124】
なお、ネットワーク装置及び端末装置のコンポーネントのいずれも、ハードウェアとして又はソフトウェアモジュールとして実装されることができる。ソフトウェアモジュールのケースでは、それらを、有形のコンピュータ読取可能かつ記録可能な記憶媒体上で具現化することができる。ソフトウェアモジュールの全て(又はそれらの任意のサブセット)が同一の媒体上にあってもよく、又は、例えば各々が異なる媒体上にあってもよい。ソフトウェアモジュールは、例えば、ハードウェアプロセッサ上で稼働し得る。この場合、方法のステップは、上述したように、ハードウェアプロセッサ上で実行される個別のソフトウェアモジュールを用いて遂行され得る。
【0125】
"コンピュータプログラム"、"ソフトウェア"及び"コンピュータプログラムコード"との用語は、ある機能を演じる何らかのシーケンス、又は人間若しくは機械により認識可能なステップを含むものとする。そうしたプログラムは、例えば、C/C++、Fortran、COBOL、PASCAL、アセンブリ言語、及びマークアップ言語(例えば、HTML、SGML、XML)など、並びに、CORBA(Common Object Request Broker Architecture)、(J2ME、Java Beansなどを含む)Java(登録商標)、及びBREW(Binary Runtime Environment)などといったオブジェクト指向環境を含む、任意のプログラム言語又は環境において仮想的にレンダリングされてもよい。
【0126】
"メモリ"及び"記憶装置"との用語は、限定ではないものの、電子的な、磁気的な、光学的な、電磁気的な、赤外線の、又は半導体の、システム、装置若しくはデバイス、又はそれらの任意の適した組合せを含むものとする。メモリ又は記憶装置のより具体的な例(網羅的ではない列挙)は、次のものを含むであろう:1つ以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、RAM(random access memory)、ROM(read-only memory)、EPROM(erasable programmable read-only memory)若しくはフラッシュメモリ、光ファイバ、ポータブルCD-ROM(compact disc read-only memory)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又はこれらの任意の適した組合せ。
【0127】
いずれのケースでも、理解されるべきこととして、ここで説明したコンポーネントは、例えば、ASIC(application specific integrated circuit)、機能的回路、及び、関連付けられるメモリと共に適切にプログラミングされた汎用デジタルコンピュータなどといった、多様な形式のハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せで実装されてよい。ここで提供される開示の教示を所与として、当業者は、本開示のコンポーネントの他の実装を想起することができるであろう。
【0128】
例示の目的のために多様な実施形態の説明が呈示されているが、それらは網羅的なものでもなく、開示した実施形態を限定することも意図してもいない。説明した実施形態のスコープ及び思想から逸脱することなく、当業者には多くの修正及び変形が明らかとなるであろう。