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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】トランスファーニードル
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/20 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
A61J1/20 316A
A61J1/20 314C
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020141299
(22)【出願日】2020-08-25
(65)【公開番号】P2021115450
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2023-08-18
(31)【優先権主張番号】P 2020009791
(32)【優先日】2020-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000135036
【氏名又は名称】ニプロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢野 剛史
(72)【発明者】
【氏名】久保 朋彦
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-000220(JP,A)
【文献】特開平09-104460(JP,A)
【文献】特開2005-034457(JP,A)
【文献】特開2017-109075(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容する液体収容容器に装着可能な液体用部材と、
薬剤を収容する薬剤収容容器に接続可能で、かつ、前記液体用部材に対して着脱可能な薬剤用部材と、を備え、
前記液体用部材は、
前記液体収容容器に穿刺することが可能な液体用中空針と、
前記液体用中空針を支持する液体側支持部と、
前記液体側支持部のうち前記液体用中空針が接続されている側とは反対側の部位に接続されており、前記薬剤用部材に接続される液体側接続部と、
前記液体側接続部の周囲に設けられており、前記液体側接続部を包囲する筒状に形成された包囲筒と、
前記包囲筒の内周面に形成されており、前記薬剤用部材に螺合する液体側ネジ部と、を有し、
前記薬剤用部材は、
前記薬剤収容容器に穿刺することが可能な薬剤用中空針と、
前記薬剤用中空針を支持する薬剤側支持部と、
前記薬剤側支持部を基準として前記薬剤用中空針が位置する側とは反対側に設けられており、前記液体側接続部に接続される薬剤側接続部と、
前記薬剤側接続部の外周面に形成されており、前記液体側ネジ部に螺合する薬剤側ネジ部と、を有し、
前記液体側接続部は、前記液体用中空針内の流路と連通する液体側流路を有し、
前記薬剤側接続部は、前記液体側ネジ部と前記薬剤側ネジ部とが互いに螺合した螺合状態において前記液体側流路と前記薬剤用中空針内の流路とを連通させる薬剤側流路を有し、
前記液体側接続部は、前記螺合状態において前記薬剤側接続部内に挿入され、
前記液体側接続部の外周面は、
前記螺合状態において前記薬剤側接続部の内周面に接触する接触領域と、
前記螺合状態において前記薬剤側接続部の前記内周面から離間した非接触領域と、を有し、
前記液体側接続部の先端部は、前記接触領域を構成し、前記液体側接続部の基端部は、前記非接触領域を構成し、
前記液体側接続部の前記外周面の径は、前記液体側接続部の軸方向に一定であり、
前記薬剤側接続部の前記内周面は、前記薬剤側支持部から離間するにしたがって次第に拡径するテーパー状に形成されている、トランスファーニードル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トランスファーニードルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、薬液と薬剤とを調製する際に用いられるトランスファーニードルが知られている。例えば、特開2005-34457号公報には、液体用部材と、薬剤用部材と、を備えるトランスファーニードルが開示されている。
【0003】
液体用部材は、薬液等の液体が収容された液体収容バイアルに装着可能である。液体用部材は、液体収容バイアルのゴム栓部に穿刺可能な液体用中空針と、液体用中空針内と連通する流路を有する接合部と、接合部を包囲しており薬剤用部材に嵌合する嵌合部と、を有している。液体用中空針は、上下方向に配設されている。接合部は、円筒状に形成されている。接合部の外周面は、下方に向かってテーパー状とされている。嵌合部には、雌螺子部が形成されている。
【0004】
薬剤用部材は、薬剤が収容された薬剤収容バイアルに装着可能である。薬剤用部材は、液体用部材に対して着脱可能に構成されている。薬剤用部材は、基台と、基台に接続されており薬剤収容バイアルのゴム栓部に穿刺可能な薬液用中空針と、を有している。基台の外周面には、液体用部材の雌螺子部と螺合する雄螺子部が形成されている。基台の中心部には、上下方向に開口する雌ルアーが形成されている。雌ルアーは、下方に向かってテーパー状に形成されたテーパー孔とされている。雄螺子部が雌螺子部に螺合することにより、接合部が雌ルアー内に挿入される。このとき、接合部と雌ルアーは液密状態でテーパー結合されている。薬液用中空針は、基台の中心部の下端部から下向きに配設されている。薬液用中空針内は、雌ルアー内と連通している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2005-34457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特開2005-34457号公報に記載されるトランスファーニードルでは、接合部の外周面と雌ルアーの内周面とが全域にわたって面接触しているため、液体用部材を薬剤用部材から分離させるときに必要なトルクが大きくなる。
【0007】
本発明の目的は、液体用部材と薬剤用部材とを互いに分離させる際に必要なトルクを低減することが可能なトランスファーニードルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一局面に従ったトランスファーニードルは、液体を収容する液体収容容器に装着可能な液体用部材と、薬剤を収容する薬剤収容容器に接続可能で、かつ、前記液体用部材に対して着脱可能な薬剤用部材と、を備え、前記液体用部材は、前記液体収容容器に穿刺することが可能な液体用中空針と、前記液体用中空針を支持する液体側支持部と、前記液体側支持部のうち前記液体用中空針が接続されている側とは反対側の部位に接続されており、前記薬剤用部材に接続される液体側接続部と、前記液体側接続部の周囲に形成されており、前記薬剤用部材に螺合する液体側ネジ部と、を有し、前記薬剤用部材は、前記薬剤収容容器に穿刺することが可能な薬剤用中空針と、前記薬剤用中空針を支持する薬剤側支持部と、前記薬剤側支持部を基準として前記薬剤用中空針が位置する側とは反対側に設けられており、前記液体側ネジ部に螺合する薬剤側ネジ部と、前記薬剤側ネジ部の内側に設けられており、前記液体側ネジ部と前記薬剤側ネジ部とが互いに螺合した螺合状態において前記液体側接続部に接続される薬剤側接続部と、を有し、前記液体側接続部は、前記液体用中空針内の流路と連通する液体側流路を有し、前記薬剤側接続部は、前記螺合状態において前記液体側流路と前記薬剤用中空針内の流路とを連通させる薬剤側流路を有し、前記液体側接続部及び前記薬剤側接続部の一方の接続部は、前記螺合状態において前記液体側接続部及び前記薬剤側接続部の他方の接続部内に挿入され、前記一方の接続部の外周面は、前記螺合状態において前記他方の接続部の内周面に接触する接触領域と、前記螺合状態において前記他方の接続部の前記内周面から離間した非接触領域と、を有する。
【0009】
このトランスファーニードルでは、液体側接続部及び薬剤側接続部の一方の接続部の外周面は、螺合状態において他方の接続部の内周面から離間した非接触領域を有しているため、液体用部材を薬剤用部材から分離するのに必要なトルクは、一方の接続部の外周面の全域が他方の接続部の内周面に接触している場合に比べて低減される。
【0010】
また、前記一方の接続部の前記外周面の径は、前記一方の接続部の軸方向に一定であり、前記他方の接続部の前記内周面は、前記薬剤側支持部から離間するにしたがって次第に拡径するテーパー状に形成されており、前記一方の接続部の先端部は、前記接触領域を構成し、前記一方の接続部の基端部は、前記非接触領域を構成することが好ましい。
【0011】
また、前記一方の接続部は、前記液体側接続部であり、前記他方の接続部は、前記薬剤側接続部であり、前記薬剤側ネジ部は、シリンジの注射針接続部に螺合可能に構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
以上に説明したように、この発明によれば、液体用部材と薬剤用部材とを互いに分離させる際に必要なトルクを低減することが可能なトランスファーニードルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態のトランスファーニードルの斜視図である。
図2図1に示されるII-II線での断面図である。
図3図2に示される液体用部材の拡大図である。
図4図2に示される薬剤用部材の拡大図である。
図5図4において実線Vで示される範囲の拡大図である。
図6】薬剤側接続部の変形例を概略的に示す断面図である。
図7】薬剤側接続部の変形例を概略的に示す斜視図である。
図8図7に示される薬剤側接続部を概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態のトランスファーニードルの斜視図である。図2は、図1に示されるII-II線での断面図である。
【0016】
図1及び図2に示されるように、トランスファーニードル1は、液体用部材100と、薬剤用部材200と、フィルター300と、を備えている。
【0017】
液体用部材100は、液体を収容する液体収容容器(図示略)に装着可能である。液体収容容器として、バイアルが挙げられる。液体用部材100は、例えば樹脂で形成されている。液体用部材100は、液体用中空針110と、液体側支持部120と、液体側接続部130と、包囲筒140と、液体側ネジ部150と、液体側嵌合部160と、周壁170と、を有している。
【0018】
液体用中空針110は、液体収容容器(バイアルのゴム栓部)に穿刺することが可能である。
【0019】
液体側支持部120は、液体用中空針110を支持する部位である。液体側支持部120は、円板状に形成されている。液体側支持部120は、当該液体側支持部120に対して液体用中空針110が垂直となる姿勢で液体用中空針110を支持している。
【0020】
液体側接続部130は、液体側支持部120のうち液体用中空針110が接続されている側とは反対側(図2における下側)の部位に接続されている。図2及び図3に示されるように、液体側接続部130は、液体用中空針110内の流路115と連通する液体側流路135を有している。液体側接続部130は、円筒状に形成されている。液体側接続部130は、当該液体側接続部130の軸方向が液体側支持部120と垂直となる姿勢で液体側支持部120に接続されている。図3に示されるように、液体側接続部130の外径D1は、当該液体側接続部130の軸方向(図2及び図3における上下方向)に一定である。
【0021】
包囲筒140は、液体側接続部130の周囲に設けられており、液体側接続部130を包囲する筒状に形成されている。具体的に、包囲筒140は、円筒状に形成されている。包囲筒140は、液体側支持部120に接続されている。
【0022】
液体側ネジ部150は、包囲筒140の内周面140S(図3を参照)に形成されている。液体側ネジ部150は、薬剤用部材200と螺合可能である。液体側ネジ部150は、雌ネジ部である。
【0023】
液体側嵌合部160は、液体収容容器の口部に嵌合する部位である。液体側嵌合部160は、液体側支持部120のうち液体用中空針110が接続されている側(図2及び図3における上側)の面の縁部から液体用中空針110の軸方向と平行な方向に突出する形状を有している。液体側嵌合部160は、円筒状に形成されている。この液体側嵌合部160が液体収容容器の口部に嵌合することにより、液体用中空針110は、液体収容容器(バイアルのゴム栓部)に穿刺される。
【0024】
周壁170は、液体側支持部120のうち液体側接続部130が接続されている側(図2及び図3における下側)の面の縁部から液体側接続部130の軸方向と平行な方向に突出する形状を有している。周壁170は、円筒状に形成されている。周壁170の外周面は、液体側嵌合部160の外周面と連続的につながっている。
【0025】
薬剤用部材200は、薬剤を収容する薬剤収容容器(図示略)に接続可能である。薬剤収容容器として、バイアルが挙げられる。薬剤用部材200は、液体用部材100に対して着脱可能である。薬剤用部材200は、例えば樹脂で形成されている。薬剤用部材200は、薬剤用中空針210と、薬剤側支持部220と、薬剤側接続部230と、薬剤側ネジ部250と、薬剤側嵌合部260と、を有している。
【0026】
薬剤用中空針210は、薬剤収容容器(バイアルのゴム栓部)に穿刺することが可能である。
【0027】
薬剤側支持部220は、薬剤用中空針210を支持する部位である。薬剤側支持部220は、円板状に形成されている。薬剤側支持部220は、当該薬剤側支持部220に対して薬剤用中空針210が垂直となる姿勢で薬剤用中空針210を支持している。なお、薬剤側支持部220のうち薬剤用中空針210が接続された側(図2及び図4における下側)の面には、平板部222が接続されている。
【0028】
図2及び図4に示されるように、薬剤側支持部220及び平板部222には、連通部225が接続されている。連通部225は、薬剤用中空針210に形成された空気路214と連通する連通路224を有している。図2に示されるように、連通部225内に、フィルター300が配置されている。
【0029】
薬剤側接続部230は、液体側接続部130に接続される部位である。薬剤側接続部230は、薬剤側支持部220のうち薬剤用中空針210が接続されている側とは反対側(図2における上側)の部位に接続されている。図2図4及び図5に示されるように、薬剤側接続部230は、薬剤用中空針210内の流路215と連通する薬剤側流路235を有している。図2に示されるように、薬剤側流路235内に、フィルター300が配置されている。薬剤側接続部230は、当該薬剤側接続部230の軸方向が薬剤側支持部220と垂直となる姿勢で薬剤側支持部220に接続されている。
【0030】
薬剤側接続部230は、円筒状に形成されている。図5に示されるように、薬剤側接続部230の内周面230Sは、薬剤側支持部220から離間するにしたがって次第に拡径するテーパー状に形成されている。内周面230Sの基端部の径D2は、液体側接続部130の外径D1(図3を参照)よりも小さい。内周面230Sの開口端部の径D3は、液体側接続部130の外径D1よりも大きい。本実施形態では、内周面230Sのテーパー比(内周面230Sの高さに対する、内周面230Sの開口端部の径D3と基端部の径D2との差の割合)は、6/100に設定されている。ただし、内周面230Sのテーパー比は、これに限られない。
【0031】
薬剤側ネジ部250は、液体側ネジ部150に螺合する。薬剤側ネジ部250は、薬剤側接続部230の外周面に形成されている。薬剤側ネジ部250は、雄ネジ部である。この薬剤側ネジ部250と液体側ネジ部150とが互いに螺合した螺合状態(図2に示される状態)において、液体側接続部130が薬剤側接続部230に接続される。薬剤側ネジ部250は、シリンジの注射針接続部に螺合可能に構成されている。
【0032】
本実施形態では、薬剤側接続部230の内周面230Sの基端部の径D2は、液体側接続部130の外径D1よりも小さく、内周面230Sの開口端部の径D3は、液体側接続部130の外径D1よりも大きいため、前記螺合状態において、液体側接続部130の先端部が薬剤側接続部230に圧入された状態となる。この液体側接続部130の先端部の外周面130Sは、薬剤側接続部230の内周面230Sに接触する接触領域130S1を構成する。液体側接続部130のうち前記先端部以外の部位の外周面は、薬剤側接続部230の内周面230Sから離間した非接触領域130S2を構成する。
【0033】
薬剤側嵌合部260は、薬剤収容容器の口部に嵌合する部位である。薬剤側嵌合部260は、薬剤側支持部220のうち薬剤用中空針210が接続されている側(図2及び図3における下側)の面の縁部から薬剤用中空針210の軸方向と平行な方向に突出する形状を有している。薬剤側嵌合部260は、円筒状に形成されている。この薬剤側嵌合部260が薬剤収容容器の口部に嵌合することにより、薬剤用中空針210は、薬剤収容容器(バイアルのゴム栓部)に穿刺される。
【0034】
次に、以上に説明したトランスファーニードル1の使用方法について説明する。この使用方法は、従来と同じである。すなわち、液体用部材100が液体収容容器に装着されるとともに、薬剤用部材200が薬剤収容容器に装着される。
【0035】
そして、液体と薬剤との調製後、薬剤用部材200から液体用部材100が取り外される。具体的に、薬剤用部材200に対して液体用部材100を回転させることにより、液体側接続部130と薬剤側接続部230との螺合を解除させる。本実施形態のトランスファーニードル1では、液体側接続部130の外周面130Sは、螺合状態において薬剤側接続部230の内周面230Sから離間した非接触領域130S2を有しているため、液体用部材100を薬剤用部材200から分離するのに必要なトルクは、液体側接続部130の外周面130Sの全域が薬剤側接続部230の内周面230Sに接触している場合に比べて低減される。よって、液体用部材100を薬剤用部材200から分離させる作業が容易になる。
【0036】
薬剤用部材200から液体用部材100が取り外された後、シリンジの注射針接続部が薬剤側ネジ部250に螺合される。
【0037】
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0038】
例えば、図6に示されるように、液体側接続部130は、円筒状に形成された円筒部131と、円筒部131の外周面に接続された環状リブ132と、を有していてもよい。環状リブ132は、円筒部131の径方向に沿って環状につながる形状を有している。環状リブ132は、円筒部131の軸方向に沿って間隔を置いて設けられてもよい。この例では、円筒部131の径方向における環状リブ132の外端部が接触領域130S1を構成し、円筒部131の外周面が非接触領域130S2を構成する。この態様においても、液体用部材100を薬剤用部材200から分離するのに必要なトルクが低減される。
【0039】
あるいは、図7及び図8に示されるように、液体側接続部130は、円筒部131と、円筒部131の外周面に接続された縦リブ133と、を有していてもよい。縦リブ133は、円筒部131の軸方向あるいはそれと交差する方向に沿って延びる形状を有している。縦リブ133は、円筒部131の周方向に沿って間隔を置いて設けられてもよい。この例では、円筒部131の径方向における縦リブ133の外端部が接触領域130S1を構成し、円筒部131の外周面が非接触領域130S2を構成する。この態様においても、液体用部材100を薬剤用部材200から分離するのに必要なトルクが低減される。
【符号の説明】
【0040】
1 トランスファーニードル、100 液体用部材、110 液体用中空針、120 液体側支持部、130 液体側接続部、130S 外周面、130S1 接触領域、130S2 非接触領域、140 包囲筒、140S 内周面、150 液体側ネジ部、160 液体側嵌合部、170 周壁、200 薬剤用部材、210 薬剤用中空針、220 薬剤側支持部、230 薬剤側接続部、230S 内周面、250 薬剤側ネジ部、260 薬剤側嵌合部、300 フィルター。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8