(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】電極組立体製造装置およびこれによる製造方法
(51)【国際特許分類】
H01M 10/04 20060101AFI20240730BHJP
H01M 50/46 20210101ALI20240730BHJP
H01M 50/466 20210101ALI20240730BHJP
H01M 10/0583 20100101ALN20240730BHJP
【FI】
H01M10/04 Z
H01M50/46
H01M50/466
H01M10/0583
(21)【出願番号】P 2023531506
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(86)【国際出願番号】 KR2022015894
(87)【国際公開番号】W WO2023068775
(87)【国際公開日】2023-04-27
【審査請求日】2023-05-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0138335
(32)【優先日】2021-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ホヨウン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、ヒュン チュル
【審査官】佐溝 茂良
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2008/139561(WO,A1)
【文献】特開2017-098266(JP,A)
【文献】特開2018-026487(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/00- 10/39
H01M 50/40- 50/497
H01G 11/00- 11/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極を供給する電極供給ユニット、
両方向に分離膜を供給する分離膜供給ユニット、
前記分離膜の提供方向を転換し、前記分離膜と前記電極が接着されるように前記分離膜を加圧するガイドローラを含み、
前記電極供給ユニットから提供された電極の一面は前記分離膜供給ユニットから提供された前記分離膜の一面と垂直であり、
前記分離膜は前記電極または前記電極を含む積層体の移動により加圧されることによって折り曲げられ、折り曲げられた前記分離膜は前記電極の一面を覆う、電極組立体の製造装置。
【請求項2】
前記電極または前記積層体は、前記分離膜の一側から他側に移動するか、前記分離膜の他側から一側に移動することによって前記分離膜を加圧する、請求項1に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項3】
前記電極または前記積層体が移動する時、前記ガイドローラは定位置で回転することによって前記分離膜の提供方向を転換する、請求項1に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項4】
前記ガイドローラは前記分離膜の一側に位置する第1ローラおよび第2ローラを含み、
前記電極または前記積層体は第3方向に移動することによって前記分離膜を加圧し、前記第1ローラおよび前記第2ローラは前記分離膜が前記第3方向に提供されるように方向を転換し、
前記第3方向は前記分離膜供給ユニットが前記分離膜を供給する方向と垂直である、請求項1に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項5】
前記第1ローラと前記第2ローラは離隔して位置し、
前記電極または前記積層体は前記第1ローラと前記第2ローラの間を通過する、請求項4に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項6】
前記第1ローラと前記第2ローラの離隔距離は、
前記第1ローラと前記第2ローラの間を通過する前記電極または前記積層体の厚さ、および前記分離膜の厚さによって決定される、請求項5に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項7】
前記ガイドローラは前記分離膜の他側に位置する第3ローラおよび第4ローラを含み、
前
記電極が前記分離膜を第4方向に加圧すると、前記第3ローラおよび前記第4ローラは前記分離膜が前記第4方向に提供されるように方向を転換する、請求項1に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項8】
前記ガイドローラは前記分離膜の一側に位置する第1ローラおよび第2ローラと前記分離膜の他側に位置する第3ローラおよび第4ローラを含み、
前記電極が前記分離膜の他側から前記分離膜の一側に向かって移動する時、前記第3ローラおよび前記第4ローラの間の離隔距離は前記第1ローラおよび前記第2ローラの間の離隔距離より大きい、請求項1に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項9】
前記ガイドローラは、ヒーティングローラである、請求項1に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項10】
前記分離膜供給ユニットは前記分離膜を第1方向に提供する第1供給ユニットおよび前記分離膜を第2方向に提供する第2供給ユニットを含み、
前記第1方向と前記第2方向は互いに反対になる方向であり、
前記第1供給ユニットから提供される前記分離膜と前記第2供給ユニットから提供される前記分離膜は一直線上に配置される、請求項1に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項11】
(a)第1方向および第2方向に提供される分離膜の一面と垂直に配置されるように第1電極を供給する段階、
(b)前記第1電極または前記第1電極を含む第1積層体が第3方向に沿って移動し、前記分離膜の提供方向が第1ローラおよび第2ローラによって転換されることによって前記分離膜が前記第1電極を覆うようにフォールディングされる段階、
(c)第1方向および第2方向に提供される前記分離膜の一面と垂直に配置されるように第2電極を供給する段階、
(d)前記第2電極を含む第2積層体が第4方向に沿って移動し、前記分離膜の提供方向が第3ローラおよび第4ローラによって転換されることによって前記分離膜が前記第2電極を覆うようにフォールディングされる段階、
(e)前記(a)段階~(d)段階を繰り返すことによって形成された積層体に最外殻電極を供給する段階を含む電極組立体の製造方法。
【請求項12】
前記(e)段階後に、プレス工程を通じてラミネーションする段階をさらに含む、請求項11に記載の電極組立体の製造方法。
【請求項13】
前記(a)段階で、予め提供された電極がなければ、一つの前記第1電極を供給し、予め提供された電極があれば、二つの前記第1電極を供給する、請求項11に記載の電極組立体の製造方法。
【請求項14】
前記(a)段階以前に、前記第1ローラおよび前記第2ローラの離隔距離を調節する段階を含む、請求項11に記載の電極組立体の製造方法。
【請求項15】
前記(a)段階以前に、前記第3ローラおよび前記第4ローラの離隔距離が前記第1ローラおよび前記第2ローラの離隔距離より大きいように調節する段階を含む、請求項11に記載の電極組立体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互引用
本出願は2021年10月18日付韓国特許出願第10-2021-0138335号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は電極組立体製造装置およびこれによる製造方法に関するものであって、より具体的に、電極組立体の製造工程を単純化した電極組立体製造装置およびこれによる製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
現代社会では携帯電話機、ノートパソコン、キャムコーダー、デジタルカメラなどの携帯型機器の使用が日常化するにつれて、前記のようなモバイル機器関連分野の技術に対する開発が活発になっている。また、充放電の可能な二次電池は化石燃料を使用する既存のガソリン車両などの大気汚染などを解決するための方案であって、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(P-HEV)などの動力源として用いられているところ、二次電池に対する開発の必要性が高まっている。
【0004】
現在商用化された二次電池としてはニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などがあり、このうちのリチウム二次電池は充放電が自由であり、自己放電率が非常に低くエネルギー密度が高いという長所を有していて最も多くの注目を集めている。
【0005】
二次電池は、電池ケースの形状によって、電極組立体が円筒型または角型の金属缶に内装されている円筒型電池および角型電池と、電極組立体がアルミニウムラミネートシートのパウチ型ケースに内装されているパウチ型電池に分類される。
【0006】
また、二次電池は、正極、負極、および正極と負極の間に介される分離膜が積層された構造の電極組立体がいかなる構造からなっているかによって分類されることもある。代表的には、長いシート型の正極と負極を分離膜が介された状態で巻き取った構造のゼリーロール型(巻取り型)電極組立体、所定の大きさの単位で切り取った複数の正極と負極を分離膜が介された状態で順次に積層したスタック型(積層型)電極組立体などが挙げられる。最近は、前記ゼリーロール型電極組立体およびスタック型電極組立体が有する問題点を解決するために、前記ゼリーロール型とスタック型の混合形態であるスタック/フォールディング型電極組立体が開発されたこともある。
【0007】
図1は、従来の電極組立体の製造過程を示した図である。
図1は、ジグザグスタッキングを用いた電極組立体の製造過程を示している。
【0008】
図1を参照すれば、ジグザグスタッキングは、巻取られたロールからアンワインディングされる分離膜13が一側から他側、他側から一側に移動する過程中に第1電極11および第2電極12を投入する電極組立体積層方法である。第1電極11と第2電極12は分離膜13の移動方向と垂直な方向に積層され、分離膜13は投入された第1電極11および第2電極12の上面を覆うことによって第1電極11および第2電極12が相互離隔するようにする。ここで、第1電極11が正極であれば第2電極12は負極であり、第1電極11が負極であれば第2電極12は正極であり得る。
【0009】
所望の個数の第1電極11および第2電極12積層が完了すると、分離膜13は切断され、積層体はプリプレス工程を通じて一次的にラミネーションされる。その後、最外殻第1電極11aが積層体上部および下部に投入され、積層体および最外殻第1電極11aがメインプレス工程によって最終ラミネーションされることによって電極組立体が製造される。
【0010】
しかし、
図1のような方法で電極組立体が製造されれば、積層体上部および下部に最外殻電極を別途に投入しなければならない煩わしさのため、全体的な製造時間が増加する問題がある。また、プレス工程が1次および2次で二回行われなければならず、ジグザグスタッキング工程後に投入される最外殻電極の大きさが小さく設計されなければならないので、その容量が制限されることがある。
【0011】
したがって、電極組立体のジグザグスタッキング工程において、最外殻電極の別途積層過程を省略することができる新たな製造装置が必要であるのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、既存のジグザグスタッキング工程段階を縮小することによって製造時間を短縮し、電極容量を極大化することができる電極組立体製造装置およびこれによる製造方法を提供することである。
【0013】
しかし、本発明の実施形態が解決しようとする課題は上述の課題に限定されず、本発明に含まれている技術的な思想の範囲で多様に拡張できる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施形態による電極組立体の製造装置は電極を供給する電極供給ユニット、両方向に分離膜を供給する分離膜供給ユニット、前記分離膜の提供方向を転換し、前記分離膜と前記電極が接着されるように前記分離膜を加圧するガイドローラを含み、前記電極供給ユニットから提供された電極の一面は前記分離膜供給ユニットから提供された分離膜の一面と垂直であり、前記分離膜は前記電極または前記電極を含む積層体の移動により加圧されることによって折り曲げられ、折り曲げられた分離膜は前記電極の一面を覆う。
【0015】
前記電極または前記積層体は、前記分離膜の一側から他側に移動するか、前記分離膜の他側から一側に移動することによって前記分離膜を加圧することができる。
【0016】
前記電極または前記積層体が移動する時、前記ガイドローラは定位置で回転することによって前記分離膜の提供方向を転換することができる。
【0017】
前記ガイドローラは前記分離膜の一側に位置する第1ローラおよび第2ローラを含み、前記電極または前記積層体は第3方向に移動することによって前記分離膜を加圧し、前記第1ローラおよび前記第2ローラは前記分離膜が前記第3方向に提供されるように方向を転換し、前記第3方向は前記分離膜供給ユニットが分離膜を供給する方向と垂直であってもよい。
【0018】
前記第1ローラと前記第2ローラは離隔して位置し、前記電極または前記積層体は前記第1ローラと前記第2ローラの間を通過することができる。
【0019】
前記第1ローラと前記第2ローラの離隔距離は、前記第1ローラと前記第2ローラの間を通過する前記電極または積層体の厚さ、および前記分離膜の厚さによって決定できる。
【0020】
前記ガイドローラは前記分離膜の他側に位置する第3ローラおよび第4ローラを含み、前記電極が前記分離膜を第4方向に加圧すると、前記第3ローラおよび前記第4ローラは前記分離膜が前記第4方向に提供されるように方向を転換することができる。
【0021】
前記ガイドローラは前記分離膜の一側に位置する第1ローラおよび第2ローラと前記分離膜の他側に位置する第3ローラおよび第4ローラを含み、前記電極が前記分離膜の他側から前記分離膜の一側に向かって移動する時、前記第3ローラおよび第4ローラの間の離隔距離は前記第1ローラおよび第2ローラの間の離隔距離より大きくてもよい。
【0022】
前記ガイドローラは、ヒーティングローラであってもよい。
【0023】
前記分離膜供給ユニットは前記分離膜を第1方向に提供する第1供給ユニットおよび前記分離膜を第2方向に提供する第2供給ユニットを含み、前記第1方向と前記第2方向は互いに反対になる方向であり、前記第1供給ユニットから提供される分離膜と前記第2供給ユニットから提供される分離膜は一直線上に配置できる。
【0024】
本発明の他の実施形態による電極組立体の製造方法は、(a)第1方向および第2方向に提供される分離膜の一面と垂直に配置されるように第1電極を供給する段階、(b)前記第1電極または前記第1電極を含む第1積層体が第3方向に沿って移動し、前記分離膜の提供方向が第1ローラおよび第2ローラによって転換されることによって前記分離膜が前記第1電極を覆うようにフォールディングされる段階、(c)第1方向および第2方向に提供される分離膜の一面と垂直に配置されるように第2電極を供給する段階、(d)前記第2電極を含む前記第2積層体が第4方向に沿って移動し、前記分離膜の提供方向が第3ローラおよび第4ローラによって転換されることによって前記分離膜が前記第2電極を覆うようにフォールディングされる段階、(e)前記(a)段階~(d)段階を繰り返すことによって形成された積層体に最外殻電極を供給する段階を含む。
【0025】
前記(e)段階後に、プレス工程を通じてラミネーションする段階をさらに含むことができる。
【0026】
前記(a)段階で、予め提供された電極がなければ、一つの第1電極を供給し、予め提供された電極があれば、二つの第1電極を供給することができる。
【0027】
前記(a)段階以前に、前記第1ローラおよび前記第2ローラの離隔距離を調節する段階を含むことができる。
【0028】
前記(a)段階以前に、前記第3ローラおよび前記第4ローラの離隔距離が前記第1ローラおよび前記第2ローラの離隔距離より大きいように調節する段階を含むことができる。
【発明の効果】
【0029】
実施形態によれば、本発明の電極組立体製造装置およびこれによる製造方法は、既存のジグザグスタッキング工程段階を縮小することによって電極組立体の製造時間を短縮し、電極容量を極大化することができる。
【0030】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】従来の電極組立体の製造過程を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態による電極組立体の製造装置を単純化したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態による電極組立体の製造過程を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態による電極組立体の製造過程を示した図である。
【
図5】
図3および
図4による製造過程のうちの積層体の積層過程を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付した図面を参照して本発明の様々な実施形態について本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。本発明は以下で説明したもの以外に様々の異なる形態に実現でき、本発明の範囲はここで説明する実施形態によって限定されない。
【0033】
本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一な参照符号を付けるようにする。
【0034】
また、図面に示された各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜のために任意に拡大するか縮小して示したものであるので、本発明の内容が図示されたところに限定されないのは自明である。以下の図面においては様々の層および領域を明確に表現するために各層の厚さを拡大して示した。そして以下の図面においては、説明の便宜のために、一部層および領域の厚さを誇張して示した。
【0035】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分"の上に"または"上に"あると説明する時、これは該当する層、膜、領域、板などの部分が他の部分"の直上に"ある場合だけでなく、その間にまた他の部分がある場合も含むと解釈されなければならない。これと反対に、該当する層、膜、領域、板などの部分が他の部分"の直上に"あると説明する時にはその間に他の部分がないのを意味することができる。また、基準となる部分"の上に"または"上に"あるというのは基準となる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力反対方向に向かって"の上に"または"上に"位置することを意味するのではない。一方、他の部分"の上に"または"上に"あると説明することと同様に、他の部分"の下に"または"下に"あると説明することも前述の内容を参照して理解されるはずである。
【0036】
また、明細書全体で、ある部分がある構成要素を"含む"という時、これは特に反対になる記載がない限り他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含むことができるのを意味する。
【0037】
また、明細書全体で、"平面上"という時、これは対象部分を上から見た時を意味し、"断面上"という時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0038】
以下、本発明の一実施形態による電極組立体製造装置に関して説明する。以下で説明される電極組立体製造装置は、ジグザグスタッキング工程に用いられるものであって、従来の装置と比較してプリプレス段階および/または最外殻電極提供段階を省略することができる。また、電極組立体に提供される最外殻電極の大きさを小さく制限する必要がない。
【0039】
図2は、本発明の一実施形態による電極組立体の製造装置を単純化したブロック図である。
図3および
図4は、本発明の一実施形態による電極組立体の製造過程を示した図である。
図5は、
図3および
図4による製造過程のうちの積層体の積層過程を示した図である。
【0040】
図2~
図5を参照すれば、本実施形態の電極組立体製造装置100は電極組立体を製造するためのものであって、電極供給ユニット110、分離膜供給ユニット130、およびガイドローラ150を含むことができる。
【0041】
電極供給ユニット110は積層空間a1に第1電極11または第2電極12を提供し、分離膜供給ユニット130は積層空間a1に分離膜13を提供し、ガイドローラ150は電極11、12の一面と分離膜13が接触するように分離膜13を折り曲げることができる。各ユニットによって電極11、12が提供され分離膜13が折り曲げられる過程が繰り返されることによって電極11、12および分離膜13が交互に積層された電極組立体が形成できる。ここで、積層空間a1とは、第1電極11、第2電極12、および分離膜13が相互積層される空間を意味するものであり得る。
図3に示されているように、積層空間a1は、第1供給ユニット132および第2供給ユニット134と同一距離だけ離隔した空間であり得る。
【0042】
説明の便宜のために、電極11、12および分離膜13が交互に積層された電極組立体は以下で積層体20と称することにし、第1電極11が最外殻面に位置する積層体20は第1積層体21と、第2電極12が最外殻面に位置する積層体20は第2積層体22と説明する。
【0043】
電極供給ユニット110は第1電極11または第2電極12を提供することができる。電極供給ユニット110の構造および形態は第1電極11および第2電極12を分離膜13上に位置させることができるものであればいかなるものでも関係なく、その一例としてはグリッパまたはサクションなどであってもよい。この時、提供される第1電極11および第2電極12は予め定められた大きさに合うように切断された状態であってもよい。
【0044】
分離膜供給ユニット130は分離膜13を提供することができる。分離膜13は巻取られたロールの形態でアンワインディングされて提供できる。分離膜供給ユニット130は、第1供給ユニット132および第2供給ユニット134を含むことができる。第1供給ユニット132および第2供給ユニット134を通じて分離膜13は積層空間a1に連続的に提供できる。
【0045】
第1供給ユニット132は分離膜13を第1方向p1に提供し、第2供給ユニット134は分離膜13を第2方向p2に提供することができる。第1供給ユニット132および第2供給ユニット134によって分離膜13が両方向から供給されることによって、分離膜13の一面は第1方向p1または第2方向p2と平行に配置できる。ここで、第1方向p1と第2方向p2は互いに平行で、互いに反対になる方向であってもよい。
【0046】
第1供給ユニット132および第2供給ユニット134が提供する各分離膜13の両端は連結できる。これは後述の
図4に示されているように、最外殻11aの積層が完了した後、第1供給ユニット132および第2供給ユニット134が提供する各分離膜13が互いに付着され、付着された状態で切断されるためであり得る。切断された後の第1供給ユニット132および第2供給ユニット134が提供する各分離膜13は互いに付着された状態であるので、以後工程で電極11、12は連結された分離膜13が位置する積層空間a1に投入できる。
【0047】
第1供給ユニット132および第2供給ユニット134から提供される分離膜13の連結された末端から、分離膜13はジグザグ形態に折りたたまれる。分離膜13の連結された末端は、積層が完了した電極組立体において中央部分に配置できる。
【0048】
ガイドローラ150は、分離膜13の提供方向を転換し、分離膜13が折りたたまれる位置を調節するためのものであり得る。ガイドローラ150はヒーティングローラであってもよい。ヒーティング機能を伴うガイドローラ150は分離膜13に熱を加えることによって分離膜13と電極11、12がよく付着されるようにすることができる。
【0049】
図3に示されているように、電極11、12または積層体20はガイドローラ150の間を通過することができる。電極11、12または積層体20は分離膜13の一面/他面に向かって移動することによって分離膜13を加圧し、分離膜13の他面/一面に位置するガイドローラ150は固定されるが、回転することによって分離膜13が電極11、12または積層体20の移動方向に沿って移動するようにすることができる。ここで、積層体20は、第1電極11または第2電極12が最外殻面に位置する第1積層体21または第2積層体22であってもよい。
【0050】
この時、ガイドローラ150の間の間隔は分離膜13と電極11、12が接触しやすいように狭く調節することもでき、電極11、12または積層体20の移動が容易なように広く調節することもできる。例えば、電極11、12または積層体が分離膜13の一面を加圧する場合には、分離膜13の一面に位置する二つのガイドローラ150の間の間隔は電極11、12または積層体の移動を妨害しないように多少広く調節することができ、分離膜13の他面に位置する二つのガイドローラ150の間の間隔は分離膜13が電極11、12とよく接触するように狭く調節することができる。これに関する詳しい内容は'電極組立体製造方法'などを通じて後述することにする。
【0051】
ガイドローラ150は、第1ローラ152、第2ローラ154、第3ローラ156、および第4ローラ158を含むことができる。第1ローラ152および第2ローラ154は分離膜13の一面を基準にして、分離膜13の一側に並んで位置し、第3ローラ156および第4ローラ158は分離膜13の他側に並んで配置できる。第1ローラ152および第2ローラ154は分離膜13の第3方向p3上に位置し、第3ローラ156および第4ローラ158は分離膜13の第4方向p4上に配置できる。
【0052】
この時、第3方向p3と第4方向p4は、互いに平行で、互いに反対になる方向であってもよい。第3方向p3は分離膜13の他側から一側に向かう方向であり、第4方向p4は分離膜13の一側から他側に向かう方向であってもよい。第3方向p3は第1方向p1または第2方向p2と垂直な方向であってもよい。
【0053】
第1ローラ152および第2ローラ154は、第3方向p3に沿って投入される電極11、12または積層体20と、分離膜供給ユニット130から供給される分離膜13を密着させることができる。第3ローラ156および第4ローラ158は、第4方向p4に沿って投入される電極11、12または積層体20と分離膜供給ユニット130から供給される分離膜13を密着させることができる。ここで、積層体20は第1方向p1または第2方向p2に沿って交互に積層された電極11、12および分離膜13を含むものであって、第1積層体21または第2積層体22であってもよい。一方、
図3では第1電極11または第1積層体21が第3方向p3に沿って移動し、第2積層体22が第4方向p4に沿って移動することと示されたが、必ずしもそうであるのではなく、それと反対に移動することも可能である。
【0054】
第1ローラ152は、第1方向p1に沿って提供される分離膜13を第3方向p3に案内することによって分離膜13の方向を転換することができる。分離膜13は、第1ローラ152を通じて折り曲げられることによって、第3方向p3に沿って移動する積層体20の最外殻面に位置する電極11、12の第1面を覆うことができる。ここで、第1面は電極11、12において第1方向に向かう面であってもよく、説明の便宜のために第1面は上面と説明することもできる。
【0055】
第2ローラ154は、第2方向p2に沿って提供される分離膜13を第3方向p3に案内することによって分離膜13の方向を転換することができる。分離膜13は、第2ローラ154を通じて折り曲げられることによって第3方向p3に沿って移動する積層体20の最外殻面に位置する電極11、12の第2面を覆うことができる。ここで、第2面は電極11、12において第2方向に向かう面であってもよく、説明の便宜のために第2面は下面と説明することもできる。
【0056】
第3ローラ156は第1方向p1に沿って提供される分離膜13を第4方向p4に案内することによって分離膜13の方向を転換することができる。分離膜13は第3ローラ156を通じて折り曲げられることによって第4方向p4に沿って移動する積層体20の最外殻面に位置する電極11、12の第1面を覆うことができる。
【0057】
第4ローラ158は第2方向p2に沿って提供される分離膜13を第4方向p4に案内することによって分離膜13の方向を転換することができる。分離膜13は第4ローラ158を通じて折り曲げられることによって第4方向p4に沿って移動する積層体20の最外殻面に位置する電極11、12の第2面を覆うことができる。
【0058】
このように、電極11、12の移動およびガイドローラ150の加圧を通じて分離膜13は第3方向p3と第4方向p4に折り曲げられてもよく、これを反復的に行うことによって交互に折り曲げられ、ジグザグ形態に形成できる。ジグザグ形態に折り曲げられた分離膜13は第1電極11および第2電極12の間に介されることによって、電極11、12を相互絶縁させることができる。
【0059】
一方、本実施形態による電極組立体製造装置100は前述の構成以外に他の構成を追加的に含むこともできる。例えば、電極組立体製造装置100は、電極11、12または積層体を第3方向p3または第4方向p4に移動させる移動ユニットをさらに含むことができる。他の例を挙げれば、電極組立体製造装置100は、電極組立体のラミネーションのためのプレス装置をさらに含むことができる。
【0060】
以下、本発明の一実施形態による電極組立体の製造方法に関して説明する。以下で説明される製造方法は前述の電極組立体製造装置100を用いた電極組立体の製造方法である。
【0061】
以下で括弧内に表示されるS1000~S1700の数字は、図面に表示されているのではないが、各段階を区分しやすいように表示したものであるのを予め明らかにしておく。
【0062】
再び
図3~
図5を参照すれば、本実施形態による電極組立体の製造方法(S1000)は、
第1電極11を供給する段階(S1100)、
第1電極11または第1積層体21が二つのガイドローラ150の間を通過することによって、分離膜13が第1電極11を覆うようにフォールディングされる段階(S1200)、
第2電極12を供給する段階(S1300)、
第2積層体22が二つのガイドローラ150の間を通過することによって、分離膜13が第2電極12を覆うようにフォールディングされる段階(S1400)、
前記段階を繰り返すことによって形成された積層体20に最外殻電極11aを供給する段階(S1500)、
プレス工程を用いて前記積層体20および最外殻電極11aをラミネーションする段階(S1600)、および
分離膜13を切断する段階(S1700)を含むことができる。
【0063】
以下、各段階についてより詳細に説明する。
【0064】
第1電極11は、積層空間a1に提供できる(S1100)。
【0065】
第1電極11は、その一面がアンワインディングされた分離膜13の一面と垂直であるように積層空間a1に提供できる(S1100)。この時、第1電極11は、第1ローラ152および第2ローラ154と分離膜13を挟んで配置できる。第1ローラ152および第2ローラ154は分離膜13の一側に位置し、第1電極11は分離膜13の他側に配置できる。
【0066】
一方、積層空間a1に予め提供された電極11、12がない場合、提供された第1電極11は一つであってもよい。しかし、積層空間a1に予め提供された電極11、12が存在する場合、即ち、積層体20が形成された場合には、提供された第1電極11は二つであってもよい。ここで、提供された二つの第1電極11は積層体20の最外殻面に位置する分離膜13と接触するように配置できる。即ち、二つの第1電極11は積層体20の第1面および第2面に配置できる。これによって、第1積層体21が形成できる。
【0067】
第1電極11または第1積層体21は二つのガイドローラ150の間を通過することができ、分離膜13は第1電極11を覆うようにフォールディングされる(S1200)。
【0068】
第1電極11または第1積層体21は、第3方向p3に沿って移動することによって分離膜13を加圧することができる。この時、第1ローラ152および第2ローラ154は離隔して配置できる。第1電極11は、第1ローラ152と第2ローラ154の間に投入されることによって第1ローラ152および第2ローラ154の間に位置した分離膜13を加圧することができる。第1ローラ152および第2ローラ154は、定位置に固定されることによって分離膜13の一側で分離膜13を局部的に加圧し、定位置で回転することによって分離膜13の進行方向を転換させることができる。第1電極11または第1積層体21の移動を通じて分離膜13は第1ローラ152および第2ローラ154の間に押されて入ることになり、分離膜13は第1ローラ152および第2ローラ154に沿って折りたたまれることによって第1電極11上に積層できる。
【0069】
第1電極11が一つである場合、分離膜13は、第1電極11の両面を覆うように折りたたまれることによって第1電極11の一面および他面上に積層できる。また、第1電極11が二つである場合、即ち、第1積層体21が形成された場合、分離膜13は第1電極11の一面、即ち、第1積層体21の露出された外側面を覆うように折りたたまれることによってそれぞれの第1電極11の一面上に積層できる。
【0070】
したがって、前記(S1200)段階は、第1電極11または第1積層体21が移動することによって第1ローラ152および第2ローラ154の間の分離膜13を加圧する段階(S1210)、第1ローラ152および第2ローラ154が分離膜13の進行方向を転換する段階(S1220)、分離膜13が第1電極11の一面を覆うようにフォールディングされる段階(S1230)、および第1電極11および分離膜13が密着することによって積層体20を形成する段階(S1240)を含むことができる。(S1230)段階で、第1電極11は、第1電極11それ自体であるか、第1積層体21の最外殻面に位置するものであってもよい。
【0071】
前記(S1200)段階で、第1ローラ152および第2ローラ154の間の離隔距離は第1値であり得る。第1値は、第1ローラ152および第2ローラ154によって加圧される積層体20の厚さによって決定できる。第1電極11が一つ提供される場合、即ち、積層空間a1に提供された第1電極11が一番目の電極である場合、第1値は分離膜13厚さの二倍および第1電極11の厚さの合計と対応できる。また、第1電極11が二つ提供される場合、即ち、積層空間a1に既に形成された積層体20と第1電極11が結合して第1積層体21を形成した場合に、第1値は分離膜13厚さの二倍および第1積層体21の厚さの合計と対応できる。
【0072】
また、第1電極11が第3方向p3に沿って移動する時、分離膜13の他側に位置する第3ローラ156および第4ローラ158は第1電極11の移動を妨害することがある。したがって、第3方向p3への第1電極11の移動が完了するまで、第3ローラ156および第4ローラ158の間の離隔距離は第1値より大きく設定できる。
【0073】
このような点を考慮する時、前記(S1200)段階は第1電極11または第1積層体21が第1ローラ152および第2ローラ154の間の分離膜13を加圧する段階(S1210)以前に、第3ローラ156および第4ローラ158の離隔距離を第1値より大きく調節する段階、または第1ローラ152および第2ローラ154の離隔距離を第1値と対応するように調節する段階などを含むことができる。
【0074】
第2電極12は、積層空間a1に提供できる(S1300)。
【0075】
第2電極12は、その一面がアンワインディングされた分離膜13の一面と垂直であるように積層空間a1に提供できる。この時、第2電極12は、第3ローラ156および第4ローラ158と分離膜13を挟んで配置できる。第3ローラ156および第4ローラ158は分離膜13の他側に位置し、第2電極12は分離膜13の一側に配置できる。
【0076】
積層空間a1に提供された第2電極12は二つであってもよい。ここで、提供された二つの第2電極12は、(S1200)段階を通じて形成された積層体20の最外殻面に位置する分離膜13と接触するようにそれぞれ配置できる。即ち、二つの第2電極12は、積層体20の第1面および第2面に配置できる。これによって、第2積層体22が形成できる。
【0077】
第2積層体22は二つのガイドローラ150の間を通過することができ、分離膜13は第2電極12を覆うようにフォールディングされる(S1400)。
【0078】
第2積層体22は、第4方向p4に沿って移動することによって分離膜13を加圧することができる。この時、第3ローラ156および第4ローラ158は離隔して配置できる。第2積層体22は、第3ローラ156および第4ローラ158の間に投入されることによって第3ローラ156および第4ローラ158の間に位置する分離膜13を加圧することができる。第3ローラ156および第4ローラ158は定位置に固定されることによって分離膜13の一側で分離膜13を局部的に加圧し、定位置で回転することによって分離膜13の進行方向を転換させることができる。第2積層体22の移動を通じて分離膜13は第3ローラ156および第4ローラ158の間に押されて入ることになり、分離膜13は第3ローラ156および第4ローラ158に沿って折りたたまれることによって第2電極12上に積層できる。
【0079】
ここで、分離膜13は第2積層体22の外側に位置する第2電極12の一面、即ち、露出された面を覆うように折りたたまれることによってそれぞれの第2電極12の一面上に積層できる。
【0080】
したがって、前記(S1400)段階は、第2積層体22が第3ローラ156および第4ローラ158の間の分離膜13を加圧する段階(S1410)、第3ローラ156および第4ローラ158が分離膜13の進行方向を転換する段階(S1420)、分離膜13が第2電極12の一面を覆うようにフォールディングされる段階(S1430)、および第2電極12および分離膜13が密着することによって積層体20を形成する段階(S1440)を含むことができる。(S1430)段階で、第2電極12は第2積層体22の最外殻面に位置するものであってもよい。
【0081】
ここで、一番目の積層体が形成された積層空間a1に第2電極12が最初に提供される場合、前記段階を通じて形成された積層体は'二番目の積層体'と称することができる。また、積層空間a1に既に形成されたN番目の積層体が存在する場合、前記段階を通じて形成された積層体は'N+1番目積層体'と称することができる。Nは1以上の自然数であり得る。Nは電極11、12または積層体がガイドローラ150の間を通過した回数と対応できる。
【0082】
前記(S1400)段階で、第3ローラ156および第4ローラ158の間の離隔距離は第3値であり得る。第3値は第3ローラ156および第4ローラ158によって加圧される積層体20の厚さによって決定できる。具体的に、第3値は分離膜13厚さの二倍および第2積層体22の厚さの合計と対応できる。
【0083】
また、前述のように、第2積層体22が第4方向p4に沿って移動する時、分離膜13の一側に位置する第1ローラ152および第2ローラ154は第2電極12の移動を妨害しないように離隔距離を調節することができる。第4方向p4への第2積層体22の移動が完了するまで、第3ローラ156および第4ローラ158の間の離隔距離は第3値より大きく設定できる。
【0084】
このような点を考慮する時、前記(S1400)段階は、第2積層体22が第3ローラ156および第4ローラ158の間の分離膜13を加圧する段階(S1410)以前に、第1ローラ152および第2ローラ154の離隔距離を第3値より大きく調節する段階、または第3ローラ156および第4ローラ158の離隔距離を第3値と対応するように調節する段階などを含むことができる。
【0085】
前記段階を繰り返すことによって予め設定された形態に形成された積層体20には最外殻電極11aが提供できる(S1500)。
【0086】
前記(S1500)段階は、前記(S1100)段階~(S1400)段階を繰り返すことによってN番目の積層体を形成する段階を含むことができる。ここで、Nは3以上の自然数であって、電極11、12または積層体20がガイドローラ150の間を通過した回数と対応できる。即ち、N番目の積層体は、前述の段階を通じて形成された積層体20を称するものであり得る。N番目の積層体を形成することにおいて、1番目の積層体を形成する時に提供される電極11、12の数は一つであるが、2番目以上の積層体を形成する時に提供される電極11、12の数は二つであってもよい。
【0087】
N番目の積層体において、後で投入された電極11、12であるほどN番目の積層体の外郭に配置できる。即ち、N番目の積層体において最も先に投入された第1電極11はN番目の積層体の最内電極であって、中央に配置できる。
【0088】
前記(S1500)段階は、N番目の積層体に最外殻電極11aを提供する段階を含むことができる。最外殻電極11aは積層空間a1に提供できる。最外殻電極11aは二つであってもよい。提供された二つの最外殻電極11aは既に形成されたN番目の積層体の最外殻面に位置する分離膜13と接触するようにそれぞれ配置できる。
【0089】
最外殻電極11aは正極または負極であり得る。より具体的に、N番目の積層体の最外殻に位置する電極11、12が負極であれば、最外殻電極11aは正極であり、N番目の積層体の最外殻に位置する電極11、12が正極であれば、最外殻電極11aは負極であり得る。また、最外殻電極11aは一番先に投入された第1電極11と同一な極性を有するものであってもよい。
【0090】
前記積層体20および最外殻電極11aはプレス工程を通じてラミネーションされる(S1600)。
【0091】
本段階のプレス工程に用いられるプレス装置は積層体20の一面を均一に加圧することができるものであればいかなる装置を使用しても関係なく、その一例としてはジグ、空圧機またはロールプレスなどが挙げられる。また、プレス装置は圧力以外に熱を同時に加えることができ、これによって電極11、12と分離膜13の間が熱融着されるようにすることができる。
【0092】
プレス装置は最外殻電極11aと結合されたN番目の積層体を面方向に加圧することができる。最外殻電極11aと結合されたN番目の積層体はN+1番目の積層体と称することができ、プレス装置はN+1番目の積層体の一面を加圧することによって各電極11、12と分離膜13の間がよく接触し、結合されるようにすることができる。
【0093】
最外殻電極11aのラミネーションが完了すると、分離膜13を切断することによって積層体が製造できる(S1700)。
【0094】
積層体20と最外殻電極11aのラミネーションが完了すると、ガイドローラ150は分離膜供給ユニット130から供給される分離膜13を加圧して接触するようにすることができる。第1ローラ152および第2ローラ154は互いに向かって近く近づけることができ、第1ローラ152および第2ローラ154の間の離隔距離が減ることによって第1供給ユニット132および第2供給ユニット134から供給される分離膜13が互いに接触できる。互いに接触した分離膜13は第1ローラ152および第2ローラ154から加えられる熱によって接合できる。分離膜13の接合後、分離膜13は切断され、完成された積層体20は後続工程に移動できる。
【0095】
したがって、前記(S1700)段階は、第1ローラ152および第2ローラ154が互いに向かって移動する段階(S1710)、第1供給ユニット132および第2供給ユニット134から供給される分離膜13が互いに接触する段階(S1720)、および分離膜13が切断される段階(S1730)を含むことができる。
【0096】
以上で本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるのではなく、次の請求範囲で定義している本発明の基本概念を用いた当業者の色々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属するのである。
【符号の説明】
【0097】
11:第1電極
12:第2電極
13:分離膜
20:積層体
21:第1積層体
22:第2積層体
100:電極組立体製造装置
110:電極供給ユニット
130:分離膜供給ユニット
150:ガイドローラ