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特許7528661印刷システム、サーバー、及び印刷制御装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】印刷システム、サーバー、及び印刷制御装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240730BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
G06F3/12 368
G06F3/12 303
G06F3/12 373
H04N1/00 127A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020152578
(22)【出願日】2020-09-11
(65)【公開番号】P2022046930
(43)【公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕介
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-081322(JP,A)
【文献】特開2015-108950(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置と、
前記印刷装置と接続し、印刷データを生成するプリンタードライバーを有する印刷制御装置と、
前記印刷制御装置とインターネットを介して接続するサーバーと、
前記サーバーと前記インターネットを介して接続し、第1識別情報を記憶する記憶部、及び読取部を有する端末装置と、を備え、
前記印刷装置は、前記印刷装置を識別する第2識別情報を記録する媒体が付与され、
前記端末装置は、
前記媒体に記録される前記第2識別情報を前記読取部によって読み取り、
読み取った前記第2識別情報と、前記記憶部に記憶される前記第1識別情報とを含む第1印刷指示を前記サーバーに送信し、
前記サーバーは、
印刷ジョブを前記第1識別情報と関連付けて記憶し、
前記印刷ジョブを、前記印刷制御装置に送信し、
前記第1印刷指示を受信し、
前記第1印刷指示の受信に応じて、前記第2識別情報を含み、前記印刷ジョブに基づく印刷を指示する第2印刷指示を前記印刷制御装置に送信し、
前記印刷制御装置は、
前記第2印刷指示を受信したとき、前記プリンタードライバーにより前記印刷ジョブに基づく前記印刷データを生成し、
生成した前記印刷データを、受信した前記第2印刷指示に含まれる前記第2識別情報に対応する前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置は、
受信した前記印刷データに基づいて印刷する、
印刷システム。
【請求項2】
前記サーバーは、
予め前記第1識別情報、前記第2識別情報に対応する前記印刷制御装置、及び前記印刷ジョブを関連付けて記憶し、
前記印刷ジョブを記憶したとき、前記印刷ジョブを前記印刷制御装置に送信する、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記サーバーは、
前記第2識別情報と関連付けて前記印刷制御装置への印刷制御装置通信情報を記憶し、
前記第1印刷指示を受信したとき、前記第1印刷指示に含まれる前記第2識別情報に基づいて、前記印刷制御装置通信情報を用いて、前記印刷制御装置へ前記第2印刷指示を送信する、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷制御装置は、
前記端末装置のユーザーに、前記印刷装置が設けられた場所を使用する使用者を識別する番号を発行し、前記番号を記憶する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記第1印刷指示は、前記番号を含み、
前記サーバーは、
前記番号が含まれる前記第1印刷指示を受信したとき、前記第2印刷指示に前記番号を付加して前記印刷制御装置に送信し、
前記印刷制御装置は、
前記第2印刷指示に含まれる前記番号が記憶されているか否かを判別し、
前記番号が記憶されていると判別した場合、前記印刷データを生成する、
請求項4に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記印刷制御装置は、
前記印刷ジョブに基づく印刷に係わる印刷費用を算出し、
算出された前記印刷費用を前記番号と対応付ける、
請求項4に記載の印刷システム。
【請求項7】
端末装置は、
ユーザーの操作によって入力される印刷条件を受け付け、
前記印刷条件を指定する指定情報を生成して前記第1印刷指示に付加し、
前記サーバーは、
受信した第1印刷指示に前記指定情報が含まれている場合、前記第2印刷指示に前記指定情報を付加し、
前記印刷制御装置は、
前記第2印刷指示に前記指定情報が含まれている場合、前記指定情報に基づいて前記印刷データを生成する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記サーバーは、記憶した印刷ジョブを暗号化し、
暗号化した暗号化印刷ジョブを前記印刷制御装置に送信し、
前記暗号化印刷ジョブを復号する暗号鍵を、前記暗号化印刷ジョブを送信するタイミングと異なるタイミングで前記印刷制御装置に送信する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項9】
端末装置、及び、印刷装置と接続し前記印刷装置に対応するプリンタードライバーを有する印刷制御装置とインターネットを介して接続するサーバーであって、
第1識別情報と関連付けられた印刷ジョブ、及び前記印刷装置を識別する第2識別情報と前記印刷制御装置とを関連付ける管理情報を記憶するサーバー記憶部と、
サーバー制御部と、を備え、
前記サーバー制御部は、
前記印刷ジョブを前記印刷制御装置に送信し、
前記端末装置から、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を含む第1印刷指示を受信し、
前記第1印刷指示を受信したときに、前記第2識別情報を含む前記印刷ジョブに基づく印刷を指示する第2印刷指示を前記第2識別情報に関連付けられた前記印刷制御装置に送信する、
サーバー。
【請求項10】
前記サーバー制御部は、
前記印刷装置が設けられた場所を使用する使用者を識別する番号を含む前記第1印刷指示を受信し、
前記番号を前記第2印刷指示に付加して、前記印刷制御装置に送信する、
請求項9に記載のサーバー。
【請求項11】
印刷装置と接続し、サーバーとインターネットを介して接続する印刷制御装置であって、
前記印刷装置が設けられた場所を使用する使用者を識別する番号を記憶する印刷制御装置記憶部と、印刷制御装置制御部と、を備え、
前記印刷制御装置制御部は、
前記サーバーから、前記印刷装置を識別する第2識別情報を含む第2印刷指示を受信したとき、前記印刷制御装置記憶部が記憶する前記番号が前記第2印刷指示に含まれているか否かを判別し、前記番号が含まれていると判別した場合に印刷データを生成し、生成した前記印刷データを前記印刷装置に送信する
印刷制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
印刷システム、サーバー、及び印刷制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サーバーがインターネットを介して印刷装置に印刷データを送信する技術が知られている。例えば、特許文献1は、文書処理サブシステムと、文書処理サブシステムとインターネットを介して接続する文書出力装置とを備え、文書処理サブシステムが文書出力装置に出力データを送信するシステムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-246472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、文書出力装置がインターネットに接続できない場合や文書処理サブシステムが文書出力装置のコマンド体系に対応する出力データを送信できない場合、システムを構築できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する一態様は、印刷装置と、前記印刷装置と接続し、印刷データを生成するプリンタードライバーを有する前記印刷装置に出力する印刷制御装置と、前記印刷制御装置とインターネットを介して接続するサーバーと、前記サーバーと前記インターネットを介して接続し、第1識別情報を記憶する記憶部、及び読取部を有する端末装置と、を備え、前記印刷装置は、前記印刷装置を識別する第2識別情報を記録する媒体が付与され、前記端末装置は、前記媒体に記録される前記第2識別情報を前記読取部によって読み取り、読み取った前記第2識別情報と、前記記憶部に記憶される前記第1識別情報とを含む第1印刷指示を前記サーバーに送信し、前記サーバーは、印刷ジョブを前記第1識別情報と関連付けて記憶し、前記印刷ジョブを、前記印刷制御装置に送信し、前記第1印刷指示を受信し、前記第1印刷指示の受信に応じて、前記第2識別情報を含み、前記印刷ジョブにと基づく印刷を指示する第2印刷指示を前記印刷制御装置に送信し、前記印刷制御装置は、前記第2印刷指示を受信したとき、前記プリンタードライバーにより前記印刷ジョブに基づく前記印刷データを生成し、生成した前記印刷データを、受信した前記第2印刷指示に含まれる前記第2識別情報に対応する前記印刷装置に送信し、前記印刷装置は、受信した前記印刷データに基づいて印刷する、印刷システムである。
【0006】
上記課題を解決する別の一態様は、端末装置、及び、印刷装置と接続し前記印刷装置に対応するプリンタードライバーを有する印刷制御装置とインターネットを介して接続するサーバーであって、第1識別情報と関連付けられた印刷ジョブ、及び前記印刷装置を識別する第2識別情報と前記印刷制御装置とを関連付ける管理情報を記憶するサーバー記憶部と、サーバー制御部と、を備え、前記サーバー制御部は、前記印刷ジョブを、前記印刷制御装置に送信し、前記端末装置から、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を含む第1印刷指示を受信し、前記第1印刷指示を受信したときに、前記第2識別情報を含む前記印刷ジョブに基づく印刷を指示する第2印刷指示を前記第2識別情報に関連付けられた前記印刷制御装置に送信する。
【0007】
上記課題を解決するさらに別の一態様は、印刷装置と接続し、サーバーとインターネットを介して接続する印刷制御装置であって、前記サーバーから印刷ジョブを受信し、プリンタードライバーを動作させて前記印刷ジョブに基づいて印刷データを生成し、前記印刷装置を識別する第2識別情報を含む前記第2印刷指示を受信したとき、生成した印刷データを前記印刷装置に送信する印刷制御装置制御部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】印刷システムの構成を示す図。
図2】印刷システムの各装置の構成を示す図。
図3】サーバー記憶部が記憶する各データベースの一例を示す図。
図4】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図5】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図6】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図7】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図8】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図9】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図10】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図11】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図12】印刷システムの動作を示すフローチャート。
図13】印刷システムの動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、印刷システム1000の構成を示す図である。
【0010】
図1に示すように、印刷システム1000は、オフィスシステム2000を備える。図1では、印刷システム1000が1のオフィスシステム2000を備える場合を示しているが、印刷システム1000が備えるオフィスシステム2000は複数でもよい。
【0011】
オフィスシステム2000は、オフィスに用いられるシステムであり、複数の企業や個人が働く環境を共有するシェアオフィスSOに用いられる場合を示している。
シェアオフィスSOは、印刷装置が設けられる場所の一例に対応し、印刷システム1000の構成は、シェアオフィスSOに限定されない。
【0012】
オフィスシステム2000が適用されるシェアオフィスSOには、プリンター1が設けられる。シェアオフィスSOを使用する使用者Pは、シェアオフィスSOに設けられるプリンター1によって印刷可能である。プリンター1と同じ機種、もしくは異なる機種の1または複数の他のプリンターが設けられてもよい。
プリンター1は、印刷装置の一例に対応する。
【0013】
オフィスシステム2000は、プリンター1とオフィスPC2とを備える。オフィスPC2は、印刷制御装置の一例に対応する。プリンター1とオフィスPC2とは、オフィスシステム2000が備えるローカルネットワークLNに接続する。
【0014】
プリンター1は、印刷媒体に画像を印刷する装置である。印刷媒体の種類に制限はなく、所定サイズのカット紙、ロール紙、合成樹脂製のシート等が挙げられる。プリンター1の印刷方式について制限はなく、ドットインパクト式、熱昇華式、サーマル式等の印刷方式を採用できる。プリンター1の印刷方式がインクジェット式である場合を例示する。
【0015】
シェアオフィスSOに設けられるプリンター1は、筐体の所定の位置に、QRコード(登録商標)6Aが印刷されたタグであるQRタグ6が付されている。QRコード6Aは、付されているプリンター1のプリンターID5142が記録されている。プリンターID5142は、プリンター1を識別する識別情報である。
QRタグ6は、媒体の一例に対応する。プリンターID5142は、第2識別情報の一例に対応する。
【0016】
シェアオフィスSOに設けられるプリンター1は、QRタグ6の代わりに或いは共に、NFC(Near Field Communication)タグが付されていてもよい。この場合、NFCタグは、付されているプリンター1のプリンターID5142が記録されている。
NFCタグは、媒体の一例に対応する。
【0017】
オフィスPC2は、PC(Personal Computer)である。図1で、オフィスPC2は、ノート型PCを示しているが、デスクトップ型PCでもタブレット型PCでもよい。オフィスPC2は、インターネットINに接続している。オフィスPC2は、プリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、オフィスPC2と接続するプリンター1のコマンド体系に準拠した印刷データを生成する機能を有する。
以下、このプリンタードライバーを、「オフィスPCドライバー」といい、「211」の符号を付す。
【0018】
図1では、オフィスシステム2000がプリンター1を備える場合を示しているが、プリンター1に加えて、1もしくは、複数の他のプリンターをオフィスシステム2000が備えてもよい。他のプリンターは、プリンター1に付されているQRタグ6もしくはNFCタグと同様のタグが付されている。他のプリンターに付されているタグに記録されているプリンターIDは、プリンター1のプリンターID5142とは異なる。他のプリンターが備えられている場合には、オフィスPC2に、他のプリンターに出力する印刷データを生成するプリンタードライバーがインストールされる。
【0019】
印刷システム1000は、使用者PC3を備える。
使用者PC3は、シェアオフィスSOを使用する使用者Pが個人で使用するPCである。図1で、使用者PC3は、ノート型PCを示しているが、タブレット型PCでもよい。使用者PC3は、インターネットINに接続している。使用者PC3は、オフィスシステム2000が有するローカルネットワークLNを介してインターネットINに接続してもよいし、ローカルネットワークLN以外のネットワークを介してインターネットINに接続してもよい。使用者PC3は、プリンタードライバーがインストールされている。
以下、このプリンタードライバーを、「使用者PCドライバー」といい、「312」の符号を付す。使用者PCドライバーは、プリンター1に対応しないプリンタードライバーでよい。
【0020】
印刷システム1000は、スマートフォン4を備える。スマートフォン4は、端末装置の一例に対応する。
スマートフォン4は、使用者Pが所有するスマートフォン、或いは、使用者Pが属する企業が使用者Pに貸与したスマートフォンである。スマートフォン4は、インターネットINに接続している。スマートフォン4は、シェアオフィスSOで印刷を行うアプリケーションプログラムがインストールされている。
以下、このアプリケーションプログラムを、「印刷アプリ」といい「411」の符号を付す。
【0021】
印刷システム1000は、サーバー5を備える。
サーバー5は、インターネットINに接続し、インターネットINに接続する各クライアントからの要求等をトリガーに所定の演算処理を実行するサーバー装置である。サーバー5は、必要に応じて、演算処理の結果に基づくデータを、クライアントに送信する。各図では、サーバー5を、1つのブロックによって表現するが、サーバー5が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。サーバー5は、複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。サーバー5は、後述する各種処理を実行可能な構成であれば、その形態を問わない。
【0022】
図2は、印刷システム1000の各装置の機能的構成を示す図である。
【0023】
プリンター1について説明する。
プリンター1は、プリンター制御部10、プリンター通信部11、及び印刷部12を備える。
【0024】
プリンター制御部10は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-processing unit)等のプログラムを実行するプロセッサーであるプリンタープロセッサー100、及びプリンター記憶部110を備え、プリンター1の各部を制御する。プリンター制御部10は、プリンタープロセッサー100が、プリンター記憶部110に記憶されたプログラムを読み出し、ハードウェア及びソフトウェアにより各種処理を実行する。
【0025】
プリンター記憶部110は、プリンタープロセッサー100が実行するプログラムや、プリンタープロセッサー100により処理されるデータを記憶する。プリンター記憶部110は、プリンタープロセッサー100が実行するプログラム、その他の各種データを記憶する。プリンター記憶部110は、不揮発性の記憶領域を有する。プリンター記憶部110は、揮発性の記憶領域を備え、プリンタープロセッサー100のワークエリアを構成してもよい。
【0026】
プリンター通信部11は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、プリンター制御部10の制御に従ってオフィスPC2と通信する。
【0027】
印刷部12は、印刷媒体に対して画像を印刷する印刷機構を備える。印刷部12は、インクを吐出する印刷ヘッド、及び印刷媒体を搬送する搬送機構を備える。印刷部12は、印刷媒体の位置やサイズを検出する各種のセンサー、印刷ヘッドを走査させるヘッド走査機構等を備える構成であってもよい。
【0028】
オフィスPC2について説明する。
オフィスPC2は、オフィスPC制御部20、第1オフィスPC通信部21、第2オフィスPC通信部22、オフィスPC表示部23、及びオフィスPC入力部24を備える。
オフィスPC制御部20は、印刷制御装置制御部の一例に対応する。
【0029】
オフィスPC制御部20は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるオフィスPCプロセッサー200、及びオフィスPC記憶部210を備え、オフィスPC2の各部を制御する。オフィスPC記憶部210は、印刷制御装置記憶部の一例に対応する。オフィスPC制御部20は、オフィスPCプロセッサー200が、オフィスPC記憶部210に記憶されたプログラムを読み出し、ハードウェア及びソフトウェアにより各種処理を実行する。オフィスPC制御部20は、オフィスPC記憶部210が記憶するオフィスPCドライバー211を実行することでオフィスPCドライバー実行部201として機能する。
【0030】
オフィスPC記憶部210は、オフィスPCプロセッサー200が実行するプログラムや、オフィスPCプロセッサー200により処理されるデータを記憶する。オフィスPC記憶部210は、オフィスPCプロセッサー200が実行するプログラム、オフィスPCドライバー211、シェアオフィスSOを識別する識別情報であるオフィスID5112、その他の各種データを記憶する。オフィスPC記憶部210は、不揮発性の記憶領域を有する。また、オフィスPC記憶部210は、揮発性の記憶領域を備え、オフィスPCプロセッサー200のワークエリアを構成してもよい。
【0031】
第1オフィスPC通信部21は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、オフィスPC制御部200の制御に従って、インターネットINを介して接続するサーバー5と通信する。
【0032】
第2オフィスPC通信部22は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、オフィスPC制御部20の制御に従って、接続するプリンター1と通信する。
【0033】
オフィスPC表示部23は、ディスプレイであり、オフィスPC制御部20の制御に従って、情報の表示を行う。オフィスPC表示部は、オフィスPC2とは、別体の外付けのディスプレイでもよい。
【0034】
オフィスPC入力部24は、オフィスPC2に設けられた操作スイッチや、タッチ入力機能を有するパネル、マウス、キーボード等の入力手段を接続し、ユーザーによる入力手段に対する操作を検出し、検出結果をオフィスPC制御部20に出力する入力インターフェイスである。オフィスPC制御部20は、オフィスPC入力部24からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
【0035】
使用者PC3について説明する。
使用者PC3は、使用者PC制御部30、使用者PC通信部31、使用者PC表示部32、及び使用者PC入力部33を備える。
【0036】
使用者PC制御部30は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである使用者PCプロセッサー300、及び使用者PC記憶部310を備え、使用者PC3の各部を制御する。使用者PC制御部30は、使用者PCプロセッサー300が、使用者PC記憶部310に記憶されたプログラムを読み出し、ハードウェア及びソフトウェアにより各種処理を実行する。使用者PC制御部30は、使用者PCプロセッサー300が、使用者PC記憶部310が記憶する生成アプリ311を実行することで生成アプリ実行部301として機能する。使用者PC制御部30は、使用者PCプロセッサー300が、使用者PC記憶部310が記憶する使用者PCドライバー312を実行することで使用者PCドライバー実行部302として機能する。
【0037】
生成アプリ311は、文書や画像等のデータである印刷ジョブ5132を生成するアプリケーションプログラムである。
【0038】
使用者PC記憶部310は、使用者PCプロセッサー300が実行するプログラムや、使用者PCプロセッサー300により処理されるデータを記憶する。使用者PC記憶部310は、使用者PCプロセッサー300が実行するプログラム、生成アプリ311、使用者PCドライバー312、ユーザーID5111、その他の各種データを記憶する。使用者PC記憶部310は、不揮発性の記憶領域を有する。使用者PC記憶部310は、揮発性の記憶領域を備え、使用者PCプロセッサー300のワークエリアを構成してもよい。
ユーザーID5111は、第1識別情報の一例に対応する。
【0039】
使用者PC通信部31は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、使用者PC制御部30の制御に従って、インターネットINを介して接続するサーバー5と通信する。
【0040】
使用者PC表示部32は、ディスプレイであり、オフィスPC制御部30の制御に従って、情報の表示を行う。
【0041】
使用者PC入力部33は、使用者PC3に設けられた操作スイッチや、タッチ入力機能を有するパネル、マウス、キーボード等の入力手段を接続し、ユーザーによる入力手段に対する操作を検出し、検出結果を使用者PC制御部30に出力するインターフェイスである。使用者PC制御部30は、使用者PC入力部33からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
【0042】
スマートフォン4について説明する。
スマートフォン4は、スマートフォン制御部40、スマートフォン通信部41、読取部42、及びタッチパネル43を備える。
【0043】
スマートフォン制御部40は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるスマートフォンプロセッサー400、及びスマートフォン記憶部410を備え、スマートフォン4の各部を制御する。スマートフォン記憶部410は、記憶部の一例に対応する。スマートフォン制御部40は、スマートフォンプロセッサー400が、スマートフォン記憶部410に記憶されたプログラムを読み出し、ハードウェア及びソフトウェアにより各種処理を実行する。スマートフォン制御部40は、スマートフォンプロセッサー400が、スマートフォン記憶部410が記憶する印刷アプリ411を実行することで印刷アプリ実行部401として機能する。
【0044】
スマートフォン記憶部410は、スマートフォンプロセッサー400が実行するプログラムや、スマートフォンプロセッサー400により処理されるデータを記憶する。スマートフォン記憶部410は、スマートフォンプロセッサー400が実行するプログラム、印刷アプリ411、ユーザーID5111、その他の各種データを記憶する。スマートフォン記憶部410は、不揮発性の記憶領域を有する。また、スマートフォン記憶部410は、揮発性の記憶領域を備え、スマートフォンプロセッサー400のワークエリアを構成してもよい。
【0045】
スマートフォン通信部41は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、スマートフォン制御部40の制御に従って、インターネットINを介して接続するサーバー5と通信する。
【0046】
読取部42は、カメラやNFCモジュールを有し、タグに記録された情報を読み取り、読み取りデータをスマートフォン制御部40に出力する。
【0047】
タッチパネル43は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、スマートフォン制御部40の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、スマートフォン制御部40に出力する。スマートフォン制御部40は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0048】
サーバー5について説明する。
サーバー5は、サーバー制御部50及びサーバー通信部51を備える。
【0049】
サーバー制御部50は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるサーバープロセッサー500、及びサーバー記憶部510を備え、サーバー5の各部を制御する。サーバー制御部50は、サーバープロセッサー500が、サーバー記憶部510に記憶されたプログラムを読み出し、ハードウェア及びソフトウェアにより各種処理を実行する。
【0050】
サーバー記憶部510は、サーバープロセッサー500が実行するプログラムや、サーバープロセッサー500により処理されるデータを記憶する。サーバー記憶部510は、サーバープロセッサー500が実行するプログラム、使用者管理DB511、端末管理DB512、印刷ジョブ管理DB513、オフィス管理DB514、その他の各種データを記憶する。サーバー記憶部510は、不揮発性の記憶領域を有する。また、サーバー記憶部510は、揮発性の記憶領域を備え、サーバープロセッサー500のワークエリアを構成してもよい。
【0051】
図3は、サーバー記憶部510が記憶する各データベースの一例を示す図である。
【0052】
使用者管理DB511は、印刷システム1000を使用する使用者Pに係わる情報を管理するデータベースであり、ユーザーID5111を記憶する。使用者Pが、シェアオフィスSOを使用する場合に、1件の使用者レコードに、ユーザーID5111と関連付けて、オフィスID5112、受付番号5113、及び印刷枚数情報5114を含んでもよい。
【0053】
ユーザーID5111は、使用者Pを識別するユーザー識別情報である。ユーザーID5111は、使用者PC3を用いて、サーバー5と接続する場合に生成されてもよい。スマートフォン4にインストールされた印刷アプリ411を使用する場合に、使用するユーザーを識別する識別情報として生成してもよい。印刷アプリ411でユーザーID5111を生成する場合、ユーザーID5111は、印刷アプリ411を使用するユーザーごとに割り当てられている。
【0054】
オフィスID5112は、上述した通り、シェアオフィスSOを識別する識別情報である。オフィスID5112は、予め割り当てられ、サーバー5に記憶される。
【0055】
受付番号5113は、シェアオフィスSOを使用する使用者Pを識別する番号であり、スマートフォン4のユーザーを、シェアオフィスSOを使用する使用者Pとして受け付けた場合に当該ユーザーに発行される。
【0056】
印刷枚数情報5114は、シェアオフィスSOに設けられるプリンター1によって印刷した印刷枚数を示す情報である。
【0057】
端末管理DB512は、印刷アプリ411がインストールされたスマートフォン4に係わる情報を管理するデータベースである。端末管理DB512は、1件の端末レコードに、ユーザーID5111及び端末通信情報5121を有する。端末通信情報5121は、端末の識別する端末固有情報、端末装置のIPアドレス、MACアドレスの少なくともいずれか1つを示す。端末管理DB512の1件のレコードは、端末固有情報、端末装置のIPアドレス、MACアドレス以外の通信に係る情報を有していてもよい。
【0058】
端末通信情報5121は、印刷アプリ411がインストールされたスマートフォン4に情報を送信するとき、及びスマートフォン4が情報を受信するときに用いられる通信情報である。
【0059】
印刷ジョブ管理DB513は、印刷ジョブ5132に係わる情報を管理するデータベースである。印刷ジョブ管理DB513の1件のジョブレコードは、ユーザーID5111、印刷ジョブID5131、印刷ジョブ5132、暗号化印刷ジョブ5133、及び暗号鍵5134を含む。
【0060】
印刷ジョブID5131は、印刷ジョブ5132を識別する識別情報である。印刷ジョブID5131は、印刷ジョブ識別情報の一例に対応する。
【0061】
印刷ジョブ管理DB513のジョブレコードが有する印刷ジョブ5132は、生成アプリ311が生成した印刷ジョブ5132のデータ形式を、使用者PCドライバー312が所定のデータ形式に変換した印刷ジョブ5132である。所定のデータ形式として、PDF(Portable Document Format)が挙げられる。
【0062】
暗号化印刷ジョブ5133は、ジョブレコードで関連付けられる印刷ジョブ5132を、所定の暗号化技術によって暗号化された印刷ジョブ5132である。
【0063】
暗号鍵5134は、ジョブレコードで関連付けられる暗号化印刷ジョブ5133を復号するデータである。
【0064】
オフィス管理DB514は、シェアオフィスSOに係る情報を管理するデータベースである。オフィス管理DB514の1件のオフィスレコードは、オフィスID5112、オフィスPC通信情報5141、及びプリンターID5142を含む。シェアオフィスSOに他のプリンターが設けられる場合、オフィスレコードは、他のプリンターのプリンターIDを含む。オフィス管理DB514は、管理情報の一例に対応する。
【0065】
オフィスPC通信情報5141は、同じレコードで関連付けられるオフィスID5112のシェアオフィスSOに設けられるオフィスPC2に、情報を送信する通信情報である。オフィスPC通信情報は、オフィスPC2のIPアドレスやオフィスPC2を識別するPC識別情報等、オフィスPC2との通信に係る通信情報である。オフィスPC通信情報5141は、印刷制御装置通信情報の一例に対応する。
【0066】
図2の説明に戻り、サーバー通信部51は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、サーバー制御部50の制御に従って、インターネットINに接続する機器と通信する。サーバー通信部51は、オフィスPC2、使用者PC3、及びスマートフォン4と通信する。
【0067】
印刷システム1000の動作について説明する。
使用者PがシェアオフィスSOを使用開始する際の印刷システム1000の使用開始動作について説明する。
【0068】
図4は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。
図4で、フローチャートFAはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFBはサーバー5の動作を示し、フローチャートFCはオフィスPC2の動作を示す。
【0069】
図4に示す使用開始動作では、スマートフォン4にインストールされた印刷アプリ411が使用者Pによって立ち上げられ、スマートフォン制御部40が印刷アプリ実行部401として機能している。
【0070】
スマートフォン4の印刷アプリ実行部401は、読取部42によってオフィスID5112を読み取る(ステップSA1)。
【0071】
シェアオフィスSOの受付カウンターにオフィスID5112が記録されたオフィスタグがあり、印刷アプリ411が立ち上がったスマートフォン4を使用者Pが当該オフィスタグに対してアクセスすることで、印刷アプリ実行部401は、読取部42によってオフィスID5112を読み取る。
【0072】
印刷アプリ実行部401は、オフィスID5112を読み取ると、シェアオフィスSOの使用開始を示す使用開始情報を、スマートフォン通信部41によってサーバー5に送信する(ステップSA2)。
【0073】
ステップSA2で送信される使用開始情報には、ステップSA1で読み取ったオフィスID5112と、スマートフォン記憶部410に記憶されるユーザーID5111とが含まれる。
【0074】
フローチャートFBで示すように、サーバー5のサーバー制御部50は、サーバー通信部51により使用開始情報を受信する(ステップSB1)。
【0075】
サーバー制御部50は、受信した使用開始情報に含まれるオフィスID5112に基づいて、受付番号5113を生成する(ステップSB2)。
【0076】
ステップSB2で、受付番号5113は、1日内等の所定の期間内にシェアオフィスSOを使用する使用者Pを識別する情報であり、使用者PがシェアオフィスPOを使用する期間ごとに一意に付与される。
【0077】
受付番号5113を生成した後、サーバー制御部50は、受信した使用開始情報に含まれるユーザーID5111、受信した使用開始情報に含まれるオフィスID5112、生成した受付番号5113、及び印刷枚数情報5114を含む使用者レコードを生成し、使用者管理DB511に生成した使用者レコードを格納する(ステップSB3)。使用者レコードを生成した時点での印刷枚数情報5114は0枚である。サーバー記憶部510は、予めオフィス管理DB514を記憶し、使用者管理DB511に使用者レコードを格納することで、サーバー5は、オフィスID5112により、ユーザーID5111にオフィスPC2、オフィスPC通信情報5441を関連付ける。使用者管理DB511とオフィス管理DB514により、使用者PとオフィスPC2とが関連付けられる。
【0078】
使用者管理DB511に生成した使用者レコードを格納した後、サーバー制御部50は、サーバー通信部51によって、受信した使用開始情報に含まれるオフィスID5112が示すシェアオフィスSOに設けられるオフィスPC2に、ステップSB2で生成した受付番号5113を送信する(ステップSB4)。
【0079】
ステップSB4で、サーバー制御部50は、オフィス管理DB514を参照し、受信した使用開始情報に含まれるオフィスID5112に関連付けられたオフィスPC通信情報5141に基づいて、受付番号5113を送信する。
【0080】
フローチャートFCで示すように、オフィスPC2のオフィスPC制御部20は、第1オフィスPC通信部21によって、受付番号5113をサーバー5から受信する(ステップSC1)。
【0081】
オフィスPC制御部20は、受信した受付番号5113をオフィスPC記憶部210に記憶させる(ステップSC2)。
【0082】
オフィスPC制御部20は、受信した受付番号5113をオフィスPC表示部23によって表示する(ステップSC3)。これにより、使用者PがシェアオフィスSOを使用開始する際、使用者Pに受付番号5113が発行される。
【0083】
受付番号5113の発行態様は、表示に限定されず、紙片による発行でもよい。オフィスPC2には発行機が接続され、オフィスPC制御部20は、発行機に、受信した受付番号5113が印刷された紙片を生成させる。オフィスPC表示部23に表示される受付番号5113のQRコードを表示させてもよい。表示されたQRコードを使用者Pのスマートフォン4が読み取ることで、使用者Pに受付番号5113を発行する。
【0084】
サーバー5の動作の説明に戻り、フローチャートFBで示すように、サーバー制御部50は、サーバー通信部51によって、受信した使用開始情報に含まれるオフィスID5112が示すシェアオフィスSOに係わるオフィス情報、及び受付番号5113をスマートフォン4に送信する(ステップSB5)。オフィス情報には、シェアオフィスSOの名称を示す情報が含まれる。オフィス情報は、所定の記憶領域にオフィスID5112と対応付けられて記憶されている。オフィス情報、もしくは受付番号5113のいずれかを送信してもよい。
【0085】
フローチャートFAで示すように、スマートフォン4の印刷アプリ実行部401は、スマートフォン通信部41によってオフィス情報、受付番号5113を受信し(ステップSA3)、受信したオフィス情報をタッチパネル43に表示させる(ステップSA4)。受付番号5113は、スマートフォン記憶部410に記憶する。
使用開始動作は、印刷システム1000が、シェアオフィスSOに適用されている場合に、行われる動作であり、通常のオフィスやフリーアドレスのオフィスに適用される場合には、行わない動作である。図4では、受付番号5113をサーバー5が発行する動作を示しているが、これに限定されない。受付番号5113をオフィスPC2にインストールされたシェアオフィス管理アプリケーションを用いて発行し、発行した受付番号5113をサーバー5に送信し、サーバー5の使用者管理DB511に格納させてもよい。シェアオフィス管理アプリケーションは、オフィスPC表示部23に受付番号5113を表すQRコードを表示させ、スマートフォン4でQRコードを読み取らせることにより、受付番号5113を発行する。受付番号5113を発行したときに、オフィスPC2は、サーバー5に受付番号にオフィスID5112を付与して送信する。オフィスPC2は、受付番号5113をサーバー5に送信しなくてもよい。送信しない場合、受付番号5113は、シェアオフィスPO内の管理に用いてもよい。
【0086】
次に、使用者Pが、シェアオフィスSOに設置されたプリンター1によって印刷を行う場合の印刷システム1000の印刷動作について説明する。
【0087】
使用者Pが作業しているシェアオフィスSO内の席で、使用者Pは印刷実行指示を使用者PC3に対して行い、使用者Pがプリンター1まで移動したときに、使用者Pは、スマートフォン4を用いてプリンター1に印刷を実行させる。
使用者Pが使用者PC3に対して印刷実行指示をした場合の印刷システム1000の印刷動作について説明する。
【0088】
図5は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。
図5で、フローチャートFDは使用者PC3の動作を示し、フローチャートFEはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFFはサーバー5の動作を示し、フローチャートFGはオフィスPC2の動作を示す。
【0089】
使用者Pが使用者PC3を操作し、使用者PC3に印刷実行指示を行うと(ステップSZ1)、使用者PCドライバー実行部302は、データ形式を所定の形式に変換した印刷ジョブ5132と、印刷ジョブ5132を識別する印刷ジョブID5131とを生成する(ステップSD1)。
【0090】
使用者PCドライバー実行部302は、使用者PC記憶部310に記憶されるユーザーID5111と生成した印刷ジョブID5131とを付加して、生成した印刷ジョブ5132を使用者PC通信部31によってサーバー5に送信する(ステップSD2)。
【0091】
フローチャートFFで示すように、サーバー5のサーバー制御部50は、ユーザーID5111及び印刷ジョブID5131が付加された印刷ジョブ5132を、サーバー通信部51によって受信する(ステップSF1)。
【0092】
印刷ジョブ5132を受信した後、サーバー制御部50は、端末管理DB512に含まれ、受信したユーザーID5111に対応する端末通信情報5121に基づいて、サーバー通信部51によって、受信した印刷ジョブ5132を、スマートフォン4に送信する(ステップSF2)。送信される印刷ジョブ5132には、ステップSF1で受信した印刷ジョブID5131が付加される。
【0093】
フローチャートFEで示すように、スマートフォン4の印刷アプリ実行部401は、スマートフォン通信部41によって、印刷ジョブID5131が付加された印刷ジョブ5132を受信する(ステップSE1)。
【0094】
印刷ジョブID5131が付加された印刷ジョブ5132を受信した後、印刷アプリ実行部401は、受信した印刷ジョブID5131及び印刷ジョブ5132を、関連付けて、スマートフォン記憶部410に記憶させる(ステップSE2)。
【0095】
使用者Pは、スマートフォン4にインストールされた印刷アプリ411によって、受信した印刷ジョブ5132の閲覧、編集等を行うことができる。
【0096】
フローチャートFFの説明に戻り、サーバー制御部50は、受信した印刷ジョブ5132を暗号化して暗号化印刷ジョブ5133を生成する(ステップSF3)。印刷ジョブ5132を暗号化しない場合、ステップSF5に進む。
【0097】
印刷ジョブ5132を受信した後、サーバー制御部50は、使用者管理DB511を参照し、ステップSF1で受信したユーザーID5111に関連付けられたオフィスID5112を特定する(ステップSF4)。
【0098】
オフィスID5112を特定した後、サーバー制御部50は、サーバー通信部51によって、特定したオフィスID5112が示すシェアオフィスSOに設けられるオフィスPC2に、生成した暗号化印刷ジョブ5133もしくは印刷ジョブ5132を送信する(ステップSF5)。
【0099】
ステップSF5で、サーバー制御部50は、オフィス管理DB514を参照し、ステップSF4で特定したオフィスID5112に関連付けられたオフィスPC通信情報5141に基づいて、暗号化印刷ジョブ5133、もしくは印刷ジョブ5132を送信する。
【0100】
ステップSF5で送信される暗号化印刷ジョブ5133、もしくは印刷ジョブ5132には、ステップSF1で受信した印刷ジョブID5131が付加される。
【0101】
フローチャートFGで示すように、オフィスPC2のオフィスPC制御部20は、第1オフィスPC通信部21によって、印刷ジョブID5131が付加された暗号化印刷ジョブ5133、もしくは印刷ジョブ5132を受信する(ステップSG1)。
【0102】
暗号化印刷ジョブ5133、もしくは印刷ジョブ5132を受信した後、オフィスPC制御部20は、受信した印刷ジョブID5131と暗号化印刷ジョブ5133、もしくは印刷ジョブ5132とを関連付けて、印刷ジョブID5131と暗号化印刷ジョブ5133、もしくは印刷ジョブ5132とをオフィスPC記憶部210に記憶させる(ステップSG2)。
【0103】
フローチャートFFの説明に戻る。サーバー制御部50は、暗号化印刷ジョブ5133、もしくは印刷ジョブ5132をオフィスPC2に送信すると、ユーザーID5111と印刷ジョブID5131と印刷ジョブ5132、暗号化印刷ジョブ5133、及び、暗号化印刷ジョブ5133を復号する暗号鍵5134を有するジョブレコードを生成し、生成したジョブレコードを印刷ジョブ管理DB513に格納する(ステップSF6)。ジョブレコードにより、ユーザーID5111と印刷ジョブ5132とがサーバー5で関連付けられる。
図5では、印刷ジョブ5132、もしくは暗号化印刷ジョブ5133を使用者PC3から受信したときに、オフィスPC2に送信する動作を示しているが、印刷ジョブ5132、暗号化印刷ジョブ5133の送信を保留してもよい。送信を保留する場合、後述するスマートフォン4からスマートフォン印刷指示を受けた後、オフィスPC2へ印刷指示を送信するときに送信してもよい。オフィスPC2へ印刷指示を送信するときに印刷ジョブ5132、もしくは暗号化印刷ジョブ5133を送信する場合、スマートフォン4のスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142に基づいて、送信先のオフィスPC2を特定してもよい。スマートフォン4のスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142に基づいて、送信先のオフィスPC2を特定する場合、オフィスID5112を特定するステップSF4は不要である。
【0104】
次に、使用者PC2がサーバー5に送信した印刷ジョブ5132に基づく印刷をスマートフォン4を用いてプリンター1により印刷を実行させる場合の印刷システム1000の印刷動作について説明する。
印刷動作に関し、スマートフォン4が受付番号5113を送信する場合と受付番号5113を送信しない場合との各々について説明する。使用者Pが図4の使用開始動作を行わないで、印刷システム1000で印刷動作を行う場合には、受付番号5113を送信しないフローで印刷動作を行う。図4の使用開始動作でサーバー5が受付番号5113を発行する場合、図7の印刷動作を行う。
【0105】
図6は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。
図6に示す印刷システム1000の印刷動作は、スマートフォン4が受付番号5113を送信しない場合の動作である。
【0106】
図6で、フローチャートFHはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFIはサーバー5の動作を示し、フローチャートFJはオフィスPC2の動作を示し、フローチャートFKはプリンター1の動作を示す。
【0107】
フローチャートFHで示すように、スマートフォン4の印刷アプリ実行部401は、使用者Pによる印刷ジョブ5132の選択を受け付ける(ステップSH1)。
【0108】
フローチャートFHで示すように、スマートフォン4の印刷アプリ実行部401は、印刷ジョブ5132に基づく印刷に係わる印刷条件を、使用者Pから受け付ける(ステップSH2)。
【0109】
印刷アプリ実行部は、受け付けられた印刷条件に基づいて指定情報を生成する。指定情報は、印刷時にプリンター1に対して印刷条件を含む情報であり、ステップSH1で選択された印刷ジョブ5132が複数ページで構成されている場合に印刷対象とするページを示す情報、及び、部数を示す情報を含む。指定情報は、カラー又はモノクロの印刷態様を示す情報を含んでもよい。
【0110】
フローチャートFHで示すように、スマートフォン4の印刷アプリ実行部401は、読取部42によってQRタグ6からプリンターID5142を読み取る(ステップSH3)。印刷アプリ411が動作するスマートフォン4を使用者Pがプリンター1に付されたQRタグ6を読取部42で撮像して、印刷アプリ実行部401は、撮像されたデータに基づいてプリンターID5142を読み取る。
【0111】
プリンターID5142を読み取った後、印刷アプリ実行部401は、スマートフォン印刷指示をスマートフォン通信部41によってサーバー5に送信する(ステップSH4)。スマートフォン印刷指示は、スマートフォン4が送信する印刷指示を示す。スマートフォン印刷指示は、第1印刷指示の一例に対応する。
【0112】
スマートフォン印刷指示は、ステップSH3で読み取ったプリンターID5142、スマートフォン記憶部410に記憶されているユーザーID5111、ステップSH1で選択された印刷ジョブ5132に関連付けられている印刷ジョブID5131、及び、受け付けた指定情報を含む。
【0113】
フローチャートFIで示すように、サーバー5のサーバー制御部50は、サーバー通信部51によってスマートフォン印刷指示を受信する(ステップSI1)。
【0114】
スマートフォン印刷指示を受信した後、サーバー制御部50は、印刷ジョブ管理DB513を参照して、受信したスマートフォン印刷指示に含まれる印刷ジョブID5131と関連付けられた印刷ジョブ5132を特定する(ステップSI2)。
【0115】
印刷ジョブ5132を特定した後、サーバー制御部50は、印刷ジョブ5132と、受信したスマートフォン印刷指示に含まれる指定情報とに基づいて、受信したスマートフォン印刷指示による印刷枚数を算出する(ステップSI3)。
【0116】
サーバー制御部50は、使用者管理DB511に受信したスマートフォン印刷指示に含まれるユーザーID5111に関連付けられた印刷枚数情報5114が示す印刷枚数を、ステップSI3で算出した印刷枚数を加算した印刷枚数に変更する(ステップSI4)。
【0117】
印刷ジョブ5132を特定した後、サーバー制御部50は、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142とオフィス管理DB514とに基づいて、プリンターID5142が示すプリンター1と接続するオフィスPC2を特定し、オフィスPC2のオフィスPC通信情報5141を取得する(ステップSI5)。
【0118】
オフィスPC2のオフィスPC通信情報5141を取得した後、サーバー制御部50は、特定したオフィスPC通信情報5141に基づいて、オフィスPC通信情報5141に対応するオフィスPC2にサーバー印刷指示をサーバー通信部51により送信する(ステップSI6)。サーバー印刷指示は、サーバー5が送信する印刷指示を示す。サーバー印刷指示は、第2印刷指示の一例に対応する。
【0119】
ステップSI6で送信されるサーバー印刷指示は、印刷ジョブID5131、プリンターID5142、ユーザーID5111、及び指示情報を含む。サーバー印刷指示は、オフィスID5112、印刷ジョブID5131と印刷ジョブ管理DB513で対応付けられた暗号鍵5134を含んでもよい。暗号鍵5134は、サーバー印刷指示とは異なるタイミングでオフィスPC2に送信してもよい。
【0120】
フローチャートFJで示すように、オフィスPC2のオフィスPCドライバー実行部201は、第1オフィスPC通信部21によってサーバー印刷指示を受信する(ステップSJ1)。
【0121】
オフィスPCドライバー実行部201は、受信したサーバー印刷指示に含まれる印刷ジョブID5131に基づいて、オフィスPC記憶部210が記憶する印刷ジョブ5132、もしくは暗号化印刷ジョブ5133を特定する(ステップSJ2)。
【0122】
オフィスPCドライバー実行部201は、暗号化印刷ジョブ5133を特定した場合、受信した暗号鍵5134で復号する(ステップSJ3)。
【0123】
暗号化印刷ジョブ5133を復号した後、オフィスPCドライバー実行部201は、復号した印刷ジョブ5132、もしくは印刷ジョブ5132とサーバー印刷指示に含まれる指定情報とに基づいて、印刷データを生成する(ステップSJ4)。
【0124】
印刷データを生成した後、オフィスPCドライバー実行部201は、生成した印刷データを、第2オフィスPC通信部22によって、プリンター1に送信する(ステップSJ5)。
【0125】
フローチャートFKで示すように、プリンター1のプリンター制御部10は、プリンター通信部11によって印刷データを受信する(ステップSK1)。
【0126】
プリンター制御部10は、受信した印刷データに基づいて印刷部12により印刷する(ステップSK2)。
【0127】
フローチャートFJの説明に戻り、オフィスPCドライバー実行部201は、スマートフォン4による印刷を受け付けたことを示す印刷受付情報を、サーバー印刷指示の応答として、第1オフィスPC通信部21によってサーバー5に送信する(ステップSJ6)。
【0128】
フローチャートFIで示すように、サーバー5のサーバー制御部50は、印刷受付情報を受信すると(ステップSI7)、受信した印刷受付情報をスマートフォン印刷指示の応答として、スマートフォン4に送信する(ステップSI8)。
【0129】
フローチャートFHで示すように、スマートフォン制御部40は、スマートフォン通信部41によって印刷受付情報を受信し(ステップSH5)、タッチパネル43によって印刷受付情報に基づいて表示する(ステップSH6)。
【0130】
図7は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。
図7に示す印刷システム1000の印刷動作は、スマートフォン4が受付番号5113を送信する場合の動作である。スマートフォン4は、予め受付番号5113を取得し、記憶している。もしくは、受付番号5113がオフィスPC制御部20によって発行されるときに、オフィスPC表示部23に表示されたQRコードを読み取って、受付番号5113を取得し、記憶している。
【0131】
図7は、図6に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を適宜に省略する。
【0132】
図7で、フローチャートFLはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFMはサーバー5の動作を示し、フローチャートFNはオフィスPC2の動作を示し、フローチャートFOはプリンター1の動作を示す。
【0133】
スマートフォン4の印刷アプリ実行部401は、読取部42によってプリンターID5142を読み取ると、スマートフォン印刷指示をスマートフォン通信部41によってサーバー5に送信する(ステップSL1)。
【0134】
ステップSL1で送信されるスマートフォン印刷指示は、ステップSH3で読み取ったプリンターID5142、ステップSH1で選択された印刷ジョブID5131、ステップSH2で受け付けた指定情報、及び、受付番号5113を含む。スマートフォン印刷指示は、スマートフォン記憶部410に記憶されているユーザーID5111を含んでもよい。
【0135】
フローチャートFMを参照して、サーバー制御部50は、特定したオフィスPC通信情報5141に対応するオフィスPC2に、サーバー通信部51によってサーバー印刷指示を送信する(ステップSM1)。
【0136】
ステップSM1で送信されるサーバー印刷指示は、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142と印刷ジョブID5131と指定情報と受付番号5113を含む。サーバー印刷指示は、印刷ジョブID5131と印刷ジョブ管理DB513で関連付けられた暗号鍵5134を含んでもよい。暗号鍵5134は、サーバー印刷指示とは異なるタイミングで送信してもよい。
【0137】
フローチャートFNで示すように、オフィスPCドライバー実行部201は、受信したサーバー印刷指示に含まれる受付番号5113を、オフィスPC記憶部210に記憶しているか否かを判別する(ステップSN1)。
【0138】
オフィスPCドライバー実行部201は、受信したサーバー印刷指示に含まれる受付番号5113を、オフィスPC記憶部210に記憶していないと判別した場合(ステップSN1:NO)、処理を終了する。
【0139】
オフィスPCドライバー実行部201は、受信したサーバー印刷指示に含まれる受付番号5113を、オフィスPC記憶部210が記憶していると判別した場合(ステップSN2:YES)、受信したサーバー印刷指示に含まれる印刷ジョブID5131に関連付けられた暗号化印刷ジョブ5133、もしくは印刷ジョブ5132を特定する(ステップSJ2)。
【0140】
次に、使用者PがシェアオフィスSOの使用を終了する場合の印刷システム1000の終了動作について説明する。
【0141】
図8は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。図8は、使用者Pがスマートフォン4を用いて使用終了指示を送信した場合の終了動作を示している。終了動作は、図4の使用開始動作が行われた場合に、実行される動作である。
図8で、フローチャートFPはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFQはサーバー5の動作を示し、フローチャートFRはオフィスPC2の動作を示す。
【0142】
使用者Pがスマートフォン4に対して使用終了指示を行うと、スマートフォン制御部40の印刷アプリ実行部401は、スマートフォン通信部41によって、シェアオフィスSOの使用終了を示す使用終了情報をサーバー5に送信する(ステップSP1)。
【0143】
使用終了情報には、スマートフォン記憶部410に記憶されるユーザーID5111が含まれる。
【0144】
フローチャートFQで示すように、サーバー5のサーバー制御部50は、サーバー通信部51によって使用終了情報を受信する(ステップSQ1)。
【0145】
サーバー制御部50は、使用者管理DB511において受信した使用終了情報に含まれるユーザーID5111に関連付けられた受付番号5113と印刷枚数情報5114とを、サーバー通信部51によって、当該ユーザーID5111に関連付けられたオフィスID5112のオフィスPC2に送信する(ステップSQ2)。
【0146】
フローチャートFRで示すように、オフィスPC2のオフィスPC制御部20は、受付番号5113と印刷枚数情報5114を受信する(ステップSR1)。
【0147】
オフィスPC制御部20は、受信した印刷枚数情報5114が示す印刷枚数に基づいて、印刷費用を算出する(ステップSR2)。
【0148】
印刷費用を算出した後、オフィスPC制御部20は、算出した印刷費用と受信した受付番号5113とを関連付けてオフィスPC表示部23に表示する(ステップSR3)。
【0149】
フローチャートFQの説明に戻り、サーバー制御部50は、印刷枚数情報5114と受付番号5113とを送信すると、受信した使用終了情報に含まれるユーザーID5111を含む使用者レコードを、使用者管理DB511から消去する(ステップSQ3)。
【0150】
図9は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。図9は、オフィスPC2を用いて使用終了指示を行う場合の終了動作を示している。
図9で、フローチャートFSはサーバー5の動作を示し、フローチャートFTはオフィスPC2の動作を示す。
【0151】
使用者PもしくはオフィスPC2のオペレーターがオフィスPC2に対して使用終了指示を行うと、オフィスPC制御部20は、第1オフィスPC通信部21によって、シェアオフィスSOの使用終了を示す使用終了情報をサーバー5に送信する(ステップST1)。
【0152】
使用終了情報は、使用終了指示に対応する受付番号5113と、オフィスPC記憶部210に記憶されたオフィスID5112を含む。受付番号5113は、使用終了指示を行う際にオフィスPC2に入力される。
【0153】
フローチャートFSで示すように、サーバー5のサーバー制御部50は、サーバー通信部51によって使用終了情報を受信する(ステップSS1)。
【0154】
サーバー制御部50は、使用者管理DB511に受信した使用終了情報に含まれる受付番号5113及びオフィスIDに関連付けられた印刷枚数情報5114を、サーバー通信部51によって、使用終了情報の応答としてオフィスPC2に送信する(ステップSS2)。
【0155】
フローチャートFTで示すように、オフィスPC2のオフィスPC制御部20は、印刷枚数情報5114を受信する(ステップST2)。
【0156】
オフィスPC制御部20は、受信した印刷枚数情報5114に基づいて、印刷費用を算出する(ステップST3)。
【0157】
印刷費用を算出した後、オフィスPC制御部20は、算出した印刷費用と使用終了情報に含んだ受付番号5113とを関連付けて、オフィスPC表示部23に表示する(ステップST4)。
【0158】
フローチャートFSの説明に戻り、サーバー制御部50は、印刷枚数情報5114を送信すると、受信した使用終了情報に含まれる受付番号5113とオフィスID5112とを含む使用者レコードを、使用者管理DB511から消去する(ステップSS3)。
【0159】
図10は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。図10は、スマートフォン4を用いて終了動作を行う場合の第2の終了動作を示している。
図10で、図8に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を適宜に省略する。
【0160】
図10で、フローチャートFUはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFVはサーバー5の動作を示し、フローチャートFWはオフィスPC2の動作を示す。
【0161】
スマートフォン制御部40は、プリンターID5142を読取部42によって読み取ったか否かを判別する(ステップSU1)。
【0162】
スマートフォン制御部40は、プリンターID5142を読取部42によって読み取っていないと判別した場合(ステップSU1:NO)、再度、ステップSA1の処理を実行する。
【0163】
スマートフォン制御部40は、プリンターID5142を読取部42によって読み取ったと判別した場合(ステップSU1:YES)、スマートフォン通信部41によって、シェアオフィスSOの使用終了を示す使用終了情報をサーバー5に送信する(ステップSP1)。
【0164】
上述した実施形態によれば以下の効果を奏する。
【0165】
印刷システム1000は、プリンターID5142が記録されたQRタグ6が付与されたプリンター1と、プリンター1と接続し、オフィスPCドライバー211を有するオフィスPC2と、オフィスPC2とインターネットINを介して接続するサーバー5と、サーバー5とインターネットINを介して接続し、ユーザーID5111を記憶するスマートフォン記憶部410、及び読取部42を有するスマートフォン4と、を備える。
スマートフォン4は、QRタグ6に記録されたプリンターID5142を読取部42によって読み取り、読み取ったプリンターID5142と、スマートフォン記憶部410に記憶されるユーザーID5111とを含むスマートフォン印刷指示をサーバー5に送信する。
サーバー5は、ユーザーID5111と関連付けられた印刷ジョブ5132を記憶し、記憶した印刷ジョブ5132を、オフィスPC2に送信する。また、サーバー5は、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142を含むサーバー印刷指示を、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142と関連付けられたオフィスPC2送信する。
オフィスPC2は、受信したサーバー印刷指示に基づいて、受信した印刷ジョブ5132に基づく印刷データを生成し、生成した印刷データを、受信したサーバー印刷指示に含まれるプリンターID5142に対応するプリンター1に送信する。
プリンター1は、受信した前記印刷データに基づいて印刷する。
【0166】
これによれば、オフィスPC2がインターネットINを介してサーバー5から印刷ジョブ5132を受信して印刷データを生成し、オフィスPC2と接続するプリンター1が生成された印刷データに基づいて印刷を行う。そのため、プリンター1がインターネットINに接続されていない場合や印刷ジョブ5132を生成する装置がプリンター1に対応するプリンタードライバーを有していない場合でも、インターネットINを介して印刷が可能なシステムを構築できる。
【0167】
上記のシステムを構築できるため、既存のシェアオフィスSOにどのようなプリンター1が設けられていても、インターネットINを介してシェアオフィスSOのプリンター1によって印刷できる。
【0168】
サーバー5は、予めユーザーID5111、プリンターID5142に対応するオフィスPC2、及び印刷ジョブ5132を関連付けて記憶し、印刷ジョブ5132を記憶したとき、印刷ジョブ5132をオフィスPC2に送信する。
【0169】
この構成によれば、スマートフォン4のユーザーが、印刷を開始する前に、オフィスPC2がサーバー5から印刷ジョブ5132を受信しておくことができるため、印刷システム1000は、ユーザーが印刷開始を指示してから速やかに印刷を開始することができる。
【0170】
サーバー5は、プリンターID5142と関連付けてオフィスPC2へのオフィスPC通信情報5141を記憶し、スマートフォン印刷指示を受信したとき、スマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142に基づいて、オフィスPC通信情報5141を用いて、オフィスPCへサーバー印刷指示を送信する。
【0171】
この構成によれば、インターネットINを介して印刷が可能なシステムにおいて、スマートフォン4のユーザーが所望するプリンター1で印刷を行うことができる。
【0172】
オフィスPC2は、スマートフォン4のユーザーに、シェアオフィスSOの使用者Pを識別する受付番号5113を発行する。
【0173】
この構成によれば、オフィスPC2、もしくはサーバー5は、費用精算等の使用者Pに係る各種処理を受付番号5113に基づいて行うことができる。
【0174】
スマートフォン4は、ユーザーに発行された受付番号5113を含むスマートフォン印刷指示をサーバー5に送信する。サーバー5は、受信した受付番号5113を含むサーバー印刷指示をオフィスPC2に送信する。オフィスPC2は、発行した受付番号5113を記憶し、受信したスマートフォン印刷指示に記憶した受付番号5113が含まれているか否かを判別し、記憶した受付番号5113が含まれていると判別した場合に印刷データを生成する。
【0175】
この構成によれば、スマートフォン4が送信した受付番号5113と同じ受付番号5113をオフィスPC2が記憶している場合にプリンター1によって印刷が行われる。そのため、シェアオフィスSOで、使用者Pがプリンター1を用いて印刷する際、使用者Pと異なる他の使用者の印刷ジョブ5132に基づく印刷が行われてしまうことを防止できる。
【0176】
オフィスPC2は、受付番号5113に対応する印刷費用を算出する。また、オフィスPC2は、算出した印刷費用を受付番号5113に対応付ける。
【0177】
これにより、シェアオフィスSOを使用する使用者Pの所定期間ごとの印刷費用を算出できる。また、どの受付番号5113の印刷費用がいくらであるかを適切に使用者Pに提供できる。
【0178】
スマートフォン4は、印刷ジョブID5131を含むスマートフォン印刷指示をサーバー5に送信する。サーバー5は、印刷ジョブID5131とユーザーID5111とに関連付けられた印刷ジョブ5132を記憶し、記憶した印刷ジョブ5132に、印刷ジョブ5132に関連付けられた印刷ジョブID5131を付加してオフィスPC2に送信する。また、サーバー5は、受信したスマートフォン印刷指示が含む印刷ジョブID5131を含むサーバー印刷指示をオフィスPC2に送信する。オフィスPC2は、受信したスマートフォン印刷指示に含まれる印刷ジョブID5131の印刷ジョブ5132に基づく印刷データを生成する。
【0179】
これによれば、スマートフォン4が送信した印刷ジョブID5131の印刷ジョブ5132に基づいて印刷が行われる。そのため、プリンター1がインターネットINに接続されていない場合や印刷ジョブ5132を生成する装置がプリンター1に対応するプリンタードライバーを有していない場合でも、使用者Pが指定した印刷ジョブ5132に基づく印刷を、インターネットINを介して行うことができる。
【0180】
スマートフォン印刷指示は、指定情報を含む。サーバー印刷指示は、スマートフォン印刷指示に含まれる指定情報を含む。オフィスPCドライバー実行部201は、受信したサーバー印刷指示に含まれる指定情報に基づいて印刷データを生成する。
【0181】
これによれば、使用者Pが指定した部数の印刷や、使用者Pが指定したページの印刷を、インターネットINを介して行うことができる。よって、プリンター1がインターネットINに接続する機能がない場合や印刷ジョブ5132を生成する装置がプリンター1に対応するプリンタードライバーを有していない場合でも、使用者Pが指定した部数の印刷や使用者Pが指定したページの印刷を、インターネットINを介して行うことができる。
【0182】
サーバー5は、記憶した印刷ジョブ5132を暗号化し、暗号化した暗号化印刷ジョブ5133をオフィスPC2に送信し、暗号化印刷ジョブ5133を復号する暗号鍵5134を、暗号化印刷ジョブ5133を送信するタイミングと異なるタイミングでオフィスPC2に送信する。
【0183】
この構成によれば、暗号鍵5134と暗号化印刷ジョブ5133とを異なるタイミングでオフィスPC2に送信するため、インターネットINを介した通信においてセキュリティを向上できる。
【0184】
サーバー5は、スマートフォン4、及び、プリンター1と接続しプリンター1に対応するオフィスPCドライバー211を有するオフィスPC2とインターネットINを介して接続する。サーバー5は、プリンターID5142とオフィスPC2とが関連付けられたオフィス管理DB514を記憶し、ユーザーID5111と関連付けられた印刷ジョブ5132を記憶するサーバー記憶部510を有する。また、サーバー5は、サーバー記憶部510が記憶する印刷ジョブ5132を、オフィスPC2に送信し、スマートフォン4から、プリンターID5142及びユーザーID5111を含むスマートフォン印刷指示を受信し、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142を含み、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142と関連付けられた印刷ジョブ5132に基づく印刷を指示するサーバー印刷指示を、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるユーザーID5111と関連付けられたオフィスPC2に送信する、サーバー制御部50と、を備える。
【0185】
これによれば、印刷システム1000と同様の効果を奏する。
【0186】
サーバー制御部50は、受付番号5113を含むスマートフォン印刷指示を受信し、スマートフォン印刷指示に含まれる受付番号5113を含むサーバー印刷指示を、オフィスPC2に送信する。
【0187】
これによれば、オフィスPC2が受付番号5113に基づく処理を実行できるため、スマートフォン4が送信した受付番号5113をオフィスPC2が記憶している場合にプリンター1によって印刷が行われるようにできる。よって、シェアオフィスSOを使用する使用者Pがプリンター1で印刷する際、使用者Pと異なる他の使用者の印刷ジョブ5132に基づく印刷が行われることを防止できるようになる。
【0188】
オフィスPC2は、プリンター1と接続し、サーバー5とインターネットINを介して接続する。オフィスPC2は、サーバー5から印刷ジョブ5132を受信し、オフィスPCドライバー211を動作させて受信した印刷ジョブ5132に基づいて印刷データを生成し、サーバー5からプリンター1を識別するプリンターID5142を含むサーバー印刷指示を受信したとき、生成した印刷データをプリンター1に送信するオフィスPC制御部20を備える。
【0189】
これによれば、印刷システム1000及びサーバー5と同様の効果を奏する。
【0190】
オフィスPC2は、受付番号5113を記憶するオフィスPC記憶部210を備える。オフィスPC制御部20は、サーバー5からサーバー印刷指示を受信した場合、オフィスPC記憶部210が記憶する受付番号5113がサーバー印刷指示に含まれているか否かを判別し、受付番号5113が含まれていると判別した場合に印刷データを生成する。
【0191】
これによれば、サーバー5が送信した受付番号5113をオフィスPC2が記憶している場合にプリンター1によって印刷が行われる。そのため、シェアオフィスSOを使用する使用者Pがプリンター1で印刷する際、使用者Pと異なる他の使用者の印刷ジョブ5132に基づく印刷が行われることを防止できる。
【0192】
次に、他の実施形態について説明する。
上述した実施形態では、スマートフォン4がスマートフォン印刷指示をサーバー5に送信する前に、サーバー5がオフィスPC2に暗号化印刷ジョブ5133として印刷ジョブ5132を送信する構成である。スマートフォン4からスマートフォン印刷指示をサーバー5が受信した場合に、サーバー5がオフィスPC2に印刷ジョブ5132を送信する。
【0193】
印刷システム1000の動作について説明する。
使用者Pが使用者PC3で印刷実行指示をした場合の印刷システム1000の動作について説明する。
【0194】
図11は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。図11で、フローチャートFAAは使用者PC3の動作を示し、フローチャートFBBはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFCCはサーバー5の動作を示す。
【0195】
図11は、図5に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を適宜に省略する。
【0196】
サーバー制御部50は、ステップSF2の処理を実行すると、ステップSF1で受信したユーザーID5111と印刷ジョブID5131と印刷ジョブ5132を有するジョブレコードを生成し、生成したジョブレコードを印刷ジョブ管理DB513に格納する(ステップSCC1)。
【0197】
ジョブレコードを格納した後、使用者PC2がサーバー5に送信した印刷ジョブ5132に基づく印刷の指示をスマートフォン4によって行う場合の印刷システム1000の印刷動作について説明する。
印刷動作に関し、スマートフォン4が受付番号5113を送信する場合と受付番号5113を送信しない場合との各々について説明する。
【0198】
図12は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。
図12に示す印刷システム1000の動作は、スマートフォン4が受付番号5113を送信しない場合の動作である。
【0199】
図12で、フローチャートFDDはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFEEはサーバー5の動作を示し、フローチャートFFFはオフィスPC2の動作を示し、フローチャートFGGはプリンター1の動作を示す。
【0200】
図12は、図6に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を適宜に省略する。
【0201】
フローチャートFEEで示すように、サーバー制御部50は、オフィスPC通信情報5141を取得すると、取得したオフィスPC通信情報5141に対応するオフィスPC2に、サーバー印刷指示を送信する(ステップSEE1)。
【0202】
ステップSEE1で送信されるサーバー印刷指示は、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142、印刷ジョブID5131、指示情報、及び、印刷ジョブ管理DB513で印刷ジョブID5131と関連付けられた印刷ジョブ5132を含む。印刷ジョブ5132は、暗号化印刷ジョブ5133でもよい。
【0203】
フローチャートFFFで示すように、オフィスPC2のオフィスPCドライバー実行部201は、サーバー印刷指示を受信すると、サーバー印刷指示に含まれる印刷ジョブ5132と指定情報とに基づいて、印刷データを生成する(ステップSFF1)。
【0204】
図13は、印刷システム1000の動作を示すフローチャートである。
図13に示す印刷システム1000の動作は、スマートフォン4が受付番号5113を送信する場合の動作である。
【0205】
図13で、フローチャートFHHはスマートフォン4の動作を示し、フローチャートFIIはサーバー5の動作を示し、フローチャートFJJはオフィスPC2の動作を示し、フローチャートFKKはプリンター1の動作を示す。
【0206】
図13は、図7に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を適宜に省略する。
【0207】
サーバー制御部50は、特定したオフィスPC通信情報5141に対応するオフィスPC2に、サーバー通信部51によってサーバー印刷指示を送信する(ステップSII1)。
【0208】
ステップSII1で送信されるサーバー印刷指示は、受信したスマートフォン印刷指示に含まれるプリンターID5142と印刷ジョブID5131、印刷ジョブID5131と印刷ジョブ管理DB513で関連付けられた印刷ジョブ5132、及び、受信したスマートフォン印刷指示に含まれる受付番号5113を含む。
【0209】
オフィスPCドライバー実行部201は、受信したサーバー印刷指示に含まれる受付番号5113を、オフィスPC記憶部210が記憶していると判別した場合(ステップSN2:YES)、サーバー印刷指示に含まれる印刷ジョブ5133と指定情報とに基づいて、印刷データを生成する(ステップSJJ1)。
【0210】
他の実施形態によれば、上述した実施形態と同様の効果を奏する。
【0211】
上述した実施形態は、一態様を示すものであり、任意に変形および応用が可能である。
【0212】
上述した実施形態は、サーバー5が印刷ジョブ5132を受信すると、サーバー5が受信した印刷ジョブ5132をスマートフォン4に送信する構成である。しかしながら、サーバー5が印刷ジョブ5132を送信する送信先は、スマートフォン4に限定されず、使用者Pが使用するタブレット型PC等のスマートフォン4以外の他の端末が含まれてもよい。この場合、端末管理DB512で、当該他の端末に情報を送信する他の端末用の端末通信情報が1件のレコードに含まれる。当該他の端末には、印刷アプリ411がインストールされる。
【0213】
プリンター1は、スキャン機能やファクシミリ機能等の印刷機能以外の機能を有していてもよい。
【0214】
プリンター制御部10、オフィスPC制御部20、使用者PC制御部30、スマートフォン制御部40、及びサーバー制御部50の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0215】
図2に示した各部は一例であって、特に限定されない。必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。ソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、印刷システム1000の各装置の他の各部の具体的な細部構成について、任意に変更可能である。
【0216】
図4図13に示す動作のステップ単位は、印刷システム1000の各装置の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、適宜に入れ替えてもよい。
【符号の説明】
【0217】
1…プリンター(印刷装置)、2…オフィスPC(印刷制御装置)、3…使用者PC、4…スマートフォン(端末装置)、5…サーバー、6…QRタグ(媒体)、10…プリンター制御部、11…プリンター通信部、12…印刷部、20…オフィスPC制御部(印刷制御装置制御部)、21…第1オフィスPC通信部、22…第2オフィスPC通信部、23…オフィスPC表示部、24…オフィスPC入力部、30…使用者PC制御部、31…使用者PC通信部、32…使用者PC表示部、33…使用者PC入力部、40…スマートフォン制御部、41…スマートフォン通信部、42…読取部、43…タッチパネル、50…サーバー制御部、51…サーバー通信部、100…プリンタープロセッサー、110…プリンター記憶部、200…オフィスPCプロセッサー、201…オフィスPCドライバー実行部、210…オフィスPC記憶部(印刷制御装置記憶部)、211…オフィスPCドライバー(プリンタードライバー)、300…使用者PCプロセッサー、301…生成アプリ実行部、302…使用者PCドライバー実行部、310…使用者PC記憶部、311…生成アプリ、312…使用者PCドライバー、400…スマートフォンプロセッサー、401…印刷アプリ実行部、410…スマートフォン記憶部(記憶部)、411…印刷アプリ、500…サーバープロセッサー、510…サーバー記憶部、511…使用者管理DB、512…端末管理DB、513…印刷ジョブ管理DB、514…オフィス管理DB、1000…印刷システム、2000…オフィスシステム、5111…ユーザーID(第1識別情報)、5113…受付番号(番号)、5131…印刷ジョブID(印刷ジョブ識別情報)、5141…オフィスPC通信情報(印刷制御装置通信情報)、5142…プリンターID(第2識別情報)、IN…インターネット、LN…ローカルネットワーク、P…使用者、SO…シェアオフィス(場所)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13