(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】シールアッセンブリ
(51)【国際特許分類】
F04B 53/16 20060101AFI20240729BHJP
F16J 15/3208 20160101ALI20240729BHJP
【FI】
F04B53/16 B
F16J15/3208
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022141479
(22)【出願日】2022-09-06
(62)【分割の表示】P 2020572690の分割
【原出願日】2019-06-21
【審査請求日】2022-09-28
(32)【優先日】2018-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グエン、チエン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シャン
(72)【発明者】
【氏名】デュオン、バン
【審査官】中村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-135268(JP,U)
【文献】特表2011-530686(JP,A)
【文献】特開2003-035368(JP,A)
【文献】特開2002-071028(JP,A)
【文献】実開昭56-106262(JP,U)
【文献】実開平01-152151(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0043661(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03315829(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0140369(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02284427(EP,A2)
【文献】米国特許出願公開第2016/0223086(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0210166(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0146379(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 53/00
F04B 53/14
F04B 53/16
F16J 15/18
F16J 15/3204-15/3208
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧ポンプのためのシールアッセンブリであって、前記シールアッセンブリは、
ヘッドおよび前記ヘッドから延在するエクステンションを有するバックアップリングであって、前記エクステンションは、前記ヘッドから離れるように軸線方向に、および、前記ヘッドから半径方向内向きに延在する内部表面を含む、バックアップリングと;
ジャケットを有するスプリングエネルギー式シールであって、前記ジャケットは、環状スプリングを備えたシーリング部分を有しており、前記環状スプリングは、前記ジャケットの前記シーリング部分の中に配設されており、前記ジャケットの少なくとも一部分は、前記バックアップリングの前記エクステンションの周りにフィットしており、前記バックアップリングは、最小内径ID
BURを有しており、前記スプリングエネルギー式シールは、最小内径ID
SESを有しており、ID
SESは、ID
BURよりも小さく、
前記ジャケットは、前記ジャケットの第1の端部に形成されたヘッドと、前記ジャケットの前記ヘッドから軸方向に、前記エクステンションと反対向きに延在している環状リップ部と、を含み、
前記環状リップ部は、内部表面と、前記環状リップ部の前記内部表面によって境界が定められる
前記第1の端部の端面の窪みと、を含む、スプリングエネルギー式シールと、
前記バックアップリングの前記ヘッドの外部表面と、前記ジャケットの前記環状リップ部の内部表面との間において前記バックアップリングの前記ヘッドを取り囲む第1のギャップであって、
前記第1のギャップは、前記バックアップリングが前記スプリングエネルギー式シールに対して任意の半径方向に移動することを可能にするように適合されている、第1のギャップと、を含む、
シールアッセンブリ。
【請求項2】
ID
SESは、99%ID
BUR以下である、請求項1に記載のシールアッセンブリ。
【請求項3】
前記スプリングエネルギー式シールの前記シーリング部分は、シャフトおよびハウジングに接触するように適合されており、前記シャフトは、前記シールアッセンブリの中に配設されており、前記シールアッセンブリは、前記ハウジングの中に据え付けられている、請求項1に記載のシールアッセンブリ。
【請求項4】
前記バックアップリングの前記内部表面は、長手方向軸線に関して角度γを形成しており、γは、0.25°以上である、請求項1に記載のシールアッセンブリ。
【請求項5】
前記バックアップリングは、ポリマーを含む、請求項1に記載のシールアッセンブリ。
【請求項6】
前記スプリングエネルギー式シールの前記ジャケットは、フッ素ポリマーを含む、請求項1に記載のシールアッセンブリ。
【請求項7】
前記シールアッセンブリは、5,000psi以上の圧力に耐えるように適合されている、請求項1に記載のシールアッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、スプリングエネルギー式シール(spring energized seal)に関し、また、ポンプ、増圧器、ブースター、発電機、およびアクチュエーターなどのような、高圧機器のためのスプリングエネルギー式シールに関する。
【背景技術】
【0002】
高圧機器は、高圧を発生させ、閉じ込め、および印加する特定の用途において必要である。たとえば、超高性能液体クロマトグラフィーは、液体混合物の中のそれぞれの成分を分離し、識別し、および定量化するために使用され得る。高圧ポンプは、固体の吸着性材料によって充填されたカラムを通して、サンプル混合物を含有する加圧液体溶媒を押し込むことが可能である。サンプル混合物の中のそれぞれの成分は、吸着性材料と異なって相互作用する可能性があり、それは、サンプル混合物の中の異なる成分のそれぞれに関して異なる流量を引き起こす可能性がある。これは、個々の成分がカラムから流出するときに、個々の成分の分離につながる可能性がある。
【0003】
産業界は、改善されたシール、とりわけ、高い動作圧力を利用する用途のための改善されたシールを要求し続けている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示は、添付の図面を参照することによってより良好に理解され得り、その多数の特徴および利点が当業者に明らかにされ得る。
【0005】
【
図1】一実施形態によるシールアッセンブリの側面図である。
【
図2】一実施形態によるシールアッセンブリの上面図である。
【
図3】一実施形態によるシールアッセンブリの底面図である。
【
図4】一実施形態によるシールアッセンブリの分解側面図である。
【
図5】一実施形態によるシールアッセンブリのためのバックアップリングの上面図である。
【
図6】一実施形態によるシールアッセンブリのためのバックアップリングの底面図である。
【
図7】一実施形態によるシールアッセンブリのためのスプリングエネルギー式シールの上面図である。
【
図8】一実施形態によるシールホイールアッセンブリのためのスプリングエネルギー式シールの底面図である。
【
図9】
図2の中の線9-9に沿って見た、一実施形態によるシールアッセンブリの断面図である。
【
図10】一実施形態によるシールアッセンブリの断面および分解図である。
【
図11】一実施形態によるシールアッセンブリの断面および分解図である。
【
図12】一実施形態による別のシールアッセンブリの断面図である。
【
図13】一実施形態によるさらに別のシールアッセンブリの断面図である。
【
図14】一実施形態によるさらに別のシールアッセンブリの断面図である。
【
図15】一実施形態によるさらに別のシールアッセンブリの断面および分解図である。
【
図16】一実施形態による一層さらなる別のシールアッセンブリの断面図である。
【
図17】一実施形態による一層さらなる別のシールアッセンブリの断面および分解図である。
【
図18】一実施形態による一層さらなる別のシールアッセンブリの断面図である。
【
図19】一実施形態による一層さらなる別のシールアッセンブリの断面および分解図である。
【
図20】一実施形態によるさらに別のシールアッセンブリの断面図である。
【
図21】一実施形態によるさらに別のシールアッセンブリの断面および分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下のものは、全体的に、高圧ポンプ(たとえば、超高性能液体クロマトグラフィーシステムの中で使用されるポンプ)の中で使用され得るシールアッセンブリに関する。1つの態様では、シールアッセンブリは、スプリングエネルギー式シールおよびバックアップリングを含むことが可能である。シールアッセンブリは、組み立ての間にバックアップリングがスプリングエネルギー式シールの中で半径方向に移動することを可能にするように設計されており、シールアッセンブリを通して挿入されるシャフトの製造公差に起因する粒子の生成が最小化されるようになっている。さらに、シールの設計は、シールアッセンブリとシャフトとの接触を実質的に最小化し、シールアッセンブリの過度の摩耗リスクを低減させることが可能であり、たとえば、バックアップリングとの接触、および、スプリングエネルギー式シールのジャケットのシーリング部分の外側のスプリングエネルギー式シールとの接触を実質的に最小化することが可能である。
【0007】
最初に
図1から
図3を参照すると、シールアッセンブリが図示されており、全体的に100で指定されている。示されているように、シールアッセンブリは、スプリングエネルギー式シール102およびバックアップリング104を含むことが可能である。特定の態様において、および、より詳細に下記に説明されているように、バックアップリング104は、スプリングエネルギー式シール102の中に少なくとも部分的にフィットしている。シールアッセンブリ100は、長手方向軸線106を定義することが可能である。
【0008】
図4から
図8に示されているように、スプリングエネルギー式シール102は、本体部110を有するジャケット108を含むことが可能であり、ジャケット108の本体部110は、第1の端部112および第2の端部114を含むことが可能である。さらに、本体部110は、ヘッド116を含むことが可能であり、ヘッド116は、本体部110の第1の端部112に隣接してまたはその近くに、本体部110の上に形成されている。そのうえ、ジャケット108の本体部110は、エクステンション118を含むことが可能であり、エクステンション118は、長手方向軸線106に対して実質的に平行の方向にヘッド116から離れるように延在することが可能である。
【0009】
また、
図4は、バックアップリング104が本体部120を含むことが可能であり、本体部120が第1の端部122および第2の端部124を含むことを示している。本体部120は、ヘッド126を含むことが可能であり、ヘッド126は、本体部120の第1の端部122に隣接してまたはその近くに、本体部120の上に形成されている。追加的に、本体部120は、エクステンション128を含むことが可能であり、エクステンション128は、長手方向軸線106に対して実質的に平行の方向にヘッド126から離れるように延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング104のエクステンション128は、形状が概して切頭円錐形状になっていることが可能である。
【0010】
ここで
図9から
図11を参照すると、スプリングエネルギー式シール102およびバックアップリング104に関するさらなる詳細が示されている。図示されているように、スプリングエネルギー式シール102の本体部110のエクステンション118は、本体部110の第2の端部114に形成されたシーリング部分150を含むことが可能である。シーリング部分150は、内側エクステンション部分152および外側エクステンション部分154を含むことが可能である。さらに、シーリング部分150は、環状スプリングポケット151を含むことが可能であり、環状スプリングポケット151は、内側エクステンション部分152と外側エクステンション部分154との間に形成されている。スプリングエネルギー式シール102は、環状スプリング156をさらに含むことが可能であり、環状スプリング156は、環状スプリングポケット151の中に配設されている。
【0011】
特定の態様において、スプリングエネルギー式シール102は、最小内径IDSESを有することが可能であり、最小内径IDSESは、スプリングエネルギー式シール102の中に形成された内側ボアの最も細い部分において測定されている。さらに、バックアップリング104は、最小内径IDBURを含むことが可能であり、最小内径IDBURは、バックアップリング104の中に形成された内側ボアの最も細い部分において測定されている。特定の態様において、IDSESは、99%IDBUR以下であることが可能である。そのうえ、IDSESは、98%IDBUR以下であることが可能であり、たとえば、97%IDBUR以下、96%IDBUR以下、または95%IDBUR以下などであることが可能である。別の態様において、IDSESは、85%IDBUR以上であることが可能であり、たとえば、90%IDBUR以上、91%IDBUR以上、92%IDBUR以上、93%IDBUR以上、または94%IDBUR以上などであることが可能である。IDSESは、本明細書で説明されているIDSESの最大値または最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0012】
図9から
図11は、スプリングエネルギー式シール102の本体部110が内部表面160および外部表面162をさらに含むことが可能であるということをさらに示している。内部表面160は、本体部110の第1の端部112から本体部の第2の端部114へ延在することが可能であり、また、第1の部分164を含むことが可能であり、第1の部分164は、シールアッセンブリ100の長手方向軸線106に関して角度αで延在することが可能である。特定の態様において、αは、10°以上であることが可能である。さらに、αは、12.5°以上であることが可能であり、たとえば、15°以上、17.5°以上、または20°以上などであることが可能である。別の態様において、αは、30°以下であることが可能であり、たとえば、27.5°以下、25°以下、または22.5°以下などであることが可能である。αは、本明細書で説明されているαの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0013】
第1の部分164は、少なくとも部分的にエクステンション118の内部表面160に沿って延在し、湾曲している第2の部分166において終端することが可能である。第2の部分166は、エクステンション118の第2の端部114において終端することが可能である。さらに、エクステンション118の外部表面162は、第1の部分170を含むことが可能であり、第1の部分170は、シールアッセンブリ100の長手方向軸線106に関して角度βで延在することが可能である。特定の態様において、βは、10°以上であることが可能である。さらに、βは、15°以上であることが可能であり、たとえば、20°以上、25°以上、または30°以上などであることが可能である。別の態様において、βは、50°以下であることが可能であり、たとえば、47.5°以下、45°以下、または42.5°以下であることが可能である。βは、本明細書で説明されているβの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0014】
第1の部分170は、それが第2の部分172に到達するまで、少なくとも部分的にエクステンション118の外部表面162に沿って延在することが可能である。外部表面の第2の部分172は、シールアッセンブリ100の長手方向軸線106に実質的に平行になっていることが可能である。外部表面の第2の部分172は、エクステンション118の外部表面162の第3の部分174へ延在することが可能である。外部表面162の第3の部分174は、湾曲していることが可能であり、エクステンション118の第2の端部114において終端することが可能である。図示されているように、切頭円錐形状のボア176は、本体部110の中に形成され得り、本体部110の内部表面160の第1の部分164によって形成され得る。
【0015】
また、
図9から
図11は、スプリングエネルギー式シール102のジャケット108の本体部110のヘッド116が上側表面180および下側表面182を含むことが可能であるということを示している。スプリングエネルギー式シール102のジャケット108の本体部110のヘッド116の上側表面180および下側表面182は、シールアッセンブリ100の長手方向軸線106に対して実質的に垂直になっていることが可能である。さらに、リップ部184が、本体部110のヘッド116の上側表面180から、エクステンション118の反対側の方向に延在することが可能である。リップ部184は、内部表面186を含むことが可能であり、浅い窪み188が、リップ部184の内部表面186によって境界を定められ得る。特定の態様において、浅い窪み188は、高さH
SDを有することが可能であり、スプリングエネルギー式シール102のジャケット108の本体部110のヘッド116は、高さH
Hを有することが可能である。H
SDは、20%H
H以下であることが可能である。さらに、H
SDは、17.5%H
H以下であることが可能であり、たとえば、15%H
H以下または12.5%H
H未満などであることが可能である。さらに、H
SDは、5%H
H以上ことが可能であり、たとえば、7.5%H
H以上または10.0%H
H以上などであることが可能である。H
SDは、本明細書で説明されているH
SDの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0016】
また、
図9から
図11は、バックアップリング104の本体部120が内部表面202を含むことが可能であり、内部表面202が本体部120の第1の端部122から本体部120の第2の端部124へ延在することが可能であるということを示している。さらに、バックアップリング104の本体部120のエクステンション128は、外部表面204を含むことが可能であり、外部表面204は、本体部120のヘッド126から本体部120の第2の端部124へ延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング104の本体部120の内部表面202は、長手方向軸線106に関して角度γで形成され得る。
【0017】
特定の態様において、γは、0.25°以上であることが可能である。さらに、γは、0.5°以上であることが可能であり、たとえば、0.75°以上、1.0°以上、1.5°以上、2.0°以上、2.5°以上、または3°以上などであることが可能である。別の態様において、γは、10°以下であることが可能であり、たとえば、7.5°以下、5.0°以下、または3.5°以下などであることが可能である。γは、本明細書で説明されているγの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0018】
また、バックアップリング104の本体部120の外部表面204は、長手方向軸線106に関して角度δで形成され得る。特定の態様において、δは、10°以上であることが可能である。さらに、δは、12.5°以上であることが可能であり、たとえば、15°以上、17.5°以上、または20°以上などであることが可能である。別の態様において、δは、30°以下であることが可能であり、たとえば、27.5°以下、25°以下、または22.5°以下などであることが可能である。δは、本明細書で説明されているδの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0019】
図9から
図11は、バックアップリング104の本体部120のヘッド126が、上側表面206、下側表面208、および外部表面210を含むことが可能であるということを示している。そのうえ、切頭円錐形状のボア212は、バックアップリング104の本体部120の中に形成され得る。バックアップリング104の本体部120の中の切頭円錐形状のボア212は、バックアップリング104の本体部120の内部表面202によって境界を定められ得る。
【0020】
図9に示されているように、バックアップリング104がスプリングエネルギー式シール102の中に据え付けられているときには、バックアップリング104は、少なくとも部分的にスプリングエネルギー式シール102の中へ延在することが可能である。具体的には、バックアップリング104の本体部120の切頭円錐形状のエクステンション128は、スプリングエネルギー式シール102のジャケット108の本体部110の中に形成された切頭円錐形状のボア176の中へフィットすることが可能である。示されているように、バックアップリング104がスプリングエネルギー式シール102の中に据え付けられているときには、第1のギャップ220が存在しており、第1のギャップ220は、バックアップリング104の本体部120のヘッド126の周りに確立され得る。具体的には、第1のギャップ220は、バックアップリング104の本体部120のヘッド126の外部表面210と、スプリングエネルギー式シール102のジャケット108の本体部110のヘッド116から延在するリップ部184の内部表面186との間に確立され得る。
【0021】
簡潔に
図2を参照すると、シールアッセンブリ100は、外径OD
SAを有することが可能であり、第1のギャップ220は、幅W
FGを有することが可能であり、W
FGは、5%OD
SA以下であることが可能である。さらに、W
FGは、4%OD
SA以下であることが可能であり、たとえば、3%OD
SA以下、2%OD
SA以下、または1%OD
SA以下などであることが可能である。別の態様において、W
FGは、0.1%OD
SA以上であることが可能であり、たとえば、0.2%OD
SA以上、0.3%OD
SA以上、0.4%OD
SA以上、0.5%OD
SA以上、0.6%OD
SA以上、0.7%OD
SA以上、0.8%OD
SA以上、または0.9%OD
SA以上などであることが可能である。W
FGは、本明細書で説明されているW
FGの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0022】
別の態様において、ODSAは、20.0mm以下であることが可能である。そのうえ、ODSAは、17.5mm以下であることが可能であり、たとえば、15.0mm以下、12.5mm以下、または10.0mm以下などであることが可能である。別の態様において、ODSAは、2.5mm超であることが可能であり、たとえば、5.0mm超または7.5mm超などであることが可能である。ODSAは、本明細書で説明されているODSAの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。さらに別の態様において、WFGは、0.1mm以下であることが可能である。さらに、WFGは、0.095mm以下であることが可能であり、たとえば、0.09mm以下、0.085mm以下、0.08mm以下、0.075mm以下、0.07mm以下、0.065mm以下、または0.06mm以下などであることが可能である。別の態様において、WFGは、0.01mm以上であることが可能であり、たとえば、0.015mm以上、0.02mm以上、0.025mm以上、0.03mm以上、0.035mm以上、0.04mm以上、0.045mm以上、または0.05mm以上などであることが可能である。WFGは、本明細書で説明されているWFGの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0023】
図9に戻って参照すると、バックアップリング104がスプリングエネルギー式シール102の中に据え付けられているときには、第2のギャップ222が、バックアップリング104の本体部120のエクステンション128の外部表面204とスプリングエネルギー式シール102のジャケット108の本体部110の内部表面160の第1の部分164との間において、バックアップリング104の本体部120のエクステンション128の周りに確立され得る。第2のギャップ222は、少なくとも部分的にバックアップリング104の本体部120のエクステンション128の外部表面204の長さL
ESに沿って延在することが可能である。たとえば、第2のギャップ222は、ギャップ長さL
Gを有することが可能であり、L
Gは、100%L
ES以下であることが可能である。さらに、L
Gは、95%L
ES以下であることが可能であり、たとえば、90%L
ES以下、85%L
ES以下、80%L
ES以下、または75%L
ES以下などであることが可能である。別の態様において、L
Gは、10%L
ES以上であることが可能であり、たとえば、15%L
ES以上、20%L
ES以上、25%L
ES以上、30%L
ES以上、35%L
ES以上、40%L
ES以上、45%L
ES以上、または50%L
ES以上などであることが可能である。L
Gは、本明細書で説明されているL
Gの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0024】
また、第2のギャップ222は、第2のギャップ222の最も広い部分を通して測定される最大ギャップ幅WSGを有することが可能である。WSGは、0.1mm以下であることが可能である。さらに、WSGは、0.095mm以下であることが可能であり、たとえば、0.09mm以下、0.085mm以下、0.08mm以下、0.075mm以下、0.07mm以下、0.065mm以下、または0.06mm以下などであることが可能である。別の態様において、WSGは、canbe0.01mm以上であることが可能であり、たとえば、0.015mm以上、0.02mm以上、0.025mm以上、0.03mm以上、0.035mm以上、0.04mm以上、0.045mm以上、または0.05mm以上などであることが可能である。WSGは、本明細書で説明されているWSGの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0025】
特定の態様において、シーリングアッセンブリのジャケット108の本体部110は、スプリングエネルギー式シール102のジャケット108の本体部110のシーリング部分150を通して半径方向に測定される最大幅WMBを含むことが可能である。WSGは、15%WMB以下であることが可能である。さらに、WSGは、12.5%WMB以下であることが可能であり、たとえば、10%WMB以下、7.5%WMB以下、または5%WMB以下などであることが可能である。別の態様において、WSGは、1%WMB以上であることが可能であり、たとえば、1.5%WMB以上、2%WMB以上、2.5%WMB以上、または3%WMB以上などであることが可能である。thatWSGは、本明細書で説明されているWSGの値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0026】
図11に示されているように、シールアッセンブリ100がハウジング250の中に据え付けられているときには、第3のギャップ252が、シールアッセンブリ100のジャケット108の本体部110のエクステンション118の周りに確立され得る。具体的には、第3のギャップ252は、シールアッセンブリ100のジャケット108の本体部110のエクステンション118の外部表面162とハウジング250の内部表面254との間に確立され得る。第3のギャップ252は、第3のギャップ252の最も広い部分を通して測定される最大ギャップ幅W
TGを有することが可能である。W
TGは、0.5mm以下であることが可能である。さらに、W
TGは、0.45mm以下であることが可能であり、たとえば、0.4mm以下、0.35mm以下、0.3mm以下、0.25mm以下、0.2mm以下、0.15mm以下、0.1mm以下、または0.05mm以下などであることが可能である。別の態様において、W
TGは、0.01mm以上であることが可能であり、たとえば、0.015mm以上、0.02mm以上、0.025mm以上、0.03mm以上、0.035mm以上、0.04mm以上、0.045mm以上、または0.05mm以上などであることが可能である。W
TGは、本明細書で説明されているW
TGの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0027】
別の態様において、WTGは、20%WMB以下であることが可能である。さらに、WTGは、17.5%WMB以下であることが可能であり、たとえば、15%WMB以下、12.5%WMB以下、10%WMB以下、7.5%WMB以下、または5%WMB以下などであることが可能である。別の態様において、WTGは、1%WMB以上であることが可能であり、たとえば、1.5%WMB以上、2%WMB以上、2.5%WMB以上、または3%WMB以上などであることが可能である。WTGは、本明細書で説明されているWTGの値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0028】
追加的に、シールアッセンブリ100がハウジング250の中に据え付けられているときには、第4のギャップ256が、バックアップリング104のヘッド126およびハウジング250の周りに確立され得る。第4のギャップ256は、バックアップリング104のヘッド126の外部表面210からハウジング250の上側内部表面258へ第4のギャップ256を通して半径方向に測定されるギャップ幅WFOGを有することが可能である。特定の態様において、WFOGは、0.1mm以下であることが可能である。さらに、WFOGは、0.095mm以下であることが可能であり、たとえば、0.09mm以下、0.085mm以下、0.08mm以下、0.075mm以下、0.07mm以下、0.065mm以下、または0.06mm以下などであることが可能である。別の態様において、WFOGは、0.01mm以上であることが可能であり、たとえば、0.015mm以上、0.02mm以上、0.025mm以上、0.03mm以上、0.035mm以上、0.04mm以上、0.045mm以上、または0.05mm以上などであることが可能である。WFOGは、本明細書で説明されているWFOGの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0029】
第1のギャップおよび第4のギャップは、シャフトがシールアッセンブリを通してその中へ挿入されている間に、バックアップリングがスプリングエネルギー式シールに対して任意の半径方向に移動することを可能にするように適合されているということが認識され得る。さらに、バックアップリングとの接触は、シールアッセンブリの据え付けの後に、および、ポンピングの前に最小化される。また、スプリングエネルギー式シールアッセンブリのジャケットとの接触は、スプリングエネルギー式シールアッセンブリのシーリング部分の外側で最小化されている。第2のギャップおよび第3のギャップは、シャフトが往復運動するときに、ジャケットおよびシールがバックアップリングに対して移動することを可能にするように適合されている。第2のギャップおよび第3のギャップのサイズおよび形状は、シャフトによるトラベルの方向にシャフトが往復運動するときに、シャフトおよびハウジングとの適正な接触状態にジャケットのシーリング部分をスプリングの周りに維持しながら、ならびに、シールアッセンブリの中の適正なアライメントでスプリングを維持しながら、ジャケットの中のスプリングがわずかに移動することを可能にする。
【0030】
1つの態様では、バックアップリングは、ポリマー、ポリマー複合材、合金、セラミック、または、それらの組み合わせを含むことが可能である。さらに、バックアップリングは、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)を含むことが可能である。とりわけ、バックアップリングは、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含むことが可能である。別の態様において、スプリングエネルギー式シールのジャケットは、ポリマーを含むことが可能である。特定の態様において、スプリングエネルギー式シールのジャケットは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、または、それらの誘導体を含むことが可能である。
【0031】
シールアッセンブリは、5,000psi以上の圧力に耐えるように適合されている。圧力は、7,500psi以上ことが可能であり、たとえば、10,000psi以上、12,500psi以上、または15,000psi以上などであることが可能である。追加的に、圧力は、30,000psi以下であることが可能であり、たとえば、27,500psi以下、25,000psi以下、22,500psi以下、または20,000psi以下などであることが可能である。圧力は、本明細書で説明されている圧力値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0032】
図12は、シールアッセンブリ1200の追加的な実施形態を図示している。示されているように、シールアッセンブリ1200は、スプリングエネルギー式シール1202およびバックアップリング1204を含むことが可能である。シールアッセンブリ1200は、本明細書で詳細に説明されているシールアッセンブリ100と多くの特質を共有している。
図13は、シールアッセンブリ1300のさらに別の実施形態を示している。示されているように、シールアッセンブリ1300は、スプリングエネルギー式シール1302およびバックアップリング1304を含むことが可能である。シールアッセンブリ1300は、本明細書で詳細に説明されているシールアッセンブリ100と多くの特質を共有している。
【0033】
図14および
図15を参照すると、別のシールアッセンブリが図示されており、全体的に1400で指定されている。示されているように、シールアッセンブリ1400は、スプリングエネルギー式シール1402およびバックアップリング1404を含むことが可能である。特定の態様において、および、より詳細に下記に説明されているように、バックアップリング1404は、スプリングエネルギー式シール1402の中に少なくとも部分的にフィットしている。そのうえ、シールアッセンブリ1400は、長手方向軸線1406を定義することが可能である。
【0034】
図14および
図15に示されているように、スプリングエネルギー式シール1402は、本体部1410を有するジャケット1408を含むことが可能であり、ジャケット1408の本体部1410は、第1の端部1412および第2の端部1414を含むことが可能である。さらに、本体部1410は、ヘッド1416を含むことが可能であり、ヘッド1416は、本体部1410の第1の端部1412に隣接してまたはその近くに、本体部1410の上に形成されている。そのうえ、ジャケット1408の本体部1410は、エクステンション1418を含むことが可能であり、エクステンション1418は、長手方向軸線1406に対して実質的に平行の方向にヘッド1416から離れるように延在することが可能である。
【0035】
また、
図14および
図15は、バックアップリング1404が本体部1420を含むことが可能であり、本体部1420が第1の端部1422および第2の端部1424を含むことを示している。本体部1420は、ヘッド1426を含むことが可能であり、ヘッド1426は、本体部1420の第1の端部1422に隣接してまたはその近くに、本体部1420の上に形成されている。追加的に、本体部1420は、エクステンション1428を含むことが可能であり、エクステンション1428は、長手方向軸線1406に対して実質的に平行の方向にヘッド1426から離れるように延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング1404のエクステンション1428は、形状が概して切頭円錐形状になっていることが可能である。
【0036】
図14および
図15に図示されているように、スプリングエネルギー式シール1402の本体部110のエクステンション1418は、本体部1410の第2の端部1414に形成されたシーリング部分1450を含むことが可能である。シーリング部分1450は、内側エクステンション部分1452および外側エクステンション部分1454を含むことが可能である。さらに、シーリング部分1450は、環状スプリングポケット1451を含むことが可能であり、環状スプリングポケット1451は、内側エクステンション部分1452と外側エクステンション部分1454との間に形成されている。スプリングエネルギー式シール1402は、環状スプリング1456をさらに含むことが可能であり、環状スプリング1456は、環状スプリングポケット1451の中に配設されている。
【0037】
特定の態様において、スプリングエネルギー式シール1402は、ギャップGを有することが可能であり、ギャップGは、内側エクステンション部分1452の底部と、スプリングエネルギー式シール1402のジャケット4108の本体部1410の第2の端部1414の底部表面との間で測定される。スプリングエネルギー式シール1402の全体的な高さHと比較されるときに、Gは、25.0%H以下であることが可能である。そのうえ、Gは、22.5%H以下であることが可能であり、たとえば、20.0%H以下、17.5%H以下、15.0%H以下、12.5%H以下、または10.0%H以下などであることが可能である。別の態様において、Gは、2.5%H以上であることが可能であり、たとえば、5.0%H以上、7.5%H以上、8.0%H以上、8.5%H以上、9.0%H以上、または9.5%H以上などであることが可能である。Gは、本明細書で説明されているGの最大値または最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0038】
図14および
図15は、スプリングエネルギー式シール1402の本体部1410が内部表面1460および外部表面1462をさらに含むことが可能であるということをさらに示している。内部表面1460は、本体部1410の第1の端部1412から本体部の第2の端部1414へ延在することが可能であり、また、平坦な第1の部分1464および平坦な第2の部分1466を含むことが可能である。平坦な第2の部分1466は、長手方向軸線1404に対して実質的に垂直になっていることが可能である。さらに、平坦な第1の部分1464は、内部表面1460の平坦な第2の部分1466を通過する線または平面に関して角度αで形成され得る。たとえば、αは、22.5°以上であることが可能である。さらに、αは、30°以上であることが可能であり、たとえば、35°以上、40°以上、または45°以上などであることが可能である。別の態様において、αは、67.5°以下であることが可能であり、たとえば、65°以下、60°以下、55°以下、または50°以下などであることが可能である。αは、本明細書で説明されているαの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0039】
スプリングエネルギー式シール1402のジャケット1408の本体部1410の内部表面1460は、湾曲した第3の部分1468をさらに含むことが可能であり、湾曲した第3の部分1468は、それが平坦な第4の部分1470に到達するまで、概して下向きの方向に延在している。また、内部表面1460の平坦な第4の部分1470は、湾曲した第5の部分1472へ概して下向きに延在することが可能である。湾曲した第5の部分1472は、本体部1410のエクステンション1418の第2の端部114に終端することが可能である。
【0040】
特定の態様において、平坦な第4の部分1480は、スプリングエネルギー式シール1402のジャケット1408の本体部1410の内部表面1460の平坦な第2の部分1466に関して角度βを形成することが可能である。特定の態様において、βは、95°以上ことが可能である。さらに、βは、100°以上であることが可能であり、たとえば、105°以上または110°以上などであることが可能である。別の態様において、βは、130°以下であることが可能であり、たとえば、125°以下、120°以下、または115°以下などであることが可能である。βは、本明細書で説明されているβの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0041】
図14および
図15にさらに図示されているように、スプリングエネルギー式シール1402のジャケット1408の本体部1410の外部表面1462は、平坦な第1の部分1480を含むことが可能であり、平坦な第1の部分1480は、スプリングアッセンブリ1400の長手方向軸線1406に対して実質的に平行に延在することが可能である。平坦な第2の部分1482は、第1の部分1480から概して内向きに延在することが可能であり、スプリングアッセンブリ1406の長手方向軸線1406に対して実質的に垂直になっている。平坦な第3の部分1484が、スプリングエネルギー式シール1402のジャケット1408の本体部1410のエクステンション1418の外部表面1462の平坦な第2の部分1482に関して角度γで、平坦な第2の部分1482から概して下向きに延在することが可能である。特定の態様において、γは、110°以上であることが可能である。さらに、γは、115°以上であることが可能であり、たとえば、120°以上、125°以上、または130°以上などであることが可能である。別の態様において、γは、150°以下であることが可能であり、たとえば、145°以下、140°以下、または135°以下などであることが可能である。γは、本明細書で説明されているγの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0042】
スプリングエネルギー式シール1402のジャケット1408の本体部1410の外部表面1462は、平坦な第4の部分1486をさらに含むことが可能であり、平坦な第4の部分1486は、外部表面1462の平坦な第3の部分1484から概して下向きの方向に延在することが可能である。平坦な第4の部分1486は、スプリングアッセンブリ1400の長手方向軸線1406に対して概して平行になっていることが可能である。また、外部表面1462は、湾曲した第5の部分1488を含むことが可能であり、湾曲した第5の部分1488は、スプリングエネルギー式シール1402のジャケット140の本体部1410の外部表面1462の平坦な第4の部分1486から、概して下向きにおよび外向きに延在することが可能である。外部表面162の湾曲した第5の部分1488は、エクステンション1418の第2の端部1414において終端することが可能である。図示されているように、概して切頭円錐形状のボア1490は、スプリングエネルギー式シール1402のジャケット1408の本体部1410の中に形成され得り、スプリングエネルギー式シール1402のジャケット1408の本体部1410の内部表面1460の第3および第4の部分1468、1470によって境界を定められ得る。
【0043】
図14および
図15は、バックアップリング1404の本体部1420が内部表面1502を含むことが可能であり、内部表面1502が本体部1420の第1の端部1422から本体部1420の第2の端部1424へ延在することが可能であるということをさらに示している。さらに、バックアップリング1404の本体部1420は、外部表面1504を含むことが可能であり、外部表面1504は、本体部1420の第1の端部1422から本体部1420の第2の端部1424へ延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング1404の本体部1420の内部表面1502は、長手方向軸線1406に関して角度δで形成され得る。特定の態様において、δは、0.25°以上であることが可能である。さらに、δは、0.5°以上であることが可能であり、たとえば、0.75°以上、1.0°以上、1.5°以上、2.0°以上、2.5°以上、または3°以上などであることが可能である。別の態様において、δは、10°以下であることが可能であり、たとえば、7.5°以下、5.0°以下、または3.5°以下などであることが可能である。δは、本明細書で説明されているδの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0044】
図14および
図15に図示されているように、バックアップリング1404の本体部1420の外部表面1504は、平坦な第1の部分1506を含むことが可能であり、平坦な第1の部分1506は、スプリングアッセンブリ1400の長手方向軸線1406に対して実質的に平行になっている。平坦な第2の部分1508は、平坦な第1の部分1506から内向きに延在することが可能であり、スプリングアッセンブリ1400の長手方向軸線1406に実質的に対して垂直になっていることが可能である。外部表面1504は、湾曲した第3の部分1510を含むことが可能であり、湾曲した第3の部分1510は、バックアップリング1404の本体部1420の外部表面1504の平坦な第2の部分1508から、概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。平坦な第4の部分1512は、湾曲した第3の部分1510から、概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。そのうえ、平坦な第5の部分1514は、平坦な第4の部分1512から下向きにおよび内向きに延在することが可能であり、バックアップリング1404の本体部1420の第2の端部1424において終端することが可能である。
【0045】
特定の態様において、平坦な第4の部分1512は、平坦な第2の部分1508に関して角度εで形成され得る。特定の態様において、εは、95°以上であることが可能である。さらに、εは、100°以上であることが可能であり、たとえば、105°以上または110°以上などであることが可能である。別の態様において、εは、130°以下であることが可能であり、たとえば、125°以下、120°以下、または115°以下などであることが可能である。εは、本明細書で説明されているεの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。特定の態様において、εは、γに実質的に等しくなっていることが可能である。
【0046】
図14および
図15に示されているように、バックアップリング1404の本体部1420の内部表面1502は、バックアップリング1404の本体部1420の外部表面1504の平坦な第5の部分1514に関して角度θで形成することが可能である。とりわけ、θは、30°以上であることが可能である。さらに、θは、35°以上であることが可能であり、たとえば、40°以上、45°以上、50°以上、または55°以上などであることが可能である。別の態様において、εは、80°以下であることが可能であり、たとえば、75°以下、70°以下、65°以下、または60°以下などであることが可能である。θは、本明細書で説明されているθの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0047】
図14および
図15は、切頭円錐形状のボア1520がバックアップリング1404の本体部1420の中に形成され得るということを示している。バックアップリング1404の本体部1420の中の切頭円錐形状のボア1520は、バックアップリング1404の本体部1420の内部表面1502によって境界を定められ得る。切頭円錐形状のボア1520は、バックアップリング1404の第1の端部1422において測定される上側半径R
Uを有することが可能であり、また、バックアップリング1404の第2の端部1424において測定される下側半径R
Lを有することが可能である。特定の態様において、R
Uは、R
L未満であることが可能である。とりわけ、R
Uは、99.75%R
L以下であることが可能である。さらに、R
Uは、99.5%R
L以下であることが可能であり、たとえば、99.25%R
L以下、99.0%R
L以下、98.75%R
L以下、98.5%R
L以下、または98.25%R
L以下などであることが可能である。別の態様において、R
Uは、90.0%R
L以上であることが可能であり、たとえば、92.5%R
L以上、95.0%R
L以上、97.5%R
L以上、または98.0%R
L以上などであることが可能である。R
Uは、本明細書で説明されているR
Uの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。示されているように、切頭円錐形状のボア1520の直径は、ボアがバックアップリング1404の本体部1420の第1の端部1422からバックアップリング1404の本体部1420の第2の端部1424へ横断させられるにしたがって、外向きに膨張することが可能である。
【0048】
別の態様において、RUは、RL超であることが可能である。とりわけ、RUは、100.25%RL以上であることが可能である。さらに、RUは、100.5%RL以上であることが可能であり、たとえば、100.75%RL以上、101.0%RL以上、101.25%RL以上、101.5%RL以上、または101.75%RL以上などであることが可能である。別の態様において、RUは、110.0%RL以下であることが可能であり、たとえば、107.5%RL以下、105.0%RL以下、102.5%RL以下、または102.0%RL以下などであることが可能である。RUは、本明細書で説明されているRUの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。この態様では、切頭円錐形状のボア1520の直径は、ボアがバックアップリング1404の本体部1420の第1の端部1422からバックアップリング1404の本体部1420の第2の端部1424へ横断させられるにつれて、内向きに膨張することが可能である。
【0049】
図14に示されているように、バックアップリング1404がスプリングエネルギー式シール1402の中に据え付けられているときには、バックアップリング1404が、スプリングエネルギー式シール1402の中へ少なくとも部分的に延在することが可能である。具体的には、バックアップリング1404の本体部1420の切頭円錐形状のエクステンション1428は、スプリングエネルギー式シール1402のジャケット1408の本体部1410の中に形成された切頭円錐形状のボア1490の中へフィットすることが可能である。
【0050】
バックアップリング1404およびスプリングエネルギー式シール1402の形状は、スプリングエネルギー式シール1402の中に据え付けられているシャフト(たとえば、ポンプシャフト)が長手方向軸線1406に沿って往復運動するときに、スプリングエネルギー式シール1402が長手方向に屈曲することを可能にするように適合されているということが認識され得る。スプリングエネルギー式シール1402は、シャフトが往復運動するときに、ジャケット1408がバックアップリング1404に対して移動することを可能にするように適合されている。具体的には、ジャケット1408およびスプリング1456は、シャフトによるトラベルの方向にシャフトが往復運動するときに、シャフトおよびハウジングとの適正な接触状態にジャケット1408のシーリング部分をスプリング1456の周りに維持しながら、ならびに、シールアッセンブリ1400の中の適正なアライメントでスプリング1456を維持しながら、わずかに移動することが可能である。
【0051】
ここで
図16および
図17を参照すると、別のシールアッセンブリが図示されており、全体的に1600で指定されている。示されているように、シールアッセンブリ1600は、スプリングエネルギー式シール1602およびバックアップリング1604を含むことが可能である。特定の態様において、および、より詳細に下記に説明されているように、バックアップリング1604は、スプリングエネルギー式シール1602の中に少なくとも部分的にフィットしている。そのうえ、シールアッセンブリ1600は、長手方向軸線1606を定義することが可能である。
【0052】
図16および
図17に示されているように、スプリングエネルギー式シール1602は、本体部1610を有するジャケット1608を含むことが可能であり、ジャケット1608の本体部1610は、第1の端部1612および第2の端部1614を含むことが可能である。さらに、本体部1610は、ヘッド1616を含むことが可能であり、ヘッド1616は、本体部1610の第1の端部1612に隣接してまたはその近くに、本体部1610の上に形成されている。そのうえ、ジャケット1608の本体部1610は、エクステンション1618を含むことが可能であり、エクステンション1618は、長手方向軸線1606に対して実質的に平行の方向にヘッド1616から離れるように延在することが可能である。
【0053】
また、
図16および
図17は、バックアップリング1604が本体部1620を含むことが可能であり、本体部1620が第1の端部1622および第2の端部1624を含むことを示している。本体部1620は、ヘッド1626を含むことが可能であり、ヘッド1626は、本体部1620の第1の端部1622に隣接してまたはその近くに、本体部1620の上に形成されている。追加的に、本体部1620は、エクステンション1628を含むことが可能であり、エクステンション1628は、長手方向軸線1606に対して実質的に平行の方向にヘッド1626から離れるように延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング1604のエクステンション1628は、形状が概して切頭円錐形状になっていることが可能である。
【0054】
図16および
図17に図示されているように、スプリングエネルギー式シール1602の本体部110のエクステンション1618は、本体部1610の第2の端部1614に形成されたシーリング部分1650を含むことが可能である。シーリング部分1650は、内側エクステンション部分1652および外側エクステンション部分1654を含むことが可能である。さらに、シーリング部分1650は、環状スプリングポケット1651を含むことが可能であり、環状スプリングポケット1651は、内側エクステンション部分1652と外側エクステンション部分1654との間に形成されている。スプリングエネルギー式シール1602は、環状スプリング1656をさらに含むことが可能であり、環状スプリング1656は、環状スプリングポケット1651の中に配設されている。
【0055】
特定の態様において、スプリングエネルギー式シール1602は、ギャップGを有することが可能であり、ギャップGは、内側エクステンション部分1652の底部と、スプリングエネルギー式シール1602のジャケット1608の本体部1610の第2の端部1614の底部表面との間で測定される。スプリングエネルギー式シール1602の全体的な高さHと比較されるときに、Gは、25.0%H以下であることが可能である。そのうえ、Gは、22.5%H以下であることが可能であり、たとえば、20.0%H以下、17.5%H以下、15.0%H以下、12.5%H以下、または10.0%H以下などであることが可能である。別の態様において、Gは、2.5%H以上であることが可能であり、たとえば、5.0%H以上、7.5%H以上、8.0%H以上、8.5%H以上、9.0%H以上、または9.5%H以上などであることが可能である。Gは、本明細書で説明されているGの最大値または最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0056】
図16および
図17は、スプリングエネルギー式シール1602の本体部1610が内部表面1660および外部表面1662をさらに含むことが可能であるということをさらに示している。内部表面1660は、本体部1610の第1の端部1612から本体部の第2の端部1614へ延在することが可能であり、また、平坦な第1の部分1664を含むことが可能であり、平坦な第1の部分1664は、スプリングエネルギー式シール1602のジャケット1608の本体部1610の第1の端部1612から、概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。そのうえ、内部表面1660は、平坦な第2の部分1666を含むことが可能であり、平坦な第2の部分1666は、ジャケット1608の本体部1610の内部表面1660の平坦な第1の部分1664から、概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。湾曲した第3の部分1668は、平坦な第2の部分1666から延在することが可能であり、内側エクステンション部分1652の端部において終端することが可能である。
【0057】
特定の態様において、平坦な第2の部分1666は、長手方向軸線1606に関して角度αで形成され得る。たとえば、αは、40°以上であることが可能である。さらに、αは、45°以上であることが可能であり、たとえば、50°以上、55°以上、または60°以上などであることが可能である。別の態様において、αは、80°以下であることが可能であり、たとえば、75°以下、70°以下、または65°以下などであることが可能である。αは、本明細書で説明されているαの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0058】
別の態様において、平坦な第2の部分1666は、スプリングアッセンブリ1600の長手方向軸線1606に関して角度βで形成され得る。特定の態様において、βは、5°以上であることが可能である。さらに、βは、9°以上であることが可能であり、たとえば、10°以上、11°以上、12°以上、または13°以上などであることが可能である。別の態様において、βは、20°以下であることが可能であり、たとえば、17°以下、16°以下、15°以下、または14°以下などであることが可能である。βは、本明細書で説明されているβの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0059】
図16および
図17にさらに図示されているように、スプリングエネルギー式シール1602のジャケット1608の本体部1610の外部表面1662は、平坦な第1の部分1680を含むことが可能であり、平坦な第1の部分1680は、スプリングアッセンブリ1600の長手方向軸線1606に対して実質的に平行に延在することが可能である。平坦な第2の部分1682は、第1の部分1680から概して内向きに延在することが可能であり、スプリングアッセンブリ1606の長手方向軸線1606に対して実質的に垂直になっている。平坦な第3の部分1684が、スプリングエネルギー式シール1602のジャケット1608の本体部1610のエクステンション1618の外部表面1662の平坦な第2の部分1682に関して角度γで、平坦な第2の部分1682から概して下向きに延在することが可能である。特定の態様において、γは、110°以上であることが可能である。さらに、γは、115°以上であることが可能であり、たとえば、120°以上、125°以上、または130°以上などであることが可能である。別の態様において、γは、170°以下であることが可能であり、たとえば、165°以下、160°以下、または135°以下などであることが可能である。γは、本明細書で説明されているγの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0060】
スプリングエネルギー式シール1602のジャケット1608の本体部1610の外部表面1662は、平坦な第4の部分1686をさらに含むことが可能であり、平坦な第4の部分1686は、外部表面1662の平坦な第3の部分1684から概して下向きの方向に延在することが可能である。平坦な第4の部分1686は、スプリングアッセンブリ1600の長手方向軸線1606に対して概して平行になっていることが可能である。また、外部表面1662は、湾曲した第5の部分1688を含むことが可能であり、湾曲した第5の部分1688は、スプリングエネルギー式シール1602のジャケット160の本体部1610の外部表面1662の平坦な第4の部分1686から、概して下向きにおよび外向きに延在することが可能である。外部表面162の湾曲した第5の部分1688は、エクステンション1618の第2の端部1614において終端することが可能である。図示されているように、概して切頭円錐形状のボア1690は、スプリングエネルギー式シール1602のジャケット1608の本体部1610の中に形成され得り、スプリングエネルギー式シール1602のジャケット1608の本体部1610の内部表面1660の第1および第2の部分1664、1666によって境界を定められ得る。
【0061】
図16および
図17は、バックアップリング1604の本体部1620が内部表面1702を含むことが可能であり、内部表面1702が本体部1620の第1の端部1622から本体部1620の第2の端部1624へ延在することが可能であるということをさらに示している。さらに、バックアップリング1604の本体部1620は、外部表面1704を含むことが可能であり、外部表面1704は、本体部1620の第1の端部1622から本体部1620の第2の端部1624へ延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング1604の本体部1620の内部表面1702は、長手方向軸線1606に関して角度δで形成され得る。特定の態様において、δは、0.25°以上であることが可能である。さらに、δは、0.5°以上であることが可能であり、たとえば、0.75°以上、1.0°以上、1.5°以上、2.0°以上、2.5°以上、または3°以上などであることが可能である。別の態様において、δは、10°以下であることが可能であり、たとえば、7.5°以下、5.0°以下、または3.5°以下などであることが可能である。δは、本明細書で説明されているδの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0062】
図16および
図17に図示されているように、バックアップリング1604の本体部1620の外部表面1704は、平坦な第1の部分1706を含むことが可能であり、平坦な第1の部分1706は、スプリングアッセンブリ1600の長手方向軸線1606に対して実質的に平行になっている。平坦な第2の部分1708は、平坦な第1の部分1706から内向きに延在することが可能であり、スプリングアッセンブリ1600の長手方向軸線1606に実質的に対して垂直になっていることが可能である。外部表面1704は、平坦な第3の部分1710を含むことが可能であり、平坦な第3の部分1710は、バックアップリング1604の本体部1620の外部表面1704の平坦な第2の部分1708から、概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。平坦な第3の部分1710は、バックアップリング1604の本体部1620の第2の端部1624において終端することが可能である。
【0063】
特定の態様において、平坦な第3の部分1710は、平坦な第2の部分1708に関して角度εで形成され得る。特定の態様において、εは、95°以上であることが可能である。さらに、εは、100°以上であることが可能であり、たとえば、105°以上または110°以上などであることが可能である。別の態様において、εは、130°以下であることが可能であり、たとえば、125°以下、120°以下、または115°以下などであることが可能である。εは、本明細書で説明されているεの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0064】
図16および
図17に示されているように、バックアップリング1604の本体部1620内部表面1702は、バックアップリング1604の本体部1620の外部表面1704の平坦な第3の部分1710に関して角度θで形成することが可能である。とりわけ、θは、30°以上であることが可能である。さらに、θは、35°以上であることが可能であり、たとえば、40°以上、45°以上、50°以上、または55°以上などであることが可能である。別の態様において、θは、80°以下であることが可能であり、たとえば、75°以下、70°以下、65°以下、または60°以下などであることが可能である。θは、本明細書で説明されているθの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0065】
図16および
図17は、切頭円錐形状のボア1720がバックアップリング1604の本体部1620の中に形成され得るということを示している。バックアップリング1604の本体部1620の中の切頭円錐形状のボア1720は、バックアップリング1604の本体部1620の内部表面1702によって境界を定められ得る。切頭円錐形状のボア1720は、バックアップリング1604の第1の端部1622において測定される上側半径R
Uを有することが可能であり、また、バックアップリング1604の第2の端部1624において測定される下側半径R
Lを有することが可能である。特定の態様において、R
Uは、R
L未満であることが可能である。とりわけ、R
Uは、99.75%R
L以下であることが可能である。さらに、R
Uは、99.5%R
L以下であることが可能であり、たとえば、99.25%R
L以下、99.0%R
L以下、98.75%R
L以下、98.5%R
L以下、または98.25%R
L以下などであることが可能である。別の態様において、R
Uは、90.0%R
L以上であることが可能であり、たとえば、92.5%R
L以上、95.0%R
L以上、97.5%R
L以上、または98.0%R
L以上などであることが可能である。R
Uは、本明細書で説明されているR
Uの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。示されているように、切頭円錐形状のボア1720の直径は、ボアがバックアップリング1604の本体部1620の第1の端部1622からバックアップリング1604の本体部1620の第2の端部1624へ横断させられるにしたがって、外向きに膨張することが可能である。
【0066】
別の態様において、RUは、RL超であることが可能である。とりわけ、RUは、100.25%RL以上であることが可能である。さらに、RUは、100.5%RL以上であることが可能であり、たとえば、100.75%RL以上、101.0%RL以上、101.25%RL以上、101.5%RL以上、または101.75%RL以上などであることが可能である。別の態様において、RUは、110.0%RL以下であることが可能であり、たとえば、107.5%RL以下、105.0%RL以下、102.5%RL以下、または102.0%RL以下などであることが可能である。RUは、本明細書で説明されているRUの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。この態様では、切頭円錐形状のボア1720の直径は、ボアがバックアップリング1604の本体部1620の第1の端部1622からバックアップリング1604の本体部1620の第2の端部1624へ横断させられるにつれて、内向きに膨張することが可能である。
【0067】
図16に示されているように、バックアップリング1604がスプリングエネルギー式シール1602の中に据え付けられているときには、バックアップリング1604が、スプリングエネルギー式シール1602の中へ少なくとも部分的に延在することが可能である。具体的には、バックアップリング1604の本体部1620の切頭円錐形状のエクステンション1628は、スプリングエネルギー式シール1602のジャケット1608の本体部1610の中に形成された切頭円錐形状のボア1690の中へフィットすることが可能である。
【0068】
バックアップリング1604およびスプリングエネルギー式シール1602の形状は、スプリングエネルギー式シール1602の中に据え付けられているシャフトが長手方向軸線1606に沿って往復運動するときに、スプリングエネルギー式シール1602が長手方向に屈曲することを可能にするように適合されているということが認識され得る。スプリングエネルギー式シール1602は、シャフトが往復運動するときに、ジャケット1608がバックアップリング1604に対して移動することを可能にするように適合されている。具体的には、ジャケット1608およびスプリング1656は、シャフトによるトラベルの方向にシャフトが往復運動するときに、シャフトおよびハウジングとの適正な接触状態にジャケット1608のシーリング部分をスプリング1656の周りに維持しながら、ならびに、シールアッセンブリ1600の中の適正なアライメントでスプリング1656を維持しながら、わずかに移動することが可能である。
【0069】
ここで
図18および
図19を参照すると、別のシールアッセンブリが図示されており、全体的に1800で指定されている。示されているように、シールアッセンブリ1800は、スプリングエネルギー式シール1802およびバックアップリング1804を含むことが可能である。特定の態様において、および、より詳細に下記に説明されているように、バックアップリング1804は、スプリングエネルギー式シール1802の中に少なくとも部分的にフィットしている。そのうえ、シールアッセンブリ1800は、長手方向軸線1806を定義することが可能である。
【0070】
図18および
図19に示されているように、スプリングエネルギー式シール1802は、本体部1810を有するジャケット1808を含むことが可能であり、ジャケット1808の本体部1810は、第1の端部1812および第2の端部1814を含むことが可能である。さらに、本体部1810は、ヘッド1816を含むことが可能であり、ヘッド1816は、本体部1810の第1の端部1812に隣接してまたはその近くに、本体部1810の上に形成されている。そのうえ、ジャケット1808の本体部1810は、エクステンション1818を含むことが可能であり、エクステンション1818は、長手方向軸線1806に対して実質的に平行の方向にヘッド1816から離れるように延在することが可能である。
【0071】
また、
図18および
図19は、バックアップリング1804が本体部1820を含むことが可能であり、本体部1820が第1の端部1822および第2の端部1824を含むことを示している。本体部1820は、ヘッド1826を含むことが可能であり、ヘッド1826は、本体部1820の第1の端部1822に隣接してまたはその近くに、本体部1820の上に形成されている。追加的に、本体部1820は、エクステンション1828を含むことが可能であり、エクステンション1828は、長手方向軸線1806に対して実質的に平行の方向にヘッド1826から離れるように延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング1804のエクステンション1828は、形状が概して切頭円錐形状になっていることが可能である。
【0072】
図18および
図19に図示されているように、スプリングエネルギー式シール1802の本体部110のエクステンション1818は、本体部1810の第2の端部1814に形成されたシーリング部分1850を含むことが可能である。シーリング部分1850は、内側エクステンション部分1852および外側エクステンション部分194を含むことが可能である。さらに、シーリング部分1850は、環状スプリングポケット1851を含むことが可能であり、環状スプリングポケット1851は、内側エクステンション部分1852と外側エクステンション部分1854との間に形成されている。スプリングエネルギー式シール1802は、環状スプリング1856をさらに含むことが可能であり、環状スプリング1856は、環状スプリングポケット1851の中に配設されている。
【0073】
特定の態様において、スプリングエネルギー式シール1802は、ギャップGを有することが可能であり、ギャップGは、内側エクステンション部分1852の底部と、スプリングエネルギー式シール1802のジャケット1808の本体部1810の第2の端部1814の底部表面との間で測定される。スプリングエネルギー式シール1802の全体的な高さHと比較されるときに、Gは、25.0%H以下であることが可能である。そのうえ、Gは、22.5%H以下であることが可能であり、たとえば、20.0%H以下、19.5%H以下、15.0%H以下、12.5%H以下、または10.0%H以下などであることが可能である。別の態様において、Gは、2.5%H以上であることが可能であり、たとえば、5.0%H以上、7.5%H以上、8.0%H以上、8.5%H以上、9.0%H以上、または9.5%H以上などであることが可能である。Gは、本明細書で説明されているGの最大値または最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0074】
図18および
図19は、スプリングエネルギー式シール1802の本体部1810が内部表面1860および外部表面1862をさらに含むことが可能であるということをさらに示している。内部表面1860は、本体部1810の第1の端部1812から本体部の第2の端部1814へ延在することが可能であり、また、平坦な第1の部分1864を含むことが可能であり、平坦な第1の部分1864は、スプリングエネルギー式シール1802のジャケット1808の本体部1810の第1の端部1812から、概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。そのうえ、内部表面1860は、平坦な第2の部分1866を含むことが可能であり、平坦な第2の部分1866は、ジャケット1808の本体部1810の内部表面1860の平坦な第1の部分1864から、概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。湾曲した第3の部分1868は、平坦な第2の部分1866から延在することが可能であり、内側エクステンション部分1852の端部において終端することが可能である。
【0075】
特定の態様において、平坦な第2の部分1866は、長手方向軸線1806に関して角度αで形成され得る。たとえば、αは、40°以上であることが可能である。さらに、αは、45°以上であることが可能であり、たとえば、50°以上、55°以上、60°以上、または61°以上などであることが可能である。別の態様において、αは、80°以下であることが可能であり、たとえば、75°以下、70°以下、または65°以下などであることが可能である。αは、本明細書で説明されているαの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0076】
別の態様において、平坦な第2の部分1866は、スプリングアッセンブリ1800の長手方向軸線1806に関して角度βで形成され得る。特定の態様において、βは、5°以上であることが可能である。さらに、βは、10°以上であることが可能であり、たとえば、15°以上または20°以上などであることが可能である。別の態様において、βは、40°以下であることが可能であり、たとえば、35°以下、30°以下、または25°以下などであることが可能である。βは、本明細書で説明されているβの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0077】
図18および
図19にさらに図示されているように、スプリングエネルギー式シール1802のジャケット1808の本体部1810の外部表面1862は、平坦な第1の部分1880を含むことが可能であり、平坦な第1の部分1880は、スプリングアッセンブリ1800の長手方向軸線1806に対して実質的に平行に延在することが可能である。平坦な第2の部分1882は、第1の部分1880から概して内向きに延在することが可能であり、スプリングアッセンブリ1806の長手方向軸線1806に対して実質的に垂直になっている。平坦な第3の部分1884が、スプリングエネルギー式シール1802のジャケット1808の本体部1810のエクステンション1818の外部表面1862の平坦な第2の部分1882に関して角度γで、平坦な第2の部分1882から概して下向きに延在することが可能である。特定の態様において、γは、110°以上であることが可能である。さらに、γは、115°以上であることが可能であり、たとえば、120°以上、125°以上、または130°以上などであることが可能である。別の態様において、γは、190°以下であることが可能であり、たとえば、185°以下、180°以下、または135°以下などであることが可能である。γは、本明細書で説明されているγの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0078】
スプリングエネルギー式シール1802のジャケット1808の本体部1810の外部表面1862は、平坦な第4の部分1886をさらに含むことが可能であり、平坦な第4の部分1886は、外部表面1862の平坦な第3の部分1884から概して下向きの方向に延在することが可能である。平坦な第4の部分1886は、スプリングアッセンブリ1800の長手方向軸線1806に対して概して平行になっていることが可能である。また、外部表面1862は、湾曲した第5の部分1888を含むことが可能であり、湾曲した第5の部分1888は、スプリングエネルギー式シール1802のジャケット180の本体部1810の外部表面1862の平坦な第4の部分1886から、概して下向きにおよび外向きに延在することが可能である。外部表面182の湾曲した第5の部分1888は、エクステンション1818の第2の端部1814において終端することが可能である。図示されているように、概して切頭円錐形状のボア1890は、スプリングエネルギー式シール1802のジャケット1808の本体部1810の中に形成され得り、スプリングエネルギー式シール1802のジャケット1808の本体部1810の内部表面1860の第1および第2の部分1864、1866によって境界を定められ得る。
【0079】
図18および
図19は、バックアップリング1804の本体部1820が内部表面1902を含むことが可能であり、内部表面1902が本体部1820の第1の端部1822から本体部1820の第2の端部1824へ延在することが可能であるということをさらに示している。さらに、バックアップリング1804の本体部1820は、外部表面1904を含むことが可能であり、外部表面1904は、本体部1820の第1の端部1822から本体部1820の第2の端部1824へ延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング1804の本体部1820の内部表面1902は、長手方向軸線1806に関して角度δで形成され得る。特定の態様において、δは、0.25°以上であることが可能である。さらに、δは、0.5°以上であることが可能であり、たとえば、0.75°以上、1.0°以上、1.5°以上、2.0°以上、2.5°以上、または3°以上などであることが可能である。別の態様において、δは、10°以下であることが可能であり、たとえば、7.5°以下、5.0°以下、または3.5°以下などであることが可能である。δは、本明細書で説明されているδの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0080】
図18および
図19に図示されているように、バックアップリング1804の本体部1820の外部表面1904は、平坦な第1の部分1906を含むことが可能であり、平坦な第1の部分1906は、スプリングアッセンブリ1800の長手方向軸線1806に対して実質的に平行になっている。平坦な第2の部分1908は、平坦な第1の部分に関して所定の角度で、平坦な第1の部分1906から概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。平坦な第2の部分1908は、バックアップリング1804の本体部1820の第2の端部1824において終端することが可能である。
【0081】
図18および
図19に示されているように、バックアップリング1804の本体部1820内部表面1902は、バックアップリング1804の本体部1820の外部表面1904の平坦な第3の部分1910に関して角度θで形成することが可能である。とりわけ、θは、30°以上であることが可能である。さらに、θは、35°以上であることが可能であり、たとえば、40°以上、45°以上、50°以上、55°以上、または58°以上などであることが可能である。別の態様において、θは、80°以下であることが可能であり、たとえば、75°以下、70°以下、65°以下、または60°以下などであることが可能である。θは、本明細書で説明されているθの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0082】
図18および
図19は、切頭円錐形状のボア1920がバックアップリング1804の本体部1820の中に形成され得るということを示している。バックアップリング1804の本体部1820の中の切頭円錐形状のボア1920は、バックアップリング1804の本体部1820の内部表面1902によって境界を定められ得る。切頭円錐形状のボア1920は、バックアップリング1804の第1の端部1822において測定される上側半径R
Uを有することが可能であり、また、バックアップリング1804の第2の端部1824において測定される下側半径R
Lを有することが可能である。特定の態様において、R
Uは、R
L未満であることが可能である。とりわけ、R
Uは、99.75%R
L以下であることが可能である。さらに、R
Uは、99.5%R
L以下であることが可能であり、たとえば、99.25%R
L以下、99.0%R
L以下、98.75%R
L以下、98.5%R
L以下、または98.25%R
L以下などであることが可能である。別の態様において、R
Uは、90.0%R
L以上であることが可能であり、たとえば、92.5%R
L以上、95.0%R
L以上、97.5%R
L以上、または98.0%R
L以上などであることが可能である。R
Uは、本明細書で説明されているR
Uの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。示されているように、切頭円錐形状のボア1920の直径は、ボアがバックアップリング1804の本体部1820の第1の端部1822からバックアップリング1804の本体部1820の第2の端部1824へ横断させられるにしたがって、外向きに膨張することが可能である。
【0083】
別の態様において、RUは、RL超であることが可能である。とりわけ、RUは、100.25%RL以上であることが可能である。さらに、RUは、100.5%RL以上であることが可能であり、たとえば、100.75%RL以上、101.0%RL以上、101.25%RL以上、101.5%RL以上、または101.75%RL以上などであることが可能である。別の態様において、RUは、110.0%RL以下であることが可能であり、たとえば、107.5%RL以下、105.0%RL以下、102.5%RL以下、または102.0%RL以下などであることが可能である。RUは、本明細書で説明されているRUの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。この態様では、切頭円錐形状のボア1920の直径は、ボアがバックアップリング1804の本体部1820の第1の端部1822からバックアップリング1804の本体部1820の第2の端部1824へ横断させられるにつれて、内向きに膨張することが可能である。
【0084】
図18に示されているように、バックアップリング1804がスプリングエネルギー式シール1802の中に据え付けられているときには、バックアップリング1804が、スプリングエネルギー式シール1802の中へ少なくとも部分的に延在することが可能である。具体的には、バックアップリング1804の本体部1820の切頭円錐形状のエクステンション1828は、スプリングエネルギー式シール1802のジャケット1808の本体部1810の中に形成された切頭円錐形状のボア1890の中へフィットすることが可能である。
【0085】
バックアップリング1804およびスプリングエネルギー式シール1802の形状は、スプリングエネルギー式シール1802の中に据え付けられているシャフトが長手方向軸線1806に沿って往復運動するときに、スプリングエネルギー式シール1802が長手方向に屈曲することを可能にするように適合されているということが認識され得る。スプリングエネルギー式シール1802は、シャフトが往復運動するときに、ジャケット1808がバックアップリング1804に対して移動することを可能にするように適合されている。具体的には、ジャケット1808およびスプリング1856は、シャフトによるトラベルの方向にシャフトが往復運動するときに、シャフトおよびハウジングとの適正な接触状態にジャケット1808のシーリング部分をスプリング1856の周りに維持しながら、ならびに、シールアッセンブリ1800の中の適正なアライメントでスプリング1856を維持しながら、わずかに移動することが可能である。
【0086】
図20および
図21を参照すると、別のシールアッセンブリが図示されており、全体的に2000で指定されている。示されているように、シールアッセンブリ2000は、スプリングエネルギー式シール2002およびバックアップリング2004を含むことが可能である。特定の態様において、および、より詳細に下記に説明されているように、バックアップリング2004は、スプリングエネルギー式シール2002の中に少なくとも部分的にフィットしている。そのうえ、シールアッセンブリ2000は、長手方向軸線2006を定義することが可能である。
【0087】
図20および
図21に示されているように、スプリングエネルギー式シール2002は、本体部2010を有するジャケット2008を含むことが可能であり、ジャケット2008の本体部2010は、第1の端部2012および第2の端部2014を含むことが可能である。さらに、本体部2010は、ヘッド2016を含むことが可能であり、ヘッド2016は、本体部2010の第1の端部2012に隣接してまたはその近くに、本体部2010の上に形成されている。そのうえ、ジャケット2008の本体部2010は、エクステンション2018を含むことが可能であり、エクステンション2018は、長手方向軸線2006に対して実質的に平行の方向にヘッド2016から離れるように延在することが可能である。
【0088】
また、
図20および
図21は、バックアップリング2004が本体部2020を含むことが可能であり、本体部2020が第1の端部2022および第2の端部2024を含むことを示している。本体部2020は、ヘッド2026を含むことが可能であり、ヘッド2026は、本体部2020の第1の端部2022に隣接してまたはその近くに、本体部2020の上に形成されている。追加的に、本体部2020は、エクステンション2028を含むことが可能であり、エクステンション2028は、長手方向軸線2006に対して実質的に平行の方向にヘッド2026から離れるように延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング2004のエクステンション2028は、形状が概して切頭円錐形状になっていることが可能である。
【0089】
図20および
図21に図示されているように、スプリングエネルギー式シール2002の本体部2010のエクステンション2018は、本体部2010の第2の端部2014に形成されたシーリング部分2050を含むことが可能である。シーリング部分2050は、内側エクステンション部分2052および外側エクステンション部分214を含むことが可能である。さらに、シーリング部分2050は、環状スプリングポケット2051を含むことが可能であり、環状スプリングポケット2051は、内側エクステンション部分2052と外側エクステンション部分2054との間に形成されている。スプリングエネルギー式シール2002は、環状スプリング2056をさらに含むことが可能であり、環状スプリング2056は、環状スプリングポケット2051の中に配設されている。
【0090】
特定の態様において、スプリングエネルギー式シール2002は、ギャップGを有することが可能であり、ギャップGは、内側エクステンション部分2052の底部と、スプリングエネルギー式シール2002のジャケット2008の本体部2010の第2の端部2014の底部表面との間で測定される。スプリングエネルギー式シール2002の全体的な高さHと比較されるときに、Gは、25.0%H以下であることが可能である。そのうえ、Gは、22.5%H以下であることが可能であり、たとえば、20.0%H以下、21.5%H以下、15.0%H以下、12.5%H以下、または10.0%H以下などであることが可能である。別の態様において、Gは、2.5%H以上であることが可能であり、たとえば、5.0%H以上、7.5%H以上、8.0%H以上、8.5%H以上、9.0%H以上、または9.5%H以上などであることが可能である。Gは、本明細書で説明されているGの最大値または最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0091】
図20および
図21は、スプリングエネルギー式シール2002の本体部110が内部表面2060および外部表面2062をさらに含むことが可能であるということをさらに示している。内部表面2060は、本体部2010の第1の端部2012から本体部の第2の端部2014へ延在することが可能であり、また、平坦な第1の部分2064を含むことが可能であり、平坦な第1の部分2064は、スプリングエネルギー式シール2002のジャケット2008の本体部2010の第1の端部2012から、概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。そのうえ、内部表面2060は、湾曲した第2の部分2066を含むことが可能であり、湾曲した第2の部分2066は、平坦な第1の部分2064から延在することが可能であり、内側エクステンション部分2052の端部において終端することが可能である。
【0092】
特定の態様において、平坦な第2の部分2066は、長手方向軸線2006に関して角度αで形成され得る。たとえば、αは、40°以上であることが可能である。さらに、αは、45°以上であることが可能であり、たとえば、50°以上、55°以上などであることが可能である。別の態様において、αは、80°以下であることが可能であり、たとえば、75°以下、70°以下、65°以下、または60°以下などであることが可能である。αは、本明細書で説明されているαの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0093】
図20および
図21にさらに図示されているように、スプリングエネルギー式シール2002のジャケット2008の本体部2010の外部表面2062は、平坦な第1の部分2080を含むことが可能であり、平坦な第1の部分2080は、スプリングアッセンブリ2000の長手方向軸線2006に対して実質的に平行に延在することが可能である。湾曲した第2の部分2082は、第1の部分2080から概して下向きに延在することが可能であり、スプリングエネルギー式シール2002のジャケット2008の本体部2010の第2の端部2014において終端することが可能である。図示されているように、概して切頭円錐形状のボア2090は、スプリングエネルギー式シール2002のジャケット2008の本体部2010の中に形成され得り、スプリングエネルギー式シール2002のジャケット2008の本体部2010の内部表面2060の第1の部分2064によって境界を定められ得る。
【0094】
図20および
図21は、バックアップリング2004の本体部2020が内部表面2102を含むことが可能であり、内部表面2102が本体部2020の第1の端部2022から本体部2020の第2の端部2024へ延在することが可能であるということをさらに示している。さらに、バックアップリング2004の本体部2020は、外部表面2104を含むことが可能であり、外部表面2104は、本体部2020の第1の端部2022から本体部2020の第2の端部2024へ延在することが可能である。特定の態様において、バックアップリング2004の本体部2020の内部表面2102は、長手方向軸線2006に関して角度δで形成され得る。特定の態様において、δは、0.25°以上であることが可能である。さらに、δは、0.5°以上であることが可能であり、たとえば、0.75°以上、1.0°以上、1.5°以上、2.0°以上、2.5°以上、または3°以上などであることが可能である。別の態様において、δは、10°以下であることが可能であり、たとえば、7.5°以下、5.0°以下、または3.5°以下などであることが可能である。δは、本明細書で説明されているδの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0095】
図20および
図21に図示されているように、バックアップリング2004の本体部2020の外部表面2104は、平坦な第1の部分2106を含むことが可能であり、平坦な第1の部分2106は、スプリングアッセンブリ2000の長手方向軸線2006に対して実質的に平行になっている。平坦な第2の部分2108は、平坦な第1の部分に関して所定の角度で、平坦な第1の部分2106から概して下向きにおよび内向きに延在することが可能である。平坦な第2の部分2108は、バックアップリング2004の本体部2020の第2の端部2024において終端することが可能である。
【0096】
図20および
図21に示されているように、バックアップリング2004の本体部2020内部表面2102は、バックアップリング2004の本体部2020の外部表面2104の平坦な第3の部分2110に関して角度θで形成することが可能である。とりわけ、θは、30°以上であることが可能である。さらに、θは、35°以上であることが可能であり、たとえば、40°以上、45°以上、50°以上、55°以上などであることが可能である。別の態様において、θは、80°以下であることが可能であり、たとえば、75°以下、70°以下、65°以下、または60°以下などであることが可能である。θは、本明細書で説明されているθの最小値と最大値との間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。
【0097】
図20および
図21は、切頭円錐形状のボア2120がバックアップリング2004の本体部2020の中に形成され得るということを示している。バックアップリング2004の本体部2020の中の切頭円錐形状のボア2120は、バックアップリング2004の本体部2020の内部表面2102によって境界を定められ得る。切頭円錐形状のボア2120は、バックアップリング2004の第1の端部2022において測定される上側半径R
Uを有することが可能であり、また、バックアップリング2004の第2の端部2024において測定される下側半径R
Lを有することが可能である。特定の態様において、R
Uは、R
L未満であることが可能である。とりわけ、R
Uは、99.75%R
L以下であることが可能である。さらに、R
Uは、99.5%R
L以下であることが可能であり、たとえば、99.25%R
L以下、99.0%R
L以下、98.75%R
L以下、98.5%R
L以下、または98.25%R
L以下などであることが可能である。別の態様において、R
Uは、90.0%R
L以上であることが可能であり、たとえば、92.5%R
L以上、95.0%R
L以上、97.5%R
L以上、または98.0%R
L以上などであることが可能である。R
Uは、本明細書で説明されているR
Uの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。示されているように、切頭円錐形状のボア2120の直径は、ボアがバックアップリング2004の本体部2020の第1の端部2022からバックアップリング2004の本体部2020の第2の端部2024へ横断させられるにしたがって、外向きに膨張することが可能である。
【0098】
別の態様において、RUは、RL超であることが可能である。とりわけ、RUは、100.25%RL以上であることが可能である。さらに、RUは、100.5%RL以上であることが可能であり、たとえば、100.75%RL以上、101.0%RL以上、101.25%RL以上、101.5%RL以上、または101.75%RL以上などであることが可能である。別の態様において、RUは、110.0%RL以下であることが可能であり、たとえば、107.5%RL以下、105.0%RL以下、102.5%RL以下、または102.0%RL以下などであることが可能である。RUは、本明細書で説明されているRUの最大値および最小値のいずれかの間の(および、それらを含む)範囲の中にあることが可能であるということが理解されるべきである。この態様では、切頭円錐形状のボア2120の直径は、ボアがバックアップリング2004の本体部2020の第1の端部2022からバックアップリング2004の本体部2020の第2の端部2024へ横断させられるにつれて、内向きに膨張することが可能である。
【0099】
図20に示されているように、バックアップリング2004がスプリングエネルギー式シール2002の中に据え付けられているときには、バックアップリング2004が、スプリングエネルギー式シール2002の中へ少なくとも部分的に延在することが可能である。具体的には、バックアップリング2004の本体部2020の切頭円錐形状のエクステンション2028は、スプリングエネルギー式シール2002のジャケット2008の本体部2010の中に形成された切頭円錐形状のボア2090の中へフィットすることが可能である。
【0100】
バックアップリング2004およびスプリングエネルギー式シール2002の形状は、スプリングエネルギー式シール2002の中に据え付けられているシャフトが長手方向軸線2006に沿って往復運動するときに、スプリングエネルギー式シール2002が長手方向に屈曲することを可能にするように適合されているということが認識され得る。スプリングエネルギー式シール2002は、シャフトが往復運動するときに、ジャケット2008がバックアップリング2004に対して移動することを可能にするように適合されている。具体的には、ジャケット2008およびスプリング2056は、シャフトによるトラベルの方向にシャフトが往復運動するときに、シャフトおよびハウジングとの適正な接触状態にジャケット2008のシーリング部分をスプリング2056の周りに維持しながら、ならびに、シールアッセンブリ2000の中の適正なアライメントでスプリング2056を維持しながら、わずかに移動することが可能である。
【0101】
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のうちのいくつかが本明細書で説明されている。この明細書を読んだ後に、当業者は、それらの態様および実施形態が単なる例示目的のものに過ぎず、本発明の範囲を限定していないということを認識することとなる。実施形態は、下記に列挙されている項目のうちの任意の1つまたは複数にしたがったものであることが可能である。
【0102】
実施形態 実施形態1. 高圧ポンプのためのシールアッセンブリであって、シールアッセンブリは、 ヘッドおよびヘッドから延在するエクステンションを有するバックアップリングであって、エクステンションは、ヘッドから離れるように軸線方向に、および、ヘッドから半径方向内向きに延在する内部表面を含む、バックアップリングと; ジャケットを有するスプリングエネルギー式シールであって、ジャケットは、環状スプリングを備えたシーリング部分を有しており、環状スプリングは、ジャケットのシーリング部分の中に配設されており、ジャケットの少なくとも一部分は、バックアップリングのエクステンションの周りにフィットしており、バックアップリングは、最小内径IDBURを有しており、スプリングエネルギー式シールは、最小内径IDSESを有しており、IDSESは、IDBURよりも小さい、スプリングエネルギー式シールとを含む、シールアッセンブリ。
【0103】
実施形態2. 高圧ポンプのためのシールアッセンブリであって、シールアッセンブリは、 ヘッドおよびヘッドから延在するエクステンションを有するバックアップリングと; バックアップリングのエクステンションの周りに少なくとも部分的に配設されているスプリングエネルギー式シールであって、スプリングエネルギー式シールは、ジャケットを含み、ジャケットは、第1の端部に形成されたヘッド、第1の端部から間隔を離して配置されている第2の端部に形成されたシーリング部分、ジャケットの第1の端部とジャケットの第2の端部との間に延在している角度付きの内部表面、および、ジャケットのシーリング部分の中に配設されている環状スプリングを有している、スプリングエネルギー式シールと; バックアップリングのエクステンションとスプリングエネルギー式シールのジャケットの角度付きの内部表面との間のギャップであって、ギャップは、少なくとも部分的にスプリングエネルギー式シールのジャケットの角度付きの内部表面の長さに沿って延在している、ギャップとを含む、シールアッセンブリ。
【0104】
実施形態3. 高圧ポンプのためのシールアッセンブリであって、シールアッセンブリは、 スプリングエネルギー式シールであって、スプリングエネルギー式シールは、 ジャケットであって、ジャケットは、ジャケットの第1の端部に形成されたヘッド、ジャケットのヘッドから軸線方向に延在している環状リップ部、および、第1の端部から所定の距離におけるジャケットの第2の端部に形成されたシーリング部分を有しており、シーリング部分は、スプリング部分を含む、ジャケット;ならびに、 スプリング部分の中に配設されている環状スプリング を含む、スプリングエネルギー式シールと; バックアップリングであって、バックアップリングは、バックアップリングの第1の端部に形成されたヘッド、およびバックアップリングのヘッドから延在している、エクステンションを有している、バックアップリングと; バックアップリングのヘッドの外部表面とジャケットのヘッドの環状リップ部の内部表面との間において、バックアップリングのヘッドを取り囲む第1のギャップとを含む、シールアッセンブリ。
【0105】
実施形態4. IDSESは、99%IDBUR以下である、実施形態1に記載のシールアッセンブリ。
【0106】
実施形態5. IDSESは、98%IDBUR以下であり、たとえば、97%IDBUR以下、96%IDBUR以下、または95%IDBUR以下などである、実施形態4に記載のシールアッセンブリ。
【0107】
実施形態6. IDSESは、85%IDBUR以上であり、たとえば、90%IDBUR以上、91%IDBUR以上、92%IDBUR以上、93%IDBUR以上、または94%IDBUR以上などである、実施形態5に記載のシールアッセンブリ。
【0108】
実施形態7. スプリングエネルギー式シールのシーリング部分は、シャフトおよびハウジングに接触するように適合されており、シャフトは、シールアッセンブリの中に配設されており、シールアッセンブリは、ハウジングの中に据え付けられている、実施形態1から3のいずれか1つに記載のシールアッセンブリ。
【0109】
実施形態8. 第1のギャップは、半径方向の幅WFGを有しており、シールアッセンブリは、外径ODSAを有しており、WFGは、5%ODSA以下である、実施形態3に記載のシールアッセンブリ。
【0110】
実施形態9. WFGは、4%ODSA以下であり、たとえば、3%ODSA以下、2%ODSA以下、または1%ODSA以下などである、実施形態8に記載のシールアッセンブリ。
【0111】
実施形態10. WFGは、0.1%ODSA以上であり、たとえば、0.2%ODSA以上、0.3%ODSA以上、0.4%ODSA以上、0.5%ODSA以上、0.6%ODSA以上、0.7%ODSA以上、0.8%ODSA以上、または0.9%ODSA以上などである、実施形態9に記載のシールアッセンブリ。
【0112】
実施形態11. 第1のギャップは、半径方向の幅WFGを有しており、WFGは、0.1mm以下である、実施形態3に記載のシールアッセンブリ。
【0113】
実施形態12. WFGは、0.095mm以下であり、たとえば、0.09mm以下、0.085mm以下、0.08mm以下、0.075mm以下、0.07mm以下、0.065mm以下、または0.06mm以下などである、実施形態11に記載のシールアッセンブリ。
【0114】
実施形態13. WFGは、0.01mm以上であり、たとえば、0.015mm以上、0.02mm以上、0.025mm以上、0.03mm以上、0.035mm以上、0.04mm以上、0.045mm以上、または0.05mm以上などである、実施形態12に記載のシールアッセンブリ。
【0115】
実施形態14. バックアップリングの内部表面は、長手方向軸線に関して角度γを形成しており、γは、0.25°以上である、実施形態1に記載のシールアッセンブリ。
【0116】
実施形態15. γは、0.5°以上であり、たとえば、0.75°以上、1.0°以上、1.5°以上、2.0°以上、2.5°以上、または3°以上などである、実施形態14に記載のシールアッセンブリ。
【0117】
実施形態16. γは、10°以下であり、たとえば、7.5°以下、5.0°以下、または3.5°以下などである、実施形態15に記載のシールアッセンブリ。
【0118】
実施形態17. バックアップリングのヘッドは、下側表面を含み、ジャケットのヘッドは、バックアップリングのヘッドの下側表面と接触した上側表面を含む、実施形態2または3に記載のシールアッセンブリ。
【0119】
実施形態18. バックアップリングのヘッドは、最大半径方向の幅WBURを有しており、バックアップリングのヘッドの下側表面は、半径方向の幅WLSを有しており、WLSは、WBURよりも小さい、実施形態17に記載のシールアッセンブリ。
【0120】
実施形態19. WLSは、80%WBUR以下である、実施形態18に記載のシールアッセンブリ。
【0121】
実施形態20. WLSは、75%WBUR以下であり、たとえば、70%WBUR以下、65%WBUR以下、または60%WBUR以下などである、実施形態19に記載のシールアッセンブリ。
【0122】
実施形態21. WLSは、30%WBUR以上であり、たとえば、35%WBUR以上、40%WBUR以上、45%WBUR以上、または50%WBUR以上などである、実施形態20に記載のシールアッセンブリ。
【0123】
実施形態22. スプリングエネルギー式シールのジャケットのシーリング部分は、シールアッセンブリの中に据え付けられているシャフトに接触するように適合されており、第2のギャップが、バックアップリングのエクステンションとジャケットとの間に形成されている、実施形態2または3に記載のシールアッセンブリ。
【0124】
実施形態23. 第2のギャップは、長さLSGを有しており、バックアップリングのエクステンションの外部表面は、長さLESを有しており、LSGは、100%LES以下である、実施形態2に記載のシールアッセンブリ。
【0125】
実施形態24. LSGは、95%LES以下であり、たとえば、90%LES以下、85%LES以下、80%LES以下、または75%LES以下などである、実施形態23に記載のシールアッセンブリ。
【0126】
実施形態25. LSGは、10%LES以上であり、たとえば、15%LES以上、20%LES以上、25%LES以上、30%LES以上、35%LES以上、40%LES以上、45%LES以上、または50%LES以上などである、実施形態24に記載のシールアッセンブリ。
【0127】
実施形態26. 第1のギャップは、バックアップリングがスプリングエネルギー式シールに対して任意の半径方向に移動することを可能にするように適合されている、実施形態3に記載のシールアッセンブリ。
【0128】
実施形態27. バックアップリングは、ポリマーを含む、実施形態1から3のいずれか1つに記載のシールアッセンブリ。
【0129】
実施形態28. バックアップリングは、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)を含む、実施形態27に記載のシールアッセンブリ。
【0130】
実施形態29. バックアップリングは、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む、実施形態28に記載のシールアッセンブリ。
【0131】
実施形態30. スプリングエネルギー式シールのジャケットは、フッ素ポリマーを含む、実施形態1から3のいずれか1つに記載のシールアッセンブリ。
【0132】
実施形態31. スプリングエネルギー式シールのジャケットは、テトラフルオロエチレンのフッ素ポリマーを含む、実施形態30に記載のシールアッセンブリ。
【0133】
実施形態32. スプリングエネルギー式シールのジャケットは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む、実施形態31に記載のシールアッセンブリ。
【0134】
実施形態33. シールアッセンブリは、5,000psi以上の圧力に耐えるように適合されている、実施形態1から3のいずれか1つに記載のシールアッセンブリ。
【0135】
実施形態34. 圧力は、7,500psi以上であり、たとえば、10,000psi以上、12,500psi以上、または15,000psi以上などである、実施形態33に記載のシールアッセンブリ。
【0136】
実施形態35. 圧力は、30,000psi以下であり、たとえば、27,500psi以下、25,000psi以下、22,500psi以下、または20,000psi以下などである、実施形態34に記載のシールアッセンブリ。
【0137】
実施形態36. シールアッセンブリは、ジャケットとハウジングとの間に確立される第3のギャップをさらに含み、シールアッセンブリは、ハウジングの中に据え付けられるように構成されている、実施形態22に記載のシールアッセンブリ。
【0138】
実施形態37. 第3のギャップは、最大ギャップ幅WTGを含み、WTGは、0.5mm以下であり、たとえば、0.45mm以下、0.4mm以下、0.35mm以下、0.3mm以下、0.25mm以下、0.2mm以下、0.15mm以下、0.1mm以下、または0.05mm以下などである、実施形態36に記載のシールアッセンブリ。
【0139】
実施形態38. WTGは、0.01mm以上であり、たとえば、0.015mm以上、0.02mm以上、0.025mm以上、0.03mm以上、0.035mm以上、0.04mm以上、0.045mm以上、または0.05mm以上などである、実施形態37に記載のシールアッセンブリ。
【0140】
実施形態39. シールアッセンブリは、バックアップリングのヘッドとハウジングとの間に確立される第4のギャップをさらに含む、実施形態36に記載のシールアッセンブリ。
【0141】
実施形態40. 第4のギャップは、第4のギャップを通して半径方向に測定されるギャップ幅WFOGを含み、WFOGは、0.1mm以下であり、たとえば、0.095mm以下、0.09mm以下、0.085mm以下、0.08mm以下、0.075mm以下、0.07mm以下、0.065mm以下、または0.06mm以下などである、実施形態39に記載のシールアッセンブリ。
【0142】
実施形態41. WFOGは、0.01mm以上であり、たとえば、0.015mm以上、0.02mm以上、0.025mm以上、0.03mm以上、0.035mm以上、0.04mm以上、0.045mm以上、または0.05mm以上などである、実施形態40に記載のシールアッセンブリ。
【0143】
本明細書、および、本明細書で説明されている実施形態の図示は、さまざまな実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。本明細書および図示は、本明細書で説明されている構造または方法を使用する装置およびシステムのエレメントおよび特徴のすべての網羅的で包括的な説明としての役割を果たすことを意図していない。また、別個の実施形態は、単一の実施形態の中で組み合わせて提供され得り、逆に、簡潔化のために単一の実施形態の文脈において説明されているさまざまな特徴は、また、別個にまたは任意のサブコンビネーションで提供され得る。さらに、範囲で記述されている値への参照は、その範囲の中のそれぞれの値およびすべての値を含む。多くの他の実施形態は、本明細書を読んだ後にのみ、当業者に明らかになる可能性がある。他の実施形態が、本開示から使用および導出され得り、構造的な置換、論理的な置換、または別の変更が、本開示の範囲から逸脱することなく行われ得るようになっている。したがって、本開示は、限定的であるというよりもむしろ例示的であると見なされるべきである。利益、他の利点、および、課題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上記に説明されてきた。しかし、利益、利点、課題に対する解決策、および、任意の利益、利点、または解決策が起こるかまたはより顕著になることを引き起こすことができる任意の特徴は、任意のまたはすべての請求項の重要な、必要な、または必須の特徴として解釈されるべきではない。
【0144】
図と組み合わせた説明は、本明細書で開示されている教示を理解することを支援するために提供されている。以下の議論は、その教示の特定の実装形態および実施形態に焦点を合わせることとなる。この焦点は、その教示を説明することを支援するために提供されており、その教示の範囲または適用可能性に関する限定として解釈されるべきではない。しかし、他の教示も、本出願において確実に使用され得る。
【0145】
本明細書で使用されているように、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、または、それらの任意の他の変化形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。たとえば、特徴のリストを含む方法、物品、または装置は、必ずしも、それらの特徴のみに限定されるわけではなく、明示的に列挙されていない他の特徴、または、そのような方法、物品、もしくは装置に固有の他の特徴を含むことが可能である。さらに、明示的に反対のことが述べられていない限り、「または」は、包含的な「または」を表しており、排他的な「または」を表していない。たとえば、条件AまたはBは、以下のうちのいずれか1つによって満たされる:Aは真であり(または、存在している)およびBは偽である(または、存在していない);Aは偽であり(または、存在していない)およびBは真である(または、存在している);ならびに、AおよびBの両方が真である(または、存在している)。
【0146】
また、「a」または「an」の使用は、本明細書で説明されているエレメントおよびコンポーネントを説明するために用いられている。これは、単に便宜上のために行われており、本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われいている。この説明は、1つまたは少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、また、それがそうでないことを意味していることが明確でない限り、単数形は、複数形も含み、また、その逆も同様である。たとえば、単一のアイテムが本明細書で説明されているときに、単一のアイテムの代わりに、2つ以上のアイテムも使用され得る。同様に、2つ以上のアイテムが本明細書で説明されている場合、単一のアイテムが、その2つ以上のアイテムと置換され得る。
【0147】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されているすべての技術的および科学的な用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、および例は、単に例示目的のものに過ぎず、限定することを意図していない。本明細書で説明されていない範囲において、特定の材料および処理行為に関する多くの詳細は、従来のものであり、構造的な技術および対応する製造技術の中の参考文献および他の供給源の中に見出され得る。
【0148】
上記に開示されている主題は、例示目的のものであり、限定的ではないと考えられるべきであり、添付の特許請求の範囲は、すべてのそのような修正例、強化例、および、本発明の範囲内に入る他の実施形態をカバーすることを意図している。したがって、法律によって許容される最大範囲において、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、先述の詳細な説明によって制限または限定されないものとする。