(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】データ連携プログラム、データ連携システム及びデータ連携方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240729BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022060207
(22)【出願日】2022-03-31
【審査請求日】2023-03-28
(73)【特許権者】
【識別番号】593022629
【氏名又は名称】株式会社ジェーシービー
(73)【特許権者】
【識別番号】521467087
【氏名又は名称】トヨタ・コニック・アルファ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【氏名又は名称】佐藤 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100140431
【氏名又は名称】大石 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】間下 公照
(72)【発明者】
【氏名】南井 享
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 毅
【審査官】板垣 有紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-192353(JP,A)
【文献】特開2004-310458(JP,A)
【文献】特開2018-151881(JP,A)
【文献】特開2004-135004(JP,A)
【文献】特開2016-091067(JP,A)
【文献】特開2005-044292(JP,A)
【文献】特開2021-182425(JP,A)
【文献】特開2021-165873(JP,A)
【文献】国際公開第2014/171104(WO,A1)
【文献】特開2020-149645(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
ユーザが利用する利用物から取得される前記利用物の利用データを管理する、第1事業者が利用する第1装置を通じて
、事前に設定される定義情報に対応した
前記利用データである連携用データの登録を受け付けるデータ登録部と、
前記連携用データに対応するユーザのユーザ装置を通じて取得される、前記連携用データの連携の条件に関するユーザ条件情報及び、データ連携を受ける第2事業者が利用する第2装置に対応して事前に設定される、データ連携の条件に関する事業者装置条件情報に基づいて、前記連携用データの連携の条件に関するデータ別条件情報を設定するデータ別条件設定部と、
前記データ別条件情報に基づいて、前記連携用データを前記第2装置に連携するデータ連携部と、
を実現させるデータ連携プログラム。
【請求項2】
前記データ登録部は、前記ユーザによる前記利用物の利用に応じて随時取得される前記利用データである前記連携用データの登録を受け付ける、請求項1に記載のデータ連携プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、前記連携用データを連携するための連携情報を生成する連携情報生成部、をさらに実現させ、
前記データ別条件設定部は、前記データ別条件情報を前記連携情報と対応付け、
前記データ連携部は、前記連携情報、及び、前記連携情報に対応付けられた前記データ別条件情報に基づいて、前記連携用データを前記第2装置に連携する、
請求項1又は2に記載のデータ連携プログラム。
【請求項4】
前記定義情報は、データの種別を示すデータ種別名、データの形式を示すデータ形式、データサイズを示すデータ量、データのフォーマットを示すデータフォーマットの少なくともいずれかに関する情報を含み、
前記ユーザ条件情報は、データの形式を示すデータ形式、データサイズを示すデータ量、データのフォーマットを示すデータフォーマットの少なくともいずれかに関する情報ごとに設定される、
請求項1又は2に記載のデータ連携プログラム。
【請求項5】
前記データ別条件設定部は、前記ユーザ装置を通じて再度取得される前記ユーザ条件情報に基づいて、前記データ別条件情報を再度設定し、
前記データ連携部は、前記再度設定されるデータ別条件情報に基づいて、前記連携用データを前記第2装置に連携する、
請求項1
又は2に記載のデータ連携プログラム。
【請求項6】
前記ユーザ条件情報は、前記連携用データを前記第2装置に連携することに同意する期間を示す同意期間情報を含み、
前記事業者装置条件情報は、前記第2装置がデータ連携を受けることが可能な期間を示す事業者別利用期間情報を含み、
前記データ別条件設定部は、前記同意期間情報及び前記事業者別利用期間情報に基づいて、前記第2装置が前記連携用データを利用することが可能な期間を示すデータ別利用期間情報
を含む、前記データ別条件情報を設定し、
前記データ連携部は、前記データ別利用期間情報
を含む前記データ別条件情報に基づいて、前記連携用データを前記第2装置に連携する、
請求項1又は2に記載のデータ連携プログラム。
【請求項7】
前記データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、前記所定の条件に対応する通知を前記第2装置に送信する事業者通知部をさらに備える、請求項
6に記載のデータ連携プログラム。
【請求項8】
前記事業者通知部は、前記データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、前記連携用データの利用の停止を要求する利用停止要求通知を前記第2装置に送信する、請求項
7に記載のデータ連携プログラム。
【請求項9】
前記データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、前記所定の条件に対応する通知を前記ユーザ装置に送信するユーザ通知部をさらに備える、請求項
6~
8のいずれか一項に記載のデータ連携プログラム。
【請求項10】
前記ユーザ通知部は、前記データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、前記同意期間情報が示す期間の更新を促す更新通知を前記ユーザ装置に送信し、
前記データ別条件設定部は、前記更新通知に応じて前記ユーザ装置を通じて再度取得される前記同意期間情報に基づいて、前記データ別利用期間情報を再度設定する、請求項
9に記載のデータ連携プログラム。
【請求項11】
前記第2装置から取得される、前記連携用データの利用を停止したことを示す利用停止情報に基づいて、前記連携用データの利用を停止したことを確認する利用停止確認部をさらに備える、請求項
7又は
8に記載のデータ連携プログラム。
【請求項12】
ユーザが利用する利用物から取得される前記利用物の利用データを管理する、第1事業者が利用する第1装置を通じて
、事前に設定される定義情報に対応した
前記利用データである連携用データの登録を受け付けるデータ登録部と、
前記連携用データに対応するユーザのユーザ装置を通じて取得される、前記連携用データの連携の条件に関するユーザ条件情報及び、データ連携を受ける第2事業者が利用する第2装置に対応して事前に設定される、データ連携の条件に関する事業者装置条件情報に基づいて、前記連携用データの連携の条件に関するデータ別条件情報を設定するデータ別条件設定部と、
前記データ別条件情報に基づいて、前記連携用データを前記第2装置に連携するデータ連携部と、
を備えるデータ連携システム。
【請求項13】
コンピュータが
実行するデータ連携方法であって、
ユーザが利用する利用物から取得される前記利用物の利用データを管理する、第1事業者が利用する第1装置を通じて
、事前に設定される定義情報に対応した
前記利用データである連携用データの登録を受け付け
る処理、
前記連携用データに対応するユーザのユーザ装置を通じて取得される、前記連携用データの連携の条件に関するユーザ条件情報及び、データ連携を受ける第2事業者が利用する第2装置に対応して事前に設定される、データ連携の条件に関する事業者装置条件情報に基づいて、前記連携用データの連携の条件に関するデータ別条件情報を設定
する処理、
前記データ別条件情報に基づいて、前記連携用データを前記第2装置に連携する
処理、
を含む、データ連携方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ連携プログラム、データ連携システム及びデータ連携方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の事業者の間でデータを連携する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載されているシステムでは、所定の規則を参照して、第1のシステムから提供されたデータに基づいて、第2のシステムに提供するためのデータを作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているシステムにおいて、データの連携の際に考慮される所定の規則は、第1のシステムにデータを提供するデータ提供者が希望するデータ連携の条件とは異なる場合もある。
【0006】
そこで、本発明は、データ提供者が希望する条件を考慮してデータを連携可能なデータ連携システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るデータ連携プログラムは、コンピュータに、第1事業者が利用する第1装置を通じて、データごとに事前に設定される定義情報に対応した連携用データの登録を受け付けるデータ登録部と、連携用データに対応するユーザのユーザ装置を通じて取得される、連携用データの連携の条件に関するユーザ条件情報及び、データ連携を受ける第2事業者が利用する第2装置に対応して事前に設定される、データ連携の条件に関する事業者装置条件情報に基づいて、連携用データの連携の条件に関するデータ別条件情報を設定するデータ別条件設定部と、データ別条件情報に基づいて、連携用データを第2装置に連携するデータ連携部と、実現させる。
【0008】
本発明の一態様に係るデータ連携システムは、第1事業者が利用する第1装置を通じて、データごとに事前に設定される定義情報に対応した連携用データの登録を受け付けるデータ登録部と、連携用データに対応するユーザのユーザ装置を通じて取得される、連携用データの連携の条件に関するユーザ条件情報及び、データ連携を受ける第2事業者が利用する第2装置に対応して事前に設定される、データ連携の条件に関する事業者装置条件情報に基づいて、連携用データの連携の条件に関するデータ別条件情報を設定するデータ別条件設定部と、データ別条件情報に基づいて、連携用データを第2装置に連携するデータ連携部と、を備える。
【0009】
本発明の一態様に係るデータ連携方法は、コンピュータが、第1事業者が利用する第1装置を通じて、データごとに事前に設定される定義情報に対応した連携用データの登録を受け付け、連携用データに対応するユーザのユーザ装置を通じて取得される、連携用データの連携の条件に関するユーザ条件情報及び、データ連携を受ける第2事業者が利用する第2装置に対応して事前に設定される、データ連携の条件に関する事業者装置条件情報に基づいて、連携用データの連携の条件に関するデータ別条件情報を設定し、データ別条件情報に基づいて、連携用データを第2装置に連携する。
【0010】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、データ提供者が希望する条件を考慮してデータを連携可能なデータ連携プログラム、データ連携システム及びデータ連携方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態であるデータ連携システム100の構成を示す図である。
【
図2】事業者情報記憶部112に記憶される情報の例を示す図である。
【
図3】連携用データ記憶部122に記憶される情報の例を示す図である。
【
図4】連携情報記憶部134に記憶される情報の例を示す図である。
【
図5】データ連携システム100におけるデータ連携処理の例を示すフローチャートである。
【
図6】データ連携システム100における、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合の処理の第1の例を示すフローチャートである。
【
図7】データ連携システム100における、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合の処理の第2の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるデータ連携システム100の構成を示す図である。
【0014】
本発明の一実施形態であるデータ連携システム100は、データ連携プログラムによって実現される情報処理システムであり、第1事業者によって登録されるデータ(連携用データ)を第2事業者に連携するシステムである。データ連携システム100は、データの連携に際して、第2事業者が利用する第2装置に対応して事前に設定される条件及び、連携される連携用データに対応するユーザによって設定される条件に基づいて、第2事業者に連携用データを連携する。
【0015】
データ連携システム100は、第1事業者が利用する第1装置200、第2事業者が利用する第2装置300、及び連携用データに対応するユーザが利用するユーザ装置400と、インターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されるシステムである。
【0016】
データ連携システム100が第2装置300に連携可能な連携用データは限定されないが、例えば、後述するユーザ装置400の位置情報や利用履歴情報、ユーザが所持する物(例えば、車)の利用データ(例えば、走行データ、整備データ、車検データ、自動車税や自動車保険に関するデータ)、ユーザの個人情報(例えば、住所、家族の連絡先、血液型等の生体情報や医療機関での受診結果)であってもよい。データ連携システム100の詳細については、後述する。
【0017】
第1装置200は、第1事業者が利用する装置である。第1装置200は、例えば、後述するユーザ装置400やユーザの所有物(例えば、車)から取得したデータを管理するデータベースであってもよく、また、ユーザから取得されるユーザの個人情報(例えば、住所、家族の連絡先、血液型等の生体情報や医療機関での受診結果)を管理するデータベースであってもよい。
【0018】
第1事業者は、第1装置200を通じて、データ連携システム100において連携される連携用データをデータ連携システム100に登録する。
【0019】
第2装置300は、第2事業者が利用する装置である。第2装置300は、例えば、データ連携システム100を通じてデータ連携を受けるデータベースであればよい。また、第2装置300は、データ連携を受けた連携用データに基づいて所定の処理やサービスを提供する情報処理システムであってもよい。すなわち、第2装置300は、ユーザ装置400やユーザの所有物(例えば、車)から取得したデータを利用して、所定のサービス(例えば、保険料の算出や渋滞の予測)を提供する情報処理システムであってもよく、また、ユーザから取得されるユーザの個人情報(例えば、血液型等の生体情報や医療機関での受診結果)を利用して所定のサービス(例えば、医療サービス)を提供する情報処理システムであってもよい。
【0020】
ユーザ装置400は、連携用データに対応するユーザが利用する装置である。
【0021】
ここで、連携用データに対応するユーザは、例えば、第1装置200にデータを提供したユーザ(すなわち、データ提供者)である。なお、ユーザによる第1装置200へのデータ提供の方法は、ユーザが明示的に提供する方法であってもよく、また、ユーザの明示的な行動なく提供される方法であってもよい。
【0022】
具体的には、データ連携システム100において処理されるデータが、例えば、車の走行データである場合、データ連携システム100によって連携されるデータに対応するユーザは、当該車を所持する者であればよい。この場合、ユーザによる車の利用によって、随時、車の走行データが第1装置200に提供されてもよい。
【0023】
また、データ連携システム100において処理されるデータが、例えば、医療機関における受診結果である場合、データ連携システム100によって連携されるデータに対応するユーザは、受診した者(例えば、患者)であればよい。この場合、ユーザの受診によって、受診結果に関するデータが第1装置200に提供されてもよい。
【0024】
なお、第1事業者とユーザとは同一の主体であってもよい。すなわち、例えば、同一の主体が、ユーザから提供されるデータに基づいて所定の処理を施したデータ(例えば、学習モデルデータ)を生成し、当該生成されるデータをデータ連携システム100に登録する場合、当該同一の主体は、当該生成されるデータに対応するユーザ(データ提供者)であり、かつ、当該生成されるデータをデータ連携システム100に登録する第1事業者であってもよい。
【0025】
なお、以下では、データ連携システム100によって連携されるデータに対応するユーザを、単に、「ユーザ」という。
【0026】
続いて、データ連携システム100の詳細について説明する。データ連携システム100は、事業者登録部111、事業者情報記憶部112、データ登録部121、連携用データ記憶部122、連携情報生成部131、ユーザ条件取得部132、データ別条件設定部133、連携情報記憶部134、データ連携部135、事業者通知部141、利用停止確認部142、ユーザ通知部143を備える。データ連携システム100を構成するコンピュータは、プロセッサ及び記憶領域を備える。
図1に示す各部は、例えば、記憶領域を用いたり、記憶領域に格納されたデータ連携プログラムをプロセッサが実行したりすることにより実現することができる。
【0027】
事業者登録部111は、データ連携システム100を利用する事業者の事業者装置から事業者情報を取得して事業者装置の登録を受け付け、事業者情報を事業者情報記憶部112に格納する。すなわち、事業者登録部111は、第1装置200及び第2装置300から、それぞれ対応する事業者情報を取得して、第1装置200及び第2装置300を登録する。
【0028】
ここで、事業者情報は、事業者装置の登録に必要な情報であり、例えば、事業者名を示す事業者名情報を含んでもよい。また、事業者情報は、事業者装置のセキュリティレベルを示す所定の認証規格に関する認証規格情報を含んでもよい。
【0029】
また、事業者登録部111は、事業者装置の登録に際して、事業者装置ごとに設定される、データ連携の条件に関する事業者装置条件情報を登録してもよい。
【0030】
ここで、事業者装置条件情報は、事業者装置ごとに設定される、データ連携の条件に関する情報であり、例えば、データ連携を受けることが可能な期間を示す事業者別利用期間情報を含む情報である。事業者別利用期間情報は、例えば、「3年間」等の期間を示す情報であってもよい。すなわち、事業者別利用期間情報が「3年間」である事業者装置は、データ連携システム100によるデータ連携を受けてから、原則として3年間、当該データを利用することができる。
【0031】
また、事業者装置条件情報は、データ連携を受けることができるデータの種別に関する条件や、データを登録する事業者(すなわち、連携元事業者)に関する条件を含んでもよい。すなわち、事業者装置条件情報としてデータ連携を受けることができるデータの種別に関する条件が設定される事業者装置は、当該種別のデータのデータ連携を受けることができる。また、事業者装置条件情報としてデータを登録した連携元事業者に関する条件が設定される事業者装置は、当該連携元事業者によって登録された連携用データのデータ連携を受けることができる。
【0032】
事業者装置条件情報は、例えば、事業者登録時に事業者から取得される事業者情報に基づいて、事業者登録部111によって生成される情報であってもよい。すなわち、事業者登録部111は、例えば、事業者装置が、事業者装置のセキュリティレベルを示す所定の認証規格を取得している場合、事業者装置から取得される当該所定の認証規格を証する情報に基づいて、当該事業者装置に、その他の事業者装置と比べて緩和されたデータ連携の条件(例えば、より長期間にわたって、データ連携を受けることが可能となる条件)を設定してもよい。
【0033】
なお、事業者装置条件情報は、事業者情報を入力とする所定の機械学習モデルに基づいて生成されてもよく、また、データ連携システム100のシステム管理者によって設定されてもよい。また、事業者装置条件情報は、事業者装置の登録時に、事業者によって設定される情報であってもよい。この場合、事業者装置条件情報に含まれる少なくとも一部の情報は事業者が設定できない情報であってもよい。
【0034】
図2は、事業者情報記憶部112に記憶される情報の例を示す図である。事業者情報記憶部112に記憶される情報は、例えば、事業者装置ID、事業者情報、事業者装置条件情報を含む。事業者装置IDは、データ連携システム100を利用する事業者装置を識別する事業者装置識別情報である。事業者情報は、例えば、事業者名情報を含む。事業者装置条件情報は、例えば、事業者別利用期間情報を含む。
【0035】
データ登録部121は、第1装置200を通じて、データごとに事前に設定される定義情報に対応した連携用データの登録を受け付け、連携用データ記憶部122に格納する。
【0036】
ここで、定義情報は、例えば、データの種別を示すデータ種別名(例えば、「速度データ」)、データの形式を示すデータ形式(例えば、「数値データ」、「文字列データ」)、データサイズを示すデータ量(例えば、データの容量)、データのフォーマットを示すデータフォーマット(例えば、データの桁数や拡張子)に関する情報を含む。
【0037】
定義情報は、例えば、データ連携システム100で処理可能なデータの種別ごとに事前に設定されていればよい。また、定義情報は、データ連携システム100のシステム管理者によって設定されてもよく、連携用データを登録する連携元事業者(例えば、第1事業者)やデータ連携を受ける連携先事業者(例えば、第2事業者)によって設定されてもよい。なお、定義情報は、例えば、データの種別を示すデータ種別IDと対応付けて、データ連携システム100(又はデータ連携システム100と通信可能な情報処理システム)に記憶されていてもよい。
【0038】
第1装置200は、定義情報に対応するように、データ連携システム100に連携用データを登録する。第1装置200は、例えば、例えば、事前に設定される定義情報を参照して、連携用データを登録してもよく、また、新たに定義情報を設定して、当該新たに設定した定義情報に対応するように、データ連携システム100に連携用データを登録してもよい。
【0039】
また、データ登録部121は、第1装置200による連携用データの登録に際して、登録される連携用データの連携の方法に関する連携方法情報、連携用データの連携先の条件に関する連携先条件情報を設定してもよい。
【0040】
ここで、連携方法情報は、連携用データの連携の方法に関する情報であり、例えば、第1装置200から第2装置300へ直接データが提供されることを示す「直接」を含む情報であってもよい。連携用データの連携の方法は、例えば、第2装置300がデータ連携システム100から連携用データをダウンロードして利用する方法であってもよく、また、ダウンロードができないように設定されている連携用データを第2装置300がデータ連携システム100上で参照して利用する方法であってもよく、また、その他の方法であってもよい。これにより、第1装置200は、自身が希望する連携方法でデータ連携システム100にデータを登録することができる。
【0041】
また、連携先条件情報は、連携用データの連携先の条件に関する情報であり、例えば、一定のセキュリティレベルを備える事業者装置にのみ連携用データの連携を許可する旨を示す情報であってもよく、また、特定の業種や業界の事業者の事業者装置にのみ連携用データの連携を許可する旨を示す情報であってもよく、また、その他の条件に関する情報であってもよい。これにより、第1装置200は、セキュリティ又は事業上の競争環境に配慮して連携用データの連携を行うことができる。
【0042】
なお、データ登録部121は、第1装置200を通じた第1事業者の指示に応じて、連携方法情報や連携先条件情報を設定してもよい。また、データ登録部121は、定義情報に対応して、連携方法情報や連携先条件情報を設定してもよく、また、データ連携システム100の管理者による設定に基づいて、連携方法情報や連携先条件情報を設定してもよい。
【0043】
図3は、連携用データ記憶部122に記憶される情報の例を示す図である。連携用データ記憶部122に記憶される情報は、例えば、連携用データID、連携元装置ID、データ種別ID、データ実体情報、連携方法情報、連携先条件情報を含む。
【0044】
連携用データIDは、データ連携システム100によって連携される連携用データを識別する連携用データ識別情報である。連携元装置IDは、連携用データをデータ連携システム100に登録した事業者装置(例えば、第1装置200)に対応する事業者装置IDである。データ種別IDは、登録される連携用データの種別を識別するデータ種別識別情報である。データ実体情報は、連携用データの実体(内容)を示す情報である。
【0045】
なお、
図3では、連携方法情報として「直接」が示されているが、連携方法情報の形式はこれに限られない。また、データ実体情報は、連携用データの実体(内容)を参照可能なリンク先を示す情報であってもよい。
【0046】
連携情報生成部131は、連携用データを第2装置300に連携するに際して、連携用データを連携するための連携情報を生成し、連携情報記憶部134に格納する。
【0047】
ここで、連携情報は、連携用データを第2装置300に連携するための情報である。後述するデータ連携部135は、例えば、連携情報に基づいて、第2装置300に連携用データを連携することができる。
【0048】
連携情報生成部131は、例えば、第2装置300から取得するデータ連携の要求に応じて、連携情報を生成してもよい。
【0049】
連携情報生成部131は、例えば、第2装置300によるデータ連携の要求に対応する連携用データを特定し、連携先となる第2装置300を識別する連携先事業者IDと対応付けて、連携情報を生成してもよい。これにより、データ連携部135は、連携情報に基づいて、連携すべき連携用データを、データ連携要求を行った第2装置300に連携することができる。
【0050】
なお、連携情報生成部131は、第1装置200による連携用データの登録に応じて、連携情報を生成してもよい。この場合、連携情報生成部131は、例えば、第2装置300から受けるデータ連携の要求に応じて、当該要求に対応する連携用データの連携情報に、当該要求を行った第2装置300を識別する連携先事業者IDを対応付ける。
【0051】
ユーザ条件取得部132は、第2装置300への連携用データの連携に際して、第2装置300への連携用データの連携の条件に関するユーザ条件情報をユーザ装置400から取得する。
【0052】
ここで、ユーザ条件情報は、連携用データの第2装置300への連携の条件に関する情報であり、例えば、連携用データを第2装置に連携することに同意する期間を示す同意期間情報を含む。同意期間情報は、例えば、「2年間」等の期間を示す情報であってもよい。すなわち、同意期間情報が「2年間」である場合、ユーザは、連携用データの第2装置300へのデータ連携について、原則として2年間、同意することを示す。
【0053】
ユーザ条件情報は、連携用データごと又はデータ種別IDごとに設定される情報であってもよい。また、ユーザ条件情報は、連携先となる第2装置300ごとに、設定される情報であってもよい。なお、ユーザ条件情報は、複数の連携用データ又は複数の第2装置300に共通して設定される情報であってもよい。
【0054】
また、ユーザ条件情報は、連携用データを第2装置300へ連携することに同意しないことを示す情報であってもよい。また、ユーザ条件情報は、第2装置300のセキュリティレベルに関する条件であってもよい。これにより、ユーザは、一定のセキュリティレベルを備える第2装置300に連携用データの連携を許可することができる。
【0055】
ユーザ条件取得部132は、例えば、第2装置300による連携用データの連携の要求に応じて、連携用データに対応するユーザのユーザ装置400に対し、第2装置300による連携用データの連携の要求があった旨を通知し、ユーザ条件情報の提供を要求してもよい。この場合、ユーザは、当該要求に応じて、ユーザ装置400を通じて、ユーザ条件情報をデータ連携システム100に提供してもよい。
【0056】
なお、ユーザ条件取得部132は、ユーザ装置400を通じて、事前に、連携先となるべき事業者装置に共通して、連携用データの連携に関する条件を取得してもよい。この場合、ユーザは、例えば、第1装置200による連携用データの登録に応じて、当該連携用データについて、連携先となるべき事業者装置に共通した連携用データの連携に関する条件を設定し、ユーザ条件取得部132がユーザ条件情報を取得してもよい。
【0057】
データ別条件設定部133は、事業者装置条件情報及びユーザ条件情報に基づいて、連携用データの第2装置300への連携の条件に関するデータ別条件情報を設定し、データ別条件情報を連携情報記憶部134に含まれる連携情報に対応付けて格納する。
【0058】
ここで、データ別条件情報は、連携用データの第2装置300への連携の条件に関する情報である。データ別条件情報は、例えば、事業者装置条件情報及びユーザ条件情報が示す条件をともに満たす条件に関する情報であってもよい。すなわち、データ別条件設定部133は、例えば、事業者装置ごとに設定される事業者装置条件情報と、連携用データの第2装置300に対する連携において、連携用データ及び第2装置300に対応して設定されるユーザ条件情報と、がともに満たされるように、連携用データの第2装置300に対する連携におけるデータ別条件情報を設定する。
【0059】
データ別条件情報は、第2装置300が連携用データを利用することが可能な期間を示すデータ別利用期間情報を含んでもよい。
【0060】
この場合、具体的には、例えば、事業者装置条件情報が、期間を「3年間」とする事業者別利用期間情報であり、ユーザ条件情報が、期間を「2年間」とする同意期間情報である場合、データ別条件設定部133は、期間を「2年間」とするデータ別条件情報を設定することができる。
【0061】
また、データ別条件設定部133は、ユーザ条件取得部132によって再度取得されるユーザ条件情報に基づいて、データ別条件情報を再度設定することができる。この場合、データ別条件設定部133は、再度設定されるデータ別条件情報に基づいて、連携情報記憶部134に含まれる連携情報を更新する。
【0062】
図4は、連携情報記憶部134に記憶される情報の例を示す図である。連携情報記憶部134に記憶される情報は、例えば、連携ID、連携用データID、連携先装置ID、データ別条件情報を含む。データ別条件情報は、例えば、データ別利用期間情報を含む。
【0063】
連携IDは、連携情報を識別する情報である。連携先装置IDは、連携用データを連携する事業者装置(例えば、第2装置300)に対応する事業者装置IDである。
【0064】
データ連携部135は、連携用データを第2装置300に連携する。
【0065】
データ連携部135は、例えば、連携情報記憶部134に記憶される連携情報に基づいて、連携用データを第2装置300に連携することができる。すなわち、データ連携部135は、連携情報に含まれるデータ別条件情報が示す条件に基づいて、連携情報に含まれる連携先事業者IDに対応する第2装置300に対し、連携用データを連携する。
【0066】
具体的には、連携情報に含まれるデータ別条件情報が、期間を「2年間」とするデータ別利用期間情報である場合、データ連携部135は、期間「2年間」の範囲内で、第2装置300に対し、連携用データを連携する。
【0067】
なお、データ連携部135によるデータ連携の方法は、例えば、第1装置200から第2装置300へ直接データを提供する方法であってもよく、また、第2装置300がデータ連携システム100から連携用データをダウンロードして利用する方法であってもよい。また、第2装置300によるダウンロードができないように設定されている連携用データをデータ連携システム100上で参照して利用する方法であってもよく、また、その他の方法であってもよい。
【0068】
事業者通知部141は、データ別条件情報に含まれるデータ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、所定の条件に対応する通知を第2装置300に送信する。
【0069】
ここで、所定の条件は、例えば、データ別利用期間情報が示す期間の一定期間前か否かに関する条件であってもよく、また、当該期間の経過後か否かに関する条件であってもよい。この場合、事業者通知部141は、データ別利用期間情報に対応する期限の到来が近づいた旨や当該期限が到来した旨を、第2装置300に通知することができる。
【0070】
また、事業者通知部141は、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、連携用データの利用の停止を要求する利用停止要求通知を第2装置300に送信することができる。すなわち、事業者通知部141は、例えば、データ別利用期間情報に対応する期限の到来が近づいた場合や当該期限が経過した場合、第2装置300に対し、連携用データの利用の停止を要求することができる。
【0071】
利用停止確認部142は、第2装置300から取得される、連携用データの利用を停止したことを示す利用停止情報に基づいて、連携用データの利用を停止したことを確認する。
【0072】
ここで、利用停止情報は、第2装置300において連携用データの利用を停止したことを示す情報であればよく、例えば、連携用データを削除したことを示す情報や、連携用データにアクセスできなくなったことを示す情報であってもよい。
【0073】
利用停止確認部142は、例えば、第2装置300に対する利用停止要求通知に応じて利用を停止した第2装置300から、利用を停止したことを示す利用停止情報を取得して、第2装置300において連携用データの利用が停止されたことを確認する。これにより、データ連携システム100は、第2装置300が事業者通知部141による利用停止要求通知に応じたか否かを確認することができる。
【0074】
ユーザ通知部143は、データ別条件情報に含まれるデータ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、所定の条件に対応する通知をユーザ装置400に送信する。
【0075】
ここで、所定の条件は、例えば、データ別利用期間情報が示す期間の一定期間前か否かに関する条件であってもよく、また、当該期間の経過後か否かに関する条件であってもよい。この場合、ユーザ通知部143は、データ別利用期間情報に対応する期限の到来が近づいた旨や当該期限が到来した旨を、ユーザ装置400に通知することができる。
【0076】
また、ユーザ通知部143は、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、同意期間情報が示す期間の更新を促す更新通知をユーザ装置400に送信することができる。
【0077】
ユーザは、ユーザ通知部143から受信する更新通知に基づいて、例えば、ユーザ装置400を通じて同意期間情報を再設定することができる。この場合、ユーザ条件取得部132が、再設定された同意期間情報を取得し、データ別条件設定部133が、再設定された同意期間情報に基づいてデータ別条件情報を再設定してもよい。そして、データ連携部135は、再設定されたデータ別条件情報に基づいて、第2装置300に、連携用データを連携してもよい。なお、この場合において、データ連携部135の連携処理は、新たに連携用データを第2装置300に連携する処理であってもよく、また、連携用データを第2装置300に連携している状態を継続する処理であってもよい。
【0078】
図5は、データ連携システム100におけるデータ連携処理の例を示すフローチャートである。
【0079】
まず、事業者登録部111が、第1装置200及び第2装置300から事業者情報を取得し(S501、S502)、事業者ごとに事業者装置条件情報を設定して事業者の登録を行う(S503)。なお、事業者間における事業者情報の取得及び登録の順序は、問わない。続いて、第1装置200が、連携用データをデータ連携システム100に提供して(S504)、データ登録部121が、連携用データを登録する(S505)。
【0080】
データ連携システム100が第2装置300から連携用データの連携要求を受け付けると(S506)、連携情報生成部131が、連携用データを連携するための連携情報を生成する(S507)。ユーザ条件取得部132が、ユーザ装置400からユーザ条件情報を取得する(S508)。なお、ユーザ条件取得部132によるユーザ条件情報の取得は、連携用データの登録の後であればよく、第2装置300の連携要求の前であってもよい。
【0081】
データ別条件設定部133が、データの連携先となる第2装置の事業者装置条件情報及び、ユーザ条件情報に基づいて、データ別条件情報を設定して、連携情報に対応付ける(S509)。データ連携部135が、連携情報(具体的には、例えば、連携情報に含まれるデータ別条件情報)に基づいて、第2装置300に連携用データを連携する(S510)。
【0082】
図6は、データ連携システム100における、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合の処理の第1の例を示すフローチャートである。
図6に示すフローチャートは、事業者通知部141に関連する処理を示す。
【0083】
データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合(S601:YES)、事業者通知部141が、第2装置300に対し、所定の条件に対応する通知を行う(S602)。また、事業者通知部141が、連携用データの利用の停止を要求する利用停止要求通知を、第2装置300に送信する(S603)。第2装置300が、利用停止要求通知に応じて利用を停止して、利用停止情報をデータ連携システム100に提供する(S604)。利用停止確認部142が、利用停止情報に基づいて、第2装置300における連携用データの利用の停止を確認する(S605)。
【0084】
図7は、データ連携システム100における、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合の処理の第2の例を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートは、ユーザ通知部143に関連する処理を示す。
【0085】
データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合(S701:YES)、ユーザ通知部143が、ユーザ装置400に対し、所定の条件に対応する通知を行う(S702)。ユーザが、当該通知に応じて、ユーザ装置400を通じて、同意期間情報をデータ連携システム100に提供する(S703)。ユーザ条件取得部132が同意期間情報を取得し、データ別条件設定部133が、提供された同意期間情報に基づいて、データ別条件情報を再設定する(S704)。データ連携部135が、再設定されたデータ別条件情報に基づいて、連携用データを第2装置300に連携する(S705)。なお、S705におけるデータ連携部135の連携処理は、新たに連携用データを第2装置300に連携する処理であってもよく、また、連携用データを第2装置300に連携している状態を継続する処理であってもよい。
【0086】
以上、本発明の一実施形態について説明した。データ連携システム100は、第2装置300の事業者装置条件情報及び連携用データに対応するユーザのユーザ条件情報に基づいて、データ別条件情報を生成し、データ別条件情報に基づいて、第1装置200を通じて登録される連携用データを第2装置300に連携することができる。これにより、データ提供者であるユーザが希望する条件を考慮して、データを第2装置300に連携することができる。
【0087】
また、データ連携システム100は、ユーザ装置400を通じて再度取得されるユーザ条件情報に基づいて再度設定されるデータ別条件情報に応じて、連携用データを第2装置300に連携することができる。これにより、ユーザが必要に応じてユーザ条件情報を更新することで、ユーザは、連携用データの連携を管理することができ、また、第2装置300は、連携用データを継続的に利用することができる。
【0088】
また、データ連携システム100は、事業者別利用期間情報を含む事業者装置条件情報及び同意期間情報を含むユーザ条件情報に基づいて、データ別利用期間情報を設定し、データ別利用期間情報に基づいて、連携用データを第2装置300に連携することができる。これにより、ユーザは、自身が設定する同意期間の範囲内での連携を許可することができ、ユーザの意思を反映してデータを第2装置300に連携することができる。
【0089】
また、データ連携システム100は、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、所定の条件に対応する通知を第2装置300に送信することができる。これにより、連携用データを利用することが可能な期間の期限が近づいたことを、第2装置300は了知することができる。
【0090】
また、データ連携システム100は、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、連携用データの利用の停止を要求する利用停止要求通知を、第2装置300に送信することができる。これにより、データ連携システム100は、ユーザが希望する条件を考慮して、連携用データの利用停止を第2装置300に促すことができる。
【0091】
また、データ連携システム100は、第2装置300から、利用停止情報を取得して、第2装置300における連携用データの利用停止を確認することができる。これにより、データ連携システム100は、ユーザが希望する条件を考慮して行われる連携用データの利用停止を把握することができる。
【0092】
また、データ連携システム100は、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、所定の条件に対応する通知をユーザ装置400に送信することができる。これにより、ユーザは、第2装置300に対する連携用データの連携期限を把握することができ、連携用データの連携を継続して許可するか否かを判断することができる。
【0093】
また、データ連携システム100は、データ別利用期間情報が示す期間に対応する所定の条件が満たされる場合、同意期間情報が示す期間の更新を促す更新通知をユーザ装置400に送信し、更新通知に応じてユーザ装置400から取得される同意期間情報に基づいて、データ別利用期間情報を再度設定することができる。これにより、ユーザは、自身が希望する条件に基づいて、第2装置300に対する連携用データの連携を継続して許可することができ、また、第2装置300は、連携用データの連携を継続して受けることができる。
【0094】
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0095】
100 データ連携システム、111 事業者登録部、112 事業者情報記憶部、121 データ登録部、122 連携用データ記憶部、131 連携情報生成部、132 ユーザ条件取得部、133 データ別条件設定部、134 連携情報記憶部、135 データ連携部、141 事業者通知部、142 利用停止確認部、143 ユーザ通知部、200 第1装置、300 第2装置、400 ユーザ装置