(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】情報インタラクション方法、装置、デバイス及び媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 51/56 20220101AFI20240729BHJP
H04L 51/216 20220101ALI20240729BHJP
【FI】
H04L51/56
H04L51/216
(21)【出願番号】P 2022564149
(86)(22)【出願日】2021-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2021087336
(87)【国際公開番号】W WO2021218641
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】202010366955.4
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リャオ,ユイドン
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1839050(KR,B1)
【文献】国際公開第2014/068745(WO,A1)
【文献】中国特許第108322384(CN,B)
【文献】国際公開第2019/137291(WO,A1)
【文献】特開2017-084356(JP,A)
【文献】特開2013-174957(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0323235(US,A1)
【文献】特開2006-146911(JP,A)
【文献】ちむ チャン Teams Channel 新機能:Teams-Outlookメール統合,2019年12月16日,<URL> https://teamschannel.com/teams-outlook-email-integration
【文献】How To Send Channel Emails In Microsoft Teams and Why Its Valuable,2019年06月13日,<URL> https://www.protectedtrust.com/email-in-teams/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/56
H04L 51/216
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報インタラクション方法であって、
ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信するステップと、
前記メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、
メールクライアントで前記IMグループに対応する討論画面を表示するとともに、
前記IMグループによって前記ターゲットメールを前記共有先に共有し、前記共有元及び前記共有先が前記ターゲットメールに基づいて、前記IMグループ及び/または前記討論画面内で情報インタラクションを行うようにするステップと、
を含み、
インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、前記メールクライアントで前記IMグループに対応する討論画面を表示するステップの後に、前記方法は、
前記IMグループのグループ状態更新メッセージを取得し、前記グループ状態更新メッセージに基づいて前記討論画面の表示状態を更新して、前記討論画面の表示状態を前記IMグループの状態と同期させるステップをさらに含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記IMグループのグループ状態更新メッセージを取得するステップは、
前記IMグループに対して前記共有元または前記共有先によってトリガーされた第1の状態更新操作を取得するステップと、
前記第1の状態更新操作に応じて前記IMグループの状態を更新し、更新された前記IMグループに対応するグループ状態更新メッセージを取得するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記IMグループのグループ状態更新メッセージを取得するステップは、
前記討論画面に対して前記共有元または前記共有先によってトリガーされた第2の状態更新操作を取得するステップと、
前記第2の状態更新操作に応じて前記IMグループの状態を更新し、更新された前記IMグループに対応するグループ状態更新メッセージを取得するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記グループ状態更新メッセージに基づいて前記討論画面の表示状態を更新するステップは、
前記グループ状態更新メッセージを対応するグループメッセージキューに追加するステップと、
前記グループメッセージキューに追加されたグループ状態更新メッセージに基づいて、前記討論画面の表示状態を更新するステップと、を含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記グループ状態更新メッセージは、既存グループメンバーの退出を示すためのメッセージ、新規グループメンバーの参加を示すためのメッセージ、グループの解散を示すためのメッセージ、グループ内の討論情報が更新されたこと、及びグループ内の更新された討論情報が既読されたことを示すためのメッセージのうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項
1から
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットメールを前記共有先に共有する前記ステップは、
前記ターゲットメールが共有されたことを前記共有先に提示するための通知メッセージを前記共有先に表示するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットメールを前記共有先に共有するステップの後に、
前記ターゲットメールを前記共有元及び/または前記共有先に表示するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ターゲットメー
ルを表示す
るステップは、
前記IMグループにおいて前記ターゲットメールのメール情報をメールカードの形で表示するステップ、
及び/または、
前記
メールクライアントでメールコンテンツ表示ウィンドウを構築し、前記ターゲットメールのメールコンテンツを前記メールコンテンツ表示ウィンドウ内に展開して表示するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記
メールクライアントでメールコンテンツ表示ウィンドウを構築する前記ステップは、
前記共有元または前記共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、前記
メールクライアントで前記メールコンテンツ表示ウィンドウを構築するステップを含む、ことを特徴とする請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記
メールクライアントでメールコンテンツ表示ウィンドウを構築する前記ステップは、
前記IMグループにおいて前記共有元または前記共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、前記IM側から前記
メールクライアントにジャンプし、前記ターゲットメールに対応するメールコンテンツ表示ウィンドウを前記
メールクライアントで表示するステップを含む、ことを特徴とする請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
前記共有元または前記共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信するステップに先立って、
前記IM側のIMグループの表示位置に基づいて、前記メール表示操作をトリガーするためのメールジャンプコントロールを構築して表示するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記討論画面において前記共有元または前記共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、前記ターゲットメールに対応するメールコンテンツ表示ウィンドウを前記
メールクライアントで表示するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
前記メール共有要求は、前記共有元から前記共有先に送信された操作権限割り当て指令を含み、
メールクライアントの共有元から送信されたメール共有要求を受信するステップの後に、
前記操作権限割り当て指令に従って、メール操作権限を前記共有先に割り当てるステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記IMグループに対して前記共有元または前記共有先によってトリガーされたグループ操作指令を受信し、前記グループ操作指令に従って、前記共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記IMグループに対して前記共有元または前記共有先によってトリガーされたグループ操作指令を受信し、前記グループ操作指令に従って、前記共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップは、
前記IMグループに対して前記共有元によってトリガーされたメール共有キャンセル指令を受信するステップと、
前記メール共有キャンセル指令に従って、前記共有先のメール操作権限をキャンセルするステップとを含む、ことを特徴とする請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記IMグループに対して前記共有元または前記共有先によってトリガーされたグループ操作指令を受信し、前記グループ操作指令に従って、前記共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップは、
前記IMグループに対して前記共有元によって発された第1の退出操作指令を受信するステップと、
前記第1の退出操作指令に従って、前記共有元を前記IMグループから削除し、前記共有元の討論画面を閉じ、前記共有先のメール操作権限をキャンセルするステップとを含む、ことを特徴とする請求項
14に記載の方法。
【請求項17】
前記IMグループに対して前記共有元または前記共有先によって発されたグループ操作指令を受信し、前記グループ操作指令に従って、前記共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップは、
前記IMグループに対して前記共有元によって発されたグループ解散操作指令を受信するステップと、
前記グループ解散操作指令に従って、前記IMグループを解散し、前記討論画面を閉じ、前記共有先のメール操作権限をキャンセルするステップとを含む、ことを特徴とする請求項
14に記載の方法。
【請求項18】
前記IMグループに対して前記共有元または前記共有先によって発されたグループ操作指令を受信し、前記グループ操作指令に従って、前記共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップは、
前記IMグループに対してターゲット共有先によって発された第2の退出操作指令を受信するステップと、
前記第2の退出操作指令に従って、前記ターゲット共有先を前記IMグループから削除し、前記ターゲット共有先の討論画面を閉じ、前記ターゲット共有先のメール操作権限をキャンセルするステップとを含む、ことを特徴とする請求項
14に記載の方法。
【請求項19】
前記メール操作権限には、編集権限、閲覧権限、共有権限の少なくとも1つが含まれている、ことを特徴とする請求項
13から
18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記IMグループは、グループメンバーのみに表示されることから、メンバー全員に表示されるように切り替えること
が禁止
されている、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記共有元または前記共有先から送信されたメール再共有要求を受信するステップと、
前記メール再共有要求に基づいて、前記メール再共有要求によって示される新規共有先を前記IMグループに追加するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記IMグループが、共有元のみが再共有できる状態であると判断した場合、前記共有先から送信されたメール再共有要求を拒否するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項
21に記載の方法。
【請求項23】
前記IMグループに対して前記共有元から発されたグループ参加検証開始指令を受信するステップと、
前記共有元が前記IM側でグループ検証メッセージを処理するように、前記共有元に表示されたIMグループにおいてグループ検証用インターフェースを提供するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項
21に記載の方法。
【請求項24】
ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信するための要求受信モジュールと、
前記メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、
メールクライアントで前記IMグループに対応する討論画面を表示するとともに、
前記IMグループによって前記ターゲットメールを前記共有先に共有し、前記共有元及び前記共有先が前記ターゲットメールに基づいて、前記IMグループ及び/または前記討論画面内で情報インタラクションを行うようにするためのグループ作成モジュールと、
インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、前記メールクライアントで前記IMグループに対応する討論画面を表示した後に、前記IMグループのグループ状態更新メッセージを取得し、前記グループ状態更新メッセージに基づいて前記討論画面の表示状態を更新し、前記討論画面の表示状態を前記IMグループの状態と同期させるための状態同期モジュールと、
を含むことを特徴とする情報インタラクション装置。
【請求項25】
1つ以上の処理装置と、
1つ以上のプログラムを記憶するための記憶装置とを含み、
前記1つ以上のプログラムが前記1つ以上の処理装置によって実行されるとき、前記1つ以上の処理装置に請求項1から
23のいずれか1項に記載の情報インタラクション方法を実現させる、ことを特徴とする電子デバイス。
【請求項26】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記プログラムが処理装置によって実行されるとき、請求項1から
23のいずれか1項に記載の情報インタラクション方法を実現する、ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2020年4月30日にて中国国家知識産権局に出願された、出願番号が202010366955.4であって、出願の名称を「情報インタラクション方法、装置、デバイス及び媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全内容を援用により本明細書に組み込む。
【0002】
本開示の実施例は、コンピュータ技術に関し、特に情報インタラクション方法、装置、デバイス及び媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展に伴い、電子メールは、どの業界においても仕事上のコミュニケーションに欠かせないツールの1つとなっている。多者間協調コミュニケーションが必要なメールについて、どのようにコミュニケーション効率を向上させるかは、仕事の効率化を進めていく中で喫緊の課題である。
【0004】
従来の技術では、共有者が1通のメールについて多者間での議論や通信を行う必要がある場合、当該メールを各共有先に転送してから、各共有先と一人ずつコミュニケーションしたり対面会議を開催したりして検討する手法が一般的に用いられてきたが、効率が低くなった。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例は、多者間協調コミュニケーションの情報インタラクション効率を向上させることができる情報インタラクション方法、装置、デバイス及び媒体を提供する。
【0006】
第1の局面によれば、本開示の実施例は、情報インタラクション方法を提供し、当該方法は、
ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信するステップと、
前記メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側で前記IMグループに対応する討論画面を表示するとともに、前記ターゲットメールを前記共有先に共有し、前記共有元及び前記共有先が前記ターゲットメールに基づいて、前記IMグループ及び/または前記討論画面内で情報インタラクションを行うようにするステップとを含む。
【0007】
第2の局面によれば、本開示の実施例は、情報インタラクション装置を提供し、当該装置は、
ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信するための要求受信モジュールと、
前記メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側で前記IMグループに対応する討論画面を表示するとともに、前記ターゲットメールを前記共有先に共有し、前記共有元及び前記共有先が前記ターゲットメールに基づいて、前記IMグループ及び/または前記討論画面内で情報インタラクションを行うようにするためのグループ作成モジュールとを含む。
【0008】
第3の局面によれば、本開示の実施例はさらに、電子デバイスを提供し、当該デバイスは、
1つ以上の処理装置と、
1つ以上のプログラムを記憶するための記憶装置とを含み、
前記1つ以上のプログラムが前記1つ以上の処理装置によって実行されるとき、前記1つ以上の処理装置に、本開示の実施例のいずれか1つに記載の情報インタラクション方法を実現させる。
【0009】
第4の局面によれば、本開示の実施例はさらに、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供し、当該プログラムが処理装置によって実行されるとき、本開示の実施例のいずれか1つに記載の情報インタラクション方法を実現する。
【0010】
本開示の実施例では、ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信し、当該メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側で当該IMグループに対応する討論画面を表示するとともに、ターゲットメールを共有先に共有し、共有元及び共有先がターゲットメールに基づいて、IMグループ及び/または討論画面内で情報インタラクションを行うようにする。共有されたメールに基づいてIM側でグループを作成するとともに、メール側で当該IMグループのインタラクションインターフェースを提供するという利点を利用することによって、従来技術における、まず、メールを各共有先に転送してから、各共有先と一人ずつコミュニケーションしたり対面会議を開催したりして検討するしかできなかったため、情報インタラクション効率が低くなる問題を解決することができ、多者間協調コミュニケーションの情報インタラクション効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1a】本開示の実施例1に係る情報インタラクション方法のフローチャートである。
【
図1b】本開示の実施例1に適用される共有前のメール側表示画面の概略図である。
【
図1c】本開示の実施例1に適用されるIM側表示画面の概略図である。
【
図1d】本開示の実施例1に適用される共有後のメール側表示画面の概略図である。
【
図2】本開示の実施例2に係る情報インタラクション方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例3に係る情報インタラクション方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例4に係る情報インタラクション装置の構成概略図である。
【
図5】本開示の実施例5に係る電子デバイスのハードウェア構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例についてより詳しく説明する。本開示のいくつかの実施例は図面に示されているが、本開示は様々な形態で実現されることができ、本明細書に記載の実施例に制限されるものと解釈されるべきではなく、むしろこれらの実施例は本開示をより深くかつ完全に理解するために提供されることを理解されたい。また、本開示の図面及び実施例は、例示的な目的のためにのみ使用され、本開示の保護範囲を制限することを意図するものではないことは理解されるべきである。
【0013】
本開示の方法の実施形態に記載される各ステップは、異なる順序に従って実行され、及び/または並行して実行されることが理解されるべきである。また、方法の実施形態は、追加のステップを含み、及び/または図示されるステップの実行を省略し得る。本開示の範囲はこの点に関して限定されない。
【0014】
本明細書で使用される「含む」という用語及びその変形は、自由形式の包含、即ち、「含むがこれらに限定されない」という意味である。「に基づく」という用語は、「少なくとも部分的に基づく」という意味である。「一実施例」という用語は、「少なくとも1つの実施例」を意味し、「別の実施例」という用語は、「少なくとも1つの別の実施例」を意味し、「いくつかの実施例」という用語は、「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連する定義は、以下で説明される。
【0015】
なお、本開示で言及される「第1」、「第2」などの概念は、異なる装置、モジュールまたはユニットを区別するためにのみ使用され、これらの装置、モジュール、またはユニットによって実行される機能の順序または相互依存関係を限定することを意図するものではない。
【0016】
なお、本開示で言及される「1つ」、「複数」の修飾は限定ではなく、例示的なものであり、当業者であれば理解できるように、本明細書において特に指摘されない限り、「1つまたは複数」として理解されるべきである。
【0017】
本開示の実施形態における複数の装置間でインタラクションを行うメッセージまたは情報の名称は、説明の目的のためだけであり、これらのメッセージまたは情報の範囲を制限するために使用されるものではない。
【0018】
本開示の出願人は、本開示を実施する過程において、多者協調コミュニケーションを行うとき、まず、メールを各共有先に転送してから、各共有先と一人ずつコミュニケーションしたり対面会議を開催したりして検討するしかできないため、情報インタラクション効率が低くなったことを発見した。これに鑑みて、本開示のいくつかの実施形態では、共有元が共有したターゲットメールに基づいて、IM(インスタントメッセージング)クライアント(以下、IM側とも記載される)でグループを作成するとともに、メールクライアント(以下、メール側とも記載される)でIM側のIMグループに対応するユーザーインターフェースを作成する方式によって、共有元及び共有先はIM側のIMグループ内でターゲットメールをもとに情報インタラクションを行うことができるだけでなく、メール側の討論画面内で情報インタラクションを行うことができ、それにより、メールを各共有先に転送したりオフライン討論をしたりすることはなくなるため、多者協調コミュニケーションの情報インタラクション効率を向上させることができる。メールクライアント及びIMクライアントは、同じクライアント端末に統合され、かつ同じサーバーを使用してそれらにサービスを提供することができ、両者はクライアント端末上の異なる表示画面にのみ対応する。ユーザーは、クライアント端末上のメール側に対応するタブまたはIM側に対応するタブをクリックすることで、メール側とIM側の表示画面を素早く切り替えることができる。
【0019】
<実施例1>
図1aは、本開示の実施例1に係る情報インタラクション方法のフローチャートである。この方法は、共有元と共有先との間で情報インタラクションを行う場合に適用されることができ、コンピュータやサーバーなどの電子デバイスによって実行されることができ、具体的には以下のステップを含む。
【0020】
ステップS110:ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信する。
【0021】
本実施例では、ターゲットメールは、共有元が共有先に共有する必要があるメールであってもよい。当該ターゲットメールは、メール側から由来してもよく、IM側から由来してもよい。共有元は、ターゲットメールの共有者が使用するクライアント端末であってもよく、共有先は、ターゲットメールの共有相手が使用するクライアント端末であってもよい。例示的に、ターゲットメールがメール側から由来する場合は、例えば、共有元が新規作成された下書きまたは受信されたメールに基づいてそれを共有することが含まれる。また、ターゲットメールがIM側から由来する場合は、例えば、共有元がIM側に共有されたメールに基づいてそれを再共有することが含まれる。
【0022】
具体的には、共有元はメール共有要求を送信するとき、1つまたは複数の共有先を指定することができる。つまり、共有元はターゲットメールを1つの共有先に共有したり、複数の共有先に共有したりできるが、ここでは限定しない。
【0023】
オプションとして、ターゲットメールは、少なくとも1つのメール下書きまたは同じ特徴情報を持つ複数の関連メールを含む。本実施例に係るターゲットメールは、1つまたは複数のメール下書きであってもよいか、または同じ特徴情報を有する複数の関連メールであってもよい。メール下書きは、共有元が単独で新規作成したものであってもよい。同じ特徴情報を持つ関連メールは、同じ件名、予め設定された時間範囲内の送信時間、同じ送信者、同じ受信者、引用返信関係あり、及び引用転送関係ありのうちの少なくとも1つの特徴情報を持つ複数のメールから構成されるメールセットであってもよい。
【0024】
具体的には、共有元は、ターゲットメールを共有するために、それが使用するクライアント端末におけるメール側の画面上において、ターゲットメールのメール共有要求を送信することができる。共有元が使用するクライアント端末には、具体的には、コンピュータクライアントまたは携帯電話クライアントが含まれることができる。共有元がメール共有要求を送信する方法には、共有元がターゲットメールの表示画面において共有機能を有するボタンをクリックし、それによってターゲットメールに対するメール共有要求の生成をトリガーすることが含まれるが、これに限定されない。
【0025】
例示的には、
図1bに示すメール側画面において、共有されるべきターゲットメールが、図中の受信ボックスで張三から返信されたメールである場合、共有元は、このメールのコンテンツ表示ウィンドウの右上隅にある共有ボタン11をクリックしてターゲットメールの共有を開始し、当該ターゲットメールの共有元になり、同時に、メール共有要求を生成することができる。このとき、サーバーは、張三から返信されたメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信することができる。1つの具体的な例では、共有元が本クライアント端末において共有ボタンをトリガーした後、候補共有先の表示ウィンドウをポップアップすることができ、各候補共有先のID情報、例えばアバターなどを当該表示ウィンドウに表示することができる。共有元は、表示ウィンドウから、メールを共有する必要がある共有先のアバターを選択し、確認ボタンをクリックすることにより、クライアント端末でメール共有要求の生成をトリガーして、サーバーに送信することができる。
【0026】
ステップS120:メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側でIMグループに対応する討論画面を表示するとともに、ターゲットメールを共有先に共有し、共有元及び共有先がターゲットメールに基づいて、IMグループ及び/または討論画面において情報インタラクションを行うようにする。
【0027】
本実施例では、サーバーは、共有元によって送信されてきたメール共有要求を受信した後、ターゲットメールに基づいて、IM側で共有元及び少なくとも1つの共有先を含むIMグループを作成し、即ち、ターゲットメールに関連付けられるIMグループを作成するとともに、共有元と共有先を当該IMグループのグループメンバーとして当該IMグループに追加することができる。ターゲットメールを共有先に共有する方法には、作成されたIMグループに基づいて当該ターゲットメールを関連付けて表示することが含まれるが、これに限定されない。これによって、共有元と共有先が、当該ターゲットメールに基づいて、IMグループ内で情報インタラクションを行うことができる。具体的には、IMグループが作成された後、当該IMグループのグループメンバーである共有元及び共有先は、表示されたターゲットメールに基づいて、IMグループにおいてオンライン多者協調情報インタラクションを行うことができ、情報インタラクション方式には、テキストインタラクション、音声インタラクション、ビデオインタラクション、及び協調編集などが含まれるが、これらに限定されない。
【0028】
また、メール共有要求に基づいて、共有元と共有先を含むIMグループをIM側で作成した後、IMグループに対応する討論画面をメール側で表示することもできる。討論画面は、IMグループ内のグループメッセージをリアルタイムで表示するためのインタラクティブインターフェイスであってもよい。具体的には、共有元と共有先は、IM側のIMグループにおいて情報インタラクションすることができ、またメール側の討論画面において情報インタラクションを行うこともできる。IMグループに対応する討論画面をメール側で表示する利点は、現在の表示画面がメール側であっても、ユーザがグループ内で交流コミュニケーション討論を行うこともでき、情報インタラクション効率とユーザエクスペリエンスを向上させることである。
【0029】
なお、本実施例におけるメール共有とは、共有元がグループを作成することによってターゲットメールを共有先に共有し、これによって共有先が当該ターゲットメールを閲覧及び/または編集できるが、共有先が当該ターゲットメールを実際に所有できず、つまり、共有が終了すると、共有先から共有されたターゲットメールが自動的に削除されることになることを意味することに注意されたい。
【0030】
オプションとして、ターゲットメールを共有先に共有した後、さらに、共有先に通知メッセージを表示することを含み、当該通知メッセージは、ターゲットメールが共有されたことを共有先に提示するために使用される。このように、共有先は、通知メッセージを見た後、当該ターゲットメールが共有されたことを知り、受信トレイまたは他の場所からターゲットメールを検索することができる。
【0031】
オプションとして、ターゲットメールを共有先に共有した後、さらに、ターゲットメールを共有元及び/または共有先に表示することを含む。
【0032】
例示的には、ターゲットメールは、作成されたIMグループを介して共有元及び/または共有先に表示されることができる。具体的には、ターゲットメールとIMグループとの関連関係を確立し、当該関連関係に基づいて、IMグループ内で、またはIM側の表示画面からメール側の表示画面にジャンプして、ターゲットメールを共有元及び/または共有先に表示することができる。
【0033】
オプションとして、ターゲットメールを表示することには、ターゲットメールのメール情報をメールカードの形で表示すること、及び/または、メール側でメールコンテンツ表示ウィンドウを表示し、ターゲットメールのメールコンテンツをメールコンテンツ表示ウィンドウ内に展開して表示することが含まれている。
【0034】
本実施例では、メールカードには、ターゲットメールのメール情報を表示することができ、また、メールコンテンツ表示ウィンドウを表示するリンクを開くための表示形態の1つであってもよい。ターゲットメールのメール情報には、メール件名、送信者情報、受信者情報、及びメールコンテンツの部分情報の少なくとも1つが含まれることができる。オプションとして、前記メールカードはIM側のIMグループ内に表示されてもよい。
【0035】
1つの具体的な例では、
図1cに示すようなIMグループにおいて、ターゲットメールのメール情報をメールカード12の形で表示することができる。また、
図1dに示すようなメール側表示画面内にメールコンテンツ表示ウィンドウ14を表示し、ターゲットメールのメールコンテンツをメールコンテンツ表示ウィンドウ14内に展開して表示することもできる。
【0036】
オプションとして、当該方法は、共有元または共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、メール側でメールコンテンツ表示ウィンドウを構築するステップをさらに含んでもよい。即ち、メール表示操作に応じてメールコンテンツ表示ウィンドウを構築することができ、クライアント端末またはサーバーは、メール表示操作に応じてメールコンテンツ表示ウィンドウを構築し、ターゲットメールのメールコンテンツを当該メールコンテンツ表示ウィンドウ内に展開して表示することができる。
【0037】
オプションとして、この方法は、共有元または共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、IM側から電子メール側にジャンプし、前記ターゲットメールに対応する電子メールコンテンツ表示ウィンドウをメール側に表示するステップをさらに含んでもよい。
【0038】
例示的には、メールコンテンツ表示ウィンドウは、メール側に構築されることができる。メール表示操作をトリガーする前に、共有先または共有元は、ターゲットメールに対応するIM側を閲覧している可能性がある。そこで、共有元または共有先がメール表示操作をトリガーした後、クライアント端末はIM側からメール側にジャンプして、メール側にメールコンテンツ表示ウィンドウを構築することができる。
【0039】
オプションとして、この方法は、前記共有元または前記共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、前記IM側から前記メール側にジャンプし、前記ターゲットメールに対応するメールコンテンツ表示ウィンドウを前記メール側に表示するステップをさらに含んでもよい。
【0040】
例示的には、メール表示操作をトリガーする方法は、ユーザがIM側表示画面においてIMグループに表示された電子メールカードをクリックして、現在のIM側の表示画面からメール側の表示画面へのジャンプをトリガーすることであってもよい。メール表示操作をトリガーする別の方法は、ユーザがIM側のIMグループにおいて、個別に設定されたメールジャンプコントロールをクリックして、現在のIM側の表示画面からメール側の表示画面へのジャンプをトリガーすることによって、討論画面及びメールコンテンツ表示ウィンドウを表示し、ユーザがターゲットメールの詳細なコンテンツを便利にチェックすることであってもよい。ユーザには共有元と共有先が含まれる。
【0041】
1つの具体的な例では、ユーザは、
図1cに示すIMグループにおいて、メールカード12または当該IMグループのサイドステータスバーに別個に設定されたメールジャンプコントロール13をクリックすることによって、IM側の表示画面からメール側の表示画面へのジャンプ、例えば、
図1cに示すようなIM側の表示画面から、
図1dに示すようなメール側の表示画面へのジャンプを実現することができる。
【0042】
オプションとして、IMグループは、グループメンバーのみに表示されることから、メンバー全員に表示されるように切り替えることを禁止する。
【0043】
IMグループは、メール共有に基づいて作成されるため、メール共有に基づいて作成されたIMグループは、IM側の一般的なグループよりもセキュリティが高く要求されている。本実施例では、IMグループは、グループメンバーのみに表示されることから、メンバー全員に表示されるように切り替えることを禁止するIMグループであり、即ち、IMグループのグループ属性が、プライベートグループからパブリックグループへ切り替えることを禁止している。ここで、プライベートグループは、例えば、グループメンバーのみに表示されるグループ、即ち、非グループメンバーが検索などによって取得できないグループであり、パブリックグループは、例えば、非グループメンバーが検索などによって取得できるグループであってもよい。このように設定する利点は、メール共有に基づいて作成されたIMグループの機密性とセキュリティを向上させることができることである。
【0044】
本実施例の技術案では、ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信し、このメール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側でこのIMグループに対応する討論画面を表示するとともに、ターゲットメールを共有先に共有し、これによって、共有元及び共有先はターゲットメールに基づいて、IMグループ及び/または討論画面内において情報インタラクションを行う。共有されたメールに基づいてIM側でグループを作成するとともに、メール側で当該IMグループのユーザーインターフェースを提供するという利点を利用することによって、従来技術における、まず、メールを各共有先に転送してから、各共有先と一人ずつコミュニケーションしたり、オフラインで対面会議を開催したりして検討するしかできないため、情報インタラクション効率が低くなった問題を解決することができ、多者協調コミュニケーションの情報インタラクション効率を向上させることができる。
【0045】
上記の実施例に基づいて、オプションとして、この方法は、さらに、共有元または共有先から送信されたメール再共有要求を受信するステップと、メール再共有要求に基づいて、メール再共有要求によって示されている新規共有先をIMグループに追加するステップを含むことができる。
【0046】
例示的には、ターゲットメールが初めて共有された後、再度共有されることもできる。具体的には、共有元または共有先は、共有されたターゲットメールに基づいて再共有を開始することができ、サーバーは、ターゲットメールに基づく共有元または共有先からのメール再共有要求を受信した後、ターゲットメールを新規追加された受信者に共有することができる。再共有を開始する方式には、新規追加された共有先をIMグループに招待することが含まれるが、これに限定されない。
【0047】
具体的には、メール側の表示画面に表示される討論画面を例に挙げると、メール側の討論画面に対応するステータスバーにグループメンバー追加マークを設定することができる。グループメンバー追加マークがトリガーされると、候補ウィンドウをポップアップして候補共有先のアイデンティティ情報を表示することができ、共有元、または、共有権限を持つ共有先は、候補共有先を選択することで再共有要求を送信することができる。例えば、
図1dに示されるように、ユーザーは、討論画面15のステータスバー150に表示されるグループメンバー追加マーク151をトリガーすることによって、メール再共有要求を送信することができる。
【0048】
例示的には、サーバーは、メール再共有要求を受信した後、メール再共有要求によって示される新規追加共有先をIMグループに追加することができる。具体的には、メール再共有要求には、この要求を開始した共有元または共有先によって選択された新規追加共有元のID識別子が含まれることができ、サーバーは、この新規追加共有元のID識別子に基づいて、当該新規追加共有元をIMグループに追加することができる。
【0049】
オプションとして、この方法は、IMグループが、共有元のみが再共有できる状態であると判断した場合、共有先から送信された再共有要求を拒否するステップをさらに含み得る。
【0050】
IMグループにおける各共有先のグループメンバー追加権限を制限するために、共有元は、IMグループを、共有元のみが再共有できる状態に設定することができる。例えば、IMグループにおける、グループマスターのみが再共有できるタブを選択すると、共有先によるグループへの招待を禁止できるため、IMグループ及びターゲットメールのセキュリティを向上させることができる。
【0051】
オプションとして、当該方法は、IMグループに対して前記共有元から送信されたグループ参加検証開始指令を受信するステップと、共有元がIM側でグループ検証メッセージを処理するように、共有元に表示されたIMグループにグループ検証インターフェースを提供するステップとをさらに含む。
【0052】
例示的には、共有元は、IMグループに対してグループ参加検証を開始することによって、グループメンバーは自ら新規メンバーをグループに追加できず、新規メンバーは自由にグループに参加することもできず、共有元による検証を通過した後にのみIMグループに参加することができる。具体的には、共有元は、クライアント端末上でグループ参加検証機能を設定し、例えば、グループ参加検証機能のタブを選択して、グループ参加検証開始指令の生成をトリガーし、当該グループ参加検証開始指令をサーバーに送信することができる。サーバーは、当該グループ参加検証開始指令を受信した後、当該指令に従って、共有元側に表示されるIMグループにおいて、対応するグループ参加検証機能を開始し、即ち、グループ検証インターフェースを提供することができ、新規メンバーがグループに参加するとき、共有元に提示情報を表示し、これによって、共有元は新規メンバーのグループ参加に対してグループ参加検証処理を行うことができる。
【0053】
グループ検証機能を設定する利点は、共有元がグループを管理しやすくなり、グループ情報とターゲットメールのセキュリティを向上させることである。
【0054】
<実施例2>
図2は、本開示の実施例2に係る情報インタラクション方法のフローチャートである。本実施例は、上記実施例における各選択可能な方案に基づいて具体化され、選択可能な情報インタラクション方法を提供する。具体的には、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、前記メール側で前記IMグループに対応する討論画面を表示するステップの後に、前記IMグループのグループ状態更新メッセージを取得し、前記グループ状態更新メッセージに基づいて前記討論画面の表示状態を更新し、前記討論画面の表示状態を前記IMグループの状態と同期させるステップをさらに含む。具体的には、次のステップを含む。
【0055】
ステップS210:ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信する。
【0056】
ステップS220:メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側でIMグループに対応する討論画面を表示する。
【0057】
ステップS230:IMグループのグループ状態更新メッセージを取得し、グループ状態更新メッセージに基づいて討論画面の表示状態を更新し、討論画面の表示状態をIMグループの状態と同期させる。
【0058】
本実施例では、IM側で共有元と共有先を含むIMグループを作成すると同時に、メール側でIMグループに対応する討論画面を表示するため、
IMグループのグループ状態をメール側の討論画面の表示状態と一致させることを確保しなければならない。具体的には、例えば、ユーザーがIM側のIMグループにおいて新規メッセージを入力して送信する場合、IMグループと討論画面との間で情報表示の一貫性を確保するために、メール側の討論画面に同期して表示する必要がある。これによって、ユーザーは実際の状況に応じて、IMグループまたは討論画面内で操作することを任意に選択できるため、情報インタラクションの柔軟性が向上し、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0059】
例示的には、メール側の討論画面の表示状態は、IMグループのグループ状態に応じてリアルタイムで更新できる。具体的には、まず、IMグループのグループ状態更新メッセージを取得することができ、グループ状態更新メッセージは、IMグループにグループ状態更新が発生したときに生成されるメッセージであってもよい。サーバーは、グループ状態更新メッセージを取得した後、このグループ状態更新メッセージを利用して討論画面の表示状態を更新し、IMグループのグループ状態をメール側の討論画面の表示状態と同期させることができる。
【0060】
オプションとして、IMグループのグループ状態更新メッセージを取得するステップは、共有元または共有先によってトリガーされた第1の状態更新操作を取得するステップと、第1の状態更新操作に応じてIMグループの状態を更新し、更新されたIMグループに対応するグループ状態更新メッセージを取得するステップとを含む。
【0061】
第1の状態更新操作は、IMグループに対して共有元または共有先によって実行される操作、例えば、ユーザーがIMグループにおいてテキストを入力し送信をクリックする操作、またはユーザーがIMグループにおいて新規メンバーのグループへの追加を開始する操作などであってもよい。
【0062】
例示的には、サーバーが第1の状態更新操作を取得した場合、最初にIMグループの状態を更新することができ、例えば、第1の状態更新操作は、ユーザがIMグループにおいてテキストを入力し送信をクリックする操作である場合、対応するグループ状態更新は、IMグループ内の討論情報の表示を更新することであってもよい。また、第1の状態更新操作は、ユーザーがIMグループにおいて新規メンバーのグループへの追加を開始する操作である場合、IMグループにおけるグループメンバー情報を更新する。その後、サーバーは、更新されたIMグループに対応するグループ状態更新メッセージを取得して、討論画面の表示状態を更新することができ、例えば、更新されたIMグループにおける討論情報に対する表示情報を取得するか、または、更新されたIMグループにおけるグループメンバー情報に対する表示情報を取得することができる。
【0063】
オプションとして、IMグループのグループ状態更新メッセージを取得するステップは、共有元または共有先によってトリガーされた第2の状態更新操作を取得するステップと、第2の状態更新操作に応じてIMグループの状態を更新し、更新されたIMグループに対応するグループ状態更新メッセージを取得するステップとを含む。
【0064】
第2の状態更新操作は、討論画面に対して共有元または共有先によって送信される操作、例えば、ユーザーがメール側の討論画面においてテキストを入力し送信をクリックする操作、またはユーザーがメール側の討論画面において新規メンバーのグループへの追加を開始する操作などであってもよい。
【0065】
例示的には、サーバーが、ユーザによってトリガーされた第2の状態更新操作を取得した場合、最初にIMグループの状態をそれに応じて更新することができ、例えば、第2の状態更新操作は、ユーザがメール側の討論画面においてテキストを入力し送信をクリックする操作である場合、対応するグループ状態更新は、IMグループにおける討論情報の表示を更新することであってもよい。また、第2の状態更新操作は、ユーザがメール側の討論画面において新規メンバーのグループへの追加を開始する操作である場合、IMグループにおけるグループメンバー情報を更新する。その後、サーバーは、更新されたIMグループに対応するグループ状態更新メッセージを取得し、討論画面の表示状態を更新することができ、例えば、更新されたIMグループにおける討論情報の表示情報を取得するか、または、更新されたIMグループにおけるグループメンバー情報の表示情報を取得することができる。
【0066】
なお、第2の状態更新操作によってIMグループの状態を更新する具体的な方式には、メール側でIMグループの情報インターフェースを呼び出して、ユーザがメール側から操作を行った情報をIM側に伝送し、IMグループを更新することが含まれるが、これに限定されない。
【0067】
オプションとして、グループ状態更新メッセージに基づいて討論画面の表示状態を更新するステップは、グループ状態更新メッセージを対応するグループメッセージキューに追加するステップと、グループメッセージキューに追加されたグループ状態更新メッセージに基づいて、討論画面の表示状態を更新するステップとを含む。
【0068】
本実施例では、サーバーにIMグループに対応するグループメッセージキューを設定することによって、討論画面の表示状態の更新を支援することができる。例示的には、IMグループのグループ状態が更新されるたびに、対応するグループ状態更新メッセージを当該IMグループに対応するグループメッセージキューに追加することができ、他の任意のクライアント(メールクライアントなど)は、当該グループメッセージキューを購読することで、グループメッセージキューに追加されたグループ状態更新メッセージを順番に呼び出し、当該グループ状態更新メッセージに基づいて、当該クライアントのIMグループに対応する表示画面の表示状態を更新することができる。
【0069】
上記の任意の実施形態に基づいて、オプションとして、グループ状態更新メッセージは、既存グループメンバーの退出を示すためのメッセージ、新規グループメンバーの参加を示すためのメッセージ、グループの解散を示すためのメッセージ、グループ内の討論情報が更新されたこと及びグループ内の更新された討論情報が既読されたことを示すためのメッセージのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0070】
なお、S230は、S240と同時に実行することも、S240の後に実行することもできるが、ここで限定しない。
【0071】
ステップS240:ターゲットメールを共有先に共有し、共有元及び共有先が、ターゲットメールに基づいて、IMグループ及び/または討論画面において情報インタラクションを行うようにする。
【0072】
本実施例に係る技術案では、上記の実施例に基づいて、IMグループのグループ状態更新メッセージを取得し、グループ状態更新メッセージに基づいて討論画面の表示状態を更新して、討論画面の表示状態をIMグループの状態と同期させる。これによって、ユーザは、実際の状況に応じて、IMグループまたは討論画面内で操作することを任意に選択できるため、情報インタラクションの柔軟性が向上し、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0073】
<実施例3>
図3は、本開示の実施例3に係る情報インタラクション方法のフローチャートである。本実施例は、上記の実施例における各選択可能な方案に基づいて具体化され、選択可能な情報インタラクション方法を提供する。具体的には、前記メール共有要求は、前記共有元から前記共有先に発された操作権限割り当て指令を含む。メール側の共有元から送信されたメール共有要求を受信するステップの後に、前記操作権限割り当て指令に従って、メール操作権限を前記共有先に割り当てるステップをさらに含む。具体的には、次のステップを含む。
【0074】
ステップS310:ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信し、メール共有要求は、共有元から共有先に送信された操作権限割り当て指令を含む。
【0075】
ステップS320:メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側でIMグループに対応する討論画面を表示する。
【0076】
ステップS330:操作権限割り当て指令に従って、共有先にメール操作権限を割り当て、ターゲットメールを共有先に共有し、共有元及び共有先がターゲットメールに基づいて、IMグループ及び/または討論画面において情報インタラクションを行うようにする。
【0077】
本実施例は、上記の実施例を基礎とし、共有元から共有されたターゲットメールに基づいてIMグループを作成する際に、メール操作権限を共有先に割り当てることもできる。具体的には、メール操作割り当て権限は、共有元によって共有先に割り当てられたターゲットメールに対する操作権限であってもよい。共有元から送信されるメール共有要求には、共有元から共有先に送信された操作許可割り当て指令が含まれることができる。サーバーは、当該操作権限割り当て指令を受信した後、IMグループの作成時に、当該操作権限割り当て指令に従って共有先にメール操作権限を割り当てることができる。
【0078】
メール操作権限を設定する有益な効果は、共有元のニーズに応じて、持ちうる権限を共有先ごとに割り当てることができるため、共有元が自分の持つ権限の範囲内でターゲットメールを操作することができ、結果としてターゲットメールの協調管理を容易にすることができることである。
【0079】
オプションとして、メール操作権限には、編集権限、閲覧権限、及び共有権限の少なくとも1つが含まれている。編集権限は、例えば、ターゲットメールのコンテンツを作成、修正、コメントするなど、ターゲットメールのコンテンツを編集する権限であってもよい。閲覧権限は、ターゲットメールを開いたり、メールの詳細コンテンツを見たりするなど、ターゲットメールのコンテンツを閲覧してチェックする権限であってもよい。また、共有権限は、ターゲットメールを他のユーザと共有したり、他のユーザをグループに招待したりするなど、ターゲットメールを再共有する権限であってもよい。
【0080】
オプションとして、当該方法は、IMグループに対して共有元または共有先によって発されたグループ操作指令を受信し、グループ操作指令に従って、共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップをさらに含んでもよい。
【0081】
本実施例では、共有元がターゲットメールを共有した後、IMグループに対して共有元または共有先から発されたグループ操作指令に従って、ターゲットメールの共有をキャンセルまたは部分的にキャンセルすることもでき、つまり、共有元がすべての共有先のために割り当てたメール操作権限を取り戻すか、または、共有元が一部の共有先のために割り当てたメール操作権限を取り戻すことができる。グループ操作指令には、グループからの退出、グループの解散、共有キャンセルなどの指令が含まれるが、これらに限定されない。
【0082】
なお、メール操作権限がキャンセルされた共有先は、ターゲットメールに対する操作権限がなくなり、例えば、ターゲットメールを編集、閲覧、共有などできなくなるため、ターゲットメールをキャンセルまたは部分的にキャンセルする目的が達成される。また、IMグループに対して発されるグループ操作指令には、IM側のIMグループにおいて共有元または共有先が操作することによって生成される指令、及びメール側の討論画面において共有元または共有先が操作することによって生成される指令が含まれるが、これらに限定されない。
【0083】
オプションとして、IMグループに対して共有元または共有先によって発されたグループ操作指令を受信し、グループ操作指令に従って、共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップは、IMグループに対して共有元によって発されたメール共有キャンセル指令を受信するステップと、メール共有キャンセル指令に従って、共有先のメール操作権限をキャンセルするステップとを含む。
【0084】
オプションとして、IMグループに対して共有元または共有先によって発されたグループ操作指令を受信し、グループ操作指令に従って、共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップは、IMグループに対して共有元によって発された第1の退出操作指令を受信するステップと、第1の退出操作指令に従って、共有元をIMグループから削除し、共有元の討論画面を閉じ、共有先のメール操作権限をキャンセルするステップとを含む。
【0085】
オプションとして、IMグループに対して共有元または前記共有先によって発されたグループ操作指令を受信し、グループ操作指令に従って、共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップは、IMグループに対して共有元によって発されたグループ解散操作指令を受信するステップと、グループ解散操作指令に従って、IMグループを解散し、討論画面を閉じ、共有先のメール操作権限をキャンセルするステップとを含む。
【0086】
オプションとして、IMグループに対して共有元または共有先によって発されたグループ操作指令を受信し、グループ操作指令に従って、共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするステップは、IMグループに対してターゲット共有先によって発された第2の退出操作指令を受信するステップと、第2の退出操作指令に従って、ターゲット共有先をIMグループから削除し、ターゲット共有先の討論画面を閉じ、ターゲット共有先のメール操作権限をキャンセルするステップとを含む。
【0087】
本実施例では、ターゲットメールの共有をキャンセルすることは、具体的に、共有元が自発的に共有をキャンセルする、共有元がグループから退出する、または共有元がグループを解散するなどの状況を含むことができる。ターゲットメールの共有を部分的にキャンセルことは、具体的に、共有先がグループから退出するなどの状況を含むことができる。具体的には、IMグループにおける共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルすることによって、ターゲットメールの共有をキャンセルまたは部分的にキャンセルすることができる。
【0088】
1つの具体的な例では、共有元は、IM側またはメール側に設定された共有キャンセルボタンをクリックし、メール共有のキャンセル指令の生成をトリガーすることによって、共有元はターゲットメールの共有を自発的に撤回することができる。サーバーは、共有元から送信されてきたメール共有キャンセル指令を受信した後、IMグループにおける当該ターゲットメールに対してメール操作権限を持つすべての共有先を決定し、当該ターゲットメールに対するすべての共有先のメール操作権限をキャンセルし、これによって、共有先は、ターゲットメールを操作することができなくなる。
【0089】
別の具体的な例では、共有元は、IM側のIMグループの表示画面またはメール側の討論画面に表示されるグループ退出ボタンをクリックし、第1のグループ退出操作指令の生成をトリガーすることによって、共有元はIMグループから退出しつつターゲットメールの共有を撤回することができる。サーバーは、共有元から送信されてきた第1のグループ退出操作指令を受信した後、共有元をIMグループから削除し、共有元のメール側の討論画面を閉じるとともに、IMグループにおける当該ターゲットメールに対してメール操作権限を持つすべての共有先を検索し、ターゲットメールに対するすべての共有先のメール操作権限をキャンセルし、これによって、共有先は、ターゲットメールを操作することができなくなる。
【0090】
さらに別の具体的な例では、共有元は、IM側のIMグループの表示画面またはメール側の討論画面に表示されるグループ解散ボタンをクリックし、グループ解散操作指令の生成をトリガーすることによって、IMグループを解散しつつターゲットメールの共有を撤回することができる。サーバーは、共有元から送信されてきたグループ解散操作指令を受信した後、当該IMグループを解散し、共有元及びすべての共有先のメール側の討論画面を閉じるとともに、IMグループにおける当該ターゲットメールに対してメール操作権限を持つすべての共有先を検索し、当該ターゲットメールに対するすべての共有先のメール操作権限をキャンセルし、これによって、共有先は、ターゲットメールを操作することができなくなる。
【0091】
さらに別の具体的な例では、ターゲット共有先は、IM側のIMグループの表示画面またはメール側の討論画面に表示されるグループ退出ボタンをクリックし、第2のグループ退出操作指令の生成をトリガーすることによって、ターゲット共有先をIMグループから退出しつつ当該ターゲット共有先と共有されたターゲットメールを撤回することができる。サーバーは、ターゲット共有先から送信されてきた第2のグループ退出操作指令を受信した後、当該ターゲット共有先をIMグループから削除し、当該ターゲット共有先のメール側の討論画面を閉じるとともに、ターゲットメールに対する当該ターゲット共有先のメール操作権限をキャンセルし、これによって、当該ターゲット共有先はターゲットメールを操作することができなくなる。
【0092】
本実施例の技術案では、ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信し、当該メール共有要求は、共有元から共有先に送信された操作権限割り当て指令を含み、メール共有要求に基づいて、IM側で共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側でIMグループに対応する討論画面を表示し、同時に、操作権限割り当て指令に従って、共有先にメール操作権限を割り当てるとともに、ターゲットメールを共有先に共有し、これによって、共有元及び共有先はターゲットメールに基づいて、IMグループ及び/または討論画面内で情報インタラクションを行うことで、共有先ごとに異なるメール操作権限を割り当てることが実現されるため、共有されたメールに対して多者協調コミュニケーションを行うことが容易になり、多者協調コミュニケーションの情報インタラクション効率を向上させることができる。
【0093】
<実施例4>
図4は、本開示の実施例4に係る情報インタラクション装置の構成概略図である。
図4を参照すると、情報インタラクション装置は、要求受信モジュール410と、グループ作成モジュール420とを含む。以下、各モジュールについて具体的に説明する。
【0094】
要求受信モジュール410は、ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信するために使用され、
グループ作成モジュール420は、前記メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側で前記IMグループに対応する討論画面を表示するとともに、前記ターゲットメールを前記共有先に共有し、前記共有元及び前記共有先が前記ターゲットメールに基づいて前記IMグループ及び/または前記討論画面内で情報インタラクションを行うようにするために使用される。
【0095】
本実施例に係る情報インタラクション装置は、ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信し、当該メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側で当該IMグループに対応する討論画面を表示するとともに、ターゲットメールを共有先に共有し、共有元及び共有先がターゲットメールに基づいて、IMグループ及び/または討論画面内で情報インタラクションを行うようにする。共有されたメールに基づいてIM側でグループを作成するとともに、メール側で当該IMグループのユーザーインターフェースを提供するという利点を利用することによって、従来技術における、まず、メールを各共有先に転送してから、各共有先と一人ずつコミュニケーションしたり、オフラインで会議を開催したりして検討するしかできなかったため、情報インタラクション効率が低くなった問題を解決することができ、多者協調コミュニケーションの情報インタラクション効率を向上させることができる。
【0096】
オプションとして、当該装置は、さらに、
インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、前記メール側で前記IMグループに対応する討論画面を表示した後に、前記IMグループのグループ状態更新メッセージを取得し、前記グループ状態更新メッセージに基づいて前記討論画面の表示状態を更新し、前記討論画面の表示状態を前記IMグループの状態と同期させるための状態同期モジュールを含むことができる。
【0097】
オプションとして、状態同期モジュールは、具体的に、
前記IMグループに対して前記共有元または前記共有先によってトリガーされた第1の状態更新操作を取得するための第1の状態取得サブモジュールと、
前記第1の状態更新操作に応じて前記IMグループの状態を更新し、更新された前記IMグループに対応するグループ状態更新メッセージを取得するための第1のメッセージ取得サブモジュールとを含むことができる。
【0098】
オプションとして、状態同期モジュールは、さらに具体的に、
前記討論画面に対して前記共有元または前記共有先によってトリガーされた第2の状態更新操作を取得するための第2の状態取得サブモジュールと、
前記第2の状態更新操作に応じて前記IMグループの状態を更新し、更新された前記IMグループに対応するグループ状態更新メッセージを取得するための第2のメッセージ取得サブモジュールとを含むことができる。
【0099】
オプションとして、状態同期モジュールは、さらに具体的に、
前記グループ状態更新メッセージを対応するグループメッセージキューに追加するためのグループキュー追加サブモジュールと、
前記グループメッセージキューに追加されたグループ状態更新メッセージに基づいて、前記討論画面の表示状態を更新するための表示状態更新サブモジュールとを含むことができる。
【0100】
オプションとして、前記グループ状態更新メッセージは、既存グループメンバーの退出を示すためのメッセージ、新規グループメンバーの参加を示すためのメッセージ、グループの解散を示すためのメッセージ、グループ内の討論情報が更新されたこと及びグループ内の更新された討論情報が既読されたことを示すためのメッセージのうちの少なくとも1つを含む。
【0101】
オプションとして、当該グループ作成モジュールは、さらに、
前記ターゲットメールが共有されたことを前記共有先に提示するための通知メッセージを前記共有先に表示するための通知メッセージ表示モジュールを含むことができる。
【0102】
オプションとして、当該装置は、さらに、
前記ターゲットメールを前記共有先に共有した後に、前記ターゲットメールを前記共有元及び/または前記共有先に表示するためのメール表示モジュールを含むことができる。
【0103】
オプションとして、メール表示モジュールは、具体的に、
前記ターゲットメールのメール情報をメールカードの形で表示するためのカード表示サブモジュール、
及び/または、
前記メール側でメールコンテンツ表示ウィンドウを構築し、前記ターゲットメールのメールコンテンツを前記メールコンテンツ表示ウィンドウ内に展開して表示するためのコンテンツ表示サブモジュールを含むことができる。
【0104】
オプションとして、メール表示モジュールは、さらに具体的に、
前記共有元または前記共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、前記メール側で前記メールコンテンツ表示ウィンドウを構築するためのウィンドウ構築サブモジュールを含むことができる。
【0105】
オプションとして、メール表示モジュールは、さらに具体的に、
前記共有元または前記共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、前記IM側から前記メール側にジャンプし、前記ターゲットメールに対応するメールコンテンツ表示ウィンドウを前記メール側で表示するための画面ジャンプサブモジュールを含むことができる。
【0106】
オプションとして、メール表示モジュールは、さらに具体的に、
前記IM側のIMグループの表示位置に基づいて、前記メール表示操作をトリガーするためのメールジャンプコントロールを構築して表示するためのコントロール表示サブモジュールを含むことができる。
【0107】
オプションとして、前記メール表示モジュールは、さらに、前記討論画面において前記共有元または前記共有先によってトリガーされたメール表示操作を受信し、前記ターゲットメールに対応するメールコンテンツ表示ウィンドウを前記メール側で表示するために使用される。
【0108】
オプションとして、前記メール共有要求は、前記共有元から前記共有先に発された操作権限割り当て指令を含み、
オプションとして、当該装置は、さらに、
メール側の共有元から送信されたメール共有要求を受信した後に、前記操作権限割り当て指令に従って、メール操作権限を前記共有先に割り当てるための権限割り当てモジュールを含むことができる。
【0109】
オプションとして、当該装置は、さらに、前記IMグループに対して前記共有元または前記共有先によってトリガーされたグループ操作指令を受信し、前記グループ操作指令に従って、前記共有先のメール操作権限をキャンセルまたは部分的にキャンセルするための権限キャンセルモジュールを含むことができる。
【0110】
オプションとして、権限キャンセルモジュールは、具体的に、
前記IMグループに対して前記共有元によって発されたメール共有キャンセル指令を受信し、
前記メール共有キャンセル指令に従って、前記共有先のメール操作権限をキャンセルするために使用される。
【0111】
オプションとして、権限キャンセルモジュールは、さらに具体的に、
前記IMグループに対して前記共有元によって発された第1の退出操作指令を受信し、
前記第1の退出操作指令に従って、前記共有元を前記IMグループから削除し、前記共有元の討論画面を閉じ、前記共有先のメール操作権限をキャンセルするために使用される。
【0112】
オプションとして、権限キャンセルモジュールは、さらに具体的に、
前記IMグループに対して前記共有元によって発されたグループ解散操作指令を受信し、
前記グループ解散操作指令に従って、前記IMグループを解散し、前記討論画面を閉じ、前記共有先のメール操作権限をキャンセルするために使用される。
【0113】
オプションとして、権限キャンセルモジュールは、さらに具体的に、
前記IMグループに対して前記ターゲット共有先によって発された第2の退出操作指令を受信し、
前記第2の退出操作指令に従って、前記ターゲット共有先を前記IMグループから削除し、前記ターゲット共有先の討論画面を閉じ、前記ターゲット共有先のメール操作権限をキャンセルするために使用される。
【0114】
オプションとして、前記メール操作権限には、編集権限、読み取り権限、共有権限の少なくとも1つが含まれている。
【0115】
オプションとして、前記IMグループが、グループメンバーのみに表示されることから、メンバー全員に表示されるように切り替えることを禁止する。
【0116】
オプションとして、当該装置は、さらに、
前記共有元または前記共有先から送信されたメール再共有要求を受信するための追加要求受信モジュールと、
前記メール再共有要求に従って、前記メール再共有要求によって示されている新規共有先を前記IMグループに追加するためのメンバー追加モジュールとを含むことができる。
【0117】
オプションとして、当該装置は、さらに、
前記IMグループが、共有元のみが再共有できる状態であると判断した場合、前記共有先から送信された再共有要求を拒否するための要求禁止モジュールを含むことができる。
【0118】
オプションとして、当該装置は、さらに、
前記IMグループに対して前記共有元から送信されたグループ参加検証開始指令を受信するための開始指令受信モジュールと、
前記共有元が前記IM側でグループ検証メッセージを処理するように、前記共有元に表示されたIMグループにおいてグループ検証インターフェースを提供するためのインターフェース提供モジュールとを含むことができる。
【0119】
上記の製品は、本開示の任意の実施例に係る方法を実行することができ、実行する方法に対応する機能モジュール及び有益な効果を有する。
【0120】
<実施例5>
以下、
図5を参照すると、本開示の実施例を実現するのに適している電子デバイス500の構成概略図が示されている。本開示の実施例に係る電子デバイスは、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバー、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図している。
図5に示される電子デバイスは単なる一例にすぎず、本開示の実施形態の機能及び使用範囲にいかなる制限を与えるべきではない。
【0121】
図5に示すように、電子デバイス500は、読み取り専用メモリ(ROM)502に記憶されたプログラムまたは記憶装置508からランダムアクセスメモリ(RAM)503内にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作と処理を実行できる処理装置(例えばCPU、グラフィックプロセッサなど)501を含むことができる。RAM503には、電子デバイス500の操作に必要な様々なプログラム及びデータも記憶されている。処理装置501、ROM502及びRAM503は、バス504を介して互いに接続されている。入出力(I/O)インターフェース505もバス504に接続されている。
【0122】
典型的には、I/Oインターフェース505には、例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力デバイス506、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、バイブレーターなどを含む出力装置507、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置308、及び通信装置509が接続されることができる。通信装置509は、電子デバイス500が他のデバイスと無線または有線で通信してデータを交換することを可能にする。
図5には、様々な装置を有する電子デバイス500が示されているが、図示された装置のすべてを実施または具備する必要があるわけではないことは理解されるべきである。代替的に、より多くのまたはより少ない装置を実施または具備することができる。
【0123】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して以上で説明された過程は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されることができる。例えば、本開示の実施例は、非一時的なコンピュータ可読媒体に担持されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは、通信装置509を介してネットワークからダウンロード及びインストールされ、または、記憶装置508からインストールされ、またはROM502からインストールされることができる。当該コンピュータプログラムが処理装置501によって実行される場合、本出願の実施例の方法で限定される上記機能を実行する。
【0124】
なお、本開示の上記のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体やコンピュータ可読記憶媒体や上記の両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば電気、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体のシステム、装置やデバイスや以上の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されていない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つまたは複数のリード線を有する電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されていない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか、または記憶する有形媒体であってもよく、当該プログラムは、指令実行システム、装置またはデバイスによって使用され、またはそれらと結合して使用されてもよい。本開示において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドにおいて、またはキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含み、当該データ信号にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが担持される。このように伝搬されるデータ信号について、様々な形態を採用してもよく、電磁信号、光信号または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されていない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、当該コンピュータ可読信号媒体は、指令実行システム、装置またはデバイスによって使用され、またはそれらと結合して使用されるプログラムを送信、伝搬または伝送する。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体によって伝送され、当該媒体は、ワイヤー、光ケーブル、RF(無線周波数)など、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0125】
上記のコンピュータ可読媒体は、上記の電子デバイスに含まれてもよいし、電子装置に組み込まれずに単独で存在してもよい。
【0126】
上記のコンピュータ可読媒体には、1つ以上のプログラムが担持されている。上記の1つ以上のプログラムが電子デバイスによって実行されるとき、当該電子デバイスに、ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信するステップと、前記メール共有要求に基づいて、インスタントメッセージングIM側で前記共有元及び共有先を含むIMグループを作成し、メール側で前記IMグループに対応する討論画面を表示するとともに、前記ターゲットメールを前記共有先に共有し、前記共有元及び前記共有先が前記ターゲットメールに基づいて、前記IMグループ及び/または前記討論画面内で情報インタラクションを行うようにするステップと、を実行させる。
【0127】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語またはそれらの組み合わせで作成されることができ、上記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語を含み、「C」言語または類似するプログラミング言語のような従来の手続き型プログラミング言語をさらに含むが、これらに限定されない。プログラムコードは完全にユーザーコンピュータで実行されてもよく、部分的にユーザーコンピュータで実行されてもよく、1つの独立するソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部がユーザーコンピュータで、一部がリモートコンピュータで実行されてもよく、または完全にリモートコンピュータまたはサーバーで実行されてもよい。リモートコンピュータが関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザーのコンピュータに接続することができ、または、外部コンピュータに接続することができる(例えば、インタネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続する)。
【0128】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作を示す。これについて、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセクション、またはコードの一部を代表し、当該モジュール、プログラムセクション、またはコードの一部は、所定の論理機能を実現するための1つまたは複数の実行可能な指令を含む。なお、いくつかの代替の実現において、ブロックに示されている機能は、図に示されている順序とは異なる順序で発生してもよい。例えば、連続的に示される2つのブロックは実際には、基本的に並行実行してもよいし、ある場合、逆の順序で実行してもよく、関連する機能に応じて決定される。また、ブロック図及び/またはフローチャートにおける各ブロック、並びにブロック図及び/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能または操作を実行するための、ハードウェアによる専用システムで実現されてもよいし、または専用ハードウェアとコンピュータ指令との組み合わせで実現されてもよい。
【0129】
本開示の実施例に記載される関連モジュールまたはユニットは、ソフトウェアまたはハードウェアで実現されることができる。モジュールまたはユニットの名称は、ある場合、当該モジュールまたはユニット自体に対する制限を構成しない。例えば、要求受信モジュールは、「ターゲットメールに基づいて共有元から送信されたメール共有要求を受信するためのモジュール」として記述されることもできる。
【0130】
上記の説明は、本開示の好適な実施例及び利用された技術原理の説明にすぎない。本開示に関する開示の範囲が、上記の技術的特徴の特定の組み合わせによって形成される技術案に限定されず、上記の開示から逸脱することなく、上記の技術的特徴または同等な特徴の任意の組み合わせによって形成された他の技術案、例えば、上記の技術的特徴を、類似な機能を有する本開示に開示された(ただし、これに限定されない)技術的特徴に置き換えることによって形成された技術案もカバーすべきであることは、当業者に理解されるべきであろう。