IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ブラザー工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-画像形成装置 図1
  • 特許-画像形成装置 図2
  • 特許-画像形成装置 図3
  • 特許-画像形成装置 図4
  • 特許-画像形成装置 図5
  • 特許-画像形成装置 図6
  • 特許-画像形成装置 図7
  • 特許-画像形成装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20240730BHJP
   G03G 15/08 20060101ALI20240730BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
G03G21/16 171
G03G21/16 176
G03G15/08 390Z
G03G15/00 659
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2020113254
(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公開番号】P2022011862
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2023-06-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】田口 和奈
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
【審査官】中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-025063(JP,A)
【文献】特開2007-322553(JP,A)
【文献】特開2016-191732(JP,A)
【文献】特開2014-112194(JP,A)
【文献】特開2020-042309(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/16
G03G 15/08
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する筐体と、
第1方向に延びるドラム軸について回転可能な感光ドラムを有するドラムカートリッジであって、前記ドラムカートリッジの全部が前記筐体内に位置する第1位置と、前記ドラムカートリッジの少なくとも一部が前記筐体外に位置する第2位置との間を、前記開口を通って前記第1方向に移動可能なドラムカートリッジと、
前記第1方向に延びる現像ローラ軸について回転可能な現像ローラを有する現像カートリッジと、
前記感光ドラムからシートにトナーを転写するための転写装置と、を備え、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジは、前記転写装置の下方に位置し、
前記現像カートリッジは、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジに対して着脱不能であり、
前記ドラムカートリッジが前記第2位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジに対して着脱可能であることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
開口を有する筐体と、
第1方向に延びるドラム軸について回転可能な感光ドラムを有するドラムカートリッジであって、前記ドラムカートリッジの全部が前記筐体内に位置する第1位置と、前記ドラムカートリッジの少なくとも一部が前記筐体外に位置する第2位置との間を、前記開口を通って前記第1方向に移動可能なドラムカートリッジと、
前記第1方向に延びる現像ローラ軸について回転可能な現像ローラを有する現像カートリッジと、
ストッパと、を備え、
前記現像カートリッジは、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジに対して着脱不能であり、
前記ドラムカートリッジが前記第2位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジに対して上方に着脱可能であり、
前記ストッパは、
前記ドラムカートリッジが前記第2位置に位置し、前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジから離脱されるときに、前記ドラムカートリッジが上方に移動することを止めることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項3】
前記開口を閉じる閉位置と、前記開口が開く開位置との間を移動可能なカバーと、
前記カバーとともに移動する支持部であって、前記カバーが前記開位置に位置した状態で、前記筐体外に位置し、前記カバーが前記開位置に位置し、かつ、前記ドラムカートリッジが前記第2位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジを支持する支持部と、を備え、
前記支持部は、前記ストッパを有することを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ドラムカートリッジは、前記ストッパと当たる当接部を備えることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ストッパは、前記第1方向に延びる突起であり、
前記当接部は、前記突起が嵌る溝を有することを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記当接部は、第3方向において互いに離れて位置する2つの壁を備え、
前記2つの壁のそれぞれは、前記溝を有することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記感光ドラムの表面を露光可能な露光装置を備え、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記2つの壁は、前記感光ドラムに向かって延び、
前記当接部は、
前記2つの壁の間に位置し、前記露光装置からの光が通過する貫通穴を有することを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記感光ドラムからシートにトナーを転写するための転写装置を備え、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジは、前記転写装置の下方に位置し、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジは、前記転写装置に対して上下方向に移動可能であることを特徴とする、請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記感光ドラムを前記転写装置に向かって押圧する第1ドラム押圧部材であって、前記当接部に対して前記感光ドラムの反対側に位置する第1ドラム押圧部材を備えることを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記感光ドラムの表面を露光可能な露光装置を備え、
前記露光装置は、前記感光ドラムを露光する光を出射する出射口を有し、
前記第1ドラム押圧部材は、前記第1方向において前記出射口から離れて位置し、かつ、上下方向において前記出射口と前記感光ドラムとの間に位置することを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記感光ドラムを前記転写装置に向かって押圧する第2ドラム押圧部材であって、前記当接部に対して前記感光ドラムの反対側に位置する第2ドラム押圧部材を備え、
前記第2ドラム押圧部材は、前記第1方向において、前記出射口に対して前記第1ドラム押圧部材の反対側に位置することを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
さらに、前記感光ドラムからシートにトナーを転写するための転写装置を備え、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記ドラムカートリッジは、前記転写装置の下方に位置することを特徴とする、請求項2から請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記転写装置は、
感光ドラム上のトナーが転写される中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルト上のトナーを前記シートに転写するための転写ローラと、を備えることを特徴とする、請求項1または請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
さらに、前記ドラムカートリッジの前記第1位置と前記第2位置との間の移動をガイドするドラムガイドであって、前記第1方向に延びるドラムガイドを備えることを特徴とする、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記ドラムカートリッジは、
第1側板と、
前記第1側板に対して前記第1方向に離れて位置する第2側板と、を備え、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記現像カートリッジは、前記第1方向において、前記第1側板と前記第2側板との間に位置する
ことを特徴とする、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記第1側板は、
前記ドラムカートリッジに対する前記現像カートリッジの着脱をガイドする第1ガイドであって、前記第1方向と交差する第2方向に延びる第1ガイドを有することを特徴とする、請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記現像カートリッジは、
前記第1方向に延びるアジテータ軸について回転可能なアジテータと、
前記アジテータ軸に沿って延びる第1ボスと、を備え、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着されるときに、前記第1ガイドは、前記第1ボスをガイドすることを特徴とする、請求項16に記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記現像カートリッジは、前記ドラムカートリッジに対して回動可能であることを特徴とする、請求項15から請求項17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記現像カートリッジは、前記第1方向に延びるアジテータ軸について回転可能なアジテータを備え、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記現像カートリッジは、前記アジテータ軸について回動可能であることを特徴とする、請求項18に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記現像カートリッジは、
前記現像ローラ軸に沿って延びる第2ボスを備え、
前記第1側板は、前記現像カートリッジが前記感光ドラムに対して回動するときに、前記第2ボスをガイドする第2ガイドを有し、
前記第2ガイドは、前記アジテータ軸を中心とする円弧状に延びることを特徴とする、請求項19に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記現像ローラを前記感光ドラムに向かって押圧する現像押圧部材を備えることを特徴とする、請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記現像押圧部材は、前記現像ローラに対して上方に位置することを特徴とする、請求項21に記載の画像形成装置。
【請求項23】
前記現像カートリッジは、
前記現像ローラを支持する現像フレームと、
前記現像押圧部材に押圧される被押圧部であって、前記現像フレームから上方に突出する被押圧部と、を備えることを特徴とする、請求項22に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、筐体と、プロセスカートリッジとを備える。プロセスカートリッジは、トナーを収容する。プロセスカートリッジは、感光ドラムと、現像ローラとを備える。感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能である。プロセスカートリッジは、筐体内に位置する第1位置と、筐体外に位置する第2位置との間を第1方向に移動可能である(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-186346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような画像形成装置では、現像ローラの交換が必要な場合、感光ドラムの交換の必要はなくても、感光ドラムを含むプロセスカートリッジ全体を交換しなければならない。このような画像形成装置では、使用コストの低減を図りにくい。
【0005】
そこで、プロセスカートリッジを、現像ローラを備える現像カートリッジと、感光ドラムを備えるドラムカートリッジとに分離して、現像カートリッジとドラムカートリッジとを個別に交換することが検討される。
【0006】
しかし、現像カートリッジとドラムカートリッジとを分離すると、現像カートリッジおよびドラムカートリッジのいずれか一方を交換するときに、ユーザは、現像カートリッジおよびドラムカートリッジが筐体内に位置した状態で、交換するカートリッジを判別して筐体から引き出す必要がある。そのため、現像カートリッジまたはドラムカートリッジの交換作業が煩雑となる場合がある。
【0007】
そこで、本開示の目的は、現像カートリッジとドラムカートリッジとを個別かつ円滑に交換できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本開示の画像形成装置は、筐体と、ドラムカートリッジと、現像カートリッジとを備える。筐体は、開口を有する。
【0009】
ドラムカートリッジは、感光ドラムを有する。感光ドラムは、ドラム軸について回転可能である。ドラム軸は、第1方向に延びる。ドラムカートリッジは、第1位置と、第2位置との間を、開口を通って第1方向に移動可能である。ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、ドラムカートリッジの全部が筐体内に位置する。ドラムカートリッジが第2位置に位置した状態で、ドラムカートリッジの少なくとも一部が筐体外に位置する。
【0010】
現像カートリッジは、現像ローラを有する。現像ローラは、現像ローラ軸について回転可能である。現像ローラ軸は、第1方向に延びる。
【0011】
ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、現像カートリッジは、ドラムカートリッジに対して着脱不能である。ドラムカートリッジが第2位置に位置した状態で、現像カートリッジは、ドラムカートリッジに対して着脱可能である。
【0012】
このような構成によれば、ユーザが現像カートリッジを交換する場合、まず、ドラムカートリッジが第1位置から第2位置に移動する。そして、ドラムカートリッジの少なくとも一部が筐体外に位置した状態で、ユーザが現像カートリッジを確認した後、現像カートリッジがドラムカートリッジから取り外される。
【0013】
そのため、ユーザは、現像カートリッジおよびドラムカートリッジが筐体内に位置した状態で、交換するカートリッジを判別する必要がない。その結果、現像カートリッジとドラムカートリッジとを個別かつ円滑に交換できる。
【0014】
(2)画像形成装置は、さらに、転写装置を備えてもよい。転写装置は、感光ドラムからシートにトナーを転写する。ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、ドラムカートリッジは、転写装置の下方に位置してもよい。
【0015】
(3)転写装置は、中間転写ベルトと、転写ローラとを備えてもよい。中間転写ベルトは、感光ドラム上のトナーが転写される。転写ローラは、中間転写ベルト上のトナーをシートに転写する。
【0016】
(4)画像形成装置は、さらに、ドラムガイドを備えてもよい。ドラムガイドは、ドラムカートリッジの第1位置と第2位置との間の移動をガイドする。ドラムガイドは、第1方向に延びる。
【0017】
(5)ドラムカートリッジは、第1側板と、第2側板と、を備えてもよい。第2側板は、第1側板に対して第1方向に離れて位置する。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、現像カートリッジは、第1方向において、第1側板と第2側板との間に位置する。
【0018】
(6)第1側板は、第1ガイドを有してもよい。第1ガイドは、ドラムカートリッジに対する現像カートリッジの着脱をガイドする。第1ガイドは、第2方向に延びる。第2方向は、第1方向と交差する。
【0019】
(7)現像カートリッジは、アジテータと、第1ボスとを備えてもよい。アジテータは、アジテータ軸について回転可能である。アジテータ軸は、第1方向に延びる。第1ボスは、アジテータ軸に沿って延びる。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着されるときに、第1ガイドは、第1ボスをガイドしてもよい。
【0020】
(8)現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、現像カートリッジは、ドラムカートリッジに対して回動可能であってもよい。
【0021】
(9)現像カートリッジは、アジテータを備えてもよい。アジテータは、アジテータ軸について回転可能である。アジテータ軸は、第1方向に延びる。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、現像カートリッジは、アジテータ軸について回動可能であってもよい。
【0022】
(10)現像カートリッジは、第2ボスを備えてもよい。第2ボスは、現像ローラ軸に沿って延びる。第1側板は、第2ガイドを有してもよい。第2ガイドは、現像カートリッジが感光ドラムに対して回動するときに、第2ボスをガイドする。第2ガイドは、アジテータ軸を中心とする円弧状に延びてもよい。
【0023】
(11)画像形成装置は、現像押圧部材を備えてもよい。現像押圧部材は、現像ローラを感光ドラムに向かって押圧する。
【0024】
(12)ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、現像押圧部材は、現像ローラに対して上方に位置してもよい。
【0025】
(13)現像カートリッジは、現像フレームと、被押圧部とを備えてもよい。現像フレームは、現像ローラを支持する。被押圧部は、現像押圧部材に押圧される。被押圧部は、現像フレームから上方に突出してもよい。
【0026】
(14)ドラムカートリッジが第2位置に位置した状態で、現像カートリッジは、ドラムカートリッジに対して上方に離脱可能であってもよい。画像形成装置は、ストッパを備えてもよい。ストッパは、ドラムカートリッジが第2位置に位置し、現像カートリッジがドラムカートリッジから離脱されるときに、ドラムカートリッジが上方に移動することを止める。
【0027】
(15)画像形成装置は、カバーと、支持部とを備えてもよい。カバーは、閉位置と開位置との間を移動可能である。カバーが閉位置に位置した状態で、カバーは、開口を閉じる。カバーが開位置に位置した状態で、開口が開く。支持部は、カバーとともに移動する。カバーが開位置に位置した状態で、支持部は、筐体外に位置する。カバーが開位置に位置し、かつ、ドラムカートリッジが第2位置に位置した状態で、支持部は、ドラムカートリッジを支持する。支持部は、ストッパを有してもよい。
【0028】
(16)ドラムカートリッジは、当接部を備えてもよい。当接部は、ストッパと当たる。
【0029】
(17)ストッパは、第1方向に延びる突起であってもよい。当接部は、溝を有してもよい。溝は、突起が嵌る。
【0030】
(18)当接部は、2つの壁を備えてもよい。2つの壁は、第3方向において互いに離れて位置する。2つの壁のそれぞれは、溝を有してもよい。
【0031】
(19)画像形成装置は、露光装置を備えてもよい。露光装置は、感光ドラムの表面を露光可能である。ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、2つの壁は、感光ドラムに向かって延びてもよい。当接部は、貫通穴を有してもよい。貫通穴は、2つの壁の間に位置する。貫通穴は、露光装置からの光が通過する。
【0032】
(20)画像形成装置は、転写装置を備えてもよい。転写装置は、感光ドラムからシートにトナーを転写する。ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、ドラムカートリッジは、転写装置の下方に位置してもよい。ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、ドラムカートリッジは、転写装置に対して上下方向に移動可能である。
【0033】
(21)画像形成装置は、第1ドラム押圧部材を備えてもよい。第1ドラム押圧部材は、ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、感光ドラムを転写装置に向かって押圧する。第1ドラム押圧部材は、当接部に対して感光ドラムの反対側に位置する。
【0034】
(22)画像形成装置は、露光装置を備えてもよい。露光装置は、感光ドラムの表面を露光可能である。露光装置は、出射口を有する。出射口は、感光ドラムを露光する光を出射する。第1ドラム押圧部材は、第1方向において出射口から離れて位置し、かつ、上下方向において出射口と感光ドラムとの間に位置してもよい。
【0035】
(23)画像形成装置は、第2ドラム押圧部材を備えてもよい。第2ドラム押圧部材は、ドラムカートリッジが第1位置に位置した状態で、感光ドラムを転写装置に向かって押圧する。第2ドラム押圧部材は、当接部に対して感光ドラムの反対側に位置する。第2ドラム押圧部材は、第1方向において、出射口に対して第1ドラム押圧部材の反対側に位置する。
【発明の効果】
【0036】
本開示の画像形成装置によれば、現像カートリッジとドラムカートリッジとを個別かつ円滑に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は、画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、図1に示す画像形成装置のA-A断面図であって、カバーが閉位置に位置し、ドラムカートリッジが第1位置に位置する状態を示す。
図3図3は、図1に示す画像形成装置のA-A断面図であって、カバーが開位置に位置し、ドラムカートリッジが第1位置と第2位置との間に位置する状態を示す。
図4図4は、図1に示す画像形成装置のA-A断面図であって、カバーが開位置に位置し、ドラムカートリッジが第2位置に位置する状態を示す。
図5図5は、図1に示すプロセスカートリッジの概略構成図である。
図6図6は、図5に示すプロセスカートリッジのB-B断面図である。
図7図7は、図5に示すドラムカートリッジの概略構成図である。
図8図8は、図5に示す現像カートリッジの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
1.画像形成装置1
図1から図5を参照して、画像形成装置1について説明する。
【0039】
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体2と、カバー10(図2参照)と、シートカセット3と、4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kと、露光装置6と、転写装置7と、定着装置8とを備える。
【0040】
1.1 筐体2
筐体2は、シートカセット3と、4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kと、露光装置6と、転写装置7と、定着装置8とを収容する。
【0041】
図2に示すように、筐体2は、開口21を有する。開口21は、第1方向における筐体2の一方の外表面に位置する。第1方向は、感光ドラム41Mのドラム軸A1が延びる方向である。感光ドラム41Mについては後で説明する。
【0042】
1.2 カバー10
図2および図3に示すように、カバー10は、閉位置(図2参照)と開位置(図3参照)との間を移動可能である。カバー10が閉位置に位置する状態で、カバー10は、開口21を閉じる。カバー10が開位置に位置する状態で、開口21は、開く。
【0043】
1.3 シートカセット3
図1に示すように、シートカセット3は、シートSを収容可能である。シートカセット3内のシートSは、転写ローラ72に向かって搬送される。転写ローラ72については後で説明する。
【0044】
1.4 4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9K
4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kは、第1方向と交差する方向に互いに間隔を空けて並ぶ。4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kは、互いに同じ構成を有する。そのため、プロセスカートリッジ9Mを詳細に説明し、プロセスカートリッジ9Y、9C、9Kの説明を省略する。
【0045】
1.4.1 プロセスカートリッジ9M
図5に示すように、プロセスカートリッジ9Mは、ドラムカートリッジ4Mと、現像カートリッジ5Mとを備える。
【0046】
1.4.1.1 ドラムカートリッジ4M
ドラムカートリッジ4Mは、感光ドラム41Mと、帯電装置46Mとを備える。
【0047】
感光ドラム41Mは、第1方向に延びる。感光ドラム41Mは、円筒形状を有する。感光ドラム41Mは、ドラム軸A1について回転可能である。ドラム軸A1は、第1方向に延びる。
【0048】
帯電装置46Mは、感光ドラム41Mの周面を帯電させる。帯電装置46Mは、具体的には、帯電ローラである。なお、帯電装置46Mは、スコロトロン型の帯電器であってもよい。
【0049】
図2および図3に示すように、ドラムカートリッジ4Mは、第1位置(図2参照)と、第2位置(図4参照)とを、開口21を通って第1方向に移動可能である。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、ドラムカートリッジ4Mの全部は、筐体2内に位置する。ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置する状態で、ドラムカートリッジ4Mの少なくとも一部は、筐体2外に位置する。
【0050】
1.4.1.2 現像カートリッジ5M
図5に示すように、現像カートリッジ5Mは、トナーを収容する。現像カートリッジ5Mは、現像ローラ51Mと、アジテータ54Mとを備える。現像ローラ51Mは、第1方向に延びる。現像ローラ51Mは、現像ローラ軸A2を中心として回転可能である。現像ローラ軸A2は、第1方向に延びる。アジテータ54Mは、現像ローラ51Mから離れて位置する。アジテータ54Mは、アジテータ軸A3について回転可能である。アジテータ軸A3は、第1方向に延びる。
【0051】
図1および図2に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、現像カートリッジ5Mは、ドラムカートリッジ4Mに対して着脱不能である。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、現像ローラ51Mは、感光ドラム41Mと接触する。現像ローラ51Mが感光ドラム41Mに接触した状態で、現像ローラ51Mは、感光ドラム41Mにトナーを供給する。
【0052】
図4に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、現像カートリッジ5Mは、ドラムカートリッジ4Mに対して着脱可能である。ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、現像カートリッジ5Mは、ドラムカートリッジ4Mに対して上方に離脱可能である。なお、上方とは、画像形成装置1を通常の使用状態に置いたときの、重力方向における上方である。
【0053】
これによって、トナーを収容し、現像ローラ51Mを備える現像カートリッジ5Mと、感光ドラム41Mを備えるドラムカートリッジ4Mとを個別に交換できる。
【0054】
1.4.2 プロセスカートリッジ9Y、9C、9K
図1に示すように、プロセスカートリッジ9Yは、ドラムカートリッジ4Yと、現像カートリッジ5Yとを備える。ドラムカートリッジ4Yは、感光ドラム41Yと、帯電装置46Yとを備える。現像カートリッジ5Yは、現像ローラ51Yと、アジテータ54Yとを備える。現像カートリッジ5Yは、ドラムカートリッジ4Yに着脱可能である。
【0055】
プロセスカートリッジ9Cは、ドラムカートリッジ4Cと、現像カートリッジ5Cとを備える。ドラムカートリッジ4Cは、感光ドラム41Cと、帯電装置46Cとを備える。現像カートリッジ5Cは、現像ローラ51Cと、アジテータ54Cとを備える。現像カートリッジ5Cは、ドラムカートリッジ4Cに着脱可能である。
【0056】
プロセスカートリッジ9Kは、ドラムカートリッジ4Kと、現像カートリッジ5Kとを備える。ドラムカートリッジ4Kは、感光ドラム41Kと、帯電装置46Kとを備える。現像カートリッジ5Kは、現像ローラ51Kと、アジテータ54Kとを備える。現像カートリッジ5Kは、ドラムカートリッジ4Kに着脱可能である。
【0057】
言い換えれば、画像形成装置1は、4つのドラムカートリッジ4Y、4M、4C、4Kと、4つの現像カートリッジ5Y、5M、5C、5Kとを備える。
【0058】
1.5. 露光装置6
露光装置6は、4つの感光ドラム41Y、41M、41C、41Kの表面を露光可能である。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、露光装置6は、ドラムカートリッジ4Mの下方に位置する。
【0059】
露光装置6は、4つの出射口61Y、61M、61C、61Kを有する。4つの出射口61Y、61M、61C、61Kは、互いに間隔を空けて位置する。
【0060】
出射口61Yは、帯電した感光ドラム41Yの表面を露光する光を出射する。これにより、静電潜像が、感光ドラム41Yの表面に形成される。出射口61Mは、帯電した感光ドラム41Mの表面を露光する光を出射する。これにより、静電潜像が、感光ドラム41Mの表面に形成される。出射口61Cは、帯電した感光ドラム41Cの表面を露光する光を出射する。これにより、静電潜像が、感光ドラム41Cの表面に形成される。出射口61Kは、帯電した感光ドラム41Kの表面を露光する光を出射する。これにより、静電潜像が、感光ドラム41Kの表面に形成される。
【0061】
露光装置6は、具体的には、レーザースキャンユニットである。なお、露光装置6は、LEDアレイであってもよい。
【0062】
1.6 転写装置7
転写装置7は、4つの感光ドラム41Y、41M、41C、41KからシートSにトナーを転写する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、転写装置7は、ドラムカートリッジ4Mに対して、露光装置6の反対側に位置する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、ドラムカートリッジ4Mは、転写装置7の下方に位置する。転写装置7は、中間転写ベルト71と、転写ローラ72とを備える。
【0063】
4つのドラムカートリッジ4Y、4M、4C、4Kが第1位置に位置した状態で、中間転写ベルト71は、4つの感光ドラム41Y、41M、41C、41Kと接触する。中間転写ベルト71は、4つの感光ドラム41Y、41M、41C、41K上のトナーが転写される。
【0064】
転写ローラ72は、中間転写ベルト71上のトナーをシートSに転写する。転写ローラ72は、第1方向および上下方向と交差する方向において、中間転写ベルト71と並ぶ。転写ローラ72は、中間転写ベルト71と接触する。シートカセット3から搬送されるシートSは、中間転写ベルト71と転写ローラ72との間を通る。このとき、転写ローラ72は、中間転写ベルト71に転写されたトナーをシートSに転写する。
【0065】
1.7 定着装置8
定着装置8は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナーを定着させる。定着装置8を通過したシートSは、筐体2の上面に排紙される。
【0066】
2.ドラムカートリッジ4Mの詳細
次に、図5から図7を参照して、ドラムカートリッジ4Mの詳細について説明する。
【0067】
図6に示すように、ドラムカートリッジ4Mは、第1方向に延びる。ドラムカートリッジ4Mは、第1方向において、一端E1と、他端E2とを有する。ドラムカートリッジ4Mの他端E2は、ドラムカートリッジ4Mの一端E1から離れて位置する。
【0068】
図5および図6に示すように、ドラムカートリッジ4Mは、上記した感光ドラム41Mと、上記した帯電装置46M(図5参照)とに加えて、ドラムフレーム42Mと、ドラムクリーナ47M(図5参照)と、第1ハンドル43M(図6参照)とを備える。
【0069】
2.1 ドラムフレーム42M
ドラムフレーム42Mは、感光ドラム41Mと、帯電装置46Mと、ドラムクリーナ47Mと、第1ハンドル43Mとを支持する。ドラムフレーム42Mは、第1側板421(図4参照)と、第2側板422と、底板424と、当接部425とを備える。言い換えれば、ドラムカートリッジ4Mは、第1側板421と、第2側板422と、底板424と、当接部425とを備える。
【0070】
2.1.1 第1側板421および第2側板422
図6に示すように、第1側板421は、ドラムカートリッジ4Mの一端E1に位置する。第1側板421は、第1方向における感光ドラム41Mの一端を支持する。第2側板422は、ドラムカートリッジ4Mの他端E2に位置する。第2側板422は、第1側板421に対して第1方向に離れて位置する。第2側板422は、第1方向における感光ドラム41Mの他端を支持する。
【0071】
図7に示すように、第1側板421および第2側板422のそれぞれは、第1ガイド4211と、第2ガイド4212とを有している。なお、第1側板421が有する第1ガイド4211および第2ガイド4212について詳細に説明し、第2側板422が有する第1ガイド4211および第2ガイド4212の説明を省略する。
【0072】
第1ガイド4211は、ドラムカートリッジ4Mに対する現像カートリッジ5Mの着脱をガイドする。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着されるときに、第1ガイド4211は、第1ボス522Aをガイドする。第1ボス522Aについては、後で説明する。第1ガイド4211は、第1方向における第1側板421の内面に位置する。第1側板421の内面は、第1方向において、第2側板422と向かい合う(図6参照)。第1ガイド4211は、具体的には、溝である。第1ガイド4211は、第2方向に延びる。第2方向は、第1方向と交差する。
【0073】
第1ガイド4211は、第2方向において、第1端4211Aと、第2端4211Bとを有する。第1端4211Aは、底板424と第2端4211Bとの間に位置する。第2端4211Bは、第1端4211Aから離れて位置する。第2端4211Bは、第1側板421の端縁に位置する。第2端4211Bは、開放されている。
【0074】
第2ガイド4212は、現像カートリッジ5Mが感光ドラム41Mに対して回動するときに、第2ボス523Aをガイドする。第2ボス523Aについては、後で説明する。第2ガイド4212は、第1方向における第1側板421の内面に位置する。第2ガイド4212は、感光ドラム41Mと第1ガイド4211との間に位置する。第2ガイド4212は、具体的には、溝である。第2ガイド4212は、アジテータ軸A3を中心とする円弧状に延びる(図5参照)。
【0075】
2.1.2 底板424
図6に示すように、底板424は、第1方向において、第1側板421と第2側板422との間に位置する。底板424は、アジテータ軸A3を中心とする円弧形状を有する(図5参照)。底板424は、第1方向に延びる。第1方向における底板424の一端は、第1側板421に接続される。第1方向における底板424の他端は、第2側板422に接続される。
【0076】
2.1.4 当接部425
図1に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、当接部425は、レール12Mに嵌る。ドラムカートリッジ4Mが第1位置と第2位置との間を移動するときに、当接部425は、レール12Mに沿ってスライドする。レール12Mについては、後で説明する。ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、当接部425は、ストッパ164と当たる(図4参照)。ストッパ164については、後で説明する。
【0077】
図5および図6に示すように、当接部425は、第1方向において、第1側板421と第2側板422との間に位置する。当接部425は、感光ドラム41Mの径方向において、感光ドラム41Mから離れて位置する。当接部425は、第3方向において、底板424とドラムクリーナ47Mとの間に位置する。第3方向は、第1方向および第2方向と交差する。当接部425は、筒形状を有する。当接部425は、感光ドラム41Mの径方向に延びる。当接部425は、第1壁4251と、第2壁4252と、第3壁4253と、第4壁4254とを備える。
【0078】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、第1壁4251および第2壁4252は、感光ドラム41Mに向かって延びる。第1壁4251および第2壁4252のそれぞれは、第1方向に延びる。第2壁4252は、第1壁4251に対して底板424の反対側に位置する。第1壁4251および第2壁4252は、第3方向において互いに離れて位置する。
【0079】
第1壁4251は、第3方向において、内面S1と、外面S2とを有する。第1壁4251の内面S1は、第3方向において、第2壁4252と向かい合う。第1壁4251の外面S2は、第3方向において、内面S1に対して第2壁4252の反対側に位置する。
【0080】
第2壁4252は、第3方向において、内面S3と、外面S4とを有する。第2壁4252の内面S3は、第3方向において、第1壁4251と向かい合う。第2壁4252の外面S4は、第3方向において、内面S3に対して第1壁4251の反対側に位置する。
【0081】
第1壁4251および第2壁4252のそれぞれは、溝4255を有する。ドラムカートリッジ4Mが第2位置した状態で、溝4255には、ストッパ164としての突起が嵌る。突起については、後で説明する。以下では、第1壁4251の溝4255を、溝4255Aとし、第2壁4252の溝4255を、溝4255Bとして区別する。
【0082】
溝4255Aは、第1壁4251の外面S2に位置する。溝4255Aは、外面S2から第3方向に凹む。溝4255Aは、第1方向に延びる。溝4255Aは、第1方向における外面S2の全体にわたって設けられる。溝4255Bは、第2壁4252の外面S4に位置する。溝4255Bは、溝4255Aと同様に説明される。そのため、溝4255Bの説明は、省略される。
【0083】
第3壁4253および第4壁4254は、第1方向において互いに離れて位置する。第3壁4253は、第1方向における第1壁4251の一端と、第1方向における第2壁4252の一端とに接続される。第4壁4254は、第1方向における第1壁4251の他端と、第1方向における第2壁4252の他端とに接続される。
【0084】
また、当接部425は、貫通穴4256を有する。貫通穴4256は、当接部425を感光ドラム41Mの径方向に貫通する。貫通穴4256は、当接部425の内面により画定されている。貫通穴4256は、第1壁4251と、第2壁4252と、第3壁4253と、第4壁4254とに囲まれる空間である。貫通穴4256は、第1壁4251の内面S1と、第2壁4252の内面S3との間に位置する。貫通穴4256は、露光装置6からの光が通過する(図1参照)。
【0085】
2.2 ドラムクリーナ47M
図5に示すように、ドラムクリーナ47Mは、感光ドラム41Mの表面をクリーニングする。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、ドラムクリーナ47Mは、第3方向において、ドラム軸A1に対して、現像ローラ51Mの反対側に位置する。
【0086】
2.3 第1ハンドル43M
図2および図3に示すように、第1ハンドル43Mは、ドラムカートリッジ4Mが第1位置から第2位置に移動するときの移動方向において、ドラムカートリッジ4Mの下流端に位置する。第1ハンドル43Mは、ドラムカートリッジ4Mの他端E2に位置する。第1ハンドル43Mは、第2側板422に取り付けられる。第1ハンドル43Mは、第1方向において、第2側板422に対して第1側板421の反対側に位置する。
【0087】
第1ハンドル43Mは、折畳位置(図2参照)と、展開位置(図3参照)との間を回動可能である。第1ハンドル43Mが折畳位置に位置した状態で、第1ハンドル43Mは、第2側板422に沿って上下方向に延びる。第1ハンドル43Mが展開位置に位置した状態で、第1ハンドル43Mは、第2側板422から第1方向に延びる。
【0088】
3.現像カートリッジ5Mの詳細
次に、図5および図8を参照して、現像カートリッジ5Mの詳細について説明する。
【0089】
図5に示すように、現像カートリッジ5Mは、上記した現像ローラ51M、および、上記したアジテータ54Mに加えて、現像フレーム52Mと、第2ハンドル53Mとを有する。
【0090】
3.1 現像フレーム52M
現像フレーム52Mは、現像ローラ51Mと、アジテータ54Mと、第2ハンドル53Mとを支持する。図8に示すように、現像フレーム52Mは、現像筐体521と、2つの第1ボス522A、522Bと、2つの第2ボス523A、523Bと、2つの被押圧部524A、524Bとを備える。言い換えれば、現像カートリッジ5Mは、2つの第1ボス522A、522Bと、2つの第2ボス523A、523Bと、2つの被押圧部524A、524Bとを備える。
【0091】
3.1.1 現像筐体521
現像筐体521は、トナーを収容する。現像筐体521は、第1方向に延びる。現像筐体521は、第1方向において、第1側面S5と、第2側面S6とを有する。
【0092】
第1側面S5は、第1方向における現像筐体521の一端に位置する。第2側面S6は、第1方向における現像筐体521の他端に位置する。第2側面S6は、第1方向において、第1側面S5から離れて位置する。
【0093】
現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、現像カートリッジ5Mの現像筐体521は、第1方向において、第1側板421と第2側板422との間に位置する。
【0094】
3.1.2 第1ボス522A、522B
第1ボス522Aは、現像筐体521の第1側面S5に位置する。第1ボス522Aは、円柱形状を有する。第1ボス522Aは、第1方向に延びる。第1ボス522は、アジテータ54Mのアジテータ軸A3に沿って延びる。第1ボス522Bは、現像筐体521の第2側面S6に位置する。第1ボス522Bは、第1ボス522Aと同様に説明される。
【0095】
現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第1ボス522Aは、第1ガイド4211の第1端4211Aに嵌る。図5に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、現像カートリッジ5Mは、ドラムカートリッジ4Mに対して、アジテータ軸A3について回動可能である。これによって、現像ローラ51Mは、感光ドラム41Mに対して移動可能である。
【0096】
3.1.3 第2ボス523A、523B
図8に示すように、第2ボス523Aは、現像筐体521の第1側面S5に位置する。第2ボス523Aは、第1ボス522Aから離れて位置する。第2ボス523Aは、円筒形状を有する。第2ボス523Aは、現像ローラ51Mの現像ローラ軸A2に沿って延びる。第2ボス523Aは、第1方向に延びる。第2ボス523Bは、現像筐体521の第2側面S6に位置する。第2ボス523Bは、第2ボス523Aと同様に説明される。
【0097】
図5に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第2ボス523Aは、第2ガイド4212に嵌る。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに対して回動するときに、第2ボス523Bは、第2ガイド4212にガイドされる。
【0098】
3.1.3 被押圧部524A、524B
図1に示すように、2つの被押圧部524A、524Bは、現像押圧部材18A、18Bに押圧される。現像押圧部材18A、18Bについては後で説明する。
【0099】
図8に示すように、2つの被押圧部524A、524Bは、第1方向に互いに間隔を空けて位置する。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、2つの被押圧部524A、524Bのそれぞれは、現像フレーム52Mから上方に突出する。2つの被押圧部524A、524Bのそれぞれは、現像筐体521から第1方向と交差する方向に突出する。被押圧部524Aは、第1方向における現像筐体521の一端から上方に突出する。被押圧部524Bは、第1方向における現像筐体521の他端から上方に突出する。
【0100】
3.2 第2ハンドル53M
第2ハンドル53Mは、第1方向において、2つの被押圧部524A、524Bの間に位置する。第2ハンドル53Mは、現像フレーム52Mに取り付けられている。第2ハンドル53Mは、第1方向における現像筐体521の中央に取り付けられている。第2ハンドル53Mの色は、第1ハンドル43Mの色と異なる。第2ハンドル53Mは、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第1ハンドル43Mに対して移動方向の上流側に位置する(図4参照)。
【0101】
図5に示すように、第2ハンドル53Mは、第1位置と第2位置との間を回動可能である。第2ハンドル53Mが第1位置に位置した状態で、第2ハンドル53Mは、第1ガイド4211が延びる方向と交差する。第2ハンドル53Mが第1位置に位置した状態で、第2ハンドル53Mは、現像筐体521の表面に沿う。
【0102】
第2ハンドル53Mが第2位置した状態で、第2ハンドル53Mは、第1ガイド4211が延びる方向に延びる。そのため、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、第2ハンドル53Mが第2位置した状態で、ユーザが第2ハンドル53を持って、現像カートリッジ5Mを第1ガイド4211の延びる方向に引き上げると、第1ボス522Aが、第1ガイド4211から円滑に抜ける。そのため、現像カートリッジ5Mをドラムカートリッジ4Mから円滑に取り外すことができる。
【0103】
4.画像形成装置の詳細
次に、図1から図4を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0104】
図1および図2に示すように、画像形成装置1は、4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kと、4つのレール12Y、12M、12C、12Kと、2つのドラム位置決めプレート19A、19Bと、4つのドラム押圧ユニット13Y、13M、13C、13Kと、4つのカム14Y、14M、14C、14Kと、2つの現像押圧部材18A、18B(図2参照)と、4つの支持部16Y、16M、16C、16Kとを備える。なお、カム14Y、14C、14Kと、支持部16Y、16C、16Kとは、図示しない。
【0105】
4.1 4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17K
図1に示すように、4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kは、筐体2内に位置する。4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kは、露光装置6に支持される。4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kは、互いに間隔を空けて配置される。
【0106】
4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、ドラムガイド17Mを詳細に説明し、3つのドラムガイド17Y、17C、17Kの説明を省略する。ドラムガイド17Mは、ドラムカートリッジ4Mの第1位置と第2位置との間の移動をガイドする。ドラムガイド17Mは、第1方向に延びる。ドラムガイド17Mは、ドラムフレーム42Mの底板424に沿う。そのため、ドラムカートリッジ4Mを第1位置と第2位置とに円滑に移動させることができる。
【0107】
4.2 4つのレール12Y、12M、12C、12K
4つのレール12Y、12M、12C、12Kは、筐体2内に位置する。4つのレール12Y、12M、12C、12Kは、露光装置6に支持される。レール12Yは、ドラムガイド17Yとドラムガイド17Mとの間に位置する。レール12Mは、ドラムガイド17Mとドラムガイド17Cとの間に位置する。レール12Cは、ドラムガイド17Cとドラムガイド17Kとの間に位置する。レール12Kは、ドラムガイド17Kに対してレール12Cの反対側に位置する。
【0108】
4つのレール12Y、12M、12C、12Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、レール12Mを詳細に説明し、3つのレール12Y、12C、12Kの説明を省略する。
【0109】
4.2.1 レール12M
レール12Mは、ドラムカートリッジ4Mが第1位置と第2位置との間を移動するときに、当接部425をガイドする。レール12Mは、レール本体124と、2つの脚部125A、125Bとを備える。
【0110】
レール本体124は、U字形状を有する。レール12Mは、上方に向かって開放される。レール本体124は、第1壁121と、第2壁122と、第3壁123とを有する。
【0111】
第1壁121および第2壁122のそれぞれは、第1方向に延びる。第2壁122は、第1方向および上下方向と交差する方向において、出射口61Mに対して第1壁121の反対側に位置する。第3壁123は、第1方向および上下方向と交差する方向において、第1壁121と第2壁122との間に位置する。第3壁123は、第1壁121の下端と、第2壁122の下端とを接続する。
【0112】
図2に示すように、第3壁123は、開口1231と、第1穴1232と、第2穴1233とを有する。
【0113】
開口1231は、露光装置6の出射口61Mから出射された光が通過する。開口1231を通過した光は、貫通穴4256を通過した後、感光ドラム41Mを露光する。開口1231は、第1方向に延びる。
【0114】
第1穴1232は、開口1231から第1方向に離れて位置する。第1穴1232には、第1ドラム押圧部材131が配置される。第1ドラム押圧部材131については後で説明する。
【0115】
第2穴1233は、第1方向において、開口1231に対して、第1穴1232の反対側に位置する。第2穴1233には、第2ドラム押圧部材132が配置される。第2ドラム押圧部材132については後で説明する。
【0116】
図1に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、当接部425は、第1壁121と第2壁122との間に位置する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、当接部425は、感光ドラム41Mと第3壁123との間に位置する。
【0117】
2つの脚部125A、125Bは、レール本体124を支持する。2つの脚部125は、レール本体124と露光装置6との間に位置する。2つの脚部125A、125Bは、第1方向および上下方向と交差する方向において、互いに離れて位置する。脚部125Bは、出射口61Mに対して、脚部125Aの反対側に位置する。2つの脚部125A、125Bのそれぞれは、第1方向に延びる。
【0118】
4.3 2つのドラム位置決めプレート19A、19B
図2に示すように、カバー10が閉位置に位置し、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、2つのドラム位置決めプレート19A、19Bは、4つの感光ドラム41Y、41M、41C、41Kを筐体2に対して位置決めする。2つのドラム位置決めプレート19A、19Bは、筐体2に支持される。2つのドラム位置決めプレート19A、19Bのそれぞれは、L字形状を有する。
【0119】
カバー10が閉位置に位置した状態で、ドラム位置決めプレート19Aは、第1方向において、転写装置7に対してカバー10の反対側に位置する。ドラム位置決めプレート19Aは、4つの凹部191Y、191M、191C、191Kを有する。なお、凹部191Y、191C、191Kは、図示しない。4つの凹部191Y、191M、191C、191Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、凹部191Mを説明し、3つの凹部191Y、191C、191Kの説明を省略する。凹部191Mは、ドラム位置決めプレート19Aの下端から上方に向かって凹む。
【0120】
ドラム位置決めプレート19Bは、第1方向において、転写装置7に対してドラム位置決めプレート19Aの反対側に位置する。カバー10が閉位置に位置した状態で、ドラム位置決めプレート19Bは、第1方向において、カバー10と転写装置7との間に位置する。ドラム位置決めプレート19Bは、ドラム位置決めプレート19Aと同様に説明される。そのため、ドラム位置決めプレート19Bの説明は、省略される。
【0121】
4.4 4つのドラム押圧ユニット13Y、13M、13C、13K
図1に示すように、4つのドラム押圧ユニット13Y、13M、13C、13Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、ドラム押圧ユニット13Mを詳細に説明し、3つのドラム押圧ユニット13Y、13C、13Kの説明を省略する。
【0122】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、ドラム押圧ユニット13Mは、感光ドラム41Mを転写装置7に向かって、ドラム位置決めプレート19A、19Bの凹部191Mに嵌るように押圧可能である。
【0123】
4.4.1 ドラム押圧ユニット13M
図2に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、ドラム押圧ユニット13Mは、ドラムフレーム42Mに対して感光ドラム41Mの反対側に位置する。ドラム押圧ユニット13Mは、第1ドラム押圧部材131と、第2ドラム押圧部材132とを備える。言い換えれば、画像形成装置1は、第1ドラム押圧部材131と、第2ドラム押圧部材132とを備える。
【0124】
図2および図3に示すように、第1ドラム押圧部材131は、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、感光ドラム41Mを転写装置7とドラム位置決めプレート19Aの凹部191Mとに向かって押圧する。第1ドラム押圧部材131は、当接部425に対して感光ドラム41Mの反対側に位置する。第1ドラム押圧部材131は、第1方向において出射口61Mから離れて位置し、かつ、上下方向において出射口61Mと感光ドラム41Mとの間に位置する。
【0125】
第1ドラム押圧部材131は、第1穴1232内に位置する。第1ドラム押圧部材131は、押圧位置(図2参照)と、解除位置(図3参照)との間を移動可能である。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第1ドラム押圧部材131が押圧位置に位置した状態で、第1ドラム押圧部材131は、第3壁4253を転写装置7に向かって押圧する(図2参照)。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第1ドラム押圧部材131が解除位置に位置した状態で、第1ドラム押圧部材131は、第3壁4253に対する押圧を解除する。
【0126】
図1に示すように、第1ドラム押圧部材131は、接触部1311と、2つのボス1312A、1312Bと、バネ1313とを備える。
【0127】
図2に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、接触部1311は、第3壁4253と接触する。接触部1311は、上下方向に延びる。接触部1311は、筒形状を有する。接触部1311の上端は、閉鎖されている。接触部1311の下端は、開放されている。
【0128】
2つのボス1312A、1312Bのそれぞれは、第1長穴1411に嵌る。第1長穴1411については、後で説明する。ボス1312Aは、接触部1311から脚部125Aに向かって突出する(図1参照)。ボス1312Bは、接触部1311に対して、ボス1312Aの反対側に位置する。ボス1312Bは、ボス1312Aと同様に説明される。
【0129】
バネ1313は、接触部1311を感光ドラム41Mに向かって押圧する。バネ1313は、接触部1311内に配置される。
【0130】
第1ドラム押圧部材131が押圧位置に位置した状態で、接触部1311は、第3壁123から上方に突出する。第1ドラム押圧部材131が解除位置に位置した状態で、接触部1311は、押圧位置よりも下方に位置し、第3壁123と面一となる(図3参照)。
【0131】
第2ドラム押圧部材132は、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、感光ドラム41Mを転写装置7とドラム位置決めプレート19Bの凹部191Mとに向かって押圧する。第2ドラム押圧部材132は、当接部425に対して感光ドラム41Mの反対側に位置する。第2ドラム押圧部材132は、第1方向において、出射口61Mに対して第1ドラム押圧部材131の反対側に位置する。
【0132】
第2ドラム押圧部材132は、第2穴1233内に位置する。第2ドラム押圧部材132は、第1ドラム押圧部材131と同様に説明される。そのため、第2ドラム押圧部材132の説明は省略される。第2ドラム押圧部材132は、接触部1321と、2つのボス1322A、1322Bと、バネ1323とを備える。
【0133】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第2ドラム押圧部材132が押圧位置に位置した状態で、第2ドラム押圧部材132は、第4壁4254を転写装置7に向かって押圧する(図2参照)。そのため、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132が押圧位置に位置した状態で、第2ドラム押圧部材132は、第1ドラム押圧部材131とともに、感光ドラム41Mを転写装置7と、2つのドラム位置決めプレート19A、19Bの凹部191Mとに向かって押圧する。このとき、第1側板421の上端が、ドラム位置決めプレート19Aの凹部191Mと接触し、第2側板422の上端が、ドラム位置決めプレート19Bの凹部191Mと接触する。これによって、感光ドラム41Mは、中間転写ベルト71に接触するとともに、筐体2に対して位置決めされる。
【0134】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第2ドラム押圧部材132が解除位置に位置した状態で、第2ドラム押圧部材132は、第2側板422に対する押圧を解除する。
【0135】
そのため、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132が解除位置に位置した状態で、第2ドラム押圧部材132は、第1ドラム押圧部材131とともに、感光ドラム41Mの転写装置7に向かう押圧を解除する。これによって、第1側板421の上端が、ドラム位置決めプレート19Aから離間するとともに、第2側板422の上端が、ドラム位置決めプレート19Bから離間する。これによって、感光ドラム41Mは、中間転写ベルト71から離間するとともに、筐体2に対する位置決めが解消される。
【0136】
4.5 4つのカム14Y、14M、14C、14K
図1に示すように、4つのカム14Y、14M、14C、14Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、カム14Mを詳細に説明し、3つのカム14Y、14C、14Kの説明を省略する。
【0137】
4.5.1 カム14M
図2および図3に示すように、カバー10が閉位置に位置した状態で、カム14Mは、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132を押圧位置に位置させる(図2参照)。カバー10が開位置に位置した状態で、カム14Mは、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132を解除位置に位置させる(図3参照)。
【0138】
図1に示すように、カム14Mは、レール12Mにおける脚部125Aと脚部125Bとの間であって、第3壁123の下方に位置する(図1参照)。カム14Mは、第1方向に延びる。カム14Mは、カバー10にリンクして、第1方向に移動可能である。カム14Mは、連結部材15Mにより、カバー10に接続される。連結部材15Mは、カム14Mとカバー10とを連結する。カム14Mは、第1板141と、第2板142とを有する。
【0139】
第1板141は、ドラム押圧ユニット13Mと脚部125Aとの間に位置する。図2に示すように、第1板141は、第1方向に延びる。第1板141は、第1長穴1411と、第2長穴1412とを有する。
【0140】
第1長穴1411には、第1ドラム押圧部材131のボス1312Aが嵌る。言い換えれば、第1板141は、ボス1312Aと係合する。第1長穴1411は、第1方向において、一端と、他端とを有する。第1方向における第1長穴1411の一端は、第1方向における第1長穴1411の他端よりも上方に位置する。第1長穴1411は、一端から他端に向かうにつれて下方に傾斜する。
【0141】
第2長穴1412には、第2ドラム押圧部材132のボス1322Aが嵌る。言い換えれば、第1板141は、ボス1322Aと係合する。第2長穴1412は、第1方向において、第1長穴1411から離れて位置する。第2長穴1412は、第1長穴1411と同様に説明される。そのため、第2長穴1412の説明を省略する。
【0142】
カバー10が閉位置に位置し、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132を押圧位置に位置した状態で、ボス1312Aは、第1長穴1411の一端に位置し、ボス1322Aは、第2長穴1412の一端に位置する。カバー10が開位置に位置し、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132を解除位置に位置した状態で、ボス1312Aは、第1長穴1411の他端に位置し、ボス1322Aは、第2長穴1412の他端に位置する(図3参照)。
【0143】
図1に示すように、第2板142は、第2方向において、ドラム押圧ユニット13Mと脚部125Bとの間に位置する。第2板142は、第1板141と同様に説明される。そのため、第2板142の説明は省略される。
【0144】
4.6 2つの現像押圧部材18A、18B
図2に示すように、2つの現像押圧部材18A、18Bは、第1方向に互いに間隔を空けて位置する。現像押圧部材18Aは、第1方向において、転写装置7とドラム位置決めプレート19Aとの間に位置する。現像押圧部材18Bは、第1方向において、転写装置7に対して現像押圧部材18Aの反対側に位置する。現像押圧部材18Bは、第1方向において、転写装置7とドラム位置決めプレート19Bとの間に位置する。カバー10が閉位置に位置した状態で、現像押圧部材18Bは、第1方向において、ドラム位置決めプレート19Bに対してカバー10の反対側に位置する。2つの現像押圧部材18A、18Bは、互いに同じ構成を有する。そのため、現像押圧部材18Aについて詳細に説明し、現像押圧部材18Bの説明を省略する。
【0145】
図1に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、カバー10が閉位置に位置した状態で、現像押圧部材18Aは、現像ローラ51Yを感光ドラム41Yに向かって押圧し、現像ローラ51Mを感光ドラム41Mに向かって押圧し、現像ローラ51Cを感光ドラム41Cに向かって押圧し、現像ローラ51Kを感光ドラム41Kに向かって押圧する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、現像押圧部材18Aは、4つの現像ローラ51Y、51M、51C、51Kに対して上方に位置する。現像押圧部材18Aは、4つの押圧部181Y、181M、181C、181Kと、リンク部材182とを有する。
【0146】
4つの押圧部181Y、181M、181C、181Kは、互いに同じ構成を有する。そのため、押圧部181Mについて詳細に説明し、3つの押圧部181Y、181C、181Kの説明を省略する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、カバー10が閉位置に位置した状態で、押圧部181Mは、現像フレーム52Mの被押圧部524Aに対して、感光ドラム41Mの反対側から接触する。これによって、押圧部181Mは、被押圧部524Aを感光ドラム41Mに向かって押圧する。そのため、現像ローラ51Kが、感光ドラム41Kに安定して接触する。
【0147】
リンク部材182は、4つの押圧部181Y、181M、181C、181Kを支持する。リンク部材182は、カバー10とリンクして移動する。図示しないが、カバー10が閉位置から開位置に移動したときに、リンク部材182は、押圧部181Mが被押圧部524Aから離れるように移動する。そのため、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、カバー10が開位置に位置した状態で、押圧部181Mは、現像フレーム52Mの被押圧部524Aから離れて位置する。
【0148】
4.7 4つの支持部16Y、16M、16C、16K
図2および図3に示すように、4つの支持部16Y、16M、16C、16Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、支持部16Mを詳細に説明し、3つの支持部16Y、16C、16Kの説明を省略する。
【0149】
支持部16Mは、カバー10とともに移動する。支持部16Mは、レール12Mに回動可能に接続される。
【0150】
図2に示すように、カバー10が閉位置に位置した状態で、支持部16Mは、筐体2内に位置する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、カバー10が閉位置に位置した状態で、支持部16Mは、上下方向に延び、カバー10と第2側板422との間に位置する。
【0151】
図4に示すように、カバー10が開位置に位置した状態で、支持部16Mの少なくとも一部は、筐体2外に位置する。カバー10が開位置に位置した状態で、支持部16Mは、第1方向に延び、レール12Mのレール本体124と連続する。カバー10が開位置に位置し、かつ、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、支持部16Mは、ドラムカートリッジ4Mを支持する。支持部16Mは、本体161と、ヒンジ162と、ボス163と、ストッパ164とを有する。言い換えれば、画像形成装置1は、ストッパ164を備える。
【0152】
カバー10が開位置に位置した状態で、本体161は、上方に向かって解放されるU字形状を有する。カバー10が開位置に位置した状態で、本体161は、第1方向に延びて、レール本体124と連続する。カバー10が開位置に位置し、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、当接部425の少なくとも一部は、本体161に嵌る。本体161は、一端と他端とを有する。本体161の他端は、一端から離れて位置する。
【0153】
ヒンジ162は、本体161の一端に位置する。ヒンジ162は、本体161と第1壁121とを接続する。これによって、本体161は、レール本体124に対して回動可能である。
【0154】
ボス163は、本体161の他端に位置する。ボス163は、連結部101Mの長穴1011に嵌る。連結部101Mは、カバー10に設けられる。カバー10が開位置に位置した状態で、連結部101Mは、筐体2外に位置する。カバー10が開位置に位置した状態で、長穴1011は、第1方向に延びる。カバー10が閉位置に位置した状態で、連結部101Mは、筐体2内に位置する。カバー10が閉位置に位置した状態で、長穴1011は、上下方向に延びる。
【0155】
図4に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置し、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mから離脱されるときに、ストッパ164は、ドラムカートリッジ4Mが上方に移動することを止める。ストッパ164は、本体161に設けられ、第1方向に延びる突起である。カバー10が開位置に位置した状態で、ストッパ164は、第1方向および上下方向と交差する方向に、本体161から突出する。ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、ストッパ164は、当接部425の溝4255Aに嵌る。そのため、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、ドラムカートリッジ4Mは、上下方向に移動不能である。ドラムカートリッジ4Mを筐体2から取り外す場合、第2位置に位置するドラムカートリッジ4Mをさらに第1方向に移動させる。これによって、ドラムカートリッジ4Mは、筐体2から取り外せる。
【0156】
図2に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、ストッパ164は、溝4255Aから抜けている。そのため、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、ドラムカートリッジ4Mは、転写装置7に対して上下方向に移動可能である。
【0157】
5.作用効果
(1)画像形成装置1では、現像カートリッジ5Mを交換する場合、まず、ドラムカートリッジ4Mが第1位置から第2位置に移動する。そして、ドラムカートリッジ4Mの少なくとも一部が筐体2外に位置した状態で、現像カートリッジ5Mがユーザに確認された後、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mから取り外される。
【0158】
そのため、ユーザは、現像カートリッジ5Mおよびドラムカートリッジ4Mが筐体2内に位置した状態で、交換するカートリッジを判別する必要がない。その結果、現像カートリッジ5Mとドラムカートリッジ4Mとを個別かつ円滑に交換できる。
【符号の説明】
【0159】
1 画像形成装置
2 筐体
21 開口
4 ドラムカートリッジ
41 感光ドラム
42 ドラムフレーム
421 第1側板
4211 第1ガイド
422 第2側板
4251 第1壁
4252 第2壁
4255 溝
4256 貫通穴
43 第1ハンドル
5 現像カートリッジ
51 現像ローラ
52 現像フレーム
524 被押圧部
54 アジテータ
6 露光装置
61 出射口
7 転写装置
72 転写ローラ
10 カバー
131 第1ドラム押圧部材
132 第2ドラム押圧部材
16 支持部
164 ストッパ
17 ドラムガイド
18 現像押圧部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8