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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】カード管理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240729BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2024011815
(22)【出願日】2024-01-30
【審査請求日】2024-01-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.2023年12月8日 https://www.0101maruigroup.co.jp/ir/lib/irday.html https://c-hotline.net/Viewer/Default/41391dd3c15ecf09bdc9c3a694170e03aea7にて発表 2.2023年12月8日 MARUI IR DAY 2023 説明資料 MARUI IR DAY 2023 説明資料(スクリプト付き)にて発表 3.2023年12月8日 MARUI IR DAY 2023にて発表
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】399079461
【氏名又は名称】株式会社丸井グループ
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸谷 文孝
(72)【発明者】
【氏名】荒木 聖子
(72)【発明者】
【氏名】田中 沙織
(72)【発明者】
【氏名】久保 公一
(72)【発明者】
【氏名】佐山 貴彦
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-190669(JP,A)
【文献】特開2014-235567(JP,A)
【文献】特開2019-053495(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0258070(US,A1)
【文献】国際公開第2007/104997(WO,A2)
【文献】欧州特許出願公開第02174798(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0185377(US,A1)
【文献】特表2006-518071(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の利用者端末との通信機能を有するカード管理装置であって、
前記利用者端末から送信された画像を記憶部に記憶する処理と、
前記画像を含まない第1デザインの第1カードを前記利用者に発行する処理と、
前記画像が公的に使用可能な正しい画像であるかを審査するための予め記憶された基準に基づいて、前記画像の公的使用の可否を審査し、前記画像が審査可である場合、前記利用者に発行した前記第1カードを、前記画像を含む第2デザインの第2カードに切り替える処理と、
を実行する制御部を備え
前記第1カードを前記利用者に発行する処理は、前記第1デザインのデジタルカードである前記第1カードを前記利用者端末に表示可能にする処理を含み、
前記切り替える処理は、前記利用者端末に表示可能にした前記第1カードを、前記第2デザインのデジタルカードである前記第2カードに切り替える処理を含む、
カード管理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記利用者の与信情報を取得し、前記利用者が与信可である場合に、前記第1カードを前記利用者に発行する処理を実行する、
請求項1に記載のカード管理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記画像が審査可である場合、前記画像を含む第2デザインの物理カードである前記第2カードを前記利用者へ郵送する処理を実行する、
請求項1または請求項2に記載のカード管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記画像が審査不可である場合、前記利用者端末から送信された新たな画像を再記憶する処理を実行し、
前記切り替える処理は、前記新たな画像が再記憶される毎に前記新たな画像の使用の可否を再審査し、前記新たな画像が審査可である場合、前記利用者に発行した前記第1カードを、前記新たな画像を含む第2デザインの第2カードに切り替える処理を含む、
請求項1または請求項2に記載のカード管理装置。
【請求項5】
前記再記憶する処理は、
前記画像が審査不可である場合、前記画像が審査不可である理由と前記新たな画像の再記憶を促すメッセージを含む再記憶依頼を前記利用者端末へ送信する処理を含む、
請求項4に記載のカード管理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
初回の前記再記憶依頼を前記利用者端末へ送信してから予め設定された期間が経過する毎に、前回の前記再記憶依頼よりも強く前記新たな画像の再記憶を促すメッセージを含む次の再記憶依頼を繰り返し前記利用者端末へ送信する処理を実行する、
請求項5に記載のカード管理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記初回の前記再記憶依頼を前記利用者端末へ送信してから前記予め設定された期間よりも長く設定された特定の期間が経過した場合、前記第1デザインの物理カードである前記第1カードを前記利用者へ郵送する処理を実行する、
請求項6に記載のカード管理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記特定の期間が経過した場合、前記画像の審査が完了しなかった旨のメッセージと予め設定された無料期間は前記画像の再記憶が無料で可能である旨のメッセージを含む審査未完通知を前記利用者端末へ送信する処理を実行する、
請求項7に記載のカード管理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記無料期間が経過する以前に前記再記憶された前記新たな画像が審査可である場合、前記第1カードから前記第2カードへの切り替えを無料で行なう処理を実行する、
請求項8に記載のカード管理装置。
【請求項10】
前記再記憶依頼は、前記新たな画像の再記憶のための接続先URLを含む、
請求項5に記載のカード管理装置。
【請求項11】
利用者の利用者端末との通信機能を有するカード管理装置であって、
前記利用者端末から送信された画像を記憶部に記憶する処理と、
前記画像を含まず、前記画像の審査中を示す特定デザインまたは前記特定デザインではない通常デザインの通常カードを前記利用者に発行する処理と、
前記画像が公的に使用可能な正しい画像であるかを審査するための予め記憶された基準に基づいて、前記画像の公的使用の可否を審査し、前記画像が審査可である場合、前記利用者に発行した前記通常カードを、前記画像を含むオリジナルデザインのオリジナルカードに切り替える処理と、
を実行する制御部を備えるカード管理装置。
【請求項12】
利用者の利用者端末との通信機能を有するカード管理装置の制御部に、
前記利用者端末から送信された画像を記憶部に記憶する処理と、
前記画像を含まない第1デザインの第1カードを前記利用者に発行する処理と、
前記画像が公的に使用可能な正しい画像であるかを審査するための予め記憶された基準に基づいて、前記画像の公的使用の可否を審査し、前記画像が審査可である場合、前記利用者に発行した前記第1カードを、前記画像を含む第2デザインの第2カードに切り替える処理と、
を実行させ
前記第1カードを前記利用者に発行する処理は、前記第1デザインのデジタルカードである前記第1カードを前記利用者端末に表示可能にする処理を含み、
前記切り替える処理は、前記利用者端末に表示可能にした前記第1カードを、前記第2デザインのデジタルカードである前記第2カードに切り替える処理を含む、
プログラム。
【請求項13】
利用者の利用者端末との通信機能を有するカード管理装置の制御部に、
前記利用者端末から送信された画像を記憶部に記憶する処理と、
前記画像を含まず、前記画像の審査中を示す特定デザインまたは前記特定デザインではない通常デザインの通常カードを前記利用者に発行する処理と、
前記画像が公的に使用可能な正しい画像であるかを審査するための予め記憶された基準に基づいて、前記画像の公的使用の可否を審査し、前記画像が審査可である場合、前記利用者に発行した前記通常カードを、前記画像を含むオリジナルデザインのオリジナルカードに切り替える処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、カード管理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばクレジットカードの発行を申し込む場合に、申し込みを行なう利用者が、利用者自身の例えばペットを撮影した独自の画像をカード発行者に提供することで、カード発行者が、提供された利用者独自の画像を券面に印刷したオリジナルデザインのクレジットカードを発行することが可能になるカード作成支援装置が考えられている。
【0003】
カード利用者は、自身のペットなど、利用者独自の画像が印刷されたクレジットカードを好き好んで利用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2000-190669号公報
【非特許文献】
【0005】
【文献】オリエントコーポレーションの企業・IR情報、[online]、[令和5年12月5日検索]、インターネット<URL:https://www.orico.co.jp/company/news/2012/0207.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のカード作成支援装置では、利用者独自の画像を券面に印刷したオリジナルデザインのクレジットカードを発行することで、利用者がカードの申し込みを行なう高い動機付けとなるものの、券面に印刷する画像の内容が予め決められた基準に合致しない場合にはカードは発行されない。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、利用者独自の画像をカードに載せることを切っ掛けとして、カード利用者を確実に増やして行くことが可能になるカード管理装置およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様のカード管理装置は、
利用者の利用者端末との通信機能を有するカード管理装置であって、
前記利用者端末から送信された画像を記憶部に記憶する処理と、
前記画像を含まない第1デザインの第1カードを前記利用者に発行する処理と、
前記画像が公的に使用可能な正しい画像であるかを審査するための予め記憶された基準に基づいて、前記画像の公的使用の可否を審査し、前記画像が審査可である場合、前記利用者に発行した前記第1カードを、前記画像を含む第2デザインの第2カードに切り替える処理と、を実行する制御部を備え
前記第1カードを前記利用者に発行する処理は、前記第1デザインのデジタルカードである前記第1カードを前記利用者端末に表示可能にする処理を含み、
前記切り替える処理は、前記利用者端末に表示可能にした前記第1カードを、前記第2デザインのデジタルカードである前記第2カードに切り替える処理を含む、ものである。
本発明の第2の態様のカード管理装置は、
利用者の利用者端末との通信機能を有するカード管理装置であって、
前記利用者端末から送信された画像を記憶部に記憶する処理と、
前記画像を含まず、前記画像の審査中を示す特定デザインまたは前記特定デザインではない通常デザインの通常カードを前記利用者に発行する処理と、
前記画像が公的に使用可能な正しい画像であるかを審査するための予め記憶された基準に基づいて、前記画像の公的使用の可否を審査し、前記画像が審査可である場合、前記利用者に発行した前記通常カードを、前記画像を含むオリジナルデザインのオリジナルカードに切り替える処理と、を実行する制御部を備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のカード管理装置によれば、利用者独自の画像をカードに載せることを切っ掛けとして、カード利用者を確実に増やして行くことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るカード管理システム1の全体的な構成を示す概略図。
図2】カード管理サーバ10の構成を示すブロック図。
図3】カード管理サーバ10のカード発行アプリ12p3に含まれるカード画像審査基準データ12p3Eの内容の一例を示す図。
図4】カード管理サーバ10のカード発行アプリ12p3に含まれる画像審査通知データ12p3Rの内容の一例を示す図。
図5】利用者端末20の構成を示すブロック図。
図6】カード管理サーバ10のオリジナルカード申し込み受け付け処理を示すフローチャート。
図7】カード管理サーバ10のオリジナルカード申し込み受け付け処理に従って利用者端末20に表示されるオリジナルデザインのカード画像IMCを生成して登録するための画面遷移の一例を示す図。
図8】カード管理サーバ10のオリジナルカード申し込み受け付け処理に従って利用者端末20に表示される本人確認情報と利用者情報を入力するための画面遷移の一例を示す図。
図9】カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その1)を示すフローチャート。
図10】カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その2)を示すフローチャート。
図11】カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その3)を示すフローチャート。
図12】カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その1)に従って利用者端末20に画像審査OK通知R0のメールMR0を表示させた状態を示す図。
図13】カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その2)に従って利用者端末20に画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1を表示させた状態を示す図。
図14】カード管理サーバ10のカード利用対応処理を示すフローチャート。
図15】カード管理サーバ10のカード利用対応処理に従って利用者端末20に特定デザインの通常カード(デジタルカード)CD2を表示させた状態を示す図。
図16】カード管理サーバ10のカード利用対応処理に従って利用者端末20にオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1を表示させた状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0012】
(実施形態の構成)
図1は、本発明の実施形態に係るカード管理システム1の全体的な構成を示す概略図である。
【0013】
カード管理システム1は、カード発行会社のカード管理サーバ10(カード管理装置)と、カード発行会社にカードの発行を申し込む利用者またはカード発行会社が発行したカードの利用者であるカード利用者の利用者端末20(利用者端末)と、カード利用者の信用情報をカード管理サーバ10に提供する信用情報提供サーバ30と、とを備える。
【0014】
信用情報提供サーバ30による信用情報の提供機能は、カード管理サーバ10が有してもよい。
【0015】
また、カード管理サーバ10は、1台のサーバに限らず、複数台のサーバが協働して目的の機能を実現する構成してよい。
【0016】
利用者端末20は、カード利用者が使用する端末であることをカード管理サーバ10に登録したスマートフォン、タブレット端末、パソコンなどの端末からなり、カード管理サーバ10と公衆の通信ネットワーク(インターネット)Nを介して通信接続可能な通信機能を有する。
【0017】
利用者端末20は、カード会社がカード利用者に提供するカード申し込み・利用アプリ22p2(図5参照)を、通信ネットワーク(インターネット)N上のプログラムサーバ(ここではアプリストア)(図示せず)からダウンロードしインストールして使用する。
【0018】
なお、カード管理サーバ10には、図示しないカード決済オンラインネットワークを介して、カード発行会社が発行したカードの加盟店の加盟店端末が通信接続される。
【0019】
実施形態のカード管理システム1において、カード管理サーバ10は、少なくとも以下の機能(a)~(l:エル)を有する。
【0020】
(a)利用者端末20からカードの申し込みを受け付ける機能。
【0021】
(b)利用者端末20からのカードの申し込みの受け付けにおいて、利用者端末20の操作に従い、利用者端末20から送信されてアップロードされた画像に基づく利用者独自のカードデザイン(オリジナルデザイン)のカード画像を生成して登録(記憶)する機能。
【0022】
(c)利用者端末20からのカードの申し込みの受け付けにおいて、利用者端末20から入力された本人確認情報(銀行口座情報、公的身分証情報など)と利用者情報(氏名、生年月日、メールアドレスなど)に基づき、カード利用者の信用情報を取得し、カード利用者の与信の可否を判定する機能。
【0023】
(d)カード利用者の与信が可である場合、当該カード利用者のカードを発行し、発行したカードに関する情報[利用者ID(例えば「アプリID」)、パスワード、カード番号、カード画像(オリジナルデザインのカード画像)、カードデザイン(“通常”または“オリジナル”を示す情報(発行時は“通常”))など]と、カード利用者に関する情報(端末機器番号、氏名、メールアドレス、電話番号、など)と、カードの利用に関する情報(カード番号、利用日時、利用店名称、利用額、支払い方法など)とを対応付けてデータベースDBに管理するとともに、利用者端末20にてカード画像の審査中を示す特定デザインの通常カード(デジタルカード)CD2の利用(表示)を可能にする機能。
【0024】
なお、実施形態において、通常カードとは、カード管理サーバ10により発行することが可能なカードのカードランクとして、例えば、カード利用者の与信審査に基づき発行する「下位」ランクの一般カード、カード利用者の与信審査に収入審査も加えて発行する「中位」ランクのゴールドカード、更には「上位」ランクのプラチナカードなど、複数のランクがある場合において「下位」ランクの一般カードに相当するが、通常カードは「下位」ランクのカードに限らない。
【0025】
(e)利用者端末20の操作に従い生成されたオリジナルデザインのカード画像(利用者端末20により登録された画像)を対象に、予め設定された審査基準(カード画像審査基準データ12p3E:図3参照)に基づいて公的使用の可否を判定する機能。
【0026】
(f)利用者端末20により登録されたカード画像の公的使用が可(審査可(OK))である場合(画像審査完了)、当該利用者端末20での利用を可能にしたデジタルカードのカードデザインを“通常”から“オリジナル”に切り替え、利用者端末20にてオリジナルデザインのカード画像にしたオリジナルカード(デジタルカード)CD1の利用(表示)を可能にするとともに、オリジナルデザインのカード画像を印刷したオンリーワンカードであるオリジナルカード(物理カード)CA1のカード利用者への郵送を指示する機能。
【0027】
(g)利用者端末20により登録されたカード画像の公的使用が不可(審査不可(NG))である場合(画像審査未完)、審査不可(NG)の理由とカード画像(新たなカード画像)の再登録(再記憶)を促すメッセージを含む画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1(図4参照)を、利用者端末20へメールにより送信する機能。
【0028】
(h)初回の画像審査NG通知(画像再登録依頼(1)R1)の送信から予め設定された最終NG通知のための特定の期間(例えば「15日間」)が経過する前において、利用者端末20の操作に従いオリジナルデザインのカード画像(新たなカード画像)が再生成される毎に、再生成されたカード画像(再登録された画像)を対象に、カード画像審査基準データ12p3E(図3参照)に従って公的使用の可否を再判定する機能。
【0029】
(i)初回の画像審査NG通知(画像再登録依頼(1)R1)の送信から利用者端末20により再登録されたカード画像が審査可(OK)とならずに、予め設定された2回目のNG通知のための期間(例えば「3日間」)が経過した場合と3回目のNG通知のための期間(例えば「14日間」(最終NG通知のための期間の前日))が経過した場合とに、それぞれ、審査不可(NG)の理由とカード画像の再登録を促すメッセージを含む画像再登録依頼(2)R2と画像再登録依頼(3)R3(図4参照)とを、利用者端末20へメールにより送信する機能。
【0030】
(j)初回の画像審査NG通知(画像再登録依頼(1)R1)の送信から利用者端末20により再登録されたカード画像が審査可(OK)とならずに、予め設定された最終NG通知のための特定の期間(例えば「15日間」)が経過した場合に、画像の審査が完了しなかった旨のメッセージと再登録されたカード画像を含まない通常デザインの通常カード(物理カード)CA2を郵送する旨のメッセージとカード画像の再登録が可能である旨のメッセージを含む画像審査未完通知R4(図4参照)を利用者端末20へメールにより送信し、通常カード(物理カード)CA2のカード利用者への郵送を指示する機能。
【0031】
(k)画像審査未完通知R4(図4参照)を利用者端末20へ送信した後に、利用者端末20の操作に従い再生成されたオリジナルデザインのカード画像(再登録された画像)が審査可(OK)となった場合、カードデザインの切り替え(“通常”から“オリジナル”)とオンリーワンカードであるオリジナルカード(物理カード)CA1の郵送の指示とを、通常カード(物理カード)CA2のカード利用者への到着が確認されてから予め設定された無料期間(例えば「翌月末まで」)は無料で処理し、無料期間後は有料で処理する機能。
【0032】
(l)利用者端末20からのデジタルカードの要求に応じて、当該利用者端末20のカード利用者に関する情報に対応付けてデータベースDBに管理されるカードに関する情報のカードデザインが、“オリジナル”である場合はオリジナルカード(デジタルカード)CD1を利用者端末20に表示させ、“通常”である場合は特定デザインの通常カード(デジタルカード)CD2を利用者端末20に表示させる機能。
【0033】
なお、初回の画像審査NG通知(画像再登録依頼(1)R1)の送信から予め設定された最終NG通知のための特定の期間(ここでは「15日間」)、また、予め設定された繰り返しのNG通知のための期間(ここでは「3日間」と「14日間」)とその回数、また、通常カード(物理カード)CA2のカード利用者への到着が確認されてからカードデザインの切り替えが無料で可能な予め設定された期間(ここでは「翌月末まで」)は、何れも限定されるものではなく、カード発行会社により任意の期間、回数に設定されてよい。
【0034】
また、予め設定されるこれらの期間は、例えば、エビングハウスの忘却曲線に基づき設定してもよい。
【0035】
実施形態において、通常カード(特定デザインのデジタルカードCD2と通常デザインの物理カードCA2)は第1カード、オンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカードCD1と物理カードCA1)は第2カードと定義する。また、特定デザインまたは通常デザインを第1デザイン、オリジナルデザインを第2デザインと定義する。
【0036】
<カード管理サーバ10の構成>
図2は、カード管理サーバ10の構成を示すブロック図である。
【0037】
カード管理サーバ10は、制御部11(CPU:プロセッサ)を備えている。制御部11(CPU)は、複数のCPU(プロセッサ)を含んでよい。
【0038】
制御部11(CPU)は、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部12に予め記憶されたプログラム、CD-ROMなどの外部記録媒体13から記録媒体読取部14により読み取られて記憶部12に記憶されたプログラム、あるいは通信ネットワークN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)(図示せず)から通信部15を介してダウンロードされ記憶部12に記憶されたプログラム、に従って回路各部の動作を制御し各種の機能を実行する。
【0039】
なお、記憶部12は、1または複数の記憶部で構成されてよい。
【0040】
制御部11には、システムバスBusを介して、記憶部12、記録媒体読取部14、通信ネットワークNとの通信インターフェイスである通信部15、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力部16、および表示部17などが接続されている。
【0041】
記憶部12には、プログラム記憶エリア12P、管理データ記憶エリア(データベース)12Dなどの複数種類のデータ記憶エリアが確保される。
【0042】
プログラム記憶エリア12Pには、カード管理サーバ10の全体の制御を司るサーバシステムプログラム12p1のほかに、カード申し込み受け付けアプリ12p2、カード発行アプリ12p3およびカード利用対応アプリ12p4などが記憶される。
【0043】
カード申し込み受け付けアプリ12p2は、利用者端末20にインストールされたカード申し込み・利用アプリ22p2(図5参照)と連携し、利用者端末20の操作に応じてカード利用者からカードの申し込みを受け付けるためのプログラムであり、前述した機能(a)(b)を実行するためのプログラムを含む。
【0044】
カード発行アプリ12p3は、利用者端末20にインストールされたカード申し込み・利用アプリ22p2(図5参照)と連携し、利用者端末20から受け付けたカードの申し込みの内容に基づいてカード利用者にカードを発行するためのプログラムであり、前述した機能(c)~(k)を実行するためのプログラムを含む。
【0045】
カード発行アプリ12p3は、カード画像審査基準データ12p3E(図3参照)と画像審査通知データ12p3R(図4参照)を含んでよい。
【0046】
図3は、カード管理サーバ10のカード発行アプリ12p3に含まれるカード画像審査基準データ12p3Eの内容の一例を示す図である。
【0047】
カード画像審査基準データ12p3Eは、利用者端末20からのオリジナルカードの申し込みの受け付けに伴い生成されたオリジナルデザインのカード画像(登録された画像)を対象に、当該カード画像が公的に使用可能な正しい画像であるかを審査するための基準を示すデータである。
【0048】
利用者端末20からカード管理サーバ10にアップロードされて登録されたカード画像は、例えば8項目ある全ての基準(1)~(8)を満たした場合に、公的に使用可能な正しいカード画像である(審査可(OK))と判定される。
【0049】
カード管理サーバ10において、利用者端末20から登録されたカード画像の公的使用の可否を判定する処理は、例えば、カード管理サーバ10のオペレータが入力部16を操作し、判定対象であるカード画像とカード画像審査基準データ12p3Eの各基準(1)~(8)を一覧にした基準確認ウインドウGE(図3参照)とを表示部17に並べて表示させ、オペレータが判定対象のカード画像と各基準(1)~(8)を目検で確認しつつ確認結果(チェックマーク)を入力することで実行してよい。あるいは、画像認識処理により判定対象のカード画像に含まれる1または複数の部分画像を認識し各基準(1)~(8)を満たしているか否かを自動で判定することで実行してもよい。
【0050】
図4は、カード管理サーバ10のカード発行アプリ12p3に含まれる画像審査通知データ12p3Rの内容の一例を示す図である。
【0051】
画像審査通知データ12p3Rは、利用者端末20からカード管理サーバ10にアップロードされて登録されたカード画像が、公的に使用可能な正しいカード画像であるか否かを審査した結果(審査可(OK)または審査不可(NG))を、利用者端末20へメールにより通知するためのメッセージ(メール内容)のデータである。
【0052】
カード管理サーバ10は、利用者端末20により登録されたカード画像が審査可(OK)である場合(画像審査完了)に連動して、例えば、画像の審査が終了しオリジナルカード(物理カード)CA1を郵送する旨のメッセージを含む画像審査OK通知R0を利用者端末20へ送信する。
【0053】
カード管理サーバ10は、利用者端末20により登録されたカード画像が審査不可(NG)である場合(画像審査未完)に連動して、例えば、審査不可(NG)の理由とカード画像の再登録を促す第1メッセージおよび再登録のための接続先URLを含む画像再登録依頼(1)R1を利用者端末20へ送信する。
【0054】
カード管理サーバ10は、利用者端末20により登録されたカード画像が審査不可(NG)であって初回の画像再登録依頼(1)R1の送信(通知)から3日経過した場合に連動して、例えば、審査不可(NG)の理由と第1メッセージより強くカード画像の再登録を促す第2メッセージおよび再登録のための接続先URLを含む画像再登録依頼(2)R2を利用者端末20へ送信する。
【0055】
カード管理サーバ10は、利用者端末20により登録されたカード画像が審査不可(NG)であって初回の画像再登録依頼(1)R1の送信(通知)から14日経過した場合に連動して、例えば、審査不可(NG)の理由と第2メッセージより強くカード画像の再登録を促す第3メッセージおよび再登録のための接続先URLを含む画像再登録依頼(3)R3を利用者端末20へ送信する。
【0056】
カード管理サーバ10は、利用者端末20により登録されたカード画像が審査不可(NG)であって初回の画像再登録依頼(1)R1の送信(通知)から15日経過した場合に連動して、例えば、画像の審査が完了しなかった旨のメッセージと、通常デザインの通常カード(物理カード)CA2を郵送する旨のメッセージと、カード画像の再登録が可能である旨のメッセージを含む画像審査未完通知R4を利用者端末20へ送信する。
【0057】
画像再登録依頼(1)R1、(2)R2、(3)R3の各々に含まれる審査不可(NG)の理由には、例えば、図3で示したカード画像審査基準データ12p3E(基準確認ウインドウGE)において、基準を満たしたとの確認結果(チェックマーク)が入力されなかった基準の内容がコピーされるなどして反映される。
【0058】
カード利用対応アプリ12p4は、利用者端末20にインストールされたカード申し込み・利用アプリ22p2(図5参照)と連携し、利用者端末20にデジタルカード(オリジナルカードCD1または特定デザインの通常カードCD2)を表示させたり、当該デジタルカードまたは物理カード(オリジナルカードCA1または通常カードCA2)の利用に応じて、カード利用者の利用額、利用毎の支払い方法(1回払い/分割払い/リボルビング払い)、予め設定された金利などに基づき、例えば毎月のカード利用締切日により定まる所定のカード利用期間毎の支払い額を算出したり、当該利用額や算出した支払い額などをカード利用者の利用者端末20に表示させたりするためのプログラムである。カード利用対応アプリ12p4は、前述した機能(l:エル)を実行するためのプログラムを含む。
【0059】
なお、カード申し込み受け付けアプリ12p2、カード発行アプリ12p3およびカード利用対応アプリ12p4は、相互に連携するのは勿論であるが、実行する機能を更に細分化した4つ以上のアプリケーションプログラムに分けて構成してもよいし、1つのプログラムとして構成してもよい。
【0060】
管理データ記憶エリア12Dには、カード申し込み管理データ12d1、カード利用者管理データ12d2、カード利用データ12d3などが記憶される。
【0061】
カード申し込み管理データ12d1としては、カードの申し込みを行なったカード利用者(利用者端末20)毎の端末機器番号、カード画像(オリジナルデザイン)、電話番号、本人確認情報(銀行口座情報、公的身分証情報など)、カードデザイン(オリジナル)、利用者情報(氏名、生年月日、メールアドレスなど)などの各データが対応付けられて記憶される。
【0062】
カード利用者管理データ12d2としては、カードを発行したカード利用者(利用者端末20)毎の利用者ID(例えば「アプリID」などの識別番号)、パスワード、カード番号、カード画像(オリジナルデザイン)、カードデザイン(“通常”または“オリジナル”)、端末機器番号、氏名、メールアドレス、電話番号、付与済みのポイント、与信状況などの各データが対応付けられて記憶される。
【0063】
与信状況は、外部の信用情報提供サーバ30から提供される該当するカード利用者の信用情報に基づく与信状況を含んでよい。
【0064】
カード利用データ12d3は、カード利用者のカード利用に応じたカード利用額の確定データが、カード利用者毎の債権データとして記憶されるもので、当該債権データには、カード番号、利用日時、利用店名称、利用額、支払い方法(1回/分割/リボ)、利用限度額、支払い状況(支払い遅延含む)の各データが含まれる。
【0065】
このように構成されたカード管理サーバ10は、制御部11が、各プログラム12p1~12p4に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような、オリジナルカード申し込み受け付け機能(図6参照)、オリジナルカード発行機能(図9図11参照)、カード利用対応機能(図14参照)を含む各種の機能を実現する。
【0066】
<利用者端末20の構成>
図5は、利用者端末20の構成を示すブロック図である。
【0067】
利用者端末20は、制御部21(CPU:プロセッサ)を備えている。制御部21(CPU)は、複数のCPU(プロセッサ)を含んでよい。
【0068】
制御部21(CPU)は、フラッシュメモリなどの記憶部22に予め記憶されたプログラム、メモリカードなどの外部記録媒体23から記録媒体読取部24により読み取られて記憶部22に記憶されたプログラム、あるいは通信ネットワークN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)(図示せず)から通信部26を介してダウンロードされ記憶部22に記憶されたプログラム、に従って回路各部の動作を制御し各種の機能を実行する。
【0069】
制御部21には、システムバスBusを介して、記憶部22、記録媒体読取部24、通信ネットワークNとの通信インターフェイスである通信部26、タッチパネル式表示部25および撮像部27(カメラ)などが接続されている。
【0070】
記憶部22には、端末データ記憶エリア22R、プログラム記憶エリア22P、作業データ記憶エリア22Wなどの複数種類のデータ記憶エリアが確保される。
【0071】
端末データ記憶エリア22Rには、利用者端末20に固有の端末機器番号、メールアドレス、電話番号などの各データ(端末機器情報)が記憶される。
【0072】
プログラム記憶エリア22Pには、利用者端末20の全体の制御を司る端末システムプログラム22p1のほかに、カード申し込み・利用アプリ22p2などが記憶される。
【0073】
カード申し込み・利用アプリ22p2は、利用者端末20に固有の端末機器情報に基づいて、通信ネットワークN上のプログラムサーバ(ここではアプリストア)(図示せず)からダウンロードしてインストールしたプログラムであり、カード管理サーバ10と連携して、カードの申し込み、発行、利用のそれぞれにおける表示画面の生成・表示処理などを行なうためのプログラムである。
【0074】
カード申し込み・利用アプリ22p2は、カード管理サーバ10による利用者端末20へのカードの発行後は、デジタルカードのデータ(オリジナルカードCD1または特定デザインの通常カードCD2)を含んでよい。
【0075】
作業データ記憶エリア22Wには、表示画面生成用データ22w1、タッチパネル式表示部25に表示させるためのビットマップ形式の表示データ22w2および撮像部27(カメラ)により撮影されるなどして取得された画像データ22w3などが記憶される。
【0076】
表示画面生成用データ22w1としては、カード管理サーバ10から送信された各種の画面を生成するためのデータが、利用者端末20に受信されて記憶される。
【0077】
表示画面生成用データ22w1として記憶された各種の画面のデータは、当該各画面を表示させるタイミングで表示データ22w2として書き込まれ、タッチパネル式表示部25に表示される。
【0078】
このように構成された利用者端末20は、制御部21が、各プログラム22p1,22p2に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような、表示画面の生成・表示機能を含む各種の機能を実現する。
【0079】
(実施形態の動作)
次に、実施形態に係るカード管理システム1の動作について説明する。
【0080】
<オリジナルカード申し込み受け付け機能>
図6は、カード管理サーバ10のオリジナルカード申し込み受け付け処理を示すフローチャートである。
【0081】
図7は、カード管理サーバ10のオリジナルカード申し込み受け付け処理に従って利用者端末20に表示されるオリジナルデザインのカード画像IMCを生成して登録するための画面遷移の一例を示す図である。
【0082】
図8は、カード管理サーバ10のオリジナルカード申し込み受け付け処理に従って利用者端末20に表示される本人確認情報と利用者情報を入力するための画面遷移の一例を示す図である。
【0083】
利用者端末20によりカード管理サーバ10に通信接続することで、カード管理サーバ10により利用者端末20に表示されるホーム画面(図示せず)において、オリジナルカード(オンリーワンカードとも言う)に関する項目が選択されると、カード管理サーバ10の制御部11は、例えば、図7(A)に示すように、オリジナルカード(オンリーワンカード)の申し込みを受け付ける初期画面であるオリジナルカード(オンリーワンカード)申し込み画面GM0を利用者端末20のタッチパネル式表示部25に表示させる(ステップS1)。
【0084】
オリジナルカード(オンリーワンカード)申し込み画面GM0において、カードを申し込むカード利用者により[カードをつくる]ボタンB0がタッチ操作され、カード管理サーバ10において、オリジナルカードの作成要求ありと判定されると(ステップS2(Yes))、制御部11は、例えば、図7(B)~図7(F)に示すように、オリジナルデザインのカード画像を作成するためのデザイン作成画面(画像ファイル選択画面GM1~カード画像完成画面GM5)を利用者端末20のタッチパネル式表示部25に順番に表示させ、利用者端末20の操作に応じたオリジナルデザインのカード画像を作成する(ステップS3,S4)。
【0085】
すなわち、カード管理サーバ10は、先ず図7(B)に示すように、カード利用者に対して、オリジナルデザインのカード画像に使用する独自の画像のアップロードを促す画像ファイル選択画面GM1を利用者端末20に表示させる。
【0086】
画像ファイル選択画面GM1の[ファイル選択]ボタンB1と[次へ進む]ボタンB2の操作に従い、例えば、利用者端末20の画像データ22w3の中からカード利用者のペットなどを撮影したカード利用者の独自の画像が選択されると、カード管理サーバ10は、図7(C)に示すように、選択された独自の画像P0を載せた画像確認画面GM2を利用者端末20に表示させる。
【0087】
画像確認画面GM2において、カード利用者により選択した独自の画像P0が確認され、[次へ進む]ボタンB2が操作されると、カード管理サーバ10は、図7(D)に示すように、[よこ型カード]または[たて型カード]の選択を促す項目を載せたカード種類選択画面GM3を利用者端末20に表示させる。
【0088】
カード種類選択画面GM3において、カード利用者により[よこ型カード]または[たて型カード]の項目が選択され、[次へ進む]ボタンB2が操作されると、カード管理サーバ10は、図7(E)に示すように、カード利用者により選択した独自の画像P0の領域内でカード画像として使用するサイズと位置の調整を促すトリミングエリアApを合成したカード画像トリミング画面GM4を利用者端末20に表示させる。
【0089】
カード画像トリミング画面GM4において、カード利用者によりトリミングエリアApが操作され、カード画像として使用する独自の画像P0の領域内でのサイズと位置が調整され、[次へ進む]ボタンB2が操作されると、図7(F)に示すように、カード利用者の独自の画像P0からトリミングエリアApにより切り取られた領域を、オリジナルデザインのカード画像IMCとして載せたカード画像完成画面GM5を利用者端末20に表示させる。
【0090】
カード画像完成画面GM5において、カード利用者により作成されたオリジナルデザインのカード画像IMCが確認され、[このデザインで申し込む]ボタンB3が操作されると、カード管理サーバ10は、カード利用者により作成されアップロードされたオリジナルデザインのカード画像IMCをカード申し込み管理データ12d1に登録(記憶)する。
【0091】
カード管理サーバ10は、図7(G)と図7(H)に示すように、画面切り替わりメッセージ画面GM6と画像送信完了画面GM7とを利用者端末20に順次表示させ、オリジナルデザインのカード画像IMCの作成とアップロード(登録)が完了した旨をカード利用者に知らせる。
【0092】
このように、カード管理サーバ10において、利用者端末20の操作に従い作成されたオリジナルデザインのカード画像IMCのアップロード(登録)が完了すると(ステップS5(Yes))、制御部11は、利用者端末20にカード申し込み・利用アプリ22p2をダウンロードさせて起動させ、図8(A)に示すように、カード申し込み・利用アプリ22p2のホーム画面GA0を表示させる(ステップSA)。
【0093】
制御部11は、図8(B)に示すように、カード利用者に本人確認の方法を選択させるための本人確認選択画面GA1を利用者端末20に表示させ、例えば、銀行口座情報に基づき本人確認するか、顔写真付き公的身分証と利用者端末20により撮影したカード利用者自身の顔画像とに基づき本人確認するかをカード利用者に選択させる。
【0094】
本人確認選択画面GA1において、カード利用者により本人確認の方法(銀行口座情報または顔写真付き公的身分証)が選択されると、カード管理サーバ10は、選択された本人確認の方法に応じて取得が必要な本人確認情報をカード利用者に順を追って入力させるための複数の本人確認画面(図示せず)を利用者端末20に順番に表示させる(ステップS6)。
【0095】
利用者端末20に表示される複数の本人確認画面(図示せず)に従い、カード利用者の本人確認情報が入力されると(ステップS7(Yes))、カード管理サーバ10は、入力された本人確認情報をカード申し込み管理データ12d1に登録する。
【0096】
次に、カード管理サーバ10は、例えば、図8(C)と図8(D)に示すように、カード利用者の利用者情報(氏名、生年月日、メールアドレスなど)をカード利用者に入力させるための利用者情報入力画面GA2と、当該利用者情報入力画面GA2に従い入力された利用者情報をカード利用者に確認させるための利用者情報確認画面GA3とを、利用者端末20に順番に表示させる(ステップS8)。
【0097】
利用者情報確認画面GA3において、カード利用者により入力された利用者情報が確認され、[内容を確認し申し込む]ボタンB4が操作されると(ステップS9(Yes))、カード管理サーバ10は、確認された利用者情報をカード申し込み管理データ12d1に登録し、例えば、図8(E)に示すように、カードの申し込みを受け付けた旨のメッセージを含む申し込み完了画面GA4を利用者端末20に表示させる(ステップS10)。
【0098】
これにより、カード利用者が作成したオリジナルデザインのカード画像と、カード利用者の本人確認情報と、カード利用者の利用者情報が、利用者端末20の端末機器情報に対応付けられて、カード管理サーバ10のカード申し込み管理データ12d1に登録され、オリジナルカード(オンリーワンカード)の受け付けが完了する。
【0099】
<オリジナルカード発行機能>
図9は、カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その1)を示すフローチャートである。
【0100】
図10は、カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その2)を示すフローチャートである。
【0101】
図11は、カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その3)を示すフローチャートである。
【0102】
図12は、カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その1)に従って利用者端末20に画像審査OK通知R0のメールMR0を表示させた状態を示す図である。
【0103】
図13は、カード管理サーバ10のオリジナルカード発行処理(その2)に従って利用者端末20に画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1を表示させた状態を示す図である。
【0104】
カード管理サーバ10の制御部11は、カード申し込み管理データ12d1に登録されたオリジナルカード(オンリーワンカード)の申し込みを完了したカード利用者の、例えば、本人確認情報と利用者情報に基づいて、当該カード利用者の信用情報を信用情報提供サーバ30から取得し(ステップS11)、同カード利用者の与信の可否を判定する(ステップS12)。
【0105】
オリジナルカード(オンリーワンカード)を申し込んだカード利用者は与信可であると判定されると(ステップS12(Yes))、制御部11は、与信可と判定されたカード利用者のカード申し込み管理データ12d1(端末機器番号、カード画像(オリジナルデザイン)、電話番号、本人確認情報、カードデザイン(オリジナル)、利用者情報など)に基づいて、当該カード利用者のカード利用者管理データ12d2(利用者ID、パスワード、カード番号、カード画像(オリジナルデザイン)、カードデザイン(ここでは“通常”)、端末機器番号、氏名、メールアドレス、電話番号など)を生成して登録し、当該カード利用者のカードを発行する処理を実行する(ステップS13)。
【0106】
制御部11は、デジタルカード(特定デザインの通常カードCD2)(図1図15(B)参照)を発行した旨のメッセージを含むデジタルカードの発行通知を、メールによりカードを発行したカード利用者の利用者端末20へ送信する(ステップS14)。
【0107】
これにより、オリジナルカードを申し込んだカード利用者は、当該カード利用者の与信が可であると判定されたときから直ぐに、利用者端末20に通常カード(デジタルカード)CD2を表示させて利用できる。
【0108】
一方、オリジナルカード(オンリーワンカード)を申し込んだカード利用者が与信不可であると判定された場合(ステップS12(No))、制御部11は、例えば、カード申し込み管理データ12d1に登録されたカードの申し込み元の利用者端末20のメールアドレスに従って、カードの発行が不可である旨のメッセージを含む発行不可通知を利用者端末20へ送信する(ステップS15)。
【0109】
オリジナルカード(オンリーワンカード)を申し込んだカード利用者が与信可と判定されてデジタルカード(特定デザインの通常カードCD2)(図15(B)参照)が発行されると(ステップS12~S14)、カード管理サーバ10の制御部11は、カード利用者管理データ12d2に登録されたオリジナルデザインのカード画像を対象に、カード画像審査基準データ12p3E(図3参照)に基づいて、公的使用が可能な正しいカード画像であるかを審査し(ステップS16)、審査の可否を判定する(ステップS17)。
【0110】
ここで、カード利用者管理データ12d2に登録されたオリジナルデザインのカード画像について、審査可(OK)であると判定されると(画像審査完了)(ステップS17(Yes))、制御部11は、当該カード利用者管理データ12d2に登録されているカードデザインを“通常”から“オリジナル”に切り替える(ステップS18)。
【0111】
これにより、オリジナルカードを申し込んだカード利用者は、利用者端末20に、オンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1を表示させて利用できる。
【0112】
制御部11は、画像審査通知データ12p3R(図4参照)に基づいて、例えば、図12に示すように、画像の審査が終了しオリジナルカード(物理カード)CA1を郵送する旨のメッセージを含む画像審査OK通知R0のメールMR0を利用者端末20へ送信する(ステップS19)。
【0113】
制御部11は、オリジナルデザインのカード画像を印刷したオリジナルカード(物理カード)CA1のカード利用者への郵送を指示する(ステップS20)。
【0114】
これにより、カード利用者は、利用者端末20にオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1を表示させて利用できるとともに、郵送されたオンリーワンカードであるオリジナルカード(物理カード)CA1を利用できるようになる。
【0115】
一方、カード利用者管理データ12d2に登録されたオリジナルデザインのカード画像について、審査不可(NG)であると判定されると(画像審査未完)(ステップS17(No))、制御部11は、画像審査通知データ12p3R(図4参照)に基づいて、例えば、図13に示すように、審査不可(NG)の理由とカード画像(新たなカード画像)の再登録(再記憶)を促す第1メッセージおよび再登録のための接続先URLを含む画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1(再記憶依頼)のメールMR1を利用者端末20へ送信する(ステップS21)。
【0116】
これにより、オリジナルカードの申し込みを行なったカード利用者は、画像再登録依頼(1)R1のメールMR1に基づいて、カード利用者自身が作成したカード画像が審査不可(NG)であることとその理由を確認し、審査可(OK)となるようなオリジナルデザインのカード画像を再作成して再登録する操作を試みることができる。
【0117】
制御部11は、初回の画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1の送信から、予め設定された最終NG通知のための特定の期間「15日間」が経過したか否かを判定する(ステップS22)。
【0118】
初回の画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1の送信から、最終NG通知のための期間「15日間」が経過していないと判定される状態で(ステップS22(No))、例えば、図13で示したように、利用者端末20に表示された画像再登録依頼(1)R1のメールMR1に含まれる再登録のための接続先URLが指定されると、制御部11は、利用者端末20からカード画像の再登録の要求があったと判定する(ステップS23(Yes))。
【0119】
すると、制御部11は、例えば、図7(B)~図7(H)で示したように、オリジナルデザインのカード画像を再度作成して再登録するためのデザイン作成・登録画面(画像ファイル選択画面GM1~画像送信完了画面GM7)を利用者端末20のタッチパネル式表示部25に再び順番に表示させ、利用者端末20の操作に応じたオリジナルデザインのカード画像を再作成する(ステップS24,S25)。
【0120】
制御部11は、カード利用者管理データ12d2にて現在は審査不可(NG)と判定されているカード画像を消去または上書きし、再作成されたカード画像を再登録する(ステップS26)。
【0121】
制御部11は、利用者端末20の操作に応じて、カード利用者管理データ12d2に登録されているオリジナルデザインのカード画像が再作成されて再登録されると(ステップS26(Yes))、再登録されたカード画像を対象に、カード画像審査基準データ12p3E(図3参照)に基づいて、公的使用が可能な正しいカード画像であるかを再び審査し(ステップS16)、審査の可否を判定する(ステップS17)。
【0122】
制御部11は、再登録されたオリジナルデザインのカード画像を対象に審査可(OK)であると判定すると(画像審査完了)(ステップS17(Yes))、前述したように、カードデザインを“通常”から“オリジナル”に切り替え(ステップS18)、図12で示しように、画像審査OK通知R0のメールMR0を利用者端末20へ送信し(ステップS19)、オンリーワンカードであるオリジナルカード(物理カード)CA1のカード利用者への郵送を指示する(ステップS20)。
【0123】
これにより、カード利用者は、再登録したオリジナルデザインのカード画像を載せたオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1とオリジナルカード(物理カード)CA1とを、通常カード(特定デザインのデジタルカード)CD2から切り替えて利用できる。
【0124】
また、制御部11は、再登録されたオリジナルデザインのカード画像を対象に再び審査不可(NG)であると判定すると(画像審査未完)(ステップS17(No))、前述の図13で示したように、画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1を利用者端末20へ再び送信する(ステップS21)。
【0125】
制御部11は、初回の画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1の送信から、最終NG通知のための期間「15日間」が経過していないと判定される状態で(ステップS22(No))、オリジナルデザインのカード画像が再登録されないまま、またはオリジナルデザインのカード画像が再登録されても繰り返し審査不可(NG)であると判定されたまま(ステップS23(No))、初回の画像再登録依頼(1)R1のメールMR1の送信から3日経過したと判定すると(ステップS27(Yes))、画像審査通知データ12p3R(図4参照)に基づいて、例えば、審査不可(NG)の理由と第1メッセージより強くカード画像の再登録を促す第2メッセージおよび再登録のための接続先URLを含む画像再登録依頼(2)R2のメールMR2(図示せず)を利用者端末20へ送信する(ステップS28)。
【0126】
これにより、オリジナルカードの申し込みを行なったカード利用者は、例えば、図13で示した画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1を確認したか否かに関わらず、カード画像が審査不可(NG)と判定されてから早い段階で画像再登録依頼(2)R2のメールMR2(図示せず)を受けることでき、カード利用者自身が作成したカード画像が審査不可(NG)であることとその理由を確認し、審査可(OK)となるようなオリジナルデザインのカード画像を再作成して再登録する操作を試みることができる。
【0127】
制御部11は、さらに、初回の画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1の送信から、最終NG通知のための期間「15日間」が経過していないと判定される状態で(ステップS22(No))、オリジナルデザインのカード画像が再登録されないまま、またはオリジナルデザインのカード画像が再登録されても繰り返し審査不可(NG)であると判定されたまま(ステップS23(No))、初回の画像再登録依頼(1)R1のメールMR1の送信から最終NG通知のための期間の前日である14日経過したと判定すると(ステップS29(Yes))、画像審査通知データ12p3R(図4参照)に基づいて、例えば、審査不可(NG)の理由と第2メッセージより強くカード画像の再登録を促す第3メッセージおよび再登録のための接続先URLを含む画像再登録依頼(3)R3のメールMR3(図示せず)を利用者端末20へ送信する(ステップS30)。
【0128】
これにより、オリジナルカードの申し込みを行なったカード利用者は、例えば、図13で示した画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1と、初回NG通知から3日後の画像再登録依頼(2)R2のメールMR2(図示せず)とを確認したか否かに関わらず、最終NG通知のための期間「15日間」が経過する直前に、画像再登録依頼(3)R3のメールMR3(図示せず)を受けることでき、カード利用者自身が作成したカード画像が審査不可(NG)であることとその理由を確認し、審査可(OK)となるようなオリジナルデザインのカード画像を再作成して再登録する操作を試みることができる。
【0129】
この後、制御部11は、オリジナルデザインのカード画像が再登録されないまま(ステップS23(No))、またはオリジナルデザインのカード画像が再登録されても繰り返し審査不可(NG)であると判定されたまま(ステップS17(No))、初回の画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1の送信から、最終NG通知のための期間「15日間」が経過したと判定すると(ステップS22(Yes))、画像審査通知データ12p3R(図4参照)に基づいて、例えば、画像の審査が完了しなかった旨のメッセージと、通常デザインの通常カード(物理カード)CA2を郵送する旨のメッセージと、カード画像の再登録が可能である旨のメッセージを含む画像審査未完通知R4のメールMR4(図示せず)を利用者端末20へ送信する(ステップS31,S32)。
【0130】
制御部11は、通常デザインの通常カード(物理カード)CA2のカード利用者への郵送を指示する(ステップS33)。
【0131】
これにより、カード利用者は、オリジナルデザインのカード画像を載せたオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1およびオリジナルカード(物理カード)CA1を、カード画像の審査不可(NG)であることで利用できない状態にあっても、当該カード利用者の与信が可であると判定されたときから直ぐに利用者端末20に通常カード(特定デザインのデジタルカード)CD2を表示させて利用できるだけでなく、郵送された通常カード(通常デザインの物理カード)CA2も利用できるようになる。
【0132】
この後、例えばカード管理サーバ10から利用者端末20へメールにより通知される画像再登録のための接続先URLに基づいて、利用者端末20からカード管理サーバ10に対して、審査可(OK)となるオリジナルデザインのカード画像が再登録された場合(ステップS34(Yes))、制御部11は、ステップS33にて郵送を指示した通常カード(物理カード)CA2のカード利用者への到着を示す情報が取得(確認)されてから予め設定された無料期間内(例えば「翌月末まで」)であるか否かを判定する(ステップS35)。
【0133】
制御部11は、無料期間内であると判定すると(ステップS35(Yes))、カードデザインの切り替え(“通常”から“オリジナル”)とオリジナルカード(物理カード)CA1の郵送の指示とを無料で処理し(ステップS36)、また、無料期間後であると判定すると(ステップS35(No))、カードデザインの切り替え(“通常”から“オリジナル”)とオリジナルカード(物理カード)CA1の郵送の指示とを有料で処理する(ステップS37)。
【0134】
これにより、オリジナルカードの申し込みを行なったカード利用者は、例えば、画像審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1のメールMR1と、初回NG通知から3日後の画像再登録依頼(2)R2のメールMR2(図示せず)と、初回NG通知から14日後の画像再登録依頼(3)R3のメールMR3(図示せず)との何れにも気付かないまま、最終NG通知のための期間「15日間」が経過してしまった場合であっても、予め設定された無料期間内は、利用者端末20からカード管理サーバ10に対して、無料で審査可(OK)となるオリジナルデザインのカード画像を再登録し、カードデザインの切り替え(“通常”から“オリジナル”)によるオリジナルカード(デジタルカード)CD1の利用者端末20での取得と、オリジナルカード(物理カード)CA1の郵送を受けることができる。
【0135】
<カード利用対応機能>
図14は、カード管理サーバ10のカード利用対応処理を示すフローチャートである。
【0136】
図15は、カード管理サーバ10のカード利用対応処理に従って利用者端末20に特定デザインの通常カード(デジタルカード)CD2を表示させた状態を示す図である。
【0137】
図16は、カード管理サーバ10のカード利用対応処理に従って利用者端末20にオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1を表示させた状態を示す図である。
【0138】
利用者端末20において、カード申し込み・利用アプリ22p2を起動させ、図15(A)または図16(A)に示すように、タッチパネル式表示部25にカード申し込み・利用アプリ22p2のメインメニューGCを表示させた状態で(ステップS41)、デジタルカードを利用するのに、メインメニューGCの[デジタルカード]アイコンXがタッチ操作されると、カード管理サーバ10の制御部11は、デジタルカードの利用の要求があると判定する(ステップS42)。
【0139】
すると、カード管理サーバ10の制御部11は、利用者端末20の利用者IDあるいは端末機器情報に対応付けられてカード利用者管理データ12d2に登録されているカードデザイン(“通常”または“オリジナル”を示す情報)が、“通常”であるか“オリジナル”であるか判定する(ステップS43)。
【0140】
ここで、利用者端末20のカード利用者が既に与信可であると判定されていることで、特定デザインのデジタルカード(通常カードCD2)が発行されたとき(図9のステップS12~S14参照)から、カード利用者管理データ12d2に登録されたカード画像が未だ審査可(OK)であると判定されていない状態では(図9のステップS17(No)参照)、制御部11は、カード利用者管理データ12d2に登録されているカードデザインは“通常”であると判定する(ステップS43(通常))。
【0141】
すると制御部11は、図15(B)に示すように、特定デザインのデジタルカードである通常カードCD2を配置したデジタルカード画面GDを、利用者端末20のタッチパネル式表示部25に表示させ、カード利用者に通常カード(デジタルカード)CD2の利用を可能にする(ステップS45)。
【0142】
一方、例えば、カード利用者管理データ12d2に登録されたカード画像が審査可(OK)であると判定されて、カードデザインが“通常”から“オリジナル”に切り替えられた状態では(図9のステップS17(Yes)→S18参照)、制御部11は、カード利用者管理データ12d2に登録されているカードデザインは“オリジナル”であると判定する(ステップS43(オリジナル))。
【0143】
すると制御部11は、図16(B)に示すように、オリジナルデザインのデジタルカードであるオリジナルカードCD1(オンリーワンカード)を配置したデジタルカード画面GDを、利用者端末20のタッチパルネル式表示部25に表示させ、カード利用者にオリジナルカード(デジタルカード)CD1の利用を可能にする(ステップS44)。
【0144】
すなわち、オリジナルカードを申し込んだカード利用者は、カード管理サーバ10により与信可と判定されると直ぐに、通常カード(特定デザインのデジタルカード)CD2を利用者端末20に表示させて利用することができ、また、申し込みに伴い登録したカード画像が審査可(OK)と判定されると直ぐに、通常カード(特定デザインのデジタルカード)CD2から切り替えられたオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1を利用者端末20に表示させて利用できる。そして、郵送されたオンリーワンカードであるオリジナルカード(物理カード)CA1も併せて利用できる。
【0145】
(実施形態のまとめ)
実施形態のカード管理システム1によれば、カード管理サーバ10は、利用者端末20の操作に応じて、カード利用者独自のカードデザイン(オリジナルデザイン)のカード画像がアップロードされて登録(記憶)され、カードの申し込みを受け付けると、カード利用者の与信を判定し、与信可であればカードを発行し、特定デザインのデジタルカード(通常カード(デジタルカード)CD2)(第1カード)を利用者端末20にて利用(表示)可能にする。
【0146】
そして、カード管理サーバ10は、登録されたカード画像を対象に公的使用の可否を審査し、審査可(OK)と判定すると、利用者端末20にて利用(表示)可能にしたデジタルカードのカードデザインを、“通常”(ここでは特定デザイン)から、“オリジナル”(登録されたカード画像であるオリジナルデザイン)に切り替え、当該利用者端末20にてオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1(第2カード)を利用(表示)可能にするとともに、オリジナルカード(物理カード)CA1(第2カード)を郵送する。
【0147】
カード管理サーバ10は、登録されたカード画像が審査不可(NG)と判定すると、審査不可(NG)の理由とカード画像の再登録(再記憶)を促すメッセージを含む画像再登録依頼(1)R1(再記憶依頼)を利用者端末20へメール送信し、予め設定された最終NG通知のための特定の期間(ここでは「15日間」)が経過する前までは、利用者端末20により再作成されたカード画像が再登録される毎に、再登録されたカード画像を繰り返し審査し、審査可(OK)である場合には、利用者端末20にて利用(表示)可能にしたデジタルカードのカードデザインを、“通常”から“オリジナル”に切り替え、当該利用者端末20にてオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1を利用(表示)可能にするとともに、オリジナルカード(物理カード)CA1を郵送する。
【0148】
これにより、オリジナルカードを申し込んだカード利用者は、申し込みに伴い登録したカード画像が審査不可(NG)と判定されても、審査不可(NG)であることとその理由を確認して審査可(OK)となるようなカード画像を再登録できるとともに、審査可(OK)と判定されるまで継続して通常カード(特定デザインのデジタルカード)CD2を利用することができる。そして、審査可(OK)と判定されると直ぐに通常カード(デジタルカード)CD2から切り替えられたオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1を利用できる。
【0149】
また、カード管理サーバ10は、利用者端末20により再登録されたカード画像が審査可(OK)とならずに、予め設定されたNG通知のための複数の期間(ここでは「3日間」と「14」日間)が経過する毎に、それぞれ、審査不可(NG)の理由とカード画像の再登録を促すメッセージを含む画像再登録依頼(ここでは画像再登録依頼(2)R2と(3)R3)を、利用者端末20へメール送信する。
【0150】
これにより、オリジナルカードを申し込んだカード利用者は、初回の審査NG通知でもある画像再登録依頼(1)R1を確認したか否かに関わらず、カード画像が審査不可(NG)と判定されてから繰り返し画像再登録依頼(2)R2,(3)R3を受けることでき、審査可(OK)となるようなカード画像を再登録できる。
【0151】
また、カード管理サーバ10は、利用者端末20により再登録されたカード画像が審査可(OK)とならずに、予め設定された最終NG通知のための特定の期間(ここでは「15日間」)が経過した場合、画像の審査が完了しなかった旨のメッセージとカード画像の再登録が可能である旨のメッセージを含む画像審査未完通知R4を利用者端末20へメール送信し、通常デザインの通常カード(物理カード)CA2(第1カード)をカード利用者へ郵送する。
【0152】
そして、カード管理サーバ10は、通常カード(物理カード)CA2のカード利用者への郵送後の予め設定された無料期間内(ここでは「翌月末まで」)に、利用者端末20により再登録されたカード画像が審査可(OK)となった場合、カードデザインをオリジナルデザインに切り替える処理とオンリーワンカードであるオリジナルカード(物理カード)CA1を郵送する処理とを無料で実行し、無料期間後は有料で実行する。
【0153】
これにより、オリジナルカードを申し込んだカード利用者は、例えば、カード管理サーバ10から繰り返し送信された画像再登録依頼(1)R1~(3)R3の何れにも気付かないまま、最終NG通知のための期間(ここでは「15日間」)が経過してしまった場合であっても、特定デザインのデジタルカードである通常カードCD2と通常デザインの物理カードである通常カードCA2とを利用しつつ、予め設定された無料期間内は、無料で審査可(OK)となるカード画像を再登録し、カードデザインの切り替えによるオリジナルカード(デジタルカード)CD1の利用者端末20での取得とオリジナルカード(物理カード)CA1の郵送を受けることができる。
【0154】
カード管理サーバ10の管理者であるカード発行者は、オンリーワンカードであるオリジナルカードの申し込みを受け付けることにより、申し込みに伴い登録されたカード利用者の独自の画像に基づくオリジナルデザインのカード画像が審査不可(NG)であっても、カード利用者の与信が可であれば、通常カード(特定デザインのデジタルカード)CD2を発行し、審査可(OK)となるカード画像の再登録を継続的にカード利用者に促し、確実にオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1およびオリジナルカード(物理カード)CA1への切り替えを進めることができる。
【0155】
よって、実施形態のカード管理システム1によれば、利用者独自の画像をカードに載せることを切っ掛けとして、カード利用者を確実に増やして行くことが可能になる。
【0156】
(他の実施形態)
前記実施形態のカード管理システム1では、カード管理サーバ10がクレジットカードを発行する場合について説明したが、発行するカードはクレジットカードに限らず、プリペイドカードや会員カードなど、各種のカードを対象としてよい。
【0157】
前記実施形態のカード管理システム1では、カード利用者の与信が可である場合、利用者端末20にてカード画像の審査中を示す特定デザインのデジタルカードである通常カードCD2の利用(表示)を可能にしたが、これに限らず、通常デザインのデジタルカードである通常カード(通常デザインの物理カードである通常カードCA2のデジタルカード版)の利用(表示)を可能にしてもよい。
【0158】
前記実施形態において記載した「カード」とは、「デジタルカード」と「物理カード」の両者を含む。
【0159】
前記各実施形態において記載したカード管理システム1のカード管理サーバ10と利用者端末20とによる各処理の手法、すなわち、図6のフローチャートに示すオリジナルカード申し込み受け付け処理、図9図11のフローチャートに示すオリジナルカード発行処理、図14のフローチャートに示すカード利用対応処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に格納して配布することができる。
【0160】
また、前記各実施形態の各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク上を伝送させることができ、このプログラムデータを、通信ネットワークに接続された電子機器のコンピュータ(プロセッサ)の通信部によって取り込むことで、前述した各種の機能を実現することもできる。
【0161】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、前記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0162】
1 …カード管理システム
10 …カード管理サーバ
11 …制御部(CPU)
12 …記憶部
12P…プログラム記憶エリア
12p1…サーバシステムプログラム
12p2…カード申し込み受け付けアプリ
12p3…カード発行アプリ
12p3E…カード画像審査基準データ
12p3R…画像審査通知データ
12p4…カード利用対応アプリ
12D…管理データ記憶エリア
12d1…カード申し込み管理データ
12d2…カード利用者管理データ
12d3…カード利用データ
15 …通信部
20 …利用者端末
21 …制御部(CPU)
22 …記憶部
22R…端末データ記憶エリア
22P…プログラム記憶エリア
22p1…端末システムプログラム
22p2…カード申し込み・利用アプリ
22W…作業データ記憶エリア
22w1…表示画面生成用データ
22w2…表示データ
22w3…画像データ
25 …タッチパネル式表示部
26 …通信部
27 …撮像部(カメラ)
30 …信用情報提供サーバ
N …通信ネットワーク(インターネット)
GM0…オリジナルカード(オンリーワンカード)申し込み画面
GM1…画像ファイル選択画面
GM2…画像確認画面
GM3…カード種類選択画面
GM4…カード画像トリミング画面
GM5…カード画像完成画面
P0 …カード利用者の独自の画像
IMC…オリジナルデザインのカード画像
R0 …画像審査OK通知
R1~R3…画像再登録依頼(1)~(3)
R4 …画像審査未完通知
GC …メインメニュー
X …[デジタルカード]アイコン
GD …デジタルカード画面
CD1…オリジナルカード(オリジナルデザインのデジタルカード)
CD2…通常カード(特定デザインまたは通常デザインのデジタルカード)
CA1…オリジナルカード(オリジナルデザインの物理カード)
CA2…通常カード(通常デザインの物理カード)

【要約】
【課題】利用者独自の画像をカードに載せることを切っ掛けとして、カード利用者を確実に増やして行くことが可能になるカード管理装置を提供すること。
【解決手段】カード管理サーバ10は、利用者端末20の操作に応じてオリジナルデザインのカード画像が登録されてカード申し込みを受け付ける。カード利用者が与信可であればカードを発行し特定デザインのデジタルカード(通常カードCD2)を利用者端末20にて利用(表示)可能にする。そして登録されたカード画像の公的使用の可否を審査し、審査可(OK)であれば、利用者端末20にて利用可能にしたデジタルカードのカードデザインを、登録されたカード画像であるオリジナルデザインに切り替え、利用者端末20にてオンリーワンカードであるオリジナルカード(デジタルカード)CD1を利用(表示)可能にするとともにオリジナルカード(物理カード)CA1を郵送する。
【選択図】 図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16