IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カシオ計算機株式会社の特許一覧

特許7528592情報処理装置、入力支援方法及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、入力支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240730BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20240730BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
G06F3/12 342
G06F3/12 320
G06F3/12 351
G06F3/12 378
B41J3/36 T
B41J21/00 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020122239
(22)【出願日】2020-07-16
(65)【公開番号】P2022018849
(43)【公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100182936
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 直樹
(72)【発明者】
【氏名】成瀬 健一
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-080588(JP,A)
【文献】特開2015-207204(JP,A)
【文献】特開2016-115076(JP,A)
【文献】特開2006-099254(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/12
B41J29/00-29/70
B41J5/00-5/52;21/00-21/18
B41J3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被印刷媒体への印刷情報を印刷イメージとして表示する場合に前記被印刷媒体の輪郭をテープイメージとして表示させる制御手段を備え、
前記制御手段は、前記印刷情報の入力の開始を検出した場合には前記輪郭のうち被印刷媒体の終端箇所の輪郭が表示状態から非表示状態となるように前記テープイメージを表示させ、前記印刷情報の入力の完了を検出した場合には前記非表示状態となっていた前記終端箇所の輪郭が表示状態となるように前記テープイメージを表示させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記終端箇所の輪郭が表示状態となるように前記テープイメージを表示させる際は、前記終端箇所の輪郭の位置が前記印刷情報に対応させた位置となるように、前記テープイメージを表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記印刷情報は、1つ以上のオブジェクトを含み、
前記制御手段は、前記1つ以上のオブジェクトの座標情報に基づいて、前記終端箇所の輪郭の位置を決定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記印刷情報の入力を確定する操作の検出、又は、前記印刷情報の新たな入力が所定の期間ないことの検出を、前記印刷情報の入力の完了として検出する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記終端箇所の輪郭が非表示状態となるように前記テープイメージを表示させる際は、前記テープイメージから前記終端箇所側の方向に食み出た領域に余白が形成されるように前記テープイメージを表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が実行する入力支援方法であって、
被印刷媒体への印刷情報を印刷イメージとして表示する場合に前記被印刷媒体の輪郭をテープイメージとして表示させる制御処理を含み、
前記制御処理は、前記印刷情報の入力の開始を検出した場合には前記輪郭のうち被印刷媒体の終端箇所の輪郭が表示状態から非表示状態となるように前記テープイメージを表示させ、前記印刷情報の入力の完了を検出した場合には前記非表示状態となっていた前記終端箇所の輪郭が表示状態となるように前記テープイメージを表示させる、
ことを特徴とする入力支援方法。
【請求項7】
コンピュータを、
被印刷媒体への印刷情報を印刷イメージとして表示する場合に前記被印刷媒体の輪郭をテープイメージとして表示させる制御手段として機能させ、
前記制御手段は、前記印刷情報の入力の開始を検出した場合には前記輪郭のうち被印刷媒体の終端箇所の輪郭が表示状態から非表示状態となるように前記テープイメージを表示させ、前記印刷情報の入力の完了を検出した場合には前記非表示状態となっていた前記終端箇所の輪郭が表示状態となるように前記テープイメージを表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、入力支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テープを被印刷媒体として利用することで文字や図形などの情報が印刷された印刷物(以降、ラベルと記す。)を作成するプリンタが知られている。そのようなプリンタは、ラベルライターとも称される。
【0003】
また、ラベルライターの利用を促進するため、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの情報処理装置上で動作する、ラベル作成を支援するソフトウェアプログラム(以降、ラベル作成支援プログラムと記す。)が提供されることがある。このような技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-115076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ラベル作成支援プログラムを用いることで、利用者は、様々なデザインのラベルを容易に作成することが可能であり、また、ラベルライターで作成されるラベルの完成形を印刷開始前に的確に把握することができる。
【0006】
その一方で、ラベル作成支援プログラムが動作する環境は、利用者が利用する情報処理装置によってさまざまである。このため、ラベル作成支援プログラムが不便なく動作するために必要な装置の性能は、可能な限り低く抑えられていることが望ましい。なお、以上では、ラベル作成支援プログラムがラベルライターとは異なる情報処理装置上で動作する例で説明したが、ラベル作成支援プログラムは、ラベルライター上で動作してもよい。
【0007】
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、プログラムが動作する情報処理装置の負荷を抑制可能な情報処理装置、入力支援方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、被印刷媒体への印刷情報を印刷イメージとして表示する場合に前記被印刷媒体の輪郭をテープイメージとして表示させる制御手段を備え、前記制御手段は、前記印刷情報の入力の開始を検出した場合には前記輪郭のうち被印刷媒体の終端箇所の輪郭が表示状態から非表示状態となるように前記テープイメージを表示させ、前記印刷情報の入力の完了を検出した場合には前記非表示状態となっていた前記終端箇所の輪郭が表示状態となるように前記テープイメージを表示させる、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様に係る入力支援方法は、情報処理装置が実行する入力支援方法であって、被印刷媒体への印刷情報を印刷イメージとして表示する場合に前記被印刷媒体の輪郭をテープイメージとして表示させる制御処理を含み、前記制御処理は、前記印刷情報の入力の開始を検出した場合には前記輪郭のうち被印刷媒体の終端箇所の輪郭が表示状態から非表示状態となるように前記テープイメージを表示させ、前記印刷情報の入力の完了を検出した場合には前記非表示状態となっていた前記終端箇所の輪郭が表示状態となるように前記テープイメージを表示させる、ことを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、被印刷媒体への印刷情報を印刷イメージとして表示する場合に前記被印刷媒体の輪郭をテープイメージとして表示させる制御手段として機能させ、前記制御手段は、前記印刷情報の入力の開始を検出した場合には前記輪郭のうち被印刷媒体の終端箇所の輪郭が表示状態から非表示状態となるように前記テープイメージを表示させ、前記印刷情報の入力の完了を検出した場合には前記非表示状態となっていた前記終端箇所の輪郭が表示状態となるように前記テープイメージを表示させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、プログラムが動作する情報処理装置の負荷を抑制可能な情報処理装置、入力支援方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】システムの構成を例示した図である。
図2】印刷装置1に収容されるテープカートリッジ30の斜視図である。
図3】印刷装置1のカートリッジ収納部14の斜視図である。
図4】印刷装置1の断面図である。
図5】印刷装置1のブロック図である。
図6】情報処理装置100のブロック図である。
図7】ラベル作成を支援する方法を示す処理の一例を示すフローチャートである。
図8】終端位置を決定する方法を示す処理の一例を示すフローチャートである。
図9】ラベル作成開始時の画面の一例である。
図10】テキスト入力開始時の画面の一例である。
図11】テキスト入力中の画面の一例である。
図12】テキスト入力完了時の画面の一例である。
図13】テキスト入力開始時の画面の別の例である。
図14】テキスト入力中の画面の別の例である。
図15】図形入力開始時の画面の一例である。
図16】図形入力中の画面の一例である。
図17】図形入力完了時の画面の一例である。
図18】図形入力完了後におけるテキスト入力開始時の画面の一例である。
図19】図形入力完了後におけるテキスト入力中の画面のさらに別の例である。
図20】図形入力完了後におけるテキスト入力完了時の画面のさらに別の例である。
図21】終端位置を決定する方法を示す処理の別の例を示すフローチャートである。
図22】印刷情報からテープイメージTの先端、終端までの距離を均等にする設定で作成されるラベルイメージの一例である。
図23】印刷情報からテープイメージTの先端、終端までの距離を均等にする設定で作成されるラベルイメージの別の例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本実施形態に係るシステムの構成を例示した図である。図1に示すシステムは、印刷装置1と、1つ以上の情報処理装置100(情報処理装置100a、情報処理装置100b、情報処理装置100c)とを含んでいる。
【0014】
印刷装置1は、被印刷媒体であるテープに文字、図形、画像などの情報を印刷することで、ラベルを作成するラベルライターである。なお、本明細書において、テープとは、プラスチック、紙、その他の任意の材料からなる細長く薄い部材のことである。テープは、典型的には粘着層を有し、貼り付け可能である。ただし、テープは、粘着層を有しなくてもよい。また、ラベルとは、テープを被印刷媒体として利用して、テープ上に何らかの情報を印刷したもののことである。ラベルは、典型的には情報が印刷された(テープの)部分が情報が印刷されていない(テープの)部分から切り離されたものである。ただし、ラベルは、切断されたものに限らない。
【0015】
印刷装置1の装置筐体2は、例えば、図1に示すように、オーバル形状の底面を有する凡そ柱体であってもよい。また、装置筐体2の表面のうち、柱体の側面に該当する部分は、底面と直交した2つの平面と、断面が凡そ半円形状を有する2つの曲面と、からなってもよい。さらに、2つの曲面部分の一方には、凹部が形成されてもよい。凹部には、印刷装置1内で印刷が行われたテープである被印刷媒体Mを排出する排紙口2aが形成されてもよい。排紙口2aは、底面と平行な開口であってもよい。なお、印刷装置1の形状は、特にこの例に限らない。
【0016】
以下では、印刷装置1が熱転写方式のサーマルプリンタである例で説明するが、印刷装置1の印刷方式は、熱転写方式に限らない。印刷装置1は、例えば、感熱方式など、他の方式のサーマルプリンタであってもよい。また、印刷装置1は、サーマルプリンタに限らず、インクジェットプリンタやレーザプリンタなどであってもよい。
【0017】
情報処理装置100は、印刷装置1で作成されるラベルの完成形のイメージであるラベルイメージを作成する装置である。情報処理装置100は、例えば、図1に示す情報処理装置100aのようなノート型の端末であってもよく、情報処理装置100bに示すようなタブレット型の端末であってもよく、情報処理装置100cに示すようなスマートフォンであってもよい。なお、情報処理装置100は、モバイル端末に限らず、据え置き型の装置であってもよい。
【0018】
情報処理装置100は、さらに、ラベルイメージを用いて印刷装置1にラベル作成(ラベル印刷ともいう。)を指示する作成指示装置であってもよい。ただし、情報処理装置100は、ラベルイメージの作成のみを行ってもよく、ラベルイメージを用いたラベル作成指示は、他の装置によって行われてもよい。以降では、情報処理装置100が印刷装置1にラベル作成を指示する例で説明する。
【0019】
印刷装置1と情報処理装置100は、図1に示すように、例えば、無線通信によってデータをやり取りする。印刷装置1と情報処理装置100の間で行われる無線通信の規格は、特に限定しない。例えば、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN規格が採用されてもよい。図1に示すようなアドホックモードで通信してもよく、アクセスポイントを経由するインフラストラクチャーモードで通信してもよい。また、印刷装置1と情報処理装置100の間で行われる無線通信には、Bluetooth(登録商標) Low Energy(以降、BLEと記す。)などの近距離無線通信規格が採用されてもよい。ただし、印刷装置1と情報処理装置100の間の通信は、無線通信に限らず、有線ケーブルを用いた通信であってもよい。
【0020】
図2は、印刷装置1に収納されるテープカートリッジ30の斜視図である。図3は、印刷装置1のカートリッジ収納部14の斜視図である。図4は、印刷装置1の断面図である。図2に示すテープカートリッジ30は、図3に示すカートリッジ収納部14に着脱自在に収納される。図4には、テープカートリッジ30がカートリッジ収納部14に収納された状態が示されている。以下、図2から図4を参照しながら、印刷装置1の印刷部23(図5参照)の内部機構の一例について説明する。
【0021】
テープカートリッジ30は、図2に示すように、被印刷媒体MとインクリボンRを収容するカートリッジケース31を有している。カートリッジケース31には、テープコア32とインクリボン供給コア34とインクリボン巻取りコア35が設けられている。また、サーマルヘッド被挿入部36及び係合部37も形成されている。
【0022】
被印刷媒体Mは、カートリッジケース31内部において、テープコア32にロール状に巻かれている。被印刷媒体Mは、例えば、粘着層を有する基材と、粘着層を覆うように剥離可能に基材に貼付された剥離紙と、を有するテープである。熱転写用のインクリボンRは、その先端がインクリボン巻取りコア35に巻きつけられた状態で、カートリッジケース31内部のインクリボン供給コア34にロール状に巻かれている。
【0023】
図3に示すように、装置筐体2のカートリッジ収納部14には、テープカートリッジ30を所定の位置で支持するための複数のカートリッジ受け部15が設けられている。また、カートリッジ受け部15には、テープカートリッジ30が収容するテープ(被印刷媒体M)の幅を検出するためのテープ幅検出スイッチ19が設けられている。
【0024】
テープ幅検出スイッチ19は、テープカートリッジの形状に基づいて被印刷媒体Mの幅を検出するためのスイッチである。テープ幅検出スイッチ19は、カートリッジ収納部14に複数設けられている。テープ幅の異なるテープカートリッジは、複数のテープ幅検出スイッチ19をそれぞれ異なる組み合わせで押下するように構成されている。これにより、後述するプロセッサ21(図5参照)が、押下されたテープ幅検出スイッチ19の組み合わせから、テープカートリッジの種類を特定し、被印刷媒体Mの幅(テープ幅)を検出する。
【0025】
カートリッジ収納部14には、さらに、複数の発熱素子を有し、被印刷媒体Mに印刷を行うサーマルヘッド10と、被印刷媒体Mを搬送するプラテンローラ16と、テープコア係合軸17と、インクリボン巻取り駆動軸18が設けられている。サーマルヘッド10には、サーミスタ11が埋め込まれている。サーミスタ11は、サーマルヘッド10の温度を測定する。
【0026】
テープカートリッジ30がカートリッジ収納部14に収納された状態では、図4に示すように、カートリッジケース31に設けられた係合部37がカートリッジ収納部14に設けられたカートリッジ受け部15に支持される。また、サーマルヘッド10がカートリッジケース31に形成されたサーマルヘッド被挿入部36に挿入される。また、テープコア係合軸17には、テープカートリッジ30のテープコア32が係合し、さらに、インクリボン巻取り駆動軸18には、インクリボン巻取りコア35が係合する。
【0027】
情報処理装置100から印刷装置1へラベル作成指示が入力されると、被印刷媒体Mは、プラテンローラ16の回転によりテープコア32から繰り出される。この際、インクリボン巻取り駆動軸18がプラテンローラ16に同調して回転することで、被印刷媒体MとともにインクリボンRがインクリボン供給コア34から繰り出される。これにより、被印刷媒体MとインクリボンRは重なった状態で搬送される。そして、サーマルヘッド10とプラテンローラ16の間を通過する際にインクリボンRがサーマルヘッド10によって加熱されることで、インクが被印刷媒体Mに転写され、印刷が行われる。
【0028】
サーマルヘッド10とプラテンローラ16の間を通過した使用済みのインクリボンRは、インクリボン巻取りコア35に巻き取られる。一方、サーマルヘッド10とプラテンローラ16の間を通過した印刷済みの被印刷媒体Mは、ハーフカッター12またはフルカッター13で切断され、排紙口2aから排出される。
【0029】
図5は、印刷装置1のブロック図である。印刷装置1は、図5に示すように、図2から図4において上述した印刷部23に加えて、1つ以上のプロセッサ21と、1つ以上の記憶装置22と、通信装置24を備えていて、それがバス25を通じて接続されている。記憶装置22のそれぞれは、非一時的なコンピュータ読取可能媒体である。また、通信装置24は、情報処理装置100等とデータをやり取りする。
【0030】
記憶装置22の少なくとも1つは、ラベルイメージを用いた印刷指示に従って印刷を行うための命令の集合であるプログラム22aを記憶する。1つ以上のプロセッサ21は、印刷装置1の制御手段の一例であり、記憶装置22に記憶されているプログラム22aを実行することで、印刷部23が被印刷媒体Mに印刷を行い、ラベルを作成する。
【0031】
図6は、情報処理装置100のブロック図である。情報処理装置100は、プログラムを実行するコンピュータであり、図6に示すように、1つ以上のプロセッサ101と、1つ以上の記憶装置102と、入力装置103と、表示装置104と、通信装置105を備えていて、それがバス106を通じて接続されている。
【0032】
1つ以上のプロセッサ101のそれぞれは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むハードウェアであり、記憶装置102に記憶されているプログラム102aを実行する。なお、1つ以上のプロセッサ101には、GPU(Graphics processing unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)などの任意の電気回路が含まれてもよい。
【0033】
1つ以上の記憶装置102のそれぞれは、非一時的なコンピュータ読取可能媒体であり、例えば、任意の半導体メモリである。1つ以上の記憶装置102は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリ、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含んでいる。また、記憶装置102は、磁気記憶装置、光学記憶装置、その他の種類の記憶装置を含んでもよい。1つ以上の記憶装置102の少なくとも1つには、ラベル作成支援するための命令の集合であるプログラム102aが記憶されている。即ち、プログラム102aは、ラベル作成支援プログラムであり、1つ以上のプロセッサ101によって実行される。
【0034】
入力装置103は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどを含んでいるが、マイクなどの音声入力装置を含んでもよく、他の種類の入力装置を含んでもよい。表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイなどであるが、マトリクスLEDパネルなどの他の種類の表示装置であってもよい。通信装置105は、例えば、Wi-Fi(登録商標)モジュールなどの無線通信装置であるが、有線通信装置であってもよい。
【0035】
図7は、ラベル作成を支援する方法を示す処理の一例を示すフローチャートである。図8は、終端位置を決定する方法を示す処理の一例を示すフローチャートである。図9は、ラベル作成開始時の画面の一例である。図10は、テキスト入力開始時の画面の一例である。図11は、テキスト入力中の画面の一例である。図12は、テキスト入力完了時の画面の一例である。以下、図7から図12を参照しながら、テープに印刷する印刷情報に応じてラベル長を自動調整する設定でラベルイメージを作成する場合を例に、情報処理装置100で行われるラベル作成支援方法について具体的に説明する。
【0036】
ラベルイメージを作成するために、利用者が情報処理装置100を操作し、1つ以上のプロセッサ101がプログラム102aを実行すると、図7に示す処理が開始される。即ち、プログラム102aは、1つ以上のプロセッサ101に図7に示す処理(動作)を実行させるように構成されている。なお、図7に示す処理は、ラベルイメージを作成することでラベル作成を支援するラベル作成支援方法の一例を示している。
【0037】
図7に示す処理が開始されると、まず、1つ以上のプロセッサ101は、テープイメージTを表示装置104に表示させる(ステップS10)。ここでは、1つ以上のプロセッサ101は、ラベルイメージを作成し表示するための図9に示すウィンドウ200を表示装置104に表示させる。ウィンドウ200には、各種ボタン(ボタン201~ボタン207)と、イメージ領域210が含まれている。各種ボタンは、利用者の入力操作を検出するGUIコンポーネントの一例である。
【0038】
ボタン201はイメージ領域210に表示されているラベルイメージを印刷する場合に押下される。ボタン202はイメージ領域210に表示されているラベルイメージを保存する場合に押下される。ボタン203からボタン207は、印刷情報を入力する場合に押下される。より具体的には、それぞれテキスト、画像、図形、識別コード、タイムスタンプを印刷情報として入力する場合に押下される。なお、テキストとは、文字(絵文字を含む)、記号など文字コードが割り当てられた情報をいう。識別コードは、例えば、QRコード(登録商標)、バーコードなどである。
【0039】
ステップS10では、1つ以上のプロセッサ101は、表示装置104に、ウィンドウ200のイメージ領域210内にテープイメージTを表示させる。ここで、テープイメージTとは、テープの外形を示すイメージである。なお、ステップS10で表示されるテープイメージTには、少なくともテープの終端に対応する終端イメージEが含まれている。
【0040】
ステップS10では、テープ上の印刷可能な領域(印刷領域)に対応する印刷領域イメージPがテープイメージT上に表示されてもよい。印刷領域は、テープの先端と終端にそれぞれ長さL0だけ余白を設けて形成されるが、余白の長さL0は設定によって変更可能である。また、余白の長さL0は、テープ幅Wに応じて決定されてもよい。なお、テープ幅Wは、利用者が手動で設定してもよく、印刷装置1から取得したテープ幅の情報に基づいて自動的に設定されてもよい。また、テープ幅に応じて後述するテキスト情報のフォントサイズも自動的に設定されてもよい。図9に示す例では、テープ幅が18mmのテープを示すテープイメージTが表示されている。
【0041】
1つ以上のプロセッサ101は、テープイメージTを表示装置104で表示中に印刷情報の入力を検出する(ステップS20YES)と、その後、終端イメージEを表示状態から非表示状態へ移行する(ステップS30)。ここでは、1つ以上のプロセッサ101は、例えば、ボタン203からボタン207のいずれかの押下を印刷情報の入力として検出し、その後、終端イメージEを非表示状態に移行する。つまり、テープイメージTを表示中に印刷情報の入力を検出した場合に、終端イメージEを表示状態から非表示状態に移行する。図10には、1つ以上のプロセッサ101が、ボタン203の押下を検出した結果、テキストオブジェクトOB1を印刷領域イメージPの先端に配置するとともに、テープイメージTのうち終端イメージEを非表示状態に移行した様子が示されている。即ち、印刷情報には、テキストオブジェクトOB1などの1つ以上のオブジェクトが含まれている。また、図11には、1つ以上のプロセッサ101が、ボタン203の押下検出後、テキストオブジェクトOB1にテキスト情報(この例では、“ABCDE”)が入力されている間、継続して終端イメージEを非表示状態に維持している様子を示している。
【0042】
なお、図10では、ボタン203の押下、つまり、テキストオブジェクトOB1のテープイメージT上への配置を印刷情報の入力として検出し、テキストオブジェクトOB1の配置を契機に終端イメージEを非表示状態に移行する例を示した。しかし、テキストオブジェクトOB1内へのテキスト情報の入力を印刷情報の入力として検出し、テキスト情報の入力を契機に終端イメージEを非表示状態に移行してもよく、テキストオブジェクトOB1をテープイメージT上に配置してからテキストオブジェクトOB1内にテキスト情報の入力が開始される前での間は、終端イメージEを表示状態に維持してもよい。
【0043】
これにより、少なくともテキスト情報を入力している期間中は、終端イメージEが表示されない。このため、利用者が終端イメージEまでの距離(印刷領域イメージPの大きさ)を気にしてテキスト情報の入力を躊躇ってしまうといったことを回避することができる。また、テキスト情報が入力されるたびに、終端イメージEの位置を変更してテープイメージTを拡張するといった表示処理も避けることができる。このため、情報処理装置100にかける処理負担も軽減することができる。
【0044】
その後、1つ以上のプロセッサ101は、印刷情報の入力完了を検出する(ステップS40YES)と、その後、印刷情報に応じて、終端イメージEの表示位置である終端位置を決定する(ステップS50)。ステップS40では、1つ以上のプロセッサ101は、例えば、テキストオブジェクトOB1外の領域の選択、ボタン203の再押下などの印刷情報を確定する操作に基づいて、印刷情報の入力完了を検出してもよい。また、1つ以上のプロセッサ101は、新たな印刷情報の入力が所定期間ないことに基づいて、印刷情報の入力が完了したとみなして、入力完了を検出してもよい。これにより、印刷情報の入力完了を正しく検出することが可能となる。
【0045】
ステップS50では、1つ以上のプロセッサ101は、例えば、図8に示す処理を行うことで、終端位置を決定する。具体的には、1つ以上のプロセッサ101は、まず、印刷情報に含まれるオブジェクトの座標情報を取得する(ステップS51)。具体的には、1つ以上のプロセッサ101は、例えば、テキストオブジェクトOB1の座標情報を取得する。
【0046】
その後、1つ以上のプロセッサ101は、取得した座標情報に基づいて終端位置を決定する(ステップS52)。具体的には、1つ以上のプロセッサ101は、テキストオブジェクトOB1の座標情報からテキストオブジェクトOB1の最も終端側の座標を特定し、特定した終端側の座標に、余白の長さL0を加算することで、終端位置の座標を算出してもよい。即ち、1つ以上のプロセッサは、座標情報と余白情報(長さL0)に基づいて終端位置を決定してもよく、余白情報がテープ幅に基づいて決定される場合であれば、座標情報とテープの情報に基づいて終端位置を決定してもよい。座標情報を用いることで、適切な終端位置を容易に算出することができる。また、座標情報とテープの情報を用いることで、テープの幅に応じた適切な終端位置を容易に算出することができる。
【0047】
さらに、1つ以上のプロセッサ101は、印刷情報の入力完了を検出した場合に、終端イメージEを非表示状態から表示状態へ移行する(ステップS60)。ステップS60では、1つ以上のプロセッサ101は、表示装置104に、図8に示す処理により決定された終端位置に終端イメージEを表示させる。これにより、テキストオブジェクトOB1が印刷領域イメージP内に収まる長さにまでテープイメージTが自動的に伸長するため、印刷情報を漏れなく印刷可能なラベルイメージを作成し表示することが可能となる。なお、図12には、終端イメージEが表示状態に変更されることによって、テキストオブジェクトOB1と、伸長したテープイメージTと、を含むラベルイメージが、イメージ領域210に表示された様子が示されている。
【0048】
図7では、印刷情報の入力完了を検出した場合に、検出後に、終端位置を決定し、終端イメージEを表示する例を示したが、終端位置が印刷情報に応じて決定され、且つ、印刷情報の入力完了を検出した後に終端イメージEが表示されればよい。従って、終端位置は、印刷情報の入力完了を検出する前に、例えば、印刷情報が更新される度に行われてもよい。
【0049】
以上のように、本実施形態に記載されるラベル作成支援方法、情報処理装置100、プログラム102aによれば、印刷情報の入力が開始され完了するまでの期間中は、テープイメージTの少なくとも終端イメージEが非表示状態で維持され、入力完了後に終端イメージEを含むラベルイメージ全体が表示される。このため、終端イメージEが表示されていることに起因して利用者が入力を躊躇することを回避しつつ、印刷情報の入力中にテープイメージTの更新が頻繁に生じることを防止することができる。さらに、印刷情報の入力完了後に表示されるラベルイメージによりラベルの完成形を適切に把握することができる。従って、プログラム102aが動作する情報処理装置100の負荷を抑制しながら、ラベル作成を支援することができる。
【0050】
上述した実施形態では、終端イメージEを含むテープイメージTが表示されているときに、印刷情報の入力を検出すると、テープイメージTの終端イメージEのみを非表示状態に移行する例を示したが、1つ以上のプロセッサ101は、終端イメージEとともにテープイメージTの他の部分を非表示状態に移行してもよい。1つ以上のプロセッサ101は、例えば、テープの先端部分に対応する先端イメージのみを残して、テープイメージTの他の部分を非表示状態に移行してもよい。テープイメージTのうち少なくとも終端イメージEを非表示状態にすることで、終端イメージEが表示されていることに起因して利用者が入力を躊躇することを回避することができる。
【0051】
また、1つ以上のプロセッサ101は、図13に示すように、テープイメージTをイメージ領域210(ウィンドウ200)に収まりきらない長さまで伸長することで、終端イメージEを非表示状態に移行してもよい。この場合も、図14に示すように、印刷情報の入力が開始され完了するまでの期間中は、テープイメージTの少なくとも終端イメージEが非表示状態で維持される。従って、印刷情報の入力中にテープイメージTの更新が頻繁に生じることを防止することができる。
【0052】
また、上述した実施形態では、印刷情報にテキストオブジェクトOB1が含まれる例を示したが、印刷情報にはテキストオブジェクト以外の任意のオブジェクトが含まれ得る。例えば、図15に示すように、利用者は、ボタン205を押下して図形オブジェクトOB2を印刷情報としてテープイメージT上に入力してもよい。この場合も、1つ以上のプロセッサ101は、図形オブジェクトOB2が入力されると、終端イメージEを非表示状態に移行する。また、その後、図形オブジェクトOB2をドラッグして動かすなど図形オブジェクトOB2の入力が完了していない間は、1つ以上のプロセッサ101は、図16に示すように、終端イメージEを非表示状態に維持してもよい。このように、1つ以上のプロセッサ101は、テキストオブジェクトOB1に限らず、任意の印刷情報の入力期間中、終端イメージEを非表示状態に維持してもよい。
【0053】
また、上述した実施形態では、印刷情報に1つのオブジェクトのみが含まれる例を示したが、印刷情報は、複数のオブジェクトを含んでいてもよい。例えば、図17に示すような図形オブジェクトOB2を含むラベルイメージに対してテキストオブジェクトOB1を追加で入力する場合、1つ以上のプロセッサ101は、テキストオブジェクトOB1の入力が検出されたときに、図18に示すように、終端イメージEを非表示状態に移行してもよい。この場合も、図19に示すように、1つ以上のプロセッサ101は、テキストオブジェクトOB1の入力期間中は、終端イメージEの非表示状態を維持し、図20に示すように、テキストオブジェクトOB1の入力完了が検出された後に、終端イメージEを表示状態に移行する。これにより、複数のオブジェクトを含む印刷情報がテープ上に印刷されるラベルの作成についても、1つのオブジェクトを含む印刷情報がテープ上に印刷されるラベルの作成と同様に、適切に支援することができる。
【0054】
なお、印刷情報に複数のオブジェクトが含まれる場合には、終端位置は、複数のオブジェクトの座標情報に基づいて、決定されることが望ましい。具体的には、1つ以上のプロセッサ101は、最も終端側に位置するオブジェクトを特定し、最も終端側に位置するオブジェクトの終端側の座標に、余白の長さL0を加算することで、終端位置の座標を算出してもよい。これにより、図20に示すように、複数のオブジェクトが含まれる場合であっても、テープイメージTがすべてのオブジェクトが印刷領域イメージP内に収まる長さにまで伸長されるため、利用者は、ラベルの完成形を正しく把握することができる。
【0055】
図21は、終端位置を決定する方法を示す処理の別の例を示すフローチャートである。上述した実施形態では、終端位置を印刷情報とテープイメージTの先端との距離によらず決定する例を示したが、終端位置の決定方法に関する設定(以降、終端設定と記す。)はこの例に限らない。終端イメージEを表示する終端位置は、図21に示すように終端設定に応じて変更してもよい。
【0056】
1つ以上のプロセッサ101は、図7に示すステップS50において、図21に示すように、まず、印刷情報に含まれるオブジェクトの座標情報を取得する(ステップS151)。この処理は、図8に示すステップS51と同様である。その後、1つ以上のプロセッサは、終端設定を取得し(ステップS152)、取得した終端設定に応じてステップS151で取得したオブジェクトの座標情報に基づいて終端位置を決定する(ステップS153)。
【0057】
ステップS152において取得した終端設定が、終端位置を印刷情報とテープイメージTの先端との距離によらず決定する通常の設定の場合、1つ以上のプロセッサ101は、ステップS151で取得した座標情報から最も終端側に位置するオブジェクトを特定し、最も終端側に位置するオブジェクトの終端側の座標に、余白の長さL0を加算することで、終端位置の座標を算出する。
【0058】
ステップS152において取得した終端設定が、終端位置を印刷情報とテープイメージTの先端との距離に応じて決定する均等割付設定の場合、1つ以上のプロセッサ101は、1つ以上のオブジェクトの座標情報と、テープの先端に対応する先端イメージと1つ以上のオブジェクトとの位置関係に基づいて、終端位置の座標を決定する。より具体的には、1つ以上のプロセッサ101は、最も先端側のオブジェクトと先端イメージの間の距離と、最も終端側のオブジェクトと終端イメージとの間の距離が一致するように、終端位置の座標を算出し、終端位置を決定してもよい。
【0059】
図22及び図23には、それぞれ、均等割付設定で作成されるラベルイメージが例示されている。図22には、印刷情報に1つのオブジェクト(図形オブジェクトOB2)が含まれる場合のラベルイメージが示されている。図形オブジェクトOB2からテープイメージTの先端までの距離と、図形オブジェクトOB2からテープイメージTの終端までの距離は、どちらも距離L1で一致している。また、図23には、印刷情報に2つのオブジェクト(テキストオブジェクトOB1と図形オブジェクトOB2)が含まれる場合のラベルイメージが示されている。最も先端側のテキストオブジェクトOB1からテープイメージTの先端までの距離と、最も終端側の図形オブジェクトOB2からテープイメージTの終端までの距離は、どちらも距離L2で一致している。
【0060】
終端設定に応じて終端位置を決定することで、テープを無駄なく利用したい場合には、例えば、図17に示すように、オブジェクト後方に最小限の余白を設けたラベルイメージを作成することができる。また、ラベルの見栄えを重視する場合には、座標情報に加えてテープの先端イメージとオブジェクトとの位置関係に基づいて終端位置を決定することで、例えば、図22及び図23に示すように、印刷情報をテープ内にバランスよく配置したラベルイメージを作成することができる。
【0061】
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態および代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各実施形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、上述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。即ち、ラベル作成を支援する情報処理装置、方法、及び、プログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
【0062】
上述した実施形態では、ラベル作成支援プログラムを実行する情報処理装置100と印刷装置1が異なる例を示したが、ラベル作成支援プログラムは、印刷装置で実行されてもよい。例えば、表示装置と入力装置を備えた印刷装置が、上述したラベル作成支援プログラムを実行してもよい。その場合、印刷装置は、ラベル作成支援プログラムを実行する情報処理装置である。
【0063】
本明細書において、“Aに基づいて”という表現は、“Aのみに基づいて”を意味するものではなく、“少なくともAに基づいて”を意味している。即ち、“Aに基づいて”はAに加えてBに基づいてもよい。
【0064】
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
少なくとも被印刷媒体の終端に対応する終端イメージを含むテープイメージを表示装置で表示中であって、前記テープイメージ上への印刷情報の入力を検出した場合に、前記テープイメージのうちの少なくとも前記終端イメージを非表示状態に移行し、
前記終端イメージを前記非表示状態に移行した後に前記印刷情報の入力完了を検出した場合に、前記終端イメージを表示状態に移行する制御手段を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記2]
付記1に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、
さらに、前記印刷情報に応じて、前記終端イメージの表示位置を決定し、
前記表示装置に、決定した前記表示位置に前記終端イメージを表示させることによって、前記終端イメージを前記表示状態に移行する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記3]
付記2に記載の情報処理装置において、
前記印刷情報は、1つ以上のオブジェクトを含み、
前記制御手段は、前記1つ以上のオブジェクトの座標情報に基づいて、前記表示位置を決定する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記4]
付記2又は付記3に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、
さらに、前記被印刷媒体の情報を取得し、
前記1つ以上のオブジェクトの座標情報と、前記テープの情報と、に基づいて、前記表示位置を決定する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記5]
付記2又は付記3に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、前記1つ以上のオブジェクトの座標情報と、前記テープの先端に対応する先端イメージと前記1つ以上のオブジェクトとの位置関係と、に基づいて、前記表示位置を決定する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記6]
付記1乃至付記5のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、さらに、前記印刷情報を確定する操作、又は、前記印刷情報の新たな入力が所定の期間ないことに基づいて、前記印刷情報の入力完了を検出する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記7]
少なくとも被印刷媒体の終端に対応する終端イメージを含むテープイメージを表示装置で表示中であって、前記テープイメージ上への印刷情報の入力を検出した場合に、前記テープイメージのうちの少なくとも前記終端イメージを非表示状態に移行するステップと、
前記終端イメージを前記非表示状態に移行した後に前記印刷情報の入力完了を検出した場合に、前記終端イメージを表示状態に移行するステップと、を含む
ことを特徴とする方法。
[付記8]
少なくとも被印刷媒体の終端に対応する終端イメージを含むテープイメージを表示装置で表示中であって、前記テープイメージ上への印刷情報の入力を検出した場合に、前記テープイメージのうちの少なくとも前記終端イメージを非表示状態に移行し、
前記終端イメージを前記非表示状態に移行した後に前記印刷情報の入力完了を検出した場合に、前記終端イメージを表示状態に移行する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0065】
1・・・印刷装置
19・・・テープ幅検出スイッチ
21、101・・・プロセッサ
22、102・・・記憶装置
22a、102a・・・プログラム
23・・・印刷部
24、105・・・通信装置
100、100a~100c・・・情報処理装置
103・・・入力装置
104・・・表示装置
106・・・バス
210・・・イメージ領域
E・・・終端イメージ
M・・・被印刷媒体
OB1・・・テキストオブジェクト
OB2・・・図形オブジェクト
P・・・印刷領域イメージ
T・・・テープイメージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23