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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240729BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240729BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240729BHJP
【FI】
G09F9/00 302
H05K5/02 A
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308Z
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022533490
(86)(22)【出願日】2022-02-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 CN2022075821
(87)【国際公開番号】W WO2023142163
(87)【国際公開日】2023-08-03
【審査請求日】2022-06-03
(31)【優先権主張番号】202210091543.3
(32)【優先日】2022-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】汪 文強
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-072465(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113241011(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111770217(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0041601(US,A1)
【文献】特開2015-225331(JP,A)
【文献】国際公開第2021/121164(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/196832(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/051414(WO,A1)
【文献】中国実用新案第209785445(CN,U)
【文献】国際公開第2020/240712(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第112037658(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0379515(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0124393(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0352046(US,A1)
【文献】米国特許第10627856(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H05K5/00-5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1中フレーム及び第2中フレームを含む中フレーム部材と、
前記中フレーム部材に収容されて、前記第1中フレーム及び前記第2中フレームに接続される回転部材と、
前記中フレーム部材及び前記回転部材の一側に設けられる表示パネルと、
前記表示パネルの前記中フレーム部材から遠い側に設けられて、前記表示パネルの側面の少なくとも一部の領域を覆い、前記第1中フレームに対応して設けられる第1前フレームと、前記第2中フレームに対応して設けられる第2前フレームとを含む前フレーム部材と、を含む表示装置であって、
前記第1前フレームは、前記第1中フレームと固定連結されて前記第2前フレームから遠い第1先端部と、前記第1中フレームと相対的に移動可能に連結されて前記第2前フレームに近い第1側端部とを含み、前記第2前フレームは、前記第2中フレームと固定連結されて前記第1前フレームから遠い第2先端部と、前記第2中フレームと相対的に移動可能に連結されて前記第1前フレームに近い第2側端部とを含み、
前記第1側端部に第1磁石が設けられ、前記第2側端部に第2磁石が設けられ、前記第1磁石の前記表示パネルから遠い側の磁極と、前記第2磁石の前記表示パネルから遠い側の磁極とが異なり、前記表示装置の折り畳み状態において、前記第1磁石が前記第2磁石と少なくとも部分的に重なり、
前記第1前フレームは、前記第1先端部と前記第1側端部との間に接続される第1可撓部をさらに含み、前記第2前フレームは、前記第2先端部と前記第2側端部との間に接続される第2可撓部をさらに含む表示装置。
【請求項2】
前記第1中フレームの前記表示パネルを向く側に第3磁石が設けられ、前記第2中フレームの前記表示パネルを向く側に第4磁石が設けられ、前記第3磁石が前記第1磁石と少なくとも部分的に重なり、前記第4磁石が前記第2磁石と少なくとも部分的に重なり、
前記第3磁石の前記第1磁石を向く側の磁極と、前記第1磁石の前記第3磁石を向く側の磁極とが異なり、前記第4磁石の前記第2磁石を向く側の磁極と、前記第2磁石の前記第4磁石を向く側の磁極とが異なる請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示装置の折り畳み状態において、前記第1磁石と前記第2磁石との間の磁力が、前記第1磁石と前記第3磁石との間の磁力よりも大きく、前記第2磁石と前記第4磁石との間の磁力よりも大きい請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1磁石が前記第1側端部の少なくとも一部の領域を覆い、前記第2磁石が前記第2側端部の少なくとも一部の領域を覆う請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1磁石が前記第1側端部の前記第2側端部に近い端部に設けられ、前記第2磁石が前記第2側端部の前記第1側端部に近い端部に設けられる請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1可撓部の少なくとも一部の領域の幅が前記第1先端部の幅よりも小さく、前記第1側端部の幅よりも小さい請求項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2可撓部の少なくとも一部の領域の幅が前記第2先端部の幅よりも小さく、前記第2側端部の幅よりも小さい請求項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1可撓部の少なくとも一部の領域の厚さが前記第1先端部の厚さよりも小さく、前記第1側端部の厚さよりも小さい請求項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第2可撓部の少なくとも一部の領域の厚さが前記第2先端部の厚さよりも小さく、前記第2側端部の厚さよりも小さい請求項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1可撓部の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有し、前記第2可撓部の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有する請求項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1側端部に第1位置決め孔が設けられ、前記第1中フレームに第1位置決め軸が設けられ、前記第1位置決め軸が前記第1位置決め孔に軸方向に移動可能に挿設される請求項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第2側端部に第2位置決め孔が設けられ、前記第2中フレームに第2位置決め軸が設けられ、前記第2位置決め軸が前記第2位置決め孔に軸方向に移動可能に挿設される請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記表示装置は、前記第1位置決め孔に固定される第1ブッシュと、前記第2位置決め孔に固定される第2ブッシュとをさらに含み、
前記第1ブッシュが前記第1位置決め孔の周方向に沿って設けられ、前記第1位置決め軸が前記第1ブッシュに挿設され、
前記第2ブッシュが前記第2位置決め孔の周方向に沿って設けられ、前記第2位置決め軸が前記第2ブッシュに挿設される請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記表示装置は、前記第1先端部と前記第1中フレームとの間に接続される第1接着部と、前記第2先端部と前記第2中フレームとの間に接続される第2接着部とをさらに含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
前記回転部材が回転ヒンジを含み、
前記表示装置は、前記中フレーム部材に収容されて前記回転ヒンジに接続されるヒンジサポートと、前記中フレーム部材の前記表示パネルから遠い側に設けられるリアカバーとをさらに含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1中フレームと前記第2中フレームとは、接続される領域に槽体が形成され、前記回転部材が前記槽体に位置する請求項1に記載の表示装置。
【請求項17】
前記第1側端部は、前記第1先端部の対向する両側にそれぞれ位置する2つの部分を含み、前記第2側端部は、前記第2先端部の対向する両側にそれぞれ位置する2つの部分を含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第1磁石の数が2つであり、それぞれ前記第1側端部の2つの部分に対応して設けられ、前記第2磁石の数が2つであり、それぞれ前記第2側端部の2つの部分に対応して設けられる請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
第1中フレーム及び第2中フレームを含む中フレーム部材と、
前記中フレーム部材に収容されて、前記第1中フレーム及び前記第2中フレームに接続される回転部材と、
前記中フレーム部材及び前記回転部材の一側に設けられる表示パネルと、
前記表示パネルの前記中フレーム部材から遠い側に設けられて、前記表示パネルの側面の少なくとも一部の領域を覆い、前記第1中フレームに対応して設けられる第1前フレームと、前記第2中フレームに対応して設けられる第2前フレームとを含む前フレーム部材と、を含む表示装置であって、
前記第1前フレームは、前記第1中フレームと固定連結されて前記第2前フレームから遠い第1先端部と、前記第1中フレームと相対的に移動可能に連結されて前記第2前フレームに近い第1側端部と、前記第1先端部と前記第1側端部との間に接続される第1可撓部とを含み、前記第2前フレームは、前記第2中フレームと固定連結されて前記第1前フレームから遠い第2先端部と、前記第2中フレームと相対的に移動可能に連結されて前記第1前フレームに近い第2側端部と、前記第2先端部と前記第2側端部との間に接続される第2可撓部とを含み、前記第1可撓部の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有し、前記第2可撓部の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有し、
前記第1側端部に第1磁石が設けられ、前記第2側端部に第2磁石が設けられ、前記第1磁石の前記表示パネルから遠い側の磁極と、前記第2磁石の前記表示パネルから遠い側の磁極とが異なり、前記表示装置の折り畳み状態において、前記第1磁石が前記第2磁石と少なくとも部分的に重なる表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2022年01月26日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202210091543.3で、発明の名称が「表示装置」である中国特許出願の優先権を要求するものであり、その全ての内容が引用により本発明に組み込まれる。
【0002】
本発明は、表示の技術分野に関し、特に表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
フレキシブル表示技術の発展は、折り畳み式携帯電話、折り畳み式コンピュータの商業市場を大きく推進した。将来、折り畳み式携帯電話の市場シェアは、キャンディーバー電話(ストレート携帯電話)の市場シェアを超える可能性が非常に高い。しかしながら、折り畳み式携帯電話の多くの技術的問題がまだ合理的で実行可能な解決策を見つけていないため、折り畳み式携帯電話の販売シェアが予想をはるかに下回っている。現在の段階で、人々は折り畳み式携帯電話の信頼性及び耐久性に最も関心を持っている。キャンディーバー電話に比べて、折り畳み式携帯電話は、折り畳んで収納状態にある場合に、フレキシブルスクリーンを完全に折り畳むことができず、スクリーン本体を破損しないように確保するために、所定のスリットを予め残しておくする必要がある。したがって、折り畳みヒンジの設計では、折り畳み半径の設計も考慮する必要がある。しかしながら、従来の折り畳み手段では、折り畳みヒンジが携帯電話の中フレーム構造と組立てられるように設計され、折り畳んだ後に、左右の中フレームを完全に閉じ合わせる状態にすることができず、前フレーム構造が折り畳み領域に隙間が生じ、異物がこの隙間からスクリーン本体表面に届きやすく、スクリーン本体にダメージを与えてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の折り畳み式表示装置は、折り畳み状態で対向して設けられる前フレームの間に隙間が存在するという技術的課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、従来の折り畳み式表示装置において、折り畳み状態で対向して設けられる前フレームの間に隙間が存在するという技術的課題を軽減するための表示装置を提供する。
【0006】
本発明は、
第1中フレーム及び第2中フレームを含む中フレーム部材と、
前記中フレーム部材に収容されて、前記第1中フレーム及び前記第2中フレームに接続される回転部材と、
前記中フレーム部材及び前記回転部材の一側に設けられる表示パネルと、
前記表示パネルの前記中フレーム部材から遠い側に設けられて、前記表示パネルの側面の少なくとも一部の領域を覆い、前記第1中フレームに対応して設けられる第1前フレームと、前記第2中フレームに対応して設けられる第2前フレームとを含む前フレーム部材と、を含む表示装置であって、
前記第1前フレームは、前記第1中フレームと固定連結されて前記第2前フレームから遠い第1先端部と、前記第1中フレームと可動に連結されて前記第2前フレームに近い第1側端部とを含み、前記第2前フレームは、前記第2中フレームと固定連結されて前記第1前フレームから遠い第2先端部と、前記第2中フレームと可動に連結されて前記第1前フレームに近い第2側端部とを含み、
前記第1側端部に第1磁石が設けられ、前記第2側端部に第2磁石が設けられ、前記第1磁石の前記表示パネルから遠い側の磁極と、前記第2磁石の前記表示パネルから遠い側の磁極とが異なり、前記表示装置の折り畳み状態において、前記第1磁石が前記第2磁石と少なくとも部分的に重なる表示装置を提供する。
【0007】
本発明の表示装置において、前記第1中フレームの前記表示パネルを向く側に第3磁石が設けられ、前記第2中フレームの前記表示パネルを向く側に第4磁石が設けられ、前記第3磁石が前記第1磁石と少なくとも部分的に重なり、前記第4磁石が前記第2磁石と少なくとも部分的に重なり、
前記第3磁石の前記第1磁石を向く側の磁極と、前記第1磁石の前記第3磁石を向く側の磁極とが異なり、前記第4磁石の前記第2磁石を向く側の磁極と、前記第2磁石の前記第4磁石を向く側の磁極とが異なる。
【0008】
本発明の表示装置において、前記表示装置の折り畳み状態において、前記第1磁石と前記第2磁石との間の磁力が、前記第1磁石と前記第3磁石との間の磁力よりも大きく、前記第2磁石と前記第4磁石との間の磁力よりも大きい。
【0009】
本発明の表示装置において、前記第1磁石が前記第1側端部の少なくとも一部の領域を覆い、前記第2磁石が前記第2側端部の少なくとも一部の領域を覆う。
【0010】
本発明の表示装置において、前記第1磁石が前記第1側端部の前記第2側端部に近い端部に設けられ、前記第2磁石が前記第2側端部の前記第1側端部に近い端部に設けられる。
【0011】
本発明の表示装置において、前記第1前フレームは、前記第1先端部と前記第1側端部との間に接続される第1可撓部をさらに含み、前記第2前フレームは、前記第2先端部と前記第2側端部との間に接続される第2可撓部をさらに含む。
【0012】
本発明の表示装置において、前記第1可撓部の少なくとも一部の領域の幅が前記第1先端部の幅よりも小さく、前記第1側端部の幅よりも小さい。
【0013】
本発明の表示装置において、前記第2可撓部の少なくとも一部の領域の幅が前記第2先端部の幅よりも小さく、前記第2側端部の幅よりも小さい。
【0014】
本発明の表示装置において、前記第1可撓部の少なくとも一部の領域の厚さが前記第1先端部の厚さよりも小さく、前記第1側端部の厚さよりも小さい。
【0015】
本発明の表示装置において、前記第2可撓部の少なくとも一部の領域の厚さが前記第2先端部の厚さよりも小さく、前記第2側端部の厚さよりも小さい。
【0016】
本発明の表示装置において、前記第1可撓部の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有し、前記第2可撓部の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有する。
【0017】
本発明の表示装置において、前記第1側端部に第1位置決め孔が設けられ、前記第1中フレームに第1位置決め軸が設けられ、前記第1位置決め軸が前記第1位置決め孔に可動に挿設される。
【0018】
本発明の表示装置において、前記第2側端部に第2位置決め孔が設けられ、前記第2中フレームに第2位置決め軸が設けられ、前記第2位置決め軸が前記第2位置決め孔に可動に挿設される。
【0019】
本発明の表示装置において、前記表示装置は、前記第1位置決め孔に固定される第1ブッシュと、前記第2位置決め孔に固定される第2ブッシュとをさらに含み、
前記第1ブッシュが前記第1位置決め孔の周方向に沿って設けられ、前記第1位置決め軸が前記第1ブッシュに挿設され、
前記第2ブッシュが前記第2位置決め孔の周方向に沿って設けられ、前記第2位置決め軸が前記第2ブッシュに挿設される。
【0020】
本発明の表示装置において、前記表示装置は、前記第1先端部と前記第1中フレームとの間に接続される第1接着部と、前記第2先端部と前記第2中フレームとの間に接続される第2接着部とをさらに含む。
【0021】
本発明の表示装置において、前記回転部材が回転ヒンジを含み、
前記表示装置は、前記中フレーム部材に収容されて前記回転ヒンジに接続されるヒンジサポートと、前記中フレーム部材の前記表示パネルから遠い側に設けられるリアカバーとをさらに含む。
【0022】
本発明の表示装置において、前記第1中フレームと前記第2中フレームとは、接続される領域に槽体が形成され、前記回転部材が前記槽体に位置する。
【0023】
本発明の表示装置において、前記第1側端部は、前記第1先端部の対向する両側にそれぞれ位置する2つの部分を含み、前記第2側端部は、前記第2先端部の対向する両側にそれぞれ位置する2つの部分を含む。
【0024】
本発明の表示装置において、前記第1磁石の数が2つであり、それぞれ前記第1側端部の2つの部分に対応して設けられ、前記第2磁石の数が2つであり、それぞれ前記第2側端部の2つの部分に対応して設けられる。
【0025】
本発明は、
第1中フレーム及び第2中フレームを含む中フレーム部材と、
前記中フレーム部材に収容されて、前記第1中フレーム及び前記第2中フレームに接続される回転部材と、
前記中フレーム部材及び前記回転部材の一側に設けられる表示パネルと、
前記表示パネルの前記中フレーム部材から遠い側に設けられて、前記表示パネルの側面の少なくとも一部の領域を覆い、前記第1中フレームに対応して設けられる第1前フレームと、前記第2中フレームに対応して設けられる第2前フレームとを含む前フレーム部材と、を含む表示装置であって、
前記第1前フレームは、前記第1中フレームと固定連結されて前記第2前フレームから遠い第1先端部と、前記第1中フレームと可動に連結されて前記第2前フレームに近い第1側端部と、前記第1先端部と前記第1側端部との間に接続される第1可撓部とを含み、前記第2前フレームは、前記第2中フレームと固定連結されて前記第1前フレームから遠い第2先端部と、前記第2中フレームと可動に連結されて前記第1前フレームに近い第2側端部と、前記第2先端部と前記第2側端部との間に接続される第2可撓部とを含み、前記第1可撓部の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有し、前記第2可撓部の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有し、
前記第1側端部に第1磁石が設けられ、前記第2側端部に第2磁石が設けられ、前記第1磁石の前記表示パネルから遠い側の磁極と、前記第2磁石の前記表示パネルから遠い側の磁極とが異なり、前記表示装置の折り畳み状態において、前記第1磁石が前記第2磁石と少なくとも部分的に重なる表示装置をさらに提供する。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、第1中フレームに対応して設けられる第1前フレームと、第2中フレームに対応して設けられる第2前フレームとを含み、前記第1前フレームは、前記第1中フレームと固定連結される第1先端部と、前記第1中フレームと可動に連結される第1側端部とを含み、前記第2前フレームは、前記第2中フレームと固定連結される第2先端部と、前記第2中フレームと可動に連結される第2側端部とを含み、前記第1側端部及び前記第2側端部にはそれぞれ第1磁石及び第2磁石が対応して設けられ、前記第1磁石と前記第2磁石との対向する端部の磁極が異なる折り畳み式表示装置を提供する。本発明は、前フレーム部材に可動な第1側端部及び第2側端部を設けるとともに、第1側端部及び第2側端部にそれぞれ第1磁石及び第2磁石を設けることにより、両者の間に互いに引き合う磁力を発生させ、折り畳み状態において、この磁力の引き合いにより第1側端部と第2側端部とを閉じ合わせることにより、折り畳み隙間を解消し、表示装置の耐異物侵入性を向上させ、製品の品質を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
以下、実施例又は従来技術における技術的手段をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎなく、当業者にとっては創造的努力なしにこれらの図面から他の図面を導き出すこともできることは明らかである。
図1図1は本発明の実施例に係る表示装置の展開状態における平面図である。
図2図2は本発明の実施例に係る表示装置の部分分解図である。
図3図3は本発明の実施例に係る表示装置の前フレーム部材の分解図である。
図4図4図3における前フレーム部材の領域Aの部分拡大図である。
図5図5図3における前フレーム部材の領域Bの部分拡大図である。
図6図6は本発明の実施例に係る表示装置の部分構造の他の分解図である。
図7図7は本発明の実施例に係る表示装置の折り畳み状態における構造概略図である。
図8図8図7に示す表示装置における領域Cの部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための特定の実施例を例示するために、添付されている図面を参照して各実施例を説明する。[上]、[下]、[前]、[後]、[左]、[右]、[内]、[外]、「側面]などの本発明で言及される方向の用語は、単に添付図面を参照する方向に過ぎない。従って、方向の用語は、本発明を説明して理解するために使用され、本発明を限定するためのものではない。図面において、構造的に同様の要素は同じ符号で示されている。
【0029】
本発明の実施例は、第1中フレームに対応して設けられる第1前フレームと、第2中フレームに対応して設けられる第2前フレームとを含み、前記第1前フレームは、前記第1中フレームと固定連結される第1先端部と、前記第1中フレームと可動に連結される第1側端部とを含み、前記第2前フレームは、前記第2中フレームと固定連結される第2先端部と、前記第2中フレームと可動に連結される第2側端部とを含み、前記第1側端部及び前記第2側端部にはそれぞれ第1磁石及び第2磁石が対応して設けられ、前記第1磁石と前記第2磁石との対向する端部の磁極が異なる折り畳み式表示装置を提供する。本発明の実施例は、前フレーム部材に可動な第1側端部及び第2側端部を設けるとともに、第1側端部及び第2側端部にそれぞれ第1磁石及び第2磁石を設けることにより、両者の間に互いに引き合う磁力を発生させ、折り畳み状態において、この磁力の引き合いにより第1側端部と第2側端部とを閉じ合わせることにより、折り畳み隙間を解消し、表示装置の耐異物侵入性を向上させ、製品の品質を向上させる。
【0030】
以下、本発明の実施例に係る表示装置の構成及び機能等に関する技術的特徴について、図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1及び図2を参照されたく、図1は本発明の実施例に係る表示装置の展開状態における平面図であり、図2は本発明の実施例に係る表示装置の部分分解図である。前記表示装置は、中フレーム部材と、前記中フレーム部材に収容される回転部材20と、前記中フレーム部材及び前記回転部材20の一側に設けられる表示パネル30と、前記表示パネル30の前記中フレーム部材から遠い側に設けられる前フレーム部材とを含む。前記中フレーム部材は、対向して設けられる第1中フレーム11及び第2中フレーム12を含み、前記前フレームは、前記第1中フレーム11に対応して設けられる第1前フレーム41と、前記第2中フレーム12に対応して設けられる第2前フレーム42とを含む。前記中フレーム部材及び前記回転部材20が前記表示パネル30をサポートし、前記回転部材20が前記表示パネル30の一部の領域の折り曲げをサポートし駆動することにより、前記表示装置を展開状態と折り畳み状態との間で切り換え、前記前フレーム部材が前記表示パネル30の位置を固定するとともに、前記表示パネル30のエッジを保護する。
【0032】
前記第1中フレーム11及び前記第2中フレーム12は、前記回転部材20の対向する両側にそれぞれ接続されるとともに、前記回転部材20とともに回転する。前記第1中フレーム11、前記第2中フレーム12及び前記回転部材20の前記表示パネル30を向く側の表面が同一平面上にあり、前記表示パネル30の平坦な支持面を形成する。
【0033】
具体的には、前記第1中フレーム11と前記第2中フレーム12とは、接続される領域に槽体が形成され、前記回転部材20が前記槽体に位置する。前記回転部材20は、回転ヒンジであってもよく、対向して設けられる2つの回転部及び1つの中間固定部を含み、2つの前記回転部がそれぞれ前記中間固定の両側に回転可能に接続される。前記表示装置の折り畳みの際に、2つの前記回転部が前記中間固定部の周りに移動して互いに近接し、最後に2つの前記回転部の間に楔形又は水滴形の空間を形成し、前記表示装置の展開の際に、2つの前記回転部が前記中間固定部の周りに移動して互いに離間し、最後に前記表示パネル30の一部に対する平坦な支持面を形成する。2つの前記回転部がそれぞれ前記第1中フレーム11及び前記第2中フレーム12に接続されるとともに、その回転の際に、前記第1中フレーム11及び前記第2中フレーム12を互いに近接するか又は互いに離間するように移動させる。
【0034】
前記表示パネル30が前記第1中フレーム11、前記第2中フレーム12及び前記回転部材20により形成された支持面に設けられるとともに、前記第1中フレーム11、前記第2中フレーム12及び前記回転部材20の移動につれて折り曲げるか又は展開する。前記表示パネル30は有機発光ダイオード表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、又は他の形の表示パネルであってもよい。前記表示パネル30は、前記表示パネル30の前記回転部材20に伴う可撓性を実現するために、前記回転部材20に少なくとも対応する一部の領域において可撓性構造である。
【0035】
前記前フレーム部材が前記表示パネル30の前記中フレーム部材から遠い側に設けられて、前記表示パネル30の側面の少なくとも一部の領域を覆う。前記前フレーム部材が前記表示パネル30の側面を覆うとともに、外部の不純物が前記表示パネル30と前記中フレーム部材との間の隙間に侵入することを防止するために、前記中フレーム部材と固定又は可動に連結される。
【0036】
さらに図3を参照されたく、図3は本発明の実施例に係る表示装置の前フレーム部材の分解図である。
【0037】
本実施例において、前記前フレーム部材は、前記第1中フレーム11に対応して設けられる第1前フレーム41と、前記第2中フレーム12に対応して設けられる第2前フレーム42とを含む。前記第1前フレーム41は、前記第1中フレーム11と固定連結されて前記第2前フレーム42から遠い第1先端部411と、前記第1中フレーム11と可動に連結されて前記第2前フレーム42に近い第1側端部412とを含む。前記第2前フレーム42は、前記第2中フレーム12と固定連結されて前記第1前フレーム41から遠い第2先端部421と、前記第2中フレーム12と可動に連結されて前記第1前フレーム41に近い第2側端部422とを含む。
【0038】
前記第1側端部412は、前記第1先端部411の対向する両側にそれぞれ位置する2つの部分を含み、前記第2側端部422は、前記第2先端部421の対向する両側にそれぞれ位置する2つの部分を含む。前記第1前フレーム41及び前記第2前フレーム42がそれぞれU字構造であり、前記第1先端部411が前記第1前フレーム41のU字構造の底端部分であり、前記第1側端部412が前記第1前フレーム41のU字構造の両側端部分であり、前記第2先端部421が前記第2前フレーム42のU字構造の底端部分であり、前記第2側端部422が前記第2前フレーム42のU字構造の両側端部分であることを理解されたい。
【0039】
前記第1先端部411が前記第1側端部412に接続されても接続されなくてもよく、前記第2先端部421が前記第2側端部422に接続されても接続されなくてもよい。前記第1先端部411が前記第1中フレーム11に固定され、前記第1側端部412が前記第1中フレーム11に対して少なくとも部分的に近接するか又は少なくとも部分的に離間するように移動可能であり、前記第2先端部421が前記第2中フレーム12に固定され、前記第2側端部422が前記第2中フレーム12に対して少なくとも部分的に近接するか又は少なくとも部分的に離間するように移動可能である。
【0040】
前記第1側端部412に第1磁石51が設けられ、前記第2側端部422に第2磁石52が設けられ、前記第1磁石51が前記第1側端部412と前記表示パネル30との間に設けられ、前記第2磁石52が前記第2側端部422と前記表示パネルとの間に設けられる。前記第1磁石51の前記表示パネル30から遠い側の磁極と、前記第2磁石52の前記表示パネル30から遠い側の磁極とが異なり、例えば、前記第1磁石51の前記表示パネル30から遠い側の磁極をN極とすると、前記第2磁石52の前記表示パネル30から遠い側の磁極をS極とし、前記第1磁石51の前記表示パネル30から遠い側の磁極をS極とすると、前記第2磁石52の前記表示パネル30から遠い側の磁極をN極とする。前記表示装置の折り畳み状態において、前記第1磁石51が前記第2磁石52と少なくとも部分的に重なることにより、前記第1磁石51と前記第2磁石52との間の磁力の引き合いを実現するとともに、この磁力作用下で、折り畳み状態において前記第1前フレーム41と前記第2前フレーム42との間の隙間を解消するために、前記第1側端部412及び前記第2側端部422を相対移動させる。
【0041】
所望により、前記第1磁石51の数が2つであり、それぞれ前記第1側端部412の2つの部分に対応して設けられ、前記第2磁石52の数が2つであり、それぞれ前記第2側端部422の2つの部分に対応して設けられる。
【0042】
所望により、前記第1磁石51及び前記第2磁石52は、長尺状の磁石、又は円形状若しくは方形状の磁石であってもよく、前記第1磁石51は前記第1側端部412に沿って、前記第1側端部412の一部の領域を覆うか、又は前記第1側端部412の全領域を覆うことができ、前記第2磁石52は前記第2側端部422に沿って、前記第2側端部422の一部の領域を覆うか、又は前記第2側端部422の全領域を覆うことができる。
【0043】
所望により、前記第1磁石51は、前記第1側端部412の前記第2側端部422に近い端部に設けられ、前記第2磁石52は、前記第2側端部422の前記第1側端部412に近い端部に設けられ、前記第1前フレーム41と前記第2前フレーム42とは、対応する前記折り曲げ領域に部分的に互いに当接して、前フレームの隙間を解消するように、前記表示装置の折り曲げ領域に大きな磁力を発生させる。
【0044】
図4及び図5をさらに参照されたく、図4図3における前フレーム部材の領域Aの部分拡大図であり、図5図3における前フレーム部材の領域Bの部分拡大図である。
【0045】
所望により、前記第1前フレーム41は、前記第1先端部411と前記第1側端部412との間に接続される第1可撓部413をさらに含み、前記第2前フレーム42は、前記第2先端部421と前記第2側端部422との間に接続される第2可撓部423をさらに含む。前記第1可撓部413は、前記第1側端部412が磁力作用下で移動する際に前記第1先端部411の第1側端部412に対する拘束力を弱め、前記第2可撓部423は、前記第2側端部422が磁力作用下で移動する際に前記第2先端部421の第2側端部422に対する拘束力を弱める。
【0046】
所望により、前記第1可撓部413は、前記第1側端部412及び前記第1先端部411と同じ材料を用いて製造することができ、そして、前記第1可撓部413に対して構造的強度の弱化を行うか、又は、前記第1可撓部413は、前記第1側端部412及び前記第1先端部411の製造材料に比べて可撓性の高い材料を用いて製造してなり、このとき、前記第1可撓部413は構造的強度の弱化を行わなくてもよい。同様に、前記第2可撓部423は、前記第2側端部422及び前記第2先端部421と同じ材料を用いて製造することができ、そして、前記第2可撓部423に対して構造的強度の弱化を行うか、又は、前記第2可撓部423は、前記第2側端部422及び前記第2先端部421の製造材料に比べて可撓性の高い材料を用いて製造してなり、このとき、前記第2可撓部423は構造的強度の弱化を行わなくてもよい。
【0047】
前記第1可撓部413及び前記第2可撓部423が所定の可撓性を有するために、その構造を調整することができる。
【0048】
所望により、前記第1可撓部413の少なくとも一部の領域の厚さが前記第1先端部411の厚さよりも小さく、前記第1側端部412の厚さよりも小さいことで、前記第1可撓部413の構造的強度を弱めて、前記第1可撓部413の可撓性を向上させる。前記第2可撓部423の少なくとも一部の領域の厚さが前記第2先端部421の厚さよりも小さく、前記第2側端部422の厚さよりも小さいことで、前記第2可撓部423の可撓性を向上させる。
【0049】
所望により、前記第1可撓部413の少なくとも一部の領域の幅が前記第1先端部411の幅よりも小さく、前記第1側端部412の幅よりも小さいことで、前記第1可撓部413の可撓性を向上させる。前記第2可撓部423の少なくとも一部の領域の幅が前記第2先端部421の幅よりも小さく、前記第2側端部422の幅よりも小さいことで、前記第2可撓部423の可撓性を向上させる。
【0050】
さらに、前記第1可撓部413の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有し、前記第2可撓部423の少なくとも一部の領域が蛇腹構造を有する。蛇腹構造は、高い延性及び曲げ特性を示すことで、前記第1可撓部413及び前記第2可撓部423の可撓性をさらに向上させて、前記第1側端部412及び前記第2側端部422が磁力作用下で相対移動する要求を満たすことを理解されたい。
【0051】
さらに、前記第1側端部412及び前記第2側端部422が相対移動する際の移動方向が歪みを生じないように、本発明の実施例はさらに、次の技術的特徴を提出し、前記第1側端部412に第1位置決め孔414が設けられ、前記第1中フレーム11には、前記第1位置決め孔414に対応する第1位置決め軸が設けられ、前記第1位置決め軸が前記第1位置決め孔414に可動に挿設されることで、前記第1側端部412の前記第1中フレーム11に対する移動方向を規制し、それに対応して、前記第2側端部422に第2位置決め孔424が設けられ、前記第2中フレーム12には、前記第2位置決め孔424に対応する第2位置決め軸が設けられ、前記第2位置決め軸が前記第2位置決め孔424に可動に挿設され、前記第2側端部422の前記第2中フレーム12に対する移動方向を規制する。前記第1位置決め軸及び前記第2位置決め軸の延在方向が前記表示パネル30にそれぞれ垂直であり、前記第1側端部412及び前記第2側端部422の移動方向も前記表示パネル30に垂直である。
【0052】
所望により、前記表示装置は、前記第1位置決め孔414に固定される第1ブッシュと、前記第2位置決め孔424に固定される第2ブッシュとをさらに含む。前記第1ブッシュが前記第1位置決め孔414の周方向に沿って設けられ、前記第1位置決め軸が前記第1ブッシュに挿設され、前記第1ブッシュは、前記第1位置決め孔414と前記第1位置決め軸との摩擦力を弱め、潤滑性を高める。前記第2ブッシュが前記第2位置決め孔424の周方向に沿って設けられ、前記第2位置決め軸が前記第2ブッシュに挿設され、前記第2ブッシュは、前記第2位置決め孔424と前記第2位置決め軸との摩擦力を弱め、潤滑性を高める。
【0053】
所望により、前記第1ブッシュ及び前記第2ブッシュは、低い摩擦係数を有する金属材料を用いて製造することができる。
【0054】
さらに図6を参照されたく、図6は本発明の実施例に係る表示装置の部分構造の他の分解図である。前記表示装置は、前記第1先端部411と前記第1中フレーム11との間に接続されて、前記第1先端部411を前記第1中フレーム11に固定するための第1接着部71と、前記第2先端部421と前記第2中フレーム12との間に接続されて、前記第2先端部421を前記第2中フレーム12に固定するための第2接着部72とをさらに含む。
【0055】
さらに、図1図8を参照されたく、図7は本発明の実施例に係る表示装置の折り畳み状態における構造概略図であり、図8図7に示す表示装置における領域Cの部分拡大図である。
【0056】
前記表示装置は、第3磁石53及び第4磁石54をさらに含む。前記第3磁石53が前記第1中フレーム11の前記表示パネル30を向く側に設けられ、前記第4磁石54が前記第2中フレーム12の前記表示パネル30を向く側に設けられる。前記第3磁石53が前記第1磁石51と一対一で対応して設けられ、両者の間が少なくとも部分的に重なり、前記第4磁石54が前記第2磁石52と一対一で対応して設けられ、両者の間が少なくとも部分的に重なる。
【0057】
前記第3磁石53の前記第1磁石51を向く側の磁極と、前記第1磁石51の前記第3磁石53を向く側の磁極とが異なることで、両者の間に互いに引き合う磁力を発生させる。前記第4磁石54の前記第2磁石52を向く側の磁極と、前記第2磁石52の前記第4磁石54を向く側の磁極とが異なることで、両者の間に互いに引き合う磁力を発生させる。前記第1磁石51と前記第3磁石53との間の磁力作用下で、及び前記第2磁石52と前記第4磁石54との間の磁力作用下で、前記第1側端部412が前記第1中フレーム11へ移動し、前記第2側端部422が前記第2中フレーム12へ移動することで、前記前フレーム部材が前記中フレーム部材に向かって前記表示パネル30を押圧し、前記表示パネル30のエッジへの締め付けを実現する。
【0058】
所望により、前記第1磁石51の前記第3磁石53を向く側の磁極をS極とし、前記第3磁石53の前記第1磁石51を向く側の磁極をN極とし、前記第2磁石52の前記第4磁石54を向く側の磁極をN極とし、前記第4磁石54の前記第2磁石52を向く側の磁極をS極とし、前記第1磁石51の前記表示パネル30から遠い側の磁極をN極とし、前記第2磁石52の前記表示パネル30から遠い側の磁極をS極とする。
【0059】
前記表示装置の折り畳み状態において、前記第1磁石51と前記第2磁石52との間の磁力が、前記第1磁石51と前記第3磁石53との間の磁力よりも大きく、前記第2磁石52と前記第4磁石54との間の磁力よりも大きい。前記表示装置が折り畳み状態にある場合に、前記第1磁石51と前記第2磁石52との間の磁力が前記第1磁石51と前記第3磁石53との間の磁力よりも大きいため、前記第1側端部412が前記第2磁石52の方向に向かって移動することがあり、そして、前記第1磁石51と前記第2磁石52との間の磁力が前記第2磁石52と前記第4磁石54との間の磁力よりも大きいため、前記第2側端部422が前記第1磁石51の方向に向かって移動することがあり、さらに前記第1側端部412と前記第2側端部422との相対移動を実現し、両方の間の隙間を解消することを理解されたい。
【0060】
さらに、前記表示装置は、前記中フレーム部材に収容されて前記回転部材20に接続されるヒンジサポート60と、前記中フレーム部材の前記表示パネル30から遠い側に設けられるリアカバー70とをさらに含む。前記リアカバー70が前記中フレーム部材の底部又は側面を保護するためのものである。
【0061】
以上のようにして、本発明の実施例に係る折り畳み式表示装置において、前記第1前フレーム41は、前記第1中フレーム11と固定連結される第1先端部411と、前記第1中フレーム11と可動に連結される第1側端部412とを含み、前記第2前フレーム42は、前記第2中フレーム12と固定連結される第2先端部421と、前記第2中フレーム12と可動に連結される第2側端部422とを含み、前記第1側端部412及び前記第2側端部422にそれぞれ第1磁石51及び第2磁石52が対応して設けられ、前記第1磁石51と第2磁石52との間の磁力の引き合いにより、折り畳み状態において第1側端部412と第2側端部422との閉じ合わせを実現し、折り畳み隙間を解消し、表示装置の耐異物侵入性を向上させ、また、前記第1中フレーム11及び前記第2中フレーム12にはそれぞれ第3磁石53及び第4磁石54が設けられ、第1磁石51と第3磁石53との磁力、及び第2磁石52と第4磁石54との磁力により、展開状態及び展開する際に、前記第1側端部412が前記第1中フレーム11に向かって前記表示パネル30を押圧し、前記第2側端部422が前記第2中フレーム12に向かって前記表示パネル30を押圧し、表示装置の展開状態における外観品質を向上させる。
【0062】
なお、本発明は、具体的な実施例により上記のように説明したが、上記実施例は、本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り、様々な変更や修飾を加えることができ、したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって準じされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8